JP3008020B2 - 暗渠ブロック成形用中子型、暗渠ブロック成形用型枠、および暗渠ブロック - Google Patents

暗渠ブロック成形用中子型、暗渠ブロック成形用型枠、および暗渠ブロック

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JP3008020B2 JP9333040A JP33304097A JP3008020B2 JP 3008020 B2 JP3008020 B2 JP 3008020B2 JP 9333040 A JP9333040 A JP 9333040A JP 33304097 A JP33304097 A JP 33304097A JP 3008020 B2 JP3008020 B2 JP 3008020B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空筒状体の暗渠ブロ
ックを形成するための型枠、および中空筒状体に形成さ
れる暗渠ブロックの改良に係り、詳しくは、極めて簡単
な構造からなりまた型の装脱作業が極めて容易な暗渠ブ
ロック形成用型枠およびその中子型、そして構成が簡単
であるものの強度を確保し得てしかも極めて簡単且つ安
価に製造することの可能な暗渠ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、暗渠ブロックを製造するための形
成用型枠は、型枠内へ流し込んだコンクリートの養生後
において中子型を脱型することが困難であり、かかる欠
点を解消すべく、例えば特開平6−13475号や実開
平9−189号のような改良技術が提案されている。こ
れらは何れも要するに中子型の底壁部または側壁に長手
方向の切り離し部を設けるとともに、中子型内部に拡縮
機構を設けて、型枠組み付け時にはこれら切り離された
底壁部や側壁を拡張させることによりその端部を互いに
接合させて筒状体を形成し、脱型時には前記接合された
底壁部や側壁の端部を内方へ引き寄せて、コンクリート
面と中子型との間に隙間を設け脱型を容易にする、とい
うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の型枠は、中子型内部の拡縮機構が複雑に過ぎてその製
造コストが高くつく。また暗渠ブロックの水路径が小さ
い製品に対しては、対応して形成する中子型を小型にす
るためその内部のスペースが狭くなり、拡縮機構の形成
は更に複雑困難となる。また、小型の拡縮機構が設けら
れたとしても、その使用時つまり中子型の底壁や側壁の
接合端部を内方へ引き寄せた際にコンクリート面と中子
型との間の隙間を広くとることができないため、やはり
脱型作業はスムーズに行うことができないという欠点が
あった。さらに、中子型の底壁や側壁の接合端部から中
子型内部へコンクリートが流入し付着することもあり、
その清掃作業が必要となるなど維持管理のための手間も
かかる。なによりも拡縮機構が設けられた中子型は重量
がかさみその装脱作業はクレーンやフォークリフト等を
必要とするなど、暗渠ブロック製造の迅速性・量産性の
観点から作業能率が悪いなどの問題も生じていた。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、上下分割型としたり内部に複雑な拡縮機構を設ける
ことなく簡単な構造であって軽量な中子型、また低コス
トに製造することができるとともに装脱作業も極めて容
易であって、迅速・確実に暗渠ブロックを形成すること
のできる暗渠ブロック形成用型枠、そして構成が簡単で
あるものの強度を確保し得て、しかも極めて簡単に安価
に量産することの可能な暗渠ブロックの提供を課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の暗渠ブロ
ック成形用中子型は、2個の錐台筒体を、その小径端部
側が相互に当設し、且つそれぞれの周壁の少なくとも一
面が暗渠ブロック長手方向全長にわたり直線状となるよ
うに連設配置することを特徴とする。
【0006】従来の縦断面寸法が均一な中子型にあって
は、コンクリート面と中子型との当接面の摩擦抵抗が大
であるためそのまま横滑りさせて脱型できない。しか
し、本発明の中子型は略錐台体から成るため、これをそ
の小径側から大径側方向つまり2個の中子型を互いに離
隔する方向へそれぞれ移動させる際、密接嵌合している
当初においてはその剥離時に僅少幅間で摩擦抵抗力を有
し多少の引っ張り力を要するものの、その後は密接嵌合
関係から解き放たれて横滑りの摩擦抵抗は略皆無とな
る。また、2個の錐台体はそれぞれの周壁の少なくとも
一部が軸方向直線状に連設されるために、水路用底面は
平面形成されて従来通りの平坦な流路が確保される。さ
らにそれぞれの中子型は上下分割型ではなく又その内部
に複雑な拡縮機構を設けていないため、極めて簡単な構
成とすることができ、それ故たとえ暗渠ブロックの水路
部が狭い小さな製品であっても成形可能であるととも
に、成形作業がいたって簡単となる。
【0007】請求項2記載の暗渠ブロック成形用中子型
は、上記略錐台体が筒状体であることを特徴とする。こ
れにより、上記作用に加えて中子型を一層軽く、且つ材
料費を削減させて一層低コストに製造することが可能と
なる。
【0008】請求項3記載の暗渠ブロック成形用中子型
は、請求項1又は請求項2記載の暗渠ブロック成形用中
子型を互いに離反する方向へ移動させるための離隔機構
を備えたことを特徴とする。これにより、本発明の錐台
体からなる2個の中子型を横滑り脱型するに際して、暗
渠ブロック内面と中小型とが密接嵌合し摩擦抵抗値が大
である当初において、その剥離処理を機械的に行うこと
ができ中小型の抜き取り作業が極めて容易となる。
【0009】請求項4記載の暗渠ブロック成形用の型枠
は、内枠を構成する上記中子型と、台枠と両側壁枠と前
後妻板とを備えて外枠を構成する本体型とからなること
を特徴とする。 これにより、暗渠ブロック成形用の型
枠をその全体において極めて簡単な構造とすることがで
きる。また従来の上下分割型中小型では不可能であっ
た、例えば妻板の内面に中子型を連結固着させることも
可能となる。この場合には後述の如く妻板の組み付け取
り外しによって同時に中子型もまた装脱されることとな
り、型枠の装脱作業全体が極めて簡単となる。
【0010】請求項5記載の暗渠ブロック成形用型枠
は、上記請求項4記載の暗渠ブロック成形用型枠におい
て、中子型を上下移動させるための昇降機構を備えたこ
とを特徴とする。これにより、脱型作業に際して、2個
の中子型を互いに離隔する方向へそれぞれ移動させる際
に、密接嵌合の当初状態を僅かに脱したときに中子型を
上方又は下方へ移動させれば、暗渠ブロック内面と中小
型との密接嵌合関係が完全に解き放たれ如何なる接触も
なく、横滑りの際の摩擦抵抗を皆無として中小型を簡単
に抜き取ることができる。また、暗渠ブロック内面の損
傷が防止される。
【0011】請求項6記載の暗渠ブロックは、筒状体の
暗渠ブロックであって、底壁内面が長手方向全長にわた
り平面形成され、且つ、両側壁および上壁の内面が長手
方向中央側から両端側に向けて略拡散開放状に形成され
てなることを特徴とする。これにより、水路用底面は平
面形成され従来通りの平坦な流路が確保されるととも
に、製造が極めて容易で安価な暗渠ブロックを提供する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に示した図及び符号を参照して説明する。本
発明の中子型10は、請求項6の発明に係る暗渠ブロッ
ク60(図11参照)の成形用型枠100に用いられ、
暗渠ブロック60の水路部Sを形成するために使用され
る。中子型10は、一般に鋼鉄から形成されるが剛性を
確保することができるものである限り材質は問わない。
【0013】図1乃至図10に例示したように、この中
子型10は2個で1対となり組み合わされて使用され
る。これら中子型10の形状はそれぞれ略錐台体であれ
ばよく、図1のように4角錐台形状のもの、図5のよう
に円錐台形状のもの、図示はしないが楕円錐台形状のも
の等、角数や角の有無等を問わない。その周側壁の傾斜
角度は自在に決定することができるものの、脱型作業に
支障を及ぼさない限り極めて緩い勾配とすれば従来の一
般的暗渠ブロック60の内面形状に限りなく近ずけるこ
ともできる。また、その全体に一定角度の勾配を設けず
とも、例えば図6に示すように全体において略錐台体と
なる状態で両端部や中央部などに部分的段部を設けても
良い。但し中子型10を抜き取る際にこれが暗渠ブロッ
ク60内面と咬み合って引っかかるなど、摩擦抵抗を生
じさせる形状のものであってはならない。
【0014】中子型10は、2個がともに同一長さであ
る必要はないが、同一長さに形成するとバランスが良く
そして同一金型による製造上の便宜が図れるため好まし
い。長い暗渠ブロック60を成形するためには両中子型
10全体の長さを長くすることにより調整する。この略
錐台体の中子型10は中空と否とを問わない。これを請
求項2記載の発明のように筒状体に形成すれば、軽量と
なり且つ材料費が削減できて一層低コストに製造するこ
とができ好適である(図7、図8、図9参照)。
【0015】中子型10は上記の通り略錐台体1から成
るものであるから、その長手方向両端部においてそれぞ
れ小径端部11と大径端部12とが形成される。そして
図4に例示したように本発明にあっては、先ず2個の略
錐台体1,1を、その小径端部側11,11が相互に当接
するように連設配置するのである。かかる配置により、
2個からなる中子型10(1,1)を互いに離隔する方
向つまり暗渠ブロック60外へ、暗渠ブロック60内面
に引っかかることなく移動させることができ、脱型作業
は極めて容易となるのである。次に、同じく図4に例示
したようにこれら2個の略錐台体1,1の周壁13,1
4,15の少なくとも一面13が暗渠ブロック60長手
方向全長にわたり直線状となるように連設配置する。こ
の一面13が暗渠ブロック60の底壁内面61を形成
し、これが暗渠ブロック60長手方向全長にわたる直線
状の平坦な流路底面を形成することとなる。中子型10
が前述したような円錐台体や楕円錐台体からなる場合で
あっても、たとえば暗渠ブロック60の水路部Sの最下
端を形成する部分が暗渠ブロック60長手方向全長にわ
たり直線状となれば良く、本発明においてこれらの場合
を除外するものではない。
【0016】2個の略錐台体1,1からなる中子型10
は、上記の如く連設配置されれば良く、その配置手段を
問わない。例えば、図示はしないが台枠と両側壁枠と前
後妻板とを備えた外枠を構成する本体型との組み合わせ
において、従来の型枠の如く本体型の前後妻板に挿入孔
を設けて中子型10を着脱自在に挿入支持する方法、或
いは本体型の前後妻板の内面に中子型10を連結して配
置する方法、更には妻板の少なくとも一方側の内面に中
子型10を支持する中子型支持梁を突設し、これに中子
型10が着脱自在に支持されるように配置する方法な
ど、その他種々の手段を適用することができる。
【0017】請求項3記載の中子型10にあっては、こ
の中子型10を互いに離反する方向へ移動させるための
離隔機構40を備えるものである。離隔機構40は、例
えば上記の如く連設配置された中子型10間に予めエア
ーバッグを装着しておき、離隔させる際にこれを爆発さ
せてその威力により離反させるもの(図9参照)、筒状
中子型10内に正逆双方のネジ42、43を切ったネジ
棒41を水平に取り付けて、ネジ棒41の回転により中
子型10を離反させるもの(図7参照)、或いは2個の
中子型10(1,1)間に断面楕円形のカム材を設け且
つこれに連結する操作棒を中子型10の内外に設けてお
き、脱型の際には操作棒の操作によりカム材を回転伸張
させ、その押圧力により離反させるもの(図示せず)な
ど、適宜選択可能である。また、本発明に係る離隔機構
40は、上述のように中子型10を互いに離反する方向
へ移動させる手段であれば、それが中子型10と不可分
一体のものとして形成されるものと、中子型10とは別
体に形成されるものであると、或いは本体型に一体形成
されるものであると、否とを問わない。
【0018】一方、上記中子型10を本体型30に組み
込めば、その全体において極めて効率的な暗渠ブロック
成形用型枠100が構成される。この場合、請求項4に
記載したとおり、本体型30は少なくとも台枠31と両
側壁枠32,32と前後妻板33,33とを備えて外枠を
構成し、これらは通常蝶番等により連結される。そして
型枠を組み付けてコンクリートを打設する際には各壁間
をフック具等の締め付け手段により締め付けてコンクリ
ートの流出を防止する。
【0019】請求項5に記載した本発明に係る暗渠ブロ
ック成形用型枠100の場合は、本体型30には前記中
子型10を上下移動させるための昇降機構50が備えら
れる。この昇降機構50は、本体型30の前後妻板3
3,33に螺合スライド式昇降機等を設けるのが構造の
簡素化の観点から好適であるが、その他、従来の如く前
後妻板に挿入孔を設けて中子型10を着脱自在に挿入支
持する方法を採用する場合には、これを前後妻板の外部
において油圧ポンプやジャッキを付加する等によって形
成しても良く(図示せず)、その構成や配置等の手段は
限定されない。
【0020】暗渠ブロック60の製造は、次のように行
う。先ず、図9および図10に例示されるような台枠3
1と両側壁枠32,32と前後妻板33,33とを備えて
外枠を構成する本体型30内に中子型10を配置して、
本体型30と中子型10とを固定し、さらに本体型30
の両側壁枠32,32と前後妻板33,33とをフック具
等により締め付けて型枠を組み付けた後、必要に応じて
油等の離型剤を噴霧してコンクリートを注入する。この
際、暗渠ブロック60上面の一部に開口を設ける場合に
は、その開口形成のための枠体を本体型30の例えば台
枠31上中央部等に設置しておく。そしてコンクリート
が固化した後に、両側壁枠32,32と前後妻板33,3
3とを開き、中子型10を抜き取る。この中子型10を
抜き取る場合に、必要があれば離隔機構40を作用させ
る。例えば連設配置された中子型10間に予め装着され
たエアーバッグAを爆発させてその威力により中子型1
0を僅かに離反させるのである(図9参照)。なお、離
隔機構40を備えない場合には中子型10のフランジ部
Fを引っ張って或いは叩いて剥離させればよい。このよ
うな叩き出し等による場合でも、当初、密接嵌合状態を
解除するために多少の押圧力等が必要ではあるが、いっ
たん剥離した以降は密接嵌合関係から解き放たれて横滑
りの摩擦抵抗は略皆無となり、従来のような横抜きの際
の大きな摩擦抵抗力は生じない。
【0021】その後、本体型30に中子型10を上下移
動させるための昇降機構50が備えられている場合には
これを作動させて、中子型10の高さを僅かに上下させ
る。暗渠ブロック60を上下逆向きに製造する型枠構成
の場合には、昇降機構50を作動させて中子型10の高
さを僅かに下降させることとなる。この操作により暗渠
ブロック60内面と中小型10との密接嵌合関係が完全
に解き放たれて如何なる接触もないため、横滑りの際の
摩擦抵抗を皆無として中小型10を簡単に抜き取ること
ができる。また、暗渠ブロック60内面の損傷も防止さ
れる。なお、この昇降機構50が備えられていない場合
にあっても、暗渠ブロック60内面と中小型10との接
触は唯一面13(暗渠ブロック60の底壁内面61)の
みであり、やはり双方の密接嵌合関係は生じておらず、
中小型10を簡単に抜き取ることができる。
【0022】また上記の場合において、中子型10は左
右(前後)2手方向へ抜き取られる。従来の如く前後妻
板を装脱するための作業場所の他に、さらに長い中子型
を一方側に抜き取るための広い面積の作業場を設けると
いった必要がない。すなわち中子型10の抜き取り作業
は、前後妻板33,33を装脱するに必要な作業面積が
あれば略足りるのである。
【0023】このように上記型枠によって製造された暗
渠ブロック60は、請求項6に記載されたとおり、底壁
内面61が長手方向全長にわたり平面形成され、且つ、
両側壁および上壁の内面(62,63)が長手方向中央
側から両端側に向けて略拡散開放状に形成されるとい
う、特徴的形状を構成する。従って、水路用底面(6
1)は平面形成され従来通りの平坦な流路が確保される
とともに、製造が極めて容易で迅速に量産され安価な暗
渠ブロックとなる。一方、両側壁および上壁の内面6
2,63が長手方向中央側から両端側に向けて略拡散開
放状に形成されるとしても、これら内面62,63形状
は流路を遮断するものではないため、側溝を構築するに
際して何らの不都合もない。なお、この暗渠ブロック6
0の周側壁の外面形状は適宜選択できるものである。
【0024】
【実施例】(実施例1)図1乃至図4は、本発明の暗渠
ブロック成形用中子型10に係る第1の実施例を示す。
この実施例1において、中子型10は、鋼鉄から形成さ
れた2個の略4角錐台体1,1からなる。そしてこの2
個の略4角錐台体1,1は、その小径端部11,11側が
相互に当接するように、且つそれらの周壁13,14,1
5の一面13が暗渠ブロック60長手方向全長にわたり
直線状となるように連設配置される。また大径端部側1
2,12の周縁にはフランジFが形成されており、脱型
時の叩き出しの際の便宜が図られている。なお、大きさ
はいずれも大径端部12,12側の幅及び高さ寸法が3
10ミリ、小径端部11,11側の幅及び高さ寸法が3
00ミリ、長さはそれぞれ500ミリであって当接状態
の全体が1000ミリであり、暗渠ブロックの水路部が
狭い製品を形成する際のサイズに形成してある。
【0025】(実施例2)図5は本発明の中子型10に
係る第2の実施例を示す。上記実施例1との相違は、中
子型10が2個の略楕円錐台体1,1からなる点にあ
る。 (実施例3)図6は本発明の中子型10に係る第3の実
施例を示す。上記実施例1および2との相違は、中子型
10が段部を有する略錐台体1,1からなる点にある。
【0026】(実施例4)図7は請求項3記載の中子型
10に係る他の実施例を示し、中子型10を互いに離反
する方向へ移動させるための離隔機構40を備えるもの
である。図8はこの離隔機構40の正面図である。この
実施例において離隔機構40は、筒状中子型10内にそ
の全長にわたる正逆双方のネジ42,43を切ったネジ
棒41を水平に取り付けて、ネジ棒の回転により中子型
10を離反させる構造となっている。なおこの離隔機構
40は中子型10とは別体に形成されたものを、中子型
10内に挿通させ且つ中子型10と連結部材により連結
したものである。この場合、ネジ棒41は中子型10内
に納められており、その操作は前後妻板33,33を開
いて外枠を開枠した後に行う。
【0027】(実施例5)図9および図10は本発明の
暗渠ブロック成形用型枠100に係る実施例を示す。こ
の実施例5に示す暗渠ブロック成形用型枠100は、内
枠を構成する2個の略4角錐台体1,1からなる中子型
10と、何れも矩形板体の台枠31と両側壁枠32,3
2と前後妻板33,33とを備えて外枠を構成する本体
型30とからなる。そして本体型30の妻板33,33
の内面に中子型10の大径端部12,12側が連結され
ており、さらに妻板33,33は中子型10を連結した
状態で移動可能なように、その下部にキャスター34を
備えている。この実施例5によれば、暗渠ブロック成形
用の型枠100を極めて簡単な構造とすることができ
る。また妻板33,33に中子型10が連結されている
ため、妻板33,33の組み付け取り外しと同時に中子
型10もまた装脱されることとなる。しかも上記の如く
キャスター34により妻板33,33移動が簡単に行え
るため、必然的に中小型10の装脱作業を極めて容易に
且つ迅速に行うことができる。さらに中子型10の抜き
取りは前後妻板33,33を装脱するに必要な作業面積
があれば足りるため、作業スペースを削減することがで
きる。
【0028】さらに、この実施例においては、離隔機構
40として、当接する2個の略4角錐台体1,1間に予
めエアーバッグAを装着しておき、これを爆発させてそ
の威力により中子型10を離反させる機構を採用してい
る。なお、このエアーバッグ離隔機構40に代えて、本
体型30の妻板33,33と台枠31間にカム材を配設
し、カム材を回転伸張させその押圧力によりこれら妻板
33,33と台枠31とを僅かに離反させることにより
中子型10を同幅で離隔させ、暗渠ブロック60との当
初の密接嵌合状態を解除するという離隔機構40を適用
しても良い。また、本体型30の前後妻板33,33に
は請求項5に記載した中子型10を上下移動させるため
の昇降機構50として油圧ジャッキJが備えられてお
り、前記離隔機構40を作用させた後に中子型10の高
さを僅かに上下させて、暗渠ブロック内面上部と中小型
10との密接嵌合関係を完全に解き放つことができるよ
うになっている。
【0029】(実施例6)図11乃至図13は、請求項
6に記載された本発明に係る暗渠ブロック60の実施例
であり、上記実施例1の略4角錐台体1,1からなる中
子型10によって製造されたものである。
【0030】本各発明は実施の形態において詳述した如
く、上記し且つ図面に示す実施例ににのみ限定されるも
のでなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明の暗渠ブロック成形用中子型は、
2個の錐台体からなる構成によって、中子型を脱型する
際、横滑りの摩擦抵抗が略皆無となり中子型の抜き取り
が極めて容易となる。また暗渠ブロック内面の損傷が防
止される。さらに、それぞれの中子型は上下分割型では
なく又その内部に複雑な拡縮機構を設けないため、極め
て簡単な構成および軽量で使用勝手の良いものとするこ
とができ、たとえ暗渠ブロックの水路部が狭い小さな製
品であっても成形可能であるとともにその成形作業が極
めて簡単となる。
【0032】本発明の暗渠ブロック成形用の型枠は、内
枠を構成する上記中子型と、台枠と両側壁枠と前後妻板
とを備えて外枠を構成する本体型とからなるため、暗渠
ブロック成形用の型枠をその全体において極めて簡単な
構造とすることができる。また暗渠ブロックの製造スペ
ースを削減することもでき、型枠の装脱作業全体が極め
て迅速且つ容易となる、という優れた効果を奏する。
【0033】本発明の暗渠ブロックによれば、水路用底
面は平面形成され従来通りの平坦な流路が確保されると
ともに、製造が極めて容易で安価な暗渠ブロックを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の暗渠ブロック成形用中子型に係る第1
の実施例を示す全体の斜視図である。
【図2】図1の暗渠ブロック成形用中子型の側面図であ
る。
【図3】図1の暗渠ブロック成形用中子型の平面図であ
る。
【図4】図1の暗渠ブロック成形用中子型を連設配置し
た状態の斜視図である。
【図5】本発明の暗渠ブロック成形用中子型に係る第2
の実施例を示す全体の斜視図である。
【図6】本発明の暗渠ブロック成形用中子型に係る第3
の実施例を示す縦断面図である。
【図7】請求項3記載の離隔機構を備えた中子型の実施
例を示す縦断面図である。
【図8】図7の離隔機構を備えた中子型の実施例を示す
正面図である。
【図9】本発明の暗渠ブロック成形用型枠の実施例を示
す一部破断側面図である。
【図10】図9に示す暗渠ブロック成形用型枠の本体型
30を開いた状態の正面図である。
【図11】本発明の暗渠ブロックに係る実施例を示す斜
視図である。
【図12】図11に示す暗渠ブロックの縦断面図であ
る。
【図13】図11に示す暗渠ブロックの横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 略錐台体 10 中子型 11 小径端部 12 大径端部 13 周壁 14 周壁 15 周壁 30 本体型 31 台枠 32 側壁枠 33 妻板 40 離隔機構 50 昇降機構 60 暗渠ブロック 61 暗渠ブロックの底壁内面 62 暗渠ブロックの側壁内面 63 暗渠ブロックの上壁内面 100暗渠ブロック成形用型枠 S 暗渠ブロックの水路部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗渠ブロック成形用型枠に用いられる暗
    渠ブロックの水路部形成用の中子型であって、 2個の略錐台体からなり、 該2個の略錐台体を、その小径端部側が相互に当接し且
    つそれらの周壁の少なくとも一面が暗渠ブロック長手方
    向全長にわたり直線状となるように連設配置することを
    特徴とする暗渠ブロック成形用中子型。
  2. 【請求項2】 前記略錐台体が、筒状体であることを特
    徴とする請求項1記載の暗渠ブロック成形用中子型。
  3. 【請求項3】 前記中子型を互いに離反する方向へ移動
    させるための離隔機構を備えたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の暗渠ブロック成形用中子型。
  4. 【請求項4】 暗渠ブロック成形用の型枠であって、 内枠を構成する前記請求項1、請求項2、または請求項
    3記載の中子型と、台枠と両側壁枠と前後妻板とを備え
    て外枠を構成する本体型とからなることを特徴とする暗
    渠ブロック成形用型枠。
  5. 【請求項5】 前記中子型を上下移動させるための昇降
    機構を備えたことを特徴とする請求項4記載の暗渠ブロ
    ック成形用型枠。
  6. 【請求項6】 筒状体の暗渠ブロックであって、底壁内
    面が長手方向全長にわたり平面形成され、且つ、両側壁
    および上壁の内面が長手方向中央側から両端側に向けて
    略拡散開放状に形成されてなることを特徴とする暗渠ブ
    ロック。
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