JPH11246644A - 発泡ポリウレタンエラストマー組成物及び防振材 - Google Patents

発泡ポリウレタンエラストマー組成物及び防振材

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JPH11246644A
JPH11246644A JP10052041A JP5204198A JPH11246644A JP H11246644 A JPH11246644 A JP H11246644A JP 10052041 A JP10052041 A JP 10052041A JP 5204198 A JP5204198 A JP 5204198A JP H11246644 A JPH11246644 A JP H11246644A
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JP
Japan
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polyurethane elastomer
elastomer composition
component
polyester polyol
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JP10052041A
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English (en)
Inventor
Masami Komeno
雅美 米野
Katsuhide Nishimura
勝英 西村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、安価なMDIを使用した際に、圧
縮永久歪が小さく且つ充分な耐荷重性および耐屈曲性を
持ちながら、エラストマー製造時、成形性に優れた発泡
ポリウレタンエラストマー組成物及び防振材を目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、(A-1)イソシアネートと(A-2)
ポリオール成分とからなるイソシアネート末端ウレタン
プレポリマー(A)と、水、整泡剤および触媒よりなる
発泡成分(B)とからなる発泡ポリウレタンエラストマ
ー組成物において、該(A-1)が、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、該(A-2)が、平均官能基数が
2.1〜3.0であるラクトン系ポリエステルポリオー
ルを含有するものであることを特徴とする発泡ポリウレ
タンエラストマー組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮永久歪が小さ
く且つ充分な耐荷重性を持ち、プレポリマーの貯蔵安定
性に優れ、さらにエラストマー製造時、成形作業性に優
れる発泡ポリウレタンエラストマー組成物及び防振材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡ポリウレタンエラストマーは、その
優れた屈曲疲労特性や機械的強度から自動車のサスペン
ション用防振材の補助ゴムや緩衝材等に広く使用されて
いる。この優れた性能を有する発泡ポリウレタンエラス
トマーには、従来より1,5−ナフチレンジイソシアネ
ート(以下NDIと略記)や3,3’−ジメチル−4,
4’−ビフェニレンジイソシアネート(以下TODIと
略記)とポリエステルポリオールを反応させて得られる
イソシアネート基末端プレポリマーと水、触媒及びシリ
コーン系整泡剤からなる発泡剤を混合し発泡・硬化させ
ることにより製造されている。
【0003】しかしながら、上記のNDIやTODIを
用いたものは、圧縮永久歪や高荷重を繰り返し受けた時
のヘタリが小さく、充分な耐久性を有する等卓越した性
能を持つ反面、プレポリマーのポットライフが短いこ
と、経時増粘が大きく貯蔵安定性が悪いため、その都度
プレポリマーを調製しなければならないという欠点があ
る。また、NDIやTODIが非常に高価であるという
欠点も実用化の際、たえず問題として挙げられる。しか
し、イソシアネートを安価な4、4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(以下MDIと略記)に置換した場
合、貯蔵安定性に優れ、作業性の良いものが得られるも
のの、従来NDIやTODIを使用した時のような初期
状態から50〜80%と非常に大きな荷重を受けた時の
動的特性や圧縮永久歪の点で劣っていたり、また、脱型
の際、膨れたり割れたりしてしまう欠点がある。そこ
で、MDIを使用した場合に生じる欠点を解消できる発
泡ポリウレタンエラストマーを得るための研究が進めら
れているが実用には至っていなかった。
【0004】例えば特開平7−224139号公報に
は、イソシアネート基末端プレポリマーと水、低分子量
ジオール及び数平均分子量5000〜10000のポリ
エーテルポリオールからなる発泡剤より反応して得られ
る機械的物性に優れ圧縮永久歪の小さい微細発泡ポリウ
レタンエラストマーに関する提案がなされている。しか
し、この場合発泡剤中の水とポリエーテルポリオールの
相溶性が必ずしも良くなく、不均一な反応・発泡による
物性低下が予想される。
【0005】特開平7−252340号公報には、MD
Iを用いたイソシアネート末端プレポリマーと水酸基末
端プレポリマー及び発泡成分を発泡・硬化して得られる
微細発泡ポリウレタンエラストマーに関する提案がなさ
れているが、該水酸基末端プレポリマーに使用するジイ
ソシアネート成分にTODIが使用されており、安価な
微細セル発泡ポリウレタンエラストマーは得られない。
また、この場合発泡剤中に水酸基末端プレポリマーを含
むため、架橋硬化反応が遅く脱型に長時間要し作業性の
低下を招くことが考えられる。
【0006】また特開昭61−250019号公報に
は、ポリテトラメチレングリコールとε−カプロラクト
ンとの共重合物とMDIから得られる末端NCOプレポ
リマーと水を主成分とする発泡剤から高荷重の繰り返し
圧縮にも充分耐え得る防振材であり、且つ耐寒性及び耐
湿熱加水分解性に優れた微小気泡状ポリウレタンエラス
トマーを製造する例がある。しかし、この場合でもND
IやTODIを用いたものと比較すると、必ずしも充分
満足いく性能は得られない。
【0007】更に、特開昭60−235824号公報に
は、エチレングリコール(EG)とブチレングリコール
を両者の混合比(EG/BG)が70/30〜30/7
0になるように調整したアジペート中に2,2−ビス
(4’−オキシフェニル)プロパンを含有することを特
徴とするウレタンエラストマースポンジに関する提案が
あるが、該アジペートは、2,2−ビス(4’−オキシ
フェニル)プロパンの含有量により、得られるプレポリ
マーの粘度が高くなり発泡・硬化時にクラックが発生す
る等成形作業性に優れた物を得るのは不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価なMD
Iを使用した際に、圧縮永久歪が小さく且つ充分な耐荷
重性および耐屈曲性を持ちながら、エラストマー製造
時、成形性に優れた発泡ポリウレタンエラストマー組成
物及び防振材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
目的を達成するために鋭意研究した結果、自動車のサス
ペンション用防振材の補助ゴムをはじめ、防振材として
広範囲にわたり使用可能なMDI系発泡ポリウレタンエ
ラストマーが得られることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0010】即ち、本発明は、(A-1)イソシアネート成
分と(A-2)ポリオール成分とからなるイソシアネート末
端ウレタンプレポリマー(A)と、水、整泡剤および触
媒よりなる発泡成分(B)とからなる発泡ポリウレタン
エラストマー組成物において、該(A-1)が、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、該(A-2)が、平均
官能基数が2.1〜3.0であるラクトン系ポリエステ
ルポリオールを含有するものであることを特徴とする発
泡ポリウレタンエラストマー組成物、好ましくは平均官
能基数が2.1〜3.0であるポリカプロラクトンエス
テルポリオール(A-2)の割合が、20〜100重量%で
あること、プレポリマー(A)の(A-1)/(A-2)=NCO/
OH(当量比)が、1.6/1〜5.0/1であるこ
と、好ましくは(A-2)が、低分子量ポリヒドロキシ化合
物を開始剤とし、カプロラクトンを付加したものである
こと、これらの発泡ポリウレタンエラストマー組成物か
らなることを特徴とする防振材を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のイソシアネート成分(A-
1)は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを
主に使用するが、これ以外のジイソシアネートを本発明
の効果を損なわない範囲で併用してもよく、その例とし
ては、芳香族、脂環族、脂肪族ジイソシアネートのいず
れでもよいが、例えば、1,5−ナフタレンジイソシア
ネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニルジ
イソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネ
ート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−ト
リレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシア
ネートと2,6−トリレンジイソシアネートの混合物、
キシレン−1,4−ジイソシアネート、キシレン−1,
3−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添
化トリレンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタン
ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート等
を挙げることができるが、これらに限るものではない。
【0012】本発明のポリオール成分(A-2)は、平均官
能基数2.1〜3.0であるラクトン系ポリエステルポ
リオールを含有するもので、その製造方法は低分子量ポ
リヒドロキシ化合物(短鎖グリコールと言う)の単独又
は混合物を反応開始剤としてラクトン類を開環重合させ
ることによって得られるものである。ラクトン系ポリエ
ステルポリオールの合成方法は、通常用いられている方
法で行われる。
【0013】ラクトン類とは、例えばδ−バレロラクト
ン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラク
トン、α−メチル−ε−カプロラクトン、β−メチル−
ε−カプロラクトン、γ−メチル−ε−カプロラクト
ン、β,δ−ジメチル−ε−カプロラクトン、3,3,
5−トリメチル−ε−カプロラクトン、エナントラクト
ン(7−ヘプタノリド)、ドデカノラクトン(12−ド
デカノリド、DL)であり、最も好ましくはε−カプロ
ラクトンであり、これらの単独および2種以上併用して
用いることもできる。
【0014】短鎖グリコールとしては、短鎖ジオール、
短鎖トリオール、短鎖テトラオールを混合して2.1〜
3.0の平均官能基数となるようにするものである。短
鎖ジオールとしては、好ましくは炭素数2〜18の脂肪
族の短鎖ジオールであり、例えば、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、2−メチル1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,5−ペンタンジオール、3−メチル1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−
トリメチル1,3−ペンタンジオール、2−エチル1,
3−ヘキサンジオール、2−メチル1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、1,12−オクタデカンジオール等が挙げら
れ、これらの単独または2種以上で用いることができ
る。
【0015】短鎖トリオールとしては、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールオクタン等が挙
げられ、これらの単独または2種以上で用いることがで
きる。短鎖テトラオールとしてはペンタエリスリトール
等が挙げられる。
【0016】上記短鎖グリコールの混合比率は、目的と
する平均官能基数2.1〜3.0の範囲に合わせて所定
量混合して使用する。平均官能基数とは、A×(Aの割
合)+B×(Bの割合);A及びBは短鎖ポリオール
A、Bの官能基数で計算されるものである。
【0017】これらの得られたラクトン系ポリエステル
ポリオールの平均官能基数は2.1〜3.0の範囲で、
好ましくは2.2〜2.7である。
【0018】もし、ラクトン系ポリエステルポリオール
が、短鎖ジオールのみを反応開始剤として得られたよう
な平均官能基数が2.1よりも小さい場合、得られる発
泡ポリウレタンエラストマーの圧縮永久歪が大きくなり
実用に耐えない。また平均官能基数が3.0を越える
と、末端イソシアネート基プレポリマー合成の段階でゲ
ル物が発生するか、もしくはプレポリマーの粘度が著し
く高くなり発泡剤との混合状態が悪く発泡成形時にクラ
ックが発生する。
【0019】もちろん本発明に使用されるラクトン系ポ
リエステルポリオールは、短鎖ジオールのみを開始剤と
して得られる平均官能基数2.0のラクトン系ポリエス
テルポリオールと平均官能基数が2.0を越える該ラク
トン系ポリオールをあらかじめ調製し、混合して使用す
ることも可能であるが、混合物の平均官能基数は、2.
1〜3.0の範囲に調節されることが必要である。
【0020】上記に示すラクトン系ポリエステルポリオ
ール(A−2)はポリオール成分中の20〜100重量
%であることが好ましい。もし、20重量%未満の場合
はその優れた圧縮永久歪の小さいという特長が発揮され
ず耐久性に劣る。
【0021】(A−2)成分としての該ラクトン系ポリ
エステルポリオールと併用できる他のポリオールとして
は、アジピン酸等の二塩基酸の酸成分と短鎖ポリオール
成分とから構成される通常のポリエステルポリオール
や、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリエーテルポリオール等が挙げられる。
もちろん、これらの併用するポリオールは平均官能基数
が2.0を越えるものであっても差し支えなく、その効
果を損なわない程度で使用できる。
【0022】(A-2)成分の該ラクトン系ポリエステルポ
リオールとMDIから末端イソシアネート基プレポリマ
ー(A)を得る手段としては、従来の公知の製造方法が使
用できる。使用するMDIと該ラクトン系ポリエステル
ポリオール(A-1)/(A-2)の当量比率は、好ましくは
NCO/OH=1.6〜5.0である。NCO/OHの
比率が、1.6より小さくなると、イソシアネート基末
端プレポリマーの粘度が増大し、作業性が低下し、NC
O/OHの比率が5.0を越えると、得られる発泡ポリ
ウレタンエラストマーの弾性が損なわれ実用性に耐えな
いものとなる。
【0023】本発明では、必要によりプレポリマー化の
際、反応性調整剤や酸化防止剤等の安定剤を添加しても
さしつかえない。
【0024】本発明のイソシアネート基末端プレポリマ
ー(A)のイソシアネート基当量と発泡剤成分(B)中の水酸
基当量の比<(A)/(B)>は、好ましくは1.0/0.9
〜1.0/1.1の範囲に調製する必要がある。上記の
範囲を逸脱すると、得られる発泡ポリウレタンエラスト
マーの物性及び耐久性が低下する。上記発泡剤に含まれ
る水の量は特に限定されないが、イソシアネート基末端
プレポリマーと発泡剤の使用割合が、好ましくは重量比
で100:1〜50の範囲になるように調製して使用さ
れる。
【0025】本発明の発泡剤成分(B)で使用される水と
は、好ましくは純水、イオン交換水である。また、触媒
とは、発泡・硬化を促進するものであれば公知の有機金
属化合物、アミン類が使用でき、好ましくはアミン類で
ある。これらには、例えばトリエチルアミン、トリエチ
レンジアミン等の第三級アミン、モルホリン、N−メチ
ルモルホリン等の窒素化合物、酢酸カリウム、ステアリ
ン酸亜鉛等の金属塩、ジブチル錫ジラウレート、ジブチ
ル錫オキサイド等の有機金属化合物等が具体的に挙げら
れる。更に、整泡剤とは、好ましくはシリコーン系界面
活性剤であり、公知のもの、例えばSH-193(東レダウコ
ーニングシリコーン社製品)が使用できる。
【0026】また、目的とする物性を得るため必要に応
じ有機鎖延長剤をポリオール成分と同時にまたは段階的
に、プレポリマー調整時もしくはエラストマー発泡時に
添加する事もできる。有機鎖延長剤とは、例えば前記し
た短鎖ジオールが挙げられる。
【0027】又、発泡剤成分(B)としては、市販されて
いるようなリシノール酸等の脂肪酸を硫酸ソーダで変性
したものを含む水溶液も使用することができる。このよ
うな発泡剤としては、アジティSV(住友バイエルウレ
タン株式会社製品)等がある。
【0028】本発明の発泡剤成分(B)は、水、整泡剤及
び触媒の他に、必要に応じ助剤を添加することも可能で
ある。このような助剤としては、酸化防止剤、紫外線吸
収剤及び難燃剤等が挙げられる。これら助剤は公知のも
のが使用できる。
【0029】以上のような発泡剤成分(B)と前述のイソ
シアネート末端プレポリマー(A)を、混合攪拌して金型
内に注入発泡成形する操作については、公知の技術で充
分可能である。本発明のポリウレタンエラストマー組成
物を用いる成形品の製造方法としては、(A)成分と(B)成
分とを50〜100℃で加温混合して、50〜100℃
に加温された成形型に注入発泡硬化、加温熟成する事に
よって成形品とされる。
【0030】本発明の発泡とは、好ましくはポリウレタ
ンエラストマーの密度を0.3〜0.7g/cm3とする
ことである。
【0031】防振材とは、自動車、車輌、土木建築物、
電気電子製品、機械装置等の振動の防止をするために使
用される材料である。例えば、自動車のサスペンション
用防振材の補助ゴムなどに使用される。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これらに限定されるものではない。なお、文中
「部」「%」は断りのない限り重量基準を示すものであ
る。
【0033】(A−1) MDI:日本ポリウレタン工業株式会社製「ミリオネー
トMT」 TODI:日本曹達製「トリジンジイソシアネート」
【0034】(A−2) ポリエステルポリオール(a) エチレングリコールおよびトリメチロールプロパンの混
合物にε-カプロラクトンを開環重合させて得られた平
均官能基数2.30、水酸基価56.0のポリカプロラ
クトンポリエステルポリオール ポリエステルポリオール(b) エチレングリコールにε-カプロラクトンを開環重合さ
せて得られた平均官能基数2.00、水酸基価56.0
のポリカプロラクトンポリエステルポリオール
【0035】ポリエステルポリオール(c) トリメチロールプロパンにε-カプロラクトンを開環重
合させて得られた平均官能基数3.00、水酸基価8
4.0のポリカプロラクトンポリエステルポリオール ポリエステルポリオール(d) トリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトールの
混合物ににε-カプロラクトンを開環重合させて得られ
た平均官能基数3.20、水酸基価89.0のポリカプ
ロラクトンポリエステルポリオール
【0036】ポリエステルポリオール(e) エチレングリコール、1,4−ブタンジオールおよびア
ジピン酸を脱水縮合反応して得られた平均官能基数2.
00、水酸基価56.0のポリエステルポリオール ポリエステルポリオール(f) エチレングリコール、トリメチロールプロパンおよびア
ジピン酸を脱水縮合反応して得られた平均官能基数2.
30、水酸基価56.0のポリエステルポリオール
【0037】[実施例 1]4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートに、反応後のNCO含有量が6.5
0%になるように、上記ポリエステルポリオール(a)
を加え窒素気流中80℃で30時間反応させてウレタン
プレポリマーを合成した。
【0038】発泡剤は、水150部とシリコーン系整泡
剤SH−193(東レダウコーニングシリコーン社製
品)100部及びトリエチレンジアミン5部を混合して
調製した。
【0039】予め80℃に加熱した上記プレポリマー1
00部に対して発泡剤2部を添加し6000rpmで約
10〜20秒高速攪拌し、約80℃に加熱した金型に注
入した後80℃の加温装置で熟成させた。40分の熟成
後に金型から成形品を取り出し、110℃で15時間ア
ニールした後、密度0.54(g/cm3)〜0.55
(g/cm3)の成形品を得た。この成形品について圧縮
永久歪、圧縮応力、屈曲耐久性、貯蔵安定性を測定し、
結果を表1および表2に示した。
【0040】[実施例 2〜5]ポリオールとして表1
に示した通り用いる以外は全て実施例1と同様の方法に
より作製した成形品を評価し、その結果を表1に示し
た。
【0041】[比較例 1]平均官能基数2.0のラク
トン系ポリエステルポリオール(b)を用いる以外は全
て実施例1と同様の方法によりプレポリマーを合成し
た。実施例1と同様の方法により作製した成形品を評価
し、その結果を表2に示した。
【0042】[比較例 2]平均官能基数3.2のラク
トン系ポリエステルポリオール(d)を用いる以外は全
て実施例1と同様の方法によりプレポリマーを合成した
が、合成途中でゲル化した。
【0043】[比較例 3]平均官能基数2.3のアジ
ピン酸系ポリエステルポリオール(f)を用いる以外は
全て実施例1と同様の方法によりプレポリマーを合成し
た。実施例1と同様の方法により作製した成形品を評価
し、その結果を表2に示した。
【0044】[比較例 4]3,3’−ジメチル−4,
4’−ビフェニレンジイソシアネートに、反応後のNC
O含有量が4.50%になるように、上記平均官能基数
2.0のアジピン酸系ポリエステルポリオール(e)を
加え窒素気流中80℃で30時間反応させてウレタンプ
レポリマー合成した以外は全て実施例1と同様の方法に
より作製した成形品を評価し、その結果を表2に示し
た。
【0045】<物性試験> (1)圧縮永久歪(JIS K−6301に準拠する) 25%圧縮で80℃×70時間加熱処理後の圧縮永久歪
を測定した。
【0046】(2)圧縮応力 外径28mm厚さ12.7mmのサンプルを圧縮速度5
mm/分で60%圧縮を3回繰り返した時の3回目の6
0%圧縮時の応力を測定した。
【0047】(3)屈曲耐久性 縦150mm横25mm厚み6mmのサンプルをデマッ
チャ屈曲試験機にて耐久性試験をし、亀裂、割れ、クラ
ックが生じるまでの回数を測定した。
【0048】(4)成形性 エラストマー作成における脱型時の状態および脱型後二
次キュアー後のエラストマーの形状を目視にて確認す
る。
【0049】 ○:変形、膨れ、割れ、クラックを生じていない状態 ×:変形、膨れ、割れ、クラックが確認される状態
【0050】(5)貯蔵安定性 イソシアネート末端プレポリマーを100℃で24時間
加温処理する前後でNCO%を測定し、下式に従い、貯
蔵安定性を評価した。
【0051】貯蔵安定性(%)の低いもの程、安定性に
優れることを示す。
【0052】
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明は、MDIを使用した発泡ポリウ
レタンエラストマーにおいて、特定の平均官能基数を有
するラクトン系ポリエステルポリオールを原料とするこ
とにより、圧縮永久歪が小さく且つ充分な耐荷重性、屈
曲耐久性を持ち、プレポリマーの貯蔵安定性に優れ、さ
らにエラストマー製造時、成形作業性に優れた安価な発
泡ポリウレタンエラストマーを得ることができるため、
防振材等多くの産業分野で利用価値が高いものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A-1)イソシアネートと(A-2)ポリオール
    成分とからなるイソシアネート末端ウレタンプレポリマ
    ー(A)と、水、整泡剤および触媒よりなる発泡成分
    (B)とからなる発泡ポリウレタンエラストマー組成物
    において、 該(A-1)が、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
    ート、 該(A-2)が、平均官能基数が2.1〜3.0であるラク
    トン系ポリエステルポリオールを含有するものであるこ
    とを特徴とする発泡ポリウレタンエラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 平均官能基数が2.1〜3.0であるラ
    クトン系ポリエステルポリオール(A-2)の割合が、20
    〜100重量%であることを特徴とする請求項1記載の
    発泡ポリウレタンエラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 プレポリマー(A)の(A-1)/(A-2)=NC
    O/OH(当量比)が、1.6/1〜5.0/1である
    ことを特徴とする請求項1記載の発泡ポリウレタンエラ
    ストマー組成物。
  4. 【請求項4】 (A-2)が、低分子量ポリヒドロキシ化合
    物を開始剤とし、カプロラクトンを付加したものである
    ことを特徴とする請求項1記載の発泡ポリウレタンエラ
    ストマー組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の発泡ポリウ
    レタンエラストマー組成物からなることを特徴とする防
    振材。
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