JPH11249272A - ハロゲン化銀写真感光材料ならびに画像形成方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料ならびに画像形成方法Info
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- JPH11249272A JPH11249272A JP6474098A JP6474098A JPH11249272A JP H11249272 A JPH11249272 A JP H11249272A JP 6474098 A JP6474098 A JP 6474098A JP 6474098 A JP6474098 A JP 6474098A JP H11249272 A JPH11249272 A JP H11249272A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 迅速な現像処理で、良好なディスクリミネー
ションを有する画像が得られるハロゲン化銀写真感光材
料を提供することにある。また、迅速に良好なディスク
リミネーションを有する画像を形成する画像形成方法を
提供することにある。 【解決手段】 支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化
銀、バインダー、カプラー、および還元剤を有し、該還
元剤として、少なくとも1種の銀現像用の還元剤と、少
なくとも1種の発色画像形成用の還元剤とを併用するこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
ションを有する画像が得られるハロゲン化銀写真感光材
料を提供することにある。また、迅速に良好なディスク
リミネーションを有する画像を形成する画像形成方法を
提供することにある。 【解決手段】 支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化
銀、バインダー、カプラー、および還元剤を有し、該還
元剤として、少なくとも1種の銀現像用の還元剤と、少
なくとも1種の発色画像形成用の還元剤とを併用するこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料およびそれを用いた画像形成方法に関するもの
であり、特に優れた画像ディスクリミネーションを示す
ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびそれを用いたカ
ラー画像形成方法に関するものである。
感光材料およびそれを用いた画像形成方法に関するもの
であり、特に優れた画像ディスクリミネーションを示す
ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびそれを用いたカ
ラー画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀を用いた写真法は、他の写
真法、たとえば電子写真やジアゾ写真に比べて感度や階
調調節などの写真特性に優れているため、従来から最も
広範に用いられてきた。特にカラーハードコピーとして
は最高の画質が得られるため、昨今より精力的に研究さ
れている。
真法、たとえば電子写真やジアゾ写真に比べて感度や階
調調節などの写真特性に優れているため、従来から最も
広範に用いられてきた。特にカラーハードコピーとして
は最高の画質が得られるため、昨今より精力的に研究さ
れている。
【0003】近年になって、ハロゲン化銀を用いた感光
材料の画像形成処理法を従来の湿式処理から、現像液を
内蔵するインスタント写真システム、さらには加熱等に
よる乾式熱現像処理などにより、簡易迅速に画像を得る
ことの出来るシステムが開発されてきた。熱現像感光材
料については、「写真工学の基礎(非銀塩写真編)コロ
ナ社刊」p.242〜にその内容の記載があるが、その
内容としてはドライシルバーを代表とした、白黒画像形
成法にとどまっている。最近、熱現像カラー感光材料と
しては、富士写真フイルム社からピクトログラフィー、
ピクトロスタットといった商品が発売されている。上記
の簡易迅速処理法では、プレフォームドダイを連結した
レドックス性色材を用いたカラー画像形成を行ってい
る。写真感光材料のカラー画像形成法としては、カプラ
ーと現像主薬酸化体のカップリング反応を利用する方法
が最も一般的であり、この方法を採用した熱現像カラー
感光材料についても、米国特許第3,761,270
号、同第4,021,240号、特開昭59−2315
39号、同60−128438号公報等、多くのアイデ
アが出願されている。一方、特開平9−204031号
公報には、支持体上にハロゲン化銀、バインダー、発色
現像主薬、およびカプラーを含む感光層を有する感光部
材と、支持体上に塩基プレカーサーを含む処理層を有す
る処理部材を用い、感光部材を像様露光した後、感光部
材と処理部材の間に少量の水を存在させながら加熱現像
し、感光部材上に高品質の画像を形成する画像形成方法
が記載されている。
材料の画像形成処理法を従来の湿式処理から、現像液を
内蔵するインスタント写真システム、さらには加熱等に
よる乾式熱現像処理などにより、簡易迅速に画像を得る
ことの出来るシステムが開発されてきた。熱現像感光材
料については、「写真工学の基礎(非銀塩写真編)コロ
ナ社刊」p.242〜にその内容の記載があるが、その
内容としてはドライシルバーを代表とした、白黒画像形
成法にとどまっている。最近、熱現像カラー感光材料と
しては、富士写真フイルム社からピクトログラフィー、
ピクトロスタットといった商品が発売されている。上記
の簡易迅速処理法では、プレフォームドダイを連結した
レドックス性色材を用いたカラー画像形成を行ってい
る。写真感光材料のカラー画像形成法としては、カプラ
ーと現像主薬酸化体のカップリング反応を利用する方法
が最も一般的であり、この方法を採用した熱現像カラー
感光材料についても、米国特許第3,761,270
号、同第4,021,240号、特開昭59−2315
39号、同60−128438号公報等、多くのアイデ
アが出願されている。一方、特開平9−204031号
公報には、支持体上にハロゲン化銀、バインダー、発色
現像主薬、およびカプラーを含む感光層を有する感光部
材と、支持体上に塩基プレカーサーを含む処理層を有す
る処理部材を用い、感光部材を像様露光した後、感光部
材と処理部材の間に少量の水を存在させながら加熱現像
し、感光部材上に高品質の画像を形成する画像形成方法
が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカプラ
ーを利用した感光材料を用いると、現像処理時間が長く
なり、露光からアウトプットまでの時間がかかる等、改
善すべき点があった。特に、熱現像処理を行う系におい
ては、短い処理時間で充分なディスクリミネーションを
有するカラー画像を形成することが困難であった。
ーを利用した感光材料を用いると、現像処理時間が長く
なり、露光からアウトプットまでの時間がかかる等、改
善すべき点があった。特に、熱現像処理を行う系におい
ては、短い処理時間で充分なディスクリミネーションを
有するカラー画像を形成することが困難であった。
【0005】本発明は、前記問題点に鑑みなされたもの
であって、迅速な現像処理で良好なディスクリミネーシ
ョンを有する画像が得られるハロゲン化銀写真感光材料
を提供することにある。また、迅速に良好なディスクリ
ミネーションを有する画像を形成する画像形成方法を提
供することにある。
であって、迅速な現像処理で良好なディスクリミネーシ
ョンを有する画像が得られるハロゲン化銀写真感光材料
を提供することにある。また、迅速に良好なディスクリ
ミネーションを有する画像を形成する画像形成方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、カプラー
を利用したカラー感光材料について鋭意研究を重ねた結
果、銀現像用の還元剤と発色画像形成用の還元剤とを併
用すると、短時間の処理で充分なディスクリミネーショ
ンが得られることを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
を利用したカラー感光材料について鋭意研究を重ねた結
果、銀現像用の還元剤と発色画像形成用の還元剤とを併
用すると、短時間の処理で充分なディスクリミネーショ
ンが得られることを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
【0007】即ち、前記課題は、下記のハロゲン化銀写
真感光材料および画像形成方法により解決された。
真感光材料および画像形成方法により解決された。
【0008】1)支持体上に少なくとも感光性ハロゲン
化銀、バインダー、カプラー、および還元剤を有し、該
還元剤として、少なくとも1種の銀現像用の還元剤と、
少なくとも1種の発色画像形成用の還元剤とを併用する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 2)銀現像用の還元剤が、下記一般式(1)または
(2)で表される少なくとも1種の化合物であることを
特徴とする1)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
化銀、バインダー、カプラー、および還元剤を有し、該
還元剤として、少なくとも1種の銀現像用の還元剤と、
少なくとも1種の発色画像形成用の還元剤とを併用する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 2)銀現像用の還元剤が、下記一般式(1)または
(2)で表される少なくとも1種の化合物であることを
特徴とする1)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基、あるいは、炭素数4以下のもしくはI/
O値が1以上の、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルカルボニル基、アリール
カルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボン
アミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホ
ンアミド基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカ
ルボニルオキシ基、カルバモイル基、アルキルカルバモ
イル基、アリールカルバモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、スルファモイル
基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイ
ル基、ウレイド基、またはウレタン基を表す。R5 はア
ルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルアミノ
基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基を表す。 3)一般式(1)または(2)中のR5 が、下記一般式
(3)で表される基であることを特徴とする、2)のハ
ロゲン化銀写真感光材料。
子、シアノ基、あるいは、炭素数4以下のもしくはI/
O値が1以上の、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルカルボニル基、アリール
カルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボン
アミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホ
ンアミド基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカ
ルボニルオキシ基、カルバモイル基、アルキルカルバモ
イル基、アリールカルバモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、スルファモイル
基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイ
ル基、ウレイド基、またはウレタン基を表す。R5 はア
ルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルアミノ
基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基を表す。 3)一般式(1)または(2)中のR5 が、下記一般式
(3)で表される基であることを特徴とする、2)のハ
ロゲン化銀写真感光材料。
【0012】
【化9】
【0013】式中、R6 〜R10は、水素原子、ハロゲン
原子、シアノ基、あるいは、炭素数4以下のもしくはI
/O値が1以上の、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルカルボニル基、アリール
カルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボン
アミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホ
ンアミド基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカ
ルボニルオキシ基、カルバモイル基、アルキルカルバモ
イル基、アリールカルバモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、スルファモイル
基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイ
ル基、ウレイド基、またはウレタン基を表す。R6 とR
7 、R7 とR8 、R8 とR9 、R9 とR10はそれぞれ互
いに独立して環を形成してもよい。 4)一般式(3)中のR6 および/またはR10が、水素
原子以外の置換基であることを特徴とする3)のハロゲ
ン化銀写真感光材料。 5)一般式(1)中のR2 および/またはR4 、および
一般式(2)中のR4 が、水素原子以外の置換基である
ことを特徴とする、2)から4)までのいずれかに記載
のハロゲン化銀写真感光材料。 6)発色画像形成用の還元剤の少なくとも1つが、下記
一般式(4)〜(6)で表される化合物のいずれかであ
ることを特徴とする、1)から5)までのいずれかのハ
ロゲン化銀写真感光材料。
原子、シアノ基、あるいは、炭素数4以下のもしくはI
/O値が1以上の、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルカルボニル基、アリール
カルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボン
アミド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホ
ンアミド基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカ
ルボニルオキシ基、カルバモイル基、アルキルカルバモ
イル基、アリールカルバモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、スルファモイル
基、アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイ
ル基、ウレイド基、またはウレタン基を表す。R6 とR
7 、R7 とR8 、R8 とR9 、R9 とR10はそれぞれ互
いに独立して環を形成してもよい。 4)一般式(3)中のR6 および/またはR10が、水素
原子以外の置換基であることを特徴とする3)のハロゲ
ン化銀写真感光材料。 5)一般式(1)中のR2 および/またはR4 、および
一般式(2)中のR4 が、水素原子以外の置換基である
ことを特徴とする、2)から4)までのいずれかに記載
のハロゲン化銀写真感光材料。 6)発色画像形成用の還元剤の少なくとも1つが、下記
一般式(4)〜(6)で表される化合物のいずれかであ
ることを特徴とする、1)から5)までのいずれかのハ
ロゲン化銀写真感光材料。
【0014】
【化10】
【0015】
【化11】
【0016】
【化12】
【0017】式中、R11〜R14は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド
基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミ
ド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
キルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバ
モイル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルフ
ァモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボ
ニル基、アリールカルボニル基、またはアシルオキシ基
を表し、R15は置換あるいは無置換の、アルキル基、ア
リール基、または複素環基を表す。Qは−CO−、−S
O2 −、−COO−、−SO2 O−、−CONR19−、
−SO2 NR19−、−PO(R20)−、−PO(R20)
O−、−PO(R20)NR19−のいずれかを表す。ここ
で、R19は水素原子、アルキル基、アリール基のいずれ
かであり、R20はアルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基のいずれかである。Zは芳香環(複素芳香環も含
む)を形成する原子群を表し、Zがベンゼン環である場
合、その置換基のハメット定数(σ)の合計値は1以上
である。R16は置換あるいは無置換のアルキル基を表
す。Xは酸素原子、硫黄原子、セレン原子、または3級
窒素原子を表す。R17、R18は水素原子、または置換基
を表し、R17、R18 が互いに結合して2重結合または
環を形成してもよい。それぞれの化合物について、一般
式(4)ではR11〜R15、一般式(5)ではR15または
Z、一般式(6)ではR15〜R18の、少なくとも1つに
は、炭素数8以上のバラスト基が置換している。 7)透明支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、
バインダー、カプラー、および少なくとも1種の銀現像
用の還元剤と、少なくとも1種の発色画像形成用の還元
剤を含有し、感光波長領域および前記発色画像形成用の
還元剤とカプラーから形成される色素の吸収波長領域が
互いに異なる少なくとも3種の感光層を有する感光部材
と、支持体上に少なくとも塩基および/または塩基プレ
カーサーを含む処理層を有する処理部材とを用い、感光
部材を像様露光した後、感光部材および/または処理部
材に水を与え、その後、感光部材と処理部材とを感光層
と処理層が対向するように重ね合わせ、これを60℃以
上100℃以下の温度で5秒間から60秒間加熱するこ
とにより、感光部材上に少なくとも3色の非拡散性色素
に基づく画像を形成することを特徴とする画像形成方
法。 8)感光部材に使用する銀現像用の還元剤の少なくとも
1種が、前記一般式(1)または一般式(2)で表され
る化合物であることを特徴とする、7)の画像形成方
法。 9)感光部材に使用する発色画像形成用の還元剤の少な
くとも1種が、前記一般式(4)から一般式(6)で表
される化合物のいずれかであることを特徴とする、7)
または8)のいずれかに記載の画像形成方法。
子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボンアミド
基、アリールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミ
ド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
キルカルバモイル基、アリールカルバモイル基、カルバ
モイル基、アルキルスルファモイル基、アリールスルフ
ァモイル基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボ
ニル基、アリールカルボニル基、またはアシルオキシ基
を表し、R15は置換あるいは無置換の、アルキル基、ア
リール基、または複素環基を表す。Qは−CO−、−S
O2 −、−COO−、−SO2 O−、−CONR19−、
−SO2 NR19−、−PO(R20)−、−PO(R20)
O−、−PO(R20)NR19−のいずれかを表す。ここ
で、R19は水素原子、アルキル基、アリール基のいずれ
かであり、R20はアルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基のいずれかである。Zは芳香環(複素芳香環も含
む)を形成する原子群を表し、Zがベンゼン環である場
合、その置換基のハメット定数(σ)の合計値は1以上
である。R16は置換あるいは無置換のアルキル基を表
す。Xは酸素原子、硫黄原子、セレン原子、または3級
窒素原子を表す。R17、R18は水素原子、または置換基
を表し、R17、R18 が互いに結合して2重結合または
環を形成してもよい。それぞれの化合物について、一般
式(4)ではR11〜R15、一般式(5)ではR15または
Z、一般式(6)ではR15〜R18の、少なくとも1つに
は、炭素数8以上のバラスト基が置換している。 7)透明支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、
バインダー、カプラー、および少なくとも1種の銀現像
用の還元剤と、少なくとも1種の発色画像形成用の還元
剤を含有し、感光波長領域および前記発色画像形成用の
還元剤とカプラーから形成される色素の吸収波長領域が
互いに異なる少なくとも3種の感光層を有する感光部材
と、支持体上に少なくとも塩基および/または塩基プレ
カーサーを含む処理層を有する処理部材とを用い、感光
部材を像様露光した後、感光部材および/または処理部
材に水を与え、その後、感光部材と処理部材とを感光層
と処理層が対向するように重ね合わせ、これを60℃以
上100℃以下の温度で5秒間から60秒間加熱するこ
とにより、感光部材上に少なくとも3色の非拡散性色素
に基づく画像を形成することを特徴とする画像形成方
法。 8)感光部材に使用する銀現像用の還元剤の少なくとも
1種が、前記一般式(1)または一般式(2)で表され
る化合物であることを特徴とする、7)の画像形成方
法。 9)感光部材に使用する発色画像形成用の還元剤の少な
くとも1種が、前記一般式(4)から一般式(6)で表
される化合物のいずれかであることを特徴とする、7)
または8)のいずれかに記載の画像形成方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に発明の実施の形態を挙げ
て、本発明を詳細に説明する。
て、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、支
持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダー、
カプラー、および還元剤を有し、該還元剤として、銀現
像用の還元剤と、発色画像形成用の還元剤とを併用する
ことを特徴とするものである。本発明のハロゲン化銀写
真感光材料は、まず露光により、ハロゲン化銀と該銀現
像用の還元剤が反応し、銀現像用の還元剤が酸化体に変
化する。次に、この銀現像用の還元剤の酸化体と、発色
画像形成用の還元剤とのクロス酸化により、発色画像形
成用の還元剤が酸化体に変化する。さらに、この発色画
像形成用還元剤の酸化体と、カプラーとのカップリング
反応により、カラー画像が形成される。このように、発
色画像形成用の還元剤を単独で用いている従来のハロゲ
ン化銀写真感光材料に比べて、短時間の処理で充分なデ
ィスクリミネーションを有するカラー画像の形成が可能
となる。
持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダー、
カプラー、および還元剤を有し、該還元剤として、銀現
像用の還元剤と、発色画像形成用の還元剤とを併用する
ことを特徴とするものである。本発明のハロゲン化銀写
真感光材料は、まず露光により、ハロゲン化銀と該銀現
像用の還元剤が反応し、銀現像用の還元剤が酸化体に変
化する。次に、この銀現像用の還元剤の酸化体と、発色
画像形成用の還元剤とのクロス酸化により、発色画像形
成用の還元剤が酸化体に変化する。さらに、この発色画
像形成用還元剤の酸化体と、カプラーとのカップリング
反応により、カラー画像が形成される。このように、発
色画像形成用の還元剤を単独で用いている従来のハロゲ
ン化銀写真感光材料に比べて、短時間の処理で充分なデ
ィスクリミネーションを有するカラー画像の形成が可能
となる。
【0020】銀現像用の還元剤としては、前記の一般式
(1)または(2)で表される化合物が、画像ディスク
リミネーションが良好となる点、および、感光材料の生
保存性が向上する点で、特に好ましい。
(1)または(2)で表される化合物が、画像ディスク
リミネーションが良好となる点、および、感光材料の生
保存性が向上する点で、特に好ましい。
【0021】一般式(1)、(2)で表される化合物
は、スルホンアミドフェノールと総称される還元剤であ
り、本発明ではこれを銀現像用の還元剤として使用す
る。一般式(1)および一般式(2)のR1 〜R4 は、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、あるいは、炭素数
4以下のもしくはI/O値が1以上の前記の置換基を表
す。ここで、I/O値とは化合物あるいは置換基の親油
性/親水性の尺度を表すパラメーターであり、「有機概
念図」(甲田善生著・三共出版)にその詳細な解説があ
る。Iは無機性を、Oは有機性を表し、I/O値が大き
いほど無機性が高いことを表す。ここで、I/O値につ
いての具体例を記載する。I値の代表例として、−NH
CO−基は200、−NHSO2 −基は240、−CO
O−基は60となる。例えば、−NHCOC5 H11の場
合、炭素数は6であるので、O値は20×6=120と
なる。I=200であるから、I/O≒1.67となり
I/O>1となる。本発明に用いられる一般式(1)お
よび一般式(2)で表される化合物としては、R1 〜R
4 もしくはR6 〜R10にハロゲン原子、シアノ基、また
は、炭素数4以下のもしくはI/O値が1以上の置換基
により置換された化合物が好ましい。この化合物は、親
水的であるという特徴を有する。ハロゲン基の具体例と
しては、クロル基、ブロム基等が挙げられる。R1 〜R
4 が、炭素数4以下のもしくはI/O値が1以上の置換
基である場合の具体例としては、アルキル基としては、
メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
t−ブチル基等が、アリール基としては3−メタンスル
ホニルアミノフェニル基等が、ヘテロ環基としては、2
−イミダゾリル基等が、アルコキシ基としては、メトキ
シ基、エトキシ基等が、アリールオキシ基としては、4
−メタンスルホニルアミノフェノキシ基等が、アルキル
チオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、ブチル
チオ基等が、アリールチオ基としては、4−メタンスル
ホニルアミノフェニルチオ基等が、アルキルカルボニル
基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイル
基等が、アリールカルボニル基としては、ベンゾイル
基、アルキルベンゾイル基等が、アルキルスルホニル基
としては、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基等
が、アリールスルホニル基としては、フェニルスルホニ
ル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエン
スルホニル基等が、アルキルカルボンアミド基として
は、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロ
イルアミノ基等が、アリールカルボンアミド基として
は、ベンゾイルアミノ基等が、アルキルスルホンアミド
基としては、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホ
ニルアミノ基等が、アリールスルホンアミド基として
は、ベンゼンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニル
アミノ基等が、アルキルカルボニルオキシ基としては、
メチルカルボニルオキシ基、プロピルカルボニルオキシ
基、ブチルカルボニルオキシ基等が、アリールカルボニ
ルオキシ基としては、4−メタンスルホニルアミノベン
ゾイルオキシ基等が、アルキルカルバモイル基として
は、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブ
チルカルバモイル基、ピペリジノカルバモイル基、モル
ホリノカルバモイル基等が、アリールカルバモイル基と
しては、フェニルカルバモイル基、メチルフェニルカル
バモイル基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジル
フェニルカルバモイル基等が、アルコキシカルボニル基
としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基等が、アリールオキシカルボ
ニル基としては、フェノキシカルボニル基等が、アルキ
ルスルファモイル基としては、メチルスルファモイル
基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル
基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファモイ
ル基、ピペリジノスルファモイル基、モルホリノスルフ
ァモイル基等が、アリールスルファモイル基としては、
フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファモ
イル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジルフ
ェニルスルファモイル基等が、ウレイド基としては、メ
チルアミノカルボンアミド基、アニリノカルボンアミド
基等が、ウレタン基としては、メトキシカルボンアミド
基、アニリノカルボンアミド基等が挙げられる。
は、スルホンアミドフェノールと総称される還元剤であ
り、本発明ではこれを銀現像用の還元剤として使用す
る。一般式(1)および一般式(2)のR1 〜R4 は、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、あるいは、炭素数
4以下のもしくはI/O値が1以上の前記の置換基を表
す。ここで、I/O値とは化合物あるいは置換基の親油
性/親水性の尺度を表すパラメーターであり、「有機概
念図」(甲田善生著・三共出版)にその詳細な解説があ
る。Iは無機性を、Oは有機性を表し、I/O値が大き
いほど無機性が高いことを表す。ここで、I/O値につ
いての具体例を記載する。I値の代表例として、−NH
CO−基は200、−NHSO2 −基は240、−CO
O−基は60となる。例えば、−NHCOC5 H11の場
合、炭素数は6であるので、O値は20×6=120と
なる。I=200であるから、I/O≒1.67となり
I/O>1となる。本発明に用いられる一般式(1)お
よび一般式(2)で表される化合物としては、R1 〜R
4 もしくはR6 〜R10にハロゲン原子、シアノ基、また
は、炭素数4以下のもしくはI/O値が1以上の置換基
により置換された化合物が好ましい。この化合物は、親
水的であるという特徴を有する。ハロゲン基の具体例と
しては、クロル基、ブロム基等が挙げられる。R1 〜R
4 が、炭素数4以下のもしくはI/O値が1以上の置換
基である場合の具体例としては、アルキル基としては、
メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
t−ブチル基等が、アリール基としては3−メタンスル
ホニルアミノフェニル基等が、ヘテロ環基としては、2
−イミダゾリル基等が、アルコキシ基としては、メトキ
シ基、エトキシ基等が、アリールオキシ基としては、4
−メタンスルホニルアミノフェノキシ基等が、アルキル
チオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、ブチル
チオ基等が、アリールチオ基としては、4−メタンスル
ホニルアミノフェニルチオ基等が、アルキルカルボニル
基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイル
基等が、アリールカルボニル基としては、ベンゾイル
基、アルキルベンゾイル基等が、アルキルスルホニル基
としては、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基等
が、アリールスルホニル基としては、フェニルスルホニ
ル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエン
スルホニル基等が、アルキルカルボンアミド基として
は、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロ
イルアミノ基等が、アリールカルボンアミド基として
は、ベンゾイルアミノ基等が、アルキルスルホンアミド
基としては、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホ
ニルアミノ基等が、アリールスルホンアミド基として
は、ベンゼンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニル
アミノ基等が、アルキルカルボニルオキシ基としては、
メチルカルボニルオキシ基、プロピルカルボニルオキシ
基、ブチルカルボニルオキシ基等が、アリールカルボニ
ルオキシ基としては、4−メタンスルホニルアミノベン
ゾイルオキシ基等が、アルキルカルバモイル基として
は、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブ
チルカルバモイル基、ピペリジノカルバモイル基、モル
ホリノカルバモイル基等が、アリールカルバモイル基と
しては、フェニルカルバモイル基、メチルフェニルカル
バモイル基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジル
フェニルカルバモイル基等が、アルコキシカルボニル基
としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基等が、アリールオキシカルボ
ニル基としては、フェノキシカルボニル基等が、アルキ
ルスルファモイル基としては、メチルスルファモイル
基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル
基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファモイ
ル基、ピペリジノスルファモイル基、モルホリノスルフ
ァモイル基等が、アリールスルファモイル基としては、
フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファモ
イル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジルフ
ェニルスルファモイル基等が、ウレイド基としては、メ
チルアミノカルボンアミド基、アニリノカルボンアミド
基等が、ウレタン基としては、メトキシカルボンアミド
基、アニリノカルボンアミド基等が挙げられる。
【0022】一般式(1)および一般式(2)のR5
は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルア
ミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基を表す。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、t−ブチル
基等が、アリール基としてはフェニル基、メシチレン基
等が、ヘテロ環基としては、ピリジル基、キノリル基等
が、アルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、ブチ
ルアミノ基等が、アリールアミノ基としては、アニリノ
基、1−ナフチルアミノ基等が、ヘテロ環アミノ基とし
ては、2−ピリジルアミノ基等が挙げられる。これらの
基は、置換されていてもよく、置換基としては、アルキ
ル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。中
でも、特に、一般式(3)で表されるアリール基、およ
び、アリールアミノ基であると好ましい。ここで、一般
式(3)中のR6 〜R10は、R1〜R4 と同様である。
中でも、R6 および/またはR10は、水素原子以外の置
換基であることが好ましく、また、一般式(1)のR2
および/またはR4 、および一般式(2)のR4 は水素
原子以外の置換基であることが好ましい。以上あげた一
般式(1)〜(3)の中で、R1 とR2 、R3 とR4 、
R6 とR7 、R7 とR8 、R8 とR9 、R9 とR10、が
それぞれ水素原子以外の置換基である場合、それぞれの
基の組み合わせにおいて、I/O値の条件の範囲内で、
独立に結合して環を形成してもよい。
は、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルア
ミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基を表す。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、t−ブチル
基等が、アリール基としてはフェニル基、メシチレン基
等が、ヘテロ環基としては、ピリジル基、キノリル基等
が、アルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、ブチ
ルアミノ基等が、アリールアミノ基としては、アニリノ
基、1−ナフチルアミノ基等が、ヘテロ環アミノ基とし
ては、2−ピリジルアミノ基等が挙げられる。これらの
基は、置換されていてもよく、置換基としては、アルキ
ル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。中
でも、特に、一般式(3)で表されるアリール基、およ
び、アリールアミノ基であると好ましい。ここで、一般
式(3)中のR6 〜R10は、R1〜R4 と同様である。
中でも、R6 および/またはR10は、水素原子以外の置
換基であることが好ましく、また、一般式(1)のR2
および/またはR4 、および一般式(2)のR4 は水素
原子以外の置換基であることが好ましい。以上あげた一
般式(1)〜(3)の中で、R1 とR2 、R3 とR4 、
R6 とR7 、R7 とR8 、R8 とR9 、R9 とR10、が
それぞれ水素原子以外の置換基である場合、それぞれの
基の組み合わせにおいて、I/O値の条件の範囲内で、
独立に結合して環を形成してもよい。
【0023】一般式(1)、(2)で表される化合物
は、有機合成化学の分野で広く公知の方法を、段階的に
組み合わせて合成することができる。以下にその合成ス
キームを示し、段階的合成方法の例を記載する。
は、有機合成化学の分野で広く公知の方法を、段階的に
組み合わせて合成することができる。以下にその合成ス
キームを示し、段階的合成方法の例を記載する。
【0024】
【化13】
【0025】<例示化合物D−5の合成>1)化合物Aの合成 コンデンサー、温度計、滴下ロート、メカニカルアジタ
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、6−ア
ミノ−m−クレゾール766g(5mol)、アセトニ
トリル2000mlを仕込み、室温条件下で攪拌する。
このとき溶液は不均一なスラリー状である。ここに、無
水イソ酪酸791g(5mol)を30分かけて加える
と、徐々に温度が上昇し、最終的に60℃まで温度上昇
し、やがて溶液は均一になる。温度上昇がおさまると、
フラスコ内に生成物の結晶が析出し始める。さらに1時
間撹拌を続けた後、内容物を10%食塩水15リットル
に注ぎ、析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾過す
る。結晶をさらに蒸留水2リットルで洗浄した後、乾燥
する。この結晶は次工程にそのまま使用できるほどの純
度である。このようにして化合物Aの結晶928gを得
た(収率96%)。
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、6−ア
ミノ−m−クレゾール766g(5mol)、アセトニ
トリル2000mlを仕込み、室温条件下で攪拌する。
このとき溶液は不均一なスラリー状である。ここに、無
水イソ酪酸791g(5mol)を30分かけて加える
と、徐々に温度が上昇し、最終的に60℃まで温度上昇
し、やがて溶液は均一になる。温度上昇がおさまると、
フラスコ内に生成物の結晶が析出し始める。さらに1時
間撹拌を続けた後、内容物を10%食塩水15リットル
に注ぎ、析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾過す
る。結晶をさらに蒸留水2リットルで洗浄した後、乾燥
する。この結晶は次工程にそのまま使用できるほどの純
度である。このようにして化合物Aの結晶928gを得
た(収率96%)。
【0026】2)化合物Bの合成 10リットルのビーカーに、化合物Aを193g(1m
ol)仕込み、メタノール500ml、水酸化ナトリウ
ム120g(3mol)を水500mlに溶解した水溶
液を加える。この溶液を0℃以下に保ち攪拌しておく。
一方、スルファニル酸216g(1.25mol)を水
酸化ナトリウム50gを、水400mlに溶解した水溶
液に完全に溶かす。ここに濃塩酸300mlを加えてス
ラリー状の溶液を作る。この液を0℃以下に保ちながら
強く攪拌し、ここに亜硝酸ナトリウム93g(1.35
mol)を水200mlに溶かした液を徐々に加え、ジ
アゾニウム塩を生成させる。この時、温度を0℃以下に
保つように、適宜氷を加えながら反応させる。このよう
にしてできたジアゾニウム塩を、先程より攪拌している
化合物Aの溶液に徐々に加える。この際も、温度を0℃
以下に保つように、適宜氷を加えながら反応させる。添
加するにつれ、溶液はアゾ色素の赤色を呈するようにな
る。添加終了後、さらに0℃以下で30分間反応させ、
原料の消失を確認したら、ここにハイドロサルファイト
ナトリウム750g(4.5mol)を粉のまま加え
る。この溶液を50℃まで加温すると激しく発泡しなが
らアゾ基の還元が起こる。発泡が止まり、液が脱色し、
黄色みを帯びた透明の液になったら、この溶液を徐々に
10℃まで冷却すると、冷却を始めた頃から徐々に結晶
が析出する。この析出した結晶を濾別し、この粗結晶を
メタノール・水の混合溶媒から再結晶して、化合物Bの
結晶162gを得た(収率78%)。
ol)仕込み、メタノール500ml、水酸化ナトリウ
ム120g(3mol)を水500mlに溶解した水溶
液を加える。この溶液を0℃以下に保ち攪拌しておく。
一方、スルファニル酸216g(1.25mol)を水
酸化ナトリウム50gを、水400mlに溶解した水溶
液に完全に溶かす。ここに濃塩酸300mlを加えてス
ラリー状の溶液を作る。この液を0℃以下に保ちながら
強く攪拌し、ここに亜硝酸ナトリウム93g(1.35
mol)を水200mlに溶かした液を徐々に加え、ジ
アゾニウム塩を生成させる。この時、温度を0℃以下に
保つように、適宜氷を加えながら反応させる。このよう
にしてできたジアゾニウム塩を、先程より攪拌している
化合物Aの溶液に徐々に加える。この際も、温度を0℃
以下に保つように、適宜氷を加えながら反応させる。添
加するにつれ、溶液はアゾ色素の赤色を呈するようにな
る。添加終了後、さらに0℃以下で30分間反応させ、
原料の消失を確認したら、ここにハイドロサルファイト
ナトリウム750g(4.5mol)を粉のまま加え
る。この溶液を50℃まで加温すると激しく発泡しなが
らアゾ基の還元が起こる。発泡が止まり、液が脱色し、
黄色みを帯びた透明の液になったら、この溶液を徐々に
10℃まで冷却すると、冷却を始めた頃から徐々に結晶
が析出する。この析出した結晶を濾別し、この粗結晶を
メタノール・水の混合溶媒から再結晶して、化合物Bの
結晶162gを得た(収率78%)。
【0027】3)化合物Cの合成 コンデンサー、温度計、滴下ロート、メカニカルアジタ
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
Bを833g(4mol)、アセトニトリルを2000
ml仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液は不
均一なスラリー状である。ここに、無水トリフルオロ酢
酸840g(4mol)を30分かけて加えると、徐々
に温度が上昇する。温度上昇を45℃までになるように
適宜氷浴で冷却する。滴下終了後、溶液は均一になる。
温度上昇がおさまると、フラスコ内に生成物の結晶が析
出し始める。さらに1時間撹拌を続けた後、内容物を1
0%食塩水15リットルに注ぎ、析出した結晶をヌッチ
ェを用いて減圧濾過する。結晶をさらに蒸留水2リット
ルで洗浄した後、乾燥する。この結晶は次工程にそのま
ま使用できるほどの純度である。このようにして化合物
Cの結晶1132gを得た(収率93%)。
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
Bを833g(4mol)、アセトニトリルを2000
ml仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液は不
均一なスラリー状である。ここに、無水トリフルオロ酢
酸840g(4mol)を30分かけて加えると、徐々
に温度が上昇する。温度上昇を45℃までになるように
適宜氷浴で冷却する。滴下終了後、溶液は均一になる。
温度上昇がおさまると、フラスコ内に生成物の結晶が析
出し始める。さらに1時間撹拌を続けた後、内容物を1
0%食塩水15リットルに注ぎ、析出した結晶をヌッチ
ェを用いて減圧濾過する。結晶をさらに蒸留水2リット
ルで洗浄した後、乾燥する。この結晶は次工程にそのま
ま使用できるほどの純度である。このようにして化合物
Cの結晶1132gを得た(収率93%)。
【0028】4)化合物Dの合成 コンデンサー、温度計、滴下ロート、メカニカルアジタ
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
Cを913g(3mol)、ジクロロメタンを2500
ml仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液は不
均一なスラリー状である。ここに、スルフリルクロライ
ド540g(4mol)を30分かけて加えると、徐々
に温度が上昇し、ガスが発生すると同時に還流が始ま
る。滴下終了後、還流条件下、さらに2時間反応すると
ガスの発生がおさまる。このときも溶液は不均一な状態
のままである。さらに1時間撹拌を続けた後、内温を室
温まで下げ、内容物をn−ヘキサン10リットルに注
ぐ。析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾過し、さら
にn−ヘキサン2リットルで洗浄した後、乾燥する。こ
の結晶は次工程にそのまま使用できるほどの純度であ
る。このようにして化合物Dの結晶904gを得た(収
率89%)。
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
Cを913g(3mol)、ジクロロメタンを2500
ml仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液は不
均一なスラリー状である。ここに、スルフリルクロライ
ド540g(4mol)を30分かけて加えると、徐々
に温度が上昇し、ガスが発生すると同時に還流が始ま
る。滴下終了後、還流条件下、さらに2時間反応すると
ガスの発生がおさまる。このときも溶液は不均一な状態
のままである。さらに1時間撹拌を続けた後、内温を室
温まで下げ、内容物をn−ヘキサン10リットルに注
ぐ。析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾過し、さら
にn−ヘキサン2リットルで洗浄した後、乾燥する。こ
の結晶は次工程にそのまま使用できるほどの純度であ
る。このようにして化合物Dの結晶904gを得た(収
率89%)。
【0029】5)化合物Eの合成 コンデンサー、温度計、滴下ロート、窒素導入管、メカ
ニカルアジターを取り付けた3リットルの3ッ口フラス
コに、水酸化カリウム224g、水1200mlを仕込
んで完全に溶解させる。ここに窒素を通じながら、化合
物D678g(2mol)を粉体のまま徐々に加え、添
加終了後内温を60℃まで上昇させる。このとき溶液は
不均一なスラリー状から均一溶液に変化する。このま
ま、さらに2時間撹拌を続けた後、内温を室温まで下
げ、ここに酢酸200mlを加えると結晶が析出する。
析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾過する。結晶を
さらに冷蒸留水で洗浄した後、メタノール・水混合溶媒
から再結晶して、化合物Eの結晶403gを得た(収率
83%)。
ニカルアジターを取り付けた3リットルの3ッ口フラス
コに、水酸化カリウム224g、水1200mlを仕込
んで完全に溶解させる。ここに窒素を通じながら、化合
物D678g(2mol)を粉体のまま徐々に加え、添
加終了後内温を60℃まで上昇させる。このとき溶液は
不均一なスラリー状から均一溶液に変化する。このま
ま、さらに2時間撹拌を続けた後、内温を室温まで下
げ、ここに酢酸200mlを加えると結晶が析出する。
析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾過する。結晶を
さらに冷蒸留水で洗浄した後、メタノール・水混合溶媒
から再結晶して、化合物Eの結晶403gを得た(収率
83%)。
【0030】6)例示化合物D−5の合成 コンデンサー、温度計、滴下ロート、メカニカルアジタ
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
E971g(4mol)、アセトニトリル2800ml
を仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液は不均
一なスラリー状である。ここに、メシチレンスルホニル
クロライド875g(4mol)を粉体のまま10分か
けて加えると、徐々に温度が上昇する。温度上昇を30
℃までになるように適宜氷浴で冷却する。添加終了後、
内温が15℃以下になるように氷浴で冷却し、ここにピ
リジン324ml(4mol)を10分かけて滴下す
る。滴下終了後、さらに室温で撹拌しながら2時間反応
させる。しばらくすると、フラスコ内に生成物の結晶が
析出し始める。反応終了後、内容物を3%塩酸水20リ
ットルに注ぎ、析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾
過する。結晶をさらに蒸留水4リットルで洗浄した後、
この結晶をアセトニトリル・水の混合溶媒から再結晶し
て、例示化合物D−5の結晶1564gを得た(収率9
2%)。
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
E971g(4mol)、アセトニトリル2800ml
を仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液は不均
一なスラリー状である。ここに、メシチレンスルホニル
クロライド875g(4mol)を粉体のまま10分か
けて加えると、徐々に温度が上昇する。温度上昇を30
℃までになるように適宜氷浴で冷却する。添加終了後、
内温が15℃以下になるように氷浴で冷却し、ここにピ
リジン324ml(4mol)を10分かけて滴下す
る。滴下終了後、さらに室温で撹拌しながら2時間反応
させる。しばらくすると、フラスコ内に生成物の結晶が
析出し始める。反応終了後、内容物を3%塩酸水20リ
ットルに注ぎ、析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾
過する。結晶をさらに蒸留水4リットルで洗浄した後、
この結晶をアセトニトリル・水の混合溶媒から再結晶し
て、例示化合物D−5の結晶1564gを得た(収率9
2%)。
【0031】<例示化合物D−9の合成>1)化合物Fの合成 コンデンサー、温度計、滴下ロート、メカニカルアジタ
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、4−ニ
トロ−m−クレゾール153g(1mol)、メタノー
ル1000mlを仕込み、室温条件下で攪拌する。この
とき溶液は不均一なスラリー状である。ここに、次亜塩
素酸ナトリウム水溶液(有効塩素量5%)2リットルを
内温が50℃を越えないように注意しながら滴下する。
滴下時、溶液の色は赤褐色に変化する。滴下終了後、こ
こにハイドロサルファイトナトリウム500g(3mo
l)を粉のまま徐々に加えると激しく発泡しながらニト
ロ基の還元が起こる。このとき内温が60℃を越えない
ように、また、発泡が激しくなりすぎないように注意す
る。発泡が止まり、液が脱色し、黄色みを帯びた透明の
液になったら、この溶液を徐々に10℃まで冷却する
と、冷却を始めた頃から徐々に結晶が析出する。この析
出した結晶を濾別し、この粗結晶をメタノール・水の混
合溶媒から再結晶して、化合物Fの結晶142gを得た
(収率74%)。
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、4−ニ
トロ−m−クレゾール153g(1mol)、メタノー
ル1000mlを仕込み、室温条件下で攪拌する。この
とき溶液は不均一なスラリー状である。ここに、次亜塩
素酸ナトリウム水溶液(有効塩素量5%)2リットルを
内温が50℃を越えないように注意しながら滴下する。
滴下時、溶液の色は赤褐色に変化する。滴下終了後、こ
こにハイドロサルファイトナトリウム500g(3mo
l)を粉のまま徐々に加えると激しく発泡しながらニト
ロ基の還元が起こる。このとき内温が60℃を越えない
ように、また、発泡が激しくなりすぎないように注意す
る。発泡が止まり、液が脱色し、黄色みを帯びた透明の
液になったら、この溶液を徐々に10℃まで冷却する
と、冷却を始めた頃から徐々に結晶が析出する。この析
出した結晶を濾別し、この粗結晶をメタノール・水の混
合溶媒から再結晶して、化合物Fの結晶142gを得た
(収率74%)。
【0032】2)例示化合物D−9の合成 コンデンサー、温度計、滴下ロート、メカニカルアジタ
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
F768g(4mol)、アセトニトリル1500m
l、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)110
0mlを仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液
は均一となる。ここに、トリイソプロピルベンゼンスル
ホニルクロライド1212g(4mol)を粉体のまま
10分かけて加えると、徐々に温度が上昇する。温度上
昇を30℃までになるように適宜氷浴で冷却する。添加
終了後、内温が15℃以下になるように氷浴で冷却し、
ここにピリジン324ml(4mol)を10分かけて
滴下する。滴下終了後、さらに室温で撹拌しながら2時
間反応させる。反応終了後、内容物を3%塩酸水20リ
ットルに注ぎ、析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾
過する。結晶をさらに蒸留水4リットルで洗浄した後、
この結晶をメタノール・水の混合溶媒から再結晶して、
例示化合物D−9の結晶1669gを得た(収率91
%)。
ーを取り付けた5リットルの3ッ口フラスコに、化合物
F768g(4mol)、アセトニトリル1500m
l、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)110
0mlを仕込み、室温条件下で攪拌する。このとき溶液
は均一となる。ここに、トリイソプロピルベンゼンスル
ホニルクロライド1212g(4mol)を粉体のまま
10分かけて加えると、徐々に温度が上昇する。温度上
昇を30℃までになるように適宜氷浴で冷却する。添加
終了後、内温が15℃以下になるように氷浴で冷却し、
ここにピリジン324ml(4mol)を10分かけて
滴下する。滴下終了後、さらに室温で撹拌しながら2時
間反応させる。反応終了後、内容物を3%塩酸水20リ
ットルに注ぎ、析出した結晶をヌッチェを用いて減圧濾
過する。結晶をさらに蒸留水4リットルで洗浄した後、
この結晶をメタノール・水の混合溶媒から再結晶して、
例示化合物D−9の結晶1669gを得た(収率91
%)。
【0033】以下に一般式(1)、(2)で表される化
合物の具体例を列挙するが、本発明はもちろんこれによ
って限定されるわけではない。
合物の具体例を列挙するが、本発明はもちろんこれによ
って限定されるわけではない。
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】尚、構造式中のI/Oは、下線部の置換基
のI/O値を示す。
のI/O値を示す。
【0043】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる発色画像形成用の還元剤としては、一般式(4)
〜(6)で表される化合物が、画像ディスクリミネーシ
ョンの点からみて好ましい。これらの化合物は、本発明
の一般式(1)または(2)で表される化合物が、銀現
像によって酸化体に変化し、この酸化体により、クロス
酸化されうる化合物である。さらに、この際に生じた一
般式(4)〜(6)で表される化合物の酸化体は、カプ
ラーとカップリング反応することによって色素画像を形
成し得るものである。
られる発色画像形成用の還元剤としては、一般式(4)
〜(6)で表される化合物が、画像ディスクリミネーシ
ョンの点からみて好ましい。これらの化合物は、本発明
の一般式(1)または(2)で表される化合物が、銀現
像によって酸化体に変化し、この酸化体により、クロス
酸化されうる化合物である。さらに、この際に生じた一
般式(4)〜(6)で表される化合物の酸化体は、カプ
ラーとカップリング反応することによって色素画像を形
成し得るものである。
【0044】まず、一般式(4)で表される化合物につ
いて詳細に説明する。式中、R11〜R14は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボ
ンアミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスル
ホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル
基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリ
ールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アル
キルカルボニル基、アリールカルボニル基、またはアシ
ルオキシ基を表す。ハロゲン原子としては、クロル基、
ブロム基等が、アルキル基としては、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等
が、アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシ
リル基等が、アルキルカルボンアミド基としては、アセ
チルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロイルアミ
ノ基等が、アリールカルボンアミド基としては、ベンゾ
イルアミノ基等が、アルキルスルホンアミド基として
は、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミ
ノ基等が、アリールスルホンアミド基としては、ベンゼ
ンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基等
が、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、
ブトキシ基等が、アリールオキシ基としては、フェノキ
シ基等が、アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エ
チルチオ基、ブチルチオ基等が、アリールチオ基として
は、フェニルチオ基、トリルチオ基等が、アルキルカル
バモイル基としては、メチルカルバモイル基、ジメチル
カルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカル
バモイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジノカル
バモイル基、モルホリノカルバモイル基等が、アリール
カルバモイル基としては、フェニルカルバモイル基、メ
チルフェニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモ
イル基、ベンジルフェニルカルバモイル基等が、アルキ
ルスルファモイル基としては、メチルスルファモイル
基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル
基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファモイ
ル基、ピペリジノスルファモイル基、モルホリノスルフ
ァモイル基等が、アリールスルファモイル基としては、
フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファモ
イル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジルフ
ェニルスルファモイル基等が、アルキルスルホニル基と
しては、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基等
が、アリールスルホニル基としては、フェニルスルホニ
ル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエン
スルホニル基等が、アルコキシカルボニル基としては、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基等が、アリールオキシカルボニル基とし
ては、フェノキシカルボニル基等が、アルキルカルボニ
ル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイ
ル基等が、アリールカルボニル基としては、ベンゾイル
基、アルキルベンゾイル基等が、またはアシルオキシ基
としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、
ブチロイルオキシ基が挙げられる。
いて詳細に説明する。式中、R11〜R14は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルカルボ
ンアミド基、アリールカルボンアミド基、アルキルスル
ホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル
基、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基、アリ
ールスルファモイル基、スルファモイル基、シアノ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アル
キルカルボニル基、アリールカルボニル基、またはアシ
ルオキシ基を表す。ハロゲン原子としては、クロル基、
ブロム基等が、アルキル基としては、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等
が、アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシ
リル基等が、アルキルカルボンアミド基としては、アセ
チルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロイルアミ
ノ基等が、アリールカルボンアミド基としては、ベンゾ
イルアミノ基等が、アルキルスルホンアミド基として
は、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミ
ノ基等が、アリールスルホンアミド基としては、ベンゼ
ンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基等
が、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、
ブトキシ基等が、アリールオキシ基としては、フェノキ
シ基等が、アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エ
チルチオ基、ブチルチオ基等が、アリールチオ基として
は、フェニルチオ基、トリルチオ基等が、アルキルカル
バモイル基としては、メチルカルバモイル基、ジメチル
カルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカル
バモイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジノカル
バモイル基、モルホリノカルバモイル基等が、アリール
カルバモイル基としては、フェニルカルバモイル基、メ
チルフェニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモ
イル基、ベンジルフェニルカルバモイル基等が、アルキ
ルスルファモイル基としては、メチルスルファモイル
基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル
基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファモイ
ル基、ピペリジノスルファモイル基、モルホリノスルフ
ァモイル基等が、アリールスルファモイル基としては、
フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファモ
イル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジルフ
ェニルスルファモイル基等が、アルキルスルホニル基と
しては、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基等
が、アリールスルホニル基としては、フェニルスルホニ
ル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエン
スルホニル基等が、アルコキシカルボニル基としては、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基等が、アリールオキシカルボニル基とし
ては、フェノキシカルボニル基等が、アルキルカルボニ
ル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイ
ル基等が、アリールカルボニル基としては、ベンゾイル
基、アルキルベンゾイル基等が、またはアシルオキシ基
としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、
ブチロイルオキシ基が挙げられる。
【0045】R11〜R14の中で、R12および/またはR
14は、水素原子以外の置換基であると好ましい。また、
R11〜R14のハメット定数σp値の合計は、0以上とな
ることが好ましい。R15は置換または無置換の、アルキ
ル基、アリール基、または複素環基を表す。置換または
無置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、ブ
チル基、オクチル基、ラウリル基、セチル基、ステアリ
ル基等が、置換または無置換のアリール基としては、フ
ェニル基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェニ
ル基、ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリク
ロロフェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプ
ロピルフェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、
3,5−ジ−(メトキシカルボニル)フェニル基等が、
置換または無置換の複素環基としては、ピリジル基等が
挙げられる。Qは−CO−、−SO2 −、−COO−、
−SO2 O−、−CONR19−、−SO2 NR19−、−
PO(R20)−、−PO(R20)O−、−PO(R20)
NR19−のいずれかを表す。ここでR19は水素原子、ア
ルキル基、アリール基のいずれかであり、R20はアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルキルアミノ基、アリールアミノ基のいずれかであ
る。Qは好ましくは−SO2 −であり、R15は好ましく
は置換または無置換のアリール基である。中でも、Qに
連結した連結位に対して、そのo−位に置換基を有する
アリール基が特に好ましい。
14は、水素原子以外の置換基であると好ましい。また、
R11〜R14のハメット定数σp値の合計は、0以上とな
ることが好ましい。R15は置換または無置換の、アルキ
ル基、アリール基、または複素環基を表す。置換または
無置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、ブ
チル基、オクチル基、ラウリル基、セチル基、ステアリ
ル基等が、置換または無置換のアリール基としては、フ
ェニル基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェニ
ル基、ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリク
ロロフェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプ
ロピルフェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、
3,5−ジ−(メトキシカルボニル)フェニル基等が、
置換または無置換の複素環基としては、ピリジル基等が
挙げられる。Qは−CO−、−SO2 −、−COO−、
−SO2 O−、−CONR19−、−SO2 NR19−、−
PO(R20)−、−PO(R20)O−、−PO(R20)
NR19−のいずれかを表す。ここでR19は水素原子、ア
ルキル基、アリール基のいずれかであり、R20はアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルキルアミノ基、アリールアミノ基のいずれかであ
る。Qは好ましくは−SO2 −であり、R15は好ましく
は置換または無置換のアリール基である。中でも、Qに
連結した連結位に対して、そのo−位に置換基を有する
アリール基が特に好ましい。
【0046】次に、一般式(5)で表される化合物につ
いて詳細に説明する。式中、Zは芳香環を形成する原子
群を表し、複素芳香環も含まれる。Zによって形成され
る芳香環は、本化合物に銀現像活性を付与するため、十
分に電子吸引的であることが必要である。このため、Z
は、含窒素芳香環、あるいは、ベンゼン環等に電子吸引
性基を導入したような芳香環が好ましく使用される。含
窒素芳香環としては、ピリジン環、ピラジン環、ピリミ
ジン環、キノリン環、キノキサリン環等が挙げられる。
Zによって形成される芳香環がベンゼン環の場合、その
置換基としては、アルキルスルホニル基(例えばメタン
スルホニル基、エタンスルホニル基)、ハロゲン原子
(例えばクロル基、ブロム基)、アルキルカルバモイル
基(例えばメチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイ
ル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル
基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジノカルバモイル
基、モルホリノカルバモイル基)、アリールカルバモイ
ル基(例えばフェニルカルバモイル基、メチルフェニル
カルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル基、ベン
ジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル基、アル
キルスルファモイル基(例えばメチルスルファモイル
基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル
基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファモイ
ル基、ピペリジノスルファモイル基、モルホリノスルフ
ァモイル基)、アリールスルファモイル基(例えばフェ
ニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファモイル
基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジルフェニ
ルスルファモイル基)、スルファモイル基、シアノ基、
アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、エ
タンスルホニル基)、アリールスルホニル基(例えばフ
ェニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル
基、p−トルエンスルホニル基)、アルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、ブトキシカルボニル基)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニル基)、アルキルカ
ルボニル基(例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチ
ロイル基)、またはアリールカルボニル基(例えばベン
ゾイル基、アルキルベンゾイル基)等が挙げられる。Z
は、これらの置換基により複数置換されていてもよい
が、置換基のハメット定数σ値の合計は、1以上となる
ことが好ましい。Qは一般式(4)と同様であるが、中
でも、−CONH−が好ましい。また、R15も一般式
(4)と同様であるが、中でも、アルキル基が特に好ま
しい。
いて詳細に説明する。式中、Zは芳香環を形成する原子
群を表し、複素芳香環も含まれる。Zによって形成され
る芳香環は、本化合物に銀現像活性を付与するため、十
分に電子吸引的であることが必要である。このため、Z
は、含窒素芳香環、あるいは、ベンゼン環等に電子吸引
性基を導入したような芳香環が好ましく使用される。含
窒素芳香環としては、ピリジン環、ピラジン環、ピリミ
ジン環、キノリン環、キノキサリン環等が挙げられる。
Zによって形成される芳香環がベンゼン環の場合、その
置換基としては、アルキルスルホニル基(例えばメタン
スルホニル基、エタンスルホニル基)、ハロゲン原子
(例えばクロル基、ブロム基)、アルキルカルバモイル
基(例えばメチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイ
ル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル
基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジノカルバモイル
基、モルホリノカルバモイル基)、アリールカルバモイ
ル基(例えばフェニルカルバモイル基、メチルフェニル
カルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル基、ベン
ジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル基、アル
キルスルファモイル基(例えばメチルスルファモイル
基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル
基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファモイ
ル基、ピペリジノスルファモイル基、モルホリノスルフ
ァモイル基)、アリールスルファモイル基(例えばフェ
ニルスルファモイル基、メチルフェニルスルファモイル
基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジルフェニ
ルスルファモイル基)、スルファモイル基、シアノ基、
アルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、エ
タンスルホニル基)、アリールスルホニル基(例えばフ
ェニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル
基、p−トルエンスルホニル基)、アルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、ブトキシカルボニル基)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニル基)、アルキルカ
ルボニル基(例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチ
ロイル基)、またはアリールカルボニル基(例えばベン
ゾイル基、アルキルベンゾイル基)等が挙げられる。Z
は、これらの置換基により複数置換されていてもよい
が、置換基のハメット定数σ値の合計は、1以上となる
ことが好ましい。Qは一般式(4)と同様であるが、中
でも、−CONH−が好ましい。また、R15も一般式
(4)と同様であるが、中でも、アルキル基が特に好ま
しい。
【0047】次に、一般式(6)で表される化合物につ
いて述べる。式中、R16は置換あるいは無置換のアルキ
ル基を表す。例えば、メチル基、エチル基等が挙げられ
る。Xは酸素原子、硫黄原子、セレン原子、または3級
窒素原子を表す。3級窒素原子はエチル基、イソプロピ
ル基等のアルキル基によって置換されている。中でも、
Xは、アルキル基によって置換された3級窒素原子であ
ると好ましい。R17、R18は水素原子、または置換基を
表し、R17、R18が一つの二重結合を形成していても、
互いに結合して環を形成してもよい。R17、R18が置換
基である場合は、例えば、メチル基、エチル基等のアル
キル基、フェニル基等のアリール基、メトキシ基等のア
ルコキシ基等が挙げられる。またR17、R18が環を形成
している場合の環としては、シクロヘキシル環、ベンゼ
ン環等が挙げられる。Qは一般式(4)と同様である
が、中でも、−CONH−が好ましい。また、R15も一
般式(4)と同様であるが、中でも、R15はアルキル基
またはアリール基が特に好ましい。
いて述べる。式中、R16は置換あるいは無置換のアルキ
ル基を表す。例えば、メチル基、エチル基等が挙げられ
る。Xは酸素原子、硫黄原子、セレン原子、または3級
窒素原子を表す。3級窒素原子はエチル基、イソプロピ
ル基等のアルキル基によって置換されている。中でも、
Xは、アルキル基によって置換された3級窒素原子であ
ると好ましい。R17、R18は水素原子、または置換基を
表し、R17、R18が一つの二重結合を形成していても、
互いに結合して環を形成してもよい。R17、R18が置換
基である場合は、例えば、メチル基、エチル基等のアル
キル基、フェニル基等のアリール基、メトキシ基等のア
ルコキシ基等が挙げられる。またR17、R18が環を形成
している場合の環としては、シクロヘキシル環、ベンゼ
ン環等が挙げられる。Qは一般式(4)と同様である
が、中でも、−CONH−が好ましい。また、R15も一
般式(4)と同様であるが、中でも、R15はアルキル基
またはアリール基が特に好ましい。
【0048】それぞれの化合物について、一般式(4)
ではR11〜R15、一般式(5)ではR15またはZ、一般
式(6)ではR16〜R18の、少なくとも1つには、炭素
数8以上のバラスト基が置換している。ここでいうバラ
スト基とは、油溶化基のことであり、油滴中にこれらの
化合物をとどめるはたらきを有する置換基である。炭素
数8以上のバラスト基の例としては、n−オクチル基、
ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、
2−エチルヘキシル基、2−ヘキシルデシル基等が挙げ
られる。
ではR11〜R15、一般式(5)ではR15またはZ、一般
式(6)ではR16〜R18の、少なくとも1つには、炭素
数8以上のバラスト基が置換している。ここでいうバラ
スト基とは、油溶化基のことであり、油滴中にこれらの
化合物をとどめるはたらきを有する置換基である。炭素
数8以上のバラスト基の例としては、n−オクチル基、
ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、
2−エチルヘキシル基、2−ヘキシルデシル基等が挙げ
られる。
【0049】以下に、一般式(4)〜(6)で表される
化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はもちろんこ
れによって限定されるものではない。
化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はもちろんこ
れによって限定されるものではない。
【0050】
【化22】
【0051】
【化23】
【0052】
【化24】
【0053】
【化25】
【0054】
【化26】
【0055】
【化27】
【0056】
【化28】
【0057】
【化29】
【0058】
【化30】
【0059】
【化31】
【0060】
【化32】
【0061】
【化33】
【0062】上記の化合物は、一般的に公知の方法で合
成することが可能である。以下に簡単な合成ルートを列
挙する。
成することが可能である。以下に簡単な合成ルートを列
挙する。
【0063】
【化34】
【0064】
【化35】
【0065】
【化36】
【0066】本発明において、カプラーは、画像形成に
寄与する色素供与性化合物として使用する。ここで使用
するカプラーは、4当量カプラーであっても2当量カプ
ラーであってもよい。カプラーの具体例は、4当量、2
当量の両者ともセオリー・オブ・ザ・フォトグラフィッ
ク・プロセス(4th.Ed.T.H.James編集
Macmillan,1977)291頁〜334
頁、および354頁〜361頁、特開昭58−1235
3号、同58−149046号、同58−149047
号、同59−11114号、同59−124399号、
同59−174835号、同59−231539号、同
59−231540号、同60−12951号、同60
−14242号、同60−23474号、同60−66
249号公報等に詳しく記載されている。本発明に好ま
しく使用されるカプラーの例を以下に列挙する。
寄与する色素供与性化合物として使用する。ここで使用
するカプラーは、4当量カプラーであっても2当量カプ
ラーであってもよい。カプラーの具体例は、4当量、2
当量の両者ともセオリー・オブ・ザ・フォトグラフィッ
ク・プロセス(4th.Ed.T.H.James編集
Macmillan,1977)291頁〜334
頁、および354頁〜361頁、特開昭58−1235
3号、同58−149046号、同58−149047
号、同59−11114号、同59−124399号、
同59−174835号、同59−231539号、同
59−231540号、同60−12951号、同60
−14242号、同60−23474号、同60−66
249号公報等に詳しく記載されている。本発明に好ま
しく使用されるカプラーの例を以下に列挙する。
【0067】本発明に好ましく使用されるカプラーとし
ては、以下の一般式(7)〜(18)に記載するような
構造の化合物がある。これらはそれぞれ一般に活性メチ
レン、ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナ
フトール、ピロロトリアゾールと総称される化合物であ
り、当該分野で公知の化合物である。
ては、以下の一般式(7)〜(18)に記載するような
構造の化合物がある。これらはそれぞれ一般に活性メチ
レン、ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナ
フトール、ピロロトリアゾールと総称される化合物であ
り、当該分野で公知の化合物である。
【0068】
【化37】
【0069】
【化38】
【0070】
【化39】
【0071】
【化40】
【0072】一般式(7)〜(10)は活性メチレン系
カプラーと称されるカプラーを表し、式中、R24は置換
基を有してもよいアシル基、シアノ基、ニトロ基、アリ
ール基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基で
ある。中でも、アシル基、シアノ基、カルバモイル基、
アルコキシカルボニル基が好ましい。
カプラーと称されるカプラーを表し、式中、R24は置換
基を有してもよいアシル基、シアノ基、ニトロ基、アリ
ール基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基で
ある。中でも、アシル基、シアノ基、カルバモイル基、
アルコキシカルボニル基が好ましい。
【0073】一般式(7)〜(10)において、R25は
置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、または
ヘテロ環基である。一般式(10)において、R26は置
換基を有してもよいアリール基またはヘテロ環基であ
る。R24、R25、R26が置換基を有している場合の置換
基としては、例えばアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、アシルアミノ
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、水酸
基、スルホ基等、種々の置換基を挙げることができる。
置換基を有してもよいアルキル基、アリール基、または
ヘテロ環基である。一般式(10)において、R26は置
換基を有してもよいアリール基またはヘテロ環基であ
る。R24、R25、R26が置換基を有している場合の置換
基としては、例えばアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、アシルアミノ
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、水酸
基、スルホ基等、種々の置換基を挙げることができる。
【0074】一般式(7)〜(10)において、Lは水
素原子または発色画像形成用還元剤の酸化体とのカップ
リング反応により脱離可能な基である。Lの例として、
カルボキシル基、ホルミル基、ハロゲン原子(例えば臭
素、ヨウ素)、カルバモイル基、置換基を有するメチレ
ン基(置換基としては、アリール基、スルホンアミド
基、カルボンアミド基、アルコキシ基、アミノ基、水酸
基等)、アシル基、スルホ基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキル
スルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アシルオキシ基、
アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルファモイル
オキシ基、N置換ヘテロ環基等が挙げられる。この中で
も特にハロゲン原子、S原子、O原子を離脱原子として
有する離脱基が特に好ましい。
素原子または発色画像形成用還元剤の酸化体とのカップ
リング反応により脱離可能な基である。Lの例として、
カルボキシル基、ホルミル基、ハロゲン原子(例えば臭
素、ヨウ素)、カルバモイル基、置換基を有するメチレ
ン基(置換基としては、アリール基、スルホンアミド
基、カルボンアミド基、アルコキシ基、アミノ基、水酸
基等)、アシル基、スルホ基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキル
スルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アシルオキシ基、
アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルファモイル
オキシ基、N置換ヘテロ環基等が挙げられる。この中で
も特にハロゲン原子、S原子、O原子を離脱原子として
有する離脱基が特に好ましい。
【0075】一般式(7)〜(10)において、R24と
R25、R24とR26は互いに結合して環を形成してもよ
い。
R25、R24とR26は互いに結合して環を形成してもよ
い。
【0076】一般式(11)は5−ピラゾロン系マゼン
タカプラーと称されるカプラーを表し、式中、R27は置
換基を有していてもよいアルキル基、アリール基、アシ
ル基、またはカルバモイル基を表す。置換基としては、
R24、R25、R26が置換基を有している場合の置換基と
同様である。R28はフェニル基または1個以上のハロゲ
ン原子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、アルコ
キシカルボニル基、またはアシルアミノ基が置換したフ
ェニル基を表す。Lについては一般式(7)〜(10)
と同様である。
タカプラーと称されるカプラーを表し、式中、R27は置
換基を有していてもよいアルキル基、アリール基、アシ
ル基、またはカルバモイル基を表す。置換基としては、
R24、R25、R26が置換基を有している場合の置換基と
同様である。R28はフェニル基または1個以上のハロゲ
ン原子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、アルコ
キシカルボニル基、またはアシルアミノ基が置換したフ
ェニル基を表す。Lについては一般式(7)〜(10)
と同様である。
【0077】一般式(11)で表される5−ピラゾロン
系マゼンタカプラーの中でも、R27がアリール基または
アシル基、R28が1個以上のハロゲン原子が置換したフ
ェニル基のものが好ましい。
系マゼンタカプラーの中でも、R27がアリール基または
アシル基、R28が1個以上のハロゲン原子が置換したフ
ェニル基のものが好ましい。
【0078】これら好ましい基について詳しく述べる
と、R27はフェニル、2−クロロフェニル、2−メトキ
シフェニル、2−クロロ−5−テトラデカンアミドフェ
ニル、2−クロロ−5−(3−オクタデセニル−1−ス
クシンイミド)フェニル、2−クロロ−5−オクタデシ
ルスルホンアミドフェニルまたは2−クロロ−5−〔2
−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)テト
ラデカンアミド〕フェニル等のアリール基、またはアセ
チル、ピバロイル、テトラデカノイル、2−(2,4−
ジ−t−ペンチルフェノキシ)アセチル、2−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブタノイル、ベンゾイ
ル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシアセトア
ジド)ベンゾイル等のアシル基であり、これらの基はさ
らに置換基を有してもよく、それらは炭素原子、酸素原
子、窒素原子、またはイオウ原子で連結する有機置換基
またはハロゲン原子である。R28は2,4,6−トリク
ロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2−クロロ
フェニル基等の置換フェニル基が好ましい。
と、R27はフェニル、2−クロロフェニル、2−メトキ
シフェニル、2−クロロ−5−テトラデカンアミドフェ
ニル、2−クロロ−5−(3−オクタデセニル−1−ス
クシンイミド)フェニル、2−クロロ−5−オクタデシ
ルスルホンアミドフェニルまたは2−クロロ−5−〔2
−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)テト
ラデカンアミド〕フェニル等のアリール基、またはアセ
チル、ピバロイル、テトラデカノイル、2−(2,4−
ジ−t−ペンチルフェノキシ)アセチル、2−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブタノイル、ベンゾイ
ル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシアセトア
ジド)ベンゾイル等のアシル基であり、これらの基はさ
らに置換基を有してもよく、それらは炭素原子、酸素原
子、窒素原子、またはイオウ原子で連結する有機置換基
またはハロゲン原子である。R28は2,4,6−トリク
ロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2−クロロ
フェニル基等の置換フェニル基が好ましい。
【0079】一般式(12)はピラゾロアゾール系カプ
ラーと称されるカプラーを表し、式中、R29は水素原子
または置換基を表す。Vは窒素原子を2〜4個含む5員
のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表
し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有しても
よい。Lについては一般式(7)〜(10)と同様であ
る。
ラーと称されるカプラーを表し、式中、R29は水素原子
または置換基を表す。Vは窒素原子を2〜4個含む5員
のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表
し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有しても
よい。Lについては一般式(7)〜(10)と同様であ
る。
【0080】一般式(12)で表されるピラゾロアゾー
ル系カプラーの中でも、発色色素の吸収特性の点で、米
国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ〔1,
2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,450,654
号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリ
アゾール類、米国特許第3,725,067号に記載の
ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール類
が好ましく、光堅牢性の点で、これらのうちピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール類が好まし
い。
ル系カプラーの中でも、発色色素の吸収特性の点で、米
国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ〔1,
2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,450,654
号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリ
アゾール類、米国特許第3,725,067号に記載の
ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール類
が好ましく、光堅牢性の点で、これらのうちピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール類が好まし
い。
【0081】置換基R29、LおよびVで表されるアゾー
ル環の置換基の詳細については、例えば米国特許第4,
540,654号明細書の第2カラム第41行〜第8カ
ラム第27行に記載されている。好ましくは特開昭61
−65245号公報に記載されているような分岐アルキ
ル基がピラゾロトリアゾール基の2,3または6位に直
結したピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−652
45号公報に記載されている分子内にスルホンアミド基
を含んだピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−14
7254号公報に記載されるアルコキシフェニルスルホ
ンアミドバラスト基をもつピラゾロアゾールカプラー、
特開昭62−209457号公報もしくは同63−30
7453号公報に記載されている6位にアルコキシ基や
アリールオキシ基をもつピラゾロトリアゾールカプラ
ー、および特願平1−22279号公報に記載される分
子内にカルボンアミド基をもつピラゾロトリアゾールカ
プラーである。
ル環の置換基の詳細については、例えば米国特許第4,
540,654号明細書の第2カラム第41行〜第8カ
ラム第27行に記載されている。好ましくは特開昭61
−65245号公報に記載されているような分岐アルキ
ル基がピラゾロトリアゾール基の2,3または6位に直
結したピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−652
45号公報に記載されている分子内にスルホンアミド基
を含んだピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−14
7254号公報に記載されるアルコキシフェニルスルホ
ンアミドバラスト基をもつピラゾロアゾールカプラー、
特開昭62−209457号公報もしくは同63−30
7453号公報に記載されている6位にアルコキシ基や
アリールオキシ基をもつピラゾロトリアゾールカプラ
ー、および特願平1−22279号公報に記載される分
子内にカルボンアミド基をもつピラゾロトリアゾールカ
プラーである。
【0082】一般式(13)、(14)はそれぞれフェ
ノール系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカ
プラーであり、式中、R30は水素原子または−NHCO
R32、−SO2 NR32R33、−NHSO2 R32、−NH
COR32、−NHCOR32R33、−NHSO2 NR32R
33から選ばれる基を表す。R32、R33は水素原子または
置換基を表す。一般式(13)、(14)において、R
31は置換基を表し、iは0〜2から選ばれる整数、jは
0〜4から選ばれる整数を表す。Lについては一般式
(7)〜(10)と同様である。R31〜R33としては、
前記R24〜R26の置換基として述べたものが挙げられ
る。
ノール系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカ
プラーであり、式中、R30は水素原子または−NHCO
R32、−SO2 NR32R33、−NHSO2 R32、−NH
COR32、−NHCOR32R33、−NHSO2 NR32R
33から選ばれる基を表す。R32、R33は水素原子または
置換基を表す。一般式(13)、(14)において、R
31は置換基を表し、iは0〜2から選ばれる整数、jは
0〜4から選ばれる整数を表す。Lについては一般式
(7)〜(10)と同様である。R31〜R33としては、
前記R24〜R26の置換基として述べたものが挙げられ
る。
【0083】一般式(13)で表されるフェノール系カ
プラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,
929号、同第2,801,171号、同第2,77
2,162号、同第2,895,826号、同第3,7
72,002号等に記載の2−アルキルアミノ−5−ア
ルキルフェノール系、米国特許第2,772,162
号、同第3,758,308号、同第4,126,39
6号、同第4,334,011号、同第4,327,1
73号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭
59−166956号公報等に記載の2,5−ジアシル
アミノフェノール系、米国特許第3,446,622
号、同第4,333,999号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号等に記載の2−フェニ
ルウレイド−5−アシルアミノフェノール系等を挙げる
ことができる。
プラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,
929号、同第2,801,171号、同第2,77
2,162号、同第2,895,826号、同第3,7
72,002号等に記載の2−アルキルアミノ−5−ア
ルキルフェノール系、米国特許第2,772,162
号、同第3,758,308号、同第4,126,39
6号、同第4,334,011号、同第4,327,1
73号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭
59−166956号公報等に記載の2,5−ジアシル
アミノフェノール系、米国特許第3,446,622
号、同第4,333,999号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号等に記載の2−フェニ
ルウレイド−5−アシルアミノフェノール系等を挙げる
ことができる。
【0084】一般式(14)で表されるナフトールカプ
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,474,2
93号、同第4,052,212号、同第4,146,
396号、同第4,228,233号、同第4,29
6,200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフト
ール系および米国特許4,690,889号等に記載の
2−カルバモイル−5−アミド−1−フトール系等を挙
げることができる。
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,474,2
93号、同第4,052,212号、同第4,146,
396号、同第4,228,233号、同第4,29
6,200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフト
ール系および米国特許4,690,889号等に記載の
2−カルバモイル−5−アミド−1−フトール系等を挙
げることができる。
【0085】一般式(15)〜(18)はピロロトリア
ゾールと称されるカプラーであり、R42、R43、R44は
水素原子または置換基を表す。Lについては一般式
(7)〜(10)と同様である。R42、R43、R44の置
換基としては、前記R24〜R26の置換基として述べたも
のが挙げられる。一般式(15)〜(18)で表される
ピロロトリアゾール系カプラーの好ましい例としては、
欧州特許第488,248A1号、同第491,197
A1号、同第545,300号に記載の、R42、R43の
少なくとも一方が電子吸引基であるカプラーが挙げられ
る。
ゾールと称されるカプラーであり、R42、R43、R44は
水素原子または置換基を表す。Lについては一般式
(7)〜(10)と同様である。R42、R43、R44の置
換基としては、前記R24〜R26の置換基として述べたも
のが挙げられる。一般式(15)〜(18)で表される
ピロロトリアゾール系カプラーの好ましい例としては、
欧州特許第488,248A1号、同第491,197
A1号、同第545,300号に記載の、R42、R43の
少なくとも一方が電子吸引基であるカプラーが挙げられ
る。
【0086】その他、縮環フェノール、イミダゾール、
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といった構造を有
するカプラーが使用できる。縮環フェノール系カプラー
としては、米国特許第4,327,173号、同第4,
564,586号、同第4,904,575号等に記載
のカプラーが使用できる。イミダゾール系カプラーとし
ては、米国特許第4,818,672号、同第5,05
1,347号等に記載のカプラーが使用できる。ピロー
ル系カプラーとしては特開平4−188137号、同4
−190347号公報等に記載のカプラーが使用でき
る。3−ヒドロキシピリジン系カプラーとしては特開平
1−315736号公報等に記載のカプラーが使用でき
る。活性メチン系カプラーとしては米国特許第5,10
4,783号、同第5,162,196号等に記載のカ
プラーが使用できる。5,5−縮環複素環系カプラーと
しては、米国特許第5,164,289号に記載のピロ
ロピラゾール系カプラー、特開平4−174429号公
報に記載のピロロイミダゾール系カプラー等が使用でき
る。5,6−縮環複素環系カプラーとしては、米国特許
第4,950,585号に記載のピラゾロピリミジン系
カプラー、特開平4−204730号公報に記載のピロ
ロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,700号
に記載のカプラー等が使用できる。
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といった構造を有
するカプラーが使用できる。縮環フェノール系カプラー
としては、米国特許第4,327,173号、同第4,
564,586号、同第4,904,575号等に記載
のカプラーが使用できる。イミダゾール系カプラーとし
ては、米国特許第4,818,672号、同第5,05
1,347号等に記載のカプラーが使用できる。ピロー
ル系カプラーとしては特開平4−188137号、同4
−190347号公報等に記載のカプラーが使用でき
る。3−ヒドロキシピリジン系カプラーとしては特開平
1−315736号公報等に記載のカプラーが使用でき
る。活性メチン系カプラーとしては米国特許第5,10
4,783号、同第5,162,196号等に記載のカ
プラーが使用できる。5,5−縮環複素環系カプラーと
しては、米国特許第5,164,289号に記載のピロ
ロピラゾール系カプラー、特開平4−174429号公
報に記載のピロロイミダゾール系カプラー等が使用でき
る。5,6−縮環複素環系カプラーとしては、米国特許
第4,950,585号に記載のピラゾロピリミジン系
カプラー、特開平4−204730号公報に記載のピロ
ロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,700号
に記載のカプラー等が使用できる。
【0087】本発明には前述のカプラー以外に、西独特
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,501,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同64−32261号、特
開平2−297547号、同2−44340号、同2−
110555号、同3−7938号、同3−16044
0号、同3−172839号、同4−172447号、
同4−179949号、同4−182645号、同4−
184437号、同4−188138号、同4−188
139号、同4−194847号、同4−204532
号、同4−204731号、同4−204732号公報
等に記載されているカプラーも使用できる。
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,501,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同64−32261号、特
開平2−297547号、同2−44340号、同2−
110555号、同3−7938号、同3−16044
0号、同3−172839号、同4−172447号、
同4−179949号、同4−182645号、同4−
184437号、同4−188138号、同4−188
139号、同4−194847号、同4−204532
号、同4−204731号、同4−204732号公報
等に記載されているカプラーも使用できる。
【0088】本発明に使用できるカプラーの具体例を以
下に示す。カプラーとしては、4当量カプラー、2当量
カプラーの順に列挙する。本発明はもちろんこれによっ
て限定されるわけではない。
下に示す。カプラーとしては、4当量カプラー、2当量
カプラーの順に列挙する。本発明はもちろんこれによっ
て限定されるわけではない。
【0089】
【化41】
【0090】
【化42】
【0091】
【化43】
【0092】
【化44】
【0093】
【化45】
【0094】
【化46】
【0095】
【化47】
【0096】
【化48】
【0097】
【化49】
【0098】
【化50】
【0099】
【化51】
【0100】
【化52】
【0101】
【化53】
【0102】
【化54】
【0103】
【化55】
【0104】
【化56】
【0105】
【化57】
【0106】
【化58】
【0107】
【化59】
【0108】
【化60】
【0109】
【化61】
【0110】
【化62】
【0111】
【化63】
【0112】
【化64】
【0113】
【化65】
【0114】
【化66】
【0115】
【化67】
【0116】
【化68】
【0117】
【化69】
【0118】
【化70】
【0119】
【化71】
【0120】
【化72】
【0121】
【化73】
【0122】
【化74】
【0123】
【化75】
【0124】
【化76】
【0125】
【化77】
【0126】
【化78】
【0127】
【化79】
【0128】また、以下のような機能性カプラーを使用
しても良い。発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第 2,125,570号、欧州特許第 96,873
B号、西独特許第3,234,533号に記載のものが
好ましい。発色色素の不要な吸収を補正するためのカプ
ラーとして、欧州特許第456,257A1号に記載の
イエローカラードシアンカプラー、該欧州特許に記載の
イエローカラードマゼンタカプラー、米国特許第4,8
33,069号に記載のマゼンタカラードシアンカプラ
ー、米国特許第4,837,136号の(2)、WO9
2/11575のクレーム1の式(A)で表わされる無
色のマスキングカプラー(特に36−45頁の例示化合
物)を用いることができる。
しても良い。発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第 2,125,570号、欧州特許第 96,873
B号、西独特許第3,234,533号に記載のものが
好ましい。発色色素の不要な吸収を補正するためのカプ
ラーとして、欧州特許第456,257A1号に記載の
イエローカラードシアンカプラー、該欧州特許に記載の
イエローカラードマゼンタカプラー、米国特許第4,8
33,069号に記載のマゼンタカラードシアンカプラ
ー、米国特許第4,837,136号の(2)、WO9
2/11575のクレーム1の式(A)で表わされる無
色のマスキングカプラー(特に36−45頁の例示化合
物)を用いることができる。
【0129】発色画像形成用還元剤の酸化体と反応して
写真的に有用な化合物残査を放出する化合物(カプラー
を含む)としては、以下のものが挙げられる。 現像抑制剤放出化合物:欧州特許第378,236A1
号の11頁に記載の式(I)〜(IV)で表わされる化
合物、欧州特許第436,938A2号の7頁に記載の
式(I)で表わされる化合物、欧州特許第568,03
7A号の式(1)で表わされる化合物、欧州特許第44
0,195A2号の5〜6頁に記載の式(I)、(I
I)、(III)で表わされる化合物。 漂白促進剤放出化合物:欧州特許第310,125A2
号の5頁の式(I)、(I’)で表わされる化合物及び
特開平6−59411号公報の請求項1の式(I)で表
わされる化合物。 リガンド放出化合物:米国特許第4,555,478号
のクレーム1に記載のLIG−Xで表わされる化合物。 ロイコ色素放出化合物:米国特許第4,749,641
号のカラム3〜8の化合物1〜6 蛍光色素放出化合物:米国特許第4,774,181号
のクレーム1のCOUP−DYEで表わされる化合物。 現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物:米国特許第4,
656,123号のカラム3の式(1)、(2)、
(3)で表わされる化合物及び欧州特許第450,63
7A2号の75頁36〜38行目のExZK−2。 離脱して初めて色素となる基を放出する化合物:米国特
許第4,857,447号のクレーム1の式(I)で表
わされる化合物、特願平4−134523号公報の式
(1)で表わされる化合物、欧州特許第440,195
A2号の5、6頁に記載の式(I)(II)(III)
で表わされる化合物、特願平4−325564号公報の
請求項1の式(I)で表わされる化合物−リガンド放出
化合物、米国特許第4,555,478号のクレーム1
に記載のLIG−Xで表わされる化合物。
写真的に有用な化合物残査を放出する化合物(カプラー
を含む)としては、以下のものが挙げられる。 現像抑制剤放出化合物:欧州特許第378,236A1
号の11頁に記載の式(I)〜(IV)で表わされる化
合物、欧州特許第436,938A2号の7頁に記載の
式(I)で表わされる化合物、欧州特許第568,03
7A号の式(1)で表わされる化合物、欧州特許第44
0,195A2号の5〜6頁に記載の式(I)、(I
I)、(III)で表わされる化合物。 漂白促進剤放出化合物:欧州特許第310,125A2
号の5頁の式(I)、(I’)で表わされる化合物及び
特開平6−59411号公報の請求項1の式(I)で表
わされる化合物。 リガンド放出化合物:米国特許第4,555,478号
のクレーム1に記載のLIG−Xで表わされる化合物。 ロイコ色素放出化合物:米国特許第4,749,641
号のカラム3〜8の化合物1〜6 蛍光色素放出化合物:米国特許第4,774,181号
のクレーム1のCOUP−DYEで表わされる化合物。 現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物:米国特許第4,
656,123号のカラム3の式(1)、(2)、
(3)で表わされる化合物及び欧州特許第450,63
7A2号の75頁36〜38行目のExZK−2。 離脱して初めて色素となる基を放出する化合物:米国特
許第4,857,447号のクレーム1の式(I)で表
わされる化合物、特願平4−134523号公報の式
(1)で表わされる化合物、欧州特許第440,195
A2号の5、6頁に記載の式(I)(II)(III)
で表わされる化合物、特願平4−325564号公報の
請求項1の式(I)で表わされる化合物−リガンド放出
化合物、米国特許第4,555,478号のクレーム1
に記載のLIG−Xで表わされる化合物。
【0130】このような機能性カプラーは、先に述べた
発色に寄与するカプラーの0.05〜10倍モル、好ま
しくは0.1〜5倍モル用いることが好ましい。
発色に寄与するカプラーの0.05〜10倍モル、好ま
しくは0.1〜5倍モル用いることが好ましい。
【0131】一般式(1)、(2)で表される化合物を
銀現像用の還元剤として使用する場合、その塗布量は、
広い範囲を選択可能であるが、併用するカプラーや発色
画像形成用還元剤との関係でその添加量は変化しうる。
まず、発色画像形成に使用するカプラーは、その形成さ
れる色素のモル分子吸光係数にもよるが、通常、モル分
子吸光係数が500〜500,000の化合物の場合、
好ましくは0.001〜1,000mmol/m2 、さ
らに好ましくは0.05〜50mmol/m2である。
これに対し、発色画像形成用還元剤はカプラーに対し
て、0.01〜100モル倍、好ましくは0.05〜5
0モル倍、さらに好ましくは0.1〜10モル倍を使用
する。このとき、銀現像用の還元剤として使用する、一
般式(1)、(2)で表される化合物は、該発色画像形
成用還元剤に対して、0.001〜1,000モル倍、
好ましくは0.01〜100モル倍、さらに好ましくは
0.05〜10モル倍添加するのが適当である。
銀現像用の還元剤として使用する場合、その塗布量は、
広い範囲を選択可能であるが、併用するカプラーや発色
画像形成用還元剤との関係でその添加量は変化しうる。
まず、発色画像形成に使用するカプラーは、その形成さ
れる色素のモル分子吸光係数にもよるが、通常、モル分
子吸光係数が500〜500,000の化合物の場合、
好ましくは0.001〜1,000mmol/m2 、さ
らに好ましくは0.05〜50mmol/m2である。
これに対し、発色画像形成用還元剤はカプラーに対し
て、0.01〜100モル倍、好ましくは0.05〜5
0モル倍、さらに好ましくは0.1〜10モル倍を使用
する。このとき、銀現像用の還元剤として使用する、一
般式(1)、(2)で表される化合物は、該発色画像形
成用還元剤に対して、0.001〜1,000モル倍、
好ましくは0.01〜100モル倍、さらに好ましくは
0.05〜10モル倍添加するのが適当である。
【0132】銀現像用の還元剤、例えば、一般式
(1)、(2)で表される化合物の添加方法としては、
まず、カプラー、発色画像形成用還元剤等、他の油溶性
化合物、および高沸点有機溶媒(例えばリン酸アルキル
エステル、フタル酸アルキルエステル等)とを混合し
て、低沸点有機溶媒(例えば酢酸エチル、メチルエチル
ケトン等)に溶解し、当該分野で公知の乳化分散法を用
いて水に分散の後、添加することができる。また、特開
昭63−271339号公報に記載の固体分散法による
添加も可能である。一般式(1)、(2)で表される化
合物の、添加方法、添加する塗布層に制限はなく、カプ
ラー等とともに、同一塗布層に添加することも可能であ
るし、別々の塗布層に添加することも可能である。
(1)、(2)で表される化合物の添加方法としては、
まず、カプラー、発色画像形成用還元剤等、他の油溶性
化合物、および高沸点有機溶媒(例えばリン酸アルキル
エステル、フタル酸アルキルエステル等)とを混合し
て、低沸点有機溶媒(例えば酢酸エチル、メチルエチル
ケトン等)に溶解し、当該分野で公知の乳化分散法を用
いて水に分散の後、添加することができる。また、特開
昭63−271339号公報に記載の固体分散法による
添加も可能である。一般式(1)、(2)で表される化
合物の、添加方法、添加する塗布層に制限はなく、カプ
ラー等とともに、同一塗布層に添加することも可能であ
るし、別々の塗布層に添加することも可能である。
【0133】本発明に使用し得るハロゲン化銀は、ヨウ
臭化銀、臭化銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、塩化銀、ヨウ
塩臭化銀のいずれでもよい。ハロゲン化銀粒子の大きさ
は、同体積の球の直径で換算して0.1〜2μm、特に
0.2〜1.5μmが好ましい。本発明に用いるハロゲ
ン化銀粒子の形状は立方体、八面体あるいは14面体の
ような正常晶よりなる形状を有するもの、六角や矩形の
平板状の形状を有するもの双方を使用できるが、平板状
粒子を用いると好ましい。さらに、中でも、アスペクト
比2以上、好ましくは8以上、更に好ましくは12以上
の平板状粒子が好ましく、このような平板状粒子で全粒
子の投影面積の50%以上、好ましくは80%以上、さ
らには90%以上を占めるハロゲン化銀粒子が好まし
い。また、米国特許第5,494,789号、同5,5
03,970号、同5,503,971号、同5,53
6,632号等に記載されている粒子厚み0.07μよ
り薄い、さらに高アスペクト比のハロゲン化銀粒子も好
ましく用いることができる。また、米国特許第4,40
0,463号、同4,713,323号、同5,21
7,858号等に記載されている(111)面を主平面
として有する高塩化銀平板粒子、及び米国特許第5,2
64,337号、同5,292,632号、同5,31
0,635号等に記載されている(100)面を主平面
とする高塩化銀平板粒子も好ましく用いることができ
る。
臭化銀、臭化銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、塩化銀、ヨウ
塩臭化銀のいずれでもよい。ハロゲン化銀粒子の大きさ
は、同体積の球の直径で換算して0.1〜2μm、特に
0.2〜1.5μmが好ましい。本発明に用いるハロゲ
ン化銀粒子の形状は立方体、八面体あるいは14面体の
ような正常晶よりなる形状を有するもの、六角や矩形の
平板状の形状を有するもの双方を使用できるが、平板状
粒子を用いると好ましい。さらに、中でも、アスペクト
比2以上、好ましくは8以上、更に好ましくは12以上
の平板状粒子が好ましく、このような平板状粒子で全粒
子の投影面積の50%以上、好ましくは80%以上、さ
らには90%以上を占めるハロゲン化銀粒子が好まし
い。また、米国特許第5,494,789号、同5,5
03,970号、同5,503,971号、同5,53
6,632号等に記載されている粒子厚み0.07μよ
り薄い、さらに高アスペクト比のハロゲン化銀粒子も好
ましく用いることができる。また、米国特許第4,40
0,463号、同4,713,323号、同5,21
7,858号等に記載されている(111)面を主平面
として有する高塩化銀平板粒子、及び米国特許第5,2
64,337号、同5,292,632号、同5,31
0,635号等に記載されている(100)面を主平面
とする高塩化銀平板粒子も好ましく用いることができ
る。
【0134】感光性ハロゲン化銀は、銀換算で0.05
〜20g/m2 、好ましくは0.1〜10g/m2 用い
る。
〜20g/m2 、好ましくは0.1〜10g/m2 用い
る。
【0135】本発明に用いられるバインダーとしては、
親水性のものが好ましく、その例としては前項に記載の
リサーチ・ディスクロージャーおよび特開昭64−1
3、546号公報の71〜75ページに記載されている
ものが挙げられる。その中ではゼラチン及びゼラチンと
他の水溶性バインダー、例えばポリビニルアルコール、
変成ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、アクリ
ルアミド重合体等の組み合わせが好ましい。ゼラチンの
含有量としては、50%〜100%、好ましくは70%
〜100%である。バインダーの塗布量は1〜20g/
m2 、好ましくは2〜15g/m2 、更に好ましくは3
〜12g/m2 が適当である。
親水性のものが好ましく、その例としては前項に記載の
リサーチ・ディスクロージャーおよび特開昭64−1
3、546号公報の71〜75ページに記載されている
ものが挙げられる。その中ではゼラチン及びゼラチンと
他の水溶性バインダー、例えばポリビニルアルコール、
変成ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、アクリ
ルアミド重合体等の組み合わせが好ましい。ゼラチンの
含有量としては、50%〜100%、好ましくは70%
〜100%である。バインダーの塗布量は1〜20g/
m2 、好ましくは2〜15g/m2 、更に好ましくは3
〜12g/m2 が適当である。
【0136】ハロゲン化銀、バインダー等を含有する乳
剤には、化学増感または分光増感を施すと好ましい。化
学増感の方法としては、硫黄、セレンあるいはテルル化
合物を用いるカルコゲン増感法、金、白金、イリジウム
等を用いる貴金属増感法、あるいは、粒子形成中に適度
な還元性を有する化合物を用いて、還元性の銀核を導入
することで高感度を得る、いわゆる還元増感法を単独に
あるいは種々組み合わせて用いることができる。分光増
感の方法としては、ハロゲン化銀粒子と共に、ハロゲン
化銀粒子に吸着してそれ自身の吸収波長域に感度を持た
せる、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン
色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラー色素、ヘミ
シアニン色素、スチリル色素あるいはヘミオキソノール
色素等のいわゆる分光増感色素を単独または複数併用す
る方法等がある。また、強色増感剤と共に用いても好ま
しい。
剤には、化学増感または分光増感を施すと好ましい。化
学増感の方法としては、硫黄、セレンあるいはテルル化
合物を用いるカルコゲン増感法、金、白金、イリジウム
等を用いる貴金属増感法、あるいは、粒子形成中に適度
な還元性を有する化合物を用いて、還元性の銀核を導入
することで高感度を得る、いわゆる還元増感法を単独に
あるいは種々組み合わせて用いることができる。分光増
感の方法としては、ハロゲン化銀粒子と共に、ハロゲン
化銀粒子に吸着してそれ自身の吸収波長域に感度を持た
せる、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン
色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラー色素、ヘミ
シアニン色素、スチリル色素あるいはヘミオキソノール
色素等のいわゆる分光増感色素を単独または複数併用す
る方法等がある。また、強色増感剤と共に用いても好ま
しい。
【0137】ハロゲン化銀を含有する乳剤には、カブリ
を防止したり、保存時の安定性を高める目的でアザイン
デン類、トリアゾール類、テトラゾール類、プリン類等
の含窒素複素環化合物類、メルカプトテトラゾール類、
メルカプトトリアゾール類、メルカプトイミダゾール
類、メルカプトチアジアゾール類等のメルカプト化合物
類等の種々の安定剤を添加することが好ましい。ハロゲ
ン化銀乳剤用の写真用添加剤は、リサーチ・ディスクロ
ージャー誌No17643(1978年12月)、同N
o18716号(1979年11月)、同No3071
05号(1989年11月)、同No38957号(1
996年9月号)に記載されているものを好ましく用い
ることができる。
を防止したり、保存時の安定性を高める目的でアザイン
デン類、トリアゾール類、テトラゾール類、プリン類等
の含窒素複素環化合物類、メルカプトテトラゾール類、
メルカプトトリアゾール類、メルカプトイミダゾール
類、メルカプトチアジアゾール類等のメルカプト化合物
類等の種々の安定剤を添加することが好ましい。ハロゲ
ン化銀乳剤用の写真用添加剤は、リサーチ・ディスクロ
ージャー誌No17643(1978年12月)、同N
o18716号(1979年11月)、同No3071
05号(1989年11月)、同No38957号(1
996年9月号)に記載されているものを好ましく用い
ることができる。
【0138】感光部材は、通常3種以上の感色性の異な
る感光層から構成される。各感光層は少なくとも1層の
ハロゲン化銀乳剤層を含むが、典型的な例としては、実
質的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロ
ゲン化銀を含有する乳剤層からなる。該感光層は青色
光、緑色光、及び赤色光の何れかに感色性を有する単位
感光層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光部材に
おいては、一般に単位感光層の配列が、支持体側から順
に赤感光性層、緑感光性層、青感光性層の順に設置され
る。しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、
また、同一感色性の感光層中に異なる感光層が挟まれた
ような設置順をもとりうる。本発明に用いられる感光部
材は、少なくとも3種の感光層を有し、各々の感光層の
感光波長領域および発色画像形成用の還元剤とカプラー
とから形成される色素の吸収波長が互いに異なってい
る。感光層の膜厚の合計は1〜20μm、好ましくは3
〜15μmである。
る感光層から構成される。各感光層は少なくとも1層の
ハロゲン化銀乳剤層を含むが、典型的な例としては、実
質的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロ
ゲン化銀を含有する乳剤層からなる。該感光層は青色
光、緑色光、及び赤色光の何れかに感色性を有する単位
感光層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光部材に
おいては、一般に単位感光層の配列が、支持体側から順
に赤感光性層、緑感光性層、青感光性層の順に設置され
る。しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、
また、同一感色性の感光層中に異なる感光層が挟まれた
ような設置順をもとりうる。本発明に用いられる感光部
材は、少なくとも3種の感光層を有し、各々の感光層の
感光波長領域および発色画像形成用の還元剤とカプラー
とから形成される色素の吸収波長が互いに異なってい
る。感光層の膜厚の合計は1〜20μm、好ましくは3
〜15μmである。
【0139】感光部材には、感光層以外に、現像処理で
脱色可能な油溶性染料を含有する着色層である、イエロ
ーフィルター層、マゼンタフィルター層、及びアンチハ
レーション層を設けてもよい。それにより、例えば感光
層が支持体に最も近い側から赤色感光層、緑色感光層、
青色感光層の順に設けられている場合は、青色感光層と
緑色感光層の間にイエローフィルター層、緑色感光層と
赤色感光層の間にマゼンタ色フィルター層、赤色感光層
と支持体の間にシアン色フィルター層(アンチハレーシ
ョン層)を設けることができる。これらの着色層は感光
層(乳剤層)に直に接してもよく、またゼラチン等を含
有する中間層を介して接するように配置されていても良
い。染料の使用量は、それぞれの層の透過濃度が各々
青、緑、赤光に対し、0.03〜3.0、より好ましく
は0.1〜1.0になるように用いる。具体的には、染
料のε(吸光係数)及び分子量にもよるが0.005m
mol/m2 〜2.0mmol/m2 用いれば良く、よ
り好ましくは0.05mmol/m2 〜1.0mmol
/m2 である。
脱色可能な油溶性染料を含有する着色層である、イエロ
ーフィルター層、マゼンタフィルター層、及びアンチハ
レーション層を設けてもよい。それにより、例えば感光
層が支持体に最も近い側から赤色感光層、緑色感光層、
青色感光層の順に設けられている場合は、青色感光層と
緑色感光層の間にイエローフィルター層、緑色感光層と
赤色感光層の間にマゼンタ色フィルター層、赤色感光層
と支持体の間にシアン色フィルター層(アンチハレーシ
ョン層)を設けることができる。これらの着色層は感光
層(乳剤層)に直に接してもよく、またゼラチン等を含
有する中間層を介して接するように配置されていても良
い。染料の使用量は、それぞれの層の透過濃度が各々
青、緑、赤光に対し、0.03〜3.0、より好ましく
は0.1〜1.0になるように用いる。具体的には、染
料のε(吸光係数)及び分子量にもよるが0.005m
mol/m2 〜2.0mmol/m2 用いれば良く、よ
り好ましくは0.05mmol/m2 〜1.0mmol
/m2 である。
【0140】用いられる染料としては特願平8−329
124号公報に記載の環状のケトメチレン化合物(例え
ば2−ピラゾリン−5−オン、1,2,3,6−テトラ
ヒドロピリジン−2,6−ジオン、ロダニン、ヒダント
イン、チオヒダントイン、2,4−オキサゾリジンジオ
ン、イソオキサゾロン、バルビツール酸、チオバルビツ
ール酸、インダンジオン、ジオキソピラゾロピリジン、
ヒドロキシピリジン、ピラゾリジンジオン、2,5−ジ
ヒドロフラン−2−オン、ピロリン−2−オン)または
電子吸引性基によって挟まれたメチレン基(例えば−C
N、−SO2 R50、−COR50、−COOR50、−CO
N(R51)2 、ーSO2 N(R51)2 、ーC[ =C(C
N)2]R50、ーC[ =C(CN)2]N(R50)2 (R50
はアルキル基、アルケニル基、アリール基、シクロアル
キル基、複素環基を表わし、R51は水素原子またはR50
で挙げた基を表す)によって挟まれたメチレン基)を有
する化合物からなる酸性核、塩基性核(例えばピリジ
ン、キノリン、インドレニン、オキサゾール、イミダゾ
ール、チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダ
ゾール、ベンゾチアゾール、オキサゾリン、ナフトオキ
サゾール、ピロール)、アリール基(例えばフェニル
基、ナフチル基)及び複素環基(例えばピロール、イン
ドール、フラン、チオフェン、イミダゾール、ピラゾー
ル、インドリジン、キノリン、カルバゾール、フェノチ
アジン、フェノキサジン、インドリン、チアゾール、ピ
リジン、ピリダジン、チアジアジン、ピラン、チオピラ
ン、オキサジアゾール、ベンゾキノリン、チアジアゾー
ル、ピロロチアゾール、ピロロピリダジン、テトラゾー
ル、オキサゾール、クマリン、クロマン)のうちの2種
とメチン基からなる構造の化合物、或は(NC)2 C=
C(CN)−R52(R52はアリール基、または複素環基
を表す)が好ましい。
124号公報に記載の環状のケトメチレン化合物(例え
ば2−ピラゾリン−5−オン、1,2,3,6−テトラ
ヒドロピリジン−2,6−ジオン、ロダニン、ヒダント
イン、チオヒダントイン、2,4−オキサゾリジンジオ
ン、イソオキサゾロン、バルビツール酸、チオバルビツ
ール酸、インダンジオン、ジオキソピラゾロピリジン、
ヒドロキシピリジン、ピラゾリジンジオン、2,5−ジ
ヒドロフラン−2−オン、ピロリン−2−オン)または
電子吸引性基によって挟まれたメチレン基(例えば−C
N、−SO2 R50、−COR50、−COOR50、−CO
N(R51)2 、ーSO2 N(R51)2 、ーC[ =C(C
N)2]R50、ーC[ =C(CN)2]N(R50)2 (R50
はアルキル基、アルケニル基、アリール基、シクロアル
キル基、複素環基を表わし、R51は水素原子またはR50
で挙げた基を表す)によって挟まれたメチレン基)を有
する化合物からなる酸性核、塩基性核(例えばピリジ
ン、キノリン、インドレニン、オキサゾール、イミダゾ
ール、チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダ
ゾール、ベンゾチアゾール、オキサゾリン、ナフトオキ
サゾール、ピロール)、アリール基(例えばフェニル
基、ナフチル基)及び複素環基(例えばピロール、イン
ドール、フラン、チオフェン、イミダゾール、ピラゾー
ル、インドリジン、キノリン、カルバゾール、フェノチ
アジン、フェノキサジン、インドリン、チアゾール、ピ
リジン、ピリダジン、チアジアジン、ピラン、チオピラ
ン、オキサジアゾール、ベンゾキノリン、チアジアゾー
ル、ピロロチアゾール、ピロロピリダジン、テトラゾー
ル、オキサゾール、クマリン、クロマン)のうちの2種
とメチン基からなる構造の化合物、或は(NC)2 C=
C(CN)−R52(R52はアリール基、または複素環基
を表す)が好ましい。
【0141】感光部材の着色層には、二つ以上の染料を
混合して用いてもよい。例えば上述のアンチハレーショ
ン層にイエロー、マゼンタ、シアンの3種の染料を混合
して用いることもできる。
混合して用いてもよい。例えば上述のアンチハレーショ
ン層にイエロー、マゼンタ、シアンの3種の染料を混合
して用いることもできる。
【0142】本発明において、好ましくは消色性染料を
オイルおよび/または油溶性ポリマーに溶解させた油滴
を親水性バインダー中に分散させた状態で用いる。その
調製法としては乳化分散法が好ましく、例えば米国特許
2,322,027号記載の方法によることができる。
この場合には米国特許4,555,470号、同4,5
36,466号、同4,587,206号、同4,55
5,476号、同4,599,296号、特公平3−6
2,256号公報等に記載のような高沸点オイルを、必
要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併
用して用いることができる。また、高沸点オイルは2種
以上併用することができる。また、油溶性ポリマーをオ
イルの代わりに、又は併用して用いることができるが、
その例はPCT国際公開番号WO88/00723号明
細書に記載されている。
オイルおよび/または油溶性ポリマーに溶解させた油滴
を親水性バインダー中に分散させた状態で用いる。その
調製法としては乳化分散法が好ましく、例えば米国特許
2,322,027号記載の方法によることができる。
この場合には米国特許4,555,470号、同4,5
36,466号、同4,587,206号、同4,55
5,476号、同4,599,296号、特公平3−6
2,256号公報等に記載のような高沸点オイルを、必
要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併
用して用いることができる。また、高沸点オイルは2種
以上併用することができる。また、油溶性ポリマーをオ
イルの代わりに、又は併用して用いることができるが、
その例はPCT国際公開番号WO88/00723号明
細書に記載されている。
【0143】高沸点オイルおよび/またはポリマーの量
は、用いられる染料1gに対して0.01g〜10g、
好ましくは0.1g〜5gを用いる。
は、用いられる染料1gに対して0.01g〜10g、
好ましくは0.1g〜5gを用いる。
【0144】また、染料をポリマーに溶解させる方法と
して、ラテックス分散法によることも可能であり、その
工程、含漬用のラテックスの具体例は、米国特許4、1
99、363号、西独特許出願(OLS)2,541,
274号、同第2,541,230号、特公昭53―4
1091号公報および欧州特許公開第029104号等
に記載されている。油滴を親水性バインダーに分散させ
る際には、種々の界面活性剤を用いることができる。例
えば特開昭59−157,636号公報の37〜38ペ
ージ、公知技術第5号(1991年3月22日、アズテ
ック有限会社発行)136〜138ページに記載の界面
活性剤を用いることができる。また、特願平5−20
4,325号、同6−19247号公報、西ドイツ公開
特許第1,932,299A号記載のリン酸エステル型
界面活性剤も使用できる。用いる親水性バインダーとし
ては、水溶性ポリマーが好ましい。例えば、ゼラチン、
ゼラチン誘導体の蛋白質、またはセルロース誘導体、澱
粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類
のような天然化合物とポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化
合物が挙げられる。これら水溶性ポリマーは2種以上組
み合わせて用いることもできる。特にゼラチンとの組み
合わせが好ましい。ゼラチンは、種々の目的に応じて石
灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウム等の含有
量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すれば良
く、組み合わせて用いることもできる。
して、ラテックス分散法によることも可能であり、その
工程、含漬用のラテックスの具体例は、米国特許4、1
99、363号、西独特許出願(OLS)2,541,
274号、同第2,541,230号、特公昭53―4
1091号公報および欧州特許公開第029104号等
に記載されている。油滴を親水性バインダーに分散させ
る際には、種々の界面活性剤を用いることができる。例
えば特開昭59−157,636号公報の37〜38ペ
ージ、公知技術第5号(1991年3月22日、アズテ
ック有限会社発行)136〜138ページに記載の界面
活性剤を用いることができる。また、特願平5−20
4,325号、同6−19247号公報、西ドイツ公開
特許第1,932,299A号記載のリン酸エステル型
界面活性剤も使用できる。用いる親水性バインダーとし
ては、水溶性ポリマーが好ましい。例えば、ゼラチン、
ゼラチン誘導体の蛋白質、またはセルロース誘導体、澱
粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類
のような天然化合物とポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化
合物が挙げられる。これら水溶性ポリマーは2種以上組
み合わせて用いることもできる。特にゼラチンとの組み
合わせが好ましい。ゼラチンは、種々の目的に応じて石
灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウム等の含有
量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すれば良
く、組み合わせて用いることもできる。
【0145】染料は、消色剤の存在下で、現像処理の際
に消色する。消色剤としては、アルコールもしくはフェ
ノール類、アミンもしくはアニリン類、スルフィン酸類
もしくはその塩、亜硫酸もしくはその塩、チオ硫酸もし
くはその塩、カルボン酸類もしくはその塩、ヒドラジン
類、グアニジン類、アミノグアニジン類、アミジン類、
チオール類、環状または鎖状の活性メチレン化合物、環
状または鎖状の活性メチン化合物、およびこれら化合物
から生じるアニオン種等が挙げられる。これらのうちで
好ましく用いられるものはヒドロキシアミン類、スルフ
ィン酸類、亜硫酸、グアニジン類、アミノグアニジン
類、ヘテロ環チオール類、環状または鎖状の活性メチレ
ン、活性メチン化合物類であり、特に好ましいのはグア
ニジン類、アミノグアニジン類である。
に消色する。消色剤としては、アルコールもしくはフェ
ノール類、アミンもしくはアニリン類、スルフィン酸類
もしくはその塩、亜硫酸もしくはその塩、チオ硫酸もし
くはその塩、カルボン酸類もしくはその塩、ヒドラジン
類、グアニジン類、アミノグアニジン類、アミジン類、
チオール類、環状または鎖状の活性メチレン化合物、環
状または鎖状の活性メチン化合物、およびこれら化合物
から生じるアニオン種等が挙げられる。これらのうちで
好ましく用いられるものはヒドロキシアミン類、スルフ
ィン酸類、亜硫酸、グアニジン類、アミノグアニジン
類、ヘテロ環チオール類、環状または鎖状の活性メチレ
ン、活性メチン化合物類であり、特に好ましいのはグア
ニジン類、アミノグアニジン類である。
【0146】上述の消色剤は、現像処理時に染料と接触
し、染料分子に求核付加することにより、染料を消色さ
せると考えられる。好ましくは、染料を含有する感光部
材を像様露光後または像様露光と同時に、消色剤または
消色剤プレカーサーを含有する処理部材と水の存在下で
膜面同士を重ね合わせて、加熱し、その後両者を剥離す
ることにより、感光部材上に発色画像を得ると共に染料
を消色させる。この場合、消色後の染料の濃度は、元の
濃度の1/3以下、好ましくは1/5以下である。消色
剤の使用量は、染料の0.1倍から200倍mol、好
ましくは0.5倍から100倍molである。
し、染料分子に求核付加することにより、染料を消色さ
せると考えられる。好ましくは、染料を含有する感光部
材を像様露光後または像様露光と同時に、消色剤または
消色剤プレカーサーを含有する処理部材と水の存在下で
膜面同士を重ね合わせて、加熱し、その後両者を剥離す
ることにより、感光部材上に発色画像を得ると共に染料
を消色させる。この場合、消色後の染料の濃度は、元の
濃度の1/3以下、好ましくは1/5以下である。消色
剤の使用量は、染料の0.1倍から200倍mol、好
ましくは0.5倍から100倍molである。
【0147】ハロゲン化銀、各種の還元剤、カプラー
は、同一感光層に含まれていても別層でも良い。また、
感光層以外にも保護層、下塗り層、中間層、及び上述し
た黄色フィルター層、アンチハレーション層等非感光層
を設けても良く、支持体の裏側にはバック層があっても
良い。支持体の感光層側の全塗布膜の膜厚は3μm〜2
5μm、好ましくは5μm〜20μmである。
は、同一感光層に含まれていても別層でも良い。また、
感光層以外にも保護層、下塗り層、中間層、及び上述し
た黄色フィルター層、アンチハレーション層等非感光層
を設けても良く、支持体の裏側にはバック層があっても
良い。支持体の感光層側の全塗布膜の膜厚は3μm〜2
5μm、好ましくは5μm〜20μmである。
【0148】感光部材には、種々の目的で硬膜剤、界面
活性剤、写真安定剤、帯電防止剤、滑り剤、マット剤、
ラテックス、ホルマリンスカベンジャー、染料、UV吸
収剤等を用いることができる。これらの具体例は、前記
のリサーチ・ディスクロージャー及び特願平8―301
03号公報等に記載されている。なお、特に好ましい帯
電防止剤の例はZnO、TiO2 、Al2 O3 、In2
O3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO3 、V2 O5
等の金属酸化物微粒子である。
活性剤、写真安定剤、帯電防止剤、滑り剤、マット剤、
ラテックス、ホルマリンスカベンジャー、染料、UV吸
収剤等を用いることができる。これらの具体例は、前記
のリサーチ・ディスクロージャー及び特願平8―301
03号公報等に記載されている。なお、特に好ましい帯
電防止剤の例はZnO、TiO2 、Al2 O3 、In2
O3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO3 、V2 O5
等の金属酸化物微粒子である。
【0149】感光部材の支持体としては、日本写真学会
編「写真工学の基礎―銀塩写真編」(株)コロナ社刊
(昭和54年)223〜240ページ記載の写真用支持
体が好ましい。具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、シ
ンジオタクティックポリスチレン、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)等が挙げられる。この中
で、特にポリエチレンナフタレートを主成分とするポリ
エステルが好ましいが、ここで言う「ポリエチレンナフ
タレートを主成分とする」ポリエステルとは、全ジカル
ボン酸残基中に含まれるナフタレンジカルボン酸の含有
率が50mol%以上であるポリエステルをいい、含有
率60mol%以上が好ましく、含有率70mol%以
上がさらに好ましい。これは、共重合体であってもよ
く、ポリマーブレンドであってもよい。
編「写真工学の基礎―銀塩写真編」(株)コロナ社刊
(昭和54年)223〜240ページ記載の写真用支持
体が好ましい。具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、シ
ンジオタクティックポリスチレン、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)等が挙げられる。この中
で、特にポリエチレンナフタレートを主成分とするポリ
エステルが好ましいが、ここで言う「ポリエチレンナフ
タレートを主成分とする」ポリエステルとは、全ジカル
ボン酸残基中に含まれるナフタレンジカルボン酸の含有
率が50mol%以上であるポリエステルをいい、含有
率60mol%以上が好ましく、含有率70mol%以
上がさらに好ましい。これは、共重合体であってもよ
く、ポリマーブレンドであってもよい。
【0150】共重合の場合、ナフタレンジカルボン酸ユ
ニットとエチレングリコールユニット以外に、テレフタ
ル酸、ビスフェノールA、シクロヘキサンジメタノール
等のユニットを共重合させたものも好ましい。これらの
中で力学強度、コストの観点から最も好ましいのがテレ
フタル酸ユニットを共重合したものである。
ニットとエチレングリコールユニット以外に、テレフタ
ル酸、ビスフェノールA、シクロヘキサンジメタノール
等のユニットを共重合させたものも好ましい。これらの
中で力学強度、コストの観点から最も好ましいのがテレ
フタル酸ユニットを共重合したものである。
【0151】ポリマーブレンドの好ましい相手は、相溶
性の観点からポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリアリレート(PAr)、ポリカーボネート(P
C)、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート
(PCT)等のポリエステルを挙げることができるが、
中でも力学強度、コストの観点から好ましいのがPET
とのポリマーブレンドである。
性の観点からポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリアリレート(PAr)、ポリカーボネート(P
C)、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート
(PCT)等のポリエステルを挙げることができるが、
中でも力学強度、コストの観点から好ましいのがPET
とのポリマーブレンドである。
【0152】以下に好ましいポリエステルの具体的化合
物例を示す。 ポリエステル コポリマー例(括弧内の数字はmol比
を示す) 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(70/30/100)Tg=98℃ 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(80/20/100)Tg=105℃ ポリエステル ポリマーブレンド例(括弧内の数字は重
量比を示す) PEN/PET(60/40)Tg=95℃ PEN/PET(80/20)Tg=104℃
物例を示す。 ポリエステル コポリマー例(括弧内の数字はmol比
を示す) 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(70/30/100)Tg=98℃ 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(80/20/100)Tg=105℃ ポリエステル ポリマーブレンド例(括弧内の数字は重
量比を示す) PEN/PET(60/40)Tg=95℃ PEN/PET(80/20)Tg=104℃
【0153】これらの支持体は光学的特性、物理的特性
を改良するために、熱処理(結晶化度や配向制御)、一
軸及び二軸延伸(配向制御)、各種ポリマーのブレン
ド、表面処理等を行うことができる。
を改良するために、熱処理(結晶化度や配向制御)、一
軸及び二軸延伸(配向制御)、各種ポリマーのブレン
ド、表面処理等を行うことができる。
【0154】また、支持体として、例えば、特開平4―
124645号、同5―40321号、同6―3509
2号、同6―31875号公報等に記載の磁気記録層を
有する支持体を用い、撮影情報等を記録することが好ま
しい。感光部材の支持体の裏面には、特開平8―292
514号公報に記載されているような耐水性のポリマー
を塗布することも好ましい。上記の磁気記録層を有する
感光部材に特に好ましく用いられるポリエステル支持体
については公開技報94―6023(発明協会;199
4.3.15)に詳細に記載されている。支持体の厚み
は5μm〜200μm、好ましくは40μm〜120μ
mである。また、支持体は、透明であると好ましい。
124645号、同5―40321号、同6―3509
2号、同6―31875号公報等に記載の磁気記録層を
有する支持体を用い、撮影情報等を記録することが好ま
しい。感光部材の支持体の裏面には、特開平8―292
514号公報に記載されているような耐水性のポリマー
を塗布することも好ましい。上記の磁気記録層を有する
感光部材に特に好ましく用いられるポリエステル支持体
については公開技報94―6023(発明協会;199
4.3.15)に詳細に記載されている。支持体の厚み
は5μm〜200μm、好ましくは40μm〜120μ
mである。また、支持体は、透明であると好ましい。
【0155】本発明では撮影済みの感光部材を現像する
のに支持体上に少なくとも塩基及び/または塩基プレカ
ーサーを含む処理層を有する処理部材を用いる。塩基と
しては、無機あるいは有機塩基を用いることができる。
無機の塩基としては、特開昭62−209448号公報
に記載のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物、リン酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩、有機酸塩、特開昭6
3−25208号公報に記載のアルカリ金属またはアル
カリ土類金属のアセチリド、等が挙げられる。
のに支持体上に少なくとも塩基及び/または塩基プレカ
ーサーを含む処理層を有する処理部材を用いる。塩基と
しては、無機あるいは有機塩基を用いることができる。
無機の塩基としては、特開昭62−209448号公報
に記載のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物、リン酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩、有機酸塩、特開昭6
3−25208号公報に記載のアルカリ金属またはアル
カリ土類金属のアセチリド、等が挙げられる。
【0156】また有機の塩基としては、アンモニア、脂
肪族あるいは芳香族アミン類(例えば、1級アミン類、
2級アミン類、3級アミン類、ポリアミン類、ヒドロキ
シルアミン類、複素環状アミン類)、アミジン類、ビス
あるいはトリスあるいはテトラアミジン、グアニジン
類、水不溶性のモノあるいはビスあるいはトリスあるい
はテトラグアニジン類、4級アンモニウムの水酸化物類
などが挙げられる。
肪族あるいは芳香族アミン類(例えば、1級アミン類、
2級アミン類、3級アミン類、ポリアミン類、ヒドロキ
シルアミン類、複素環状アミン類)、アミジン類、ビス
あるいはトリスあるいはテトラアミジン、グアニジン
類、水不溶性のモノあるいはビスあるいはトリスあるい
はテトラグアニジン類、4級アンモニウムの水酸化物類
などが挙げられる。
【0157】塩基プレカーサーとしては、脱炭酸型、分
解型、反応型および錯塩形成型などを用いることができ
る。
解型、反応型および錯塩形成型などを用いることができ
る。
【0158】これら本発明に好ましく用いることのでき
る塩基、及び塩基プレカーサーの例は公知技術第5号
(1991年3月22日発行、アズテック有限会社)5
5〜88ページに記載されている。
る塩基、及び塩基プレカーサーの例は公知技術第5号
(1991年3月22日発行、アズテック有限会社)5
5〜88ページに記載されている。
【0159】本発明において最も好ましく用いることの
できる塩基発生法は、EP210、660号、米国特許
第4,740,445号に記載されている水に難溶な塩
基性金属化合物及び、この塩基性金属化合物を構成する
金属イオンと水を媒体として錯形成反応しうる化合物の
組み合わせで塩基を発生させる方式である。この場合、
水に難溶な塩基性化合物は感光部材に、錯形成化合物は
処理部材に添加することが好ましいが、逆も可能であ
る。好ましい化合物の組み合わせとしては、水酸化亜鉛
の微粒子を感光部材に、ピコリン酸の塩、例えばピコリ
ン酸グアニジンを処理部材に用いる系である。
できる塩基発生法は、EP210、660号、米国特許
第4,740,445号に記載されている水に難溶な塩
基性金属化合物及び、この塩基性金属化合物を構成する
金属イオンと水を媒体として錯形成反応しうる化合物の
組み合わせで塩基を発生させる方式である。この場合、
水に難溶な塩基性化合物は感光部材に、錯形成化合物は
処理部材に添加することが好ましいが、逆も可能であ
る。好ましい化合物の組み合わせとしては、水酸化亜鉛
の微粒子を感光部材に、ピコリン酸の塩、例えばピコリ
ン酸グアニジンを処理部材に用いる系である。
【0160】処理部材には媒染剤を用いても良く、この
場合、ポリマー媒染剤が好ましい。また、それ以外にも
バインダーとして感光部材の項で述べたような、ゼラチ
ンなどの水溶性ポリマーを用いることが好ましい。
場合、ポリマー媒染剤が好ましい。また、それ以外にも
バインダーとして感光部材の項で述べたような、ゼラチ
ンなどの水溶性ポリマーを用いることが好ましい。
【0161】処理部材には処理層以外にも保護層、下塗
り層、バック層その他の補助層があっても良い。これら
の各層は感光部材と同様のものであり、硬膜剤で硬膜さ
れていることが必要である。用いる硬膜剤も感光部材と
同様である。
り層、バック層その他の補助層があっても良い。これら
の各層は感光部材と同様のものであり、硬膜剤で硬膜さ
れていることが必要である。用いる硬膜剤も感光部材と
同様である。
【0162】処理部材は連続ウェブに処理層が設けら
れ、送り出しロールから供給され処理に使用された後も
裁断されることなく別のロールに巻き取られる形態が好
ましい。その例は特開平9−127,670号公報に記
載されている。
れ、送り出しロールから供給され処理に使用された後も
裁断されることなく別のロールに巻き取られる形態が好
ましい。その例は特開平9−127,670号公報に記
載されている。
【0163】処理部材の支持体は限定がなく、感光部材
の項で述べたようなプラスチックフイルム、または紙が
用いられる。厚みは4μm〜120μm、好ましくは6
μm〜70μmである。特願平8―52586号公報に
記載されているような、アルミニウムを蒸着したフイル
ムも好ましく用いることができる。
の項で述べたようなプラスチックフイルム、または紙が
用いられる。厚みは4μm〜120μm、好ましくは6
μm〜70μmである。特願平8―52586号公報に
記載されているような、アルミニウムを蒸着したフイル
ムも好ましく用いることができる。
【0164】また、ハロゲン化銀溶剤が含まれている第
2処理部材を用いて、第2工程目の処理を行ってもよ
い。ハロゲン化銀溶剤としては、公知のものを使用でき
る。例えば、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシアン酸塩、
特公昭47−11386号公報に記載のチオエーテル化
合物、特開平8−179458号記載のウラシル、ヒダ
ントインの如き5ないし6員環のイミド基を有する化合
物、特開昭53−144319号公報に記載の炭素−硫
黄の2重結合を有する化合物、アナリティカ・ケミカ・
アクタ(Analytica Chimica Act
a),248,巻604〜614頁(1991年)記載
のトリメチルトリアゾリウムチオレート等のメソイオン
チオレート化合物が好ましく用いられる。また、特開平
8−69097号公報に記載のハロゲン化銀を定着して
安定化しうる化合物もハロゲン化銀溶剤として使用しう
る。最も好ましいのは上記のメソイオンチオレート化合
物である。ハロゲン化銀溶剤は、単独で使用してもよい
し、複数のハロゲン化銀溶剤を併用することも好まし
い。
2処理部材を用いて、第2工程目の処理を行ってもよ
い。ハロゲン化銀溶剤としては、公知のものを使用でき
る。例えば、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシアン酸塩、
特公昭47−11386号公報に記載のチオエーテル化
合物、特開平8−179458号記載のウラシル、ヒダ
ントインの如き5ないし6員環のイミド基を有する化合
物、特開昭53−144319号公報に記載の炭素−硫
黄の2重結合を有する化合物、アナリティカ・ケミカ・
アクタ(Analytica Chimica Act
a),248,巻604〜614頁(1991年)記載
のトリメチルトリアゾリウムチオレート等のメソイオン
チオレート化合物が好ましく用いられる。また、特開平
8−69097号公報に記載のハロゲン化銀を定着して
安定化しうる化合物もハロゲン化銀溶剤として使用しう
る。最も好ましいのは上記のメソイオンチオレート化合
物である。ハロゲン化銀溶剤は、単独で使用してもよい
し、複数のハロゲン化銀溶剤を併用することも好まし
い。
【0165】第2処理部材の処理層中の、全ハロゲン化
銀溶剤の含有量は、0.01〜100mmol/m2 で
あり、好ましくは、01〜50mmol/m2 である。
感光部材の塗布銀量に対しては、mol比で1/20〜
20倍、好ましくは1/10〜10倍、より好ましくは
1/4〜4倍である。
銀溶剤の含有量は、0.01〜100mmol/m2 で
あり、好ましくは、01〜50mmol/m2 である。
感光部材の塗布銀量に対しては、mol比で1/20〜
20倍、好ましくは1/10〜10倍、より好ましくは
1/4〜4倍である。
【0166】ハロゲン化銀溶剤は、水、メタノール、エ
タノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、メチルプ
ロピレングリコール等の溶媒あるいは酸性水溶液として
添加してもよいし、固体微粒子分散させて塗布液に添加
してもよい。
タノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、メチルプ
ロピレングリコール等の溶媒あるいは酸性水溶液として
添加してもよいし、固体微粒子分散させて塗布液に添加
してもよい。
【0167】第2処理部材は処理層以外に保護層、下塗
り層、バック層その他の補助層があっても良い。これら
の各層は感光部材と同様であり、硬膜剤で硬膜されてい
ることが必要である。用いる硬膜剤も感光部材と同様で
ある。
り層、バック層その他の補助層があっても良い。これら
の各層は感光部材と同様であり、硬膜剤で硬膜されてい
ることが必要である。用いる硬膜剤も感光部材と同様で
ある。
【0168】第2処理部材に好ましく用いられる支持体
は前記の処理部材と同様である。第2処理部材も、連続
ウェブに処理層が設けられ、送り出しロールから供給さ
れ処理に使用された後も裁断されることなく別のロール
に巻き取られる形態が好ましい。
は前記の処理部材と同様である。第2処理部材も、連続
ウェブに処理層が設けられ、送り出しロールから供給さ
れ処理に使用された後も裁断されることなく別のロール
に巻き取られる形態が好ましい。
【0169】本発明の画像形成方法の1例としては、ま
ず、前記の感光部材を通常の135カメラ、APSカメ
ラ、またはレンズ付きフイルム等で使用可能なように加
工し、カートリッジに詰める。カメラ等で撮影した感光
部材をカートリッジから引き出し、処理部材を用い、感
光層と処理層の間に水を存在させ、感光部材の感光層と
処理部材の処理層が対向するように重ね合わせ、加熱現
像する方法がある。
ず、前記の感光部材を通常の135カメラ、APSカメ
ラ、またはレンズ付きフイルム等で使用可能なように加
工し、カートリッジに詰める。カメラ等で撮影した感光
部材をカートリッジから引き出し、処理部材を用い、感
光層と処理層の間に水を存在させ、感光部材の感光層と
処理部材の処理層が対向するように重ね合わせ、加熱現
像する方法がある。
【0170】加熱現像前に感光部材および/または処理
部材に与える水の量は、少なすぎると現像が十分進ま
ず、また多すぎると水が膜面からあふれたり、剥離後の
乾燥に時間がかかるなどの弊害を生じる場合がある。水
量は、感光部材及び第1処理部材双方の全塗布膜(バッ
ク層を有する場合はバック層以外の全塗布膜)を最大膨
潤させるに要する量の0.1から1倍に相当する量が好
ましく、具体的には1cc/m2 〜50cc/m2 であ
る。60℃〜100℃の温度で5秒〜60秒間加熱す
る。
部材に与える水の量は、少なすぎると現像が十分進ま
ず、また多すぎると水が膜面からあふれたり、剥離後の
乾燥に時間がかかるなどの弊害を生じる場合がある。水
量は、感光部材及び第1処理部材双方の全塗布膜(バッ
ク層を有する場合はバック層以外の全塗布膜)を最大膨
潤させるに要する量の0.1から1倍に相当する量が好
ましく、具体的には1cc/m2 〜50cc/m2 であ
る。60℃〜100℃の温度で5秒〜60秒間加熱す
る。
【0171】水の付与方法としては感光部材または処理
部材を水に浸漬し、スクウィーズローラーで余分な水を
除去する方法がある。また、特願平8―196945号
公報に記載されているような、水を噴射する複数のノズ
ル孔が一定の間隔で感光部材または処理部材の搬送方向
と交差する方向に沿って直線状に並べられたノズルと該
ノズルを搬送経路上の感光部材または処理部材に向かっ
て変位させるアクチュエータとを有する水塗布装置によ
り水を噴射する方法も好ましい。また、スポンジ等で水
塗布する方法も好ましい。
部材を水に浸漬し、スクウィーズローラーで余分な水を
除去する方法がある。また、特願平8―196945号
公報に記載されているような、水を噴射する複数のノズ
ル孔が一定の間隔で感光部材または処理部材の搬送方向
と交差する方向に沿って直線状に並べられたノズルと該
ノズルを搬送経路上の感光部材または処理部材に向かっ
て変位させるアクチュエータとを有する水塗布装置によ
り水を噴射する方法も好ましい。また、スポンジ等で水
塗布する方法も好ましい。
【0172】現像の際の加熱温度としては、60℃以上
100℃以下が好ましい。また、加熱時間は、5秒〜6
0秒間がよい。加熱方法としては、加熱されたブロック
やプレートに接触させたり、熱ローラー、熱ドラム、赤
外及び遠赤外線ランプ等を用いても良い。
100℃以下が好ましい。また、加熱時間は、5秒〜6
0秒間がよい。加熱方法としては、加熱されたブロック
やプレートに接触させたり、熱ローラー、熱ドラム、赤
外及び遠赤外線ランプ等を用いても良い。
【0173】加熱現像処理後、感光部材を処理部材から
剥離する。その後、第2処理部材を用い、同様に加熱現
像処理を行うこともできる。水の量は1cc/m2 〜5
0cc/m2 、加熱は40℃〜100℃で2秒〜60秒
間である。
剥離する。その後、第2処理部材を用い、同様に加熱現
像処理を行うこともできる。水の量は1cc/m2 〜5
0cc/m2 、加熱は40℃〜100℃で2秒〜60秒
間である。
【0174】第2の加熱現像処理後、感光部材を第2処
理部材から剥離し、乾燥することにより、感光部材上に
安定化された画像が形成される。なお、乾燥前に感光部
材を水洗することも可能である。
理部材から剥離し、乾燥することにより、感光部材上に
安定化された画像が形成される。なお、乾燥前に感光部
材を水洗することも可能である。
【0175】本発明の好ましい態様としては、感光部材
上に画像を得た後、その情報に基づいて別の記録材料上
にカラー画像を形成するものである。その方法として
は、カラーペーパーのような感光部材を用い、通常の投
影露光によっても良いが、透過光の濃度測定によって画
像情報を光電的に読みとり、デジタル信号に変換し、画
像処理後その信号によって熱現像感光部材などの別の記
録材料に出力することが好ましい。出力する材料は、ハ
ロゲン化銀を用いた感光部材以外に、昇華型感熱記録材
料、フルカラー直接感熱記録材料、インクジェット材
料、電子写真材料等でも良い。
上に画像を得た後、その情報に基づいて別の記録材料上
にカラー画像を形成するものである。その方法として
は、カラーペーパーのような感光部材を用い、通常の投
影露光によっても良いが、透過光の濃度測定によって画
像情報を光電的に読みとり、デジタル信号に変換し、画
像処理後その信号によって熱現像感光部材などの別の記
録材料に出力することが好ましい。出力する材料は、ハ
ロゲン化銀を用いた感光部材以外に、昇華型感熱記録材
料、フルカラー直接感熱記録材料、インクジェット材
料、電子写真材料等でも良い。
【0176】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0177】実施例1 以下の方法にて調製した素材、支持体を用いて、表1に
示す多層構成の感光部材を作製し、これを実施例1とし
た。
示す多層構成の感光部材を作製し、これを実施例1とし
た。
【0178】
【表1】
【0179】
【表2】
【0180】
【化80】
【0181】<銀現像用の還元剤と発色画像形成用の還
元剤とカプラーとを含む乳化分散物の調製方法>表3に
示す組成の油相成分、水相成分をそれぞれ溶解し、60
℃の均一な溶液とする。油相成分と水相成分を合わせ、
1リットルのステンレス容器中で、直径5cmのディス
パーサーのついたディゾルバーにより、10000rp
mで20分間分散した。これに、後加水として、表1に
示す量の温水を加え、2000rpmで10分間混合し
た。このようにして、3色の各々のカプラーと、銀現像
用の還元剤と、発色画像形成用の還元剤とを含有する3
種の乳化分散物、シアン乳化分散物、マゼンタ乳化分散
物、イエロー乳化分散物を各々調製した。
元剤とカプラーとを含む乳化分散物の調製方法>表3に
示す組成の油相成分、水相成分をそれぞれ溶解し、60
℃の均一な溶液とする。油相成分と水相成分を合わせ、
1リットルのステンレス容器中で、直径5cmのディス
パーサーのついたディゾルバーにより、10000rp
mで20分間分散した。これに、後加水として、表1に
示す量の温水を加え、2000rpmで10分間混合し
た。このようにして、3色の各々のカプラーと、銀現像
用の還元剤と、発色画像形成用の還元剤とを含有する3
種の乳化分散物、シアン乳化分散物、マゼンタ乳化分散
物、イエロー乳化分散物を各々調製した。
【0182】
【表3】
【0183】
【化81】
【0184】<感光性ハロゲン化銀乳剤の調製方法>青
色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)の調製法を以下に示
す。平均分子量12000のゼラチン0.96gおよび
臭化カリウム0.9gを含む蒸留水1191mlを反応
容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶液に強く攪拌
しながら硝酸ナトリウム銀0.5gを含む水溶液(A)
10.5mlと臭化カリウム0.35gを含む水溶液
(B)10mlとを150秒間で添加した。添加終了後
30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12mlを添加
し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上昇させ
た。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250mlと
共に加えた後、硝酸銀10.0gを含む水溶液(C)3
9mlと臭化カリウム6.7gを含む水溶液(D)30
mlとを添加流量を増やしながら3分15秒間にわたっ
て添加した。
色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)の調製法を以下に示
す。平均分子量12000のゼラチン0.96gおよび
臭化カリウム0.9gを含む蒸留水1191mlを反応
容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶液に強く攪拌
しながら硝酸ナトリウム銀0.5gを含む水溶液(A)
10.5mlと臭化カリウム0.35gを含む水溶液
(B)10mlとを150秒間で添加した。添加終了後
30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12mlを添加
し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上昇させ
た。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250mlと
共に加えた後、硝酸銀10.0gを含む水溶液(C)3
9mlと臭化カリウム6.7gを含む水溶液(D)30
mlとを添加流量を増やしながら3分15秒間にわたっ
て添加した。
【0185】次いで硝酸銀96.7gを含む水溶液
(E)302mlとヨウ化カリウムと臭化カリウムとを
mol比7:93で含む水溶液(F)(臭化カリウムの
濃度26%)とを添加流量を増やしながら、かつ反応液
の銀電位が飽和カロメル電極に対して−20mVとなる
ように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1gを
含む水溶液(G)97mlと臭化カリウムの21.9%
水溶液(H)と3分間にわたって、かつ反応液の銀電位
が飽和カロメル電極に対して25mVとなるように添加
した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液の温
度を55℃に下降させた。次いで、1規定の水酸化ナト
リウム15mlを添加した。その2分後、硝酸銀5gを
含む水溶液(I)100mlとヨウ化カリウム4.7g
を含む水溶液(J)200.5mlとを5分間にわたっ
て添加した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加
え、55℃で1分間保った後、さらに硝酸銀62gを含
む水溶液(K)248mlと臭化カリウム48.1gを
含む水溶液(L)231mlとを8分間にわたって添加
した。その30秒後に、エチルチオスルホン酸ナトリウ
ム0.03gを含む水溶液を添加した。温度を下げ、陰
イオン界面活性剤(花王社製:デモール)を用いて、乳
剤粒子を凝集沈降せしめて脱塩を行った。分散は、ベン
ゼンチオスルホン酸ナトリウムと、フェノキシエタノー
ルと水溶性ポリマー(10)と石灰処理ゼラチンを添加
して行った。
(E)302mlとヨウ化カリウムと臭化カリウムとを
mol比7:93で含む水溶液(F)(臭化カリウムの
濃度26%)とを添加流量を増やしながら、かつ反応液
の銀電位が飽和カロメル電極に対して−20mVとなる
ように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1gを
含む水溶液(G)97mlと臭化カリウムの21.9%
水溶液(H)と3分間にわたって、かつ反応液の銀電位
が飽和カロメル電極に対して25mVとなるように添加
した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液の温
度を55℃に下降させた。次いで、1規定の水酸化ナト
リウム15mlを添加した。その2分後、硝酸銀5gを
含む水溶液(I)100mlとヨウ化カリウム4.7g
を含む水溶液(J)200.5mlとを5分間にわたっ
て添加した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加
え、55℃で1分間保った後、さらに硝酸銀62gを含
む水溶液(K)248mlと臭化カリウム48.1gを
含む水溶液(L)231mlとを8分間にわたって添加
した。その30秒後に、エチルチオスルホン酸ナトリウ
ム0.03gを含む水溶液を添加した。温度を下げ、陰
イオン界面活性剤(花王社製:デモール)を用いて、乳
剤粒子を凝集沈降せしめて脱塩を行った。分散は、ベン
ゼンチオスルホン酸ナトリウムと、フェノキシエタノー
ルと水溶性ポリマー(10)と石灰処理ゼラチンを添加
して行った。
【0186】化学増感は、60℃にて行った。増感色素
(12)のゼラチン分散物を、化学増感前に添加した後
に、チオシアン酸カリウムと塩化金酸の混合液を添加
し、次いで、チオ硫酸ナトリウム、セレン増感剤を添加
し、化学増感の停止は、メルカプト化合物で行った、増
感色素(12)、化学増感剤、メルカプト化合物の量
は、感度、カブリで最適化した。得られた乳剤中の粒子
は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合
を占め、平均球相当直径は1.07μmで、平均厚み
0.38μm、平均等価円直径1.47μm、平均アス
ペクト比3.9であった。
(12)のゼラチン分散物を、化学増感前に添加した後
に、チオシアン酸カリウムと塩化金酸の混合液を添加
し、次いで、チオ硫酸ナトリウム、セレン増感剤を添加
し、化学増感の停止は、メルカプト化合物で行った、増
感色素(12)、化学増感剤、メルカプト化合物の量
は、感度、カブリで最適化した。得られた乳剤中の粒子
は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合
を占め、平均球相当直径は1.07μmで、平均厚み
0.38μm、平均等価円直径1.47μm、平均アス
ペクト比3.9であった。
【0187】
【化82】
【0188】
【化83】
【0189】青色感光性ハロゲン化銀乳剤(2)の調製
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96gおよび臭化カリウム0.9gを含む蒸留水119
1mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶
液に強く攪拌しながら硝酸銀1.5gを含む水溶液
(A)37.5mlと臭化カリウム1.051gを含む
水溶液(B)37.5mlとを90秒間で添加した。添
加終了後30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12m
lを添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上
昇させた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250
mlと共に加えた後、硝酸銀29.0gを含む水溶液
(C)116mlと臭化カリウム20gを含む水溶液
(D)91mlとを添加流量を増やしながら11分35
秒間にわたって添加した。
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96gおよび臭化カリウム0.9gを含む蒸留水119
1mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶
液に強く攪拌しながら硝酸銀1.5gを含む水溶液
(A)37.5mlと臭化カリウム1.051gを含む
水溶液(B)37.5mlとを90秒間で添加した。添
加終了後30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12m
lを添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上
昇させた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250
mlと共に加えた後、硝酸銀29.0gを含む水溶液
(C)116mlと臭化カリウム20gを含む水溶液
(D)91mlとを添加流量を増やしながら11分35
秒間にわたって添加した。
【0190】次いで硝酸銀96.7gを含む水溶液
(E)302mlとヨウ化カリウムと臭化カリウムとを
mol比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カ
リウムの濃度26%)とを添加流量を増やしながら、か
つ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して2mVと
なるように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1
gを含む水溶液(G)97mlと臭化カリウムの21.
9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応液の
銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるように
添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液
の温度を55℃に下降させた。
(E)302mlとヨウ化カリウムと臭化カリウムとを
mol比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カ
リウムの濃度26%)とを添加流量を増やしながら、か
つ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して2mVと
なるように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1
gを含む水溶液(G)97mlと臭化カリウムの21.
9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応液の
銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるように
添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液
の温度を55℃に下降させた。
【0191】次いで、1規定の水酸化ナトリウム15m
lを添加した。その2分後、硝酸銀10.4gを含む水
溶液(I)153mlと沃化カリウム9.35gを含む
水溶液(J)414.5mlとを5分間にわたって添加
した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加え、55
℃で1分間保った後、さらに硝酸銀57.1gを含む水
溶液(K)228mlと臭化カリウム43.9gを含む
水溶液(L)201mlとを8分間にわたって添加し
た。その30秒後に、エチルチオスルホン酸ナトリウム
0.04gを含む水溶液を添加した。温度を下げ、青色
感光性ハロゲン化銀乳剤(1)と同様にして、脱塩分散
を行った。化学増感は、セレン増感剤を添加しない以外
は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)と同様に行っ
た。増感色素、化学増感停止のメルカプト化合物の量
は、乳剤粒子の表面積に概ね比例させた。得られた乳剤
中の粒子は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超
える割合を占め、平均球相当直径は0.66μmで、平
均厚み0.17μm、平均等価円直径1.05μm、平
均アスペクト比6.3であった。
lを添加した。その2分後、硝酸銀10.4gを含む水
溶液(I)153mlと沃化カリウム9.35gを含む
水溶液(J)414.5mlとを5分間にわたって添加
した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加え、55
℃で1分間保った後、さらに硝酸銀57.1gを含む水
溶液(K)228mlと臭化カリウム43.9gを含む
水溶液(L)201mlとを8分間にわたって添加し
た。その30秒後に、エチルチオスルホン酸ナトリウム
0.04gを含む水溶液を添加した。温度を下げ、青色
感光性ハロゲン化銀乳剤(1)と同様にして、脱塩分散
を行った。化学増感は、セレン増感剤を添加しない以外
は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)と同様に行っ
た。増感色素、化学増感停止のメルカプト化合物の量
は、乳剤粒子の表面積に概ね比例させた。得られた乳剤
中の粒子は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超
える割合を占め、平均球相当直径は0.66μmで、平
均厚み0.17μm、平均等価円直径1.05μm、平
均アスペクト比6.3であった。
【0192】青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)の調製
法を以下に示す。石灰処理ゼラチン17.8g、臭化カ
リウム6.2gとヨウ化カリウム0.46gを含む蒸留
水1345mlを反応容器中に入れ、45℃に昇温し
た。この溶液に強く攪拌しながら硝酸銀11.8gを含
む水溶液70ml(A)と臭化カリウム3.8gを含む
水溶液70ml(B)とを45秒間で添加した。4分間
45℃に保った後、反応溶液の温度を63℃に上昇させ
た。石灰処理ゼラチン24gを蒸留水185mlと共に
加えた後、硝酸銀73gを含む水溶液208ml(C)
と臭化カリウムの24.8%水溶液(D)とを添加流量
を増やしながら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電
極に対して0mVとなるように13分間にわたって添加
した。添加終了後2分間63℃に保った後、反応液の温
度を45℃に下降させた。
法を以下に示す。石灰処理ゼラチン17.8g、臭化カ
リウム6.2gとヨウ化カリウム0.46gを含む蒸留
水1345mlを反応容器中に入れ、45℃に昇温し
た。この溶液に強く攪拌しながら硝酸銀11.8gを含
む水溶液70ml(A)と臭化カリウム3.8gを含む
水溶液70ml(B)とを45秒間で添加した。4分間
45℃に保った後、反応溶液の温度を63℃に上昇させ
た。石灰処理ゼラチン24gを蒸留水185mlと共に
加えた後、硝酸銀73gを含む水溶液208ml(C)
と臭化カリウムの24.8%水溶液(D)とを添加流量
を増やしながら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電
極に対して0mVとなるように13分間にわたって添加
した。添加終了後2分間63℃に保った後、反応液の温
度を45℃に下降させた。
【0193】次いで、1規定の水酸化ナトリウム15m
lを添加した。その2分後、硝酸銀8.4gを含む水溶
液60ml(E)と沃化カリウム8.3gを含む水溶液
461ml(F)とを5分間にわたって添加した。さら
に硝酸銀148.8gを含む水溶液496ml(G)と
臭化カリウムの25%水溶液(H)とを反応液の銀電位
が飽和カロメル電極に対して90mVとなるように47
分間にわたって添加した。添加終了30秒後に臭化カリ
ウム2gおよびエチルチオスルホン酸ナトリウム0.0
6gを含む水溶液を添加した。温度を下げ、青色感光性
ハロゲン化銀乳剤(2)と同様にして、脱塩および分
散、化学増感を行った。得られた乳剤中の粒子は平板粒
子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、
平均球相当直径は0.44μm、平均厚み0.2μm、
平均等価円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6
の六角平板粒子であった。
lを添加した。その2分後、硝酸銀8.4gを含む水溶
液60ml(E)と沃化カリウム8.3gを含む水溶液
461ml(F)とを5分間にわたって添加した。さら
に硝酸銀148.8gを含む水溶液496ml(G)と
臭化カリウムの25%水溶液(H)とを反応液の銀電位
が飽和カロメル電極に対して90mVとなるように47
分間にわたって添加した。添加終了30秒後に臭化カリ
ウム2gおよびエチルチオスルホン酸ナトリウム0.0
6gを含む水溶液を添加した。温度を下げ、青色感光性
ハロゲン化銀乳剤(2)と同様にして、脱塩および分
散、化学増感を行った。得られた乳剤中の粒子は平板粒
子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、
平均球相当直径は0.44μm、平均厚み0.2μm、
平均等価円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6
の六角平板粒子であった。
【0194】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(4)の調製
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96gおよび臭化カリウム0.9gを含む蒸留水119
1mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶
液に強く攪拌しながら硝酸銀0.7gを含む水溶液
(A)17.5mlと臭化カリウム1.051gを含む
水溶液(B)17.5mlとを120秒間で添加した。
添加終了30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12m
lを添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上
昇させた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250
mlと共に加えた後、硝酸銀19.0gを含む水溶液
(C)56mlと臭化カリウム10gを含む水溶液
(D)461mlとを添加流量を増やしながら7分35
秒間にわたって添加した。
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96gおよび臭化カリウム0.9gを含む蒸留水119
1mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶
液に強く攪拌しながら硝酸銀0.7gを含む水溶液
(A)17.5mlと臭化カリウム1.051gを含む
水溶液(B)17.5mlとを120秒間で添加した。
添加終了30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12m
lを添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上
昇させた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250
mlと共に加えた後、硝酸銀19.0gを含む水溶液
(C)56mlと臭化カリウム10gを含む水溶液
(D)461mlとを添加流量を増やしながら7分35
秒間にわたって添加した。
【0195】次いで硝酸銀96.7gを含む水溶液
(E)302mlとヨウ化カリウムと臭化カリウムとを
mol比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カ
リウムの濃度26%)とを添加流量を増やしながら、か
つ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVと
なるように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1
gを含む水溶液(G)97mlと臭化カリウムの21.
9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応液の
銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるように
添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液
の温度を55℃に下降させた。次いで、硝酸銀8.3g
を含む水溶液(I)122mlと沃化カリウム7.48
gを含む水溶液(J)332mlとを5分間にわたって
添加した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加え、
55℃で1分間保った後、さらに硝酸銀62.8gを含
む水溶液(K)228mlと臭化カリウム48.3gを
含む水溶液(L)201mlとを8分間にわたって添加
した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)
と同様にして脱塩及び分散を行った。化学増感も、増感
色素(12)の代わりに増感色素(13)、(14)、
(15)の混合物(mol比、79:18:3)のゼラ
チン分散物を添加した以外は、青色感光性ハロゲン化銀
乳剤(1)と同様にして行った。得られた乳剤中の粒子
は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合
を占め、平均球相当直径は0.85μmで、平均厚み
0.26μm、平均等価円直径1.25μm、平均アス
ペクト比4.8であった。
(E)302mlとヨウ化カリウムと臭化カリウムとを
mol比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カ
リウムの濃度26%)とを添加流量を増やしながら、か
つ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVと
なるように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1
gを含む水溶液(G)97mlと臭化カリウムの21.
9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応液の
銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるように
添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液
の温度を55℃に下降させた。次いで、硝酸銀8.3g
を含む水溶液(I)122mlと沃化カリウム7.48
gを含む水溶液(J)332mlとを5分間にわたって
添加した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加え、
55℃で1分間保った後、さらに硝酸銀62.8gを含
む水溶液(K)228mlと臭化カリウム48.3gを
含む水溶液(L)201mlとを8分間にわたって添加
した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)
と同様にして脱塩及び分散を行った。化学増感も、増感
色素(12)の代わりに増感色素(13)、(14)、
(15)の混合物(mol比、79:18:3)のゼラ
チン分散物を添加した以外は、青色感光性ハロゲン化銀
乳剤(1)と同様にして行った。得られた乳剤中の粒子
は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合
を占め、平均球相当直径は0.85μmで、平均厚み
0.26μm、平均等価円直径1.25μm、平均アス
ペクト比4.8であった。
【0196】
【化84】
【0197】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(5)の調製
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムとエチ
ルチオスルホン酸ナトリウムを添加しない以外は、青色
感光性ハロゲン化銀乳剤(3)と同様にして、粒子形
成、脱塩および分散を行い、化学増感は、緑色感光性ハ
ロゲン化銀乳剤(4)と同様にした。得られた乳剤中の
粒子は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える
割合を占め、平均球相当直径は0.66μmで、平均厚
み0.17μm、平均等価円直径1.05μm、平均ア
スペクト比6.3であった。
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムとエチ
ルチオスルホン酸ナトリウムを添加しない以外は、青色
感光性ハロゲン化銀乳剤(3)と同様にして、粒子形
成、脱塩および分散を行い、化学増感は、緑色感光性ハ
ロゲン化銀乳剤(4)と同様にした。得られた乳剤中の
粒子は平板粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える
割合を占め、平均球相当直径は0.66μmで、平均厚
み0.17μm、平均等価円直径1.05μm、平均ア
スペクト比6.3であった。
【0198】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(6)の調製
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムを添加
しないで、エチルチオスルホン酸ナトリウムを4mgに
変更する以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)と
同様にして、粒子形成、脱塩および分散を行い、化学増
感に於てセレン増感剤を添加しない以外は、緑色感光性
ハロゲン化銀乳剤(4)と同様にして化学増感を行っ
た。得られた乳剤中の粒子は平板粒子が全粒子の全投影
面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径は
0.44μm、平均厚み0.2μm、平均等価円直径
0.53μm、平均アスペクト比2.6の六角平板粒子
であった。
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムを添加
しないで、エチルチオスルホン酸ナトリウムを4mgに
変更する以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)と
同様にして、粒子形成、脱塩および分散を行い、化学増
感に於てセレン増感剤を添加しない以外は、緑色感光性
ハロゲン化銀乳剤(4)と同様にして化学増感を行っ
た。得られた乳剤中の粒子は平板粒子が全粒子の全投影
面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径は
0.44μm、平均厚み0.2μm、平均等価円直径
0.53μm、平均アスペクト比2.6の六角平板粒子
であった。
【0199】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(7)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして(mol比、増感色素
(16):増感色素(17):増感色素(18)=4
0:2:58)、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン
化銀乳剤(4)と同様にして粒子形成、脱塩、分散およ
び化学増感を行った。得られた乳剤中の粒子は平板粒子
が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、平
均球相当直径は0.85μmで、平均厚み0.26μ
m、平均等価円直径1.25μm、平均アスペクト比
4.8であった。
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして(mol比、増感色素
(16):増感色素(17):増感色素(18)=4
0:2:58)、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン
化銀乳剤(4)と同様にして粒子形成、脱塩、分散およ
び化学増感を行った。得られた乳剤中の粒子は平板粒子
が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、平
均球相当直径は0.85μmで、平均厚み0.26μ
m、平均等価円直径1.25μm、平均アスペクト比
4.8であった。
【0200】
【化85】
【0201】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(8)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして(mol比、増感色素
(16):増感色素(17):増感色素(18)=4
0:2:58)、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン
化銀乳剤(5)と同様にして粒子形成、脱塩、分散およ
び化学増感を行った。。得られた乳剤中の粒子は平板粒
子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、
平均球相当直径は0.66μmで、平均厚み0.17μ
m、平均等価円直径1.05μm、平均アスペクト比
6.3であった。
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして(mol比、増感色素
(16):増感色素(17):増感色素(18)=4
0:2:58)、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン
化銀乳剤(5)と同様にして粒子形成、脱塩、分散およ
び化学増感を行った。。得られた乳剤中の粒子は平板粒
子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、
平均球相当直径は0.66μmで、平均厚み0.17μ
m、平均等価円直径1.05μm、平均アスペクト比
6.3であった。
【0202】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(9)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして(mol比、増感色素
(16):増感色素(17):増感色素(18)=4
0:2:58)、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン
化銀乳剤(6)と同様にして粒子形成、脱塩、分散およ
び化学増感を行った。。得られた乳剤中の粒子は平板粒
子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、
平均球相当直径は0.44μm、平均厚み0.2μm、
平均等価円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6
の六角平板粒子であった。
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして(mol比、増感色素
(16):増感色素(17):増感色素(18)=4
0:2:58)、添加した以外は、緑色感光性ハロゲン
化銀乳剤(6)と同様にして粒子形成、脱塩、分散およ
び化学増感を行った。。得られた乳剤中の粒子は平板粒
子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、
平均球相当直径は0.44μm、平均厚み0.2μm、
平均等価円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6
の六角平板粒子であった。
【0203】<水酸化亜鉛分散物の調製方法>一次粒子
の粒子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛の粉末31g、
分散剤としてカルボキシメチルセルロース1.6gおよ
びポリアクリル酸ソーダ0.4g、石灰処理オセインゼ
ラチン8.5g、水158.5mlを混合し、この混合
物をガラスビーズを用いたミルで1時間分散した。分散
後、ガラスビーズを濾別し、水酸化亜鉛の分散物188
gを得た。
の粒子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛の粉末31g、
分散剤としてカルボキシメチルセルロース1.6gおよ
びポリアクリル酸ソーダ0.4g、石灰処理オセインゼ
ラチン8.5g、水158.5mlを混合し、この混合
物をガラスビーズを用いたミルで1時間分散した。分散
後、ガラスビーズを濾別し、水酸化亜鉛の分散物188
gを得た。
【0204】<イエローフィルター、マゼンタフィルタ
ー、及びアンチハレーション層用染料組成物の調製>染
料組成物は以下のように乳化分散物として調製し添加し
た。イエロー染料(YF−1)7.1gを、6.6gの
トリクレジルフォスフェート、30ccの酢酸エチル、
及び30ccのシクロヘキサノンに溶解し、0.75g
のドデシルベンゼンスルホン酸ソーダを含む7.8%ゼ
ラチン水溶液135gに投入し、ディゾルバー攪拌機を
用いて、10000rpmで20分間攪拌し、乳化分散
した。分散後、全体が260gとなるよう蒸留水を加
え、2000rpmで10分間混合し、イエローフィル
ター層用染料分散物を調製した。同様に、染料をマゼン
タ染料(MF−1)6.1gに代えて、マゼンタフィル
ター層用染料分散物を調製した。また、同様に、染料を
シアン染料(CF−1)8.9gに代えて、アンチハレ
ーション層用染料分散物を調製した。
ー、及びアンチハレーション層用染料組成物の調製>染
料組成物は以下のように乳化分散物として調製し添加し
た。イエロー染料(YF−1)7.1gを、6.6gの
トリクレジルフォスフェート、30ccの酢酸エチル、
及び30ccのシクロヘキサノンに溶解し、0.75g
のドデシルベンゼンスルホン酸ソーダを含む7.8%ゼ
ラチン水溶液135gに投入し、ディゾルバー攪拌機を
用いて、10000rpmで20分間攪拌し、乳化分散
した。分散後、全体が260gとなるよう蒸留水を加
え、2000rpmで10分間混合し、イエローフィル
ター層用染料分散物を調製した。同様に、染料をマゼン
タ染料(MF−1)6.1gに代えて、マゼンタフィル
ター層用染料分散物を調製した。また、同様に、染料を
シアン染料(CF−1)8.9gに代えて、アンチハレ
ーション層用染料分散物を調製した。
【0205】
【化86】
【0206】<支持体の作製>次いで以下に示す方法に
て本発明に用いる支持体を作製した。ポリエチレン−
2,6―ナフタレート(PEN)ポリマー100重量部
と紫外線吸収剤としてTinuvinP.326(チバ
・ガイギー社製)2重量部とを乾燥した後、300℃に
て溶融後、T型ダイから押し出し、140℃で3.3倍
の縦延伸を行い、続いて130℃で3.3倍の横延伸を
行い、更に250℃で6秒間熱固定して厚さ92μmの
PENフィルムを得た。なおこのPENフィルムにはブ
ルー染料、マゼンタ染料、イエロー染料(公開技報:公
技番号94−6023号記載のI―1、I―4、I―
6、I―24、I―26、I―27、II―5)をイエ
ロー濃度0.01、マゼンタ濃度0.08、シアン濃度
0.09になるよう添加した。更に、直径20cmのス
テンレス巻き芯に巻き付けて、113℃、30時間の熱
履歴を与え、巻き癖のつきにくい支持体とした。
て本発明に用いる支持体を作製した。ポリエチレン−
2,6―ナフタレート(PEN)ポリマー100重量部
と紫外線吸収剤としてTinuvinP.326(チバ
・ガイギー社製)2重量部とを乾燥した後、300℃に
て溶融後、T型ダイから押し出し、140℃で3.3倍
の縦延伸を行い、続いて130℃で3.3倍の横延伸を
行い、更に250℃で6秒間熱固定して厚さ92μmの
PENフィルムを得た。なおこのPENフィルムにはブ
ルー染料、マゼンタ染料、イエロー染料(公開技報:公
技番号94−6023号記載のI―1、I―4、I―
6、I―24、I―26、I―27、II―5)をイエ
ロー濃度0.01、マゼンタ濃度0.08、シアン濃度
0.09になるよう添加した。更に、直径20cmのス
テンレス巻き芯に巻き付けて、113℃、30時間の熱
履歴を与え、巻き癖のつきにくい支持体とした。
【0207】<下塗り層の塗設>上記支持体を、その両
面にコロナ放電処理、UV照射処理、さらにグロー放電
処理をした後、ゼラチン(0.1g/m2 )、ソジウム
α−スルホジ−2−エチルヘキシルスクシネート(0.
01g/m2 )、サルチル酸(0.025g/m2 )、
PQ−1(0.005g/m2 )、PQ−2(0.00
6g/m2 )からなる下塗液を塗布して(10cc/m
2 、バーコーター使用)、下塗層を感光層を設ける側に
設けた。乾燥は115℃で6分間実施した(乾燥ゾーン
のローラーや搬送装置はすべて115℃とした)。
面にコロナ放電処理、UV照射処理、さらにグロー放電
処理をした後、ゼラチン(0.1g/m2 )、ソジウム
α−スルホジ−2−エチルヘキシルスクシネート(0.
01g/m2 )、サルチル酸(0.025g/m2 )、
PQ−1(0.005g/m2 )、PQ−2(0.00
6g/m2 )からなる下塗液を塗布して(10cc/m
2 、バーコーター使用)、下塗層を感光層を設ける側に
設けた。乾燥は115℃で6分間実施した(乾燥ゾーン
のローラーや搬送装置はすべて115℃とした)。
【0208】<バック層の塗設> 1)帯電防止層の塗設 平均粒径0.005μmの酸化スズ−酸化アンチモン複
合物の比抵抗が5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次
凝集粒子径 約0.08μm;0.0277g/m
2 )、ゼラチン(0.03g/m2 )、(CH2 =CH
SO2 CH2 CH2NHCO)2 CH2 (0.02g/
m2 )、ポリ(重合度10)オキシエチレン−p−ノニ
ルフェノール(0.005g/m2 )、PQ−3(0.
008g/m2 )及びレゾルシンを塗布した。
合物の比抵抗が5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次
凝集粒子径 約0.08μm;0.0277g/m
2 )、ゼラチン(0.03g/m2 )、(CH2 =CH
SO2 CH2 CH2NHCO)2 CH2 (0.02g/
m2 )、ポリ(重合度10)オキシエチレン−p−ノニ
ルフェノール(0.005g/m2 )、PQ−3(0.
008g/m2 )及びレゾルシンを塗布した。
【0209】2)磁気記録層の塗設 3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プロピルオキ
シトリメトキシシラン(15重量%)で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2 /g、長軸
0.14μm、短軸0.03μm、飽和磁化89emu
/g、Fe+2/Fe+3=6/94、表面は酸化アルミ酸
化珪素で酸化鉄の2重量%で処理されている)0.06
g/m2 をジアセチルセルロース1.15g/m2 (酸
化鉄の分散はオープンニーダーとサンドミルで実施し
た)、硬化剤としてPQ−4(0.075g/m2 )、
PQ−5(0.004g/m2 )を、溶媒としてアセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジブチル
フタレートを用いてバーコーターで塗布し、膜厚1.2
μmの磁気記録層を得た。滑り剤としてC6 H13CH
(OH)C10H20COOC40H81(50g/m2 )、マ
ット剤としてシリカ粒子(平均粒径1.0μm)と研磨
剤の酸化アルミ(レイノルズメタル社製:ERC−DB
M;平均粒径0.44μm)とをそれぞれ5mg/m2
及び15mg/m2となるように添加した。乾燥は11
5℃で、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装
置はすべて115℃とした)。X−ライト(ブルーフィ
ルター)での磁気記録層のDB の色濃度増加分は約0.
1、また磁気記録層の飽和磁化モーメントは4.2em
u/g、保磁力7.3×104 A/m、角形比は65%
であった。
シトリメトキシシラン(15重量%)で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2 /g、長軸
0.14μm、短軸0.03μm、飽和磁化89emu
/g、Fe+2/Fe+3=6/94、表面は酸化アルミ酸
化珪素で酸化鉄の2重量%で処理されている)0.06
g/m2 をジアセチルセルロース1.15g/m2 (酸
化鉄の分散はオープンニーダーとサンドミルで実施し
た)、硬化剤としてPQ−4(0.075g/m2 )、
PQ−5(0.004g/m2 )を、溶媒としてアセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジブチル
フタレートを用いてバーコーターで塗布し、膜厚1.2
μmの磁気記録層を得た。滑り剤としてC6 H13CH
(OH)C10H20COOC40H81(50g/m2 )、マ
ット剤としてシリカ粒子(平均粒径1.0μm)と研磨
剤の酸化アルミ(レイノルズメタル社製:ERC−DB
M;平均粒径0.44μm)とをそれぞれ5mg/m2
及び15mg/m2となるように添加した。乾燥は11
5℃で、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装
置はすべて115℃とした)。X−ライト(ブルーフィ
ルター)での磁気記録層のDB の色濃度増加分は約0.
1、また磁気記録層の飽和磁化モーメントは4.2em
u/g、保磁力7.3×104 A/m、角形比は65%
であった。
【0210】3)滑り層の調製 ヒドロキシエチルセルロース(25mg/m2 )、PQ
−6(7.5mg/m2 )、PQ−7(1.5mg/m
2 )ポリジメチルシロキサン1.5mg/m2を塗布し
た。なお、この混合物は、キシレン/プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル(1/1)中で105℃で溶融
し、常温のプロピレンモノメチルエーテル(10倍量)
に注加分散して作製した後、アセトン中で分散物(平均
粒径0.01μm)にしてから添加した。乾燥は115
℃で6分間行った(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置は
すべて115℃とした)。滑り層は、動摩擦係数0.1
0(5mmφのステンレス硬球、荷重100g、スピー
ド6cm/分)、静摩擦係数0.09(クリップ法)、
また前述の乳剤面と滑り層の動摩擦係数も0.18と優
れた特性であった。
−6(7.5mg/m2 )、PQ−7(1.5mg/m
2 )ポリジメチルシロキサン1.5mg/m2を塗布し
た。なお、この混合物は、キシレン/プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル(1/1)中で105℃で溶融
し、常温のプロピレンモノメチルエーテル(10倍量)
に注加分散して作製した後、アセトン中で分散物(平均
粒径0.01μm)にしてから添加した。乾燥は115
℃で6分間行った(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置は
すべて115℃とした)。滑り層は、動摩擦係数0.1
0(5mmφのステンレス硬球、荷重100g、スピー
ド6cm/分)、静摩擦係数0.09(クリップ法)、
また前述の乳剤面と滑り層の動摩擦係数も0.18と優
れた特性であった。
【0211】
【化87】
【0212】実施例2〜実施例13 感光部材の作製方法中、マゼンタ発色層(緑色光感光
層)のマゼンタ乳化分散物に含有される発色画像形成用
還元剤Aおよび/または銀現像用の還元剤D−21を変
更した以外は、実施例1と同様に感光部材を作製し、各
々、実施例2〜実施例13とした。比較例1〜比較例7 感光部材の作製方法中、マゼンタ発色層(緑色光感光
層)のマゼンタ乳化分散物に含有される発色画像形成用
還元剤Aを変更し、銀現像用の還元剤を用いなかった以
外は、実施例1と同様に感光部材を作製し、各々、比較
例1〜比較例7とした。使用した発色画像形成用還元剤
および銀現像用の還元剤を表4に示す。
層)のマゼンタ乳化分散物に含有される発色画像形成用
還元剤Aおよび/または銀現像用の還元剤D−21を変
更した以外は、実施例1と同様に感光部材を作製し、各
々、実施例2〜実施例13とした。比較例1〜比較例7 感光部材の作製方法中、マゼンタ発色層(緑色光感光
層)のマゼンタ乳化分散物に含有される発色画像形成用
還元剤Aを変更し、銀現像用の還元剤を用いなかった以
外は、実施例1と同様に感光部材を作製し、各々、比較
例1〜比較例7とした。使用した発色画像形成用還元剤
および銀現像用の還元剤を表4に示す。
【0213】
【表4】
【0214】
【化88】
【0215】このようにしてできた実施例1〜13、お
よび、比較例1〜7の感光部材に、連続的に濃度の変化
したB、G、R、グレーのフィルターを通して2500
luxで0.01秒露光した。この露光済の感光部材面
に40℃の温水を30ml/m2 付与し、処理部材R−
1のシートと互いの膜面同士を重ね合わせた後、ヒート
ドラムを用いて83℃で10秒間および17秒間、2つ
の処理条件で熱現像した。処理後処理部材のシートを剥
離すると、感光部材側に露光したフィルターに対応し
て、画像が得られた。処理直後にこの感光部材の露光部
のDmaxならびに白地部のDminの透過G濃度を、
X−rite濃度機で測定した。Dmax−Dminが
1.5以上、好ましくは2.0以上であると、感光部材
の実用上の性能は良好なものとなる。特にDminが低
いものが好ましい。使用した処理部材R−1の組成を表
5に示す。測定結果を表6に示す。
よび、比較例1〜7の感光部材に、連続的に濃度の変化
したB、G、R、グレーのフィルターを通して2500
luxで0.01秒露光した。この露光済の感光部材面
に40℃の温水を30ml/m2 付与し、処理部材R−
1のシートと互いの膜面同士を重ね合わせた後、ヒート
ドラムを用いて83℃で10秒間および17秒間、2つ
の処理条件で熱現像した。処理後処理部材のシートを剥
離すると、感光部材側に露光したフィルターに対応し
て、画像が得られた。処理直後にこの感光部材の露光部
のDmaxならびに白地部のDminの透過G濃度を、
X−rite濃度機で測定した。Dmax−Dminが
1.5以上、好ましくは2.0以上であると、感光部材
の実用上の性能は良好なものとなる。特にDminが低
いものが好ましい。使用した処理部材R−1の組成を表
5に示す。測定結果を表6に示す。
【0216】
【表5】
【0217】
【化89】
【0218】
【表6】
【0219】表6から、銀現像用の還元剤を用いてない
比較例1〜7は、発色画像形成用の還元剤の種類を変え
ても写真性に大きな改善は認めらず、10秒間の熱現像
処理では、いずれもDmaxは低かった。特に、バラス
ト基を有する発色画像形成用の還元剤を用いた比較例5
〜7では、かえってDmaxが著しく低下し、17秒間
の熱現像処理を行ってもDmaxは低かった。一方、実
施例1〜13は、10秒間の熱現像処理であっても、い
ずれもDmaxが高く、銀現像用の還元剤を併用したこ
とによる現像促進効果が確認できた。さらに、この効果
は、バラスト基を有する発色画像形成用還元剤を用い
た、実施例5〜実施例13で顕著である。特に、スルホ
ンアミド基に対して、母核および置換アリール基双方の
ベンゼン環のo−位に置換基を有する銀現像用還元剤D
−5およびD−6を用いた実施例8〜13に、その効果
が大きく現れている。
比較例1〜7は、発色画像形成用の還元剤の種類を変え
ても写真性に大きな改善は認めらず、10秒間の熱現像
処理では、いずれもDmaxは低かった。特に、バラス
ト基を有する発色画像形成用の還元剤を用いた比較例5
〜7では、かえってDmaxが著しく低下し、17秒間
の熱現像処理を行ってもDmaxは低かった。一方、実
施例1〜13は、10秒間の熱現像処理であっても、い
ずれもDmaxが高く、銀現像用の還元剤を併用したこ
とによる現像促進効果が確認できた。さらに、この効果
は、バラスト基を有する発色画像形成用還元剤を用い
た、実施例5〜実施例13で顕著である。特に、スルホ
ンアミド基に対して、母核および置換アリール基双方の
ベンゼン環のo−位に置換基を有する銀現像用還元剤D
−5およびD−6を用いた実施例8〜13に、その効果
が大きく現れている。
【0220】実施例14〜実施例23 感光部材の作製方法中、イエロー発色層(青色光感光
層)のイエロー乳化分散物に含有されるカプラーをZに
変更し、発色画像形成用還元剤Aおよび/または銀現像
用の還元剤D−21を変更した以外は、実施例1と同様
に感光部材を作製し、各々、実施例14〜実施例23と
した。比較例8〜比較例12 感光部材の作製方法中、イエロー発色層のイエロー乳化
分散物に含有される発色画像形成用還元剤Aを変更し、
銀現像用の還元剤を用いなかった以外は、実施例1と同
様に感光部材を作製し、各々、比較例8〜比較例12と
した。使用した発色画像形成用還元剤および銀現像用の
還元剤を表7に示す。
層)のイエロー乳化分散物に含有されるカプラーをZに
変更し、発色画像形成用還元剤Aおよび/または銀現像
用の還元剤D−21を変更した以外は、実施例1と同様
に感光部材を作製し、各々、実施例14〜実施例23と
した。比較例8〜比較例12 感光部材の作製方法中、イエロー発色層のイエロー乳化
分散物に含有される発色画像形成用還元剤Aを変更し、
銀現像用の還元剤を用いなかった以外は、実施例1と同
様に感光部材を作製し、各々、比較例8〜比較例12と
した。使用した発色画像形成用還元剤および銀現像用の
還元剤を表7に示す。
【0221】
【表7】
【0222】
【化90】
【0223】このようにして得られた、実施例14〜2
3、および、比較例8〜12に、連続的に濃度の変化し
たB、G、R、グレーのフィルターを通して2500l
uxで0.01秒露光した。この露光済の感光部材面に
40℃の温水を30ml/m2 付与し、処理部材R−1
のシートと互いの膜面同士を重ねた後、ヒートドラムを
用いて83℃で10秒間および17秒間、2つの処理条
件で熱現像した。処理後処理シートを剥離すると、感光
部材側に露光したフィルターに対応して、画像が得られ
た。処理直後にこの感光部材の露光部のDmaxならび
に白地部のDminの透過B濃度を、X−rite濃測
機で測定した。結果を表8に示す。
3、および、比較例8〜12に、連続的に濃度の変化し
たB、G、R、グレーのフィルターを通して2500l
uxで0.01秒露光した。この露光済の感光部材面に
40℃の温水を30ml/m2 付与し、処理部材R−1
のシートと互いの膜面同士を重ねた後、ヒートドラムを
用いて83℃で10秒間および17秒間、2つの処理条
件で熱現像した。処理後処理シートを剥離すると、感光
部材側に露光したフィルターに対応して、画像が得られ
た。処理直後にこの感光部材の露光部のDmaxならび
に白地部のDminの透過B濃度を、X−rite濃測
機で測定した。結果を表8に示す。
【0224】
【表8】
【0225】表8から、銀現像用の還元剤を用いてない
比較例8〜12は、発色画像形成用の還元剤の種類を変
えても写真性に大きな改善は認めらず、いずれもDma
xは低かった。特に、バラスト基を有する発色画像形成
用の還元剤を用いた比較例10〜12では、かえってD
maxが低下した。一方、実施例14〜23は、10秒
間の熱現像処理であっても、いずれもDmaxが高く、
銀現像用の還元剤を併用したことによる現像促進効果が
確認できた。さらに、この効果は、バラスト基を有する
発色画像形成用還元剤を用いた、実施例16〜実施例2
3で顕著である。特に、スルホンアミド基に対して、母
核および置換アリール基双方のベンゼン環のo−位に置
換基を有する銀現像用還元剤D−13およびD−52を
用いた実施例19〜23に、その効果が大きく現れてい
る。
比較例8〜12は、発色画像形成用の還元剤の種類を変
えても写真性に大きな改善は認めらず、いずれもDma
xは低かった。特に、バラスト基を有する発色画像形成
用の還元剤を用いた比較例10〜12では、かえってD
maxが低下した。一方、実施例14〜23は、10秒
間の熱現像処理であっても、いずれもDmaxが高く、
銀現像用の還元剤を併用したことによる現像促進効果が
確認できた。さらに、この効果は、バラスト基を有する
発色画像形成用還元剤を用いた、実施例16〜実施例2
3で顕著である。特に、スルホンアミド基に対して、母
核および置換アリール基双方のベンゼン環のo−位に置
換基を有する銀現像用還元剤D−13およびD−52を
用いた実施例19〜23に、その効果が大きく現れてい
る。
【0226】実施例24〜実施例26 感光部材の作製方法中、マゼンタ発色層のマゼンタ乳化
分散物に含有される銀現像用の還元剤D−21を、銀現
像用還元剤P〜Rに変更した以外は、実施例5と同様に
感光部材を作製し、各々、実施例24〜実施例26とし
た。使用した発色画像形成用還元剤および銀現像用の還
元剤を表9に示す。
分散物に含有される銀現像用の還元剤D−21を、銀現
像用還元剤P〜Rに変更した以外は、実施例5と同様に
感光部材を作製し、各々、実施例24〜実施例26とし
た。使用した発色画像形成用還元剤および銀現像用の還
元剤を表9に示す。
【0227】
【表9】
【0228】
【化91】
【0229】実施例5、実施例8、および、比較例24
〜26の感光部材に、連続的に濃度の変化したB、G、
R、グレーのフィルターを通して2500luxで0.
01秒露光した。この露光済の感材面に40℃の温水を
30ml/m2 付与し、処理部材R−1のシートと互い
の膜面同士を重ね合わせた後、ヒートドラムを用いて8
3℃で17秒間熱現像した。処理後処理シートを剥離す
ると、感光部材側に露光したフィルターに対応して、画
像が得られた。さらに、この感光部材を、45℃相対湿
度80%の条件下、7日間保存した後、同様の現像処理
を行った。処理直後にこの感光部材上の画像の露光部の
Dmaxならびに白地部のDminの透過G濃度を、X
−rite濃測機で測定した。結果を表10に示す。
〜26の感光部材に、連続的に濃度の変化したB、G、
R、グレーのフィルターを通して2500luxで0.
01秒露光した。この露光済の感材面に40℃の温水を
30ml/m2 付与し、処理部材R−1のシートと互い
の膜面同士を重ね合わせた後、ヒートドラムを用いて8
3℃で17秒間熱現像した。処理後処理シートを剥離す
ると、感光部材側に露光したフィルターに対応して、画
像が得られた。さらに、この感光部材を、45℃相対湿
度80%の条件下、7日間保存した後、同様の現像処理
を行った。処理直後にこの感光部材上の画像の露光部の
Dmaxならびに白地部のDminの透過G濃度を、X
−rite濃測機で測定した。結果を表10に示す。
【0230】
【表10】
【0231】表10より、銀現像用の還元剤として1−
フェニル−3−ピラゾリジノン誘導体を使用した実施例
24〜26は、高いDmaxを達成していることが確認
できた。さらに、銀現像用還元剤として一般式(1)で
表される化合物を使用した実施例5、および、実施例8
は、高いDmaxを達成しているとともに、高湿度条件
の環境で保存しても、Dmaxがまったく低下せず、生
保存性の点でも優れていることが確認できた。
フェニル−3−ピラゾリジノン誘導体を使用した実施例
24〜26は、高いDmaxを達成していることが確認
できた。さらに、銀現像用還元剤として一般式(1)で
表される化合物を使用した実施例5、および、実施例8
は、高いDmaxを達成しているとともに、高湿度条件
の環境で保存しても、Dmaxがまったく低下せず、生
保存性の点でも優れていることが確認できた。
【0232】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、
短時間の現像処理でも、良好なディスクリミネーション
を有する画像を形成することができる。特に、銀現像用
の還元剤として一般式(1)で表される化合物を使用し
た場合は、生保存性にも優れているという稀有な効果を
有する。また、本発明の画像形成方法は、該ハロゲン化
銀写真感光材料を用いているので、短時間で良好な画像
を提供できるという優れた効果を有する。
短時間の現像処理でも、良好なディスクリミネーション
を有する画像を形成することができる。特に、銀現像用
の還元剤として一般式(1)で表される化合物を使用し
た場合は、生保存性にも優れているという稀有な効果を
有する。また、本発明の画像形成方法は、該ハロゲン化
銀写真感光材料を用いているので、短時間で良好な画像
を提供できるという優れた効果を有する。
Claims (9)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化
銀、バインダー、カプラー、および還元剤を有し、該還
元剤として、少なくとも1種の銀現像用の還元剤と、少
なくとも1種の発色画像形成用の還元剤とを併用するこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項2】 銀現像用の還元剤が、下記一般式(1)
または(2)で表される少なくとも1種の化合物である
ことを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真感
光材料。 【化1】 【化2】 式中、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、あるいは、炭素数4以下のもしくはI/O値が1以
上の、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルキ
ルカルボンアミド基、アリールカルボンアミド基、アル
キルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、ア
ルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ
基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、アリー
ルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、スルファモイル基、アルキルスル
ファモイル基、アリールスルファモイル基、ウレイド
基、またはウレタン基を表す。R5 はアルキル基、アリ
ール基、ヘテロ環基、アルキルアミノ基、アリールアミ
ノ基、ヘテロ環アミノ基を表す。 - 【請求項3】 一般式(1)または(2)中のR5 が、
下記一般式(3)で表される基であることを特徴とす
る、請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化3】 式中、R6 〜R10は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、あるいは、炭素数4以下のもしくはI/O値が1以
上の、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルキ
ルカルボンアミド基、アリールカルボンアミド基、アル
キルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、ア
ルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ
基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、アリー
ルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、スルファモイル基、アルキルスル
ファモイル基、アリールスルファモイル基、ウレイド
基、またはウレタン基を表す。R6 とR7 、R7 とR
8 、R8 とR9 、R9 とR10はそれぞれ互いに独立して
環を形成してもよい。 - 【請求項4】 一般式(3)中のR6 および/またはR
10が、水素原子以外の置換基であることを特徴とする請
求項3に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項5】 一般式(1)中のR2 および/またはR
4 、一般式(2)中のR4 が、水素原子以外の置換基で
あることを特徴とする、請求項2から請求項4までのい
ずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項6】 発色画像形成用の還元剤の少なくとも1
つが、下記一般式(4)〜(6)で表される化合物のい
ずれかであることを特徴とする、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
料。 【化4】 【化5】 【化6】 式中、R11〜R14は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルキルカルボンアミド基、アリール
カルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、アリー
ルスルホンアミド基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルバ
モイル基、アリールカルバモイル基、カルバモイル基、
アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイル
基、スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、
アリールカルボニル基、またはアシルオキシ基を表し、
R15は置換あるいは無置換の、アルキル基、アリール
基、または複素環基を表す。Qは−CO−、−SO2
−、−COO−、−SO2 O−、−CONR19−、−S
O2 NR19−、−PO(R20)−、−PO(R20)O
−、−PO(R20)NR19−のいずれかを表す。ここ
で、R19は水素原子、アルキル基、アリール基のいずれ
かであり、R20はアルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基のいずれかである。Zは芳香環(複素芳香環も含
む)を形成する原子群を表し、Zがベンゼン環である場
合、その置換基のハメット定数(σ)の合計値は1以上
である。R16は置換あるいは無置換のアルキル基を表
す。Xは酸素原子、硫黄原子、セレン原子、または3級
窒素原子を表す。R17、R18は水素原子、または置換基
を表し、R17、R18 が互いに結合して2重結合または
環を形成してもよい。それぞれの化合物について、一般
式(4)ではR11〜R15、一般式(5)ではR15または
Z、一般式(6)ではR15〜R18の、少なくとも1つに
は、炭素数8以上のバラスト基が置換している。 - 【請求項7】 支持体上に、少なくとも、感光性ハロゲ
ン化銀と、バインダーと、カプラーと、少なくとも1種
の銀現像用の還元剤と、少なくとも1種の発色画像形成
用の還元剤とを含有し、感光波長領域および前記発色画
像形成用の還元剤とカプラーから形成される色素の吸収
波長領域が互いに異なる少なくとも3種の感光層を有す
る感光部材と、支持体上に、少なくとも、塩基および/
または塩基プレカーサーを含む処理層を有する処理部材
とを用い、感光部材を像様露光した後、感光部材および
/または処理部材に水を与え、その後、感光部材と処理
部材とを感光層と処理層とが対向するように重ね合わ
せ、これを60℃以上100℃以下の温度で5秒間から
60秒間加熱することにより、感光部材上に少なくとも
3色の非拡散性色素に基づく画像を形成することを特徴
とする画像形成方法。 - 【請求項8】 感光部材に使用する銀現像用の還元剤の
少なくとも1種が、前記一般式(1)または一般式
(2)で表される化合物であることを特徴とする、請求
項7に記載の画像形成方法。 - 【請求項9】 感光部材に使用する発色画像形成用の還
元剤の少なくとも1種が、前記一般式(4)から一般式
(6)で表される化合物のいずれかであることを特徴と
する、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の
画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6474098A JPH11249272A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ハロゲン化銀写真感光材料ならびに画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6474098A JPH11249272A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ハロゲン化銀写真感光材料ならびに画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11249272A true JPH11249272A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=13266864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6474098A Pending JPH11249272A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ハロゲン化銀写真感光材料ならびに画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11249272A (ja) |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP6474098A patent/JPH11249272A/ja active Pending
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