JPH11250814A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JPH11250814A
JPH11250814A JP10051722A JP5172298A JPH11250814A JP H11250814 A JPH11250814 A JP H11250814A JP 10051722 A JP10051722 A JP 10051722A JP 5172298 A JP5172298 A JP 5172298A JP H11250814 A JPH11250814 A JP H11250814A
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luminance
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display panel
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光弘 大谷
Hiroyuki Kado
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度および耐熱性の高い青色蛍光体材料を用
い、輝度および画質の良好なプラズマディスプレイパネ
ルを提供する。 【解決手段】 組織がBa(1-X)EuXMgAl1017
Ba2(1-X)Eu2XMg 2Al1222,Ba2(1-X)Eu2X
Mg4Al818,Ba3(1-X)Eu3XMg5Al1835
層状の青色蛍光体材料のうちのいづれか1種又は2種以
上であって、xが0.01〜0.1の範囲の青色蛍光体
を用いることによって高輝度まで、高画質なプラズマデ
ィスプレイパネルを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるプラズマディスプレイパネルに関するものであ
り、特に、蛍光体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にテレビに用いるディスプレイと
して、まず従来から用いられているCRTが考えられる
わけであるが、CRTは解像度・画質の点でプラズマデ
ィスプレイや液晶に対して優れているものの、奥行きと
重量の点で40インチ以上の大画面にはあまり向いてい
ない。また、液晶は消費電力が少なく、駆動電圧も低い
という優れた性能を有しているが、画面の大きさや視野
角に限界がある。
【0003】これに対して、プラズマディスプレイは、
奥行きや視野角の問題点は存在しないため、大画面ディ
スプレイの実現が可能であり、既に40インチクラスの
製品が開発されている(例えば、機能材料1996年2
月号Vol.16,No.2,7ページ参照)。
【0004】このプラズマディスプレイパネルの従来の
構成について画面を参照しながら説明する。図5は、交
流型(AC型)のプラズマディスプレイパネルの概略を
示す断面図である。
【0005】図5において、1は、フロントカバープレ
ート(前面ガラス基板)であり、この前面ガラス基板1
上に表示電極2が形成されている。さらに、表示電極2
が形成されているフロントカバープレート1は、誘電体
ガラス層3及び酸化マグネシウム(MgO)からなる保
護層4により覆われている(例えば、特開平5−342
991号公報参照)。
【0006】また、5は、バックプレート(背面ガラス
基板)であり、この背面ガラス基板5上には、アドレス
電極6および隔壁7、球状の蛍光体層8が設けられてお
り、9が放電ガスを封入する放電空間となっている。
【0007】又、現在プラズマディスプレイパネルの蛍
光体層8には、赤色が(YGd)BO3:Eu,青色が
BaMgAl1017:Eu,緑色がZn2SiO4:Mn
が使用されている(例えば、エレクトロニクス実装技術
1997.7,Vol13,No7,PP23−2
6)。
【0008】そして、上記した現行の40〜42インチ
クラスのプラズマディスプレイの輝度は、NTSCの画
素レベル(画素数640×480個、セルピッチ0.4
3mm×1.29mm、1セルの面積0.55mm2)に
おいて、250〜450cd/m2である(例えば、フ
ラットパネルディスプレイ1997,Part5−1,
PP198〜199)。
【0009】尚、これに対して従来のCRTでは、50
0cd/m2程度の輝度を得ることが可能と言われてお
り、パネルの輝度向上が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(第1の課題)プラズ
マディスプレイパネル用の蛍光体としては、赤、緑、青
の各色について数種類の蛍光体が検討されているが、現
在までのところ、いずれの材料においても緑が最も輝度
が高く、青が低くなっている。
【0011】例えば、赤色蛍光体としてYBO3:E
u、緑色蛍光体としてZnSiO4:Mn、青色蛍光体
としてBaMgAl1017:Euを用いた場合、(Eu
の量0.15)各色の輝度比は、約赤:緑:青=2:
3:1となる。色温度が5000度程度と低くなる。
【0012】したがって従来のプラズマディスプレイパ
ネルでは、輝度の高い緑色蛍光体の発光を回路上で抑え
て白バランスを改良し色温度を高めている。しかしこの
場合は、輝度を抑えた分だけ、プラズマディスプレイパ
ネルが暗くなるという課題が発生する。
【0013】すなわち、蛍光体のうち特に輝度の低い青
色の輝度が向上すれば、緑色や赤色の輝度を落さずに色
温度を上げることが出来る。すなわち青色の輝度が低い
という課題が発生している。
【0014】(第2の課題)従来のプラズマディスプレ
イパネルでは、蛍光体層の形成は、蛍光体粒子を含有し
たインクを印刷法で塗布して作製したり、もしくは、蛍
光体粒子を含有した感光性シートをコートすることによ
って作製している。いずれの方法においても、インクま
たはシート中に存在する有機バインダー成分を除去する
ために、蛍光体層形成後に500℃前後で焼成する必要
がある。さらに、フロントカバープレートとバックプレ
ートを接着するために、再度400℃以上の焼成プロセ
スが必要である。
【0015】これらの焼成プロセスにおいて、使用され
る蛍光体はある程度の熱変化を起こし、輝度または色度
の劣化を起こす。特に現在青色蛍光体の付活剤として用
いられているEu2+イオンの熱劣化が顕著である。
【0016】以上のように、プラズマディスプレイパネ
ルでは、その製造上必要となる焼成プロセスでの蛍光体
材料の熱劣化という課題が存在する(例えば、第263
回蛍光体同学会予稿集PP9〜13,1996年,オプ
トニクス 1997年,No6,PP149−15
5)。
【0017】そこで、本発明は、特に青色蛍光体材料の
輝度向上と焼成による熱劣下を防止することによって、
高輝度で信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】(上記第1の課題を解決
する手段)従来の青色蛍光体であるBaMgAl
1017:Euは、β−アルミナ構造またはマグネトプラ
ムバイト構造を有する層状化合物である(例えば、蛍光
体ハンドブック(株)オーム社 昭和62年12月15
日 PP225)。
【0019】すなわち、バリウム(Ba)を含有する層
(R層)とバリウム(Ba)を含まない層(スピネル
層,S層)が交互に配置された結晶構造(板状結晶)を
持ち、発光中心であるユーロピウムイオン(Eu2+
は、Baイオンの格子位置に置換される(スピネル層中
には、Euイオンは置換されない。)。
【0020】したがって青色発光中心であるEu2+が含
有する層(Baを含有する層)がβーアルミナ構造中に
多く存在する結晶系であればあるほど輝度が上ると考え
られる。そのためには、Baを含有する層が従来のBa
MgAl1017:Eu系の母体より多い、Ba2Mg4
818,Ba3Mg5Al1835,Ba2Mg2Al12
22等の結晶構造を有するβーアルミナまたは、マグネト
プラムバイト構造の結晶系を母材として、これら結晶の
Baの位置にEuを置換することにより輝度の向上を計
る。
【0021】(上記第2の課題を解決する手段)従来の
青色蛍光体であるBaMgAl1017:Euにおいて、
Ba層中のBaイオンと置換される発光中心のEuイオ
ンの量は、10原子%〜15原子%付近のものが通常用
いられている。
【0022】これは、Eu2+イオンの置換量を多くする
程初期輝度は向上するが(例えば、「ナショナル テク
ニカル レポート 第34巻 第2号 1997年4月
第70頁」(National Techical R
eport Vol.34,No2,Apr.1997
PP70)),Euイオン量が10at%をこえる
と、蛍光体焼成工程(500℃〜600℃)において輝
度が劣下するため、10at%〜15at%付近をEu
イオンの添加量としている(例えば、「オプトロニク
ス」1997年 第6号第154頁(OPTRONIC
S 1997,No6,PP154))。
【0023】すなわちこれらの結果から、Ba含有量の
Baイオンと置換できるEuイオンの量は10at%以
下にすることにより蛍光体焼成工程による熱劣下の防止
を計る。
【0024】一方、パネルの画質の面から見れば、輝度
と同時に色度の評価も重要であり、これらをパラメータ
として持つ発光強度(輝度を色度のy値で割った値)の
評価が重要となる。
【0025】発光強度で比較すれば、500℃前後の焼
成後では、10at%以下でほぼ同等の値となる。プラ
ズマディスプレイパネルではさらに、前面と背面のパネ
ルを接着するために400℃前後の焼成が必要となり、
この過程でEu2+イオンの置換量を本発明の構成のよう
にすることで、従来の蛍光体膜よりも発光強度の高い蛍
光体膜を実現することが可能となる。特に10at%以
下、1at%以上で輝度、色度ともに良好なパネルが得
られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態におけ
るプラズマディスプレイパネルについて図面を参照しな
がら説明する。
【0027】図4は、本発明の一実施の形態における交
流面放電型プラズマディスプレイパネルの概略断面図で
ある。図4ではセルが1つだけ示されているが、赤、
緑、青の各色を発光するセルが多数配列されてPDPが
構成されている。
【0028】このPDPは、前面ガラス基板(フロント
カバープレート)11上に表示電極12と誘電体ガラス
層13、保護層14前面パネルと、背面ガラス基板(バ
ックプレート)15上にアドレス電極16、可視光反射
層17、隔壁18および蛍光体層19が配された背面パ
ネルとを張り合わせ、前面パネルと背面パネル間に形成
される放電空間内に放電ガスが封入された構成となって
おり、以下に示すように作製される。
【0029】(前面パネルの作製)前面パネルは、前面
ガラス基板11上に表示電極12を形成し、その上を鉛
系またはビスマス系の誘電体ガラス層13で覆い、更に
誘電体ガラス層13の表面に保護層14を形成すること
によって作製する。
【0030】本実施の形態では、表示電極12は銀電極
であって、銀電極用のペーストをスクリーン印刷後に焼
成する方法で形成する。また、鉛系の誘電体ガラス層1
3の組成は、酸化鉛[PbO]70重量%,酸化硼素
[B23]15重量%,酸化硅素[SiO2]15重量
%であって、スクリーン印刷法と焼成によって、約20
μmの膜厚に形成した。
【0031】次に上記誘電体ガラス層13上にCVD法
(化学蒸着法)にて1.0μmの酸化マグネシウム(M
gO)の保護層14を形成した。
【0032】(背面パネルの作製)背面ガラス基板15
上に、銀電極用のペーストをスクリーン印刷し、その後
焼成する方法によってアドレス電極16を形成し、その
上にスクリーン印刷法と焼成によってTiO2粒子と誘電
体ガラスからなる可視光反射層17と、同じくスクリー
ン印刷をくり返し行なった後焼成することによって得ら
れたガラス製の隔壁18を所定のピッチで作成する。
【0033】そして、隔壁18に挟まれた各空間内に、
赤色蛍光体,緑色蛍光体,青色蛍光体の中の1つを配設
することによって蛍光体層19を形成する。この蛍光体
層19の形成方法および用いる蛍光体材料については後
で詳述するが、ノズルから蛍光体インクを連続的に噴射
しながら走査する方法で蛍光体インクを塗布し、塗布後
に500℃前後で空気中で焼成することによって形成す
る。
【0034】尚、本実施の形態では、40インチクラス
のハイビジョンテレビに合わせて、隔壁の高さは0.1
〜0.15mmとし、隔壁ピッチは0.15〜0.3m
mとした。また、バックカバー面および隔壁側面に形成
した蛍光体層19は、平均粒径0.5〜3μmの蛍光体
粒子で構成され、厚さ5〜50μmとした。
【0035】(パネル張り合わせによるPDPの作製)
次に、このように作製した前面パネルと背面パネルとを
封着用ガラスを用いて前面パネルと表示電極とアドレス
電極が直交するように張り合せ、450℃前後で焼成し
た後、隔壁18で仕切られた放電空間内を高真空(8×
10-7Torr)に排気し、所定の組成の放電ガスを所
定の圧力で封入することによってPDPを作製する。
【0036】なお、本実施の形態では、ネオン(Ne)
−キセノン(Xe)放電ガスにおけるXeの含有量を5
体積%とし、封入圧力を500〜800Torrの範囲
に設定した。
【0037】(蛍光体層の形成方法について)図3は蛍
光体層19を形成する際に用いるインク塗布装置20の
概略構成図である。図3に示されるように、インク塗布
装置20において、サーバ21には蛍光体インクが貯え
られており、加圧ポンプ22は、このインクを加圧して
ヘッダ23に供給する。ヘッダ23には、インク室24
およびノズル25が設けられており、加圧されてインク
室24に供給されたインクは、ノズル25から連続的に
噴射されるようになっている。
【0038】蛍光体インクは、各色蛍光体材料粒子、バ
インダー、溶剤成分、必要に応じて界面活性剤、シリカ
等が適度な粘度となるように調合されたものである。
【0039】なお、蛍光体層の形成方法としてはこれ以
外にも、蛍光体インクをスクリーン印刷法で塗布する方
法や、蛍光体材料を含有したシートを作製し、これを付
着させる方法等によっても形成可能である。
【0040】(蛍光体材料について)蛍光体インクを構
成する青色蛍光体材料としての具体例は、 青色蛍光体 :Ba(1-X)EuXMgAl1017, x=0.01〜
0.15 :Ba2(1-X)Eu2XMg2Al1222,x=0.01〜
0.15 :Ba2(1-X)Eu2XMg4Al818, x=0.01〜
0.15 :Ba3(1-X)Eu3XMg5Al1835,x=0.01〜
0.15 のうちの1種又は2種以上緑色蛍光体,青色蛍光体につ
いては、一般にPDPに使用されている蛍光体を用い
る。その具体例としては、 緑色蛍光体:Zn2SiO4:Mn2+ 赤色蛍光体:Y23:Eu3+,(YXGd1-X)BO3
Eu3+ を挙げることが出来る。
【0041】良好な発光特性の蛍光体膜を得るために
は、使用する材料の輝度(Y値)色度(y値)および耐
熱性(耐酸化性)の検討が必要である。図2(a),(b)
に、Ba(1-X)EuXMgAl1017,Ba2(1-X)Eu2X
Mg2Al1222,Ba2(1-X)Eu2XMg4Al818
Ba3(1-X)Eu3XMg5Al1835の蛍光体材料におけ
るxを変化させた時の焼成プロセス前後の、相対輝度、
相対発光強度をそれぞれ示す。また図1に上記4種の青
色蛍光体のx=0.05の時の輝度を、Ba(1-X)EuX
MgAl1017を輝度100として相対輝度で示す。
【0042】図2(a),(b)において、相対輝度および
相対発光強度は、x=0.1の焼成前の膜を100とす
る。図2中の実線は焼成前の各蛍光体の特性、破線は前
記蛍光体を空気中で520℃で焼成した後の特性、一点
鎖線は、520℃焼成後にさらに空気中で460℃で焼
成した後の特性を示す。
【0043】焼成後の輝度に関してはx=0.1付近が
最も高くなるが、色度のy値の変化を考慮した発光強度
(輝度/y値)比較では、520℃焼成後には、x=
0.1以下でほぼ同等の値となり、さらに460℃焼成
を行った後では、x=0.03〜0.06付近で最も高
くなった。
【0044】このように、発光強度評価x=0.08以
上では、焼成とともに、発光強度が減少する傾向である
のに対して、X=0.08以下では焼成とともに、発光
強度が増加する傾向になり、X=0.03〜0.06付
近で最も良好な特性が得られた。
【0045】この原因としては、Eu量が比較的多いと
きには、焼成中Eu2+イオンが酸化され易いために発光
強度が劣化するものと考えられる。一方、Eu量が比較
的少ないときは、焼成中のEu2+イオンの酸化が少な
く、逆に焼成による水分などの不純物の除去や結晶性の
向上等により発光強度が向上するものと考えられる。
【0046】以上の結果より、Ba含有層中のBaイオ
ンと置換出来るEuイオンの量は10at%以下1at
%以上であることがわかる。本実施の形態で用いる各色
蛍光体は以下のようにして作製できる。青色蛍光体であ
るBa(1-X)EuXMgAl1017,Ba2(1-X)Eu2X
2Al1222,Ba2(1-X)Eu2XMg4Al818,B
3(1-X)Eu3XMg5Al1835の作成は、まず、炭酸
バリウム(BaCo3)、炭酸マグネシウム(MgC
3),酸化アルミニウム(α−Al23)および酸化
ユーロピウムEu23をそれぞれ所定の原子比になるよ
うに配合する。
【0047】次に、適量のフラックス(AlF2,Ba
Cl2)と共にボールミルで混合し、1400℃〜16
50℃で所定時間(例えば0.5時間)、還元性雰囲気
(H2,N2中)で焼成して得る。
【0048】赤色蛍光体は、原料として水酸化イットリ
スムY2(OH)3と所定量の酸化ユーロピウム(Eu2
3)を添加し、適量のフラックスと共にボールミルで
混合し、空気中1200℃〜1450℃で所定時間(例
えば1時間)焼成して得る。
【0049】緑色蛍光体は、原料として酸化亜鉛(Zn
O)、酸化珪素(SiO2)をZn,Siの原子比2対
1になるように配合する。次にこの混合物に所定量の酸
化マンガン(Mn23)を添加し、ボールミルで混合
後、空気中1200℃〜1350℃で所定時間(例えば
0.5時間)焼成して得る。
【0050】(実施例) (実施例1,3,4,6,7,8,10,11,12,
14,15,16,18,19,20 比較例2,5,
9,13,17)
【0051】
【表1】
【0052】パネルNo.1,3,4,6〜8,10〜
12,14〜16,18〜20のPDPは、前記実施の
形態に基づいて作製した実施例に係わるPDPであっ
て、青色蛍光体Ba(1-X)EuXMgAl1017,Ba
2(1-X)Eu2XMg2Al1222,Ba2(1-X)Eu2XMg4
Al818,Ba3(1-X)Eu3XMg5Al1835における
xを変化させたものである。但し、パネルNo2,5,
9,13,17のPDPは、比較例に係わるPDPであ
る。
【0053】尚、前記各PDPにおいて、蛍光体膜作製
後の焼成は520℃、パネル張り合わせ時の焼成は46
0℃で行った。また、蛍光体膜厚は20μm、放電ガス
圧は500Torr(Ne−Xe5%)に設定した。ま
た、各PDPにおけるパネル輝度は、放電維持電圧が1
50V、周波数が30kHzの放電条件で測定した。
【0054】なお、表中の色温度無調整輝度とは、すべ
ての色に同じ信号を入力させた場合の白色表示のときの
輝度であり、色温度調整輝度とは、白色表示の色温度を
9500度にするために、各色の信号を調整した場合の
輝度である。
【0055】プラズマディスプレイパネルでは、画質を
向上させるために白バランスを取る必要がある。通常青
色が他の色に比較して輝度が低いために、すべての色を
同じ信号で点灯させると、色温度は6000度前後にな
り、要求される9000度以上にするためには、緑と赤
色の輝度を信号調整で落とす必要がある。このときの色
温度調整においては、青色の発光強度が強い方が有利と
なる。
【0056】パネルの評価結果より、色温度の調整を行
っていないときの輝度(各青色の結晶系で)では、x=
0.15のパネルの輝度が最も高くなっているが、色温
度を調整した後では、xを0.08以下にすることで輝
度向上が見られた。
【0057】特にx=0.05および0.01のパネル
での輝度向上が大きかった。また、x=0.005のパ
ネルでは再び輝度向上が小さくなっている。これは、E
2+イオンの量が少なすぎて、紫外線の励起確率が減少
するためと考えられる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の青色蛍光体材料を
用いれば、輝度および耐熱性の高い蛍光体膜が形成さ
れ、プラズマディスプレイパネル作製時の、焼成プロセ
スで熱劣化が抑えられ、輝度が高く、画質の良好なプラ
ズマディスプレイパネルが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の蛍光体材料の特性を示
す図
【図2】(a),(b)本発明の一実施の形態の蛍光体
材料の特性を示す図
【図3】本実施の形態で蛍光体層を形成する際に用いる
インク塗布装置の概略構成図
【図4】本実施の形態に係わる交流面放電型プラズマデ
ィスプレイパネルの概略断面図
【図5】従来の交流面放電型プラズマディスプレイパネ
ルの概略断面図
【符号の説明】
11 前面ガラス基板(フロントカバープレート) 12 表示電極 13 誘電体ガラス層 14 誘電体保護層(MgO) 15 背面ガラス基板(バックプレート) 16 アドレス電極 17 可視光反射層 18 隔壁 19 蛍光体層 20 インク塗布装置 21 サーバ 22 加圧ポンプ 23 ヘッダ 24 インク室 25 ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の平行に配されたプレートの間に、電
    極及び複数色の蛍光体層とが配設され、ガス媒体が封入
    された放電空間が形成され、放電に伴って紫外線を発
    し、前記蛍光体層で可視光に変換することによって発光
    するプラズマディスプレイパネルであって、前記蛍光体
    層を構成する青色蛍光体の原子式が、 Ba(1-X)EuXMgAl1017,Ba2(1-X)Eu2XMg
    2Al1222,Ba2(1-X)Eu2XMg4Al818,Ba
    3(1-X)Eu3XMg5Al1835のうちのいづれか一種又
    は2種以上であって、xが0.01〜0.1であること
    を特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】原子式が、 Ba(1-X)EuXMgAl1017,Ba2(1-X)Eu2XMg
    2Al1222,Ba2(1-X)Eu2XMg4Al816,Ba
    3(1-X)Eu3XMg5Al1835のうちのいづれかであっ
    て、xが0.01〜0.15で層状をした粒子であるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイ用青色蛍光体材
    料。
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