JPH0561159A - ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法

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JPH0561159A
JPH0561159A JP24648691A JP24648691A JPH0561159A JP H0561159 A JPH0561159 A JP H0561159A JP 24648691 A JP24648691 A JP 24648691A JP 24648691 A JP24648691 A JP 24648691A JP H0561159 A JPH0561159 A JP H0561159A
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JP
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general formula
alkyl
hydrogen atom
formula
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JP24648691A
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English (en)
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Eiichi Okutsu
栄一 奥津
Hisashi Okamura
寿 岡村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動現像機で大量に処理しても銀汚れの発生も
少なく良好な網点画像を形成しうる超硬調銀画像の形成
方法を提供する。 【構成】一般式(1)の化合物を含有する感材を一般式
(A)〜(E)で表わされる化合物を含有する現像液で
現像する。 【化1】 :−O(CHCHO)−、−O(CHCH
(CH)O)または−O(CHCH(OH)CH
O)−を部分構造として有するか4級アンモニウムカ
チオンを有する基 G:−CO−、−COCO−など A,R:H,など R:H,アルキル、アリール 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料を用いた超硬調ネガ画像形成方法に関するものであ
り、特に写真製版工程に用いられるハロゲン化銀写真感
光材料に適した超硬調ネガ型写真感光材料の処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで長年にわたってリスフィルムの
硬調現像はリス現像液として公知の特別な現像液を用い
て実施されてきた。従来のリス現像液においては硬調性
はJ.A.C. Yule, the Journal of the Franklin Institu
te, Vol.239 221〜230(1945)に記載されたようなリス
効果を用いて達成される。この型の現像は自触媒によっ
て進行するものと考えられている。リス効果現像を達成
するためには遊離亜硫酸イオンの低い臨界濃度を事実上
亜硫酸イオン緩衝剤として作用するナトリウムホルムア
ルデヒド重亜硫酸塩付加物の使用によって維持する。現
像液は代表的には1つの現像主薬、すなわちハイドロキ
ノンのようなジヒドロキシベンゼン型の現像主薬のみを
含む。従来のリス現像液の使用に代わるものは1981
年5月26日に発行されたNothnagle, 米国特許第4,
269,929号に開示されており、この特許に記載さ
れるように写真要素の硬調現像はヒドラジン化合物の存
在下に、ジヒドロキシベンゼン現像主薬、3−ピラゾリ
ドン現像主薬、亜硫酸塩保恒剤及びコントラスト促進量
のアミノ化合物を含むpH10よりも高く12よりも低
いアルカリ現像液である。この現像液は高安定性及び長
い有効寿命を合わせ持ち、高コントラストの写真特性を
もっている。さらに米国特許第4,988,604号に
は新しいヒドラジン化合物が開示され網点品質の改良と
より広い露光ラチチュードの得られる写真要素について
記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は写真製
版分野で用いられるハロゲン化銀写真感光材料で特に良
い網点画像を形成する写真感光材料を提供することであ
り、さらに多数の写真感光材料を自動現像機で処理して
も銀汚れの発生しない現像方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は支持体上
に親水性コロイド層を有する、下記一般式(1)で表わ
されるハロゲン化銀写真感光材料を画像露光後少なくと
もハイドロキノン系現像主薬、0.3モル/リットル以
上の亜硫酸塩、および前記一般式(A)、一般式
(B)、一般式(C)、一般式(D)、一般式(E)で
表わされる化合物の少なくとも1つを含有する現像液で
処理することによって達成された。
【0005】一般式(1)についてさらに詳細に説明す
る。一般式(1)において、R1 で表される脂肪族基は
好ましくは炭素数1〜30のものであって、特に炭素数
1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基である。
このアルキル基は置換基を有している。一般式(1)に
おいて、R1 で表される芳香族基は単環または2環のア
リール基または不飽和ヘテロ環基である。ここで不飽和
ヘテロ環基はアリール基と縮合してヘテロアリール基を
形成してもよい。例えばベンゼン環、ナフタレン環、ピ
リジン環、キノリン環、イソキノリン環等がある。なか
でもベンゼン環を含むものが好ましい。R1 として特に
好ましいものはアリール基である。R1 のアリール基ま
たは不飽和ヘテロ環基は置換されている。
【0006】R1 の脂肪族基または芳香族基は置換され
ており、代表的な置換基としては、例えばアルキル基、
アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキ
シ基、アリール基、置換アミノ基、ウレイド基、ウレタ
ン基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル
基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シ
アノ基、スルホ基、アリールオキシカルボニル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、カル
ボンアミド基、スルホンアミド基、カルボキシル基、リ
ン酸アミド基などが挙げられ、好ましい置換基としては
直鎖、分岐または環状のアルキル基(好ましくは炭素数
1〜20のもの)、アラルキル基(好ましくは炭素数7
〜30のもの)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜
30のもの)、置換アミノ基(好ましくは炭素数1〜3
0のアルキル基で置換されたアミノ基)、アシルアミノ
基(好ましくは炭素数2〜40を持つもの)、スルホン
アミド基(好ましくは炭素数1〜40を持つもの)、ウ
レイド基(好ましくは炭素数1〜40を持つもの)、リ
ン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜40のもの)など
である。
【0007】R1 の脂肪族基、芳香族基またはそれらの
置換基は-O-(CH2CH2O)n - 、-O(CH2CH(CH3)O) n - 、ま
たは-O-(CH2CH(OH)CH2O)n - を含有しているか、あるい
は4級アンモニウムカチオンを含有している。nは3以
上の整数であり、3以上15以下の整数が好ましい。R
1 は好ましくは以下の一般式(2) 、一般(3) 、一般(4)
または一般式(5) で表わされる。
【0008】
【化7】
【0009】式中、L1 、L2 は-CONR7- 基、-NR7CONR
8-基、-SO2NR7-基または-NR7SO2NR8- 基を表わし、それ
ぞれ同じであっても異なっていても良い。R7 およびR
8 は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
6〜10のアリール基を表わし、水素原子が好ましい。
mは0または1である。R3 、R4 、R5 は2価の脂肪
族基または芳香族基であり、好ましくはアルキレン基、
アリーレン基またはそれらと-O- 基、-CO-基、-S- 基、
-SO-基、-SO2-基、-NR9- 基(R9 は一般式(2) 、(3)
、(4) のR7 と同義)を組み合わせることによってつ
くられる2価の基である。より好ましくはR3 は炭素数
1〜10のアルキレン基あるいはそれらと-S- 基、-SO-
基、-SO2- 基を組み合わせてつくられる2価の基であ
り、R4 、R5 は炭素数6〜20のアリーレン基であ
る。特にR5 はフェニレン基が好ましい。R3 、R4
よびR5 は置換されていても良く、好ましい置換基とし
てはR1 の置換基として列挙したものがあてはまる。
【0010】一般式(2) 、(3) においてZ1 は含窒素芳
香環を形成するために必要な原子群を表わす。Z1 と窒
素原子で形成される含窒素複素芳香環の好ましい例とし
てはピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、ピラジ
ン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピロール環、オ
キサゾール環、チアゾール環およびこれらのベンゾ縮合
環の他、プテリジン環、ナフチリジン環などを挙げるこ
とができる。一般式(2) 、(3) 、(4) においてX- は対
アニオンまたは分子内塩を形成する場合は対アニオン部
分を表わす。一般式(3) 、(4) 、(5)においてR6 は脂
肪族基または芳香族基を表わす。好ましくはR6 は炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基
である。一般式(4) における3つのR6 はそれぞれ同じ
であっても異なっても良く、また互いに結合して環を形
成しても良い。Z1 およびR6 は置換されていても良
く、好ましい置換基としてはR1 の置換基として列挙し
たものがあてはまる。一般式(5) においてL3 は-CH2CH
2O- 基、-CH2CH(CH3)O- 基、または-CH2CH(OH)CH2O- 基
を表わし、nは一般式(1) と同義である。
【0011】一般式(1) におけるG1 としては-CO-基、
-SO2- 基が好ましく、-CO-基が最も好ましい。A1 、A
2 としては水素原子が好ましい。
【0012】一般式(1) においてR2 で表わされるアル
キル基としては、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基
であり、アリール基としては単環または2環のアリール
基が好ましい(例えばベンゼン環を含むもの)。G1
-CO-基の場合、R2 で表わされる基のうち好ましいもの
は、水素原子、アルキル基(例えば、メチル基、トリフ
ルオロメチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−メタ
ンスルホンアミドプロピル基、フェニルスルホニルメチ
ル基など)、アラルキル基(例えば、o−ヒドロキシベ
ンジル基など)、アリール基(例えば、フェニル基、
3,5−ジクロロフェニル基、o−メタンスルホンアミ
ドフェニル基、4−メタンスルホニルフェニル基、2−
ヒドロキシメチルフェニル基など)などであり、特に水
素原子が好ましい。R2 は置換されていても良く、置換
基としては、R1 に関して列挙した置換基が適用でき
る。又、R2 はG1 −R2 の部分を残余分子から分裂さ
せ、−G1 −R2 部分の原子を含む環式構造を生成させ
る環化反応を生起するようなものであってもよく、その
例としては例えば特開昭63−29751号などに記載
のものが挙げられる。
【0013】一般式(1) のR1 またはR2 はその中にカ
プラー等の不動性写真用添加剤において常用されている
バラスト基またはポリマーが組み込まれているものでも
よい。バラスト基は8以上の炭素数を有する写真性に対
して比較的不活性な基であり、例えばアルキル基、アル
コキシ基、フェニル基、アルキルフェニル基、フェノキ
シ基、アルキルフェノキシ基などの中から選ぶことがで
きる。またポリマーとして例えば特開平1−10053
0号に記載のものが挙げられる。
【0014】一般式(1) のR1 またはR2 はその中にハ
ロゲン化銀粒子表面に対する吸着を強める基が組み込ま
れているものでもよい。かかる吸着基としては、チオ尿
素基、複素環チオアミド基、メルカプト複素環基、トリ
アゾール基などの米国特許第4,385,108号、同
4,459,347号、特開昭59−195,233
号、同59−200,231号、同59−201,04
5号、同59−201,046号、同59−201,0
47号、同59−201,048号、同59−201,
049号、同61−170,733号、同61−27
0,744号、同62−948号、同63−234,2
44号、同63−234,245号、同63−234,
246号に記載された基が挙げられる。
【0015】本発明の一般式(1) の化合物は例えば特開
昭61−213,847号、同62−260,153
号、米国特許第4,684,604号、特願昭63−9
8,803号、米国特許第3,379,529号、同
3,620,746号、同4,377,634号、同
4,332,878号、特開昭49−129,536
号、同56−153,336号、同56−153,34
2号、米国特許第4,988,604号、同4,99
4,365号などに記載されている方法を利用すること
により合成できる。以下に本発明に用いられる化合物を
列記するが本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】
【化14】
【0023】
【化15】
【0024】
【化16】
【0025】
【化17】
【0026】
【化18】
【0027】本発明の一般式(1)の化合物の添加量とし
てはハロゲン化銀1モルあたり1×10-6ないし5×1
-2モル含有されるのが好ましく、特に1×10-5モル
ないし2×10-2モルの範囲が好ましい添加量である。
【0028】本発明の一般式(1) の化合物は、適当な水
混和性有機溶媒、例えば、アルコール類(メタノール、
エタノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブ
などに溶解して用いることができる。また、既に良く知
られている乳化分散法によって、ジブチルフタレート、
トリクレジルフォスフェート、グリセリルトリアセテー
トあるいはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチ
ルやシクロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、
機械的に乳化分散物を作成して用いることもできる。あ
るいは固体分散法として知られている方法によって、レ
ドックス化合物の粉末を水の中にボールミル、コロイド
ミル、あるいは超音波によって分散して用いることもで
きる。本発明に用いられるハロゲン化銀は、塩化銀、臭
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀等どの組成でも
かまわないが、沃臭化銀が好ましい。沃化銀の含量は1
0モル%以下、特に0.1〜3.5モル%であることが
好ましい。本発明に用いられるハロゲン化銀の平均粒子
サイズは微粒子(例えば0.7μ以下)の方が好まし
く、特には0.5μ以下が好ましい。粒子サイズ分布は
基本的には制限はないが、単分散である方が好ましい。
ここでいう単分散とは重量もしくは粒子数で少なくとも
その95%が平均粒子サイズの±40%以内の大きさを
持つ粒子群から構成されていることをいう。
【0029】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は立方体、
八面体、14面体、菱12面体のような規則的(regula
r) 結晶体を有するものでもよく、特に好ましのは、立
方体、十四面体である。また球状、板状、アスペクト比
3〜20の平板状などのような変則的(irregular) な結
晶を持つもの、あるいはこれらの結晶形の複合形を持つ
ものであってもよい。ハロゲン化銀粒子は内部と表層が
均一な相から成っていても、異なる相からなっていても
よい。別々に形成した2種以上のハロゲン化銀乳剤を混
合して使用してもよい。本発明に用いるハロゲン化銀乳
剤にはハロゲン化銀粒子の形成または物理熟成の過程に
おいてカドミウム塩、亜硫酸塩、鉛塩、タリウム塩、ロ
ジウム塩もしくはその錯塩、イリジウム塩もしくはその
錯塩などを共存させてもよい。本発明に用いるに特に適
したハロゲン化銀は、銀1モル当り10-3〜10-5モル
のイリジウム塩若しくはその錯塩を存在させて調製さ
れ、かつ粒子表面の沃化銀含有率が粒子平均の沃化銀含
有率よりも大きいハロ沃化銀である。かかるハロ沃化銀
を含む乳剤を用いるとより一層高感度でガンマの高い写
真特性が得られる。上記においては、ハロゲン化銀乳剤
の製造工程の物理熟成終了前とくに粒子形成時に上記の
量のイリジウム塩を加えることが望ましい。ここで用い
られるイリジウム塩は水溶性のイリジウム塩またはイリ
ジウム錯塩で、例えば三塩化イリジウム、四塩化イリジ
ウム、ヘキサクロロイリジウム(III) 酸カリウム、ヘキ
サクロロイリジウム(IV)酸カリウム、ヘキサクロロイ
リジウム(III) 酸アンモニウムなどがある。
【0030】本発明の乳剤は、化学増感されていなくて
もよいが化学増感されていてもよい。化学増感の方法と
しては、硫黄増感、還元増感、金増感等の知られている
方法を用いることができ、単独または組合せで用いられ
る。好ましい化学増感方法は硫黄増感である。硫黄増感
剤としては、ゼラチン中に含まれる硫黄化合物のほか、
種々の硫黄化合物、たとえばチオ硫酸塩、チオ尿素類、
チアゾール類、ローダニン類等を用いることができる。
具体例は米国特許1,574,944号、同2,27
8,947号、同2,410,689号、同2,72
8,668号、同3,501,313号、同3,65
6,955号に記載されたものである。好ましい硫黄化
合物は、チオ硫酸塩、チオ尿素化合物であり、化学増感
時のpAgとしては好ましくは8.3以下、より好まし
くは、7.3〜8.0の範囲である。さらに Moisar,
Klein Gelatione. Proc. Syme. 2nd, 301〜309
(176)らによって報告されているようなポリビニル
ピロリドンとチオ硫酸塩を併用する方法も良好な結果を
与える。
【0031】貴金属増感法のうち金増感法はその代表的
なもので金化合物、主として金錯塩を用いる。金以外の
貴金属、たとえば白金、パラジウム、イリジウム等の錯
塩を含有しても差支えない。その具体例は米国特許2,
448,060号、英国特許618,061号などに記
載されている。還元増感剤としては第一すず塩、アミン
類、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物などを
用いることができ、それらの具体例は米国特許2,48
7,850号、2,518,698号、2,983,6
09号、2,983,610号、2,694,637号
に記載されている。本発明に用いられる感光材料中のハ
ロゲン化銀乳剤は、一種だけでもよいし、二種以上(例
えば、平均粒子サイズの異なるもの、ハロゲン組成の異
なるもの、晶癖の異なるもの、化学増感の条件の異なる
もの)併用してもよい。ここで、二種併用する場合に
は、特開昭61−223734号、同62−90646
号に開示されているような平均粒子サイズの異なる二種
類の単分散乳剤を含むことが最高濃度(Dmax) 上昇とい
う点で好ましく、小サイズ単分散粒子は化学増感されて
いることが好ましく、化学増感の方法は硫黄増感が最も
好ましい。大サイズ単分散乳剤の化学増感はされていな
くてもよいが、化学増感されていてもよい。大サイズ単
分散乳剤は一般に黒ポツが発生しやすいので化学増感を
行なわないが、化学増感するときは黒ポツが発生しない
程度に浅く施すことが特に好ましい。ここで「浅く施
す」とは小サイズ粒子の化学増感に較べ化学増感を施す
時間を短かくしたり、温度を低くしたり化学増感剤の添
加量を抑えたりして行うことである。大サイズ単分散乳
剤と小サイズ単分散乳剤の感度差には特に制限はないが
△log E として0.1〜1.0、より好ましくは0.2
〜0.7であり、大サイズ単分散乳剤が高い方が好まし
い。
【0032】また、ハロゲン化銀乳剤相は単層であって
もよいし、また重層(2層、3層など)であってもよ
い。重層の場合、互に異なったハロゲン化銀乳剤を用い
てもよいし、同一のものを用いてもよい。写真乳剤の結
合剤または保護コイロドとしては、ゼラチンを用いるの
が有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いるこ
とができる。たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の
高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等
の蛋白質ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセル
ロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖
誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール
部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一
あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を
用いることができる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチ
ンのほか、酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加
水分解物、ゼラチン酵素分解物も用いることができる。
【0033】本発明においては特開昭55−52050
号第45頁〜53頁に記載された可視域に吸収極大を有
する増感色素(例えばシアニン色素、メロシアニン色素
など。)を添加することもできる。これによってハロゲ
ン化銀の固有感度領域より長波長側に分光増感すること
ができる。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、
それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せは特
に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色素と
ともに、ぞれ自身分光増感作用をもたない色素あるいは
可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感を
示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感色素、強
色増感を示す色素の組合せ及び強色増感を示す物質はリ
サーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure) 1
76巻17643(1978年12月発行)第23頁IV
のJ項に記載されている。
【0034】本発明の感光材料には、感光材料の製造工
程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止しあるい
は写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含有
させることができる。すなわちアゾール類たとえばベン
ゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール類、クロロベン
ズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メル
カプトテトラゾール類、メルカプトチアゾール類、メル
カプトベンゾチアゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾチアゾール類、ニト
ロベンゾトリアゾール類、など;メルカプトピリミジン
類;メルカプトトリアジン類;たとえばオキサゾリンチ
オンのようなチオケト化合物;アザインデン類、たとえ
ばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に4
−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザイン
デン類)、ペンタアザインデン類など;ベンゼンチオス
ルフォン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルフォ
ン酸アミド等のようなカブリ防止剤または安定剤として
知られた多くの化合物を加えることができる。これらの
ものの中で、好ましくはベンゾトリアゾール(例えば、
5−メチル−ベンゾトリアゾール)及びニトロインダゾ
ール類(例えば5−ニトロインダゾール)である。ま
た、これらの化合物を処理液に含有させてもよい。さら
に特開昭62−30243号に記載の現像中に抑制剤を
放出するような化合物を、安定剤あるいは黒ポツ防止の
目的で含有させることができる。本発明の写真感光材料
には安定剤、促進剤等種々の目的でハイドロキノン誘導
体、フェニドン誘導体などの現像主薬を含有することが
できる。本発明の写真感光材料には、写真乳剤層その他
の親水性コロイド層に無機または有機の硬膜剤を含有し
てよい。例えばクロム塩(クロムミョウバン、酢酸クロ
ムなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グルター
ルアルデヒドなど)、N−メチロール化合物(ジメチロ
ール尿素など)、ジオキサン誘導体、活性ビニル化合物
(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−
トリアジン、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノ
ールなど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−
6−ヒドロキシ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン
酸類(ムコクロル酸など)、などを単独または組み合わ
せて用いることができる。
【0035】本発明を用いて作られる感光材料の写真乳
剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬調化、増感)等種々の目的
で、種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン
(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体(例え
ばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/
ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル類又はポリエチレングリコールア
ルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコールエ
ステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエステル
類、ポリアルキレングリコールアルキルアミン又はアミ
ド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加物
類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク酸
ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、等のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤;アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル
類、N−アシル−N−アルキルタウリン類、スルホコハ
ク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルリン酸エステル類などのような、カルボキシ基、スル
ホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミ
ノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸又はリン
酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオキシド類
などの両性界面活性剤;アルキルアミン塩類、脂肪族あ
るいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニウム、
イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩類、
及び脂肪族又は複素環を含むホスホニウム又はスルホニ
ウム塩類などのカチオン界面活性剤を用いることができ
る。特に本発明において好ましく用いられる界面活性剤
は特公昭58−9412号公報に記載された分子量60
0以上のポリアルキレンオキサイド類である。また、帯
電防止のためには特開昭60−80849号などに記載
された含フッ素系界面活性剤を用いることが好ましい。
【0036】本発明の写真感光材料には、写真乳剤層そ
の他の親水性コロイド層に現像時画像の濃度に対応し
て、現像抑制剤を放出するハイドロキノン誘導体(いわ
ゆる、DIR−ハイドロキノン)を含有してもよい。そ
れらの具体例は米国特許3,379,529号、米国特
許3,620,746号、米国特許4,377,634
号、米国特許4,332,878号、特開昭49−12
9,536号、特開昭54−67,419号、特開昭5
6−153,336号、特開昭56−153,342
号、特開昭59−278,853号、同59−9043
5号、同59−90436号、同59−138808号
などに記載の化合物を挙げることができる。本発明の写
真感光材料には写真乳剤層その他の親水性コロイド層に
接着防止の目的でシリカ、酸化マグネシウム、ポリメチ
ルメタクリレート等のマット剤を含むことができる。
【0037】本発明で用いられる感光材料には寸度安定
性の目的で水不溶または難溶性合成ポリマーの分散物を
含むことができる。たとえばアルキル(メタ)アクリレ
ート、アルコキシアクリル(メタ)アクリレート、グリ
シジル(メタ)アクリレート、などの単独もしくは組合
わせ、またはこれらとアクリル酸、メタアクリル酸、な
どの組合せを単量体成分とするポリマーを用いることが
できる。本発明の写真感光材料のハロゲン化銀乳剤層及
びその他の層には酸基を有する化合物を含有することが
好ましい。酸基を有する化合物としてはサリチル酸、酢
酸、アスコルビン酸等の有機酸及びアクリル酸、マレイ
ン酸、フタル酸の如き酸モノマーをくり返し単位として
有するポリマー又はコポリマーを挙げることができる。
これらの化合物に関しては特開昭61−223834
号、同61−228437号、同62−25745号、
及び同62−55642号明細書の記録を参考にするこ
とができる。これらの化合物の中でも特に好ましいの
は、低分子化合物としてはアスコルビン酸であり、高分
子化合物としてはアクリル酸の如き酸モノマーとジビニ
ルベンゼンの如き2個以上の不飽和基を有する架橋性モ
ノマーからなるコポリマーの水分散性ラテックスであ
る。
【0038】上記のハロゲン化銀乳剤は適当な支持体、
例えばガラス、酢酸セルロースフィルムや、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等のプラスチックフィルム、
紙、バライタ被覆紙、ポリオレフィン被覆紙(本発明で
述べた添加剤を含む原紙を用いたものでもよい)等の上
に塗布される。この中でもプラスチックフィルムが好ま
しく用いられる。本発明に用いるのに適した現像促進剤
あるいは造核伝染現像の促進剤としては、特開昭53−
77616号、同54−37732号、同53−13
7,133号、同60−140,340号、同60−1
4959号、などに開示されている化合物の他、Nまた
はS原子を含む各種の化合物が有効である。本発明の現
像液に用いる一般式(A)の具体的化合物としては
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】を挙げることができる。同様に一般式
(B)の具体的化合物としては
【0042】
【化21】
【0043】
【化22】
【0044】
【化23】
【0045】
【化24】
【0046】を挙げることができる。同様に一般式
(C)の具体的化合物としては
【0047】
【化25】
【0048】
【化26】
【0049】
【化27】
【0050】
【化28】
【0051】
【化29】
【0052】を挙げることができる。同様に一般式
(D)の具体的化合物としては
【0053】
【化30】
【0054】
【化31】
【0055】
【化32】
【0056】
【化33】
【0057】
【化34】
【0058】を挙げることができる。同様に一般式
(E)の具体的化合物としては
【0059】
【化35】
【0060】を挙げることができる。
【0061】本発明に使用する現像液に用いる現像主薬
には特別な制限はないが、良好な網点品質を得やすい点
で、ジヒドロキシベンゼン類を含むことが好ましく、ジ
ヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類の組合せまたはジヒドロキシベンゼン類とp−アミ
ノフェノール類の組合せを用いる場合もある。本発明に
用いるジヒドロキシベンゼン現像主薬としてはハイドロ
キノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,3−ジブロムハイドロキノン、
2,5−ジメチルハイドロキノンなどがあるが特にハイ
ドロキノンが好ましい。本発明に用いる1−フェニル−
3−ピラゾリドン又はその誘導体の現像主薬としては1
−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4
−ジメチル−4−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メ
チル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリ
ドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン、
1−p−アミノフェニル−4,4−ジメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−p−トリル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−p−トリル−4−メチル−4−ヒドロ
キシメチル−3−ピラゾリドンなどがある。本発明に用
いるp−アミノフェノール系現像主薬としてはN−メチ
ル−p−アミノフェノール、p−アミノフェノール、N
−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミノフェノール、
N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン、2−メチル
−p−アミノフェノール、p−ベンジルアミノフェノー
ル等があるが、なかでもN−メチル−p−アミノフェノ
ールが好ましい。現像主薬は通常0.05モル/リット
ル〜0.8モル/リットルの量で用いられるのが好まし
い。またジヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−
ピラゾリドン類又はp−アミノ−フェノール類との組合
せを用いる場合には前者を0.05モル/リットル〜
0.5モル/リットル、後者を0.06モル/リットル
以下の量で用いるのが好ましい。
【0062】本発明に用いる亜硫酸塩の保恒剤としては
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫
酸カリウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなど
がある。亜硫酸塩は0.3モル/リットル以上、特に
0.4モル/リットル以上が好ましい。また上限は2.
5モル/リットルまで、特に、1.2までとするのが好
ましい。とするのが好ましい。pHの設定のために用い
るアルカリ剤には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムの如きpH調節剤や緩衝剤を含む。上記成
分以外に用いられる添加剤としてはホウ酸、ホウ砂など
の化合物、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウ
ムの如き現像抑制剤:エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジメチルホルム
アミド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エ
タノール、メタノールの如き有機溶剤:1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンツイ
ミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム塩等のメルカプ
ト系化合物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール
系化合物、5−メチルベンツトリアゾール等のベンツト
リアゾール系化合物などのカブリ防止剤又は黒ポツ(bl
ack pepper) 防止剤: を含んでもよく、更に必要に応じ
て色調剤、界面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、硬膜剤、
特開昭56−106244号、特開昭61−267,7
59及び特開平2−208652号記載のアミノ化合物
などを含んでもよい。
【0063】本発明に用いられる現像液には、現像ムラ
防止剤として特開昭62−212,651号に記載の化
合物、溶解助剤として特開昭61−267759号記載
の化合物を用いることができる。本発明に用いられる現
像液には、緩衝剤として特開昭62−186259号に
記載のホウ酸、特開昭60−93433号に記載の糖類
(例えばサッカロース)、オキシム類(例えば、アセト
オキシム)、フェノール類(例えば、5−スルホサリチ
ル酸)などが用いられる。
【0064】定着液は定着剤の他に必要に応じて酢酸及
び二塩基酸(例えば酒石酸、クエン酸又はこれらの塩)
を含む酸性の水溶液であり、好ましくは、pH3.8以
上、より好ましくは4.0〜5.5を有する。定着液と
してはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムなど
であり、定着速度の点からチオ硫酸アンモニウムが特に
好ましい。定着剤の使用量は適宜変えることができ、一
般には約0.1〜約5モル/リットルである。定着液中
で主として硬膜剤として作用する水溶性アルミニウム塩
は一般に酸性硬膜定着液の硬膜剤として知られている化
合物であり、例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、カリ明ばんなどを含んでいてもよい。前述の二塩基
酸として、酒石酸あるいはその誘導体、クエン酸あるい
はその誘導体が単独で、あるいは二種以上を併用するこ
とができる。これらの化合物は定着1リットルにつき
0.005モル以上含むものが有効で、特に0.01モ
ル/リットル〜0.03モル/リットルが特に有効であ
る。具体的には、酒石酸、酒石酸カリウム、酒石酸ナト
リウム、酒石酸カリウムナトリウム、酒石酸アンモニウ
ム、酒石酸アンモニウムカリウム、などがある。本発明
において有効なクエン酸あるいはその誘導体の例として
クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、な
どがある。定着液にはさらに所望により保恒剤(例え
ば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢
酸、硼酸)、pH調整剤(例えば、アンモニア、硫
酸)、画像保存良化剤(例えば沃化カリ)、キレート剤
を含むことができる。ここでpH緩衝剤は、現像液のp
Hが高いので10〜40g/リットル、より好ましくは
18〜25g/リットル程度用いる。定着温度及び時間
は現像の場合と同様であり、約20℃〜約50℃で10
秒〜1分が好ましい。
【0065】また、水洗水には、カビ防止剤(例えば堀
口著「防菌防ばいの化学」、特開昭62−115154
号に記載の化合物)、水洗促進剤(亜硫酸塩など)、キ
レート剤などを含有していてもよい。上記の方法によれ
ば、現像、定着された写真材料は水洗及び乾燥される。
水洗は定着によって溶解した銀塩をほぼ完全に除くため
に行なわれ、約20℃〜約50℃で10秒〜3分が好ま
しい。乾燥は約40℃〜約100℃で行なわれ、乾燥時
間は周囲の状態によって適宜変えられるが、通常は約5
秒〜3分30秒でよい。
【0066】ローラー搬送型の自動現像機については米
国特許第3025779号明細書、同第3545971
号明細書などに記載されており、本明細書においては単
にローラー搬送型プロセッサーとして言及する。ローラ
ー搬送型プロセッサーは現像、定着、水洗及び乾燥の四
工程からなっており、本発明の方法も、他の工程(例え
ば、停止工程)を除外しないが、この四工程を踏襲する
のが最も好ましい。自現機としては、従来、吊下げ式自
現機、シネ自現機、ローラー搬送自現機、ディスクフィ
ルム用回転式自現機、回転ドラム自現機、リール巻付自
現機等が実用化されている。自現機には種々方式がある
が、まちまちな大きさのシート状の黒白フィルム感光材
料が多用される製版感光材料やX線感光材料の分野で
は、操作性、迅速性、安定性等よりローラー搬送型が主
流となっている。黒白感光材料の処理に用いられる自現
機には、通常現像、定着、水洗の多槽が設けられ、これ
らの各槽にはいずれも感光材料を順次自動的に供給する
ための感光材料通路が設けられる。そのため各処理液の
空気と接する表面積が大きく、空気酸化による処理液の
劣化そして蒸発が大きい問題がある。特にローラー搬送
型の自現機では開口率が大きくなり易い。ここで開口率
とは現像槽部の処理液と空気の抵触面積cm2 を現像タン
ク液量cm3 で割ったものである。ローラーが液界面にあ
る場合にはローラー径の2倍を抵触面積に加算する。現
用されている自現機の開口率は一般には0.05〜1.
5である。本発明の処理方法では開口率の小さい自現機
が好ましい。自現機のラインスピードとしては200〜
2500mm/分、現像液循環線速度としては20〜25
0m/分の範囲のものが用いられ。
【0067】水洗水の補充量は、1200ml/m2以下
(0を含む)であってもよい。水洗水(又は安定化液)
の補充量が0の場合とは、いわゆる溜水水洗方式による
水洗法を意味する。補充量を少なくする方法として、古
くより多段向流方式(例えば2段、3段など)が知られ
ている。水洗水の補充量が少ない場合に発生する課題に
は次の技術を組み合わせることにより、良好な処理性能
を得ることが出来る。水洗水又は安定浴には、R.T.Krei
man 著 J.Image, Tech. Vol.10 No. 6 242(1984)に記
載されたイソチアゾリン系化合物、リサーチ・ディスク
ロージャー(R.D.)第205巻、No. 20526(198
1年5月号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、同
第228巻、No. 22845(1983年4月号)に記
載されたイソチアゾリン系化合物、特開昭61−11
5,154号、特開昭62−532号に記載された化合
物、などを防菌剤(Microbiocide) として併用すること
もできる。その他、「防菌防黴の化学」堀口博著、三共
出版(昭57)、「防菌防黴技術ハンドブック」日本防
菌防黴学会・博報堂(昭和61)、L.E. "Water Qualli
ty Criteria" Photo Sci & Eng. Vol.9 No.6(1965) 、
M.W. "Microbiological Growths in Motion Picture Pr
ocessing" SMPTE Journal Vol.85(1976)、R.O. Deegan
"Photo Processing Wash Water Biocides" J.Imaging T
ech.Vol.10No.6(1984)に記載されているような化合物を
含んでもよい。本発明の方法において少量の水洗水で水
洗するときは特開昭63−18,350号、特開昭62
−287,252号などに記載のスクイズローラー、ク
ロスオーバーラック洗浄槽を設けることがより好まし
い。更に、本発明の水洗又は安定浴に防黴手段を施した
水を処理に応じて補充することによって生ずる水洗又は
安定浴からのオーバーフロー液の一部又は全部は特開昭
60−235,133号、特開昭63−123,343
号に記載されているようにその前の処理工程である定着
能を有する処理液に利用することもできる。更に、少量
水洗水で水洗する時に発生し易い水泡ムラ防止及び/又
はスクイズローラーに付着する処理剤成分が処理された
フィルムに転写することを防止するために水溶性界面活
性剤や消泡剤を添加してもよい。又、感材から溶出した
染料による汚染防止に、特開昭63−163,456号
に記載の色素吸着剤を水洗槽に設置してもよい。
【0068】本発明に用いられる現像液は特開昭61−
73147号に記載された酸素、透温性の低い包材で保
管することが好ましい。また本発明に用いられる現像液
は特開昭62−91939号及び特開平2−25118
9号に記載された補充システムを好ましく用いることが
できる。本発明のハロゲン化銀写真感光材料は高い、D
max を与えるが故に、画像形成後に減力諸多を受けた場
合、網点面積が減少しても高い濃度を維持している。
【0069】本発明に用いられる減力液に関しては特に
制限はなく、例えば、ミーズ著「The Theory of the Ph
otographic Process」738〜744ページ(1954
年、Macmillan)、矢野哲夫著「写真処理その理論と実
際」166〜169頁(1978年、共立出版)などの
成著のほか特開昭50−27543号、同52−684
29号、同55−17123号、同55−79444
号、同57−10140号、同57−142639号、
同61−61155号及び特開平1−282551号な
どに記載されたものが使用できる。即ち、酸化剤とし
て、過マンガン酸塩、過硫酸塩、第二鉄塩、第二銅塩、
第二セリウム塩、赤血塩、重クロム酸塩などを単独或い
は併用し、更に必要に応じて硫酸などの無機酸、アルコ
ール類を含有せしめた減力液、或いは赤血塩やエチレン
ジアミン四酢酸第二鉄塩などの酸化剤と、チオ硫酸塩、
ロダン塩、チオ尿素或いはこれらの誘導体などのハロゲ
ン化銀溶剤および必要に応じて硫酸などの無機酸を含有
せしめた減力液などが用いられる。本発明において使用
される減力液の代表的な例としては所謂ファーマー減力
液、エチレンジアミン四酢酸第二鉄塩、過マンガン酸カ
リ、過硫酸アンモニウム減力液(コダックR−5)、第
二セリウム塩減力液が挙げられる。減力処理の条件は一
般には10℃〜40℃、特に15℃〜30℃の温度で、
数秒ないし数10分、特に数分内の時間で終了できるこ
とが好ましい。本発明の製版用感材を用いればこの条件
の範囲内で十分に広い減力巾を得ることができる。減力
液は本発明の化合物を含む非感光性上部層を介して乳剤
層中に形成されている銀画像に作用させる。具体的には
種々のやり方があり、例えば減力液中に製版用感材を浸
たして液を攪拌したり、減力液を筆、ローラーなどによ
って製版用感材の表面に付与するなどの方法が利用でき
る。
【0070】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
の効果を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。 実施例1 (感光性乳剤の調製)50℃に保ったゼラチン水溶液に
銀1モル当り4×10-7モルの6塩化イリジウム(III)
カリおよびアンモニアの存在下で、硝酸銀水溶液と沃化
カリウム、臭化カリウムの水溶液を同時に60分間で加
えその間のpAgを7.8に保つことにより、平均粒子
サイズ0.28μで平均ヨウ化銀含有量0.3モル%の
立方体単分散乳剤を調製した。この乳剤をフロキュレー
ション法により、脱塩を行いその後に、銀1モル当り4
0gの不活性ゼラチンを加えた後50℃に保ち増感色素
として5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ビ
ス(3−スルフォプロピル)オキサカルボシアニンと銀
1モル当り10-3モルのKI溶液を加え、15分間経時
させた後降温した。この乳剤を再溶解し、40℃にて次
のヒドラジン誘導体
【0071】
【化36】
【0072】を銀1モル当り2×10-3モル添加し、更
に5−メチルベンズトリアゾール、4−ヒドロキシ−
1,3,3a,7−テトラザインデン及びゼラチン硬化
剤としてCH2=CHSO2 ・CH2 ・CH(OH)・CH2 ・SO2CH=CH2
をゼラチンに対し2.0重量%添加して、塩化ビニリデ
ン共重合体からなる下塗層(0.5μ)を有するポリエ
チレンテレフタレートフィルム(100μ)上に銀量
3.2g/m2となるように塗布した。この上に保護層と
してゼラチン1.0g/m2となるように塗布したフィル
ムをフィルムAとする。同様に前記ヒドラジン誘導体の
代わりに本発明の化合物I−37を銀1モル当り2×1
-3モル添加した以外はすべてフィルムAと同じ構成の
フィルムをフィルムBとした。
【0073】フィルムA及びフィルムBを3200°K
のタングステン光で光学クサビおよびコンタクトスクリ
ーン(富士フイルム150Lチェーンドット型)を通し
て露光後、自動現像機FG680A(富士写真フイルム
(株))を用いて下記現像液A、B、C、D、E、Fで
34℃30秒間現像し、定着、水洗、乾燥した。各新液
及び1m2当り240mlの現像液を補充しながら50m2
理して得られた結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】 現像液A ハイドロキノン 35.0g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3− ピラゾリドン 0.7g 5−スルホサリチル酸 15.0g ホウ酸 30.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.2g 亜硫酸カリウム 80.0g 臭化ナトリウム 7.0g ジエチレントリアミン5酢酸 2.0g ジエチレングリコール 40.0g N−n−ブチルジエタノールアミン 10.0g トルエンスルホン酸ナトリウム 5.0g 水を加えて 1リットル pH=11.1に合せる(水酸化カリウムを加えて) 現像液B 現像液A1リットルに対しA−1の化合物を1mM加え
たもの 現像液C 現像液A1リットルに対しA−1の化合物を1mM加え
たもの 現像液B 現像液A1リットルに対しB−3の化合物を1mM加え
たもの 現像液D 現像液A1リットルに対しC−5の化合物を1mM加え
たもの 現像液E 現像液A1リットルに対しD−8の化合物を1mM加え
たもの 現像液F 現像液A1リットルに対しE−2の化合物を1mM加え
たもの 表1の中で網点品質は視覚的に5段階評価した。5段階
評価は、「5」が最もよく「1」が最も悪い品質を示
す。製版用網点原版としては「5」、「4」が実用可能
で「3」が実用可能な限界レベルであり、「2」、
「1」は実用不可能な品質である。50m2のフィルムを
処理した後の「銀汚れ」を目視で5段階に評価した。フ
ィルムの上に全く銀汚れが発生していない状態を「5」
としフィルム一面に銀汚れが発生している状態を「1」
とした。「4」はフィルム上の極く一部に銀汚れが発生
しているが実用上は許容されるレベルである。「3」以
下は実用不可能である。表1の結果から明らかな如く一
般式(1)のヒドラジン誘導体を含有するフィルムBを
一般式(A)、(B)、(C)、(D)、(E)で表わ
される化合物を含有する現像液で処理する時によい網点
品質でフィルムを50m2処理した後でも銀汚れの非常に
少い製版用網点原版が得られることがわかる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 式中、Rは脂肪族基、または芳香族基を表わし、さら
にその置換基の一部として−O−(CHCHO)
−、−O−(CHCH(CH)O)−、または−
O−(CHCH(OH)CHO)−(ただしnは
3以上の整数)の部分構造を含有するか、あるいは置換
基の一部として4級アンモニウムカチオンを含有する基
である。Gは−CO−基、−COCO−基、−CS−
基、−C(=NG)−基、−SO−基、−SO
−基、または−P(O)(G)−基を表わす。G
は単なる結合手、−O−基、−S−基、または−N
(R)−基を表わし、Rは脂肪族基、芳香族基、ま
たは水素原子を表わし、分子内に複数のRが存在する
場合、それらは同じであっても異なっても良い。A
の一方は水素原子であり、他方は水素原子またはア
シル基、、アルキルまたはアリールスルホニル基を表わ
す。 一般式(A)
【化2】 式中Rは水素原子、アルキル基、アリール基、アラル
キル基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、スルホ
アミノ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、ヘテロ環基を表わす。アルキル基、アリール基、ア
ラルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ア
ルコキシ基には更に置換基を有してもよい。 一般式(B)
【化3】 式中Rは水素原子、アルキル基、アリール基、アラル
キル基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、スルホ
アミノ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、ヘテロ環基を表わす。アルキル基、アリール基、ア
ラルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ア
ルコキシ基には更に置換基を有しても良い。 一般式(C)
【化4】 式中R、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、
アラルキル基、ヒドロキシ基、メルカプト基、カルボキ
シ基、スルホ基、ホスホノ基、アミノ基、ニトロ基、シ
アノ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、アルコキシ基を表わす。またR、Rが連結
して環構造を形成しても良い。 一般式(D)
【化5】 式中、X、Y、ZはNまたはCR(Rは水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、
スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、ホスホノ基、
アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、アシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基を表
わし、YのRとZのRが連結して縮合環を形成して
はならない)を表わしX、Y、Zのうち少なくとも1つ
はCRである。Rは水素原子、アルキル基、アリー
ル基またはヘテロ環基を表わす。アルキル基、アリール
基、ヘテロ環基は更に置換されていてもよい。Mは水素
原子、アルキル金属原子、四級アンモニウムおよび四級
ホスホニウムを表わす。 一般式(E)
【化6】 式中M、Mは水素原子、Na、K、NHを表わ
し、Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【化19】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【化20】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】
【化30】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】本発明に使用する現像液に用いる現像主薬
には特別な制限はないが、良好な網点品質を得やすい点
で、ジヒドロキシベンゼン類を含むことが好ましく、ジ
ヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類の組合せまたはジヒドロキシベンゼン類とp−アミ
ノフェノール類の組合せを用いる場合もある。本発明に
用いるジヒドロキシベンゼン現像主薬としてはハイドロ
キノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,3−ジブロムハイドロキノン、
2,5−ジメチルハイドロキノンなどがあるが特にハイ
ドロキノンが好ましい。本発明に用いる1−フェニル−
3−ピラゾリドン又はその誘導体の現像主薬としては1
−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4
−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メ
チル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリ
ドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリドン、
1−p−アミノフェニル−4,4−ジメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−p−トリル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−p−トリル−4−メチル−4−ヒドロ
キシメチル−3−ピラゾリドンなどがある。本発明に用
いるp−アミノフェノール系現像主薬としてはN−メチ
ル−p−アミノフェノール、p−アミノフェノール、N
−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミノフェノール、
N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン、2−メチル
−p−アミノフェノール、p−ベンジルアミノフェノー
ル等があるが、なかでもN−メチル−p−アミノフェノ
ールが好ましい。現像主薬は通常0.05モル/リット
ル〜0.8モル/リットルの量で用いられるのが好まし
い。またジヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−
ピラゾリドン類又はp−アミノ−フェノール類との組合
せを用いる場合には前者を0.05モル/リットル〜
0.5モル/リットル、後者を0.06モル/リットル
以下の量で用いるのが好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】ローラー搬送型の自動現像機については米
国特許第3025779号明細書、同第3545971
号明細書などに記載されており、本明細書においては単
にローラー搬送型プロセッサーとして言及する。ローラ
ー搬送型プロセッサーは現像、定着、水洗及び乾燥の四
工程からなっており、本発明の方法も、他の工程(例え
ば、停止工程)を除外しないが、この四工程を踏襲する
のが最も好ましい。自現機としては、従来、吊下げ式自
現機、シネ自現機、ローラー搬送自現機、ディスクフィ
ルム用回転式自現機、回転ドラム自現機、リール巻付自
現機等が実用化されている。自現機には種々方式がある
が、まちまちな大きさのシート状の黒白フィルム感光材
料が多用される製版感光材料やX線感光材料の分野で
は、操作性、迅速性、安定性等よりローラー搬送型が主
流となっている。黒白感光材料の処理に用いられる自現
機には、通常現像、定着、水洗の多槽が設けられ、これ
らの各槽にはいずれも感光材料を順次自動的に供給する
ための感光材料通路が設けられる。そのため各処理液の
空気と接する表面積が大きく、空気酸化による処理液の
劣化そして蒸発が大きい問題がある。特にローラー搬送
型の自現機では開口率が大きくなり易い。ここで開口率
とは現像槽部の処理液と空気の抵触面積cmを現像タ
ンク液量cmで割ったものである。ローラーが液界面
にある場合にはローラー径の2倍を抵触面積に加算す
る。現用されている自現機の開口率は一般には0.05
〜0.15である。本発明の処理方法では開口率の小さ
い自現機が好ましい。自現機のラインスピードとしては
200〜2500mm/分、現像液循環線速度としては
20〜250m/分の範囲のものが用いられ。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】水洗水の補充量は、1200ml/m
下(0を含む)であってもよい。水洗水(又は安定化
液)の補充量が0の場合とは、いわゆる溜水水洗方式に
よる水洗法を意味する。補充量を少なくする方法とし
て、古くより多段向流方式(例えば2段、3段など)が
知られている。水洗水の補充量が少ない場合に発生する
課題には次の技術を組み合わせることにより、良好な処
理性能を得ることが出来る。水洗水又は安定浴には、
R.T.Kreiman著J.Image,Tech.
Vol.10 No.6 242(1984)に記載さ
れたイソチアゾリン系化合物、リサーチ・ディスクロー
ジャー(R.D.)第205巻、No.20526(1
981年5月号)に記載されたイソチアゾリン系化合
物、同第228巻、No.22845(1983年4月
号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、特開昭61
−115,154号、特開昭62−532号に記載され
た化合物、などを防菌剤(Microbiocide)
として併用することもできる。その他、「防菌防黴の化
学」堀口博著、三共出版(昭57)、「防菌防黴技術ハ
ンドブック」日本防菌防黴学会・博報堂(昭和61)、
L.E.“Water Quality Criter
ia”Photo Sci & Eng.Vol.9N
o.6(1965)、M.W.“Microbiolo
gical Growths in Motion P
icture Processing”SMPTE J
ournal Vol.85(1976)、R.O.D
eegan“Photo Processing Wa
sh Water Biocides”J.Imagi
ng Tech.Vol.10 No.6(1984)
に記載されているような化合物を含んでもよい。本発明
の方法において少量の水洗水で水洗するときは特開昭6
3−18,350号、特開昭62−287,252号な
どに記載のスクイズローラー、クロスオーバーラック洗
浄槽を設けることがより好ましい。更に、本発明の水洗
又は安定浴に防黴手段を施した水を処理に応じて補充す
ることによって生ずる水洗又は安定浴からのオーバーフ
ロー液の一部又は全部は特開昭60−235,133
号、特開昭63−123,343号に記載されているよ
うにその前の処理工程である定着能を有する処理液に利
用することもできる。更に、少量水洗水で水洗する時に
発生し易い水泡ムラ防止及び/又はスクイズローラーに
付着する処理剤成分が処理されたフィルムに転写するこ
とを防止するために水溶性界面活性剤や消泡剤を添加し
てもよい。又、感材から溶出した染料による汚染防止
に、特開昭63−163,456号に記載の色素吸着剤
を水洗槽に設置してもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】本発明に用いられる現像液は特開昭61−
73147号に記載された酸素、透過性の低い包材で保
管することが好ましい。また本発明に用いられる現像液
は特開昭62−91939号及び特開平2−25118
9号に記載された補充システムを好ましく用いることが
できる。本発明のハロゲン化銀写真感光材料は高い、D
maxを与えるが故に、画像形成後に減力処理を受けた
場合、網点面積が減少しても高い濃度を維持している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】 現像液A ハイドロキノン 35.0g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3− ピラゾリドン 0.7g 5−スルホサリチル酸 15.0g ホウ酸 30.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.2g 亜硫酸カリウム 80.0g 臭化ナトリウム 7.0g ジエチレントリアミン5酢酸 2.0g ジエチレングリコール 40.0g N−n−ブチルジエタノールアミン 10.0g トルエンスルホン酸ナトリウム 5.0g 水を加えて 1リットル pH=11.1に合せる(水酸化カリウムを加えて) 現像液B 現像液A1リットルに対しA−1の化合物を1mM加え
たもの 現像液C 現像液A1リットルに対しA−2の化合物を1mM加え
たもの 現像液B 現像液A1リットルに対しB−3の化合物を1mM加え
たもの 現像液D 現像液A1リットルに対しC−5の化合物を1mM加え
たもの 現像液E 現像液A1リットルに対しD−8の化合物を1mM加え
たもの 現像液F 現像液A1リットルに対しE−2の化合物を1mM加え
たもの 表1の中で網点品質は視覚的に5段階評価した。5段階
評価は、「5」が最もよく「1」が最も悪い品質を示
す。製版用網点原版としては「5」、「4」が実用可能
で「3」が実用可能な限界レベルであり、「2」、
「1」は実用不可能な品質である。50mのフィルム
を処理した後の「銀汚れ」を目視で5段階に評価した。
フィルムの上に全く銀汚れが発生していない状態を
「5」としフィルム一面に銀汚れが発生している状態を
「1」とした。「4」はフィルム上の極く一部に銀汚れ
が発生しているが実用上は許容されるレベルである。
「3」以下は実用不可能である。表1の結果から明らか
な如く一般式(1)のヒドラジン誘導体を含有するフィ
ルムBを一般式(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)で表わされる化合物を含有する現像液で処理する
時によい網点品質でフィルムを50m処理した後でも
銀汚れの非常に少い製版用網点原版が得られることがわ
かる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされる化合物を
    含むハロゲン化銀写真感光材料を画像露光後、少なくと
    も、 (a) ハイドロキノン系現像主薬 (b) 0.3モル/リットル以上の亜硫酸塩 (c) 一般式(A)、一般式(B)、一般式(C)、一般
    式(D)及び一般式(E)で表わされる化合物の少なく
    とも1つを含有する現像液で処理することを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法 一般式(1) 【化1】 式中、R1 は脂肪族基、または芳香族基を表わし、さら
    にその置換基の一部として-O-(CH2CH2O)n - 、-O-(CH2C
    H(CH3)O) n -、または-O-(CH2CH(OH)CH2O)n -(ただし
    nは3以上の整数)の部分構造を含有するか、あるいは
    置換基の一部として4級アンモニウムカチオンを含有す
    る基である。G1 は-CO-基、-COCO-基、-CS-基、-C(=NG
    2R2)- 基、-SO-基、-SO2- 基、または-P(O)(G2R2)-基を
    表わす。G2 は単なる結合手、-O- 基、-S- 基、または
    -N(R2)- 基を表わし、R2 は脂肪族基、芳香族基、また
    は水素原子を表わし、分子内に複数のR2 が存在する場
    合、それらは同じであっても異なっても良い。A1 とA
    2 の一方は水素原子であり、他方は水素原子またはアシ
    ル基、、アルキルまたはアリールスルホニル基を表わ
    す。 一般式(A) 【化2】 式中R3 は水素原子、アルキル基、アリール基、アラル
    キル基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、スルホ
    アミノ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
    子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
    ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシ
    基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、ヘテロ環基を表わす。アルキル基、アリール基、ア
    ラルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
    カルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ア
    ルコキシ基には更に置換基を有してもよい。 一般式(B) 【化3】 式中R4 は水素原子、アルキル基、アリール基、アラル
    キル基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、スルホ
    アミノ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
    子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
    ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシ
    基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、ヘテロ環基を表わす。アルキル基、アリール基、ア
    ラルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
    カルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ア
    ルコキシ基には更に置換基を有しても良い。 一般式(C) 【化4】 式中R5 、R6 は水素原子、アルキル基、アリール基、
    アラルキル基、ヒドロキシ基、メルカプト基、カルボキ
    シ基、スルホ基、ホスホノ基、アミノ基、ニトロ基、シ
    アノ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アリ
    ールオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモ
    イル基、アルコキシ基を表わす。またR5 、R6 が連結
    して環構造を形成しても良い。 一般式(D) 【化5】 式中、X、Y、ZはNまたはCR8 (R8 は水素原子、
    ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、
    スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、ホスホノ基、
    アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、アシル
    基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基を表
    わし、YのR8とZのR8 が連結して縮合環を形成して
    はならない)を表わしX、Y、Zのうち少なくとも1つ
    はCR8 である。R7 は水素原子、アルキル基、アリー
    ル基またはヘテロ環基を表わす。アルキル基、アリール
    基、ヘテロ環基は更に置換されていてもよい。Mは水素
    原子、アルキル金属原子、四級アンモニウムおよび四級
    ホスホニウムを表わす。 一般式(E) 【化6】 式中M1 、M2 は水素原子、Na、K、NH4 を表わ
    し、Xは水素原子又はハロゲン原子を表わす。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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