JPH11252868A - ブラシの取付構造 - Google Patents

ブラシの取付構造

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JPH11252868A
JPH11252868A JP10053798A JP5379898A JPH11252868A JP H11252868 A JPH11252868 A JP H11252868A JP 10053798 A JP10053798 A JP 10053798A JP 5379898 A JP5379898 A JP 5379898A JP H11252868 A JPH11252868 A JP H11252868A
Authority
JP
Japan
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brush
pin
mounting structure
coil spring
commutator
Prior art date
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Application number
JP10053798A
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English (en)
Inventor
Keiichi Kamimura
敬一 上村
Toshio Yamamoto
敏夫 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性が良い、コストが低い且つ直流モータ
を小型化することができるブラシの取付構造を提供す
る。 【解決手段】 ピン15を、ブラシホルダ11の貫通孔
11bに嵌合された給電ターミナル13の貫通孔13d
を貫挿してから、かしめ部15f,15gにて給電ター
ミナル13をブラシホルダ11に保持固定するととも
に、ピン15をブラシホルダ11の底部11aに対して
立設させるようにかしめ固定する。ブラシ16の円筒支
持部16bをピン15のブラシ支持部15cに係合し、
コイルスプリング17の傾斜部17dがブラシ16の傾
斜面16fに沿って当接するようにブラシ16の円筒支
持部16bの上にコイルスプリング17を載置する。ブ
ラシ押圧部17bに押圧弾力Fを持たせた後、コイルス
プリング17を押しながら固定部17aをピン15の溝
部15eに嵌合し、コイルスプリング保持部15h,1
5jを曲げて溝部15eを閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流機に係り、詳し
くは直流機のブラシ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流モータのような直流機を駆動させる
とき、電機子に給電させる必要がある。電機子に給電す
るのは、リード線にて外部電源に連結されたブラシを電
機子のコンミテータに当接させることにより行われてい
る。電機子の回転を維持するために、ブラシを前記コン
ミテータと摺動できるようにコンミテータ側に常に付勢
する必要がある。一般的には、ブラシを、弾性部材にて
押圧することによりコンミテータに付勢させている。
【0003】図10は、従来のブラシ取付構造を示す。
図10に示すように、ブラシ41は、ピン42に対して
回転可能に支持され、ピン42に対して抜けないように
抜け止めワッシャ43により保持されている。また、ブ
ラシ41は、電機子のコンミテータ44側に付勢される
ように板バネ45に圧接されている。ブラシ41への給
電は、ブラシ41の肘部41aに連結されるリード線4
6により行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このブラシ
取付構造は、前記板バネ45を取り付けるためのスペー
スを必要とすると共に、その板バネ45の形状によりコ
ンミテータ44の径方向にも大きなスペースを必要とし
ていた。その結果、モータが大型化となるとともに、2
つ以上のブラシ41を取り付ける場所がなくワイパモー
タなどのような3ブラシ式の直流機に対して適用できな
い問題があった。
【0005】また、前記ブラシ41は、板バネ45から
コンミテータ44の径方向の押圧力だけを受けてコンミ
テータ44に当接されている。従って、コンミテータ4
4に対して摺動するとき、ブラシ41はコンミテータ4
4の軸方向の振動が大きく安定性が悪くブラシ音の発生
が問題となる。
【0006】さらに、給電リード線46がブラシ41の
肘部41aに連結されているため、給電リード線46が
長くなり、リード線46は大きなフレキシビリティーが
要求されていた。
【0007】そこで、特開昭55−68845号公報に
は、ブラシ保持用バネの屈折部付近に補強リブを設けた
ものが提案されている。このブラシ保持用バネは、整流
子の回転方向と軸方向のバネ定数が大きくなるため、ブ
ラシに加わる振動の振幅を小さく抑えることができる。
また、このブラシ用保持バネはブラシの一部を代用して
いる構成であるため、モータの小型化を図ることができ
る。
【0008】しかしながら、前記補強リブを設けたブラ
シ保持用バネは、回転方向の剛性が弱く剛性不足による
ブラシ音の低減を図る上で十分でなかった。本発明は上
記問題を解消するためになされたものであって、その目
的は安定性が良い、コストが低い且つ直流モータを小型
化することができるブラシの取付構造を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、先端部に電機子に設けら
れたコンミテータに当接されるブラシをブラシホルダに
立設されたブラシ支持部材にて回動可能に支持するとと
もに、前記ブラシ支持部材に弾性部材を配設してその弾
性部材にて前記ブラシをブラシホルダ側及びコンミテー
タ側に弾性力を付与するようにしたことを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシの取付構造において、前記ブラシ支持部材は、
電機子の回転軸と平行となるようにブラシホルダに立設
されたピンであり、前記弾性部材は前記ピンに外嵌され
た圧縮・ねじりコイルスプリングであって、その一端が
前記ピンの先端部と連結固定され、他端が前記ブラシと
係合して、前記ブラシを前記ピンの軸線方向及び周方向
に弾性力を付与するようにしたことを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のブラシの取付構造において、前記コイルスプリング
は、そのブラシと係合する側の端部にブラシの基端部か
ら同ブラシに沿って延びるとともに、その延びた先端部
がブラシの面に形成した傾斜面と係合するように屈曲さ
せたブラシ押圧部を設けたことを要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1に記載のブラシの取付構造において、前記
ブラシは、ブラシ支持部材に回動可能に支持される円筒
支持部と、その円筒支持部の外周面から延出形成された
ブラシ部とからなり、前記円筒支持部は高剛性の導電材
料にて形成され、前記ブラシ部は導電性と耐摩耗性に優
れた金属材料にて形成されたことを要旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載のブラシの取付構造において、前記
ブラシ支持部材は、導電材料であって、その基端部が給
電ターミナルと接続され、その給電ターミナルに接続さ
れた給電リード線と前記ブラシとを電気的に接続するよ
うにしたことを要旨とする。
【0014】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、ブラシと弾性部材は、ブラシホルダに立設され
たブラシ支持部材により支持されるため、従来技術に比
べ、ブラシホルダにおける弾性部材の取付場所を節約す
ることができる。また、ブラシはブラシ支持部材の軸線
方向及び周方向に弾性力が付与されるため、ブラシは、
常にコンミテータ側に当接するように押圧されると共
に、ブラシ支持部材の軸線方向に移動不能にブラシホル
ダ側に押圧されることができることから、ブラシ取付構
造の安定性を向上することができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、ブラシと
コイルスプリングは、ブラシホルダに立設されたピンに
より支持されるため、従来技術に比べ、ブラシホルダに
おけるコイルスプリングの取付場所を節約することがで
きる。また、ブラシはピンの軸線方向及び周方向に弾性
力が付与されるため、ブラシは、常にコンミテータ側に
当接するように押圧されると共に、ピンの軸線方向に移
動不能にブラシホルダ側に押圧されることができること
から、ブラシ取付構造の安定性を向上することができ
る。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、コイルス
プリングよりブラシの傾斜面に付与する弾力は、その水
平分力がブラシをコンミテータに付勢させ、その垂直分
力がブラシをコンミテータの軸方向に押圧させることが
できる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、ブラシを
ブラシ支持部材に保持固定するときに必要な強度を向上
することができるとともに、ブラシとコンミテータとの
間の良好な電気的整流特性を維持することができる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、給電ター
ミナルは、ブラシ支持部材を介してブラシと電気的に接
続される。従って、従来技術に比べ、ブラシホルダにお
ける給電ターミナルの取付場所を節約することができる
とともに、給電リード線を短くすることができることか
ら、給電リード線のフレキシビリティー性が大きく要求
されなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を直流機としての自
動車のワイパを作動させるための直流モータに具体化し
た実施の一形態を図1〜図4に従って説明する。
【0020】図1に示すように、直流モータ(以下はモ
ータという)10のブラシホルダ11は、有底円筒体で
あって、その底部11aの中央には電機子の回転軸Sに
取着されたコンミテータ12が回転可能に支持されてい
る。また、図1及び図2に示すように、前記底部11a
の所定位置に貫通孔11bが設けられている。その貫通
孔11bの中心軸線は、後述するブラシがコンミテータ
12に当接するときの接線L0の延長線を通すように設
定されている。
【0021】給電ターミナル13は、金属等のような導
電材料からなり、前記貫通孔11bとほぼ同じ直径を有
する嵌合部13aと、その嵌合部13aの下端に形成さ
れた嵌合部13aより大径の円盤部13bと、その円盤
部13bより延出して2回曲げ形成されるリード線接合
部13cとより構成されている。嵌合部13aの中央に
給電ターミナル13を貫通する貫通孔13dが形成され
ている。嵌合部13aの高さが前記底部11aの厚さよ
り若干小さく設定されている。リード線接合部13cに
は外部電源と連結した給電リード線14を接合させてい
る。
【0022】ブラシ支持部材としてのピン15は、金属
等のような導電材料からなり、前記貫通孔11bより大
きい直径を有するフランジ部15aと、そのフランジ部
15aから下方に延出形成された固定部15bと、フラ
ンジ部15aから上方に延出形成されたブラシ支持部1
5cとより構成されている。固定部15bには、同固定
部15bの下端から溝部15dが設けられ、ブラシ支持
部15cは、その上端から前記溝部15dより浅く狭い
溝部15eが設けられることによって、それぞれかしめ
部15f,15gとスプリング保持部15h,15jが
形成されている。
【0023】ブラシ16は、図1〜図4に示すように、
前記ブラシ支持部15cとほぼ同径の貫通孔16aを有
しかつブラシ支持部15cに回動可能に支持される円筒
支持部16bと、その円筒支持部16bの外周から延出
形成されるブラシ部16cとより構成されている。円筒
支持部16bは、高剛性の導電材料より形成されてい
る。ブラシ部16cは、導電性と耐摩耗性ともに優れる
金属材料からなり、図1及び図3に示すような直角体を
湾曲させた形状に形成されている。また、前記ブラシ部
16cは、前記円筒支持部16bから延出形成される肘
部16dと、その肘部16dの先端から曲げ形成される
コンミテータ当接部16eとより構成されている。図1
〜図4に示すように、前記肘部16dの上側には傾斜面
16fを有する凹部16gが設けられている。
【0024】弾性部材としてのコイルスプリング17
は、図1,図2及び図4に示すように、圧縮・ねじりコ
イルスプリングであって、上端側に固定部17aが形成
され、下端側にブラシ押圧部17bが形成されている。
固定部17aは、コイルスプリング17の上側の端部を
コイルスプリング17の軸中心に向けて直線状に曲げて
形成されている。ブラシ押圧部17bは、コイルスプリ
ング17の下側をコイルスプリング17のほぼ接線方向
に向けて直線状に延ばし、その先端部を曲げて形成され
ている。即ち、ブラシ押圧部17bは、水平部17cと
ブラシ16に当接する傾斜部17dとより構成されてい
る。図4に示すように、傾斜部17dの傾斜角度が前記
傾斜面16fの傾斜角度とほぼ同じように設定されてい
る。
【0025】次に、上記のように構成された給電ターミ
ナル13と、ピン15とブラシ16とコイルスプリング
17とをモータ10のブラシホルダ11に取り付ける方
法について説明する。
【0026】図2に示すように、まず、給電リード線1
4を接合した給電ターミナル13の円盤部13bをブラ
シホルダ11に当接するように、前記嵌合部13aを貫
通孔11bに嵌合させる。次に前記ピン15の固定部1
5bを、貫通孔11bに嵌合された給電ターミナル13
の貫通孔13dを貫挿してから、前記かしめ部15f,
15gを前記ターミナル13の円盤部13bに当接する
ように曲げる。そうすることにより、給電ターミナル1
3はブラシホルダ11に保持固定されるとともに、ピン
15はブラシホルダ11の底部11aに対して電機子の
回転軸Sと平行となるように立設された状態でかしめ固
定される。
【0027】次に、前記ブラシ16の円筒支持部16b
を前記ピン15のブラシ支持部15cに貫挿する。その
結果、ブラシ16は、ピン15に対して回動可能に支持
される。このとき、ブラシ16はピン15を介して給電
ターミナル13と電気的に接続される。
【0028】そして、前記ブラシ16の円筒支持部16
bの上にコイルスプリング17を載置させる。このと
き、図2〜図4に示すように、前記コイルスプリング1
7の傾斜部17dがブラシ16の傾斜面16fに沿って
当接するようにコイルスプリング17を配置させる。図
3に示す反時計方向にコイルスプリング17のブラシ押
圧部17bが回動するようにブラシ押圧部17bに押圧
弾力Fを持たせた後、コイルスプリング17を押しなが
ら固定部17aを前記ピン15の溝部15eに嵌合させ
る。そして、コイルスプリング保持部15h,15jを
曲げて溝部15eを閉じる。そうすることにより、ブラ
シ16は、コイルスプリング17のブラシ押圧部17b
により押圧されることによってコンミテータ12側に常
に付勢当接される。またブラシ16はとともに、圧縮さ
れたコイルスプリング17の弾性力Pにより前記フラン
ジ部15aを介してブラシホルダ11の底部11aに押
しつけられる。
【0029】また、本実施形態では、他の2つのブラシ
16は、図3に示すように、上記と同様の方法にてブラ
シホルダ11の所定位置に取り付けられている。次に、
上記のように構成されたモータ10の特徴を説明する。
【0030】(1)本実施形態では、ブラシ16は、そ
の円筒支持部16bがピン15に回動可能に支持され
る。また、ブラシ16は、その円筒支持部16bの上に
載置されたコイルスプリング17より押圧保持されると
共に、ブラシ押圧部17bによりコンミテータ12側に
常に付勢当接される。従って、ブラシ16とコイルスプ
リング17は、ブラシホルダ11の底部11aに立設さ
れているピン15により支持される。即ち、ブラシ16
とコイルスプリング17は、ピン15の軸方向において
重なるようにピン15により支持されている。その結
果、従来技術に比べ、ブラシホルダ11の底部11aに
おけるコイルスプリング17の取付場所を節約すること
ができることから、モータの小型化又は3ブラシ式の直
流機への適用を実現することができる。また、コイルス
プリング17がピン15に対して軸方向の抜けを不能に
保持するための抜け止めワッシャを無くすことができる
ことから、ブラシ取付構造の部品点数が少なくなり、ブ
ラシ取付構造のコストを低減することができる。
【0031】(2)本実施形態では、給電リード線14
を接合した給電ターミナル13は、ピン15のかしめ部
15f,15gによりブラシホルダ11の底部11aに
固定され、しかも、ピン15を介してブラシ16と電気
的に接続されている。従って、従来技術に比べ、ブラシ
ホルダ11の底部11aにおける給電ターミナル13の
取付場所を節約することができることから、モータの小
型化を実現することができる。また、給電リード線14
を短くすることができることから、給電リード線14の
フレキシビリティー性が大きく要求されなく、コストを
低減することができる。
【0032】(3)本実施形態では、ブラシ16は、圧
縮されたコイルスプリング17の弾性力Pによりピン1
5のフランジ部15aを介してブラシホルダ11の底部
11aに押しつけられるように保持されている。しか
も、図4に示すように、コイルスプリング17のブラシ
押圧部17bに弾力Fを持たせると、その弾力Fの水平
分力F1がブラシ16をコンミテータ12に付勢させ、
その弾力Fの垂直分力F2がブラシ16をコンミテータ
12の軸方向に押圧させる。従って、高速で回転するコ
ンミテータ12と摺動するブラシ16は、そのコンミテ
ータ12軸方向の振動エネルギーを抑えることができ
る。その結果、ブラシ16は振動が小さく安定性が良く
なり、ブラシ音の発生を防止することができる。
【0033】(4)本実施形態では、ブラシ16の円筒
支持部16bは、高剛性の導電材料より形成され、ブラ
シ16のブラシ部16cは、導電性と耐摩耗性ともに優
れる金属材料より形成されている。従って、ブラシ16
をピン15に支持するときに必要な強度を向上すること
ができるとともに、ブラシ16とコンミテータ12との
間の良好な電気的整流特性を維持することができる。
【0034】(5)本実施形態では、ブラシホルダ11
の底部11aの所定位置に貫通孔11bが設けられ、そ
の貫通孔11bの中心軸線は、ブラシ16がコンミテー
タ12に当接するときの接線L0の延長線を通すように
設定されている。従って、コンミテータ12のブラシ1
6接点の接線上にブラシ16を支持するピン15が配置
されることから、コンミテータ12の両方向の回転に対
してブラシ16はスムースに摺動することができる。
【0035】なお、実施形態は、以下のように変更して
もよい。 ○上記実施形態では、ピン15は、フランジ部15a
と、そのフランジ部15aの中央から軸線方向上下に延
出形成された固定部15b及びブラシ支持部15cとよ
り構成されて実施したが、図5に示すように、フランジ
部15aを省略して、そのかわりに、ブラシ16は、そ
の貫通孔16aが大きく設けられ、金属カラー19を介
してピン15により支持されるように実施してもよい。
詳述すると、金属カラー19は、ブラシ16の貫通孔1
6aの内径とほぼ同じ外径を有する嵌合部19aと、そ
の嵌合部19aの下端に形成された嵌合部19aより大
径の円盤部19bとから構成されている。嵌合部19a
の中央にピン15の固定部15b,ブラシ支持部15c
とほぼ同径の貫通孔19cが形成されている。この場
合、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0036】○上記実施形態では、ピン15は、フラン
ジ部15aと、そのフランジ部15aの中央から軸線方
向上下に延出形成された固定部15b及びブラシ支持部
15cとより構成されて実施したが、図6に示すよう
に、ピン25をブラシホルダ11と一体になるように形
成させて実施してもよい。詳述すると、ピン25は、ブ
ラシホルダ11の底部11aの上に立設されるようにブ
ラシホルダ11と一体形成されている。このとき、給電
ターミナル23は、貫通孔23aを有する円盤部23b
と、その円盤部23bより延出して曲げ形成されるリー
ド線接合部23cとから構成され、ブラシ16とブラシ
ホルダ11とより挟持されるように保持されている。こ
の場合にも、上記実施形態と同様な効果を奏することが
できる。
【0037】○上記実施形態のブラシ16を図7に示す
ように実施させてもよい。詳述すると、図7及び図8に
示すように、肘部16dとコンミテータ当接部16eと
の連結部分に給電リード線34を取り付けるための凹部
16hが形成されている。このとき、その凹部16hに
取着された給電リード線34はブラシホルダ11に取り
付けられた給電ターミナル33に連結されている。この
場合、上記実施形態の(2)以外の効果を奏することが
できる。
【0038】○また、上記実施形態のブラシ16を図9
に示すように実施させてもよい。詳述すると、円筒支持
部16bの厚さを小さくして、つまり、円筒支持部16
bの上表面16iを肘部16dの上表面より低い位置に
形成させるように実施する。この場合、上記実施形態の
効果に加え、コンミテータ12軸方向のスペースを減少
することができ、モータのコンパクトを実現させること
ができる。
【0039】○上記実施形態では、ピン15の固定部1
5bには、溝部15dを形成してかしめ部15f,15
gを設けたが、固定部15bの下端中央よりかしめ固定
するための孔が形成されるように実施してもよい。つま
り、その孔を拡開させることによりピン15をブラシホ
ルダ11にかしめ固定させることができる。この場合、
上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0040】○上記実施形態では、ブラシ16の肘部1
6dの上側に傾斜面16fを有する凹部16gが設けら
れて実施したが、凹部16gを省略して実施してもよ
い。この場合、上記実施形態と同様な効果を奏すること
ができる。
【0041】○上記実施形態では、本発明をワイパ駆動
用の直流モータに具体化して実施したが、これに限定さ
れることはなく、直流機としての他のモータ、発電機に
具体化して実施してもよい。この場合、上記実施形態と
同様な効果を奏することができる。
【0042】上記実施の形態及び別例から把握できる請
求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)給電ターミナル(13)を介して給電リード線
(14)にて外部電源に連結されたブラシ(16)を電
機子のコンミテータ(12)に当接させるようにモータ
(10)のブラシホルダ(11)に取り付け、ブラシ
(16)は、その上に載置されるコイルスプリング(1
7)により押圧され且つコイルスプリング(17)と共
にブラシ支持部材(15)により支持されるブラシの取
付構造において、前記ブラシのブラシ支持部材(15)
と係合する部分(16b)は、ブラシ(16)のコンミ
テータ(12)と当接するブラシ部(16c)よりコン
ミテータ(12)軸方向における厚さが薄くなるように
形成されたブラシの取付構造。従って、ブラシを取り付
けるコンミテータ軸方向のスペースを減少することがで
きることから、直流モータを小型化することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、直流モータの小型化を実現すること
ができるとともに、ブラシ取付構造の部品点数及びコス
トを低減することができる。また、ブラシの振動を小さ
くすることができ、ブラシ取付構造の安定性を向上する
ことができる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、ブラシの
機械強度を向上することができるとともに、ブラシの良
好な電気的整流特性を維持することができる。請求項5
に記載の発明によれば、直流モータを小型化することが
できるとともに、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラシを取り付ける前のモータ要部斜視図。
【図2】ブラシを取り付けた後のモータ要部断面図。
【図3】ブラシを取り付けた後のモータ要部平面図。
【図4】ブラシを取り付けた後のモータ要部の部分断面
図。
【図5】別例のブラシを取り付けた後のモータ要部断面
図。
【図6】別例のブラシを取り付けた後のモータ要部断面
図。
【図7】別例のブラシの斜視図。
【図8】別例のブラシを取り付けた後のモータ要部平面
図。
【図9】別例のブラシの斜視図。
【図10】従来技術のブラシを取り付けた後のモータ要
部平面図。
【符号の説明】
10…直流機としてのワイパを作動させるための直流モ
ータ、11…ブラシホルダ、12…コンミテータ、13
…給電ターミナル、14…給電リード線、15…ブラシ
支持部材としてのピン、16…ブラシ、16b…円筒支
持部、16c…ブラシ部、16g…凹部、17…弾性部
材としてのコイルスプリング、17a…固定部、17b
…ブラシ押圧部、17d…傾斜部、S…電機子の回転
軸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に電機子に設けられたコンミテー
    タ(12)に当接されるブラシ(16)をブラシホルダ
    (11)に立設されたブラシ支持部材(15)にて回動
    可能に支持するとともに、前記ブラシ支持部材(15)
    に弾性部材(17)を配設してその弾性部材(17)に
    て前記ブラシ(16)をブラシホルダ(11)側及びコ
    ンミテータ(12)側に弾性力を付与するようにしたこ
    とを特徴とするブラシの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラシの取付構造にお
    いて、 前記ブラシ支持部材(15)は、電機子の回転軸(S)
    と平行となるようにブラシホルダ(11)に立設された
    ピン(15)であり、 前記弾性部材(17)は前記ピン(15)に外嵌された
    圧縮・ねじりコイルスプリング(17)であって、その
    一端が前記ピン(15)の先端部と連結固定され、他端
    が前記ブラシ(16)と係合して、前記ブラシ(16)
    を前記ピン(15)の軸線方向及び周方向に弾性力を付
    与するようにしたことを特徴とするブラシの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブラシの取付構造にお
    いて、 前記コイルスプリング(17)は、そのブラシ(16)
    と係合する側の端部にブラシ(16)の基端部から同ブ
    ラシ(16)に沿って延びるとともに、その延びた先端
    部(17d)がブラシ(16)の面に形成した傾斜面
    (16f)と係合するように屈曲させたブラシ押圧部
    (17b)を設けたことを特徴とするブラシの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載のブ
    ラシの取付構造において、 前記ブラシ(16)は、ブラシ支持部材(15)に回動
    可能に支持される円筒支持部(16b)と、その円筒支
    持部(16b)の外周面から延出形成されたブラシ部
    (16c)とからなり、前記円筒支持部(16b)は高
    剛性の導電材料にて形成され、前記ブラシ部(16c)
    は導電性と耐摩耗性に優れた金属材料にて形成されたこ
    とを特徴とするブラシの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載のブ
    ラシの取付構造において、 前記ブラシ支持部材(15)は、導電材料であって、そ
    の基端部が給電ターミナル(13)と接続され、その給
    電ターミナル(13)に接続された給電リード線(1
    4)と前記ブラシ(16)とを電気的に接続するように
    したことを特徴とするブラシの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100420126C (zh) * 2003-10-17 2008-09-17 阿斯莫株式会社 接线端子组件的制造方法、接线端子组件及车辆用刮水器马达
WO2016125545A1 (ja) * 2015-02-06 2016-08-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置

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