JPH11254591A - 両面金属はく張積層板及びその製造方法 - Google Patents

両面金属はく張積層板及びその製造方法

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JPH11254591A
JPH11254591A JP10063730A JP6373098A JPH11254591A JP H11254591 A JPH11254591 A JP H11254591A JP 10063730 A JP10063730 A JP 10063730A JP 6373098 A JP6373098 A JP 6373098A JP H11254591 A JPH11254591 A JP H11254591A
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JP
Japan
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prepreg
metal foil
metal
double
smaller
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Pending
Application number
JP10063730A
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English (en)
Inventor
Akira Kato
亮 加藤
Katsuhiko Oya
勝彦 大矢
Kazuo Kataoka
一雄 片岡
Kiyoshi Kikuchi
清 菊地
Hiroyuki Kinoshita
裕之 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄物両面金属はく張積層板を成形後に端を切
り落とすとき、金属はくがだれたり、又は、切断により
生じた金属粉が切断面に付着したりすることを防止す
る。 【解決手段】 プリプレグ1より小さい寸法の金属はく
2を少なくとも片面に用い、この金属はく2の全周にわ
たってプリプレグ面が露出するようにプリプレグ1と重
ねて加熱加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面金属はく張積
層板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属はく張積層板はプリント配線板用の
材料として用いられており、通常、プリプレグの両面又
は片面に金属はくを重ね合わせ、ステンレス鏡板の間に
挿んで加熱加圧して製造される。プリプレグは、繊維基
材に熱硬化性樹脂のワニスを含浸乾燥して半硬化状態に
したものである。
【0003】プリプレグと金属はくとを重ねて加熱加圧
する過程で、半硬化状態の熱硬化性樹脂は一旦溶融して
流動化し加圧により金属はくと接着一体化する。溶融し
た熱硬化性樹脂が周囲からはみ出して金属はく面に付着
したり、プリプレグと金属はくとを重ねあわせる構成作
業時、又は、プレスへの移送作業時にプリプレグから発
生する樹脂粉が金属はくの表面に付着しないようにする
ため、プリプレグが周縁から露出しないような大きさの
金属はくが使用され、加熱加圧後に周縁の耳部を切り落
として製品として出荷される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】両面金属はく張積層板
は、両面の金属はく間の絶縁性が保たれている必要があ
り、出荷前に両面の金属はく間の耐電圧試験を行ってい
る。ところが、厚さ0.1mmのプリプレグを、1〜2
枚程度用いた薄型の金属はく張積層板において耐電圧不
良が続発するようになった。この現象は、プリプレグに
より構成される層の厚さが0.03mm〜0.2mmの
両面金属はく張積層板において顕著であった。本発明者
は、かかる耐電圧不良の原因について種々検討した結
果、耳部を切り落とす切断時に金属はくがだれたり、切
断により生じた金属粉が切断面に付着したりすることに
より、両面の金属はく間が導通する擬似導通が発生して
いることを見い出した。この擬似導通は、周縁を研磨す
るなどすることにより解消して耐電圧不良ではなくする
ことができる。
【0005】そこで、請求項1に記載の発明は、耳部を
切断するときに擬似導通を生じない両面金属はく張積層
板を提供することを目的とする。
【0006】また、請求項1に記載の発明になる両面金
属はく張積層板を、従来と同様にして製造すると、プリ
プレグの一部が金属はくで覆われていないため、溶融し
た熱硬化性樹脂により金属はく面及び鏡板面が熱硬化性
樹脂により汚染され、さらに、プレス盤面までも汚染さ
れることがあった。そこで、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の発明になる両面金属はく張積層板を製
造するときに、溶融した熱硬化性樹脂による金属はく
面、鏡板面及びプレス盤面が汚染しない製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、プリプレグ1より小さい寸法の金属はく2を少なく
ともプリプレグの片面に用い、この金属はく2の全周に
わたってプリプレグ面が露出するようにプリプレグ1と
重ねて加熱加圧してなる両面金属はく張積層板3である
(図1−(a)参照)。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、プリプレ
グ1より小さい寸法の金属はく2を少なくともプリプレ
グの片面に用い、この金属はく2の全周にわたってプリ
プレグ面が露出するようにプリプレグ2と重ね、プリプ
レグ1より大きい寸法で、加熱加圧成形後にはがすこと
の可能なフィルム4を金属はくの外側に重ねて加熱加圧
することを特徴とする両面金属はく張積層板の製造方法
である(材料構成について、図1−(b)参照)。
【0009】少なくとも片面の金属はく2がプリプレグ
1より小さいので、加熱加圧成形後に耳部4を切り落と
すときに、プリプレグ1より小さい金属はく2を避けて
耳部4を切り落とすことができるので、金属はくのだれ
及び金属粉による擬似導通を生じなくすることができ
る。また、プリプレグ1より大きい寸法のフィルム4を
プリプレグ1より小さい金属はく2の外側に重ねて加熱
加圧するので、金属はく2の面がフィルム4により覆わ
れているので、溶融した熱硬化性樹脂により金属はく2
の面、鏡板面及びプレス盤面いずれも汚染されることが
なくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】金属はく2は、プリプレグ1の周
囲が3〜15mm程度の幅で金属はく2により覆われな
い部分5が形成できる程度の寸法とするのが耳部の切り
落としを容易にすること及びプリプレグ1の上に金属は
く2を重ねるときプリプレグ1の端が露出しているので
位置合わせが容易となるなど作業上の観点から好まし
い。金属はく2により覆われない部分がこれより大き
く、すなわち、金属はく2をより小さくしても差し支え
ないが、切り落とす面積が大きくなるだけであり、材料
が無駄になることからその必要がない。本発明で、プリ
プレグ1より小さい寸法の金属はく2を少なくともプリ
プレグの片面に用いるが、他の面の金属はく6の寸法
は、プリプレグ1より大きくても小さくてもいずれでも
よい。また、金属はく2及び金属はく6としては、プリ
ント配線板用としては、銅はくを用いるのが好ましい。
金属はく2及び金属はく6の厚さについては特に制限は
なく、プリント配線板用に使用されている0.009〜
0.175mmのものを使用することができる。
【0011】加熱加圧成形後にはがすことの可能なフィ
ルム4としては、離型処理したアルミはく、ポリエチレ
ンフィルムなどを用いることができる。フィルム4の厚
さは0.05〜0.1mmであればよい。フィルム4と
しては、安価であること、また、例えば、多層プリント
配線板の内層板として片面をグランド層とするときな
ど、片面だけにエッチングを施すようなときには、エッ
チング終了時まではがさないで残しておくことにより、
レジストフィルムの代用とすることもできることから、
ポリエチレンフィルムを用いるのが好ましい。
【0012】本発明で用いられるプリプレグとしては、
積層板製造において汎用されている熱硬化性樹脂、例え
ば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂な
どに硬化剤その他必要な成分を配合し、ワニスとして繊
維基材に含浸乾燥したものが挙げられる。ここで用いら
れる繊維基材としても、積層板製造において汎用されて
いる繊維基材、例えば、ガラス織布、ガラス不織布、紙
などを使用することができる。加熱加圧の条件として
は、それぞれプリプレグに使用されている熱硬化性樹脂
に応じた温度、圧力及び時間によることができ、他に制
限はない。
【0013】
【実施例】実施例1 540mm四方の大きさで厚さ0.05mmのポリエチ
レンフィルム、530mm四方の大きさで厚さ0.03
5mmの銅はく、520mm四方の大きさで厚さ0.1
mmのガラス布基材エポキシ樹脂プリプレグ(樹脂分:
44重量%、日立化成工業株式会社製、GE−67N
(商品名)を使用)、510mm四方の大きさで厚さ
0.035mmの銅はく及び540mm四方の大きさで
厚さ0.05mmのポリエチレンフィルムをこの順に重
ねた構成体をステンレス鏡板の間に挿み、温度170
℃、圧力5MPaで1時間加熱加圧して、ポリエチレン
フィルム被覆両面銅張積層板を作製した。
【0014】得られたポリエチレンフィルム被覆両面銅
張積層板1000枚を、それぞれ、510mm四方の大
きさとなるように四辺をシャーを用いて切断した。そし
て、両面のポリエチレンフィルム被覆の一部をはがし
て、1cm四方の大きさで銅はく面を露出させた。露出
した銅はく面を電極として500Vの直流電圧を3秒間
印加する耐電圧試験を行った。その結果、導通が認めら
れるたものはなかった。
【0015】別途、510mm四方の大きさとなるよう
に四辺をシャーを用いて切断したポリエチレンフィルム
被覆両面銅張積層板の片面のみポリエチレンフィルム被
覆をはがし、この面にエッチングにより回路を形成した
後他の面のポリエチレンフィルム被覆をはがした。エッ
チング中に他の面のポリエチレンフィルム被覆がはがれ
ることがなかった。また、ポリエチレンフィルム被覆を
はがした他の面には傷が認めらたものはなかった。
【0016】比較例1 530mm四方の大きさで厚さ0.035mmの銅は
く、実施例1で使用したガラス布基材エポキシ樹脂プリ
プレグと同じガラス布基材エポキシ樹脂プリプレグ及び
530mm四方の大きさで厚さ0.035mmの銅はく
をこの順に重ねた構成体をステンレス鏡板の間に挿み、
温度170℃、圧力5MPaで1時間加熱加圧して、両
面銅張積層板を作製した。
【0017】得られた両面銅張積層板1000枚を、そ
れぞれ、510mm四方の大きさとなるように四辺をシ
ャーを用いて切断した。そして、両面の銅はく面を電極
として500Vの直流電圧を3秒間印加する耐電圧試験
を行った。その結果、45枚に導通が認められた。導通
が認められた両面銅張積層板について、周縁を研磨した
後再度耐電圧試験を行ったところ、全て導通が認められ
なくなった。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、耳部を
切断するときに擬似導通を生じない両面金属はく張積層
板を提供できる。また、請求項2に記載の製造方法によ
り、請求項1に記載の発明になる両面金属はく張積層板
を製造するときに、金属はく面が溶融した熱硬化性樹脂
により汚染しないようにすることができる。本発明は、
プリプレグにより構成される層の厚さが0.03〜0.
2mmの範囲である両面金属はく張積層板において特に
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明一実施例になる両面金属はく
張積層板の断面図、(b)は、本発明一実施例になる両
面金属はく張積層板の材料構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プリプレグ 2 小さい寸法の金属はく 3 両面金属はく張積層板 4 フィルム 5 金属はく2により覆われない部分 6 金属はく
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 清 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内 (72)発明者 木下 裕之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリプレグより小さい寸法の金属はくを
    少なくともプリプレグの片面に用い、この金属はくの全
    周にわたってプリプレグ面が露出するようにプリプレグ
    と重ねて加熱加圧してなる両面金属はく張積層板。
  2. 【請求項2】 プリプレグより小さい寸法の金属はくを
    少なくともプリプレグ片面に用い、この金属はくの全周
    にわたってプリプレグ面が露出するようにプリプレグと
    重ね、プリプレグより大きい寸法で、加熱加圧成形後に
    はがすことの可能なフィルムを金属はくの外側に重ねて
    加熱加圧することを特徴とする両面金属はく張積層板の
    製造方法。
JP10063730A 1998-03-13 1998-03-13 両面金属はく張積層板及びその製造方法 Pending JPH11254591A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212603A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Fuji Heavy Ind Ltd 一体成型部品製造方法および一体成型部品
JP2013212605A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Fuji Heavy Ind Ltd 一体成型部品製造方法および一体成型部品

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