JPH11256514A - 浮体構造物の係留用支持具 - Google Patents

浮体構造物の係留用支持具

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Publication number
JPH11256514A
JPH11256514A JP5644398A JP5644398A JPH11256514A JP H11256514 A JPH11256514 A JP H11256514A JP 5644398 A JP5644398 A JP 5644398A JP 5644398 A JP5644398 A JP 5644398A JP H11256514 A JPH11256514 A JP H11256514A
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JP
Japan
Prior art keywords
casing
mooring
support
floating body
body structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP5644398A
Other languages
English (en)
Inventor
Taizo Fujioka
泰三 藤岡
Hidesuke Ouchi
秀介 大内
Masamitsu Kondo
雅光 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP5644398A priority Critical patent/JPH11256514A/ja
Publication of JPH11256514A publication Critical patent/JPH11256514A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】浮体構造物が水面の昇降に追従して円滑に昇降
するとともに、係留杭に対して浮体構造物を水平方向に
調節した状態で取り付けることができる。 【解決手段】浮体構造物が係留されるように水域内に垂
直に設けられた係留杭20が内部を挿通するように、中
空の直方体状に構成されたケーシング12が係留杭20
に嵌合されている。ケーシング12における各コーナー
部には、ケーシング12内を挿通する係留杭20の外周
面に転接するように、ガイドローラー16がそれぞれが
水平な状態に配置されている。ケーシング12は、係留
杭20に近接している浮体構造物の側面に取り付けられ
たスライドガイド11に支持されている。スライドガイ
ド11によるケーシング12の支持位置は、水平方向に
調整可能になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮き桟橋等の浮体
構造物を、浮体構造物に近接した水域内に垂直に設けら
れた係留杭に係留するために使用される浮体構造物の係
留用支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】海上、湖水上等に配置される浮き桟橋等
の浮体構造物は、通常、浮体構造物に近接した水域内に
垂直に配置された鋼管等の係留杭に係留されるようにな
っている。係留杭に係留される浮体構造物は、波、潮の
干満等によって昇降する水面の影響を受けるために、係
留杭に対して昇降可能に係留する必要がある。
【0003】例えば、特開平6−101215号公報に
は、係留杭を取り囲むように配置された浮き桟橋の各側
面に、係留杭に対して上下方向に転接するガイドローラ
ーを、クッション材を介してそれぞれ取り付ける構成が
開示されている。このような浮き桟橋の支持構造では、
潮の干満等によって浮き桟橋が昇降する際には、各ガイ
ドローラーが係留杭に転接するために、浮き桟橋は、係
留杭に沿って円滑に昇降する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】浮き桟橋を係留する係
留杭は、通常、水域内に配置されるために、所定の位置
に正確に設置することが容易でなく、係留杭は、所定の
位置からずれた状態になるおそれがある。前述した公報
に開示された構成では、係留杭に対して浮き桟橋が固定
された状態になっているために、係留杭が所望の位置か
らずれた状態になると、浮き桟橋の位置も所望の位置か
ら大きくずれた状態になり、その位置を調整することが
容易でないという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、係留杭の位置がずれた状態になっ
ていても、浮き桟橋自体を、予め設定された所定の位置
となるように容易に調整することができる浮体構造物の
係留用支持体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の浮体構造物の係
留用支持体は、浮体構造物が係留されるように水域内に
垂直に設けられた係留杭が内部を挿通するように係留杭
に嵌合される中空の直方体状に構成されたケーシング
と、このケーシングにおける各コーナー部に、ケーシン
グ内を挿通する係留杭の外周面に転接するように、それ
ぞれが水平な状態に配置された4つのガイドローラー
と、前記ケーシングが支持されるように、前記係留杭に
近接した浮体構造物の側面に取り付けられており、その
ケーシングの支持位置が水平方向に調整可能になったス
ライドガイドと、を具備することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明の浮体構造物の係留用支持
体の実施の形態の一例を示す平面図、図2は、その側面
図である。この浮体構造物の係留用支持体10は、例え
ば、浮体構造物である浮き桟橋を、鋼管等によって構成
された係留杭20に係留するために使用され、浮き桟橋
に取り付けられるスライドガイド11と、係留杭20に
嵌合された状態でこのスライドガイド11に取り付けら
れるケーシング12とを有している。
【0009】ケーシング12は、上面および下面がそれ
ぞれ開放された中空の偏平な直方体状に構成されてお
り、内部を係留杭20が挿通するように、係留杭20よ
りも一回り大きな正方形状になっている。ケーシング1
2における各コーナー部の下部には、支持板13が水平
な状態でそれぞれ設けられている。各支持板13は、ケ
ーシング12の各コーナーにおける下部にそれぞれ嵌合
されている。各支持板13上には、一対の取付板14
が、それぞれ垂直に取り付けられている。
【0010】各取付板14は、それぞれが、ケーシング
12の各コーナー部の二等分線に沿った状態になってお
り、ケーシング12の各コーナー部の二等分線とは直交
する方向に適当な間隔があけられている。そして、各取
付板14の上部間には、ローラー軸15が、ケーシング
12の各コーナー部における二等分線とは直交する方向
に沿った状態で、それぞれ回転可能に架設されており、
このローラー軸15に、ウレタンゴム製のガイドローラ
ー16がそれぞれ一体的に取り付けられている。各ガイ
ドローラー16の直径は、ケーシング12の上下方向の
厚さよりも小さく、各ガイドローラー16は、それぞ
れ、ケーシング12内に収容された状態になっている。
【0011】ケーシング12における相互に対向するコ
ーナー部にそれぞれ設けられた一対のガイドローラー1
6同士は、ケーシング12内を挿通する係留杭20の外
径にほぼ等しい間隔があけられており、各ガイドローラ
ー16が、ケーシング12内を挿通する係留杭20の外
周面をそれぞれ転接するようになっている。
【0012】ケーシング12は、浮き桟橋に取り付けら
れるスライドガイド11によって支持されている。スラ
イドガイド11には、浮き桟橋の側面に取り付けられる
長板状の連結プレート11aが設けられている。連結プ
レート11aは、幅方向が垂直になった状態で、水平に
沿った直線状に配置されている。連結プレート11aに
は、一方の側方に突出する一対のガイドプレート11b
が、連結プレート11aに対してそれぞれ直角に取り付
けられている。各ガイドプレート11bは、それぞれ長
板状をしており、連結プレート11aの各端面からそれ
ぞれ等しい距離だけ離れた位置にて、ケーシング12に
おける相互に対向する一対の側面の外側表面に沿うよう
に、幅方向を垂直な状態で、連結プレート11aから水
平に沿って延出している。各ガイドプレート11bにお
ける上下方向の中央部には、長手方向に沿って延びる長
孔11cがそれぞれ設けられている。
【0013】各ガイドプレート11b間には、ケーシン
グ12の相互に対向する一対の側面がスライド可能に嵌
合されており、ケーシング12における各ガイドプレー
ト11bに対向した各側面には、スライドガイド11の
連結プレート11aに近接した端部に、ボルト17が、
ネジ部が設けられたそれぞれの先端部が外側に位置する
ようにそれぞれ設けられるとともに、各ボルト17に対
して所定の距離だけ離れたケーシング12の各側面にお
ける中央寄りの位置にも、ボルト17が、ネジ部が設け
られたそれぞれの先端部が外側に位置するように、それ
ぞれ設けられている。ケーシング12の各側面に設けら
れた一対のボルト17は、各ガイドプレート11bに設
けられた長孔11cを、長孔11c内をスライドし得る
ように挿通しており、各ボルト17には、ナット18が
それぞれネジ結合されて、ケーシング12が、スライド
ガイド11に対する水平方向の位置が調整された状態で
固定されている。
【0014】各ガイドプレート11bの相互に対向する
側面の上端部および下端部には、各ガイドプレート11
b間に嵌合されたケーシング12の上面および下面に沿
ったブラケット19が、各ガイドプレート11bに沿っ
て、それぞれ水平に設けられている。各ブラケット19
は、連結プレート11a側になるにつれて順次幅方向寸
法が大きくなった三角形状に構成されており、各ガイド
プレート11b間に嵌合されたケーシング12が水平に
スライドするように、ケーシング12を保持している。
【0015】このような構成の浮体構造物の係留用支持
体10は、水域内に設けられた係留杭20にケーシング
12を嵌合させて、ケーシング12が、浮き桟橋の側面
に取り付けられたスライドガイド11に取り付けられ
る。このとき、スライドガイド11におけるガイドプレ
ート11b間に、係留杭20に嵌合されたケーシング1
2が挿入されて、ケーシング12の各側面にそれぞれ取
り付けられた一対のボルト17が、スライドガイド11
におけるガイドプレート11bに設けられた長孔11c
内に挿入される。そして、このような状態で、浮き桟橋
が水域における所定の位置となるように、ケーシング1
2に対して、浮機桟橋全体を水平方向にスライドさせ
る。これにより、ケーシング12に対してスライドプレ
ート11も水平方向にスライドされ、ケーシング12の
各側面に取り付けられた一対のボルト17が、長孔11
c内をスライドする。
【0016】このようにして、浮き桟橋が、水域内にお
ける予め設定された所定の位置になると、各ボルト17
に対してナット18がそれぞれネジ結合されて締め付け
られ、各ボルト17は、各ガイドプレート11bに設け
られた長孔11c内の所定の位置にてそれぞれ固定され
る。これにより、浮き桟橋は、水域内における所定位置
に固定された状態になる。従って、係留杭20自体が、
水域内における所定の位置からずれた状態で設置されて
いても、係留杭20に対する浮き桟橋の位置を調整する
ことができ、例えば、図3および図4に示すような状態
で、浮き桟橋を水域内の所定位置にて係留杭20に係留
させることができる。
【0017】係留杭20に浮き桟橋が係留された状態で
は、潮の干満、波の影響等によって浮き桟橋が昇降する
と、各ガイドローラー16が係留杭20の外周面に沿っ
て転接し、浮き桟橋は水面の昇降に追従して円滑に昇降
する。
【0018】本発明の浮体構造物の係留用支持具10で
は、中空直方体状になったケーシング12の各コーナー
部の内部に、ガイドローラー16がそれぞれ設けられて
いるために、例えば、各ガイドローラー16の取付位置
を各コーナー部における二等分線方向に沿って変更する
ことにより、あるいは、直径の異なるガイドローラー1
6に取り替えることにより、直径の異なる係留杭20で
あっても、容易に対応することができる。
【0019】また、各ガイドローラー16をそれぞれ支
持する各支持板13は、ケーシング12におけるコーナ
ー部を挟んで配置された一対の側面間に架設状態で強固
に取り付けられているために、係留杭20から大きな力
各ガイドローラー16に加わっても、各ガイドローラー
16の破損が防止される。さらに、ケーシング12自体
の剛性の低いものであっても、各支持板13によって補
強された状態になっているために破損するおそれがな
く、従って、ケーシング12として、市販の角パイプの
ような薄肉のものを使用することができる。
【0020】本発明の係留用支持具は、小型の浮き桟
橋、特に、軽量なガラス繊維強化プラスチック(FR
P)製の浮き桟橋に好適であり、このような小型、軽量
の浮き桟橋では、所定の位置に容易に設置することがで
きることによって、水域を有効に利用することができ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の浮体構造物の係留用支持具は、
このように、浮体構造物に取り付けられたスライドガイ
ドに、係留杭に嵌合されたケーシングが、支持位置を水
平方向に調整可能に取り付けられているために、係留杭
に対する浮体構造物の位置を容易に調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮体構造物の係留用支持具の実施の形
態における一例を示す平面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その浮体構造物の係留用支持具の動作説明のた
めの平面図である。
【図4】その側面図である。
【符号の説明】 10 係留用支持具 11 スライドガイド 11a 連結プレート 11b ガイドプレート 11c 長孔 12 ケーシング 13 支持板 14 取付板 15ローラー軸 16ガイドローラー 17 ボルト 18 ナット 19 ブラケット 20 係留杭

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮体構造物が係留されるように水域内に
    垂直に設けられた係留杭が内部を挿通するように係留杭
    に嵌合される中空の直方体状に構成されたケーシング
    と、 このケーシングにおける各コーナー部に、ケーシング内
    を挿通する係留杭の外周面に転接するように、それぞれ
    が水平な状態に配置された4つのガイドローラーと、 前記ケーシングが支持されるように、前記係留杭に近接
    した浮体構造物の側面に取り付けられており、そのケー
    シングの支持位置が水平方向に調整可能になったスライ
    ドガイドと、 を具備することを特徴とする浮体構造物の係留用支持
    具。
JP5644398A 1998-03-09 1998-03-09 浮体構造物の係留用支持具 Pending JPH11256514A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5644398A JPH11256514A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 浮体構造物の係留用支持具

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JP5644398A JPH11256514A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 浮体構造物の係留用支持具

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JPH11256514A true JPH11256514A (ja) 1999-09-21

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ID=13027241

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JP5644398A Pending JPH11256514A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 浮体構造物の係留用支持具

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JP (1) JPH11256514A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101183275B1 (ko) 2012-04-16 2012-09-14 주식회사 승화명품건설 부유구조물용 파일가이드
CN105803920A (zh) * 2016-05-26 2016-07-27 陈桂霞 一种浮桥定位用抱桩器
CN105862567A (zh) * 2016-05-26 2016-08-17 陈桂霞 一种抱桩器
CN106049252A (zh) * 2016-05-26 2016-10-26 陈桂霞 一种定位抱桩器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101183275B1 (ko) 2012-04-16 2012-09-14 주식회사 승화명품건설 부유구조물용 파일가이드
CN105803920A (zh) * 2016-05-26 2016-07-27 陈桂霞 一种浮桥定位用抱桩器
CN105862567A (zh) * 2016-05-26 2016-08-17 陈桂霞 一种抱桩器
CN106049252A (zh) * 2016-05-26 2016-10-26 陈桂霞 一种定位抱桩器

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