JPH11249183A - 光波長変換モジュール - Google Patents

光波長変換モジュール

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JPH11249183A
JPH11249183A JP4933898A JP4933898A JPH11249183A JP H11249183 A JPH11249183 A JP H11249183A JP 4933898 A JP4933898 A JP 4933898A JP 4933898 A JP4933898 A JP 4933898A JP H11249183 A JPH11249183 A JP H11249183A
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JP
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optical
wavelength conversion
optical waveguide
substrate
wavelength
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JP4933898A
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Masami Hatori
正美 羽鳥
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波路にドメイン反転部が周期的に形成さ
れてなる光波長変換素子によって基本波を波長変換する
モジュールにおいて、波長変換波を本来の用途ために多
く利用しながら、波長変換波の強度を検出できるように
する。 【解決手段】 非線形光学効果を有するXまたはYカッ
トの強誘電体結晶基板16に、その一表面に沿って延びる
光導波路18が形成されるとともに、この光導波路18に基
板16の自発分極の向きを反転させたドメイン反転部17が
周期的に形成されてなり、該光導波路18においてドメイ
ン反転部17の並び方向にTEモードで導波する基本波11
を波長変換する光波長変換素子15と、基本波としてこの
光波長変換素子15に入射されるレーザービーム11を発す
るレーザー10とを有する光波長変換モジュールにおい
て、光導波路18から基板16中に漏洩した波長変換波19を
光検出器31によって検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路型の光波
長変換素子を用いて基本波を第2高調波等に変換する光
波長変換モジュールに関し、特に詳細には、光導波路基
板として強誘電体結晶基板を用い、この光導波路に周期
ドメイン反転構造を形成してなる光波長変換素子を用い
た光波長変換モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】非線形光学効果を有する強誘電体の自発
分極(ドメイン)を周期的に反転させた領域を設けた光
波長変換素子を用いて、基本波を第2高調波に波長変換
する方法が既にBleombergenらによって提案されている
(Phys.Rev.,vol.127,No.6,1918(1962)参照)。
この方法においては、ドメイン反転部の周期Λを、 Λc=2π/{β(2ω)−2β(ω)} ただしβ(2ω)は第2高調波の伝搬定数 β(ω)は基本波の伝搬定数 で与えられるコヒーレント長Λcの整数倍になるように
設定することで、基本波と第2高調波との位相整合(い
わゆる疑似位相整合)を取ることができる。
【0003】そして、例えば特開平5−29207号に
示されるように、非線形光学材料からなる光導波路を有
し、そこを導波させた基本波を波長変換する光導波路型
の光波長変換素子において、上述のような周期ドメイン
反転構造を形成して、効率良く位相整合を取る試みもな
されている。
【0004】このように周期ドメイン反転構造を形成し
た従来の光導波路型の光波長変換素子は、基板の自発分
極の向きの点から2つのタイプに大別されている。一方
のタイプの光波長変換素子は図7に示すように、一つの
基板表面2a(それに沿って光導波路1が延びる基板表
面)に対して、矢印Pで示す基板2の自発分極の向きが
垂直になっているものであり、別のタイプの光波長変換
素子は図8に示すように、上記基板表面2aに対して基
板2の自発分極の向きが平行になっているものである。
【0005】前者のタイプの光波長変換素子は、例えば
上記の特開平5−29207号等に示されているもので
あり、ドメイン反転部を基板表面から十分に深く形成で
きる反面、半導体レーザーと組み合わせて用いる場合に
は基本波の入射光学系が複雑化するという難点が認めら
れる。以下、この点について詳しく説明する。
【0006】図7の構成において、導波光のビームパタ
ーンは図中Aで示すように、矢印Rで示す偏光ベクトル
の向きに平行な方向のビーム径が小さく、それに直角な
方向のビーム径が大きいものとなる。またこのとき、偏
光ベクトルの向きは基板2の自発分極の向き(一般にL
iNbO3 等の強誘電体において、自発分極の向きはZ
軸と平行である)と一致し、導波モードはTMモードと
なる。一方、半導体レーザー3から出射したレーザービ
ーム4のビームパターンは、図中Bに示すように、矢印
Qで示す偏光ベクトルの向きに平行な方向のビーム径が
大きく、それに直角な方向のビーム径が小さいものとな
る。
【0007】そこで、半導体レーザー3から出射したレ
ーザービーム4を光導波路1に入力させるためにそれぞ
れの偏光方向を合わせるとビーム形状がミスマッチし、
レーザービーム4を効率良く光導波路1に入力させるこ
とができない。そうであると、第2高調波の強度が小さ
いものとなってしまう。
【0008】そこで、レーザービーム4のビームパター
ンはそのままにしてその偏光方向を90°回転させるため
に、コリメーターレンズ5と集光レンズ6との間にλ/
2板7を配してなる複雑な基本波入射光学系が必要とな
る。
【0009】それに対して、図8に示すタイプの光波長
変換素子、つまりXまたはYカットの基板2を用いる光
波長変換素子の場合は、上記のようなλ/2板7を配さ
ない状態でレーザービーム4の直線偏光方向と基板2の
Z軸方向とが一致するので、複雑な基本波入射光学系は
不要で、また半導体レーザー3を光導波路1の端面に直
接結合することも可能となる。なお、このときの導波モ
ードはTEモードとなる。
【0010】しかしその反面、この図8に示すタイプの
光波長変換素子は、ドメイン反転部8を基板表面2aか
ら十分に深く形成することができないという問題があ
る。このような事情に鑑み本出願人は、ドメイン反転部
が十分に深く形成され、その一方、半導体レーザーを基
本波光源として用いる場合に、複雑な基本波入射光学系
を必要とせずに高い波長変換効率が得られる光波長変換
素子を先に提案した(特願平8−47591号)。
【0011】この光波長変換素子は基本的に、非線形光
学効果を有する強誘電体結晶基板に、その一表面に沿っ
て延びる光導波路が形成されるとともに、この光導波路
に基板の自発分極の向きを反転させたドメイン反転部が
周期的に形成されてなり、該光導波路においてドメイン
反転部の並び方向に導波する基本波を波長変換する光波
長変換素子において、基本波の導波方向に垂直な面内に
おいて、基板の自発分極の向きが該基板の上記一表面に
対して、角度θ(0°<θ<90°)をなしていることを
特徴とするものである。
【0012】このように自発分極の向きが基板表面に対
して、角度θ(0°<θ<90°)傾いている基板に周期
ドメイン反転構造を形成してなる光波長変換素子におい
ては、ドメイン反転部が十分に深く形成され、その一
方、半導体レーザーを基本波光源として用いる場合に、
複雑な基本波入射光学系を必要とせずに高い波長変換効
率が得られるようになる。
【0013】ところで、上記の周期ドメイン反転構造を
有する光導波路型の光波長変換素子により得られた波長
変換波は、強度一定状態にして用いられることもある
し、あるいは、例えば光走査記録装置等において変調し
た上で用いられることもある。
【0014】前者の場合は波長変換波強度を一定に保つ
必要があり、また後者の場も、ある発光レベル指令信号
に対して所定強度の波長変換波が出力されなければなら
ないので、この種の光波長変換素子においては、実際の
波長変換波強度を光検出器によって検出し、その出力に
基づいて基本波光源の出力を制御することが広く行なわ
れている。
【0015】従来は、このように波長変換波の強度を検
出するために、光波長変換素子の光導波路から出射した
波長変換波をビームスプリッタ等によって一部分岐し、
その分岐された波長変換波を光検出器に導くようにして
いた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この分岐する波長変換
波の光量は、一般に全体の10〜30%程度とされており、
それよりも分岐光量の割合を低くすると、波長変換波強
度を精度良く安定して制御することが難しくなる。
【0017】しかし、波長変換波を強度検出のために上
記の程度分岐させるということは、実際に発生している
波長変換波の70〜90%しか本来の用途に利用できないと
いうことであり、非常に不経済である。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、波長変換波を本来の用途ために多く利用し
ながら、波長変換波の強度を検出可能な光波長変換モジ
ュールを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による一つの光波
長変換モジュールは、前述した図8のタイプの光波長変
換素子、つまり非線形光学効果を有するXまたはYカッ
トの強誘電体結晶基板に、その一表面に沿って延びる光
導波路が形成されるとともに、この光導波路に基板の自
発分極の向きを反転させたドメイン反転部が周期的に形
成されてなり、該光導波路においてドメイン反転部の並
び方向にTEモードで導波する基本波を波長変換する光
波長変換素子と、前記基本波としてこの光波長変換素子
に入射されるレーザービームを発するレーザーと、前記
光導波路から基板中に漏洩した波長変換波を検出する光
検出器と、この光検出器の出力に基づいて前記レーザー
の駆動を制御する制御回路とから構成されたことを特徴
とするものである。
【0020】また本発明による別の光波長変換モジュー
ルは、前述した特願平8−47591号のタイプの光波
長変換素子、つまり非線形光学効果を有する強誘電体結
晶基板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成さ
れるとともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを
反転させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、
該光導波路においてドメイン反転部の並び方向にTEモ
ードで導波する基本波を波長変換する光波長変換素子で
あって、前記基本波の導波方向に垂直な面内において、
前記基板の自発分極の向きが該基板の前記一表面に対し
て角度θ(0°<θ<90°)をなしている光波長変換素
子と、前記基本波としてこの光波長変換素子に入射され
るレーザービームを発するレーザーと、前記光導波路か
ら基板中に漏洩した波長変換波を検出する光検出器と、
この光検出器の出力に基づいて前記レーザーの駆動を制
御する制御回路とから構成されたことを特徴とするもの
である。
【0021】なお上記のように、自発分極の向きが表面
に対して角度θ(0°<θ<90°)をなしている強誘電
体結晶基板としては、結晶のY軸をYZ面内でZ軸側に
3°回転させた軸に対して垂直な面でカットされたもの
や、あるいは、結晶のZ軸をZX面内でX軸側に87°回
転させた軸に対して垂直な面でカットされたものを好適
に用いることができる。
【0022】また、この本発明による光波長変換モジュ
ールにおいては、光波長変換素子の光導波路と光検出器
との間に、この光検出器に向かって進行する基本波をカ
ットするフィルターが設けられるのが望ましい。
【0023】また、基本波を発するレーザーとしては、
半導体レーザーを用いるのが好ましい。さらに、基板を
形成する強誘電体としては、LiNbx Ta1-x
3 (0≦x≦1)またはそれにMgOあるいはZnOが
ドープされたものを好適に用いることができる。
【0024】
【発明の効果】XまたはYカットの強誘電体結晶基板
や、あるいは自発分極の向きが表面に対して角度θ(0
°<θ<90°)をなしている強誘電体結晶基板を用いる
場合は、前述した通り、基本波をTEモードで導波させ
ることができる。このように基本波がTEモードで導波
するとき、その一部は元の偏光方向と直交する向きの偏
光成分に変換される。しかし、このような偏光成分は光
導波路を導波できず、基板中に漏洩する。
【0025】本発明者の研究によると、基本波のみなら
ず第2高調波等の波長変換波も同様に漏洩し、そしてそ
の漏洩する波長変換波と光導波路から出射する波長変換
波との間には、強度の相関があることが判った。
【0026】本発明の光波長変換モジュールは、光導波
路から基板中に漏洩した波長変換波を光検出器によって
検出しているので、その出力に基づいて、光導波路から
出射する波長変換波の強度を検出可能となる。このよう
に、漏洩した波長変換波を強度検出のために有効利用す
れば、光導波路から出射する波長変換波を強度検出のた
めに分岐して減衰させることなく、本来の用途のために
全量利用できるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
による光波長変換モジュールを示すものである。
【0028】図示されるようにこの光波長変換モジュー
ルは、半導体レーザー(レーザーダイオード)10と、こ
の半導体レーザー10から後方つまり図中左方に発散光状
態で出射したレーザビーム11R(後方出射光)を平行光
化するコリメーターレンズ12と、平行光化されたレーザ
ービーム11Rを収束させる集光レンズ13と、これらのレ
ンズ12および13の間に配された狭帯域バンドパスフィル
ター14と、レーザービーム11Rの集光レンズ13による収
束位置に配されたミラー20と、光波長変換素子15とを有
している。
【0029】光波長変換素子15は、図2にも示す通り、
非線形光学効果を有する強誘電体であるLiNbO3
MgOが例えば5 mol%ドープされたもの(以下、Mg
O−LNと称する)の結晶からなる基板16に、そのZ軸
と平行な自発分極の向きを反転させたドメイン反転部17
が周期的に形成されてなる周期ドメイン反転構造と、こ
の周期ドメイン反転構造に沿って延びるチャンネル光導
波路18が形成されてなるものである。
【0030】周期ドメイン反転構造は、基板16のX軸方
向にドメイン反転部17が並ぶように形成され、その周期
Λは、MgO−LNの屈折率の波長分散を考慮し、後述
する基本波波長950nmに対して1次の周期となるよう
に4.75μmとされている。また周期ドメイン反転構造の
長さ(図2のa寸法)は、例えば10mmとされる。この
ような周期ドメイン反転構造は、例えば特開平6−24
2478号に示される方法によって形成することができ
る。
【0031】一方チャンネル光導波路18は、周期ドメイ
ン反転部17を形成した後、基板16のY面上に公知のフォ
トリソグラフィーとリフトオフにより金属マスクパター
ンを形成し、この基板16をピロリン酸中に浸漬してプロ
トン交換処理を行ない、マスクを除去した後にアニール
処理する、等の方法によって作成することができる。こ
のプロトン交換処理の温度と時間は、例えば160 ℃、64
分間とされる。一方、アニール処理の温度と時間は、例
えば350〜370℃、1〜2時間とされる。また、チャンネ
ル光導波路18のストライプ幅(図2のb寸法)は例えば
6〜9μmとされる。
【0032】以上の処理により、図1および2に示すよ
うに、ドメイン反転部17の並び方向に沿って延びるチャ
ンネル光導波路18が形成される。次に上記MgO−LN
基板16の、チャンネル光導波路18の端面を含む−X面お
よび+X面を光学研磨すると、光波長変換素子15が完成
する。
【0033】図1に示すように半導体レーザー10は、光
波長変換素子15の後方端面に直接結合されている。この
半導体レーザー10から前方に発せられた中心波長950 n
mのレーザービーム11は、チャンネル光導波路18の端面
18aから該光導波路18内に入射する。基本波としてのこ
のレーザービーム11はチャンネル光導波路18をTEモー
ドで導波し、その周期ドメイン反転領域で位相整合(い
わゆる疑似位相整合)して、波長が1/2つまり475 n
mの第2高調波19に波長変換される。この第2高調波19
もチャンネル光導波路18を導波モードで伝搬し、光導波
路端面18bから出射する。
【0034】一方、半導体レーザー10から後方に出射
し、平行光化されたレーザビーム11Rは狭帯域バンドパ
スフィルター14を透過した後、集光レンズ13により集光
されてミラー20上において収束する。
【0035】ミラー20で反射したレーザービーム11R
は、それまでの光路を逆に辿って半導体レーザー10にフ
ィードバックされる。つまりこの装置では、上記ミラー
20と半導体レーザー10の前方端面(図1中の右方の端
面)によって半導体レーザー10の外部共振器が構成され
ている。
【0036】そしてこの外部共振器の中に配された狭帯
域バンドパスフィルター14により、フィードバックされ
るレーザービーム11Rの波長が選択される。半導体レー
ザー10はこの選択された波長で発振し、選択波長は狭帯
域バンドパスフィルター14の回転位置(図1中の矢印A
方向の回転位置)に応じて変化するので、この狭帯域バ
ンドパスフィルター14を適宜回転させることにより、半
導体レーザー10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期
と位相整合する波長に選択、ロックすることができる。
【0037】次に、光波長変換素子15から出射する第2
高調波19の強度を一定化する点について説明する。第2
高調波19が光波長変換素子15のチャンネル光導波路18を
TEモードで導波する際、その一部は光導波路18から漏
洩して、基板16側に放射する。光波長変換素子15の前方
側には、この漏洩した第2高調波19を受光する、例えば
フォトダイオードからなる光検出器31が配設されてい
る。
【0038】この光検出器31の出力信号Sは制御回路32
に入力される。制御回路32はこの出力信号Sに基づいて
半導体レーザー10のドライバー(駆動回路)33の作動を
制御し、この信号Sが所定の一定値に保たれるように半
導体レーザー10を駆動させる。先に述べた通り、漏洩す
る第2高調波19とチャンネル光導波路18から出射する第
2高調波19との間には強度の相関がある。したがって、
漏洩する第2高調波19の強度を上記のようにして一定
化すれば、結局、光導波路18から出射する利用光とし
ての第2高調波19の強度が所望値に保たれる。
【0039】なおこの実施形態においては、光波長変換
素子15の前方端面に、漏洩した第2高調波19を透過させ
る一方、同じように漏洩したレーザービーム11をカット
する基本波カットフィルター30が設けられている。それ
により、基本波であるこのレーザービーム11が光検出器
31に検出されることがなくなり、第2高調波19の強度一
定化制御が精度良くなされるようになる。
【0040】次に図3を参照して、本発明の第2の実施
形態について説明する。なおこの図3において、図1中
の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それらに
ついての説明は必要の無い限り省略する(以下、同
様)。また以下の図においては、図1に示した制御回路
32およびドライバー33は省略してある。
【0041】この第2の実施形態では、光検出器31が基
本波カットフィルター30の上に固定されて、光波長変換
素子15の前方端面上に取り付けられている。このように
する場合は、光検出器31および基本波カットフィルター
30を薄膜から形成するのが望ましい。また、光検出器31
としてフォトダイオードを適用する場合は、それをアモ
ルファスSi薄膜で作製すると、安価でかつ容易に作製
可能となる。
【0042】次に図4を参照して、本発明の第3の実施
形態について説明する。この第3の実施形態において
は、半導体レーザー10から光波長変換素子15側に出射し
たレーザービーム11がコリメーターレンズ40によって平
行光化され、集光レンズ42により集光されてチャンネル
光導波路18の端面18a上で収束し、該端面18aから光導
波路18内に入射する。
【0043】本実施形態においても、レーザービーム11
はチャンネル光導波路18をTEモードで導波せしめられ
る。そして、レーザービーム11の第2高調波19への変
換、およびチャンネル光導波路18から漏洩した第2高調
波19の検出は、第1実施形態におけるのと同様になされ
る。
【0044】次に図5を参照して、本発明の第4の実施
形態について説明する。この第4の実施形態は、図1に
示した第1実施形態と比べると、半導体レーザー10の発
振波長を選択、ロックする手段が異なるものである。
【0045】すなわち本実施形態においては、半導体レ
ーザー10として、その活性層10Aの一部にグレーティン
グ10Bが形成されてなるDBR(分布ブラッグ反射型)
レーザーが用いられており、このグレーティング10Bの
波長選択作用により発振波長が選択、ロックされる。
【0046】なお、このようなグレーティングの波長選
択作用を利用して、半導体レーザーの発振波長を選択、
ロックする点については、本出願人による特願平8−4
7591号明細書に詳しい記載がなされている。
【0047】次に図6を参照して、本発明の第5の実施
形態について説明する。この第5の実施形態において
は、図4に示した第3実施形態におけるのと同様にし
て、レーザービーム11がチャンネル光導波路18内に入射
せしめられる。
【0048】そしてこの場合は、コリメーターレンズ40
と集光レンズ42との間に狭帯域バンドパスフィルター14
が配されており、チャンネル光導波路18の端面18aで反
射して半導体レーザー10にフィードバックされるレーザ
ービーム11の波長が、この狭帯域バンドパスフィルター
14によって選択、ロックされる。つまり本例では、チャ
ンネル光導波路18の端面18aと半導体レーザー10の後方
端面とによって、該半導体レーザー10の外部共振器が構
成されている。
【0049】以上、Yカット基板から形成されて基本波
をTEモードで導波させる光波長変換素子15を用いた実
施形態について説明したが、本発明はその他、Xカット
基板から形成された光波長変換素子や、あるいは前述し
たように基本波の導波方向に垂直な面内において、基板
の自発分極の向きが該基板表面に対して角度θ(0°<
θ<90°)をなしている光波長変換素子を用いて、基本
波をTEモードで導波させる光波長変換モジュールに対
しても同様に適用可能であり、そして同様の効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図2】上記光波長変換モジュールの要部を示す斜視図
【図3】本発明の第2実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図4】本発明の第3実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図5】本発明の第4実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図6】本発明の第5実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図7】従来の光波長変換モジュールの問題を説明する
説明図
【図8】従来の光波長変換モジュールの問題を説明する
説明図
【符号の説明】
10 半導体レーザー 11 レーザービーム(基本波) 11R レーザービーム(後方出射光) 12 コリメーターレンズ 13 集光レンズ 14 狭帯域バンドパスフィルター 15 光波長変換素子 16 MgO−LN結晶基板 17 ドメイン反転部 18 チャンネル光導波路 18a、18b チャンネル光導波路の端面 19 第2高調波 20 ミラー 30 基本波カットフィルター 31 光検出器 32 制御回路 33 半導体レーザードライバー 35 コリメーターレンズ 40 コリメーターレンズ 42 集光レンズ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形光学効果を有するXまたはYカッ
    トの強誘電体結晶基板に、その一表面に沿って延びる光
    導波路が形成されるとともに、この光導波路に基板の自
    発分極の向きを反転させたドメイン反転部が周期的に形
    成されてなり、該光導波路においてドメイン反転部の並
    び方向にTEモードで導波する基本波を波長変換する光
    波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発するレーザーと、 前記光導波路から基板中に漏洩した波長変換波を検出す
    る光検出器と、 この光検出器の出力に基づいて前記レーザーの駆動を制
    御する制御回路とからなる光波長変換モジュール。
  2. 【請求項2】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向にTEモード
    で導波する基本波を波長変換する光波長変換素子であっ
    て、前記基本波の導波方向に垂直な面内において、前記
    基板の自発分極の向きが該基板の前記一表面に対して角
    度θ(0°<θ<90°)をなしている光波長変換素子
    と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発するレーザーと、 前記光導波路から基板中に漏洩した波長変換波を検出す
    る光検出器と、 この光検出器の出力に基づいて前記レーザーの駆動を制
    御する制御回路とからなる光波長変換モジュール。
  3. 【請求項3】 前記強誘電体結晶基板が、該結晶のY軸
    をYZ面内でZ軸側に3°回転させた軸に対して垂直な
    面でカットされたものであることを特徴とする請求項2
    記載の光波長変換モジュール。
  4. 【請求項4】 前記強誘電体結晶基板が、該結晶のZ軸
    をZX面内でX軸側に87°回転させた軸に対して垂直な
    面でカットされたものであることを特徴とする請求項2
    記載の光波長変換モジュール。
  5. 【請求項5】 前記光導波路と光検出器との間に、この
    光検出器に向かって進行する基本波をカットするフィル
    ターが設けられていることを特徴とする請求項1から4
    いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  6. 【請求項6】 前記レーザーが半導体レーザーであるこ
    とを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の光波
    長変換モジュール。
  7. 【請求項7】 前記強誘電体がLiNbx Ta1-x 3
    (0≦x≦1)またはそれにMgOあるいはZnOがド
    ープされたものであることを特徴とする請求項1から6
    いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
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