JP3282773B2 - 熱式流量計 - Google Patents

熱式流量計

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    • G01F1/6842Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow with means for influencing the fluid flow

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管路中を流れる流体の
流量を計測する流量計に関する。さらに詳細には、乱流
が発生する個所においても正確な流量を計測することが
できるようにした流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】管内を流れる流体の流量を計測する場
合、流速分布が既知のパターンになるよう流れを層流状
態または発達した乱流状態にし、ある一点の流速を測定
し、その値および流速分布パターンならびに断面積に基
づいて、流量値を算出している。管内の流体の流れを層
流状態または発達した乱流状態にするためには、通常、
流量計を挿入する部分の形状が管の直径の10倍以上の
長さを持つ直管部であることが必要となる。しかし、空
気やガスの導管または冷媒や冷却水の導管など機器の付
属管内を流れる流体の流量を計測する場合、管が直径の
10倍以上の長さを持つ直管部を持つことはほとんどな
く、層流状態または発達した乱流状態を得ることは困難
であり、上記のような方法によって正確な流量を検出す
ることは困難であった。
【0003】このように、十分な長さの直管部を得られ
ない場合の流量の計測には、流速分布に依存せずに流量
を検出することが可能な湿式流量計や膜式メータなどの
体積式流量計を用いるか、または、複数の流量計を組み
合わせることによって流速分布の変化による出力の変動
を抑える相関式流量計を用いて行うことが多かった。
【0004】しかしながら、体積式流量計は直管部を必
要としないが、その構造上の特徴から、1)応答速度が
遅く、2)圧力損失が大きく、3)既存の管に組み込む
ことが難しい、という欠点を持ち使用範囲が限られる。
また、一般の相関式流量計の場合、出力の平均化処理や
相関信号の算出などのための複雑な信号処理装置が必要
となる。
【0005】優れた相関式流量計として、特公昭60−
7207号公報に開示されているピトー管式流量計があ
る。図16(a)は、このピトー管式流量計の構造を示
す一部破断斜視図であり、図16(b)は、そのB−B
線の断面図である。この流量計は、高圧管91と低圧管
92からなるピトー管90から構成されており、このピ
トー管90は中空の鞘93の内側空間に納められてい
る。ピトー管の高圧管91の先端には高圧ポート94が
開口しており、低圧管の先端には低圧ポート95が開口
している。低圧ポート95は、このピトー管が挿入され
る導管の軸線上に位置している。鞘93には複数の上流
側ポート96が設けられており、このポート96によっ
て検出された流体圧力が平均化されて高圧管91の高圧
ポート94に加えられる。したがって、このピトー管を
用いた流量計は出力のS/N比を単一のピトー管よりも
著しく向上させることができる。そして、この流量計を
用いると、直管部が管の直径の数倍程度であっても安定
した出力を得ることができる。
【0006】しかしながら、このピトー管式流量計の場
合、構造的に平均化がなされることから複雑な信号処理
装置を必要としないが、ピトー管式流量計の構造に基づ
く、1)流量計測範囲が狭く、2)応答速度が遅く、
3)高価であり、4)電気的な出力信号を得るには極め
て高価な差圧発振器が必要となる、という欠点を依然と
して持っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、乱流が発生するような既存の管
路に組み込むことができ、流量計測範囲が広く、応答速
度が速く、安価であり、かつ、流体の圧力損失が小さい
流量計を提供することを目的とする。
【0008】上記目的を達成するために、本発明の熱式
流量計は、半導体基板にヒータを形成した素子からなる
熱式流速検出素子を基板上に複数個並べた熱式流速検出
器と、前記熱式流速検出素子に電力を印加する電源と、
供給される電力に基づいて流量を算出する演算手段から
構成するとともに、熱式流速検出器の基板の厚さを位置
によって変化させた。さらに、本発明は、熱式流速検出
器の基板の流れに平行な断面形状を流線型状とした。
【0009】さらに、本発明は、半導体基板にヒータを
形成した素子からなる熱式流速検出素子を基板上に複数
個並べた熱式流速検出器と、前記熱式流速検出素子に電
力を印加する電源と、供給される電力に基づいて流量を
算出する演算手段からなる熱式流量計において、熱式流
速検出器の基板の流れに平行な幅を位置によって変化さ
せた
【0010】また、本発明は、熱式流速検出素子を並列
に接続するとともに、電源を定電圧源とし、流量を検出
する手段を、熱式流速検出手段に直列に接続された抵抗
の電圧降下に基づいて流量を演算する手段とした。
【0011】また、本発明は、熱式流速検出素子を直列
に接続するとともに、電源を定電流源とし、流量を検出
する手段を、直列に接続された熱式流速検出手段の電圧
降下に基づいて流量を演算する手段とした。
【0012】本発明は、複数個の流速検出手段の出力に
基づいて流量を演算するようにしたので、乱流状態の流
体の流量を検出することができる。
【0013】
【実施例】以下、図を用いて本発明の熱式流量計の構成
を説明する。本発明に係る流量計は、半導体微細加工技
術を用いて大量生産される熱式流速検出素子を用いるこ
とを特徴とする。熱式流速検出素子としては、この出願
の出願人が平成6年8月12日に出願(平成6年特許願
第190319号)した、「熱式マイクロフローセンサ
およびその製造方法」の発明がある。この熱式マイクロ
フローセンサ(熱式流速検出素子)は、図3に示すよう
に、シリコンなどの半導体基板41の表面に設けた保護
膜42の上にポリシリコンからなるヒータ線43を熱絶
縁構造45を介して設けて構成される。この熱式流速検
出素子4は、ヒータ線43を配列することによって構成
される平面を流れに平行に配置し、熱を流体に伝達して
ヒータ線の抵抗値が低下する特性を利用して流量を計測
するものである。ヒータ線43の端部にはコンタクトパ
ッド44が設けられている。
【0014】この半導体微細加工技術を用いて大量生産
される熱式流速検出素子1は、例えば、流速が0.00
5〜40m/sの範囲の3.5桁以上にわたる広い流量
計測範囲を持ち、ミリ秒(ms)オーダーの短い時間で
応答し、2mm×2mm×0.3mm程度の微小領域に
製作することが可能で、数mW程度の低消費電力で駆動
することができ、大量生産した場合数十円以下の低価格
で製造されるものである。本発明では、この熱式流速検
出素子を複数個組み合わせて、管の直径の数倍以下の長
さの直管部しかもたない場所でも流量を測定できる流量
計を提供することができる。
【0015】図1および図2は、本発明に係る熱式流量
計の第1の実施例の構成を模式的に示しており、図1は
斜視図を、図2はその断面の一部を示している。この実
施例の熱式流量計は、図3に示される熱式流速検出素子
4を直線上に複数個並べるとともにこれらの素子を並列
接続して構成された熱式流速検出器1と、電源および演
算手段ならびに表示手段からなる信号処理部8から構成
されている。
【0016】熱式流速検出器1は、鋼や不錆鋼などの硬
質材料からなる支持部材2と、該支持部材に支持された
ガラス基板3と、該ガラス基板に貼り付けられた複数個
の熱式流速検出素子4と、該検出器を設置するときに作
業者が検出素子の表面に触れることを防ぐための保護カ
バー5と、該検出素子と保護カバーの間に流体の流路を
形成するための間隔保持部材6と、前記ガラス基板の上
に設けられた流体の温度を検出するための温度検出素子
7とから構成される。ガラス基板3の表面には、例え
ば、蒸着によって形成された金薄膜をフォトリソグラフ
ィおよびエッチングによってエッチングして形成した配
線パターン31および配線パターン側接続パッド32な
らびに接続端子用パッド33が設けられている。各熱式
流速検出素子4のコンタクトパッド46と前記配線パタ
ーン側接続パッド32とは金線46で接続されている。
さらに、ガラス基板3の表面には、温度検出素子用のパ
ッド34が設けられている。前記がラス基板3はガラス
以外の他の不導体物質から構成することもできる。
【0017】接続端子用パッド33および温度検出用パ
ッド34は、図示を省略した既知のコネクタを有する接
続線9を介して信号処理部8へ接続されている。
【0018】熱式流速検出器1の設置例を、図4に示
す。熱式流速検出器1が設置されるガス配管路は、7K
g/cm2ゲージのガスが供給される高圧導管51と、
この入り側ガス圧を230mm水柱ゲージに減圧する整
圧器52と、整圧器52の出側に接続された100mm
径で750mm長の導管53と、一方が導管53に接続
された200mm径で2750mm長の導管54と、一
方が導管54に接続された300mm径の導管55から
構成される。熱式流速検出器1は、導管53の100m
m径から200mm径に拡大された点から300mmの
点にあけた小孔から導管54の管路中に径方向に渡って
挿入されて設置される。熱式流速検出器1は、各検出素
子4の表面が流体の流れ方向と平行になるように挿入配
置される。この設置点では、ガス流は複雑な乱流を形成
している。
【0019】図5に、回路構成の例を示す。この例は、
熱式流速検出素子4−1〜4−nを並列に接続した場合
の回路構成を示している。信号処理部8は、定電圧源8
1と、演算回路82と、表示部83と、電圧検出用抵抗
84とを有している。各素子4のヒータ線43には、定
電圧源81の出力電圧Vcが電圧検出用抵抗84を介し
て印加される。電圧検出用抵抗84に流れる電流Iは、
次式(1)で示され、ヒータ線43−1〜43−nの合
成抵抗をr´で示すと、該抵抗84の両端に現われる電
圧Vsは、次式(2)で示される。
【0020】
【数1】 すなわち、抵抗84の両端に現われる電圧Vsは、ヒー
タ線43−1〜43−nの合成抵抗r´の変化に依存し
た出力が得られる。この回路構成によれば、各流速検出
素子4−1〜4−nのヒータ線43−1〜43−nのい
ずれかが断線した場合でも、合成抵抗値を補正すること
によって、測定を継続することができる。
【0021】各熱式流速検出素子4−1〜4−nのヒー
タ線43−1〜43−n部分が例えば100℃程度に昇
温されるよう、各流速検出素子4−1〜4−nには一定
電圧Vcが印加される。流体の流れに接したヒータ線4
3−1〜43−nから熱が奪われてヒータ線の温度が低
下すると、ヒータ線の合成抵抗値が低下し、各検出素子
を流れる電流値が増加する。各検出素子を並列接続して
いるので、定電圧電源を流れる電流値は各検出素子4を
流れる電流値の総和に等しい。よって、定電圧電源を流
れる電流値を流量計の出力とすることによって、各流体
検出素子4の出力の平均値が構造的に求められる。
【0022】図6は、熱式流速検出素子4−1〜4−n
を直列に接続した場合の回路構成を示している。信号処
理部8は、定電流源81´と、演算回路82と、表示部
83とを有している。各素子4のヒータ線43には、定
電流電源81´の出力電流Icが供給される。ヒータ線
43−1〜43−nの両端の電圧Vsは、次式(3)で
示される。
【0023】
【数2】 すなわち、ヒータ線43−1〜43−n両端に現われる
電圧Vsは、ヒータ線43−1〜43−nの合成抵抗の
変化に依存した変化分の大きな出力が得られる。
【0024】図7に、本発明に係る熱式流量検出器1を
管路への配置する例を示す。図7は、いずれも管路54
の軸線に垂直な断面で示している。図7(a)は、熱式
流量検出器1を管路54の断面に1方向、例えばY軸方
向に配置するもので、流速分布の偏り方向が1方向であ
る場合に有効である。図7(b)は、熱式流量検出器1
を管路54の断面の直交する2方向に配置するもので、
流速分布の偏り方向が全方向である場合に有効である。
【0025】図8に、熱式流量検出器1の他の構成例を
示す。この例は、小口径管用に適した構造である。この
例では、複数の熱式流量検出素子4−1〜4−nが同一
の半導体基板41上に設けられている。このような構成
にすることによって、図1および図2に示した実施例に
比べて、各素子の貼り付け作業と、金線46による素子
4と配線31の接続パッド32の接続作業を著しく減少
させ、信頼性を向上させることができる。
【0026】ところで、大流速の流体中に挿入した部材
は、流体による周期的な力を受ける。特に部材の断面が
一様な場合には、カルマン渦の発生による流体振動の影
響を受けやすい。このような振動が発生することは、本
発明の流量計にとっては正確な測定の妨げとなり、流量
計の長期安定性を低下させることになる。このような振
動の発生を回避する手段として、部材の重心をその断面
位置によって変える方法が考えられる。すなわち、熱式
流量検出器1の支持部材2の形状を、図9に示すよう
に、支持部材の先端から根元部に向けて一定の割合で厚
みを変化させる方法がある。この方法によれば、支持部
材ひいては熱式流速検出器における流体中での振動の発
生を抑制することができ、正確な流速の測定を行なうこ
とができる。
【0027】また、図9のように支持部材の厚さを変え
ることが難しい場合や、支持部材の厚さを部分的に増す
ことによる圧力損失の増加を避けたい場合などには、図
10に示すように支持部材2の流れに平行な方向の幅を
長手方向の位置によって変化させることによって渦の発
生を抑えることができ、振動の派生を抑制することがで
きる。
【0028】図11に、熱式流量検出器1の他の構成例
を管路の軸線に沿った断面図で示す。この例では、支持
部材2の断面を楔形とし、その鋭角部11を流れの上流
側に向けている。このことによって、熱式流量検出器1
を流れの中に挿入したことによる圧力低下を極めて小さ
なものとすることができる。
【0029】さらに、流速検出器1を挿入したことによ
る圧力損失を抑えるためには図12に示すように、支持
部材2の外部形状を略流線型にすることが望ましい。図
12は、熱式流量検出器1の他の構成例を管路の軸線に
沿った断面図で示している。支持部材2の外部形状をこ
のような形状とすることによって、圧力損失を大幅に抑
えることができるが、支持部材2に浮力を受ける問題を
生じる。この浮力を打ち消すためには、保護カバー5の
形状を略対称な流線型状として熱式流速検出器1全体と
して上下対称な断面を持たせ、一方向の浮力の発生を相
殺することができる。また、ガラス基板3および熱式流
速検出素子4は、流れを乱さないように支持部材2に埋
め込み面一とすることが好ましい。このようにガラス基
板3および検出素子4を支持部材2に埋め込んだ例が図
12に示されている。
【0030】図13に、流量検出素子(センサ)4の数
と、出力の変動率の関係を示す。横軸にセンサ個数を示
し、縦軸に出力とその標準偏差の比を%で示している。
この測定にあたっては、常圧で時間あたり1610m3
の流体を流し21ミリ秒毎に100回測定した結果を示
している。この測定結果によれば、センサ個数を少なく
とも5個以上とすれば出力変動を2%以下とすることが
できることが理解される。
【0031】図14に、センサの個数が1個の場合と5
個の場合の実流量と計測値との関係を示す。破線Aは実
流量と計測値が1:1に対応する線であり、実線Bは5
個のセンサを使用した場合の実測値を示す折線であり、
破線Cは、1個のセンサを使用した場合の実測値を示す
折線である。図に示すように5個のセンサを使用した場
合には、流量が多い領域でより正確に流量を測定するこ
とができている。
【0032】図15に、センサの個数が1個の場合と5
個の場合の実流量と出力誤差との関係を示す。実線Bで
示される5個のセンサを用いて計測した場合の検出出力
誤差は破線Cで示される1個のセンサを用いて計測した
場合の出力検出誤差に比較して、流量の大きい領域で良
好な結果が得られている。
【0033】以上の説明では、熱式流量検出素子4を基
板2上に等間隔に配置した例を示したが、該検出素子の
配置はこの例に限定されるものではなく、熱式流速検出
素子4を予想され得る流速分布にあわせて最適な位置に
配置すれば、さらに正確な流量を測定することが可能と
なる。
【0034】上述の実施例では、温度検出素子7を熱式
流速検出素子4と別に一つだけ設けた例を示したが、温
度検出素子7を各熱式流速検出素子4と同一の基板上
(同一チップ上)にそれぞれ同時に作り込むことができ
る。このことによって、管内の温度が一様でない場合で
あっても、複数個所の温度を検知でき正確な管内平均温
度を算出することが可能となり、より正確な温度補正を
行なうことが可能となる。
【0035】また、保護カバー5は流量計測時には必ず
しも必要ないので、熱式流速検出器1の輸送中や挿入作
業時にのみ取付けておき、熱式流速検出器1を管路内に
挿入した後に該カバー5だけを引き抜いて除去できるよ
うにするようにすれば、管路内の圧力損失を低減させる
ことが可能となる。
【0036】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、従来の
相関式流量計と比較して、 1)2桁以上にわたる広い流量計測範囲を持つことがで
きる。 2)msオーダーの短い時間で応答することができる。 3)各検出素子4を超小型に形成することができるので
熱式流速検出器1の流体に体する断面積を極めて小さく
することができ、圧力損失が少なく管への挿入も容易な
流量計を提供することができる。 4)熱式流速検出器1の出力電圧自体が既に平均値であ
ることから、流量に変換する回路を簡略化かつ小型化す
ることができ消費電力を極めて小さくすることができる
とともに、複雑な信号処理回路を不要とすることができ
る。 5)各流速検出素子4は大量生産が容易であり、全体の
構成も単純なので、流速検出器1自体の価格も安価とす
ることができる。 6)出力を電気信号として得ることができるので、他の
制御機器への接続も容易行なうことができる。 7)各流速検出素子4を並列接続した場合、センサの一
部が事故により断線しても流量を測定し続けることが可
能である。 などの極めて顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱式流量計の構成を示す斜視図。
【図2】本発明に係る熱式流量計の構成を示す一部断面
図。
【図3】本発明に係る熱式流量計に用いられる熱式流速
検出素子の構造を示す図。
【図4】本発明に係る熱式流量計の設置状態を示す概念
図。
【図5】本発明に係る熱式流量計の検出素子の接続状態
を示す回路図。
【図6】本発明に係る熱式流量計の検出素子の他の接続
状態を示す回路図。
【図7】本発明に係る熱式流量計の検出器の配置状態を
示す断面図。
【図8】本発明に係る熱式流量計の流量検出器の他の構
成例を示す断面図。
【図9】本発明に係る熱式流量計の流量検出器の支持部
材の形状の他の例を示す斜視図。
【図10】本発明に係る熱式流量計の流量検出器の支持
部材の形状のさらに他の例を示す斜視図。
【図11】本発明に係る熱式流量計の流量検出器のその
他の構成例を示す断面図。
【図12】本発明に係る熱式流量計の流量検出器のさら
に他の構成例を示す断面図。
【図13】本発明に係る熱式流量計の出力変動の偏差を
示す図。
【図14】本発明に係る熱式流量計の出力変動を示す特
性図。
【図15】本発明に係る熱式流量計の出力誤差を示す特
性図。
【図16】従来のピトー管式相関流量計の構造を示す
図。
【符号の説明】
1:熱式流量検出器 2:支持部材 3:ガラス基板 4:熱式流量検出素子 5:保護カバー 6:間隔保持部材 7:温度検出素子 8:信号処理部 9:接続線 11:鋭角部 31:配線パターン 32:配線パターン側接続パッド 33:接続端子用パッド 34:温度検出用パッド 41:シリコン基板 42:保護膜 43:ヒータ線 44:コンタクトパッド 45:凹部 46:金線 90:ピトー管 91:高圧管 92:低圧管 93:鞘 94:高圧ポート 95:低圧ポート 96:上流側ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 - 1/699

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板にヒータを形成した素子から
    なる熱式流速検出素子を基板上に複数個並べた熱式流速
    検出器と、前記熱式流速検出素子に電力を印加する電源
    と、供給される電力に基づいて流量を算出する演算手段
    からなる熱式流量計において、 熱式流速検出器の基板の厚さを位置によって変化させた
    熱式流量計。
  2. 【請求項2】 熱式流速検出器の基板の流れに平行な断
    面形状を流線型状にした請求項1に記載された熱式流量
    計。
  3. 【請求項3】 半導体基板にヒータを形成した素子から
    なる熱式流速検出素子を基板上に複数個並べた熱式流速
    検出器と、前記熱式流速検出素子に電力を印加する電源
    と、供給される電力に基づいて流量を算出する演算手段
    からなる熱式流量計において、 熱式流速検出器の基板の流れに平行な幅を位置によって
    変化させた 熱式流量計。
  4. 【請求項4】 熱式流速検出素子が並列に接続されると
    ともに、電源が定電圧源である請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載された熱式流量計。
  5. 【請求項5】 流量を算出する手段が、熱式流速検出素
    子に直列に接続された抵抗の電圧降下に基づいて流量を
    演算する手段である請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載された熱式流量計。
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