JP2001516309A - ワイパ支承装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はワイパ支承装置であって、支承シェル（２６）と、この支承シェル（２６）によって収容された軸（２２）とが設けられており、この軸（２２）が所定の箇所で駆動装置（１２，１４，１６，１８，２０）に結合されており、さらに軸（２２）がワイパアーム（３０）のための取付け部（２８）を有している形式のものに関する。本発明により提案される構成では、支承シェル（２６）が軸（２２）の所定の領域（２４）を同心的に取り囲んでいて、かつ第１の軸線（３４）を形成しており、この第１の軸線（３４）が、軸（２２）に設けられた取付け部（２８）を有する領域（３２）を通って延びる第２の軸線（３６）と共に所定の角度（α）を成している。

Description

【発明の詳細な説明】 ワイパ支承装置 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念部に記載の形式のワイパ支承装置に関するもの である。このような形式の公知のワイパ支承装置は、フレーム固定の支承部内に はめ込まれた軸を有している。この軸は、電動モータ式の駆動装置によってクラ ンク伝動装置を介して実施される揺動運動をワイパアームに伝達し、ひいてはウ インドガラスに載置されたワイパブレードに伝達する。特に比較的新しい自動車 では、ウインドシールドガラスがしばしばワイパの揺動領域内に種々異なる曲率 半径を有しているので、引きずり運動を保証するためにウインドガラスに対して できるだけ直角であることが望ましい、ウインドガラス表面に対するワイパブレ ードの位置調整は必ずしも最適に達成可能であるとは限らない。したがって、ワ イパ軸の軸線をウインドガラス表面に対して相対的に特定の角度で位置調整する ことがすでに提案されている。これによって少なくともウインドガラスの中央の 領域ではワイパブレードの直角な位置調整が達成される。しかし、この場合でも 、拭取り領域全体にわたって見た場合、ワイパブレードの位置調整は不満足なま まである。 発明の利点 請求項１の特徴部に記載の特徴を有する本発明によるワイパ支承装置は従来の ものに比べて、拭取り領域の一層大きな範囲にわたってウインドガラス表面に対 するワイパブレードの位置調整が可能となるという利点を有している。すなわち たとえば、第１の軸線もしくは第２の軸線を相応に位置調整することによって、 両反転位置または一方の反転位置および１つの停止位置または反転位置近傍の領 域において最適な状態を調節することができる。 請求項２以下に記載の特徴により、本発明の別の有利な構成が可能である。す なわち、軸の屈曲された形状、円弧状に曲げられた形状またはクランク状に曲げ られた形状により、ウインドシールドガラスからエンジンフードもしくはボンネ ットへの移行領域における状態に合わせた調整を行うことができる。ワイパ軸の 、ワイパアームの取付け部を通って延びる第３の軸線が第２の軸線と共に所定の 角度を成していると、別の最適化手段が得られる。 図面 図面には本発明の実施例が示されており、これらの実施例を以下に詳しく説明 する。図１は、第１実施例の概略図であり、図２は、図１に示した軸の一部の変 化実施例を拡大して示す図であり、図３は第２実施例を示す図であり、図４は第 ３実施例を示す図である。 実施例の説明 図１にはワイパ装置１０が図示されており、このワイパ装置１０は、伝動装置 １４を備えた電動モータ１２を有しており、この伝動装置１４は、クランクロッ ド１６を用いて結合された２つのクランク電動装置１８，２０を介して軸２２に 揺動運動を伝達する。軸２２は、領域２４においてフレーム固定の支承シェル２ ６によって同心的に収容されている。軸２２はワイパアーム３０のための取付け 部２８を有する領域３２を備えており、この領域３２は支承シェル２６から突出 している。 両方の領域２４；３２は第１の軸線３４もしくは第２の軸線３６を有しており 、これらの軸線３４，３６は互いに角度αを成している。第１の軸線３４は、フ レーム固定の支承シェル２６を通って延びており、これによって第１の軸線３４ はやはりフレームに対して固定的となる。これによって第２の軸線３６は拭取り 運転中に、円錐面を描くようなすりこぎ運動を実施する。軸２２の両方の領域２ ４，３２は移行領域に屈曲部を有している。 図２には軸２２の変化実施例が図示されている。軸２２の領域３２は、支承シ ェル２６によって取り囲まれた領域２４を起点として、円弧状に、つまり所定の 曲率半径で曲げられた形状を有している。ワイパアーム３０のための取付け部２ ８は第３の軸線３８を有し ており、この第３の軸線３８は軸線３６と共に角度βを成している。この場合に も拭取り運転中に第２の軸線３６は円錐面を描くようなすりこぎ運動を実施する 。 図２に一点鎖線で示した実施例では、軸２２の領域３２が、クランク状に曲げ られた形状３９を有していてもよい。この場合、クランク状に曲げられた部分は 取付け部２８に移行している。 図３には第２実施例が図示されている。第２実施例では、図１に示した実施例 とは異なり、クランク電動装置２０が軸２２の、取付け部２８とは反対の側に配 置されていない。この実施例では領域２４と領域３２との移行部にクランクアー ム４０が係合しているので、軸２２のフレーム固定の支承部はクランクアーム４ ０の下方に配置されており、軸２２の、すりこぎ運動を実施する領域３２はクラ ンクアーム４０の上方に配置されている。こうして、クランク伝動装置をボンネ ットの真下に案内することができる。このことは事情によっては、低構造のワイ パ装置のために好都合である。 図４に示した第３実施例は第２実施例に類似しているが、ただし第３実施例で は軸２２の領域２４がほぼ取付け部２８にまで達している。第２の軸線３６は第 ３の軸線３８と合致している。これによってワイパアーム３０に加えられるすり こぎ運動を小さくすること ができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ワイパ支承装置であって、支承シェル（２６）と、この支承シェル（２６） によって収容された軸（２２）とが設けられており、この軸（２２）が所定の箇 所で駆動装置（１２，１４，１６，１８，２０）に結合されており、さらに軸（ ２２）がワイパアーム（３０）のための取付け部（２８）を有している形式のも のにおいて、 支承シェル（２６）が軸（２２）の所定の領域（２４）を同心的に取り囲ん でいて、第１の軸線（３４）を形成しており、この第１の軸線（３４）が、軸（ ２２）に設けられた前記取付け部（２８）を有する領域（３２）を通って延びる 第２の軸線（３６）と共に所定の角度（α）を成していることを特徴とする、ワ イパ支承装置。 ２．軸（２２）が屈曲されている、請求項１記載のワイパ支承装置。 ３．軸（２２）が円弧状に曲げられている、請求項１記載のワイパ支承装置。 ４．軸（２２）がクランク状に曲げられている、請求項１記載のワイパ支承装置 。 ５．取付け部（２８）を通って延びる第３の軸線（３８）が、軸（２２）の、取 付け部（２８）に隣接した領域（３２）の第２の軸線（３６）と共に所定の 角度（β）を成している、請求項１から４までのいずれか１項記載のワイパ支承 装置。