JP2850506B2 - 光ディスク初期化装置 - Google Patents

光ディスク初期化装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザ光照射により可逆的な相変化を用い
て情報を記録する光ディスクに関するものであって、特
に、作成された相変化型光ディスクを使用するに先立
ち、記録膜状態を初期化するための光ディスク初期化装
置に関する。
〔従来の技術〕
レーザ光を用いて光ディスク記録方式は大容量記録が
可能であり、非接触で高速アクセスできることから、大
容量メモリとして実用化が始まっている。光ディスク
は、コンパクトディスクやレーザディスクとして知られ
ている再生専用型、ユーザで記録ができる追記型、及び
ユーザで繰り返し記録消去ができる書き替え型に分類さ
れる。追記型・書き替え型の光ディスクは、コンピュー
タの外部メモリ、あるいは文書・画像ファイルとして使
用されようとしている。
書き替え型光ディスクには、記録膜の相変化を利用し
た相変化型光ディスクと、垂直磁化膜の磁化方向の変化
を利用した光磁気ディスクがある。このうち、相変化光
ディスクは、外部磁場が不要で、かつ、オーバライトが
容易にできることから有望視されている。
従来よりレーザ光照射により結晶−非晶質間の相変化
を起こす記録膜を用いた書き替え可能な、いわゆる相変
化型光ディスクが知られている。相変化型光ディスクで
は、記録膜に記録すべく情報に応じた高パワのレーザ光
スポットを照射し、記録膜温度を局部的に上昇させるこ
とにより、結晶−非晶質間の相変化を起こさせて記録
し、これに伴う光学定数の変化を低パワのレーザ光によ
って反射光強度差として読み取ることにより再生を行っ
ている。
例えば、結晶化時間が比較的遅い記録膜を用いた相変
化光ディスクでは、ディスクを回転させ、ディスクに形
成された記録膜にレーザ光を照射し、記録膜の温度を融
点以上に上昇させ、レーザ光が通過した後、急冷するこ
とによりその部分を非晶質状態とし、記録する。消去時
には、記録膜温度をガラス転移点以上,融点以下の結晶
化可能温度範囲で結晶化を進行させるために十分な時間
保持する方法として、レーザ光進行方向に長い長円レー
ザ光を照射し、結晶化させる。ここで、既に記録したデ
ータを消去しながら新しい情報を記録する2ビームによ
る疑似的なオーバライトを行う場合には、消去用の長円
レーザ光を記録用円形レーザ光に先行させて照射するよ
うに配置する。
一方、高速結晶化が可能な情報記録膜を用いたディス
クでは、円形に集光した1本のレーザ光を使う。レーザ
光のパワを2つのレベル間で変化させることにより、結
晶化あるいは非晶質化を行う。すなわち、記憶膜の温度
を融点以上に上昇させることが可能なパワのレーザ光を
記録膜に照射することにより、その部分は冷却時に非晶
質状態となり、一方、記録膜温度がガラス転移点以上,
融点以下の温度に達するようなパワのレーザ光が照射さ
れた部分は結晶状態になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
相変化型光ディスクを使用する場合には、記録消去に
先立って、記録膜の初期化を行う必要がある。相変化型
光ディスクの記録膜には、カルコゲナイド系材料であ
る。GeTeSb系,InSbTe系,InSe系,InTe系,AsTeGe系,TeOx
−GeSn系,TeSeSn系,SbSeBi系,BiSeGe系などが用いられ
るが、いずれも抵抗加熱真空蒸着法,電子ビーム真空蒸
着法,スパッタリング法などの成膜法で成膜される。成
膜直後の記録膜の状態は一種の非晶質状態であり、この
記録膜に記録を行って非晶質の記録部を形成するには、
記録膜全体を結晶質にしておく初期化処理が必要であ
る。一般に、できるだけ大きな記録信号を確保するため
に成膜直後のディスクの反射率は低く、初期化処理によ
って反射率が大きく増加するように設計される。
従来、この初期化処理の手段としては、通常の光ディ
スク装置を用いて、ディスクを回転させながら、光ヘッ
ドからの1〜2μm径のDC発光したレーザ光を光ディス
クの記録膜上に照射する方法が採用されている。しかし
ながら、通常の光ディスク装置を用いて初期化を行う場
合、成膜直後の低反射率状態に対してヘッドの集光レン
ズ駆動用サーボ信号が十分確保できないことや、初期化
処理に伴う反射率増大にサーボ回路の利得制御回路が追
従できないなどの問題があった。
本発明の目的は、上記の欠点を解決し、従来の光ディ
スク装置の技術を生かし、小型の装置構成で、安定なサ
ーボ特性を確保して光ディスクの初期化処理ができる光
ディスク初期化装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、可逆的な相変化を用い、レーザ光照射によ
る情報記録膜の相状態変化によって情報の記録再生消去
を行う相変化型光ディスクの初期化装置であって、 前記光ディスクを挟んで対向配置され互いに連結され
た2つの光ヘッドを有し、一方の光ヘッドから得られる
ヘッド集光レンズ駆動用サーボ信号を、他方の光ヘッド
の集光レンズ駆動用サーボ信号として供給し、前記他方
の光ヘッドにより初期化処理を行うことを特徴とする。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明にかかる光ディスク初期化装置の構成
を示した図である。本実施例の光ディスク初期化装置
は、光ヘッド1及び光ヘッド2、半導体レーザドライブ
回路3、光ヘッド集光レンズ駆動用サーボ回路4、接続
部5、移動手段6、光ディスク回転用モータ7、レンズ
収差補正板20から成り、第1図には光ディスク10が併せ
て示されている。
この初期化装置に具備されている2つの光ヘッド1,2
は、ともに集光レーザ光を光ディスク10に入射させるよ
うに光ディスク10を挟んで対向するように配置され、光
ヘッド1,2は接続部5によって連結されている。接続部
5によって一体化された両ヘッドは、光ディスク10の半
径方向にリニアモータもしくはパルスモータを持つステ
ージなどの移動手段6により移動可能となっている。
初期化処理の対象となる相変化型光ディスク10は、第
2図に示すように、円盤状のガラスもしくはプラスチッ
クからなる基板11上に第一の誘電体層12,記録層13,第二
の誘電体層14,金属反射層15が順次形成された構成であ
る。ここで、第一の誘電体層12と第二の誘電体層14に
は、SiO2,Si3N4,AlN,TiO2,SiOなどの材料が用いられ
る。記録層3としては、カルコゲナイド系材料であるGe
TeSb系,InSbTe系,InSe系,InTe系,AsTeGe系,TeOx−GeSn
系,TeSeSn系,SbSeBi系,BiSeGe系などが用いられる。金
属反射層15にはAl,Au,Cu,Ag,Tiなどの金属が用いられ
る。
光ヘッド1,2としては既知の相変化型光ディスク用の
光ヘッドを使用している。光ディスク10は、基板面が光
ヘッド2と対向し、膜面すなわち金属反射層15の面が光
ヘッド1と対向するように装着される。ここで、光ヘッ
ド1は、光ディスク10からヘッド集光レンズ駆動用サー
ボ信号を得るために用いられる。光ヘッド1と光ディス
ク10の間には、前述したようにレンズの収差補正用のガ
ラス板20が挿入される。また、光ヘッド2はディスク記
録膜にミクロンオーダのビーム径のDC発光した集光レー
ザを照射して記録膜の初期化処理を行うために用いられ
る。
初期化処理に伴い、記録層13の相状態が変化するの
で、基板側からみたディスクの反射率は大きく変化する
が、金属反射層15が成膜されたディスクの膜面側の反射
率はほとんど変化しない。そこで、光ヘッド1を用いて
初期化処理時に反射率がほとんど変化しないディスク膜
面側からサーボ信号を得る方法が採用されている。そし
て、このサーボ信号が光ヘッド2に供給される。光ヘッ
ド2のサーボ信号は初期化時であっても変化しないの
で、光ヘッド2では安定したヘッドサーボ特性が確保で
きる。
初期化装置においては、サーボ信号としてフォーカス
エラー信号が重要である。光ディスクは集光レーザ光の
フォーカス方向に面振れを持っているので、記録膜上に
一定直径の集光レーザ光を照射しておくためにはフォー
カスサーボが不可欠である。ここでは、光ヘッド1から
得たフォーカスエラー信号を用いて光ヘッド2の集光レ
ンズを駆動させる。光ヘッド2の集光レーザビーム径
は、光ヘッド集光レンズ駆動用サーボ回路4に具備され
たオフセット調整回路を用いることによって調整でき
る。
初期化においては、1トラックのみではなくディスク
全面にわたり初期化するためトラッキングの精度は要求
されない。トラッキングサーボを省くことも可能であ
る。
プリグルーブ付きポリカーボネート基板上にスパッタ
法により作成されたGeSbTe記録膜付き単板の相変化型光
ディスク(直径130mm)を用いて本実施例の光ディスク
初期化装置の動作を確認した。ここで用いた光ディスク
は、誘電体層としてSi3N4、金属反射層としてAlが採用
されているものである。成膜直後の反射率は、基板側で
は2%、膜面側は72%であった。このディスクを本実施
例の初期化装置に装着し、ディスクを5m/sの一定線速度
で回転させながら、初期化を試みた。光ヘッド1,2の出
射パワを1.0mWに設定し、光ヘッド1からのフォーカス
エラー信号を用いて、光ヘッド1,2ともにフォーカスサ
ーボが良好にかかることを確認した。次に、光ヘッド2
の出射パワを7mWに設定したところ、レーザ照射領域の
反射率が18%まで上昇した。この初期化領域に対して相
変化用光ディスク装置を用いてオーバライト記録を行っ
たところ、良好な記録が可能であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の光ディスク初期化装置
では、成膜直後の反射率が低い光ディスクに対しても良
好な初期化処理が可能であり、ディスク設計・作成のマ
ージンが広くとれるという利点がある。また、本発明の
光ディスク初期化装置に使用している光ヘッドには、既
存の光ヘッドが利用できるので、ガスレーザを用いた初
期化装置と比較して低価格でかつ小型化が図れるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光ディスク初期化装置の構成を示
す図、 第2図は相変化型光ディスクの構成を示す断面図であ
る。 1,2……光ヘッド 3……半導体レーザドライブ回路 4……光ヘッド集光レンズ駆動用サーボ回路 5……接続部 6……移動手段 7……光ディスク回転用モータ 10……光ディスク 20……レンズ収差補正板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可逆的な相変化を用い、レーザ光照射によ
    る情報記録膜の相状態変化によって情報の記録再生消去
    を行う相変化型光ディスクの初期化装置であって、 前記光ディスクを挟んで対向配置され互いに連結された
    2つの光ヘッドを有し、一方の光ヘッドから得られるヘ
    ッド集光レンズ駆動用サーボ信号を、他方の光ヘッドの
    集光レンズ駆動用サーボ信号として供給し、前記他方の
    光ヘッドにより初期化処理を行うことを特徴とする光デ
    ィスク初期化装置。
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