JPH11254210A - 道具位置調整構造および作業機械 - Google Patents

道具位置調整構造および作業機械

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JPH11254210A
JPH11254210A JP10325198A JP10325198A JPH11254210A JP H11254210 A JPH11254210 A JP H11254210A JP 10325198 A JP10325198 A JP 10325198A JP 10325198 A JP10325198 A JP 10325198A JP H11254210 A JPH11254210 A JP H11254210A
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JP
Japan
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tool
peripheral portion
inner peripheral
eccentric ring
rotational force
Prior art date
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Pending
Application number
JP10325198A
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English (en)
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Yasuhiro Komai
保宏 駒井
Yukio Masuda
幸男 増田
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NT Engineering KK
Original Assignee
NT Engineering KK
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Publication date
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Priority to PCT/JP1999/001196 priority patent/WO1999046074A1/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B29/00Holders for non-rotary cutting tools; Boring bars or boring heads; Accessories for tool holders
    • B23B29/03Boring heads
    • B23B29/034Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings
    • B23B29/03432Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable during manufacturing
    • B23B29/03457Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable during manufacturing by pivoting the tool carriers or by elastic deformation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B29/00Holders for non-rotary cutting tools; Boring bars or boring heads; Accessories for tool holders
    • B23B29/03Boring heads
    • B23B29/034Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings
    • B23B29/03432Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable during manufacturing
    • B23B29/03478Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable during manufacturing by means of an eccentric

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】道具の位置調整作業を自動的かつ高精度に遂行
可能にする。 【解決手段】ツールホルダ10は、一端側をシャンク部
12に固定されるとともに、他端が側にボーリングバー
等の工具14が取着されるハウジング16と、前記シャ
ンク部12の軸方向に沿った軸回りに回転力を付与する
駆動機構18と、前記回転力を前記シャンク部12の径
方向の中、一つの直線方向にのみ変換することにより、
前記工具14を前記径方向に位置調整可能な回転力変換
機構20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道具が装着される
道具位置調整構造およびこの道具位置調整構造が組み込
まれる作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、マシニングセンタ等において、自
動工具交換機構(ATC)により種々の工具(道具)を
自動的に交換する作業が行われている。この種の作業で
は、所謂、ATCシャンクを有するツールホルダを設け
た機械が使用されており、このツールホルダをスピンド
ルに対して自動的に着脱する構成が一般的に採用されて
いる。
【0003】ところで、上記の機械により高精度な作
業、例えば、ボーリング加工を行うためには、刃先径の
位置調整が必要になる。このため、磨耗した刃先を新し
い刃先に交換する際には、刃先位置が加工寸法に応じて
プリセットされているものの、プリセット誤差が存在す
るために、先ず、試し加工を行い、その加工結果に基づ
いて刃先位置を調整した後、実際の加工作業が開始され
ている。
【0004】また、ATC精度に比べて高い加工精度が
要求される場合には、工具を自動的に交換した状態で即
座に加工を開始することができない。従って、前加工と
して所望の加工径よりも小径な加工径で加工を行った
後、その加工寸法から刃先位置を調整し、次いで所望の
加工作業が行われている。
【0005】さらにまた、同一の刃先で加工作業が継続
して行われると、この刃先に磨耗が発生して該刃先によ
る加工径が変化してしまう。このため、加工径の変化に
伴って、刃先の位置調整作業が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
刃先位置の調整作業は、ミクロン単位で行う必要がある
ため、実際上、作業者の手作業に依存している。すなわ
ち、作業者は、ミクロン単位のダイヤルゲージを見なが
ら手先の微妙な感覚により刃先の調整を行っており、こ
の種の調整作業が相当に煩雑でかつ時間を要するものに
なっているという問題が指摘されている。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、道具の位置調整作業を自動的かつ高精度に遂行可
能な道具位置調整構造および作業機械を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係る道具位置調整構造では、駆動機構を
介してシャンク部の軸方向に沿った軸回りに回転力が付
与されると、回転力変換機構の作用下に前記回転力が前
記軸方向に直交する径方向の中、一つの直線方向にのみ
変換される。その際、ハウジングは、シャンク部に設け
られる固定部と、道具が取着される移動部と、前記固定
部および前記移動部の間に設けられる弾性部とを有して
おり、前記道具が前記シャンク部の径方向に位置調整さ
れる。
【0009】これにより、道具が取着されるハウジング
自体が位置調整機能を有しており、高速回転や切削振動
等に十分に耐え得るとともに、前記道具をシャンク部の
径方向に対して自動的かつ容易に位置調整することが可
能になる。
【0010】ここで、回転力変換機構が、シャンク部に
固定されるインナハウジングと、このインナハウジング
の外周部に沿って回転自在な第1偏心リングと、前記第
1偏心リングを収容する内周部が偏心して設けられると
ともに、外周部が前記移動部の内周部に沿って回転自在
な第2偏心リングと、駆動機構の回転力を前記第1およ
び第2偏心リングに対し互いに反対方向のかつ同期的な
回転に変換して伝達する伝動手段とを備えている。この
ため、駆動機構の回転力を道具の径方向への直線運動に
効率的に変換することができるとともに、切削抵抗等に
も十分に耐え得ることが可能になる。
【0011】さらに、伝動手段が、駆動機構に連結され
る第1および第2ドライブギヤと、第1偏心リングに設
けられ、前記第1ドライブギヤに噛合する外歯車と、第
2偏心リングに設けられ、前記第2ドライブギヤに噛合
する内歯車とを備え、前記外歯車のピッチ円直径X、前
記第1ドライブギヤのピッチ円直径x、前記内歯車のピ
ッチ円直径Y、および前記第2ドライブギヤのピッチ円
直径yは、X/x=Y/y,X+x=Y−yの関係を有
する値に設定される。このため、簡単な作業で第1およ
び第2偏心リングに対し互いに反対方向のかつ同期的な
回転を高精度で伝達することが可能になる。その際、イ
ンナハウジング、第1偏心リング、第2偏心リングおよ
び移動部の各摺動部位には、それぞれ複数の転動体が配
設されており、回転力変換機構が円滑に駆動される。
【0012】また、回転力変換機構は、ハウジングを囲
繞してシャンク部に固定されるアウタハウジングと、移
動部の外周部に沿って回転自在な第1偏心リングと、前
記第1偏心リングを収容する内周部が偏心して設けられ
るとともに、外周部が前記アウタハウジングの内周部に
沿って回転自在な第2偏心リングと、駆動機構の回転力
を、前記第1および第2偏心リングに対し互いに反対方
向のかつ同期的な回転に変換して伝達する伝動手段とを
備えている。これにより、ハウジングがアウタハウジン
グに囲繞されており、このハウジングが有効に小型化さ
れるとともに、所望の剛性を確保することができる。
【0013】また、回転力変換機構が、駆動機構に連結
されて回転するテーパ軸と、固定部の第1支持部内面と
移動部の第2支持部内面に一体的に挿入され、前記テー
パ軸のテーパ外周面との間に所定の間隙を設けるテーパ
内周面が形成された拡縮可能なリング部材と、前記テー
パ外周面と前記テーパ内周面に一体的に接触するととも
に、該テーパ外周面の周方向に傾斜して前記間隙に配設
されるローラ部材とを備えている。従って、駆動機構の
回転力を道具の径方向への直線運動に効率的に変換する
ことができるとともに、切削抵抗等にも十分に耐え得る
ことが可能になる。
【0014】さらにまた、道具の径方向への移動状態を
検出する道具位置検出機構を備えており、前記道具の位
置調整作業が一層効率的かつ高精度に遂行される。
【0015】また、本発明に係る作業機械では、コント
ローラが、ツールホルダに設けられた送受信機構と無線
通信を行うことにより、道具位置検出機構からの信号に
基づいて駆動機構を制御する。これにより、道具の位置
調整作業が、無線通信によりコントローラを介して遠隔
操作によって自動的かつ高精度に行われる。なお、ツー
ルホルダがスピンドルに対して着脱自在であり、このツ
ールホルダの保守管理が簡素化する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る道具位置調整構造であるツールホルダ10の縦断
面説明図であり、図2は、図1中、II−II線断面図
である。
【0017】ツールホルダ10は、一端側をシャンク部
12に固定されるとともに、他端が側にボーリングバー
等の工具(道具)14が取着されるハウジング16と、
前記シャンク部12の軸方向(矢印A方向)に沿った軸
回りに回転力を付与する駆動機構18と、前記回転力を
前記シャンク部12の径方向の中、一つの直線方向(矢
印B方向)のみに対する直線運動に変換することによ
り、前記工具14を前記径方向に位置調整可能な回転力
変換機構20とを備える。
【0018】ハウジング16は、シャンク部12に固定
される固定部22と、工具14が取着される移動部24
と、前記固定部22と前記移動部24の間に設けられ、
前記工具14を前記シャンク部12の軸方向に直交する
径方向の中、一つの直線方向(矢印B方向)にのみ移動
自在な互いに平行な一対の平板状弾性部26a、26b
とを有する。固定部22および移動部24は、リング状
に構成されるとともに、この移動部24の内側に内周部
30が形成される。弾性部26a、26bは、弾性変形
可能なように比較的薄肉に形成され、固定部22と移動
部24の間に一体的に設けられているが、この固定部2
2およびこの移動部24と個別に構成してネジ止め等に
よって固着してもよい。また、弾性部26a、26b
は、一対に限定されるものではなく、互いに平行な対を
なす構成であれば、二対以上であってもよい。
【0019】駆動機構18は、ツールホルダ10に内装
された図示しない回転駆動源から延在する駆動軸32を
備え、この駆動軸32に回転力変換機構20が連結され
る。回転力変換機構20は、ハウジング16内でシャン
ク部12に固定されかつこのシャンク部12と同軸な外
周部34を有するインナハウジング36と、軸心O1が
前記シャンク部12の軸心Oに対して距離Hだけ偏心し
(図2参照)、前記インナハウジング36の外周部34
に沿って回転自在な第1偏心リング38と、所定の初期
角度位置で軸心O2が前記シャンク部12の軸心Oと同
軸上にあり、前記第1偏心リング38を収容する内周部
40が偏心して設けられるとともに、外周部42が移動
部24の内周部30に沿って回転自在な第2偏心リング
44と、駆動軸32の回転力を、前記第1および第2偏
心リング38、44に伝達する伝動手段46とを備え
る。この伝動手段46は、第1および第2偏心リング3
8、44に対し互いに反対方向の回転に変換して伝達す
る機能を有しており、例えば、歯車、ベルトまたはチェ
ーン等を備えている。
【0020】インナハウジング36の外周部34と第1
偏心リング38の内周部48の間、前記第1偏心リング
38の外周部50と第2偏心リング44の内周部40の
間、および前記第2偏心リング44の外周部42と移動
部24の内周部30の間には、それぞれ複数のローラ
(転動体)52が配設される。
【0021】このように構成される第1の実施形態に係
るツールホルダ10の動作について、以下に説明する。
【0022】先ず、駆動機構18の作用下に駆動軸32
が矢印C方向に回転すると、伝動手段46を介して第1
および第2偏心リング38、44が互いに反対方向に回
転する。具体的には、図2に示すように、第1偏心リン
グ38が矢印D方向に回転する一方、第2偏心リング4
4が矢印E方向に回転する。
【0023】その際、弾性部26a、26bは、互いに
平行平板を構成しており、矢印B方向にのみ変形可能で
ある。このため、第1および第2偏心リング38、44
が、互いに反対方向にかつ同期的に回転すると、この第
2偏心リング44の外周部42がローラ52を介して係
合している移動部24は、固定部22に対して弾性部2
6a、26bを介し矢印B方向に略平行に移動する。
【0024】具体的には、図2および図3(a)に示す
ように、駆動軸32が所定の初期角度位置(0゜)に配
置された状態で、第2偏心リング44の軸心O2がシャ
ンク部12の軸心Oと同軸になる。次いで、第1および
第2偏心リング38、44が、互いに反対方向にかつ同
一角度だけ回転すると、図3(b)および(c)に示す
ように、第2偏心リング44が矢印B1方向に直線上に
移動し、この第2偏心リング44の外周部42は、ロー
ラ52を介して係合している移動部24の内周部30を
矢印B1方向に押圧する。
【0025】これにより、移動部24は、第2偏心リン
グ44の外周部42の押圧作用下に矢印B1方向に略平
行移動(以下、単に平行移動という)し、この移動部2
4に取着された工具14が矢印B1方向に平行移動す
る。また、第1および第2偏心リング38、44が、上
記とは反対方向に回転すれば、移動部24は、第2偏心
リング44の外周部42の押圧作用下に矢印B2方向に
平行移動し、工具14を矢印B2方向に位置調整され
る。
【0026】このように、第1の実施形態では、駆動軸
32を介してシャンク部12の軸方向に沿った軸回りに
回転力が付与されると、回転力変換機構20を構成する
第1および第2偏心リング38、44が互いに反対方向
にかつ同期的に回転し、平行平板を構成する弾性部26
a、26bを介して移動部24と一体的に工具14が前
記シャンク部12の径方向に直線的かつ効率的に位置調
整される。これにより、工具14が取着されるハウジン
グ16自体が位置調整機能を有しており、前記工具14
の刃先14aをシャンク部12の径方向に対して自動的
かつ容易に位置調整することが可能になるとともに、前
記ハウジング16が該工具14による切削抵抗等に十分
に耐え得ることが可能になるという効果が得られる。
【0027】ここで、インナハウジング36、第1偏心
リング38、第2偏心リング44および移動部24の各
摺動部位には、それぞれ複数のローラ52が配設されて
おり、回転力変換機構20が円滑に駆動される。なお、
ローラ52に代替してボールを使用してもよく、また、
含油メタル等を用いることも可能であるとともに、転動
体を使用しない構成であってもよい。
【0028】図4は、本発明の第2の実施形態に係るツ
ールホルダ54の縦断面説明図である。なお、第1の実
施形態に係るツールホルダ10と同一の構成要素には同
一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0029】ツールホルダ54は、ハウジング56と駆
動機構18と回転力変換機構58とを備える。回転力変
換機構58は、ハウジング56を囲繞してシャンク部1
2に固定されかつこのシャンク部12と同軸な内周部6
0を有するアウタハウジング62と、移動部24の外周
部64に沿って回転自在な第1偏心リング38と、外周
部42が前記アウタハウジング62の内周部60に沿っ
て回転自在な第2偏心リング44と、駆動軸32の回転
力を、前記第1および第2偏心リング38、44に伝達
する伝動手段46とを備える。
【0030】このように構成されるツールホルダ54で
は、駆動機構18の作用下に駆動軸32が矢印C方向に
回転すると、伝動手段46を介して第1および第2偏心
リング38、44が互いに反対方向に同期的に回転す
る。その際、ハウジング56は、移動部24が互いに平
行平板を構成する弾性部26a、26bを介して矢印B
方向にのみ変形可能である一方、第2偏心リング44の
外周側を支持するアウタハウジング62は、シャンク部
12に固定されて矢印B方向に移動不能である。このた
め、第1および第2偏心リング38、44が、互いに反
対方向にかつ同期的に回転すると、移動部24が固定部
22に対して矢印B方向に略平行に移動する。
【0031】これにより、第2の実施形態では、ハウジ
ング56がアウタハウジング62内に配設されるため、
このハウジング56の径を有効に小さく設定することが
できる。従って、ハウジング56自体の小型化が図られ
るとともに、前記ハウジング56の剛性を確保すること
が可能になるという効果が得られる。
【0032】図5は、本発明の第3の実施形態に係るツ
ールホルダ70の縦断面説明図である。ツールホルダ7
0は、一端側をシャンク部72に固定されるとともに、
他端側にボーリングバー等の工具(道具)74が取着さ
れるハウジング76と、前記シャンク部72の軸方向
(矢印A方向)に沿った軸回りに回転力を付与する駆動
機構78と、前記回転力を前記シャンク部72の径方向
(矢印B方向)に対する直線運動に変換することによ
り、前記工具74を前記径方向に位置調整可能な回転力
変換機構80とを備える。
【0033】ハウジング76は、シャンク部72に固定
される固定部82と、工具74が取着される移動部84
と、前記固定部82と前記移動部84の間に一体的に設
けられ、前記工具74を前記シャンク部72の軸方向に
直交する径方向の中、一つの直線方向(矢印B方向)に
移動自在な弾性部86a、86bと、前記弾性部86a
より内方に位置して前記固定部82から前記移動部84
側に突出する第1支持部88と、前記弾性部86bより
内方に位置して該移動部84から該固定部82側に突出
する第2支持部90とを有する。
【0034】弾性部86a、86bは、弾性変形可能な
ように比較的薄肉な平行平板状に形成されるとともに、
ハウジング76にS字状のスリット91を形成すること
により、第1支持部88、第2支持部90および弾性部
86a、86bが一体的に設けられる。
【0035】回転力変換機構80は、駆動機構78を構
成する駆動軸92に連結されて回転するとともに、非動
作状態でシャンク部72の軸心と同軸な軸心を有するテ
ーパ軸94と、第1支持部88の内面88aと第2支持
部90の内面90aに一体的に挿入され、前記テーパ軸
94のテーパ外周面94aとの間に所定の間隙Sを設け
るテーパ内周面96aが形成されたパワーリング(リン
グ部材)96と、前記間隙Sに配設されて前記テーパ外
周面94aと前記テーパ内周面96aに一体的に接触す
るとともに、軸心が前記テーパ軸94の軸方向に対して
該テーパ外周面94aの周方向に角度Θ゜だけ傾斜して
転動する複数のローラ部材98とを備える。なお、ロー
ラ部材98は、テーパ外周面94aおよびテーパ内周面
96aに点接触しているが、より確実な接触を可能にす
べく、前記テーパ外周面94aおよび前記テーパ内周面
96aを湾曲面に設定したり、前記ローラ部材98をオ
ーバル形状に設定することもできる。
【0036】図6に示すように、パワーリング96は、
外周面がストレート外周に設定されており、その両端側
からそれぞれ一対のスリット97が互いに近接して設け
られ、所定の範囲内で拡径可能である。
【0037】このように構成される第3の実施形態に係
るツールホルダ70の動作について、以下に説明する。
【0038】先ず、駆動機構78の作用下に駆動軸92
が矢印C方向に回転すると、テーパ軸94が回転してこ
のテーパ軸94のテーパ外周面94aに摺接する複数の
ローラ部材98が回転する。ローラ部材98は、テーパ
外周面94aの周方向に角度Θ゜だけ傾斜しており、こ
のローラ部材98が回転することによってパワーリング
96が拡径する方向に押圧される。
【0039】その際、パワーリング96は、第1支持部
88の内面88aと第2支持部90の内面90aに一体
的に挿入されるとともに、この第1支持部88が固定部
82を介してシャンク部72に連結される一方、前記第
2支持部90が矢印B方向に移動自在な移動部84に連
結されている。従って、パワーリング96は、ローラ部
材98の回転作用下に移動部84を矢印B方向に移動さ
せ、この移動部84は、平行平板を構成する弾性部86
a、86bを介して矢印B方向に平行移動する。これに
より、移動部84に取着された工具74は、矢印B方向
に平行移動してその刃先74aの位置調整が行われる。
【0040】このように、第3の実施形態では、工具7
4が取着されるハウジング76自体が位置調整機能を有
しており、前記工具74をシャンク部72の径方向に対
して自動的かつ容易に位置調整することが可能になると
ともに、前記ハウジング76が該工具74による切削抵
抗等にも十分に耐え得ることが可能になる等、第1の実
施形態と同様な効果が得られる。
【0041】図7は、本発明の第4の実施形態に係る作
業機械100の全体斜視説明図であり、図8は、前記作
業機械100を構成するツールホルダ102の縦断面説
明図である。なお、第1の実施形態に係るツールホルダ
10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0042】作業機械100は、工作機104と、前記
工作機104のスピンドル(ATCスピンドル)106
に着脱自在なツールホルダ102と、前記ツールホルダ
102に設けられる通信制御回路(送受信機構)108
と、この通信制御回路108と電磁波により無線通信を
行うコントローラ110と、前記ツールホルダ102に
内装された電池(DC電源)112の充電を行う充電器
114とを備える。
【0043】スピンドル106は、図示しない回転駆動
源に連結されて可動ベース115に回転可能に支持され
るとともに、矢印X方向(水平方向)、矢印Y方向(鉛
直方向)および矢印Z方向(軸方向)に移動自在であ
る。
【0044】図8に示すように、電池112は、エネル
ギ回路116を介して駆動機構18に電気エネルギを供
給するとともに、この電池112に充電器114の一対
の充電ピン114a、114bよりエネルギを補充する
ための一対の充電端118a、118bがツールホルダ
102の外周に設けられている。ツールホルダ102内
には、アンテナ120が設置されており、コントローラ
110からこのアンテナ120に無線通信により送られ
る指示は、前記アンテナ120に連結された通信制御回
路108で制御信号となり、エネルギ回路116を介し
て駆動機構18を制御する。
【0045】インナハウジング36は、その中央部に電
装品用孔部122が形成され、この電装品用孔部122
を周回して複数の電池用穴124とモータ用穴126が
設けられる。電装品用孔部122には、通信制御回路1
08およびエネルギ回路116を構成する電子基板12
7が収容され、複数の電池用穴124に電池112が収
容されるとともに、モータ用穴126には、駆動機構1
8を構成する正逆転可能なDCモータ128がモータハ
ウジング130を介して配設される。
【0046】DCモータ128の駆動軸に減速機132
が連結され、この減速機132は、大きな減速比に設定
されるとともに、モータハウジング130に収容されて
いる。モータハウジング130は、減速機132の出力
軸134が矢印B方向に僅かに変位するため、外周に切
り込み130aが形成されて前記モータハウジング13
0自体の矢印B方向への変形を許容している。
【0047】図8および図9に示すように、減速機13
2の出力軸134にギヤアダプタ136が連結され、こ
のギヤアダプタ136には、伝動手段46を構成する小
径側の第1ドライブギヤ140と大径側の第2ドライブ
ギヤ138とが同軸的に取り付けられる。第2ドライブ
ギヤ138は、第2偏心リング44の端部に固着された
内歯車142に噛合する一方、第1ドライブギヤ140
は、第1偏心リング38の端部に固着された外歯車14
4に噛合する。第2ドライブギヤ138、第1ドライブ
ギヤ140、内歯車142および外歯車144は、DC
モータ128の駆動作用下に第1および第2偏心リング
38、44が互いに反対方向にかつ同一角度だけ同期回
転するように設定される。なお、第1および第2ドライ
ブギヤ140、138が外歯車144および内歯車14
2に直接噛合しているが、チェーンやベルト等を介して
間接的に噛合するように構成することもできる。
【0048】図10に示すように、外歯車144のピッ
チ円直径をX、この外歯車144に噛合する第1ドライ
ブギヤ140のピッチ円直径をx、内歯車142のピッ
チ円直径をY、この内歯車142に噛合する第2ドライ
ブギヤ138のピッチ円直径をyとすると、X=ax、
Y=ay(a;減速比)、従って、X/x=Y/yの関
係を有する。さらに、Y=X+x+yの関係を有すると
ともに、中心間距離rは、r=(X+x)/2=(Y−
y)/2となる。上記の方程式を満たす実用的な例が、
図11に示されている。
【0049】ツールホルダ102には、回転力変換機構
20による工具14の矢印B方向に対する調整状態を検
出するための検出機構(道具位置検出機構)146が設
けられる。図8および図12に示すように、検出機構1
46は、インナハウジング36の先端にアダプタ148
を介して固着される作動ピン150と、ハウジング16
を構成する移動部24の内部にアダプタ152を介して
固着される変位検出センサ(リニアセンサ)154とを
備える。
【0050】このセンサ154は、図12に示すよう
に、磁気遮蔽体156内に配設される巻線コイル158
を有し、この巻線コイル158が外装されるガイド部1
60に沿って測定コア162が進退自在である。測定コ
ア162は、コンタクト部164に設けられるととも
に、コンタクト部164には、金属製ベローズカプセル
166の一端が固定され、このベローズカプセル166
により巻線コイル158および磁気遮蔽体156が覆わ
れている。ベローズカプセル166は、検出機構146
全体を防水する機能を有するものであり、この目的を達
成し得るものであれば、他の部材、例えば、Oリングを
有した筒、またはゴムカバー等を採用してもよい。
【0051】センサ154の巻線コイル158は、発振
変調回路168に接続されるとともに、この発振変調回
路168がツールホルダ102に内蔵された電子基板1
27(図8参照)に設けられている。発振変調回路16
8から通信制御回路108を介して送信機170にMH
Z(メガヘルツ)帯の高周波が送られる一方、この送信
機170にアンテナ120が接続される。アンテナ12
0には、受信機172が接続され、この受信機172に
より受信された信号は、通信制御回路108からエネル
ギ回路116に送られ、さらにモータ駆動回路174を
介してDCモータ128の正逆転の制御を行う。
【0052】このように構成される第4の実施形態に係
る作業機械100の動作について、以下に説明する。
【0053】図7に示すように、ツールホルダ102
は、スピンドル106に装着された状態で、工作機10
4の作用下に回転しながら矢印X方向、矢印Y方向およ
び矢印Z方向に選択的に移動し、図示しないワークに所
定の加工(例えば、穴加工)を施す。そして、工具14
の刃先が磨耗して新しい工具14に交換する際や、磨耗
により刃先径が変化した際、前記工具14の刃先位置調
整作業が行われる。
【0054】すなわち、一連の加工が終了して次のワー
ク(図示せず)の加工に移行するまでの間、スピンドル
106が所定の待機位置に移送されてツールホルダ10
2が準備状態に至る。次いで、コントローラ110から
無線通信により送られた指示は、図12に示すように、
ツールホルダ102のアンテナ120に入り、このアン
テナ120に連結された受信機172を介して通信制御
回路108に送られる。この通信制御回路108では、
無線通信により送られた指示が制御信号となり、エネル
ギ回路116を介して駆動機構18を構成するモータ駆
動回路174が制御され、DCモータ128がコントロ
ールされる。
【0055】DCモータ128が回転すると、図8およ
び図9に示すように、減速機132により相当に減速さ
れてこの減速機132の出力軸134に連接されたギヤ
アダプタ136を介して第1および第2ドライブギヤ1
40、138が一体的に回転する。このため、第1およ
び第2ドライブギヤ140、138に噛合する外歯車1
44および内歯車142を固着した第1および第2偏心
リング38、44は、互いに反対方向にかつ同一角度だ
け回転し、ハウジング16の移動部24が工具14と一
体的に矢印B方向に平行移動する。
【0056】その際、移動部24が矢印B方向に移動す
ると、図12に示すように、コンタクト部164が作動
ピン150に押圧されて測定コア162がガイド部16
0に沿って摺動する。そして、巻線コイル158の総合
コンダクタンスが変化し、発振変調回路168よりセン
サ可変高周波(MHZ)信号波が得られる。この高周波
は、送信機170からアンテナ120を介してコントロ
ーラ110に無線通信され、それが前記コントローラ1
10にて復調された後にカウントされてセンサ154の
変位、すなわち、工具14の矢印B方向の変位が測定さ
れる。
【0057】これにより、第4の実施形態では、工具1
4の矢印B方向の変位が検出機構146を介して自動的
に検出され、その検出結果が無線通信によりコントロー
ラ110に送られるとともに、前記コントローラ110
は、該検出結果に基づいて駆動機構18を無線通信によ
りコントロールすることができる。従って、ツールホル
ダ102自体で十分な剛性を有して高速回転や切削振動
に耐え得るとともに、工具14の位置調整作業が自動的
かつ高精度に遂行されるという効果が得られる。なお、
第2の実施形態に係るツールホルダ54を作業機械10
0を構成するツールホルダ102に代替して使用して
も、同様な効果を得ることができる。
【0058】ところで、ツールホルダ102に内装され
ている電池112にエネルギを補充する際には、このツ
ールホルダ102がスピンドル106から離脱された
後、前記ツールホルダ102が充電器114に対応して
配置される。次いで、充電器114の一対の充電ピン1
14a、114bがツールホルダ102の一対の充電端
118a、118bに接合され、電池112へのエネル
ギ充電作業が円滑に行われる。なお、充電器114は、
一対の充電ピン114a、114bを備えているが、こ
れに代替して単一のピンジャックを使用してもよい。
【0059】図13は、本発明の第5の実施形態に係る
作業機械200を構成するツールホルダ202の側面説
明図であり、図14は、図13中、XIV−XIV線断
面図である。
【0060】なお、作業機械200は、図7に示す第4
の実施形態に係る作業機械100において、ツールホル
ダ102に代替してツールホルダ202を装着してお
り、その他の構成は前記作業機械100と同様であって
その詳細な説明は省略する。また、ツールホルダ202
は、第3の実施形態に係るツールホルダ70と同様に構
成されており、同一の構成要素には同一の参照符号を付
してその詳細な説明は省略する。
【0061】ツールホルダ202内には、電池(DC電
源)112および電子基板206が設置されるととも
に、このツールホルダ202の外周には、この電池11
2の充電を行うための一対の充電端118a、118b
およびアンテナ120が設けられる。電子基板206
は、電池112の電気エネルギを駆動機構78に供給す
るエネルギ回路116およびアンテナ120に連結され
た通信制御回路108を設けている。
【0062】駆動機構78は、正逆転可能なDCモータ
128を備え、このDCモータ128の駆動軸に減速機
214が連結される。この減速機214の出力軸216
には、ドライブアダプタ218が連結され、このドライ
ブアダプタ218の先端側に軸線方向(矢印A方向)に
延在して形成されたスリット220には、ピン222を
介してテーパ軸94が軸方向に進退自在に係合する。ハ
ウジング76の先端側には、回転力変換機構80による
工具74の矢印B方向に対する調整状態を検出するため
の検出機構224が配設される。
【0063】検出機構224は、検出機構146と同様
に構成されており、同一の構成要素には同一の参照符号
を付してその詳細な説明は省略する。図13および図1
5に示すように、検出機構224は、センサ154とセ
ンサ押圧部226とを備え、このセンサ154を装着す
るアダプタ152がパワーリング96の一方の拡縮半片
にネジ止めされるとともに、前記センサ押圧部226が
前記センサ154に対向して前記パワーリング96の他
方の拡縮半片にネジ止めされる。
【0064】このように構成される第5の実施形態に係
る作業機械200の動作について、以下に説明する。な
お、作業機械200の基本的な動作は、第4の実施形態
に係る作業機械100の動作と同様であり、ツールホル
ダ202の動作について概略的に説明する。
【0065】DCモータ128が回転すると、図13に
示すように、減速機214により相当に減速されてこの
減速機214の出力軸216に連接されたドライブアダ
プタ218が回転する。このドライブアダプタ218に
スリット220およびピン222を介して係合するテー
パ軸94が回転し、さらに前記テーパ軸94のテーパ面
94aに摺接する複数のローラ98が回転する。従っ
て、テーパ軸94およびローラ98が前後方向(矢印A
方向)に転動し、パワーリング96が所定の範囲内で拡
縮することにより、工具74の位置調整作業が遂行され
る。
【0066】これにより、第5の実施形態では、ツール
ホルダ202自体で十分な剛性を有して高速回転や切削
振動に耐え得るとともに、工具74の位置調整作業が自
動的かつ高精度に遂行される等、第3の実施形態と同様
な効果が得られる。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る道具位置調整構造および作
業機械では、駆動機構を介してシャンク部の軸方向に沿
った軸回りに回転力が付与されると、回転力変換機構の
作用下に前記回転力が前記径方向の中、一つの直線方向
にのみ変換される。ここで、ハウジングは、シャンク部
に設けられる固定部と、道具が取着される移動部と、前
記固定部および前記移動部の間に設けられる互いに平行
な平板状弾性部とを有しており、前記道具が前記シャン
ク部の径方向に位置調整される。
【0068】これにより、道具が取着されるハウジング
自体が位置調整機能を有しており、このハウジングが高
速回転や切削振動等にも十分に耐え得るとともに、前記
道具をシャンク部の径方向に対して自動的かつ容易に位
置調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るツールホルダの
縦断面説明図である。
【図2】図1中、II−II線断面図である。
【図3】前記ツールホルダを構成する回転力変換機構の
動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るツールホルダの
縦断面説明図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るツールホルダの
縦断面説明図である。
【図6】前記ツールホルダを構成するパワーリングの側
面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る作業機械の概略
斜視説明図である。
【図8】前記第4の実施形態に係る作業機械を構成する
ツールホルダの縦断面説明図である。
【図9】前記ツールホルダを構成する回転力変換機構の
分解斜視説明図である。
【図10】前記回転力変換機構を構成する各歯車の径を
設定するための説明図である。
【図11】前記各歯車の径の算出例である。
【図12】前記ツールホルダに内蔵される検出機構の回
路構成図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る作業機械を構
成するツールホルダの縦断面説明図である。
【図14】図13中、XIV−XIV線断面図である。
【図15】前記ツールホルダに内蔵される検出機構の回
路構成図である。
【符号の説明】
10、54、70、102、202…ツールホルダ 14、74…工具 16、56、7
6…ハウジング 18、78…駆動機構 20、58、8
0…回転力変換機構 22、82…固定部 24、84…移
動部 26a、26b、86a、86b…弾性部 36…インナハウジング 38、44…偏
心リング 46…伝動手段 52…ローラ 62…アウタハウジング 94…テーパ軸 96…パワーリング 98…ローラ部
材 100、200…作業機械 106…スピン
ドル 108…通信制御回路 110…コント
ローラ 112…電池 114…充電器 128…DCモータ 146、224
…検出機構

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャンク部に一体的または個別に設けられ
    る固定部、道具が取着される移動部、および前記固定部
    と前記移動部の間に一体的または個別に設けられ、前記
    道具を前記シャンク部の軸方向に直交する径方向の中、
    一つの直線方向にのみ移動自在な互いに平行な対をなす
    平板状弾性部を有するハウジングと、 前記シャンク部の軸方向に沿った軸回りに回転力を付与
    する駆動機構と、 前記回転力を前記径方向に対する直線運動に変換するこ
    とにより、前記道具を前記径方向に位置調整可能な回転
    力変換機構と、 を備えることを特徴とする道具位置調整構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の構造において、前記回転力
    変換機構は、前記ハウジング内で前記シャンク部に固定
    されかつ該シャンク部と同軸な外周部を有するインナハ
    ウジングと、 軸心が前記シャンク部の軸心に対して偏心し、前記イン
    ナハウジングの外周部に沿って回転自在な第1偏心リン
    グと、 前記第1偏心リングを収容する内周部が偏心して設けら
    れるとともに、外周部が前記移動部の内周部に沿って回
    転自在な第2偏心リングと、 前記駆動機構の回転力を、前記第1および第2偏心リン
    グに対し互いに反対方向のかつ同期的な回転に変換して
    伝達する伝動手段と、 を備えることを特徴とする道具位置調整構造。
  3. 【請求項3】請求項2記載の構造において、前記伝動手
    段は、前記駆動機構に連結される第1および第2ドライ
    ブギヤと、 前記第1偏心リングに設けられ、前記第1ドライブギヤ
    に噛合する外歯車と、 前記第2偏心リングに設けられ、前記第2ドライブギヤ
    に噛合する内歯車と、 を備えるとともに、 前記外歯車のピッチ円直径X、前記第1ドライブギヤの
    ピッチ円直径x、前記内歯車のピッチ円直径Y、および
    前記第2ドライブギヤのピッチ円直径yは、 X/x=Y/y,X+x=Y−y の関係を有する値に設定されることを特徴とする道具位
    置調整構造。
  4. 【請求項4】請求項2記載の構造において、前記インナ
    ハウジングの外周部と前記第1偏心リングの内周部の
    間、前記第1偏心リングの外周部と前記第2偏心リング
    の内周部の間、および前記第2偏心リングの外周部と前
    記移動部の内周部の間には、それぞれ複数の転動体が配
    設されることを特徴とする道具位置調整構造。
  5. 【請求項5】請求項1記載の構造において、前記回転力
    変換機構は、前記ハウジングを囲繞して前記シャンク部
    に固定されかつ該シャンク部と同軸な内周部を有するア
    ウタハウジングと、 軸心が前記シャンク部の軸心に対して偏心し、前記移動
    部の外周部に沿って回転自在な第1偏心リングと、 前記第1偏心リングを収容する内周部が偏心して設けら
    れるとともに、外周部が前記アウタハウジングの内周部
    に沿って回転自在な第2偏心リングと、 前記駆動機構の回転力を、前記第1および第2偏心リン
    グに対し互いに反対方向のかつ同期的な回転に変換して
    伝達する伝動手段と、 を備えることを特徴とする道具位置調整構造。
  6. 【請求項6】請求項5記載の構造において、前記移動部
    の外周部と前記第1偏心リングの内周部の間、前記第1
    偏心リングの外周部と前記第2偏心リングの内周部の
    間、および前記第2偏心リングの外周部と前記アウタハ
    ウジングの内周部の間には、それぞれ複数の転動体が配
    設されることを特徴とする道具位置調整構造。
  7. 【請求項7】請求項1記載の構造において、前記回転力
    変換機構は、前記駆動機構に連結されて回転するととも
    に、前記シャンク部の軸心と同軸的な軸心を有するテー
    パ軸と、 前記固定部から前記移動部側に突出する第1支持部の内
    面と該移動部から該固定部側に突出する第2支持部の内
    面に一体的に挿入され、前記テーパ軸のテーパ外周面と
    の間に所定の間隙を設けるテーパ内周面が形成された拡
    縮可能なリング部材と、 前記間隙に配設されて前記テーパ外周面と前記テーパ内
    周面に一体的に接触するとともに、軸心が前記テーパ軸
    の軸方向に対して該テーパ外周面の周方向に傾斜して転
    動するローラ部材と、 を備えることを特徴とする道具位置調整構造。
  8. 【請求項8】請求項1記載の構造において、前記道具の
    前記径方向への移動状態を検出する道具位置検出機構を
    備えることを特徴とする道具位置調整構造。
  9. 【請求項9】道具が固着されるツールホルダと、 前記ツールホルダに設けられる送受信機構と、 前記送受信機構と電磁波により無線通信を行うコントロ
    ーラと、 を備え、 前記ツールホルダは、シャンク部に一体的または個別に
    設けられる固定部、前記道具が取着される移動部、およ
    び前記固定部と前記移動部の間に一体的または個別に設
    けられ、前記道具を前記シャンク部の軸方向に直交する
    径方向の中、一つの直線方向にのみ移動自在な互いに平
    行な対をなす平板状弾性部を有するハウジングと、 前記シャンク部の軸方向に沿った軸回りに回転力を付与
    する駆動機構と、 前記回転力を前記径方向に対する直線運動に変換するこ
    とにより、前記道具を前記径方向に位置調整可能な回転
    力変換機構と、 前記道具の前記径方向への移動状態を検出する道具位置
    検出機構と、 を備えるとともに、 前記コントローラは、前記送受信機構と無線通信を行う
    ことにより、前記道具位置検出機構からの信号に基づい
    て前記駆動機構を制御可能に構成することを特徴とする
    作業機械。
  10. 【請求項10】請求項9記載の作業機械において、前記
    回転力変換機構は、前記ハウジング内で前記シャンク部
    に固定されかつ該シャンク部と同軸な外周部を有するイ
    ンナハウジングと、 軸心が前記シャンク部の軸心に対して偏心し、前記イン
    ナハウジングの外周部に沿って回転自在な第1偏心リン
    グと、 前記第1偏心リングを収容する内周部が偏心して設けら
    れるとともに、外周部が前記移動部の内周部に沿って回
    転自在な第2偏心リングと、 前記駆動機構の回転力を、前記第1および第2偏心リン
    グに対し互いに反対方向のかつ同期的な回転に変換して
    伝達する伝動手段と、 を備えることを特徴とする作業機械。
  11. 【請求項11】請求項9記載の作業機械において、前記
    回転力変換機構は、前記ハウジングを囲繞して前記シャ
    ンク部に固定されかつ該シャンク部と同軸な内周部を有
    するアウタハウジングと、 軸心が前記シャンク部の軸心に対して偏心し、前記移動
    部の外周部に沿って回転自在な第1偏心リングと、 前記第1偏心リングを収容する内周部が偏心して設けら
    れるとともに、外周部が前記アウタハウジングの内周部
    に沿って回転自在な第2偏心リングと、 前記駆動機構の回転力を、前記第1および第2偏心リン
    グに対し互いに反対方向のかつ同期的な回転に変換して
    伝達する伝動手段と、 を備えることを特徴とする作業機械。
  12. 【請求項12】請求項9記載の作業機械において、前記
    回転力変換機構は、前記駆動機構に連結されて回転する
    とともに、前記シャンク部の軸心と同軸的な軸心を有す
    るテーパ軸と、 前記固定部から前記移動部側に突出する第1支持部の内
    面と該移動部から該固定部側に突出する第2支持部の内
    面に一体的に挿入され、前記テーパ軸のテーパ外周面と
    の間に所定の間隙を設けるテーパ内周面が形成された拡
    縮可能なリング部材と、 前記間隙に配設されて前記テーパ外周面と前記テーパ内
    周面に一体的に接触するとともに、軸心が前記テーパ軸
    の軸方向に対して該テーパ外周面の周方向に傾斜して転
    動するローラ部材と、 を備えることを特徴とする作業機械。
  13. 【請求項13】請求項9記載の作業機械において、前記
    ツールホルダは、スピンドルに対して着脱自在に構成さ
    れることを特徴とする作業機械。
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