JP2001063160A - 感圧式プリンタ - Google Patents

感圧式プリンタ

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JP2001063160A
JP2001063160A JP23806499A JP23806499A JP2001063160A JP 2001063160 A JP2001063160 A JP 2001063160A JP 23806499 A JP23806499 A JP 23806499A JP 23806499 A JP23806499 A JP 23806499A JP 2001063160 A JP2001063160 A JP 2001063160A
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JP
Japan
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platen
pressure
sheet
paper
sensitive
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JP23806499A
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Shuji Tozaki
修治 登崎
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Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻癖のついた用紙がプラテンとプラテンカバ
ーとの間に巻き込まれる虞が少ない感圧式プリンタを提
供すること 【解決手段】 感圧式プリンタは、背面が内側に位置す
るように巻回されたロール33から繰出された帯状の感
圧性プリント用紙2を加圧してプリントする加圧部70
を有し、加圧部70が、加圧ヘッド71、及び該ヘッド
71と協働して用紙2を挟持し該用紙2の厚さ方向に加
圧力を及ぼすべく該用紙2の背面を支えるプラテン構造
体74を有し、プラテン構造体74が、ほぼ円筒状の外
形を有し軸線Pの周りで回転可能にプリンタフレームに
支持されたプラテン40と、該プラテン40のうち加圧
現像ヘッド71から離れた側を覆うプラテンカバー10
0と、プラテン40とプラテンカバー100との間隙1
12aへの用紙の巻込み防ぐ巻込防止部115,11
6,117,118,119とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧式プリンタに
係り、より詳しくは、背面が内側に位置するように巻回
されたロールから繰出された帯状の感圧性プリント用紙
を加圧してプリントする加圧部を有し、加圧部が、加圧
ヘッド、及び該ヘッドと協働して用紙を挟持し該用紙の
厚さ方向に加圧力を及ぼすべく用紙の背面を支えるプラ
テン構造体とを有するタイプの感圧式プリンタに係わ
る。
【0002】
【従来技術】サーマルプリンタの場合、プラテンに対す
るプリント用紙の巻付き等を防止すべく、プラテンの下
流側に巻付防止用のガイドを設けることは、知られてい
る(例えば、特開平9−314948号公報、及び特開
平5−131703号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、ロールから繰出
されたプリント用紙は、その巻癖のためにプラテンの上
流側でも用紙送給路から逸れるように偏向してしまう虞
がある。プラテンの上流側でプラテンから離れたところ
に用紙案内機構を独立に配設するスペースを取り難かっ
たりプラテンの前面に用紙を事前に配設し難い種類の感
圧式プリンタに関して、このような用紙の偏向を抑制し
用紙を案内する役割を兼ねて、プラテンのうち加圧ヘッ
ドから離れた側、即ち、プラテンのうち用紙挟持部とは
離れた側を覆うカバーを設けることが、考えられる。
【0004】この場合、用紙の偏向をある程度抑制し得
るけれども、巻癖のついた用紙がプラテンとカバーとの
間隙に巻き込まれる虞がある点で、必ずしも十分満足し
得るものではない。本発明は、前記した点に鑑みなされ
たものであって、その目的とするところは、巻癖のつい
た用紙がプラテンとプラテンカバーとの間に巻き込まれ
る虞が少ない感圧式プリンタを提供することにある。
【0005】本発明の目的は、より一般的には、プリン
ト用紙がプラテンの用紙挟持部を通って確実に送られ得
る感圧式プリンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の感圧式プリンタ
は、上記した目的を達成すべく、典型的には、背面が内
側に位置するように巻回されたロールから繰出された帯
状の感圧性プリント用紙を加圧してプリントする加圧部
を有し、加圧部が、加圧ヘッド、及び該ヘッドと協働し
て用紙を挟持し該用紙の厚さ方向に加圧力を及ぼすべく
該用紙の背面を支えるプラテン構造体を有し、プラテン
構造体が、ほぼ円筒状の外形を有し用紙の送給方向に交
差する方向に延在した軸線の周りで回転可能にプリンタ
フレームに支持されたプラテンと、該プラテンのうち加
圧現像ヘッドから離れた側を覆うプラテンカバーと、プ
ラテンとプラテンカバーとの間隙への用紙の巻込み防ぐ
巻込防止手段とを有する。
【0007】本発明のプリンタでは、特に、プラテンと
プラテンカバーとの間隙への用紙の巻込み防ぐ巻込防止
手段が設けられているから、プリント用紙がプラテンと
プラテンカバーとの間に巻き込まれる虞が少ない。この
巻込防止手段は、プラテンカバーの一部としてプラテン
カバーと一体に形成又は構成されていても、プラテンカ
バーとは独立にプリンタフレームのような静置部分に取
付けられていてもよい。
【0008】また、本発明のプリンタでは、プラテンカ
バーが設けられているから、巻癖により先端がカールし
たプリント用紙が用紙送給経路から逸れてプラテンの周
囲に転向されるのをプラテンカバーの存在によっても排
除し得る。特に、プラテンカバーに上流側や下流側の案
内面を形成しておく場合には、プラテンカバー自体が上
流側や下流側の案内部材として機能し得ることになる。
この場合、プラテンのうち加圧現像ヘッドから離れた側
を覆うプラテンカバーが、プラテンの上流側や下流側に
延びた案内部分を備えればよいので、当該案内部分の支
持のために別の支持構造を要しないから、プラテンの周
囲のスペースが限られていても、所望の案内部分が形成
され得る。
【0009】更に、プラテンカバーは、プラテンのうち
加圧現像ヘッドから離れた側を覆うので、プリンタフレ
ームなどと協動してプラテンを所定位置に保持すべく、
例えば、プラテンの両端部などを背後で支えるプラテン
保持機能を有していてもよい。但し、所望ならば、プラ
テンカバーが、プラテンとは接触することなく、プラテ
ンの外周を覆うように構成されていてもよい。
【0010】プラテンカバーは、典型的には、一つなが
りの乃至一体的な部材で形成されるけれども、場合によ
っては、複数の相互に離れた部材からなっていてもよ
い。また、プラテンカバーは、典型的には、プリンタフ
レームに対して静置ないし固定されるけれども、場合に
よっては、プラテンカバーがプリンタフレームに対して
全体的に又は部分的に可動でもよい。
【0011】更に、本発明のプリンタでは、典型的に
は、プラテンが軸線の周りで回転可能である。本発明の
プリンタにおいて、プラテンカバーの上流側に切欠部が
形成されてプラテンの上流側表面が露出しているような
場合には、ロール紙の取換等の後プリント用紙の先端が
加圧部を通るように送られる際、プラテンの露出した上
流側表面に用紙の先端が当たってプラテンを回転させる
ので、プラテンの用紙挟持部が常時新しい部分に更新さ
れ得るから、プラテンの用紙挟持部に汚れ等が堆積する
虞が少なく、プラテン表面の汚れ等により用紙に対する
加圧力が変動したり用紙を汚したりする虞も少ない。な
お、ここで、「切欠部」は、その製造プロセスにおいて
刃物のような工具で「切欠かれて形成されたもの」で
も、その代わりに例えば一体成形などにより形成された
凹部ないし溝部又は開口などでもよい。
【0012】なお、場合によっては、用紙をプラテンの
用紙挟持部の前面に沿って送る際にも、用紙の背面がプ
ラテンの用紙挟持部にこすれることによって、プラテン
の回転が生じることも有り得、このような回転によって
も、プラテンの用紙挟持面を新たな部分に更新し得る。
プラテンは、プリンタフレームにより直接的に回転可能
に支持されていても、又はプリンタフレームに対して静
置ないし固定された他の部材により、即ち該他の部材を
介して間接的にプリンタフレームにより回転可能に支持
されていてもよい。このような他の部材には、前述のよ
うに、プラテンカバーも含まれる。
【0013】この明細書において、「上流」ないし「下
流」という用語は、特に断わらない限り、用紙の送り方
向ないし送給方向を基準として、「上流」ないし「下
流」をいう。また、プラテンカバーに関して、「プラテ
ンのうち加圧現像ヘッドから離れた側」とは、「プラテ
ンの周面のうち加圧現像ヘッドに向き合うべき用紙挟持
部とは反対側」をいう。
【0014】巻込防止手段は、プラテンの上流側にあっ
ても下流側にあっても、上流側と下流側との両方にあっ
てもよい。巻込防止手段がプラテンの上流側にある場
合、巻込防止手段は、例えば、プラテンの上流側におい
て、用紙をプラテンの用紙挟持部の方へ案内する上流側
案内面からなる。なお、この場合、プラテンカバーが前
述のようにプラテンの用紙挟持部の上流側の表面を露出
させる切欠部を備えているときは、元々、プラテンのう
ち加圧現像ヘッドから離れた側を覆っているプラテンカ
バーの切欠部から露出するプラテンの上流側表面は、典
型的には、下流側ほど用紙挟持部に近接するように傾斜
した部分になるから、当該露出部分に当たった用紙部分
はプラテンの用紙挟持部の方へ案内される。
【0015】巻込防止手段が、上流側案内面を備えた弾
性リブを有していてもよい。この場合、リブは、プラテ
ンとプラテンカバーとの間の間隙に用紙の先端が入る虞
を最小限に抑える。また、弾性ないし可撓性リブは、プ
ラテンカバーに対するプラテンの着脱の際弾性変形され
ることによって、プラテンをその軸線方向とほぼ直角な
方向にプラテンカバーに対して着脱することを可能に
し、プラテンカバーに対するプラテンの着脱が容易にな
る。リブは、好ましくは、プラテンカバーへのプラテン
の着脱の際撓みやすいように、プラテンの長手方向に沿
って間隔をおいて複数個設けられる。
【0016】また、巻込防止手段が、プラテンの用紙挟
持部の下流側において、プラテンの用紙挟持部よりも下
流側の表面部分から遠ざかる方向に用紙を案内する下流
側案内面を有していてもよい。この場合、プラテンの下
流側において、プラテンとプラテンカバーとの間隙に用
紙の先端が入り込んだり、プリント用紙がプラテンに巻
付いたりする虞が少ない。
【0017】以上のような感圧式プリンタの加圧部の構
造は、加圧部の上流側に感光感圧性プリント用紙に感圧
性潜像を形成する露光部を有し、加圧部が、感圧性潜像
を加圧現像する加圧現像部からなる感光感圧式プリンタ
の場合、特に、有益である。すなわち、感光感圧式プリ
ンタの場合、プリント用紙は、ロールから繰出された後
直ちに加圧部に導入されるわけではなくて、ロールから
繰出された後露光部で露光処理を受けた後加圧部に導入
されるから、特に該プリンタが小型化される程、加圧部
の入口に案内手段を別個に配設するスペースを取り難く
なるけれども、本発明のプリンタでは、プラテンの加圧
ヘッドとは反対側に位置するプラテンカバーのところ
に、巻込防止手段を設け得るので、狭い配設スペースを
有効に活用してプラテンとプラテンカバーとの間隙への
プリント用紙の巻込みを防止し得る。
【0018】また、前記一般的な目的を達成すべく、本
発明の感圧式プリンタは、背面が内側に位置するように
巻回されたロールから繰出された帯状の感圧性プリント
用紙を加圧してプリントする加圧部を有し、加圧部が、
加圧ヘッド、及び該ヘッドと協働して用紙を挟持し該用
紙の厚さ方向に加圧力を及ぼすべく該用紙の背面を支え
るプラテン構造体を有すること、並びにプラテン構造体
が、棒状のプラテンに加えて、プラテン構造体が、
(1)プラテンの上流側において用紙をプラテンの挟持
部に向かって案内する案内面を備えた案内部材を有して
いても、(2)プラテンの下流側において、プラテンの
外周から遠ざかる方向に用紙を案内する案内面を備えた
案内部材を有していてもよい。
【0019】また、前記一般的な目的を達成すべく、本
発明の感圧式プリンタは、プラテン構造体が、ほぼ円筒
状の外形を有し用紙の送給方向に交差する方向に延在し
た軸線の周りで回転可能にプリンタフレームに支持され
たプラテンと、該プラテンのうち加圧現像ヘッドから離
れた側を覆うプラテンカバーとを有し、プラテンカバー
がプラテンの上流側及び下流側に用紙の案内面を有して
いてもよい。
【0020】加圧現像ヘッドの走査方向すなわちプラテ
ンの延在方向は、典型的には、プリント用紙の送り方向
に対して直交する方向である。但し、用紙送り方向と交
差する限り用紙の送給方向に対して斜め方向でもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明による好ましい一実
施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づい
て説明する。
【0022】
【実施例】本発明の好ましい一実施例の感圧式プリンタ
としての感光感圧型プリンタ1を全体的に示した図1か
ら4において、プリンタ1は、ケース10と、ケース1
0内に配設された感光感圧型プリント用紙2の収容容器
30と、円筒状ないしパトローネ状の用紙収容容器30
から繰出された感光感圧型プリント用紙2を所望パター
ンで露光・感光させる露光部50と、露光部50で用紙
2に形成された感圧性潜像を加圧現像する加圧現像部7
0とを有する。
【0023】本発明のプリンタ1の詳細について説明す
る前に、プリンタ1で用いられる好ましい一例の感光感
圧型プリント用紙2について、図11を参照して説明す
る。但し、プリント用紙2は、感圧性のものであれば、
マイクロカプセルを用いるものでなくても、また、感光
性のものでなくてもよい。図11において、プリント用
紙2は、感光感圧型マイクロカプセルが塗布されてな
る。ここで、「感光感圧型マイクロカプセル」とは、特
定波長域の光を受けた際圧壊され易くなるか又は圧壊さ
れ難くなる(即ち、感圧特性の異なる領域の形態で潜像
が形成される)ように構成された微小カプセルであっ
て、且つ圧壊された際特定の色の発色(即ち、現像)を
可能にする発色物質が内部に収容(典型的には、封入)
されているものをいう。より詳しくは、プリント用紙2
は、例えば、図11に示したように、白色のPET(ポ
リエチレンテレフタレート)からなるシート状基体部
(基材部)3と、このシート状基体部3上に形成され顕
色剤を含む受像層4と、感光感圧型マイクロカプセルが
バインダ(接着剤)に均一に分散されて受像層4上に均
一に塗布された感光感圧型マイクロカプセル層5と、透
明PETのような保護層6とからなる。シートの基体な
いし基材3は、プラスチック材料の代わりに紙のような
他の材料でもよい。マイクロカプセル層5にバインダは
なくてもよく、受像層4とマイクロカプセル層5とは混
在する一つの層であってもよい。以上のような積層構造
を有する用紙2は、典型的には0.1mm程度の厚みを
有する。
【0024】感光感圧型マイクロカプセルは、ゼラチン
などからなる直径数ミクロン程度の透明な外側のカプセ
ル壁を有し、該カプセル壁内には、特定波長の光によっ
て硬化する光硬化物質と、硬化されなかったカプセルが
圧壊されたとき受像層4の顕色剤と接触して発色する発
色物質とが、封入されている。典型的には、各マイクロ
カプセルは、顕色剤に接触すると絵具の三原色のうちの
いずれかに発色する発色物質と、該発色物質により発色
される色に対して実際上補色関係にある色(光の三原
色)の光で硬化する光硬化物質とを一緒に封入してな
る。すなわち、マイクロカプセルには、三種類のタイプ
が有り、夫々、黄色を呈するイエロー(Y)用の発色物
質及び青色光(B)を選択的に吸収して硬化する光硬化
物質を封入してなるタイプYのマイクロカプセル、赤
(赤紫)色を呈するマゼンダ(M)用の発色物質及びこ
れと補色関係にある緑色光(G)で硬化する光硬化物質
を封入してなるタイプMのマイクロカプセル、並びに青
(青紫)色を呈するシアン(C)用の発色物質及び赤色
光(R)で硬化する光硬化物質を封入してなるタイプC
のマイクロカプセルからなる。マイクロカプセル層5で
は、これら三種類のマイクロカプセルが一様に分散・塗
布されている。
【0025】例えば、300dpiでプリント用紙にカ
ラープリントを行う場合、85μ程度の径の領域に一つ
のドットが形成される。このドット領域に、例えば、露
光ヘッドから赤色の光が照射されると、タイプCのマイ
クロカプセル内の光硬化物質は硬化するけれども、タイ
プY,Mのマイクロカプセル内の光硬化物質は硬化され
ず、このドット領域に赤色の潜像が形成される。このド
ット領域が加圧下におかれると、硬化したタイプCのマ
イクロカプセルはそのまま保たれるけれども、硬化され
ていないタイプY,Mのマイクロカプセルは圧壊され、
夫々の発色物質が受像層4の顕色剤と反応して黄色及び
赤紫色を呈し、全体としてほぼ赤い色を呈する。タイプ
Cのマイクロカプセルが硬化される程度はドット領域に
照射される光の強さ(光量)に依存し、その多少に応じ
てタイプCのマイクロカプセルが少しだけ圧壊された
り、全く圧壊されなかったりして、当該ドット領域にお
ける青色の混ざり具合が変わることになる。従って、照
射光の色に応じて三つのタイプのマイクロカプセルの硬
化の程度が異なり、マイクロカプセルの圧壊により発色
される色が異なることになる。
【0026】マイクロカプセルは、上述のように光の三
原色に対応する三種類の波長域の光の各々に応じて発色
を可能にする三つのタイプY,M,Cからなる代わり
に、一つ若しくは二つ、又はそれ以上の任意の特定の波
長域の光に応じて発色を可能にする一つ若しくは二つ、
又はそれ以上の任意の数のタイプのものからなっていて
もよい。各タイプのマイクロカプセルは、典型的には、
用紙2の被塗布面に一様に分布しているけれども、場合
によっては、用紙2の領域によってマイクロカプセルの
分布が異なっていてもよい。
【0027】図1から4に戻って、プリンタ1のケース
10は、ケース本体11と、閉位置Aと開位置B(図1
では図示の便宜上30度程度しか開かれていないけれど
も、少なくとも90度程度、典型的には180度近くま
で開かれ、場合によっては取外し可能であってもよい)
との間でケース本体11に対して支点CのまわりでC
1,C2方向に揺動可能な蓋体12とを有する。ケース
本体11は、底壁11aと、両側壁11b,11cと、
両側の端壁11d,11eと、頂壁11fとを有する。
なお、蓋体12は、支点Cの代わりに図1でみてそれよ
り上方で且つ左方の点Ciを中心に符号Biで部分的に
示すような開位置に開放可能であってもよい。頂壁11
fは、二つの頂壁部13a,13からなり、頂壁部13
は、更に、プリンタ1の外表面をなす外側頂壁部分14
と、該外側頂壁部分14に対して凹んだ凹状頂壁部分1
5とからなる。15a,15bはリブである。蓋体12
は、図1に示した閉位置Aにおいて端壁11eと協働し
てパトローネ状用紙収容容器30の上半分を取り囲む基
端側蓋部16と、閉位置Aにおいて凹状頂壁部15のリ
ブ15a,15b上に載置されて外側頂壁部分14と協
働してケース10の外側頂壁を形成する先端側蓋部17
とを有する。
【0028】図2に示したように、頂壁部13の凹状頂
壁部分15には、開口18が形成されている。開口18
は、蓋体12が開位置Bにある際用紙収容容器30を出
し入れ可能なX方向の幅Dと、用紙収容容器30の配設
領域19から加圧現像部70の一部まで達するZ方向の
長さEとを有する。容器30の配設領域19は、上端が
開口した半円筒状の容器支持部19aを備えると共に、
先端に、繰出される用紙2の有無を検出する用紙センサ
19bを備える。
【0029】用紙収容容器30は、円筒状容器本体31
と、容器本体31によってF方向に回転可能に支持され
感光感圧型プリント用紙2がロール紙33の形態に巻か
れたロール軸32とを有する。容器本体31は上下の半
円筒状部分31a,31bからなる。容器本体31の用
紙繰出開口34は、用紙案内部35に沿って露光部50
の方へ延びている。
【0030】用紙収容容器30の開口34からZ方向に
繰出されたプリント用紙2は、上流側及び下流側用紙送
り機構36,37によって露光部50及び加圧現像部7
0を通る用紙送給経路Gに沿って送られ、用紙出口38
から送出される。各用紙送り機構36,37は、フィー
ドローラ36a,37aと該ローラ36a,37aに向
かって板バネ36b,37bで弾性的に押し付けられた
ピンチローラ36c,37cとからなる。上流側ピンチ
ローラ36cは、容器30の本体部31から延在した案
内部35のうち上側案内壁部35aに形成された切欠孔
35bに遊嵌されている。ピンチローラ36c,37c
はバネ36b,37bを介して蓋体12の先端側蓋部1
7に取付けられており、蓋体12が開位置Bに移動され
ると、各ローラ対36a,36c及び37a,37cを
構成するローラが相互に離されて用紙送り経路Gが露出
する。更に、用紙収容容器30が交換などのために取り
出されると、ケース本体11の用紙収容部19と、露光
部50と加圧現像部70の一部とが開口18(図2)を
介して露出することになる。
【0031】従って、このプリンタ1では、蓋体12を
開くことによって、容器30を含めて用紙2の交換を容
易に行ない得るだけでなく、用紙送り経路Gで用紙2の
ジャミングが生じても、用紙2のジャム部分を容易に取
り除き得る。蓋体12の先端側蓋部17には、蓋部17
をケース本体11の外側頂壁部14に掛け止可能なラッ
チ式の掛け止機構20が形成されている。掛け止機構2
0は、H1,H2方向に可動でバネなどの弾性手段21
aでH1方向に偏倚されているラッチないし止め部材2
1と、止め部材21に固定され指などでH2方向に移動
可能な開閉つまみ22とを有する。外側頂壁部14の下
方に延びた側壁14aの上流側面には、止め部材21を
係止する突起23が形成されている。掛止め状態では、
蓋部17の下方に延びた側壁17aの下端が側壁14a
の突起23の上面にほぼ接すると共に、止め部材21の
先端の爪部24が弾性手段21aによりH1方向に偏倚
されて突起23の下に潜り込み爪部24の上面が突起2
3の下面に接する。必要なら、ツマミ22をH1方向に
押し付けて、係止を強く行なわせる。
【0032】一方、蓋体12を開くときには、ツマミ2
2をH2方向に押して、爪部24と突起23との係合を
解除する。このとき、ローラ36c,37cを支えてい
るバネ36b,37bによって蓋部17がC1方向にわ
ずかに持ち上げられるから、爪部24が突起23の下に
入り込むことなく蓋体12が開かれ得る。なお、25は
蓋体12の補強のためのリブであり、また、容器30の
押圧固定のために、図示しないフェルト材がリブ25の
近傍に内張りされている。
【0033】露光部50は、露光ヘッド51と該露光ヘ
ッド51をX方向に走査する露光ヘッド駆動機構52と
を有する。露光ヘッド51は、露光ヘッド本体部53と
該ヘッド本体部53を一体的に支えたヘッド支持体部5
4とからなる。露光ヘッド駆動機構52は、支持体部5
4のX方向貫通孔に摺動自在に嵌挿されケース10内の
剛性フレームないしシャーシ26の側壁26a,26b
(図3)に支持された二本の案内棒55,56と、周面
に右回り及び左回りの螺旋溝57aが設けられその中心
軸線の周りで回転されるべく支持体部54のX方向貫通
孔に嵌挿された駆動軸57であってバネ負荷されて支持
体54に取付けられたピン58が螺旋溝57aに係合し
たもの57とからなり、駆動軸57の回転に伴って、露
光ヘッド51がX1,X2方向に往復走査される。59
は位置センサで、露光ヘッド51のX方向走査の際、シ
ャーシ26上に形成されたスケール60の目盛ないしマ
ークを読んで制御基板27上のマイクロプロセッサを含
むコントローラ28の位置決め演算部28aと協働して
露光ヘッド51の走査方向Xの位置を検出する。
【0034】図2及び11に示したように、露光ヘッド
本体部53は、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)
の三種類の色の光源61(即ち、赤色光源61R,緑色
光源61G,青色光源61B)と、各光源61への通電
を可能にすると共に各光源61を支持体部54に固定す
る基板62と、各光源61からの光を前面に位置する用
紙2の部分に微小スポット63の形態で照射すべく絞る
アパーチャないし開口64が形成された開口板65とか
らなる。各光源61の間は、隔壁(図示せず)で実際上
分離されている。発光ダイオードなどからなる各色の光
源61R,61G,61Bの数は、一つでも複数でも色
によって異なっていてもよい。露光ヘッド51の本体部
53の光源61R,61G,61Bは、用紙2のZ方向
の間欠的な用紙送りを停止している間で露光ヘッド51
のX方向走査の際、コントローラ28(図1)から与え
られる発光制御信号に従う通電により、用紙2の所定位
置に所定の強度で所定の色の光を走査速度に応じた所定
時間照射して、用紙2の各位置(x,z)に微小スポッ
ト63の形態の感圧性潜像を形成する。
【0035】図1及び4に示すように、加圧現像部70
は、加圧現像ヘッド71と、加圧現像ヘッド71をX方
向に駆動する加圧ヘッド駆動機構72と、加圧現像ヘッ
ド71に用紙2へのY1方向の加圧力を付与する加圧機
構73と、加圧現像ヘッド71と協働して用紙2に加圧
力を及ぼすべく用紙を背面2aで支持するプラテン構造
体74とからなる。
【0036】加圧現像ヘッド71は、用紙2の表面2b
上をX1,X2方向に転動可能な加圧現像ローラ75及
び該ローラ75の周面と周面で接触しローラ75をY1
方向に支えるバックアップローラ76からなる加圧現像
ヘッド本体部77と、このヘッド本体部77をY1,Y
2方向に移動可能に収容部78内に収容支持する加圧ヘ
ッド支持体部79とからなる。ヘッド本体部77のロー
ラ75及び76は、夫々、軸線方向の各端面から突出し
た軸部75a及び76aを有し、各軸部75a,76a
が加圧ヘッド支持体部79の溝79a,79a(図1)
にY1,Y2方向に摺動可能に嵌め込まれている。
【0037】加圧ヘッド駆動機構72は、図1に示すよ
うに、支持体部79のX方向貫通孔に摺動自在に嵌挿さ
れケース10内の剛性フレームないしシャーシ26の側
壁26a,26b(図4)に支持された二本の案内棒8
0,81と、周面に右回り及び左回りの螺旋溝82aが
設けられその中心軸線の周りで回転されるべく支持体部
79のX方向貫通孔に嵌挿された駆動軸82であってバ
ネ負荷されて支持体79に取付けられたピン83が螺旋
溝82aに係合したもの82とからなり、駆動軸82の
回転に伴って、加圧現像ヘッド71がX1,X2方向に
往復走査される。
【0038】加圧機構73は、バックアップローラ76
をY1方向に支えるべく図1で見て断面逆U字型の加圧
台84と、シャーシ26上で台84にY1方向の偏倚力
を及ぼすべくX方向に間隔をおいて配置された複数の圧
縮バネ85(図4)とからなる。なお、図4に示すよう
に、加圧台84は、X方向両端に横方向突出部84a,
84aを備え、突出部84a,84aは、シャーシ26
の側壁26a,26bの開口26c,26cに遊嵌され
ている。開口26c,26cは加圧台84の突出部84
a,84aと協働して、加圧機構73及び加圧ヘッド7
1がY方向に変位可能な範囲を実際上規定ないし規制し
ており、突出部84a,84aがY1方向に変位されて
開口26c、26cの上縁部26d,26dに当接する
と、加圧機構73及び加圧ヘッド71のそれ以上のY1
方向変位が禁止される。
【0039】プラテン構造体74は、X方向に延在しシ
ャーシ26の側壁26a,26b間において回転可能に
支持され全体としてほぼ円柱状のプラテン40と、該プ
ラテン40のカバー100とからなる。加圧現像部70
では、駆動軸82(図1)の回転に伴って加圧ヘッド7
1の支持体部79がX1,X2方向に移動される際、プ
ラテン構造体74のプラテン40で背面2aが支持され
感圧性潜像が形成された用紙部分2に対して、加圧ロー
ラ75が、Y1方向に押し付けられて点状の微小領域の
加圧現像を行ないながらX1,X2方向に転動する。加
圧現像ローラ75の転動に伴うその軸線まわりの回転に
応じてローラ75と周面で摩擦係合したバックアップロ
ーラ76もその軸線のまわりで回転して台84上をX
1,X2方向に転動する。
【0040】プラテン40は、図4の断面図並びに図5
の(a)及び(b)のプラテン正面図及びプラテン側面
図に示したように、太さないし径T1(例えば約4m
m)で長さJ1(例えば約30〜35mm)の大径の本
体部分41と、本体部分41の両端42,43から連続
的に延びた長さJ2(例えば約3mm)のほぼ円錐台状
のテーパ部分44,45と、テーパ部分44,45の小
径端46,47から連続的に延びた径T2(例えば約3
mm)の小径の端部円柱状部分48,49とを有する。
端部46,47間の長さ(J1+2J2)は、図5の
(a)において想像線で示した用紙2の幅Jに一致する
か用紙幅Jより少し大きい。但し、所望ならば、用紙幅
Jが(J1+2J2)よりわずかに大きくてもよい。
【0041】このプラテン40は、断面が円形であるか
ら、旋盤などによる切削加工で高い寸法精度を容易に実
現し得る。なお、所望ならば、切削加工の後、表面の研
磨や平滑化など仕上げの加工を行なってもよい。加圧現
像ヘッド71の加圧ローラ75は、X方向走査の際、図
5の(a)において、想像線で示した左端位置Xhと右
端位置Xmとの間でX1,X2方向に移動する。Xhと
Xmとの間の加圧ローラ75の走査範囲のうち、加圧ロ
ーラ75が、より詳しくは加圧ローラ75の周面の上端
部がプラテン40の本体部分41に向き合う範囲では、
加圧ローラ75は該ローラ75とプラテン40の本体部
分41との間に位置する用紙2の微少領域部分にバネ8
5の加圧力を及ぼし、該微少領域を加圧現像する。
【0042】一方、加圧ローラ75がプラテン40の端
部円柱状ないし円筒状部分48,49に向き合う範囲に
ある場合、図4に示したようなシャーシ側壁26a,2
6bの開口26c,26cの上縁部26d,26dによ
る加圧台84のY1方向移動の規制によって、加圧ロー
ラ75とプラテン40(の端部円筒状部分48,49)
との間に、図5の(a)において符号Ygで示したよう
に用紙2の厚さより大きい間隙が形成される。すなわ
ち、加圧ローラ75がこの領域にある場合、加圧ローラ
75はプラテン40には接触しない。従って、この状態
において、用紙送り機構36,37によるZ方向の用紙
送りが行われる。
【0043】加圧ローラ75がプラテン40の本体部分
41と端部円筒状部分48,49との間の走査領域、即
ちプラテン40のテーパ部分44,45に向き合う範囲
に位置する場合、加圧ローラ75とプラテン40との間
に位置する用紙2の部分に対する加圧力は、加圧ローラ
75と夫々の端部42,43とのX方向距離の増大に応
じて通常加圧値(例えば約100gf/平方cm程度)
からゼロまで急激に低下し、該X方向距離の低下に応じ
てゼロから通常加圧値まで急激に増大する。
【0044】従って、おおまかにいえば、加圧ローラ7
5が端部42を超えてX2方向に走査される場合、及び
加圧ローラ75が端部43を超えてX1方向に走査され
る場合、加圧ローラ75とプラテン40とによる用紙2
の挟持部分の加圧現像は行なわれないとみなし得る。即
ち、用紙2のうち、プラテン40の本体部分41に接す
る幅方向部分がプリント領域として用いられ、当該領域
に露光ヘッド51による潜像形成が行われる。一方、用
紙2のうちテーパ部分44,45に向き合う幅方向領域
は、プリントされない余白領域になる。
【0045】なお、加圧ローラ75がプラテン40の本
体部分41から走査方向端部に向かって移動する場合に
限って言えば、加圧力が特定のところで解除されるよう
にテーパ部分44,45の周面の傾斜角度(図4のよう
にプラテン40の中心線P(図5の(a))を含む断面
でみてテーパ部分44,45の外形を表わす母線が中心
線Pに対してなす角度)は大きい方が好ましいけれど
も、加圧ローラ75が端部円筒状部分48,49から走
査方向X1,X2の中央走査領域に向かって本体部分4
1の方へ戻るように走査される場合には、加圧ローラ7
5がバネ85によるY1方向に力に抗してテーパ部分4
4,45の周面によって規定される斜面を登る必要があ
る。従って、この加圧ローラ75の戻りに際して、加圧
ローラ75がテーパ部分44,45にX1,X2方向に
ぶつかることによる相互の衝撃を無視し得る程度に抑え
るべく、テーパ部分の傾斜角度は、過度に大きくはない
ことが好ましい。角度の絶対値は、走査速度や加圧力や
プラテンなどの支持系の剛性などに応じて適宜選択すれ
ばよい。
【0046】図5の(a)では、見易さのために、プラ
テン40の各部分41,44,45,48,49の表面
が相互の隣接ないし接続端42,43,46,47にお
いて、角度をもって交わっているものとして、即ち接続
端42,43,46,47が角張っているものとして示
されているけれども、接続端42,43,46,47で
は、関連する各部分41,44,45,48,49の表
面が滑らかに湾曲して連続的につながっている方がより
好ましい。従って、好ましくは、部位42,43では、
隣接部分は外に凸に湾曲した表面形状を有し、部位4
6,47では内に凸(外に凹)に湾曲した表面形状を有
する。この場合、凹状湾曲部になる部位46,47の曲
率半径はローラ75の半径よりも大きいことが好まし
い。
【0047】プラテンカバー100は、図4及び図6の
(a)から(d)に示したように、プラテン40を受容
するカバー本体部110と、該本体部110と一体的な
カバー取付部130とを有する。カバー本体部110
は、プラテン40を受容するほぼ半円筒状の径U1の溝
部ないし凹部111を備える。この例では、溝部111
は、円周の半分よりもわずかに大きいけれども、プラテ
ン40をカバー100に対して軸線方向に沿って出し入
れするなどの手段をとることによりプラテン40をカバ
ー100の溝部111に着脱し得る限り、円周の半分よ
りも相当大きい範囲を占めてもよい。また、場合によっ
ては、溝部111が円周の半分に一致していても、更
に、円周の半分よりも小さい範囲であってもよい。
【0048】溝部111は、プラテン40の本体部分4
1及びテーパ部44,45を受容するほぼ半円筒状の底
壁部ないし周壁部を備えた大径の溝部分112と、溝部
分112の両端側において溝部分112につながりプラ
テン40の端部円柱状部48,49を受容するほぼ半円
筒状の底壁部ないし周壁部を備えたの小径の溝部分11
3,114とを有する。なお、プラテン40のテーパ部
44,45とほぼ相補的形状の半円錐台状溝部がテーパ
部44,45に対応する位置に形成されていていもよ
い。溝部112の径U1は、プラテン40の本体部分4
1の径T1よりもわずかに大きく、溝部112の内周面
とプラテン40の本体部分41の外周面41bとの間に
は大きさV1=(U1−T1)/2の間隙112aが形
成される。この間隙112aの大きさV1は、おおまか
には、用紙2の厚さとほぼ同程度であり、厳密には、用
紙2の厚さより小さくても大きくてもよい。即ち、用紙
2が間隙112aに入り込む虞を避けるためには、大き
さV1は用紙2の厚さより小さいことが好ましいけれど
も、用紙2の厚さが薄い場合には、プラテン40が軸線
Pのまわりで自由に回転し得るようにすることを優先さ
せるべく、間隙112aの大きさV1を用紙2の厚さよ
りある程度大きくしてもよい。用紙2の厚さが0.1m
m程度の場合、間隙112aの大きさは、例えば、0.
2mm程度である。この場合でも、用紙2は、送給時に
ある程度変形しているから、丁度間隙112aに入って
しまう虞は、実際上少ない。なお、用紙2が二つに折れ
た状態で用紙2が間隙112aに入るのを避けるべく、
間隙112aの大きさV1は、用紙2の厚さの二倍程度
以下であることが好ましい。溝113,114の径も、
プラテン40の端部円柱状部分48,49の径よりもわ
ずかに大きい。
【0049】本体部110のうち、用紙2の送給方向Z
に関して溝部111の下流側に位置する壁部115は、
プラテン40が溝部111内の所定位置に装着された
際、プラテン40の本体部分41の下端に位置する用紙
挟持部41aよりもわずかに上方に下端水平面116を
用紙案内面として有する。この場合、巻込防止手段およ
び上流側案内手段は、壁部115の全体または壁部11
5のうち水平面116を含む一部分からなる。面116
は、下流側ほど上方に位置するように傾斜していても、
ある程度下方に凸の湾曲面でもよい。
【0050】一方、本体部110のうち、溝部111の
上流側に位置する壁部117は、プラテン40が溝部1
11内の所定位置に装着された際、プラテン40の本体
部分41の周面41bのうち中心軸線Pよりも下方に位
置する上流側周面部41cを露出させるように切欠かれ
ている。即ち、上流側壁部117は、プラテン40の中
心軸線Pと一致する位置または該位置よりも少し下方位
置において、水平な下端面118を有する。更に、該下
端面118の上流側に該下端面118から上流側ほど上
に位置するように、即ち下流側ほど下に位置するよう
に、斜めに延びた上流側案内面119を有する。この場
合、巻込防止手段および上流側案内手段は、壁部117
の全体または壁部117のうち案内面119を含む一部
分からなる。下端面118も案内面119と同様に傾斜
していてもよい。換言すれば、水平下端面118はなく
てもよい。面118,119は、多少湾曲していてもよ
い。
【0051】下流側周壁部115の下端面116の上流
端120と上流側周壁部117の下端面118の下流端
121との間には、長さW1の間隙が形成されている。
この間隙W1は、プラテン40の本体部分41の径T1
とほぼ同じ又はこれよりわずかに大きく、間隙W1を介
してプラテン40をプラテンカバー100の本体部11
0の溝111に取外し可能に嵌め込み得る。但し、所望
ならば、前述のように、プラテン40をカバー100の
本体部110の溝111に軸線方向に装着するようにし
てもよく、その場合、W1<T1でもよい。
【0052】プラテンカバー100の取付部分130
は、図6の(b)及び(c)に示したように、長手方向
の両端において本体部分110の上端から延在したフラ
ンジ状取付部131,132からなる。133,134
は、各取付部131,132でプラテンカバー100を
フランジ側壁26a,26bに固定するためのネジ穴で
ある。
【0053】以上の如く構成されたプラテンカバー10
0をプラテン40に被せてなるプラテン構造体74で
は、図7の(a)に示したように、ロール33から繰出
され、露光部50(図1)の上流側及び下流側の用紙送
り機構36,37(図1)を介して加圧現像部70に導
入された感圧性潜像担持プリント用紙2は、プラテン4
0の挟持部41aと加圧ヘッド71の加圧ローラ75と
の間で加圧現像されて下流側に出てくる。
【0054】このプラテン構造体74では、プラテンカ
バー100の本体部分110が下流側周壁部115を有
し、該周壁部115がプラテン40の本体部分41の周
面41bに極めて近接したところに上流側端部120を
備えた案内面116を有するので、プラテン40の挟持
部41aから出た用紙2が該案内面116に沿ってその
下流端122までZ方向に案内され得るから、用紙2
が、プラテン40と下流側周壁部115の上流側端部1
20との間隙112aに巻き込まれたり、プラテン40
の本体部分41の周面41bに沿ってプラテン40に巻
付いたりする虞が少ない。
【0055】また、このプラテン構造体74では、プラ
テンカバー100の上流側周壁部117に傾斜案内面1
19が形成されているから、図7の(b)において想像
線2c1で示したように、用紙2の巻癖によって用紙2
の先端部2cが大きく上方にカールしても用紙先端部2
cの前端縁2dが案内面119に当たって用紙挟持部4
1aの方へ傾斜した該案内面119によってR1方向に
案内され得る。
【0056】更に、このプラテン構造体74では、プラ
テンカバー100の上流側周壁部117がプラテン40
の大径部41の下側周面部41cを大きく露出させるべ
く下端面118が用紙挟持部41aよりも相当上方に位
置し且つプラテン40が軸線Pのまわりで回転可能にシ
ャーシ側壁26a,26b間で支持されているから、図
7の(b)において実線2c2で示したように、用紙2
の巻癖によって用紙2の先端部2cが上方にカールして
いても用紙先端部2cの前端縁2dがプラテン40の本
体部分41の周面41bの下側露出部分41cに当たっ
て露出周面41cの傾斜に従って用紙挟持部41aに向
かって下流側にR2方向に案内され得る。特に、用紙2
が用紙挟持部41aのところに達していないこの状態で
は、加圧ローラ75がプラテン40の小径の端部円筒状
部48又は49に対面する位置にありプラテン40が軸
線Pのまわりで回転可能であるから、用紙2の先端部2
cの端縁2dが露出周面41cに当たると、プラテン4
0がP1方向に回転され得るから、間隙112aが比較
的大きくても、用紙2の先端2cが間隙112aに巻き
込まれることなく、確実に、用紙挟持部41aに向かっ
てR2方向に案内されることになる。勿論、この例の場
合、間隙112aが比較的小さい(過度に大きくはな
い)から、用紙2の先端2cの端縁2dが間隙112a
に入り込む虞が少ない。
【0057】図4に示した例では、プラテン40は、端
部円柱状部48,49が、シャーシ側壁26a,26b
に形成した軸受孔26e,26fに嵌挿されて回転可能
に支持されている。側壁26a,26bの軸受孔26
e,26fのところには、ブッシュ26tのような軸受
部材を適宜一端側又は両端側に配設してもよい。なお、
図5の(a)に最もよく示されている端部円柱状部4
8,49の環状溝48a,49aにCリングなど(図示
せず)を嵌めることにより、側壁26a,26bのX方
向外面においてプラテン40のX方向の移動ないしガタ
ツキを規制している。
【0058】なお、所望ならば、図8及び9に示したよ
うに、プラテンカバー100自体に、プラテン40のY
1方向への変位規制機能ないしプラテン40の保持機能
を持たせるようにしてもよい。即ち、図8の(a)及び
(b)並びに図9の(a)及び(b)に示したように、
シャーシ側壁26a,26bに貫通孔26e,26fの
代わりに、該側壁26a,26bの頂面26g,26h
で開口し底部が端部円筒状部48,49の周面と相補的
形状のU字状溝又は切欠きないし凹部26j,26kを
形成すると共に頂面26g,26hにプラテン取付部1
31a,132aと相補的形状の切欠ないし凹部26
m,26nを形成しておき、該溝26j,26kにプラ
テン40の端部円柱状部48,49を載置し、更に、プ
ラテンカバー100aのプラテン取付部131a,13
2aを嵌め込んで取付け孔134a,134aを介して
側壁26a,26bのネジ孔26p,26pにプラテン
カバー100aを固定するようにしてもよい。この場
合、プラテンカバー100aの溝部113,114の周
壁113a,114aでプラテン40の端部円柱状部4
8,49のY1方向移動を規制しつつプラテン40を回
転可能に支持し得るように、溝部113,114の周壁
113a,114aに軸受機能を持たせるべく、周壁1
13a,114aを取付部131a,132aまで延在
させた周壁部113b,114b(図9の(b))を形
成し該周壁部113b,114bが溝26j,26kに
嵌り込むようにすると共に、該周壁部113b,114
bの曲率半径を端部円筒状部48,49と実際上同程度
にしておく。図8及び9の例において、図6及び7など
に示した部材又は部位と同様で、上記のような変更点の
み異なる部材には、同一の符号の後に添字「a」を付し
て示した。なお、図9の(a)において、48b,49
bは、プラテン40のX方向移動を規制するCリングで
ある。この例の場合、取付と逆の順序でプラテンカバー
を外し、プラテン40を取り出し得るから、プラテン4
0の着脱を容易に行ない得る。
【0059】また、図10の(a)から(d)に示した
ように、プラテンカバー100の上流側に、巻込防止手
段としてのリブ140を、X方向に間隔をおいて、複数
個設けてもよい。用紙2の腰が強いような場合には、リ
ブ140をX方向の中央部に一つだけ設けてもよい。リ
ブ140は、特に、プラテン40の本体部分41の周面
41bとカバー100の大径溝部112との間の間隙1
12aを、上流側の開口部112bにおいて、用紙2か
ら隠し、該開口部112bに向かうようにカールないし
偏向した用紙2の先端を、用紙挟持部41aの方へ転向
案内すべく、挟持部41aの方へ傾斜している。リブ1
40の基端142は、水平面118のみにつながていて
も、水平面118と傾斜面119との両方につながって
いても、傾斜面119のみにつながっていてもよい。
【0060】リブ140は、図10の(a)及び(b)
に示したように、先端141側ほど薄くなるような断面
形状を有し、リブ140は、Q方向にある程度撓み得
る。従って、プラテンカバー100に対するプラテン4
0の着脱に際しては、リブ140をQ1方向に撓ませて
行なえばよい。この場合、リブ140の先端141と下
流側案内部115の下面116の上流端120との距離
W2は、端縁120,121間の距離W1(図6の
(a))やプラテン40の本体部分41の径T1より
も、ある程度小さくてもよく、リブ140の先端141
を用紙挟持部41aに近接したところに位置させて、用
紙2の上流側開口112bへの巻き込みの虞を実際上な
くし得る。
【0061】図1からわかるように、用紙送り方向Zに
関して加圧現像部70の下流側には、ヒータ88が設け
られている。ヒータ88は、加圧現像部70で加圧現像
作用を受けた用紙部分2を表面2b側から加熱して、受
像層4(図11)と接触した発色物質の発色反応を促進
させる。加圧現像部70とヒータ88との間にはカッタ
ないし切断刃89が設けられ、ヒータ88の上部には、
カッタ89に一体的な摺動体ないしスライダ90と、該
スライダ90の上下の凹凸部に係合してスライダ90を
X方向に摺動可能に支持すべくX方向に延在した上側及
び下側のレール構造体91,92と、スライダ90がカ
ッタ89と共にX1方向に移動される際スライダ90に
よってY2方向に押圧され用紙2を背面2a側から抑え
てヒータ88との間に用紙2を挟持すべく、X方向に延
びた軸94のまわりでほぼ上下に揺動可能で、X方向に
延在した用紙押え93とが設けられている。
【0062】カッタ89及び該カッタ89に固定された
スライダ90は、図示しないバネによってX2方向に偏
倚されており、レバー95(図2)をZ1方向に移動さ
せた際、該レバー95の移動に応じて図示しない接続機
構(例えばワイヤとプーリとからなる)を介してX1方
向に移動される。このとき、用紙2はカッタ89の下流
側で用紙押え93とヒータ88との間に挟持されるか
ら、エッジないし刃が斜め下方(すなわちX1方向で且
つY2方向)に向いたカッタ89のX1方向移動に伴っ
て用紙2が直線的に切断される。用紙2の横断方向Xの
切断の後レバー95を放すと図示しないバネによってカ
ッタ89がX2方向に戻されると共に図示しない接続機
構を介してレバー95もZ2方向に初期位置に戻され
る。
【0063】図1から4において、96はモータ、97
は電池、98は押しボタン99でオンオフされるべく基
板27に取り付けられたメインスイッチであり、押しボ
タン99を押してスイッチ98をオンにすることによ
り、モータ96が電池97から給電されると共にコント
ローラ28への主電源からの通電が開始され、コントロ
ーラ28の制御下で図3及び4に想像線で示した位置に
ある動力伝達機構96a(図3,4では省略)を介し
て、用紙送り機構36,37によるZ方向の間欠的用紙
送り、用紙送りの停止期間中における駆動軸57による
露光ヘッド51のX方向走査、該X方向走査に同期した
露光ヘッド本体53の露光に伴う感圧性潜像の形成、用
紙送りの停止期間中における駆動軸82による加圧現像
ヘッド本体部77のX方向加圧現像走査に伴う加圧現像
が行われて、用紙2に対するプリントが行われることに
なる。露光ヘッド51による露光動作と加圧現像ヘッド
71による加圧現像動作とは、同期していても同期して
いなくてもよい。
【0064】以上の如く構成された本発明による好まし
い一実施例のプリンタ1では、新しいロール紙33を収
容した用紙収容容器ないしパトローネ30に交換する場
合、蓋体12を開けて、古いパトローネ30を取り出
し、新しいパトローネ30を所定の配設領域19に配置
すると共に、用紙2の引出部ないし繰出部の先端が下流
側用紙送り機構37のフィードローラ37aよりもわず
かに下流側に達する長さだけロール紙33の先端部分を
引出し乃至繰出して用紙送給経路Gに沿わせておいて、
蓋体12を閉じる。
【0065】用紙送り機構36,37によるZ方向への
送給により、用紙2の先端は、加圧現像部50に達す
る。このとき、用紙2の先端部がロール紙33の巻回状
態に起因する巻癖により図1でみて上方にカールして
も、図6及び7に示したように、加圧部70のプラテン
構造体74のプラテンカバー100に形成された傾斜案
内部119によるR1方向の案内、上流側周壁部117
が水平下面118に沿って切欠かれていることに伴って
露出したプラテン40の本体部分41の上流側周面部4
1cによるR2方向の案内などにより、用紙2の先端部
2cがプラテンの上流側でジャム紙状態になったり、間
隙112aに巻き込まれたりすることなく、プラテン4
0をP1方向に回転させてプラテン40の用紙挟持部4
1aのところに確実に送られ得る。また、用紙挟持部4
1aを通ったプラテン40の周面に近接した上流側端部
120から下流側に延びた下流側案内面116の案内に
より、プラテン40の外周に沿った間隙112aに巻き
込まれることなく、下流側に送出される。
【0066】なお、用紙送給機構36,37によるZ方
向用紙送り等の際、用紙2がプラテン40の本体部分4
1の下面に沿ってZ方向に送られると、シャーシ側壁2
6a,26b間で回転可能に支持されたプラテン40は
該用紙2の送給に従って周面の下部がZ方向に移動する
ように多少なりともP1方向に回転される。その結果、
プラテン40は、常に新しい部分ないし異なる部分が用
紙挟持部41aになって用紙2に対面して用紙2を挟持
することになり、プラテン40が固定されている場合と
比較してプラテン40の用紙挟持部41aの汚損が進む
虞が少ない。
【0067】なお、以上においては、露光ヘッド51と
加圧現像ヘッド71とが別体からなる例について示した
が、例えば、露光ヘッド51と加圧現像ヘッド71とが
共通のキャリッジに搭載され同期して走査されるように
する等、所望に応じて各種変更を行ない得る。また、以
上においては、巻込防止手段としての上流側案内面11
9(又は該案内面を備えた周壁部117)や下流側案内
面116(又は該案内面を備えた周壁部115)やリブ
140がプラテンカバー100に一体に形成されている
例について説明したけれども、所望ならば、これらの巻
込防止手段のうちの少なくともいずれか一つがプラテン
カバー100とは別体で形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例のプリンタにつ
いての図2及び3のI−I線断面説明図(蓋体をかぶせ
ている点で図2の状態とは異なる)。
【図2】図1のプリンタにおいて蓋体を取り除いた状態
の平面説明図。
【図3】図1及び2のIII−III線断面説明図(蓋
体をかぶせている点で図2の状態とは異なる)。
【図4】図1のIV−IV線断面説明図(図3の場合と
同様に蓋体をかぶせている点で図2の状態とは異な
る)。
【図5】図1のプリンタに用いられている本発明による
好ましい一実施例のプラテンを示したもので、(a)は
プラテンの正面説明図、(b)は(a)において矢印V
B方向にみたプラテンの側面説明図。
【図6】本発明による好ましい一実施例のプラテン構造
体を示したもので、(a)は側面図、(b)はプラテン
カバーの正面図、(c)はプラテンカバーの下面図、
(d)は(c)のVID−VID線断面説明図。
【図7】図6のプラテン構造体を備えた加圧現像部70
の動作を示したもので、(a)は通常の加圧現像時の動
作の説明図、(b)は用紙の先端が加圧現像部に入る際
の動作を示した説明図。
【図8】変形例の加圧現像部の組立を示したもので、
(a)はシャーシ側壁のプラテン構造体取付部の側面説
明図、(b)はプラテン構造体の取付を示した側面断面
説明図。
【図9】図8の加圧現像部の組立を示したもので、
(a)は図8の(b)の状態の平面説明図、(b)は、
プラテンカバーの平面説明図。
【図10】本発明による別の変形例のプラテン構造体を
示したもので、(a)は側面図(但し、リブの基端が斜
面119まで拡がっている点で(b)及び(c)とは異
なる)、(b)はプラテンカバーの正面図、(c)はプ
ラテンカバーの下面図、(d)は(c)のXD−XD線
断面説明図。
【図11】図1のプリンタで用いる用紙及び露光ヘッド
の一部の拡大断面説明図。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 プリント用紙 10 ケース 11 ケース本体 12 蓋体 26 シャーシ(フレーム) 26a,26b シャーシ側壁 26j,26k U字状溝 30 パトローネ状用紙収容容器 36,37 用紙送り機構 40 プラテン 41 プラテンの本体部分 50 露光部 51 露光ヘッド 70 加圧現像部 71 加圧現像ヘッド 74 プラテン構造体 100 プラテンカバー 110 カバー本体部 111 プラテン収容凹部(溝部) 112,113,114 溝部分 113a,114a 周壁 113b,114b 延長周壁部 112a 間隙 112b 間隙の上流側開口 115 下流側周壁部(巻込防止手段、下流側案内手
段) 116 下流側水平案内面 117 上流側周壁部(巻込防止手段、上流側案内手
段) 118 水平面 119 上流側傾斜案内面 120 下流側水平面の上流端 121 上流側水平面の下流端 122 下流側水平面の下流端 130,131,131a,132,132a カバー
取付部 140 リブ A 閉位置 B 開位置 G 用紙送給経路 J 用紙幅 T1,U1 径 V1 間隙の大きさ W1,W2 距離 X,X1,X2 走査方向 Y,Y1,Y2 押圧方向 Z 用紙送り方向

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面が内側に位置するように巻回された
    ロールから繰出された帯状の感圧性プリント用紙を加圧
    してプリントする加圧部を有する感圧式プリンタであっ
    て、 加圧部が、加圧ヘッド、及び該ヘッドと協働して用紙を
    挟持し該用紙の厚さ方向に加圧力を及ぼすべく該用紙の
    背面を支えるプラテン構造体を有し、 プラテン構造体が、 ほぼ円筒状の外形を有し用紙の送給方向に交差する方向
    に延在した軸線の周りで回転可能にプリンタフレームに
    支持されたプラテンと、 該プラテンのうち加圧現像ヘッドから離れた側を覆うプ
    ラテンカバーと、 プラテンとプラテンカバーとの間隙への用紙の巻込み防
    ぐ巻込防止手段とを有する感圧式プリンタ。
  2. 【請求項2】 巻込防止手段が、プラテンの上流側にお
    いて、用紙をプラテンの用紙挟持部の方へ案内する上流
    側案内面を有する請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 プラテンカバーはプラテンのうち用紙挟
    持部の上流側の表面を露出させる切欠部を備え、プラテ
    ンの露出した上流側表面は下流側ほど用紙挟持部に近接
    するように傾斜している請求項2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 巻き込み手段の上流側案内面が、用紙を
    プラテンの用紙挟持部近傍の上流側表面の方へ案内する
    ように構成された請求項3に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 巻込防止手段が、上流側案内面を備えた
    リブを有する請求項2に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記リブが、プラテンの長手方向に沿っ
    て間隔をおいて複数個設けられている請求項5に記載の
    プリンタ。
  7. 【請求項7】 巻込防止手段が、プラテンの用紙挟持部
    の下流側において、プラテンの用紙挟持部よりも下流側
    の表面部分から遠ざかる方向に用紙を案内する下流側案
    内面を有する請求項1から6までのいずれか一つの項に
    記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 巻込防止手段がプラテンカバーに一体的
    に形成されている請求項1から7までのいずれか一つの
    項に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 背面が内側に位置するように巻回された
    ロールから繰出された帯状の感圧性プリント用紙を加圧
    してプリントする加圧部を有する感圧式プリンタであっ
    て、 加圧部が、加圧ヘッド、及び該ヘッドと協働して用紙を
    挟持し該用紙の厚さ方向に加圧力を及ぼすべく該用紙の
    背面を支えるプラテン構造体を有し、 プラテン構造体が、 棒状のプラテンと、 プラテンの上流側において用紙をプラテンの用紙挟持部
    に向かって案内する案内面を備えた上流側案内手段とを
    有する感圧式プリンタ。
  10. 【請求項10】 背面が内側に位置するように巻回され
    たロールから繰出された帯状の感圧性プリント用紙を加
    圧してプリントする加圧部を有する感圧式プリンタであ
    って、 加圧部が、加圧ヘッド、及び該ヘッドと協働して用紙を
    挟持し該用紙の厚さ方向に加圧力を及ぼすべく該用紙の
    背面を支えるプラテン構造体を有し、 プラテン構造体が、 棒状のプラテンと、 プラテンの用紙挟持部の下流側において、プラテンの用
    紙挟持部よりも下流側の表面部分から遠ざかる方向に用
    紙を案内する下流側案内面を備えた下流側案内手段とを
    有する感圧式プリンタ。
  11. 【請求項11】 背面が内側に位置するように巻回され
    たロールから繰出された帯状の感圧性プリント用紙を加
    圧してプリントする加圧部を有する感圧式プリンタであ
    って、 加圧部が、加圧ヘッド、及び該ヘッドと協働して用紙を
    挟持し該用紙の厚さ方向に加圧力を及ぼすべく該用紙の
    背面を支えるプラテン構造体を有し、 プラテン構造体が、 ほぼ円筒状の外形を有し用紙の送給方向に交差する方向
    に延在した軸線の周りで回転可能にプリンタフレームに
    支持されたプラテンと、 該プラテンのうち加圧現像ヘッドから離れた側を覆うプ
    ラテンカバーとを有し、 プラテンカバーがプラテンの上流側及び下流側に用紙の
    案内面を有する感圧式プリンタ。
  12. 【請求項12】 プリント用紙が感光感圧性の用紙から
    なり、用紙送り方向に関して加圧部の上流側に感光感圧
    性プリント用紙に感圧性潜像を形成する露光部を有し、
    加圧部が、感圧性潜像を加圧現像する加圧現像部からな
    る請求項1から11までのいずれか一つの項に記載のプ
    リンタ。
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