JPH11256078A - 一液型パテ - Google Patents

一液型パテ

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Publication number
JPH11256078A
JPH11256078A JP7852098A JP7852098A JPH11256078A JP H11256078 A JPH11256078 A JP H11256078A JP 7852098 A JP7852098 A JP 7852098A JP 7852098 A JP7852098 A JP 7852098A JP H11256078 A JPH11256078 A JP H11256078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
putty
ultraviolet
component
curing
pack type
Prior art date
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Pending
Application number
JP7852098A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Suzuki
安弘 鈴木
Yoshifumi Kanehira
吉史 兼平
Isao Urabe
勇雄 卜部
Akira Araumi
亮 荒海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UV COAT KK
Original Assignee
UV COAT KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より硬化時間を短縮することができ、美しい
平滑面への仕上げ加工ができる一液型パテを得る。 【解決手段】 ポリエステルアクリレート等の紫外線硬
化性成分を主成分として、さらにケイ酸マグネシウム等
の無機充填剤及び光重合開始剤を含有する紫外線硬化型
の一液型パテ。硬化性及び加工性がよいため、自動車な
どの車輌の製造時や使用時に外力により生じたへこみや
傷の補修のための板金加工におけるパテとして好適であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車輌
等に、外力によりへこみや傷が生じた際、板金加工によ
り補修するのに適する一液型パテに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】板金及
びプラスチック等の成形品は、それらの成形加工時ある
いは使用時において、外力によって損傷が生じることが
ある。このような損傷は、通常、パテを損傷部分に塗布
したのち、硬化させ、その後、研磨し、場合によっては
塗装等の仕上げ作業をすることにより補修している。
【0003】従来のパテは二液型のものが主に使用され
ているが、このような二液型パテは使用時に二つの液、
即ち基剤(硬化成分)と硬化剤とを混合して撹拌する操
作が必要となる。このため、混合時に空気が混入して気
泡が含まれたり、硬化ガスの発生により気泡孔が生じた
りすることがある。また、いわゆる「肉やせ」が生じや
すく、塗料の吸い込みにより上塗りの艶合わせに不備が
生じる。このような肉やせや気泡孔が生じた場合には、
表面の平滑性が失われ、仕上げ時の外観が不良となる。
【0004】また、二液型のパテの場合には、硬化成分
と硬化剤とを混合した直後から硬化反応が進行するた
め、パテ付け作業ができる時間(可使時間)が制限さ
れ、パテ付け作業には迅速性が要求される。このため従
来は、一部の熟練した作業員のみが作業に従事せざるを
得ないのが実情であり、これが作業性を損なう要因にも
なっている。
【0005】そこで本発明は、二液型のパテにおける気
泡孔、肉やせ、ブリスター、可使時間の制約といった上
記問題を解決し、より短時間で硬化させることができる
と共に作業性を更に向上できる一液型パテを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために研究を重ねた結果、二液型のパテの問題
点を一液型のパテにすることにより解決でき、更に硬化
材料として紫外線硬化性成分を使用することにより、赤
外線熱硬化型のパテに比べて、硬化時間を短縮でき、こ
れにより作業性を一層向上できることを見出し、本発明
を完成したものである。
【0007】本発明は、請求項1として、紫外線硬化性
成分を含有することを特徴とする一液型パテを提供す
る。また、本発明は、請求項2として、更に無機充填剤
を含有する請求項1記載の一液型パテを提供する。ま
た、本発明は、請求項3として、無機充填材が紫外線の
透過を妨げないものである請求項2記載の一液型パテを
提供する。また、本発明は、請求項4として、板金加工
用である請求項1,2又は3記載の一液型パテを提供す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いる紫外線硬化性成分
としては、紫外線の照射により硬化するものであれば特
に限定されるものではない。このような紫外線硬化性成
分としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、アクリルアミド等のビニル系モノマー、それらから
得られるオリゴマー、ポリエステルアクリレート、エポ
キシアクリレート、ウレタンアクリレート、多価アルコ
ールのアクリレート等のプレポリマーもしくはポリマー
又はそれらの混合物を挙げることができる。
【0009】一液型パテ中における紫外線硬化性成分の
含有量は、用途に応じて適宜決定することができるが、
通常は、20〜80重量%が好ましく、40〜60重量
%が特に好ましい。
【0010】本発明の一液型パテには、紫外線硬化性成
分を硬化させるための光重合開始剤を配合する。この光
重合開始剤としては、ベンゾインエーテル系、ベンゾフ
ェノン系、アセトフェノン系、チオキサントン系等の化
合物を挙げることができ、アミン類、スルホン類、ホス
フィン類の光開始助剤と併用することもできる。光重合
開始剤の配合量は、使用する紫外線硬化性成分の種類及
び量に応じて決定する。
【0011】本発明の一液型パテには、硬化後の硬度を
適度に調整し、耐久性を付与するとともに研磨作業性を
向上させるため、さらに無機充填剤を配合することがで
きる。
【0012】無機充填剤としては、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、シリカ、硫酸バリウム、酸
化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、タル
ク、ガラスビーズ、ガラス粉末、クレー、カオリン、雲
母、カーボンブラック、珪藻土、金属粉末、金属繊維等
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
なく、これらと同等の作用をなす他の成分を配合するこ
ともできる。
【0013】また、本発明の一液型パテは紫外線の照射
により硬化するものであるため、より厚塗りの塗膜にも
適用できるよう、無機充填剤としては、耐久性の付与及
び硬度の調整とともに、紫外線の透過を妨げないもので
あることが好ましい。このような紫外線の透過を妨げな
い無機充填剤としては、重フリントガラス、比重が約5
の鉛ガラス、比重が約2.5のソーダガラス、雲母等の
粉末を挙げることができる。
【0014】無機充填剤の配合量は、耐久性を付与し、
硬化後の研磨作業を円滑になすため、20〜80重量%
が好ましく、40〜50重量%が特に好ましい。
【0015】また、無機充填剤としては、耐久性の付与
及び硬度の調整を主目的とするもの、例えば、ケイ酸塩
と、紫外線の透過を主目的とするもの、例えば、ガラス
粉末とを組み合わせて用いることもできる。この場合の
両成分の配合比は、重量比で90:10〜10:90が
好ましく、40:60〜60:40が特に好ましい。
【0016】本発明の一液型パテには、さらに本発明の
目的を損なわない範囲の他の添加剤、例えば、有機顔料
として、アゾ顔料、フタロシアン顔料、縮合多環系顔
料、無機顔料として、酸化チタン系、カーボンブラッ
ク、カドミウム系、コバルト系、酸化鉄系を配合するこ
とができる。但し、各顔料の光透過性、耐久性を考慮し
て選択する。
【0017】本発明の一液型パテは、金属、プラスチッ
ク、石材、焼き物等の成形加工における補修に使用する
ことができるが、特に、板金加工、例えば、自動車の使
用時や製造時に外力により生じたへこみや傷等を補修す
る板金加工において有用である。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0019】実施例1 下記の各成分をニーダーで予備混合した後、三本ロール
ミルでさらに混合し、本発明の一液型パテを製造した。
なお、一液型パテは、硬化後の研磨性が#400〜60
0のサンドペーパーで研磨作業が可能な程度になるよう
に調整した。 (一液型パテの組成) ポリエステルアクリレート 25重量% (多官能型ポリエステルアクリレート(官能数3〜4)) アクリル系オリゴマー 25重量% (多官能型アクリレート(官能数2のアクリル酸エステルオリゴマー)) ケイ酸マグネシウムと無水酢酸の混合物 45重量% 光重合開始剤(ヒドロキシアセトフェノン) 4重量% 増感剤 1重量% (4,4’−ジエチルアミノフェノン)
【0020】このようにして得られた一液型パテを使用
し、実用性試験をした。まず、鉄製の板金の表面に、厚
さ1mm及び3mmになるように塗布した。その後、塗
布面に紫外線(波長約450〜200nm)を約5cm
離れた場所から、いずれも約10秒間照射して硬化させ
た。硬化前との比較において、外観に変化は見られず、
肉やせは極めて少なく、気泡孔等は発生していなかっ
た。また、硬度及び密着性も実用上十分な程度であっ
た。次に、#400〜600のサンドペーパーで研磨し
たところ、研磨作業を円滑になすことができ、美しい平
滑面に仕上げることができた。
【0021】実施例2 無機充填剤をケイ酸マグネシウムに代えて同量のガラス
粉末(雲母、炭酸カルシウム)にした他は同様にして、
本発明の一液型パテを得た。この一液型パテを用い、実
施例1と同様の実用性試験を行った。ただし、塗膜厚み
は約10mmとした。その結果、硬化前との比較におい
て、外観に変化は見られず、肉やせはごく少なく、気泡
孔等は発生していなかった。また、硬度及び密着性も実
用上十分な程度であった。次に、#400〜600のサ
ンドペーパーで研磨したところ、研磨作業を円滑になす
ことができ、美しい平滑面に仕上げることができた。
【0022】
【発明の効果】本発明の一液型パテは、一液型であるた
め、二液型の場合のように混合作業に起因する気泡孔、
肉やせ、ブリスターの発生の問題がない。また、紫外線
硬化型であるため、硬化時間がごく短時間ですみ、速や
かに研磨作業に移行できるため、作業時間の短縮も含め
て作業性を大きく向上させることができる。さらに、最
近汎用されるようになった紫外線硬化型樹脂塗料を使用
した塗装と併用すれば、よりいっそう作業性の円滑化を
図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08F 290/00 C08F 290/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線硬化性成分を含有することを特徴
    とする一液型パテ。
  2. 【請求項2】 更に無機充填剤を含有する請求項1記載
    の一液型パテ。
  3. 【請求項3】 無機充填材が紫外線の透過を妨げないも
    のである請求項2記載の一液型パテ。
  4. 【請求項4】 板金加工用である請求項1,2又は3記
    載の一液型パテ。
JP7852098A 1998-03-12 1998-03-12 一液型パテ Pending JPH11256078A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7852098A JPH11256078A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 一液型パテ

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JP7852098A JPH11256078A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 一液型パテ

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JPH11256078A true JPH11256078A (ja) 1999-09-21

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ID=13664218

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JP (1) JPH11256078A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328881A (ja) * 2000-05-17 2001-11-27 Inax Corp 陶磁器,人工石材等の補修方法
CN102702816A (zh) * 2012-06-29 2012-10-03 惠州市长润发涂料有限公司 一种手擦式光固化uv漆

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328881A (ja) * 2000-05-17 2001-11-27 Inax Corp 陶磁器,人工石材等の補修方法
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