JPH03286008A - 浮桟橋等の浮遊構造物の係留装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の利用分野） この発明は、浮桟橋等の浮遊構造物の係留装置に関し、
詳しくは浮遊構造物の設置水域に沿う任意間隔をおいて
、水底に打ち込んだ係留杭に対して適確に係留できる浮
遊構造物の係留装置に関する。

（従来技術とその欠点） 浮桟橋等の浮遊構造物を係留する方法として、設置水域
の係留位置にコンクリートパイルや鋼管製の係留杭を打
ち込んでおき、この係留杭と浮遊構造物本体の側面に装
備した係留装置とを連係する方式が一般的である。

上記係留装置ａの一例を第５図に示したが、浮遊構造物
すの側面Ｃに突設したローラー受け枠ｄの内面に係留杭
ｅを取り囲んで当接可能に設ける複数個のスライドロー
ラーｆを取り付けた形式がある。

この場合、浮遊構造物が潮の干満あるいは波浪等で上下
する運動に対してはスライドローラーｆにより係留杭ｅ
の上下方向に円滑に追従することを期待しているが、そ
のためには係留杭ｅの垂直方向及び間隔が精度良（設置
されていることが必要である。

しかしながらかかるスライドローラーｆはその受け枠ｄ
にその位置が一対のブラケットｇ、ｇに軸支固定されて
いるため初期の目的を完全には達成することが出来ない
のが現実であった。

一方、スライドローラーと係留杭との相対位置を調整す
る手段としては、図示はしないがスライドローラーを支
持するブラケットとローラー受けとの間に伸縮調節ボル
ト又はスペーサーを挿入して調整する方法が考えられる
が、この方法では風波等による浮遊構造物の激しい運動
に伴なう衝撃的荷重を繰返し受ける間に、伸縮調節ボル
トの緩み、変形、破損、脱落等の不具合が生じていた。

又調整代を大きくとるためには、調節ボルトや余分のス
ペーサーが必要となり、そして、そのために装置全体の
寸法が大きくなる等の欠点があった。

（発明の目的） この発明の目的は、上述した従来装置の問題点を解決し
た浮桟橋等の浮遊構造物の係留装置を提案するちのであ
る。

（発明の構成） この発明は、浮桟橋等の浮遊構造物の設置水域に間隔を
おいた位置に垂設した係留杭に対して、上記浮遊構造物
を係留する装置において、上記浮遊構造物の側面から水
平方向に、上記係留杭を包囲するローラー受け枠と、こ
のローラー受け枠の内面に設けた対をなすブラケットと
、このブラケット間に支持して上記係留杭の外周面に当
接可能に設けるスライドローラーとからなり、このうち
の少なくとも一つのスライドローラーにおいて、このス
ライドローラーの回転軸の両端部は、前記ブラケットに
対し、回動可能に枢着支持された回動支持板に取り付け
られ、この回動支持板と上記ブラケットとの各々に回動
軸に対して同心円位置上に複数の位置設定穴を設けてあ
り、上記スライドローラーな回動軸な中心に回転させて
係留杭との間隙を調整可能としたことを特徴とする浮桟
橋の浮遊構造物の係留装置であって、特に好ましくは同
心円位置上に設けた回動支持板の位置設定穴と、ブラケ
ットの位置設定穴とのピッチを異ならせたことをよりな
る浮桟橋の浮遊構造物の係留装置にかかるものである。

この調整機能はその目的が達成できれば全てのスライド
ローラーに設けなくてもよいことは勿論である。

（具体例） 以下にこの発明について図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、この発明の係留装置Ａの一例を示すもので、
第５図に示した係留装置と浮遊構造物との関係と同様で
ある。浮遊構造物Ｂは幅２ｍＸ長さ１０ｍＸ高さ０．６
ｍ程度の大きさで、フロート部はガラス繊維補強プラス
チック製で浮力が大きく、強度耐久性等に優れた材料で
構成する。

図中Ｃは、浮遊構造物Ｂの設置水域に沿う任意間隔をお
いた位置に垂設した係留杭であり、第５図に示すように
浮遊構造物Ｂを囲んで海底に打ち込まれている。これは
直径０．３〜０．５ｍ程度のコンクリートパイルや鋼管
等で構成する。

この例では浮遊構造物Ｂの側面り個所に係留装置Ａを設
置し、各々係留杭Ｃに連結しである。

係留装置Ａは、第２図、第３図に示しであるように浮遊
構造物Ｂの側面りから水平方向に突設したローラー受け
枠Ｅを設け、係留杭Ｃを包囲する位置関係に構成する。

ローラー受け枠Ｅは、この例では略方形に枠組んで構成
してあり、係留杭Ｃの外周面に当設し、浮遊構造物Ｂの
上下運動に追従可能にするスライドローラーＦの取付は
フレームとなる。

スライドローラーＦは浮遊構造物Ｂの係留を確実に行な
うために、係留杭Ｃの外周面に少なくとも３個所設置す
る。

そしてこのスライドローラーＦは、第４図にも分解して
示すようにローラー受け枠Ｅの内面側に設けたブラケッ
トＧに支持されるが、スライドローラーＦの回動軸Ｈの
両端部にはブラケットＧ、Ｇに対して回動可能に枢着支
持できるようにした回動支持抜工、■を介して取付けで
ある。

そして回動支持抜工とローラー支持ブラケットＧとの各
々には、第４図に示しであるように、この発明の特徴と
なる位置設定穴Ｊ、Ｋを両部材の枢着回動軸りに対して
同心円位置上に複数個設けである。

スライドローラーＦを回動軸Ｈを中心に回転させると係
留杭Ｃとの相対位置が相当な範囲で調整可能で、スライ
ドローラーＦを係留杭Ｃに当接させた後、位置設定穴Ｊ
、に間に図示しないボルトを挿通し締結する。

尚、位置設定穴Ｊ、にの設置間隔は、両者等ピッチでも
よいが、この第４図に示したようにピッチを異ならせる
ことにより間隔調整がより密に行なえるようにできる。

（効果） 以上説明したように、この発明による係留装置Ａによれ
ば、スライドローラーＦを先端部に支持してなる回動支
持抜工とブラケットＧとの回動相対位置関係をもって、
係留杭Ｃとの間の間隙を手際よく、適確に調節可能で装
置全体がコンパクトに納まること、係留装置Ａに作用す
る荷重をボルトのせん断方向で受け持たせることにより
、従来方式の欠点であった変形、破損等無く耐久性が向
上すること等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の浮遊構造物の係留装置の全体を示す
平面図、第２図は第１図の立面図、第３図はこの発明の
係留装置の主要部の側面図、第４図は主要部の分解側面
図、第５図は従来からある浮遊構造物の係留装置の平面
図である。 係留装置 浮遊構造物 係留杭 ローラー受け枠 スライドローラー 支持ブラケット 回動軸 回動支持板 位置設定穴 枢着回動軸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）浮桟橋等の浮遊構造物の設置水域に間隔をおいた
   位置に垂設した係留杭に対して、上記浮遊構造物を係留
   する装置において、上記浮遊構造物の側面から水平方向
   に、上記係留杭を包囲するローラー受け枠と、このロー
   ラー受け粋の内面に設けた対をなすブラケットと、この
   ブラケット間に支持して上記係留杭の外周面に当接可能
   に設けるスライドローラーとからなり、このうちの少な
   くとも一つのスライドローラーにおいて、該スライドロ
   ーラーの回転軸の両端部が、前記ブラケットに対し、回
   動可能に枢着支持された回動支持板に取り付けられ、こ
   の回動支持板と上記ブラケットとの各々に上記回動軸に
   対して同心円位置上に複数の位置設定穴を設けてあり、
   上記スライドローラーを回動軸を中心に回転させて係留
   杭との間隙を調整可能としたことを特徴とする浮桟橋の
   浮遊構造物の係留装置。
2. （２）前記スライドローラーが、同心円位置上に設けた
   回動支持板の位置設定穴と、ブラケットの位置設定穴と
   のピッチを異ならせたことよりなる請求項第１項記載の
   浮桟橋の浮遊構造物の係留装置。