JPH11245777A - 平行払拭型ワイパ装置の駆動構造 - Google Patents

平行払拭型ワイパ装置の駆動構造

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JPH11245777A
JPH11245777A JP10048054A JP4805498A JPH11245777A JP H11245777 A JPH11245777 A JP H11245777A JP 10048054 A JP10048054 A JP 10048054A JP 4805498 A JP4805498 A JP 4805498A JP H11245777 A JPH11245777 A JP H11245777A
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JP
Japan
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slider
guide rail
pulleys
belt
endless belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP10048054A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Takayama
章 高山
Yasuhiko Yoshida
康彦 吉田
Taizo Kikuchi
泰三 菊地
Toru Namiki
徹 波木
Takashi Hoshino
孝 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Mitsuba Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Mitsuba Corp
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Mitsuba Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPH11245777A publication Critical patent/JPH11245777A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端ベルトにより駆動されるスライダを湾曲
形状のガイドレール上を移動させてワイパブレードの平
行払拭運動を行う場合に無端ベルトの作動音の発生や耐
久性の低下を防止する。 【解決手段】 フロントガラス2の左右端近傍に配設し
た両プーリ6a・6b間に所定量たるませて掛け渡した
無端ベルト7の一部をスライダ4に結合し、スライダ4
をガイドレール3上を移動させる。無端ベルト7のスラ
イダ4との結合点の軌跡が、両プーリ6a・6b部分を
焦点とする楕円上の楕円軌跡に近似し、その楕円軌跡と
ガイドレール3の湾曲形状とを合わせるようにする。 【効果】 無端ベルトを両プーリ間に掛け渡すのみで良
く、無端ベルトをガイドする場合の摺接を無くすことが
でき、摺接による作動音の発生や耐久性の低下を防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパブレードを
フロントガラスの左右方向に往復払拭運動させるように
した平行払拭型ワイパ装置の駆動構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの車両用ワイパ装置に
おいて、ワイパブレードを扇形に払拭動作させるものの
他に、略平行状態に往復払拭動作させるようにした平行
払拭型ワイパ装置がある。そのようなワイパ装置でワイ
パブレードをフロントガラスの左右方向に往復動させる
ためには、例えば実公昭46−27300号公報に開示
されているように、フロントガラスの前縁に沿ってガイ
ドレールを設け、そのガイドレール上をスライド可能な
スライダによりワイパアームを支持し、スライダをベル
ト駆動することが考えられる。
【0003】そのような平行払拭型ワイパ装置のベルト
駆動構造において、図3に示されるように例えばワイパ
ブレード1をフロントガラス2の左右方向に略平行状態
にて矢印Aに示されるように往復払拭運動させるように
したものがある。図3に示される構造のものでは、フロ
ントガラス2の前縁側にガイドレール3を配設し、ガイ
ドレール3上を移動可能にしたスライダ4により、ワイ
パブレード1を一体的に保持するワイパアーム5の基端
部を支持して、ガイドレール3の両端近傍にそれぞれ配
設した一対のプーリ6a・6b間にベルト7を掛け渡
し、そのベルト7の一部をスライダ4に結合して、図示
されないモータなどにより両プーリ6a・6bのいずれ
か一方を正逆転させてスライダ4を往復動させるように
したものがある。
【0004】また、近年の乗用車のフロントガラス2に
あっては、図3に示されるように中央部を前方に膨出さ
せた湾曲状に形成されており、そのフロントガラス2の
曲面に合わせて上記したようにワイパブレード1を略平
行に往復払拭運動させるためには、スライダ4はガイド
レール3の形状に合わせて曲線運動することになる。し
たがって、ベルト7のガイド構造としては、図4に示さ
れるようにガイドレール3をコ字形断面形状からなる2
本レール一体形にした場合には、一方のレール部の内壁
面によりベルト7をガイドすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにベルト
7の一部をガイドレール3によりガイドすることによ
り、スライダ4の軌跡とガイドレール3の曲線形状とが
一致するため、スライダ4を好適に駆動することができ
るが、ガイドレール3に対してベルト7が摺接するた
め、スライダ4を高速で駆動するほど摩擦による作動音
が大きくなり、また耐久性も問題となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、ベルトにより駆動されるスライダを湾曲形状のガイ
ドレール上を移動させてワイパブレードの平行払拭運動
を行う場合にベルトの作動音の発生や耐久性の低下を防
止することを実現するために、本発明に於いては、ワイ
パブレードをフロントガラスの左右方向に略平行状態に
て往復動させるべく、前記ワイパブレードを一体的に保
持するワイパアームの基端部をスライダにより支持し、
前記スライダを移動可能に支持するガイドレールを前記
フロントガラスの前縁に概ね沿う湾曲状に設け、前記ス
ライダを前記ガイドレールによりガイドしつつ前記フロ
ントガラスの左右方向に往復動させるためのスライダ駆
動手段を設けた平行払拭型ワイパ装置の駆動構造であっ
て、前記スライダ駆動手段が、前記スライダの往復移動
範囲の両端近傍に設けられた一対のプーリと、前記両プ
ーリ間に掛け渡されかつ一部を前記スライダに結合され
たベルトとを有し、前記両プーリを焦点とする楕円上を
前記スライダが移動するように前記ベルトの長さを設定
すると共に、前記ガイドレールを前記楕円に概ね合わせ
るように配置するものとした。
【0007】このようにすることにより、両プーリ間に
掛け渡された無端ベルのスライダ結合点の軌跡が略楕円
状になり、その楕円とガイドレールの湾曲形状とを極力
一致させるように両者を配設することにより、ベルトを
ガイドレールに沿わせるようにガイドすることなく、ス
ライダをガイドレール上を移動させることができ、ベル
トの摺接ガイド部分を無くすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0009】図1は、本発明が適用された平行払拭型ワ
イパ装置の要部概略図であり、前記従来例の図3で示し
たものと同様の部分には同一の符号を付してその詳しい
説明を省略する。本ワイパ装置にあっては、ワイパブレ
ード1をフロントガラス2の上下方向に延在させるよう
にして略平行状態にてフロントガラス2の左右方向に往
復払拭運動させる点については従来例と同じである。
【0010】すなわち本実施の形態においても、フロン
トガラス2の前縁に沿うように湾曲させて設けたガイド
レール3上を移動可能なスライダ4を設け、そのスライ
ダ4により、ワイパブレード1を一体的に保持するワイ
パアーム5の基端部を支持すると共に、スライダ4の往
復移動範囲の両端近傍であるフロントガラス2の左右端
近傍にそれぞれプーリ6a・6bを配設し、それら一対
のプーリ6a・6b間に例えばタイミングベルトからな
るベルト7を掛け渡し、そのベルト7の一部にスライダ
4を結合している。そして、両プーリ6a・6bのいず
れか一方を図示されないモータなどにより正逆転してベ
ルト7を駆動して、スライダ4をガイドレール3上を往
復動させることによりワイパブレード1を往復払拭運動
させるものである。このようにしてスライダ駆動手段が
構成されている。
【0011】この図1に示される本ワイパ装置にあって
は、そのベルト7を所定量たるませて両プーリ6a・6
b間に掛け渡し、従来例のようにベルト7をガイドレー
ル3によりガイドするのではなく、両プーリ6a・6b
に向けてベルト7によりスライダ4を引っ張るようにし
ている。したがって、ガイドレール3により曲線を描く
ようにスライダ4がガイドされるため、スライダ4は、
進行方向に対してある角度をもってベルト7により引っ
張られて移動することになる。
【0012】次に、ベルト7の長さの設定方法について
以下に示す。上記したように両プーリ6a・6b間に所
定量たるませて掛け渡したベルト7の一部をスライダ4
に結合していることから、そのスライダ4との結合点の
軌跡は、図2に示されるように、両プーリ6a・6b部
分を焦点a・bとする略楕円状の楕円軌跡Lに近似す
る。本発明に基づく本ワイパ装置では、その楕円軌跡L
とガイドレール3の湾曲形状とを合わせるようにしてい
る。
【0013】このようにすることにより、近似図形によ
る誤差はベルトの伸びなどで吸収することができ、ベル
ト7をガイドレール3に沿わせるようにガイドする構造
にしなくても、ベルト7のスライダ4との結合点の軌跡
をガイドレール3に一致させることができる。なお、フ
ロントガラス2の形状によりガイドレール3の曲がり具
合と楕円軌跡Lとが略一致しない場合にはテンションプ
ーリ8を設ければ良いが、ガイドレール3と楕円軌跡L
とを極力位置させることにより、張り調整量を極力小さ
くすることができる。
【0014】また、図2に示されるように、一方の反転
位置(図における左側)に対応する位置P1に位置して
いる状態からスライダ4を各中間位置P2・P3・P4
を経て他方の反転位置(図における右側)に対応する位
置P5に向けて移動させる場合には、ベルト7は、位置
P1の場合には点線で、位置P2の場合には一点鎖線
で、位置P3の場合には波線で、位置P4の場合には二
点鎖線で示されるように変化する。したがって、スライ
ダ4の進行方向とベルト7による引っ張り方向とのなす
角度は、中間位置から反転位置に近付くに連れて大きく
なる(θ1<θ2<θ3)。
【0015】これは、反転位置でスライダ4を停止させ
るワイパ装置において好適な作用となる。すなわち、プ
ーリ6bにより引っ張られる方向がスライダ4の進行方
向に対して直角に近付くことにより、進行方向への分力
が小さくなるため自然に減速される効果を有し、反転位
置で何らかの制動手段やストッパ手段を設ける必要がな
く、構造を簡略化し得ると共に、それらを必要としない
ことから反転音の発生を防止し得る。これは、逆の位置
P1に向かう場合も同様である。
【0016】なお、本実施の形態ではプーリ6a・6b
及びベルト7をガイドレール3に対して車室側に配設し
たが、本発明にあっては、それらをガイドレール3の車
両前方側に配設しても良く、その場合においても同様の
効果を奏し得る。
【0017】
【発明の効果】このように本発明によれば、曲線形状の
ガイドレール上を移動可能なスライダを駆動するベルト
をガイドレールに沿わせるようにガイドすることなく、
ベルトのスライダ結合点の楕円軌跡とガイドレールの曲
線形状とを極力合わせることにより、ベルトを両プーリ
間に掛け渡すのみで良く、ベルトをガイドする場合の摺
接を無くすことができ、摺接による作動音の発生や耐久
性の低下を防止することができる。また、両プーリを反
転位置近傍に配設することにより、反転位置に近付くに
連れてベルトにより引っ張る方向とスライダの進行方向
とのなす角度が大きくなり、反転位置で好適にスライダ
が減速し得るため、反転音の発生を抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された平行払拭型ワイパ装置の要
部概略図。
【図2】本発明に基づくスライダ駆動構造を示す説明
図。
【図3】従来の平行払拭型ワイパ装置の要部概略図。
【図4】図3の矢印IV−IV線について見た拡大断面図。
【符号の説明】
1 ワイパブレード 2 フロントガラス 3 ガイドレール 4 スライダ 5 ワイパアーム 6a・6b プーリ 7 ベルト 8 テンションプーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 泰三 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 波木 徹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 星野 孝 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパブレードをフロントガラスの左右
    方向に略平行状態にて往復動させるべく、前記ワイパブ
    レードを一体的に保持するワイパアームの基端部をスラ
    イダにより支持し、前記スライダを移動可能に支持する
    ガイドレールを前記フロントガラスの前縁に概ね沿う湾
    曲状に設け、前記スライダを前記ガイドレールによりガ
    イドしつつ前記フロントガラスの左右方向に往復動させ
    るためのスライダ駆動手段を設けた平行払拭型ワイパ装
    置の駆動構造であって、 前記スライダ駆動手段が、前記スライダの往復移動範囲
    の両端近傍に設けられた一対のプーリと、前記両プーリ
    間に掛け渡されかつ一部を前記スライダに結合されたベ
    ルトとを有し、 前記両プーリを焦点とする楕円上を前記スライダが移動
    するように前記ベルトの長さを設定すると共に、前記ガ
    イドレールを前記楕円に概ね合わせるように配置するこ
    とを特徴とする平行払拭型ワイパ装置の駆動構造。
JP10048054A 1998-02-27 1998-02-27 平行払拭型ワイパ装置の駆動構造 Pending JPH11245777A (ja)

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JP (1) JPH11245777A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111788092A (zh) * 2018-02-27 2020-10-16 沃尔沃卡车集团 挡风玻璃雨刷器系统和包括该系统的车辆
CN114274915A (zh) * 2021-12-31 2022-04-05 优跑汽车技术(上海)有限公司 侧驱水平挂刷前雨刮机构及汽车

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111788092A (zh) * 2018-02-27 2020-10-16 沃尔沃卡车集团 挡风玻璃雨刷器系统和包括该系统的车辆
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