JPH10254001A - 光波長変換モジュール - Google Patents

光波長変換モジュール

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Publication number
JPH10254001A
JPH10254001A JP6257597A JP6257597A JPH10254001A JP H10254001 A JPH10254001 A JP H10254001A JP 6257597 A JP6257597 A JP 6257597A JP 6257597 A JP6257597 A JP 6257597A JP H10254001 A JPH10254001 A JP H10254001A
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JP
Japan
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optical
wavelength conversion
laser beam
substrate
semiconductor laser
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Application number
JP6257597A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Sonoda
慎一郎 園田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基板に
光導波路が形成され、この光導波路にドメイン反転部が
周期的に形成され、基本波の導波方向に垂直な面内にお
いて、基板の自発分極の向きが基板の表面に対して角度
θ(0°<θ<90°)をなしている光波長変換素子によ
って基本波を波長変換するモジュールにおいて、半導体
レーザーの発振波長をドメイン反転部の周期と位相整合
する波長に正確にロックし、半導体レーザーを安定して
発振させる。 【解決手段】 半導体レーザー10と光波長変換素子15と
の間に、狭帯域バンドパスフィルター等の波長選択光学
素子14を設け、この波長選択光学素子14により、光波長
変換素子15の端面18aで反射して半導体レーザー10にフ
ィードバックするレーザービーム11の波長を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路型の光波
長変換素子を用いて基本波を第2高調波等に変換する光
波長変換モジュールに関し、特に詳細には、光導波路基
板として強誘電体結晶基板を用い、この光導波路に周期
ドメイン反転構造を形成してなる光波長変換素子を用い
た光波長変換モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】非線形光学効果を有する強誘電体の自発
分極(ドメイン)を周期的に反転させた領域を設けた光
波長変換素子を用いて、基本波を第2高調波に波長変換
する方法が既にBleombergenらによって提案されている
(Phys.Rev.,vol.127,No.6,1918(1962)参照)。
この方法においては、ドメイン反転部の周期Λを、 Λc=2π/{β(2ω)−2β(ω)} ただしβ(2ω)は第2高調波の伝搬定数 β(ω)は基本波の伝搬定数 で与えられるコヒーレント長Λcの整数倍になるように
設定することで、基本波と第2高調波との位相整合(い
わゆる疑似位相整合)を取ることができる。
【0003】そして、例えば特開平5−29207号に
示されるように、非線形光学材料からなる光導波路を有
し、そこを導波させた基本波を波長変換する光導波路型
の光波長変換素子において、上述のような周期ドメイン
反転構造を形成して、効率良く位相整合を取る試みもな
されている。
【0004】このように周期ドメイン反転構造を形成し
た従来の光導波路型の光波長変換素子は、基板の自発分
極の向きの点から2つのタイプに大別されている。一方
のタイプの光波長変換素子は図29に示すように、一つ
の基板表面2a(それに沿って光導波路1が延びる基板
表面)に対して、矢印Pで示す基板2の自発分極の向き
が垂直になっているものであり、別のタイプの光波長変
換素子は図30に示すように、上記基板表面2aに対し
て基板2の自発分極の向きが平行になっているものであ
る。
【0005】前者のタイプの光波長変換素子は、例えば
上記の特開平5−29207号等に示されているもので
あり、ドメイン反転部を基板表面から十分に深く形成で
きる反面、半導体レーザーと組み合わせて用いる場合に
は基本波の入射光学系が複雑化するという難点が認めら
れる。以下、この点について詳しく説明する。
【0006】図29の構成において、導波光のビームパ
ターンは図中Aで示すように、矢印Rで示す偏光ベクト
ルの向きに平行な方向のビーム径が小さく、それに直角
な方向のビーム径が大きいものとなる。またこのとき、
偏光ベクトルの向きは基板2の自発分極の向き(一般に
LiNbO3 等の強誘電体において、自発分極の向きは
Z軸と平行である)と一致し、導波モードはTMモード
となる。一方、半導体レーザー3から出射したレーザー
ビーム4のビームパターンは、図中Bに示すように、矢
印Qで示す偏光ベクトルの向きに平行な方向のビーム径
が大きく、それに直角な方向のビーム径が小さいものと
なる。
【0007】そこで、半導体レーザー3から出射したレ
ーザービーム4を光導波路1に入力させるためにそれぞ
れの偏光方向を合わせるとビーム形状がミスマッチし、
レーザービーム4を効率良く光導波路1に入力させるこ
とができない。そうであると、第2高調波の強度が小さ
いものとなってしまう。
【0008】そこで、レーザービーム4のビームパター
ンはそのままにしてその偏光方向を90°回転させるため
に、コリメーターレンズ5と集光レンズ6との間にλ/
2板7を配してなる複雑な基本波入射光学系が必要とな
る。
【0009】それに対して、図30に示すタイプの光波
長変換素子の場合は、上記のようなλ/2板7を配さな
い状態でレーザービーム4の直線偏光方向と基板2のZ
軸方向とが一致するので、複雑な基本波入射光学系は不
要で、また半導体レーザー3を光導波路1の端面に直接
結合することも可能となる。なお、このときの導波モー
ドはTEモードとなる。
【0010】しかしその反面、この図30に示すタイプ
の光波長変換素子は、ドメイン反転部8を基板表面2a
から十分に深く形成することができないという問題があ
る。この点を、図31を参照して詳しく説明する。
【0011】この図31において、Dはドメイン反転部
8を形成するための電極を示している。また、ドメイン
反転部8の並び方向および基板2の厚さ方向は、それぞ
れ基板のX軸方向およびY軸方向である。波長変換する
基本波の実際的な波長を考慮すると、図中aで示すドメ
イン反転部8の周期は数μm程度となる。これを便宜的
に5μmとすると、最大波長変換効率を得るためにドメ
イン反転部8の幅と非反転部の幅との比を1:1にする
ためには、ドメイン反転部8の幅(図中のb寸法)は2.
5 μmとなる。電極Dを現在の一般的なプロセスで作成
する場合、図中cで示す電極線幅を0.5 μmよりも細く
するのは困難であり、c=0.5 μmとすると、電極Dか
らドメイン反転部8の並び方向にd=1μmだけドメイ
ン反転部8を成長させれば、ドメイン反転部8の幅が2.
5 μmとなる。
【0012】ドメイン反転領域の成長速度は、基板2の
自発分極の向きに沿った方向では大きく、自発分極の向
きと垂直な方向(つまりX軸方向およびY軸方向)では
小さくなっており、また、ドメイン反転領域のX軸方向
およびY軸方向の成長速度は同じである。したがって、
上述のようにしてドメイン反転部8の幅を2.5 μmとす
ると、その深さ(Y軸方向の寸法)は1μm程度となっ
てしまう。
【0013】以上のような理由により、本タイプの従来
の光波長変換素子においては、ドメイン反転部の深さが
導波光の界分布よりも浅い1μm程度にとどまってお
り、そのため、ドメイン反転部と導波光との重なり積分
が小さくて波長変換効率が低くなるという問題があっ
た。
【0014】本出願人はこのような事情に鑑み、ドメイ
ン反転部が十分に深く形成され、その一方、半導体レー
ザーを基本波光源として用いる場合に、複雑な基本波入
射光学系を必要とせずに高い波長変換効率が得られる光
波長変換素子を先に提案した(特願平8−47591
号)。
【0015】この光波長変換素子は基本的に、非線形光
学効果を有する強誘電体結晶基板に、その一表面に沿っ
て延びる光導波路が形成されるとともに、この光導波路
に基板の自発分極の向きを反転させたドメイン反転部が
周期的に形成されてなり、該光導波路においてドメイン
反転部の並び方向に導波する基本波を波長変換する光波
長変換素子において、基本波の導波方向に垂直な面内に
おいて、基板の自発分極の向きが該基板の上記一表面に
対して、角度θ(0°<θ<90°)をなしていることを
特徴とするものである。
【0016】このように自発分極の向きが基板表面に対
して、角度θ(0°<θ<90°)傾いている基板に周期
ドメイン反転構造を形成してなる光波長変換素子におい
ては、ドメイン反転部が十分に深く形成され、その一
方、半導体レーザーを基本波光源として用いる場合に、
複雑な基本波入射光学系を必要とせずに高い波長変換効
率が得られるようになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の周期
ドメイン反転構造を有する光導波路型の光波長変換素子
は、半導体レーザーから発せられたレーザービームを波
長変換するためにも多く用いられている。その場合、半
導体レーザーの発振波長が、ドメイン反転部の周期と位
相整合する波長と一致していないと、波長変換効率は著
しく低いものとなり、実用性のある短波長光源を得るこ
とは困難となる。
【0018】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、自発分極の向きが基板表面に対して角度θ(0
°<θ<90°)傾いている基板に周期ドメイン反転構造
を形成してなる光導波路型の光波長変換素子により、半
導体レーザーから発せられたレーザービームを波長変換
する光波長変換モジュールにおいて、半導体レーザーの
発振波長をドメイン反転部の周期と位相整合する波長に
正確にロックし、半導体レーザーを安定して発振させる
ことを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による1つの光波
長変換モジュールは、前述した非線形光学効果を有する
強誘電体結晶基板に、その一表面に沿って延びる光導波
路が形成されるとともに、この光導波路に基板の自発分
極の向きを反転させたドメイン反転部が周期的に形成さ
れてなり、該光導波路においてドメイン反転部の並び方
向に導波する基本波を波長変換する光波長変換素子であ
って、基本波の導波方向に垂直な面内において、基板の
自発分極の向きが該基板の上記一表面に対して角度θ
(0°<θ<90°)をなしている光波長変換素子と、基
本波としてこの光波長変換素子に入射されるレーザービ
ームを発する半導体レーザーと、この半導体レーザーと
上記光波長変換素子との間に配され、該光波長変換素子
の端面で反射して半導体レーザーにフィードバックする
レーザービームの波長を選択する透過型の波長選択光学
素子とからなることを特徴とするものである。
【0020】また本発明による別の光波長変換モジュー
ルは、上記と同様の光波長変換素子および半導体レーザ
ーに加えて、前記光波長変換素子に入射する前の基本波
としてのレーザービームを一部分岐させる光分岐手段
と、この分岐されたレーザービームを反射させて半導体
レーザーにフィードバックさせる反射部材と、半導体レ
ーザーにフィードバックされるレーザービームの波長を
選択する透過型の波長選択光学素子とが設けられてなる
ものである。
【0021】また本発明によるさらに別の光波長変換モ
ジュールは、上記と同様の光波長変換素子および半導体
レーザーに加えて、光波長変換素子から出射した基本波
としてのレーザービームを反射させて半導体レーザーに
フィードバックさせる反射部材と、半導体レーザーにフ
ィードバックされるレーザービームの波長を選択する透
過型の波長選択光学素子とが設けられてなるものであ
る。
【0022】なおこの光波長変換モジュールにおいて
は、光波長変換素子から出射したレーザービームと波長
変換波とを分岐する光学系が設けられるのが望ましい。
【0023】また本発明によるさらに別の光波長変換モ
ジュールは、上記と同様の光波長変換素子および半導体
レーザーに加えて、半導体レーザーから、光波長変換素
子に向かわない後方出射光として出射したレーザービー
ムを反射させて半導体レーザーにフィードバックさせる
反射部材と、半導体レーザーにフィードバックされるレ
ーザービームの波長を選択する透過型の波長選択光学素
子とが設けられてなるものである。
【0024】また本発明によるさらに別の光波長変換モ
ジュールは、上記と同様の光波長変換素子および半導体
レーザーに加えて、この半導体レーザーと光波長変換素
子との間に配され、レーザービームの一部を反射させて
半導体レーザーにフィードバックするとともに、このフ
ィードバックするレーザービームの波長を選択する反射
型の波長選択光学素子が設けられてなるものである。
【0025】また本発明によるさらに別の光波長変換モ
ジュールは、上記と同様の光波長変換素子および半導体
レーザーに加えて、光波長変換素子から出射した基本波
としてのレーザービームを反射させて半導体レーザーに
フィードバックするとともに、このフィードバックする
レーザービームの波長を選択する反射型の波長選択光学
素子が設けられてなるものである。
【0026】なおこの光波長変換モジュールにおいて
は、光波長変換素子から出射した上記レーザービームと
波長変換波とを分岐する光学系が設けられるのが望まし
い。
【0027】また本発明によるさらに別の光波長変換モ
ジュールは、上記と同様の光波長変換素子および半導体
レーザーに加えて、この半導体レーザーから、光波長変
換素子に向かわない後方出射光として出射したレーザー
ビームを反射させて半導体レーザーにフィードバックす
るとともに、このフィードバックするレーザービームの
波長を選択する反射型の波長選択光学素子が設けられて
なるものである。
【0028】なお、以上説明した透過型あるいは反射型
の波長選択光学素子としては、例えば狭帯域バンドパス
フィルターを好適に用いることができる。またその中で
も、薄膜型のバンドパスフィルターはより好ましい。
【0029】上記薄膜型の狭帯域バンドパスフィルター
を用いる場合は、それを半導体レーザーの光出射端面に
形成するのが望ましい。また、前記透過型の波長選択光
学素子としてこの薄膜型の狭帯域バンドパスフィルター
を用いる場合は、該フィルターを、レーザービームを半
導体レーザーにフィードバックさせる反射部材の表面に
形成してもよい。
【0030】また、以上説明した透過型あるいは反射型
の波長選択光学素子として、バルクグレーティングを用
いることもできる。
【0031】他方、反射型の波長選択光学素子として
は、コアに複数の屈折率変化部が等間隔に形成された光
ファイバーからなるファイバーグレーティングを用いる
こともできる。
【0032】このようなファイバーグレーティングを用
いる場合は、基本波としてのレーザービームを、このフ
ァイバーグレーティングのコア端面上で収束させる収束
光学系が設けられるのが望ましい。
【0033】他方、基本波としてのレーザービームを発
する半導体レーザーは、光波長変換素子の端面に結合さ
れるのが望ましい。
【0034】このように、半導体レーザーを光波長変換
素子の端面に結合させる場合は、透過型の波長選択光学
素子として薄膜狭帯域バンドパスフィルターを用い、こ
の薄膜狭帯域バンドパスフィルターを半導体レーザーの
光出射面と光波長変換素子の端面との間に配し、この端
面で反射して半導体レーザーにフィードバックするレー
ザービームの波長を該フィルターによって選択するのが
望ましい。
【0035】また、上記のように半導体レーザーを光波
長変換素子の端面に結合させる場合、反射型の波長選択
光学素子として薄膜狭帯域バンドパスフィルターを用
い、この薄膜狭帯域バンドパスフィルターを半導体レー
ザーの光出射面と光波長変換素子の端面との間に配し、
このフィルターにより、基本波としてのレーザービーム
の一部を反射させて半導体レーザーにフィードバックす
るとともに、このフィードバックするレーザービームの
波長を選択するのが望ましい。
【0036】他方、本発明の光波長変換モジュールに用
いられる基板における前記角度θ、つまり自発分極の向
きと基板表面とがなす角度θの上限値について考える
と、光導波路がプロトン交換により形成されたものであ
る場合は、θ<70°に設定するのが望ましい。また、光
導波路がプロトン交換およびアニールにより形成された
ものである場合は、θ<20°に設定するのが望ましい。
【0037】一方、この角度θの下限値について考える
と、0.2 °<θとするのが望ましく、0.5 °<θとすれ
ばさらに好ましい。
【0038】また強誘電体結晶基板として、より具体的
には、該結晶のY軸をYZ面内でZ軸側に3°回転させ
た軸に対して垂直な面でカットされたものや、Z軸をZ
X面内でX軸側に87°回転させた軸に対して垂直な面で
カットされたものが好適に用いられる。
【0039】さらに基板を構成する強誘電体として、よ
り具体的には、LiNbx Ta1-x3 (0≦x≦1)
またはそれにMgOあるいはZnOがドープされたもの
が好適に用いられる。しかし本発明ではそれに限らず、
Sc、MgOがドープされたLiNbx Ta1-x 3
板や、KTiOPO4 、KNbO3 等のその他の材料か
らなる基板を用いることも可能である。上記のMgOが
ドープされたLiNbO3 基板は、光損傷に強いので、
ノンドープのLiNbx Ta1-x 3 基板等よりも好ま
しい。
【0040】また本発明の光波長変換モジュールは、基
本波としてのレーザービームが、光導波路においてTE
モードで導波するように構成されるのが望ましい。
【0041】
【発明の効果】上記構成を有する本発明の光波長変換素
子においては、図2に示すように基板16の自発分極の向
きつまりZ軸方向が、基板表面16aに対して垂直にはな
っていないので、半導体レーザー10から出射したレーザ
ービーム11をその直線偏光方向(矢印Q方向)が基板表
面16aと平行となる状態で光導波路18に入射させても、
非線形光学定数d33が利用されて波長変換が可能とな
る。なおこの場合、レーザービーム11の電界ベクトルの
向きは基板表面16aと平行な向きとなり、該レーザービ
ーム11は光導波路18をTEモードで導波する。そのとき
の実効的な非線形光学定数はd33cos θとなる。
【0042】上記のように、レーザービーム11をその直
線偏光方向が基板表面16aと平行となる状態で光導波路
18に入射させるのであれば、直線偏光方向を回転させる
前述のλ/2板等は不要で基本波入射光学系は簡単なも
のとなり、半導体レーザー10を光導波路18の端面に直接
結合することも可能となる。また、レーザービーム11を
このようにして光導波路18に入射させる場合は、前述し
たようにレーザービーム11の光導波路18への入力効率も
高くなる。
【0043】そして、基板16の自発分極の向きつまりZ
軸方向が基板表面16aに対して角度θをなしていると
き、図3に示すようにドメイン反転部17の深さdは基本
的にd=Ltan θであるが、図30の従来技術に関して
説明したドメイン反転領域の広がり1μmを考慮すれば d=Ltan θ+1μm ……(1) となる。ここでLの値は、ドメイン反転させるために電
場を印加する手段(図3では、一例として櫛形電極80と
平板電極81を示す)の大きさによって直接的に定まるも
のではなく、θの値が大きくなるにつれて増大する傾向
を示す。なお、先に図30に示した従来装置においては
θ=0°としてドメイン反転部17を形成するからLが最
小となり、図29に示した従来装置においてはθ=90°
としてドメイン反転部17を形成するからLが最大(つま
り電場印加用電極に対向する部分全域でドメイン反転が
起きる)となっている。
【0044】そこで、θをある程度大きく設定すること
により、ドメイン反転部17の深さdを十分に大きくする
ことが可能である。このようにしてドメイン反転部17を
十分に深くすることができれば、ドメイン反転部17と導
波光との重なり積分が大きくなり、高い波長変換効率が
得られるようになる。
【0045】本発明の光波長変換モジュールは、上記構
成の光波長変換素子を用いた上で、実際にレーザービー
ムがTEモードで導波するように半導体レーザーを配設
したものであるから、上述の通りにレーザービームの光
導波路への入力効率が高くなり、基本波入射光学系は簡
単なものとなり、そして高い波長変換効率が得られるも
のとなる。
【0046】なお従来より、プロトン交換光導波路にお
いて光ビームがTEシングルモードで導波するのは、Z
軸と基板表面とがなす角度φが0°<φ<70°の場合で
あると考えられている(例えばJournal of Optical Com
munications 5(1984)1. pp16〜19参照)。本発明におい
ては、この角度φがすなわち角度θであるから、光導波
路がプロトン交換により形成されたものである場合は、
角度θをθ<70°の範囲に設定すると、波長変換が効率
良くなされるようになる。
【0047】また、プロトン交換およびその後のアニー
ルによって形成された光導波路において光ビームがTE
シングルモードで導波するのは、Z軸と基板表面とがな
す角度φが0°<φ<20°の場合であることが分かって
いる。したがって、光導波路がプロトン交換およびアニ
ールにより形成されたものである場合は、角度θをθ<
20°の範囲に設定すると、波長変換が効率良くなされる
ようになる。
【0048】一方、最大の波長変換効率が得られる最適
なデューティ比を持つ(つまりドメイン反転部と非反転
部の幅の比が1:1である)ドメイン反転構造を形成し
た場合、図3に示したL寸法は、θが数度以内であれば
概ね50μmとなることが分かった。また一般に、導波モ
ードの界分布は最も細くすると1.2 μm程度にすること
ができる。したがって前述の(1)式より、θ=0.2 °
とすればドメイン反転部の深さd=1.2 μmとなり、ド
メイン反転部がその深さ方向において導波モードの界分
布とほぼ同サイズとなる。したがって、0.2 °<θとす
れば、ドメイン反転部が導波モードの界分布と重なって
余りあるものとなり、波長変換が効率良くなされるよう
になる。
【0049】なお、導波モードの界分布は上述のように
最小で1.2 μm程度とすることができるが、この界分布
が大きい程、外部光を光導波路に安定して入射させるこ
とができる。実際上は、この導波モードの界分布が1.4
μmより大きければ外部光が光導波路に安定して入射す
る。前述の(1)式より、θ=0.5 °とすればドメイン
反転部の深さd=1.4 μmとなるので、0.5 °<θとす
れば基本波が光導波路に安定して入射し、またドメイン
反転部が導波モードの界分布と重なって波長変換が効率
良くなされるようになる。
【0050】そして本発明の光波長変換モジュールにお
いては、半導体レーザーにフィードバックされるレーザ
ービームを、狭帯域バンドパスフィルター、バルクグレ
ーティングあるいはファイバーグレーティング等からな
る波長選択光学素子に通すようにしたので、半導体レー
ザーの発振波長を安定して所望値、つまりドメイン反転
部の周期と位相整合する波長に選択、ロックすることが
できる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
による光波長変換モジュールを示すものであり、図2は
その一部を概略的に示すものである。
【0052】図示されるようにこの光波長変換モジュー
ルは、半導体レーザー(レーザーダイオード)10と、こ
の半導体レーザー10から発散光状態で出射したレーザー
ビーム11を平行光化発するコリメーターレンズ12と、平
行光化されたレーザービーム11を収束させる集光レンズ
13と、これらのレンズ12および13の間に配された波長選
択光学素子としての狭帯域バンドパスフィルター14と、
光波長変換素子15とを有している。
【0053】光波長変換素子15は、非線形光学効果を有
する強誘電体であるLiNbO3 にMgOが例えば5 m
ol%ドープされたもの(以下、MgO−LNと称する)
の結晶からなる基板16に、そのZ軸と平行な自発分極の
向きを反転させたドメイン反転部17が周期的に形成され
てなる周期ドメイン反転構造と、この周期ドメイン反転
構造に沿って延びるチャンネル光導波路18が形成されて
なるものである。
【0054】周期ドメイン反転構造は、基板16のX軸方
向にドメイン反転部17が並ぶように形成され、その周期
Λは、MgO−LNの屈折率の波長分散を考慮し、980
nm近辺の波長に対して1次の周期となるように5.3 μ
mとされている。このような周期ドメイン反転構造は、
例えば特開平6−242478号に示される方法によっ
て形成することができる。
【0055】一方チャンネル光導波路18は、周期ドメイ
ン反転部17を形成した後、基板16の+Z面上に公知のフ
ォトリソグラフィーとリフトオフにより金属マスクパタ
ーンを形成し、この基板16をピロリン酸中に浸漬してプ
ロトン交換処理を行ない、マスクを除去した後にアニー
ル処理する、等の方法によって作成することができる。
その後このチャンネル光導波路18の両端面18a、18bを
エッジ研磨すると、光波長変換素子15が完成する。
【0056】以下図4、5および6を参照して、光波長
変換素子15の製造方法を詳しく説明する。図4中の16
は、上記MgO−LNの結晶からなる基板である。この
MgO−LN基板16は、図5に示すようにMgO−LN
のインゴット16’を、Y軸をYZ面内でZ軸側に3°回
転させた軸に対して垂直な面でカット、研磨して得られ
たものであり、単分極化処理がなされて例えば厚さ0.3
mmに形成されている。なお、この研磨角度θ=3°の
精度は±0.1 °である。
【0057】以上のように形成されたMgO−LN基板
16の表面16a、16bと平行でX軸と直交する方向、およ
び基板表面16a、16bに対して垂直な方向はそれぞれ、
Z軸方向およびY軸方向に対して角度θ=3°をなす方
向となるので、これらの方向を便宜的にそれぞれZ’方
向、Y’方向と称する。
【0058】上記MgO−LN基板16の表面16a、16b
に、図4のようにそれぞれ櫛形電極80、平板電極81を取
り付け、+Z側に位置する櫛形電極80の方が正電位、−
Z側に位置する平板電極81の方が負電位となるようにし
て、両電極10、11間にパルス電圧を印加すると、図6に
概略図示するように、+Z方向を向いていた基板16の自
発分極の向きが電圧印加部分において反転して、ドメイ
ン反転部17が形成される。なお上記自発分極の向きは、
基板表面16aに対してθ=3°傾いており、したがって
ドメイン反転部17の分極の向きも基板表面16aに対して
同様に傾くことになる。
【0059】本例では、櫛形電極80および平板電極81を
Crから形成したが、MgO−LN基板16よりも電気抵
抗が十分低い材料ならば何でも電極材料として用いるこ
とができる。櫛形電極80および平板電極81は周知のフォ
トリソグラフィーによって形成することができ、厚さは
例えば20〜100 μm、長さL1 は例えば6mm、両電極
80、81間のギャップGは例えば100 〜500 μmとすれば
よい。また櫛形電極80の周期Λは4.75μm、電極指の長
さおよび幅はそれぞれ1000μm、0.5 μmとした。そし
て平板電極81の幅、すなわちZ’方向の寸法は100 μm
とした。
【0060】上記の電圧印加は、電流のリークを防止す
るために真空中で行なった。このときの真空度は、例え
ば5×10-5Torr以下とする。なお、このように真空中で
電圧印加する代わりに、絶縁オイル中で電圧印加するよ
うにしてもよい。また印加電圧のパルス幅は、1〜10se
c とすればよい。
【0061】各ドメイン反転部17は、印加電圧が大きい
程Z軸と垂直な方向に大きく広がるようになる。周知の
ように、周期ドメイン反転構造を利用して波長変換する
場合の波長変換効率は、ドメイン反転部17と非反転部と
の導波方向の長さの比が1:1のときに最大となる。こ
の比が1:1となるのは、例えば上記ギャップGが200
μmの場合は印加電圧を約4000Vにしたとき、ギャップ
Gが400 μmの場合は印加電圧を約3500Vにしたときで
ある。これらの最適電圧の値は、基板温度を室温に設定
した場合のものであり、基板温度を例えば200 ℃とする
と、各場合の最適電圧は約1/3となる。
【0062】以上のようにして形成されたドメイン反転
部17の深さは2〜3μmであり、図30に示した従来の
光波長変換素子におけるドメイン反転部の深さ(1μm
程度)と比べて、ドメイン反転部17の深さが2〜3倍と
なっている。
【0063】なお以上は、基板の表と裏に電極を形成し
てドメイン反転部を形成した例であるが、基板の表のみ
に電極を設けても、同様の深いドメイン反転部が得られ
る。この場合、電極形成プロセスを基板の表に対して行
なうだけでよいので、素子製造プロセスが簡便になっ
て、より望ましい。
【0064】次に上記MgO−LN基板16に、以下のよ
うにしてチャンネル光導波路18を形成した。まず、ドメ
イン反転が最も深くなっている櫛形電極80の先端近傍
に、周知のフォトリソグラフィーにより、Z’方向の幅
が5〜9μm程度の金属(本例ではTa)のマスクを形
成する。その後このMgO−LN基板16に対して、ピロ
リン酸中で160 ℃で64分間プロトン交換処理を行ない、
Taマスクをエッチング液で除去した後、大気中におい
て350 ℃で1時間アニールする。以上の処理により、図
1および2に示すように、ドメイン反転部17の並び方向
に沿って延びるチャンネル光導波路18が形成される。
【0065】次に上記MgO−LN基板16の、チャンネ
ル光導波路18の端面を含む−X面および+X面を光学研
磨すると、光波長変換素子15が完成する。
【0066】そして図1に示すように、半導体レーザー
10から発せられた中心波長950 nmのレーザービーム11
を集光レンズ13により集光して、チャンネル光導波路18
の端面18aにおいて収束させる。それにより、この基本
波としてのレーザービーム11がチャンネル光導波路18内
に入射する。このレーザービーム11はチャンネル光導波
路18をTEモードで導波し、その周期ドメイン反転領域
で位相整合(いわゆる疑似位相整合)して、波長が1/
2つまり475 nmの第2高調波19に波長変換される。こ
の第2高調波19もチャンネル光導波路18を導波モードで
伝搬し、光導波路端面18bから出射する。
【0067】光導波路端面18bからは、波長変換されな
かったレーザービーム11も発散光状態で出射し、第2高
調波19とともにコリメーターレンズ20によって平行光化
される。第2高調波19は、図示しないバンドパスフィル
ターやダイクロイックミラー等によってレーザービーム
11と分離され、所定の用途に用いられる。
【0068】上記の光波長変換モジュールにおいては、
MgO−LN基板16の自発分極の向きつまりZ軸方向
が、基板表面16aに対して垂直にはなっていないので、
半導体レーザー10から出射したレーザービーム11をその
直線偏光方向(矢印Q方向)が基板表面16aと平行とな
る状態で光導波路18に入射させても、非線形光学定数d
33が利用されて波長変換が可能となる。なおこの場合、
レーザービーム11についての出射ビームパターンと導波
ビームパターンは一致し、ビームパターンのミスマッチ
がないため、該レーザービーム11を高効率で光導波路18
に入力させることができる。そこで、発生する第2高調
波19の強度が高くなる。レーザービーム11は光導波路18
をTEモードで導波し、このときの実効的な非線形光学
定数はd33cos θとなる。
【0069】この場合の波長変換の換算効率は180 %/
Wcm2 であり、例えば文献Technical Digest Of The
Fourth Microoptics Conference And The Eleventh Top
icalMeeting On Gradient-index Optical Systems p.15
4等に記載されている、XまたはYカットのLiTaO
3 基板に光導波路および周期ドメイン反転構造を形成し
てなる従来の光波長変換素子の換算効率55%/Wcm2
等と比べて、著しく高いものとなっている。
【0070】本実施形態においてはチャンネル光導波路
18の端面18aに、波長950 nmのレーザービーム11を一
部反射させる所定のコーティングが施され、該端面18a
で反射したレーザービーム11が半導体レーザー10にフィ
ードバックされる。つまりこの装置では、上記光導波路
端面18aと半導体レーザー10の後方端面(図1中の左方
の端面)によって半導体レーザー10の外部共振器が構成
されている。
【0071】そしてこの外部共振器の中に配された狭帯
域バンドパスフィルター14により、そこを透過するレー
ザービーム11の波長が選択される。半導体レーザー10は
この選択された波長で発振し、選択波長は狭帯域バンド
パスフィルター14の回転位置(図1中の矢印A方向の回
転位置)に応じて変化するので、この狭帯域バンドパス
フィルター14を適宜回転させることにより、半導体レー
ザー10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期と位相整
合する波長に選択、ロックすることができる。
【0072】次に図7を参照して、本発明の第2の実施
形態について説明する。なおこの図7において、図1お
よび2中のものと同等の要素には同番号を付し、それら
についての重複した説明は省略する(以下、同様)。
【0073】この第2の実施形態においては、コリメー
ターレンズ12と集光レンズ13との間にビームスプリッタ
82が設けられ、光波長変換素子15に向かうレーザービー
ム11がこのビームスプリッタ82により一部分岐される。
分岐されたレーザービーム11は狭帯域バンドパスフィル
ター14を透過した後、集光レンズ84によって収束し、そ
の収束位置に配されたミラー85において反射する。
【0074】反射したレーザービーム11は、それまでの
光路を逆に辿って半導体レーザー10にフィードバックさ
れる。つまりこの装置では、上記ミラー85と半導体レー
ザー10の後方端面(図7中の左方の端面)によって半導
体レーザー10の外部共振器が構成されている。
【0075】そしてこの外部共振器の中に配された狭帯
域バンドパスフィルター14により、フィードバックされ
るレーザービーム11の波長が選択される。半導体レーザ
ー10はこの選択された波長で発振し、選択波長は狭帯域
バンドパスフィルター14の回転位置(図7中の矢印A方
向の回転位置)に応じて変化するので、この狭帯域バン
ドパスフィルター14を適宜回転させることにより、半導
体レーザー10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期と
位相整合する波長に選択、ロックすることができる。
【0076】次に図8を参照して、本発明の第3の実施
形態について説明する。この第3の実施形態において、
光波長変換素子15の光導波路端面18bから出射した第2
高調波19および、波長変換されなかったレーザビーム11
は、コリメーターレンズ20によって平行光化される。平
行光化された第2高調波19はダイクロイックミラー21で
反射し、利用位置に導かれる。一方波長変換されなかっ
たレーザビーム11はダイクロイックミラー21および狭帯
域バンドパスフィルター14を透過し、集光レンズ22によ
り集光されてミラー85上において収束する。
【0077】ミラー85で反射したレーザービーム11は、
それまでの光路を逆に辿って半導体レーザー10にフィー
ドバックされる。つまりこの装置では、上記ミラー85と
半導体レーザー10の後方端面(図8中の左方の端面)に
よって半導体レーザー10の外部共振器が構成されてい
る。
【0078】そしてこの場合も、狭帯域バンドパスフィ
ルター14を矢印A方向に適宜回転させることにより、半
導体レーザー10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期
と位相整合する波長に選択、ロックすることができる。
【0079】次に図9を参照して、本発明の第4の実施
形態について説明する。この第4の実施形態において
は、光波長変換素子15に向かわないレーザビーム11R
(後方出射光)が、コリメーターレンズ86によって平行
光化される。平行光化されたレーザビーム11Rは狭帯域
バンドパスフィルター14を透過した後、集光レンズ84に
より集光されてミラー85上において収束する。
【0080】ミラー85で反射したレーザービーム11R
は、それまでの光路を逆に辿って半導体レーザー10にフ
ィードバックされる。つまりこの装置では、上記ミラー
85と半導体レーザー10の前方端面(図9中の右方の端
面)によって半導体レーザー10の外部共振器が構成され
ている。
【0081】そしてこの外部共振器の中に配された狭帯
域バンドパスフィルター14により、フィードバックされ
るレーザービーム11Rの波長が選択される。半導体レー
ザー10はこの選択された波長で発振し、選択波長は狭帯
域バンドパスフィルター14の回転位置(図9中の矢印A
方向の回転位置)に応じて変化するので、この狭帯域バ
ンドパスフィルター14を適宜回転させることにより、半
導体レーザー10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期
と位相整合する波長に選択、ロックすることができる。
【0082】次に図10を参照して、本発明の第5の実
施形態について説明する。この第5の実施形態の光波長
変換モジュールは、図1に示したものと比べると、狭帯
域バンドパスフィルター14に代えて透過型のバルクグレ
ーティング90が用いられている点が異なるものである。
このバルクグレーティング90も波長選択光学素子として
機能するものであり、それを矢印A方向に適宜回転させ
ることにより、半導体レーザー10の発振波長を、ドメイ
ン反転部17の周期と位相整合する波長に選択、ロックす
ることができる。
【0083】なおこの透過型のバルクグレーティング90
は、図7、8および9図に示した各構成においても、狭
帯域バンドパスフィルター14に代えて用いることがで
き、そのようにした場合も上記と同様の作用、効果を奏
するものである。
【0084】次に図11を参照して、本発明の第6の実
施形態について説明する。この第6の実施形態の光波長
変換モジュールは、図1に示したものと比べると、狭帯
域バンドパスフィルター14に代えて、透過型の狭帯域薄
膜バンドパスフィルター91が用いられた点が異なるもの
である。この狭帯域薄膜バンドパスフィルター91は、半
導体レーザー10の光出射端面10a上に形成されている。
【0085】この狭帯域薄膜バンドパスフィルター91
は、薄膜の構成に応じた波長の光を選択的に透過させる
ものである。このような狭帯域薄膜バンドパスフィルタ
ー91を、光波長変換素子15の光導波路端面18aと半導体
レーザー10の後方端面(図11中の左方の端面)によっ
て構成される半導体レーザー10の外部共振器中に配した
ことにより、半導体レーザー10の発振波長を、ドメイン
反転部17の周期と位相整合する波長に選択、ロックする
ことができる。
【0086】次に図12を参照して、本発明の第7の実
施形態について説明する。この第7の実施形態の光波長
変換モジュールは、図11に示したものと比べると、透
過型の狭帯域薄膜バンドパスフィルター91の配置位置が
異なるものである。すなわちこの場合は、光波長変換素
子15の光導波路端面18aを含む端面上に狭帯域薄膜バン
ドパスフィルター91が形成されている。
【0087】この実施形態でも、狭帯域薄膜バンドパス
フィルター91を、光波長変換素子15の光導波路端面18a
と半導体レーザー10の後方端面(図12中の左方の端
面)によって構成される半導体レーザー10の外部共振器
中に配したことにより、半導体レーザー10の発振波長
を、ドメイン反転部17の周期と位相整合する波長に選
択、ロックすることができる。
【0088】次に図13を参照して、本発明の第8の実
施形態について説明する。この第8の実施形態の光波長
変換モジュールは、図12に示したものと比べると、コ
リメーターレンズ12および集光レンズ13を省いた上で、
半導体レーザー10の光出射端面10aを、透過型の狭帯域
薄膜バンドパスフィルター91を介して光波長変換素子15
に直接的に結合した点が異なるものである。
【0089】この実施形態でも、狭帯域薄膜バンドパス
フィルター91を、光波長変換素子15の光導波路端面18a
と半導体レーザー10の後方端面(図13中の左方の端
面)によって構成される半導体レーザー10の外部共振器
中に配したことにより、半導体レーザー10の発振波長
を、ドメイン反転部17の周期と位相整合する波長に選
択、ロックすることができる。
【0090】またこの第8の実施形態の光波長変換モジ
ュールは、基本波を光波長変換素子に入射させる入射光
学系が不要であるため、構成が簡単で、また光学的な調
整も極めて容易なものとなる。
【0091】上記のように半導体レーザー10を光波長変
換素子15に結合する場合、透過型の狭帯域薄膜バンドパ
スフィルター91は半導体レーザー10と光波長変換素子15
との間に限らず、例えば、光波長変換素子15の光導波路
端面18bを含む端面上等に形成することも可能である。
【0092】さらに、半導体レーザー10を光波長変換素
子15に結合する場合、波長選択光学素子は上記透過型の
狭帯域薄膜バンドパスフィルター91に限られるものでは
ないことは勿論である。例えば前述した図8の構成にお
いて、レンズ12および13を省いて半導体レーザー10を光
波長変換素子15に直接結合することもできる。
【0093】次に図14を参照して、本発明の第9の実
施形態について説明する。この第9の実施形態の光波長
変換モジュールは、図8に示したものと比べると、狭帯
域バンドパスフィルター14に代えて、透過型の狭帯域薄
膜バンドパスフィルター91が用いられた点が異なるもの
である。この狭帯域薄膜バンドパスフィルター91は、光
波長変換素子15の光導波路端面18bを含む端面上に形成
されている。
【0094】この実施形態でも、狭帯域薄膜バンドパス
フィルター91を、ミラー85と半導体レーザー10の後方端
面(図14中の左方の端面)によって構成される半導体
レーザー10の外部共振器中に配したことにより、半導体
レーザー10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期と位
相整合する波長に選択、ロックすることができる。
【0095】次に図15を参照して、本発明の第10の
実施形態について説明する。この第10の実施形態の光
波長変換モジュールは、図9に示したものと比べると、
狭帯域バンドパスフィルター14に代えて、透過型の狭帯
域薄膜バンドパスフィルター91が用いられた点が異なる
ものである。この狭帯域薄膜バンドパスフィルター91
は、ミラー85の反射面上に形成されている。
【0096】この実施形態でも、狭帯域薄膜バンドパス
フィルター91を、ミラー85と半導体レーザー10の前方端
面(図15中の右方の端面)によって構成される半導体
レーザー10の外部共振器中に配したことにより、半導体
レーザー10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期と位
相整合する波長に選択、ロックすることができる。
【0097】なお以上説明した透過型の狭帯域薄膜バン
ドパスフィルター91は、図7の構成において狭帯域バン
ドパスフィルター14に代えて用いることも勿論可能であ
る。その場合、狭帯域薄膜バンドパスフィルター91は、
例えばミラー85の反射面や、半導体レーザー10の前方端
面(図7中の右方の端面)の上に形成すればよい。
【0098】次に図16を参照して、本発明の第11の
実施形態について説明する。この第11の実施形態の光
波長変換モジュールは、図7に示したものと比べると、
ミラー85に代えて反射型のバルクグレーティング92が設
けられ、そして狭帯域バンドパスフィルター14が省かれ
た点が異なるものである。
【0099】上記反射型のバルクグレーティング92は、
そこに入射したレーザービーム11を反射させる。つまり
この装置では、このバルクグレーティング92と半導体レ
ーザー10の後方端面(図16中の左方の端面)によって
半導体レーザー10の外部共振器が構成されている。また
このバルクグレーティング92は波長選択光学素子として
機能するものであり、それを矢印A方向に適宜回転させ
ることにより、半導体レーザー10の発振波長を、ドメイ
ン反転部17の周期と位相整合する波長に選択、ロックす
ることができる。
【0100】次に図17を参照して、本発明の第12の
実施形態について説明する。この第12の実施形態の光
波長変換モジュールは、図8に示したものと比べると、
ミラー85に代えて反射型のバルクグレーティング92が設
けられ、そして狭帯域バンドパスフィルター14が省かれ
た点が異なるものである。
【0101】上記反射型のバルクグレーティング92は、
そこに入射したレーザービーム11を反射させる。つまり
この装置では、このバルクグレーティング92と半導体レ
ーザー10の後方端面(図17中の左方の端面)によって
半導体レーザー10の外部共振器が構成されている。また
このバルクグレーティング92は波長選択光学素子として
機能するものであり、それを矢印A方向に適宜回転させ
ることにより、半導体レーザー10の発振波長を、ドメイ
ン反転部17の周期と位相整合する波長に選択、ロックす
ることができる。
【0102】次に図18を参照して、本発明の第13の
実施形態について説明する。この第13の実施形態の光
波長変換モジュールは、図9に示したものと比べると、
ミラー85に代えて反射型のバルクグレーティング92が設
けられ、そして狭帯域バンドパスフィルター14が省かれ
た点が異なるものである。
【0103】上記反射型のバルクグレーティング92は、
そこに入射したレーザービーム11を反射させる。つまり
この装置では、このバルクグレーティング92と半導体レ
ーザー10の前方端面(図18中の右方の端面)によって
半導体レーザー10の外部共振器が構成されている。また
このバルクグレーティング92は波長選択光学素子として
機能するものであり、それを矢印A方向に適宜回転させ
ることにより、半導体レーザー10の発振波長を、ドメイ
ン反転部17の周期と位相整合する波長に選択、ロックす
ることができる。
【0104】なお、以上説明したような反射型のバルク
グレーティング92に代えて、反射型の狭帯域薄膜バンド
パスフィルターを用いることもできる。そのように形成
された本発明の第14の実施形態を、図19を参照して
説明する。この第14の実施形態の光波長変換モジュー
ルは、図18に示したものと比べると、コリメーターレ
ンズ86、集光レンズ84および反射型のバルクグレーティ
ング92を省いて、半導体レーザー10の後方端面10bに反
射型の狭帯域薄膜バンドパスフィルター95を形成した点
が異なるものである。
【0105】なお勿論ながら、上記図19の構成におい
てレンズ12および13を省いて、半導体レーザー10を光波
長変換素子15に直接結合するようなことも可能である。
【0106】次に図20を参照して、本発明の第15の
実施形態について説明する。この第15の実施形態の光
波長変換モジュールは、図17に示したものと比べる
と、バルクグレーティング92に代えてファイバーグレー
ティング23が設けられている点が異なるものである。
【0107】光波長変換素子15の光導波路端面18bから
は、波長変換されなかったレーザービーム11も発散光状
態で出射し、コリメーターレンズ20によって平行光化さ
れる。平行光化された第2高調波19はダイクロイックミ
ラー21で反射し、利用位置に導かれる。一方波長変換さ
れなかったレーザービーム11はダイクロイックミラー21
を透過し、集光レンズ22により集光されてファイバーグ
レーティング23の端面において収束する。
【0108】このファイバーグレーティング23は図21
に詳しく示すように、クラッド23b内にそれよりも高屈
折率のコア23cが埋め込まれてなり、そしてコア23cに
は複数の屈折率変化部が等間隔に形成された光ファイバ
ーである。このファイバーグレーティング23は、例えば
クラッド外径が125 μm、コア径が約10μmの光通信用
光ファイバーのコア23cに、紫外域の波長248 nmのエ
キシマレーザー光を用いて二光束干渉露光により干渉縞
を形成させ、コア23cの光が照射された部分の屈折率を
変化(上昇)させることにより作成される。なおこの屈
折率変化は、コア23cにドープされている酸化ゲルマニ
ウムが紫外線照射により化学変化を起こすことによって
生じると考えられている。
【0109】上記ファイバーグレーティング23は、集光
レンズ22を経たレーザービーム11の収束位置にコア端面
23aが位置するように配設されている。そこでレーザー
ビーム11はコア端面23aからコア23c内に入射し、そこ
を伝搬する。コア23cに形成された上記屈折率変化部
は、レーザービーム11の伝搬方向に沿ったグレーティン
グ(回折格子)を構成している。このグレーティング
は、コア23cを伝搬する光ビームのうち、その周期ΛFG
に対応した特定波長の光のみを反射回折させ、光波長変
換素子15を介して半導体レーザー10にフィードバックさ
せる。つまりこの装置では、コア23cに形成されたグレ
ーティングと半導体レーザー10の後方端面(図20中の
左方の端面)によって半導体レーザー10の外部共振器が
構成されている。
【0110】したがって、上記グレーティングの周期Λ
FGを所定値に設定しておくことにより、半導体レーザー
10の発振波長を、ドメイン反転部17の周期と位相整合す
る波長に選択、ロックすることができる。
【0111】次に図22を参照して、本発明の第16の
実施形態について説明する。この第16の実施形態の光
波長変換モジュールにおいて、第2高調波19はダイクロ
イックミラー30を透過して利用位置に導かれ、レーザー
ビーム11はこのダイクロイックミラー30で反射してファ
イバーグレーティング23に導かれる。
【0112】この場合も、ファイバーグレーティング23
のコアに形成されたグレーティングと半導体レーザー10
の後方端面(図22中の左方の端面)によって半導体レ
ーザー10の外部共振器が構成され、図20の装置におけ
るのと同様の効果が得られる。
【0113】次に図23を参照して、本発明の第17の
実施形態について説明する。この第17の実施形態の光
波長変換モジュールは、図20のものと比べると、波長
変換されなかったレーザービーム11と第2高調波19とを
分離する手段が異なるものである。すなわち本装置にお
いては、ファイバーグレーティング33として、前述と同
様の屈折率変化部を有する第1のファイバー34と、この
第1のファイバー34に結合された第2のファイバー35と
からなるものが用いられている。これら第1のファイバ
ー34および第2のファイバー35は、波長選択ファイバー
カップラを構成している。
【0114】光波長変換素子15から発散光状態で出射し
たレーザービーム11および第2高調波19は、収束光学系
としての集光レンズ31により収束せしめられる。この収
束位置には、ファイバーグレーティング33の第2のファ
イバー35の一端面が配されており、レーザービーム11お
よび第2高調波19はこの第2のファイバー35に入射す
る。この第2のファイバー35に入射してそこを伝搬した
第2高調波19は、該第2のファイバー35の他端面から発
散光状態で出射し、コリメーターレンズ20によって平行
光化された上で、利用位置に導かれる。
【0115】一方、第2のファイバー35に入射してそこ
を伝搬したレーザービーム11は、両ファイバー34、35の
結合部分において第1のファイバー34の方に移り、該第
1のファイバー34を伝搬してその屈折率変化部において
反射回折する。反射回折したレーザービーム11は、第2
のファイバー35および光波長変換素子15を介して半導体
レーザー10にフィードバックされ、そこでこの場合も図
20の装置におけるのと同様の効果が得られることにな
る。
【0116】なお上記とは反対に、集光レンズ31により
収束したレーザービーム11および第2高調波19をまず第
1のファイバー34に入射させ、該第1のファイバー34を
伝搬する第2高調波19を第2のファイバー35の方に移す
ようにしてもよい。
【0117】以上説明した第15、16および17の実
施形態はいずれも、光波長変換素子15から波長変換され
ずに出射した基本波としてのレーザービーム11をファイ
バーグレーティングにより反射回折させるものである
が、次に、光波長変換素子15に入射する前のレーザービ
ーム11をファイバーグレーティングにより反射回折させ
るようにした3つの実施形態について説明する。
【0118】図24は、本発明の第18の実施形態によ
る光波長変換モジュールを示すものである。この光波長
変換モジュールにおいて、半導体レーザー10から発散光
状態で出射したレーザービーム11は、収束光学系として
の集光レンズ40により収束せしめられる。この収束位置
には、図20の装置で用いられたものと同様のファイバ
ーグレーティング23の一端面が配されており、レーザー
ビーム11はこのファイバーグレーティング23に入射す
る。
【0119】ファイバーグレーティング23を伝搬したレ
ーザービーム11の一部は、該ファイバーグレーティング
23の屈折率変化部において反射回折する。反射回折した
レーザービーム11は、集光レンズ40を介して半導体レー
ザー10にフィードバックされ、そこでこの場合も図20
の装置におけるのと同様の効果が得られることになる。
【0120】一方、ファイバーグレーティング23を伝搬
してその他端面から出射したレーザービーム11は、集光
レンズ41により集光されて光波長変換素子15のチャンネ
ル光導波路18に入射し、そこで第2高調波19に波長変換
される。光波長変換素子15から発散光状態で出射した第
2高調波19およびレーザービーム11は、コリメーターレ
ンズ20によって平行光化され、第2高調波19が利用位置
に導かれる。この第2高調波19をレーザービーム11から
分離させるには、既に説明したようなものを適宜用いれ
ばよい。
【0121】次に図25を参照して、本発明の第19の
実施形態について説明する。この第19の実施形態の光
波長変換モジュールにおいては、コリメーターレンズ12
によって平行光化されたレーザービーム11がビームスプ
リッタ45によって分岐される。すなわち、このビームス
プリッタ45を透過したレーザービーム11は、図20の装
置におけるのと同様にして光波長変換素子15に導かれ
る。他方、このビームスプリッタ45で反射したレーザー
ビーム11はミラー46で反射した後、集光レンズ22で集光
されてファイバーグレーティング23に入射する。
【0122】ファイバーグレーティング23に入射してそ
こを伝搬したレーザービーム11は、該ファイバーグレー
ティング23の屈折率変化部において反射回折する。反射
回折したレーザービーム11は、ミラー46やビームスプリ
ッタ45等を介して半導体レーザー10にフィードバックさ
れ、そこでこの場合も図20の装置におけるのと同様の
効果が得られる。
【0123】なおこの実施形態においては、コリメータ
ーレンズ12および集光レンズ22により、光波長変換素子
15に入射する前のレーザービーム11を収束させる収束光
学系が構成されている。
【0124】次に図26を参照して、本発明の第20の
実施形態について説明する。この第20の実施形態の光
波長変換モジュールは、前述した図24の光波長変換モ
ジュールと比べると、ファイバーグレーティング23に代
えて、ファイバーカップラを構成するファイバーグレー
ティング50が用いられている点が異なるものである。こ
のファイバーグレーティング50は、屈折率変化部を有す
る第1のファイバー51と、該第1のファイバー51に結合
された第2のファイバー52とからなるものである。
【0125】上記第2のファイバー52に入射してそこを
伝搬するレーザービーム11は、一部が両ファイバー51、
52の結合部分において第1のファイバー51の方に移っ
て、二系統に分岐される。第2のファイバー52を伝搬し
てその他端面から出射したレーザービーム11は、集光レ
ンズ41により集光されて光波長変換素子15のチャンネル
光導波路18に入射し、そこで第2高調波19に波長変換さ
れる。光波長変換素子15から発散光状態で出射した第2
高調波19およびレーザービーム11は、コリメーターレン
ズ20によって平行光化され、第2高調波19が利用位置に
導かれる。この第2高調波19をレーザービーム11から分
離させるには、既に説明したようなものを適宜用いれば
よい。
【0126】一方、第1のファイバー51に移ったレーザ
ービーム11は、該第1のファイバー51を伝搬してその屈
折率変化部において反射回折する。反射回折したレーザ
ービーム11は、集光レンズ40を介して半導体レーザー10
にフィードバックされ、そこでこの場合も図20の装置
におけるのと同様の効果が得られることになる。
【0127】次に図27を参照して、半導体レーザー10
の後方出射光を利用してその発振波長を選択、ロックす
るようにした本発明の第21の実施形態について説明す
る。この第21の実施形態の光波長変換モジュールにお
いては、光波長変換素子15に向かわないレーザービーム
11R(後方出射光)が、収束光学系としての集光ーティ
ング23に入射したレーザービーム11Rは、該ファイバー
グレーティング23の屈折率変化部において反射回折す
る。反射回折したレーザービーム11Rは、集光レンズ60
を介して半導体レーザー10にフィードバックされ、そこ
でこの場合も図20の装置におけるのと同様の効果が得
られる。
【0128】なお以上説明した第1〜21の実施形態に
おいては全て、MgO−LNのインゴット16’を、Y軸
をYZ面内でZ軸側に3°回転させた軸に対して垂直な
面でカット、研磨して得られたMgO−LN基板(3°
Yカット基板)16が用いられているが、本発明ではそれ
以外の方位でカットされた基板を用いることも可能であ
る。例えば図28に示すように、MgO−LNのインゴ
ット16”を、そのZ軸をZX面内でX軸側に87°回転さ
せた軸Z”に垂直となる面でカット、研磨して得た基板
(87°Zカット基板)も好適に用いることができる。
【0129】また、以上例示した基板は、その表面に平
行な方向および垂直な方向に対して、それぞれZ軸およ
びY軸がオフセットしているものであるが、少なくとも
Z軸がオフセットしていれば同様の効果が得られるもの
である。
【0130】さらに本発明の光波長変換モジュールにお
いては、光導波路のドメイン反転部よりも導波方向上流
側において、該光導波路を導波する光を変調する電気光
学光変調部が形成されてもよい。このような電気光学光
変調部を有する光波長変換モジュールについては、例え
ば本出願人による特願平8−314800号明細書に詳
しい記載がなされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図2】上記光波長変換モジュールの要部を示す斜視図
【図3】光波長変換素子における基板の分極の向きを説
明する概略図
【図4】上記第1実施形態の光波長変換モジュールに用
いられた光波長変換素子を作成する様子を示す概略斜視
【図5】上記光波長変換素子に用いられる基板のカット
状態を説明する概略図
【図6】上記光波長変換素子に形成されるドメイン反転
部を示す概略斜視図
【図7】本発明の第2実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図8】本発明の第3実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図9】本発明の第4実施形態による光波長変換モジュ
ールを示す概略側面図
【図10】本発明の第5実施形態による光波長変換モジ
ュールを示す概略側面図
【図11】本発明の第6実施形態による光波長変換モジ
ュールを示す概略側面図
【図12】本発明の第7実施形態による光波長変換モジ
ュールを示す概略側面図
【図13】本発明の第8実施形態による光波長変換モジ
ュールを示す概略側面図
【図14】本発明の第9実施形態による光波長変換モジ
ュールを示す概略側面図
【図15】本発明の第10実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図16】本発明の第11実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図17】本発明の第12実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図18】本発明の第13実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図19】本発明の第14実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図20】本発明の第15実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図21】上記第15実施形態による光波長変換モジュ
ールの要部を示す概略側面図
【図22】本発明の第16実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図23】本発明の第17実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図24】本発明の第18実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図25】本発明の第19実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図26】本発明の第20実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図27】本発明の第21実施形態による光波長変換モ
ジュールを示す概略側面図
【図28】本発明に用いられる基板の別のカット状態を
説明する概略図
【図29】従来の光波長変換モジュールの一例を示す概
略側面図
【図30】従来の光波長変換モジュールの別の例を示す
概略側面図
【図31】従来の光波長変換モジュールの問題を説明す
る説明図
【符号の説明】
10 半導体レーザー 10a、10b 半導体レーザーの端面 11 レーザービーム(基本波) 11R レーザービーム(後方出射光) 12 コリメーターレンズ 13 集光レンズ 14 狭帯域バンドパスフィルター 15 光波長変換素子 16 MgO−LN結晶基板 17 ドメイン反転部 18 チャンネル光導波路 18a、18b チャンネル光導波路の端面 19 第2高調波 20 コリメーターレンズ 21 ダイクロイックミラー 22 集光レンズ 23 ファイバーグレーティング 23a ファイバーグレーティングのコア端面 23b ファイバーグレーティングのコア 23c ファイバーグレーティングのクラッド 30 ダイクロイックミラー 31 集光レンズ 33 ファイバーグレーティング 34 第1のファイバー 35 第2のファイバー 40、41 集光レンズ 45 ビームスプリッタ 46 ミラー 50 ファイバーグレーティング 51 第1のファイバー 52 第2のファイバー 60 集光レンズ 80 櫛形電極 81 平板電極 82 ビームスプリッタ 84 集光レンズ 85 ミラー 86 コリメーターレンズ 90 透過型バルクグレーティング 91 透過型狭帯域薄膜バンドパスフィルター 92 反射型バルクグレーティング 95 反射型狭帯域薄膜バンドパスフィルター

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する基
    本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基本
    波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発分
    極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°<
    θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発する半導体レーザーと、 この半導体レーザーと前記光波長変換素子との間に配さ
    れ、該光波長変換素子の端面で反射して半導体レーザー
    にフィードバックするレーザービームの波長を選択する
    透過型の波長選択光学素子とからなる光波長変換モジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する基
    本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基本
    波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発分
    極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°<
    θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発する半導体レーザーと、 前記光波長変換素子に入射する前の前記レーザービーム
    を一部分岐させる光分岐手段と、 この分岐されたレーザービームを反射させて前記半導体
    レーザーにフィードバックさせる反射部材と、 前記半導体レーザーにフィードバックされるレーザービ
    ームの波長を選択する透過型の波長選択光学素子とから
    なる光波長変換モジュール。
  3. 【請求項3】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する基
    本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基本
    波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発分
    極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°<
    θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発する半導体レーザーと、 前記光波長変換素子から出射した前記レーザービームを
    反射させて前記半導体レーザーにフィードバックさせる
    反射部材と、 前記半導体レーザーにフィードバックされるレーザービ
    ームの波長を選択する透過型の波長選択光学素子とから
    なる光波長変換モジュール。
  4. 【請求項4】 前記光波長変換素子から出射した前記レ
    ーザービームと波長変換波とを分岐する光学系が設けら
    れていることを特徴とする請求項3記載の光波長変換モ
    ジュール。
  5. 【請求項5】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する基
    本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基本
    波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発分
    極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°<
    θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発する半導体レーザーと、 この半導体レーザーから、前記光波長変換素子に向かわ
    ない後方出射光として出射したレーザービームを反射さ
    せて前記半導体レーザーにフィードバックさせる反射部
    材と、 前記半導体レーザーにフィードバックされるレーザービ
    ームの波長を選択する透過型の波長選択光学素子とから
    なる光波長変換モジュール。
  6. 【請求項6】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する基
    本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基本
    波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発分
    極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°<
    θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発する半導体レーザーと、 この半導体レーザーと前記光波長変換素子との間に配さ
    れ、前記レーザービームの一部を反射させて半導体レー
    ザーにフィードバックするとともに、このフィードバッ
    クするレーザービームの波長を選択する反射型の波長選
    択光学素子とからなる光波長変換モジュール。
  7. 【請求項7】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する基
    本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基本
    波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発分
    極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°<
    θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発する半導体レーザーと、 前記光波長変換素子から出射した前記レーザービームを
    反射させて前記半導体レーザーにフィードバックすると
    ともに、このフィードバックするレーザービームの波長
    を選択する反射型の波長選択光学素子とからなる光波長
    変換モジュール。
  8. 【請求項8】 前記光波長変換素子から出射した前記レ
    ーザービームと波長変換波とを分岐する光学系が設けら
    れていることを特徴とする請求項7記載の光波長変換モ
    ジュール。
  9. 【請求項9】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶基
    板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成される
    とともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反転
    させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該光
    導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する基
    本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基本
    波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発分
    極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°<
    θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 前記基本波としてこの光波長変換素子に入射されるレー
    ザービームを発する半導体レーザーと、 この半導体レーザーから、前記光波長変換素子に向かわ
    ない後方出射光として出射したレーザービームを反射さ
    せて前記半導体レーザーにフィードバックするととも
    に、このフィードバックするレーザービームの波長を選
    択する反射型の波長選択光学素子とからなる光波長変換
    モジュール。
  10. 【請求項10】 前記波長選択光学素子が狭帯域バンド
    パスフィルターであることを特徴とする請求項1から9
    いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  11. 【請求項11】 前記狭帯域バンドパスフィルターが薄
    膜型バンドパスフィルターであることを特徴とする請求
    項10記載の光波長変換モジュール。
  12. 【請求項12】 前記薄膜型バンドパスフィルターが前
    記半導体レーザーの光出射端面に形成されていることを
    特徴とする請求項11記載の光波長変換モジュール。
  13. 【請求項13】 前記透過型の波長選択光学素子が薄膜
    型の狭帯域バンドパスフィルターであって、このバンド
    パスフィルターが前記反射部材の表面に形成されている
    ことを特徴とする請求項2から5いずれか1項記載の光
    波長変換モジュール。
  14. 【請求項14】 前記波長選択光学素子がバルクグレー
    ティングであることを特徴とする請求項1から9いずれ
    か1項記載の光波長変換モジュール。
  15. 【請求項15】 前記反射型の波長選択光学素子が、コ
    アに複数の屈折率変化部が等間隔に形成された光ファイ
    バーからなるファイバーグレーティングであることを特
    徴とする請求項6から9いずれか1項記載の光波長変換
    モジュール。
  16. 【請求項16】 前記ファイバーグレーティングに入射
    するレーザービームをこのファイバーグレーティングの
    コア端面上で収束させる収束光学系が設けられているこ
    とを特徴とする請求項15記載の光波長変換モジュー
    ル。
  17. 【請求項17】 前記半導体レーザーが前記光波長変換
    素子の端面に結合されていることを特徴とする請求項1
    から16いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  18. 【請求項18】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶
    基板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成され
    るとともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反
    転させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該
    光導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する
    基本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基
    本波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発
    分極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°
    <θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 この光波長変換素子の端面に結合され、前記基本波とし
    てこの光波長変換素子に入射されるレーザービームを発
    する半導体レーザーと、 この半導体レーザーの光出射面と前記光波長変換素子の
    端面との間に配され、該光波長変換素子の端面で反射し
    て半導体レーザーにフィードバックするレーザービーム
    の波長を選択する透過型の薄膜狭帯域バンドパスフィル
    ターとからなる光波長変換モジュール。
  19. 【請求項19】 非線形光学効果を有する強誘電体結晶
    基板に、その一表面に沿って延びる光導波路が形成され
    るとともに、この光導波路に基板の自発分極の向きを反
    転させたドメイン反転部が周期的に形成されてなり、該
    光導波路においてドメイン反転部の並び方向に導波する
    基本波を波長変換する光波長変換素子であって、前記基
    本波の導波方向に垂直な面内において、前記基板の自発
    分極の向きが該基板の前記一表面に対して角度θ(0°
    <θ<90°)をなしている光波長変換素子と、 この光波長変換素子の端面に結合され、前記基本波とし
    てこの光波長変換素子に入射されるレーザービームを発
    する半導体レーザーと、 この半導体レーザーの光出射面と前記光波長変換素子の
    端面との間に配され、前記レーザービームの一部を反射
    させて半導体レーザーにフィードバックするとともに、
    このフィードバックするレーザービームの波長を選択す
    る反射型の薄膜狭帯域バンドパスフィルターとからなる
    光波長変換モジュール。
  20. 【請求項20】 前記光導波路がプロトン交換により形
    成されたものであって、前記角度θがθ<70°の範囲に
    あることを特徴とする請求項1から19いずれか1項記
    載の光波長変換モジュール。
  21. 【請求項21】 前記光導波路がプロトン交換およびア
    ニールにより形成されたものであって、前記角度θがθ
    <20°の範囲にあることを特徴とする請求項1から19
    いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  22. 【請求項22】 前記角度θが0.2 °<θの範囲にある
    ことを特徴とする請求項1から21いずれか1項記載の
    光波長変換モジュール。
  23. 【請求項23】 前記光導波路がプロトン交換およびア
    ニールにより形成されたものであって、前記角度θが0.
    5 °<θの範囲にあることを特徴とする請求項1から2
    1いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  24. 【請求項24】 前記強誘電体結晶基板が、該結晶のY
    軸をYZ面内でZ軸側に3°回転させた軸に対して垂直
    な面でカットされたものであることを特徴とする請求項
    1から23いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  25. 【請求項25】 前記強誘電体結晶基板が、該結晶のZ
    軸をZX面内でX軸側に87°回転させた軸に対して垂直
    な面でカットされたものであることを特徴とする請求項
    1から23いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  26. 【請求項26】 前記強誘電体がLiNbx Ta1-x
    3 (0≦x≦1)またはそれにMgOあるいはZnOが
    ドープされたものであることを特徴とする請求項1から
    25いずれか1項記載の光波長変換モジュール。
  27. 【請求項27】 前記光導波路において前記レーザービ
    ームがTEモードで導波するように構成されていること
    を特徴とする請求項1から26いずれか1項記載の光波
    長変換モジュール。
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