JPH11250510A - 無初期化型相変化光記録媒体の製造方法 - Google Patents

無初期化型相変化光記録媒体の製造方法

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JPH11250510A
JPH11250510A JP5216598A JP5216598A JPH11250510A JP H11250510 A JPH11250510 A JP H11250510A JP 5216598 A JP5216598 A JP 5216598A JP 5216598 A JP5216598 A JP 5216598A JP H11250510 A JPH11250510 A JP H11250510A
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JP
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film
phase change
recording medium
optical recording
recording
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JP5216598A
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Katsumi Suzuki
克己 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録膜の初期結晶化を必要とすることなく製造
直後からオーバーライト記録が可能な無初期化型相変化
光記録媒体を実現可能とする新規な相変化光記録媒体の
製造方法を提供すること。 【解決手段】本発明の無初期化型相変化光記録媒体1の
製造方法は、光ビームを照射することにより結晶質と非
晶質との間で可逆的に相変化する相変化記録膜5を備え
た無初期化型相変化光記録媒体1の製造方法であって、
前記相変化記録膜5を5×10-2torr以上のスパッ
タガス圧下で真空スパッタ法により成膜することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の光を照射す
ることにより結晶質と非晶質との間で可逆的に相変化す
る相変化記録膜を有する相変化光記録媒体の製造方法に
係り、特に、記録膜の初期結晶化を必要とすることなく
製造直後からオーバーライト記録が可能な無初期化型相
変化光記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量メモリとして光ディスクが
注目を浴びている。光ディスクは、情報の再生のみが可
能で記録が不可能なCD等の再生専用型、情報の記録が
1回だけ可能なCD−R等の1回追記型、及び情報の記
録/消去を自由に行うことができコンピュータの外付け
メモリ等に用いられる書き替え可能型の3種類に大別さ
れる。その中でも書き替え可能型は、その広い用途のた
めに特に注目されている。
【0003】書き替え可能型の光ディスクには、主に、
光磁気ディスクと相変化光ディスクの2つがある。この
うち、相変化光ディスクは、レーザービーム等の照射に
より非晶質と結晶質との間で可逆的に相変化する記録膜
を用いて、非晶質の記録マークと結晶質のバックグラウ
ンドとの間の反射率の差を利用して再生が行われるもの
である。この非晶質状態は記録膜を融点以上に加熱し急
冷することにより形成され、結晶質状態は記録膜を結晶
化温度以上で融点未満に加熱することにより形成され
る。したがって、相変化光ディスクは、記録膜に照射す
るレーザービームの強弱を制御することにより、情報の
書き替えを自由に行うことができるという利点を有して
いる。
【0004】一般に、相変化光ディスクは、ポリカーボ
ネート等からなる円盤状のプラスチック基板上に記録膜
が形成された構造を有している。基板上への上記記録膜
の形成には、通常、スパッタ法や蒸着法等の真空成膜法
が用いられるが、これら成膜法によると、原料を基板面
に付着させる際に、原料原子或いは原料分子は非常に高
い速度で基板に衝突する。その結果、原料は基板に付着
した瞬間に急冷され、すなわち、原料は溶融・急冷さ
れ、成膜直後の記録膜は非晶質状態となる。
【0005】上述したように、非晶質状態は記録状態に
相当する。したがって、作製した直後の相変化光ディス
クは、記録膜の全面が記録状態にある。相変化光ディス
クにおいては、作製直後においても、最初のオーバーラ
イトにより、非晶質状態の記録マークと結晶質状態のバ
ックグラウンドを書込み可能であることが理想であると
されている。しかしながら、上記方法により記録膜を成
膜した場合、成膜直後の記録膜の非晶質状態はエネルギ
ー的に非常に安定である。そのため、光ディスクドライ
ブによる1回目のオーバーライト記録では、結晶質状態
とすることができない。
【0006】以上の理由から、相変化光ディスクでは、
通常、光ディスクドライブで記録を行う前に、大出力の
レーザを用いた初期結晶化装置により記録膜全面の結晶
化が行われる。なお、この初期結晶化装置による記録膜
の結晶化は、例えば、以下の方法により行う。
【0007】まず、Arのガスレーザ等のように数Wク
ラスの出力のレーザを用い、このレーザから出力される
レーザ光を、対物レンズによりスポット径が数10μm
となるように記録膜上に集光させる。光ディスクを回転
させつつ、このレーザ光を記録膜上に照射し、さらにビ
ームスポットを回転軸に対してディスクの半径方向に相
対的に移動させる。これにより、記録膜全面を結晶質と
することができる。ここで、光ディスクのトラックピッ
チは、通常、0.5〜1.6μmであるので、数10ト
ラックを同時に結晶化することが可能である。
【0008】ところで、相変化光ディスクは、記録膜の
結晶性と反射率との関係に基づき、2種類に大別され
る。すなわち、相変化光ディスクは、結晶質状態(消去
状態)に比べて非晶質状態(記録状態)の方が反射率が
低いHigh to Low(以下、HtoLという)
メディアと、結晶質状態(消去状態)に比べて非晶質状
態(記録状態)の方が反射率が高いLow to Hi
gh(以下、LtoHという)メディアとに分類される
のである。
【0009】HtoLメディアにおいては、上記初期結
晶化後の記録膜は、結晶質状態にあるため高い反射率を
有する。そのため、HtoLメディアにおいては、初期
結晶化した直後に光ディスクドライブでオーバーライト
記録を行う場合、十分な反射光量が得られ、サーボ制御
が不安定となることはない。また、オーバーライト記録
を行った光ディスクにおいては、記録マーク部は非晶質
状態となるために反射率の低下を生ずるが、一般に、記
録部分と未記録部分とは概ね半々であると想定される。
したがって、オーバーライト記録を行った光ディスクに
おいて、反射率の平均値は、結晶質状態の反射率と非晶
質状態の反射率との中間程度となり、サーボ制御に支障
を来たすことはない。
【0010】それに対し、LtoHメディアにおいて
は、上記初期結晶化した直後の記録膜は反射率が低い。
そのため、LtoHメディアにおいては、サーボ制御に
支障を来たす場合がある。以下に、その理由を説明す
る。
【0011】近年、光ディスクの高記録密度化に伴い、
記録マークは益々微細化されている。そのため、微細化
された記録マークから大きな信号(反射率変化量)を得
るために、結晶質状態の反射率はより低減される傾向に
ある。
【0012】これを変調度を用いて説明すると、非晶質
状態における記録膜の反射率をRa、結晶質状態におけ
る記録膜の反射率をRc とした場合、変調度は、(Ra
−Rc )/Ra により定義される。変調度は信号の大き
さの指標となるので、Rc をより小さくすることによ
り、変調度をより大きくすること、すなわちより大きな
信号を得ることができるのである。
【0013】現在、DVD−RAM等の高記録密度化に
伴い、トラックピッチを0.6μm、ビットピッチを
0.28μm程度とすることが想定されている。このよ
うな条件のもとでマークエッジ記録を行うとすると、再
生ジッタ値を8%以下とするには、C/N値(Carr
ier to Noise Ratio)を53dB以
上とする必要がある。これは、計算上では、例えば、R
a を0.2、Rc を0.04として、変調度を80%以
上とすることを意味する。
【0014】しかしながら、LtoHメディアにおい
て、初期結晶化直後の記録膜の反射率を0.04以下と
すると、光ディスクドライブでオーバーライト記録を行
う際に十分な反射光量が得られないため、サーボ制御が
不安定となる。このような状態で情報を記録した場合、
記録された情報を再生することができなくなる等の不具
合を生ずる。
【0015】上記LtoHメディアにおいて生ずる不具
合を解決するものとして、無初期化型相変化光ディスク
が期待されている。無初期化型相変化光ディスクは、記
録膜の初期結晶化を行うことなく、作製直後に光ディス
クドライブによるオーバーライト記録を可能とするもの
である。LtoHタイプの無初期化型相変化光ディスク
によると、最初のオーバーライト記録は、作製直後の非
晶質状態にある記録膜に対して行われる。すなわち、全
面が反射率の高い記録状態にある記録膜に対して行われ
る。したがって、LtoHタイプの無初期化型相変化光
ディスクによると、最初のオーバーライト記録の際に、
サーボ制御に支障を来たすことはないと考えられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、無初
期化型相変化光ディスクによると、初期結晶化を行うこ
となくオーバーライト記録することが可能であると考え
られる。本発明は、記録膜の初期結晶化を必要とするこ
となく製造直後からオーバーライト記録が可能な無初期
化型相変化光記録媒体を実現可能とする新規な相変化光
記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光ビームを照射することにより結晶質と
非晶質との間で可逆的に相変化する相変化記録膜を備え
た無初期化型相変化光記録媒体の製造方法であって、前
記相変化記録膜を5×10-2torr以上のスパッタガ
ス圧下で真空スパッタ法により成膜することを特徴とす
る無初期化型相変化光記録媒体の製造方法を提供する。
【0018】上記無初期化型相変化光記録媒体の製造方
法において好ましい態様を以下に示す。 (1)前記相変化記録膜を、5×10-1torr以下の
スパッタガス圧下で成膜すること。
【0019】(2)前記スパッタガスにArガスを用い
ること。 また、本発明は、光ビームを照射することにより結晶質
と非晶質との間で可逆的に相変化する相変化記録膜を備
えた無初期化型相変化光記録媒体の製造方法であって、
前記相変化記録膜を、前記相変化記録膜が形成される基
板面の近傍に高周波電場を形成しつつ、真空スパッタ法
により成膜することを特徴とする無初期化型相変化光記
録媒体の製造方法を提供する。
【0020】上記無初期化型相変化光記録媒体の製造方
法において好ましい態様を以下に示す。 (1)前記高周波電場の形成を、前記基板に高周波電力
を印加することにより行うこと。
【0021】(2)前記高周波電場の形成を、コイルに
高周波電力を印加することにより行うこと。 (3)前記相変化記録膜を、5×10-2torr以上の
スパッタガス圧下で成膜すること。
【0022】(4)前記相変化記録膜を、5×10-1
orr以下のスパッタガス圧下で成膜すること。 (5)前記スパッタガスにArガスを用いること。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてより詳細に
説明する。まず、本発明の原理について説明する。上述
したようにスパッタ法等により基板上に相変化記録膜を
形成した場合、製造直後において、記録膜は安定性が過
剰に高い非晶質状態となる。したがって、従来の方法に
より製造した相変化記録媒体には、初期結晶化を施す必
要がある。
【0024】本発明者は、製造直後において記録膜の非
晶質状態の安定性が過剰に高い理由は、記録膜の原料原
子或いは原料分子が過剰な速度で基板面に衝突すること
にあると考えた。すなわち、記録膜原料を基板上に付着
させる際に、原料原子或いは原料分子は非常に高い速度
で基板に衝突するため、原料は基板に付着した瞬間に非
常に高い温度から急激に冷却される。この極端に高い急
冷速度が、成膜直後の記録膜における非晶質状態の安定
性を過剰に高くしているのである。
【0025】ここで、記録膜の原料原子或いは原料分子
の速度は、その平均自由工程に依存するものと考えられ
る。したがって、原料原子或いは原料分子の平均自由工
程を低減することにより、原料原子或いは原料分子の基
板面に対する入射エネルギーを低減することが可能とな
るのである。
【0026】真空スパッタ法により基板上に記録膜を形
成する場合、上記平均自由工程を低減する方法として
は、例えば、Ar等のスパッタガス圧を増加させて、原
料原子或いは原料分子とスパッタガスとの衝突回数を増
加させることが考えられる。通常、相変化記録媒体の記
録膜は、5×10-3torr以下の真空下でスパッタリ
ングすることにより形成される。本発明者は、様々な原
料を用いて記録膜を成膜したところ、いずれの原料を用
いた場合においてもスパッタガス圧を高めることによ
り、記録膜形成直後における非晶質状態の安定性を低減
することができることを確認した。
【0027】このスパッタガス圧は、5×10-2tor
r以上とすることが好ましい。スパッタガス圧を5×1
-2torr以上とすることにより、用いる記録膜原料
によっては初期結晶化を必要としない無初期化型相変化
記録媒体を得ることができる。また、スパッタガス圧は
5×10-1torr以下とすることが好ましい。スパッ
タガス圧を過剰に高めた場合、記録膜中へのスパッタガ
スの混入量が過剰となる場合がある。
【0028】以上、平均自由工程を低減するためにスパ
ッタガス圧を増加させることについて説明したが、基板
の記録膜を形成する面の近傍に高周波電場を形成するこ
とにより原料原子或いは原料分子の平均自由工程を低減
してもよい。基板の記録膜を形成する面の近傍に高周波
電場を形成した場合、原料原子或いは原料分子は、この
高周波電場を経由して基板面に衝突する。基板面の近傍
に形成された高周波電場にはスパッタガスによる衝突場
が形成されるため、基板面に到達するまでの間に原料原
子或いは原料分子がスパッタガスと衝突する回数は増加
する。すなわち原料原子或いは原料分子の入射エネルギ
ーを低減させることが可能となる。
【0029】基板面の近傍に高周波電場を形成する方法
としては、例えば、基板を支持する支持台に高周波電圧
を印加することや、基板面の近傍にコイルを配置して、
このコイルに高周波電圧を印加すること等を挙げること
ができる。いずれの方法によっても基板面の近傍に高周
波電場を形成することができるが、特にコイルを用いた
場合、高周波電場が基板面に与える影響が少ないため、
基板面に付着させた原料の離脱が生じにくい。したがっ
て、より効率的に記録膜の成膜を行うことができる。
【0030】なお、基板面の近傍に高周波電場を形成す
る場合においても、上述したようにスパッタリングガス
圧を制御することが好ましい。この場合、記録膜形成直
後における非晶質状態の安定性をより低減することがで
きる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1に、本発明の実施例及び比較例に
係る相変化光記録媒体の製造方法により製造される相変
化光記録媒体の断面図を示す。図1に示す相変化光記録
媒体1はLtoHタイプの相変化光記録媒体であって、
基板2上に、半透明干渉層3、誘電体膜4、相変化記録
膜5、誘電体膜6、金属反射層7、及び保護膜8が順次
積層された構造を有している。
【0032】上記光記録媒体1において、基板2として
は、ポリカーボネート等の合成樹脂やガラス等からなる
透明基板が用いられる。また、上記光記録媒体1におい
て、相変化記録膜5は、光照射により非晶質と結晶質と
の間で可逆的に相変化する材料で構成されることが必要
である。この相変化記録層を構成する材料として、例え
ば、Ge2 Sb2 Te5 のようなGe、Sb及びTeか
らなる3元合金、またはIn、Sb及びTeからなる3
元合金等を挙げることができる。
【0033】相変化記録膜5への記録は、記録膜5を融
点以上に加熱しさらに急冷して非晶質状態とすることに
より行なわれ、記録された情報の消去は、非晶質状態に
ある記録膜5を結晶化温度以上かつ融点未満に加熱して
結晶質状態とすることにより行われる。なお、相変化記
録膜5は、レーザ光等を照射することにより溶融される
程度に薄い必要がある。したがって、通常、相変化記録
膜5は、50〜300オングストローム程度の厚さに形
成される。
【0034】誘電体膜4,6は、記録膜5にレーザ光等
を照射する際に記録膜5が蒸発するのを防止するために
設けられる。すなわち、誘電体膜4,6を設けることに
より、記録膜5の穴明きを防ぎ、記録膜5の耐熱保護を
図ることができる。
【0035】誘電体膜4,6に用いられる材料として
は、例えば、ZnS・SiO2 混合物、SiO2 、Ti
2 、及びAl23 等の光透過性の誘電体を挙げるこ
とができる。なお、上記光記録媒体1において誘電体膜
4は、半透明干渉層3及び金属反射層7との相乗効果に
より再生信号を光学的にエンハンスするように設計され
ており、通常、500〜3000オングストローム程度
の厚さに形成される。
【0036】また、誘電体膜6は、レーザ光等の照射に
より溶融された記録膜5の冷却を促進するために薄く形
成され、通常、50〜300オングストローム程度の厚
さに制御される。なお、近年、データ転送速度の高速化
に伴い、記録速度の高速化が求められている。この場
合、感度を向上させる必要があるため、急冷(熱の保持
能力が低い)タイプではなく徐冷(熱の保持能力が高
い)タイプの相変化光記録媒体も検討されている。した
がって、上記光記録媒体1を徐冷タイプとする場合は、
熱の保持能力を高めるために、誘電体膜6は通常300
〜3000オングストローム程度の厚さに形成される。
【0037】金属反射層7に用いられる材料としては、
例えば、AlMo合金等を挙げることができる。この金
属反射層7は、再生信号をエンハンスするため、及び放
熱性を高めるために、通常、500〜3000オングス
トローム程度の厚さに形成される。
【0038】また、半透明干渉層3に用いられる材料と
しては、Au等を挙げることができる。この半透明干渉
層3は、基板2側から照射されたレーザ光等が記録膜5
へと到達可能である程度に薄い必要がある。また、半透
明干渉層3は、半透明干渉層3と金属反射層7との間で
光の干渉を生じさせて再生信号をエンハンスするため
に、ある程度の厚さを必要とする。そのため、半透明干
渉層3は、通常、20〜200オングストローム程度に
形成される。
【0039】以上のように構成される相変化光記録媒体
1を、以下に示す方法により作製した。 (実施例1)図2に示すスパッタ装置を用いて相変化光
記録媒体1を作製した。なお、図2は、本発明の実施例
に係る相変化光記録媒体の製造に用いられるスパッタ装
置を概略的に示す図である。
【0040】相変化光記録媒体1を作製するに当たり、
まず、直径が120mm、厚さが0.6mmであり、一
方の主面に幅0.6μmの渦巻線状の溝が形成されたポ
リカーボネート製のディスク2を、溝が形成された面が
下方を向くように、チャンバー21内に設けられた円盤
状の基台9に保持させた。なお、基台9はディスク2を
保持しつつ回転することが可能である。
【0041】次に、バルブ11を開き、真空ターボポン
プ12を駆動することにより、チャンバー21内を10
-6torrまで減圧した。さらに、基台9を60rpm
の速度で回転させつつ、バルブ10を開放してArガス
をチャンバー21内に導入した。なお、チャンバー内の
Arガス圧は、バルブ11の開放状態及び真空ターボポ
ンプの排気能力を変えることなく、図示しないマスフロ
ーコントローラを用いてAr流量を制御することにより
5×10-3torrとした。
【0042】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-1とを電気的に接続して、電極14-1に
13.56MHz、150WのRF電力を供給した。以
上のようにして、電極14-1上に配置されたAuターゲ
ット13-1のArガスによるスパッタリングを開始し
た。約1 分間プリスパッタした後、Auターゲット13
-1の上方に配置されたシャッタ15-1を開放した。所定
の時間経過した後、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-1とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ
15-1を閉じた。以上のようにして、ディスク2上に半
透明干渉層3として、厚さ100オングストロームのA
u膜3を成膜した。
【0043】Au膜3を成膜した後、バルブ10を閉
じ、チャンバー21内に残留するArガスとAu原子と
を真空ターボポンプ12を用いて排気した。排気終了
後、再度バルブ10を開放して、マスフローコントロー
ラで流量制御しつつArガスをチャンバー21内に導入
し、チャンバー内のArガス圧を5×10-3torrに
制御した。
【0044】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-2とを電気的に接続して、電極14-2に
600WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-2上に配置されたZnS/SiO2 ターゲット1
3-2のArガスによるスパッタリングを開始した。約1
分間プリスパッタした後、ZnS/SiO2 ターゲット
13-2の上方に配置されたシャッタ15-2を開放した。
8分30秒経過後、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-2とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ
15-2を閉じた。以上のようにして、Au膜3上に誘電
体膜4として、厚さ850オングストロームのZnS/
SiO2 膜4を成膜した。
【0045】ZnS/SiO2 膜4を成膜した後、バル
ブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するArガスと
ZnS/SiO2 分子とを真空ターボポンプ12を用い
て排気した。排気終了後、再度バルブ10を開放して、
マスフローコントローラで流量制御しつつArガスをチ
ャンバー21内に導入し、チャンバー内のArガス圧を
5×10-2torrに制御した。
【0046】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-3とを電気的に接続して、電極14-3に
200WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-3上に配置されたGe2 Sb3 Te5 ターゲット
13-3のArガスによるスパッタリングを開始した。約
1分間プリスパッタした後、Ge2 Sb3 Te5 ターゲ
ット13-3の上方に配置されたシャッタ15-3を開放し
た。40秒経過後、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-3とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ
15-3を閉じた。以上のようにして、ZnS/SiO2
膜4上に相変化記録膜5として、厚さ100オングスト
ロームのGe2 Sb3 Te5 膜5を成膜した。
【0047】Ge2 Sb3 Te5 膜5を成膜した後、バ
ルブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するArガス
とGe2 Sb3 Te5 分子とを真空ターボポンプ12を
用いて排気した。排気終了後、再度バルブ10を開放し
て、マスフローコントローラで流量制御しつつArガス
をチャンバー21内に導入し、チャンバー内のArガス
圧を5×10-3torrに制御した。
【0048】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-2とを電気的に接続して、電極14-2に
600WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-2上に配置されたZnS/SiO2 ターゲット1
3-2のArガスによるスパッタリングを開始した。約1
分間プリスパッタした後、ZnS/SiO2 ターゲット
13-2の上方に配置されたシャッタ15-2を開放した。
3分経過後、切替スイッチ17を用いてRF電源16と
電極14-2とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ15-2
を閉じた。以上のようにして、Ge2 Sb3 Te5 膜5
上に誘電体膜6として、厚さ300オングストロームの
ZnS/SiO2 膜6を成膜した。
【0049】ZnS/SiO2 膜6を成膜した後、バル
ブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するArガスと
ZnS/SiO2 分子とを真空ターボポンプ12を用い
て排気した。排気終了後、再度バルブ10を開放して、
マスフローコントローラで流量制御しつつArガスをチ
ャンバー21内に導入し、チャンバー内のArガス圧を
5×10-3torrに制御した。
【0050】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-4とを電気的に接続して、電極14-4に
200WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-4上に配置されたAlMoターゲット13-4のA
rガスによるスパッタリングを開始した。約1分間プリ
スパッタした後、AlMoターゲット13-4の上方に配
置されたシャッタ15-4を開放した。2分30秒経過
後、切替スイッチ17を用いてRF電源16と電極14
-4とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ15-4を閉じ
た。以上のようにして、ZnS/SiO2 膜6上に金属
反射層7として、厚さ1000オングストロームのAl
Mo膜7を成膜した。
【0051】上述した方法により、ディスク2上にそれ
ぞれの膜を成膜した後、ディスク2をチャンバー21か
ら取り出した。このディスク2のAlMo膜7上に、ス
ピンコータを用いてUV硬化樹脂をスピンコートし、U
V光を照射することにより、AlMo膜7上に保護膜8
を形成した。
【0052】以上のようにして、ディスク2上に、厚さ
100オングストロームのAu膜3、厚さ850オング
ストロームのZnS/SiO2 膜4、厚さ100オング
ストロームのGe2 Sb3 Te5 膜5、厚さ300オン
グストロームのZnS/SiO2 膜6、厚さ1000オ
ングストロームのAlMo膜7、及び厚さ8μmの保護
膜8を順次積層して相変化光記録媒体1を作製した。こ
の相変化光記録媒体1をサンプルAとする。
【0053】また、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時の
Arガス圧を5×10-1torrに制御したこと以外は
サンプルAと同様にして相変化光記録媒体1を作製し
た。この相変化光記録媒体1をサンプルBとする。
【0054】(実施例2)Ge2 Sb3 Te5 膜5の成
膜を以下に示す方法により行ったこと以外は実施例1に
示したのと同様の方法により相変化光記録媒体1を作製
した。
【0055】すなわち、実施例1と同様にしてディスク
2上にAu膜3及びZnS/SiO2 膜4を成膜した
後、バルブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するA
rガスとZnS/SiO2 分子とを真空ターボポンプ1
2を用いて排気した。排気終了後、再度バルブ10を開
放して、マスフローコントローラで流量制御しつつAr
ガスをチャンバー21内に導入し、チャンバー内のAr
ガス圧を5×10-3torrに制御した。
【0056】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-3とを電気的に接続して、電極14-3に
200WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-3上に配置されたGe2 Sb3 Te5 ターゲット
13-3のArガスによるスパッタリングを開始した。約
1 分間プリスパッタした後、切替スイッチ20を用いて
RF電源18と基台9とを電気的に接続して、基台9に
200WのRF電力を供給した。このとき、同時に、G
2 Sb3 Te5 ターゲット13-3の上方に配置された
シャッタ15-3を開放した。
【0057】50秒経過後、切替スイッチ17,20を
用いてRF電源16と電極14-3とを及びRF電源18
と基台9とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ15-3を
閉じた。以上のようにして、ZnS/SiO2 膜4上に
相変化記録膜5として、厚さ100オングストロームの
Ge2 Sb3 Te5 膜5を成膜した。
【0058】以上のようにしてGe2 Sb3 Te5 膜5
を成膜した後、実施例1に示したのとと同様の方法によ
り、Ge2 Sb3 Te5 膜5上にZnS/SiO2
6、AlMo膜7、及び保護膜8を順次積層して相変化
光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体1をサ
ンプルCとする。
【0059】また、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時に
基台9に500WのRF電力を供給し、Ge2 Sb3
5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるように
成膜時間を調節したこと以外はサンプルCと同様にして
相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体
1をサンプルDとする。
【0060】さらに、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時
に基台9に1kWのRF電力を供給し、Ge2 Sb3
5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるように
成膜時間を調節したこと以外はサンプルCと同様にして
相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体
1をサンプルEとする。
【0061】(実施例3)Ge2 Sb3 Te5 膜5の成
膜を以下に示す方法により行ったこと以外は実施例1に
示したのと同様の方法により相変化光記録媒体1を作製
した。
【0062】すなわち、実施例1と同様にしてディスク
2上にAu膜3及びZnS/SiO2 膜4を成膜した
後、バルブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するA
rガスとZnS/SiO2 分子とを真空ターボポンプ1
2を用いて排気した。排気終了後、再度バルブ10を開
放して、マスフローコントローラで流量制御しつつAr
ガスをチャンバー21内に導入し、チャンバー内のAr
ガス圧を5×10-3torrに制御した。
【0063】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-3とを電気的に接続して、電極14-3に
200WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-3上に配置されたGe2 Sb3 Te5 ターゲット
13-3のArガスによるスパッタリングを開始した。約
1 分間プリスパッタした後、切替スイッチ20を用いて
RF電源18とコイル19とを電気的に接続して、コイ
ル19に200WのRF電力を供給した。このとき、同
時に、Ge2 Sb3 Te5 ターゲット13-3の上方に配
置されたシャッタ15-3を開放した。
【0064】50秒経過後、切替スイッチ17,20を
用いてRF電源16と電極14-3とを及びRF電源18
とコイル19とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ15
-3を閉じた。以上のようにして、ZnS/SiO2 膜4
上に相変化記録膜5として、厚さ100オングストロー
ムのGe2 Sb3 Te5 膜5を成膜した。
【0065】以上のようにしてGe2 Sb3 Te5 膜5
を成膜した後、実施例1に示したのとと同様の方法によ
り、Ge2 Sb3 Te5 膜5上にZnS/SiO2
6、AlMo膜7、及び保護膜8を順次積層して相変化
光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体1をサ
ンプルFとする。
【0066】また、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時に
コイル19に500WのRF電力を供給し、Ge2 Sb
3 Te5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるよ
うに成膜時間を調節したこと以外はサンプルFと同様に
して相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録
媒体1をサンプルGとする。
【0067】さらに、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時
にコイル19に1kWのRF電力を供給し、Ge2 Sb
3 Te5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるよ
うに成膜時間を調節したこと以外はサンプルFと同様に
して相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録
媒体1をサンプルHとする。
【0068】(実施例4)Ge2 Sb3 Te5 膜5の成
膜を以下に示す方法により行ったこと以外は実施例1に
示したのと同様の方法により相変化光記録媒体1を作製
した。
【0069】すなわち、実施例1と同様にしてディスク
2上にAu膜3及びZnS/SiO2 膜4を成膜した
後、バルブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するA
rガスとZnS/SiO2 分子とを真空ターボポンプ1
2を用いて排気した。排気終了後、再度バルブ10を開
放して、マスフローコントローラで流量制御しつつAr
ガスをチャンバー21内に導入し、チャンバー内のAr
ガス圧を5×10-2torrに制御した。
【0070】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-3とを電気的に接続して、電極14-3に
200WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-3上に配置されたGe2 Sb3 Te5 ターゲット
13-3のArガスによるスパッタリングを開始した。約
1 分間プリスパッタした後、切替スイッチ20を用いて
RF電源18と基台9とを電気的に接続して、基台9に
200WのRF電力を供給した。このとき、同時に、G
2 Sb3 Te5 ターゲット13-3の上方に配置された
シャッタ15-3を開放した。
【0071】70秒経過後、切替スイッチ17,20を
用いてRF電源16と電極14-3とを及びRF電源18
と基台9とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ15-3を
閉じた。以上のようにして、ZnS/SiO2 膜4上に
相変化記録膜5として、厚さ100オングストロームの
Ge2 Sb3 Te5 膜5を成膜した。
【0072】以上のようにしてGe2 Sb3 Te5 膜5
を成膜した後、実施例1に示したのとと同様の方法によ
り、Ge2 Sb3 Te5 膜5上にZnS/SiO2
6、AlMo膜7、及び保護膜8を順次積層して相変化
光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体1をサ
ンプルIとする。
【0073】また、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時に
基台9に500WのRF電力を供給し、Ge2 Sb3
5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるように
成膜時間を調節したこと以外はサンプルIと同様にして
相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体
1をサンプルJとする。
【0074】さらに、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時
に基台9に1kWのRF電力を供給し、Ge2 Sb3
5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるように
成膜時間を調節したこと以外はサンプルIと同様にして
相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体
1をサンプルKとする。
【0075】(実施例5)Ge2 Sb3 Te5 膜5の成
膜を以下に示す方法により行ったこと以外は実施例1に
示したのと同様の方法により相変化光記録媒体1を作製
した。
【0076】すなわち、実施例1と同様にしてディスク
2上にAu膜3及びZnS/SiO2 膜4を成膜した
後、バルブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するA
rガスとZnS/SiO2 分子とを真空ターボポンプ1
2を用いて排気した。排気終了後、再度バルブ10を開
放して、マスフローコントローラで流量制御しつつAr
ガスをチャンバー21内に導入し、チャンバー内のAr
ガス圧を5×10-2torrに制御した。
【0077】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-3とを電気的に接続して、電極14-3に
200WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-3上に配置されたGe2 Sb3 Te5 ターゲット
13-3のArガスによるスパッタリングを開始した。約
1分間プリスパッタした後、切替スイッチ20を用いて
RF電源18とコイル19とを電気的に接続して、コイ
ル19に200WのRF電力を供給した。このとき、同
時に、Ge2 Sb3 Te5 ターゲット13-3の上方に配
置されたシャッタ15-3を開放した。
【0078】50秒経過後、切替スイッチ17,20を
用いてRF電源16と電極14-3とを及びRF電源18
とコイル19とを電気的に絶縁し、さらにシャッタ15
-3を閉じた。以上のようにして、ZnS/SiO2 膜4
上に相変化記録膜5として、厚さ100オングストロー
ムのGe2 Sb3 Te5 膜5を成膜した。
【0079】以上のようにしてGe2 Sb3 Te5 膜5
を成膜した後、実施例1に示したのとと同様の方法によ
り、Ge2 Sb3 Te5 膜5上にZnS/SiO2
6、AlMo膜7、及び保護膜8を順次積層して相変化
光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体1をサ
ンプルLとする。
【0080】また、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時に
基台9に500WのRF電力を供給し、Ge2 Sb3
5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるように
成膜時間を調節したこと以外はサンプルLと同様にして
相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体
1をサンプルMとする。
【0081】さらに、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜時
に基台9に1kWのRF電力を供給し、Ge2 Sb3
5 膜5の膜厚が100オングストロームとなるように
成膜時間を調節したこと以外はサンプルLと同様にして
相変化光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体
1をサンプルNとする。
【0082】(比較例)Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜
を以下に示す方法により行ったこと以外は実施例1に示
したのと同様の方法により相変化光記録媒体1を作製し
た。
【0083】すなわち、実施例1と同様にしてディスク
2上にAu膜3及びZnS/SiO2 膜4を成膜した
後、バルブ10を閉じ、チャンバー21内に残留するA
rガスとZnS/SiO2 分子とを真空ターボポンプ1
2を用いて排気した。排気終了後、再度バルブ10を開
放して、マスフローコントローラで流量制御しつつAr
ガスをチャンバー21内に導入し、チャンバー内のAr
ガス圧を5×10-3torrに制御した。
【0084】次に、切替スイッチ17を用いてRF電源
16と電極14-3とを電気的に接続して、電極14-3に
200WのRF電力を供給した。以上のようにして、電
極14-3上に配置されたGe2 Sb3 Te5 ターゲット
13-3のArガスによるスパッタリングを開始した。約
1分間プリスパッタした後、Ge2 Sb3 Te5 ターゲ
ット13-3の上方に配置されたシャッタ15-3を開放し
た。
【0085】20秒経過後、切替スイッチ17,20を
用いてRF電源16と電極14-3とを電気的に絶縁し、
さらにシャッタ15-3を閉じた。以上のようにして、Z
nS/SiO2 膜4上に相変化記録膜5として、厚さ1
00オングストロームのGe2 Sb3 Te5 膜5を成膜
した。
【0086】以上のようにしてGe2 Sb3 Te5 膜5
を成膜した後、実施例1に示したのとと同様の方法によ
り、Ge2 Sb3 Te5 膜5上にZnS/SiO2
6、AlMo膜7、及び保護膜8を順次積層して相変化
光記録媒体1を作製した。この相変化光記録媒体1を比
較用サンプルとする。上記サンプルA〜N及び比較用サ
ンプルについて、Ge2 Sb3 Te5 膜5の成膜条件を
下記表に纏める。
【0087】
【表1】
【0088】次に、これらサンプルA〜N及び比較用サ
ンプルについて、作製直後における相変化記録膜の非晶
質状態の安定性を、図3に示す光ディスクドライブ装置
を用いて、以下に示す方法により評価した。なお、図3
は、本発明の実施例において用いられる光ディスクドラ
イブ装置を概略的に示す図である。
【0089】図3に示すように、相変化光記録媒体(デ
ィスク)1は、スピンドルモータ32の回転軸に保持さ
れる。ディスク1は、スピンドルモータ32の回転数を
制御することにより、所定の回転数で回転される。本実
施例においては、DVD−RAMを想定して、ディスク
1と光学ヘッド33との相対速度が12m/sで一定と
なるように、ディスク1の回転軸と光学ヘッド33との
間の距離に応じてディスク1の回転速度を変化させる、
いわゆる線速度一定方式を採用した。
【0090】入力装置36から入力される信号は、変調
回路35において、例えばDVD−RAMを想定した場
合は8/16変調で、1または0の信号へとデジタル化
される。変調回路35からのデジタル信号はレーザドラ
イバ37へと送られ、光学ヘッド33から出射されるレ
ーザ光のON/OFFを制御する。これにより、ディス
ク1上へのデータの書込みが行われる。
【0091】本実施例においてディスク1は相変化光記
録媒体であるので、ディスク1への情報の記録、ディス
ク1に記録された情報の消去、及びディスク1に記録さ
れた情報の再生は、全てレーザ光等を照射することによ
り行われる。
【0092】図4に、本発明の実施例に係る相変化光記
録媒体における、情報の記録・消去・再生に必要なレー
ザ光のパワーをグラフにして示す。なお、図中、横軸は
時間を示し、縦軸はレーザ光のパワーを示している。
【0093】図4に示すように、情報の記録を行う場合
は、レーザ光のパワーをPw まで高めて相変化記録膜を
溶融・急冷することにより非晶質状態とする。また、記
録された情報の消去を行う場合は、レーザ光のパワーを
e 程度として、相変化記録膜をその結晶化温度以上か
つ融点未満まで加熱することにより結晶化させる。な
お、図中、Pr は記録された情報の再生を行う場合に必
要なレーザ光のパワーである。ディスク1に情報を書込
むと、その部分は非晶質となる。非晶質部分と結晶質部
分とでは反射率が異なるので、ディスク1上を一定かつ
弱いパワーのレーザ光を用いて走査することにより、記
録された信号を反射光量の差として検出することができ
る。
【0094】ディスク1にパワーPr のレーザ光を照射
することにより得られる再生信号は、光学ヘッド33に
接続されたプリアンプ38で増幅される。増幅された再
生信号は、次に2値化回路39において、アナログ信号
からデジタル信号へとデジタル化される。デジタル化さ
れた再生信号は、さらに復調回路40において、8/1
6変調に基づいて復調され、アナログ信号として出力装
置41へと出力される。
【0095】なお、図3において、制御系43は、レー
ザドライバ37を介して光学ヘッド33から出射される
レーザ光強度を制御したり、例えば、リニアモータ駆動
制御系46を介してリニアモータ34を駆動することに
より光学ヘッド33を所望の位置に制御するのに用いら
れる。また、制御系43は、フォーカス駆動制御系44
やトラック駆動制御系45を介して、光学ヘッド33に
設けられた対物レンズアクチュエータを駆動することに
より、ディスク1の面振れやトラックの偏心に追従する
ように対物レンズの位置を制御するのに用いられる。
【0096】このように構成される光ディスクドライバ
装置30を用いて、サンプルA〜N及び比較用サンプル
について、以下に示す方法により、製造直後における相
変化記録膜の非晶質状態の安定性について評価を行っ
た。すなわち、ディスク1(サンプルA〜N及び比較用
サンプル)に初期結晶化を行うことなく、上記光ディス
クドライバ装置30により、図4に示すパワーPe の消
去用のレーザ光及びパワーPw の記録用のレーザ光を照
射した。すなわち、オーバーライト記録を行った。
【0097】なお、信号の記録は、線速度が12m/s
で一定となるようにスピンドルモータ32の回転数を制
御し、8/16変調、デューティ50%として、周波数
14.2MHzのレーザ光を照射してマークエッジ記録
を行い、相変化記録膜に最短マーク長である3Tを形成
することにより行った。また、パワーPw は14mWと
し、パワーPe は5mWとした。
【0098】また、作製直後における相変化記録膜は非
晶質状態にあり、かつサンプルA〜N及び比較用サンプ
ルは全てLtoHメディアであるため、作製直後におけ
る相変化記録膜の反射率は0.18程度と十分に高かっ
た。したがって、光ディスクドライブ装置30におい
て、サーボ制御可能であり、また、試験中にサーボ制御
不能となることはなかった。
【0099】次に、情報を記録したディスク1について
記録の再生を行い、スペクトラム・アナライザを用いて
C/N値を測定した。なお、C/N値が低すぎる場合
は、パワーPe の消去用のレーザ光を照射することによ
る相変化記録膜の結晶化が不完全であったと判断するこ
とができる。したがって、この場合は、オーバーライト
記録を再度行った。
【0100】十分に大きなC/N値が得られるまで、相
変化記録膜の同じ領域に対して、上記オーバーライト記
録とC/N値の測定とを繰り返し行い、その繰返し回数
により、作製直後における相変化記録膜の非晶質状態の
安定性を評価した。以下にその結果を示す。
【0101】まず、比較用サンプルについて上記測定を
行ったところ、1回目のオーバーライト記録直後では、
14.2MHzのスペクトルは殆ど観測されなかった。
オーバーライト記録とC/N値の測定とを繰り返し行っ
たところ、C/N値が40dBに達するのに6回のオー
バーライト記録を必要とした。また、C/N値が52d
Bに達するのに15回のオーバーライト記録を必要とし
た。以上から、従来の方法により製造した比較用サンプ
ルは、作製直後において、相変化記録膜の非晶質状態が
過剰に安定であることが確認された。
【0102】次に、サンプルAについて上記測定を行っ
たところ、オーバーライト記録を5回繰返すことによ
り、C/N値を40dB以上とすることができた。ま
た、オーバーライト記録を7回繰返すことにより、C/
N値を52dB以上とすることができた。また、サンプ
ルBについて上記測定を行ったところ、オーバーライト
記録を3回繰返すことにより、C/N値を40dB以上
とすることができた。また、オーバーライト記録を6回
繰返すことにより、C/N値を52dB以上とすること
ができた。
【0103】以上の結果から、相変化記録膜の成膜時
に、スパッタリングガス圧を高めることにより、記録膜
原料の急冷度を低減し、作製直後における相変化記録膜
の非晶質状態の過剰な安定性を低減可能であることが確
認された。
【0104】次に、サンプルCについて上記測定を行っ
たところ、オーバーライト記録を3回繰返すことによ
り、C/N値を40dB以上とすることができた。ま
た、オーバーライト記録を5回繰返すことにより、C/
N値を52dB以上とすることができた。また、サンプ
ルDについて上記測定を行ったところ、1回目のオーバ
ーライト記録の直後にC/N値は45dBに達し、2回
目のオーバーライト記録でC/N値を52dB以上とす
ることができた。さらに、サンプルEに関しては、1回
目のオーバーライト記録でC/N値を52dB以上とす
ることができた。
【0105】以上の結果から、相変化記録膜の成膜時
に、基台にRF電力を供給してディスク1の表面近傍に
RF電場を形成することにより、記録膜原料の急冷度を
低減し、作製直後における相変化記録膜の非晶質状態の
過剰な安定性を低減可能であることが確認された。ま
た、この場合、初期結晶化を全く必要としない無初期化
型相変化光記録媒体を実現可能であることも確認され
た。
【0106】次に、サンプルFについて上記測定を行っ
たところ、オーバーライト記録を3回繰返すことによ
り、C/N値を40dB以上とすることができた。ま
た、オーバーライト記録を5回繰返すことにより、C/
N値を52dB以上とすることができた。また、サンプ
ルGについて上記測定を行ったところ、1回目のオーバ
ーライト記録の直後にC/N値は45dBに達し、2回
目のオーバーライト記録でC/N値を52dB以上とす
ることができた。さらに、サンプルHに関しては、1回
目のオーバーライト記録でC/N値を52dB以上とす
ることができた。
【0107】以上の結果から、相変化記録膜の成膜時
に、ディスク1の記録膜が形成された面の近傍に設けら
れたコイルにRF電力を供給してディスク1の表面近傍
にRF電場を形成することにより、記録膜原料の急冷度
を低減し、作製直後における相変化記録膜の非晶質状態
の過剰な安定性を低減可能であることが確認された。ま
た、この場合、初期結晶化を全く必要としない無初期化
型相変化光記録媒体を実現可能であることも確認され
た。
【0108】さらに、サンプルIについて上記測定を行
ったところ、オーバーライト記録を2回繰返すことによ
り、C/N値を40dB以上とすることができた。ま
た、オーバーライト記録を3回繰返すことにより、C/
N値を52dB以上とすることができた。また、サンプ
ルJ及びサンプルKについて上記測定を行ったところ、
1回目のオーバーライト記録でC/N値を52dB以上
とすることができた。
【0109】以上の結果から、相変化記録膜の成膜時
に、スパッタガス圧を高め、かつ基台にRF電力を供給
してディスク1の表面近傍にRF電場を形成することに
より、作製直後における相変化記録膜の非晶質状態の過
剰な安定性をより効率的に低減可能であることが確認さ
れた。
【0110】また、サンプルLについて上記測定を行っ
たところ、オーバーライト記録を2回繰返すことによ
り、C/N値を40dB以上とすることができた。ま
た、オーバーライト記録を3回繰返すことにより、C/
N値を52dB以上とすることができた。また、サンプ
ルM及びサンプルNについて上記測定を行ったところ、
1回目のオーバーライト記録でC/N値を52dB以上
とすることができた。
【0111】以上の結果から、相変化記録膜の成膜時
に、スパッタガス圧を高め、かつコイルにRF電力を供
給してディスク1の表面近傍にRF電場を形成した場合
においても、作製直後における相変化記録膜の非晶質状
態の過剰な安定性をより効率的に低減可能であることが
確認された。
【0112】以上示したように、本発明によると、基板
上に相変化記録膜を成膜する際に、スパッタガス圧を高
めること、或いは基板面の近傍に高周波電場を形成する
ことにより、基板面へと衝突する記録膜原料原子或いは
分子の速度が低減される。そのため、記録膜原料の急冷
度が低減され、作製される相変化記録膜は、適度な安定
性を有する非晶質状態となる。したがって、本発明によ
ると、初期結晶化を行う必要がなく、作製直後からオー
バーライト記録が可能な無初期化型相変化光記録媒体を
製造することが可能となる。
【0113】また、本発明の方法によると、スパッタリ
ング条件の僅かな変更により、上記非晶質状態の安定性
を制御可能である。したがって、容易に実現可能であ
り、かつ制御も簡単である。さらに、本発明の方法によ
ると、誘電体膜、相変化記録膜、金属反射層等を連続的
に成膜することが出来るため、無初期化型相変化光記録
媒体を高い効率で製造可能である。
【0114】なお、上記実施例においては、無初期化型
とすることによる効果が顕著なLtoHメディアについ
て説明したが、HtoLメディアであっても、本発明の
方法により無初期化型の相変化光記録媒体を製造可能で
あることは言うまでもない。
【0115】また、上記実施例においては、相変化光記
録媒体を製造する際に、相変化記録膜の材料としてGe
SbTe系材料を用いたが、本発明はこれに限られるも
のではなく、InSbTe系材料、AgInSbTe系
材料、及びInSe系材料等、様々な相変化記録材料を
用いた場合に置いても同様の効果を得ることができるの
は言うまでもない。
【0116】
【発明の効果】以上示したように、本発明の無初期化型
相変化光記録媒体の製造方法によると、基板上に相変化
記録膜を成膜する際に、スパッタガス圧を高めること或
いは基板面の近傍に高周波電場を形成することにより、
基板面へと衝突する記録膜原料原子或いは分子の速度が
低減される。そのため、記録膜原料の急冷度が低減さ
れ、作製される相変化記録膜は、適度な安定性を有する
非晶質状態となる。したがって、本発明によると、初期
結晶化を行う必要がなく、作製直後からオーバーライト
記録が可能な無初期化型相変化光記録媒体を製造するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例に係る相変化光記録
媒体の製造方法により製造される相変化光記録媒体の断
面図。
【図2】本発明の実施例に係る相変化光記録媒体の製造
に用いられるスパッタ装置を概略的に示す図。
【図3】本発明の実施例において用いられる光ディスク
ドライブ装置を概略的に示す図。
【図4】本発明の実施例に係る相変化光記録媒体におけ
る、情報の記録・消去・再生に必要なレーザ光のパワー
を示すグラフ。
【符号の説明】
1…相変化光記録媒体 2…基板 3…半透明干渉層 4,6…誘電体膜 5…相変化記録膜 7…金属反射層 8…保護膜 9…基台 10,11…バルブ 12…真空ターボポンプ 13-n…ターゲット 14-n…電極 15-n…シャッタ 16,18…RF電源 17,20…切替スイッチ 19…コイル 21…チャンバー 32…スピンドルモータ 33…光学ヘッド 34…リニアモータ 35…変調回路 36…入力装置 37…レーザドライバ 38…プリアンプ 39…2値化回路 40…復調回路 41…出力装置 43〜46…制御系

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを照射することにより結晶質と
    非晶質との間で可逆的に相変化する相変化記録膜を備え
    た無初期化型相変化光記録媒体の製造方法であって、 前記相変化記録膜を5×10-2torr以上のスパッタ
    ガス圧下で真空スパッタ法により成膜することを特徴と
    する無初期化型相変化光記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 光ビームを照射することにより結晶質と
    非晶質との間で可逆的に相変化する相変化記録膜を備え
    た無初期化型相変化光記録媒体の製造方法であって、 前記相変化記録膜を、前記相変化記録膜が形成される基
    板面の近傍に高周波電場を形成しつつ、真空スパッタ法
    により成膜することを特徴とする無初期化型相変化光記
    録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記高周波電場の形成を、前記基板に高
    周波電力を印加することにより行うことを特徴とする請
    求項2に記載の無初期化型相変化光記録媒体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記高周波電場の形成を、コイルに高周
    波電力を印加することにより行うことを特徴とする請求
    項2に記載の無初期化型相変化光記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記相変化記録膜を、5×10-2tor
    r以上のスパッタガス圧下で成膜することを特徴とする
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の無初期化型相変化
    光記録媒体の製造方法。
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