JP2004020588A - 波長変換装置 - Google Patents

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Koichi Taniguchi
谷口 浩一
Osamu Toyama
遠山 修
Masahiro Koto
湖東 雅弘
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Abstract

【課題】波長変換素子と光ファイバと接続した構成を有する従来の波長変換装置を改善し、波長変換効率をより高めること。
【解決手段】素子1の入射面、出射面にフォトニック結晶ファイバ(PCF)2、3を接続する。このとき、素子、PCFのうち、少なくともPCFを、〔素子とPCFとの接続面において、受け渡しすべき光(例えば、L1、L2)の伝播モードのピーク位置が、互いに一致すること〕という条件を満たすように形成する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長変換素子(以下、単に「素子」ともいう)を用いた装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光導波路型の波長変換素子に光を入射し、波長変換された光(変換光)を出射させる場合には、図8に示すように、波長変換素子100の入射面、出射面に、それぞれ光ファイバ200、300を接続する構成が採用される。
図8の例は、光ファイバ200を通して2つの入射光(ポンプ光L11、シグナル光L12)を素子100に入射し、波長変換として差周波発生を行い、差周波光L20、入射光L11、L12を、光ファイバ300を通して出射する構成である。
【0003】
光導波路型の波長変換素子100は、強誘電体結晶基板110の表層に帯状の光導波路120を形成し、かつ該光導波路120に重複させて周期的分極反転構造(以下、分極反転構造ともいう)を形成し、差周波発生可能としたものである。図8では、分極反転構造をハッチングによって象徴的にストライプ模様として示しており、光導波路120にもハッチングを施して、両者が結晶の同じ部位を共有していることを示している。
【0004】
各光の波長は、ポンプ光L11(0.775μm)、シグナル光L12(1.54μm)、差周波光L20(1.56μm)であって、接続される両光ファイバ200、300には、波長1.55μm帯シングルモードファイバが用いられる。
【0005】
上記のような構成において、ポンプ光L11とシグナル光L12は、予めファイバカプラー等で合波されて1本の光ファイバ200に結合され、素子100の光導波路120に導かれる。素子内では、非線形光学効果と擬似位相整合とによって差周波光L20が発生し、入射光L11、L12と共に、出射側の光ファイバ300を通して、出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者等が、素子と光ファイバとの接続面での光の受け渡しについて検討したところ、素子と光ファイバとの接続構造特有の次のような問題が存在することがわかった。
即ち、差周波発生のように2つの入射光が入射する場合、波長変換効率をより高める為には、光導波路中において、2つの入射光の各伝播モードの電界強度のピーク位置を互いにできる限り一致させることが重要である(以下、伝播モードの電界強度のピーク位置を、単に「ピーク位置」とも言う)。この点を鑑みて、素子の光導波路は、屈折率分布を制御して形成されており、図9に示すように、光導波路120内では、2つの入射光L11、L12の各々の最も強いピーク位置は、深さ方向については、ほぼ同じ軸線上に一致して伝播する様になっている(ただし、光導波路のモード形状は通常は楕円形であって、幅方向には必ずしも一致してはいない)。
【0007】
しかし、従来接続されている光ファイバ200については、波長の異なる2つの入射光L11、L12のピーク位置を、ファイバ内で互いに一致させることは困難であり、全く検討されてはいない。図9に示すように、光ファイバ200内では、波長の短いポンプ光L11(0.775μm)の伝播モードは双頭のピーク(実線)を呈し、波長の長いシグナル光L12(1.54μm)の伝播モードは単一のピーク(破線)を呈する。
【0008】
図9のように、ピーク位置が互いにずれた状態で入射光L11、L12が素子内に入射すると、必ず一方の光が光導波路のピーク位置に合わないために伝播損失(モード変換ロス)が生じ、波長変換効率が低下する。光ファイバ内に複数のピークがあるために、この問題を、素子と光ファイバとの単純な位置合わせだけで解決することは困難である。
また、ピーク位置が互いにずれた状態で2つの入射光が素子内に入射した場合、光導波路内でのモード変換の作用によって、入射面から特定の距離まで進んだ時点で両ピーク位置は互いに一致するように修正される。しかし、そのようなピーク位置の一致に必要な距離は、製品として長さが制限される波長変換素子にとっては大きな無駄であり、コンパクト化の障害にもなる。
【0009】
上記のような接続部分におけるピーク位置の不一致の問題は、入射光が複数の場合だけでなく、単一波長の場合であっても同様に生じる問題である。例えば、1つのポンプ光でも、入射波長により、図9に示すように、光ファイバ10内と、光導波路120内とでは、伝播モードのピーク形状が互いに全く異なるために、素子と光ファイバとの単純な位置合わせでは、ピーク位置を一致させることが困難である。
【0010】
また、入射側の光ファイバと素子との関係だけでなく、出射側の光ファイバと素子との関係においても、上記と全く同様の問題が存在し、両者のピーク位置が互いに一致しないことによって伝播損失が生じ、最終的に得られる出力は低下する。
【0011】
本発明の課題は、上記問題を解決し、波長変換素子と光ファイバと接続した構成を有する従来の波長変換装置を改善して、波長変換効率をより高めることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の特徴を有するものである。
(1)波長変換素子の入射面および/または出射面にフォトニック結晶ファイバが接続された構成を有することを特徴とし、かつ、前記の波長変換素子とフォトニック結晶ファイバのうち、少なくともフォトニック結晶ファイバが、下記(A)の条件を満たすように形成されていることを特徴とする、波長変換装置。
【0013】
(A)波長変換素子とフォトニック結晶ファイバとの接続面において、受け渡しすべき光の伝播モードのピーク位置が、互いに一致すること。
【0014】
(2)上記(A)の条件における伝播モードがシングルモードであって、フォトニック結晶ファイバに加えて波長変換素子が上記(A)の条件を満たすように形成されている、上記(1)記載の波長変換装置。
【0015】
(3)上記(A)の条件における受け渡しすべき光が、2以上の波長を含む光である、上記(1)または(2)記載の波長変換装置。
【0016】
(4)波長変換素子が光導波路型の素子であり、入射面および出射面が光導波路の端面であって、該光導波路は、伝播モードの断面形状が円形を呈するように形成され、フォトニック結晶ファイバは、該ファイバを受け渡しすべき光の伝播モードが断面円形を呈するシングルモードとなるように形成されている、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の波長変換装置。
【0017】
(5)波長変換素子が2以上の波長を含む光を出射する素子であり、波長変換素子の入射面および/または出射面に接続されたフォトニック結晶ファイバのうちの少なくとも一方が、前記2以上の波長の光の波長分散を補償するように形成されている、上記(1)記載の波長変換装置。
【0018】
(6)フォトニック結晶ファイバが少なくとも入射面に接続され、該フォトニック結晶ファイバは、さらに、スーパコンティニューム光を発生させ得るように形成されており、波長変換素子は、入射する前記スーパコンティニューム光から新たな波長の光を発生させ得るように形成されている、上記(1)記載の波長変換装置。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、差周波発生を行うように形成された波長変換素子を用いて当該装置を構成した場合を例として、本発明を説明する。
本発明による波長変換装置は、図1に示すように、波長変換素子1と、該素子の入射面および/または出射面に接続された光ファイバとを有し、該光ファイバが、フォトニック結晶ファイバ(以下、「PCF」ともいう)であることを基本的な特徴とする。PCFは、素子の入射面・出射面のうちのいずれか一方だけに接続される態様であってもよいが、PCFの特徴を充分に利用する点では、両方に接続するのが好ましい態様である。図1の例では、入射面にPCF2、出射面にPCF3が接続されている。
【0020】
当該装置のさらなる基本的な特徴は、素子とPCFのうち、少なくともPCFが、上記(A)の条件を満たすように形成されている点である。即ち、図2に、入射側・出射側の接続部を拡大して示すように、素子1とPCF2との接続面、および/または、素子1とPCF3との接続面において、それぞれ受け渡しされる光のピーク位置が、素子とPCFとで互いに一致するようにPCF2、PCF3が形成されていることが重要である。
【0021】
上記構成によって、例えば、入射側の接続面では、入射光L1、L2の両方共に、ピーク位置が素子とPCFとで互いに一致しており、伝播損失が生じることもなく、波長変換効率が向上する。また、素子内で両入射光のピーク位置を一致させるための無駄な光導波路距離を確保する必要も無くなる。
【0022】
また、一般的な素子の光導波路のコア断面形状(または伝播モードの断面形状)である楕円形に合わせて、PCFの伝播モードの断面形状を楕円形にすることも可能であり、さらには後述のように、光導波路のコア断面形状(または伝播モードの断面形状)を円形とし、これに合わせてPCFの伝播モードの断面形状を円形にすることも可能である。これらによって、接続部での結合効率をより向上させることができる。また出射側のPCFでは、波長差による影響が無い形で光出力が得られ、伝播損失が低減する。
【0023】
ここで、伝播モードの断面形状とは、伝播光によって伝播モードとして生じている電界強度分布を、光導波路の光路(光軸)に垂直な断面で見たときの該分布の形状である。
【0024】
上記(A)の条件における伝播モードは、ピークが1点に集中するシングルモードとすることが好ましく、これにより伝播損失が低減し、また波長変換素子に対して光パワー密度を高く保った状態で結合することができる。
また、上記(A)の条件における受け渡しすべき光は、第二高調波発生の入射光の場合のように、1つの波長の光(スペクトルの波形を見たときに1つの波長に強度のピークを持つ光)だけであってもよいが、図1の例のように、2以上の波長を含む光(スペクトルの波形を見たときに2以上の波長に強度のピークを持つ光)を受け渡しするような場合には、波長の長短によって伝播モードのピーク位置のずれが大きな問題となるので、それを解消する本発明の有用性は特に顕著となる。
【0025】
PCFは、シングルモードが保存される形で素子との接続部のコア径を拡大することが可能であることから、素子との結合効率を向上させることができ、これにより変換効率も高くなる。
【0026】
PCFは、近年報告された光ファイバの一種であって、短波長域でコア径を大きくしてもシングルモード伝播が可能であることから、もっぱら短波長域のエネルギー伝送用として検討されている。本発明者等は、素子と光ファイバとの接続部分に存在する波長変換装置独特の問題点(伝播モードのピーク位置の不一致)に着目し、また一方で、PCFが、通常のファイバ(屈折率分布を内部に形成したもの)とは異なり、伝播モードをそのピーク位置をも含めて自在に変化させ得る点に着目している。そして、図1の構成のように、PCFを波長変換素子の入出力用ファイバとして適用することに想到し、PCFの前記特徴によってピーク位置を一致させ、上記接続部分の問題点を解決している。
【0027】
本発明でいうPCFには、狭義のフォトニック結晶ファイバ(後述)のみならず、所謂、ホーリーファイバ(微細構造ファイバ)をも含めるものとする。いずれの態様でも、空孔がファイバ内に長手方向に沿って延びており、この空孔によって、例えば、互いに異なる波長の光であっても、それぞれの伝播モードを波長の長短に関わらずシングルモードとし、さらにはピーク位置を微調整するなど、伝播モードに関するコントロールが可能になる。
【0028】
狭義のPCFとは、図4に例示するように、空孔h1の周期的な配列と、その配列の周期性を破る配列(中心部の空孔h2)とを有するものである。これらの配列によってフォトニックバンドギャップが生じ、光は、周期性を破る空孔コアに局在して伝播する。この原理に基づくPCFは、フォトニックバンドギャップファイバとも呼ばれている。
ホーリーファイバは、必ずしも空孔の周期的な配列を持たず、全反射で導波するものをも含んでいるが、本発明が必要とする性質に応じて、偏波面保持性および/または断面形状の可変性が付与されたものであればよい。
PCFについては、特開平10−95628号公報などを参照してよい。
【0029】
素子に接続すべきPCFの寸法は限定されないが、当該装置が波長変換モジュールなどとして装置の組み立てに用いられ、単品としての取り扱い性が求められる場合には、PCFの長さは、数10mm〜数10m程度が一例として挙げられる。
【0030】
当該波長変換装置の最も基本的な動作は、▲1▼ポンプ光等の入射、▲2▼素子内での波長変換、▲3▼変換光等の出射である。
図1の装置では、素子1は差周波発生素子(DFG素子)であって、ポンプ光L1(0.775μm)とシグナル光L2(1.54μm)が予め合波されてPCF2に結合され、図2に示すように、PCF2内においていずれもシングルモードとされかつピーク位置が互いに一致した状態とされてDFG素子1に接続される。DFG素子1では、非線形光学効果と擬似位相整合とによって差周波光L3が発生する。また、図2に示すように、素子の光導波路の屈折率分布が調整されて、ポンプ光L1、シグナル光L2、差周波光L3の全ての最も強いピーク位置が互いにほぼ一致するようになっている。また、出射側のPCF3は、前記光L1、L2、L3がいずれもシングルモードでかつピーク位置が一致するように形成されており、素子側のピーク位置とも一致するように接続されているので、接続時の伝播損失は発生しない。
【0031】
波長変換素子の基本的な構成自体は公知技術を参照してもよく、例えば、国際公開公報WO97/15863などに詳細に説明されているように、強誘電体結晶からなる基板に分極反転構造が形成されたものが挙げられる。導波路型のものは、さらに該分極反転構造を横切るように導波路が設けられる。
【0032】
分極反転構造は、図3(a)、(b)に一例を示すように、強誘電体結晶基板11中の分極方向を局所的に反転させた構造であって、分極方向を反転させた反転領域R1と、もとの結晶基板の分極方向のままの非反転領域N1とが、所定の周期にてストライプ状に交互に並ぶように形成した構造である。
図3(a)は導波路型の例を示しており、結晶基板の表層に、分極反転構造を横切るように導波路12が形成されている。また、図3(b)はバルク型の例を示しており、結晶基板の基板面全体、厚さ全体にわたって分極反転構造が形成されており、光路に制限は無い。これら結晶基板に対して、波長変換すべき入力光L10がPCFによって入射され、該光L10は、非反転領域と反転領域とを交互に通過することで、非線形光学効果、擬似位相整合によって波長変換され、出力光L20となる。
【0033】
強誘電体結晶は公知のものであってよく、例えば、LiNbO、LiTaO、XTiOX(X=K、Rb、Tl、Cs、X=P、As)などの代表的なものや、これらにMgなどの種々の元素をドープしたものが挙げられる。
【0034】
分極反転構造による波長変換には、上記差周波発生の他にも、和周波発生(SFG)、光パラメトリック発振(OPO)、光パラメトリック増幅(OPA)、第2高調波発生(SHG)などが挙げられる。
【0035】
光導波路型の波長変換素子の構造は公知技術を参照すればよいが、光導波路構造については、例えば、イオン交換法などによって光導波路部分の屈折率を周囲よりも高くした埋め込み型光導波路構造、該光導波路部分だけをリッジ状(尾根状)に残して周囲を除去したリッジ光導波路構造、表面に誘電体や金属を装荷した装荷型光導波路構造などが挙げられる。
【0036】
波長変換素子が、図3(b)で示したバルク型の素子の場合には、素子に対して共焦点(コンフォーカル)集光条件となるように入射光を集光し、結晶内での光の伝播モード形状をガウス分布とすることが高い変換効率を得るために望ましい。ガウシアン分布とは光の伝播方向(Z方向)に直交する径方向(X方向、及びY方向)の光のエネルギー変化がガウス分布となるものである。これに対しPCFは入射波長に依らずシングルモード伝播が可能であり、出射されるビームのモード形状は、通常の光ファイバと同じくガウス分布に近いため、バルク型素子の入射側に用いることで高い変換効率を得ることが可能である。
またPCFとバルク素子の間に適宜レンズ類などの光学要素を設け、上記コンフォーカル集光条件を満たすことができる。コンフォーカル集光条件とは、素子内での入射光の最小ビーム半径ω、素子長L、入射波長λ、屈折率nとした時に、ω =λL/2πnを満たすような集光条件である。またPCFは入射側のみならず、出射側にも用いることが可能であり、バルク素子から出射光に対して、高い効率で光を結合することができる。
【0037】
光導波路型の波長変換素子を用いる場合、従来公知の素子をそのまま用いてもよいが、光導波路の屈折率分布を制御して、伝播モードの断面形状を従来の楕円形から中心対象の円形に近づける態様が好ましい。
従来では、光導波路の伝播モードの断面形状は楕円形であり、深さ方向に対しては、表面付近の屈折率が高いために、表面近傍にピーク位置が近接し、ピーク位置も波長により異なっていた。また横方向に対しては、波長によりモードサイズが大きく異なっていた。
これに対して、光導波路の屈折率分布を制御することで、伝播モードの断面形状を円形化し、かつ円の中心付近の屈折率を高くすることにより、各波長の伝播モードのピーク位置を円の中心付近に集中させることができ、波長に依らずシングルモードに近い状態とすることができる。
【0038】
また、光導波路中においては、入射光と変換光のピーク位置についても互いに一致させることが大切である。しかしながら、通常の波長変換では、入射光と変換光の波長差が非常に大きいため、素子中を伝播する際に屈折率の波長分散の違いにより、各波長の伝播モード(形状、ピーク位置)が異なり、伝播モードの重なりを大きくすることが難しく、変換効率改善の障害となっている。このような問題も、伝播モードの断面形状の円形化によって、改善することができる。
【0039】
以上のように、PCFの採用とその作用に加えて、素子の光導波路の伝播モードの断面形状の円形化の作用により、接合部分でのピーク位置の一致による伝播損失の低減、素子内での入射光・変換光のピーク位置の一致による波長変換効率の改善がなされ、装置全体としての波長変換効率が大幅に向上する。
【0040】
強誘電体結晶基板に光導波路を形成するに際し、その伝播モードの断面形状を略円形となるように形成する方法としては、プロトン交換により、通常の埋め込み型の光導波路を形成したのち、表面付近の高濃度のプロトンを抜き去る逆プロトン交換や、Ti拡散導波路により通常の埋め込み型の光導波路を形成したのち、MgOを追い拡散して低濃度領域を作るMgO拡散を行う方法があり、さらにこれらの逆プロトン交換やMgO追い拡散を施す前に、導波路の両側面を除去してリッジ導波路とした後、逆プロトン交換やMgO追い拡散する方法などが挙げられる。リッジ加工を施した後に逆プロトン交換やMgO追い拡散することで、より断面円形の伝播モード形状が得られやすくなる。
【0041】
波長変換素子には、素子を一定温度に保つように、電子冷却素子などの温度制御手段を付与することが好ましい。これによって、常に安定な波長変換動作が可能となる。
【0042】
本発明でいう「波長変換装置」は、1つの製品として独立したものだけでなく、いわゆるモジュール、ユニットなどと呼ばれる、製品の一部を構成する波長変換用部品の形態であってもよい。
当該装置は、波長変換素子の機能と、PCFの種々の機能とを組合わせることによって、単純な波長変換のみならず、種々の機能を有する装置として構成することが可能である。以下に、当該装置の構成例を挙げる。
【0043】
〔構成例1:波長変換素子を連結したモジュール〕
図5の例は、同図の右側から順に、PCF10、SHG素子20、PCF30、DFG素子40、PCF50を直列的に連結した波長変換装置であって、前段のSHG素子20により発生させたSHG光L1sを、後段のDFC素子40でポンプ光として用いる構成である。
波長変換の過程を順に説明すると、ポンプ光L1(波長1.550μm)とシグナル光L2(波長1.54μm)が、PCF10によってSHG素子20に入射される。SHG素子20では、ポンプ光L1が、SHG光L1s(波長0.775μm)に変換され、シグナル光L2とSHG光L1sとが、PCF30によってDFC素子40に入射される。DFC素子40では、SHG光L1sが新たなポンプ光となり、シグナル光L2との差周波光L3(波長1.560μm)が発生する。PCFは両波長変換素子20、40の間、および素子と光源、素子と利用側の機器とを理想的なモード形状を維持して連結する役割を担っている。
【0044】
〔構成例2:PCFに分散補償機能を付与したモジュール〕
図6の例は、DFG素子を用いた光通信帯波長変換装置であって、パルス信号を長距離伝送するための装置である。同図の右側から順に、PCF11、DFG素子21、PCF31、通常のコア・クラッド型光ファイバ41が直列的に連結されている。
同図の例では、パルス信号とされた2つの波長の光〔ポンプ光L1(波長0.78μm)、シグナル光L2(波長1.55μm)〕が、PCF11によってDFG素子21に入射される。DFG素子21では、光L1と光L2とから、差周波光L3(1.57μm)が発生し、差周波光L3と、シグナル光L2は、PCF31を通じて長距離伝送用光ファイバ41へと伝達される。伝播モードのピーク位置を一致させている点は、図1と同様である。
【0045】
従来の装置において、シグナル光と変換光とを長距離伝送を行った場合、長距離伝送に於ける光ファイバでの波長分散の影響により、波長によっては伝送速度が劣化し、長距離伝送後では信号の品質が劣化する。
そこで、本発明では、波長変換素子にPCFを接続したことに伴い、入射側または出射側のうちの少なくとも一方のPCFに、さらに波長分散を補償する機能(分散補償機能)を加えることを提案する。
【0046】
例えば、図6に示すように、長距離伝送用光ファイバ41において生じる前記光の波長分散を事前に補償しておくよう、PCF31に分散補償機能を持たせる。より具体的には、例えばDFG素子21からPCF31へ出射された2つのパルス光がL2(波長1.55μm)、L3(波長1.57m)であり、長距離伝送用ファイバが正の分散値を有し、かつ分散傾斜の関係からL3の方が分散値が大きい場合、L2よりもL3の方に大きな負の分散を与えて分散補償するようにPCFを設計する。
分散値の絶対値は伝送システムの仕様(長さ、伝送速度など)により適宜設計すれば良い。この事前の分散補償によって、光ファイバ41を通じた長距離伝送後でも、光L2とL3の伝送波形に劣化が無く、かつ波長変換前後で信号の品質が保たれる。分散補償の対象となる波長は2つに限らず、広い波長域に渡って可能である。
【0047】
〔構成例3:波長変換+SC光発生モジュール〕
図7の例では、伝播モードのピーク位置の一致に加えて、波長変換素子22の入射面に接続したPCF12において、スーパコンティニューム光L2が発生するように構成した例である。
スーパコンティニューム光(以下、SC光)とは、図7の入射光L1としてスペクトル図を描いているように、広い波長域fにわたって連続的でフラットなスペクトルを持つ光である。SC光は、光通信の分野において、例えば、波長多重光通信用の多波長光源として、また超短パルス光源として用いられている。SC光については、例えば、H. Takara他, Electronics. Letters. 36, 590(1999)に詳しく記載されている。
本発明では、波長変換素子にPCFを接続したことに伴い、入射側のPCFに、さらにSC光発生機能を加えることを提案する。
【0048】
図7の例では、PCF12において、波長1.53μm〜1.57μmにわたってフラットなスペクトルを持つSC光L2を発生させるべく、該PCF12をゼロ分散波長を1.55μmとしている。また、PCFでSC光を発生させるように、入力光L1は、1.55μmとしている。
このように、SC光L2を波長変換素子22に入射することで、広い波長範囲での波長変換動作(即ち、SC光L2の広い波長成分を用いての各種波長変換動作)が可能である。例えば、波長変換素子22をSHG素子とした場合、SC光L2を入射することによって、素子22で任意に設計された第2高調波光が発生する。また素子22をDFG素子又はSFG素子とした場合には、SC光と同時にポンプ光を入射した際にはSC光L2とポンプ光とにより、新たな波長領域で広いスペクトルが得られる。
【0049】
本発明の装置の前段に接続される光源装置によっては、該光源装置から送られてくる光の偏光方向と、素子の光導波路の偏光方向(=波長変換に係る結晶の分極方向)とが一致していない場合がある。
このような場合であっても、PCF内では偏波面が全長にわたって一定に保存される性質(偏波面保持特性)を有するので、入射側にPCFを接続しておけば、該PCFに捩じりを加えるだけで、光源からPCF内に入射する光の偏光方向を、簡単に素子の偏光方向と一致させて導波路内に入射させることができる。
【0050】
また、PCFは、通常のファイバとは異なり、テーパ状に断面形状を変化させながらシングルモード伝播を維持することができるので、例えば、半導体レーザ(LD)光源と導波路型の波長変換素子との組合わせでは、LD側のコア径を大きくしてLDとの結合効率を上げ、素子側のコア径を小さくして光導波路モード形状に合わせるというように、PCFの伝播モード断面形状を長手方向に沿って変化させることができる。より具体的には、LD光源側の端面においては、該光源の開口数以上の開口数とし、素子側の端面においては、該素子の導波路の開口数以下の開口数となるように、光源側から素子側に向かって漸次細くなるテーパ状とする態様が挙げられる。これによって、光源とPCFとの結合効率、PCFと素子との結合効率が十分に高められ、LD光源と、導波路型の波長変換素子との結合効率を向上させることができる。
【0051】
【実施例】
以下に、波長変換素子とPCFとを接続し、実際に波長変換装置を構成した例を示す。
実施例1
本実施例では、図1に示すように、光導波路型のDFG素子の入出射端面にそれぞれPCFを接続して差周波発生モジュールを構成した。
波長変換素子は、図3(a)に示すように、MgO添加LiNbO結晶基板11に分極反転構造(反転周期17.4μm)を形成してなる分極反転結晶であって、表面に帯状の光導波路12が形成されている。素子の全長は30mm、光導波路モードサイズ(横×縦)は14.2μm×12.5μmである。
ポンプ光として波長783nm、シグナル光として波長1530〜1555nmの(選択して入射)光を用いるものとした。
PCFは、波長1550nmおよび780nmの光の伝播モードが共に同心円状のシングルモードでありかつモード径が約15μmとなるように形成し、保存される垂直及び水平の偏光に対する消光比は30dB以上である。
【0052】
ポンプ光、シグナル光を、PCF2を通して素子1に入射し、差周波発生を行い、PCF3を通して変換光(波長1604〜1577nm)を取り出したところ、ポンプ光入力2mW、シグナル光入力10mWに対して、取り出された変換光は、0.1mWであり、−20dBの変換効率であることがわかった。
【0053】
比較例1
上記実施例1のPCF2、PCF3に代えて、従来のコア・クラッド型光ファイバ(コア径15μm)を用いたこと以外は、上記実施例1と同様に、波長変換装置を構成した。
上記実施例1と同様に、ポンプ光、シグナル光を、光ファイバを通して素子に入射し、差周波発生を行い、光ファイバを通して変換光を取り出したところ、ポンプ光入力2mW、シグナル光入力10mWに対して、取り出された変換光は、10μW、変換効率−30dBであることがわかった。
実施例1、比較例1の結果から、接続部分における伝播損失がPCFによって改善され、装置全体としての波長変換効率が改善されていることがわかった。
【0054】
実施例2
本実施例では、上記実施例1におけるDFG素子の光導波路の屈折率分布を断面円形の同心円状に変えたこと以外は、上記実施例1と同様に、波長変換装置を構成した。
【0055】
光導波路の屈折率分布を断面円形に加工する手順は次のとおりである。
先ず、電圧印加法によりMgO添加LiNbO結晶基板上に、周期17.4μmの分極反転構造を形成し、さらに安息香酸を用いたプロトン交換法により長さ30mmの光導波路を形成した。次に、形成した光導波路に対して、硝酸リチウムと硝酸ナトリウムと硝酸カリウムとの混合物により逆プロトン交換を行い、これによって、光導波路の屈折率分布形状を断面円形の同心円状とした。これにより、ポンプ光、シグナル光、変換光のそれぞれの伝播モードのピーク位置は、中心軸線の付近に集合し、シングルモードに近い伝播を行うようになった。
【0056】
ポンプ光、シグナル光を、PCF2を通して素子1に入射し、差周波発生を行い、PCF3を通して変換光(波長1604〜1577nm)を取り出したところ、ポンプ光入力2mW、シグナル光入力10mWに対して、取り出された変換光は、0.2mWであり、−17dBの変換効率であることがわかった。
実施例1との比較から、素子の光導波路のコアの断面円形化によって、各波長の伝播モードのピーク位置を円の中心付近に集中させることができ、実施例1に比べてさらに入射光と導波路の伝播モードの結合が改善され、変換効率が向上することがわかった。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、波長変換素子とPCFとを接続し、伝播モードのピーク位置を一致させることによって、伝播損失が減少し、波長変換効率をより高めることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成の一例を概略的に示す断面図である。同図では、伝播する光を、わかり易い様に、装置の外側に矢印L1、L2、L3で示している。これと同様に、図5、6、7、8においても、波形の変化等を装置の外側に描いている。また、分極反転構造は、ハッチングによって象徴的にストライプ模様として示しており、また、基板表層の光導波路にもハッチングを施して、両者が結晶の同じ部位を共有しながら交差していることを模式的に表現している。他の図5、6、7、8においても同様である。
【図2】本発明の装置における、素子とPCFとの接続部分を拡大した断面図であって、ピーク位置が1つの軸線上で一致している状態を表している。同図では、各光の伝播モードを、実線(入射光L1)、破線(入射光L2)、一点鎖線(変換光L3)で示し、各伝播モードを明確に見せるために、これらを伝播方向にずらせて描いている。また、素子は、途中の部分を省略している。
【図3】本発明に用いられる波長変換素子の例を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明に用いられるPCFの構造例を模式的に示すファイバ断面(光軸に垂直な断面)図である。
【図5】本発明において、素子とPCFとの組合わせ例を示す図である。
【図6】本発明において、素子とPCFとの組合わせ例を示す図である。
【図7】本発明において、素子とPCFとの組合わせ例を示す図である。
【図8】従来の素子と光ファイバとの接続構成を示す図である。
【図9】従来の素子と光ファイバとの接続部分を拡大して示した図である。同図では、図1と同様に、各伝播モードを実線(L11)、破線(L12)にて描き、両者を伝播方向にずらせて表現している。
【符号の説明】
1      波長変換素子
2、3    フォトニック結晶ファイバ
L1、L2  入射光
L3     変換光

Claims (6)

  1. 波長変換素子の入射面および/または出射面にフォトニック結晶ファイバが接続された構成を有することを特徴とし、かつ、
    前記の波長変換素子とフォトニック結晶ファイバのうち、少なくともフォトニック結晶ファイバが、下記(A)の条件を満たすように形成されていることを特徴とする、波長変換装置。
    (A)波長変換素子とフォトニック結晶ファイバとの接続面において、受け渡しすべき光の伝播モードのピーク位置が、互いに一致すること。
  2. 上記(A)の条件における伝播モードがシングルモードであって、フォトニック結晶ファイバに加えて波長変換素子が上記(A)の条件を満たすように形成されている、請求項1記載の波長変換装置。
  3. 上記(A)の条件における受け渡しすべき光が、2以上の波長を含む光である、請求項1または2記載の波長変換装置。
  4. 波長変換素子が光導波路型の素子であり、入射面および出射面が光導波路の端面であって、
    該光導波路は、伝播モードの断面形状が円形を呈するように形成され、
    フォトニック結晶ファイバは、該ファイバを受け渡しすべき光の伝播モードが断面円形を呈するシングルモードとなるように形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の波長変換装置。
  5. 波長変換素子が2以上の波長を含む光を出射する素子であり、波長変換素子の入射面および/または出射面に接続されたフォトニック結晶ファイバのうちの少なくとも一方が、前記2以上の波長の光の波長分散を補償するように形成されている、請求項1記載の波長変換装置。
  6. フォトニック結晶ファイバが少なくとも入射面に接続され、該フォトニック結晶ファイバは、さらに、スーパコンティニューム光を発生させ得るように形成されており、波長変換素子は、入射する前記スーパコンティニューム光から新たな波長の光を発生させ得るように形成されている、請求項1記載の波長変換装置。
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