JPH1195270A - 光波長変換装置 - Google Patents

光波長変換装置

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JPH1195270A
JPH1195270A JP25973897A JP25973897A JPH1195270A JP H1195270 A JPH1195270 A JP H1195270A JP 25973897 A JP25973897 A JP 25973897A JP 25973897 A JP25973897 A JP 25973897A JP H1195270 A JPH1195270 A JP H1195270A
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semiconductor laser
optical
wavelength conversion
wavelength
narrow band
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Masami Hatori
正美 羽鳥
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザから発せられたレーザビーム
を、周期ドメイン反転構造を有する光導波路型の光波長
変換素子により波長変換する装置において、狭帯域バン
ドパスフィルターを利用して、半導体レーザの発振波長
をドメイン反転部の周期と位相整合する波長に正確にロ
ックし、また、装置を小型化する。 【解決手段】 半導体レーザ10から発生せられて光波長
変換素子15に入射するレーザビーム11とは反対側に出射
するレーザビーム11Rを、反射型狭帯域BPF30で反射
させて半導体レーザ10にフィードバックさせる。この反
射型狭帯域BPF30は、半導体レーザ後方端面10aから
16μm以内の距離に反射面が位置するように配する。
そして、上記反射型狭帯域BPF30の温度を変化させる
ペルチェ素子35等の手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本波を第2高調
波等に変換する光導波路型の光波長変換素子、特に詳細
には、光導波路基板として強誘電体結晶基板を用い、光
導波路に周期ドメイン反転構造を形成してなる光波長変
換素子を利用して、半導体レーザから発せられたレーザ
ビームを波長変換する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非線形光学効果を有する強誘電体の自発
分極(ドメイン)を周期的に反転させた領域を設けた光
波長変換素子を用いて、基本波を第2高調波に波長変換
する方法が既にBleombergenらによって提案されている
(Phys.Rev.,vol.127,No.6,1918(1962)参照)。
この方法においては、ドメイン反転部の周期Λを、 Λc=2π/{β(2ω)−2β(ω)} ただしβ(2ω)は第2高調波の伝搬定数 β(ω)は基本波の伝搬定数 で与えられるコヒーレント長Λcの整数倍になるように
設定することで、基本波と第2高調波との位相整合(い
わゆる疑似位相整合)を取ることができる。
【0003】そして、例えば特開平7−152055号
に示されるように、非線形光学材料からなる光導波路を
有し、そこを導波させた基本波を波長変換する光導波路
型の光波長変換素子において、上述のような周期ドメイ
ン反転構造を形成して、効率良く位相整合を取る試みも
なされている。
【0004】ところで、上記の周期ドメイン反転構造を
有する光導波路型の光波長変換素子は、半導体レーザか
ら発せられたレーザビームを波長変換するためにも多く
用いられている。その場合、半導体レーザの発振波長
が、ドメイン反転部の周期Λと位相整合する波長と一致
していないと、波長変換効率は著しく低いものとなり、
実用性のある短波長光源を得ることは困難となる。
【0005】このような事情に鑑み、例えば特願平9−
155100号明細書に示されているように、半導体レ
ーザの後方端面、つまり光波長変換素子に入射させるレ
ーザビームが出射する前方端面とは反対側の端面から出
射した後方出射光を狭帯域のバンドパスフィルター(以
下、BPFと称する)を通してミラーで反射させて半導
体レーザにフィードバックし、半導体レーザの発振波長
を所望値に調整、ロックすることが提案されている。
【0006】以下、この光波長変換装置について図10
を参照して説明する。図示のようにこの光波長変換装置
は、半導体レーザ(レーザダイオード)10と、この半導
体レーザ10の前方端面に直接結合された光波長変換素子
15とを有している。
【0007】光波長変換素子15は、非線形光学効果を有
する強誘電体結晶の基板16に、その自発分極の向きを反
転させたドメイン反転部が周期的に形成されてなる周期
ドメイン反転構造17と、この周期ドメイン反転構造17に
沿って延びるチャンネル光導波路18とが形成されてなる
ものである。半導体レーザ10の前方端面から出射したレ
ーザビーム11は、光波長変換素子15により第2高調波19
に変換される。
【0008】また半導体レーザ10からは、後方側つまり
図中の左方側にもレーザビーム11Rが出射する。一般に
後方出射光と称されるこのレーザビーム11Rは、発散光
として半導体レーザ10から出射し、コリメーターレンズ
21によって平行光化された後、狭帯域BPF22を透過
し、集光レンズ23により集光されて収束する。この収束
位置に配されたミラー24において反射したレーザビーム
11Rは、そこまでの光路と逆向きの光路を辿って、ほぼ
全量が半導体レーザ10にフィードバックされる。
【0009】この構成において、BPF22を図中の矢印
A方向に回転させることにより、所定波長のレーザビー
ム11Rのみを半導体レーザ10にフィードバックさせるこ
とができる。こうして、所定波長のレーザビーム11Rの
みが半導体レーザ10にフィードバックされれば、半導体
レーザ10がこの波長で発振する。そこで、BPF22を適
宜回転させることにより、半導体レーザ10の発振波長を
周期ドメイン反転構造17の周期Λと位相整合する所望波
長に選択、ロックすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来装置に
おいては、半導体レーザの発振波長をロックするための
光学系が大きくなりがちで、そのため、装置の小型化が
難しいという問題が認められている。すなわち、一般に
半導体レーザの長さは0.5〜1mm、周期ドメイン反
転構造を有する光導波路型光波長変換素子の長さは5〜
10mm程度であるのに対し、上記波長ロック光学系は
BPFを通過するレーザビームを平行光化するためにレ
ンズが2枚必要であることから通常30〜50mm程度
の長さとなる。そして容積の点では、半導体レーザを含
む光波長変換装置全体の容積の50%以上を、波長ロッ
ク光学系が占めるようになる。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、半導体レーザから発せられたレーザビームを、
周期ドメイン反転構造を有する光導波路型の光波長変換
素子により波長変換する装置において、BPFを利用し
て半導体レーザの発振波長をドメイン反転部の周期と位
相整合する波長に正確にロック可能とし、その上で装置
を小型化することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による光波長変換
装置は、前述したように周期ドメイン反転構造を有する
光導波路型の光波長変換素子と、基本波としてこの光波
長変換素子に入射されるレーザビームを発する半導体レ
ーザとからなる光波長変換装置において、半導体レーザ
の後方端面から出射する後方出射光を反射させて半導体
レーザにフィードバックさせる反射型狭帯域BPFが設
けられ、そしてこの反射型狭帯域BPFは、半導体レー
ザの後方端面から16μm以内の距離に反射面が位置す
るように配され、そして、上記反射型狭帯域BPFの温
度を変化させる手段が設けられたことを特徴とするもの
である。
【0013】
【発明の効果】反射型狭帯域BPFは、基板上に金属ミ
ラー膜あるいは誘電体多層反射膜を形成し、その上に誘
電体多層BPF膜を形成してなるものである。このよう
な反射型狭帯域BPFにより半導体レーザーの後方出射
光を反射させて半導体レーザにフィードバックさせれ
ば、原理的には、従来装置におけるのと同様に半導体レ
ーザの発振波長を所望値にロックできるはずであるが、
そのようにしても発振波長をロックできないことがあ
る。
【0014】本発明者の研究によると、これは、半導体
レーザから出射するレーザビームが(後方出射光も)大
きな拡がり角を有することに関連していることが分かっ
た。すなわち、半導体レーザから出射する後方出射光が
大きく拡がってから反射型狭帯域BPFで反射すると、
反射して半導体レーザに戻る光のビームサイズが半導体
レーザの発光点のサイズを大きく上回ってしまう。そう
であると、戻り光と半導体レーザとの結合効率が著しく
低くなって光フィードバックの効果が十分に得られず、
発振波長のロックが不可能になるのである。
【0015】図7は、波長変換に供されることが多い、
発振波長が980 nm近辺の半導体レーザについて、半導
体レーザの後方端面と反射型狭帯域BPFの反射面との
距離を変え、上記結合効率をこの距離毎に測定した結果
を示すものである。また図8は、同じ結果を、結合効率
が比較的低い範囲について詳しく示すものである。
【0016】これらの図に示されている通り、半導体レ
ーザの後方端面と反射型狭帯域BPFの反射面との距離
が長くなるのに従って、戻り光と半導体レーザとの結合
効率は急激に低下する。
【0017】しかしここで、本発明者の研究によれば、
戻り光と半導体レーザとの結合効率が一般に1%以上で
あれば発振波長のロックが可能になり、また、5%以上
であれば発振波長のロックは高度に安定することが分か
った。そこで本発明においては、図8から分かるよう
に、半導体レーザの後方端面と反射型狭帯域BPFの反
射面との距離を、上記結合効率が1%以上となる16μ
m以内とし、さらに望ましくは、上記結合効率が5%以
上となる10μm以内とするものである。
【0018】以上のように反射型狭帯域BPFを、半導
体レーザに対して間にレンズ光学系を置くことなく近接
配置すれば、光波長変換装置を著しく小型化することが
できる。
【0019】また、上記のレンズ光学系が不要となるこ
とから、本発明の光波長変換装置は従来装置と比べてよ
り安価に形成可能となる。
【0020】なお、反射型狭帯域BPFと半導体レーザ
とを上述のように近接配置すると、反射型狭帯域BPF
は回転不可能であるので、従来装置のようにBPFの回
転によって発振波長を調整する手法はとれない。しかし
反射型狭帯域BPFの反射中心波長はその温度に応じて
変化するので、本発明装置においてはこの温度を変化さ
せることにより、発振波長を調整することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
よる光波長変換装置を示すものである。図示されるよう
にこの光波長変換装置は、半導体レーザ(レーザダイオ
ード)10と、この半導体レーザ10の前方端面10bから発
散光状態で出射したレーザビーム11を平行光化するコリ
メーターレンズ12と、平行光化されたレーザビーム11を
収束させる集光レンズ13と、これらのレンズ12および13
の間に配された偏光制御用のλ/2板14と、光波長変換
素子15とを有している。
【0022】また半導体レーザ10の後方端面10aに近接
した位置には、反射型狭帯域BPF30が配設されてい
る。そしてこの反射型狭帯域BPF30には、その温度を
変化させるペルチェ素子35が固定されている。
【0023】光波長変換素子15は、図2にその斜視形状
を示す通り、非線形光学効果を有する強誘電体であるM
gO−LN(MgOがドープされたLiNOb3 )結晶
のzカット基板16に、そのz軸と平行な自発分極の向き
を反転させたドメイン反転部が周期的に形成されてなる
周期ドメイン反転構造17と、この周期ドメイン反転構造
17に沿って延びるチャンネル光導波路18とが形成されて
なるものである。
【0024】MgO−LN結晶基板16は、例えばMgO
が5 mol%ドープされたものである。また周期ドメイン
反転構造17は、基板16のx軸方向にドメイン反転部が並
ぶように形成され、その周期Λは、MgO−LNの屈折
率の波長分散を考慮し、980nm近辺の波長に対して
1次の周期となるように5.3 μmとされている。ま
た本例において、周期ドメイン反転構造17の長さ(図2
中のa寸法)は10mmである。このような周期ドメイン
反転構造17は、例えば特開平6−242478号に示さ
れる種々の方法によって形成することができる。
【0025】一方チャンネル光導波路18は、周期ドメイ
ン反転構造17を形成した後、基板16の+z面上に公知の
フォトリソグラフィーとドライエッチングにより金属マ
スクパターンを形成し、この基板16をピロリン酸中に浸
漬してプロトン交換処理を行ない、マスクを除去した後
にアニール処理する、等の方法によって作製することが
できる。その後このチャンネル光導波路18の両端面18
a、18bをエッジ研磨すると、光波長変換素子15が完成
する。
【0026】なお上記プロトン交換処理は、例えば温度
を170 ℃とし、プロトン交換時間を68分としてなされ
る。一方アニール処理は、例えばアニール温度を350 〜
370 ℃とし、アニール時間を1〜2時間としてなされ
る。またチャンネル光導波路18の幅(図2中のb寸法)
は例えば6〜9μmとされる。
【0027】半導体レーザ10としては、一例として波長
が980 nm近辺のレーザビーム11を発するものが用いら
れている。このレーザビーム11は、コリメーターレンズ
12によって平行光化された後、λ/2板14でチャンネル
光導波路18のz軸方向に偏光方向が合わせられ、集光レ
ンズ13により集光されてチャンネル光導波路18の端面18
aにおいて収束する。それによりレーザビーム11はチャ
ンネル光導波路18内に入射し、そこを導波する。
【0028】TM導波モードで進行する基本波としての
レーザビーム11は、チャンネル光導波路18中の周期ドメ
イン反転領域で位相整合(いわゆる疑似位相整合)し
て、波長が490 nmの第2高調波19に波長変換される。
この第2高調波19もチャンネル光導波路18を導波モード
で伝搬し、光導波路端面18bから出射する。
【0029】一方、半導体レーザ10の後方端面10aから
は、前述したように後方出射光と称されるレーザビーム
11Rが出射する。このレーザビーム11Rは反射型狭帯域
BPF30において反射し、そこまでの光路と逆向きの光
路を辿って半導体レーザ10にフィードバックされる。
【0030】この反射型狭帯域BPF30は図3に示す通
り、例えばガラス基板31上に金属ミラー膜32、誘電体多
層BPF膜33がこの順に形成されてなるものである。な
お、金属ミラー膜32の代わりに誘電体多層反射膜を有す
るような、その他の公知の反射型狭帯域BPFを用いる
ことも可能である。
【0031】上記反射型狭帯域BPF30は、所定波長の
レーザビーム11Rのみを反射させる。こうして、所定波
長のレーザビーム11Rのみが半導体レーザ10にフィード
バックされれば、半導体レーザ10がこの波長で発振す
る。そして反射型狭帯域BPF30の反射中心波長はその
温度に応じて変化するので、ペルチェ素子35によって反
射型狭帯域BPF30の温度を適宜変化させることによ
り、半導体レーザ10の発振波長を周期ドメイン反転構造
17の周期Λと位相整合する所望波長に選択、ロックする
ことができる。
【0032】なおこの場合、半導体レーザ10の前方端面
10bと反射型狭帯域BPF30の金属ミラー膜32とによ
り、該半導体レーザ10の外部共振器が構成される。
【0033】ここで反射型狭帯域BPF30は、その金属
ミラー膜32が、半導体レーザ10の後方端面10aから1μ
m離れて位置するように配されている。そのために本装
置においては、半導体レーザ10に戻るレーザビーム11R
と該半導体レーザ10との結合効率が63%に達し、光フ
ィードバックによる発振波長ロックの効果が良好に得ら
れるものとなっている。以下、その点について詳しく説
明する。
【0034】図4は、半導体レーザ10から出射するレー
ザビーム11Rの拡がりの様子を示すものであり、
(1)、(2)および(3)にそれぞれ平面形状、側面
形状および正面形状を示してある。なお図中10S、10P
はそれぞれ半導体レーザ10の導波路ストライプ、発光点
を示している。
【0035】ここで用いられているような発振波長が98
0 nm近辺の半導体レーザ10は、3μm×1μm程度の
サイズの発光点10Pを有する。そして、そこから発せら
れたレーザビーム11Rが例えば2μmの距離伝搬したと
き、その3μmのビーム径は3.11μmに拡がり、1
μmのビーム径は2.7μmに拡がる。
【0036】したがって、上述のように反射型狭帯域B
PF30の金属ミラー膜32と半導体レーザ後方端面10aと
の距離が1μmであって、レーザビーム11Rが往復で2
μm伝搬すると、このレーザビーム11Rは半導体レーザ
後方端面10aに3.11μm×2.7μmのビームサイ
ズとなって戻って来る。図5および6は、このビームサ
イズを説明するものであり、図5が平面形状を、図6が
正面形状をそれぞれ示している。
【0037】このように戻り光のビームサイズ(図6中
に10Qで示す)と発光点10Pのサイズとが異なると、レ
ーザビーム11Rと半導体レーザ10との結合効率が低下す
る。先に説明した図7および8は、本実施形態に用いら
れた半導体レーザ10および反射型狭帯域BPF30につい
て、上記結合効率を、半導体レーザ後方端面と反射型狭
帯域BPFの反射面との距離毎に測定した結果を示すも
のである。これらの図より、上記距離が大きくなるほ
ど、つまり戻り光ビームサイズと発光点サイズとが大き
く異なるほど、結合効率が低下することが分かる。
【0038】本実施形態においては、反射型狭帯域BP
F30の金属ミラー膜32と半導体レーザ後方端面10aとの
距離を1μmと小さく設定したことにより、図7に示さ
れる通り結合効率は63%と十分に確保され、前述した
光フィードバックによる発振波長ロックの効果が良好に
得られる。
【0039】なお、反射型狭帯域BPF30の金属ミラー
膜32と半導体レーザ後方端面10aとの距離を例えば10
μmに設定した場合、3μm×1μmの発光点10Pに対
して、戻り光ビームサイズは8.8μm×25μmとな
る。このときの結合効率は4.8%となり、その場合も
発振波長ロックの効果は確保される。
【0040】前述したように、この結合効率が1%以上
であれば発振波長のロックが可能であるので、本発明に
おいては、図8から分かるように、この半導体レーザの
後方端面と反射型狭帯域BPFの反射面との距離を16
μm以内に設定するものである。
【0041】次に図9を参照して、本発明の第2の実施
形態について説明する。この図9の光波長変換装置は、
図1のものと比較すると、半導体レーザ10が光波長変換
素子41の光入射端面に直接結合されている点が異なるも
のである。このような構成の光波長変換素子は、光学部
品が少ないので小型軽量に形成でき、また、光学部品の
軸ズレが少ないので光学的な安定性が高いものとなる。
【0042】上記のように半導体レーザ10を光波長変換
素子41の光入射端面に直接結合させる場合は、それら両
者の間に、図1のλ/2板14等の偏光制御素子を設ける
ことはできない。そのため、図1の装置と同様にzカッ
トの基板を用いて光波長変換素子を構成し、TMモード
導波を採用しようとするならば、レーザビーム11の偏光
方向をチャンネル光導波路18のz軸方向に合わせるため
に、例えば半導体レーザ10を図1の状態から90°回転さ
せて配置することが必要である。しかし、そのようにす
ると、半導体レーザ10とチャンネル光導波路18における
レーザビームパターンが異なるようになり、それら両者
間での光結合効率が悪くなる。
【0043】このような事情があるので、半導体レーザ
10を光波長変換素子の光入射端面に直接結合させる場合
は、レーザビーム11の偏光方向を90°回転させる必要が
ないTEモード導波型の光波長変換素子を用いる方が、
半導体レーザ10とチャンネル光導波路18との間の光結合
効率を高く保つ上で有利である。そこで本実施形態で
は、z軸の向きが基板表面に対して水平なxカットのM
gO−LN結晶基板40を用いて、TEモード導波型の光
波長変換素子41を構成している。
【0044】なお、xカットのMgO−LN結晶基板40
の代わりに、同様にz軸の向きが基板表面に対して水平
となるyカットの基板を用いても、TEモード導波型の
光波長変換素子を得ることができる。さらには、本出願
人による特願平8−47591号の明細書に示されるよ
うに、自発分極の向きが基板表面に対して垂直とならな
いようにカットされた基板を用い、該基板に直接電場を
印加して周期ドメイン反転構造を形成することにより、
TEモード導波型の光波長変換素子を得ることもでき
る。
【0045】なお以上説明した各実施形態は、ペルチェ
素子35によって反射型狭帯域BPF30のみの温度を変化
させるように構成されているが、反射型狭帯域BPFに
加えて半導体レーザおよび光波長変換素子を共通のペル
チェ素子によって温度調節するようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による光波長変換装置を
示す概略側面図
【図2】図1の光波長変換装置に用いられた光波長変換
素子の斜視図
【図3】図1の光波長変換装置に用いられた反射型狭帯
域BPFの概略側面図
【図4】図1の光波長変換装置に用いられた半導体レー
ザの後方出射光の拡がりを説明する概略図
【図5】図1の光波長変換装置の要部を拡大して示す平
面図
【図6】図1の光波長変換装置の要部を拡大して示す正
面図
【図7】反射型狭帯域バンドパスフィルターの反射面と
半導体レーザ間の距離と、フィードバックされる後方出
射光と半導体レーザの結合効率との関係を示すグラフ
【図8】図7に示された関係の一部を詳しく示すグラフ
【図9】本発明の第2実施形態による光波長変換装置を
示す概略側面図
【図10】従来の光波長変換装置を示す概略側面図
【符号の説明】
10 半導体レーザ 11 レーザビーム(基本波) 12 コリメーターレンズ 13 集光レンズ 14 λ/2板 15 光波長変換素子 16 zカットMgO−LN結晶基板 17 周期ドメイン反転構造 18 チャンネル光導波路 19 第2高調波 21 コリメーターレンズ 22 狭帯域バンドパスフィルター 23 集光レンズ 24 ミラー 30 反射型狭帯域BPF 35 ペルチェ素子 40 xカットMgO−LN結晶基板 41 光波長変換素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に光導波路が形成されるとともに、この光導波路に基
    板の自発分極の向きを反転させたドメイン反転部が周期
    的に形成されてなり、該光導波路においてドメイン反転
    部の並び方向に導波する基本波を波長変換する光波長変
    換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザビームを前方端面から発する半導体レーザと、 この半導体レーザの後方端面から16μm以内の距離に
    反射面が位置するように配され、該後方端面から出射す
    る後方出射光を反射させて前記半導体レーザにフィード
    バックさせる反射型狭帯域バンドパスフィルターと、 この反射型狭帯域バンドパスフィルターの温度を変化さ
    せる手段とからなる光波長変換装置。
  2. 【請求項2】 前記反射型狭帯域バンドパスフィルター
    が、前記半導体レーザの後方端面から10μm以内の距
    離に反射面が位置するように配されていることを特徴と
    する請求項1記載の光波長変換装置。
JP25973897A 1997-09-25 1997-09-25 光波長変換装置 Withdrawn JPH1195270A (ja)

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JP25973897A Withdrawn JPH1195270A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 光波長変換装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002055370A (ja) * 1999-12-06 2002-02-20 Fuji Photo Film Co Ltd 光波長変換モジュール

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JP2002055370A (ja) * 1999-12-06 2002-02-20 Fuji Photo Film Co Ltd 光波長変換モジュール

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