JPH11253021A - 刈取り作業機の刈刃停止装置 - Google Patents

刈取り作業機の刈刃停止装置

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Publication number
JPH11253021A
JPH11253021A JP5834198A JP5834198A JPH11253021A JP H11253021 A JPH11253021 A JP H11253021A JP 5834198 A JP5834198 A JP 5834198A JP 5834198 A JP5834198 A JP 5834198A JP H11253021 A JPH11253021 A JP H11253021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock pin
engine
clutch drum
cutting blade
clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP5834198A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouji Matsumura
鋼司 松村
Shinya Terada
信哉 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OCHIAI HAMONO KOGYO KK
Original Assignee
OCHIAI HAMONO KOGYO KK
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Publication date
Application filed by OCHIAI HAMONO KOGYO KK filed Critical OCHIAI HAMONO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造でエンジン始動時の刈刃の不意な
駆動の危険を回避することを可能にした。 【解決手段】 エンジン15からの動力を刈刃10に伝
動する通常の運転時には、ロックピン23の切欠部23
aはクラッチドラム22bの外周を避ける位置に配設さ
れている。したがって、クラッチドラム22bは何の抵
抗もなく回転が可能で、エンジン15の回転数の上昇に
伴ってエンジン動力がクラッチシュー22aから伝達さ
れて伝動軸25を回転駆動させて、駆動ギヤ27を介し
て刈刃が駆動される。そして、エンジン始動時には、ロ
ックピン23を90度回転操作する。この状態では、ロ
ックピン23における切欠部23aの形成されていない
外周面がクラッチドラム22bの外周面に当接され、ク
ラッチドラム22bはロックピン23の外周面からの押
圧を受けて制動状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈払機、造園用の
小型剪枝機、茶樹作業用の剪枝機等に代表される、エン
ジンからの動力を遠心クラッチ装置を介して伝動して刈
刃を駆動する刈取り作業機の刈刃停止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】上述のような、エンジン動力によって刈
刃を駆動する刈取り作業機では、エンジンの回転数が上
昇するにつれて自動的に遠心クラッチ装置が作動して、
遠心クラッチ装置のクラッチドラムから刈刃側の伝動軸
にエンジン動力が伝達される。
【0003】したがって、エンジンを始動する際に、始
動を良くするためにスロットルレバーを遠心クラッチの
アイドル回転数以上に開放すると、エンジン始動時の回
転数が高いことで、いきなり遠心クラッチが作動して刈
刃が駆動されてしまうことがある。このようにエンジン
始動時に刈刃がいきなり駆動されることは、作業者にと
って不意を付かれることになって非常に危険であった。
また、この危険を回避するためには、エンジン始動時に
刈刃周辺に異物等がないかを確認する必要があり、作業
を繁雑にしていた。
【0004】この問題を解決した従来例としては、遠心
クラッチ装置にロック機構を配備して、エンジン始動時
にクラッチドラムの回転を制動させるものが幾つか提案
されている。例えば、特公昭60−50406号公報に
記載されたものは、クラッチドラム自体を加工して、そ
の外周面に係止突起を形成し、この係止突起に対してロ
ックピンの先端を係合或いは非係合させるものである。
また、特公昭54−3086号公報に記載されたもの
は、クラッチドラムと伝動軸とを接続する接続部分に、
外周面に係止突起を有する緩衝部材を装着して、この係
止突起に係合する係止爪を係合或いは非係合させるもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例による
と、エンジン始動時にロック機構を操作して、遠心クラ
ッチのクラッチドラムに制動を加えているので、始動時
のエンジン回転が高い場合でも刈刃側にエンジン動力が
伝動されることがなく、エンジン始動時の刈刃の不意な
駆動の危険を回避できる。
【0006】しかしながら、上述の従来例の示すところ
では、遠心クラッチ自体に加工を加えたり、或いは遠心
クラッチ自体に付属部品を装着することでロック機構を
形成しているので、既存の作業機に設計変更を加えて上
述のようなロック機構を組み込もうとした場合、変更箇
所が煩雑になって、実際の装置を作成する上でコストア
ップを招いたり、製造の困難性が生じたりするといった
問題がある。
【0007】本発明は、このような従来例が抱える問題
を解消するために提案されたものであって、既存の装置
に簡易に組み込むことができて、エンジン始動時の刈刃
の不意な駆動の危険を回避することを可能にした刈取り
作業機の刈刃停止装置を提案することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンからの動力を遠心クラッチ装置
を介して伝動して刈刃を駆動する刈取り作業機の刈刃停
止装置において、遠心クラッチ装置のクラッチドラムが
組み込まれるクラッチハウジングにクラッチドラム外周
面を部分的に横断する軸孔を形成し、該軸孔に、クラッ
チドラム外周面を横断する箇所に切欠部を形成したロッ
クピンを軸中心に回転可能に支持してなり、上記ロック
ピンを回転操作することで、該ロックピンの外周面が前
記クラッチドラムの外周面を押圧して、該クラッチドラ
ムの回転を制動することを特徴とする。
【0009】上記の構成によると、エンジン動力を刈刃
に伝動する通常の運転時には、クラッチハウジングの軸
孔に軸支されたロックピンは、その切欠部がクラッチド
ラムの外周を避ける位置に配設されている。したがっ
て、クラッチドラムは何の抵抗もなく回転が可能で、エ
ンジンの回転数の上昇に伴ってエンジン動力を刈刃側に
伝達する。一方、エンジン始動時には、ロックピンを回
転操作して、ロックピンの切欠部が形成されていない外
周面をクラッチドラムの外周面に当接させる。これによ
って、クラッチドラムはロックピンの外周面からの押圧
を受けて制動状態になり、エンジンが高速回転してもエ
ンジンからの動力を刈刃側に伝達しない。
【0010】また本発明では、上述の機構を、クラッチ
ハウジングに軸孔を形成して、この軸孔にロックピンを
軸支させるという簡易な構成で達成している。したがっ
て、既存の装置に上述の機構を組み込む際に、変更箇所
が少なく、コストアップや製作上の困難性を招かない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。本実施例としては、刈取り作業機とし
て剪枝機を例に説明するが、これに特に限定されるもの
ではない。
【0012】図1は実施例における剪枝機の全体図であ
って、図1(a)はその平面図、図1(b)はその側面
図である。1は剪枝装置で、10はその刈刃、11は刈
刃支持体である。刈刃10はバリカン式の刈刃であっ
て、左右に往復動することによって剪枝を行うものであ
る。12は刈刃支持体11に装着される右手ハンドル、
13は剪枝機1の基端部に装着される左手ハンドルであ
る。左手ハンドル14にはエンジン停止スイッチ13が
装着されている。15は剪枝機1の駆動源となるエンジ
ンであって、このエンジン15からの動力が動力伝達部
16を介して刈刃10に伝達され、刈刃10を往復駆動
する。
【0013】上記の動力伝達部16において本発明に係
る刈刃停止装置が形成されるが、まず、動力伝達部16
における基本構成を説明する。ここでは、エンジン15
のクランク軸24からの動力が遠心クラッチ装置22を
介して伝動軸25に伝動される。遠心クラッチ装置22
は、クラッチシュー22aとクラッチドラム22bを備
えており、クラッチハウジング20内に配備されてい
る。遠心クラッチ装置22はエンジン15のクランク軸
24の回転数の上昇に伴ってクラッチシュー22aから
クラッチドラム22bに動力を伝達するものである。ま
た、クラッチドラム22bには伝動軸25が装着されて
おり、伝動軸25の回転が直線往復動に変換されて刈刃
10を駆動している。
【0014】図2及び図3によって、本発明に係る刈刃
停止装置を説明する。まず、クラッチハウジング20に
おいて、軸孔20aをクラッチドラム22bの回転中心
軸に対して直交する方向に横断して開設する。クラッチ
ドラム22bはクラッチハウジング20内に配備される
が、上記の軸孔20aはクラッチドラム22bの外周面
を部分的に横断するように形成されている。そして、軸
孔20a内にロックピン23が挿通され、軸中心に回転
可能に支持されている。ロックピン23は、L字状の円
柱部材であって、軸孔20aを貫通した先端部分がスプ
リング26によって係止され、クラッチハウジング20
に対して弾性的に姿勢が保持されるようになっている。
また、ロックピン23には、クラッチドラム22bの外
周面を横断する箇所に切欠部23aが形成されている。
【0015】図3には、ロックピン23の形態を側面図
及び部分断面図で示している。ロックピン23は、L字
状の円柱部材であって、軸孔20aに挿入される直線部
23bとこの直線部23bの先端に連続してこれに直交
する操作部23cを備えている。そして、直線部23b
には、クラッチドラム22bの外周曲面に沿った形態の
切欠部23aが形成されている。
【0016】図4によって刈刃停止装置の作用を説明す
る。まず、エンジン15からの動力を刈刃10に伝動す
る通常の運転時には、軸孔20aに軸支されたロックピ
ン23は実線で示した状態で保持される。この状態で
は、ロックピン23の切欠部23aはクラッチドラム2
2bの外周を避ける位置に配設されている。したがっ
て、クラッチドラム22bは何の抵抗もなく回転が可能
で、エンジン15の回転数の上昇に伴ってエンジン動力
がクラッチシュー22aから伝達されて伝動軸25を回
転駆動させて、駆動ギヤ27を介して刈刃が駆動され
る。
【0017】そして、エンジン始動時には、ロックピン
23を90度回転操作して破線で示す状態に保持する。
この状態では、ロックピン23における切欠部23aの
形成されていない外周面がクラッチドラム22bの外周
面に当接され、クラッチドラム22bはロックピン23
の外周面からの押圧を受けて制動状態になる。したがっ
て、エンジン始動時の回転数が高い場合でも、エンジン
15からの動力は伝動軸25に伝達されず、刈刃が駆動
されることはない。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記のように、遠心クラッチ装
置のクラッチドラムが組み込まれるクラッチハウジング
にクラッチドラム外周面を部分的に横断する軸孔を形成
し、該軸孔に、クラッチドラム外周面を横断する箇所に
切欠部を形成したロックピンを軸中心に回転可能に支持
して、上記ロックピンを回転操作することで、該ロック
ピンの外周面が前記クラッチドラムの外周面を押圧し
て、クラッチドラムの回転を制動するような刈取り作業
機の刈刃停止装置を提案するものであるから、エンジン
始動時の刈刃の不意な駆動の危険を回避する機構を、既
存の装置に簡易に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刈取り作業機の一例である剪枝機
の全体図である。
【図2】本発明に係る刈刃停止装置を示す説明図であ
る。
【図3】本発明に係る刈刃停止装置を示す説明図であ
る。
【図4】本発明に係る刈刃停止装置の作用を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 剪枝機 10 刈刃 11 刈刃支持体 12 右手ハンドル 13 左手ハンドル 14 エンジン停止スイッチ 15 エンジン 16 動力伝達部 20 クラッチハウジング 22 遠心クラッチ装置 22a クラッチシュー 22b クラッチドラム 23 ロックピン 23a 切欠部 23b 直線部 23c 操作部 24 クランク軸 25 伝動軸 26 スプリング 27 駆動ギヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力を遠心クラッチ装置
    を介して伝動して刈刃を駆動する刈取り作業機の刈刃停
    止装置において、 遠心クラッチ装置のクラッチドラムが組み込まれるクラ
    ッチハウジングにクラッチドラム外周面を部分的に横断
    する軸孔を形成し、該軸孔に、クラッチドラム外周面を
    横断する箇所に切欠部を形成したロックピンを軸中心に
    回転可能に支持してなり、 上記ロックピンを回転操作することで、該ロックピンの
    外周面が前記クラッチドラムの外周面を押圧して、該ク
    ラッチドラムの回転を制動することを特徴とする刈取り
    作業機の刈刃停止装置。
  2. 【請求項2】 前記ロックピンは、前記軸孔に挿入され
    る直線部に前記切欠部が形成され、該直線部の先端に直
    交する操作部を備えたL字状の円柱部材であることを特
    徴とする請求項1記載の刈取り作業機の刈刃停止装置。
JP5834198A 1998-03-10 1998-03-10 刈取り作業機の刈刃停止装置 Pending JPH11253021A (ja)

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JP5834198A JPH11253021A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 刈取り作業機の刈刃停止装置

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JPH11253021A true JPH11253021A (ja) 1999-09-21

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