JP2000035349A - 流量計 - Google Patents

流量計

Info

Publication number
JP2000035349A
JP2000035349A JP10203516A JP20351698A JP2000035349A JP 2000035349 A JP2000035349 A JP 2000035349A JP 10203516 A JP10203516 A JP 10203516A JP 20351698 A JP20351698 A JP 20351698A JP 2000035349 A JP2000035349 A JP 2000035349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
flow rate
detecting means
velocity
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10203516A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Michinori Komaki
充典 小牧
Takeshi Tashiro
健 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP10203516A priority Critical patent/JP2000035349A/ja
Priority to KR1020007000406A priority patent/KR20010021842A/ko
Priority to CA002310050A priority patent/CA2310050A1/en
Priority to CNB988122529A priority patent/CN1135366C/zh
Priority to PCT/JP1998/004688 priority patent/WO1999031467A1/ja
Priority to RU2000119119/28A priority patent/RU2222784C2/ru
Priority to EP98947909A priority patent/EP1041367A4/en
Priority to TW087117388A priority patent/TW432200B/zh
Publication of JP2000035349A publication Critical patent/JP2000035349A/ja
Priority to US09/577,882 priority patent/US6446503B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い流量範囲で正確なガス等の流体流量を測
定することができる流量計を提供する。 【解決手段】 小流量用流速センサ15および大流量用
流速センサ16を、ガス20の流れの方向に沿った1直
線上にのらないように配置する。小流量用流速センサ1
5により生じた乱流の影響が大流量用流速センサ16に
及ぶのを効果的に防止でき、大流量用流速センサ16に
おける流速の検出精度も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス等の流体の流
量を測定するための流量計に係り、特に広い流量範囲で
正確に流量を測定することができるようにした流量計に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガス等の流体の流量を計測する流量計に
は、流速センサを流路中に配置し、この流速センサによ
って得られた流速に流路の断面積を乗算して流量を算出
するようにしたものがある。この種の流路計において
は、単一の流速センサを用いて流量測定範囲を十分広く
とることが困難であることから、流量測定範囲を例えば
大流量域と小流量域の2つに分けて、各範囲を大流量域
用の流速センサと小流量域用の流速センサとに分担さ
せ、これらの各流量センサからの出力信号を切り替えて
流量を算出するようにしているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような複数の流速センサを用いて構成した流量計にお
いては、一方の流速センサの存在によって流体の流れに
乱れが生じ、この乱れが他方の流速センサの測定精度に
悪影響を及ぼす可能性があった。したがって、広い流量
測定範囲にわたって高精度に流量を測定することは困難
であった。
【0004】ところで、家庭用のガスメータとして、通
過するガスの流量を計測する機能の他に、マイクロコン
ピュータを搭載して安全機能を付加したものが実用化さ
れている。この安全機能は、例えば、所定量以上のガス
流量を検出した場合や所定のガス流量を所定時間以上検
出した場合に、ガス遮断弁を駆動してガス流路を遮断さ
せるようにしたものである。これらの機能により配管中
の漏洩や、不自然なガスの流出などを検出して、事故を
未然に防止し、安全性を担保することができる。しかし
ながら、このような機能が正確に作動するためには、広
い流量範囲でのガス流量の正確な測定が望まれる。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、広い流量範囲で正確なガス等の流体
流量を測定することができる流量計を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の流量計
は、流体が通過する流路に設けられ、流体の流速に応じ
た信号を出力する複数の流速検知手段と、流量に応じ
て、複数の流速センサの出力信号の少なくとも1つに基
づいて流量を算出する流量演算手段とを備え、複数の流
速検知手段の各々が他の流速検知手段の存在によって生
ずる流体の乱流の影響を受けるのを排除するようにした
ものである。
【0007】この流量計では、複数の流速検知手段は、
それぞれ、他の流速検知手段の存在によって生ずる流体
の乱流の影響を受けることがないので、各流速検知手段
からは安定した出力信号が得られる。そして、これらの
出力信号の少なくとも1つに基づいて流量が算出される
ので、安定した流量計測が可能となる。
【0008】請求項2記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、複数の流速検知手段が流体の流れの方
向に沿った1直線上にのらない配置とすることにより、
流体の乱流の影響を排除するようにしたものである。こ
の流量計では、上流側の流速検知手段の存在により生じ
た流れの乱れは下流側の流速検知手段には及ばず、下流
側の流速検知手段からの出力信号が安定化する。
【0009】請求項3記載の流量計は、請求項2記載の
流量計において、流体の流れの方向と直交する方向の流
路断面内における流速分布が、流路を形成する流路壁の
周面に沿った方向において不均一である場合には、複数
の流速検知手段のうちのいずれか1つを、流路壁の周面
に沿った方向の流速分布における最大流速位置に配置す
るようにしたものである。この流量計では、最大流速位
置に配置された流速検知手段は、高い感度で流速を検知
できる。ここで、「流体の流れの方向と直交する方向の
流路断面内における流速分布が、流路を形成する流路壁
の周面に沿った方向において不均一である場合」とは、
通常は、流路断面形状が円形以外である場合が該当す
る。
【0010】請求項4記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、複数の流速検知手段をそれぞれ保持す
る保持部を流路を形成する流路壁に隙間も段差もなく平
滑に埋設することにより、流体の乱流の発生を抑制する
ようにしたものである。この流量計では、流速検知手段
の保持部と流路壁との間が平滑化されているので、ガス
がここを通過するときに乱流が生じにくく、他の流速検
知手段に対する乱流の影響が少ない。
【0011】請求項5記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、複数の流速検知手段の相互の位置関係
が、一方が上流側で他方が下流側となるものである場合
には、さらに、各流速検知手段の間の流路のそれぞれに
第1の網状整流部材を配置することにより、流体の乱流
の影響を排除するようにしたものである。この流量計で
は、各流速検知手段の間の流路にそれぞれ設けられた第
1の網状整流部材の作用により、流速検知手段を通過し
たあとの流体の流れが整えられるので、他の流速検知手
段は乱流の影響を受けにくい。
【0012】請求項6記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、複数の流速検知手段のうちのいずれか
一の流速検知手段を流路における上流側に配置し、他の
流速検知手段を流路における下流側に配し、流量演算手
段が、上記の一の流速検知手段の出力信号に基づいて大
流量域での流量を算出すると共に、他の流速検知手段の
出力信号に基づいてより小流量域での流量を算出するこ
とにより、流体の乱流の影響を排除するようにしたもの
である。この流量計では、大流量域での流量は、上流側
に配置された流速検知手段からの出力信号に基づいて算
出され、小流量域での流量は、下流側に配置された流速
検知手段からの出力信号に基づいて算出される。
【0013】請求項7記載の流量計は、請求項1ないし
請求項6のいずれか1に記載の流量計において、さら
に、流路中に、流路をより小さい断面積を有する複数の
小流路に分割する流路分割手段を配置したものである。
この流量計では、流路分割手段を配置しない場合におけ
る流路全体の断面内流速分布の大きさに比べて、各小流
路の断面内流速分布の大きさは小さくなることから、特
に流路壁近傍の小流路における流速が、流路分割手段を
設けない場合と比べて増加する。
【0014】請求項8記載の流量計は、請求項1ないし
請求項7のいずれか1に記載の流量計において、さら
に、複数の流速検知手段の上流側の流路中に、第2の網
状整流部材を配置したものである。この流量計では、第
2の網状整流部材の作用により、少なくとも最上流側の
流速検知手段を通過する流体の流れが整えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0016】[第1の実施の形態]
【0017】図1〜図3は、本発明の一実施の形態に係
る流量計の構造を表すものである。ここで、図1は流量
計の流路方向(長手方向)に沿った断面構造を表し、図
2は図1における矢印Xの方向から見た外観構成を表
し、図3は図1および図2のA−A′線における矢視方
向の断面構造を表す。本実施の形態に係る流量計は、ガ
スメータに適用されるものである。この流量計10A
は、ガス20を受け入れる入口部11とガス20を排出
する出口部12とを有すると共に、断面が矩形をなす配
管10を備えている。配管10の断面の対角線の長さ
は、例えば50mm程度である。
【0018】配管10の一側壁には、小流量用流速セン
サ15および大流量用流速センサ16が設けられてい
る。小流量用流速センサ15は、ガス20の流れの上流
側に設けられ、大流量用流速センサ16は下流側に設け
られている。これらの2つの流速センサは、図3に示し
たように、ガス20の流れの方向に沿った1直線上にの
らないように配置されている。すなわち、図2に示した
ように、小流量用流速センサ15は流路断面の中央より
も左側に寄せて配置され、大流量用流速センサ16は流
路断面の中央よりも右に寄せて配置されている。ここ
で、小流量用流速センサ15および大流量用流速センサ
16が本発明における「流速検知手段」に対応する。
【0019】小流量用流速センサ15は、配管10の内
外の気密を保持するためのシール部材152を介して配
管10の管壁に挿設されたセンサ保持部151によって
流路13に面して保持されている。同様に、大流量用流
速センサ16は、配管10の内外の気密を保持するため
のシール部材162を介して配管10の管壁に挿設され
たセンサ保持部161によって流路13に面して保持さ
れている。センサ保持部151とシール部材152との
間、およびシール部材152と配管10の内壁との間に
は、隙間や段差が一切存在せず、それらの境界部は平滑
な状態となっている。小流量用流速センサ15のみが配
管10の内壁面からわずかに突出している。同様に、セ
ンサ保持部161とシール部材162との間、およびシ
ール部材162と配管10の内壁との間には、隙間や段
差が一切存在せず、それらの境界部は平滑な状態となっ
ている。小流量用流速センサ15のみが配管10の内壁
面からわずかに突出している。ここで、センサ保持部1
51およびセンサ保持部161が本発明における「保持
部」に対応する。
【0020】小流量用流速センサ15は小流量域での流
量を計測するために使用され、大流量用流速センサ16
は大流量域での流量を計測するために使用されるもので
ある。
【0021】小流量用流速センサ15の上流側の流路1
3には整流用の金網19aが設けられ、小流量用流速セ
ンサ15と大流量用流速センサ16との間の流路13に
は整流用の金網19bが設けられている。これらの金網
19a,19bとしては、例えば#100メッシュ程度
のものが用いられる。ここで、金網19aが本発明にお
ける「第2の網状整流部材」に対応し、金網19bが本
発明における「第1の網状整流部材」に対応する。
【0022】小流量用流速センサ15および大流量用流
速センサ16は、例えば、図示しないが、発熱部とこの
発熱部の上流側および下流側に配設された2つの温度セ
ンサを有し、2つの温度センサによって検出される温度
の差を一定に保つために必要な発熱部に対する供給電力
から流速に対応する流量を求めたり、一定電流または一
定電力で発熱部を加熱し、2つの温度センサによって検
出される温度の差から流速を求めることができるように
なっている。
【0023】このような構成の流量計10Aは、1つの
ユニットとして取り扱いが可能であり、ガス配管におけ
る任意の部分に挿入配置して、ガス20の流量を計測で
きるようになっている。
【0024】図4は本実施の形態に係る流量計10Aが
適用されるガスメータの回路構成を表すものである。こ
の回路は、小流量用流速センサ15の出力信号に基づい
て小流量域でのガス20の流速を算出する流速演算部4
1と、大流量用流速センサ16の出力信号に基づいて大
流量域でのガス20の流速を算出する流速演算部42と
を備えている。この回路はまた、流量に応じて、流速演
算部41の出力と流速演算部42の出力の一方を選択し
て出力する信号切換部43と、この信号切換部43の出
力に基づいてガス20の流量および積算流量を演算する
流量演算部44と、この流量演算部44で算出された流
量および積算流量を表示する表示部45と、流量演算部
44によって算出された流量および積算流量を外部に出
力するための外部出力端子46とを備えている。ここ
で、主として流速演算部41、流速演算部42および流
量演算部44が本発明における「流量演算手段」に対応
する。
【0025】信号切換部43は、流量演算部44によっ
て算出された流量が予め設定された小流量域にあるとき
は流速演算部41の出力を選択して流量演算部44に出
力する一方、流量演算部44によって算出された流量が
予め設定された大流量域にあるときは流速演算部42の
出力を選択して流量演算部44に出力するように切り替
えるようになっている。流速演算部41,42、信号切
換部43および流量演算部44は、例えばマイクロコン
ピュータによって構成することができる。
【0026】なお、小流量用流速センサ15および大流
量用流速センサ16をそれぞれ2個ずつ配設して、2個
の小流量用流速センサ15の出力信号から小流量域での
平均流速を演算し、2個の大流量用流速センサ16の出
力信号から大流量域での平均流速を演算するようにして
もよい。さらに、小流量用流速センサ15および大流量
用流速センサ16を、それぞれ、3個以上ずつ設けて、
これらの出力信号から各流量域での平均流速を求めるよ
うにしてもよい。但し、この場合にも、各流速センサが
流れの方向にオーバーラップしないようにする。
【0027】次に、本実施の形態に係る流量計10Aお
よびこの流量計10Aが適用されたガスメータの作用に
ついて説明する。
【0028】入口部11から取り入れられたガス20
は、金網19aを通過して整流され、その一部は小流量
用流速センサ15の部分を通過する。小流量用流速セン
サ15は、そこを通過するガス20の流速に応じた信号
を出力する。小流量用流速センサ15の部分を通過した
ガス20は、そのまま出口部12より排出される。その
際、小流量用流速センサ15の存在によって、その下流
側に乱流が生ずる。一方、入口部11から取り入れられ
て金網19aおよび19bを通過して整流されたガス2
0の一部は、大流量用流速センサ16の部分を通過す
る。大流量用流速センサ16は、そこを通過するガス2
0の流速に応じた信号を出力する。大流量用流速センサ
16の部分を通過したガス20は、そのまま出口部12
より排出される。
【0029】ここで、小流量用流速センサ15の部分を
通過するガス20は、金網19aによって整流されてい
るので、小流量用流速センサ15からの出力信号は安定
したものとなる。
【0030】このとき、小流量用流速センサ15は、そ
こを通過したガス20に乱流を生じさせる。ところが、
下流側の大流量用流速センサ16は、小流量用流速セン
サ15を通るガス20の流れの方向に沿った直線上には
位置していないので、小流量用流速センサ15により生
じた乱流は大流量用流速センサ16の部分には差し掛か
らない。すなわち、大流量用流速センサ16の部分を通
過するガス20は金網19a,19bによって整流され
たままの整った状態の流れとなっている。したがって、
大流量用流速センサ16からの出力信号は、上記の乱流
の影響を受けることなく、安定したものとなる。
【0031】流速演算部41は、小流量用流速センサ1
5の出力信号に基づいてガス20の流速値を算出し、流
速演算部42は、大流量用流速センサ16の出力信号に
基づいてガス20の流速値を算出する。信号切換部43
は、流量演算部44によって前回算出された流量が予め
設定された小流量域にあるときには、流速演算部41か
ら出力される流速値を流量演算部44に入力し、流量演
算部44によって前回算出された流量が予め設定された
大流量域にあるときには、流速演算部42から出力され
る流速値を流量演算部44に入力する。流量演算部44
は、信号切換部43から入力された流速値に基づいて、
流量および積算流量を算出する。すなわち、流量が予め
設定された小流量域にあるときは流速演算部41からの
流速値に基づいて流量および積算流量を算出し、流量が
予め設定された大流量域にあるときには流速演算部42
からの流速値に基づいて流量および積算流量を算出す
る。流量演算部44によって算出された流量および積算
流量は表示部45によって表示される。
【0032】このように、本実施の形態によれば、小流
量用流速センサ15および大流量用流速センサ16を、
ガス20の流れの方向に沿った1直線上にのらないよう
に配置するようにしたので、小流量用流速センサ15に
より生じた乱流の影響が大流量用流速センサ16に及ぶ
のを効果的に防止することができ、大流量用流速センサ
16における流速の検出精度が向上する。
【0033】また、本実施の形態では、小流量用流速セ
ンサ15と大流量用流速センサ16との間の流路13中
に金網19bを配置するようにしたので、小流量用流速
センサ15を通過した後のガス20の流れが整えられ、
大流量用流速センサ16の近傍の流れの状態がさらに安
定するので、大流量用流速センサ16の出力信号の安定
性をさらに高めることができる。
【0034】さらに、本実施の形態では、上流側に配置
された小流量用流速センサ15の上流側の流路13中に
も金網19aを配置するようにしたので、小流量用流速
センサ15の近傍の流れの状態も良好となり、小流量用
流速センサ15の出力信号の安定性をも高めることがで
きる。
【0035】なお、本実施の形態では、小流量用流速セ
ンサ15および大流量用流速センサ16を流れ方向に沿
った同一直線上にのらないように配置することにより、
大流量用流速センサ16が小流量用流速センサ15の存
在により生ずる乱流の影響を受けなくなるようにした
が、このほか、小流量用流速センサ15と大流量用流速
センサ16との位置関係を考慮せずに、両流速センサ間
に金網19bを配置することのみによって乱流の影響を
排除することも可能である。すなわち、たとえ小流量用
流速センサ15および大流量用流速センサ16を流れ方
向に沿った同一直線上に配置したとしても、小流量用流
速センサ15と大流量用流速センサ16との間の流路1
3中に適切なメッシュ形状の金網19bを配置すること
で、小流量用流速センサ15の部分を通過したあとのガ
ス20の流れを整えることができるので、これにより、
下流側の大流量用流速センサ16の部分を通過するガス
20の流れを安定化させて大流量用流速センサ16の出
力信号の安定性を高めることが可能である。この場合に
は、小流量用流速センサ15と大流量用流速センサ16
とを同一直線上に配置できることから、流路の幅、ひい
ては配管10のセンサ取付面の幅W(図2)を縮小する
ことができる。
【0036】なお、金網19a,19bは、それぞれ、
2枚以上設けるようにしてもよい。但し、金網は、比較
的、圧力損失を生じやすいので、これを考慮して金網の
メッシュ粗さや形状および設置枚数等を決定するのが好
ましい。
【0037】[第2の実施の形態]次に、図5ないし図
10を参照して本発明の第2の実施の形態について説明
する。
【0038】図5および図6は本発明の第2の実施の形
態に係る流量計の構造を表すものである。ここで、図5
および図6は、それぞれ、上記第1の実施の形態におけ
る図2,図3に対応するものであり、このうち、図6は
図5のB−B′線における矢視方向の断面構造を表す。
なお、これらの図5および図6で、上記の図2および図
3における構成要素と同一部分には同一の符号を付し、
説明を省略する。また、本実施の形態では、上記第1の
実施の形態における図1に対応する断面図の図示を省略
する。
【0039】本実施の形態の流量計10Bは、図5に示
したように、小流量用流速センサ15および大流量用流
速センサ16がガス20の流れの方向に沿った1直線上
にのらないように配置されている点では上記第1の実施
の形態の流量計と同様であるが、2つの流速センサのう
ち下流側の大流量用流速センサ16を配管10内の流路
幅方向の中央部の管壁に配置した点で異なる。その他の
構成は上記第1の実施の形態の場合と同様である。
【0040】図6に示したように、配管10内の流路1
3におけるガスの流れ方向と直交する方向の断面内で
は、断面の中心部が高く、中心部から離れるほど(すな
わち、管壁に近づくほど)低くなる流速分布となる。こ
の図で、符号Sで示した曲線は、流速が等しい点を結ん
だ等速線を表す。したがって、流路13の上記断面内に
おける管壁近傍領域の流速分布を見ると、各管壁面にお
ける流路幅方向の中央部が最も流速が大きく、隅にいく
ほど流速が低くなる。
【0041】そこで、本実施の形態では、2つの流速セ
ンサのうちのいずれか一方(図5,図6の例では下流側
の大流量用流速センサ16)を、流路幅方向の中央部の
管壁に配置し、流速の検出感度が最大となるようにして
いる。しかも、この場合には、上記実施の形態の場合と
同様に、大流量用流速センサ16は上流側の小流量用流
速センサ15で生じた乱流の影響を受けないので、その
出力信号も安定している。
【0042】このように、本実施の形態では、小流量用
流速センサ15および大流量用流速センサ16をガス2
0の流れの方向に沿った1直線上にのらないように配置
すると共に、2つの流速センサうち下流側の大流量用流
速センサ16を配管10の流路幅方向の中央部の管壁に
配置したので、広い流量範囲における流量計測を安定し
て行うことができると共に、特に大流量域での計測をよ
り高い感度で行うことが可能となる。
【0043】なお、図5および図6に示した位置関係と
は逆に、例えば図7および図8に示したように、2つの
流速センサうち上流側の小流量用流速センサ15を配管
10の流路幅方向の中央部の管壁に配置して流量計10
Cを構成するようにしてもよい。この場合には、小流量
域での流速検出感度を高めることができる。なお、図7
および図8は、それぞれ、上記の図2および図3に対応
するものであり、このうち図8は図7のC−C′線にお
ける矢視方向の断面構造を表す。なお、これらの図7お
よび図8で、図2および図3における構成要素と同一部
分には同一の符号を付し、説明を省略している。
【0044】また、例えば図9に示したように、配管1
0における流路13を挟んで対向する2つの管壁にそれ
ぞれ小流量用流速センサ15および大流量用流速センサ
16を配設して流量計10Dを構成するようにしてもよ
い。この場合には、各流速センサを、各管壁における流
路幅方向の中央部に配置することが可能である。このよ
うな配置関係にした場合においても、小流量用流速セン
サ15および大流量用流速センサ16はガス20の流れ
の方向に沿った1直線上にのらないので、一方の流速セ
ンサによって生じた乱流が他方に影響を与えることがな
い。なお、このような対向配置とする場合には、2つの
流速センサのうちの一方を上流側に、他方を下流側に配
置するようにしてもよいし、あるいは双方の流速センサ
を流路13の長手方向(ガス20の流れの方向に沿った
方向)と直交する同一断面内に配置するようにしてもよ
い。
【0045】さらに、図10に示したように、配管10
における互いに直交する2つの管壁にそれぞれ小流量用
流速センサ15および大流量用流速センサ16を配設し
て流量計10Eを構成するようにしてもよい。この場合
も、各流速センサを、各管壁における流路幅方向の中央
部に配置することが可能である。このような配置関係に
した場合においても、小流量用流速センサ15および大
流量用流速センサ16はガス20の流れの方向に沿った
1直線上にのらないので、一方の流速センサによって生
じた乱流が他方に影響を与えることがない。なお、この
ような対向配置とする場合にも、上記の図9の場合と同
様に、2つの流速センサのうちの一方を上流側に、他方
を下流側に配置するようにしてもよいし、あるいは双方
の流速センサを流路13の長手方向(ガス20の流れの
方向に沿った方向)と直交する同一断面内に配置するよ
うにしてもよい。
【0046】なお、図5ないし図10に示した例におい
ても、金網19a,19bを流路13中の適宜の位置に
設けるのが好適である。
【0047】[第3の実施の形態]
【0048】次に、図11ないし図14を参照して、本
発明のさらに他の実施の形態について説明する。
【0049】図11は、本発明の第3の実施の形態に係
る流量計の流路方向(長手方向)の断面構造を表し、図
12は、図11のD−D′線における矢視方向の断面構
造を表すものである。これらの図に示したように、本実
施の形態の流量計10Fでは、小流量用流速センサ15
が配置された位置を含む流路領域に、ガス20の流れを
整えると共に特に管壁近傍の流速を増加させる作用を有
する整流ストレーナ14が設けられている。
【0050】整流ストレーナ14は、図12に示したよ
うに、多数の仕切壁により、流路13を、長手方向に沿
って、より小さな断面積を有する複数の小流路14aに
分割している。そして、ガス20は、これらの分割され
た小流路14aに分流して流れるようになっている。小
流路14aの断面形状は、図12に示したような矩形の
ほか、三角形、波形、六角形状等、他の形状であっても
良い。小流量用流速センサ15は、管壁に沿った1つの
小流路14a内に配置される。ここで、整流ストレーナ
14が本発明における「流路分割手段」に対応する。
【0051】その他の構成は、上記第1の実施の形態
(図1,図3)と同様である。なお、本実施の形態の流
量計10Fにおける図2に対応する外観は図2と異なら
ないので、その図示を省略している。また、図11およ
び図12において、上記第1の実施の形態の図1および
図3における構成要素と同一構成要素には同一の符号を
付している。
【0052】図13および図14は、整流ストレーナ1
4の有無による流速分布の違いを説明するためのもの
で、流路13におけるガスの流れの方向に沿った断面を
簡略化して表すものである。ここで、図13は整流スト
レーナ14が設置された場合の流路中の流速分布を表
し、図14は整流ストレーナが設置されない場合の流路
13中の流速分布を表す。
【0053】図6でも説明したように、一般に、流路断
面内での流速は、中心部が最も速く、壁面に近くになる
につれて遅くなるように中高に分布する。このため、図
14のように整流ストレーナ14が設置されない場合に
は、壁面に取り付けられた小流量用流速センサ15と流
速分布31のピーク部(すなわち、流路13の中央部)
との間に隔たりがあり、小流量用流速センサ15は流速
分布31のうち流速の最も遅い部分の流速を計測するこ
ととなる。これに対して、本実施の形態では、図13に
示したように、整流ストレーナ14によって複数の小流
路14aが形成されており、各小流路14aごとに中高
の流速分布30が存在する。そのため流速分布30のピ
ーク部(すなわち、小流路14aの中央部)と配管10
の壁面との距離が短く、壁面に取り付けた小流量用流速
センサ15が流速分布30のピーク部に対応する位置
(ないしピーク部に近い位置)にある。また、小流路1
4a内の流速分布30のピーク値(流速の絶対値)は、
図14に示した流路全体の流速分布31の裾の部分の値
(流速の絶対値)と比べて大きい。このため、小流量用
流速センサ15の部分を通過するガスの流速は、整流ス
トレーナ14を設けない場合よりも大きくなり、小流量
用流速センサ15の計測感度は高くなる。
【0054】なお、本実施の形態では、流量演算部44
(図4)は、流量が予め設定された小流量域にあるとき
には流速演算部41の出力である流速値に整流ストレー
ナ14内の小流路14aに対応した配管形状補正係数を
乗算して流量を算出する。また、流量演算部44は、流
量が予め設定された大流量域にあるときには流速演算部
42の出力である流速値に整流ストレーナ14の下流の
流路13に対応した配管形状補正係数を乗算して流量を
算出する。
【0055】このように、本実施の形態の流量計10F
によれば、小流量用流速センサ15が配置された位置を
含む流路領域に整流ストレーナ14を配置するようにし
たので、小流量用流速センサ15は、管壁近傍の小流路
14aを流れる加速されたガス流速を計測することとな
り、上記第1の実施の形態の場合よりも小流量域での計
測感度が向上する。
【0056】なお、本実施の形態において、金網19
a,19bは必要に応じて設けてもよいし、設けなくて
もよい。
【0057】[第4の実施の形態]次に、図15および
図16を参照して、本発明のさらに他の実施の形態につ
いて説明する。
【0058】図15および図16は本発明の第4の実施
の形態に係る流量計の構造を表すものである。ここで、
図15および図16は、それぞれ、上記第1の実施の形
態における図1および図2に対応するもので、このうち
図16は図15における矢印Yの方向から見た外観構成
を表す。なお、これらの図15および図16で、上記の
図1および図2における構成要素と同一部分には同一の
符号を付し、説明を省略する。また、本実施の形態で
は、上記第1の実施の形態における図3に対応する断面
図の図示を省略する。
【0059】本実施の形態の流量計10Gは、図15,
16に示したように、上流側に大流量用流速センサ16
を配置し、下流側に小流量用流速センサ15を配置する
と共に、両者を、ガス20の流れの方向に沿った1直線
上に配置したものである。また、本実施の形態では、大
流量用流速センサ16と小流量用流速センサ15との間
に金網19bを配置せず、大流量用流速センサ16の上
流側にのみ金網19aを配置している。その他の構成
は、図1,図2の場合と同様である。
【0060】本実施の形態では、大流量用流速センサ1
6を上流側に配置したので、大流量用流速センサ16を
用いて大流量域での流量計測を行う場合には、下流側の
小流量用流速センサ15により生ずる乱流が上流側の大
流量用流速センサ16の出力信号に影響を及ぼすことは
あり得ない。一方、小流量用流速センサ15を用いて小
流量域での流量計測を行う場合には、上流側の大流量用
流速センサ16により生ずる乱流が下流側の小流量用流
速センサ15の出力信号に影響を及ぼすことは殆どな
い。小流量域においては流速が小さいため、2つの流速
センサ間の距離をある程度確保しておけば、上流側の大
流量用流速センサ16によって生じた乱流が下流側の小
流量用流速センサ15にまで達することは殆どないから
である。
【0061】このように、本実施の形態の流量計によれ
ば、上流側に大流量用流速センサ16を配置し、下流側
に小流量用流速センサ15を配置するようにしたので、
金網等の整流部材がなくても大流量域および小流量域の
双方において、一方の流速センサにより生じた乱流によ
って他方の流速センサが影響を受けることがない。した
がって、広い流量範囲にわたって安定した流量計測を行
うことができる。しかも、本実施の形態では、上流側の
大流量用流速センサ16と下流側の小流量用流速センサ
15とを、ガス20の流れに沿った一直線上に配置する
ことができるので、上記第1の実施の形態(図1,図
2)や第2の実施の形態のうちの図5〜図8に示した流
量計に比べて、2つの流速センサの配置面における無駄
スペースが少なくて済み、この結果、配管10の幅W
(図16)を縮小することができる。
【0062】なお、本実施の形態では、上流側の大流量
用流速センサ16と下流側の小流量用流速センサ15と
を、ガス20の流れに沿った一直線上に配置するように
したが、これには限定されず、上流側の大流量用流速セ
ンサ16および下流側の小流量用流速センサ15がガス
20の流れに沿った一直線上にのらないように配置して
もよい。その場合の両者の位置関係は、例えば上記第1
ないし第3の実施の形態で示したようにすることが可能
である。
【0063】また、本実施の形態では、図15に示した
ように、上流側の大流量用流速センサ16の上流側の流
路にのみ金網19aを配置しており、2つの流速センサ
の間には金網を設ける必要がないが、さらに、図1の場
合と同様に、上流側の大流量用流速センサ16と下流側
の小流量用流速センサ15との間の流路にも金網19b
を配置するようにしてもよい。
【0064】以上いくつかの実施の形態を挙げて本発明
を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形可能である。例えば、上記各
実施の形態においては、流量範囲を大流量域と小流量域
とに2分し、それぞれに対応して小流量用流速センサ1
5および大流量用流速センサ16を配設するようにした
が、流量範囲を3以上、例えば小流量域、中流量域およ
び大流量域に分けて、それぞれに対応して小流量用流速
センサ、中流量用流速センサおよび大流量用流速センサ
を設けるようにしてもよい。この場合にも、各流速セン
サの位置設定や金網の配置を適切に行うことにより、各
流速センサが他の流速センサにより生じた乱流の影響を
受けないようにすることができ、より広い流量範囲にわ
たって、安定性の高い流量計測を行うことが可能であ
る。もちろん、4以上の流量範囲に区分して、それぞれ
に対応した測定レンジの流速センサを設けるようにして
もよい。
【0065】また、上記各実施の形態では、流路13の
断面形状が矩形である場合について説明したが、本発明
はこれに限定されず、ほかに例えば円形、半円、楕円、
三角形、あるいは五角形以上の多角形の形状等であって
も良い。また、小流量用流速センサ15および大流量用
流速センサ16としては、上記のように発熱部と2つの
温度センサを有する熱式流速センサに限らず、例えば、
1つの発熱部を有し、この発熱部の温度(抵抗)を一定
に保つために必要な発熱部に対する供給電力から流速を
求めたり、一定電流または一定電力で発熱部を加熱し、
発熱部の温度(抵抗)から流速を求めるものでも良い。
さらに、流速センサは、熱式流速センサには限定され
ず、このほかに例えば、超音波を利用した超音波センサ
等であってもよい。また、本発明は、ガス以外の気体、
および気体のみならず液体の流量を計測する流量計にも
適用することが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし8の
いずれか1に記載の流量計によれば、複数の流速検知手
段の各々が他の流速検知手段の存在によって生ずる流体
の乱流の影響を受けるのを排除することができるので、
流速検知手段の出力信号が安定化する。したがって、従
来に比べて安定した流量計測が可能になるという効果を
奏する。
【0067】特に、請求項2記載の流量計によれば、複
数の流速検知手段が流体の流れの方向に沿った1直線上
にのらない配置とするようにしたので、上流側の流速検
知手段の存在により生じた流れの乱れは下流側の流速検
知手段には及ばず、下流側の流速検知手段からの出力信
号が安定化するという効果を奏する。
【0068】請求項3記載の流量計によれば、流体の流
れの方向と直交する方向の流路断面内における流速分布
が、流路を形成する流路壁の周面に沿った方向において
不均一である場合には、複数の流速検知手段のうちのい
ずれか1つを、流路壁の周面に沿った方向の流速分布に
おける最大流速位置に配置するようにしたので、最大流
速位置に配置された流速検知手段は、高い感度で流速を
検知できる。したがって、これを例えば小流量計測用の
流速検知手段に適用した場合には、微小な流量を感度よ
く計測することも可能となる。
【0069】請求項4記載の流量計によれば、複数の流
速検知手段をそれぞれ保持する保持部を、流路壁に隙間
も段差もなく平滑に埋設するようにしたので、ガスがこ
こを通過するときに乱流が生じにくく、他の流速検知手
段に対する乱流の影響を低減できるという効果を奏す
る。
【0070】請求項5記載の流量計によれば、複数の流
速検知手段の相互の位置関係が、一方が上流側で他方が
下流側となるものである場合には、各流速検知手段の間
の流路のそれぞれに第1の網状整流部材を配置すること
により、流体の乱流の影響を排除するようにしたので、
第1の網状整流部材の作用によって、流速検知手段を通
過したあとの流体の流れが整えられ、他の流速検知手段
は乱流の影響を受けにくくなるという効果を奏する。
【0071】請求項6記載の流量計によれば、大きい乱
流が生ずるおそれのある大流量域の流量計測を上流側の
流速検知手段を用いて行う一方、大きい乱流が生じない
小流量域の流量計測は下流側の流速検知手段を用いて行
うようにしたので、いずれの流速検知手段の出力信号も
他方の流速検知手段により生じた乱流の影響を受けにく
くなるという効果を奏する。
【0072】請求項7記載の流量計は、流路を複数の小
流路に分割する流路分割手段を配置したので、流路分割
手段を設けない場合と比べて流路壁近傍の小流路におけ
る流速を増加させることができる。したがって、さら
に、流路壁近傍に流速検知手段を配設した場合でも流速
計測の高感度化が可能になるという効果を奏する。
【0073】請求項8記載の流量計は、複数の流速検知
手段の上流側の流路中に、第2の網状整流部材を配置す
るようにしたので、第2の網状整流部材の作用によっ
て、少なくとも最上流側の流速検知手段を通過する流体
の流れが整えられ、そこからの出力信号が安定化すると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る流量計の縦断面構
造を表す断面図である。
【図2】図1に示した流量計の平面図である。
【図3】図1に示した流量計の他の断面図である。
【図4】図1に示した流量計が適用されるガスメータの
回路構成を表すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る流量計の平面
図である。
【図6】図5に示した流量計の一断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る変形例として
の流量計の平面図である。
【図8】図7に示した流量計の一断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る他の変形例と
しての流量計の一断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るさらに他の
変形例としての流量計の一断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る流量計の縦
断面構造を表す断面図である。
【図12】図11に示した流量計の一断面図である。
【図13】図1に示した流量計における整流ストレーナ
の作用を説明するための説明図である。
【図14】流量計内に整流ストレーナを取り付けていな
い場合の流路内の流速分布を表す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る流量計の縦
断面構造を表す断面図である。
【図16】図15に示した流量計の平面図である。
【符号の説明】
10A〜10G…流量計 10…配管 11…入口部 12…出口部 13…流路 14…整流ストレーナ 14a…小流路 15…小流量用流速センサ 16…大流量用流速センサ 19a,19b…金網 20…ガス 41,42…流速演算部 43…信号切換部 44…流量演算部 151,161…センサ保持部 152,162…シール部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が通過する流路に設けられ、流体の
    流速に応じた信号を出力する複数の流速検知手段と、 流量に応じて、前記複数の流速センサの出力信号の少な
    くとも1つに基づいて流量を算出する流量演算手段とを
    備え、 前記複数の流速検知手段の各々が他の流速検知手段の存
    在によって生ずる流体の乱流の影響を受けるのを排除す
    るようにしたことを特徴とする流量計。
  2. 【請求項2】 前記複数の流速検知手段が流体の流れの
    方向に沿った1直線上にのらない配置とすることによ
    り、前記流体の乱流の影響を排除するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の流量計。
  3. 【請求項3】 流体の流れの方向と直交する方向の流路
    断面内における流速分布が、前記流路を形成する流路壁
    の周面に沿った方向において不均一である場合におい
    て、 前記複数の流速検知手段のうちのいずれか1つを、前記
    流路壁の周面に沿った方向の流速分布における最大流速
    位置に配置したことを特徴とする請求項2記載の流量
    計。
  4. 【請求項4】 前記複数の流速検知手段をそれぞれ保持
    する保持部を前記流路を形成する流路壁に隙間も段差も
    なく平滑に埋設することにより、前記流体の乱流の発生
    を抑制するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    流量計。
  5. 【請求項5】 前記複数の流速検知手段の相互の位置関
    係が、一方が上流側で他方が下流側となるものである場
    合において、 さらに、各流速検知手段の間の流路のそれぞれに第1の
    網状整流部材を配置することにより、前記流体の乱流の
    影響を排除するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の流量計。
  6. 【請求項6】 前記複数の流速検知手段のうちのいずれ
    か一の流速検知手段を前記流路における上流側に配置
    し、他の流速検知手段を前記流路における下流側に配
    し、 前記流量演算手段が、前記一の流速検知手段の出力信号
    に基づいて大流量域での流量を算出すると共に前記他の
    流速検知手段の出力信号に基づいてより小流量域での流
    量を算出することにより、前記流体の乱流の影響を排除
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の流量
    計。
  7. 【請求項7】 さらに、前記流路中に、前記流路をより
    小さい断面積を有する複数の小流路に分割する流路分割
    手段を配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項
    6のいずれか1に記載の流量計。
  8. 【請求項8】 さらに、前記複数の流速検知手段の上流
    側の流路中に、第2の網状整流部材を配置したことを特
    徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1に記載の
    流量計。
JP10203516A 1997-12-15 1998-07-17 流量計 Pending JP2000035349A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10203516A JP2000035349A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 流量計
KR1020007000406A KR20010021842A (ko) 1997-12-15 1998-10-16 유량계
CA002310050A CA2310050A1 (en) 1997-12-15 1998-10-16 Flowmeter
CNB988122529A CN1135366C (zh) 1997-12-15 1998-10-16 流量计
PCT/JP1998/004688 WO1999031467A1 (fr) 1997-12-15 1998-10-16 Debitmetre
RU2000119119/28A RU2222784C2 (ru) 1997-12-15 1998-10-16 Расходомер
EP98947909A EP1041367A4 (en) 1997-12-15 1998-10-16 FLOW METER
TW087117388A TW432200B (en) 1997-12-15 1998-10-21 Flow meter
US09/577,882 US6446503B1 (en) 1997-12-15 2000-05-25 Flow velocity measuring apparatus and methods using sensors for measuring larger and smaller flow quantities

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10203516A JP2000035349A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000035349A true JP2000035349A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16475456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10203516A Pending JP2000035349A (ja) 1997-12-15 1998-07-17 流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000035349A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148091A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Tokyo Gas Co Ltd ガスメータ
JP2003083791A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Tokyo Gas Co Ltd 流量計測装置およびガスメータ
CN114545025A (zh) * 2022-03-18 2022-05-27 南方电网数字电网研究院有限公司 宽量程风速及流量测量方法、装置、计算机设备、介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148091A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Tokyo Gas Co Ltd ガスメータ
JP2003083791A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Tokyo Gas Co Ltd 流量計測装置およびガスメータ
CN114545025A (zh) * 2022-03-18 2022-05-27 南方电网数字电网研究院有限公司 宽量程风速及流量测量方法、装置、计算机设备、介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6446503B1 (en) Flow velocity measuring apparatus and methods using sensors for measuring larger and smaller flow quantities
JP3282773B2 (ja) 熱式流量計
WO2006008837A1 (ja) マルチ渦流量計
JP2000035349A (ja) 流量計
JP2867125B2 (ja) 流量計
EP3757528B1 (en) Flow rate measuring apparatus
JP3119782B2 (ja) 流量計
JP3192989B2 (ja) 流量計
JP3874515B2 (ja) 流量計
JP3383572B2 (ja) 流量計
JP3398251B2 (ja) 流量計
JP3640334B2 (ja) 流量計およびガスメータ
JP3408341B2 (ja) 流量計測器
JP2007333461A (ja) 容積流量を切り替えポイントに用いるマルチ渦流量計
JP3705689B2 (ja) 流量計およびガスメータ
JP3192912B2 (ja) 流量計
JPH11248503A (ja) 流量計およびガスメータ
JP2009244215A (ja) 流量計
JP2000002567A (ja) 複合型質量流量計
JP2007333459A (ja) 質量流量を切り替えポイントに用いるマルチ渦流量計
JP2004170346A (ja) 流量計
JPH11190648A (ja) 流量計およびガスメータ
JPH09329478A (ja) 整流カバーを有する熱式流量計
JP2004117158A (ja) カルマン渦流量計
JPH09304135A (ja) 流量計及び流量検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060125