JPH11257443A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

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JPH11257443A
JPH11257443A JP8493998A JP8493998A JPH11257443A JP H11257443 A JPH11257443 A JP H11257443A JP 8493998 A JP8493998 A JP 8493998A JP 8493998 A JP8493998 A JP 8493998A JP H11257443 A JPH11257443 A JP H11257443A
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JP
Japan
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bearing
stage
preload
casing
planetary gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP8493998A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Takahashi
知之 高橋
Hiroyuki Shioji
博之 塩路
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星歯車減速機構のキャリヤの保持構造と、
軸受の予荷重を加える構造を別体として、軸受の当初組
付け時の予荷重を維持できる遊星歯車減速装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 油圧モータの回転出力を被回転体に機構
を介して伝達する遊星歯車減速装置において、軸受24
をケーシング2b,2cの外周と被回転体14の内周と
の間に挿入、設置し、該軸受24に予荷重を付加する押
え板36,49を前記ケーシング2b,2cの一方の端
面に固設すると共に、キャリヤ20b,20cと前記ケ
ーシング2b,2cとをスプライン結合としたことを特
徴とする遊星歯車減速装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば装軌車両の
走行駆動に使用される遊星歯車減速装置に係り、詳しく
は被回転駆動体の支持軸受に予荷重を加えるための構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、油圧式掘削機の走行駆動装置に用
いる遊星歯車減速機構について説明する。図3に示す、
トラックフレーム6はケーシング2とボルト7により連
結している。このケーシング2は油圧モータ1を内蔵し
ている。この油圧モータ1により二段式遊星歯車減速機
構3を回転駆動している。この二段式遊星歯車減速機構
3と連結するスプロケット4は履帯5を回転駆動するよ
うになっている。この二段式遊星歯車減速機構3につい
て詳述する。前記油圧モータ1の出力軸8はサンギャ軸
9をカップリング10により連結している。このサンギ
ャ軸9の軸端には第1段サンギャ11が設けられてい
る。このサンギャ11は第1段遊星ギャ12と噛合して
いる。この第1段遊星ギャ12は第1段キャリヤ13に
よって支承されると共に、円筒状ハウジング14の内歯
リングギャ15と噛合している。
【0003】前記キャリヤ13はサンギャ軸9に回転自
在に軸支された第2段サンギャ16とスプライン結合1
7されている。この第2段サンギャ16は第2段遊星ギ
ャ21と噛合している。この第2段遊星ギャ21は第2
段キャリヤ20に支承されると共に、円筒状ハウジング
14の内歯リングギャ15と噛合している。前記ケーシ
ング2の端部には軸受24の押え板18を取着してい
る。この押え板18は第2段キャリヤ20とスプライン
19で結合されている。これにより、第2段キャリヤ2
0は前記軸受24の押え板18とのスプライン19によ
り回転できないように保持されている。
【0004】次に、図3に示す二段式遊星歯車減速機構
3の作動について説明する。油圧モータ1の回転駆動に
より出力軸8からサンギャ軸9に伝達される動力により
第1段サンギャ11は回転する。この第1段サンギャ1
1の回転により第1段遊星ギャ12は内歯リング15と
噛合しながら前記第1段サンギャ11の回りを公転して
第1段減速する。この第1段遊星ギャ12を支承する第
1段キャリヤ13は回転する。この第1段キャリヤ13
の回転により第2段サンギャ16は回転し、この第2段
サンギャ16の回転により第2段遊星ギャ21は回転す
る。このため、第2段遊星ギャ21は噛合する内歯リン
グ15を介して、被回転体であるハウジング14を第2
段減速のうえ回転させることになる。これにより、ハウ
ジング14はボルト22で結合された支持部材23を一
体回転させる。この支持部材23の内周部は前記ケーシ
ング2の外周部に配設している軸受24により回転自在
に支承されていると共に、外周部には履帯5と噛合して
走行駆動するスプロケット4をボルト25によって取着
している。なお、26はフローテングシール、27はハ
ウジング14の最外端部に前記ボルト22により取付け
られたカバーである。
【0005】上記の構成の二段式遊星歯車機構3におい
て、外周部にスプロケット4を取付けた支持部材23を
回転自在に支承する軸受24に予荷重を付加する従来の
軸受保持装置は、図3,図4に示すように、第2段キャ
リヤ20にスプライン19で結合された押え板18をシ
ム28を介して軸受24の側方に当接すると共に、ケー
シング2の端部にボルト29により押え板18を軸受2
4を押圧して予荷重を加えるようになっていた。
【0006】また、他の例として図5に示すように、第
2段キャリヤ20aの内周部とケーシング2aの外周部
との間にアイドルギャ32を挟んで、それぞれスプライ
ン30,31で結合している。このアイドルギャ32を
支持部材23aを回転自在に支承する軸受24の側方に
当接すると共に、アイドルギャ32の押え板33を前記
ケーシング2aの端部にボルト34により取付けられた
構造となっており、これにより軸受24を押圧して予荷
重を加えるようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3乃
至図5に示す従来の軸受に予荷重を加える軸受保持装置
の軸受押え板は、軸受に予荷重を付加すると共に、第2
段キャリヤをケーシングに保持させることになってい
る。このため、軸受押え板には第2段キャリヤの前進、
後進の回転方向が変化するためにねじり回転が生じて取
付けボルト29,34に曲げ応力が生じ、それが原因で
破損、弛みという問題が発生する。
【0008】本発明は上記従来の問題点に着目し、二段
式遊星歯車減速機構の第2段キャリヤの回転捩じりによ
り、軸受のスラスト方向の荷重を押える押え板の取付け
ボルトの弛み、折損等を防止するために、第2段キャリ
ヤの回転捩じり負荷が加わらないように、第2段キャリ
ヤの保持構造と、軸受の予荷重を加える構造を別体とし
て、軸受の当初組付け時の予荷重を維持できる遊星歯車
減速機構における軸受保持装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本願に係る遊星歯車減速装置の第1
の発明は、油圧モータの回転出力を被回転体に機構を介
して伝達する遊星歯車減速装置において、軸受24をケー
シング2b,2c の外周と被回転体14の内周との間に挿入、
設置し、該軸受24に予荷重を付加する押え板36,49 を前
記ケーシング2b,2c の一方の端面に固設すると共に、キ
ャリヤ20b,20c と前記ケーシング2b,2c とをスプライン
結合とした構成からなる。上記構成によれば、押え板3
6,49 は、ケーシング2b,2c の端部に取着し、軸受24に
予荷重を付加するだけの作用を行うことができる。キャ
リヤ20b,20c からの捩じり力は、当該キャリヤ20b,20c
とスプライン結合されている前記ケーシング2b,2c に直
接加えられることになる。したがって、押え板36,49
は、第2段キャリヤ20b,20c の捩じり負荷による曲げ応
力等の影響を受けることがなくなり、押え板36,49 の取
付けボルト37,50 の弛みや折損を防止することができる
ので、長期にわたって当初の予荷重を維持し遊星歯車減
速装置の耐久性が大幅に向上する。
【0010】本願に係る遊星歯車減速装置の第2の発明
は、第1の発明において、前記軸受24と押え板36,49 と
の間に予荷重調整用の部材38,42 を挟着した構成とし
た。上記構成によれば、当初組付け時の軸受24への予荷
重の調整が容易となる。したがって、上記と同様の効果
を有すると共に、軸受24への予荷重の調整が容易となり
作業工数が低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る遊星歯車減
速装置の実施例を図面を参照して説明する。尚、図3乃
至図5と同一符号を付したものは同一部品であり、詳細
の説明は省略する。先ず、第1実施例を図1により説明
する。支持部材23bは図4に示す支持部材23と同様
の構造となっており、この支持部材23bの内周部は前
記ケーシング2bの外周部に配設している軸受24によ
り回転自在に支承されていると共に、外周部には図3に
示すように履帯5と噛合して走行駆動するスプロケット
4をボルト25によって取着している。
【0012】第2段キャリヤ20bは図4に示す第2段
キャリヤ20と同様の構造となっており、この第2段キ
ャリヤ20bの内周部とケーシング2bの内周部とを断
面L字状のアイドルギャ41にスプライン39,40に
より結合している。前記軸受24に予荷重を付加するた
めの構造は、前記ケーシング2bの側面に押え板36が
ボルト37で取着している。この押え板36の外周内側
面にシム38(軸受24の予荷重調整用の部材)を介し
て軸受24を内方に予荷重を加えるようになっており、
この予荷重はスペーサ35を介して他方の軸受24にも
付加されるようになっている。前記軸受24の予荷重の
調整は、前記シム38によって行われる。前記第2段キ
ャリヤ20bはスプライン39,40により結合された
断面L字状のアイドルギャ41によって前記ケーシング
2bの内周面に連結保持されるようになっている。尚、
前記第2段キャリヤ20bを前記ケーシング2bに直接
スプライン結合する構造がとれることは言うまでもな
い。(図2参照)
【0013】次に、第1実施例の図1の作動について説
明する。上記の構成としたので、第2段キャリヤ20b
の捩じり負荷はスプライン39,40により結合された
アイドルギャ41を介してケーシング2bに加わるよう
になる。これにより、前記軸受24の側方に取着した押
え板36は予荷重の付加のみを受け持つことになる。こ
のように、第2段キャリヤ20bからの捩じり負荷はア
イドルギャ41を介してケーシング2bが受け持つの
で、第2段キャリヤ20bの保持構造と、軸受24の予
荷重を加える構造を別体として、軸受24の当初組付け
時の予荷重を維持できるので遊星歯車減速機構の軸受の
保持が確実となると共に、押え板36の取付けボルト3
7の弛みや折損を防止することができる。尚、アイドル
ギャ41を削除して、第2段キャリヤ20bをケーシン
グ2bに直接スプラインで結合する構造として良い。こ
れは図2に示す技術を参考にして作り出させる態様であ
る。
【0014】本発明の第2実施例を図2により説明す
る。支持部材23bは図4に示す支持部材23と同様の
構造となっている。支持部材23bの内周部はケーシン
グ2cの外周部に配設している軸受24により回転自在
に支承されていると共に、外周部には図3に示すように
履帯5と噛合して走行駆動するスプロケット4をボルト
25によって取着している。
【0015】前記軸受24の側方には、シム42(軸受
24の予荷重調整用の部材)を介して第2段キャリヤ2
0cの内周部とケーシング2cの外周部とをそれぞれス
プライン43、44で連結するアイドルギャ45を設け
ている。更に、アイドルギャ45の外周部の全周に複数
個のボール46を保持器47に配列した円盤状の滑り部
材48を介在させている。この保持器47の外方に、軸
受24の押え板49をケーシング2cの端部にボルト5
0により取着されている。前記軸受24の予荷重の調整
は、前記シム42によって行われる。前記第2段キャリ
ヤ20cはスプライン43、44により結合されたアイ
ドルギャ45によって前記ケーシング2cの外周面に連
結保持されるようになっている。
【0016】次に、第2実施例の図2の作動について説
明する。上記の構成としたので、第2段キャリヤ20c
の捩じり負荷はスプライン43,44により結合された
アイドルギャ45を介してケーシング2cに加わるよう
になる。これにより、前記軸受24の側方に取着した押
え板49は予荷重の付加のみを受け持つことになる。こ
のように、軸受24に対する予荷重はシム42で調整さ
れて、アイドルギャ45から滑り部材48を介して押え
板49で付加されるようになっている。前記第2段キャ
リヤ20cがアイドルギャ45によりケーシング2cに
保持されるに際して、同キャリヤ20cの捩じり負荷に
よる軸受24の押え板49への共回りによる曲げ応力
は、この間に介装した滑り部材48のボール46が滑り
現象を起こして吸収し、押え板49に作用しないので押
え板49の取付けボルト50の弛みや折損することを防
止され、当初の予荷重を維持することになる。このよう
に、第2段キャリヤ20cからの捩じり負荷はアイドル
ギャ45を介してケーシング2cが受け持つので、第2
段キャリヤ20cの保持構造と、軸受24の予荷重を加
える構造を別体として、軸受24の当初組付け時の予荷
重を維持できるので遊星歯車減速機構の軸受の保持が確
実となると共に、押え板49の取付けボルト50の弛み
や折損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊星歯車減速装置の第1実施例を示す
図である。
【図2】同、第2実施例を示す図である。
【図3】従来の2段式遊星歯車減速機構の説明図であ
る。
【図4】従来の遊星歯車減速装置の1例の説明図であ
る。
【図5】従来の遊星歯車減速装置の2例の説明図であ
る。
【符号の説明】 1 油圧モータ 2,2a,2b,2c ケーシング 3 二段式遊星歯車機構 4 スプロケット 5 履帯 6 トラックフレーム 8 油圧モータ出力軸 9 サンギャ軸 11 第1段サンギャ 12 第1段遊星ギャ 13 第1段キャリヤ 14 円筒状ハウジング(被回転体) 15 内歯リングギャ 16 第2段サンギャ 18,33,36,49 押え板 19,30,31,39,40,43,44 スプライ
ン 20,20a,20b,20c 第2段キャリヤ 21 第2段遊星ギャ 23,23a,23b 支持部材 24 軸受 29,34,37,50 取付ボルト 32,41,45 アイドルギャ 35 スペーサ 28,38,42 シム(予荷重調整部材) 46 ボール 47 保持器 48 滑り部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータの回転出力を被回転体に機構
    を介して伝達する遊星歯車減速装置において、軸受(24)
    をケーシング(2b,2c)の外周と被回転体(14)の内周との
    間に挿入、設置し、該軸受(24)に予荷重を付加する押え
    板(36,49) を前記ケーシング(2b,2c)の一方の端面に固
    設すると共に、キャリヤ(20b,20c)と前記ケーシング(2
    b,2c)とをスプライン結合としたことを特徴とする遊星
    歯車減速装置。
  2. 【請求項2】 前記遊星歯車減速装置において、前記軸
    受(24)と押え板(36,49) との間に予荷重調整用の部材(3
    8,42) を挟着したことを特徴とする請求項1記載の遊星
    歯車減速装置。
JP8493998A 1998-03-16 1998-03-16 遊星歯車減速装置 Pending JPH11257443A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101477834B1 (ko) * 2010-06-30 2014-12-30 현대중공업 주식회사 메인베어링의 고정이 용이한 크롤러 주행유닛의 감속기
CN107101558A (zh) * 2017-05-25 2017-08-29 姚飞松 轴承窜动检测用的检测装置
CN107100985A (zh) * 2017-05-25 2017-08-29 姚飞松 一种用于减速机轴承窜动检测的装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101477834B1 (ko) * 2010-06-30 2014-12-30 현대중공업 주식회사 메인베어링의 고정이 용이한 크롤러 주행유닛의 감속기
CN107101558A (zh) * 2017-05-25 2017-08-29 姚飞松 轴承窜动检测用的检测装置
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