JPH11258022A - ガスメータ - Google Patents

ガスメータ

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JPH11258022A
JPH11258022A JP5695398A JP5695398A JPH11258022A JP H11258022 A JPH11258022 A JP H11258022A JP 5695398 A JP5695398 A JP 5695398A JP 5695398 A JP5695398 A JP 5695398A JP H11258022 A JPH11258022 A JP H11258022A
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JP
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flow rate
abnormality
sensors
detecting means
flow
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JP5695398A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Takeshi Tashiro
健 田代
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流速検出手段の異常の監視ができるようにす
ると共に、信頼性の高い流量計測が可能なガスメータを
提供する。 【解決手段】異常検出部31は、流速センサ2a,2b
からの出力信号に基づいて流速センサ2a,2bの異常
の有無を検出する。異常検出部31によって、流速セン
サ2a,2bの異常が検出された場合には、流量演算部
32は、異常なセンサの出力信号を流量の演算から除外
し、正常な他方のセンサの出力信号のみに基づいて、流
量を演算し、不正確な計量が行われてしまうことを防止
する。また、表示部4では、その異常の検出結果を異常
表示部4bに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの流量を計測
するためのガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータには、配管中を流れるガスの
流速を流速検出手段によって検出し、その流速から流量
を演算するようにしたものがある。また、流速検出手段
としては、熱式、差圧式等がある。
【0003】図9は、従来のガスメータの一例を示す構
成図である。従来のガスメータは、例えば、配管102
によって形成された流路の中央部に配設された流速検出
手段としての流速センサ101と、この流速センサ10
1に接続された流量演算部103と、この流量演算部1
03に接続された表示部104とを備えている。このガ
スメータでは、流速センサ101によって、流路中央部
の流速が検出される。また、流量演算部103によっ
て、流速センサ101において検出された流速に配管1
02の断面積が乗算されて流量が算出される。この算出
された流量は表示部104に表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガスメータでは、故障等により流速センサ101からの
出力に異常が生じたとしても、この異常を検出する手段
を持たなかったため、流速センサ101の異常な出力信
号に基づいて、不正確な計量が行われてしまう虞がある
という問題があった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、流速検出手段の異常の監視ができる
ようにすると共に、信頼性の高い流量計測が可能なガス
メータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガスメー
タは、ガスが通過する流路を形成する配管と、流路を通
過するガスの流速に応じた信号を出力する複数の流速検
出手段と、この複数の流速検出手段の出力信号に基づい
て流量を演算する流量演算手段と、複数の流速検出手段
の出力信号を互いに比較することにより、複数の流速検
出手段の異常の有無を検出する異常検出手段とを備えた
ものである。
【0007】このガスメータでは、異常検出手段によっ
て、複数の流速検出手段の出力信号が互いに比較され、
複数の流速検出手段の異常の有無が検出される。
【0008】請求項2記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、複数の流速検出手段を、感度
が同一の複数の検出手段を含むように構成したものであ
る。
【0009】このガスメータでは、異常検出手段によっ
て、感度が同一の複数の流速検出手段の出力信号が互い
に比較され、複数の流速検出手段の異常の有無が検出さ
れる。
【0010】請求項3記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、複数の流速検出手段を、感度
が異なる複数の検出手段を含むように構成したものであ
る。
【0011】このガスメータでは、異常検出手段によっ
て、感度が異なる複数の流速検出手段の出力信号が互い
に比較され、複数の流速検出手段の異常の有無が検出さ
れる。
【0012】請求項4記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、更に、異常検出手段によって
異常が検出された場合にその旨を通知する通知手段を備
えるように構成したものである。
【0013】このガスメータでは、異常検出手段によっ
て異常が検出された場合には、通知手段によって、その
旨が通知される。
【0014】請求項5記載のガスメータは、請求項1記
載のガスメータにおいて、流量演算手段を、異常検出手
段によって異常が検出された場合には、異常が検出され
た流速検出手段の出力信号を流量の演算から除外し、正
常な流速検出手段の出力信号のみに基づいて流量を演算
するようにして構成したものである。
【0015】このガスメータでは、異常が検出された流
速検出手段の出力信号が、流量の演算から除外され、正
常な流速検出手段の出力信号のみに基づいて流量が演算
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るガスメータの概略を表す断面図で
ある。なお、図1では、配管1によって形成された流路
の長手方向における断面構造を表している。本実施の形
態に係るガスメータは、ガス10が通過する流路を形成
する配管1と、この配管1の内壁面に取り付けられ、流
路を通過するガス10の流速に応じた信号を出力する流
速センサ2a,2bとを備えている。なお、本実施の形
態においては、流速センサ2a,2bの取り付け位置
は、図に示した位置に限定されるものではない。また、
流速センサ2a,2bが、本発明における流速検出手段
に対応する。
【0018】図2は、流速センサ2a,2bの概略を表
す構成図である。流速センサ2a,2bは、それぞれ同
一の構成、機能を有した熱式流速計の一つであり、図2
に示したように、温度センサ11aと、この温度センサ
11aの下流側に配設された温度センサ11bと、温度
センサ11aと温度センサ11bとの間に配設されたヒ
ータ12とを有して構成されている。流速センサ2a,
2bは、2つの温度センサ11a,11bによって検出
される温度の差を一定に保つために必要なヒータ12に
対する供給電力から流速に対応する流量を求めたり、一
定電流または一定電力でヒータ12を加熱した場合に、
2つの温度センサ11a,11bによって検出される温
度の差から流量を求めることができるようになってい
る。
【0019】なお、流速センサ2a,2bは、その感度
が同一となっており、計測条件が同じであれば、ほぼ同
一の信号を出力するようになっている。また、流速セン
サ2a,2bは、ヒータ12に通電を行っていない場合
には、それぞれほぼ同一の大きさの初期信号を出力する
ようになっている。ここで、流速センサ2a,2bが正
常である場合には、ヒータ12への通電前において、流
速センサ2a,2bから出力される初期信号の大きさ
は、規定範囲内の値となっている。また、流速センサ2
a,2bが正常である場合には、ヒータ12への通電後
において、流速センサ2a,2bから出力される信号の
最大値は、所定の上限値を超えることはないようになっ
ている。
【0020】図3は、本実施の形態に係るガスメータの
回路部分の構成を示すブロック図である。図3に示した
ように、本実施の形態に係るガスメータは、ガスメータ
の制御を行うための制御部3と、ガスメータにおける種
々の情報を表示するための表示部4とを備えている。制
御部3は、その主要部が例えばマイクロコンピュータに
よって構成されるものであり、流速センサ2a,2bか
らの出力信号に基づいて流速センサ2a,2bの異常の
有無を検出する異常検出部31と、流速センサ2a,2
bからの出力信号に基づいて流量を演算して出力する流
量演算部32と、表示部4を制御するための表示制御部
33とを有している。表示部4は、流量演算部32にお
いて計測された流量に関する情報を表示するための流量
表示部4aと、異常検出部31において検出された異常
に関する情報を表示するための異常表示部4bとを有し
ている。ここで、表示制御部33および異常表示部4b
が、本発明における通知手段に対応する。
【0021】異常検出部31は、ヒータ12(図2)へ
の通電前においては、例えば、流速センサ2a,2bか
らの初期出力信号を互いに比較し、互いの出力値が本来
初期信号として出力されるべき規定範囲内の値とみなせ
るか否かを判定するようになっている。異常検出部31
は、流速センサ2a,2bのいずれか1つが規定範囲内
から外れた信号を出力している場合には、その外れた信
号を出力しているセンサが異常であると判定するように
なっている。なお、流速センサ2a,2bの双方から規
定範囲から外れた信号が出力されているような場合に
は、異常検出部31において、双方のセンサが異常であ
ると判定するようにしてもよい。
【0022】また、異常検出部31は、ヒータ12(図
2)への通電後においては、例えば、流速センサ2a,
2bから出力されたガス10の流速に応じた信号を互い
に比較し、互いの出力値が本来超えることのない上限値
を超えているか否かを判定するようになっている。異常
検出部31は、流速センサ2a,2bのいずれか1つが
上限値を超えた信号を出力している場合には、その上限
値を超えた信号を出力しているセンサが異常であると判
定するようになっている。なお、流速センサ2a,2b
の双方から上限値を超えた信号が出力されているような
場合には、異常検出部31において、双方のセンサが異
常であると判定するようにしてもよい。
【0023】異常検出部31は、上記した異常の検出結
果を流量演算部32に出力するようになっている。ま
た、異常検出部31は、上記した異常の検出結果を表示
制御部33を介して表示部4の異常表示部4bに表示さ
せるようになっている。
【0024】流量演算部32は、流速センサ2a,2b
の双方のセンサが正常である場合には、流速センサ2
a,2bの双方の出力信号に基づいて、流路内における
流速の平均値を算出し、更に、この流速の平均値に配管
1の形状に対応した配管形状係数を乗算して流量を演
算、出力するようになっている。一方、流量演算部32
は、流速センサ2a,2bのいずれか一方に異常が検出
された場合には、正常な他方のセンサの出力信号のみに
基づいて、流路内における流速を算出し、更に、この流
速に配管1の形状に対応した配管形状係数を乗算して流
量を演算、出力するようになっている。なお、流量演算
部32は、異常検出部31によって流速センサ2a,2
bの双方が異常であると判定された場合には、流量の演
算を中断するようになっている。
【0025】なお、流量演算部32によって出力される
流量値は、単位時間当たりに流路を通過するガス10の
瞬時流量であってもよいし、算出した瞬時流量を所定期
間毎に積算した積算流量であってもよい。流量演算部3
2によって出力された瞬時流量または積算流量の値は、
表示部4の流量表示部4aにおいて表示されるようにな
っている。
【0026】次に、本実施の形態に係るガスメータの動
作について説明する。なお、以下では、本実施の形態の
特徴部分である異常の検出処理に係る動作を中心に説明
する。
【0027】図4は、本実施の形態に係るガスメータの
動作を説明するための流れ図である。まず、異常検出部
31は、ヒータ12(図2)への通電前における流速セ
ンサ2a,2bからの初期出力信号を互いに比較し、互
いの出力値が本来初期信号として出力されるべき規定範
囲内の値とみなせるか否かを判定する(ステップS10
1)。
【0028】ここで、異常検出部31は、流速センサ2
a,2bの初期出力信号の値がいずれも規定範囲内であ
ると判定した場合には(ステップS101;Y)、次
に、ヒータ12への通電後における流速センサ2a,2
bから出力されるガス10の流速に応じた信号を互いに
比較し、互いの出力値が本来超えることのない上限値を
超えているか否かを判定する(ステップS102)。こ
こで、異常検出部31は、流速センサ2a,2bのいず
れも上限値を超えた信号を出力してないと判定した場合
には(ステップS102;Y)、ステップS102の判
断を繰り返す。このとき、流量演算部32は、流速セン
サ2a,2bの双方の出力信号に基づいて、流路内にお
ける流速の平均値を算出し、更に、この流速の平均値に
配管1の形状に対応した配管形状係数を乗算して流量を
演算、出力する。流量演算部32によって演算された流
量値は、表示部4の流量表示部4aにおいて表示され
る。
【0029】一方、異常検出部31は、ヒータ12(図
2)への通電前において、流速センサ2a,2bのいず
れか1つが規定範囲内から外れた信号を出力していると
判定した場合には(ステップS101;N)、その外れ
た信号を出力しているセンサが異常であると判断する
(ステップS103)。また、異常検出部31は、ヒー
タ12(図2)への通電後において、流速センサ2a,
2bのいずれか1つが上限値を超えた信号を出力してい
ると判定した場合には(ステップS102;Y)、その
上限値を超えた信号を出力しているセンサが異常である
と判断する(ステップS103)。なお、異常検出部3
1は、流速センサ2a,2bの双方から規定範囲から外
れた信号が出力されているような場合には、双方のセン
サが異常であると判定する。また、異常検出部31は、
流速センサ2a,2bの双方から上限値を超えた信号が
出力されているような場合にも、双方のセンサが異常で
あると判定する。
【0030】流量演算部32は、異常検出部31によっ
て、流速センサ2a,2bのいずれか一方が異常である
と判断された場合には、その異常であると判断されたセ
ンサの出力信号を流量の演算から除外し、正常な他方の
センサの出力信号のみに基づいて、流量を演算、出力す
る(ステップS104)。流量演算部32によって演算
された流量値は、表示部4の流量表示部4aにおいて表
示される。
【0031】また、異常検出部31は、流速センサ2
a,2bのいずれか一方が異常であると判断した場合に
は、その異常の検出結果を表示制御部33を介して表示
部4の異常表示部4bに表示させる(ステップS10
5)。なお、異常検出部31において、流速センサ2
a,2bの双方が異常であると判定された場合には、流
量演算部32における流量の演算を中断し、異常表示部
4bへの異常の表示のみを行う。
【0032】以上説明したように、本実施の形態に係る
ガスメータによれば、異常検出部31が、流速センサ2
a,2bからの出力信号に基づいて流速センサ2a,2
bの異常の有無を検出するようにしたので、流速センサ
2a,2bの異常の監視ができるようになる。また、異
常検出部31によって、流速センサ2a,2bの異常が
検出された場合には、異常なセンサの出力信号を流量の
演算から除外し、正常な他方のセンサの出力信号のみに
基づいて、流量を演算するようにしたので、異常なセン
サからの出力信号に基づいて、不正確な計量が行われて
しまう虞がなく、信頼性の高い流量計測が可能となる。
【0033】更に、異常検出部31によって、流速セン
サ2a,2bの異常が検出された場合には、その異常の
検出結果を異常表示部4bに表示するようにしたので、
異常なセンサがいずれであるかを直ちに外部から特定す
ることができる。これにより、例えば、センサの修理時
には、最低限交換すべきセンサを用意するだけでよいた
め、修理のコストを低減することが可能になると共に、
修理に要する時間を短縮することも可能となる。
【0034】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。第1の実施の形態にお
いては、2つの流速センサ2a,2bを備えたガスメー
タについて説明したが、本実施の形態は、4つの流速セ
ンサを備えたガスメータについて説明する。なお、以下
の説明では、第1の実施の形態における構成要素と同一
の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0035】図5は、本実施の形態に係るガスメータの
概略を表す断面図である。また、図6は、本実施の形態
に係るガスメータの回路構成を表すブロック図である。
なお、図5では、図1に示したガスメータの断面とは、
異なる断面、すなわち、配管1によって形成された流路
の長手方向に直交する面における断面構造を表してい
る。これらの図に示したように、本実施の形態に係るガ
スメータは、4つの流速センサ2a,2b,2c,2d
を備えている。なお、図5では、流速センサ2a,2
b,2c,2dが配管1の内壁面に等間隔に取り付けら
れている場合について示したが、この流速センサ2a,
2b,2c,2dの取り付け位置は、図5に示した位置
に限定されるものではない。
【0036】流速センサ2c,2dの基本的な構成は、
流速センサ2a,2bとほぼ同様であるが、流速センサ
2c,2dと流速センサ2a,2bは感度が異なるセン
サである。ただし、流速センサ2cと流速センサ2dの
互いの感度は同一である。また、本実施の形態におい
て、流速センサ2a,2bは、例えば、小流量域の計測
用に用いられるものであり、流速センサ2c,2dは、
例えば、大流量域の計測用に用いられるものである。
【0037】図7は、流速センサ2a,2b,2c,2
dの出力特性の一例を表す特性図である。この図におい
て、縦軸は、流速センサ2a,2b,2c,2dの出力
信号(出力パルス数)を表しており、横軸は、配管1を
流れるガス10の単位時間当たりの流量(m3 /h)を
表している。また、この図において、符号41で示され
た曲線は、流速センサ2a,2bの出力特性を表してお
り、符号42で示された曲線は、流速センサ2c,2d
の出力特性を表している。この図に示したように、流速
センサ2a,2bは、小流量域の計測に適した出力特性
を有しており、流速センサ2c,2dは、大流量域の計
測に適した出力特性を有している。従って、本実施の形
態においては、例えば、図の符号Aで示した流量範囲に
おいては、流速センサ2a,2bの出力信号に基づいて
流量を演算し、符号Bで示した流量範囲においては、流
速センサ2c,2dの出力信号に基づいて流量を演算す
るようになっている。なお、流速センサ2a,2bと、
流速センサ2c,2dは、図の符号Aで示した流量範囲
において、計測可能な範囲が重複している。
【0038】本実施の形態において、異常検出部31
は、ヒータ12(図2)への通電前においては、例え
ば、流速センサ2a,2b,2c,2dからの初期出力
信号を互いに比較し、互いの出力値が本来初期信号とし
て出力されるべき規定範囲内の値とみなせるか否かを判
定するようになっている。異常検出部31は、流速セン
サ2a,2b,2c,2dのいずれか1つが規定範囲内
から外れた信号を出力している場合には、その外れた信
号を出力しているセンサが異常であると判定するように
なっている。なお、流速センサ2a,2b,2c,2d
の全てのセンサから規定範囲から外れた信号が出力され
ているような場合には、異常検出部31において、全て
のセンサが異常であると判定するようにしてもよい。
【0039】また、異常検出部31は、ヒータ12(図
2)への通電後において、例えば、流速センサ2a,2
b,2c,2dから出力されたガス10の流速に応じた
信号を互いに比較することにより、流速センサ2a,2
b,2c,2dに異常が生じた場合には、その異常が生
じたセンサがいずれであるかを特定できるようになって
いる。例えば、異常検出部31は、まず、感度の同じセ
ンサ同士(例えば、流速センサ2aと流速センサ2b)
の出力信号を比較し、双方の出力信号に大きな差が生じ
ているか否かを判定するようになっている。次に、異常
検出部31は、感度の異なるセンサ(例えば、流速セン
サ2aと流速センサ2c)の出力信号を互いに比較し、
双方の出力信号が同一流量に応じた値であるか否かを判
定するようになっている。異常検出部31は、感度の同
じセンサ同士の出力信号の比較と、感度の異なるセンサ
の出力信号の比較とを総合して、異常が生じたセンサを
特定するようになっている。
【0040】なお、異常検出部31において、感度の異
なるセンサを互いに比較する場合には、互いの重複した
計測可能領域(例えば、図7の符号Aで示した流量範
囲)における出力信号の比較を行うことが望ましい。ま
た、流速センサ2a,2b,2c,2dの出力信号の比
較は、4つのセンサの全ての組み合わせの比較を同時に
行うようにしてもよいし、4つのセンサの全ての組み合
わせを所定の周期毎に順番に比較して行うようにしても
よい。
【0041】流量演算部32は、流量が予め設定された
小流量域にあるときは流速センサ2a,2bの出力信号
から求められる流速に配管1の形状に対応した配管形状
係数を乗算して流量を演算、出力するようになってい
る。また、流量演算部32は、流量が予め設定された大
流量域にあるときは流速センサ2c,2dの出力信号か
ら求められる流速に配管1の形状に対応した配管形状係
数を乗算して流量を演算、出力するようになっている。
なお、流量演算部32は、異常検出部31において、流
速センサ2a,2b,2c,2dのいずれかに異常が生
じたと判定された場合には、その異常が生じたセンサか
らの出力信号を流量の演算から除外するようになってい
る。なお、流量演算部32は、異常検出部31によって
流速センサ2a,2b,2c,2dの全てが異常である
と判定された場合には、流量の演算を中断するようにな
っている。
【0042】なお、小流量域と大流量域を一部重複さ
せ、流量が増加する場合には流量が重複領域の上限値に
達したときに流速センサ2a,2bの出力から流速セン
サ2c,2dの出力へ切り換え、流量が減少する場合に
は流量が重複領域の下限値に達したときに流速センサ2
c,2dの出力から流速センサ2a,2bの出力へ切り
換えて流量を算出するようにしてもよい。
【0043】次に、本実施の形態に係るガスメータの動
作について説明する。
【0044】図8は、本実施の形態に係るガスメータの
動作を説明するための流れ図である。異常検出部31
は、ヒータ12(図2)への通電前における流速センサ
2a,2b,2c,2dからの初期出力信号を互いに比
較し、互いの出力値が本来初期信号として出力されるべ
き規定範囲内の値とみなせるか否かを判定する(ステッ
プS201)。
【0045】ここで、異常検出部31は、流速センサ2
a,2b,2c,2dの初期出力信号の値がいずれも規
定範囲内であると判定した場合には(ステップS20
1;Y)、次に、ヒータ12への通電後において、感度
の同じセンサ同士(例えば、流速センサ2aと流速セン
サ2b)の出力信号を比較すると共に(ステップS20
2)、感度の異なるセンサ(例えば、流速センサ2aと
流速センサ2c)の出力信号を互いに比較する(ステッ
プS203)。
【0046】異常検出部31は、感度の同じセンサ同士
の出力信号の比較と、感度の異なるセンサの出力信号の
比較とを総合して、流速センサ2a,2b,2c,2d
の出力信号に異常があるか否かを判定する(ステップS
204)。ここで、異常検出部31は、流速センサ2
a,2b,2c,2dのいずれも異常な信号を出力して
ないと判定した場合には(ステップS204;N)、ス
テップS202の判断に戻る。このとき、流量演算部3
2は、流速センサ2a,2bまたは流速センサ2c,2
dの出力信号に基づいて、流路内における流速の平均値
を算出し、更に、この流速の平均値に配管1の形状に対
応した配管形状係数を乗算して流量を演算、出力する。
流量演算部32によって演算された流量値は、表示部4
の流量表示部4aにおいて表示される。
【0047】一方、異常検出部31は、ヒータ12(図
2)への通電前において、流速センサ2a,2b,2
c,2dのいずれかが規定範囲内から外れた信号を出力
していると判定した場合には(ステップS201;
N)、その外れた信号を出力しているセンサが異常であ
ると判断する。また、異常検出部31は、ヒータ12
(図2)への通電後において、流速センサ2a,2b,
2c,2dのいずれかが異常な信号を出力している判定
した場合には(ステップS204;Y)、その異常な信
号を出力しているセンサが異常であると判断する。な
お、異常検出部31は、流速センサ2a,2b,2c,
2dの全てのセンサから規定範囲から外れた信号が出力
されているような場合には、全てのセンサが異常である
と判定する。
【0048】流量演算部32は、異常検出部31によっ
て、流速センサ2a,2b,2c,2dのいずれかが異
常であると判断された場合には、その異常であると判断
されたセンサの出力信号を流量の演算から除外し、正常
な他方のセンサの出力信号のみに基づいて、流量を演
算、出力する(ステップS205)。流量演算部32に
よって演算された流量値は、表示部4の流量表示部4a
において表示される。
【0049】また、異常検出部31は、流速センサ2
a,2b,2c,2dのいずれかが異常であると判断し
た場合には、その異常の検出結果を表示制御部33を介
して表示部4の異常表示部4bに表示させる(ステップ
S206)。なお、異常検出部31において、流速セン
サ2a,2b,2c,2dの全てが異常であると判定さ
れた場合には、流量演算部32における流量の演算を中
断し、異常表示部4bへの異常の表示のみを行う。
【0050】以上説明したように、本実施の形態に係る
ガスメータによれば、異常検出部31によって、感度の
同じセンサ同士の出力信号の比較と、感度の異なるセン
サの出力信号の比較とを総合して流速センサ2a,2
b,2c,2dの出力信号に異常があるか否かを判定す
るようにしたので、流速センサ2a,2b,2c,2d
のいずれに異常が発生したかを確実に特定することがで
きる。
【0051】なお、本実施の形態に係るガスメータのそ
の他の構成、動作および効果は、第1の実施の形態に係
るガスメータと同様である。
【0052】以上実施の形態を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、流速センサとして
は、発熱部と2つの温度センサを有するものに限らず、
1つの発熱部を有し、この発熱部の温度(抵抗)を一定
に保つために必要な発熱部に対する供給電力から流速を
求めたり、一定電流または一定電力で発熱部を加熱し、
発熱部の温度(抵抗)から流速を求めるものでもよい。
【0053】また、上記各実施の形態においては、異常
が検出されたことを通知するための手段を、異常表示部
4bへの表示により実現したが、異常の通知を音声や外
部への通信という手段によって行うようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし5の
いずれか1に記載のガスメータによれば、異常検出手段
によって、複数の流速検出手段の出力信号を互いに比較
し、複数の流速検出手段の異常の有無を検出するように
したので、流速検出手段の異常の監視ができるようにな
り、信頼性の高い流量計測が可能となるという効果を奏
する。
【0055】また、請求項5に記載のガスメータによれ
ば、異常検出手段によって、流速検出手段の異常が検出
された場合には、異常な検出手段の出力信号を流量の演
算から除外するようにしたので、更に、従来生じていた
異常な検出手段からの出力信号に基づいて不正確な計量
が行われてしまうという事態を確実に防止でき、より信
頼性の高い流量計測が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガスメータの
概略を表す断面図である。
【図2】図1に示したガスメータにおける流速センサの
概略を表す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るガスメータの
回路構成を表すブロック図である。
【図4】図1に示したガスメータの動作を説明するため
の流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るガスメータの
概略を表す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るガスメータの
回路構成を表すブロック図である。
【図7】図5における流速センサの出力特性を表す特性
図である。
【図8】図5に示したガスメータの動作を説明するため
の流れ図である。
【図9】従来のガスメータの概略を表す構成図である。
【符号の説明】
1 配管 2a,2b,2c,2d 流速センサ 3 制御部 4 表示部 4a 流量表示部 4b 異常表示部 10 ガス 11a,11b 温度センサ 12 ヒータ 31 異常検出部 32 流量演算部 33 表示制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが通過する流路を形成する配管と、 前記流路を通過するガスの流速に応じた信号を出力する
    複数の流速検出手段と 、 この複数の流速検出手段の出力信号に基づいて流量を演
    算する流量演算手段と、 前記複数の流速検出手段の出力信号を互いに比較するこ
    とにより、前記複数の流速検出手段の異常の有無を検出
    する異常検出手段とを備えたことを特徴とするガスメー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記複数の流速検出手段は、感度が同一
    の複数の検出手段を含むことを特徴とする請求項1記載
    のガスメータ。
  3. 【請求項3】 前記複数の流速検出手段は、感度が異な
    る複数の検出手段を含むことを特徴とする請求項1記載
    のガスメータ。
  4. 【請求項4】 更に、前記異常検出手段によって異常が
    検出された場合にその旨を通知する通知手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  5. 【請求項5】 前記流量演算手段は、前記異常検出手段
    によって異常が検出された場合には、異常が検出された
    流速検出手段の出力信号を流量の演算から除外し、正常
    な流速検出手段の出力信号のみに基づいて流量を演算す
    ることを特徴とする請求項1記載のガスメータ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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