JPH1039589A - 加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置 - Google Patents

加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置

Info

Publication number
JPH1039589A
JPH1039589A JP19873696A JP19873696A JPH1039589A JP H1039589 A JPH1039589 A JP H1039589A JP 19873696 A JP19873696 A JP 19873696A JP 19873696 A JP19873696 A JP 19873696A JP H1039589 A JPH1039589 A JP H1039589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
developing
pressure
developing device
scanning direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19873696A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Gomi
正男 五味
Morihiko Yamada
守彦 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cycolor System Inc
Original Assignee
Cycolor System Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cycolor System Inc filed Critical Cycolor System Inc
Priority to JP19873696A priority Critical patent/JPH1039589A/ja
Publication of JPH1039589A publication Critical patent/JPH1039589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に高画質の印刷ができる印刷装置に適した
小型で信頼性の高い加圧現像装置を提供すること。 【解決手段】 加圧現像装置30においては、ハウジン
グ31の非円形のボール保持部41aおよび41bによ
って現像ボール39aおよび39bが回転可能に保持さ
れている。一方を代表して説明すると、ボール保持部4
1aは、現像ボール39aに向かって走査方向Bに沿っ
て突き出た突起42aおよび43aによって現像ボール
39aを回転可能に保持している。現像ボール39aの
周辺部分には隙間70が形成されているので、外部から
侵入したゴミ65等は現像ボール39aの周辺には堆積
しない。このため、現像ボール39aは長期間常に安定
して回転移動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイカラーメディ
ア等のように現像過程において加圧現像を行う加圧現像
装置およびそれを備えた印刷装置に関するものある。
【0002】
【従来の技術】感光性のメディアを露光して発色物質を
含んだカプセルを画像に合わせて活性化または不活性化
し、その後、圧力を加えて活性化したカプセルを破壊し
て現像を行うカラー印刷方法が知られている。図10に
示したサイカラーメディア1はその1つである。サイカ
ラーメディア1はポリエステル等から形成されたフィル
ム2上にサイリス3a〜3cと呼ばれるマイクロカプセ
ルが無数に塗布されたメディアである。それぞれのサイ
リス3a〜3cには、シアン、マゼンダ、イエローの3
種類があり、それぞれに対してシアン、マゼンダ、イエ
ローの発色物質のうち1つと、特定の波長の光に感度を
有するフォトイニシェーターと呼ばれる感応物質が封入
されている。フォトイニシェーターは特定の波長の光が
照射されると、サイリス3a〜3cを硬化させ、発色物
質の発色反応を不活性化させるようになっており、各サ
イリス3a〜3cはそれぞれ補色の光が照射されると、
フォトイニシェーターによって不活性化するようになっ
ている。
【0003】サイカラーメディア1は、このような3色
のサイリス3a〜3cに光を照射したのち、高い圧力を
かけて活性化しているサイリス3a〜3cをつぶしてサ
イリス3a〜3cの上面にコーティングされたレシーバ
4と呼ばれる透明なポリエステルなどにより形成されて
いる受像層と化学反応させることにより発色をするよう
になっている。たとえば、赤の光のみを照射した場合に
は、シアンのサイリス3aのみがフォトイニシェーター
によって硬化し、圧力をかけるとマゼンダ、イエローの
サイリス3bおよび3cがつぶれてマゼンダとイエロー
の発色物質が発色する。その結果、それらの発色物質が
混ざって赤を発色する。同様に、緑の光を照射した場合
には、シアンとイエローのサイリス3aおよび3cがつ
ぶれて緑を発色し、青の光を照射した場合には、シアン
とマゼンダのサイリス3aおよび3bがつぶれて青を発
色する。
【0004】このようにサイカラーメディア1のような
感光性のメディアは露光したのちに加圧現像することが
必要であり、その加圧現像装置としては、上下に配置さ
れた一対のローラーを加圧手段として備えたものが一般
的に用いられており、ローラー間にサイカラーメディア
1を通過させることにより加圧して現像を行うようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ローラーを用いた加圧
現像装置は、メディアに十分な圧力をかけるため非常に
大きな現像圧に耐えうるようにローラー、軸受、フレー
ム等の構成部品を強化しなければならない。さらに、ロ
ーラーを用いてメディア全体に均一な圧力がかかるよう
に片方のローラーにクラウニングという加工を施して太
鼓形状にしなければならない。このため、加圧現像装置
の価格は高くなり、また、サイズも大きく、重くなって
しまう。したがって、印刷装置も大きくて、重く、高価
になってしまう。
【0006】これに対して、小型のボール(現像ボー
ル)を印刷用紙の表面に走査方向に往復動させながら印
刷用紙を加圧する加圧現像装置が検討されている。現像
ボールは小さな面積に圧力を加えればよいので、ローラ
ーと比較して加圧機構の小型軽量化が図れ、また、ロー
ラーのように特殊な加工が不要となる。このため、小型
で軽量で、しかも、安価な加圧現像装置を実現できる。
【0007】図1に示すような感光性のメディア(たと
えば、サイカラーメディア1)を用いた印刷装置が検討
されており、この印刷装置10は、メディア1を画像に
合わせて露光する露光ユニット20と、この露光ユニッ
ト20によって露光されたメディア1の表面を走査方向
Bに移動しながら加圧現像する加圧現像装置30と、こ
の加圧現像装置30の上方側に配置された平板状のプラ
テン(板、ドラム等の加圧用の受け材)11と、露光装
置20から加圧現像装置30に向かってメディア1を紙
送りする紙送り機構60とを備えている。また、さらな
る詳細な構成を図2に示すように、印刷装置10は、露
光装置20および加圧現像装置30が搭載されたキャリ
ッジ53を備えており、このキャリッジ53をメディア
1の走査方向Bに往復動させる駆動機構50を備えてい
る。
【0008】キャリッジ53の駆動機構50は、適当な
間隔をもって走査方向Bに伸びる2本のキャリッジシャ
フト51および52を備えており、これらのシャフト5
1および52に沿ってキャリッジ53を往復動できるよ
うになっている。たとえば、不図示のモータ等の駆動手
段とタイミングベルト等の伝達機構を用いてキャリッジ
53が走査方向Bに往復動するようになっている。この
結果、キャリッジ53に搭載されている露光装置20お
よび加圧現像装置30が走査方向Bに往復動しながら、
メディア1を露光して画像を形成でき、露光とともに加
圧現像できるようになっている。
【0009】紙送り機構60は、モータ等の駆動源(図
示せず)によって回転するフィーダーローラー61と、
このフィーダーローラー61の上方側に対峙した補助ロ
ーラー62を備えており、これらのローラー61および
62によってメディア1を露光装置20から加圧現像装
置30に向かって紙送りできるようになっている。ま
た、キャリッジ53に搭載された露光装置20は、赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色の光をメディア1に
照射可能なLEDを備えたLEDヘッド21を有し、こ
れに対して遮光板22および可撓性のプリントケーブル
23が取り付けられている。LEDヘッド21では、こ
の遮光板22によって所定のLEDから発光された光を
干渉を受けることなくメディア1のサイリス3a〜3c
に照射でき、さらに、可撓性プリントケーブル23で露
光制御回路(図示せず)によって各々のLEDに対する
通電を制御できるようになっている。これにより、メデ
ィア1に適当な色の光を照射して、コーティングされた
サイリス3a〜3cを画像に基づいて活性化、あるいは
不活性化することによって画像を記録することができる
ようになっている。この露光装置20により露光された
メディア1は紙送り機構60によって紙送りされ、露光
装置20とともに走査方向Bに往復動する加圧現像装置
30によって加圧現像されるようになっている。
【0010】加圧現像装置30は、キャリッジ53のメ
ディア1の側に積載されており、この加圧現像装置30
とプラテン11とでメディア1を挟み込んで加圧現像を
行えるようになっている。加圧現像装置30は、メディ
ア1に向かって長いほぼ直方体のハウジング31と、こ
のハウジング31のメディア1側の面から突出している
現像ボール39aおよび39bを備えている。現像ボー
ル39aおよび39bはプラテン11に接触しており、
これらの間にメディア1を紙送りすることによって加圧
することができ、これにより、メディア1に記録されて
いる画像を現像することができるようになっている。
【0011】図3に分解斜視図を用いて示すように、ハ
ウジング31は、メディア1の表面に対して垂直な方向
に伸びる中空の収納部40aおよび40bを備えてお
り、収納部40aおよび40bは走査方向Bに並んで形
成されている。これらの収納部40aおよび40bのメ
ディア1側の部分は現像ボール39aおよび39bに外
接し、現像ボール39aおよび39bを回転可能に保持
するボール保持部41aおよび41bとなっており、こ
れらのボール保持部41aおよび41bによって現像ボ
ール39aおよび39bが回転可能に保持されている。
【0012】図3に示したボール保持部41aおよび4
1bは、現像ボール39aおよび39bの径より若干大
きな径の円形の開口になっている。このため、加圧現像
装置30が走査方向Bに動かされても、現像ボール39
aおよび39bが紙送り方向Aおよび走査方向Bにほと
んどずれずに回転できるように保持されており、加圧現
像装置30の動きに対応して現像ボール39aおよび3
9bが回転移動できるようになっている。
【0013】ボール保持部41aおよび41bによって
保持された現像ボール39aおよび39bは、ハウジン
グ31の収納部40aおよび40bに収納されたシャフ
ト38aおよび38bによって支持されている。シャフ
ト38aおよび38bは、メディア1の表面と垂直な方
向にスライド可能であり、さらに、メディア1の表面と
垂直な方向に伸び縮みできるコイルスプリング37aお
よび37bの力を受けてメディア1の表面に向けて押圧
されている。このため、現像ボール39aおよび39b
がシャフト38aおよび38bによって弾性をもって押
圧されており、メディア1の表面を加圧してメディア1
に記録された画像を現像できるようになっている。
【0014】ここで、印刷装置10を使用していると、
印刷装置10内に侵入したゴミやメディア1に付着した
ゴミ等が加圧現像装置30に堆積する。上記の加圧現像
装置30においては、図4および図5に示すように、現
像ボール39aおよび39bとボール保持部41aおよ
び41bとの間の僅かな隙間にゴミ65が溜まってしま
う。このため、堆積したゴミ65によって現像ボール3
9aおよび39bの回転が阻害されて円滑に回転できな
くなってしまう。現像ボール39aおよび39bに回転
不良が発生すると、キャリッジ53を駆動するモータに
大きな負荷がかかるので、モータが過負荷状態となって
発熱する原因となる。また、モータのトルクが不足して
動作不良を起こす原因ともなり、キャリッジ53の移動
もスムーズに行われなくなってしまう。
【0015】このように上述の印刷装置10では、堆積
したゴミ65により加圧現像装置30が作動不良になる
可能性があり、これにより、キャリッジ53に加圧現像
装置30とともに搭載されている露光装置20の機能、
すなわち、画像に合わせたサイリス3a〜3cに向けて
適当な色の光を照射する露光機能を損ねる可能性があ
る。このため、長期間使用していると、画像の歪みなど
が発生する可能性があり、安定して高画質のプリントが
できなくなる恐れもある。
【0016】現像ボール39aおよび39bを用いた加
圧現像装置30は、現像ボール39aおよび39bによ
りメディア1を加圧するので、非常に小さな現像圧で現
像することができ、さらに、装置全体がコンパクトで軽
量にすることができ、印刷装置10の小型軽量化を図る
上で最適な構成にしてある。しかしながら、使用するに
つれて、ハウジング31のボール保持部41aおよび4
1bと現像ボール39aおよび39bとの間にゴミ65
が溜まって、これにより現像ボール39aおよび39b
の回転が阻害され回転不良を起こす恐れがあるので、長
期間、高画質な印刷が得られるような信頼性の高い加圧
現像装置30の実現が待たれている。
【0017】そこで、本発明においては、現像ボールが
長期間円滑に安定して回転し、現像ボールによって確実
にメディアを加圧できる加圧現像装置を提供することを
目的としている。また、本発明の加圧現像装置を搭載す
ることによって、小型で安価で、しかも常に高画質のプ
リントが得られる印刷装置を提供することを目的として
いる。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、現像ボールを回転可能に保持する非円形のボール
保持部を設けることによって、現像ボールの周辺に隙間
を形成して外部から侵入したゴミや印刷用紙に付着した
ゴミなどによって現像ボールの回転が阻害されないよう
にしている。すなわち、本発明の加圧現像装置は、印刷
用紙の表面を走査方向に移動しながら加圧現像する加圧
現像装置であって、印刷用紙を加圧しながら回転移動す
る現像ボールと、この現像ボールに外接し、現像ボール
を回転可能に保持する非円形のボール保持部を備えたハ
ウジングと、このハウジング内から現像ボールを印刷用
紙に向かって加圧する加圧手段とを有することを特徴と
している。
【0019】本発明の加圧現像装置では、たとえば、内
側が三角形、菱形、楕円形等の形状の非円形のボール保
持部で現像ボールを回転可能に保持することによって、
現像ボールの周辺に隙間を形成し、外部から侵入したゴ
ミやメディアに付着したゴミ等が現像ボールの周辺に堆
積しないようにしている。したがって、現像ボールは周
辺に堆積したゴミなどの堆積物と干渉しないので、回転
時に余計な摩擦力が生じず走査方向にスムーズに回転し
ながら移動することができる。このため、本発明の加圧
現像装置によれば、現像ボールの回転不良が発生してキ
ャリッジを駆動するモータに過剰な負荷がかかるのを防
ぎ、モータの発熱を防止できる。また、モータのトルク
が不足する事態も回避でき、キャリッジを安定した速度
で確実に走査方向に往復動させることができる。
【0020】また、本発明の加圧現像装置では、非円形
のボール保持部によって現像ボールを回転可能に保持す
るようにしているので、現像ボールに接する部分が円形
のボール保持部と比較して少なくなり、現像ボールが回
転時に受ける摩擦力が小さくできる。したがって、本発
明の加圧現像装置によれば、現像ボールを長期間にわた
り少ない動力で円滑に回転させることができ、モータの
発熱を防止し、キャリッジを常に安定して駆動させるこ
とができる。
【0021】このように本発明により、常に現像ボール
が円滑に回転する加圧現像装置を提供でき、加圧現像装
置を搭載したキャリッジを安定して動作させることがで
きる。このため、加圧現像装置とともに露光装置を共通
のキャリッジに搭載することも可能であり、露光装置に
よって印刷用紙を適切に画像を形成し、さらに、加圧現
像装置によって確実に画像を現像することができる。し
たがって、画像が歪む等の画像不良がない高画質の画像
が安定して得られる。また、本発明により、ローラー間
に印刷用紙を通過させる加圧機構のかわりに現像ボール
を走査方向に回転移動させながら現像を行えるので、信
頼性の高い小型で軽量な加圧現像装置を実現できる。
【0022】したがって、本発明の加圧現像装置と、こ
の加圧現像装置の前段で印刷用紙を露光する露光装置
と、印刷用紙を露光装置から加圧現像装置の方向に紙送
りする紙送り手段と、この紙送り手段の紙送り方向とほ
ぼ直交する方向に加圧現像装置を往復動する駆動手段を
備えた印刷装置によって、常に安定して高画質の印刷が
できる印刷装置を提供できる。
【0023】本発明の加圧現像装置において、ボール保
持部は少なくとも走査方向に広く、その内側から現像ボ
ールに向かって現像ボールを支持する突起が突き出てい
ることが望ましい。このような突起を設けることによ
り、現像ボールの周辺に大きな隙間が形成されるので、
いっそうゴミによる影響が受け難くなる。また、現像ボ
ールが走査方向に回転移動する際に生じる走査方向の力
を突起によって受けることができるので、現像ボールが
安定して確実に走査方向に回転しながら移動することが
できる。走査方向に長く現像ボールに走査方向に沿って
突き出ている突起であれば、突起が磨耗してすり減って
も、紙送り方向のずれは発生しないので、安定した現像
を行うことができる。
【0024】本発明の加圧現像装置において、加圧手段
としては、ボール保持部内で印刷用紙の表面に対して垂
直な方向にスライド可能なシャフトと、このシャフトを
印刷用紙に向けて押圧するコイルスプリングを備えてい
ることが望ましい。このように構成すると、印刷用紙に
平均的に圧力をかけることができ、さらに、現像ボール
に衝撃が加わった場合に、コイルスプリングの弾性によ
ってその衝撃が吸収することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態に係る印刷装置を説明する。本例の印刷装置1
0は、上述したサイカラーメディア1の印刷装置であ
り、全体的な構成は図1に示した印刷装置とほぼ同様で
ある。本例の印刷装置10も、露光ユニット20および
加圧現像装置30が同一のキャリッジ53に積載されて
おり、キャリッジ53が走査方向Bに往復動すると、露
光装置20によってメディア1を露光でき、同時に、加
圧現像装置30によってメディア1を加圧現像できるよ
うになっている。このように、本例の印刷装置10は、
露光装置20および加圧現像装置30が往復動して露光
および現像が並行して行われるので、印刷装置10を簡
易な構成で小型にできるようになっている。本例の加圧
現像装置30も、キャリッジ53のメディア1の側に積
載されており、この加圧現像装置30とプラテン(板、
ドラム等の加圧用の受け材)11とで紙送りされたメデ
ィア1を挟み込んで加圧現像ができるようになってい
る。さらに、本例の加圧現像装置30も、メディア1に
向かって長いほぼ直方体のハウジング31と、このハウ
ジング31のメディア1側の面からある程度突出してい
る現像ボール39aおよび39bを備えている。現像ボ
ール39aおよび39bはプラテン11に接触してお
り、これらの間にメディア1を紙送りすることによって
加圧現像できるようになっている。
【0026】図6および図7に示すように、本例のハウ
ジング31は、メディア1の表面に対して垂直な方向に
伸びる中空の収納部40aおよび40bを備えており、
収納部40aおよび40bは走査方向Bに並んで形成さ
れている。各々の収納部40aおよび40bには、メデ
ィア1の表面と垂直な方向に伸び縮みできるコイルスプ
リング37aおよび37bと、このコイルスプリング3
7aおよび37bの力を受けてメディア1側に押圧され
ているシャフト38aおよび38bが収納されている。
【0027】ハウジング31の収納部40aおよび40
bのメディア1側の部分には現像ボール39aおよび3
9bに外接し、現像ボール39aおよび39bを回転可
能に保持する非円形のボール保持部41aおよび41b
が形成されている。これら2組のボール保持部41aお
よび41bの構成は同一なので、一方を代表して以下に
説明する。
【0028】本例のボール保持部41aは、図8に拡大
して示すように、走査方向Bのサイズが現像ボール39
aより長く、紙送り方向Aのサイズが現像ボール39a
と同じ程度の全体としてほぼ長方形の開口になってい
る。ボール保持部41aの走査方向B側の内側からは走
査方向Bに沿って2つの突起42aおよび43aが突き
出ている。本例のボール保持部41aにおいては、突起
42aおよび43aが走査方向Bの側から現像ボール3
9aにほぼ接して走査方向Bの位置が規定される。さら
に、紙送り方向Aはボール保持部41aの内面の一部
(接触面)44aおよび45aが現像ボール39aにほ
ぼ接して紙送り方向Aの位置が規定され、所定の位置で
現像ボール39aが回転可能に保持される。
【0029】ボール保持部41aに回転可能に保持され
た現像ボール39aは、収納部40aに収納されたシャ
フト38aに載置されており、シャフト38aによって
プラテン11に対し弾性を持って押圧されている。この
ため、メディア1に平均的に圧力をかけることができ、
また、紙送りされたメディア1の表面に乗り降りする際
などの衝撃を吸収できるようにしている。
【0030】本例の加圧現像装置30においては、走査
方向Bに往復動している最中に現像ボール39aに生じ
る走査方向Bの力は突起42aおよび43aによって受
けることができる。また、現像ボール39aに対し紙送
り方向Aに力が生じてもボール保持部41aの接触面4
4aおよび45aによってその力を受けることができ
る。したがって、加圧現像装置30が走査方向Bに移動
中に現像ボール39aは紙送り方向Aにほとんどぶれる
ことなく、走査方向Bに沿って確実に回転しながら移動
できる。これにより、メディア1にコーティングされ、
活性化したサイリス3a〜3cを確実に加圧して画像を
現像することができる。
【0031】本例の加圧現像装置30では、ボール保持
部41aがほぼ長方形であり、現像ボール39aはボー
ル保持部41aの突起42aおよび43aと接触面44
aおよび45aに接しているだけであるので、現像ボー
ル39aの周辺には隙間70が形成されている。したが
って、印刷装置10を長期間使用しているうちに、外部
から侵入したゴミやメディア1に付着したゴミ65は現
像ボール39aの周辺には溜まらずに、隙間70を通過
して現像ボール39aとは離れた場所に堆積する。この
ため、加圧現像装置30を長期間使用しても、現像ボー
ル39aは堆積したゴミ65と干渉して回転が阻害され
ることなく、常にスムーズに回転することができる。ま
た、突起42aおよび43aやボール保持部41aの接
触面44aおよび45aといった現像ボール39aの限
られた部分にゴミ65が溜まることも考えられるが、こ
れらの接触面積は非常に狭いので、堆積したゴミ65と
現像ボール39aとの間に生じる摩擦力は非常に小さ
い。このため、本例の加圧現像装置30によって、現像
ボール39aが常に円滑に回転移動しながらメディア1
を加圧現像することができる。
【0032】また、本例の加圧現像装置30では、突起
42aおよび43aで現像ボール39aが支持されてい
るので、回転中に現像ボール39aと接触する部分の面
積が小さい。このため、図5に示した円形の開口のボー
ル保持部によって現像ボール39aが保持されている場
合に比して、回転中に現像ボール39aに働く摩擦力を
少なくできる。したがって、小さなパワーの駆動源(モ
ーター)によって駆動することができる。さらに、現像
ボール39aが回転して各々の突起42aおよび43a
がすり減っても、現像ボール39aと突起42aおよび
43aとの接触面積がほとんど変化しない。このため、
磨耗により現像ボール39aの回転時に生じる摩擦力が
ほとんど増加せず、現像ボール39aが常に円滑に回転
移動することができる。一方、現像ボール39aは走査
方向Bに回転移動するため、現像ボール39aに紙送り
方向A側から接している面44aおよび45aはほとん
ど磨耗しない。したがって、紙送り方向Aで摩擦が増加
することはなく、また、紙送り方向Aのズレを発生する
こともない。なお、現像ボール39aとの磨耗で、走査
方向Bの突起42aおよび43aが多少すり減っても、
加圧現像装置30が走査方向Bに動いてメディア1の全
面をカバーするので、現像は確実に行われる。以上の説
明はもう一方のボール保持部41bについても同様であ
る。
【0033】このように本例の加圧現像装置30では、
外部から侵入したゴミ、やメディア1に付着したゴミ6
5が現像ボール39aおよび39bの周辺に堆積しない
ので、現像ボール39aおよび39bがゴミ65などの
堆積物と干渉して回転を阻害されることなく、長期間使
用しても走査方向Bに常に円滑に回転移動し、長期間、
高画質な画像を現像できる信頼性の高い加圧現像装置3
0を提供できる。
【0034】したがって、本例の加圧現像装置30を用
いることにより、加圧現像装置30をキャリッジ53に
搭載して長期間使用しても、現像ボール39aおよび3
9bの回転時に余計な摩擦力が生じてないので、キャリ
ッジ53を駆動するモータに過剰な負荷がかからない。
このため、モータの発熱現像を防ぐことができ、信頼性
の高い印刷装置10を提供できる。また、モータに過剰
な負荷がかからないので、モータのトルクが不足するこ
ともなく、キャリッジ53を常に安定して動作させるこ
とができる。このため、キャリッジ53に加圧現像装置
30および露光装置20を共に搭載して動作させて、そ
れぞれの機能を確実に発揮させることができる。したが
って、画像の歪みや発色不良等のない良質な画像が安定
して得られる印刷装置10を提供できる。
【0035】このように本例の印刷装置10は、現像ボ
ール43aおよび43bによってメディア1を加圧現像
する小型の加圧現像装置30を用いて、装置全体のサイ
ズを小さくでき、安価な印刷装置10を実現しており、
さらに、加圧現像装置30の信頼性が高いので、品質の
良いプリントが長期間安定して得られる高性能な印刷装
置10を実現している。また、本例の印刷装置10は小
型にできるので、一般家庭などでパソコンとともに情報
処理端末を構築するうえで、最適な構成となっており、
さらに、取扱が容易で、携帯性にも優れているためどこ
でも手軽に使用できる。
【0036】なお、図8に示したボール保持部41aお
よび41bに限定されることなく、図9に示したような
ボール保持部41aおよび41bを採用することができ
る。それぞれ一方のボール保持部41aに付いて説明す
ると、図9(a)には、ほぼ長方形のボール保持部41
aでその4隅から現像ボール39aの向かって突き出た
4本の突起42c、43c、44cおよび45cによっ
て現像ボール39aを回転可能に保持している。このよ
うな4本の突起42c、43c、44cおよび45cに
よっても現像ボール39aの周辺には隙間70が形成さ
れるため、現像ボール39aが回転不良を起こさずに常
に円滑に回転できる。また、4本の突起42c、43
c、44cおよび45cそれぞれによって走査方向Bお
よび紙送り方向A側に発生した力を受けることができる
ので、現像ボール39aはぶれが生じることなく、走査
方向Bに回転移動することができる。しかし、4本の突
起42c、43c、44cおよび45cがすり減ると紙
送り方向Aのぶれも大きくなりやすいので、この点で
は、図8に示したボール保持部41aの方が好ましい。
【0037】また、図9(b)に示すように、ほぼ菱形
の開口とされたボール保持部41aによって現像ボール
39aを回転可能に保持してもよい。このようなボール
保持部41aにすると、現像ホール39aは、4箇所の
内面42e、43e、44eおよび45eとほぼ接する
だけで、その他の部分には隙間70が形成される。した
がって、この場合にも、現像ボール39aが回転不良を
起こさずに常に円滑に回転する。また、それぞれの内面
42e、43e、44eおよび45eよって走査方向B
および紙送り方向A側の力を受けながら、現像ボール3
9aはぶれずに走査方向Bに回転移動することができ
る。なお、大きな隙間70を確保しやすく、また、紙送
り方向Aのぶれが少ないなどの点では、図8に示したボ
ール保持部41aの方が好ましい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加圧現像
装置においては、現像ボールを非円形のボール保持部に
よって回転可能に保持することによって、現像ボールの
周辺部分に隙間を設けて、現像ボールの周辺部分に外部
から侵入したゴミや印刷用紙の付着したゴミなどが堆積
しないようになっている。したがって、現像ボールがゴ
ミと干渉して回転不良を起こすことなく、走査方向に常
にスムーズに回転しながら移動し、現像ボールにより確
実に加圧現像できる信頼性の高い加圧現像装置を提供で
きる。また、本発明の加圧現像装置を用いることによ
り、常に高画質の印刷を安定して得られる印刷装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像ボールを備えた加圧現像装置を用いた印刷
装置の側面図である。
【図2】図1に示す印刷装置のキャリッジの概略構造を
示す斜視図である。
【図3】加圧現像装置の分解斜視図である。
【図4】図1に示す印刷装置の現像ボールとボール保持
部の様子を示す説明図である。
【図5】図4に示す現像ボールの平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る加圧現像装置の分解
斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る現像ボールとボール
保持部の様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るボール保持部を示す
平面図である。
【図9】図9(a)は別のボール保持部の例を示す平面
図であり、図9(b)は更に別のボール保持部の例を示
す平面図である。
【図10】サイカラーメディアを模式的に示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 メディア(サイカラーメディア) 10 印刷装置 20 露光装置 30 加圧現像装置 31 ハウジング 39a、39b 現像ボール 40a、40b 収納部 41a、41b ボール保持部 42a、42b、43a、43b 突起 50 駆動機構 60 紙送り機構 65 ゴミ 70 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙の表面を走査方向に移動しなが
    ら加圧現像する加圧現像装置であって、 前記印刷用紙を加圧しながら回転移動する現像ボール
    と、この現像ボールに外接し、前記現像ボールを回転可
    能に保持する非円形のボール保持部を備えたハウジング
    と、このハウジング内から前記現像ボールを前記印刷用
    紙に向けて加圧する加圧手段とを有することを特徴とす
    る加圧現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ボール保持部は
    少なくとも前記走査方向に前記現像ボールより広く、前
    記ボール保持部の内側から前記現像ボールに向かって前
    記現像ボールを支持する突起が突き出ていることを特徴
    とする加圧現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ボール保持部は
    前記走査方向に長く、前記ボール保持部の内側から前記
    現像ボールに向かって前記現像ボールを支持する突起が
    前記走査方向に沿って突き出ていることを特徴とする加
    圧現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記加圧手段は、前
    記ボール保持部内で前記印刷用紙の表面に対して垂直な
    方向にスライド可能なシャフトと、このシャフトを前記
    印刷用紙に向けて押圧するコイルスプリングとを備えて
    いることを特徴とする加圧現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の加圧現像装置と、前記
    加圧現像装置の前段で前記印刷用紙を露光する露光装置
    と、前記印刷用紙を前記露光装置から前記加圧現像装置
    の方向に紙送りする紙送り手段と、この紙送り手段の紙
    送り方向とほぼ直交する方向に前記加圧現像装置を往復
    動する駆動手段とを備えていることを特徴とする印刷装
    置。
JP19873696A 1996-07-29 1996-07-29 加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置 Pending JPH1039589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19873696A JPH1039589A (ja) 1996-07-29 1996-07-29 加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19873696A JPH1039589A (ja) 1996-07-29 1996-07-29 加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1039589A true JPH1039589A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16396134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19873696A Pending JPH1039589A (ja) 1996-07-29 1996-07-29 加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1039589A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6312862B1 (en) 1998-11-06 2001-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Two-component type developer and image forming method
US9204618B2 (en) 2012-05-09 2015-12-08 Marco Schouwink Device for transporting an animal in a vehicle

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6312862B1 (en) 1998-11-06 2001-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Two-component type developer and image forming method
US9204618B2 (en) 2012-05-09 2015-12-08 Marco Schouwink Device for transporting an animal in a vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200151066Y1 (ko) 칼라 레이저 프린터
JP3114014B2 (ja) 感光型マイクロカプセルを塗布したプリンタ用紙を用いるプリンタ、プリントシステム、及びプリント方法
JP3648250B2 (ja) 画像印刷用の露光加圧装置
JPH1039589A (ja) 加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置
JP2003001794A (ja) ラベル印刷機
US6115110A (en) Pressure-developing device and recording device
JPH1039487A (ja) 印刷装置
JPH1039486A (ja) 加圧現像装置およびそれを用いた印刷装置
KR100734879B1 (ko) 프린터
JP2000010200A (ja) 記録装置
JPH11352594A (ja) 記録装置
JP2003054034A (ja) 光プリンタ用印刷ヘッド機構
JPH1178156A (ja) サーマルプリンタ
CN118151506A (zh) 打印机用透镜装置及led彩色打印机
JP2003175638A (ja) 印刷装置
JP2002292955A (ja) 光プリンタ
JP2980800B2 (ja) プリンタ
JPH0545845A (ja) 画像形成装置
JPH10293389A (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷装置の制御方法および記録媒体
JPH06316109A (ja) 電子写真式プリントヘッド
JPH1062871A (ja) 印刷方法および印刷装置
JPH1165074A (ja) プリンタ
JP2001063162A (ja) 紙送り機構
JPH1076706A (ja) 露光用ヘッドおよび印刷装置
JPS6351162A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061114