JP2000010200A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000010200A
JP2000010200A JP17866798A JP17866798A JP2000010200A JP 2000010200 A JP2000010200 A JP 2000010200A JP 17866798 A JP17866798 A JP 17866798A JP 17866798 A JP17866798 A JP 17866798A JP 2000010200 A JP2000010200 A JP 2000010200A
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Eiko Tezuka
榮孝 手塚
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CYCOLOR SYSTEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光した後に加圧現像を行うサイカラー(登
録商標)メディアなどの感光性のメディアにカラー画像
を記録可能な記録装置において、メディア全体に画像を
記録できるようにする。 【解決手段】 露光ヘッド22の上流に第1のフィーダ
23を設け、露光ヘッド22と加圧ユニット24の間に
第2のフィーダ25を設け、加圧ユニット24の下流に
第3のフィーダ26を設け、加圧時あるいは加圧中は、
少なくとも2つのフィーダによってメディア1が保持さ
れた状態で紙送りおよび露光されるようにする。これに
より、加圧時あるいは加圧下においてフィーダの数が変
わっても紙送り速度の変動を防止することができ、筋状
の画像の乱れを防止できる。したがって、メディア1の
先端から末端まで品質の高い画像を記録できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイカラーメディ
アなどの露光後に加圧現像を行う感光性の記録用紙に記
録(印刷)を行う記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を記録な感光性用紙として
は、赤、緑および青の発色物質を含んだ無数のマイクロ
カプセルの層を有するサイカラーメディアなどが知られ
ている。図7に、近年開発され、市販が計画されている
支持フィルムと感光フィルムが一体となったコンポジッ
ト型のサイカラーメディアの概要を示してある。このサ
イカラーメディア1は、薄いポリエステルなどのフィル
ム(支持フィルム)2の上に、サイリスと呼ばれるマイ
クロカプセルを無数に含んだ感光材の層9が積層された
記録媒体(メディア)である。一般に、サイリス3は、
シアン、マゼンダ、イエローの発色物質のうちの1つ
と、特定の波長の光に感度を有するフォトイニシェータ
ーと呼ばれる感応物質が封入された、3色に対応したも
のが均等に塗布されており、様々な色の画像が印刷でき
るようになっている。それぞれのサイリス3に封入され
たフォトイニシェーターは特定の波長の光が照射される
と、該当するサイリスを硬化させて発色物質の発色反応
を不活性化させるようになっている。これにより、各発
色物質を含んだサイリス3はそれぞれの補色の光、すな
わち、シアンを含んだサイリス3aは赤、マゼンダを含
んだサイリス3bは緑、イエローを含んだサイリス3c
は青の光が照射されるとフォトイニシェーターによって
サイリス3a〜3cのそれぞれが不活性化するようにな
っている。
【0003】サイカラーメディア1は、このような3色
のサイリス3a〜3cに対し所定の色の光を照射するこ
とによりサイリスが不活性化されて画像が露光される。
さらに、露光したメディアに対し高い圧力をかけて加圧
現像して、活性化状態のサイリス3a〜3cをつぶし、
サイリス3a〜3cの上面にコーティングされたレシー
バ4と呼ばれる透明なポリエステル等により形成されて
いる受像層と化学反応させる。これにより、露光された
画像が発色し、カラー画像が記録(印刷)されたメディ
アを得ることができる。フォトイニシエーターの光に対
する応答は露光時に照射された光量に応じた発色強度が
得られるようになっているので、露光時の光量を制御す
ることにより任意の階調が表現することが可能であり、
サイカラーメディアに画像を露光し、加圧現像すること
により多階調表示の写真のようなカラープリントを得る
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなコンポジッ
ト型のサイカラーメディア(メディア)1は、従来のロ
ールタイプのサイカラーメディアと異なり、長方形など
にカットされた定型の単票用紙として1枚毎あるいは複
数枚をカセット(カートリッジ)に収納して市販するこ
とが考えられている。定型の記録用紙には、図8(a)
に示すように、四方の縁1eに沿ってボーダーと呼ばれ
る白枠5が予め露光されており、裁断するときに力が加
えられてもメディア1の縁1eが黒く発色しないように
なっている。しかしながら、定型サイズA×Bのメディ
ア1に白枠5が予め露光されていると、ユーザが画像を
露光(印刷)できる範囲6は、図8(b)に示すように
白枠5の内側のサイズC×Dと等しいかあるいは白枠5
を露光したときの影響が全く及んでいない一回り小さな
サイズE×Fの範囲となってしまう。
【0005】近年、メディア1をレーザーによって定型
に裁断する技術が開発されており、この方法では縁1e
の周囲に力が加わらないので変色する恐れがなく、この
点ではボーダー(白枠)の不要なメディア1が供給でき
る。このようなメディアであれば、メディア全体を利用
して画像を記録および出力することができる。しかしな
がら、メディアの先端から末端まで画像を記録しようと
すると、図9に示すように、メディアの先端1aあるい
は末端1bの近傍で画像が乱れ、1筋あるいは数筋の微
細な跡8が形成されることがある。したがって、市販さ
れたメディアに白枠が記録されていなくても、画像の乱
れのない高画質のカラー画像を記録しようとすると記録
装置の側で画像が記録されない白枠を設けることが必要
となり、メディア全体を有効に利用して画像を記録する
ことができない。
【0006】そこで、本発明においては、サイカラーメ
ディアなど加圧現像が必要とされる定型の感光性の記録
用紙全体にカラー画像を記録したときに記録用紙の先端
あるいは末端近傍に表れることのある筋状の画像の乱れ
を防止し、記録用紙全体を利用して、大きなカラー画像
を鮮明に記録することができる記録装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】記録用紙の先端あるいは
末端近傍に表れる筋状の乱れについて本願の発明者らが
検討したところ、これらの筋状の乱れの位置は、記録用
紙の先端が加圧現像を行うための加圧装置に到達したと
き、あるいは記録用紙の末端が紙送り用のローラから離
れたときなどに露光装置によって露光されている位置に
相当することが判明した。記録用紙を現像するために加
圧を開始したとき、あるいは加圧中に何らかの条件が変
わるときに記録用紙の紙送り速度が一時的に変動し、こ
れによって露光位置にずれが発生するために画像に乱れ
が発生するものと考えられる。
【0008】このため、感光性で定型の記録用紙を紙送
り可能な搬送機構と、その記録用紙を露光可能な露光装
置と、露光された記録用紙を加圧現像可能な加圧装置と
を有する本発明の記録装置においては、紙送り機構が露
光装置の上流で記録用紙に接する第1のフィーダと、露
光装置および加圧装置の間で記録用紙に接する第2のフ
ィーダと、加圧装置の下流で記録用紙に接する第3のフ
ィーダとを備えており、これら第1、第2および第3の
フィーダは、記録用紙の先端が加圧装置および第3のフ
ィーダに接するときは第1および第2のフィーダにより
記録用紙が保持され、記録用紙の末端が第1のフィーダ
から離れるときは第2および第3のフィーダにより記録
用紙が保持されるように配置されていることを特徴とし
ている。このように第1、第2および第3のフィーダを
配置することにより、加圧装置に記録用紙の先端が当た
るときは第1および第2のフィーダで記録用紙を保持で
き、加圧装置によって記録用紙が加圧されている状態で
第3のフィーダに記録用紙の先端が当たるときも第1お
よび第2のフィーダにより記録用紙を保持できる。ま
た、加圧装置によって記録用紙が加圧されている状態
で、第1のフィーダから記録用紙の末端が外れるときは
第2および第3のフィーダによって記録用紙を保持でき
る。したがって、加圧装置によって加圧がかけられると
き、および加圧された状態で記録用紙の端がフィーダを
構成するローラなどに当たるときは必ず記録用紙が少な
くとも2つのフィーダによって保持される。このため、
加圧開始あるいは加圧下で紙送りの条件が変わったとき
でも記録用紙は安定した状態で紙送りされ、紙送り速度
が変動しない。したがって、記録用紙の先端あるいは末
端に画像の乱れが発生するのを防止でき、記録用紙の先
端から末端にわたり高画質の画像を記録することができ
る。
【0009】紙送り方向に回転する上下のローラにより
記録用紙を挟み込んで記録用紙を加圧する加圧装置で
は、加圧装置のローラを紙送り方向に旋回することによ
り紙送り速度の変動を小さくすることができる。これに
対し、記録用紙の走査方向に移動しながら加圧現像を行
い、小型で大きな圧力を均等に加えられる加圧装置を採
用している記録装置においては加圧装置自体では紙送り
速度を制御できない。したがって、本発明は走査方向に
移動しながら加圧する、いわゆるシリアルタイプの加圧
装置を採用している小型の記録装置においていっそう有
効である。
【0010】走査方向に延びたLEDアレイを用いて走
査方向には同時に画像を露光する、いわゆるラインタイ
プの露光装置に対し、露出光により記録用紙を走査する
露光装置は画質の安定した高品質の画像が得やすい。特
に、記録用紙に対し走査方向に移動しながら露光するシ
リアルタイプの露光装置は限られた数のLEDで記録装
置全体を露光できるので、低コストで高画質の画像を記
録することができ、記録装置を小型化できる。その反
面、走査中に紙送り速度が変動すると画像に乱れが発生
しやすいので、本発明は、このようなシリアルタイプの
露光装置を採用している小型の記録装置において有効で
ある。したがって、加圧装置および露光装置が共に記録
用紙の走査方向に移動しながら露光および加圧現像を行
う小型で高画質の画像が得られる記録装置に対し本発明
を適用することにより、定型の記録用紙を有効に活用
し、末端でも画像の乱れのない大きなカラー画像を記録
可能な記録装置を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、サイカラーメディア1を
収納した用紙カセット15をセットして記録可能な記録
装置10の概略構成を断面を用いて示してある。また、
図2に、その記録装置10の平面的な構成を示してあ
る。本例の記録装置10は、略直方体状のハウジング1
1を備えており、この中の後方11bに、例えば、A8
版のシート状にカットされた複数の定型のメディア1を
収納した約54mm×85.5mm程度の用紙カセット
(用紙カートリッジ)15がセットできるようになって
いる。また、ハウジング11の前方11aには、用紙カ
ートリッジ15から供給されるサイカラーメディア1に
対しカラー画像を印刷し、さらに現像して出力する記録
機構20が収納されている。そして、記録機構20によ
ってカラー画像が印刷されたメディア1は、ハウジング
11の前方11aに設けられた排紙口12から排出され
る。
【0012】記録機構20は、複数のLEDチップが搭
載された露光ヘッド22と、露光済みのメディア1を加
圧現像するための加圧ユニット24と、用紙カートリッ
ジ15からメディア1をピックアップして露光ヘッド2
2および加圧ユニット24に搬送する搬送機構29とを
備えている。搬送機構29は、用紙カートリッジ15か
らメディア1を1枚ごとにピックアップして前方11a
に向かって供給する2組のピックアップローラ21aお
よび21b、ピックアップされたメディア1を露光ヘッ
ド22にむけて搬送する第1のフィーダ23、露光済み
のメディア1を加圧ユニット24に向けて搬送する第2
のフィーダ25、さらに、加圧現像されたメディア1を
排紙口12に向けて搬送する第3のフィーダ26を備え
ている。これらのフィーダ23、25および26は、モ
ータによって駆動されるフィードローラ23a、25a
および26aと、補助ローラ23b、25bおよび26
bとの組み合わせによってそれぞれが構成されており、
これらフィードローラおよび補助ローラによってメディ
ア1を挟んでメディア1を搬送できるようになってい
る。そして、フィーダ23、25および26がハウジン
グ11の後方11b、すなわち、用紙カートリッジ15
から前方11aの排紙口12に向かう紙送り方向Aに沿
って順番に並んで配置され、本例の記録機構20におい
ては、用紙カートリッジ15から排紙口12に向かって
ほぼ直線的な紙経路30が形成されている。さらに、こ
の紙経路30に沿って、露光ヘッド22の前面などの必
要な領域に紙ガイド30aが設けられており、メディア
をよりスムーズに搬送できるようになっている。
【0013】記録機構20は、ピックアップローラ21
aおよび21b、さらにフィードローラ23a、25a
および26aを駆動するモータセット31と、この動力
を伝達する伝達機構33を備えている。本例では、モー
タセット31として2つのモータ32aおよび32bが
並列に配置されており、これら2つのモータ32aおよ
び32bを連結歯車34で連動して動かすようになって
いる。3つ以上のモータを用いてモータセットを構成し
てもよく、また、1つのモータでモータセットを構成し
ても良いことはもちろんである。
【0014】図3に拡大して示してあるように、本例の
記録機構20においては、メディア1を露光する露光ヘ
ッド22とメディア1を加圧現像する加圧ユニット24
はキャリッジ40に搭載されており、さらに、このキャ
リッジ40の透過孔42を貫通してキャリッジシャフト
45が設けられ、このキャリッジシャフト45は紙送り
方向Aと直交する走査方向Bにハウジング11の内部を
横断するように延びている。キャリッジ40はこのキャ
リッジシャフト45に沿って往復動し、キャリッジ40
に搭載された露光ヘッド22と加圧ユニット24はメデ
ィア1に対し走査方向Aに横断するように動きながらメ
ディア1に画像を形成する。このような本例の記録装置
10および記録機構20はシリアルタイプと称されてい
る。また、本例の記録機構20は、キャリッジシャフト
45の周囲に螺旋状のリードスクリュー46が形成され
ており、キャリッジ40からキャリッジシャフト45の
方向に突出したピン41がリードスクリュー46に入
り、リードスクリュー46に沿って動くようになってい
る。そして、キャリッジシャフト45は伝達機構33を
介してモータセット31と接続されているので、モータ
セット31を駆動することによりキャリッジ40を走査
方向Bの所定の位置に自由に動かすことができる。もち
ろん、キャリッジシャフト45を駆動する代わりに、タ
イミングベルトなどの他の駆動手段を設けてキャリッジ
40を走査方向に動かすことも可能である。
【0015】また、記録機構20は、キャリッジシャフ
ト45と同様に走査方向Bに沿って延びた第1および第
2の支持部51および52を備えており、これらに挟ま
れた状態で加圧ユニット24が動くようになっている。
第1の支持部51は、加圧ユニット24に対し記録用紙
であるメディア1を挟んだ反対側に配置されており、加
圧ユニット24の圧力を受けられるようになっている。
この第1の支持部51は、コイルバネ59などの弾性の
ある部材によってハウジングに対し支持されており、メ
ディア1に対し一定した圧力が加えられるようになって
いる。したがって、第1の支持部51は、それと加圧ユ
ニット24とでメディア1を挟んで加圧するプラテンと
しての機能を果たす。第2の支持部52は、第1の支持
部51に対し加圧ユニット24を挟んだ反対側に配置さ
れ、加圧ユニット24がメディア1を加圧する際の反力
を受ける機能を果たす。
【0016】本例の加圧ユニット24は、第1の支持部
51とメディア1を挟んでメディア1の上を回転移動す
る加圧ローラ55と、第2の支持部52と接しながら回
転移動する移動用のローラ56とを備えており、これら
が上下に並んで接触するように配置されている。そし
て、これらのローラ55および56の組み合わせが2セ
ット採用されており、これらが移動方向である走査方向
Bに並んで配置されている。このような加圧ローラ55
および56を備えた加圧ユニット24は、加圧ユニット
24がキャリッジ40によって走査方向Bに動くと、そ
れぞれのローラ55および56が加圧ユニット24の進
行方向に回転する。このため、滑り摩擦ではなく、転が
り摩擦で移動しながらメディア1を加圧できる。このよ
うなシリアルタイプの加圧ユニット24は、加圧ローラ
55がメディア1と接触する面積を小さく限定すること
により、小型でもメディア1に対して十分な圧力を加え
られるので、コンパクトな記録装置に好適な加圧ユニッ
トである。メディア1との接触面積を小さくする(極所
的に接触する)ために、ローラ55から周方向に1また
は複数のリング状の突起を設けることができ、あるい
は、第1の支持部51の側に走査方向に延びた1また複
数の突起を設けておいてもよい。また、加圧ローラ55
あるいは56に代わって球状の部材あるいはその他の回
転可能な部材を採用することも可能である。
【0017】このように、加圧ユニット24の荷重を上
下の第1および第2の支持部51および52で受けるよ
うにしているので、キャリッジシャフト45にかかる荷
重は非常に小さい。このため、キャリッジシャフト45
を抵抗の少ない状態で回転することが可能であり、キャ
リッジシャフト45の回転力によってキャリッジ40を
動かすことができる。キャリッジシャフト45を回転駆
動してキャリッジ40を走査方向に動かすシステムは、
構成が簡易であり、また、キャリッジ40の位置をモー
タの回転角によって容易に制御できるというメリットを
備えている。したがって、小型の記録装置にはより適し
た駆動手段あるいは駆動方法である。
【0018】キャリッジ40に加圧ユニット24と共に
搭載された露光ヘッド22には、3原色の光をそれぞれ
照射する複数のLEDが搭載されており、キャリッジ4
0が走査方向に往復動することにより、LEDから照射
される光によってメディア1の表面を走査する。したが
って、用紙カートリッジ15から記録機構20に紙送り
されたサイカラーメディア1は、その表面に形成された
感光剤の層が露光ヘッド22によってドット単位で走査
され、カラー画像が記録される。シリアルタイプの露光
ヘッド22を採用すると、露光ヘッド22に搭載された
同一または限られた数のLEDの組み合わせ(セット)
によってメディア1の全てのドットを露光することがで
きる。したがって、複数のレンズシステムなどを用いた
複雑な走査システムの代わりに、固体差が比較的大きな
LEDあるいはその他の発光素子を用いた簡易な構成に
より、メディア全体に画質が安定した画像を形成でき
る。また、限られた数の発光素子でカラー画像を露光で
きるので記録装置10を小型にすることができる。この
ように、露光ヘッド22および加圧ユニット24がキャ
リッジ40に搭載されて往復動するシリアルタイプの記
録装置10は、小型でありながら高画質のカラー画像を
サイカラーメディア1に記録することができる。
【0019】図3ないし図6に、本例の記録装置10で
メディア1に画像が形成され出力される過程を順番に示
してある。まず、図3に示すように、所定のサイズにカ
ットされカートリッジ15に収納されたメディア1はピ
ックアップローラ21aおよび21bによって1枚毎に
ピックアップされ、その先端1aが第1のフィーダ23
に送られる。そして、第1のフィーダ23に先端1aが
到達すると、第1のフィーダ23によってメディア1が
挟まれた状態で露光ヘッド22に向かって紙送りされ
る。先端1aが露光ヘッド22と対峙する位置に到達す
ると露光ヘッド22から画像に対応した色の光が照射さ
れ、メディア1に画像が露光される。露光ヘッド22の
上流に位置する第1のフィーダ23によってメディア1
が紙送りされると、メディア1の先端1aは露光ヘッド
22と加圧ユニット24の間に位置する第2のフィーダ
25に到達し、メディア1は第1および第2のフィーダ
23および25で保持された状態で紙送りされるように
なる。
【0020】メディア1の先端1aが、図4に示すよう
に、加圧ユニット24の位置に到達すると、加圧ユニッ
ト24とプラテン51との間に挟まれてメディア1は加
圧され、露光ヘッド22で露光された画像が現像され
る。加圧ユニット24は走査方向に動きながら高い圧力
をメディア1に加えるので、紙送りする際の抵抗とな
る。特に、メディア1の先端1aが加圧ユニット24に
当たって加圧現像が開始されるときは、紙送り方向Aの
抵抗が急激に増加するので紙送り速度が変動しやすい。
しかしながら、本例の記録装置10においては、メディ
ア1の先端1aが加圧ユニット24に到達するときは、
露光ヘッド22の上流に位置する第1のフィーダ23
と、露光ヘッド22と加圧ユニット24の間に位置する
第2のフィーダ25の2つのフィーダによって保持さ
れ、紙送りされている。このため、加圧ユニット24の
抵抗がメディア1aの先端に加わっても紙送り速度に変
動がないか、あるいは速度の変動を極めて微少な範囲に
止めることが可能である。したがって、露光ヘッド22
によって形成される画像に乱れが発生するのを防止でき
る。
【0021】露光ヘッド22には、走査方向あるいは紙
送り方向に複数のLEDが並べて配置されており、これ
らのLEDがメディア上の同一のドットに対し異なった
色の光を照射することによってフルカラーの画像が露光
される。したがって、紙送り速度が変動すると、同一の
ドットに所定の色の光が照射されなくなるので、ドット
が飛んだり、あるいは色ずれが発生し、筋状の画像の乱
れが表れる。これに対し、本例の記録装置10において
は、加圧ユニット24にメディア1の先端1aが到達し
ときに第1および第2のフィーダ23および25でメデ
ィア1が保持され安定した速度で紙送りされるので、画
像が乱れるほどの紙送り速度の変動を防止できる。
【0022】図5に示すように、メディア1がさらに紙
送りされると、その先端1aが加圧ユニット24の下流
に位置する第3のフィーダ26に達する。加圧ユニット
24によりメディア1が加圧された状態では、メディア
1を安定して紙送りするには十分な力でメディア1を紙
送りすることが必要である。このため、メディア1に加
わる力が変動するとその影響が紙送り速度の変動として
表れ、その結果、画像に乱れが発生しやすい。メディア
1の先端1aが第3のフィーダ26に達するとメディア
1に加わる力が変動するために紙送り速度が変動しやす
い。しかしながら、本例の記録装置10においては、先
端1aが第3のフィーダ26に達したときに、メディア
1は第1および第2のフィーダ23および25で保持さ
れて紙送りされているので、紙送り速度は安定してい
る。したがって、この場合もメディア1に画像の乱れは
発生しない。
【0023】さらにメディア1が紙送りされ、図6に示
すように、メディア1の末端1bが第1のフィーダ23
から外れるときも加圧された状態でメディア1を紙送り
する力が変動するので、紙送り速度が変動しやすい。し
かしながら、本例の記録装置10においては、末端1b
が第1のフィーダ23から外れるときは、メディア1が
第2および第3のフィーダ25および26で保持された
状態で紙送りされている。このため、紙送り速度は安定
しており、この場合もメディア1に画像の乱れは発生し
ない。そして、メディア1は第2および第3のフィーダ
25および26で保持され、その末端1bが露光ヘッド
22を通過するまで安定した速度で紙送りされる。した
がって、メディア1の末端1bまで品質の高い画像を露
光できる。
【0024】末端1bまで画像が露光されたメディア1
は、さらに紙送りされて、末端1bが第2のフィーダ2
5から外れる位置になると、紙送りする力が大きく変動
するので紙送り速度が変動する可能性がある。しかしな
がら、このときにメディア1は既に露光済みであり、画
像を露光することに関しては紙送り速度の変動による影
響はない。一方、加圧ユニット24においては、極小的
に圧力が加えられるようにメディア1との接触面積が狭
い加圧ローラ55を採用しているが、ドットピッチに比
較すると加圧ローラ55の幅は十分に広く、多少の紙送
り速度の変動は加圧現像の品質に影響を及ぼさない。さ
らに、本例の加圧ユニット24は2組の加圧ローラを走
査方向に並べて配置しているので、紙送り速度が多少変
動しても現像漏れあるいは飛びがないように加圧するこ
とができる。このようにして末端1bまで加圧現像され
たメディア1は、加圧ユニット24の下流側に位置する
第3のフィーダ26によって紙送りされ、排紙口12か
ら出力される。
【0025】露光ヘッド22および加圧ユニット24が
走査方向に移動して画像を形成するシリアルタイプの記
録装置は、小型で高画質のカラープリントが出力できる
反面、加圧ユニット24との干渉などによって紙送り速
度に変動が生じやすく、その結果、メディア1の先端1
aあるいは末端1bに画像の乱れが発生し易い。しかし
ながら、本例の記録装置10においては、露光ヘッド2
2の上流、露光ヘッド22と加圧ユニット24との間、
および加圧ユニット24の下流に3つのフィーダ23、
25および26を配置することにより、メディア1が加
圧ユニット24によって加圧される間は、少なくとも2
つのフィーダによってメディアが保持された状態で紙送
りおよび露光されるようにしている。したがって、加圧
ユニット24との干渉、あるいは加圧下でフィーダにメ
ディア1が挟まれたり外れたりする紙送り力の変動に起
因する紙送り速度の変動を防止できる。このため、本例
の記録装置10により、先端1aあるいは末端1bにも
画像の乱れがなく、メディア1全体に高画質の画像を記
録することができる。したがって、本例の記録装置10
においては、メディア1の縁に沿って白枠を予め設けて
おいたり、あるいは、白枠を露光する必要はなく、メデ
ィア1の全面積を活用して大きな画像を記録することが
可能となる。
【0026】このように、本発明は、加圧ユニットおよ
び露光ヘッドが走査方向に動き、加圧ユニットとの干渉
などによって画像に乱れの発生しやすいシリアルタイプ
の記録装置に特に有効なものである。しかしながら、従
来のロールタイプのサイカラーメディアでは、連続した
サイカラーメディアをいずれか2個所で挟んで紙送りし
ていれば安定した紙送り速度が得られたのに対し、定型
にカットされたシート状のサイカラーメディアを記録用
紙として採用する記録装置においては、シリアルタイプ
以外であっても同様の画像の乱れが発生する。例えば、
走査方向にアレイ状に複数のLEDを並べて配置し、走
査方向に移動せずにラインを一括で露光するラインタイ
プの記録装置においても、色の異なる複数のLEDアレ
イを紙送り方向に並べて配置する必要があり、紙送り速
度に変動が生ずると露光するタイミングずれて色ずれが
発生することがある。これに対し、本発明に開示したよ
うに露光用のLEDアレイの前後および加圧ユニットの
下流に3つのフィーダを配置することにより、定型にカ
ットされたメディアであっても、少なくとも露光中は必
ず2つのフィーダで保持できるので画像の乱れを防止で
きる。また、紙送り方向に回転する大型のローラを用い
て加圧する加圧装置を採用した記録装置においても同様
であり、定型にカットされたサイカラーメディアでは、
各メディア毎に加圧装置に挿入されるために画像の乱れ
が発生しやすいが、本発明を適用することにより、加圧
装置に挿入されるときの画像の乱れを防止でき、定型の
メディア全体に画像を形成できる。
【0027】なお、上記では、3つのフィーダ23、2
5および26が紙経路30に沿って直線的に配置された
コンパクトで薄い記録機構20および記録装置10に基
づき本発明を説明しているが、3つのフィーダの配置は
これに限定されないことはもちろんである。例えば、大
口径のプラテンローラに沿って露光ヘッドおよび加圧ユ
ニットを配置することも可能であり、このような紙経路
が採用される場合は、露光ヘッドの上流、露光ヘッドお
よび加圧ユニットの間、さらに加圧ヘッドの下流に、プ
ラテンローラにメディアを圧迫できるような補助ローラ
あるいは紙押えを配置することによって3つのフィーダ
を形成することができる。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の記録装
置は露光装置の上流、露光装置と加圧装置の間、および
加圧装置の下流に3つのフィーダを配置し、露光中に加
圧されるときは少なくとも2つフィーダによって記録用
紙が保持されるようにしている。したがって、本発明の
記録装置においては、記録用紙が加圧装置に当たった
り、加圧中に記録用紙をハンドリングするフィーダの数
が変わっても紙送り速度は変動せず、これによる画像の
乱れを防止することができる。このため、記録用紙の先
端から末端までの広い面積を利用して高画質の画像を形
成することが可能となる。また、白枠を周囲に設けて画
像の乱れをカバーする必要もないので、白枠のないカラ
ープリントを出力することができる。
【0029】サイカラーメディアを用いた記録装置にお
いては、A6あるいはB7版、さらにはそれ以下のサイ
ズのシート状のメディアを用いた小型でノートパソコン
などに搭載可能な記録装置、あるいはポータブルな小型
の記録装置の開発が進んでいる。これらの小型で画質の
良い記録装置としては露光装置および加圧装置を走査方
向に動かすシリアル型が有望であるが、上記のような画
像の乱れが発生しやすかった。これに対し、本発明を適
用することにより画像の乱れを防止できるので、小型、
低コストで記録用紙を有効活用できる記録装置を提供す
ることができる。さらに、小さなサイズの記録用紙に対
して先端から末端まで高画質の画像を記録できるので、
小型の記録装置でも大きなサイズの画像を出力すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の全体的な
構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す記録装置の平面構成を示す図であ
る。
【図3】図1に示す記録装置のさらに詳しい構成を拡大
して示す断面図であり、メディアの先端が露光ヘッドに
かかる状態を示す図である。
【図4】図3に示す記録装置であって、メディアの先端
が加圧ユニットに当たる状態を示す図である。
【図5】図3に示す記録装置であって、メディアの先端
が第2のフィーダに当たる状態を示す図である。
【図6】図3に示す記録装置であって、メディアの末端
が第1のフィーダから外れる状態を示す図である。
【図7】感光性の記録用紙であるサイカラーメディアの
構成を示す図である。
【図8】白枠を設けられた状態(図8(a))と、露光
可能な範囲(図8(b))を示す図である。
【図9】メディアの先端あるいは末端に画像の乱れが発
生する様子を示す図である。
【符号の説明】
1・・サイカラーメディア(記録用紙) 2・・メディアの支持層 3・・サイリス(マイクロカプセル) 4・・レシーバ 9・・感光材の層 10・・記録装置 11・・ハウジング 12・・排紙口 15・・用紙カートリッジ(カセット) 20・・記録機構 21・・ピックアップローラ 23・・第1のフィーダ 25・・第2のフィーダ 26・・第3のフィーダ 22・・露光ヘッド 24・・加圧ユニット 29・・搬送機構 31・・モータセット 40・・キャリッジ 41・・ピン 45・・キャリッジシャフト 46・・螺旋状のリード 51・・第1の支持部 52・・第2の支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性で定型の記録用紙を紙送り可能な
    搬送機構と、その記録用紙を露光可能な露光装置と、露
    光された記録用紙を加圧現像可能な加圧装置とを有し、 前記紙送り機構は、前記露光装置の上流で記録用紙に接
    する第1のフィーダと、前記露光装置および加圧装置の
    間で記録用紙に接する第2のフィーダと、前記加圧装置
    の下流で記録用紙に接する第3のフィーダとを備えてお
    り、これら第1、第2および第3のフィーダは、記録用
    紙の先端が前記加圧装置および前記第3のフィーダに接
    するときは前記第1および第2のフィーダにより記録用
    紙が保持され、記録用紙の末端が前記第1のフィーダか
    ら離れるときは前記第2および第3のフィーダにより記
    録用紙が保持されるように配置されていることを特徴と
    する記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記加圧装置は、記
    録用紙に対し走査方向に移動しながら加圧現像を行うこ
    とを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記露光装置は、記
    録用紙に対し走査方向に移動しながら露光することを特
    徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記加圧装置は、前
    記露光装置と共に記録用紙に対し走査方向に移動しなが
    ら加圧現像を行うことを特徴とする記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7501202B2 (en) 2000-05-24 2009-03-10 Ngk Insulators, Ltd. Lithium secondary cell and assembly thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7501202B2 (en) 2000-05-24 2009-03-10 Ngk Insulators, Ltd. Lithium secondary cell and assembly thereof

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