JPH11258740A - ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法Info
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- JPH11258740A JPH11258740A JP5660398A JP5660398A JPH11258740A JP H11258740 A JPH11258740 A JP H11258740A JP 5660398 A JP5660398 A JP 5660398A JP 5660398 A JP5660398 A JP 5660398A JP H11258740 A JPH11258740 A JP H11258740A
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- Japan
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- silver halide
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- solution
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザー露光用感光材料として、低補充迅速
処理にて高コントラストで高鮮鋭性の画像を安定に得ら
れるハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法の提供。 【解決手段】 ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒
子の全投影面積の50%以上が厚み0.02μm〜0.
15μmの平板状ハロゲン化銀粒子であり、かつ現像処
理後の濃度1.0を得るのに1画素当たりの露光時間が
1×10-11秒〜1×10-6秒であり、かつ露光される
ハロゲン化銀感光材料へのレーザーパワーが1mW〜1
Wのレーザー光で走査露光することを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料の画像形成方法。上記においてハロ
ゲン化銀乳剤層中の総バインダー量が0.6g〜1.5
g/m2であること。支持体の一方の側の塗布銀量が
0.8g〜2.0g/m2であること。現像液及び/又
は定着液の補充量が感光材料1m2当たり50ml〜1
70mlであること。
処理にて高コントラストで高鮮鋭性の画像を安定に得ら
れるハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法の提供。 【解決手段】 ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒
子の全投影面積の50%以上が厚み0.02μm〜0.
15μmの平板状ハロゲン化銀粒子であり、かつ現像処
理後の濃度1.0を得るのに1画素当たりの露光時間が
1×10-11秒〜1×10-6秒であり、かつ露光される
ハロゲン化銀感光材料へのレーザーパワーが1mW〜1
Wのレーザー光で走査露光することを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料の画像形成方法。上記においてハロ
ゲン化銀乳剤層中の総バインダー量が0.6g〜1.5
g/m2であること。支持体の一方の側の塗布銀量が
0.8g〜2.0g/m2であること。現像液及び/又
は定着液の補充量が感光材料1m2当たり50ml〜1
70mlであること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料(以後、単に感光材料とも言う)の画像形成方法
に関し、詳しくは、迅速処理及び低補充処理性を有し、
かつ高鮮鋭性画像を安定して得られるハロゲン化銀写真
感光材料の画像形成方法に関する。
光材料(以後、単に感光材料とも言う)の画像形成方法
に関し、詳しくは、迅速処理及び低補充処理性を有し、
かつ高鮮鋭性画像を安定して得られるハロゲン化銀写真
感光材料の画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療現場ではCT、MRIと言っ
た診断用のモダリティが、ふんだんに使用されてきてお
り、これらの機器で撮影された画像を、出力する感光材
料に対しては、性能向上のニーズが益々高まってきてい
るのが現状である。
た診断用のモダリティが、ふんだんに使用されてきてお
り、これらの機器で撮影された画像を、出力する感光材
料に対しては、性能向上のニーズが益々高まってきてい
るのが現状である。
【0003】とりわけ、画像の鮮鋭性を向上させるため
に、高いコントラストを有した感光材料が望まれてい
る。
に、高いコントラストを有した感光材料が望まれてい
る。
【0004】感光材料のコントラストを向上させる方法
の一つに、塗布銀量を増量する技術はよく知られてい
る。しかし、この対応は処理時間が60秒以下という超
迅速処理或いは処理液補充量が低補充である場合には、
コントラストの低下が著しく、実用上からは好ましい技
術とは言えない。
の一つに、塗布銀量を増量する技術はよく知られてい
る。しかし、この対応は処理時間が60秒以下という超
迅速処理或いは処理液補充量が低補充である場合には、
コントラストの低下が著しく、実用上からは好ましい技
術とは言えない。
【0005】さらにコントラストの向上方法として、感
光材料中のバインダー量を低減し、現像処理性を向上す
る手段も良く知られている。しかし該方法では、自動現
像機で処理した際にローラーマークと言われる筋状のカ
ブリを発生し易くなり、耐圧性能の劣化を招いて好まし
くない。
光材料中のバインダー量を低減し、現像処理性を向上す
る手段も良く知られている。しかし該方法では、自動現
像機で処理した際にローラーマークと言われる筋状のカ
ブリを発生し易くなり、耐圧性能の劣化を招いて好まし
くない。
【0006】医療用感光材料においては、コントラスト
の低下は鮮鋭性を著しく劣化することにつながる。また
診断画像のボーダー部分は一般的には黒色にすることに
より、締まった感じの画像に仕上げているのが普通であ
るが、コントラストが低い感光材料ではボーダー部分の
濃度が低下するため、画像に締まりがなくなり好ましく
ない。更にフィルム中には患者名、撮影日、診療科目な
どの書誌的事項が写し込まれるが、低コントラストでは
文字の切れが優れず、見にくいなどの問題が発生する。
の低下は鮮鋭性を著しく劣化することにつながる。また
診断画像のボーダー部分は一般的には黒色にすることに
より、締まった感じの画像に仕上げているのが普通であ
るが、コントラストが低い感光材料ではボーダー部分の
濃度が低下するため、画像に締まりがなくなり好ましく
ない。更にフィルム中には患者名、撮影日、診療科目な
どの書誌的事項が写し込まれるが、低コントラストでは
文字の切れが優れず、見にくいなどの問題が発生する。
【0007】一方、医療分野に於ける救急医療では、患
者の状態を速やかに把握する必要から迅速処理が必須で
あり、すでに全処理時間が30秒以下という超迅速処理
システムも展開されている。さらに環境保全と言う観点
から処理液の低補充化による廃液量の減少、及び処理作
業の負担の軽減などを改善した処理システムが望まれて
いる。
者の状態を速やかに把握する必要から迅速処理が必須で
あり、すでに全処理時間が30秒以下という超迅速処理
システムも展開されている。さらに環境保全と言う観点
から処理液の低補充化による廃液量の減少、及び処理作
業の負担の軽減などを改善した処理システムが望まれて
いる。
【0008】また、近年、エレクトロニクス分野の技術
の進歩はめざましく、レーザーのパワーアップが可能に
なってきている。ハイパワーのレーザー光を用いて画像
を形成することが可能になると、感光材料の感度は低く
ても、システム感度としては従来と同等の感度が得られ
る。そのため、ハロゲン化銀粒子の小粒径化が可能とな
り、かつ、単位面積当たりの銀量ならびにバインダー量
の低減が可能となり、低補充、迅速処理システムを可能
にすることにつながる。
の進歩はめざましく、レーザーのパワーアップが可能に
なってきている。ハイパワーのレーザー光を用いて画像
を形成することが可能になると、感光材料の感度は低く
ても、システム感度としては従来と同等の感度が得られ
る。そのため、ハロゲン化銀粒子の小粒径化が可能とな
り、かつ、単位面積当たりの銀量ならびにバインダー量
の低減が可能となり、低補充、迅速処理システムを可能
にすることにつながる。
【0009】しかしながら、ハイパワーレーザーによっ
て画像を形成した場合、鮮鋭性の劣化を生じるといった
欠点があり、従来技術での対応では満足するものは見い
出せなかった。
て画像を形成した場合、鮮鋭性の劣化を生じるといった
欠点があり、従来技術での対応では満足するものは見い
出せなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、ハイパワーレーザーを用いても高コントラストで高
鮮鋭性の画像が安定に得られ、かつ低補充、迅速処理可
能なハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法を提供す
ることにある。
は、ハイパワーレーザーを用いても高コントラストで高
鮮鋭性の画像が安定に得られ、かつ低補充、迅速処理可
能なハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
構成により達成された。
構成により達成された。
【0012】(1)支持体の少なくとも一方の側に、少
なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイ
ド層を有するハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法
において、該ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒子
の全投影面積の50%以上が厚み0.02μm〜0.1
5μmの平板状ハロゲン化銀粒子であり、かつ現像処理
後の濃度1.0を得るのに1画素当たりの露光時間が1
×10-11秒〜1×10-6秒であり、かつ露光されるハ
ロゲン化銀感光材料へのレーザーパワーが1mW〜1W
のレーザー光で走査露光することを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料の画像形成方法。
なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイ
ド層を有するハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法
において、該ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒子
の全投影面積の50%以上が厚み0.02μm〜0.1
5μmの平板状ハロゲン化銀粒子であり、かつ現像処理
後の濃度1.0を得るのに1画素当たりの露光時間が1
×10-11秒〜1×10-6秒であり、かつ露光されるハ
ロゲン化銀感光材料へのレーザーパワーが1mW〜1W
のレーザー光で走査露光することを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料の画像形成方法。
【0013】(2)ハロゲン化銀乳剤層中の総バインダ
ー量が0.6g〜1.5g/m2であることを特徴とす
る(1)記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方
法。
ー量が0.6g〜1.5g/m2であることを特徴とす
る(1)記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方
法。
【0014】(3)支持体の一方の側の塗布銀量が0.
8g〜2.0g/m2であることを特徴とする(1)又
は(2)記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方
法。
8g〜2.0g/m2であることを特徴とする(1)又
は(2)記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方
法。
【0015】(4)現像液及び/又は定着液の補充量が
処理される感光材料1m2当たり50ml〜170ml
であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項
に記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法。
処理される感光材料1m2当たり50ml〜170ml
であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項
に記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法。
【0016】以下、本発明を詳述する。
【0017】本発明のハロゲン化銀写真感光材料(以
下、単に感光材料ともいう)のハロゲン化銀粒子は、全
投影面積の50%以上が厚み0.02μm〜0.15μ
mの平板状ハロゲン化銀粒子であり、好ましくは0.1
1μm以下で、さらに好ましくは0.07μm以下であ
る。
下、単に感光材料ともいう)のハロゲン化銀粒子は、全
投影面積の50%以上が厚み0.02μm〜0.15μ
mの平板状ハロゲン化銀粒子であり、好ましくは0.1
1μm以下で、さらに好ましくは0.07μm以下であ
る。
【0018】粒径(円相当直径)は0.1〜5.0μm
が好ましく、0.2〜3.0μmがより好ましく、0.
3〜2.0μmが更に好ましい。平均アスペクト比は3
以上が好ましく、6〜50がより好ましい。
が好ましく、0.2〜3.0μmがより好ましく、0.
3〜2.0μmが更に好ましい。平均アスペクト比は3
以上が好ましく、6〜50がより好ましい。
【0019】本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤層中
の総バインダー量(ゼラチンを主とした量)は、0.6
g〜1.5g/m2であり、1.2g/m2以下が好まし
く、さらに好ましくは0.6g〜1.0g/m2であ
る。
の総バインダー量(ゼラチンを主とした量)は、0.6
g〜1.5g/m2であり、1.2g/m2以下が好まし
く、さらに好ましくは0.6g〜1.0g/m2であ
る。
【0020】本発明の感光材料の支持体の一方の側の塗
布銀量は0.8g〜2.0g/m2であり、1.5g/
m2以下、より好ましくは0.8g〜1.2g/m2であ
る。
布銀量は0.8g〜2.0g/m2であり、1.5g/
m2以下、より好ましくは0.8g〜1.2g/m2であ
る。
【0021】本発明の感光材料は濃度1.0を得るのに
1画素当たりの露光時間が1×10-11秒〜1×10-6
秒であり、かつ露光されるハロゲン化銀感光材料表面の
レーザーパワーが1mW〜1Wのレーザー光で走査露光
される。
1画素当たりの露光時間が1×10-11秒〜1×10-6
秒であり、かつ露光されるハロゲン化銀感光材料表面の
レーザーパワーが1mW〜1Wのレーザー光で走査露光
される。
【0022】好ましくはレーザーパワーが2mW以上
で、より好ましくは2mW〜50mW、更に好ましくは
2mW〜30mWである。
で、より好ましくは2mW〜50mW、更に好ましくは
2mW〜30mWである。
【0023】ここで1画素当たりの露光時間とは、1画
素の大きさを一定とし、レーザー露光の主走査の線速度
を測定することにより算出できる。主走査の線速度は、
オシロスコープを用い、例えば1画素の大きさを100
μm四方とし、主走査速度が500m/秒の場合、露光
時間は2.0×10-7秒として算出される。
素の大きさを一定とし、レーザー露光の主走査の線速度
を測定することにより算出できる。主走査の線速度は、
オシロスコープを用い、例えば1画素の大きさを100
μm四方とし、主走査速度が500m/秒の場合、露光
時間は2.0×10-7秒として算出される。
【0024】《露光時間=100/(500×106)
=2.0×10-7》なお感光材料表面のレーザーパワー
の測定は、アドバンテスト社製オプティカルパワーメー
ター(コントローラー:TQ8210、測定ヘッド:T
Q82017)を用い、通常、感光材料が露光される位
置に設置して測定することができる。
=2.0×10-7》なお感光材料表面のレーザーパワー
の測定は、アドバンテスト社製オプティカルパワーメー
ター(コントローラー:TQ8210、測定ヘッド:T
Q82017)を用い、通常、感光材料が露光される位
置に設置して測定することができる。
【0025】本発明の画像形成方法では、現像液及び/
又は定着液の補充量が、処理される感光材料1m2当た
り50ml〜170mlである。好ましい補充量は1m
2当たり120ml以下、より好ましくは90ml以
下、更に好ましくは70ml以下である。
又は定着液の補充量が、処理される感光材料1m2当た
り50ml〜170mlである。好ましい補充量は1m
2当たり120ml以下、より好ましくは90ml以
下、更に好ましくは70ml以下である。
【0026】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤としては、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀乳剤で
あってよいが、特に沃化銀含有率が0.1モル%〜3.
0モル%の沃臭化銀乳剤または沃塩臭化銀乳剤であるこ
とが好ましい。
銀乳剤としては、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀乳剤で
あってよいが、特に沃化銀含有率が0.1モル%〜3.
0モル%の沃臭化銀乳剤または沃塩臭化銀乳剤であるこ
とが好ましい。
【0027】これらの乳剤は物理熟成或は粒子調製の段
階で、例えばカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム塩又はその錯
塩、鉄塩又はその錯塩などを用いてもよい。
階で、例えばカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム塩又はその錯
塩、鉄塩又はその錯塩などを用いてもよい。
【0028】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀粒子のサイズは特に制限はなく、0.05〜2μmの
ものが好ましい。ハロゲン化銀粒子は平板状粒子である
ことが好ましい。又、ハロゲン化銀粒子のサイズ分布
は、単分散でも多分散でもよいが単分散が好ましい。こ
こで単分散とは、95%の粒子が数平均粒径の±40%
以内のサイズに入る分散系である。また数平均粒径と
は、粒子の投影面積径の数平均直径である。
銀粒子のサイズは特に制限はなく、0.05〜2μmの
ものが好ましい。ハロゲン化銀粒子は平板状粒子である
ことが好ましい。又、ハロゲン化銀粒子のサイズ分布
は、単分散でも多分散でもよいが単分散が好ましい。こ
こで単分散とは、95%の粒子が数平均粒径の±40%
以内のサイズに入る分散系である。また数平均粒径と
は、粒子の投影面積径の数平均直径である。
【0029】乳剤は可溶性塩類を除去するためにヌーデ
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などを用いてよ
く、好ましい水洗法としては例えば、特公昭35−16
086号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデ
ヒド樹脂を用いる方法、又は特開昭63−158644
号記載の高分子凝集剤である例示G−3、G−8などを
用いる脱塩法を挙げることができる。
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などを用いてよ
く、好ましい水洗法としては例えば、特公昭35−16
086号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデ
ヒド樹脂を用いる方法、又は特開昭63−158644
号記載の高分子凝集剤である例示G−3、G−8などを
用いる脱塩法を挙げることができる。
【0030】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、レ
ーザー光源用の感光材料として分光増感されているもの
である。用いられる分光増感色素としては、赤感性を有
するカルボシアニン色素を好ましく用いることができ
る。
ーザー光源用の感光材料として分光増感されているもの
である。用いられる分光増感色素としては、赤感性を有
するカルボシアニン色素を好ましく用いることができ
る。
【0031】本発明で特に好ましい分光増感法として
は、下記一般式(S1)で表される増感色素と、下記一
般式(S2)で表される増感色素のそれぞれを、少なく
とも1種組み合わせて分光増感したハロゲン化銀写真感
光材料が好ましい。
は、下記一般式(S1)で表される増感色素と、下記一
般式(S2)で表される増感色素のそれぞれを、少なく
とも1種組み合わせて分光増感したハロゲン化銀写真感
光材料が好ましい。
【0032】
【化1】
【0033】式中、R1及びR5は同一でも異なってもよ
く、各々水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子又はカルボキシル基を表す。R2及びR4は、同一
でも異なってもよく、アルキル基を表し、R3はアルキ
ル基を表す。X1及びX2は同一でも異なってもよく、各
々、硫黄原子またはセレン原子を表す。Y1は対イオン
を表し、mは0または1を表すが、色素が分子内塩を形
成する場合はmは0である。
く、各々水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子又はカルボキシル基を表す。R2及びR4は、同一
でも異なってもよく、アルキル基を表し、R3はアルキ
ル基を表す。X1及びX2は同一でも異なってもよく、各
々、硫黄原子またはセレン原子を表す。Y1は対イオン
を表し、mは0または1を表すが、色素が分子内塩を形
成する場合はmは0である。
【0034】
【化2】
【0035】式中、R6、R7、R11、R12は同一でも異
なってもよく、各々水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基又はカルボキシル基
を表す。R8及びR10は、同一でも異なってもよく、各
々、アルキル基又はアラルキル基を表し、R9はアルキ
ル基を表す。X3及びX4は同一でも異なってもよく、各
々、硫黄原子またはセレン原子を表す。Y2は対イオン
を表し、nは0または1を表すが、色素が分子内塩を形
成する場合はnは0である。
なってもよく、各々水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基又はカルボキシル基
を表す。R8及びR10は、同一でも異なってもよく、各
々、アルキル基又はアラルキル基を表し、R9はアルキ
ル基を表す。X3及びX4は同一でも異なってもよく、各
々、硫黄原子またはセレン原子を表す。Y2は対イオン
を表し、nは0または1を表すが、色素が分子内塩を形
成する場合はnは0である。
【0036】上記一般式(S1)及び(S2)で表され
る色素の具体的化合物例としては、特開平6−1947
77号公報の第4頁〜第11頁に記載されているI−1
〜I−10及びII−1〜II−29が挙げられる。
る色素の具体的化合物例としては、特開平6−1947
77号公報の第4頁〜第11頁に記載されているI−1
〜I−10及びII−1〜II−29が挙げられる。
【0037】また、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
は、レーザー光源用として下記の分光増感色素により7
00〜1500nm域まで分光増感されていてもよい。
は、レーザー光源用として下記の分光増感色素により7
00〜1500nm域まで分光増感されていてもよい。
【0038】好ましい増感色素としては下記一般式
〔I〕または〔II〕で表される分光増感色素である。
〔I〕または〔II〕で表される分光増感色素である。
【0039】
【化3】
【0040】式中、Z1及びZ3は置換基を有してもよい
ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンゾオキサゾ
ール及びナフトオキサゾール環を形成するに必要な非金
属原子群を表す。Z2は置換基を有してもよい5員ない
し6員の炭素原子環を表し、R1、R2はそれぞれアルキ
ル基または置換アルキル基を表す。X1 -は対イオンを表
しnは1または2を表す。式中Z1とZ3が表すベンゾチ
アゾール環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキサゾール
環、ナフトオキサゾール環には、それぞれ置換基を有し
てもよく、例えば炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、フェニル基またはハロゲン原子
(例えばクロール原子、ブロム原子)などが置換されて
いてもよい。R1及びR2で表されるアルキル基としては
好ましくは炭素数1〜4のアルキル基で置換アルキル基
としては例えばメチル、エチル、ヒドロキシエチル、2
−メトキシエチル、2−アセトキシエチル、カルボキシ
メチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピ
ル、4−カルボキシブチル、2−スルホプロピル、3−
スルホブチル、4−スルホブチル、ビニルメチル、ベン
ジル、フェネチル、p−スルホフェネチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル基等が挙げられる。
ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンゾオキサゾ
ール及びナフトオキサゾール環を形成するに必要な非金
属原子群を表す。Z2は置換基を有してもよい5員ない
し6員の炭素原子環を表し、R1、R2はそれぞれアルキ
ル基または置換アルキル基を表す。X1 -は対イオンを表
しnは1または2を表す。式中Z1とZ3が表すベンゾチ
アゾール環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキサゾール
環、ナフトオキサゾール環には、それぞれ置換基を有し
てもよく、例えば炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、フェニル基またはハロゲン原子
(例えばクロール原子、ブロム原子)などが置換されて
いてもよい。R1及びR2で表されるアルキル基としては
好ましくは炭素数1〜4のアルキル基で置換アルキル基
としては例えばメチル、エチル、ヒドロキシエチル、2
−メトキシエチル、2−アセトキシエチル、カルボキシ
メチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピ
ル、4−カルボキシブチル、2−スルホプロピル、3−
スルホブチル、4−スルホブチル、ビニルメチル、ベン
ジル、フェネチル、p−スルホフェネチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル基等が挙げられる。
【0041】上記一般式〔I〕で表されるうちのZ2が
5員の炭素原子環の場合の好ましい化合物としては下記
一般式〔I−a〕で表すことができる。
5員の炭素原子環の場合の好ましい化合物としては下記
一般式〔I−a〕で表すことができる。
【0042】
【化4】
【0043】R13、R14はそれぞれ水素原子、炭素数1
〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロ
ゲン原子(例えばクロール原子、ブロム原子など)を表
し、R15、R16はそれぞれ炭素数1〜12のアルキル
基、置換基を有してもよいフェニル基(例えばフェニル
基、m−トリル基、p−トリル基、m−クロロフェニル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基を置換した例えばp−
メトキシフェニル基など)、炭素数1〜4のアルコキシ
カルボニルアルキル基(例えばエトキシカルボニルメチ
ル基など)を挙げることができる。
〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロ
ゲン原子(例えばクロール原子、ブロム原子など)を表
し、R15、R16はそれぞれ炭素数1〜12のアルキル
基、置換基を有してもよいフェニル基(例えばフェニル
基、m−トリル基、p−トリル基、m−クロロフェニル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基を置換した例えばp−
メトキシフェニル基など)、炭素数1〜4のアルコキシ
カルボニルアルキル基(例えばエトキシカルボニルメチ
ル基など)を挙げることができる。
【0044】R17は炭素数1〜12のアルキル基、炭素
数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルコキシカ
ルボニル基またはフェニル基を表す。Z1、Z3、R1、
R2及びX1 -、nは一般式〔I〕に同義である。
数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルコキシカ
ルボニル基またはフェニル基を表す。Z1、Z3、R1、
R2及びX1 -、nは一般式〔I〕に同義である。
【0045】上記一般式〔I〕で表されるうちのZ2が
6員の炭素原子環の場合の好ましい化合物としては下記
一般式〔I−b〕で表すことができる。
6員の炭素原子環の場合の好ましい化合物としては下記
一般式〔I−b〕で表すことができる。
【0046】
【化5】
【0047】式中、R18、R19はそれぞれ水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基またはフェニルを表す。Z1、
Z3、R1、R2及びX1 -、nは一般式〔I〕に同義であ
る。
素数1〜4のアルキル基またはフェニルを表す。Z1、
Z3、R1、R2及びX1 -、nは一般式〔I〕に同義であ
る。
【0048】以下、一般式〔I〕の化合物の具体例を示
す。
す。
【0049】
【化6】
【0050】
【化7】
【0051】
【化8】
【0052】
【化9】
【0053】次に一般式〔II〕を下記に示す。
【0054】
【化10】
【0055】式中、R4及びR5はアルキル基または置換
アルキル基を表し、好ましくは炭素数1〜8のアルキル
基である。アルキル基に置換する基としては、例えばカ
ルボキシル基、スルホン基、シアノ基、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、ヒドロ
キシル基、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数
8以下)、アルコキシ基(好ましくは炭素数7以下)、
アリールオキシ基、アシルオキシ基(好ましくは炭素数
3以下)、アシル基(好ましくは炭素数8以下)、カル
バモイル基、スルファモイル基、アリール基などを挙げ
ることができる。
アルキル基を表し、好ましくは炭素数1〜8のアルキル
基である。アルキル基に置換する基としては、例えばカ
ルボキシル基、スルホン基、シアノ基、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、ヒドロ
キシル基、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数
8以下)、アルコキシ基(好ましくは炭素数7以下)、
アリールオキシ基、アシルオキシ基(好ましくは炭素数
3以下)、アシル基(好ましくは炭素数8以下)、カル
バモイル基、スルファモイル基、アリール基などを挙げ
ることができる。
【0056】R6としては水素原子、アルキル基、アル
コキシ基、フェニル基またはベンジル基で、好ましくは
炭素数1〜4のアルキル基またはベンジル基などが挙げ
られる。Yは水素原子、置換または無置換の炭素数1〜
8のアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子(例え
ば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)を表す。
コキシ基、フェニル基またはベンジル基で、好ましくは
炭素数1〜4のアルキル基またはベンジル基などが挙げ
られる。Yは水素原子、置換または無置換の炭素数1〜
8のアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子(例え
ば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)を表す。
【0057】Z4で表される5〜6員含窒素複素環とし
ては、例えばチアゾール環、セレナゾール環、オキサゾ
ール環、3,3−ジアルキルインドレニン環、イミダゾ
ール環などを挙げることができる。これらのうちで好ま
しくはチアゾール環、オキサゾール環で更に好ましくは
ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、ナフトオキサゾール環などが挙げられる。
ては、例えばチアゾール環、セレナゾール環、オキサゾ
ール環、3,3−ジアルキルインドレニン環、イミダゾ
ール環などを挙げることができる。これらのうちで好ま
しくはチアゾール環、オキサゾール環で更に好ましくは
ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、ナフトオキサゾール環などが挙げられる。
【0058】X1 -は対イオンを表し、m、n及びpは1
または2を表す。
または2を表す。
【0059】以下、一般式〔II〕の化合物の具体例を示
す。
す。
【0060】
【化11】
【0061】
【化12】
【0062】上記の分光増感色素は、一般式〔I〕と
〔II〕のいずれかを単一または組み合わせて使用しても
よく、単一の場合には一般式〔I〕から選ばれる色素が
特に好ましく用いられる。
〔II〕のいずれかを単一または組み合わせて使用しても
よく、単一の場合には一般式〔I〕から選ばれる色素が
特に好ましく用いられる。
【0063】本発明において上記の一般式(S1)、
(S2)、〔I〕及び〔II〕の増感色素の添加量は、総
量でハロゲン化銀1モル当たり10〜300mgでよ
く、20〜200mgがさらに好ましい。なお色素の添
加は従来通りの溶媒による溶液添加法でもよく、また固
体分散法でもよい。
(S2)、〔I〕及び〔II〕の増感色素の添加量は、総
量でハロゲン化銀1モル当たり10〜300mgでよ
く、20〜200mgがさらに好ましい。なお色素の添
加は従来通りの溶媒による溶液添加法でもよく、また固
体分散法でもよい。
【0064】本発明の画像形成方法においては、従来、
公知の現像主薬を用いることができ、例えばハイドロキ
ノンで代表されるジヒドロキシベンゼン系化合物を用い
ることができる。しかし、近年ハイドロキノンが生態
学、毒物学的見地から好ましくないことが明らかにさ
れ、さらにラボに於ける現像廃液の公害負荷(COD、
BODが高い)も考慮するとその対応が望まれていた。
公知の現像主薬を用いることができ、例えばハイドロキ
ノンで代表されるジヒドロキシベンゼン系化合物を用い
ることができる。しかし、近年ハイドロキノンが生態
学、毒物学的見地から好ましくないことが明らかにさ
れ、さらにラボに於ける現像廃液の公害負荷(COD、
BODが高い)も考慮するとその対応が望まれていた。
【0065】一方、アスコルビン酸などのエンジオール
類は、現像主薬として機能することが従来から知られて
おり、かつ生態学、毒物学上からも問題がない化合物で
あることから最近注目されてきた。
類は、現像主薬として機能することが従来から知られて
おり、かつ生態学、毒物学上からも問題がない化合物で
あることから最近注目されてきた。
【0066】本発明の画像形成方法においては、現像液
が実質的にジヒドロキシベンゼン化合物を含有せず、下
記一般式〔A〕で表される化合物を含有する現像液で処
理することも好ましい。
が実質的にジヒドロキシベンゼン化合物を含有せず、下
記一般式〔A〕で表される化合物を含有する現像液で処
理することも好ましい。
【0067】
【化13】
【0068】式中、R1、R2は各々、独立して置換また
は非置換のアルキル基、置換または非置換のアミノ基、
置換または非置換のアルキルチオ基を表し、R1、R2は
互いに結合して環を形成してもよい。kは0または1を
表し、kが1のときXは−CO−または−CS−基を表
す。M1、M2は各々水素原子またはアルカリ金属原子を
表す。上記式中のR1とR2が互いに結合して環を形成し
た下記一般式〔A−a〕で表される化合物が好ましい。
は非置換のアルキル基、置換または非置換のアミノ基、
置換または非置換のアルキルチオ基を表し、R1、R2は
互いに結合して環を形成してもよい。kは0または1を
表し、kが1のときXは−CO−または−CS−基を表
す。M1、M2は各々水素原子またはアルカリ金属原子を
表す。上記式中のR1とR2が互いに結合して環を形成し
た下記一般式〔A−a〕で表される化合物が好ましい。
【0069】
【化14】
【0070】式中、R3は水素原子、置換又は無置換の
アルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無
置換のアミノ基、置換または無置換のアルコキシ基、ス
ルホ基、カルボキシル基、アミド基、スルホンアミド基
を表し、Y1はO又はSを表し、Y2はO、SまたはNR
4を表す。R4は置換又は無置換のアルキル基、置換又は
無置換のアリール基を表す。
アルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無
置換のアミノ基、置換または無置換のアルコキシ基、ス
ルホ基、カルボキシル基、アミド基、スルホンアミド基
を表し、Y1はO又はSを表し、Y2はO、SまたはNR
4を表す。R4は置換又は無置換のアルキル基、置換又は
無置換のアリール基を表す。
【0071】前記一般式〔A〕又は一般式〔A−a〕に
おけるアルキル基としては、低級アルキル基が好まし
く、例えば炭素数1〜5のアルキル基であり、アミノ基
としては無置換のアミノ基あるいは低級アルキル基で置
換されたアミノ基が好ましく、アルコキシ基としては低
級アルコキシ基が好ましく、アリール基としては好まし
くはフェニル基あるいはナフチル基等であり、これらの
基は置換基を有していてもよく、置換しうる基としては
ヒドロキシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、スルホ
基、カルボキシル基、アミド基、スルホンアミド基等が
好ましい置換基として挙げられる。
おけるアルキル基としては、低級アルキル基が好まし
く、例えば炭素数1〜5のアルキル基であり、アミノ基
としては無置換のアミノ基あるいは低級アルキル基で置
換されたアミノ基が好ましく、アルコキシ基としては低
級アルコキシ基が好ましく、アリール基としては好まし
くはフェニル基あるいはナフチル基等であり、これらの
基は置換基を有していてもよく、置換しうる基としては
ヒドロキシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、スルホ
基、カルボキシル基、アミド基、スルホンアミド基等が
好ましい置換基として挙げられる。
【0072】前記一般式〔A〕又は一般式〔A−a〕で
表される具体的化合物例を以下に示す。
表される具体的化合物例を以下に示す。
【0073】
【化15】
【0074】
【化16】
【0075】これらの化合物は、代表的にはアスコルビ
ン酸或いはエリソルビン酸又はそれらから誘導される誘
導体であり、市販品として入手できるか或いは容易に公
知の合成法により合成することができる。
ン酸或いはエリソルビン酸又はそれらから誘導される誘
導体であり、市販品として入手できるか或いは容易に公
知の合成法により合成することができる。
【0076】上記のアスコルビン酸或いはエリソルビン
酸又はそれらの誘導体の使用量は、現像液1リットル当
たり0.05〜120g、好ましくは10〜60g、更
に好ましくは40〜50gであることが好ましい。
酸又はそれらの誘導体の使用量は、現像液1リットル当
たり0.05〜120g、好ましくは10〜60g、更
に好ましくは40〜50gであることが好ましい。
【0077】なお前記一般式〔A〕で示される現像剤と
超加成性を示す補助現像剤としては3−ピラゾリドン誘
導体およびp−アミノフェノール誘導体が挙げられる。
以下、補助現像剤の具体的化合物例を挙げる。
超加成性を示す補助現像剤としては3−ピラゾリドン誘
導体およびp−アミノフェノール誘導体が挙げられる。
以下、補助現像剤の具体的化合物例を挙げる。
【0078】1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4−メチル−4′−ヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリ
ドン、1−p−アミノフェニル−4,4′−ジメチル−
3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4,4′−ジメチ
ル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチル−
4′−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、N−メチ
ル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチ
ル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフ
ェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフェノー
ル、p−ベンジルアミノフェノールなど。
ェニル−4−メチル−4′−ヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリ
ドン、1−p−アミノフェニル−4,4′−ジメチル−
3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4,4′−ジメチ
ル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチル−
4′−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、N−メチ
ル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチ
ル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフ
ェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフェノー
ル、p−ベンジルアミノフェノールなど。
【0079】本発明の画像形成方法においては、下記の
ジヒドロキシベンゼン系現像剤を併用した現像液を使用
することもできる。
ジヒドロキシベンゼン系現像剤を併用した現像液を使用
することもできる。
【0080】
【化17】
【0081】式中、R5、R6、R7およびR8は各々独立
して水素原子、アルキル基、アリール基、カルボキシル
基、ハロゲン原子、あるいはスルホ基を表す。
して水素原子、アルキル基、アリール基、カルボキシル
基、ハロゲン原子、あるいはスルホ基を表す。
【0082】具体的化合物としては例えばハイドロキノ
ン、クロロハイドロキノン、ブロモハイドロキノン、イ
ソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、
2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロロハ
イドロキノン、2,3−ジブロモハイドロキノン、2,
5−ジメチルハイドロキノン等が挙げられるが最も一般
的に用いられてきたものはハイドロキノンである。
ン、クロロハイドロキノン、ブロモハイドロキノン、イ
ソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、
2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロロハ
イドロキノン、2,3−ジブロモハイドロキノン、2,
5−ジメチルハイドロキノン等が挙げられるが最も一般
的に用いられてきたものはハイドロキノンである。
【0083】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各
種の写真用添加剤を用いることができる。このような工
程で使用される化合物としては例えば、リサーチ・ディ
スクロージャー(RD)No.17643(1978年
12月)、同18716(1979年11月)及び30
8119(1989年12月)に記載されている各種の
化合物を用いることができる。これら3つの(RD)に
記載されている化合物種類と記載箇所を下記に掲載し
た。
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各
種の写真用添加剤を用いることができる。このような工
程で使用される化合物としては例えば、リサーチ・ディ
スクロージャー(RD)No.17643(1978年
12月)、同18716(1979年11月)及び30
8119(1989年12月)に記載されている各種の
化合物を用いることができる。これら3つの(RD)に
記載されている化合物種類と記載箇所を下記に掲載し
た。
【0084】
【表1】
【0085】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる支持体としては、上記のRDに記載されているも
のが挙げられ、適当な支持体としてはポリエチレンテレ
フタレートフィルムなどで支持体表面は塗布層の接着性
をよくするために下引き層を設けコロナ放電や紫外線照
射などが施されてもよい。
られる支持体としては、上記のRDに記載されているも
のが挙げられ、適当な支持体としてはポリエチレンテレ
フタレートフィルムなどで支持体表面は塗布層の接着性
をよくするために下引き層を設けコロナ放電や紫外線照
射などが施されてもよい。
【0086】本発明の画像形成方法において使用される
現像液には、保恒剤として特開平6−138591号記
載の亜硫酸塩の他、有機還元剤を用いることができ、そ
の他特開平6−138591号記載のキレート剤や硬膜
剤の重亜硫酸塩付加物を用いることができる。また特開
平1−124853号記載のシクロデキストリン化合
物、米国特許4,269,929号記載のアミン化合物
などを添加するのも好ましい。
現像液には、保恒剤として特開平6−138591号記
載の亜硫酸塩の他、有機還元剤を用いることができ、そ
の他特開平6−138591号記載のキレート剤や硬膜
剤の重亜硫酸塩付加物を用いることができる。また特開
平1−124853号記載のシクロデキストリン化合
物、米国特許4,269,929号記載のアミン化合物
などを添加するのも好ましい。
【0087】現像液には緩衝剤を用いることが必要で、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重
炭酸カリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸3カリウ
ム、リン酸2カリウム、硼酸ナトリウム、硼酸カリウ
ム、4硼酸ナトリウム(硼酸)、4硼酸カリウム、o−
ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウ
ム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−
2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチ
ル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香
酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)等を挙げ
ることができる。
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重
炭酸カリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸3カリウ
ム、リン酸2カリウム、硼酸ナトリウム、硼酸カリウ
ム、4硼酸ナトリウム(硼酸)、4硼酸カリウム、o−
ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウ
ム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−
2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチ
ル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香
酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)等を挙げ
ることができる。
【0088】現像促進剤としては、チオエーテル系化合
物、p−フェニレンジアミン系化合物、4級アンモニウ
ム塩類、p−アミノフェノール類、アミン系化合物、ポ
リアルキレンオキサイド、その他1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類、ヒドラジン類、メソイオン型化合物、イ
オン型化合物、イミダゾール類等を必要に応じて添加す
ることができる。
物、p−フェニレンジアミン系化合物、4級アンモニウ
ム塩類、p−アミノフェノール類、アミン系化合物、ポ
リアルキレンオキサイド、その他1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類、ヒドラジン類、メソイオン型化合物、イ
オン型化合物、イミダゾール類等を必要に応じて添加す
ることができる。
【0089】カブリ防止剤としては、沃化カリウムの如
きアルカリ金属ハロゲン化物及びベンゾトリアゾール、
6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソインダ
ゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベ
ンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリル
メチル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキ
シアザインドリジン、アデニン等の有機カブリ防止剤が
使用できる。
きアルカリ金属ハロゲン化物及びベンゾトリアゾール、
6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソインダ
ゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベ
ンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、
2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリル
メチル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキ
シアザインドリジン、アデニン等の有機カブリ防止剤が
使用できる。
【0090】更に現像剤組成物には、メチルセロソル
ブ、メタノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、シ
クロデキストリン化合物、特公昭47−33378号、
同44−9509号に記載の化合物を現像主薬の溶解度
を上げるための有機溶剤として使用することができ、そ
の他ステイン防止剤、スラッジ防止剤、重層効果促進剤
も用いることができる。
ブ、メタノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、シ
クロデキストリン化合物、特公昭47−33378号、
同44−9509号に記載の化合物を現像主薬の溶解度
を上げるための有機溶剤として使用することができ、そ
の他ステイン防止剤、スラッジ防止剤、重層効果促進剤
も用いることができる。
【0091】定着液には定着主薬やキレート剤、pH緩
衝剤、保恒剤等公知の化合物を用いることができ、例え
ば特開平4−242246号或は同5−113632号
に記載のものが使用できる。
衝剤、保恒剤等公知の化合物を用いることができ、例え
ば特開平4−242246号或は同5−113632号
に記載のものが使用できる。
【0092】定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸
塩等が用いられ、更に保恒剤、pH調整剤、硬水軟化剤
等を含んでいてもよい。
塩等が用いられ、更に保恒剤、pH調整剤、硬水軟化剤
等を含んでいてもよい。
【0093】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を処理
するのに有利な方法としては処理槽に固体処理剤を供給
する機構を有する自動現像機で処理することである。
するのに有利な方法としては処理槽に固体処理剤を供給
する機構を有する自動現像機で処理することである。
【0094】処理剤供給手段としては、固体処理剤が錠
剤である場合、実開昭63−137783号、同63−
97522号、実開平1−85732号等の記載を参照
でき、また顆粒や粉末である場合は、実開昭62−81
964号、同63−84151号、特開平1−2923
75号等に記載の重力落下方式や実開昭63−1051
59号、同63−195345号等に記載のスクリュー
又はネジによる方式を参照できる。固体処理剤を投入す
る箇所は処理槽中であるが、好ましくは、感光材料を処
理する処理部と連通し、該処理部との間を処理液が流動
しているところであり、更には処理部との間に一定の処
理液循環量があり溶解した成分が処理部に移動する構造
が好ましい。又、固体処理剤は温調されている処理液中
に投入されることが好ましい。
剤である場合、実開昭63−137783号、同63−
97522号、実開平1−85732号等の記載を参照
でき、また顆粒や粉末である場合は、実開昭62−81
964号、同63−84151号、特開平1−2923
75号等に記載の重力落下方式や実開昭63−1051
59号、同63−195345号等に記載のスクリュー
又はネジによる方式を参照できる。固体処理剤を投入す
る箇所は処理槽中であるが、好ましくは、感光材料を処
理する処理部と連通し、該処理部との間を処理液が流動
しているところであり、更には処理部との間に一定の処
理液循環量があり溶解した成分が処理部に移動する構造
が好ましい。又、固体処理剤は温調されている処理液中
に投入されることが好ましい。
【0095】本発明の処理方法では、自動現像機を用い
て全処理時間(Dry to dry)が10〜45秒
で処理されるのが好ましいが、15〜30秒で処理され
ることがさらに好ましい。ここで、処理される感光材料
の先端が自動現像機の現像タンク液に浸漬してから次工
程の定着タンク液に接するまでの時間を“現像時間”、
同様に定着タンク液に浸漬してから水洗タンク液(安定
化液)に接するまでの時間を“定着時間”、水洗タンク
液に浸漬している時間を“水洗時間”、自動現像機の乾
燥ゾーンに入っている時間を“乾燥時間”とするとき、
現像時間3〜15秒(更には3〜10秒)、現像温度2
5〜50℃(更には30〜40℃)、定着時間2〜12
秒(更には2〜10秒)、定着温度20〜50℃(更に
は30〜40℃)、水洗(安定化)時間2〜15秒(更
には2〜8秒)、水洗(安定化)温度0〜50℃(更に
は15〜40℃)、乾燥時間3〜12秒(更には3〜8
秒)、乾燥温度35〜100℃(更には40〜80℃)
が好ましい。本発明のハロゲン化銀写真感光材料は現
像、定着及び水洗(又は安定化)を経て、スクイズロー
ラーで水分を絞ってから乾燥される。
て全処理時間(Dry to dry)が10〜45秒
で処理されるのが好ましいが、15〜30秒で処理され
ることがさらに好ましい。ここで、処理される感光材料
の先端が自動現像機の現像タンク液に浸漬してから次工
程の定着タンク液に接するまでの時間を“現像時間”、
同様に定着タンク液に浸漬してから水洗タンク液(安定
化液)に接するまでの時間を“定着時間”、水洗タンク
液に浸漬している時間を“水洗時間”、自動現像機の乾
燥ゾーンに入っている時間を“乾燥時間”とするとき、
現像時間3〜15秒(更には3〜10秒)、現像温度2
5〜50℃(更には30〜40℃)、定着時間2〜12
秒(更には2〜10秒)、定着温度20〜50℃(更に
は30〜40℃)、水洗(安定化)時間2〜15秒(更
には2〜8秒)、水洗(安定化)温度0〜50℃(更に
は15〜40℃)、乾燥時間3〜12秒(更には3〜8
秒)、乾燥温度35〜100℃(更には40〜80℃)
が好ましい。本発明のハロゲン化銀写真感光材料は現
像、定着及び水洗(又は安定化)を経て、スクイズロー
ラーで水分を絞ってから乾燥される。
【0096】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0097】 実施例1 (種乳剤−1の調製) A1 オセインゼラチン 24.2g 水 9657ml ポリプロピレンオキシ−ポリエチレンオキシ−ジサクシネートナトリウム塩 (10%エタノール水溶液) 6.78ml KBr 10.8g 10%硝酸 114ml B1 2.5N AgNO3水溶液 2825ml C1 KBr 841g 水で 2825ml D1 1.75N KBr水溶液 下記銀電位制御量 42℃で特公昭58−58288号、同58−5828
9号記載の混合攪拌機を用いて溶液A1に溶液B1及び
溶液C1の各々464.3mlを同時混合法により1.
5分を要して添加し、核形成を行った。
9号記載の混合攪拌機を用いて溶液A1に溶液B1及び
溶液C1の各々464.3mlを同時混合法により1.
5分を要して添加し、核形成を行った。
【0098】溶液B1及び溶液C1の添加を停止した
後、60分の時間を要して溶液A1の温度を60℃に上
昇させ、3%KOHでpHを5.0に合わせた後、再び
溶液B1と溶液C1を同時混合法により、各々55.4
ml/minの流量で42分間添加した。この42℃か
ら60℃への昇温及び溶液B1、C1による再同時混合
の間の銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として銀
イオン選択電極で測定)を、溶液D1を用いてそれぞれ
+8mV及び+16mVになるよう制御した。
後、60分の時間を要して溶液A1の温度を60℃に上
昇させ、3%KOHでpHを5.0に合わせた後、再び
溶液B1と溶液C1を同時混合法により、各々55.4
ml/minの流量で42分間添加した。この42℃か
ら60℃への昇温及び溶液B1、C1による再同時混合
の間の銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として銀
イオン選択電極で測定)を、溶液D1を用いてそれぞれ
+8mV及び+16mVになるよう制御した。
【0099】添加終了後3%KOHによってpHを6に
合わせ直ちに脱塩、水洗を行った。得られた種乳剤−1
は、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の90%以上が最大
隣接辺比が1.0〜2.0の六角平板粒子よりなり、六
角平板粒子の平均厚さは0.06μ、平均粒径(円直径
換算)は0.595μであることを電子顕微鏡にて確認
した。又、厚さの変動係数は40%、双晶面間距離の変
動係数は42%であった。
合わせ直ちに脱塩、水洗を行った。得られた種乳剤−1
は、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の90%以上が最大
隣接辺比が1.0〜2.0の六角平板粒子よりなり、六
角平板粒子の平均厚さは0.06μ、平均粒径(円直径
換算)は0.595μであることを電子顕微鏡にて確認
した。又、厚さの変動係数は40%、双晶面間距離の変
動係数は42%であった。
【0100】(Em−1の調製)上記種乳剤−1と、以
下に示す4種の溶液を用い、コア/シェル型構造を有す
る平板状乳剤を調製した。
下に示す4種の溶液を用い、コア/シェル型構造を有す
る平板状乳剤を調製した。
【0101】 A2 オセインゼラチン 34.03g ポリプロピレンオキシ−ポリエチレンオキシ−ジサクシネートナトリウム塩 (10%エタノール水溶液) 2.25ml 種乳剤−1 4.31モル相当 水で 3150ml B2 KBr 1734g K2IrCl6 9g 水で 3644ml C2 AgNO3 2478g 水で 4165ml D2 3重量%のゼラチンと沃化銀粒子(平均粒径0.05μm)からなる 微粒子乳剤(*) 0.080モル相当 *:0.06モルの沃化カリウムを含む5.0重量%の
ゼラチン水溶液6.64リットルに7.06モルのAg
NO3と7.06モルのKIを含む水溶液のそれぞれ2
リットルを、10分間かけて添加した。微粒子形成中の
pHは硝酸を用いて2.0に、温度は40℃に制御し
た。粒子形成後に炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを
6.0に調整した。
ゼラチン水溶液6.64リットルに7.06モルのAg
NO3と7.06モルのKIを含む水溶液のそれぞれ2
リットルを、10分間かけて添加した。微粒子形成中の
pHは硝酸を用いて2.0に、温度は40℃に制御し
た。粒子形成後に炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを
6.0に調整した。
【0102】反応容器内で溶液A2を60℃に保ちなが
ら激しく攪拌し、そこに溶液B2の一部と溶液C2の一
部及び溶液D2の半分量を5分かけて同時混合法にて添
加し、その後、引き続き溶液B2と溶液C2の半分量を
37分かけて添加し、また引き続き溶液B2の一部と溶
液C2の一部及び溶液D2の残り全量を15分かけて添
加し、最後に溶液B2とC2の残り全量を33分かけて
添加した。この間、pHは5.8、pAgは9.0に終
始保った。ここで溶液B2と溶液C2の添加速度は臨界
成長速度に見合ったように時間に対して関数様に変化さ
せた。
ら激しく攪拌し、そこに溶液B2の一部と溶液C2の一
部及び溶液D2の半分量を5分かけて同時混合法にて添
加し、その後、引き続き溶液B2と溶液C2の半分量を
37分かけて添加し、また引き続き溶液B2の一部と溶
液C2の一部及び溶液D2の残り全量を15分かけて添
加し、最後に溶液B2とC2の残り全量を33分かけて
添加した。この間、pHは5.8、pAgは9.0に終
始保った。ここで溶液B2と溶液C2の添加速度は臨界
成長速度に見合ったように時間に対して関数様に変化さ
せた。
【0103】添加終了後、この乳剤を40℃に冷却し、
公知の方法で限界脱塩を行った後、10%ゼラチン溶液
を加え50℃で30分間攪拌し、再分散した。再分散
後、40℃にてpHを5.80、pAgを8.06に調
整した。
公知の方法で限界脱塩を行った後、10%ゼラチン溶液
を加え50℃で30分間攪拌し、再分散した。再分散
後、40℃にてpHを5.80、pAgを8.06に調
整した。
【0104】得られた乳剤について粒子約3000個を
電子顕微鏡により観察、測定し形状を分析したところ、
平均粒径0.78μ、平均厚さ0.20μm、平均アス
ペクト比が約3.9、粒径分布の広さが18.1%の平
板状ハロゲン化銀粒子であった。
電子顕微鏡により観察、測定し形状を分析したところ、
平均粒径0.78μ、平均厚さ0.20μm、平均アス
ペクト比が約3.9、粒径分布の広さが18.1%の平
板状ハロゲン化銀粒子であった。
【0105】(Em−2及びEm−3の調製)種乳剤−
1の量及びpAgを変化させEm−1と同様にして平均
粒径0.74μ、平均厚さ0.14μm、平均アスペク
ト比が約5.3のEm−2及び平均粒径0.72μ、平
均厚さ0.09μm、平均アスペクト比が約8.0のE
m−3を調製した。
1の量及びpAgを変化させEm−1と同様にして平均
粒径0.74μ、平均厚さ0.14μm、平均アスペク
ト比が約5.3のEm−2及び平均粒径0.72μ、平
均厚さ0.09μm、平均アスペクト比が約8.0のE
m−3を調製した。
【0106】このようにして調製したEm−1、2、3
のそれぞれの乳剤に、下記の3種の分光増感色素を組み
合わせて下記量添加してから、銀1モル当たり1%NH
4SCNを5.2ml、0.2%HAuCl4を0.78
ml、0.25%Na2S2O3を5.6mlからなる化
学増感剤を添加し、50℃で化学熟成を行った。
のそれぞれの乳剤に、下記の3種の分光増感色素を組み
合わせて下記量添加してから、銀1モル当たり1%NH
4SCNを5.2ml、0.2%HAuCl4を0.78
ml、0.25%Na2S2O3を5.6mlからなる化
学増感剤を添加し、50℃で化学熟成を行った。
【0107】カブリの上昇が0.02になった時点でK
Brを銀1モル当たり300mg添加し、さらに4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイ
ンデンの適量を添加してから温度を下げて化学熟成を停
止した。
Brを銀1モル当たり300mg添加し、さらに4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイ
ンデンの適量を添加してから温度を下げて化学熟成を停
止した。
【0108】(分光増感色素)
【0109】
【化18】
【0110】(支持体の調製)裏引き層としてゼラチン
400g、ポリメチルメタクリレート2g、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム6g、下記ハレーション防
止染料20g及びN,N′−エチレンビス−(ビニルス
ルフォニルアセトアミド)ポリエチレンスルホン酸ナト
リウムからなる裏引き層用塗布液を調製し、グリシジル
メタクリレート50wt%、メチルアクリレート10w
t%、ブチルメタクリレート40wt%の3種のモノマ
ーからなる共重合体をその濃度が10wt%になるよう
に希釈して得た共重合体水性分散液を下引き液として塗
設したポリエチレンテレフタレートベースの片側の面に
ゼラチン、マット剤(ポリメチルメタクリレート:平均
粒子サイズ3.5μ)、グリオキザール、t−オクチル
フェノキシエトキシエタンスルホン酸ナトリウム及び下
記化合物からなる保護層液とともに塗布して得られた裏
引き済みの支持体を用意した。塗布量は裏引き層、保護
層をゼラチン付き量としてそれぞれ2.0g/m2、
1.2g/m2とした。
400g、ポリメチルメタクリレート2g、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム6g、下記ハレーション防
止染料20g及びN,N′−エチレンビス−(ビニルス
ルフォニルアセトアミド)ポリエチレンスルホン酸ナト
リウムからなる裏引き層用塗布液を調製し、グリシジル
メタクリレート50wt%、メチルアクリレート10w
t%、ブチルメタクリレート40wt%の3種のモノマ
ーからなる共重合体をその濃度が10wt%になるよう
に希釈して得た共重合体水性分散液を下引き液として塗
設したポリエチレンテレフタレートベースの片側の面に
ゼラチン、マット剤(ポリメチルメタクリレート:平均
粒子サイズ3.5μ)、グリオキザール、t−オクチル
フェノキシエトキシエタンスルホン酸ナトリウム及び下
記化合物からなる保護層液とともに塗布して得られた裏
引き済みの支持体を用意した。塗布量は裏引き層、保護
層をゼラチン付き量としてそれぞれ2.0g/m2、
1.2g/m2とした。
【0111】
【化19】
【0112】(乳剤塗布試料の作製)前記で得られたそ
れぞれの乳剤を42℃とし、ハロゲン化銀1モル当たり
下記を添加し塗布液を調製した。添加後乳剤温度を35
℃にした。
れぞれの乳剤を42℃とし、ハロゲン化銀1モル当たり
下記を添加し塗布液を調製した。添加後乳剤温度を35
℃にした。
【0113】 ゼラチン(バインダー量) 表2記載量になるよう調整 1−トリメチロールプロパン 10g ニトロフェニル−トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 1g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム10mg
【0114】
【化20】
【0115】 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン 10mg
【0116】
【化21】
【0117】また保護層液として下記を調製した。添加
量は塗布液1リットル当たりの量で示す。
量は塗布液1リットル当たりの量で示す。
【0118】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2g ソジウム−iso−アミル−n−デシルスルホサクシネート 1g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.5μmのマット剤) 1.1g 二酸化ケイ素粒子(平均粒径1.2μmのマット剤) 0.5g ルドックスAM(デュポン社製コロイダルシリカ) 30g 2−4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩 水溶液2% 10ml ホリマリン35% 2ml グリオキザール40% 1.5ml
【0119】
【化22】
【0120】前記した裏引き済みベース上に各層をスラ
イドホッパー法にて支持体から順にハロゲン化銀乳剤
層、保護層を塗布速度が60m/minで2層同時に重
層塗布し試料を得た。銀量及びゼラチン量は乳剤層が表
2記載通りで、保護層のゼラチン量は1.1g/m2と
した。
イドホッパー法にて支持体から順にハロゲン化銀乳剤
層、保護層を塗布速度が60m/minで2層同時に重
層塗布し試料を得た。銀量及びゼラチン量は乳剤層が表
2記載通りで、保護層のゼラチン量は1.1g/m2と
した。
【0121】得られた塗布試料を23℃、55%RHの
条件下に3日間放置して硬膜性を安定させた後、670
nmで発光する半導体レーザーを用いて光量を変化させ
て露光した。
条件下に3日間放置して硬膜性を安定させた後、670
nmで発光する半導体レーザーを用いて光量を変化させ
て露光した。
【0122】なお、1画素当たりの露光時間及び露光面
(感光材料表面)でのレーザーパワーは表2記載の値に
なるよう変化させた。次いでXレイ用自動現像機SRX
−503(コニカ〔株〕製)を改造した現像機で35℃
で25秒処理した。処理液はXレイ用の現像液、定着液
であるSR−DF(コニカ〔株〕製)を用いた。
(感光材料表面)でのレーザーパワーは表2記載の値に
なるよう変化させた。次いでXレイ用自動現像機SRX
−503(コニカ〔株〕製)を改造した現像機で35℃
で25秒処理した。処理液はXレイ用の現像液、定着液
であるSR−DF(コニカ〔株〕製)を用いた。
【0123】なお補充液は感光材料1m2当たり現像
液、定着液ともに120mlとした。
液、定着液ともに120mlとした。
【0124】〈鮮鋭性の評価〉得られた塗布試料を露光
する際に文字「T」を同時に出力した。この文字の背景
の濃度は3.0である。得られた文字を100倍のルー
ペで観察し、横棒、縦棒の細線のキレに着目して文字の
鮮鋭性を目視で5段階評価した。キレの悪いものは白ヌ
ケ部と黒芯部の境界が滲み好ましくない。ランク3は市
場で許容される下限を示し、ランク5は最高のレベルを
表す。
する際に文字「T」を同時に出力した。この文字の背景
の濃度は3.0である。得られた文字を100倍のルー
ペで観察し、横棒、縦棒の細線のキレに着目して文字の
鮮鋭性を目視で5段階評価した。キレの悪いものは白ヌ
ケ部と黒芯部の境界が滲み好ましくない。ランク3は市
場で許容される下限を示し、ランク5は最高のレベルを
表す。
【0125】〈ランニング安定性の評価〉得られた塗布
試料を大角サイズに裁断し、現像処理後の光学濃度が
1.0になるように全面均一な露光を施し、ランニング
処理を行った。ランニングは1日当たり150枚処理を
行い、初日(スタート液の状態)、750枚(5日)、
1500枚(10日)時点での下記方法でコントラスト
を求め、得られた結果を表2に示した。
試料を大角サイズに裁断し、現像処理後の光学濃度が
1.0になるように全面均一な露光を施し、ランニング
処理を行った。ランニングは1日当たり150枚処理を
行い、初日(スタート液の状態)、750枚(5日)、
1500枚(10日)時点での下記方法でコントラスト
を求め、得られた結果を表2に示した。
【0126】〈コントラスト〉現像後の各試料について
コントラスト値としてカブリ+0.25〜カブリ+2.
0の濃度範囲において、濃度差を得るのに必要な露光量
の対数値の差で割った値から求めた。値が大きいほど優
れることを表す。
コントラスト値としてカブリ+0.25〜カブリ+2.
0の濃度範囲において、濃度差を得るのに必要な露光量
の対数値の差で割った値から求めた。値が大きいほど優
れることを表す。
【0127】
【表2】
【0128】表2から明らかなように本発明によれば、
低補充迅速処理にもかかわらず、画像の鮮鋭性が改良さ
れ、かつランニング処理に於ける安定性が優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料の画像形成方法を得られることが分
かる。
低補充迅速処理にもかかわらず、画像の鮮鋭性が改良さ
れ、かつランニング処理に於ける安定性が優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料の画像形成方法を得られることが分
かる。
【0129】実施例2 実施例1において、自動現像機、現像液、定着液及びそ
れらの補充量を下記の如く変更した以外は、実施例1と
同様に行い評価した。
れらの補充量を下記の如く変更した以外は、実施例1と
同様に行い評価した。
【0130】〈レダクトン類を主薬とする固体現像剤の
調製〉現像液として100リットル量の調製。
調製〉現像液として100リットル量の調製。
【0131】〔造粒物(A)〕1−フェニル−3−ピラ
ゾリドンを300g、N−アセチル−D,L−ペニシラ
ミン10g、グルタルアルデヒド重亜硫酸ナトリウム5
00gをそれぞれ市販のバンタムミル中で平均10μm
になるまで粉砕する。この微粉にメタ重亜硫酸ナトリウ
ム1500g、レダクトン類として例示A−1を300
g、結合剤D−ソルビット600gを加えミル中で30
分混合して市販の撹拌造粒機中で室温にて約10分間、
30mlの水を添加することにより造粒した後、造粒物
を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水
分をほぼ完全に除去する。
ゾリドンを300g、N−アセチル−D,L−ペニシラ
ミン10g、グルタルアルデヒド重亜硫酸ナトリウム5
00gをそれぞれ市販のバンタムミル中で平均10μm
になるまで粉砕する。この微粉にメタ重亜硫酸ナトリウ
ム1500g、レダクトン類として例示A−1を300
g、結合剤D−ソルビット600gを加えミル中で30
分混合して市販の撹拌造粒機中で室温にて約10分間、
30mlの水を添加することにより造粒した後、造粒物
を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水
分をほぼ完全に除去する。
【0132】〔固体現像剤Aの作製〕このようにして得
られた造粒物(A)を1−オクタンスルホン酸ナトリウ
ム80gと25℃、40%RH以下に調湿された部屋で
混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた混
合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト1527
HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量を10g
にして圧縮打錠を行い、レダクトン類主薬現像剤を作製
した。
られた造粒物(A)を1−オクタンスルホン酸ナトリウ
ム80gと25℃、40%RH以下に調湿された部屋で
混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた混
合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト1527
HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量を10g
にして圧縮打錠を行い、レダクトン類主薬現像剤を作製
した。
【0133】〔造粒物(B)〕炭酸カリウムを表2記載
のバッファー能になる様に調製した。重炭酸ナトリウム
100gをそれぞれ市販のバンタムミル中で平均粒径1
0μmになるまで粉砕する。各々の微粉にDTPA,5
H 250g、1−(3−スルフォフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール・ナトリウム塩40g、1−(3
−カルボキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール
8gと、KI 10g、メチル−β−シクロデキストリ
ン200g、結合剤マンニトール2000g、D−ソル
ビット700gを加えミル中で30分混合して市販の撹
拌造粒機中で室温にて約15分間、30mlの水を添加
することにより造粒した後、造粒物を流動乾燥機で40
℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去す
る。
のバッファー能になる様に調製した。重炭酸ナトリウム
100gをそれぞれ市販のバンタムミル中で平均粒径1
0μmになるまで粉砕する。各々の微粉にDTPA,5
H 250g、1−(3−スルフォフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール・ナトリウム塩40g、1−(3
−カルボキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール
8gと、KI 10g、メチル−β−シクロデキストリ
ン200g、結合剤マンニトール2000g、D−ソル
ビット700gを加えミル中で30分混合して市販の撹
拌造粒機中で室温にて約15分間、30mlの水を添加
することにより造粒した後、造粒物を流動乾燥機で40
℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去す
る。
【0134】〔固体現像剤Bの作製〕このようにして得
られた造粒物(B)を1−オクタンスルホン酸ナトリウ
ム150gと25℃、40%RH以下に調湿された部屋
で混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた
混合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト152
7HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量を10
gにして圧縮打錠を行い、アルカリ現像錠剤を作製し
た。
られた造粒物(B)を1−オクタンスルホン酸ナトリウ
ム150gと25℃、40%RH以下に調湿された部屋
で混合機を用いて10分間均一に混合した後、得られた
混合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト152
7HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量を10
gにして圧縮打錠を行い、アルカリ現像錠剤を作製し
た。
【0135】レダクトン主薬現像剤は、上記の固体現像
剤A、B両方とも防湿のためにアルミを含有させたピロ
ー袋に4.0リットル量ずつ封入包装した。
剤A、B両方とも防湿のためにアルミを含有させたピロ
ー袋に4.0リットル量ずつ封入包装した。
【0136】〈定着剤の調製〉以下の操作で定着液とし
て100リットル量になる固体定着剤を作製した。
て100リットル量になる固体定着剤を作製した。
【0137】〔造粒物(C)〕チオ硫酸アンモニウム/
チオ硫酸ナトリウム(90/10重量比)15000g
を市販のバンタムミル中で平均粒径10μmになるまで
粉砕する。この微粉に亜硫酸ナトリウム500g、Na
2S2O5を750g、結合剤パインフロー1300gを
加え、水添加量を50mlにして撹拌造粒を行い、造粒
物を流動層乾燥機で40℃で乾燥して水分をほぼ完全に
除去する。
チオ硫酸ナトリウム(90/10重量比)15000g
を市販のバンタムミル中で平均粒径10μmになるまで
粉砕する。この微粉に亜硫酸ナトリウム500g、Na
2S2O5を750g、結合剤パインフロー1300gを
加え、水添加量を50mlにして撹拌造粒を行い、造粒
物を流動層乾燥機で40℃で乾燥して水分をほぼ完全に
除去する。
【0138】〔造粒物(D)〕ホウ酸400g、硫酸ア
ルミ・8水塩1200g、琥珀酸1200g、酒石酸3
00gを市販のバンタムミル中で平均粒径10μmにな
るまで粉砕する。この微粉にD−マンニット250g、
D−ソルビット120g、PEG#4000160gを
加え水添加量30mlにして撹拌造粒を行い造粒物を流
動層乾燥機で40℃で乾燥して水分を完全に除去する。
ルミ・8水塩1200g、琥珀酸1200g、酒石酸3
00gを市販のバンタムミル中で平均粒径10μmにな
るまで粉砕する。この微粉にD−マンニット250g、
D−ソルビット120g、PEG#4000160gを
加え水添加量30mlにして撹拌造粒を行い造粒物を流
動層乾燥機で40℃で乾燥して水分を完全に除去する。
【0139】〔固体定着剤〕このようにして得られた造
粒物(C)にβ−アラニン3000g、酢酸ナトリウム
4330g、更に1−オクタンスルホン酸ナトリウムを
総重量の1.5%になるように添加し、更に造粒物
(D)にはメタ重亜硫酸ナトウリム750gと1−オク
タンスルホン酸ナトリウムを総重量の1.0%となる様
に添加し、それぞれ、25℃40%RH以下に調湿され
た部屋で混合機を用いて10分間均一に混合した後、得
られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト
1527HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量
を(C)は10.2g、(D)は11.2gにして圧縮
打錠を行い、直径30mmの円筒形の定着錠剤を作製し
た。これを、各々固体錠剤を防湿のためにアルミを含有
させたピロー袋に4.0リットル量分ずつ封入包装し
た。
粒物(C)にβ−アラニン3000g、酢酸ナトリウム
4330g、更に1−オクタンスルホン酸ナトリウムを
総重量の1.5%になるように添加し、更に造粒物
(D)にはメタ重亜硫酸ナトウリム750gと1−オク
タンスルホン酸ナトリウムを総重量の1.0%となる様
に添加し、それぞれ、25℃40%RH以下に調湿され
た部屋で混合機を用いて10分間均一に混合した後、得
られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレスコレクト
1527HUを改造した打錠機により1錠当たり充填量
を(C)は10.2g、(D)は11.2gにして圧縮
打錠を行い、直径30mmの円筒形の定着錠剤を作製し
た。これを、各々固体錠剤を防湿のためにアルミを含有
させたピロー袋に4.0リットル量分ずつ封入包装し
た。
【0140】〈処理方法〉自動現像機はSRX−201
(コニカ〔株〕製)を改造し使用した。現像温度35
℃、定着温度35℃、乾燥温度55℃で全処理時間を6
0秒の条件で処理した。なお現像液と定着液の補充量は
表3に記載した量で行った。
(コニカ〔株〕製)を改造し使用した。現像温度35
℃、定着温度35℃、乾燥温度55℃で全処理時間を6
0秒の条件で処理した。なお現像液と定着液の補充量は
表3に記載した量で行った。
【0141】スタート時の現像タンク内の現像液は、固
体現像剤A、Bを混合した後、改造ケミカルミキサーで
希釈水で希釈溶解して調整する。なお、錠剤は完全に溶
解され、析出物は見られなかった。この現像液7.8リ
ットルをSRX−201に入れ、下記のスターターを加
えてスタート液として現像槽を満たして処理を開始し
た。スターター添加量は33ml/リットルであった。
体現像剤A、Bを混合した後、改造ケミカルミキサーで
希釈水で希釈溶解して調整する。なお、錠剤は完全に溶
解され、析出物は見られなかった。この現像液7.8リ
ットルをSRX−201に入れ、下記のスターターを加
えてスタート液として現像槽を満たして処理を開始し
た。スターター添加量は33ml/リットルであった。
【0142】 スターター処方 KBr 5.5g HO(CH2)2S(CH2)2S(CH)2OH 0.05g N−アセチル−D,L−ペニシラミン 0.10g メタ重亜硫酸ナトリウム 上記開始液pHになる量 水仕上げ 35ml 定着剤は固体定着剤(C)、(D)をケミカルミキサー
で希釈水で希釈して調整する。なお、錠剤は完全に溶解
され、析出物は見られなかった。この調整後の定着液
5.6リットルを、SRX−201の定着処理タンクに
入れて定着スタート液とした。
で希釈水で希釈して調整する。なお、錠剤は完全に溶解
され、析出物は見られなかった。この調整後の定着液
5.6リットルを、SRX−201の定着処理タンクに
入れて定着スタート液とした。
【0143】なお、SRX−201を現像、定着ともに
各々の固体錠剤が投入できる様に改造ケミカルミキサー
投入口を設け、固体錠剤溶解用に内蔵ケミカルミキサー
を改造した。
各々の固体錠剤が投入できる様に改造ケミカルミキサー
投入口を設け、固体錠剤溶解用に内蔵ケミカルミキサー
を改造した。
【0144】現像、定着ともに各々の固体錠剤の投入口
にそれぞれの包装袋を手で開封したものをセットし、内
蔵ケミカルミキサーに錠剤を落とすと同時に温水(25
〜30℃)を注入し、撹拌溶解しながら溶解時間25分
で4.0リットルに調液する。
にそれぞれの包装袋を手で開封したものをセットし、内
蔵ケミカルミキサーに錠剤を落とすと同時に温水(25
〜30℃)を注入し、撹拌溶解しながら溶解時間25分
で4.0リットルに調液する。
【0145】これを現像・定着補充液として用いた。こ
の調製された補充液を現像槽、定着槽に供給して前記記
載の量を満たした。
の調製された補充液を現像槽、定着槽に供給して前記記
載の量を満たした。
【0146】現像液は溶解した時のpHが10.15に
なる様に酢酸、水酸化カリウムで微調整した。定着液の
補充液pHは4.80であった。
なる様に酢酸、水酸化カリウムで微調整した。定着液の
補充液pHは4.80であった。
【0147】内蔵ケミカルミキサーは調液槽と予備タン
ク槽に分かれており調液槽容量は3.0リットル、予備
タンク容量も3.0リットルであり、フィルムをランニ
ング処理中に調液槽で作製された補充液が無くなって
も、又撹拌溶解時間(約25分)中に無補充状態に成ら
ない様に補充液が供給されるように予備タンクを設け
た。
ク槽に分かれており調液槽容量は3.0リットル、予備
タンク容量も3.0リットルであり、フィルムをランニ
ング処理中に調液槽で作製された補充液が無くなって
も、又撹拌溶解時間(約25分)中に無補充状態に成ら
ない様に補充液が供給されるように予備タンクを設け
た。
【0148】スターターを添加した時の現像液のpHは
9.90であった。前記で得られた塗布試料を用い下記
の評価を行った。
9.90であった。前記で得られた塗布試料を用い下記
の評価を行った。
【0149】SRX−201自動現像機を用いて、先に
調製した感光材料を大角サイズに裁断し、現像処理後の
光学濃度が1.0となるように全面均一な露光を施し、
ランニング処理を行った。ランニングは1日当たり15
0枚処理を行い、初日(スタート液の状態)と750枚
(5日)、1500枚(10日)時点で実施例1と同様
に鮮鋭性及びコントラストを求め表3に示した。
調製した感光材料を大角サイズに裁断し、現像処理後の
光学濃度が1.0となるように全面均一な露光を施し、
ランニング処理を行った。ランニングは1日当たり15
0枚処理を行い、初日(スタート液の状態)と750枚
(5日)、1500枚(10日)時点で実施例1と同様
に鮮鋭性及びコントラストを求め表3に示した。
【0150】
【表3】
【0151】表3から明らかなように、本発明の試料は
レダクトンを主薬とする固体現像剤を用いて、かつ固体
定着剤による低補充迅速処理を行った際にも、画像の鮮
鋭性が改良され、かつランニング処理に於ける安定性が
優れたハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法を得ら
れた。
レダクトンを主薬とする固体現像剤を用いて、かつ固体
定着剤による低補充迅速処理を行った際にも、画像の鮮
鋭性が改良され、かつランニング処理に於ける安定性が
優れたハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法を得ら
れた。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば、ハイパワーのレーザー
露光用感光材料として、低補充迅速処理にて画像の鮮鋭
性が改良され、かつランニングに於ける処理安定性が高
い高コントラストのハロゲン化銀写真感光材料の画像形
成方法を得られた。
露光用感光材料として、低補充迅速処理にて画像の鮮鋭
性が改良され、かつランニングに於ける処理安定性が高
い高コントラストのハロゲン化銀写真感光材料の画像形
成方法を得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 5/395 G03C 5/395
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の側に、少なく
とも1層のハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイド層
を有するハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法にお
いて、該ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒子の全
投影面積の50%以上が厚み0.02μm〜0.15μ
mの平板状ハロゲン化銀粒子であり、かつ現像処理後の
濃度1.0を得るのに1画素当たりの露光時間が1×1
0-11秒〜1×10-6秒であり、かつ露光されるハロゲ
ン化銀感光材料へのレーザーパワーが1mW〜1Wのレ
ーザー光で走査露光することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料の画像形成方法。 - 【請求項2】 ハロゲン化銀乳剤層中の総バインダー量
が0.6g〜1.5g/m2であることを特徴とする請
求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方
法。 - 【請求項3】 支持体の一方の側の塗布銀量が0.8g
〜2.0g/m2であることを特徴とする請求項1又は
2記載のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法。 - 【請求項4】 現像液及び/又は定着液の補充量が処理
される感光材料1m2当たり50ml〜170mlであ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5660398A JPH11258740A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5660398A JPH11258740A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11258740A true JPH11258740A (ja) | 1999-09-24 |
Family
ID=13031811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5660398A Pending JPH11258740A (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11258740A (ja) |
-
1998
- 1998-03-09 JP JP5660398A patent/JPH11258740A/ja active Pending
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