JPH11254586A - 高耐食性缶、胴材、フイルム積層鋼板及びその製造方法 - Google Patents

高耐食性缶、胴材、フイルム積層鋼板及びその製造方法

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JPH11254586A
JPH11254586A JP10054623A JP5462398A JPH11254586A JP H11254586 A JPH11254586 A JP H11254586A JP 10054623 A JP10054623 A JP 10054623A JP 5462398 A JP5462398 A JP 5462398A JP H11254586 A JPH11254586 A JP H11254586A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強酸、強アルカリ等の内容物貯蔵用として好
適な耐食性、耐熱性に優れた高耐食性缶、胴材、フイル
ム積層鋼板及びその製造方法を得る。 【解決手段】 缶の内容物に接触する側のフイルムとし
て、少なくとも表面にポリメチル−ペンテンン樹脂の層
を有するフイルムを積層して高耐食性缶を構成し、ま
た、またそれを得るためのフイルム積層鋼板の加熱温度
等処理条件を規定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐食性缶並びに
それに使用する胴材並びにフイルム積層鋼板及びその製
造方法に関し、より詳しくは缶の内容物に接触する側の
フイルムとしてポリメチルペンテン樹脂を積層したこと
を特徴とする強酸、強アルカリ等の内容物貯蔵用として
好適な耐食性、耐熱性に優れた高耐食性缶、胴材、フイ
ルム積層鋼板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
耐食性溶接缶として、例えば昭開57−80045号に
おいて、ポリオレフイン系フィルムを、缶胴用テインフ
リ−スチ−ル板などの金属板に積層したフイルム積層鋼
板を用いシーム溶接でサイドシーム部分を接合してなる
缶胴の形成方法が開示されている。
【0003】溶接缶の製造方法は、通常缶外面に相当す
る面に印刷した後にロールフォーミング等により缶胴が
形成されるが、この印刷工程においては、インクの乾燥
により通常200℃近い温度が15分程度、印刷の色数
に相当する回数かけられている。このために、前記缶胴
の形成方法に開示されているポリオレフイン系フイルム
では、印刷乾燥工程時の加熱により、フイルムが溶融し
て、劣化するなどの問題点があった。
【0004】これに対する対策としては、あらかじめ印
刷した金属板に後でポリオレフイン系フィルムを積層す
ることが考えられるが、そのような方法では連続生産性
に劣るなどの問題点があった。また、フイルムに融点の
高いポリエチレンテレフタレ−ト樹脂、ナイロン樹脂等
を使用することが考えられるが、缶内容物としては強
酸、強アルカリがあり、内容物ごとに被覆材を変更する
必要が出てきて繁雑である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために発明したもので、高耐食性缶、胴材、フ
イルム積層鋼板及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、缶の内容物に
接触する側のフイルムとして、少なくとも表面にポリメ
チル−ペンテンン樹脂の層を有するフイルムを積層した
ことを特徴とする高耐食性缶にある。
【0007】また、前記高耐食性缶を製造するのに使用
される胴材であって、金属板の表面にすずめっきまたは
電解クロム酸処理層を設け、その少なくとも缶内面とな
るべき面を、ポリメチル−ペンテン樹脂フイルムの層を
有するフイルムを積層するとともに、シ−ム溶接に必要
な部分を除外してなるフイルム積層鋼板を、ロ−ルフォ
−ミング及びシーム溶接によって製造したことを特徴と
する高耐食性の胴材にある。
【0008】また、前記高耐食性缶及び高耐食性の胴材
を製造するのに使用されるフイルム積層鋼板の製造方法
であって、不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフィ
ン樹脂の融点(Tm)+30℃から加熱減量(JIS
K7120)が5重量%以下の加熱温度に加熱された金
属板に、予め製膜されたポリメチル−ペンテン樹脂が、
不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフイン樹脂を介
して連続して熱融着積層され、直ちに不飽和カルボン酸
グラフト変性ポリオレフイン樹脂の結晶溶融開始温度以
下の温度に冷却されてなることを特徴とするフイルム積
層鋼板の製造方法にある。
【0009】また、前記高耐食性缶及び高耐食性の胴材
を製造するのに使用されるフイルム積層鋼板であって、
厚みTaの金属板に積層する不飽和カルボン酸グラフト
変性ポリオレフィン樹脂フイルムの厚みTbとポリメチ
ル−ペンテン樹脂フイルム厚みTcが、フイルム厚みに
対する金属厚みの比率(Tb+Tc)/Taが0.02
〜0.40、ポリメチル−ペンテン樹脂フイルムの厚み
に対する不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフイン
樹脂フイルムの厚み比率Tc/Tbが1〜50となるこ
とを特徴とするフイルム積層鋼板にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を詳しく説明
する。本発明で使用する金属板としては、耐食性の向上
及びフイルム密着性の向上を目的として表面処理が施さ
れていることが望ましい。具体的には、鋼板に対するす
ずメッキ処理、或いは電解クロム酸処理等の表面処理に
より金属素材の耐食性及びフイルムとの密着性が向上す
る。金属素材の厚みについては、缶の形状により異なり
適宜決定すれば良い。
【0011】本発明で使用する不飽和カルボン酸グラフ
ト変成ポリオレフイン樹脂としては結晶性のものであ
り、好ましくはメルトフローレート(MRF;ASTM
D1238L)が0.1〜100g/10分のものであ
り、プロピレン樹脂の単独重合体若しくはプロピレンと
少量のエチレン、1ブテン、4メチル−1−ペンテン、
1−ヘプテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−オク
テン等のα−オレフィンとのブロック、あるいはランダ
ム共重合体の一部若しくは全部が不飽和カルボン酸若し
くはその誘導体から選ばれる
【0012】グラフトモノマーで、通常0.001〜1
0重量部%、好ましくは0.1〜5重量%グラフト変成
されたものである。不飽和カルボン酸又はその誘導体と
しては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラ
ヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和
カルボン酸又はその誘導体、例えば、酸ハライドアミ
ド、イミド、無水物、エステル等が挙げられ、具体的に
は塩化マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、アクリ
ル酸メチル等が例示される。これらの中では、不飽和カ
ルボン酸又はその酸無水物が好適であり特にマレイン
酸、ナジック酸、又はこれらの酸無水物が好適であり、
アドマ−[三井化学(株)]、モディックAP[三菱化
学(株)]などがあげられる。
【0013】本発明で用いるポリメチル−ペンテン樹脂
としては、4メチル−1ペンテンの単独重合体もしくは
4メチル−1ペンテンと他のα−オレフィン、例えばエ
チレン、プロピレン、1−ブテン1−ヘキセン、1−オ
クテン、1―デセン等の炭素数2ないし20のα−オレ
フィンとの共重合体であり、TPX[三井化学(株)]
があげられる。なお、本発明で用いるポリメチルペンテ
ン樹脂には、耐熱安定剤、帯電防止剤、顔料あるいは染
料等が含まれていてよい。
【0014】本発明で用いるポリメチルペンテン樹脂
は、無水カルボン酸等の不飽和カルボン酸でグラフト変
成処理したものや、酸変成したポリプロピレン樹脂を添
加したものであっても良い。また、発明に使用する不飽
和カルボン酸グラフト変成ポリオレフイン及びポリ4メ
チル1−ペンテン樹脂層には、通常使用する程度の耐熱
安定剤、耐候安定剤、滑剤、耐電防止剤、核剤、顔料、
染料、難燃剤、ブロッキング剤、スリップ防止剤等が配
合されてよい。
【0015】フイルムの厚みについては、金属板の厚み
をTa、金属板に積層する不飽和カルボン酸グラフト変
性ポリオレフイン樹脂フイルムの厚みTb、ポリメチル
−ペンテン樹脂フイルムの厚みTcとしたとき、フイル
ム厚みに対する金属厚みの比率(Tb+Tc)/Taが
(0.02〜0.4)に好ましくは(0.05〜0.2
5)、ポリメチルペンテン樹脂フイルムの厚みTcに対
する不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフインの樹
脂フイルムの厚みTbの比率Tc/Tbが(1〜50)
好ましくは(5〜20)となるように設定すればよい。
【0016】フイルム厚みに対する金属厚みの比率(T
b+Tc)/Taが0.02より小さいと缶の内容物に
対して耐食性が劣り、0.4を超えるようであると缶の
製缶性に劣り、かつコスト的にも不利である。ポリメチ
ルペンテン樹脂フイルムの厚みに対する不飽和カルボン
酸グラフト変性ポリオレフイン樹脂フイルムの厚みの比
率Tc/Tbが1より小さいと耐熱性に劣る。具体的に
は、缶の外面側に相当する面に印刷する際高温で保持さ
れるので、不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフイ
ンの樹脂の溶融などの問題が起こる。50を超えるとポ
リメチルペンテン樹脂層の厚みが厚くなって経済性が悪
い。
【0017】本発明のポリメチル−ペンテン樹脂を鋼板
に積層する方法としては、不飽和カルボン酸グラフト変
成ポリオレフイン樹脂及びポリメチルペンテン樹脂をあ
らかじめ2層で製膜した状態のものを加熱した鋼板上に
連続積層してもよいし、鋼板上に不飽和カルボン酸グラ
フト変成ポリオレフイン樹脂を積層した後、次いでポリ
メチルペンテン樹脂を積層する2重積層方法等でもよ
い。
【0018】鋼板にフイルムを積層するときの温度とし
ては、不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフイン樹
脂の融点(Tm)+30℃から加熱減量(JIS K7
120)が5重量%以下の加熱温度に加熱しておく必要
がある。なお、ここでいう融点は、10℃/分でおこな
った差動走査熱量計(DSC)の吸熱ピークから求めら
れた温度である。加熱減量は、熱天秤法(TGA)によ
り昇温速度10℃/分で質量変化を測定する(JIS
K7120に準拠)。
【0019】不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフ
イン樹脂の融点未満であると、不飽和カルボン酸グラフ
ト変性ポリオレフイン樹脂の溶融が不十分で鋼板との接
着及びポリメチルペンテン樹脂との接着が十分でなく、
缶の成形に耐えられない。一方、その温度が加熱減量が
5重量%の温度を超えると、鋼板に積層した不飽和カル
ボン酸グラフト変性ポリオレフイン樹脂の熱劣化が激し
くなり、鋼板との接着性が低下する。
【0020】
【評価方法】[密着性] JIS Z2274に準拠し
た描画エリクセン試験により、6mm押出した際に、積
層鋼板より樹脂フイルムの剥離が認められるか否かを目
視観察する方法で、フイルムの剥離が認められないもの
を○、フイルムの剥離が認められるものを×と判定し
た。
【0021】[加工性] JIS Z2248号に準拠
した万力折り曲げ試験機により、180度密着曲げした
とき、フイルムの剥離が認められないものを○、フイル
ムの剥離が認められるものを×と判定した。
【0022】[印刷性] フイルムを積層した鋼板の反
対面にポリエステル系インキを塗布した後に、直径10
φのステンレス棒により60℃の角度で支持した状態で
200℃15分間、乾燥炉内で乾燥させたときフイルム
に異常が認められないものを○、フイルム異常が認めら
れるものを×とする。
【0023】[成形性]フイルム積層面が缶内面に相当
するように、20Lサイズのペ−ル缶に成形したときに
フイルムの剥離等の異常がないものを○、フイルムの剥
離等の異常が認められるものを×と判定した。
【0024】[衝撃試験] JIS K5400に準拠
したデユポン衝撃試験機により、フイルムの積層面に1
/2´×500g×500mmの衝撃を与え、金属薄板
からフイルムノ剥離が認められるか否かを目視観察する
方法で、フイルムの剥離が認められないものを○、フイ
ルムの剥離が認められるものを×と判定した。
【0025】[耐食試験] 1;ペ−ル缶内に30Wt%のアルキルベンゼンスルフ
ォン酸ソ−ダを充填し、缶を正立及び倒立状態で、40
℃6ヶ月間保存する。6ヶ月後、缶を開缶して内面の腐
食状態を調べる。 2;ペ−ル缶内に5Wt%の塩酸水溶液を充填し、缶を
正立及び倒立状態で、40℃6ヶ月間保存する。6ヶ月
後、缶を開缶して、口金の腐食状態を調べる。 3;ペ−ル缶内に1.5Wt%塩化ナトリウム1.5W
t%のクエン酸を加えた水溶液を充填し、缶を正立及び
倒立状態で、40℃6ヶ月間保存する。6ヶ月後、缶を
開缶して口金の腐食状態を調べる。以下、実施例及び、
比較例により説明する。
【0026】[実施例1、比較例1〜3]厚み0.40
mmの電解クロム酸処理鋼板の片面にあらかじめ製膜し
た表1に示す100μフイルムをラミネ−トした。得ら
れた鋼板について、前記のような項目について評価をお
こなった。その結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1から次のこと(TPXでないと本件発
明の目的にはそぐわない。)が判る。(1)フイルムを
ポリメチルペンテン樹脂としたものは密着性、加工性、
印刷性、衝撃試験、成形性に優れ耐食性も問題ない。
(実施例1) (2)フイルムをポリプロピレンとしたものは印刷性が
悪く(比較例1)、フイルムをポリエステル樹脂にした
ものは成形性に劣る。(比較例2) (3)ナイロン樹脂にしたものは密着性、加工性、印刷
性、衝撃試験、成形性に問題ないものの耐食性に劣る。
(比較例3)
【0029】[実施例2〜5、比較例4〜6]厚み0.
40mmの電解クロム酸処理鋼板の片面にあらかじめ製
膜した不飽和カルボン酸グラフト変性ポリプロピレン樹
脂[融点=160℃、結晶溶融開始温度=105℃、5
重量%の加熱減量を示す温度=280℃であるアドマ−
三井化学(株)]/ポリメチルペンテン樹脂[TPX三
井化学(株)]からなるフイルム100μを表1に示す
条件で熱融着した。得られた鋼板について、前記のよう
な項目について評価を行った。その結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2から次のことが明らかとなる。 (1)ラミネ−ト温度が160℃以下でラミネ−トした
ものは、密着性、加工性、衝撃試験、成形性が十分なも
のは得られない。(比較例4、5) (2)それに対して、ラミネ−ト温度が190℃から2
80℃までの温度でラミネートしたものは密着性、加工
性、印刷性、衝撃性、成形性が十分である。(実施例2
〜5) (3)ラミネ−ト温度が加熱減量が5重量%を超える温
度310℃でラミネ−トしたものは印刷性は問題ないも
のの、密着性、加工性、衝撃性、成形性が十分でない。
(比較例6)
【0032】[実施例7〜12、比較例7〜10]厚み
0.40mmの電解クロム酸処理鋼板の片面にあらかじ
め製膜した不飽和カルボン酸グラフト変性ポリプロピレ
ン樹脂[融点=160℃、結晶溶融開始温度=105
℃、5重量%の加熱減量を示す温度=280℃である。
アドマ−三井化学(株)]/ポリメチルペンテン樹脂
[TPX三井化学(株)]からなる表3に示すような厚
み比率のフイルムを熱融着した。得られた鋼板につい
て、前記のような項目について評価を行った。その結果
を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3から次のことが明らかとなる。 (1)フイルム厚みに対する鋼板の厚み比率が0.02
以下であると、鋼板 に対する密着性、加工性、衝撃試
験、成形性が十分でない(比較例7)。 (2)それに対して、フイルム厚みに対する鋼板の厚み
比率が0.02〜0.04の範囲にあると、密着性、加
工性、印刷性、衝撃試験成形性とも十分である。(実施
例6、7、8、9、10、11、12) (3)この時、フイルム厚みに対する鋼板の厚み比率が
0.02〜0.04の範囲にあっても、ポリメチルペン
テン樹脂フイルムの厚みに対する不飽和カルボン酸グラ
フト変性ポリオレフイン脂フイルムの厚み比率が1未満
のものについては印刷性が悪い(比較例8)。 (4)それに対して1から50の範囲にあるものは、密
着性、加工性、印刷性、衝撃試験、成形性、耐食性とも
満足いくものである(実施例6〜12). (5)逆に50を超えるものは、密着性、加工性、衝撃
試験、成形性に劣る。(比較例9)
【0035】
【本発明の効果】本発明によれば、強酸、強アルカリ等
の内容物貯蔵用として好適な耐食性、耐熱性に優れた高
耐食性缶並びにそれに使用する胴材並びにフイルム積層
鋼板及びその製造方法を得る事ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶の内容物に接触する側のフイルムとし
    て、少なくとも表面にポリメチル−ペンテンン樹脂の層
    を有するフイルムを積層したことを特徴とする高耐食性
    缶。
  2. 【請求項2】 請求項1の高耐食性缶を製造するのに使
    用される胴材であって、金属板の表面にすずめっきまた
    は電解クロム酸処理層を設け、その少なくとも缶内面と
    なるべき面を、ポリメチル−ペンテン樹脂フイルムの層
    を有するフイルムを積層するとともに、シ−ム溶接に必
    要な部分を除外してなるフイルム積層鋼板を、ロ−ルフ
    ォ−ミング及びシーム溶接によって製造したことを特徴
    とする高耐食性の胴材。
  3. 【請求項3】 請求項1の高耐食性缶及び請求項2の高
    耐食性の胴材を製造するのに使用されるフイルム積層鋼
    板の製造方法であって、不飽和カルボン酸グラフト変性
    ポリオレフィン樹脂の融点(Tm)+30℃から加熱減量
    (JIS K7120)が5重量%以下の加熱温度に加
    熱された金属板に、予め製膜されたポリメチル−ペンテ
    ン樹脂が、不飽和カルボン酸グラフト変性ポリオレフイ
    ン樹脂を介して連続して熱融着積層され、直ちに不飽和
    カルボン酸グラフト変性ポリオレフイン樹脂の結晶溶融
    開始温度以下の温度に冷却されてなることを特徴とする
    フイルム積層鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の高耐食性缶及び請求項2の高
    耐食性の胴材を製造するのに使用されるフイルム積層鋼
    板であって、厚みTaの金属板に積層する不飽和カルボ
    ン酸グラフト変性ポリオレフィン樹脂フイルムの厚みT
    bとポリメチル−ペンテン樹脂フイルム厚みTcが、フ
    イルム厚みに対する金属厚みの比率(Tb+Tc)/T
    aが0.02〜0.40、ポリメチル−ペンテン樹脂フ
    イルムの厚みに対する不飽和カルボン酸グラフト変性ポ
    リオレフイン樹脂フイルムの厚み比率Tc/Tbが1〜
    50となることを特徴とするフイルム積層鋼板。
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