JPH11256900A - 携帯型操作装置、車載制御装置および車両運転管理システム - Google Patents

携帯型操作装置、車載制御装置および車両運転管理システム

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JPH11256900A
JPH11256900A JP5855398A JP5855398A JPH11256900A JP H11256900 A JPH11256900 A JP H11256900A JP 5855398 A JP5855398 A JP 5855398A JP 5855398 A JP5855398 A JP 5855398A JP H11256900 A JPH11256900 A JP H11256900A
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JP
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vehicle
code
signal
operation device
door
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JP5855398A
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Hiroshi Miyamoto
博史 宮本
Daisuke Takanohashi
大介 鷹觜
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信距離を飛躍的に長くし、運転者がどのよ
うな持ち方でカード型操作装置を持ってこれを操作して
も、車両のドアロック機構トランク機構などを制御し、
これによって運転者側の使い勝手を大幅に向上させる。 【解決手段】 運転者によって携帯されるカード型操作
装置2に薄型電池29を搭載しこの薄型電池29によっ
て得られた電力を使用し、カード型操作装置2を動作さ
せるとともに、ユーザによって携帯されるカード型操作
装置2と、車両側に設けられた車載制御装置3との間
を、FM無線信号によって接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常のRKE(リ
モートキーレスエントリ)機能に加え、ドアの管理と、
エンジンの管理とを互いに異なるIDコード(識別コー
ド)で制御することにより、利便性、秘匿性を向上させ
た携帯型操作装置、車載制御装置および車両運転管理シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】無接触で、車両に設けられているドアを
ロックさせたり、アンロックさせたり、エンジンをスタ
ートさせたりする機能を持つ車両運転管理システムとし
て、従来、図8に示す運転管理システムが知られてい
る。
【0003】この図に示す運転管理システム101は、
車両のイグニッションスイッチ(または押しボタンスイ
ッチ、ハンドルスイッチ)102がオン状態にされる
と、読取照合部103によって低い周波数の駆動電流を
生成し、これを車両のドアやインパネ部分などに設けら
れたアンテナ104に供給して、外部に低い周波数の誘
導磁界を放射する。運転者が携帯している運転免許証1
05が車両のドアに近づけられたとき、あるいはインパ
ネに近づけられたとき、運転免許証105に組み込まれ
たコイル106に誘導起電圧が発生して、IC107を
動作させながら、IC107からIDコードを含む信号
を出力させ、コイル106から高い周波数の無線信号
(IDコードを含む無線信号)を出力させるとともに、
アンテナ104によってこれを受信し、読取照合部10
3によって無線信号に含まれるIDコードが予め登録さ
れているID(登録IDコード)と一致しているかどう
かを判定し、これらが一致しているとき、エンジン始動
許可信号などを出力して、ドアのロックを解除させた
り、エンジンをスタートさせたりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
運転管理システム101では、電磁誘導方式で、運転免
許証105に埋め込まれたIC107に電源電圧を供給
し、これを動作させ、このIC107に登録されている
IDコードを読み出すようにしているので、電磁誘導方
式で、電源電圧を供給したり、IDコードを受信したり
することができる範囲でしか、車両のドアロックを解除
したり、エンジンをスタートしたりすることができない
という問題があった。
【0005】特に、アンテナ104が車両のボディに乗
せられている場合には、ボディが持つ磁性特性によっ
て、漏れ磁束が大きくなり、運転免許証105と、アン
テナ104との間を10cm以下にしないと、ドアのロ
ック解除を行なうことができない。
【0006】また、この運転管理システム101では、
IC107に1つのIDコードを登録し、このIDコー
ドを使用して、ドアのロック解除と、イグニッションス
タートとを行なうようにしているので、ドアのロックを
解除する際などに、IDコードが盗まれると、車両のド
アロックが解除されてしまうばかりでなく、車両のエン
ジンがかけられて、車両自体が盗まれてしまうという恐
れがあった。
【0007】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、ユーザによって携帯されるカードと、車両側に設け
られた通信装置とをFM無線信号や光信号などによって
接続することにより、通信距離を飛躍的に長くして、使
い勝手を大幅に向上させることができる車両運転管理シ
ステムを提供することを目的としている。
【0008】また、請求項2では、ドアのロック解除
と、イグニッションスタートとを異なるIDコードで行
ない、これによって1つのIDコードがコピーされて
も、車両が容易に盗まれないようにすることができる車
両運転管理システムを提供することを目的としている。
【0009】また、請求項3では、カード側の電源が切
れた場合でも、カードを車両に近づけるだけで、カード
を動作させて、無接触で、ドアのロック解除などを行な
うことができ、これによって使い勝手を大幅に向上させ
ることができる車両運転管理システムを提供することを
目的としている。
【0010】また、請求項4では、インパネに設けられ
たカード挿入口に、カードを挿入するだけで、ステアリ
ングのロックを解除してエンジンスタート可能な状態に
することができ、これによって使い勝手を大幅に向上さ
せることができる車両運転管理システムを提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、車両に設けられた車載制
御装置に向けて信号を送信して車載負荷を遠隔操作する
携帯型操作装置であって、電池と、操作対象となる車載
負荷の各機能毎に個別に設定されたIDコードを保持す
るIDコード保持手段と、前記電池からの電源電圧を使
用して、このIDコード保持手段に保持されているID
コードのうち、ユーザ側により選択された機能に応じた
IDコードを所定の変調方式で変調した電波信号、また
は所定の変調方式で変調した光信号のいずれかにより送
信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】請求項2では、前記車載制御装置から誘導
磁界により電力の供給を受けて誘導起電圧を誘起する手
段を備え、前記送信手段は、前記電池が消耗して前記電
波信号または光信号の送信が不能の場合には、前記誘導
起電圧を電源としてIDコードを含む信号を前記車載制
御装置側に送信することを特徴としている。
【0013】請求項3では、車両に設けられ、携帯型操
作装置から送信された電波信号、または光信号を受信し
て、これら電波信号、または光信号に含まれている携帯
型操作装置固有の装置別IDコードと、車載負荷の各機
能に固有に割り当てられた機能別IDコードとをそれぞ
れ識別するコード識別手段と、各コードが正しく識別さ
れた場合には、この識別内容に応じて車載負荷の各機能
を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】請求項4では、請求項3記載の車載制御装
置において、車両ドア等の所定部位に設置されたトリガ
スイッチと、このトリガスイッチが操作されたときに誘
導磁界を生成して、前記携帯型操作装置に誘導起電圧を
誘起させる電力供給手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0015】請求項5では、車両に設けられた車載制御
装置と、この車載制御装置を遠隔操作する携帯型操作装
置とから構成され、携帯型操作装置からの操作指示に応
じて車両各部の動作を管理・制御する車両運転管理シス
テムにおいて、前記携帯型操作装置は、電池を搭載し、
この電池から出力される電源電圧、または前記車載制御
装置から誘導磁界により供給される誘導起電圧を使用し
て、各機能毎に設けられたIDコードのうち、ユーザ側
の操作内容に応じたIDコードを所定の変調方式で変調
した電波信号、または所定の変調方式で変調した光信号
のいずれかで送信する送信手段を備え、前記車載制御装
置は、前記携帯型操作装置から送信された電波信号、ま
たは光信号を受信して、これら電波信号、光信号に含ま
れているIDコードを識別し、この識別内容に応じて、
車両各部に設けられた各機構を制御する制御手段と、車
両ドア等の所定部位に設置されたトリガスイッチが操作
された時に誘導磁界を生成して、前記携帯型操作装置に
誘導起電圧を誘起させる電力供給手段とを備えたことを
特徴としている。
【0016】上記の構成により、請求項1の携帯型操作
装置には電池が搭載され、この電池から出力される電源
電圧を使用して、各機能毎に設けられたIDコードのう
ち、ユーザ側の操作内容に応じたIDコードが所定の変
調方式で変調した電波信号、または所定の変調方式で変
調した光信号のいずれかで送信される。これにより、携
帯型操作装置と、車載制御装置との間の通信距離を飛躍
的に長くして、使い勝手を大幅に向上させる。
【0017】また、請求項2では、車載制御装置から誘
導磁界による電力供給を受けることによって、電池が切
れた場合でも、携帯型操作装置を車両に近づけるだけ
で、携帯型操作装置を動作させて、無接触で、ドアのロ
ック解除などを行ない、これによって使い勝手を大幅に
向上させる。
【0018】また、請求項3では、携帯型操作装置から
送信された電波信号、または光信号を受信して、これら
電波信号、または光信号に含まれているIDコードを識
別し、この識別内容に応じて、車両各部に設けられた各
機構を制御することにより、携帯型操作装置と、車載制
御装置との間の通信距離を飛躍的に長くして、使い勝手
を大幅に向上させる。
【0019】また、請求項4では、トリガスイッチを操
作することにより、誘導磁界が生成され、前記携帯型操
作装置に誘導起電圧を誘起させて、電力を供給すること
により、携帯型操作装置側の電源が切れた場合でも、携
帯型操作装置を車両に近づけるだけで、携帯型操作装置
を動作させて、無接触で、ドアのロック解除などを行な
い、これによって使い勝手を大幅に向上させる。
【0020】さらに、請求項5では、請求項1または2
に記載の携帯型操作装置と、請求項3または4に記載の
車載制御装置とから車両運転管理システムを構成するこ
とにより、携帯型操作装置と、車載制御装置との間の通
信距離を飛躍的に長くして、使い勝手を大幅に向上させ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明による車両運転管理
システムの車載制御装置の実施の形態を示すブロック
図、図2は本発明による車両管理システムの携帯型(カ
ード型)操作装置の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0022】これらの図に示す車両運転管理システム1
は、運転者などによって携帯されながら、操作内容に応
じた各機能別のIDコードを選択して、FM無線信号を
送信するカード型操作装置2と、車両側に設けられ、カ
ード型操作装置2に対する給電処理を行なうとともに、
カード型操作装置2から送信されるFM無線信号を復調
してIDコードを抽出する処理や、この抽出処理で得ら
れたIDコードのデコード処理、このデコード処理結果
に基づき、ドアのロック処理、アンロック処理、トラン
クのオープン処理、イグニッションスタート処理などを
行なう車載制御装置3とを備えている。そして、カード
型操作装置2に設けられている薄型電池29の電力を使
用して、FM無線信号形式で、運転者の操作内容に応じ
たIDコードを送信し、車載制御装置3にドアのロッ
ク、アンロック処理、トランクのオープン処理、イグニ
ッションスタート処理などを行なわせる。また薄型電池
29が消耗して電池切れ状態になったときには、車載制
御装置3から出力される誘導磁界によって誘起された誘
導起電圧を使用して、FM無線信号形式で、運転者の操
作内容に応じたIDコードを送信して、車載制御装置3
にドアのロック、アンロック処理、トランクのオープン
処理などを行なわせる。なお、イグニッションスタート
処理は、電池29に十分な電力が蓄えられている場合で
も、車載制御装置3から出力される誘導磁界によって誘
起された誘導起電圧を使用して行なわれる。
【0023】車載制御装置3は、図1に示すように、車
両のドアが軽く引かれたとき、これを検出して閉状態と
なるドア制御用トリガスイッチ4と、カード型操作装置
2がインパネ部9に設けられたカード挿入口(図示は省
略する)に挿入されたとき、閉状態となるエンジン制御
用トリガスイッチ5と、これらドア制御用トリガスイッ
チ4、エンジン制御用トリガスイッチ5のいずれかが閉
状態になったとき、車両のバッテリィ6から出力される
バッテリィ電圧を取り込んで発振動作を開始し、予め設
定されている低い周波数(200kHzの周波数)の交
流信号を生成する発信器7と、エンジン制御用トリガス
イッチ5が閉状態にされていないとき、発信器7から出
力される交流信号を取り込んで、これをドア部8側に供
給し、エンジン制御用トリガスイッチ5が閉状態にされ
ているとき、発信器7から出力される交流信号を取り込
んで、これをインパネ部9側に供給する切替スイッチ1
0と、この切替スイッチ10からドア部8側に交流信号
が出力されたとき、この交流信号を増幅して、駆動電流
を生成する増幅器11と、車両のドア部8に設けられ、
増幅器11から駆動電流が出力されているとき、この駆
動電流に応じた、周波数が200kHzの誘導磁界を発
生し、これを外部に放射するドア用コイル12とを備え
ている。
【0024】また、車載制御装置3は、切替スイッチ1
0からインパネ部9側に交流信号が出力されたとき、こ
の交流信号を分周して、100kHzの周波数を持つ交
流信号を生成する分周器13と、この分周器13から出
力される交流信号を増幅して、駆動電流を生成する増幅
器14と、インパネ部9に設けられたカード挿入口に配
置され、増幅器14から駆動電流が出力されていると
き、この駆動電流に応じた、周波数が100kHzの誘
導磁界を発生し、これをカード挿入口に挿入されている
カード型操作装置2に供給するインパネ用コイル15
と、車両のドア部8に配置され、カード型操作装置2か
ら送信されたFM無線信号を受信して受信信号を生成す
るドア用アンテナ16と、インパネ部9のカード挿入口
部分に配置され、カード型操作装置2から送信されるF
M無線信号を受信して受信信号を生成するインパネ用ア
ンテナ17と、ドア制御用トリガスイッチ4、エンジン
制御用トリガスイッチ5のいずれかが閉状態になったと
き、車両のバッテリィ6から出力されるバッテリィ電圧
を取り込んで、増幅動作を開始し、インパネ用アンテナ
17から出力される受信信号、またはドア用アンテナ1
6から出力される受信信号のいずれかを取り込んで、こ
れを増幅する増幅器18とを備えている。
【0025】さらに、車載制御装置3は、増幅器18か
ら出力される受信信号をFSK復調方式で復調してこの
受信信号に含まれているIDコードを再生する復調器1
9と、ドア制御用トリガスイッチ4、エンジン制御用ト
リガスイッチ5のいずれかが閉状態になったとき、車両
のバッテリィ6から出力されるバッテリィ電圧を取り込
んで、予め登録されている複数のIDコード(各機能毎
のIDコード)を出力するコード発生器20と、工場側
のオペレータやユーザなどの操作内容に応じて、コード
発生器20にIDコードを登録するコード書込器21
と、コード発生器20から出力される各機能毎のIDコ
ードのうち、復調器19から出力されるIDコードと一
致しているIDコードがあるかどうかを判定し、復調器
19から出力されるIDコードが各機能毎のIDコード
のいずれかと一致しているとき、一致している機能のI
Dコードに対応する制御信号を生成する比較器22と、
この比較器22から出力される制御信号に応じて、ドア
ロック機構のアクチュエータ、トランク機構のアクチュ
エータ、車両のステアリングロック機構のアクチュエー
タなどを動作させるモータドライバ23とを備えてい
る。
【0026】そして、この車載制御装置3では、運転者
が車両のドアを軽く引いたとき、ドア制御用トリガスイ
ッチ4によってこれを検知して、ドア用コイル12から
200kHzの周波数を持つ誘導磁界を放射させる一
方、カード型操作装置2からFM無線信号が送信された
とき、ドア用アンテナ16によってこれを受信する。受
信したFM無線信号に含まれているIDコードを復調す
るとともに、このIDコードが予め登録されている各機
能毎のIDコード、すなわちドアをロックさせるIDコ
ード、ドアをアンロックさせるIDコード、トランクを
オープンさせるIDコードのうち、どのIDコードと一
致しているかを判定する。ここで、復調動作によって得
られたIDコードがドアをロックさせるIDコードと一
致しているときには、ドアロック機構のアクチュエータ
を制御して、ドアをロックさせる。また復調動作で得ら
れたIDコードがドアをアンロックさせるIDコードと
一致しているときには、ドアロック機構のアクチュエー
タを制御して、ドアをアンロックさせる。さらに復調動
作で得られたIDコードがトランクをオープンさせるI
Dコードと一致しているときには、トランク機構のアク
チュエータを制御して、トランクをオープンさせる。
【0027】また、運転者が車両に乗車して、カード型
操作装置2をカード挿入口に挿入すると、エンジン制御
用トリガスイッチ5によって、これを検知して、切替ス
イッチ10を切り替え、インパネ用アンテナ15から1
00kHzの周波数を持つ誘導磁界を放射させて、カー
ド挿入口に挿入されているカード型操作装置2に供給す
る。そして、カード型操作装置2からFM無線信号が送
信されたときには、インパネ用アンテナ17によってこ
れを受信し、FM無線信号に含まれているIDコードを
復調するとともに、このIDコードが予め登録されてい
るエンジンを始動させるIDコードと一致しているかど
うかを判定する。判定の結果、両コードが一致している
ときには、車両のステアリングロック機構のアクチュエ
ータを制御して、ステアリング機構のロックを解除し、
エンジン始動可能な状態にする。
【0028】カード型操作装置2は、図2に示すよう
に、カード基板24と、このカード基板24の周囲に埋
め込まれ、車載制御装置3のドア用コイル12またはイ
ンパネ用コイル15から放射される誘導磁界を受けて、
誘導起電圧を生成するコイル25と、このコイル25か
ら出力される誘導起電圧を受電する受電器26と、この
受電器26で受電された電力成分を整流して直流電圧を
生成する整流器27と、受電器26で受電された信号成
分を周波数弁別し、誘導起電圧が200kHzの周波数
を持っているとき、ドア検知信号を生成し、また誘導起
電圧が100kHzの周波数を持っているとき、インパ
ネ検知信号を生成する周波数識別器28と、カード型操
作装置2を構成する各回路に電力を供給する薄型電池2
9と、この薄型電池29に十分な電力が蓄えられている
とき、この薄型電池29に蓄えられている電力を装置各
部に供給し、また薄型電池29に十分な電力が蓄えられ
ていない状態で、周波数識別器28からドア検知信号ま
たはインパネ検知信号が出力されているとき、整流器2
7から出力される直流電圧と、薄型電池29からの直流
電圧のいずれかを選択するための2方向スイッチ30
と、ドアのロック、ドアのアンロック、トランクオープ
ンを指示する際、運転者などによって操作される複数の
操作スイッチ31とを備えている。
【0029】さらに、カード型操作装置2は、このカー
ド型操作装置2が車載制御装置3の前記カード挿入口に
挿入されていないとき、周波数識別器28から出力され
るドア検知信号を各操作スイッチ31に供給し、またカ
ード型操作装置2がカード挿入口に挿入されていると
き、周波数識別器28から出力されるインパネ検知信号
を選択する選択スイッチ32と、各機能毎に異なるID
コードを記憶している複数のIDコード記憶器33、各
コード記憶器33から出力されるIDコードに応じた変
調信号を生成するIDコード発生器34を有し、2方向
スイッチ30を介して供給される電源電圧によって動作
して、予め登録されている各IDコードのうち、各操作
スイッチ31の操作内容、選択スイッチ32の接点状態
に応じたIDコードを生成して、このIDコードに応じ
た変調信号を出力するIDコード発生回路35と、2方
向スイッチ30を介して供給される電源電圧によって動
作し、予め設定されている周波数のキャリア信号を生成
する水晶発振器36と、IDコード発生回路35から出
力される変調信号に基づき、水晶発振器36から出力さ
れるキャリア信号をFSK周波数変調方式で、周波数変
調して被変調波信号を生成する周波数変調器37と、2
方向スイッチ30を介して供給される電源電圧によって
動作し、周波数変調器37から出力される被変調波信号
を電力増幅する電力増幅器38と、カード基板24の所
定部分に配置され、電力増幅器38から出力される被変
調波信号を無線信号(FM無線信号)にして、車載制御
装置3側に送信するFMアンテナ39とを備えている。
【0030】次に、この車両運転管理システム1の動作
を図3〜図7のフローチャートを参照して説明する。
【0031】図3のフローチャートに示すように、初め
に、カード型操作装置2の薄型電池29に十分な電力が
蓄えられている状態で、ドアをロックさせる操作スイッ
チ31が操作されたとき(ステップST1、ST2)に
は、図4のフローチャートに示すように、IDコード発
生回路35からドアをロックさせるIDコードが出力さ
れ(ステップST6)、FMアンテナ39からFM無線
信号形式のロック信号を車載制御装置3側に送信させ
て、車載制御装置3に車両のドアをロックさせる(ステ
ップST7)。また、ドアをアンロックさせる操作スイ
ッチ31が操作されたとき(ステップST3)、図5の
フローチャートに示すように、IDコード発生回路35
からドアのロックを解除させるIDコードを出力させ
(ステップST8)、FMアンテナ39からFM無線信
号形式のアンロック信号を送信させて、車載制御装置3
にドアのロックを解除させる(ステップST9)。さら
に、トランクをオープンにする操作スイッチ31が操作
されたとき(ステップST4)、図6のフローチャート
に示すように、IDコード発生回路35からトランクを
オープン状態にさせるIDコードを出力させ(ステップ
ST10)、FMアンテナ39からFM無線信号形式の
トランクオープン信号を送信させて、車載制御装置3に
トランクをオープンさせる(ステップST11)。
【0032】また、車両のドアが軽く引かれたり、車載
制御装置3のカード挿入口にカード型操作装置2が差し
込まれたりして、車載制御装置3のドア用コイル12、
インパネ用コイル15のいずれかから出力される誘導磁
界によってコイル25に誘導起電圧が誘起されると(ス
テップST5)、図7のフローチャートに示すように、
受電器26によって誘導起電圧が整流されるとともに
(ステップST12)、2方向スイッチ30を切り替え
て、整流器27から出力される直流電圧をIDコード発
生回路35、水晶発振器36、周波数変調器7、及び電
力増幅器38に導き、これらを構成するコンデンサ等を
充電する(ステップST13、ST14)。
【0033】そして、前記コンデンサ等に発振に十分な
エネルギーが蓄えられた時点で(ステップST15)、
コイル25に誘起された誘導起電圧の周波数が100k
Hzであるかどうかをチェックする。誘導起電圧の周波
数が100kHzでなければ(ステップST16)、ド
アをロックさせる操作スイッチ31が操作されたとき
(ステップST17)、図4のフローチャートに示すよ
うに、IDコード発生回路35からドアをロックさせる
IDコードを出力させ(ステップST6)、FMアンテ
ナ39からFM無線信号形式のロック信号を送信させ
て、車載制御装置3に車両のドアをロックさせる(ステ
ップST7)。またドアをアンロックさせる操作スイッ
チ31が操作されたとき(ステップST18)、図5の
フローチャートに示すように、IDコード発生回路35
からドアのロックを解除させるIDコードを出力させ
(ステップST8)、FMアンテナ39からFM無線信
号形式のアンロック信号を送信させて、車載制御装置3
にドアのロックを解除させる(ステップST9)。また
トランクをオープンにする操作スイッチ31が操作され
たとき(ステップST19)、図6のフローチャートに
示すように、IDコード発生回路35からトランクをオ
ープン状態にさせるIDコードを出力させ(ステップS
T10)、FMアンテナ39からFM無線信号形式のト
ランクオープン信号を送信させて、車載制御装置3にト
ランクをオープンさせる(ステップST11)。
【0034】また、誘導起電圧の周波数が100kHz
であるとき(ステップST16)には、IDコード発生
回路35からイグニッションをスタートさせるIDコー
ドを出力させ(ステップST20)、FMアンテナ39
からFM無線信号形式のエンジン制御信号を送信させ
て、車載制御装置3にステアリングのロックを解除させ
て、エンジンスタート可能な状態にする(ステップST
21)。
【0035】このようにこの実施の形態においては、カ
ード型操作装置2に薄型電池29を搭載して、この薄型
電池29によって得られた電力を使用し、カード型操作
装置2を動作させるとともに、ユーザによって携帯され
るカード型操作装置2と、車両側に設けられた車載制御
装置3との間を、FM無線信号によって接続しているの
で、通信距離を飛躍的に長くし、運転者がどのような持
ち方で、カード型操作装置2を持って、これを操作して
も、車両のドアロック機構、トランク機構などを制御す
ることができ、これによって運転者側の使い勝手を大幅
に向上させることができる。
【0036】また、この実施の形態では、カード型操作
装置2と、車載制御装置3との間で授受されるIDコー
ドとして、各機能毎に異なる複数のIDコードを使用す
るようにしているので、少なくともドアのロック解除
と、イグニッションスタートとを異なるIDコードで行
なうことができ、これによって1つのIDコードがコピ
ーされても、車両が容易に盗まれないようにすることが
できる。
【0037】また、この実施の形態では、カード型操作
装置2側の電源が切れた場合でも、カード型操作装置2
を車両に近づけるだけで、カード型操作装置2を動作さ
せるようにしているので、カード型操作装置2の薄型電
池29に十分な電力が充電されていないときでも、無接
触で、ドアのロック解除などを行なうことができ、これ
によって使い勝手を大幅に向上させることができる。
【0038】さらに、この実施の形態では、インパネ部
9に設けられたカード挿入口に、カード型操作装置2を
挿入したとき、車載制御装置3のインパネ用コイル15
から周波数が100kHzの誘導磁界を出力させ、カー
ド型操作装置2からエンジンを始動させるIDコードを
送信させるようにしているので、カード型操作装置2を
カード挿入口に挿入するだけで、ステアリング機構のロ
ックを解除してエンジンをスタート可能な状態にするこ
とができ、これによって使い勝手を大幅に向上させるこ
とができる。
【0039】なお、上述した実施の形態では、カード型
操作装置2と、車載制御装置3とを接続する無線信号と
して、コストパフォーマンスが高く、ノイズに強く、か
つ金属以外の遮蔽物によって遮られることがないFSK
変調されたFM無線信号を使用するようにしているが、
他の無線信号、例えばASK変調された無線信号、PS
K変調された無線信号、特定の周波数で光を変調した光
信号などを使用するようにしても良い。
【0040】また、上述した実施の形態では、全体の形
状がカード型にされたカード型操作装置2を使用して、
車載制御装置3を遠隔制御するようにしているが、これ
を他の形状、例えばタグなどのように握り易い形状にし
ても良い。
【0041】さらに、ドアに設けられた各トリガスイッ
チ4、5は、ドアノブを引く時にオンするディップスイ
ッチだけでなく、タッチセンサや、スライドスイッチ
等、操作しやすい形態にしても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ーザによって携帯される操作装置と、車両側に設けられ
た車載制御装置とをFM無線信号や、光信号などによっ
て接続することにより、通信距離を飛躍的に長くして、
使い勝手を大幅に向上させることができる。
【0043】また、ドアのロック解除と、イグニッショ
ンスタートとを異なるIDコードで行ない、これによっ
て1つのIDコードがコピーされても、車両が容易に盗
まれないようにすることができる。
【0044】また、携帯型操作装置の電源が切れた場合
でも、この操作装置を車両に近づけるだけで、操作装置
を動作させて、無接触でドアのロック解除などを行なう
ことができ、これによって使い勝手を大幅に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両運転管理システムの実施の形
態で使用される車載制御装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明による車両運転管理システムの実施の形
態で使用されるカード型操作装置の一例を示すブロック
図である。
【図3】図2に示すカード型操作装置の動作例を示すメ
インフローチャートである。
【図4】図2に示すカード型操作装置のロック信号発信
動作例を示すフローチャートである。
【図5】図2に示すカード型操作装置のアンロック信号
発信動作例を示すフローチャートである。
【図6】図2に示すカード型操作装置のトランクオープ
ン信号発信動作例を示すフローチャートである。
【図7】図2に示すカード型操作装置のエンジン制御信
号発信動作例を示すフローチャートである。
【図8】従来から知られている運転管理システムの一例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:車両運転管理システム、2:カード型操作装置(携
帯型操作装置)、3:車載制御装置、4:ドア制御用ト
リガスイッチ、5:エンジン制御用トリガスイッチ、
6:バッテリィ、7:発信器、8:ドア部、9:インパ
ネ部、10:切替スイッチ、11、14、18:増幅
器、12:ドア用コイル、13:分周器、15:インパ
ネ用コイル、16:ドア用アンテナ、17:インパネ用
アンテナ、19:復調器、20:コード発生器、21:
コード書込器、22:比較器、23:モータドライバ、
24:カード基板、25:コイル、26:受電器、2
7:整流器、28:周波数識別器、29:薄型電池、3
0:2方向スイッチ、31:操作スイッチ、32:選択
スイッチ、33:コード記憶器、34、35:IDコー
ド発生回路、36:水晶発振器、37:周波数変調器、
38:電力増幅器、39:FMアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられた車載制御装置に向けて
    信号を送信して車載負荷を遠隔操作する携帯型操作装置
    であって、 電池と、 操作対象となる車載負荷の各機能毎に個別に設定された
    IDコードを保持するIDコード保持手段と、 前記電池からの電源電圧を使用して、このIDコード保
    持手段に保持されているIDコードのうち、ユーザ側に
    より選択された機能に応じたIDコードを所定の変調方
    式で変調した電波信号、または所定の変調方式で変調し
    た光信号のいずれかにより送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする携帯型操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の携帯型操作装置におい
    て、 前記車載制御装置から誘導磁界により電力の供給を受け
    て誘導起電圧を誘起する手段を備え、 前記送信手段は、前記電池が消耗して前記電波信号また
    は光信号の送信が不能の場合には、前記誘導起電圧を電
    源としてIDコードを含む信号を前記車載制御装置側に
    送信する、 ことを特徴とする携帯型操作装置。
  3. 【請求項3】 車両に設けられ、携帯型操作装置から送
    信された電波信号、または光信号を受信して、これら電
    波信号、または光信号に含まれている携帯型操作装置固
    有の装置別IDコードと、車載負荷の各機能に固有に割
    り当てられた機能別IDコードとをそれぞれ識別するコ
    ード識別手段と、 各コードが正しく識別された場合には、この識別内容に
    応じて車載負荷の各機能を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする車載制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車載制御装置において、 車両ドア等の所定部位に設置されたトリガスイッチと、 このトリガスイッチが操作されたときに誘導磁界を生成
    して、前記携帯型操作装置に誘導起電圧を誘起させる電
    力供給手段と、 を備えたことを特徴とする車載制御装置。
  5. 【請求項5】 車両に設けられた車載制御装置と、この
    車載制御装置を遠隔操作する携帯型操作装置とから構成
    され、携帯型操作装置からの操作指示に応じて車両各部
    の動作を管理・制御する車両運転管理システムにおい
    て、 前記携帯型操作装置は、電池を搭載し、この電池から出
    力される電源電圧、または前記車載制御装置から誘導磁
    界により供給される誘導起電圧を使用して、各機能毎に
    設けられたIDコードのうち、ユーザ側の操作内容に応
    じたIDコードを所定の変調方式で変調した電波信号、
    または所定の変調方式で変調した光信号のいずれかで送
    信する送信手段を備え、 前記車載制御装置は、前記携帯型操作装置から送信され
    た電波信号、または光信号を受信して、これら電波信
    号、光信号に含まれているIDコードを識別し、この識
    別内容に応じて、車両各部に設けられた各機構を制御す
    る制御手段と、 車両ドア等の所定部位に設置されたトリガスイッチが操
    作された時に誘導磁界を生成して、前記携帯型操作装置
    に誘導起電圧を誘起させる電力供給手段と、 を備えたことを特徴とする車両運転管理システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006524763A (ja) * 2003-04-22 2006-11-02 タッチセンサー テクノロジーズ,エルエルシー 除水濾過付電子ドアラッチ
KR101188295B1 (ko) 2011-02-21 2012-10-08 서경진 차량용 리모컨 키
JP2014000873A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Nippon Soken Inc 車両用無線通信システム
JP2014025227A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置

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