JPH0665850U - 水質監視器の支持構造 - Google Patents

水質監視器の支持構造

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JPH0665850U
JPH0665850U JP690693U JP690693U JPH0665850U JP H0665850 U JPH0665850 U JP H0665850U JP 690693 U JP690693 U JP 690693U JP 690693 U JP690693 U JP 690693U JP H0665850 U JPH0665850 U JP H0665850U
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幸彦 須田
石川  浩
義弘 中津
実 大沢
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建設省関東地方建設局長
株式会社テクノ大手
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水位変化が生じる場所でも継続して水面の水質
監視を行うことができる水質監視器の支持構造を提供す
ることを目的とする。 【構成】水中から水面上に向かって中空の支持管10を立
設し、この支持管10の水没部10aに当該支持管の内外を
連通する通水口11を形成し、この支持管10の内部に、水
面Fに浮かぶフロート12を当該支持管10の内面に沿って
移動自在に挿入し、このフロート12に、上記水質監視器
4を当該フロート12と連動して移動可能な状態で連結す
る。このような構成によれば、水面Fの水位変化に応じ
てフロート12が支持管10内面に沿って上下に移動するた
め、フロート12と連結された監視器4が水位の変動に応
じて上下に移動することとなり、監視器4と水面Fとの距
離が一定に保たれる。しかもフロート12が支持管10内面
に案内されることによってフロート12の傾きが規制さ
れ、このため監視器4の水面Fに対する垂直性も維持され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば河川、排水路あるいは港湾等の水位が変動する場所に反射 率測定型の水質監視器を設置する際に用いて好適な水質監視器の支持構造に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川等の水面に油膜が発生しているか否かを監視する手段として種々の 方式のものが提供されているが、これらを測定方法の相違から大別すれば、水と 油の浮力差を用いる浮力差測定型のもの、水面の反射率差を測定する反射率測定 型のもの、さらには誘電率差を用いるものの3種類に分類される。また水質を監 視する監視器の設置構造の相違によって分類すれば、水面に監視器を浮かべて使 用するものと、水面から監視器を離して使用するものの2種類に分類され、上述 した反射率測定型のものは後者に属する。
【0003】 ところで、上記反射率測定型の水質監視器は、水面に油膜が存在すると油膜が 光るために水面の可視光線に対する反射率が増大するという原理を用いたもので あり、その具体的な使用態様としては、例えば図2に示すように、河川に設置さ れた水門や橋脚あるいは港湾の湾岸等の建築構造物1に水面Fと直交する方向に 伸びる支持柱2を設置し、この支持柱2に水面Fへ向かって延びるアーム3を取 り付けてその先端に水面Fの反射率を測定する監視器4を配設し、さらに上記支 持柱2に、上記監視器4からケーブル5を介して伝達される反射率測定信号を変 換して油膜の有無を判断する変換器6を取り付けることが一般に行われている。
【0004】 ところで、このような反射率測定型の監視器4にあっては、監視精度を高める 上で監視器4を水面Fに対して垂直に保持する必要があるとともに、監視器4か ら水面Fまでの距離を測定に適した一定値に保つ必要がある。そこで、上述した 従来例では監視器4とアーム3との接続部分を、監視器4の上端側の軸部4aと アーム3の先端のホルダ7とを嵌合させて締付けボルト8で締め付ける構造とす るとともに、アーム3を支持柱2に沿って移動可能に設けることにより、監視器 4の設置場所に応じて監視器4の高さを調整できるように配慮がされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の監視器4の支持構造では、監視器4の設置場所 に応じて監視器4の高さを調整できるものの、一旦監視器4の高さを設定した後 に水面Fの水位が変動すれば再び距離が狂ってしまい、正確な監視を継続して行 うことができないという不都合があった。特に河川などの水位変化が大きい場所 では、時として監視器4が水没して水面監視を全く行うことができなくなること があり、このような場合には機器の損傷を招くこともあった。
【0006】 この考案は、上述の事情を鑑みてなされたもので、水位変化が生じる場所でも 継続して水面の水質監視を行うことができる水質監視器の支持構造を提供するこ とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案の水質監視器の支持構造では、水中から水面上に向かって中空の支持 管を立設し、この支持管の水没部に当該支持管の内外を連通する通水口を形成し 、この支持管の内部に、水面に浮かぶフロートを当該支持管の内面に沿って移動 自在に挿入し、このフロートに、上記水質監視器を当該フロートと連動して移動 可能な状態で連結することにより、上記課題の解決を図っている。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、水面の水位変化に応じてフロートが支持管内面に沿って上 下に移動するため、フロートと連結された監視器が水位の変動に応じて上下に移 動することとなり、この結果、監視器と水面との距離が一定に保たれる。しかも フロートが支持管内面に案内されることによってフロートの傾きが規制され、こ のため監視器の水面に対する垂直性も維持される。
【0009】 さらに、フロートを支持管に内蔵しているので、波浪や風雨等による水面Fの 乱れが緩衝されてフロートの姿勢が安定し、このため監視器の姿勢の安定度も一 層向上する。
【0010】
【実施例】
以下、図1を参照して本考案の一実施例を説明する。なお、上述した図2に示 す従来例と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0011】 図1において符号10は支持管である。この支持管10はステンレスや合成樹 脂等の耐食性材料を素材として全体を断面円形の中空管状に形成してなるもので 、図示せぬ下端部が水底に埋設されることによって水中から水上へ向かって水面 Fと直交した状態で立設せしめられている。この支持管10の側面には、当該支 持管10の側壁をその水没部10aから水上部10bにかけて貫いて上下に延び る細幅のスリット(通水口)11が形成され、このスリット11により支持管1 0の内部には常に測定対象となる河川等の流水が導かれている。
【0012】 そして、支持管10の内部にはフロート12が挿入されている。このフロート 12は全長の半分が水面下に没する程度の浮力を有するように、錘12aによっ てその重量が調整されるとともに、支持管10の内径よりも僅かに小径の円筒形 状に形成されることによって支持管10の内面10b沿いに上下方向へ移動可能 とされている。さらに、フロート12の上部には支持管10の軸線方向に延びる 支柱13が配設され、その上端部にはフロート12とほぼ同径の案内リング(案 内部材)14がその軸方向を支持管10に一致させて取り付けられている。
【0013】 また、上記支柱13の中間には支持管10のスリット11を介して支持管10 の外部へ延びるトラス状のアーム15が一体的に設けられ、その先端側は水面F の上方に位置せしめられている。このアーム15の先端にはホルダ7が設けられ 、このホルダ7に水質監視器4の軸部4aが嵌合された上で図示せぬ締付けボル トが締込まれることにより、アーム15の先端に水質監視器4が水面Fと直交す る向きで装着される構成とされている。なお、水質監視器4は従来と同様にケー ブル5を介して変換器(図示略)と接続され、この変換器は例えば支持管10の 図示せぬ上端等、フロート12やアーム15の動きに支障とならない位置に設定 される。
【0014】 次に、以上の構成からなる水質監視器支持構造の作用を説明する。 本実施例の支持構造によって水質監視器4を所定の測定位置に設置するには、 まず監視器4の軸部4aをアーム15のホルダ7と嵌合させ、監視器4の下端か ら水面Fまでの距離Lを所定の監視距離に一致させた上でホルダ7に付属の締付 けボルトを締め込んで監視器4を固定する。これにより、監視器4は水面Fに対 して垂直かつ一定距離をおいた状態に支持され、水質監視が精度良く行われる。
【0015】 そして、河川の増水や海面の潮位変動によって水面Fの位置が変化した場合、 フロート12がこれに連動して支持管10の内部を上下に移動するので、フロー ト12と支柱13及びアーム15を介して連結された監視器4も同時に上下に移 動する。従って、水位が変動しても水面Fにおける油膜存在の有無を監視器4で 正確に把握できる。しかも、フロート12が支持管10の内面に案内されつつ上 下に移動するので、フロート12の支持管10の軸線に対する傾きが規制され、 この結果監視器4の水面Fに対する向きが常に垂直に維持されて監視精度の劣化 が防止される。さらに、本実施例ではアーム13の上端に案内リング14を設け ているので、フロート12の傾きが一層厳しく制限されることとなり、この結果 、監視器4の水面Fに対する垂直性が一層精度良く維持されて監視精度の向上に 一層貢献する。
【0016】 加えて、本実施例では支持管10にスリット11を形成して支持管10の内部 に流水を導くことによってフロート12を支持管10に内部に浮かべる構成とし たため、波浪、風雨、流速等による水面Fの乱れを緩衝して監視器4の姿勢の安 定度を高めることができるとともに、漂流物との衝突によるフロート12の姿勢 の乱れや損傷をも防止でき、さらには、監視器4の水没を防止してこれによる監 視器4の故障のおそれをも排除できる。 なお、本実施例は本考案のあくまで一 例を示すものであり、例えばフロート12の形状や支柱13、アーム15の構造 等は必要に応じて適宜変更され得るものである。また、案内リング14の外周部 に支持管10の内面に沿って転動するコロ等の転動部品を取り付けることにより 、フロート12の摺動抵抗を減らしてフロート12の移動を円滑ならしめても良 い。
【0017】 さらに、以上の説明では、特に水面Fの可視光の反射率を測定して油膜の有無 を監視する場合を例に挙げているが、本考案はこれに限定されることなく、その 他、反射率測定によって判別し得る種々の水質汚染の監視器の支持に用いられる ものである。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、水位の変動に応じてフロートが支持 管内面に沿って上下に移動することにより、監視器から水面までの距離が一定に 保たれるとともに、監視器の水面に対する垂直性も維持されるので、河川や港湾 等の水位変動を伴う場所でも常に同一条件で水質を監視でき、特にフロートを支 持管に内蔵したために波浪等による水面の乱れの影響を排除し、監視器の姿勢の 安定度を向上させて監視精度の向上にも貢献でき、さらには監視器の水没を防止 して機器の損傷を回避できるという優れた効果が得られる。 また、特にフロー トの端面側に支柱を設けてその先端に案内部材を付加した場合には、フロートの 支持管に対する傾きを一層厳しく規制して監視器の水面に対する垂直性を一層確 実に維持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例における断面図である。
【図2】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
4……水質監視器 10……支持管
10a……水没部 11……スリット(通水口) 12……フロート
13……支柱 14……案内リング(案内部材)
F……水面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石川 浩 千葉県松戸市初富飛地7−1 建設省関東 技術事務所内 (72)考案者 中津 義弘 東京都千代田区九段北1丁目14番16号 株 式会社テクノ大手内 (72)考案者 大沢 実 東京都千代田区九段北1丁目14番16号 株 式会社テクノ大手内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】河川等の水面の反射率を計測して油膜等に
    よる水質汚染の有無を検出する水質監視器を、被測定対
    象となる水面と対向した状態に支持する水質監視器の支
    持構造であって、 水中から水面上に向かって中空の支持管が立設され、こ
    の支持管の水没部に、当該支持管の内外を連通する通水
    口が形成され、この支持管の内部に、水面に浮かぶフロ
    ートが当該支持管の内面に沿って移動自在に挿入され、
    このフロートに、上記水質監視器が当該フロートと連動
    して移動可能な状態で連結されてなることを特徴とする
    水質監視器の支持構造。
  2. 【請求項2】上記フロートの端面に上記支持管の軸線方
    向に延びる支柱が配設され、この支柱の先端に上記支持
    管の内面に沿って移動可能な案内部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の水質監視器の支持構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156588A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Dkk Toa Corp 検知器
JP2012168198A (ja) * 2012-06-11 2012-09-06 Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp 浮遊固形物濃度計及び浮遊固形物濃度計測システム

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