JPS597051Y2 - コンクリ−ト製品成型用型枠の内型 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンクリート製品或型用型枠に係り、特に
コンクリート製品戒型用型枠の内型に関するものである
。

一般に下水道の水路などに使用されるコンクリート製品
の戒型用型枠は、上面を開口した略箱状の外型と、その
内方に配する略筒状の内型とから或り、該外型と内型間
にコンクリートを充填し、固形した後、外型と内型を脱
型してコンクリート製品を作製している。

ところで、従来のコンクリート製品或型用型枠の内型は
、第６図に示すように、数枚の側板を連結して略筒状の
内型を形或していた。

しかしこのような従来の内型であると、コンクリートを
充填して、固形させた後、前記側板を一枚づつ抜出して
内型を脱型しなければならず、その作業性はきわめて悪
いものであった。

また連続的にコンクリート製品を戊型する場合、その都
度数枚の側板を連結して内型を形威しなけれは゛ならず
、この面からも作業の非能率性がさけばれていた。

かくしてこの考案は前記従来の欠点に対処するために案
出されたもので、コンクリートの固形後、内型の脱型が
きわめて簡単に行なえると共に、連続的にコンクリート
製品を戊型する場合でも、簡単に内型を設置することの
できるコンクリート製品戒型用型枠の内型を提供するこ
とにある。

以下この考案を図面に示す実施例に基いて説明する。

第１図は外型Ｂと内型Ｃとからなるコンクリート製品或
型用型枠Ａを示す斜視図である。

第１図を参照してこの考案による内型Ｃを説明すると、
該内型Ｃは基壁１と、該基壁１の両端から間隙Ｄ，Ｄを
設けて配した一対の移動壁２，２と、前記基壁１および
移動壁２，２にめぐらせて添着したパネル３とによって
略筒状の内型ケース４を形或してある。

さらに前記内型ケース４を形或する一対の移動壁２，２
の対向部には開口を設けてあるが、この開口を移動可能
な閉塞壁５で閉塞自在にしてある。

この閉塞壁５の取付状態につき説明すると、一月の移動
壁２，２の上面に、移動壁２，２を連結する連結杆６を
取付け、この連結杆６には調節板７を一体に設ける。

前記調節板７には雌ねじ孔８を穿殻し、該雌ねじ孔８に
雄ねじ部を有する調整杆９を螺挿する。

そして前記調整杆９の先端に閉塞壁５を取付ける。

すると閉塞壁５は調整杆９を回動することにより移動し
、一対の移動壁２，２の対向剖における開口を閉塞自在
にして取付けられる。

さらに一対の移動壁２，２には、両移動壁２，２に跨が
る伸縮自在な型決め杆１０が配設してある。

この型決め杆１０は移動壁２，２から対向して突出し、
先端にそれぞれ雄ねじ部を有する突出杆１１．１１と該
突出杆１１．１１の雄ねじ部に螺合する雄ねじ部を有す
るカツフ゜ラー１２とから戒っている。

そして力ツプラー１２を回動することにより、型決め杆
１０を縮め、その結果一対の移動壁２，２を内側にすぼ
めることが可能となっていると共に、型決め杆１０を伸
ばし、当初の位置まで移動壁２，２を拡げることができ
るようになっている。

以上の構戊において、この考案による内型Ｃの使用状態
につき説明する。

先ず外型Ｂの底壁１３の所定位置に内型Ｃを載置する。

なお底壁１３には内型Ｃの下部が挿入される孔が穿設し
てある。

この際一対の移動壁２，２は型決め杆１０により第１図
、第２図に示す如く所定位置に保持しておく。

さらに一対の移動壁２，２の対向部における開口は閉塞
壁５で塞いでおく。

次いで外型Ｂを上面を開口した箱状の形状に形威し、外
型Ｂと内型Ｃの間にコンクリー｝Ｅを充填する。

コンクリー｝Ｅが固形した後、外型Ｂを脱型する。

次いで調整杆９を回動して一対の移動壁２，２の対向部
における開口を塞いである閉塞壁５を退出移動させる。

（第３図参照）。さらに、型決め杆１０のカツプラ−１
２を回動し、前記型決め杆１０を縮め、もって一対の移
動壁２，２を内側にすぼめる。

それに伴って一対の移動壁２，２に添着してあるパネル
３は点Ｐを支点にして内側に折曲し、もって固形したコ
ンクリートＥと内型Ｃとの間には隙間を生ずることにな
る（第４図、第５図参照）。

しかして図面第４図に示す状態で固形したコンクリート
製品を吊り上げて脱型作業を行なう。

なおこの状態で内型を吊り上げ、脱型することも可能で
ある。

この考案は以上の構戊よりなる。

そしてこの考案によるコンクリート製品或型用型枠の内
型であれば、従来のように内型を構戊している複数の側
板を一枚づつ抜出して脱型する必要はなく、前述したよ
うに調整杆９およびカツプラ−１２を回動するだけで固
形したコンクリートと内型間に脱型可能な隙間を得るこ
とができ容易に脱型作業を行なえる。

さらに連続的にコンクリート製品の或型作業を行なうに
あたっても、従来のように内型を組立てる必要がなく、
調整杆９およびカツプラ−１２を回動するだけで容易に
内型を形戊できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面第１図乃至第５図はこの考案の実施例を示したもの
で、第１図はこの考案による内型を示す斜視図、第２図
、第３図、第４図はこの考案の使用状態を示す平面図、
第５図は第４図のＦ部拡大図、第６図は従来例を示す斜
視図である。 Ａ・・・・・・コンクリート製品或型用型枠、Ｂ・・・
・・・外型、Ｃ・・・・・・内型、Ｄ・・・・・・間隙
、Ｅ・・・・・・コンクリート、Ｐ・・・・・・支点、
１・・・・・・基壁、２・・・・・・移動壁、３・・・
・・・パネル、４・・・・・・内型ケース、５・・・・
・・閉塞壁、６・・・・・・連結杆、７・・・・・・調
節板、８・・・・・・雌ねじ孔、９・・・・・・調整杆
、１０・・・・・・型決め杆、１１・・・・・・突出杆
、１２・・・・・・カツプラ−１３・・・・・・底壁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 基壁と、該基壁の両端から間隙を設けて配した一対の移
   動壁と、前記基壁および移動壁にめぐらして添着したパ
   ネルとで略筒状の内型ケースを形威し、前記一対の移動
   壁の対向部に設けた開口を移動可能な閉塞壁で開塞自在
   にしてなるコンクリート製品成型用型枠の内型であって
   、 前記一対の移動壁の上面に、移動壁を連結する連結杆を
   取付け、この連結杆には調節板を一体に設け、該調節板
   には雌ねじ孔を穿設し、この雌ねし孔に雄ねじ部を有す
   る調整杆を螺挿し、かつ調整杆の先端に閉塞壁を取付け
   、前記調整杆を回動することにより前記閉塞壁を退出自
   在とし、かつ一対の移動壁間に、該移動壁から対向して
   突出し、先端にそれぞれ雄ねじ部を有する突出杆と、こ
   の突出杆の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を有するカツプ
   ラーとを有する型決め杆を配設し、前記力ツプラーを回
   動することにより前記一対の移動壁を内側に移動可能と
   して固形したコンクリート製品と前記内型間に隙間を形
   或し、該内型を抜出可能にしたことを特徴とするコンク
   リート製品或型用型枠の内型。