JPH1039487A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH1039487A
JPH1039487A JP19055496A JP19055496A JPH1039487A JP H1039487 A JPH1039487 A JP H1039487A JP 19055496 A JP19055496 A JP 19055496A JP 19055496 A JP19055496 A JP 19055496A JP H1039487 A JPH1039487 A JP H1039487A
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JP
Japan
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medium
developing
platen
printing
paper
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JP19055496A
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English (en)
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Masao Gomi
正男 五味
Morihiko Yamada
守彦 山田
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Cycolor System Inc
Original Assignee
Cycolor System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ安価で、常に高画質の画像が得られ
る印刷装置を提供すること。 【解決手段】 印刷装置10において、プラテン11の
加圧面11aには紙送りされたメディア1の走査方向B
の両側の縁1aをプラテン11側に導く一対のガイド板
15aおよび15bが取り付けられている。プラテン1
1と挟み込みながら加圧して、そこに記録されている画
像を現像する現像ユニット30は、ガイド板15aおよ
び15bに乗り上がるようになっている。このため、現
像ユニット30がメディア1の縁1aに到達しても、そ
の縁1aと直に接触することがないので、メディア1の
縁1aと干渉して現像ユニット30が動かなくなった
り、メディア1を破損してしまうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイカラーメディ
アのように現像過程においてメディアを加圧して現像を
行う加圧機構を備えた印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性のメディアを露光して発色物質を
含んだカプセルを活性化または不活性化し、しかる後、
圧力を加えて現像を行うカラー印刷方法が知られてい
る。図11に示すサイカラーメディア1は感光性のメデ
ィアの1つであり、薄いポリエステル等のフィルム2上
にサイリス3a〜3cと呼ばれるマイクロカプセルが無
数に塗布されたメディアである。それぞれのサイリス3
a〜3cにはシアン、マゼンダ、イエローの発色物質の
うちの1つと、特定の波長の光に感度を有するフォトイ
ニシェーターと呼ばれる感応物質が封入されている。フ
ォトイニシェーターは特定の波長の光が照射されると、
サイリス3a〜3cーを硬化させ、発色物質の発色反応
を不活性化させるようになっている。各サイリス3a〜
3cはそれぞれの補色の光、すなわち、シアンは赤、マ
ゼンダは緑、イエローは青の光が照射されるとフォトイ
ニシェーターによってサイリス3a〜3cが不活性化す
る。
【0003】サイカラーメディア1は、このような3色
のサイリス3a〜3cに光を照射したのち、高い圧力を
かけて活性化しているサイリス3a〜3cを押しつぶし
てサイリス3a〜3cの上面をコーティングしているレ
シーバ4と呼ばれる透明なポリエステル等により形成さ
れている受像層と化学反応させることにより発色をする
ようになっている。たとえば、赤の光のみを照射した場
合には、3色のサイリス3a、3b、および3cのうち
シアンのサイリス3aのみがフォトイニシェーターによ
って硬化し、圧力をかけるとマゼンダ、イエローのサイ
リス3bおよび3cがつぶれてマゼンダとイエローの発
色物質が発色する。その結果、それらの発色物質が混ざ
って赤を発色する。同様に、緑の光を照射した場合に
は、シアンとイエローのサイリス3aおよび3cがつぶ
れて緑を発色し、青の光を照射した場合には、シアンと
マゼンダのサイリス3aおよび3bがつぶれて青を発色
する。なお、フォトイニシェーターの光の量に対する感
度が連続であるので任意の階調の色を表現でき、サイカ
ラーメディア1を現像することによりフルカラープリン
トができるようになっている。
【0004】このようにサイカラーメディア1のような
感光性のメディアは露光したのち、加圧することが必要
であり、そのための機構として、上下に配置された一対
のローラ間にサイカラーメディア1を通過させることに
よって加圧して現像をする機構が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一対のローラーを用い
て加圧現像する場合には、加圧時にメディアに高圧をか
ける必要があるため、その圧力に耐えうるようにローラ
ー、軸受、およびフレーム等の構成部品を強化する必要
がある。さらに、一対のローラーを用いてメディア全体
に均一に圧力を加えるために、片方のローラーにクラウ
ニングという処理を施して太鼓形状に加工しなければな
らない。このため、一対のローラーを用いた加圧現像機
構は、印刷装置の大型化および価格の上昇の原因となっ
てしまう。
【0006】これに対して、印刷用紙を、その紙送り方
向とほぼ直交する方向に回転移動しながらプラテン
(板、ドラム等の加圧用の受け材)とで挟み込んで加圧
する現像手段を備えた印刷装置が検討されている。この
ような印刷装置は一対のローラーを用いた場合に比べて
小型で廉価に提供できる。
【0007】たとえば、図11を参照に説明したサイカ
ラーメディア1を感光性のメディアとして用いた印刷装
置として図1に示した様な構成の印刷装置が検討されて
いる。本例の印刷装置10は、メディア1を画像に合わ
せて露光する露光ユニット20と、この露光ユニット2
0によって露光されたメディア1を平板状のプラテン1
1との間に挟み込んで加圧し現像を行う現像ユニット3
0と、メディア1を露光ユニット20から現像ユニット
30に向かって紙送りする紙送り機構60と、この紙送
りされる方向Aと直交する横方向(走査方向B)に図2
に示すような露光ユニット20および現像ユニット30
が搭載されたキャリッジ53を往復動させる駆動機構5
0を備えている。
【0008】紙送り機構60は、不図示の駆動モータ等
によって回転するフィーダーローラー61とこのフィー
ダーローラー61の上方側に対峙している補助ローラー
62を備えており、これらのローラー61および62に
よってメディア1を露光ユニット20から現像ユニット
30へ紙送りできるようになっている。
【0009】キャリッジ53の駆動機構50は、走査方
向Bに伸びる2本のキャリッジシャフト51および52
を備えており、これらのシャフト51および52に沿っ
てキャリッジ53が往復動できるように取り付けられて
いる。キャリッジ53はモータなどの駆動手段と、タイ
ミングベルト等の伝達手段(図示せず)によってキャリ
ッジシャフト51および52に案内されながら走査方向
Bに往復動できるようになっている。これにより、キャ
リッジ53を介して、そこに搭載された露光ユニット2
0および現像ユニット30が走査方向Bに移動しながら
メディア1を露光でき、さらに、現像ができる。
【0010】キャリッジ53に搭載された露光ユニット
20は赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の光をメデ
ィア1に照射可能なLEDを備えたLEDヘッド21を
有し、このLEDヘッド21には遮光板22および可撓
性のプリントケーブル23が取り付けられている。この
遮光板22によって所定のLEDから発光された光を干
渉を受けずにメディア1の所定のサイリス3a〜3cに
照射でき、さらに、可撓性のプリントケーブル23で不
図示の露光制御回路によって各々のLEDに対して通電
制御できるようになっている。これにより、メディア1
に適当な色の光を照射し、コーティングされたサイリス
3a〜3bを画像に合わせて活性化、あるいは不活性化
して、メディア1に画像を記録できる。
【0011】露光ユニット20により露光されたメディ
ア1は、紙送り機構60によって紙送りされ、露光ユニ
ット20とともに移動する現像ユニット30とプラテン
11との間に挟み込むことによって加圧現像されるよう
になっている。
【0012】現像ユニット30はメディア1の表面に向
かって長い直方体のハウジング31を有し、このハウジ
ング31の下端部31aがキャリッジ53の上面に設け
られた装着孔53aに嵌め込まれ、固定されている。ハ
ウジング31には、メディア1の表面に対して垂直な方
向に伸びたほぼ筒型で中空の保持部34aおよび34b
が走査方向Bに並んで2個形成されている。各々の保持
部34aおよび34bには、メディア1の反対側から、
メディア1の表面と垂直な方向に伸び縮みできるコイル
スプリング37aおよび37b、このコイルスプリング
37aおよび37bによりメディア1の側に押圧された
シャフト38aおよび38b、シャフト38aおよび3
8bによってメディア1の表面に押しつけられる現像ボ
ール43aおよび43bがこの順序で収納されている。
したがって、現像ボール43aおよび43bは、コイル
スプリング37aおよび37bの力を受け、その力でメ
ディア1をプラテン11とで挟み込んで加圧できるよう
になっている。さらに、印刷装置10では、現像ユニッ
ト30がキャリッジ53で走査方向Bに往復動するの
で、現像ボール43aおよび43bがメディア1をプラ
テンと11とで挟み込みながら、その表面を回転移動
し、加圧しながら画像を現像するようになっている。
【0013】このような現像ボール43aおよび43b
を備えた現像ユニット30でメディア1全体を加圧現像
するために、現像ボール43aおよび43bをメディア
1の端から端まで移動させる必要がある。したがって、
少なくとも一方の現像ボール43aおよび43bはメデ
ィア1の縁1aの外に到達するまで動かすことが望まし
い。
【0014】一方、印刷装置10のメディア1は状態に
よって、プラテン11に紙送りされたときに、メディア
1が多少沿ったり、波うったりすることがあり、これに
より、メディア1の縁1aがプラテン11上から離れて
しまうことがある。
【0015】このため、図3に示すように、現像ユニッ
ト30がメディア1の端から端に移動する際に、現像ユ
ニット30はプラテン11から離れたメディア1の縁1
aと干渉して、その縁1aがめくれ上がるなどメディア
1に損傷を与えてしまう。また、現像ユニット30はメ
ディア1と干渉すると動きが阻害されるので、キャリッ
ジ53の駆動モータに過剰な負荷がかかったり、現像ユ
ニット30とともにキャリッジ53に搭載されている露
光ユニット20の機能に障害が発生する。したがって、
メディア1を傷つけずに高画質の画像を安定して現像す
るためにはメディア1の縁1aと現像ユニット30との
干渉を未然に防ぐことが重要である。
【0016】また、図4および図5に示すように、印刷
装置10において、現像ユニット30がメディア1の端
から端にわたって移動するためには、メディア1の厚さ
寸法分の段差を常に乗り越えながら現像ボール43aお
よび43bを移動させる必要がある。サイリス3a〜3
cがコーティングされたサイカラーメディアの厚みは約
0.2mmと薄いが、この段差を乗り降りするために余
分な動力が必要となり、さらに、乗り降りする際に衝撃
が発生する。したがって、現像ユニット30を走査方向
Bに移動するために段差を乗り越えるのに十分な動力特
性を持ったモータを用い、さらに、現像ユニット30を
その衝撃に耐えうるような構造にしなければならない。
しかしながら、印刷装置10を小型化するためには、現
像ユニット30を搭載したキャリッジ53を駆動するモ
ータをできるだけ小さくし、また、騒音の発生やメカニ
ズムの劣化につながる衝撃はできる限り抑制することが
望ましい。
【0017】そこで、本発明においては、メディアを損
傷することなく高画質のプリントを安定して得られる印
刷装置を提供することを目的としている。また、紙送り
されたメディアの縁が自動的にプラテンに密着した状態
に設定され、メディアを現像手段とプラテンとで確実に
挟み込みながら加圧して現像ができる印刷装置を提供す
ることを目的としている。さらに、小型でプリント速度
も速く、騒音が小さく、耐久性に富んだ信頼性の高い印
刷装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、紙送りされた印刷用紙をプラテン側にガイドする
ガイド板を設けて、印刷用紙の縁がプラテン(板、ドラ
ム等の加圧用の受け材)側に導かれた状態となるように
して、現像手段と印刷用紙の縁部分が干渉しても印刷用
紙が損傷しないようになっている。
【0019】すなわち、プラテンと、このプラテン上に
印刷用紙を送る紙送り手段と、この紙送り方向とほぼ直
交する走査方向に回転移動しながら印刷用紙をプラテン
とで挟み込んで加圧現像する現像手段と、この現像手段
を走査方向に往復動する駆動手段と、印刷用紙の走査方
向の両側の縁をプラテン側に導く一対のガイド板を有し
ていることを特徴としている。
【0020】本発明の印刷装置では、印刷用紙の縁がガ
イド板によってプラテン側に導かれるので、プラテンに
紙送りされた印刷用紙が多少沿ったり、波うったりして
いても、その縁はプラテンから離れずに常にプラテン側
にほぼ接した状態を確保できる。このため、現像手段が
印刷用紙全体を加圧現像するために印刷用紙の端から端
に移動しても、現像手段と印刷用紙の縁とが干渉しなく
なるので、その縁がめくれ上がったり、現像手段の移動
が阻害されることがなくなる。しがたって、印刷用紙を
傷めず、プラテンと現像手段とで確実に挟み込みながら
印刷用紙に記録されている画像情報を確実に現像するこ
とができる。また、キャリッジに現像手段とともに露光
手段を搭載しておいても、安定した速度で走査しながら
印刷用紙に対して画像情報を確実に記録することができ
る。このため、紙送りされた印刷用紙の状態に左右され
ずに、常に安定して高画質の画像が得られる小型の印刷
装置を提供できる。
【0021】また、ガイド板を印刷用紙より薄い板材で
構成し、現像手段が印刷用紙の縁に到達するとこのガイ
ド板に乗り上げるようになっていることが好ましい。こ
のように構成すると、現像手段が印刷用紙の縁に到達し
ても、その縁に直に接触することがないので、現像手段
と印刷用紙の縁が干渉してその部分がめくれ上がって印
刷用紙が損傷するのを防げるだけでなく、印刷用紙の縁
が現像手段と磨耗して傷つくこともない。また、このガ
イド板の方が印刷用紙より薄いので、現像手段が印刷用
紙の端から端に移動する際に乗り降りする段差が小さく
なり、そのために必要な動力が低下する。したがって、
現像手段が搭載されたキャリッジを駆動するモータをさ
らに小さなものにすることができ、印刷装置をいっそう
小型化できる。また、現像手段が移動する際、乗り降り
する段差が低くなるので衝撃も少く、衝撃に起因した騒
音を少なくできる。さらに、現像手段やキャリッジ等の
機械的な劣化も防ぐことができる。したがって、低騒音
で耐久性が高く小型で高信頼性の印刷装置を提供でき
る。
【0022】さらに、ガイド板に印刷用紙をガイド板と
プラテンとの間に導き入れるためのガイド斜面を形成し
ておけば、プラテンに紙送りされる印刷用紙を確実にガ
イド板とプラテンとの間に誘導でき、印刷用紙の縁をプ
ラテン側に確実に導くことができる。
【0023】本発明の印刷装置において、現像手段とし
ては、たとえば、印刷用紙を加圧しながら回転する現像
ボールを備えたものを採用することができる。このよう
に構成すると、ローラー同士の間に印刷用紙を通過させ
て加圧現像するように、高圧仕様の大型かつ高価な部品
や特殊な加工が施された高価な部品を使用しなくても良
い。このため、印刷装置の全体のサイズを小さくでき、
安価な印刷装置を提供できる。また、本発明の印刷装置
は小型にできるので、限られたスペースでパソコン等と
ともにパーソナルな情報処理端末を構築するのに最適で
ある。さらに、小型にできる分、取扱が容易で、携帯性
に優れているという利点もある。
【0024】本発明の印刷装置において、印刷用紙にサ
イカラーメディアのような感光性用紙を用いる場合に
は、この感光性用紙を露光する露光手段を設けて、この
露光手段が現像手段とともに駆動手段によって同時に走
査方向に往復動させるようにして、露光と現像を並行し
て行い、構成を簡素化してさらに小型化できるととも
に、印刷速度の向上を図ることもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態に係る印刷装置を説明する。本例の印刷装置は
上述したサイカラーメディア1の印刷装置であり、全体
的な構成は上述したとおりであるため、以下では説明を
省略する。図6に示してあるように、本例の印刷装置1
0は、キャリッジ53に露光ユニット20とともに搭載
され、紙送り方向Aとほぼ直交する走査方向Bに往復動
する現像ユニット30によって現像ボール43aおよび
43bとこれらの圧を受ける平板状のプラテン(加圧用
の受け材)11でサイカラーメディア1を挟み込んで加
圧しながら現像を行えるようになっている。本例の印刷
装置10では、露光ユニット20および現像ユニット3
0が同一のキャリッジ53に搭載されているので、露光
および現像を並行して行うことができ、構成が簡易で小
型であり、1枚当たりのプリント速度が速くなってい
る。
【0026】図7に本例の印刷装置の現像ユニットの周
辺の概略構造を斜視図を用いて示すように、本例の印刷
装置10のプラテン11には、メディア1の縁1aをプ
ラテン11側に導く一対のガイド板15aおよび15b
が取り付けられている。
【0027】本例のプラテン11は走査方向Bに伸びた
ほぼ長方形の平板であり、その下面がメディア1を一方
側から圧迫する加圧面11aとされている。この加圧面
11aには現像ユニット30の現像ボール43aおよび
43bが押圧されている。このため、紙送りされたメデ
ィア1がプラテン11の加圧面11aと現像ボール43
aおよび43bとの間に送り込まれてそれらに挟み込ま
れることによって加圧され、これにより、メディア1に
記録された画像を現像することができる。
【0028】このプラテン11の走査方向Bの両側には
ガイド板15aはおよび15bが設けられており、プラ
テン11に紙送りされたメディア1の走査方向Bの両側
にある画像が記録されない非印刷領域である縁1aがプ
ラテン11とガイド板15aおよび15bで挟み込まれ
るようになっている。
【0029】本例のガイド板15aおよび15bは、メ
ディア1より薄いステンレススチール製の板材であり、
紙送り方向Aに向かって細長いガイド面16aおよび1
6bと、このガイド面16aおよび16bから紙送り方
向Aの側にメディア1から遠ざかる方向に傾斜するよう
に張り出したガイド斜面17aおよび17bと、ガイド
面16aおよび16bの走査方向Bに張り出した取付け
板部18aおよび18bを備えている。このガイド板1
5aおよび15bは、取付け板部18aおよび18bの
ねじ孔に対してねじ19を止めることによってプラテン
11の加圧面11aに固定できるようになっている。
【0030】ガイド板15aおよび15bのガイド面1
6aおよび16bは、プラテン11に紙送りされたメデ
ィア1の縁1aが位置する部分で、プラテン11の加圧
面11aに接するか、あるいは僅かな隙間をおいて面対
向しており、これらのガイド面16aおよび16bによ
ってメディア1の縁1aがプラテン11の加圧面11a
に導かれるようになっている。したがって、プラテン1
1に紙送りされたメディア1が多少反っていたり、また
は、波うっていても、メディア1の縁1aがガイド板1
5aおよび15bのガイド面16aおよび16bよって
プラテン11の加圧面11aに確実に導かれ、常に加圧
面11aにほぼ密着した状態を確保できるようになって
いる。
【0031】また、本例のガイド板15aおよび15b
のガイド斜面17aおよび17bは適当な角度で傾斜し
てガイド面16aおよび16bに連続しており、これら
のガイド斜面17aおよび17bによってメディア1を
プラテン11の加圧面11aとガイド板15aおよび1
5bのガイド面16aおよび16bとの間に導き入れる
ことができるようになっている。すなわち、メディア1
が紙送り機構60によってプラテン11上に紙送りされ
ると、メディア1の縁1aがガイド斜面17aおよび1
7bに接して、このガイド斜面17aおよび17bに沿
って自動的にプラテン11とガイド板15aおよび15
bの間に誘導されるようになっている。したがって、メ
ディア1は、プラテン11とガイド板15aおよび15
bとの間に確実に紙送りされ、加圧現像できるようにな
っている。
【0032】このように、本例の印刷装置10では、紙
送り機構60によってプラテン11に紙送りされたメデ
ィア1は、その縁1aがプラテン11の加圧面11aお
よびガイド板15aおよび15bのガイド面16aおよ
び16bによって挟み込まれ、加圧面11aにほぼ密着
した状態となる。このような状態のメディア1の表面を
現像ユニット30の現像ボール43aおよび43bが回
転しながら走査方向Bに往復動し、現像ボール43aお
よび43bとプラテン11によって確実に挟み込みなが
らメディア1を加圧して、メディア1に記録された画像
が的確に現像される。
【0033】ここで、現像ボール43aおよび43bで
メディア1全体を加圧現像するために、現像ボール43
aおよび43bをメディア1の端から端まで移動させる
必要がある。したがって、少なくとも一方の現像ボール
43aおよび43bがメディア1の縁1aから離れた位
置まで到達するように現像ユニット30を移動するよう
に駆動される。この際、本例の印刷装置10において
は、メディア1のそれぞれの縁1aにおいて、ガイド板
15aおよび15bに現像ボール43aおよび43bが
乗り上げた状態になる。一方の端を例にとって説明する
と、図8および図9に示すように現像ボール43aおよ
び43bがメディア1の縁1aに到達するとガイド板1
5aに乗り上がるようになっている。したがって、現像
ユニット30の現像ボール43aおよび43bがメディ
ア1の縁1aに直接接触しない。このため、現像ボール
43aおよび43bとメディア1の縁1aが干渉するこ
とによって、その縁1aがめくれ上がることがない。ま
た、その縁1aが現像ボール43aおよび43bとの磨
耗などにより変形、あるいは損傷することもない。
【0034】また、現像ボール43aおよび43bがメ
ディア1の中央方向に移動してガイド板15aから下り
てメディア1に接すると、現像ボール43aおよび43
bとプラテン11とでメディア1が確実に挟み込まれた
状態となる。したがって、メディア1の露光処理された
画像形成領域(縁1aを除く部分)をプラテン11と現
像ボール43aおよび43bで挟み込んだ状態になるの
で、的確に加圧現像され画像が形成される。
【0035】また、図10に示すように、本例の印刷装
置10のガイド板15aおよび15bの厚さ寸法Dpは
メディア1の厚さ寸法Dmより薄く設計されており(D
p<Dm)、たとえば、本例の印刷装置10では、ガイ
ド板15a厚さDpは0.1mm程度であり、メディア
1の厚さDmは0.17mm程度とされている。したが
って、本例の印刷装置10においては、現像ボール43
aおよび43bがメディア1の端から端に移動する際に
乗り降りする段差は、0.1mm程度と先に説明したメ
ディア1に直に乗り上げるケース(0.17mm)の約
半分になる。このため、段差を乗り上げるのに必要な動
力が少なくて済み、現像ユニット30が搭載されたキャ
リッジ53を駆動するための駆動源とするモータを小さ
くすることができる。また、現像ボール43aおよび4
3bが乗り降りする段差が低くなるので、その際に生じ
る衝撃も少ない。しがたって、その衝撃による騒音を小
さくできる。また、現像ユニット30の現像ボール43
aおよび43b、ハウジング31、および現像ユニット
30が搭載されたキャリッジ53等に発生する衝撃が小
さくなるので、それに起因したメカニカルな劣化も少な
くなる。このため、耐久性が高く、低騒音で信頼性の高
い印刷装置10を提供できる。なお、他方の端は現像ユ
ニット30の現像ボール43aおよび43bがガイド板
15bに乗り下りした場合にも同様である。また、上記
の寸法値は例示であって、これに限定されることはな
い。
【0036】このように本例の印刷装置10では、一対
のガイド板15aおよび15bによって紙送りされたメ
ディア1が多少沿ったり、波うったりしていても、その
縁1aが常にプラテン11にほぼ密着した状態を確保で
きるようにして、メディア1が損傷するといった不具合
を防止することができる。また、現像ユニット30の往
復動が阻害されず、安定した速度で走査方向Bに往復動
してメディア1を現像ボール43aおよび43bとプラ
テン11とで確実に挟み込みながら加圧現像することが
できる。また、キャリッジ53に現像ユニット30とと
もに露光ユニット20を搭載して安定した速度で走査方
向Bに往復動できるので、メディア1に対して確実に露
光して画像情報を記録することができる。したがって、
紙送りされたメディア1の状態に左右されずに、メディ
ア1を損傷せず、画像に歪みがない高画質のプリントが
常に安定して得られる印刷装置10を提供できる。
【0037】また、本例の印刷装置10では、現像ユニ
ット30の現像ボール43aおよび43bがガイド板1
5aおよび15bに乗り降りでき、現像ボール43aお
よび43bがメディア1の縁1aに到達しても、その縁
1aに直接接触しないようにしてあるので、現像ボール
43aおよび43bと干渉してメディア1の縁1aがめ
くれ上がってしまうのを防げるだけではなく、その部分
が現像ボール43aおよび43bとの磨耗などにより傷
つく心配もない。したがって、いっそう綺麗な印刷がで
きる印刷装置を提供できる。
【0038】本例の印刷装置10においては、メディア
1を現像ボール43aおよび43bとプラテン11とで
挟み込んで加圧現像するので、ローラー同士の間にメデ
ィア1を通過させて加圧現像する場合のように、高圧仕
様の大型かつ高価な部品や特殊な加工が施された高価な
部品を使用する必要がない。このため、本例の印刷装置
10を小型かつ安価にできるので、一般家庭内でパソコ
ン等ととも情報処理端末を手軽で簡単に構築するのが可
能であり、しかも、小型にできる分、取扱が容易で、携
帯性に優れている。
【0039】なお、本例の印刷装置10の平板状のプラ
テン11を用いるかわりに、ローラー型のプラテンを用
いてもよい。本例では、現像ボール43aおよび43b
がシャフト38aおよび38bを介してコイルスプリン
グ37aおよび37bによってプラテン11上に押圧さ
れているので、サイカラーメディア1に均一な圧力を加
えて現像することができる。
【0040】また、本例の印刷装置10においては、キ
ャリッジ53に加圧現像装置30とともに露光装置20
を搭載して同時に移動させる構成にするかわりに、それ
ぞれ独立して往復動させることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷装置
は、紙送りされた印刷用紙をプラテン側にガイドするガ
イド板を設けて、印刷用紙の縁がプラテンに確実に密着
した状態となるようにして、現像手段と印刷用紙の縁部
分が干渉しても印刷用紙が損傷しないようになってい
る。したがって、印刷用紙の縁と現像手段が干渉して、
現像手段の往復動が阻害されたり、または、印刷用紙を
損傷させてしまうといった不具合を防止できる。このた
め、印刷用紙を常に現像手段とプラテンによって挟み込
んだ状態を確保しながら加圧して現像を行うことがで
き、常に安定して高画質のプリントが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置を示す側面図である。
【図2】印刷装置のキャリッジの概略構造を示す斜視図
である。
【図3】印刷装置の現像ユニットがメディアの縁にある
時の様子を説明する説明図である。
【図4】図3とは異なる状態となったメディアの様子を
説明する説明図である。
【図5】図4の拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る印刷装置を示す側面
図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る印刷装置のプラテン
とガイド板の構造を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る印刷装置の現像時の
様子を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る印刷装置の現像ユニ
ットがメディアの縁に到達したときの様子を示す断面図
である。
【図10】図8に示す印刷装置を拡大して示す断面図で
ある。
【図11】サイカラーメディアを模式的に示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 メディア 1a 縁 3a〜3c サイリス 10 印刷装置 11 プラテン 15aおよび15b ガイド板 17aおよび17b ガイド斜面 20 露光ユニッ 30 現像ユニット 43aおよび43b 現像ボール 50 駆動機構 60 紙送り機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンと、このプラテン上に印刷用紙
    を送る紙送り手段と、前記印刷用紙の送り方向とほぼ直
    交する走査方向に回転移動しながら前記印刷用紙を前記
    プラテンと挟み込んで加圧現像する現像手段と、この現
    像手段を前記走査方向に往復動する駆動手段と、前記印
    刷用紙の前記走査方向の両側の縁を前記プラテン側に導
    く一対のガイド板を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガイド板は前記
    印刷用紙より薄い板材で構成されており、前記現像手段
    が前記印刷用紙の縁に到達すると前記ガイド板に乗り上
    げるようになっていることを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ガイド板は紙送
    りされた前記印刷用紙を前記ガイド板と前記プラテンと
    の間に導き入れるガイド斜面を備えていることを特徴と
    する印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記現像手段は前記
    印刷用紙を加圧しながら回転する現像ボールを備えてい
    ることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記印刷用紙は感光
    性用紙であり、前記感光性用紙を露光する露光手段を有
    し、前記駆動手段は前記現像手段と共に前記露光手段を
    前記走査方向に往復動することを特徴とする印刷装置。
JP19055496A 1996-07-19 1996-07-19 印刷装置 Pending JPH1039487A (ja)

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