JPH11254421A - 暗渠ブロック成形用中子型、暗渠ブロック成形用型枠、および暗渠ブロック - Google Patents
暗渠ブロック成形用中子型、暗渠ブロック成形用型枠、および暗渠ブロックInfo
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- JPH11254421A JPH11254421A JP6345398A JP6345398A JPH11254421A JP H11254421 A JPH11254421 A JP H11254421A JP 6345398 A JP6345398 A JP 6345398A JP 6345398 A JP6345398 A JP 6345398A JP H11254421 A JPH11254421 A JP H11254421A
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- core mold
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上下分割型としたり内部に複雑な拡縮機構を
設けることなく簡単な構造であって軽量な中子型、また
低コストに製造することができるとともに装脱作業も極
めて容易であって、迅速・確実に暗渠ブロックを形成す
ることのできる暗渠ブロック形成用型枠、そして構成が
簡単であるものの強度を確保し得て、しかも極めて簡単
に安価に量産することの可能な暗渠ブロックを提供す
る。 【解決手段】 暗渠ブロック成形用型枠に用いられる暗
渠ブロックの水路部形成用の中子型10を、略錐台体1
に、且つ少なくともその側壁面の一部13が軸方向直線
状となるように形成し、該壁面を水平方向に向けて設置
する。
設けることなく簡単な構造であって軽量な中子型、また
低コストに製造することができるとともに装脱作業も極
めて容易であって、迅速・確実に暗渠ブロックを形成す
ることのできる暗渠ブロック形成用型枠、そして構成が
簡単であるものの強度を確保し得て、しかも極めて簡単
に安価に量産することの可能な暗渠ブロックを提供す
る。 【解決手段】 暗渠ブロック成形用型枠に用いられる暗
渠ブロックの水路部形成用の中子型10を、略錐台体1
に、且つ少なくともその側壁面の一部13が軸方向直線
状となるように形成し、該壁面を水平方向に向けて設置
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空筒状体の暗渠ブロ
ックを形成するための型枠、および中空筒状体に形成さ
れる暗渠ブロックの改良に係り、詳しくは、極めて簡単
な構造からなりまた型の装脱作業が極めて容易な暗渠ブ
ロック形成用型枠およびその中子型、そして構成が簡単
であるものの強度を確保し得てしかも極めて簡単且つ安
価に製造することの可能な暗渠ブロックに関する。
ックを形成するための型枠、および中空筒状体に形成さ
れる暗渠ブロックの改良に係り、詳しくは、極めて簡単
な構造からなりまた型の装脱作業が極めて容易な暗渠ブ
ロック形成用型枠およびその中子型、そして構成が簡単
であるものの強度を確保し得てしかも極めて簡単且つ安
価に製造することの可能な暗渠ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、暗渠ブロックを製造するための形
成用型枠は、型枠内へ流し込んだコンクリートの養生後
において中子型を脱型することが困難であり、かかる欠
点を解消すべく、例えば特開平6−13475号や実開
平9−189号のような改良技術が提案されている。こ
れらは何れも要するに中子型の底壁部または側壁に長手
方向の切り離し部を設けるとともに、中子型内部に拡縮
機構を設けて、型枠組み付け時にはこれら切り離された
底壁部や側壁を拡張させることによりその端部を互いに
接合させて筒状体を形成し、脱型時には前記接合された
底壁部や側壁の端部を内方へ引き寄せて、コンクリート
面と中子型との間に隙間を設け脱型を容易にする、とい
うものである。
成用型枠は、型枠内へ流し込んだコンクリートの養生後
において中子型を脱型することが困難であり、かかる欠
点を解消すべく、例えば特開平6−13475号や実開
平9−189号のような改良技術が提案されている。こ
れらは何れも要するに中子型の底壁部または側壁に長手
方向の切り離し部を設けるとともに、中子型内部に拡縮
機構を設けて、型枠組み付け時にはこれら切り離された
底壁部や側壁を拡張させることによりその端部を互いに
接合させて筒状体を形成し、脱型時には前記接合された
底壁部や側壁の端部を内方へ引き寄せて、コンクリート
面と中子型との間に隙間を設け脱型を容易にする、とい
うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の型枠は、中子型内部の拡縮機構が複雑に過ぎてその製
造コストが高くつく。また暗渠ブロックの水路径が小さ
い製品に対しては、対応して形成する中子型を小型にす
るため該中子型自体の内部スペースが狭くなり、拡縮機
構の形成は更に複雑困難となる。また、小型の拡縮機構
が設けられたとしても、その使用時つまり中子型の底壁
や側壁の接合端部を内方へ引き寄せた際にコンクリート
面と中子型との間の隙間を広くとることができないた
め、やはり脱型作業をスムーズに行うことができないと
いう欠点があった。さらに、中子型の底壁や側壁の接合
端部から中子型内部へコンクリートが流入し付着するこ
ともあり、その清掃作業が必要となるなど維持管理のた
めの手間もかかる。なによりも拡縮機構が設けられた中
子型は重量がかさみその装脱作業はクレーンやフォーク
リフト等を必要とするなど、暗渠ブロック製造の迅速性
・量産性の観点から作業能率が悪いなどの問題も生じて
いた。
の型枠は、中子型内部の拡縮機構が複雑に過ぎてその製
造コストが高くつく。また暗渠ブロックの水路径が小さ
い製品に対しては、対応して形成する中子型を小型にす
るため該中子型自体の内部スペースが狭くなり、拡縮機
構の形成は更に複雑困難となる。また、小型の拡縮機構
が設けられたとしても、その使用時つまり中子型の底壁
や側壁の接合端部を内方へ引き寄せた際にコンクリート
面と中子型との間の隙間を広くとることができないた
め、やはり脱型作業をスムーズに行うことができないと
いう欠点があった。さらに、中子型の底壁や側壁の接合
端部から中子型内部へコンクリートが流入し付着するこ
ともあり、その清掃作業が必要となるなど維持管理のた
めの手間もかかる。なによりも拡縮機構が設けられた中
子型は重量がかさみその装脱作業はクレーンやフォーク
リフト等を必要とするなど、暗渠ブロック製造の迅速性
・量産性の観点から作業能率が悪いなどの問題も生じて
いた。
【0004】一方例えば、雨水等を集水すべき箇所に使
用する雨水集水用の漏斗形状の局部的部品、太径の樋か
ら細径の樋に連結するためのじょうろ状継手部材、或い
は周側壁の外面形状についての装飾的美観(意匠)を追
求した暗渠ブロック等にあっては、その必要上、内面・
外面において「略錐台体」という形状・構造を有する製
品が見受けられる場合もある。しかし、そもそも敷設後
は視覚的に認識されることの少ない暗渠ブロックの内面
構造・形状について、しかも単品である程度の長さが必
要であり、且つ複数個を連接して構築したトンネルの径
が均一である程良い品質であるとされる暗渠ブロックの
製造業界において、このような構造以外の構造、つまり
不均一・変則的な内面構造を検討する、さらにこれを形
成する型枠を検討するという発想は存在しなかった。
用する雨水集水用の漏斗形状の局部的部品、太径の樋か
ら細径の樋に連結するためのじょうろ状継手部材、或い
は周側壁の外面形状についての装飾的美観(意匠)を追
求した暗渠ブロック等にあっては、その必要上、内面・
外面において「略錐台体」という形状・構造を有する製
品が見受けられる場合もある。しかし、そもそも敷設後
は視覚的に認識されることの少ない暗渠ブロックの内面
構造・形状について、しかも単品である程度の長さが必
要であり、且つ複数個を連接して構築したトンネルの径
が均一である程良い品質であるとされる暗渠ブロックの
製造業界において、このような構造以外の構造、つまり
不均一・変則的な内面構造を検討する、さらにこれを形
成する型枠を検討するという発想は存在しなかった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、上下分割型としたり内部に複雑な拡縮機構を設ける
ことなくしかも軽量な、簡単な構造からなる暗渠ブロッ
ク形成用中子型の提供、また低コストに製造することが
できるとともに装脱作業も極めて容易であって、迅速・
確実に暗渠ブロックを形成することのできる暗渠ブロッ
ク形成用型枠、そして構成が簡単であるものの強度を確
保し得て、しかも極めて簡単に安価に量産することの可
能な暗渠ブロックの提供を課題とする。
で、上下分割型としたり内部に複雑な拡縮機構を設ける
ことなくしかも軽量な、簡単な構造からなる暗渠ブロッ
ク形成用中子型の提供、また低コストに製造することが
できるとともに装脱作業も極めて容易であって、迅速・
確実に暗渠ブロックを形成することのできる暗渠ブロッ
ク形成用型枠、そして構成が簡単であるものの強度を確
保し得て、しかも極めて簡単に安価に量産することの可
能な暗渠ブロックの提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の暗渠ブロ
ック成形用中子型は、少なくとも側壁面の一部が軸方向
直線状に形成された錐台筒体からなり、且つ該側壁面を
水平方向に向けて設置することを特徴とする。
ック成形用中子型は、少なくとも側壁面の一部が軸方向
直線状に形成された錐台筒体からなり、且つ該側壁面を
水平方向に向けて設置することを特徴とする。
【0007】従来の縦断面寸法が均一な中子型にあって
は、コンクリート面と中子型との当接面の摩擦抵抗が大
であるためそのまま横滑りさせて脱型できない。しか
し、本発明の中子型は略錐台体から成るため、これをそ
の小径側から大径側方向へ脱型移動させることにより、
コンクリート面と中子型とが密着している当初において
はその剥離時に僅少幅間で摩擦抵抗力を有するものの、
その後は密接嵌合関係から解き放たれて横滑り移動の際
の摩擦抵抗は激減する。また、中子型は上下分割型では
なく又その内部に複雑な拡縮機構を設けていないため、
極めて簡単な構成とすることができ、それ故たとえ暗渠
ブロックの水路径が狭い小型製品であっても成形可能で
あるとともに、成形作業がいたって簡単となる。さら
に、この中子型は両端を略水平方向に向けて設置されし
かも軽量であるため、これを垂直に設置する場合と比べ
て、型組や脱型時にクレーン等により中子型を高く吊り
上げる等の大がかりな装置や煩雑な作業が不要となる。
コロや通常の運搬台車をもって足りるのである。そし
て、錐台体の一側壁面は直線状に形成されるため、成形
された暗渠ブロックには水路用底面が確保されて従来通
りの平坦な流路が確保される。
は、コンクリート面と中子型との当接面の摩擦抵抗が大
であるためそのまま横滑りさせて脱型できない。しか
し、本発明の中子型は略錐台体から成るため、これをそ
の小径側から大径側方向へ脱型移動させることにより、
コンクリート面と中子型とが密着している当初において
はその剥離時に僅少幅間で摩擦抵抗力を有するものの、
その後は密接嵌合関係から解き放たれて横滑り移動の際
の摩擦抵抗は激減する。また、中子型は上下分割型では
なく又その内部に複雑な拡縮機構を設けていないため、
極めて簡単な構成とすることができ、それ故たとえ暗渠
ブロックの水路径が狭い小型製品であっても成形可能で
あるとともに、成形作業がいたって簡単となる。さら
に、この中子型は両端を略水平方向に向けて設置されし
かも軽量であるため、これを垂直に設置する場合と比べ
て、型組や脱型時にクレーン等により中子型を高く吊り
上げる等の大がかりな装置や煩雑な作業が不要となる。
コロや通常の運搬台車をもって足りるのである。そし
て、錐台体の一側壁面は直線状に形成されるため、成形
された暗渠ブロックには水路用底面が確保されて従来通
りの平坦な流路が確保される。
【0008】請求項2記載の暗渠ブロック成形用中子型
は、上記略錐台体が筒状体であることを特徴とする。こ
れにより、上記作用に加えて中子型を一層軽く、且つ材
料費を削減させて一層低コストに製造することが可能と
なる。
は、上記略錐台体が筒状体であることを特徴とする。こ
れにより、上記作用に加えて中子型を一層軽く、且つ材
料費を削減させて一層低コストに製造することが可能と
なる。
【0009】請求項3記載の暗渠ブロック成形用の型枠
は、内枠を構成する上述した中子型と、台枠と両側壁枠
と前後妻板とを備えて外枠を構成する本体型とからなる
ことを特徴とする。これにより、暗渠ブロック成形用の
型枠をその全体において極めて簡単な構造とすることが
できる。また従来の上下分割型中子型では不可能であっ
た、例えば妻板の内面に中子型を連結固着させることも
可能となる。この場合には後述の如く妻板の組み付け取
り外しによって同時に中子型もまた装脱されることとな
り、型枠の装脱作業全体が極めて簡単となる。
は、内枠を構成する上述した中子型と、台枠と両側壁枠
と前後妻板とを備えて外枠を構成する本体型とからなる
ことを特徴とする。これにより、暗渠ブロック成形用の
型枠をその全体において極めて簡単な構造とすることが
できる。また従来の上下分割型中子型では不可能であっ
た、例えば妻板の内面に中子型を連結固着させることも
可能となる。この場合には後述の如く妻板の組み付け取
り外しによって同時に中子型もまた装脱されることとな
り、型枠の装脱作業全体が極めて簡単となる。
【0010】請求項4記載の暗渠ブロック成形用型枠
は、上記略錐台体の中子型をその大径端部方向へ移動さ
せるための離隔機構を備えたことを特徴とする。これに
より、中子型を横滑り脱型するに際して、特に暗渠ブロ
ック内面と中小型とが密接嵌合し摩擦抵抗値が大である
当初において、その剥離処理を機械的に行うことができ
中子型の抜き取り作業が極めて容易となる。
は、上記略錐台体の中子型をその大径端部方向へ移動さ
せるための離隔機構を備えたことを特徴とする。これに
より、中子型を横滑り脱型するに際して、特に暗渠ブロ
ック内面と中小型とが密接嵌合し摩擦抵抗値が大である
当初において、その剥離処理を機械的に行うことができ
中子型の抜き取り作業が極めて容易となる。
【0011】請求項5記載の暗渠ブロック成形用型枠
は、上記暗渠ブロック成形用型枠において、中子型を上
下移動させるための昇降機構を備えたことを特徴とす
る。これにより、脱型作業に際して、中子型の抜取り時
に、当初におけるコンクリート面との密着状態を僅かに
脱したときにこの中子型を上方又は下方へ移動させれ
ば、暗渠ブロック内面と中小型との密接嵌合関係が解き
放たれて、横滑り脱型の際の摩擦抵抗が激減し中小型を
簡単に抜き取ることができる。また、暗渠ブロック内面
の損傷が防止される。
は、上記暗渠ブロック成形用型枠において、中子型を上
下移動させるための昇降機構を備えたことを特徴とす
る。これにより、脱型作業に際して、中子型の抜取り時
に、当初におけるコンクリート面との密着状態を僅かに
脱したときにこの中子型を上方又は下方へ移動させれ
ば、暗渠ブロック内面と中小型との密接嵌合関係が解き
放たれて、横滑り脱型の際の摩擦抵抗が激減し中小型を
簡単に抜き取ることができる。また、暗渠ブロック内面
の損傷が防止される。
【0012】請求項6記載の暗渠ブロックは、筒状体の
暗渠ブロックであって、底壁内面が長手方向全長にわた
り平面形成され、且つ、両側壁および上壁の内面が長手
方向一端側から他端側に向けて略拡散開放状に形成され
てなることを特徴とする。これにより、水路用底面は平
面形成され従来通りの平坦な流路が確保されるととも
に、製造が極めて容易で安価な暗渠ブロックを提供する
ことができる。
暗渠ブロックであって、底壁内面が長手方向全長にわた
り平面形成され、且つ、両側壁および上壁の内面が長手
方向一端側から他端側に向けて略拡散開放状に形成され
てなることを特徴とする。これにより、水路用底面は平
面形成され従来通りの平坦な流路が確保されるととも
に、製造が極めて容易で安価な暗渠ブロックを提供する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に示した図及び符号を参照して説明する。図
1に例示したように本発明の中子型10は、請求項6の
発明に係る暗渠ブロック60(図10参照)の成形用型
枠100に用いられ、暗渠ブロック60の水路部Sを形
成するために使用される。中子型10は、一般に鋼鉄か
ら形成されるが剛性を確保することができるものである
限り材質は問わない。
て、実施例に示した図及び符号を参照して説明する。図
1に例示したように本発明の中子型10は、請求項6の
発明に係る暗渠ブロック60(図10参照)の成形用型
枠100に用いられ、暗渠ブロック60の水路部Sを形
成するために使用される。中子型10は、一般に鋼鉄か
ら形成されるが剛性を確保することができるものである
限り材質は問わない。
【0014】図1乃至図5に例示したように、この中子
型10はその軸方向(長手方向)において小径端部11
と大径端部12とが形成される。その形状は略錐台体で
あればよく、図1に示すように四角錐台形状のもの、図
4のように円錐台形状のもの、図示はしないが楕円錐台
形状のもの等、角数や角の有無等を問わない。その周側
壁の傾斜角度は自在に決定することができるものの、脱
型作業に支障を及ぼさない限り極めて緩い勾配とすれば
従来の一般的暗渠ブロック60の内面形状に限りなく近
ずけることもできる。また、その全体に一定角度の勾配
を設けずとも、例えば図5に示すように全体において略
錐台体となる状態で両端部や中央部などに部分的段部を
設けても良い。但し中子型10を抜き取る際にこれが暗
渠ブロック60内面と咬み合って引っかかるなど、摩擦
抵抗を生じさせる形状のものであってはならない。
型10はその軸方向(長手方向)において小径端部11
と大径端部12とが形成される。その形状は略錐台体で
あればよく、図1に示すように四角錐台形状のもの、図
4のように円錐台形状のもの、図示はしないが楕円錐台
形状のもの等、角数や角の有無等を問わない。その周側
壁の傾斜角度は自在に決定することができるものの、脱
型作業に支障を及ぼさない限り極めて緩い勾配とすれば
従来の一般的暗渠ブロック60の内面形状に限りなく近
ずけることもできる。また、その全体に一定角度の勾配
を設けずとも、例えば図5に示すように全体において略
錐台体となる状態で両端部や中央部などに部分的段部を
設けても良い。但し中子型10を抜き取る際にこれが暗
渠ブロック60内面と咬み合って引っかかるなど、摩擦
抵抗を生じさせる形状のものであってはならない。
【0015】この略錐台体の中子型10は中空であると
否とを問わない。但し、請求項2記載の発明のようにこ
れを筒状体に形成すれば、軽量となり且つ材料費が削減
できて一層作業の簡便化及び低コスト化を図り得て好適
である(図6、図8、図9等参照)。その長さも適宜決
定できる。
否とを問わない。但し、請求項2記載の発明のようにこ
れを筒状体に形成すれば、軽量となり且つ材料費が削減
できて一層作業の簡便化及び低コスト化を図り得て好適
である(図6、図8、図9等参照)。その長さも適宜決
定できる。
【0016】中子型10は側壁面を水平方向に向けて設
置される。これにより、これを垂直に設置する場合と比
べて、型組や脱型時にクレーン等により中子型を高く吊
り上げる等の大がかりな装置や煩雑な作業が不要とな
る。なお、その設置手段は問わない。例えば、図示はし
ないが台枠と両側壁枠と前後妻板とを備えた外枠を構成
する本体型との組み合わせにおいて、従来の型枠の如く
本体型の前後何れかの妻板に挿入孔を設けて中子型10
を着脱自在に挿入支持する方法、或いは本体型の前後何
れかの妻板の内面に中子型10を連結して設置する方
法、更には前後何れかの妻板の内面に中子型10を支持
する中子型支持梁を突設し、これに中子型10が着脱自
在に支持されるように設置する方法など、その他種々の
手段を適用することができる。
置される。これにより、これを垂直に設置する場合と比
べて、型組や脱型時にクレーン等により中子型を高く吊
り上げる等の大がかりな装置や煩雑な作業が不要とな
る。なお、その設置手段は問わない。例えば、図示はし
ないが台枠と両側壁枠と前後妻板とを備えた外枠を構成
する本体型との組み合わせにおいて、従来の型枠の如く
本体型の前後何れかの妻板に挿入孔を設けて中子型10
を着脱自在に挿入支持する方法、或いは本体型の前後何
れかの妻板の内面に中子型10を連結して設置する方
法、更には前後何れかの妻板の内面に中子型10を支持
する中子型支持梁を突設し、これに中子型10が着脱自
在に支持されるように設置する方法など、その他種々の
手段を適用することができる。
【0017】一方、請求項3記載の発明の如く、この中
子型10を本体型30と一体的に組み込めば、その全体
において極めて簡単且つ効率的な暗渠ブロック成形用型
枠100が構成される。この場合、本体型30は少なく
とも台枠31と両側壁枠32,32と前後妻板33,33
とを備えて外枠を構成し、これらは通常蝶番等により連
結される。そして型枠を組み付けてコンクリートを打設
する際には各壁間をフック具等の締め付け手段により締
め付けてコンクリートの流出を防止する。
子型10を本体型30と一体的に組み込めば、その全体
において極めて簡単且つ効率的な暗渠ブロック成形用型
枠100が構成される。この場合、本体型30は少なく
とも台枠31と両側壁枠32,32と前後妻板33,33
とを備えて外枠を構成し、これらは通常蝶番等により連
結される。そして型枠を組み付けてコンクリートを打設
する際には各壁間をフック具等の締め付け手段により締
め付けてコンクリートの流出を防止する。
【0018】請求項4記載の暗渠ブロック成形用型枠1
00にあっては、中子型10をその大径端部方向へ移動
させるための離隔機構40を備えるものである。離隔機
構40は、例えば中子型10とその小径端部11側の妻
板33との間に予めエアーバッグを装着しておき、離隔
させる際にこれを爆発させてその威力により離反させる
もの(図6参照)、筒状中子型10内にネジ43を切っ
たネジ棒41を水平に取り付けて、ネジ棒41の回転に
より中子型10を離反させるもの(図8参照)、或いは
中子型10と妻板33との間に断面楕円形のカム材を設
け且つこれに連結する操作棒を中子型10の内外に設け
ておき、脱型の際には操作棒の操作によりカム材を回転
伸張させ、その押圧力により離反させるもの(図示せ
ず)など、適宜選択可能である。
00にあっては、中子型10をその大径端部方向へ移動
させるための離隔機構40を備えるものである。離隔機
構40は、例えば中子型10とその小径端部11側の妻
板33との間に予めエアーバッグを装着しておき、離隔
させる際にこれを爆発させてその威力により離反させる
もの(図6参照)、筒状中子型10内にネジ43を切っ
たネジ棒41を水平に取り付けて、ネジ棒41の回転に
より中子型10を離反させるもの(図8参照)、或いは
中子型10と妻板33との間に断面楕円形のカム材を設
け且つこれに連結する操作棒を中子型10の内外に設け
ておき、脱型の際には操作棒の操作によりカム材を回転
伸張させ、その押圧力により離反させるもの(図示せ
ず)など、適宜選択可能である。
【0019】請求項5に記載した本発明に係る暗渠ブロ
ック成形用型枠100には、本体型30に中子型10を
上下移動させるための昇降機構50が備えられる。この
昇降機構50は、本体型30の前後妻板33,33の一
方側に螺合スライド式昇降機等を設けるのが構造の簡素
化の観点から好適であるが、その他、従来の如く前後妻
板に挿入孔を設けて中子型10を着脱自在に挿入支持す
る方法を採用する場合には、これを前後妻板の外部にお
いて油圧ポンプやジャッキを付加する等によって形成し
ても良く(図示せず)、その構成や設置等の手段は限定
されない。
ック成形用型枠100には、本体型30に中子型10を
上下移動させるための昇降機構50が備えられる。この
昇降機構50は、本体型30の前後妻板33,33の一
方側に螺合スライド式昇降機等を設けるのが構造の簡素
化の観点から好適であるが、その他、従来の如く前後妻
板に挿入孔を設けて中子型10を着脱自在に挿入支持す
る方法を採用する場合には、これを前後妻板の外部にお
いて油圧ポンプやジャッキを付加する等によって形成し
ても良く(図示せず)、その構成や設置等の手段は限定
されない。
【0020】暗渠ブロック60の製造は、次のように行
う。先ず、図6および図7に例示されるような台枠31
と両側壁枠32,32と前後妻板33,33とを備えて外
枠を構成する本体型30内に中子型10を設置して、本
体型30と中子型10とを固定し、さらに本体型30の
両側壁枠32,32と前後妻板33,33とをフック具等
により締め付けて型枠を組み付けた後、必要に応じて油
等の離型剤を噴霧してコンクリートを注入する。この
際、暗渠ブロック60上面の一部に開口を設ける場合に
は、その開口形成のための枠体を本体型30の例えば台
枠31上中央部等に設置しておく。そしてコンクリート
が固化した後に、両側壁枠32,32と前後妻板33,3
3とを開き、中子型10を抜き取る。この中子型10を
抜き取る場合に、必要があれば離隔機構40を作用させ
る。例えば先述したように中子型10と妻板33間に予
め装着されたエアーバッグAを爆発させてその威力によ
り中子型10を僅かに離反させるのである(図6参
照)。なお、離隔機構40を備えない場合には中子型1
0のフランジ部Fを引っ張って或いは叩いて剥離させれ
ばよい。このような叩き出し等による場合でも、当初、
密接嵌合状態を解除するために多少の押圧力等が必要で
はあるが、いったん剥離した以降は密接嵌合関係から解
き放たれて、従来のような横抜きの際の大きな摩擦抵抗
力は生じない。
う。先ず、図6および図7に例示されるような台枠31
と両側壁枠32,32と前後妻板33,33とを備えて外
枠を構成する本体型30内に中子型10を設置して、本
体型30と中子型10とを固定し、さらに本体型30の
両側壁枠32,32と前後妻板33,33とをフック具等
により締め付けて型枠を組み付けた後、必要に応じて油
等の離型剤を噴霧してコンクリートを注入する。この
際、暗渠ブロック60上面の一部に開口を設ける場合に
は、その開口形成のための枠体を本体型30の例えば台
枠31上中央部等に設置しておく。そしてコンクリート
が固化した後に、両側壁枠32,32と前後妻板33,3
3とを開き、中子型10を抜き取る。この中子型10を
抜き取る場合に、必要があれば離隔機構40を作用させ
る。例えば先述したように中子型10と妻板33間に予
め装着されたエアーバッグAを爆発させてその威力によ
り中子型10を僅かに離反させるのである(図6参
照)。なお、離隔機構40を備えない場合には中子型1
0のフランジ部Fを引っ張って或いは叩いて剥離させれ
ばよい。このような叩き出し等による場合でも、当初、
密接嵌合状態を解除するために多少の押圧力等が必要で
はあるが、いったん剥離した以降は密接嵌合関係から解
き放たれて、従来のような横抜きの際の大きな摩擦抵抗
力は生じない。
【0021】その後、本体型30に中子型10を上下移
動させるための昇降機構50が備えられている場合には
これを作動させて、中子型10の高さを僅かに上下させ
る。暗渠ブロック60を上下逆向きに製造する型枠構成
の場合には、昇降機構50を作動させて中子型10の高
さを僅かに下降させることとなる。この操作により暗渠
ブロック60内面と中小型10との密接嵌合関係が完全
に解き放たれて、横滑りの際の摩擦抵抗をさらに激減さ
せて中小型10を簡単に抜き取ることができる。また、
暗渠ブロック60内面の損傷も防止される。なお、この
昇降機構50が備えられていない場合にあっても、暗渠
ブロック60内面と中小型10との接触は唯一面13
(暗渠ブロック60の底壁内面61)のみであり、やは
り双方の密接嵌合関係は生じておらず、中小型10を簡
単に抜き取ることができる。
動させるための昇降機構50が備えられている場合には
これを作動させて、中子型10の高さを僅かに上下させ
る。暗渠ブロック60を上下逆向きに製造する型枠構成
の場合には、昇降機構50を作動させて中子型10の高
さを僅かに下降させることとなる。この操作により暗渠
ブロック60内面と中小型10との密接嵌合関係が完全
に解き放たれて、横滑りの際の摩擦抵抗をさらに激減さ
せて中小型10を簡単に抜き取ることができる。また、
暗渠ブロック60内面の損傷も防止される。なお、この
昇降機構50が備えられていない場合にあっても、暗渠
ブロック60内面と中小型10との接触は唯一面13
(暗渠ブロック60の底壁内面61)のみであり、やは
り双方の密接嵌合関係は生じておらず、中小型10を簡
単に抜き取ることができる。
【0022】また上記の場合において、中子型10は側
壁面を水平方向に向けて設置されて水平方向へ抜き取ら
れるため、この中子型10を吊り上げるための大型設
備、そのための煩雑な作業、人員等は不要である。特に
昇降機構50その他の機構を備えていない場合において
は、この軽量な中子型10の下方に汎用の運搬台車等を
あてがってこれを支持し、そのまま運搬台車等を移動す
ることにより簡単に中子型10を抜き取ることができ
る。
壁面を水平方向に向けて設置されて水平方向へ抜き取ら
れるため、この中子型10を吊り上げるための大型設
備、そのための煩雑な作業、人員等は不要である。特に
昇降機構50その他の機構を備えていない場合において
は、この軽量な中子型10の下方に汎用の運搬台車等を
あてがってこれを支持し、そのまま運搬台車等を移動す
ることにより簡単に中子型10を抜き取ることができ
る。
【0023】このように上記型枠によって製造された暗
渠ブロック60は、請求項6に記載されたとおり、底壁
内面61が長手方向全長にわたり平面形成され、且つ、
両側壁および上壁の内面(62,63)が長手方向一端
側から他端側に向けて略拡散開放状に形成されるとい
う、特徴的形状を構成する。従って、水路用底面(6
1)は平面形成され従来通りの平坦な流路が確保される
とともに、製造が極めて容易で迅速に量産され安価な暗
渠ブロックとなる。一方、両側壁および上壁の内面6
2,63が一端側に向けて略拡散開放状に形成されると
しても、これら内面62,63の形状は流路を遮断する
ものではないため、側溝を構築するに際して何らの不都
合もない。なお、この暗渠ブロック60の周側壁の外面
形状は適宜選択できるものである。そして、側溝を構築
する際には、この暗渠ブロック60の左右端の向きを交
互に反転させて複数個連接敷設することにより、従来通
り、側溝全体を通じて平坦底面を有する側溝が完成す
る。
渠ブロック60は、請求項6に記載されたとおり、底壁
内面61が長手方向全長にわたり平面形成され、且つ、
両側壁および上壁の内面(62,63)が長手方向一端
側から他端側に向けて略拡散開放状に形成されるとい
う、特徴的形状を構成する。従って、水路用底面(6
1)は平面形成され従来通りの平坦な流路が確保される
とともに、製造が極めて容易で迅速に量産され安価な暗
渠ブロックとなる。一方、両側壁および上壁の内面6
2,63が一端側に向けて略拡散開放状に形成されると
しても、これら内面62,63の形状は流路を遮断する
ものではないため、側溝を構築するに際して何らの不都
合もない。なお、この暗渠ブロック60の周側壁の外面
形状は適宜選択できるものである。そして、側溝を構築
する際には、この暗渠ブロック60の左右端の向きを交
互に反転させて複数個連接敷設することにより、従来通
り、側溝全体を通じて平坦底面を有する側溝が完成す
る。
【0024】
【実施例】(実施例1)図1乃至図3は、本発明の暗渠
ブロック成形用中子型10に係る第1の実施例を示す。
この実施例1において、中子型10は、鋼鉄から形成さ
れた略4角錐台体1からなる。そしてこの中子型10
は、その両端部11,12が略水平に位置するように設
置される。また大径端部側12の周縁にはフランジFが
形成されており、脱型時の叩き出しの際の便宜が図られ
ている。なお、大きさは大径端部12側の幅は410ミ
リ及び高さが310ミリ、小径端部11側の幅は390
ミリ及び高さ寸法が300ミリ、長さは1000ミリで
あって暗渠ブロックの水路部が狭い製品を形成する際の
サイズに形成してある。
ブロック成形用中子型10に係る第1の実施例を示す。
この実施例1において、中子型10は、鋼鉄から形成さ
れた略4角錐台体1からなる。そしてこの中子型10
は、その両端部11,12が略水平に位置するように設
置される。また大径端部側12の周縁にはフランジFが
形成されており、脱型時の叩き出しの際の便宜が図られ
ている。なお、大きさは大径端部12側の幅は410ミ
リ及び高さが310ミリ、小径端部11側の幅は390
ミリ及び高さ寸法が300ミリ、長さは1000ミリで
あって暗渠ブロックの水路部が狭い製品を形成する際の
サイズに形成してある。
【0025】(実施例2)図4は本発明の中子型10に
係る第2の実施例を示す。上記実施例1との相違は、中
子型10が略円錐台体1からなる点にある。 (実施例3)図5は本発明の中子型10に係る第3の実
施例を示す。上記実施例1および2との相違は、中子型
10が段部を有する略錐台体1からなる点にある。
係る第2の実施例を示す。上記実施例1との相違は、中
子型10が略円錐台体1からなる点にある。 (実施例3)図5は本発明の中子型10に係る第3の実
施例を示す。上記実施例1および2との相違は、中子型
10が段部を有する略錐台体1からなる点にある。
【0026】(実施例4)図6および図7は本発明の暗
渠ブロック成形用型枠100に係る実施例を示す。この
実施例4に示す暗渠ブロック成形用型枠100は、内枠
を構成する略4角錐台体1からなる中子型10と、何れ
も矩形板体の台枠31と両側壁枠32,32と前後妻板
33,33とを備えて外枠を構成する本体型30とから
なる。そして本体型30の一方の妻板33の内面に中子
型10の大径端部12側が溶接固着されており、さらに
この妻板33は中子型10を固着した状態で移動可能な
ように、その下部にキャスター34を備えている。この
実施例4によれば、暗渠ブロック成形用の型枠100を
極めて簡単な構造とすることができる。また一方の妻板
33に中子型10が連結されているため、妻板33の組
み付け取り外しと同時に中子型10もまた装脱されるこ
ととなる。しかも上記の如くキャスター34により妻板
33の移動が簡単に行えるため、必然的に中小型10の
装脱作業を極めて容易に且つ迅速に行うことができる。
渠ブロック成形用型枠100に係る実施例を示す。この
実施例4に示す暗渠ブロック成形用型枠100は、内枠
を構成する略4角錐台体1からなる中子型10と、何れ
も矩形板体の台枠31と両側壁枠32,32と前後妻板
33,33とを備えて外枠を構成する本体型30とから
なる。そして本体型30の一方の妻板33の内面に中子
型10の大径端部12側が溶接固着されており、さらに
この妻板33は中子型10を固着した状態で移動可能な
ように、その下部にキャスター34を備えている。この
実施例4によれば、暗渠ブロック成形用の型枠100を
極めて簡単な構造とすることができる。また一方の妻板
33に中子型10が連結されているため、妻板33の組
み付け取り外しと同時に中子型10もまた装脱されるこ
ととなる。しかも上記の如くキャスター34により妻板
33の移動が簡単に行えるため、必然的に中小型10の
装脱作業を極めて容易に且つ迅速に行うことができる。
【0027】さらに、この実施例においては、離隔機構
40として、中子型10とその小径端部11側の妻板3
3間に予めエアーバッグAを装着しておき、これを爆発
させてその威力により中子型10を離反させる機構を採
用している。また、中子型10が溶接固着された妻板3
3には中子型10を上下移動させるための昇降機構50
として油圧ジャッキJが備えられており、前記離隔機構
40を作用させた後に中子型10の高さを僅かに上下さ
せて、暗渠ブロック内面上部と中小型10との密接嵌合
関係を完全に解き放つことができるようになっている。
40として、中子型10とその小径端部11側の妻板3
3間に予めエアーバッグAを装着しておき、これを爆発
させてその威力により中子型10を離反させる機構を採
用している。また、中子型10が溶接固着された妻板3
3には中子型10を上下移動させるための昇降機構50
として油圧ジャッキJが備えられており、前記離隔機構
40を作用させた後に中子型10の高さを僅かに上下さ
せて、暗渠ブロック内面上部と中小型10との密接嵌合
関係を完全に解き放つことができるようになっている。
【0028】(実施例5)図8は上記した中子型10を
移動させるための離隔機構40について、さらに他の実
施例を備える成形用型枠100を示したものである。図
9はこの離隔機構40の正面図である。この実施例の離
隔機構40は、筒状中子型10内にネジ43を切ったネ
ジ棒41を水平に取り付けて、ネジ棒の回転により中子
型10を離反させる構造となっている。なおこの離隔機
構40は中子型10とは別体に形成されたものを、中子
型10内に挿通させ且つ中子型10と連結部材により連
結したものである。この場合、ネジ棒41は中子型10
内に納められており、その操作は大径端部12側の妻板
33を開いて外枠を開枠した後に行う。そして、軽量な
中子型10の下方に汎用の運搬台車等をあてがって、そ
のまま運搬台車等を移動して中子型10を抜き取るので
ある。
移動させるための離隔機構40について、さらに他の実
施例を備える成形用型枠100を示したものである。図
9はこの離隔機構40の正面図である。この実施例の離
隔機構40は、筒状中子型10内にネジ43を切ったネ
ジ棒41を水平に取り付けて、ネジ棒の回転により中子
型10を離反させる構造となっている。なおこの離隔機
構40は中子型10とは別体に形成されたものを、中子
型10内に挿通させ且つ中子型10と連結部材により連
結したものである。この場合、ネジ棒41は中子型10
内に納められており、その操作は大径端部12側の妻板
33を開いて外枠を開枠した後に行う。そして、軽量な
中子型10の下方に汎用の運搬台車等をあてがって、そ
のまま運搬台車等を移動して中子型10を抜き取るので
ある。
【0029】(実施例6)図10乃至図12は、請求項
6に記載された本発明に係る暗渠ブロック60の実施例
であり、上記実施例1の略4角錐台体1からなる中子型
10によって製造されたものである。
6に記載された本発明に係る暗渠ブロック60の実施例
であり、上記実施例1の略4角錐台体1からなる中子型
10によって製造されたものである。
【0030】本各発明は実施の形態において詳述した如
く、上記し且つ図面に示す実施例ににのみ限定されるも
のでなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能で
ある。
く、上記し且つ図面に示す実施例ににのみ限定されるも
のでなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明の暗渠ブロック成形用中子型は、
略錐台体からなる構成によって、中子型を脱型する際、
横滑りの摩擦抵抗が激減され中子型の抜き取りが極めて
容易となる。また暗渠ブロック内面の損傷が防止され
る。さらに、中子型は上下分割型ではなく又その内部に
複雑な拡縮機構を設けないため、極めて簡単な構成およ
び軽量で使用勝手の良いものとすることができ、たとえ
暗渠ブロックの水路部が狭い小さな製品であっても成形
可能であるとともにその成形作業が極めて簡単となる。
また、中子型を略水平に設置して使用するものであるた
め、重機等の設備が不要となり製品製造の作業が極めて
簡単となる。
略錐台体からなる構成によって、中子型を脱型する際、
横滑りの摩擦抵抗が激減され中子型の抜き取りが極めて
容易となる。また暗渠ブロック内面の損傷が防止され
る。さらに、中子型は上下分割型ではなく又その内部に
複雑な拡縮機構を設けないため、極めて簡単な構成およ
び軽量で使用勝手の良いものとすることができ、たとえ
暗渠ブロックの水路部が狭い小さな製品であっても成形
可能であるとともにその成形作業が極めて簡単となる。
また、中子型を略水平に設置して使用するものであるた
め、重機等の設備が不要となり製品製造の作業が極めて
簡単となる。
【0032】本発明の暗渠ブロック成形用の型枠は、内
枠を構成する上記中子型と、台枠と両側壁枠と前後妻板
とを備えて外枠を構成する本体型とからなるため、暗渠
ブロック成形用の型枠をその全体において極めて簡単な
構造とすることができる。また暗渠ブロックの製造スペ
ースを削減することもでき、型枠の装脱作業全体が極め
て迅速且つ容易となる、という優れた効果を奏する。
枠を構成する上記中子型と、台枠と両側壁枠と前後妻板
とを備えて外枠を構成する本体型とからなるため、暗渠
ブロック成形用の型枠をその全体において極めて簡単な
構造とすることができる。また暗渠ブロックの製造スペ
ースを削減することもでき、型枠の装脱作業全体が極め
て迅速且つ容易となる、という優れた効果を奏する。
【0033】本発明の暗渠ブロックによれば、水路用底
面は平面形成され従来通りの平坦な流路が確保されると
ともに、製造が極めて容易で安価な暗渠ブロックを提供
することができる。
面は平面形成され従来通りの平坦な流路が確保されると
ともに、製造が極めて容易で安価な暗渠ブロックを提供
することができる。
【図1】本発明の暗渠ブロック成形用中子型に係る第1
の実施例を示す斜視図である。
の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の暗渠ブロック成形用中子型の側面図であ
る。
る。
【図3】図1の暗渠ブロック成形用中子型の平面図であ
る。
る。
【図4】本発明の暗渠ブロック成形用中子型に係る第2
の実施例を示す斜視図である。
の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の暗渠ブロック成形用中子型に係る第3
の実施例を示す縦断面図である。
の実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明の暗渠ブロック成形用型枠の実施例を示
す一部破断側面図である。
す一部破断側面図である。
【図7】図6に示す暗渠ブロック成形用型枠の本体型3
0を開いた状態の正面図である。
0を開いた状態の正面図である。
【図8】離隔機構を備えた中子型の実施例を示す縦断面
図である。
図である。
【図9】図8の離隔機構を備えた中子型の実施例を示す
正面図である。
正面図である。
【図10】本発明の暗渠ブロックに係る実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図11】図10に示す暗渠ブロックの縦断面図であ
る。
る。
【図12】図10に示す暗渠ブロックの横断面図であ
る。
る。
1 略錐台体 10 中子型 11 小径端部 12 大径端部 13 周壁 14 周壁 15 周壁 30 本体型 31 台枠 32 側壁枠 33 妻板 40 離隔機構 50 昇降機構 60 暗渠ブロック 61 暗渠ブロックの底壁内面 62 暗渠ブロックの側壁内面 63 暗渠ブロックの上壁内面 100暗渠ブロック成形用型枠 S 暗渠ブロックの水路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E03F 3/04 E03F 3/04 Z
Claims (6)
- 【請求項1】 暗渠ブロック成形用型枠に用いられる暗
渠ブロックの水路部形成用の中子型であって、 少なくとも側壁面の一部が軸方向直線状に形成された略
錐台体からなり、且つ該側壁面を水平方向に向けて設置
することを特徴とする暗渠ブロック成形用中子型。 - 【請求項2】 略錐台体が筒状体であることを特徴とす
る請求項1記載の暗渠ブロック成形用中子型。 - 【請求項3】 暗渠ブロック成形用の型枠であって、 内枠を構成する前記請求項1または請求項2記載の中子
型と、台枠と両側壁枠と前後妻板とを備えて外枠を構成
する本体型とからなることを特徴とする暗渠ブロック成
形用型枠。 - 【請求項4】 中子型をその大径端部方向へ移動させる
ための離隔機構を備えたことを特徴とする請求項3記載
の暗渠ブロック成形用型枠。 - 【請求項5】 中子型を上下移動させるための昇降機構
を備えたことを特徴とする請求項3または請求項4記載
の暗渠ブロック成形用型枠。 - 【請求項6】 筒状体の暗渠ブロックであって、底壁内
面が長手方向全長にわたり平面形成され、且つ、両側壁
および上壁の内面が長手方向一端側から他端側に向けて
略拡散開放状に形成されてなることを特徴とする暗渠ブ
ロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6345398A JP2916765B1 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 暗渠ブロック成形用中子型、暗渠ブロック成形用型枠、および暗渠ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6345398A JP2916765B1 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 暗渠ブロック成形用中子型、暗渠ブロック成形用型枠、および暗渠ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2916765B1 JP2916765B1 (ja) | 1999-07-05 |
JPH11254421A true JPH11254421A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13229682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6345398A Expired - Fee Related JP2916765B1 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 暗渠ブロック成形用中子型、暗渠ブロック成形用型枠、および暗渠ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2916765B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018111975A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | ゴトウコンクリート株式会社 | 構造物の接続ブロック |
JP2022046053A (ja) * | 2020-09-10 | 2022-03-23 | 大成建設株式会社 | 型枠装置および中空コンクリート部材の製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110231209A (zh) * | 2019-06-24 | 2019-09-13 | 中铁十七局集团第二工程有限公司 | 一种注浆用水泥净浆试件制作装置 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP6345398A patent/JP2916765B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018111975A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | ゴトウコンクリート株式会社 | 構造物の接続ブロック |
JP2022046053A (ja) * | 2020-09-10 | 2022-03-23 | 大成建設株式会社 | 型枠装置および中空コンクリート部材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2916765B1 (ja) | 1999-07-05 |
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