JP3148113U - 研磨機 - Google Patents

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彰男 湯本
彰男 湯本
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Abstract

【課題】 簡易な操作によりオービタル研磨機能とダブルアクション研磨機能とに切換が可能であり、研磨作業の効率化と高精度化を可能とする。【解決手段】 研磨シート16を取り付けた研磨材取付パッド部材12を駆動軸8の先端部8Bに形成した偏心組付部8Cに設けた軸受手段11を介して回転自在に組み付け、駆動軸8を貫通させかつ先端筒部14Bを研磨材取付パッド部材12に対向させて基筒部14Aを筐体2に組み付けられる回転規制弾性部材14を、研磨材取付パッド部材12と当接させる第1位置に移動してオービタル研磨機能に設定し、離間した第2位置に移動してダブルアクション研磨機能に設定する。【選択図】 図1

Description

本考案は、オービタル研磨機能とダブルアクション研磨機能とに切換可能な研磨機(サンダ)に関する。
研磨機は、一般に空気モータや電動モータにより回転駆動される駆動軸に適宜の組付構造を介して研磨材取付パッド部材を組み付けるとともに、この研磨材取付パッド部材に研磨シートを取り付けて構成する。研磨機は、駆動軸と研磨材取付パッド部材を略直結して研磨シートを回転させるいわゆるシングルサンダと、駆動軸に対して研磨材取付パッド部材を偏心状態で組み付けて研磨シートをオービタル動作させるオービタルサンダと、研磨シートが回転しながらオービタル動作するダブルアクションサンダに大別される。
研磨機においては、研磨箇所や要求仕上げ等の研磨仕様に応じて上述したシングルサンダとオービタルサンダとダブルアクションサンダが選択して用いられる。研磨機は、例えば狭い範囲に生じた大きな凹凸を効率的に研磨する場合に研磨シートを低速高トルクで回転させるシングルサンダが用いられ、比較的広範囲の領域を効率的に研磨する場合にはダブルアクションサンダが用いられ、さらに比較的広範囲の領域を高精度に研磨する場合には研磨シートを全域に亘り安定した状態で回転させることが可能なオービタルサンダが用いられる。
研磨機においては、特許文献1乃至特許文献3に記載されるように、オービタルサンダ機能とダブルアクションサンダ機能を備え、研磨仕様に応じてこれら機能が使い分けされる複合機能研磨機が提案されている。かかる複合機能研磨機は、1台でも被研磨体に対する所定の研磨作業を連続して行うことが可能であり、作業の効率化や研磨の高精度化或いは設備費用の削減を図ることが可能である。
特公昭63−25913号公報 実開平6−75651号公報 特開2005−22000号公報
従来の複合機能研磨機は、研磨仕様に応じた機能切換に際して機能切換用の部材を取り付ける操作が必要であり、構造が複雑であるといった問題があった。従来の複合機能研磨機は、機能切換の操作が面倒であり、操作性が悪いといった問題があった。
したがって、本考案は、簡易な操作によりオービタル研磨機能とダブルアクション研磨機能とに切換が可能であり、研磨作業の効率化と高精度化を可能とする構造簡易で廉価な研磨機を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本考案に係る研磨機は、筒状筐体内に回転自在に収納されて駆動源により回転駆動される駆動軸と、研磨材取付パッド部材と、回転規制弾性部材とを備える。研磨機は、研磨材取付パッド部材が、主面に研磨シートが取り付けられ、駆動軸の先端部に偏心位置して設けた軸受け手段を介して筒状筐体の先端から突出して回転自在に組み付けられる。研磨機は、回転規制弾性部材が、弾性材により全体略筒状に形成され、駆動軸を内部空間に収納しかつ先端部を研磨材取付パッド部材に対向させて基端部を筒状筐体の外周部に嵌合して組み付けられる。
以上のように構成された本考案に係る研磨機においては、回転規制弾性部材が、筒状筐体に対して軸方向に、先端部が研磨材取付パッド部材に当接する第1位置と、先端部が研磨材取付パッド部材から離間する第2位置とに移動自在に組み付けられる。研磨機においては、回転規制弾性部材を第1位置に設定することにより、研磨材取付パッド部材がその自転動作を規制された状態で駆動軸の回転に伴う公転動作を行い、研磨シートによる被研磨体に対するオービタル研磨動作が行われるようにする。また、研磨機においては、回転規制弾性部材を第2位置に設定することにより、研磨材取付パッド部材が回転規制弾性部材による自転動作の規制状態が解除されて駆動軸の回転に伴う公転動作とともに自転動作も行い、研磨シートによる被研磨体に対するダブルアクション研磨動作が行われるようにする。
また、本考案に係る研磨機は、筒状筐体と回転規制弾性部材に、第1位置と第2位置において相対係合することにより位置決めして組み付けが行われるようにする位置決め係合構造が形成される。研磨機は、位置決め係合構造が、例えば筒状筐体の外周部に軸方向に離間して形成した第1係合凹溝と第2係合凹溝と、回転規制弾性部材の内周壁に一体に形成された係合凸部とから構成される。研磨機は、筒状筐体の外周部に沿って軸方向に移動される回転規制弾性部材が、係合凸部を第1係合凹溝又は第2係合凹溝に選択的に係合することにより、第1位置又は第2位置に位置決めされる。
本考案に係る研磨機によれば、機能切換用部品を不要とした廉価で簡易な構造であり、筒状筐体に対して回転規制弾性部材を第1位置と第2位置とに切り換えて組み付ける簡易な操作によりオービタル研磨機能とダブルアクション研磨機能とに切換が可能であり、研磨作業の効率化と高精度化を可能とする。
以下、本考案の実施の形態として示すエアー駆動型の研磨機1について、図面を参照して詳細に説明する。研磨機1は、全体が筒状体であり、図1に示すように作業者に把持される長軸の手持ち部2Aと、その一端側に直交して連設され被研磨体Pに対する所定の研磨を行う後述する研磨部3を組み付ける短軸の組付部2Bとからなる筐体2を備える。研磨機1は、筐体2の手持ち部2Aが、詳細を省略する空気モータ4を内蔵するとともに、組付部2Bと対向する他端側に空気モータ4を駆動する圧縮空気を供給する図示しないエアホースの接続部2A1が設けられる。なお、研磨機1は、説明の便宜上、筐体2が手持ち部2Aと組付部2Bにより構成したものとして説明するが、同図に示すようにさらに複数の部位を組み合わせて構成するようにしてもよい。
なお、本考案は、エアー駆動型研磨機1に限定されず電動型研磨機にも適用されることは勿論である。電動型研磨機は、筐体2の手持ち部2A内に電動モータや回路部等を内蔵し、また充電可能な二次電池を着脱自在に収納するようにしてもよい。
研磨機1は、筐体2の手持ち部2Aに、空気モータ4と接続部2A1との間に位置して空気弁機構5が設けられるとともに、この空気弁機構5を開閉する作動子5Aが外周面から突出される。研磨機1は、作動子5Aが図1鎖線で示す操作レバー6により押圧されて空気弁機構5を開放動作することにより、空気モータ4への圧縮空気の供給を行って駆動する。研磨機1は、空気モータ4の回転出力を詳細を省略する直交変換機構7を介して組付部2Bに組み付けた研磨部3へと伝達する。
研磨機1は、筐体2の組付部2B内に組み付けられる研磨部3が、図1に示すように直交変換機構7を介して空気モータ4の回転出力により回転駆動される駆動軸8と、この駆動軸8の基端部8A側を回転自在に支持する第1軸受ユニット9及び第2軸受ユニット10を備える。研磨部3は、駆動軸8の先端部8B側に形成された後述する偏心組付部8Cに第3軸受ユニット11を介して回転自在に組み付けられた研磨材取付パッド部材12と、偏心組付部8Cに組み付けられたバランサ部材13を備える。研磨部3は、筐体2の組付部2Bに組み付けられて研磨材取付パッド部材12の回転動作を制御する回転規制弾性部材14と、駆動軸8に対して研磨材取付パッド部材12を保持する保持部材15を備える。
研磨機1は、第1軸受ユニット9と第2軸受ユニット10及び第3軸受ユニット11としてそれぞれ外形を異にするが周知のベアリング軸受ユニットが用いられる。ベアリング軸受ユニットは、軸体を嵌合する内周リングと外装体を構成するベアリングケースとの間に多数個のベアリングを収納して軸体を回転自在に支持する。第1軸受ユニット9と第2軸受ユニット10は、内周リングを駆動軸8の外周部に嵌合し、ベアリングケースが筐体2の組付部2Bの内壁に軸方向に離間して固定される。第3軸受ユニット11は、内周リングを後述する駆動軸8の偏心組付部8Cに嵌合するとともにベアリングケースを研磨材取付パッド部材12に組み付けることにより、偏心組付部8Cに対して研磨材取付パッド部材12を回転自在に支持する。
研磨部3は、図1に示すように筐体2の組付部2Bが一端側を開口した有底筒状に形成されており、この組付部2Bの内部に軸方向に離間して第1軸受ユニット9と第2軸受ユニット10を組み付ける。研磨部3は、駆動軸8が、その基端部8Aを図示しない抜止め構造を介して第1軸受ユニット9と第2軸受ユニット10により片持ち状態で回転自在に支持される。駆動軸8は、第2軸受ユニット10を介して筐体2の組付部2Bから突出される先端部8Bがやや大径とされ、この先端部8Bの先端面に偏心組付部8Cを一体に形成する。
駆動軸8は、偏心組付部8Cを、先端部8Bにおいてその軸線を全体の中心軸線に対して所定の間隔を以って偏心した位置に一体に形成した軸状部により構成する。偏心組付部8Cには、その先端面に開口して研磨材取付パッド部材12を保持する保持部材15をネジ止め固定するためのネジ孔が形成される。偏心組付部8Cは、従来の研磨機と同様に、その偏心量によって研磨機1のオービタル研磨動作における研磨領域の範囲を決定する。偏心組付部8Cは、駆動軸8の中心軸線に対して例えば1mm〜5mm程度の偏心量を以って形成される。
駆動軸8には、回転ブレを規制するためのバランサ部材13が組み付けられる。バランサ部材13は、駆動軸8の先端部8Bの外周部に止めネジ13Aにより固定されるリング部と、このリング部から一体に突出形成されるウエイト部とから構成される。バランサ部材13は、駆動軸8に対して、図1に示すように偏心組付部8Cと対向する側にウエイト部が延在するようにしてリング部が固定される。バランサ部材13は、研磨部3を回転中心から偏心して設ける駆動軸8の回転バランスを調整する作用を奏する。
研磨部3は、上述したように駆動軸8の偏心組付部8Cの外周部に第3軸受ユニット11が、その内周リングを嵌合されるとともに、ベアリングケースに研磨材取付パッド部材12を組み付ける。研磨材取付パッド部材12は、やや弾性を有し、耐磨耗性や耐薬品性を有する適宜の合成樹脂材等により図1に示すように一方側が開口され第3軸受ユニット11のベアリングケースの外径とほぼ等しい内径を有するとともに駆動軸8の偏心組付部8Cよりもやや長軸とされた組付筒部12Aと、この組付筒部12Aの他方側を閉塞しかつ周回りに突出して一体に形成された取付基板部12Bとから構成される。
研磨材取付パッド部材12は、組付筒部12Aを第3軸受ユニット11の外周部に嵌合することにより、この第3軸受ユニット11を介して駆動軸8の偏心組付部8Cに回転自在に組み付けられる。研磨材取付パッド部材12は、取付基板部12Bが筐体2の組付部2Bとほぼ同径の円板状部位として組付筒部12Aと一体に形成され、組付筒部12Aを第3軸受ユニット11に嵌合することにより駆動軸8の偏心組付部8Cの先端部に周回りに突出する。取付基板部12Bには、後述するように保持部材15を挟んでその主面に研磨シート16が取り付けられる。
研磨材取付パッド部材12は、後述するように駆動軸8が回転駆動されると、その偏心組付部8Cを中心として公転する。研磨材取付パッド部材12は、後述するように回転規制弾性部材14による回転規制が解除された状態で、第3軸受ユニット11を介して伝達される駆動軸8の回転力と研磨抵抗とにより自転動作が可能である。また、研磨材取付パッド部材12は、回転規制弾性部材14により回転規制された状態で、偏心組付部8Cを中心とした公転動作のみが行われる。
研磨材取付パッド部材12は、取付基板部12Bの中心部に取付孔が形成され、この取付孔を介して保持部材15により駆動軸8の偏心組付部8Cに保持される。保持部材15は、図1に示すように取付基板部12Bとほぼ同径の保持板部と、この保持板部と一体に形成されて取付基板部12Bの取付孔に嵌挿される嵌挿凸部と、この嵌挿凸部の中央部に一体に形成されて駆動軸8のネジ孔にねじ込まれるネジ部とから構成される。保持部材15は、ネジ部により駆動軸8の偏心組付部8Cに固定することにより、保持板部が取付基板部12Bと重なり合って研磨材取付パッド部材12を保持する。
保持部材15には、保持板部の主面に適宜の取付構造により研磨シート16が着脱される。研磨シート取付構造としては、例えば保持板部と研磨シート16とに設けられる面ファスナ等が用いられている。研磨シート16は、シート基材の表面に研磨材層を形成してなり、被研磨体Pに対する研磨作業の段階に応じて適応する番手のものが選択されて保持部材15に取り付けられる。
なお、研磨機1は、保持部材15が研磨材取付パッド部材12の保持機能とともに研磨シート16の取付部を構成するようにしたが、かかる構成に限定されないことは勿論である。研磨機1は、研磨材取付パッド部材12が保持部材15に代わる適宜の保持構造により偏心組付部8Cに組み付けられればよく、この研磨材取付パッド部材12に研磨シート16を直接取り付けるようにしてもよい。
研磨部3は、筐体2の組付部2Bに組み付けた回転規制弾性部材14により、図1に示すように研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bと保持部材15の保持板部を外方に露出させた状態で外周を覆われる。回転規制弾性部材14は、ゴム等の弾性材により、筐体2の組付部2Bの外径とほぼ等しい内径の内部空間14Aを有し、組付部2Bから突出される部位の長さ、すなわち組付部2Bの開口縁から保持部材15の保持板部の間隔よりも長軸とされた筒状部材からなる。
回転規制弾性部材14は、内部空間14Aが貫通するやや厚みの大きな基筒部14Bと薄厚の先端筒部14Cが一体に形成され、基筒部14Bの外周に全周に亘って係合凹溝14Dが形成される。回転規制弾性部材14は、駆動軸8の偏心組付部8Cに研磨材取付パッド部材12等を組み付けた状態で、基筒部14Bを筐体2の組付部2Bに組み付けられる。回転規制弾性部材14は、基筒部14Bを組付部2Bの外周部に嵌合して所定位置までこじ上げ、係合凹溝14Dに装着した固定バンド17を締め付けることにより筐体2の組付部2Bに組み付けられる。
回転規制弾性部材14は、筐体2の組付部2Bに組み付けた状態で、図1に示すようにその先端筒部14Cの開口縁が研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bの外周部位と対向する。回転規制弾性部材14は、筐体2の組付部2Bに対して、図2に示すように先端筒部14Cの開口縁が研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bに当接する第1位置において固定される。また、回転規制弾性部材14は、筐体2の組付部2Bに対して、図3に示すように先端筒部14Cが研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bから離間した第2位置において固定される。
回転規制弾性部材14は、上述した第1位置に設定した状態において研磨材取付パッド部材12を略固定状態とすることにより、この研磨材取付パッド部材12が第3軸受ユニット11を介して伝達される駆動軸8の回転力と研磨抵抗とによっても自転動作が行われないようにする。したがって、研磨機1においては、回転規制弾性部材14を第1位置に設定することにより、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12、換言すれば研磨シート16が偏心組付部8Cを中心とした公転動作のみを行って被研磨体Pを研磨するオービタル研磨動作を行う。
回転規制弾性部材14は、上述した第2位置に設定した状態において研磨材取付パッド部材12をフリーな状態とすることにより、この研磨材取付パッド部材12が第3軸受ユニット11を介して伝達される駆動軸8の回転力と研磨抵抗とにより自転動作が行われるようにする。したがって、研磨機1においては、回転規制弾性部材14を筐体2の組付部2Bに対して第2位置に設定することにより、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12、換言すれば研磨シート16が偏心組付部8Cを中心とした公転動作を行うとともに自転動作も行って被研磨体Pを研磨するダブルアクション研磨動作を行う。
回転規制弾性部材14は、固定バンド17を緩めた状態で、筐体2の組付部2Bに沿って移動させることにより、上述した第1位置と第2位置の切換操作を簡易に行うことが可能である。回転規制弾性部材14は、所定位置に移動された状態で固定バンド17が再び締め付けられることにより、当該位置で再固定される。回転規制弾性部材14は、研磨材取付パッド部材12に対してその外周部に先端筒部14Cが全域に亘って対向することから、公転動作する研磨材取付パッド部材12の位置にかかわらず第1位置の設定状態ではいずれかの部位において当接状態となる。
また、回転規制弾性部材14は、筐体2の組付部2Bに沿って軸方向に移動されることから、大きな移動量を確保することが可能であるとともにその調整も容易に行うことが可能である。回転規制弾性部材14は、研磨材取付パッド部材12に対して大きく弾性変形した状態で当接されることで、研磨材取付パッド部材12に対して大きな弾性力を作用させて確実な回転規制を行うことが可能である。また、回転規制弾性部材14は、比較的小さな移動量を以って研磨材取付パッド部材12の回転規制とその解除を行うことが可能である。
以上のように構成された研磨機1においては、回転規制弾性部材14を筐体2の組付部2Bの外周部に沿って第1位置と第2位置に切換移動させることにより、オービタル研磨機能とダブルアクション研磨機能との切換が行われる。研磨機1においては、被研磨体Pに対して例えば仕上げ研磨を施す際には、図2に示すように回転規制弾性部材14を筐体2の組付部2Bの先端側へと移動させて第1位置に設定することにより、オービタル研磨機能による研磨作業が行われるようにする。
研磨機1においては、固定バンド17を緩めた状態で回転規制弾性部材14を筐体2の組付部2Bの先端側へと移動させて先端筒部14Cの開口縁を研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bに当接することにより、この研磨材取付パッド部材12の自転動作を規制した状態とする。研磨機1においては、固定バンド17を締め付けて回転規制弾性部材14を筐体2にきつく固定することにより、回転規制弾性部材14を第1位置に設定する。
研磨機1においては、作業者が筐体2の手持ち部2Aを把持して操作レバー6を押圧操作すると作動子5Aが動作されて空気弁機構5が開放され、接続部2A1に接続したエアホースから空気モータ4への圧縮空気の供給が行われて空気モータ4が駆動される。研磨機1においては、空気モータ4の回転出力が直交変換機構7を介して駆動軸8に伝達され、この駆動軸8が回転する。研磨機1においては、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12が偏心組付部8Cを中心とした公転動作のみを行い、保持部材15に取り付けた研磨シート16による被研磨体Pに対するオービタル研磨を行う。
研磨機1においては、被研磨体Pに対して例えば荒研磨や中仕上げ研磨を施す際には、図3に示すように回転規制弾性部材14を筐体2の組付部2Bの基端側へと移動させて第2位置に設定することにより、ダブルアクション研磨機能による研磨作業が行われるようにする。研磨機1においては、固定バンド17を緩めた状態で回転規制弾性部材14を組付部2Bに沿って基端側へとこじ上げ、先端筒部14Cの開口縁を研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bから離間させる。研磨機1においては、研磨材取付パッド部材12が、回転規制弾性部材14による回転規制を解除してフリーな状態とする。
研磨機1においては、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12が偏心組付部8Cを中心とした公転動作が行われる。研磨機1においては、研磨材取付パッド部材12が、第3軸受ユニット11を介して伝達される駆動軸8の回転力と被研磨体Pに押し付けられた研磨シート16の研磨抵抗により、自転動作も行う。研磨機1においては、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12が偏心組付部8Cを中心とした公転動作と自転動作を行い、保持部材15に取り付けた研磨シート16による被研磨体Pに対するダブルアクション研磨を行う。
研磨機1においては、上述したように回転規制弾性部材14を第1位置と第2位置に切換え移動させる簡易な操作により、1台により被研磨体Pに対するオービタル研磨とダブルアクション研磨を施すことが可能である。したがって、研磨機1においては、研磨工程の内容によってオービタル研磨機とダブルアクション研磨機の使い分けを不要とし、被研磨体Pに対して最適な研磨を施すことで研磨作業の効率化と高精度化を可能とする。
研磨機1においては、研磨部3が、第1位置と第2位置に切換え移動される回転規制弾性部材14を筐体2の組付部2Bに対して固定バンド17により固定するようにしたが、かかる構成に限定されないことは勿論である。第2の実施の形態として図4及び図5に示した研磨部20は、筐体2の組付部21に対して回転規制弾性部材22が、上述した第1位置と第2位置において確実に位置決めして組み付けられるようにする位置決め係合構造を形成したことを特徴とする。なお、研磨部20は、その他の構成を上述した研磨部3と同様とすることから、対応する部位に同一符号を付してその説明を省略する。
研磨部20は、図4及び図5に示すように筐体2の組付部21に第1係合凹溝21Aと第2係合凹溝21Bを形成するとともに、基筒部22Aと先端筒部22Bとからなる回転規制弾性部材22に係合凸部22Cを形成する。組付部21は、基本的な構成を上述した組付部2Bと同様とし、その先端開口部から第2軸受ユニット10を介して駆動軸8の偏心組付部8Cを突出させる。組付部21には、先端開口部から所定の高さ位置において外周部に軸方向に離間して第1係合凹溝21Aと第2係合凹溝21Bが形成される。
回転規制弾性部材22も、基本的な構成を上述した回転規制弾性部材14と同様とし、弾性材により内部空間が貫通するやや厚みの大きな基筒部22Aと薄厚の先端筒部22Bが一体に形成された筒状部材からなる。回転規制弾性部材22も、内部空間が筐体2の組付部21の外径とほぼ等しい内径とされ、組付部21から突出される部位の長さが組付部21の開口縁から保持部材15の保持板部の間隔よりも長軸とされる。回転規制弾性部材22には、基筒部22Aの内壁に、上述した組付部21側の第1係合凹溝21Aと第2係合凹溝21Bの断面形状とほぼ等しい断面形状を有する係合凸部22Cが一体に形成される。
回転規制弾性部材22は、後述するように筐体2の組付部21の外周部に沿って軸方向に移動されることにより、係合凸部22Cが第1係合凹溝21A或いは第2係合凹溝21Bと選択的に相対係合する。回転規制弾性部材22は、係合凸部22Cが、第1係合凹溝21Aと相対係合された状態で先端筒部22Bの開口縁が研磨材取付パッド部材12に当接するとともに、第2係合凹溝21Bと相対係合された状態で先端筒部22Bの開口縁が研磨材取付パッド部材12から離間する長さを以って形成される。
以上のように構成された研磨部20においても、回転規制弾性部材22を筐体2の組付部21の外周部に沿って軸方向に移動されて第1位置と第2位置に設定される。研磨部20は、図4に示すように係合凸部22Cを第1係合凹溝21Aに相対係合させることにより、回転規制弾性部材22を筐体2の組付部21に対して第1位置に設定する。研磨部20は、この状態で同図に示すように回転規制弾性部材22が先端筒部22Bの開口縁を研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bに当接して当該位置に保持されることにより、この研磨材取付パッド部材12の自転動作を規制した状態とする。研磨部20は、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12が偏心組付部8Cを中心とした公転動作のみを行い、保持部材15に取り付けた研磨シート16による被研磨体Pに対するオービタル研磨が行われるようにする。
研磨部20は、回転規制弾性部材22を筐体2の組付部21の外周部に沿って軸方向にこじ上げ、図5に示すように係合凸部22Cを第2係合凹溝21Bに相対係合させることにより、回転規制弾性部材22を筐体2に対して第2位置に設定する。研磨部20は、この状態で同図に示すように回転規制弾性部材22が研磨材取付パッド部材12の取付基板部12Bから離間した位置に保持される。研磨部20は、研磨材取付パッド部材12が、回転規制弾性部材22による回転規制を解除してフリーな状態とする。
研磨部20においても、上述したように筐体2の組付部21に対して回転規制弾性部材22を第2位置に設定することにより、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12が偏心組付部8Cを中心とした公転動作が行われる。研磨部20においても、研磨材取付パッド部材12が、第3軸受ユニット11を介して伝達される駆動軸8の回転力と被研磨体Pに押し付けられた研磨シート16の研磨抵抗により、自転動作も行う。研磨部20においては、駆動軸8の回転に伴って研磨材取付パッド部材12が偏心組付部8Cを中心とした公転動作と自転動作を行い、保持部材15に取り付けた研磨シート16による被研磨体Pに対するダブルアクション研磨が行われるようにする。
研磨部20は、上述したように筐体2の組付部21側に第1係合凹溝21Aと第2係合凹溝21Bを形成するとともに回転規制弾性部材22側に係合凸部22Cを形成する。研磨部20は、かかる構成に限定されず、例えば筐体2の組付部21側に1つの係合凹溝を形成するとともに、回転規制弾性部材22側に第1係合凸部と第2係合凸部を形成するようにしてもよい。また、研磨部20は、筐体2の組付部21側に係合凸部を形成するとともに回転規制弾性部材側に係合凹溝を形成するようにしてもよい。
なお、本考案は、図面を参照して説明した上述した実施の形態に示す研磨機1に限定されないことは勿論であり、本明細書に添付した実用新案登録請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく構成要件について種々の変更、置換が行われる。
本考案の実施の形態として示す研磨機の断面図である。 同研磨機の研磨部の構成を示す要部断面図であり、オービタル研磨機能に設定した状態を示す。 同研磨機の研磨部の構成を示す要部断面図であり、ダブルアクション研磨機能に設定した状態を示す。 本考案の他の実施の形態として示す研磨機の研磨部の構成を示す要部断面図であり、オービタル研磨機能に設定した状態を示す。 同研磨機の研磨部の構成を示す要部断面図であり、ダブルアクション研磨機能に設定した状態を示す。
符号の説明
1 研磨機、2 筐体、2A 手持ち部、2B 組付部、3 研磨部、4 空気モータ、8 駆動軸、8A 基端部、8B 先端部、8C 偏心取付部、11 第3軸受ユニット、12 研磨材取付パッド部材、12A 組付筒部、12B 取付基板板部、14 回転規制弾性部材、14A 基端部、14B 先端部、15 保持部材、16 研磨シート、20 研磨部、21 組付部、21A 第1係合溝、21B 第2係合溝、22 回転規制弾性部材、22A 基端部、22B 先端部、22C 係合凸部、P 被研磨体

Claims (3)

  1. 筒状筐体内に回転自在に収納され、駆動源により回転駆動される駆動軸と、
    主面に研磨シートが取り付けられるとともに、上記筒状筐体の先端から突出して上記駆動軸の先端部に偏心位置して設けた軸受け手段を介して回転自在に組み付けられる研磨材取付パッド部材と、
    弾性材により全体略筒状に形成され、上記駆動軸を内部空間に収納しかつ先端部を上記研磨材取付パッド部材に対向させて基端部を上記筒状筐体の外周部に嵌合して組み付けられる回転規制弾性部材とを備え、
    上記回転規制弾性部材が、上記筒状筐体に対して軸方向に第1位置と第2位置とに移動自在に組み付けられ、
    先端部が上記研磨材取付パッド部材に当接する上記第1位置に設定した状態では、上記研磨材取付パッド部材の自転動作が規制され上記駆動軸の回転に伴う公転動作を行って上記研磨シートによる被研磨体に対するオービタル研磨動作が行われ、
    先端部が上記研磨材取付パッド部材から離間する上記第2位置に設定した状態では、上記研磨材取付パッド部材の自転動作が行われるとともに上記駆動軸の回転に伴う公転動作を行って上記研磨シートによる被研磨体に対するダブルアクション研磨動作が行われる
    ことを特徴とする研磨機。
  2. 上記筒状筐体と上記回転規制弾性部材には、上記第1位置と上記第2位置において相対係合することにより位置決めして組み付けが行われる位置決め係合構造が形成されることを特徴とする請求項1に記載の研磨機。
  3. 上記位置決め係合構造は、上記筒状筐体の外周部に軸方向に離間して形成した第1係合凹溝と第2係合凹溝と、上記回転規制弾性部材の内周壁に一体に形成した係合凸部とから構成されることを特徴とする請求項2に記載の研磨機。
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