JP2560483Y2 - 水質監視器の支持構造 - Google Patents

水質監視器の支持構造

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JP2560483Y2
JP2560483Y2 JP690693U JP690693U JP2560483Y2 JP 2560483 Y2 JP2560483 Y2 JP 2560483Y2 JP 690693 U JP690693 U JP 690693U JP 690693 U JP690693 U JP 690693U JP 2560483 Y2 JP2560483 Y2 JP 2560483Y2
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幸彦 須田
石川  浩
義弘 中津
実 大沢
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建設省関東地方建設局長
株式会社テクノ大手
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば河川、排水路
あるいは港湾等の水位が変動する場所に反射率測定型の
水質監視器を設置する際に用いて好適な水質監視器の支
持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川等の水面に油膜が発生してい
るか否かを監視する手段として種々の方式のものが提供
されているが、これらを測定方法の相違から大別すれ
ば、水と油の浮力差を用いる浮力差測定型のもの、水面
の反射率差を測定する反射率測定型のもの、さらには誘
電率差を用いるものの3種類に分類される。また水質を
監視する監視器の設置構造の相違によって分類すれば、
水面に監視器を浮かべて使用するものと、水面から監視
器を離して使用するものの2種類に分類され、上述した
反射率測定型のものは後者に属する。
【0003】ところで、上記反射率測定型の水質監視器
は、水面に油膜が存在すると油膜が光るために水面の可
視光線に対する反射率が増大するという原理を用いたも
のであり、その具体的な使用態様としては、例えば図2
に示すように、河川に設置された水門や橋脚あるいは港
湾の湾岸等の建築構造物1に水面Fと直交する方向に伸
びる支持柱2を設置し、この支持柱2に水面Fへ向かっ
て延びるアーム3を取り付けてその先端に水面Fの反射
率を測定する監視器4を配設し、さらに上記支持柱2
に、上記監視器4からケーブル5を介して伝達される反
射率測定信号を変換して油膜の有無を判断する変換器6
を取り付けることが一般に行われている。
【0004】ところで、このような反射率測定型の監視
器4にあっては、監視精度を高める上で監視器4を水面
Fに対して垂直に保持する必要があるとともに、監視器
4から水面Fまでの距離を測定に適した一定値に保つ必
要がある。そこで、上述した従来例では監視器4とアー
ム3との接続部分を、監視器4の上端側の軸部4aとア
ーム3の先端のホルダ7とを嵌合させて締付けボルト8
で締め付ける構造とするとともに、アーム3を支持柱2
に沿って移動可能に設けることにより、監視器4の設置
場所に応じて監視器4の高さを調整できるように配慮が
されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の監視器4の支持構造では、監視器4の設置場所
に応じて監視器4の高さを調整できるものの、一旦監視
器4の高さを設定した後に水面Fの水位が変動すれば再
び距離が狂ってしまい、正確な監視を継続して行うこと
ができないという不都合があった。特に河川などの水位
変化が大きい場所では、時として監視器4が水没して水
面監視を全く行うことができなくなることがあり、この
ような場合には機器の損傷を招くこともあった。
【0006】この考案は、上述の事情を鑑みてなされた
もので、水位変化が生じる場所でも継続して水面の水質
監視を行うことができる水質監視器の支持構造を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案の水質監視器の
支持構造では、水中から水面上に向かって中空の支持管
を立設し、この支持管の水没部に当該支持管の内外を連
通する通水口を形成し、この支持管の内部に、水面に浮
かぶフロートを当該支持管の内面に沿って移動自在に挿
入し、このフロートに、上記水質監視器を当該フロート
と連動して移動可能な状態で連結することにより、上記
課題の解決を図っている。
【0008】
【作用】上記構成によれば、水面の水位変化に応じてフ
ロートが支持管内面に沿って上下に移動するため、フロ
ートと連結された監視器が水位の変動に応じて上下に移
動することとなり、この結果、監視器と水面との距離が
一定に保たれる。しかもフロートが支持管内面に案内さ
れることによってフロートの傾きが規制され、このため
監視器の水面に対する垂直性も維持される。
【0009】さらに、フロートを支持管に内蔵している
ので、波浪や風雨等による水面Fの乱れが緩衝されてフ
ロートの姿勢が安定し、このため監視器の姿勢の安定度
も一層向上する。
【0010】
【実施例】以下、図1を参照して本考案の一実施例を説
明する。なお、上述した図2に示す従来例と同一の構成
要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0011】図1において符号10は支持管である。こ
の支持管10はステンレスや合成樹脂等の耐食性材料を
素材として全体を断面円形の中空管状に形成してなるも
ので、図示せぬ下端部が水底に埋設されることによって
水中から水上へ向かって水面Fと直交した状態で立設せ
しめられている。この支持管10の側面には、当該支持
管10の側壁をその水没部10aから水上部10bにか
けて貫いて上下に延びる細幅のスリット(通水口)11
が形成され、このスリット11により支持管10の内部
には常に測定対象となる河川等の流水が導かれている。
【0012】そして、支持管10の内部にはフロート1
2が挿入されている。このフロート12は全長の半分が
水面下に没する程度の浮力を有するように、錘12aに
よってその重量が調整されるとともに、支持管10の内
径よりも僅かに小径の円筒形状に形成されることによっ
て支持管10の内面10b沿いに上下方向へ移動可能と
されている。さらに、フロート12の上部には支持管1
0の軸線方向に延びる支柱13が配設され、その上端部
にはフロート12とほぼ同径の案内リング(案内部材)
14がその軸方向を支持管10に一致させて取り付けら
れている。
【0013】また、上記支柱13の中間には支持管10
のスリット11を介して支持管10の外部へ延びるトラ
ス状のアーム15が一体的に設けられ、その先端側は水
面Fの上方に位置せしめられている。このアーム15の
先端にはホルダ7が設けられ、このホルダ7に水質監視
器4の軸部4aが嵌合された上で図示せぬ締付けボルト
が締込まれることにより、アーム15の先端に水質監視
器4が水面Fと直交する向きで装着される構成とされて
いる。なお、水質監視器4は従来と同様にケーブル5を
介して変換器(図示略)と接続され、この変換器は例え
ば支持管10の図示せぬ上端等、フロート12やアーム
15の動きに支障とならない位置に設定される。
【0014】次に、以上の構成からなる水質監視器支持
構造の作用を説明する。本実施例の支持構造によって水
質監視器4を所定の測定位置に設置するには、まず監視
器4の軸部4aをアーム15のホルダ7と嵌合させ、監
視器4の下端から水面Fまでの距離Lを所定の監視距離
に一致させた上でホルダ7に付属の締付けボルトを締め
込んで監視器4を固定する。これにより、監視器4は水
面Fに対して垂直かつ一定距離をおいた状態に支持さ
れ、水質監視が精度良く行われる。
【0015】そして、河川の増水や海面の潮位変動によ
って水面Fの位置が変化した場合、フロート12がこれ
に連動して支持管10の内部を上下に移動するので、フ
ロート12と支柱13及びアーム15を介して連結され
た監視器4も同時に上下に移動する。従って、水位が変
動しても水面Fにおける油膜存在の有無を監視器4で正
確に把握できる。しかも、フロート12が支持管10の
内面に案内されつつ上下に移動するので、フロート12
の支持管10の軸線に対する傾きが規制され、この結果
監視器4の水面Fに対する向きが常に垂直に維持されて
監視精度の劣化が防止される。さらに、本実施例ではア
ーム13の上端に案内リング14を設けているので、フ
ロート12の傾きが一層厳しく制限されることとなり、
この結果、監視器4の水面Fに対する垂直性が一層精度
良く維持されて監視精度の向上に一層貢献する。
【0016】加えて、本実施例では支持管10にスリッ
ト11を形成して支持管10の内部に流水を導くことに
よってフロート12を支持管10に内部に浮かべる構成
としたため、波浪、風雨、流速等による水面Fの乱れを
緩衝して監視器4の姿勢の安定度を高めることができる
とともに、漂流物との衝突によるフロート12の姿勢の
乱れや損傷をも防止でき、さらには、監視器4の水没を
防止してこれによる監視器4の故障のおそれをも排除で
きる。 なお、本実施例は本考案のあくまで一例を示す
ものであり、例えばフロート12の形状や支柱13、ア
ーム15の構造等は必要に応じて適宜変更され得るもの
である。また、案内リング14の外周部に支持管10の
内面に沿って転動するコロ等の転動部品を取り付けるこ
とにより、フロート12の摺動抵抗を減らしてフロート
12の移動を円滑ならしめても良い。
【0017】さらに、以上の説明では、特に水面Fの可
視光の反射率を測定して油膜の有無を監視する場合を例
に挙げているが、本考案はこれに限定されることなく、
その他、反射率測定によって判別し得る種々の水質汚染
の監視器の支持に用いられるものである。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、水位の変動に応じてフロートが支持管内面に沿って
上下に移動することにより、監視器から水面までの距離
が一定に保たれるとともに、監視器の水面に対する垂直
性も維持されるので、河川や港湾等の水位変動を伴う場
所でも常に同一条件で水質を監視でき、特にフロートを
支持管に内蔵したために波浪等による水面の乱れの影響
を排除し、監視器の姿勢の安定度を向上させて監視精度
の向上にも貢献でき、さらには監視器の水没を防止して
機器の損傷を回避できるという優れた効果が得られる。
また、特にフロートの端面側に支柱を設けてその先端
に案内部材を付加した場合には、フロートの支持管に対
する傾きを一層厳しく規制して監視器の水面に対する垂
直性を一層確実に維持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例における断面図である。
【図2】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
4……水質監視器 10……支持管
10a……水没部 11……スリット(通水口) 12……フロート
13……支柱 14……案内リング(案内部材)
F……水面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中津 義弘 東京都千代田区九段北1丁目14番16号 株式会社テクノ大手内 (72)考案者 大沢 実 東京都千代田区九段北1丁目14番16号 株式会社テクノ大手内 (56)参考文献 特開 昭60−42618(JP,A) 特開 昭58−210566(JP,A) 実開 昭63−175843(JP,U) 実開 平2−24367(JP,U) 実開 平2−59457(JP,U) 実開 昭58−42656(JP,U) 実開 昭63−174063(JP,U) 特公 昭56−37497(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】河川等の水面の反射率を計測して油膜等に
    よる水質汚染の有無を検出する水質監視器を、被測定対
    象となる水面と対向した状態に支持する水質監視器の支
    持構造であって、 水中から水面上に向かって中空の支持管が立設され、こ
    の支持管の水没部に、当該支持管の内外を連通する通水
    口が形成され、この支持管の内部に、水面に浮かぶフロ
    ートが当該支持管の内面に沿って移動自在に挿入され、
    このフロートに、上記水質監視器が当該フロートと連動
    して移動可能な状態で連結されてなることを特徴とする
    水質監視器の支持構造。
  2. 【請求項2】上記フロートの端面に上記支持管の軸線方
    向に延びる支柱が配設され、この支柱の先端に上記支持
    管の内面に沿って移動可能な案内部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の水質監視器の支持構
    造。
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