JP3532550B2 - 側溝ブロックの成形用型枠およびその成形用型枠を用いて製造される側溝ブロック - Google Patents

側溝ブロックの成形用型枠およびその成形用型枠を用いて製造される側溝ブロック

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JP3532550B2
JP3532550B2 JP2001396976A JP2001396976A JP3532550B2 JP 3532550 B2 JP3532550 B2 JP 3532550B2 JP 2001396976 A JP2001396976 A JP 2001396976A JP 2001396976 A JP2001396976 A JP 2001396976A JP 3532550 B2 JP3532550 B2 JP 3532550B2
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重吉 松岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、底が開放された側
溝ブロック、例えば、勾配可変型の側溝ブロックを、上
下逆に成形する、側溝ブロックの成形用型枠およびその
成形用型枠を用いて製造される側溝ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右の側壁部と、これら側壁部の
前側上部および後側上部において両側壁部を連結する梁
部と、これら梁部間に形成される蓋載せ用の開口部とを
備えるとともに、底が開放された勾配可変型の側溝ブロ
ックは、図8に示す成形用型枠20を用いて、上下逆に
して成形された。
【0003】この型枠20は、台枠21と、その台枠2
1に固着される入子22と、その入子22の上に着脱可
能に据え付けられる中子23と、その中子23の前後お
よび左右に配されて、台枠21に開閉可能に取付けられ
る、妻板24、24および側板25、25とからなり、
前記妻板24、24は、型組み時に、前記中子23の前
後の端部と当接した。
【0004】ここで、中子23と左右の側板25、25
との間に充填されるコンクリートからは、側溝ブロック
の左右の側壁部が成形され、中子23と台枠21との間
に充填されるコンクリートからは、側溝ブロックの前後
の梁部が成形された。また、入子22の外縁に沿って、
側溝ブロックの前後の梁部間にある蓋載せ用の開口部が
開口形成された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
側溝ブロックの成形用型枠20は、以下のような問題点
があった。
【0006】すなわち、従来の型枠20の場合には、型
開き時において、まず、妻板24、24および側板2
5、25を開き、次いで、中子23を、クレーン等で吊
り上げて型枠外に搬出させ、その後に、製品としての側
溝ブロックを取り出す必要があった。また、次の製品を
製造するには、前もって入子22等を清掃した後、再
度、中子23を入子22の上にクレーン等を用いて据え
付ける必要があった。よって、かかる側溝ブロックの製
造には、中子23の取り出しおよび据え付け作業等が伴
うこととなり、作業上煩雑かつ面倒であった。
【0007】このような作業を必要とする原因は、中子
23の下方に、側溝ブロックの梁部が位置するため、中
子23を不動にして製品を取り出そうとしても、梁部が
中子23に引っ掛って取り出すことができないからであ
る。
【0008】本発明は、上記した従来の問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、左右の側壁部と、これら側壁部を連結する梁部と、
梁部間に形成される開口部とを備えるとともに、底が開
放された側溝ブロックを、中子の取り出しおよび据え付
け作業等の面倒な作業を要することなく容易に製造する
ことが可能な側溝ブロックの成形用型枠を提供すること
にある。また、その型枠を用いて製造される側溝ブロッ
クの提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る側溝ブロッ
クの成形用型枠およびその成形用型枠を用いて製造され
る側溝ブロックは、前記目的を達成するために、次の構
成からなる。すなわち、請求項1に記載の発明に係る側
溝ブロックの成形用型枠は、左右の側壁部と、これら側
壁部の前側上部および後側上部において両側壁部を連結
する梁部と、これら梁部間に形成される開口部とを備え
るとともに、長手方向全体において底が開放された勾配
可変型の側溝ブロックを、上下を逆にして成形する型枠
である。そして、この型枠は、台枠と、その台枠に固着
される中子と、その中子の前後および左右に開閉可能に
配される、妻板および側板とを備え、前記妻板の内面側
には、梁部形成枠が設けられ、型組み時において、前記
梁部形成枠が、前記中子の前後の端部と当接することに
より、前記梁部形成枠と前記台枠との間で、前記梁部を
成形するための梁部成形用の空間部を形成し、かつ、
記梁部形成枠および前記中子が、前記左右の側壁部間の
水路を成形するための連結枠部を形成し、型開き時にお
いて、前記梁部形成枠が、前記中子の前後の端部から離
れるよう移動して、前記台枠の上方から退去することを
特徴としている。このように、梁部形成枠は、型開き時
において、台枠の上方から退去するため、成形された側
溝ブロックの脱型の際における、前記側溝ブロックの梁
部と前記梁部形成枠との干渉は、回避される。よって、
中子を台枠に固着させたまま、側溝ブロックを脱型し製
造することができるので、従来の型枠とは違って、中子
の取り出しおよび据え付け作業等の煩雑かつ面倒な作業
をしなくて済む。また、請求項2に記載の発明に係る側
溝ブロックの成形用型枠のように、前記梁部形成枠は、
型組み時において、前記中子の前後の端部と、互いの頂
部が一致するように当接するのが望ましい。
【0010】また、請求項に記載の発明に係る側溝ブ
ロックの成形用型枠のように、前記梁部形成枠は、前記
型開き時において、前記妻板とともに移動して、前記台
枠の上方から退去することが望ましい。これにより、梁
部形成枠は、型開きの作業に伴って、妻板とともに移動
して台枠の上方から退去することができる。
【0011】また、請求項に記載の発明に係る側溝ブ
ロックの成形用型枠のように、前記梁部形成枠は、前記
台枠と対向する底面および/もしくは前記側板と対向す
る側面に抜き勾配が形成されているとよい。これによ
り、型開き時に、妻板が、例えば、互いに離反する方向
にスライド移動すると、それら妻板とともに梁部形成枠
が移動して、成形された側溝ブロックの梁部等から、前
記梁部形成枠が、円滑に抜き取られる。
【0012】また、請求項に記載の発明に係る側溝ブ
ロックの成形用型枠のように、前記梁部形成枠は、縮ん
だり、その縮んだ状態から元の状態へと拡がったりする
ことが可能に設けられていてもよい。これにより、型組
み時に拡げられた梁部形成枠を、型開き時に縮めること
により、成形された側溝ブロックのコンクリート表面か
ら梁部形成枠の外面を離すことができる。よって、型開
き時に、妻板が、例えば、ヒンジ部を介して回転移動
(回動)し、あるいは、互いに離反する方向にスライド
移動すると、それら妻板とともに梁部形成枠が移動し
て、成形された前記側溝ブロックの梁部等から、前記梁
部形成枠が円滑に抜き取られる。
【0013】また、請求項に記載の発明に係る側溝ブ
ロックの成形用型枠のように、前記中子は、その左右の
立壁面が、前記左右の側壁部の内側面を形成する形成面
となり、これら形成面には、上方ほど前記中子の中心側
に寄るように傾く抜き勾配が形成されているのが望まし
い。これにより、成形された側溝ブロックの脱型の際、
同ブロックを上方に吊り上げることにより、その左右の
側壁部が中子から容易に離れる。
【0014】また、請求項に記載の発明に係る側溝ブ
ロックの成形用型枠のように、前記中子は、縮んだり、
その縮んだ状態から元の状態へと拡がったりすることが
可能に設けられていてもよい。これにより、型組み時に
拡げられた中子を、型開き時に縮めることにより、成形
された側溝ブロックのコンクリート表面から中子の外面
を離すことができる。よって、成形された側溝ブロック
が、中子から容易に離れる。
【0015】請求項に記載の側溝ブロックは、請求項
に記載の成形用型枠を用いて製造される側溝ブロック
であって、前記左右の側壁部の内側面が、下方ほどブロ
ック中心側に寄るように傾く、傾斜面となっていること
を特徴としている。これにより、かかる形状の側溝ブロ
ックを、前記型枠を用いることにより、容易に製造する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る側溝ブロック
の成形用型枠およびその成形用型枠を用いて製造される
側溝ブロックの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る側溝ブロックの成形用型枠の一実
施の形態を示す分解斜視模式図である。図中符号1は、
成形用型枠(以下、型枠と略称)である。
【0017】型枠1は、例えば、図7に示す側溝ブロッ
ク10、すなわち、左右の側壁部11、11と、これら
側壁部11、11の前側上部および後側上部において両
側壁部11、11を連結する梁部12、12と、これら
梁部12、12間に形成される、側溝蓋とかグレーチン
グ等の蓋体を載せるための開口部13とを備えるととも
に、長手方向全体において底が開放された、例えば、勾
配可変型の側溝ブロック10を、上下を逆にして成形す
る型枠である。この型枠1は、台枠2と、その台枠2に
固着される中子3と、その中子3の前後および左右に開
閉可能に配される、妻板4、4および側板5、5とを備
え、妻板4、4の内面側には、梁部形成枠6、6が設け
られている。なお、図示する型枠は、本発明の特徴を理
解できる範囲内で、作図の便宜上、台枠2、中子3、妻
板4、側板5、および梁部形成枠6の各枠部材がブロッ
ク状に模式的に描かれている。
【0018】ここで、前記中子3は、左右の立壁面3
a、3aを有する中子上部3bと、その中子上部3bの
基端部に連設されるとともに台枠2に固着される中子下
部3cとからなる。そして、中子下部3cは、断面ほぼ
コ字状に左右に突き出るよう設けられており、その外縁
形状に沿って、側溝蓋とかグレーチング等の蓋体を載せ
るための段部13aを備えた、前記開口部13が形成さ
れる。また、中子3は、その左右の立壁面3a、3a
が、側溝ブロック10の左右の側壁部11、11の内側
面を形成する形成面となり、これら形成面には、上方ほ
ど中子3の中心側に寄るように傾く抜き勾配が形成され
ている。
【0019】前記妻板4の内面側に設けられる前記梁部
形成枠6は、妻板4の内側面の左右方向ほぼ中央から内
側方向に突出形成される枠部材である。この梁部形成枠
、型組み時において、中子3(中子上部3b)の前
後の端部と、互いの頂部が一致するように、ぴったりと
当接することにより、型枠の左右の側板5、5の長手方
向に相当する長さだけ延びる連結枠部Kを形成する(図
4参照)。この連結枠部Kによって、左右の側壁部1
1、11間の水路が形成される。そして、梁部形成枠6
は、前記台枠2と対向する底面6aが、梁部12の内側
面を形成する形成面となり、この形成面である前記対向
する底面6aに、妻板4側に向かって下り勾配となる抜
き勾配が形成されている。また、梁部形成枠6は、前記
側板5、5と対向するその左右の側面6b、6bが、梁
部12に連結される左右の側壁部11、11の内側面を
形成する形成面となり、これら形成面の前後方向には、
妻板4側に向かうにつれ、梁部形成枠6の中心側から離
れるように傾く抜き勾配が形成されている。さらに、前
記左右の側面6b、6bからなる形成面の上下方向に
は、台枠2から離れるにつれ、梁部形成枠6の中心側に
寄るように傾く傾斜面が形成されている。なお、前記抜
き勾配は、前記底面6aあるいは前記側面6b、6bの
いずれか一方のみに形成されても構わない。
【0020】そして、梁部形成枠6は、型組み時におい
て、中子3の前後の端部と当接することにより、左右の
側板5、5との間で、梁部12に連結される左右の側壁
部11、11を成形するための空間部R、Rを形成する
とともに、下方に位置する台枠2との間で、前記空間部
R、Rと連通する空間部である、側溝ブロック10の前
記梁部12を成形するための梁部成形用の空間部Qを形
成する。そして、前記梁部形成枠6は、型開き時におい
て、中子3の前後の端部から離れるよう移動して、台枠
2の上方から退去する。
【0021】ここで、梁部形成枠6が台枠2の上方から
退去するときの機構を説明する。図2に示す梁部形成枠
6、6は、中子3の前後に配される妻板4、4が、型開
き時において、互いに離反する方向に移動、例えば、ス
ライド移動すると、妻板4、4とともに移動して、台枠
2の上方から退去する態様を示す。具体的には、例え
ば、中子3、妻板4、4、および梁部形成枠6、6の各
枠部材の内側を、前後方向に挿通するネジ棒部材(図示
せず)を配し、このネジ棒部材(図示せず)の、前後の
妻板4、4の各々と螺合する螺合部を、互いに逆方向に
ねじ切りして置くことにより、このネジ棒部材(図示せ
ず)を回転させると、前後の妻板4、4が、梁部形成枠
6、6とともに互いに離反する方向に移動する、という
仕組みがよい。
【0022】また、図示実施の形態においては、前記側
板5、5は、その内側面5a、5aが、側溝ブロック1
0の左右の側壁部11、11の外側面を形成する形成面
となり、この形成面は、台枠2から離れるにつれ、内側
に寄るように傾いている(図5および図6参照)が、鉛
直面を形成するように構成されていても構わない。
【0023】次に、この型枠1を用いて側溝ブロック1
0を製造する方法を説明する。まず、図4ないし図6に
示すように、型枠1を組付け、組み付けられた型枠1
の、台枠2、中子3、妻板4、4、梁部形成枠6、6、
および側板5、5が取り囲んでなる空間に、上方から生
コンクリート(図示せず)を打設し、前記梁部形成用の
空間部Qその他の空間部全体に生コンクリート(図示せ
ず)を充填する。所要の養生期間の経過後、前後の妻板
4、4および左右の側板5、5を開く。この型開きの作
業に伴い、上記したように、梁部形成枠6、6は、妻板
4、4とともに移動して、台枠2の上方から退去するこ
とができる。その後、成形された側溝ブロック10を、
クレーン等で上方に吊り上げて型枠外に搬出し、製品と
しての側溝ブロック10を取り出す。側溝ブロック10
を型枠外に搬出する際、梁部形成枠6、6は、既に台枠
2の上方から退去しているので、成形された梁部12、
12との干渉を回避でき、作業の支障となることはな
い。
【0024】ここで、梁部形成枠6、6は、型開き時に
おいて、妻板4、4とともに移動して、台枠2の上方か
ら退去するので、作業上手間がかからない。この場合に
おいて、図2に示す梁部形成枠6、6には、既述の通
り、台枠2と対向する底面6a、6aおよび側板5、5
と対向する左右の側面6b、6bに、それぞれ抜き勾配
が形成されているので、成形された側溝ブロック10の
梁部12、12等から、梁部形成枠6、6を円滑に抜き
取ることができる。
【0025】また、中子3は、その左右の立壁面3a、
3aが、側溝ブロック10の左右の側壁部11、11の
内側面を形成する形成面となり、これら形成面には、上
方ほど中子3の中心側に寄るように傾く抜き勾配が形成
されているので、前記側溝ブロック10の脱型の際、ク
レーン等で同ブロック10を上方に吊り上げることによ
り、その左右の側壁部11、11が中子3から容易に離
れ、側溝ブロック10を円滑に抜き取ることができる。
【0026】そして、清掃後、型枠1を再度組付けれ
ば、即座に次なる側溝ブロックの製造に取りかかること
ができる。このように、本発明に係る型枠1は、中子3
を台枠2に固着させたまま、側溝ブロック10を製造す
ることができ、従来の型枠とは違って、中子の取り出し
作業および据え付け作業等の煩雑かつ面倒な作業をしな
くて済むので、作業負担が大幅に軽減される。
【0027】また、この型枠1を用いて容易に製造され
る側溝ブロック10は、勾配可変型の側溝ブロック10
として好適に用いることができ、図7に示すように、左
右の側壁部11、11の内側面が、下方ほどブロック中
心側に寄るように傾く、傾斜面となっている。これは、
これら左右の側壁部11、11の内側面が、中子3の、
上方ほど中心側に寄るように傾く抜き勾配を備えた形成
面(立壁面3a、3a)から形成されるためである。そ
して、図示実施の形態の側溝ブロック10は、その左右
の側壁部11、11の外側面に、上部および前後両端部
を除いて、肉盗み凹部Mが形成されている。
【0028】なお、本発明に係る側溝ブロック10の成
形用型枠1は、上述した実施の形態に限定されず、その
他種々の変更が可能である。例えば、梁部形成枠6、6
は、図3に示すように、中子3の前後に配される妻板
4、4が、起立された状態から倒されるに伴って、妻板
4、4とともに倒されることにより、台枠2の上方から
退去する態様であっても構わない。具体的には、台枠2
の前後の端部に設けられたヒンジ部2a、2aに、回転
移動(回動)可能に支持される妻板4、4が、前記ヒン
ジ部2a、2aを介して回転移動(回動)して倒される
ことで、これら妻板4、4とともに梁部形成枠6、6が
倒されるように移動して、台枠2の上方から退去する、
という仕組みであるとよい。これにより、梁部形成枠
6、6は、型開き時において、妻板4、4とともに移動
して、台枠2の上方から退去するので、作業上手間がか
からない。
【0029】もっとも、この実施の形態に示される前記
型枠1において、前記梁部形成枠6は、枠の周囲、特
に、その側面部および(あるいは)底面側が、縮んだ
り、その縮んだ状態から元の状態へと拡がったりするこ
とが可能に設けられているのが好ましい。これにより、
型組み時には、梁部形成枠6を拡げた状態にして、中子
3の前後の端部と当接させ、型開き時には、縮めた状態
にして、成形された側溝ブロック10のコンクリート表
面から梁部形成枠6の外面を離すことにより、前記側溝
ブロック10の梁部12等から前記梁部形成枠6の抜き
取りが可能となる。よって、型開き時に、妻板4、4
が、例えば、ヒンジ部2a、2aを介して回転移動(回
動)し、あるいは、互いに離反する方向にスライド移動
すると、それら妻板4、4とともに梁部形成枠6、6が
移動して、成形された前記側溝ブロック10の梁部12
等から、前記梁部形成枠6、6が円滑に抜き取られる。
もちろん、このような拡縮機能を有する場合には、梁部
形成枠6の、梁部12の内側面を形成する形成面は、妻
板4側に向かって下り勾配となる抜き勾配が形成されて
いる必要はない。また、梁部形成枠6の、左右の側面6
b、6bも、既述した抜き勾配が形成されている必要は
ない。
【0030】また、前記型枠1において、前記中子3
は、縮んだり、その縮んだ状態から元の状態へと拡がっ
たりすることが可能に設けられていても構わない。例え
ば、型組み時に拡げられて鉛直状に立つ左右の立壁面3
a、3aを、型開き時に、上方ほど中子3の中心側寄り
に傾くように、中子3を縮めることにより、成形された
側溝ブロック10のコンクリート表面から中子3の外面
(立壁面3a、3a)を離すことができる。よって、成
形された側溝ブロック10の左右の両側部11、11
は、中子3から容易に離れることができる。
【0031】
【発明の効果】 以上、詳述したところから明らかなよ
うに、本発明に係る側溝ブロックの成形用型枠およびそ
の成形用型枠を用いて製造される側溝ブロックによれ
ば、次の効果がある。
【0032】請求項1または2に記載された側溝ブロッ
クの成形用型枠によれば、左右の側壁部と、これら側壁
部の前側上部および後側上部において両側壁部を連結す
る梁部と、これら梁部間に形成される開口部とを備える
とともに、長手方向全体において底が開放された勾配可
変型の側溝ブロックを、中子の取り出し作業および据え
付け作業等の煩雑かつ面倒な作業をすることなく、容易
に製造することができる。
【0033】請求項に記載された側溝ブロックの成形
用型枠によれば、加えて、梁部形成枠が、型開きの作業
に伴い、妻板とともに移動して台枠の上方から退去する
ので、作業上手間がかからない。
【0034】請求項またはに記載された側溝ブロッ
クの成形用型枠によれば、加えて、成形された側溝ブロ
ックの梁部等から、梁部形成枠を円滑に抜き取ることが
できる。
【0035】請求項に記載された側溝ブロックの成形
用型枠によれば、加えて、成形された側溝ブロックを上
方に吊り上げることにより、左右の側壁部が中子から容
易に離れる。
【0036】請求項に記載された側溝ブロックの成形
用型枠によれば、加えて、成形された側溝ブロックが、
中子から容易に離れる。
【0037】請求項に記載された側溝ブロックによれ
ば、請求項に記載の型枠を用いて、容易に製造され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る側溝ブロックの成形用型枠の一
実施の形態を示す、分解斜視模式図である。
【図2】同じく、梁部形成枠が、台枠の上方から退去す
る機構を説明する模式図である。
【図3】同じく、梁部形成枠が、台枠の上方から退去す
る機構を説明する、他の態様の模式図である。
【図4】同じく、型組み時における斜視模式図である。
【図5】図4におけるA−A断面模式図である。
【図6】図4におけるB−B断面模式図である。
【図7】この発明に係る、成形用型枠を用いて製造され
る側溝ブロックの一実施の形態を示す斜視図である。
【図8】従来の側溝ブロックの成形用型枠の分解斜視模
式図である。
【符号の説明】
1 型枠(成形用型枠) 2 台枠 3 中子 3a 左右
の立壁面 4 妻板 5 側板 6 梁部形成枠 6a 台枠
と対向する底面 6b 側板と対向する側面 10 側溝
ブロック 11 側壁部 12 梁部 13 開口部 Q 梁部成
型用の空間部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の側壁部と、これら側壁部の前側上
    部および後側上部において両側壁部を連結する梁部と、
    これら梁部間に形成される開口部とを備えるとともに、
    長手方向全体において底が開放された勾配可変型の側溝
    ブロックを、上下を逆にして成形する型枠であって、 台枠と、その台枠に固着される中子と、その中子の前後
    および左右に開閉可能に配される、妻板および側板とを
    備え、 前記妻板の内面側には、梁部形成枠が設けられ、 組み時において、前記梁部形成枠が、前記中子の前後
    の端部と当接することにより、前記梁部形成枠と前記台
    枠との間で、前記梁部を成形するための梁部成形用の空
    間部を形成し、かつ、前記梁部形成枠および前記中子
    が、前記左右の側壁部間の水路を成形するための連結枠
    部を形成し、 開き時において、前記梁部形成枠が、前記中子の前後
    の端部から離れるよう移動して、前記台枠の上方から退
    去することを特徴とする側溝ブロックの成形用型枠。
  2. 【請求項2】 前記梁部形成枠は、型組み時において、
    前記中子の前後の端部と、互いの頂部が一致するように
    当接することを特徴とする請求項1に記載の側溝ブロッ
    クの成形用型枠。
  3. 【請求項3】 前記梁部形成枠は、前記型開き時におい
    て、前記妻板とともに移動して、前記台枠の上方から退
    去することを特徴とする請求項1または2に記載の側溝
    ブロックの成形用型枠。
  4. 【請求項4】 前記梁部形成枠には、前記台枠と対向す
    る底面および/もしくは前記側板と対向する側面に、抜
    き勾配が形成されていることを特徴とする請求項3に記
    載の側溝ブロックの成形用型枠。
  5. 【請求項5】 前記梁部形成枠は、縮んだり、その縮ん
    だ状態から元の状態へと拡がったりすることが可能に設
    けられていることを特徴とする請求項3に記載の側溝ブ
    ロックの成形用型枠。
  6. 【請求項6】 前記中子は、その左右の立壁面が、前記
    左右の側壁部の内側面を形成する形成面となり、これら
    形成面には、上方ほど前記中子の中心側に寄るように傾
    く抜き勾配が形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか1項に記載の側溝ブロックの成形用
    型枠。
  7. 【請求項7】 前記中子は、縮んだり、その縮んだ状態
    から元の状態へと拡がったりすることが可能に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載の側溝ブロックの成形用型枠。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の成形用型枠を用いて製
    造される側溝ブロックであって、 前記左右の側壁部の内側面が、下方ほどブロック中心側
    に寄るように傾く、傾斜面となっていることを特徴とす
    る側溝ブロック。
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