JPH11248503A - 流量計およびガスメータ - Google Patents

流量計およびガスメータ

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JPH11248503A
JPH11248503A JP4772198A JP4772198A JPH11248503A JP H11248503 A JPH11248503 A JP H11248503A JP 4772198 A JP4772198 A JP 4772198A JP 4772198 A JP4772198 A JP 4772198A JP H11248503 A JPH11248503 A JP H11248503A
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JP
Japan
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flow rate
flow
measurement
measuring
volume
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JP4772198A
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Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Takeshi Tashiro
健 田代
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でありながら、流量の計測範囲の拡大を
図ることができるようにする。 【解決手段】 流速センサ11は、ガス10の質量流量
に対応した信号を流量演算部13に出力する。体積型流
量計12は、ガス10の体積流量に対応した信号を流量
演算部13に出力する。流量演算部13は、流速センサ
11の計測結果と体積型流量計12の計測結果とに基づ
いて、必要に応じて体積流量と質量流量との変換を行
い、全計測領域において、質量流量と体積流量のいずれ
か一方を基準として、流量単位が統一された流量値を演
算して表示部3に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス等の流体の流
量を計測するための流量計およびガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータ等に利用される流量計には、
配管中を流れる流体の流速を検出し、その流速から流量
を演算するようにしたものがある。また、流速の検出方
法としては、熱式、差圧式等がある。
【0003】図5は、従来の流量計の一例を示す構成図
である。従来の流量計は、例えば、配管102によって
形成された流路の中央部に配設された流速センサ101
と、この流速センサ101に接続された流量演算部10
3と、この流量演算部103に接続された表示部104
とを備えている。この流量計では、流速センサ101に
よって、流路中央部の流速が検出される。また、流量演
算部103によって、流速センサ101において検出さ
れた流速に配管102の断面積が乗算されて流量が算出
される。この算出された流量は表示部104に表示され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配管1
02中では、流量によっては偏流が発生するため、流速
センサ101の取り付け位置の決定が困難であるという
問題があった。また、流量の計測精度を高く維持するた
めには、流量の計測範囲を偏流の少ない流量範囲に限定
する必要があり、流量の計測範囲が狭くなるという問題
があった。
【0005】なお、流速センサ101に、流速の検出精
度がよく、検出範囲の広いものを用いることで、1つの
センサで流量の計測範囲を広げることも可能であるが、
精度がよく検出範囲の広い流速センサ101は、高価で
あるという問題がある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、安価でありながら、流量の計測範囲
の拡大を図ることができるようにした流量計およびガス
メータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の流量計
は、流体が通過する流路を形成する配管と、流路を通過
する流体の質量流量を計測するための第1の計測手段
と、この第1の計測手段の計測領域と一部重複した計測
領域を有すると共に、流路を通過する流体の体積流量を
計測するための第2の計測手段と、第1の計測手段と第
2の計測手段の重複した計測領域における計測結果に基
づいて、質量流量と体積流量とを相互変換するための変
換係数を求める係数演算手段と、必要に応じて変換係数
を用いて質量流量と体積流量との変換を行い、第1の計
測手段の計測結果と第2の計測手段の計測結果とに基づ
いて、全計測領域における流量について、質量流量と体
積流量の少なくとも一つを基準とした流量値を演算して
出力する流量演算手段とを備えたものである。
【0008】この流量計では、係数演算手段によって、
第1の計測手段と第2の計測手段の重複した計測領域に
おける計測結果に基づいて、質量流量と体積流量とを相
互変換するための変換係数が求められる。また、流量演
算手段によって、必要に応じて変換係数を用いて質量流
量と体積流量との変換が行われ、第1の計測手段の計測
結果と第2の計測手段の計測結果とに基づいて、全計測
領域における流量について、質量流量と体積流量の少な
くとも一つを基準とした流量値が演算されて出力され
る。
【0009】請求項2記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、更に、質量流量と体積流量のいずれを
基準として流量値を出力するのかを選択するための選択
手段を備え、流量演算手段を、選択手段の選択に応じ
て、質量流量と体積流量の少なくとも一つを基準とした
流量値を演算して出力するように構成したものである。
【0010】この流量計では、流量演算手段によって、
選択手段の選択に応じて、質量流量と体積流量の少なく
とも一つを基準とした流量値が演算されて出力される。
【0011】請求項3記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、第1の計測手段を、取り付け位置近傍
における流体の流速に応じた信号を出力する第1の流速
検知手段を含むように構成し、第2の計測手段を、一定
区間における流体の流速に応じた信号を出力する第2の
流速検知手段を含むように構成したものである。
【0012】この流量計では、第1の計測手段が、取り
付け位置近傍における流体の流速に応じた信号を出力す
る第1の流速検知手段を含んで構成されると共に、第1
の流速検知手段によって検知された流速に基づいて質量
流量が算出される。また、第2の計測手段が、一定区間
における流体の流速に応じた信号を出力する第2の流速
検知手段を含んで構成されると共に、第2の流速検知手
段によって検知された流速に基づいて体積流量が算出さ
れる。
【0013】請求項4記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、第1の計測手段を、取り付け位置近傍
における流体の流速に応じた信号を出力する流速検知手
段を含むように構成し、第2の計測手段を、一定区間に
おける流体の流量に応じた信号を出力する流量検知手段
を含むように構成したものである。
【0014】この流量計では、第1の計測手段が、取り
付け位置近傍における流体の流速に応じた信号を出力す
る流速検知手段を含んで構成されると共に、流速検知手
段によって検知された流速に基づいて質量流量が算出さ
れる。また、第2の計測手段が、一定区間における流体
の流量に応じた信号を出力する流量検知手段を含んで構
成されると共に、流量検知手段の検知信号に基づいて体
積流量が算出される。
【0015】請求項5記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、流量演算手段を、所定単位時間当たり
に流路を通過する流体の瞬時流量を算出するように構成
したものである。
【0016】この流量計では、流量演算手段によって、
所定単位時間当たりに流路を通過する流体の瞬時流量が
算出される。
【0017】請求項6記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、流量演算手段を、所定単位時間当たり
に流路を通過する流体の瞬時流量を算出すると共に、算
出した瞬時流量を所定期間毎に積算して積算流量を求め
るように構成したものである。
【0018】この流量計では、流量演算手段によって、
所定単位時間当たりに流路を通過する流体の瞬時流量が
算出されると共に、算出した瞬時流量を所定期間毎に積
算して積算流量が求められる。
【0019】請求項7記載のガスメータは、ガスが通過
する流路を形成する配管と、流路を通過するガスの質量
流量を計測するための第1の計測手段と、この第1の計
測手段の計測領域と一部重複した計測領域を有すると共
に、流路を通過するガスの体積流量を計測するための第
2の計測手段と、第1の計測手段と第2の計測手段の重
複した計測領域における計測結果に基づいて、質量流量
と体積流量とを相互変換するための変換係数を求める係
数演算手段と、必要に応じて変換係数を用いて質量流量
と体積流量との変換を行い、第1の計測手段の計測結果
と第2の計測手段の計測結果とに基づいて、全計測領域
における流量について、質量流量と体積流量の少なくと
も一つを基準とした流量値を演算して出力する流量演算
手段と、この流量演算手段により算出された流量を表示
する表示手段とを備えたものである。
【0020】このガスメータでは、係数演算手段によっ
て、第1の計測手段と第2の計測手段の重複した計測領
域における計測結果に基づいて、質量流量と体積流量と
を相互変換するための変換係数が求められる。また、流
量演算手段によって、必要に応じて変換係数を用いて質
量流量と体積流量との変換が行われ、第1の計測手段の
計測結果と第2の計測手段の計測結果とに基づいて、全
計測領域における流量について、質量流量と体積流量の
少なくとも一つを基準とした流量値が演算されて出力さ
れる。表示手段は、流量演算手段によって算出された流
量を表示する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施の形態に係るガス
メータの概略を示す構成図である。本実施の形態に係る
ガスメータ1は、流量を計測するための流量計2と、こ
の流量計2によって計測された流量を表示するための表
示部3とを備えている。
【0023】流量計2は、例えば、断面が円形状を成
し、ガス10が通過する流路を形成する配管4と、この
配管4の内壁面に取り付けられ、ガス10の質量流量を
計測するための流速センサ11と、この流速センサ11
の下流側に設けられ、ガス10の体積流量を計測するた
めの体積流量計測型の流量計12(以下、「体積型流量
計12」という。)と、流速センサ11および体積型流
量計12からの計測結果に基づいて流量を算出する流量
演算部13とを備えている。なお、体積型流量計12
は、流速センサ11の上流側に設けられていてもよい。
ここで、流速センサ11が、本発明における第1の計測
手段に対応し、体積型流量計12が、本発明における第
2の計測手段に対応する。また、流量演算部13が、本
発明における係数演算手段および流量演算手段に対応す
る。
【0024】ここで、本実施の形態において、体積流量
とは、単位時間当たりに流路を流れる流体の体積に相当
するものであり、その単位は、例えばリットル/hであ
る。また、質量流量とは、単位時間当たりに流路を流れ
る流体の質量に相当するものであり、その単位は、例え
ばKg/hである。
【0025】流速センサ11は、流路を通過するガス1
0の流速に応じた信号を出力するものである。この流速
センサ11からの出力信号は、その取り付け位置近傍に
おける流体の流速に相当し、ガス10の質量流量に対応
している。なお、より具体的には、流速センサ11は、
いわゆる熱式流速計の一つであり、図示しないが、発熱
部とこの発熱部の上流側および下流側に配設された2つ
の温度センサを有し、2つの温度センサによって検出さ
れる温度の差を一定に保つために必要な発熱部に対する
供給電力から流速に対応する質量流量を求めたり、一定
電流または一定電力で発熱部を加熱し、2つの温度セン
サによって検出される温度の差から質量流量を求めるこ
とができるようになっている。また、流速センサ11
は、例えば、小流量域(微小流量域)から中流量域が最
適な計測領域となっている。
【0026】体積型流量計12は、一定区間における流
体の流量に応じた信号を出力するようになっており、そ
の出力信号は、ガス10の体積流量に対応している。こ
の体積型流量計12は、その計測方式および計測領域
が、流速センサ11とは異なるものである。但し、体積
型流量計12の計測領域は、流速センサ11と一部重複
している。この体積型流量計12は、例えば、中流量域
から大流量域が最適な計測領域となっている。
【0027】体積型流量計12は、体積流量に対応した
信号を出力可能なものであれば、その計測方式はいずれ
であってもよい。例えば、流体を一定容積に区分するこ
とで直接的に体積流量を測るような容積式流量計等の直
接測定方式によるものであってもよいし、一定区間にお
ける流体の流速を求め、この流速に配管断面積を乗算し
て体積流量を求めるような間接測定方式によるものであ
ってもよい。なお、より具体的には、直接測定方式のも
のとしては、例えば、回転に応じて一定容積の流体を順
次排出するひょうたん形の2つの回転子を備えたルーツ
式流量計がある。また、間接測定方式のものとしては、
例えば、流速に応じて回転する翼車を備えたタービン式
流量計や流路中に置かれた渦発生体によって生ずるカル
マン渦の周波数から流速を計測するような渦式流量計が
ある。
【0028】また、体積型流量計12として、例えば、
流路中に発せられた超音波の速度に基づいて流体の流速
を求めるような超音波式流速センサを用いてもよい。
【0029】流量演算部13は、流速センサ11の計測
結果と体積型流量計12の計測結果とに基づいて、全計
測領域において、質量流量と体積流量のいずれか一方を
基準として、流量単位が統一された流量値を演算して表
示部3に出力するようになっている。この流量演算部1
3は、例えばマイクロコンピュータを含んで構成される
ものである。なお、流量演算部13において、質量流量
と体積流量のいずれを基準とした流量値を出力するのか
の設定は、例えば、メータの初期設定の段階で行うこと
ができる。また、流量演算部13は、質量流量と体積流
量の双方を基準とした2種類の流量値を出力するように
してもよい。但し、一般的には、体積型流量計12によ
る体積流量の計測は、流体の温度等の環境の変化に影響
を受ける場合があるので、流速センサ11の計測に基づ
く質量流量を基準とすることが望ましい。
【0030】流量演算部13は、例えば、全計測領域に
おいて、質量流量を基準とした流量値を出力する場合に
は、流速センサ11の計測領域においては、流速センサ
11の計測結果に基づいて直接的に求められた質量流量
を出力すると共に、体積型流量計12の計測領域におい
ては、体積型流量計12の計測結果に基づいて求められ
る体積流量を質量流量に変換して出力するようになって
いる。一方、流量演算部13は、全計測領域において、
体積流量を基準とした流量値を出力する場合には、体積
型流量計12の計測領域においては、体積型流量計12
の計測結果に基づいて直接的に求められた体積流量を出
力すると共に、流速センサ11の計測領域においては、
流速センサ11の計測結果に基づいて求められる質量流
量を体積流量に変換して出力するようになっている。
【0031】流量演算部13は、上記したような質量流
量と体積流量とを相互に変換するための変換係数を求め
るようになっている。流量演算部13は、この変換係数
の算出を流速センサ11と体積型流量計12の重複した
計測領域における双方の計測結果に基づいて行うように
なっている。例えば、流量演算部13は、質量流量を基
準とした流量値を出力する場合には、重複した計測領域
における流速センサ11の計測結果と体積型流量計12
の計測結果とを比較し、流速センサ11の計測結果を基
準として、体積流量を質量流量に変換するための変換係
数を求めるようになっている。一方、流量演算部13
は、体積流量を基準とした流量値を出力する場合には、
重複した計測領域における流速センサ11の計測結果と
体積型流量計12の計測結果とを比較し、体積型流量計
12の計測結果を基準として、質量流量を体積流量に変
換するための変換係数を求めるようになっている。
【0032】なお、流量演算部13によって演算されて
出力される流量値は、単位時間当たりに流路を通過する
ガス10の瞬時流量であってもよいし、算出した瞬時流
量を所定期間毎に積算した積算流量であってもよい。流
量演算部13によって出力された瞬時流量流または積算
流量の値は、表示部3において表示されるようになって
いる。
【0033】次に、本実施の形態に係るガスメータ1の
動作について説明する。
【0034】ガス10が配管4内の流路を通過すると、
流速センサ11は、その取り付け位置近傍における流体
の流速に相当し、ガス10の質量流量に対応した信号を
流量演算部13に出力する。また、体積型流量計12
は、ガス10の体積流量に対応した信号を流量演算部1
3に出力する。流量演算部13は、流速センサ11の計
測結果と体積型流量計12の計測結果とに基づいて、全
計測領域において、質量流量と体積流量のいずれか一方
を基準として、流量単位が統一された流量値を演算して
表示部3に出力する。流量演算部13において、質量流
量と体積流量のいずれを基準とした流量値を出力するの
かの設定は、例えば、メータの初期設定の段階で行われ
る。
【0035】図2は、質量流量を基準とした流量値を出
力する場合における流量演算部13の演算処理を説明す
るための流れ図である。
【0036】流量演算部13は、質量流量を基準とした
流量値を出力する場合には、まず、現在の流量の計測領
域が、流速センサ11の計測領域であるか否かを判断す
る(ステップS201)。なお、流量演算部13は、流
速センサ11と体積型流量計12の計測領域に関する情
報を予め記憶しており、この情報に基づいてステップS
201における判断を行う。
【0037】流量演算部13は、流速センサ11の計測
領域であると判断した場合には(ステップS201;
Y)、流速センサ11の計測結果に基づいて直接的に質
量流量を演算して出力する(ステップS203)。流速
センサ11の流量演算部13から出力された流量値は、
表示部3において表示される。
【0038】また、流量演算部13は、流速センサ11
の計測領域ではないと判断した場合には(ステップS2
01;N)、体積型流量計12の計測結果を取得すると
共に(ステップS202)、取得した体積型流量計12
の計測結果を変換係数を用いて質量流量に変換して出力
する(ステップS204)。ここで、体積型流量計12
の計測結果を質量流量に変換するための変換係数の算出
は、流量演算部13において、流速センサ11と体積型
流量計12の重複した計測領域における双方の計測結果
に基づいて行われる。すなわち、流量演算部13によっ
て、重複した計測領域における流速センサ11の計測結
果と体積型流量計12の計測結果とが比較され、流速セ
ンサ11の計測結果を基準として、質量流量に変換する
ための変換係数が求められる。流量演算部13によっ
て、質量流量に変換された流量値は、表示部3において
表示される。
【0039】図3は、体積流量を基準とした流量値を出
力する場合における流量演算部13の演算処理を説明す
るための流れ図である。
【0040】流量演算部13は、体積流量を基準とした
流量値を出力する場合には、まず、現在の流量の計測領
域が、体積型流量計12の計測領域であるか否かを判断
する(ステップS301)。なお、流量演算部13は、
流速センサ11と体積型流量計12の計測領域に関する
情報を予め記憶しており、この情報に基づいてステップ
S301における判断を行う。
【0041】流量演算部13は、体積型流量計12の計
測領域であると判断した場合には(ステップS301;
Y)、体積型流量計12の計測結果に基づいて直接的に
体積流量を演算して出力する(ステップS303)。体
積型流量計12の流量演算部13から出力された流量値
は、表示部3において表示される。
【0042】また、流量演算部13は、体積型流量計1
2の計測領域ではないと判断した場合には(ステップS
301;N)、流速センサ11の計測結果を取得すると
共に(ステップS302)、取得した流速センサ11の
計測結果を変換係数を用いて体積流量に変換して出力す
る(ステップS304)。ここで、流速センサ11の計
測結果を体積流量に変換するための変換係数の算出は、
流量演算部13において、流速センサ11と体積型流量
計12の重複した計測領域における双方の計測結果に基
づいて行われる。すなわち、流量演算部13によって、
重複した計測領域における流速センサ11の計測結果と
体積型流量計12の計測結果とが比較され、体積型流量
計12の計測結果を基準として、体積流量に変換するた
めの変換係数が求められる。流量演算部13によって、
体積流量に変換された流量値は、表示部3において表示
される。
【0043】以上説明したように、本実施の形態に係る
ガスメータ1によれば、必要に応じて体積流量と質量流
量との変換を行い、互いに計測方式および計測領域の異
なる流速センサ11と体積型流量計12とを併用して流
量を計測することを可能としたので、流速センサ11と
体積型流量計12における互いの計測方式の弱点を補っ
て、安価でありながら、流量の計測範囲の拡大を図るこ
とができる。
【0044】[変形例]次に、本実施の形態の変形例に
ついて説明する。上記実施の形態においては、質量流量
と体積流量のいずれを基準とした流量値を出力するのか
の設定を、メータの初期設定の段階で行うようにした
が、以下の変形例では、質量流量と体積流量のいずれを
出力するかを任意に選択できるようにしたものである。
【0045】図4は、図1に示したガスメータ1の一変
形例を表す構成図である。図3に示したガスメータ1a
は、質量流量と体積流量のいずれを基準として流量値を
出力するのかを選択するための選択部14を備えてい
る。
【0046】このガスメータ1aでは、選択部14にお
ける選択結果を示す信号は、流量演算部13に入力され
る。流量演算部13は、選択部14の選択に応じて、質
量流量と体積流量の少なくとも一つを基準とした流量値
を演算して出力する。このように、ガスメータ1aによ
れば、質量流量と体積流量のいずれを出力するかを任意
に選択できるようにしたので、使用状況等に応じて適切
に流量を計測することができる。
【0047】図4に示したガスメータ1aのその他の構
成、動作および効果は、図1に示したガスメータ1と同
様である。
【0048】以上実施の形態を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、流速センサ11とし
ては、発熱部と2つの温度センサを有するものに限ら
ず、1つの発熱部を有し、この発熱部の温度(抵抗)を
一定に保つために必要な発熱部に対する供給電力から流
速を求めたり、一定電流または一定電力で発熱部を加熱
し、発熱部の温度(抵抗)から流速を求めるものでもよ
い。また、流速センサ11は、熱式流速計に限らず、質
量流量を直接的または間接的に計測可能なものであれ
ば、その方式は他のものであってもよい。
【0049】また、流量計2は、ガスメータとして利用
されるものに限定されず、ガス以外の気体、蒸気、粉粒
体および液体の流量を計測するものにも適用することが
可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし6の
いずれか1に記載の流量計または請求項7に記載のガス
メータによれば、必要に応じて変換係数を用いて質量流
量と体積流量との変換を行い、第1の計測手段の計測結
果と第2の計測手段の計測結果とに基づいて、全計測領
域における流量について、質量流量と体積流量の少なく
とも一つを基準とした流量値を演算して出力するように
したので、計測領域の異なる第1の計測手段と第2の計
測手段とを併用することが可能となり、安価でありなが
ら、流量の計測範囲の拡大を図ることができるという効
果を奏する。
【0051】特に、請求項2に記載の流量計によれば、
質量流量と体積流量のいずれを出力するかを任意に選択
できるようにしたので、流量の計測範囲の拡大を図るこ
とができると共に、使用状況等に応じて適切に流量を計
測することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガスメータの概略
を表す構成図である。
【図2】図1に示したガスメータにおいて、質量流量を
基準とした流量値を出力する場合における演算処理を説
明するための流れ図である。
【図3】図1に示したガスメータにおいて、体積流量を
基準とした流量値を出力する場合における演算処理を説
明するための流れ図である。
【図4】図1に示したガスメータの一変形例を表す構成
図である。
【図5】従来の流量計の概略を表す構成図である。
【符号の説明】
1,1a ガスメータ 2,2a 流量計 3 表示部 4 配管 10 ガス 11 流速センサ 12 体積型流量計 13 流量演算部 14 選択部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が通過する流路を形成する配管と、 前記流路を通過する流体の質量流量を計測するための第
    1の計測手段と、 この第1の計測手段の計測領域と一部重複した計測領域
    を有すると共に、前記流路を通過する流体の体積流量を
    計測するための第2の計測手段と、 前記第1の計測手段と前記第2の計測手段の重複した計
    測領域における計測結果に基づいて、質量流量と体積流
    量とを相互変換するための変換係数を求める係数演算手
    段と、 必要に応じて前記変換係数を用いて質量流量と体積流量
    との変換を行い、前記第1の計測手段の計測結果と前記
    第2の計測手段の計測結果とに基づいて、全計測領域に
    おける流量について、質量流量と体積流量の少なくとも
    一つを基準とした流量値を演算して出力する流量演算手
    段とを備えたことを特徴とする流量計。
  2. 【請求項2】 更に、質量流量と体積流量のいずれを基
    準として流量値を出力するのかを選択するための選択手
    段を備え、 前記流量演算手段は、前記選択手段の選択に応じて、質
    量流量と体積流量の少なくとも一つを基準とした流量値
    を演算して出力することを特徴とする請求項1記載の流
    量計。
  3. 【請求項3】 前記第1の計測手段は、取り付け位置近
    傍における流体の流速に応じた信号を出力する第1の流
    速検知手段を含み、 前記第2の計測手段は、一定区間における流体の流速に
    応じた信号を出力する第2の流速検知手段を含んで構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の流量計。
  4. 【請求項4】 前記第1の計測手段は、取り付け位置近
    傍における流体の流速に応じた信号を出力する流速検知
    手段を含み、 前記第2の計測手段は、一定区間における流体の流量に
    応じた信号を出力する流量検知手段を含んで構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の流量計。
  5. 【請求項5】 前記流量演算手段は、所定単位時間当た
    りに流路を通過する流体の瞬時流量を算出することを特
    徴とする請求項1記載の流量計。
  6. 【請求項6】 前記流量演算手段は、所定単位時間当た
    りに流路を通過する流体の瞬時流量を算出すると共に、
    算出した瞬時流量を所定期間毎に積算して積算流量を求
    めることを特徴とする請求項1記載の流量計。
  7. 【請求項7】 ガスが通過する流路を形成する配管と、 前記流路を通過するガスの質量流量を計測するための第
    1の計測手段と、 この第1の計測手段の計測領域と一部重複した計測領域
    を有すると共に、前記流路を通過するガスの体積流量を
    計測するための第2の計測手段と、 前記第1の計測手段と前記第2の計測手段の重複した計
    測領域における計測結果に基づいて、質量流量と体積流
    量とを相互変換するための変換係数を求める係数演算手
    段と、 必要に応じて前記変換係数を用いて質量流量と体積流量
    との変換を行い、前記第1の計測手段の計測結果と前記
    第2の計測手段の計測結果とに基づいて、全計測領域に
    おける流量について、質量流量と体積流量の少なくとも
    一つを基準とした流量値を演算して出力する流量演算手
    段と、 この流量演算手段により算出された流量を表示する表示
    手段とを備えたことを特徴とするガスメータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011209193A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Yamatake Corp 渦流量計
JP2013210345A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Osaka Gas Co Ltd ガスメーター

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