JPH11257362A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JPH11257362A JPH11257362A JP10080306A JP8030698A JPH11257362A JP H11257362 A JPH11257362 A JP H11257362A JP 10080306 A JP10080306 A JP 10080306A JP 8030698 A JP8030698 A JP 8030698A JP H11257362 A JPH11257362 A JP H11257362A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- groove
- sealing
- contact
- sealing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パッキンの追随性を向上させて密封性を維持
すること。 【解決手段】 対向する回転部材と固定部材の一方の対
向面に形成した周溝にパッキンを嵌合するとともに、他
方の対向面に上記パッキンを接触させて両部材間を密封
する密封装置において、上記パッキン２０を、溝開口側
に四ふっ化エチレン樹脂から形成した第１パッキン２１
と、溝底側に圧縮配置されたゴムから形成した第２パッ
キン２２とで構成し、第２パッキン２２と接触する第１
パッキン２１の内周面を、第２パッキン２２の付勢力が
半径方向および軸方向に作用するよう非密封側に向けて
縮径する円すい面２１ａとし、第２パッキン２２の付勢
力にて第１パッキン２１を上記他方の対向面３ａおよび
周溝７の非密封側の側面７ａに押圧させたことを特徴と
する。
すること。 【解決手段】 対向する回転部材と固定部材の一方の対
向面に形成した周溝にパッキンを嵌合するとともに、他
方の対向面に上記パッキンを接触させて両部材間を密封
する密封装置において、上記パッキン２０を、溝開口側
に四ふっ化エチレン樹脂から形成した第１パッキン２１
と、溝底側に圧縮配置されたゴムから形成した第２パッ
キン２２とで構成し、第２パッキン２２と接触する第１
パッキン２１の内周面を、第２パッキン２２の付勢力が
半径方向および軸方向に作用するよう非密封側に向けて
縮径する円すい面２１ａとし、第２パッキン２２の付勢
力にて第１パッキン２１を上記他方の対向面３ａおよび
周溝７の非密封側の側面７ａに押圧させたことを特徴と
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として連続鋳
造設備の駆動ロール支持部において使用される二つ割型
転がり軸受ユニットの密封装置に関する。
造設備の駆動ロール支持部において使用される二つ割型
転がり軸受ユニットの密封装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】連続鋳造設備の駆動ロールのネック軸
は、回転力を伝えるために中央部が小径とされた杵形と
されている。この場合、中央部でネック軸を支持する軸
受ユニットは、組立上、一般に図１に示すように、軸心
に沿って上下二つ割としたハウジング３の上側ハウジン
グ３ａと下側ハウジング３ｂ内に、同じくいずれも軸心
に沿って二つ割とした外輪２と内輪１を配置し、この内
外輪１，２間に転動体４を介装し、内輪１にネック軸５
を嵌合して支持する構成とされている。また、上記内輪
１の両端部には外周面に二つの環状溝７，８が形成され
た鍔部６が形成され、その外側溝７にはパッキン９が、
内側溝８にはシールリング１０がそれぞれ嵌合され、こ
のパッキン９およびシールリング１０のハウジング３内
周面３ａに接触させることにより密封部が形成されてい
る。ここで、密封側Ａは密封される側（図３では軸受内
部側）で、非密封側Ｂは塵埃等が侵入してくる側（図３
では軸受外部側）のことである。
は、回転力を伝えるために中央部が小径とされた杵形と
されている。この場合、中央部でネック軸を支持する軸
受ユニットは、組立上、一般に図１に示すように、軸心
に沿って上下二つ割としたハウジング３の上側ハウジン
グ３ａと下側ハウジング３ｂ内に、同じくいずれも軸心
に沿って二つ割とした外輪２と内輪１を配置し、この内
外輪１，２間に転動体４を介装し、内輪１にネック軸５
を嵌合して支持する構成とされている。また、上記内輪
１の両端部には外周面に二つの環状溝７，８が形成され
た鍔部６が形成され、その外側溝７にはパッキン９が、
内側溝８にはシールリング１０がそれぞれ嵌合され、こ
のパッキン９およびシールリング１０のハウジング３内
周面３ａに接触させることにより密封部が形成されてい
る。ここで、密封側Ａは密封される側（図３では軸受内
部側）で、非密封側Ｂは塵埃等が侵入してくる側（図３
では軸受外部側）のことである。
【０００３】上記パッキンとシールリングとは従来図３
に示す構造とされている。すなわち、上記グランドパッ
キンは、断面矩形のひも状でかつ摩擦低減のために四ふ
っ化エチレン樹脂より形成されたパッキン３０とされて
いる。また、上記シールリング１０はハウジング３内周
面に接触する複リップ１０ａ，１０ｂを有し内側溝８内
にコイルスプリング１１にて固定されている。
に示す構造とされている。すなわち、上記グランドパッ
キンは、断面矩形のひも状でかつ摩擦低減のために四ふ
っ化エチレン樹脂より形成されたパッキン３０とされて
いる。また、上記シールリング１０はハウジング３内周
面に接触する複リップ１０ａ，１０ｂを有し内側溝８内
にコイルスプリング１１にて固定されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記パッキン３０とハ
ウジング３内周面との密封のための接触状態は、軸受ユ
ニットの組立時や高負荷時のネック軸のベンディングに
より、ハウジング３とグランドパッキン３０との心ずれ
が生じ、上記接触状態が変化してハウジング３とパッキ
ン３０間に隙間が生じて非密封側Ｂから密封側Ａに異物
の侵入が生じたり、パッキン３０の外周面３０ａとハウ
ジング３の内周面３ａ間の隙間に異物が堆積してパッキ
ン３０とハウジング３の摺接面が損傷する恐れがあっ
た。これは、パッキン３０のハウジング３に対する追随
性が低いことに起因している。さらには、パッキン３０
と周溝７の非密封側の側面との間の隙間７ａ内に異物が
侵入堆積してパッキン３０の追随性をさらに悪くしてい
る。
ウジング３内周面との密封のための接触状態は、軸受ユ
ニットの組立時や高負荷時のネック軸のベンディングに
より、ハウジング３とグランドパッキン３０との心ずれ
が生じ、上記接触状態が変化してハウジング３とパッキ
ン３０間に隙間が生じて非密封側Ｂから密封側Ａに異物
の侵入が生じたり、パッキン３０の外周面３０ａとハウ
ジング３の内周面３ａ間の隙間に異物が堆積してパッキ
ン３０とハウジング３の摺接面が損傷する恐れがあっ
た。これは、パッキン３０のハウジング３に対する追随
性が低いことに起因している。さらには、パッキン３０
と周溝７の非密封側の側面との間の隙間７ａ内に異物が
侵入堆積してパッキン３０の追随性をさらに悪くしてい
る。
【０００５】そこで、この発明の目的は、パッキンの追
随性を向上させて密封性を維持する密封装置を提供する
ことにある。
随性を向上させて密封性を維持する密封装置を提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、対向する回転部材と固定部材の一方の対
向面に形成した周溝にパッキンを嵌合するとともに、他
方の対向面に上記パッキンを接触させて両部材間を密封
する密封装置において、上記パッキンを、溝開口側に四
ふっ化エチレン樹脂から形成した第１パッキンと、溝底
側に圧縮配置されたゴムから形成した第２パッキンとで
構成し、第２パッキンと接触する第１パッキンの内周面
を、第２パッキンの付勢力が半径方向および軸方向に作
用するよう非密封側に向けて縮径する円すい面とし、第
２パッキンの付勢力にて第１パッキンを上記他方の対向
面および周溝の非密封側の側面に押圧させたことを特徴
とする。また、２パッキンはＯリングが好ましい。
の手段として、対向する回転部材と固定部材の一方の対
向面に形成した周溝にパッキンを嵌合するとともに、他
方の対向面に上記パッキンを接触させて両部材間を密封
する密封装置において、上記パッキンを、溝開口側に四
ふっ化エチレン樹脂から形成した第１パッキンと、溝底
側に圧縮配置されたゴムから形成した第２パッキンとで
構成し、第２パッキンと接触する第１パッキンの内周面
を、第２パッキンの付勢力が半径方向および軸方向に作
用するよう非密封側に向けて縮径する円すい面とし、第
２パッキンの付勢力にて第１パッキンを上記他方の対向
面および周溝の非密封側の側面に押圧させたことを特徴
とする。また、２パッキンはＯリングが好ましい。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施例に
ついて図面を参照して説明する。なお、全体構造は、図
１一般構造と同一のため、重複説明は省略し、同一部品
には同一符号を付して、この発明の特徴部分について説
明する。図２において、環状溝７に嵌合されるパッキン
２０は、外周側に配置して断面略矩形のひも状の四ふっ
化エチレン樹脂より形成した第１パッキン２１と、第１
パッキン２１の内周側に配置したゴムからなるＯリング
にて形成した第２パッキン２２とから形成し、第２パッ
キン２２を径方向に圧縮して組み込んでいる。上記第２
パッキン２２と接触する第１パッキン２１の内周面は、
第２パッキン２２の押圧のための付勢力が半径方向およ
び軸方向に作用するよう非密封側Ｂに向けて縮径する円
すい面２１ａとされ、第２パッキン２２の付勢力にて、
第１パッキン２１の外周面２１ｃとハウジング３の内周
面３ａ、および第１パッキン２１の側面２１ｂと周溝７
の非密封側の側面７ａとが圧接され、密封部を形成して
いる。なお、この第２パッキン２２はＯリングが好まし
く、径方向圧縮率が容易に大きくとれる。しかし、径方
向及び軸方向に付勢力が作用すればよく、Ｏリングに限
定されない。
ついて図面を参照して説明する。なお、全体構造は、図
１一般構造と同一のため、重複説明は省略し、同一部品
には同一符号を付して、この発明の特徴部分について説
明する。図２において、環状溝７に嵌合されるパッキン
２０は、外周側に配置して断面略矩形のひも状の四ふっ
化エチレン樹脂より形成した第１パッキン２１と、第１
パッキン２１の内周側に配置したゴムからなるＯリング
にて形成した第２パッキン２２とから形成し、第２パッ
キン２２を径方向に圧縮して組み込んでいる。上記第２
パッキン２２と接触する第１パッキン２１の内周面は、
第２パッキン２２の押圧のための付勢力が半径方向およ
び軸方向に作用するよう非密封側Ｂに向けて縮径する円
すい面２１ａとされ、第２パッキン２２の付勢力にて、
第１パッキン２１の外周面２１ｃとハウジング３の内周
面３ａ、および第１パッキン２１の側面２１ｂと周溝７
の非密封側の側面７ａとが圧接され、密封部を形成して
いる。なお、この第２パッキン２２はＯリングが好まし
く、径方向圧縮率が容易に大きくとれる。しかし、径方
向及び軸方向に付勢力が作用すればよく、Ｏリングに限
定されない。
【０００８】
【発明の効果】この発明は、対向する回転部材と固定部
材の一方の対向面に形成した周溝にパッキンを嵌合する
とともに、他方の対向面に上記パッキンを接触させて両
部材間を密封する密封装置において、上記パッキンを、
溝開口側に四ふっ化エチレン樹脂から形成した第１パッ
キンと、溝底側に圧縮配置されたゴムから形成した第２
パッキンとで構成し、第２パッキンと接触する第１パッ
キンの内周面を、第２パッキンの付勢力が半径方向およ
び軸方向に作用するよう非密封側に向けて縮径する円す
い面とし、第２パッキンの付勢力にて第１パッキンを上
記他方の対向面および周溝の非密封側の側面に押圧させ
たため、軸受ユニットの組立時や高負荷時のネック軸の
ベンディングにより、ハウジングとグランドパッキンと
の心ずれが生じて上記接触状態が変化しても、第２パッ
キンの作用にて第１パッキンと相手部材間及び第１パッ
キンと周溝間に隙間が生じることがなく、異物の侵入や
摺接面での堆積が防止される。
材の一方の対向面に形成した周溝にパッキンを嵌合する
とともに、他方の対向面に上記パッキンを接触させて両
部材間を密封する密封装置において、上記パッキンを、
溝開口側に四ふっ化エチレン樹脂から形成した第１パッ
キンと、溝底側に圧縮配置されたゴムから形成した第２
パッキンとで構成し、第２パッキンと接触する第１パッ
キンの内周面を、第２パッキンの付勢力が半径方向およ
び軸方向に作用するよう非密封側に向けて縮径する円す
い面とし、第２パッキンの付勢力にて第１パッキンを上
記他方の対向面および周溝の非密封側の側面に押圧させ
たため、軸受ユニットの組立時や高負荷時のネック軸の
ベンディングにより、ハウジングとグランドパッキンと
の心ずれが生じて上記接触状態が変化しても、第２パッ
キンの作用にて第１パッキンと相手部材間及び第１パッ
キンと周溝間に隙間が生じることがなく、異物の侵入や
摺接面での堆積が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図１】一般の二つ割型転がり軸受ユニットの断面図で
ある。
ある。
【図２】本発明の第１実施例の要部断面図である。
【図３】従来の密封部の断面図である。
１ 内輪 ２ 外輪 ３ ハウジング ４ 転動体 ５ 軸 ６ 鍔部 ７ 環状溝 ８ 環状溝 １０ シールリング ２０ パッキン ２１ 第１パッキン ２１ａ 円すい面 ２２ 第２パッキン
Claims (2)
- 【請求項１】 対向する回転部材と固定部材の一方の対
向面に形成した周溝にパッキンを嵌合するとともに、他
方の対向面に上記パッキンを接触させて両部材間を密封
する密封装置において、上記パッキンを、溝開口側に四
ふっ化エチレン樹脂から形成した第１パッキンと、溝底
側に圧縮配置されたゴムから形成した第２パッキンとで
構成し、第２パッキンと接触する第１パッキンの内周面
を、第２パッキンの付勢力が半径方向および軸方向に作
用するよう非密封側に向けて縮径する円すい面とし、第
２パッキンの付勢力にて第１パッキンを上記他方の対向
面および周溝の非密封側の側面に押圧させたことを特徴
とする密封装置。 - 【請求項２】 上記第２パッキンがＯリングであること
を特徴とする請求項１に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10080306A JPH11257362A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10080306A JPH11257362A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11257362A true JPH11257362A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13714601
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10080306A Pending JPH11257362A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11257362A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009264450A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置 |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP10080306A patent/JPH11257362A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009264450A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置 |
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