JPH11258781A - 平版印刷部材及びそれを用いる画像形成方法 - Google Patents

平版印刷部材及びそれを用いる画像形成方法

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JPH11258781A
JPH11258781A JP11000821A JP82199A JPH11258781A JP H11258781 A JPH11258781 A JP H11258781A JP 11000821 A JP11000821 A JP 11000821A JP 82199 A JP82199 A JP 82199A JP H11258781 A JPH11258781 A JP H11258781A
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printing
image
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laser
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JP11000821A
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Syamal K Ghosh
ケー.ゴッシュ シアマル
Dilip K Chatterjee
ケー.チャタージー ディリップ
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1041Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by modification of the lithographic properties without removal or addition of material, e.g. by the mere generation of a lithographic pattern
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高い、強度、耐破壊性及び摩耗性を有
し、より軽量なセラミック印刷部材を提供する。 【解決手段】 5.0〜5.8g/cm3 の密度を有す
る、陽極酸化処理されたジルコニウム金属もしくは合金
層からなる印刷面を有する平版印刷部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に平版印
刷、特に、新規且つ改良された平版印刷部材に関する。
具体的には、本発明は、容易に画像形成され、平版印刷
に有用な、陽極酸化処理されたジルコニウム金属もしく
は合金からなる印刷面を有する新規な印刷部材に関連す
る。
【0002】
【従来の技術】平版印刷の技術は油と水の不混和性に基
づいており、油性材料もしくはインキが、画像領域によ
って優先的に保持され、そして水もしくはファウンテン
(fountain)溶液が非画像領域によって選択的に保持さ
れる。適切に調製された面を水で湿らし、その後、イン
キを塗布すると、バックグランドもしくは非画像領域は
水を保持しインキをはじくのに対し、画像領域はインキ
を受け入れ水をはじく。画像領域上のインキは、その
後、画像が再生される材料(例えば、紙、織物等)の面
に転写される。通常、インクはブランケットと呼ぶ中間
材料に転写され、次にインクは画像が再生される材料の
表面に転写される。
【0003】アルミニウムは長年にわたって平版印刷版
の支持体として用いられている。そのような用途にアル
ミニウムを調製するためには、研磨処理そして続いて陽
極酸化処理を受けることが典型的である。研磨処理は、
次に塗布される輻射線−感受性塗膜の接着性を改良し、
印刷版のバックグランド領域の水−受容特性を高めるの
に役に立つ。研磨は、印刷版の性能と耐久性の両方に影
響を与え、研磨の良し悪しは、印刷版の全体品質を決定
する決定的因子である。細かい、均一な即ち孔の無い研
磨は、最高の品質性能を実質的に与える。
【0004】機械研磨処理及び電解研磨処理の両方と
も、周知であり、平板印刷版の製造において広く使用さ
れる。最適な結果は通常電解研磨を使用することによっ
て達成され、電解研磨は当該技術分野において電気化学
的研磨もしくは電気化学的荒引きともよばれるが、平版
印刷版製造の使用において提唱される電解研磨処理に
は、大変多くの異なった処理がある。電解研磨の方法は
多くの文献に記載されている。
【0005】平版印刷版の製造において、研磨処理の後
には典型的には、硫酸もしくはリン酸等の酸を用いる陽
極酸化処理を行い、陽極酸化処理の後には典型的には、
熱シリケーションもしくは電気シリケーション工程等の
表面を親水性にする処理を行う。陽極酸化工程は、陽極
酸化層を形成する役割りを果たし、好ましくは少なくと
も0.3g/m2 の層を形成するように制御する。アル
ミニウムを陽極酸化して陽極酸化皮膜を形成し、そして
シリケーション等の方法により陽極酸化面を親水化する
方法は、当該技術分野において周知であり、ここでさら
に説明する必要はないであろう。
【0006】親水性バリア層を形成するのに有用な多く
の材料の例は、ポリビニルホスホン酸、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、シリケート、ジルコネート及
びチタネートがある。
【0007】アルミニウムを陽極酸化処理にかけると、
多孔質の酸化層が形成される。孔の大きさは広範に変え
ることができ、陽極酸化処理で用いられる条件に依存す
るが、一般的には、0.1〜10μmの範囲である。親
水性バリア層の使用は任意であるが、使用するのが好ま
しい。バリア層を用いても用いなくても、アルミニウム
支持体は、平版印刷の用途、特に、長い連続印刷が求め
られる条件に適合する多孔質の耐摩耗性親水性面を有す
ることで特徴づけられる。
【0008】平版印刷法に用いるための画像形成に適し
た多くの電磁線感受性材料が知られている。露光並びに
必要な現像及び/もしくは定着後に、印刷に用いること
ができる像様分布の領域を提供するいずれの電磁線感受
性層も適している。有用なネガ型組成物には、ジアゾ樹
脂、光架橋性ポリマー及び光重合性組成物が含まれる。
有用なポジ型組成物には、芳香族ジアゾオキシド化合
物、例えば、ベンゾキノンジアジド類及びナフトキノン
ジアジド類が含まれる。
【0009】通常、上記のタイプの平版印刷版を像様露
光後に現像液で現像する。現像液(これを用いて、画像
形成層の非画像領域を除去して、その下にある多孔質親
水性支持体を露出させる)は、典型的に水性アルカリ性
溶液であり、大量の有機溶剤を含むことが多い。大量の
アルカリ性現像液を使用して、それを処分する必要があ
ることは、印刷技術の分野で長い間重要な関心事項であ
った。
【0010】アルカリ現像液を用いる現像を必要としな
い印刷版を製造する努力が長年にわたって行われた。そ
のような今までの努力に関する多くの文献の例には次の
ものがある。米国特許第3,506,779号、同3,
549,733号、同3,574,657号、同3,7
93,033号、同3,832,948号、同3,94
5,318号、同3,962,513号、同3,96
4,389号、同4,034,183号、同4,05
4,094号、同4,081,572号、同4,33
4,006号、同4,693,958号、同4,73
1,317号、同5,238,778号、同5,35
3,705号、同5,385,092号、同5,39
5,729号各明細書、並びに欧州特許出願公報第00
01068号、及び同0573091号。
【0011】従来提案されている、現像液を必要としな
いように設計された平版印刷版は、その有用性を制限す
る一つ以上の欠点を有している。例えば、それらは親油
性画像領域と親水性非画像領域との間に十分な相違が無
く、印刷の画像品質が悪く、長時間印刷を可能とする程
耐久性が十分でない親油性画像領域を有するか、傷つき
やすく摩耗しやすい親水性非画像領域を有するか、もし
くは支持体上に多くの層をコートする必要があるために
非常に複雑でコストが高かった。
【0012】上記の平版印刷版は、印刷インキ及び水性
ファウンテン溶液の両方を用いるプロセスで使用される
印刷版である。平版印刷の技術分野では、ファウンテン
溶液の使用を必要としないいわゆる「水なし」印刷版も
周知である。そのような版は、親油性(インキ受容性)
画像領域と疎油性(インキ忌避性)バックグランド領域
からなる平版印刷面を有する。この版は、一般的に、支
持体(例えば、アルミニウム)と、感光性層の上に位置
する親油性シリコーンゴム層からなり、像様露光、次に
現像して平版印刷面を形成する各工程にかけられる。
【0013】セラミック印刷部材(印刷シリンダを含
む)が知られている。例えば、米国特許第5,293,
817号明細書には、酸化ジルコニウム、酸化アルミニ
ウム、アルミニウム−マグネシウムシリケート、ケイ酸
マグネシウムもしくは炭化ケイ素から調製された印刷面
を有する多孔性セラミック印刷シリンダが記載されてい
る。
【0014】例えば、欧州特許出願公開第076937
2号公報に記載されているように、酸化ジルコニウム
と、MgO、CaO、Y23 、Sc23 もしくは希
土類酸化物である第二酸化物とのセラミック合金が、印
刷部材に非常に有用であることも見出されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】そのような印刷部材
は、従来の材料超える多くの利点を有しており非常に有
用であるが、より高い、強度、耐破壊性及び摩耗性を有
し、より軽量なセラミック印刷部材を提供する必要性が
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、5.0〜5.
8g/cm3 の密度を有する、陽極酸化処理されたジル
コニウム金属もしくは合金層からなる印刷面を有する平
版印刷部材を提供する。
【0017】また、本発明は、A)請求項1に記載の平
版印刷部材を用意する工程、そして B)印刷面を印刷面の露光領域において親水性から親油
性状態に変えるか、もしくは親油性から親水性状態に変
え、それによって画像領域と非画像領域の両方を有する
平版印刷面を創出するように、レーザーによって提供さ
れる電磁輻射線に当該印刷面を像様露光して、印刷面上
に画像を提供する工程を含んでなる画像形成方法も提供
する。
【0018】さらに、本発明は、A)上述の平版印刷部
材を用意する工程、 B)上述のように、印刷部材上に画像を提供する工程、 C)前記平版印刷面を平版印刷インキと接触させて、イ
ンキを着けた平版印刷面を形成する工程、そして D)前記インキを着けた平版印刷面を受容材料と接触さ
せ、それによって、印刷インキを当該受容材料に像様に
転写する工程を含んでなる平版印刷方法も提供する。
【0019】そのような方法は、さらに、印刷面からイ
ンキをふき取り、その上の画像を消去し、そして以下に
詳述するように上記のように印刷部材を再度画像形成す
る工程を続けることができる。そのような方法では、本
発明を用いて再使用可能な平版印刷部材を提供すること
ができる。
【0020】本発明の印刷部材は多くの利点を有する。
例えば、化学処理を必要としないので、水性アルカリ現
像液の使用に伴う、労力、費用及び環境上の問題が避け
られる。多くの平版印刷版に通常用いられる紫外光源も
しくは可視光源に対する後露光焼き又はブランケット露
光は必要でない。印刷部材の像様露光は、陽極酸化処理
されたジルコニウム金属(もしくは合金)印刷面を親水
性から親油性状態にするか、もしくは親油性から親水性
状態に変換する集束レーザービームで直接行うことがで
きる。レーザービームを用いる露光によって、中間フィ
ルム及び時間のかかる従来の光学画像形成法を必要とし
ないで、デジタルデータから印刷部材を直接画像形成し
て印刷に使用することができる。化学処理、ワイピン
グ、ブラッシング、ベーキングもしくはどんな種類の処
理も必要としないでの、レーザー露光装置及びこのレー
ザー露光装置の位置を制御する適当な手段を印刷機に備
えることによって、印刷機上で直接印刷部材を露光でき
る。
【0021】さらに追加の利点は、この印刷部材が従来
のファウンテン溶液及び/もしくは従来の平版印刷イン
キの機能に十分に適合するので、新規なもしくはコスト
の高い化学組成物を必要としないことである。また、本
発明の印刷部材は、以下に記載するように「消去可能」
(即ち、画像を消去して、この印刷部材を再使用でき
る)となるように設計される。
【0022】本発明に用いる陽極酸化処理されたジルコ
ニウム金属もしくは合金は、平版印刷の用途にとりわけ
有益となる多くの特性を有する。例えば、陽極酸化処理
されたジルコニウム金属もしくは合金面は、耐久性、耐
摩耗性が非常によく、そして長持ちする。この表面を用
いる平版印刷部材は、実質的に無制限の数の転写、例え
ば、最大数100万回の印刷を行うことが可能である。
一方、印刷用に当該印刷部材を調製するのにほとんど労
力を必要としないので、画像が同一もしくは異なる、極
小量の印刷に用いるのにも適している。親油性画像領域
と親水性非画像領域との区別は優れているので、印刷時
の画質は卓越している。印刷部材はいくつかの異なる形
態(以下に記載する)隣ることができ、柔軟性、半硬質
もしくは硬質隣ることができる。これを用いると、実施
が速く且つ容易に行われ、画像解像度は非常に高く、電
子的に捕獲され、ディジタル的に保存された像の画像形
成に特に適している。
【0023】本発明に用いる平版印刷部材は、従来の印
刷版の部材を大きく超える、とりわけ優れた耐久性、耐
摩耗性及び長期の耐損耗性を示す。さらに、モノリシッ
クジルコニアセラミック印刷部材を超える、より大きな
耐損耗性並びにより高い強度及び耐破砕性(もしくは靱
性)を有する。本明細書に記載した陽極酸化処理された
ジルコニウム金属もしくは合金から調製される平版印刷
部材のもう一つの利点は、従来の平版印刷版と異なり、
この版は消去可能であり、再使用可能であるということ
である。例えば、公知の装置及び操作を用いて印刷面か
ら印刷インキを除去した後、熱活性化された酸化作用に
より、もしくはレーザー利用酸化作用によって印刷面の
親油性画像領域を消去することができる。従って、印刷
部材を画像形成し、消去し、そして再画像形成すること
を繰り返すことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一つの態様では、平版印
刷部材は、理論量組成(ZrO2 )の親水性ジルコニウ
ム金属もしくは合金である陽極酸化処理された表面層を
有するジルコニウム金属もしくは合金を含んでなる。そ
の表面層を像様露光(通常電磁輻射線を用いる)する
と、露光された領域(画像領域)ではそれを親油性亜理
論量組成(ZrO2-x )に変換し、非露光領域(バック
グランド)は親水性のままである。
【0025】本発明の別の態様では、平版印刷部材は、
亜理論量組成の親油性陽極酸化処理ジルコニウム金属も
しくは合金面を含んでなり、そして像様露光(電磁輻射
線、通常、可視もしくは赤外輻射線を用いる)により、
露光された領域ではそれを親水性理論量組成に変換す
る。この場合、露光された領域は、バックグランド(即
ち、非画像領域)としてはたらき、未露光領域は、画像
領域としてはたらく。
【0026】親水性陽極酸化処理ジルコニウム金属もし
くは合金は、理論量の酸化物、例えば、ZrO2 を含ん
でなり、親油性陽極酸化処理ジルコニウム金属もしくは
合金は、亜理論量の酸化物、ZrO2-x を含んでなる。
理論量組成から亜理論量組成への変化は、還元によって
達成され、亜理論量組成から理論量組成への変化は、酸
化によって達成される。
【0027】平版印刷部材は全体的に、もしくはその一
部として、ジルコニウム金属もしくは合金を含み、陽極
酸化処理ジルコニウム金属もしくは陽極酸化処理ジルコ
ニウム合金印刷面層を有する。ある態様では、ジルコニ
ウム金属は、アルミニウム、チタン、ニッケルもしくは
当該技術分野でこの目的に有用であるとして知られてい
る他の金属の一種以上と合金を形成し、陽極酸化処理時
に酸化される。これらの追加の金属は陽極酸化処理もし
くはこの印刷部材の画像形成能力を改善することができ
る。好ましい追加の金属はアルミニウムである。従っ
て、陽極酸化処理時に、この表面は酸化ジルコニウム
と、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化ニッケル等
の一種以上との合金を含んでなることができる。しか
し、この表面層の下は、純粋なジルコニウム金属か、も
しくはジルコニウムと一種以上の他の金属との合金のま
まである。合金を用いる場合、ジルコニウムは少なくと
も90重量%、好ましくは、少なくとも95重量%の量
で存在し、残りは一種以上の他の金属である。
【0028】従って、印刷部材の印刷面は、陽極酸化処
理ジルコニウム金属もしくはジルコニウム合金の薄膜又
は層を含む。この層の厚みは印刷部材によって変わるこ
とができるが、陽極酸化処理層の平均厚は少なくとも
0.1μm、好ましくは少なくとも1μmであり、一般
的に、15μm未満、好ましくは10μm未満である。
印刷部材のそれぞれのタイプは種々の最適な陽極酸化処
理印刷面層を有することができる。
【0029】陽極酸化は、陽極酸化処理されるジルコニ
ウム金属もしくは合金が陽極で、適当な導電性材料(例
えば、グラファイト、銅、アルミニウムもしくは銀)が
陰極である適当な電解質に十分な電圧で直流を通すこと
によって行われる。グラファイトが好ましい。その手順
は、Brace 及びSheasby の、The Technology of Anodiz
ing Aluminium, Technicopy Limited, England, 第2
版, 1968に記載されている。硫酸(15〜20重量
%)、リン酸及び適当な水酸化物を含む種々の電解質を
用いることができる。例えば、空気を所望の速度で電解
液浴に通気して、電解浴を攪拌することが通常行われ
る。
【0030】陽極酸化電圧は、一般的に、8〜50V
(直流)であり、電流密度は、108〜325A/m2
(10〜30A/ft2 )の範囲である。陽極酸化電
圧、電流密度及び電解液温度は、陽極酸化被膜厚成長の
速度に影響する。電圧、電流密度及び浴温度を一定に保
って、陽極酸化時間を長くすると、被膜厚が増大する。
一般的に、陽極酸化時間は10〜60分である。所定の
陽極酸化時間及び電流密度の場合、被膜厚は30分後は
ほとんど一定のままであることが分かった。
【0031】本発明に用いる陽極酸化ジルコニウム金属
もしくは合金を、1064nm(即ち、1.064μ
m)の波長の赤外輻射線に対して露光することにより、
画像形成時に親水性状態から親油性状態に効率的に変換
することができる。この波長の輻射線は、還元反応を促
進することにより、強い親水性の理論量ジルコニウム酸
化物(もしくは酸化物の合金)から、強い親油性の亜理
論量ジルコニウム酸化物(もしくは酸化物の合金)への
変換を助ける。この用途としては1064nmで放射す
るNd:YAGレーザーがとりわけ好ましい。
【0032】488nm(0.488μm)の波長の可
視輻射線に対して露光することにより親油性状態から親
水性状態変換を効率的に達成することができる。この波
長の輻射線は、酸化反応を促進することにより、親油性
亜理論量ジルコニウム酸化物(もしくは、酸化物の合
金)から親水性理論量ジルコニウム酸化物(もしくは、
酸化物の合金)への変換を助ける。この用途としては4
88nmで放射するアルゴンレーザーがとりわけ好まし
いが、赤外に放射する二酸化炭素レーザー(10600
nm、即ち、10.6μm)も有用である。150〜2
50℃で、亜理論量の陽極酸化されたジルコニウム金属
を加熱することによっても、このジルコニウム酸化物膜
を理論量状態に変換することができるが、より高温(例
えば、300〜500℃)で同じように変換することが
できる。
【0033】本発明の印刷部材は、これらに限定されな
いが、印刷版、印刷シリンダ、印刷スリーブ及び印刷テ
ープ(フレキシブル印刷ウェブを含む)を含む任意の形
態からなることができる。印刷版は任意の有用な大きさ
と形状(例えば、正方形、もしくは長方形)となること
ができ、全体を通してジルコニア金属もしくは合金(モ
ノリシック)からなるか、又は適当な金属もしくはポリ
マー基体(必要に応じて、一層以上の中間層を有する)
上に置かれた金属もしくは合金の層を有することができ
る。
【0034】印刷シリンダー及びスリーブは当該技術分
野では知られている。そのような回転印刷部材は、全体
的に上記ジルコニウム金属もしくは合金からなるか、又
は印刷シリンダーもしくはスリーブは、基体上の外側層
としのみこれらの金属もしくは合金を有することができ
る(当該外側層は陽極酸化された金属の最外薄層を有す
る)。必要ならば、中空又は中実のスチールもしくはア
ルミニウムコアを基体として用いることができる。その
ような印刷部材を、印刷版のところで記載した方法を用
いて、モノリシック部材として調製するか、又は別の安
価な金属コアのまわりに取り付けることができる。
【0035】本発明の印刷テープの調製に有用なジルコ
ニウム金属もしくは合金の陽極酸化処理層は、少し大き
な多孔率、即ち、一般的に最大2%、好ましくは、0.
2〜2%の多孔率である。陽極酸化処理層の密度は、一
般的に、5〜5.8g/cm 3 、好ましくは、5.〜
5.2g/cm3 (好ましいジルコニウム−アルミニウ
ム合金の場合)である。陽極酸化処理されたジルコニウ
ム印刷テープは、0.1〜5mm、好ましくは0.5〜
3mmの平均厚を有する。厚みが1mmの場合、最適な
柔軟性と強度を提供する。この印刷テープは、硬質もし
くは半硬質基体上に成形されて、印刷面を提供する陽極
酸化処理ジルコニウム金属もしくは合金を備えた複合体
を形成するか、又はモノリシック形態となることができ
る。
【0036】本発明の印刷テープ(連続ウェブの形態)
は、ユーザーが、異なる画像のためにテープの異なるセ
グメントを使用することを可能にする。従って、テープ
は、画像が異なっていても、「同一の印刷仕事」の範囲
内で連続性を提供する。別の印刷画像を提供するため
に、従来の印刷版を変更するための運転の中断を、ユー
ザーは必要としない。
【0037】本発明の印刷部材は、高度に磨かれるか
(次に説明する)、通常の模様着け方法(化学的もしく
は機械的)を用いて模様を着けた表面を有することがで
きる。印刷部材の多孔率は、多くの方法によって変える
ことができ、印刷での水配布を高め、必要な場合は印刷
部材の柔軟性を高めることができる。
【0038】陽極酸化処理されたジルコニウム金属もし
くは合金の印刷面を熱的にもしくは機械的に磨くか、又
はそれを、上述の陽極酸化形態で用いることができる。
好ましくは、印刷面を平均して0.1μm未満の粗さに
磨く。
【0039】本発明の一つの態様では、印刷部材は上述
の陽極酸化処理ジルコニウム金属もしくは合金の部分も
しくは全体からなる中実もしくはモノリシック印刷シリ
ンダーである。ジルコニウム金属もしくは合金から部分
的に構成される場合は、少なくとも外側層を陽極酸化処
理する。
【0040】もう一つの態様は、外側陽極酸化処理印刷
面を提供するように、適当な方法で付着もしくはコート
されている陽極酸化処理されたジルコニウム金属もしく
は合金層、又はシェルを有する金属コアをもった回転印
刷シリンダーである。別法として、ジルコニウム金属も
しくは合金層、又はシェルは、金属コアの回りに取り付
けられた中空のシリンダー印刷スリーブもしくはジャケ
ットとなることができる。そのような印刷部材のコアは
一般的に一種以上の金属、例えば、鉄金属(鉄もしくは
スチール)、ニッケル、真鍮、銅もしくはマグネシウム
からなる。スチールコアが好ましい。この金属コアは中
空もしくは全体的に中実となることができ、一種以上の
金属からなることができる。上記コア上の陽極酸化処理
されたジルコニウム金属もしくは合金層は、一般的に、
1〜10mmの均一な厚みを有する。
【0041】さらに別の態様は、全体的に金属からな
り、陽極酸化処理された金属印刷外側表面を有する中空
円筒形状ジルコニウム金属スリーブである。そのような
スリーブは広範囲の厚みを有することができるが、多く
の実施目的のためには、厚みは1cm〜10cmであ
る。
【0042】図1は、外側印刷表面が陽極酸化処理され
たジルコニウム金属もしくはジルコニウム合金からなる
薄い膜である、ジルコニウム金属からなる本発明の印刷
版20を回りに巻き付けた通常の印刷ドラムもしくはシ
リンダー10を表す。
【0043】本発明の印刷テープは、陽極酸化処理され
た印刷面及び定義した厚み(上記)を有するジルコニウ
ム金属の長いウェブである。そのようなウェブを適当な
イメージセットマシンもしくは印刷機上に取り付けるこ
とができる(画像形成及び/もしくは印刷用途では、通
常、複数のローラーによって支持される)。非常に簡単
な様式で、図2に、ドライブローラ110及び120で
支持されている印刷テープ80を概略的に表す。ドライ
ブローラ120及びバッキングローラ130は、テープ
80からインキ着けされた画像150を受け取った後、
ペーパーシート145もしくは別の印刷受容材料が通過
するニップ140を提供する。そのような印刷機は、レ
ーザー画像形成機構、インキ着け機構、「消去」機構、
並びに平版印刷で一般的に用いられる他の機構及び構成
部品を含むことができる。
【0044】本発明の平版印刷部材は、適当な装置、例
えば、プレートセッターもしくは印刷機上で、適当な技
法で画像形成されることができる。一つの態様での必須
の要件は、親水性陽極酸化処理ジルコニウム金属もしく
は合金から親油性状態へ変換するか、もしくは親油性陽
極酸化処理ジルコニウム金属もしくは合金から親水性状
態へ変換するのに有効な電磁輻射線に対する像様露光で
ある。従って、この印刷部材は透明画を通して露光する
ことができ、または例えばレーザービームを用いてディ
ジタル情報から露光することができる。好ましくは、こ
の印刷部材を直接レーザーで書き込む。レーザー(適当
なコントロール系を装備する)を用いて、「画像を書き
込む」か、もしくは「バックグランドを書き込む」こと
ができる。
【0045】理論量組成のジルコニウム酸化物コーティ
ングは、上述したようにジルコニウム金属を陽極酸化処
理すると生成される。亜理論量組成のジルコニウム酸化
物コーティングは、陽極酸化処理されたジルコニウムを
不活性もしくは還元雰囲気中で加熱を行うか、それを電
磁輻射線露光することによって生成される。理論量ジル
コニウム金属からなる陽極酸化処理されたジルコニウム
もしくはジルコニウム合金は、オフホワイト色であり、
強親水性である。レーザービームの作用により、オフホ
ワイトの酸化膜から強親油性のブラックの亜理論量の酸
化膜に変わる。オフホワイト組成物及びブラック組成物
は異なる表面エネルギーを示すので、一方の領域を親水
性とし、もう一方の領域を親油性とすることができる。
印刷面の画像形成は光補助還元によるが、画像消去は熱
補助再酸化かもしくは光補助加熱再酸化による。
【0046】陽極酸化処理印刷面を画像形成する場合、
印刷面において、30×106 〜850×106 W/c
2 、より好ましくは75×106 〜425×106
/cm2 の出力密度を有する高光度レーザービームを用
いるのが好ましい。しかし、適当な波長の電磁輻射線に
対するいずれの好適な露光も用いることができる。本発
明の平版印刷部材の用途に特に好ましいレーザーは、Q
スイッチされるものであり、必要に応じてクリプトンア
ークランプで光学的にポンピングされるNd:YAGレ
ーザーである。そのようなレーザーの波長は、1.06
4μmである。
【0047】レーザー画像形成の一つの方法では、レー
ザー露光の条件をコントロールして、陽極酸化処理金属
酸化物層に局在化した「溶融」露光領域を与える。この
レーザー画像形成条件は、露光された領域の陽極酸化処
理印刷面を効率よく溶融する。この方法のレーザー画像
形成条件を以下に記載する。レーザー画像形成のもう一
つの方法では、レーザー露光の条件をコントロールし
て、陽極酸化処理された印刷面の露光量域の金属酸化物
層の一部を「アブレート」するか、焼き払うか、バラバ
ラにする。従って、酸化物層が十分に厚いと、露光領域
に「アブレート」された酸化物層の除去に由来するピッ
トが形成される。「ピット」の底部面は実際は少なくと
も部分的に「溶融」した陽極酸化処理されてないジルコ
ニウム金属もしくは合金からなっているかもしれない。
酸化物層が非常に薄いと、露光領域ではアブレーション
によってそれが下にある基体(例えば、ベアーのジルコ
ニウム金属もしくは合金)まで除かれる。しかし、酸化
物層の厚み及びレーザー放射条件を適当に選択すること
によってこれを避けることができる。これらの方法のレ
ーザー画像形成条件を次に記載する。
【0048】アブレーション手段による親水性から親油
性変換プロセスに用いる場合、次のパラメータがとりわ
け有用なレーザー系の特徴である。 レーザー出力:連続波平均 0.1〜50W 好ましくは0.5〜30W ピーク出力(Qスイッチ) 6,000〜105 W 好ましくは6,000〜70,000W 出力密度 30×106 〜850×106 W/cm2 好ましくは75×106 〜425×106 W/cm2 TEM00 モードにおけるスポットサイズ=100μm 電流=15〜24A、好ましくは、18〜24A レーザーエネルギー=6×10-4〜5.5×10-3J 好ましくは、6×10-4〜3×10-3
【0049】 エネルギー密度=5〜65J/cm2 、好ましくは、7〜40J/cm2 パルスレート=0.5〜50kHz、好ましくは、1〜30kHz パルス幅=50〜300ナノ秒、好ましくは80〜150ナノ秒 走査範囲=11.5×11.5cm 走査速度=最大3m/秒 パルスからパルスジッターにおける繰返し精度=高Q−スイッチレート(約30 kHz)で約25%、低Q−スイッチレート(約1kHz)で<10%
【0050】「溶融」の手段で画像形成する場合、必須
のレーザー設定条件は上記アブレーション条件と基本的
に同じであるが、レーザーがアブレーションモードで機
能するか、溶融モードで機能するかどうかは与えられた
走査領域でのドット周波数によって決定される。また、
非常に低いQ−スイッチレート(<1kHz)書込スピ
ード(走査速度=30〜1000mm/秒)及び広パル
ス幅(50〜500μ秒)によって特徴づけられる。
【0051】陽極酸化処理されたジルコニウム金属もし
くは合金印刷面からレーザー画像を容易に消去すること
ができる。公知のクリーニング装置及び手順を用いる適
当な任意の方法で印刷部材からインキを一掃し、そし
て、高温(300℃〜500℃の温度で5〜60分間が
一般的に適合するが、400℃で10分間が好ましい)
で空気もしくは酸素中において表面を加熱するか、もし
くは次のパラメータに従って、CO2 レーザー操作で表
面を処理するかのいずれかで画像を消去する。 波長: 10.6μm ピーク出力: 300W(20%デューティサイクルで操作) 平均出力: 70W ビームサイズ: パルス変調したビーム幅の500μm
【0052】画像を消去する手段としての使用に加え
て、親油性から親水性への変換を用いるプロセスにおけ
る像様露光を行う手段としてもCO2 レーザーを用いる
ことができる。ジルコニウム金属もしくは合金の陽極酸
化処理された印刷面だけが画像形成プロセスにおいて変
わる。しかし、形成される像は、本明細書で記載した加
熱活性化酸化もしくはレーザー補助酸化のような手段に
よってのみ除くことができる永久像である。印刷が完了
すると、適当な方法で印刷部材の印刷面のインキを一掃
し、その後画像を消去し、そしてこの版は再度画像形成
されて、再び用いることができる。この印刷部材は、非
常に耐久性があり長持ちするので、この連続工程を何度
も繰り返すことができる。
【0053】次に記載する例では、ディジタルフラット
ベッドスキャナーもしくはコダックフォトCDを用いて
画像を電子的に捕獲した。捕獲した画像を適当なドット
密度(80〜250ドット/cmの範囲)に変換した。
そして、これらの像をハーフトーンにディザ処理するこ
とにより2色に圧縮した。そしてラスターからベクトル
変換操作をこのハーフトーン像に関して行った。プロッ
トファイルの形に変換されたベクトルファイルを保存し
て、陽極酸化処理された印刷面上にレーザー走査した。
マーキングシステムは、ベクトルコーディネート指示の
みを受け、この指示をプロットファイルの形で供給す
る。このプロットファイルを直接スキャナー駆動電子装
置にロードする。電子保存された写真画像をいくつかの
市販されているパッケージソフト、例えば、COREL DRIV
E もしくはENVISION-IT (EnvisionSolutions Technolo
gy )を用いてベクトルフォーマットに変換することが
できる。
【0054】
【実施例】本発明を次の種々の有用な印刷部材の例でさ
らに具体的に説明する。例1: 本発明の陽極酸化処理されたジルコニウム印刷版
を、ジルコニウム金属を陽極として用い、グラファイト
を陰極として用いる15%硫酸浴で、ジルコニウム金属
のシートを陽極酸化処理して調製した。10V直流を1
0分間用いて陽極酸化を実施した。1分後に電圧を傾斜
をつけて上げ、電解質は攪拌しなかった。ジルコニウム
金属シート上に生じた酸化膜は、厚さが約1μmであっ
た。
【0055】例2:陽極酸化処理中に用いた電圧が30
V直流であった以外は、例1に記載した操作を繰り返し
た。ジルコニウム金属シート上に生じた酸化膜は、厚さ
が約2μmであった。例3: 陽極酸化処理時間が20分であった以外は、例2
に記載した操作を繰り返した。ジルコニウム金属シート
上に生じた酸化膜は、厚さが約3μmであった。
【0056】例4:例1に記載した印刷版(オフホワイ
ト親水性陽極酸化処理ジルコニウム金属印刷面を有す
る)を、Q−スイッチして必要に応じてクリプトンアー
クランプで光学的にポンピングしたNd:YAGレーザ
ーを用いる輻射線で画像形成した。スポットサイズもし
くはビーム径は、TEM(下位モード)で約100μm
であった。
【0057】例5:例4に記載した画像形成した印刷版
を次の方法で画像を印刷するのに用いた。この画像形成
した印刷版を、水とイソプロピルアルコールで希釈した
三菱製SLM-ODファウンテン濃縮物から調製したファウン
テン溶液で清浄にした。リントフリー綿パッドを用いて
過剰の液体をふき取った。油系平版印刷インキ(Itek M
egaOffset Ink)を、ハンドヘルドローラーで印刷面に
塗布した。このインキは画像形成された領域にのみに付
着した。印刷版の上にペーパーシートを置き、そのシー
トに圧力を加えて画像を普通紙に転写した。
【0058】例6:例5で用いた印刷版を、次のように
印刷インキを一掃し、その画像を消去し、再使用した。
イソプロピルアルコールを用いて印刷インキをふき取っ
た後、この印刷版を高温(約400℃)に曝し、印刷面
上の画像を「消去」した。そして、印刷版を再度画像形
成し、再度インキ着けして上記例4及び5に記載したよ
うに印刷に使用した。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の印刷ドラムの回りに巻き付けられた陽極
酸化処理ジルコニウム金属もしくは合金印刷部材からな
る本発明の印刷部材の部分図。
【図2】陽極酸化処理ジルコニウム金属もしくは合金の
印刷テープもしくはウェブからからなる本発明の印刷部
材の部分図。
【符号の説明】
10…シリンダー 20…印刷版 80…テープ 110…ドライブローラ 120…ドライブローラ 130…バッキングローラ 145…ペーパーシート 150…画像

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5.0〜5.8g/cm3 の密度を有す
    る、陽極酸化処理されたジルコニウム金属もしくは合金
    層からなる印刷面を有する平版印刷部材。
  2. 【請求項2】 A)請求項1に記載の平版印刷部材を用
    意する工程、そして B)印刷面を印刷面の露光領域において親水性から親油
    性状態に変えるか、もしくは親油性から親水性状態に変
    え、それによって画像領域と非画像領域の両方を有する
    平版印刷面を創出するように、レーザーによって提供さ
    れる電磁輻射線に当該印刷面を像様露光して、印刷面上
    に画像を提供する工程を含んでなる画像形成方法。
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