JPH11243689A - Pwm制御回路 - Google Patents

Pwm制御回路

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JPH11243689A
JPH11243689A JP10040443A JP4044398A JPH11243689A JP H11243689 A JPH11243689 A JP H11243689A JP 10040443 A JP10040443 A JP 10040443A JP 4044398 A JP4044398 A JP 4044398A JP H11243689 A JPH11243689 A JP H11243689A
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JP
Japan
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circuit
voltage
pwm control
pulse width
control circuit
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JP10040443A
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Inventor
Shuji Konno
修二 今野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中性点接地方式の変換器制御において、微妙な
調整を必要とせず、定期的な再調整も必要としない高効
率で安定したPWM制御回路を提供すること。 【解決手段】中性点接地方式の電力変換器の制御に用い
られ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタル
出力信号に変換するPWM制御回路において、複数の基
準搬送波が生成される搬送波生成回路1と、前記複数の
基準搬送波の最大レベル及び最低レベルを検出する複数
の検出回路5,6と、前記各検出回路により検出したそ
れぞれのピークレベルの差分を求め、該差分を前記搬送
波生成回路からの基準搬送波に加算する差分検出回路7
を具備したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中性点接地方式の
電力変換器の制御に用いられるPWM(パルス幅変調)
制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PWM制御により出力電圧・電流
の制御を行う電力変換器において、出力端のサージ電圧
を抑制することが可能な中性点接地方式が広く利用され
ている。
【0003】従来、中性点接地方式は、変換器内直流部
の中性点を基準とし正極側スイッチング部と負極側のス
イッチング部により構成され、それぞれのスイッチング
部を制御するため、独立したキャリアを持つことを特徴
としている。
【0004】中性点接地方式の応用例として電動機制御
を行うインバータがあげられ、図15は、3相インバー
タの主回路のうちの1相分のみを示す回路図である。直
流母線P,N間に、ダイオードD1,D2の直列回路
に、例えばIGBTからなる半導体スイッチング素子Q
1,Q4が直列に接続され、ダイオードD1,D2に並
列に例えばIGBTからなる半導体スイッチング素子Q
2,Q3の直列回路が接続されている。ダイオードD
1,D2の接続点に接続される中性線Oと直流母線Pの
間と、中性線Oと直流母線Nの間に、それぞれコンデン
サC1,C2が接続され、ダイオードD1,D2の接続
点とスイッチング素子Q2,Q3の接続点には負荷Lが
接続されている。なお、G1〜G4はスイッチング素子
Q1〜Q4のゲート端子を示している。
【0005】図16は、図15のスイッチング素子Q1
〜Q4のゲートに制御信号を与える従来のPWM制御回
路であり、搬送波生成回路1から出力されるキャリアV
1とと電圧指令Vrefが加算器5により加算され、こ
の加算出力が比較器2に入力され、ここで基準値と比較
され、ゲート端子G4に与えるための所定のゲート信号
が出力される。また搬送波生成回路1から出力されるキ
ャリアV2と電圧指令Vrefが加算器6により加算さ
れ、この加算出力が比較器3に入力され、ここで基準値
と比較され、ゲート端子G1に与えるための所定のゲー
ト信号が出力される。
【0006】次に、このような構成のPWM制御回路の
動作について、図17を参照して説明する。スイッチン
グ回路は中性点電位を基準に正極性側のスイッチング素
子Q1、Q2と、負極性側のスイッチング素子Q3、Q
4はそれぞれ反転したスイッチング動作となる。
【0007】図17に示すように、基準三角波キャリア
は正極側スイッチング用基準三角波キャリアV1と負極
側スイッチング用基準三角波キャリアV2の2つのキャ
リアで構成される。それぞれのキャリアV1,V2はオ
フセットレベルが異なる同期信号となっている。
【0008】基準となるキャリアは、図に示した三角波
を初め、ノコギリ波など入力レベルに比例したパルス幅
を生成するため各種利用されているが、ここでは代表と
して三角波にて説明する。
【0009】電圧指令Vrefと三角波キャリアV1、
V2の比較により、電圧指令に比例したパルス幅に変換
し各スイッチング素子Q1〜Q4のPWM制御を行って
いる。各レベルの電圧指令Vrefが入力された場合、
三角波キャリアV1、V2との比較により以下の動作と
なる。
【0010】1) Vref>V2の+側の最大レベル
の場合電圧指令Vrefと三角波キャリアV2が交差せ
ず、Q2は常時オン、Q4は常時オフに固定となる。V
refのレベルがキャリアV1を超えた領域では、Q1
がオンしQ3がオフとなる。Q2が常時オンとなってい
ることから、中性点電位を基準とした場合、出力端には
+VC1の電圧が印加される。
【0011】力行モードでは、コンデンサC1に蓄えら
れたエネルギーがQ1からQ2を経由し負荷Lに供給さ
れる。回生モードでは、負荷Lからの回生エネルギーが
Q2からQ1を経由しC1に充電される。逆に、Vre
fのレベルがV1よりも低い領域では、Q1がオフしQ
3がオンとなり、−VC2側に引き込もうとするが、Q
4が常時オフとなっていることから、出力端電位は確定
せずオープン状態となる。
【0012】力行モードでは、負荷Lに流れていた電流
がQ2とD1で還流する。出力端電圧は、Q2とD1の
順方向電圧降下分の電圧が発生する。回生モードでは、
Q3からD2を経由し還流する。
【0013】このモードではQ1、Q3のみスイッチン
グとなり、出力端の電圧リップル周波数は、三角波のキ
ャリア周波数と同一となる。 2) Vref<V1の一側の最低レベルの場合 電圧指令VrefとキャリアV1が交差せず、Q3は常
時オン、Q1は常時オフに固定となる。Vrefのレベ
ルがキャリアV2より低い領域では、Q4がオンし、Q
2がオフとなる。Q3が常時オンとなっていることか
ら、中性点電位を基準とした場合、出力端には−VC2
の電圧が印加される。
【0014】力行モードでは、コンデンサC2に蓄えら
れたエネルギーがQ4からQ3を経由し負荷に供給され
る。回生モードでは、負荷からの回生エネルギーがQ3
からQ4を経由し、コンデンサC2に充電される。
【0015】逆に、VrefのレベルがV2よりも高い
領域では、Q4がオフしQ2がオンとなり、+VC1側
に引き込もうとするが、Q1が常時オフとなっているこ
とから、出力端電位は確定せずオープン状態となる。力
行モードでは、負荷Lに流れていた電流がQ3とD2で
還流する。出力端電圧は、Q3とD2の順方向電圧降下
分の電圧が発生する。
【0016】回生モードでは、Q2からD1を経由し還
流する。このモードではQ2、Q4のみスイッチングと
なり、出力端の電圧リップル周波数は、三角波のキャリ
ア周波数と同一となる。
【0017】3) V1の−側の最低レベル<Vref
<V2の+側最高レベルの場合電圧指令Vrefがゼロ
近傍領域の制御には以下の2つのパターンが考えられ
る。
【0018】3)ー1 三角波キャリアV1、V2のレ
ベルに重なりを持たせない場合キャリアに重なりを持た
せない場合、VreflがV1・V2双方に交差しない
領域が発生する。この領域では正極側・負極側ともスイ
ッチング動作を行わないことから電圧指令Vrefに対
する不感帯領域となる。
【0019】この結果、外部に閉ループを持つ用途にお
いては、スイッチング周期が閉ループ制御応答に依存し
た不定周波数の低周波リップルとなり、出力電圧のひず
み増加や、低周波電流リップルの増加などの影響が生じ
る。
【0020】また外部に開ループの用途においては、そ
のまま休止期間となるため出力電圧のひずみとして表れ
ることとなる。 3)ー2 三角波キャリアV1、V2のレベルに重なり
を持たせる場合キャリアに重なりを持たせた場合、Vr
efがV1・V2双方に交互に交差するモードが生じ
る。
【0021】この領域では1)の正極側制御モードと、
2)の負極側制御モードが交互に繰り返されることとな
る。このことから、出力リップル周波数は三角波キャリ
アの2倍となり、リップル幅も小さく抑制される利点が
ある。
【0022】又、零クロス領域に於いても必ずキャリア
周期のスイッチングが行われ、Vrefに比例したパル
ス幅出力を得ることができるため、重なりが無い場合の
様な不感帯が発生せず、ゼロクロス領域から最大出力ま
で直線的な特性を得ることが可能となる。
【0023】このことから、高品質、高精度が要求され
る用途にはキャリアV1・V2に重なりを持たせ使用さ
れている。その反面、誘導性の負荷Lを接続し零クロス
領域で運転を行った場合、Q1(Q3)とQ4(Q2)
が交互にスイッチングを行うため、C1・C2間のエネ
ルギー遷移が発生する。
【0024】例を挙げると、Q1・Q2がオン(Q3・
Q4オフ)し、C1のエネルギーが負荷(L−R)に供
給されている状態から、Q3・Q4がオン(Q1、Q2
オフ)となった場合、Lに充電されているエネルギーが
Q3・Q4に逆並列接続されたダイオードを経由してC
2に充電(回生)される。
【0025】この遷移エネルギーにより、VC1・VC
2の電圧アンバランスが発生するため、電圧をバランス
させるための回路や遷移エネルギーを消費するための付
加回路を設置している。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】遷移エネルギーはキャ
リアの重なり量に比例することから、重なり量は極力少
なくすることが求められるが、スイッチング素子の個体
差や温度ドリフト、経年変化等の変動が発生した場合に
も重なりが無くならず安定した動作が確保される様、一
定以下に重なり量を小さく設定することができなかっ
た。
【0027】このため、コンデンサC1,C2間の遷移
エネルギーを小さく抑えることができず、上下アーム
の、電圧アンバランスを補正する回路や遷移エネルギー
の消費回路の追加等の対策が必要となり、効率の低下や
発熱の増加・装置の大型化となる問題があった。
【0028】又、従来技術にて装置の小型化・高効率化
を求めるには、最適な重なり量とするための微妙な調整
が必要となることや、各種ドリフト要因を抑制するた
め、装置(回路)周辺の温度コントロールや定期的な校
正作業が必要となり、調整、メンテナンスのコスト増大
となる問題があった。
【0029】本発明は、以上の問題点を改善するためな
されたもので、中性点接地方式の電力変換器制御におい
て微妙な調整を必要とせず、定期的な再調整も必要とし
ない高効率で安定した安価なPWM制御回路を提供する
ことを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、中性点接地方式の電力
変換器に制御に用いられ、アナログ入力指令に比例した
パルス幅のデジタル出力信号に変換するPWM制御回路
において、複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回
路と、前記複数の基準搬送波の最大レベル及び最低レベ
ルを検出する複数の検出回路と、前記各検出回路により
検出したそれぞれのピークレベルの差分を求め、該差分
を前記搬送波生成回路からの基準搬送波に加算する差分
検出回路を具備したPWM制御回路である。
【0031】請求項1に対応する発明によれば、各基準
搬送波のピークレベルを検出し、検出したピークレベル
を比較し、この比較結果を前記基準搬送波に加算するこ
とにより、各基準搬送波の重なり量を適正な値に制御す
ることができる。この結果、微妙な調整を必要とせず、
定期的な再調整も必要としない高効率で安定したPWM
制御回路を得ることができる。
【0032】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、中性点接地方式の電力変換器に制御に用い
られ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタル
出力信号に変換するPWM制御回路において、複数の基
準搬送波が生成される搬送波生成回路と、前記各基準搬
送波に同期した歪み波を生成し、該歪み波を該各基準搬
送波に重畳させる歪み波発生回路を具備したPWM制御
回路である。
【0033】請求項2に対応する発明によれば、基準搬
送波に同期した歪み波を生成し基準搬送波に加算の上P
WM変換することにより、ゼロクロス近傍においても、
出力パルスが消滅し不感帯が発生すること無く、主回路
のスイッチング素子が交互にスイッチング動作する様制
御される。この結果、微妙な調整を必要とせず、定期的
な再調整も必要としない高効率で安定したPWM制御回
路を得ることができる。
【0034】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、中性点接地方式の電力変換器に制御に用い
られ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタル
出力信号に変換するPWM制御回路において、複数の基
準搬送波が生成される搬送波生成回路と、前記電力変換
器の中性点を基準とし正極側と負極側の主回路直流部電
圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路により
検出された正極側と負極側の主回路電圧を比較する比較
演算回路と、比較演算結果を基準搬送波に加算する加算
回路を具備したPWM制御回路である。
【0035】請求項3に対応する発明によれば、主回路
電圧を検出し、検出電圧の差分を求め、これを基準搬送
波生成回路にフィードバックし、基準搬送波のオフセッ
トを制御することにより、複数の基準搬送波の重なり量
を制御し、電圧指令ゼロ近傍領域の交互スイッチングモ
ードにおけるコンデンサのエネルギー遷移の発生を抑制
する。
【0036】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、中性点接地方式の電力変換器の制御に用い
られ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタル
出力信号に変換するPWM制御回路において、複数の基
準搬送波が生成される搬送波生成回路と、前記電力変換
器の中性点を基準とし正極側と負極側の主回路直流部電
圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路により
検出された正極側と負極側の主回路電圧を比較する比較
演算回路と、比較演算結果を出力電圧指令に加算する加
算回路を具備したPWM制御回路である。
【0037】請求項4に対応する発明によれば、電圧指
令ゼロ近傍領域の交互スイッチングモードに於ける、コ
ンデンサC1,C2のエネルギー遷移の発生時、主回路
直流部電圧を検出し、該検出電圧の差分を求め、該差分
を電圧指令にフィードバック(加算)し、これをオフセ
ット電圧として基準搬送波に加算することにより、電圧
アンバランスを抑制するものである。
【0038】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、中性点接地方式の電力変換器の制御に用い
られ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタル
出力信号に変換するPWM制御回路において、複数の基
準搬送波が生成される搬送波生成回路と、要求される制
御周期に対し充分に速い周波数のディザー信号を生成す
るディザー生成回路と、前記ディザー生成回路からのデ
ィザー信号を電圧指令に加算する加算器と、前記加算器
で加算された加算値と前記搬送波生成回路からの基準搬
送波を比較して比較回路を具備したPWM制御回路であ
る。
【0039】請求項5に対応する発明によれば、基準搬
送波を重なりの無い様に設定し、電圧指令に第1の基準
搬送波の最低レベルと、第2の基準搬送波の最大レベル
のかい離値よりも大きな振幅を持つディザー信号を加算
し、これをPWM制御回路に入力することによりゼロク
ロス近傍においても、出力パルスが消滅し不感帯が発生
すること無く、ディザー信号の周期にてスイッチング素
子が交互にスイッチング動作する様制御される。
【0040】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、中性点接地方式の電力変換器に制御に用い
られ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタル
出力信号に変換するPWM制御回路において、複数の基
準搬送波が生成される搬送波生成回路と、主回路スイッ
チング素子の動作状態を検出するスイッチングモード検
出回路と、それぞれのスイッチング素子のオンパルス幅
の差分を検出するパルス幅差分検出回路と、前記パルス
幅差分検出回路の検出結果を前記基準搬送波に加算する
加算手段を具備したPWM制御回路である。
【0041】請求項6に対応する発明によれば、基準搬
送波を重なりの有る様に設定し、スイッチング素子の動
作から、基準搬送波の交差領域でスイッチングを行う交
互スイッチングモードと、交差領域からはずれた片側ス
ッチングモードに分類する。この運転モードを検出し、
交互スイッチングモードおけるゲート信号相互のパルス
幅差分を検出し、基準搬送波にオフセット加算すること
により、基準搬送波の重なり量を規定値に制御する。
【0042】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、中性点接地方式の電力変換器の制御に用い
られ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタル
出力信号に変換するPWM制御回路において、複数の基
準搬送波が生成される搬送波生成回路と、スイッチング
モードを検出するスイッチングモード検出回路と、それ
ぞれのスイッチング素子のオンパルス幅の差分を検出す
るパルス幅差分検出回路と、前記パルス幅差分検出回路
の検出結果を電圧指令に加算する加算手段と、を具備し
たPWM制御回路である。
【0043】請求項7に対応する発明によれば、基準搬
送波を重なりの有る様に設定し、スイッチング素子の動
作から、基準搬送波の交差領域でスイッチングを行う交
互スイッチングモードと、交差領域からはずれた片側ス
ッチングモードに分類し、この運転モードを検出し、交
互スイッチングモードおけるゲート信号相互のパルス幅
差分を検出し、電圧指令にオフセット加算することによ
り交互スイッチングとなる領域を制御する。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 <第1の実施形態>図1に示すように、複数の基準搬送
波の比較によるアナログ入力指令に比例したパルス幅の
デジタル出力信号に変換するPWM制御回路において、
次のように構成したものである。すなわち、搬送波生成
回路1から出力される基準搬送波V1の最低値(最低電
圧)を検出するピークレベルを検出する検出回路例えば
サンプルホールド回路5と、搬送波生成回路1から出力
される基準搬送波V2の最高値(最高電圧)を検出する
ピークレベルを検出する検出回路例えばサンプルホール
ド回路6と、サンプルホールド回路5,6により検出し
たピークレベルを比較し、この結果を搬送波生成回路1
にフィードバックする差分検出回路7を備えている。
【0045】このように構成することにより、基準搬送
波V1,V2のピーク値を検出し、この検出したピーク
値の差分が規定電圧となる様に搬送波生成回路1にフィ
ードバックされ、これにより基準搬送波のオフセットを
制御することにより、各基準搬送波の重なり量を適正な
値に制御することができる。
【0046】図2は、図1の具体的な回路を示す図であ
る。搬送波生成回路1は、図2に示すように4個の演算
増幅器01,02,03,04、電池05,06、コン
デンサ07、ツェナーダイオード08、整流器09〜0
12、抵抗013〜023から構成されている。
【0047】サンプルホールド回路5は、図2に示すよ
うにコンデンサ030、整流器031、抵抗032から
構成されている。またサンプルホールド回路6は、図2
に示すようにコンデンサ033、整流器034、抵抗0
35,036から構成されている。差分検出回路7は、
演算増幅器040、抵抗041から構成されている。
【0048】このような構成のものにおいて、初段の演
算増幅器01と2段目の演算増幅器02にて基準搬送波
(三角波)V1を生成している。初段の演算増幅器01
はフィードバックに接続されているツェナーダイオード
08により制限される正負2値の値を持つ矩形波とな
る。
【0049】この出力は2段目の演算増幅器02に入力
されフィードバックに接続されているコンデンサ07に
て積分される。この積分出力は演算増幅器01の非反転
入力端子に入力され、合計2段の反転増幅器01,02
の演算結果となることから、負帰還として動作する。
【0050】初段の演算増幅器01の反転入力端子の電
圧レベルに対し、2段目の演算増幅器02の積分動作に
より非反転入力端子の電圧レベルがクロスオーバーした
時点で初段の演算増幅器01の出力が反転する。それに
伴い2段目の積分動作極性も反転する。
【0051】図中Vof1は初段の演算増幅器01の反
転レベルに対するオフセットであり、2段目の演算増幅
器02の出力の三角波の直流オフセットとなる。3段
目、4段目の演算増幅器03,04は、2段目の演算増
幅器02の出力より、オフセット電圧の異なる同位相の
三角波信号を生成する。基準搬送波V1の最低電圧を整
流器031にて検波し、コンデンサ030に充電する。
コンデンサ030(C1)に充電されたエネルギーは抵
抗032(R1)を経由し放電されるが、基準搬送波の
オフセットレベルのドリフトは搬送波周波数の時間レン
ジに対し非常に長い時間にて変動するため、抵抗032
(R1)・コンデンサ030(C1)の時定数を基準搬
送波の周波数よりも充分大きな値に設定することによ
り、充分な精度を持った電圧検波が可能であり、この場
合各時間レンジの相関関係は以下の通りである。
【0052】ドリフト発生の時間>>C1・R1時定数
>>1/搬送波周波数 基準搬送波V2の最大電圧についても、整流器034の
向きを逆とする以外は基準搬送波V1の最低電圧の検出
と同様の構成により検出することができる。
【0053】基準搬送波V1の最低電圧と基準搬送波V
2の最大電圧は演算増幅器040に入力され、その差分
にR2/R1のゲインを掛けた電圧が出力される。この
出力を4段目の演算増幅器04にフィードバックし、V
2のオフセット量を制御することにより、基準搬送波V
1・V2の重なり量の変動を抑制することができる。
【0054】この結果、微妙な調整を必要とせず、定期
的な再調整も必要としない高効率で安定したPWM制御
回路を得ることができる。<第2の実施形態>図3に示
すように、複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回
路1と、各基準搬送波にそれぞれ同期した歪み波を生成
し、該歪み波をそれぞれ加算回路9,10により基準搬
送波に重畳させる歪み波生成回路8を具備したPWM制
御回路である。
【0055】このように構成することにより、次のよう
な作用効果が得られる。搬送波生成回路1からそれぞれ
出力される基準搬送波V1,V2を重なりの無い様に設
定し、さらに歪み波生成回路8により生成される該各基
準搬送波V1,V2に同期した歪み波を該基準搬送波に
加算された基準搬送波V1´,V2´をPWM制御され
る。この結果、ゼロクロス近傍においても、出力パルス
が消滅し不感帯が発生すること無く、図15のスイッチ
ング素子Q1,Q4が交互にスイッチング動作する様制
御される。
【0056】図4は図3の具体的な回路を示す図であ
り、歪み波生成回路8は、コンデンサ(C1)055と
抵抗(R1)056で構成され、初段の演算増幅器01
の矩形波信号VsをR1・C1にて微分する微分回路8
b及びコンデンサ(C2)047と抵抗(R1)048
で構成され初段の演算増幅器01の矩形波信号VsをR
1・C1にて微分する微分回路8aからなっている。
【0057】そして、これ以外に演算増幅器050,0
51、抵抗052,053,054からなり、微分回路
8aの出力と搬送波生成回路1の2段の演算増幅器02
の出力を加算する加算回路9が接続されている。また、
演算増幅器057、抵抗058からなり、微分回路8b
の出力と4段の演算増幅器04の出力を加算する加算回
路10が接続されている。なお、搬送波生成回路1の2
段の出力側と加算回路9の入力側の間には、抵抗049
が接続されている点が、図2の搬送波生成回路1とは異
なっている。
【0058】このように、初段の演算増幅器01の矩形
波信号Vsを微分回路8a,8bにて微分することによ
り、基準搬送波に同期した歪み波信号を得ている。V
1,V2は重なりのない様にオフセット量Vof1、V
of2を設定し、矩形波信号Vsの微分信号をV1,V
2にそれぞれ加算することにより、V1´・V2´を生
成している。
【0059】R1はそれぞれのピーク電圧が充分重なる
様な値に設定し、R1・C1の時定数が基準搬送波周波
数よりも充分小さい値となるようC1を設定する。V1
´,V2´をPWM変換回路の基準搬送波として使用す
ることにより、V1,V2の重なりがない領域に於いて
も交互にスイッチングが行われることとなる。
【0060】<第3の実施形態>図5に示すように、複
数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路1と、電力
変換器の中性点を基準とし正極側と負極側の主回路直流
部電圧VC1,VC2をそれぞれ検出する電圧検出回路
11,12と、電圧検出回路11,12によりそれぞれ
検出された主回路直流部電圧VC1,VC2を加算して
両者の差分を求め、該差分を搬送波生成回路1にフィー
ドバックする加算回路20とを具備したものである。
【0061】このようにして基準搬送波のオフセット量
を制御することにより、基準搬送波V1,V2の重なり
量を制御し、電圧指令Vrefのゼロ近傍領域の交互ス
イッチングモードにおけるコンデンサC1,C2のエネ
ルギー遷移の発生を抑制するものである。
【0062】図6は図5の具体例を示す回路図である。
搬送波生成回路1は前述の実施形態と同一で基準搬送波
V1,V2を生成する。加算回路20は、図6に示すよ
うに演算増幅器061,062、整流器063,06
4、抵抗066〜069から構成され、これにより制御
母線Pと中性点Oの間の主回路直流部電圧VC1と制御
母線Nと中性点Oの間の主回路直流部電圧VC2を加算
することにより、両者の電圧差分が検出される。
【0063】いま、スイッチング素子Q1からQ4が停
止している場合、主回路電圧VC1,VC2の電圧は、
中性点Nを基準とし極性の異なる同一電圧となることか
ら、VC1,VC2の電圧を加算回路20の演算増幅器
061,062にて加算することにより電圧差分が検出
される。
【0064】電圧検出回路11,12により主回路電圧
VC1,VC2の電圧を検出し、検出電圧の差分を比較
演算回路にて求め、演算結果を基準搬送波生成回路1に
フィードバック(加算)し、基準搬送波のオフセットを
制御することにより基準搬送波V1,V2の重なり量を
制御し、電圧指令ゼロ近傍領域の交互スイッチングモー
ドにおけるコンデンサC1,C2のエネルギー遷移の発
生を抑制する。
【0065】この差分出力は次段の反転増幅器062と
整流器063,064により整流され、主回路電圧VC
1,VC2の差分の極性に関わらず、正極性の電圧を出
力する。整流された差分電圧は、V2に対し、常に負電
圧のオフセット指令として動作することから、V1,V
2が相互に離れ、重なり量が少なくなる様に働く。
【0066】以上のことから、交互のスイッチングによ
りエネルギー遷移が発生し、主回路電圧VC1,VC2
にアンバランスが発生した場合、V1,V2の重なり量
が少なくなる様動作し、主回路電圧VC1,VC2のア
ンバランスを抑制する。
【0067】<第4の実施形態>図7に示すように、制
御母線(正極側母線)Pと中性点Oの間の主回路直流部
電圧VC1を、中性点Oを基準として検出する電圧検出
回路11と、制御母線(負極側母線)Nと中性点Oの間
の主回路直流部電圧VC2を、中性点Oを基準として検
出する電圧検出回路12と、電圧検出回路11,12に
より検出された主回路直流部電圧を加算する加算回路3
0と、加算回路30の出力と電圧指令Vrefを加算す
る加算器13と、加算回路30の負の出力と電圧指令V
refを加算する加算器14と、搬送波生成回路1から
生成される基準搬送波V1と加算器13の出力を比較す
る比較器31と、搬送波生成回路1から生成される基準
搬送波V2と加算器14の出力を比較する比較器32
と、比較器31の出力を入力しこの入力レベルに比例し
たパルス幅を生成し、図15のスイッチング素子Q1,
Q3を制御する比較回路2と、比較器32の出力を入力
しこの入力レベルに比例したパルス幅を生成しスイッチ
ング素子Q2,Q4を制御する比較回路3とを備えてい
る。
【0068】電圧指令ゼロ近傍領域の交互スイッチング
モードに於ける、コンデンサC1,C2のエネルギー遷
移の発生時、電圧検出回路11,12により主回路直流
部電圧VC1,VC2を検出し、検出電圧の差分を比較
演算回路30にて求め、該差分を電圧指令Vrefにフ
ィードバックし、オフセット電圧として基準搬送波V
1,V2に加算することにより、電圧アンバランスを抑
制する。
【0069】図8は図7の具体例を示す回路図である。
加算回路30は、演算増幅器061,062,071、
整流器063,064、抵抗066,068,070か
ら構成されている。
【0070】加算器13は、演算増幅器073、抵抗0
74,075,076からなり、また加算器14は、演
算増幅器077、抵抗078,079,080からなっ
ている。
【0071】比較回路2は、演算増幅器080、抵抗0
81,082からなっている。比較回路3は、演算増幅
器083、抵抗084,085からなっている。このよ
うな構成のものにおいて、図15のスイッチング素子Q
1とQ3及びQ2とQ4はそれぞれ反転論理にて動作す
る(Q1がオン時はQ3がオフ)。
【0072】Q1,Q3のゲートパルスは、電圧指令V
refと基準搬送波V1との比較にて生成し、Q2,Q
4のゲートパルスは電圧指令Vrefと基準搬送波V2
との比較にて生成される。
【0073】スイッチング素子Q1からQ4が停止して
いる場合、主回路直流部電圧VC1,VC2は、中性点
Oを基準とし極性の異なる同一電圧となることから、主
回路直流部電圧VC1,VC2を演算増幅器061にて
加算することにより電圧差分を検出している。
【0074】この差分出力は次段の演算増幅器062と
整流器063,064により整流され、主回路直流部電
圧VC1,VC2の極性に関わらず、負極性の電圧を出
力している。
【0075】スイッチング素子Q1,Q3ゲートパルス
生成回路の電圧指令Vrefに、VC1,VC2の差分
電圧を加算器13により加算し、この加算値と基準搬送
波V1とを比較器31に入力することにより、交互スイ
ッチングモード時のエネルギー遷移によるVC1,VC
2の電圧アンバランス発生時、電圧指令が負側にシフト
することにより出力パルス幅を抑制し、VC1,VC2
の電圧アンバランスを抑制している。
【0076】スイッチング素子Q2,Q4のゲートパル
ス生成回路の電圧指令VrefにVC1,VC2の差分
電圧の反転信号を加算し、この加算値と基準搬送波V2
とを比較器32に入力することにより、電圧アンバラン
ス発生時、電圧指令が正側にシフトすることにより出力
パルス幅を抑制し、前記同様電圧アンバランスを抑制し
ている。
【0077】<第5の実施形態>図9に示すように、要
求される制御周期に対し充分に速い周波一数のディザー
信号を生成するディザー生成回路15と、該ディザー信
号を電圧指令Vrefに加算する加算器13と、搬送波
生成回路1からの基準搬送波V1と加算器13の加算出
力を比較する比較器31と、搬送波生成回路1からの基
準搬送波V2と加算器13の加算出力を比較する比較器
32と、比較器31の出力を入力しこの入力レベルに比
例したパルス幅を生成し、図15のスイッチング素子Q
4を制御する比較回路2と、比較器32の出力を入力し
この入力レベルに比例したパルス幅を生成しスイッチン
グ素子Q3を制御する比較回路3とを備えている。
【0078】このように基準搬送波V1,V2を重なり
の無い様に設定し、電圧指令Vrefに基準搬送波V1
の最低レベルと、V2の最大レベルのかい離値よりも大
きな振幅を持つディザー信号Vsinを加算し、PWM
制御回路に入力することによりゼロクロス近傍において
も、出力パルスが消滅し不感帯が発生すること無く、デ
ィザー信号の周期にて図15のスイッチング素子Q1,
Q4が交互にスイッチング動作する様制御される。
【0079】図10は図9の具体例を示す回路図であ
る。ディザー生成回路15は、発信器151とコンデン
サ152からなっている。比較回路2は、演算増幅器0
80と抵抗087からなっており、また比較回路3は、
演算増幅器083と抵抗086からなっている。加算器
13は、抵抗088,089からなり、加算器31は、
抵抗091からなっている。加算器13は、抵抗09
0,091,092からなっている。
【0080】このように構成するのは、基準搬送波V
1,V2の重なりが無い様に設定するためであり、以下
このことについて説明する。この場合も、図15のスイ
ッチング素子Q1とQ3及びQ2とQ4はそれぞれ反転
論理にて動作する(Q1がオン時はQ3がオフ)。
【0081】Q1,Q3のゲートパルスは、Vrefと
基準搬送波V1との比較にて生成し、Q2,Q4のゲー
トパルスはVrefと基準搬送波V2との比較にて生成
される。
【0082】電圧指令Vrefにディザー信号Vsin
を加算器13により加算し、この加算値と基準搬送波V
1を比較器31を介して比較回路2にて各スイッチング
素子に与えるゲートパルスを生成する。
【0083】ディザー生成回路15からのディザー信号
の周波数は、システムに要求される応答周波数よりも充
分高い値に設定することにより、システム出力への影響
を抑制している。又信号は直流オフセットの無い様にコ
ンデンサ152にて微分し入力し、そのレベルは基準搬
送波V1,V2のかい離値(V1の最低値−V2の最高
値)よりも大きな値に設定している。
【0084】この場合、各周波数の相関関係は以下の通
りに設定する。 システム応答周波数<ディザー信号周波数<基準搬送波
周波数 上記ディザー信号の重畳により、ゼロクロス領域に於い
てもディザー周期のスイッチングが保証されることか
ら、不定期な低周波リップル発生が抑止される。
【0085】また、図15のコンデンサC1,C2間の
エネルギー遷移の発生しない片側スイッチングモードが
交互に繰り返されるため、ディザー信号の選定により、
VC1,VC2のアンバランスが抑止される。
【0086】<第6の実施形態>図11に示すように、
複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路1と、図
15の主回路スイッチング素子Q1〜Q4の動作状態を
検出するスイッチングモード検出回路17と、それぞれ
のスイッチング素子Q1〜Q4のオンパルス幅の差分を
検出するパルス幅差分検出回路16と、パルス幅差分検
出回路16の検出結果を基準搬送波V1,V2に加算す
る加算手段と、切換スイッチ18を具備したものであ
る。
【0087】このような構成のものにおいて、基準搬送
波(図17のV1,V2)を重なりの有る様に設定し、
図15のQ1,Q2の動作から、スイッチングモード検
出回路17は基準搬送波V1,V2の交差領域でスイッ
チングを行う交互スイッチングモードと、交差領域から
はずれた片側スッチングモードに分類する。
【0088】パルス幅差分検出回路16は、該交互スイ
ッチングモードおけるスイッチング素子Q1,Q4のゲ
ートに与えるパルス信号相互のパルス幅差分を検出し、
加算器9,10は該検出したパルス幅差分を基準搬送波
V1,V2にオフセット加算する。このオフセット加算
により、基準搬送波V1,V2の重なり量を規定値に制
御することができる。
【0089】図12は図11の具体的回路を示すもので
ある。モード検出回路17は、2段のDフリップフロッ
プ0103,0104、0108,0109と、AND
ゲート0104,0109と、カウンタ0106,01
11およびOR回路0107からなっている。
【0090】パルス幅差分検出回路16は、演算増幅器
001と、反転増幅器002と、整流器0101,01
02と、抵抗004,005,006,007,00
8,009と、コンデンサ003,0100とからなっ
ている。
【0091】比較回路2は、演算増幅器080と、抵抗
081,082,097からなっており、比較回路2は
スイッチング素子Q4とQ2を制御するものである。ま
た比較回路3は、演算増幅器083,099と、抵抗0
84,085,098からなっており、比較回路3はス
イッチング素子Q3,Q1を制御するものである。
【0092】切換スイッチ18は、電磁コイル18cと
接点18aからなっている。このような構成のものにお
いて、スイッチング素子Q1とQ3及びQ2とQ4はそ
れぞれ反転論理にて動作する(Q1がオン時はQ3がオ
フ)。
【0093】スイッチング素子Q1,Q3のゲートパル
スはVrefと基準搬送波V1との比較にて生成し、ス
イッチング素子Q2,Q4のゲートパルスはVrefと
基準搬送波V2との比較にて生成される。比較回路2に
て生成されたゲートパルスG1,G2は、それぞれ2段
のDフリップフロップ0103,0104、0108,
0109とANDゲート0105,0110により1シ
ョットのパルスに変換され、続くカウンタ0106,0
111のクロック端子ckに入力されると共に、相対す
るカウンタ0111,0106のカウンタリセット信号
として入力される。
【0094】このカウンタ0106,0111は、ゲー
トパルスG1またはG2が2パルス以上連続して入力さ
れた場合(片側スイッチングモード)、カウンタ010
6,0111がセットされMODE信号が“LO”とな
り、オフセット入力の接点がオープンとなるように動作
する。
【0095】また、G1,G2が交互に入力された場合
(交互スイッチングモード)、カウンタ0106,01
11は交互にリセットされるためカウンタ出力がセット
されず、MODE信号は“HI”となり、切換スイッチ
18の接点(オフセット信号入力接点)が閉じる様に動
作する。
【0096】パルス幅差分検出器16の演算増幅器00
1により、増幅回路2からのゲートパルスG1と、増幅
回路3からのゲートパルスG2の差分を求めている。こ
の差分出力は次段の反転増幅器002と整流器010
1,0102により整流され、ゲートパルスG1,G2
の差分の極性に関わらず、正極性の電圧を出力してい
る。
【0097】交互スイッチングモード時に基準搬送波V
2のオフセットとして加算することにより、V2を負側
にシフトし重なり量を減らす様に動作する。以上の動作
により、図15のコンデンサC1,C2のエネルーギー
遷移によりVC1,VC2の電圧アンバランスの発生を
抑止している。
【0098】<第7の実施形態>図13に示すように、
複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路1と、ス
イッチングモードを検出するスイッチングモード検出回
路17と、それぞれのスイッチング素子のオンパルス幅
の差分を検出するパルス幅差分検出回路16と、パルス
幅差分検出回路16の検出結果を電圧指令Vrefに加
算する加算器41,42,43,44,45を具備した
ものである。
【0099】基準搬送波V1,V2を重なりの有る様に
設定し、図15のスイッチング素子Q1,Q2の動作か
ら、スイッチングモード検出回路17は、基準搬送波V
1,V2の交差領域でスイッチングを行う交互スイッチ
ングモードと、交差領域からはずれた片側スッチングモ
ードに分類する。この分類された交互スイッチングモー
ドおけるゲートパルスG1,G2相互のパルス幅差分を
検出し、電圧指令にオフセット加算することにより交互
スイッチングとなる領域を制御する。
【0100】図14は図13の具体的な回路を示す図で
あり、図12と異なる点は、加算器41〜45の構成
と、全体の接続関係であり、これ以外の搬送波生成回路
1、比較回路2,3、パルス幅差分検出回路16、スイ
ッチングモード検出回路17の具体的構成と同一である
ので、説明は省略する。
【0101】加算器41は、抵抗62,63からなって
いる。加算器42は、演算増幅器58、抵抗59からな
っている。加算器43は、演算増幅器51,52、抵抗
53,54,55,56,57からなっている。加算器
44は、抵抗64,65からなっている。加算器45
は、演算増幅器60、抵抗61からなっている。
【0102】図14の回路において、比較回路2はスイ
ッチング素子Q1,Q3を制御し、比較回路3はスイッ
チング素子Q2,Q4を制御し、かつスイッチング素子
Q1とQ3及びQ2とQ4はそれぞれ反転論理にて動作
する(Q1がオン時はQ3がオフ)。
【0103】スイッチング素子Q1,Q3のゲートパル
スはVrefと基準搬送波V1との比較にて生成し、ス
イッチング素子Q2,Q4のゲートパルスはVrefと
基準搬送波V2との比較にて生成される。
【0104】比較回路2,3にて生成されたゲートパル
スG1,G2はそれぞれ2段のDフリップフロップ01
03,0104、0108,0109とANDゲート0
105,0110により、1ショットのパルスに変換さ
れ、続くカウンタ0106,0111のクロックに入力
されると共に、相対するカウンタ0106,0111の
カウンタリセット信号として入力される。
【0105】このカウンタ0106,0111は、G1
またはG2が2パルス以上連続して入力された場合(片
側スイッチングモード)、カウンタ0106,0111
がセットされMODE信号が“LO”となり、オフセッ
ト入力の接点がオープンとなるように動作する。
【0106】また、G1,G2が交互に入力された場合
(交互スイッチングモード)、カウンタ0106,01
11は交互にリセットされるため、カウンタ0106,
0111の出力がセットされず、MODE信号は“H
I”となり、オフセット信号入力接点が閉じるように動
作する。
【0107】差動入力の演算増幅器001によりG1,
G2の差分を求めている。この差分出力は次段の反転増
幅器002と整流器0101,0102により整流さ
れ、VC1,VC2の差分の極性に関わらず、負極性の
電圧を出力している。交互スイッチングモード時、スイ
ッチング素子Q1,Q3のゲートパルス生成回路の電圧
指令Vrefにこの差分電圧を加算し、基準搬送波V1
との比較器に入力することにより、交互スイッチングモ
ード時のエネルギー遷移によるVC1,VC2の電圧ア
ンバランス発生時、電圧指令が負側にシフトすることに
より出力パルス幅を抑制し、VC1,VC2の電圧アン
バランスになることを抑制している。
【0108】同様に、スイッチング素子Q2,Q4のゲ
ートパルス生成回路の電圧指令Vrefに差分電圧の反
転信号を加算し、基準搬送波V2との比較器に入力する
ことにより、電圧アンバランス発生時、電圧指令が正側
にシフトすることにより出力パルス幅を抑制し、前記同
様電圧アンバランスになることを抑制している。
【0109】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、中性点接地
方式の変換器制御において、微妙な調整を必要とせず、
定期的な再調整も必要としない高効率で安定したPWM
制御回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPWM制御回路の第1の実施形態の概
略構成を示すブロック図。
【図2】図1の具体的な回路を示す図。
【図3】本発明のPWM制御回路の第2の実施形態の概
略構成を示すブロック図。
【図4】図3の具体的な回路を示す図。
【図5】本発明のPWM制御回路の第3の実施形態の概
略構成を示すブロック図。
【図6】図5の具体的な回路を示す図。
【図7】本発明のPWM制御回路の第4の実施形態の概
略構成を示すブロック図。
【図8】図7の具体的な回路を示す図。
【図9】本発明のPWM制御回路の第5の実施形態の概
略構成を示すブロック図。
【図10】図9の具体的な回路を示す図。
【図11】本発明のPWM制御回路の第6の実施形態の
概略構成を示すブロック図。
【図12】図11の具体的な回路を示す図。
【図13】本発明のPWM制御回路の第7の実施形態の
概略構成を示すブロック図。
【図14】図13の具体的な回路を示す図。
【図15】従来の中性点接地方式のインバータの主回路
を示す図。
【図16】従来のPWM制御回路の概略構成を示すブロ
ック図。
【図17】図16における課題を説明するための波形
図。
【図18】図16における課題を説明するための波形
図。
【符号の説明】
1…搬送波生成回路 2,3…比較器 4…調整回路 5,6…サンプルホールド回路 7…差分検出器 8,8a,8b…ひずみ波生成回路 9,9a,9b,10,13,14…加算器 11,12…電圧検出器 15…ディザー回路 16…パルス幅差分検出器 17…モード検出器 18…切換スイッチ 20,21,22,23…スイッチング素子 24,25…コンデンサ 26…負荷

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性点接地方式の電力変換器の制御に用
    いられ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタ
    ル出力信号に変換するPWM制御回路において、 複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路と、 前記複数の基準搬送波の最大レベル及び最低レベルを検
    出する複数の検出回路と、 前記各検出回路により検出したそれぞれのピークレベル
    の差分を求め、該差分を前記搬送波生成回路からの基準
    搬送波に加算する差分検出回路と、 を具備したことを特徴とするPWM制御回路。
  2. 【請求項2】 中性点接地方式の電力変換器の制御に用
    いられ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタ
    ル出力信号に変換するPWM制御回路において、 複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路と、 前記各基準搬送波に同期した歪み波を生成し、該歪み波
    を該各基準搬送波に重畳させる歪み波発生回路と、 を具備したことを特徴とするPWM制御回路。
  3. 【請求項3】 中性点接地方式の電力変換器の制御に用
    いられ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタ
    ル出力信号に変換するPWM制御回路において、 複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路と、 前記電力変換器の中性点を基準とし正極側と負極側の主
    回路直流部電圧を検出する電圧検出回路と、 前記電圧検出回路により検出された主回路直流部電圧を
    比較する比較演算回路と、 比較演算結果を基準搬送波に加算する加算回路と、 を具備したことを特徴とするPWM制御回路。
  4. 【請求項4】 中性点接地方式の電力変換器の制御に用
    いられ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタ
    ル出力信号に変換するPWM制御回路において、 複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路と、 前記電力変換器の中性点を基準とし正極側と負極側の主
    回路直流部電圧を検出する電圧検出回路と、 前記電圧検出回路により検出された正極側と負極側の主
    回路電圧を比較する比較演算回路と、 比較演算結果を出力電圧指令に加算する加算回路と、 を具備したことを特徴とするPWM制御回路。
  5. 【請求項5】 中性点接地方式の電力変換器の制御に用
    いられ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタ
    ル出力信号に変換するPWM制御回路において、 複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路と、 要求される制御周期に対し充分に速い周波数のディザー
    信号を生成するディザー生成回路と、 前記ディザー生成回路からのディザー信号を電圧指令に
    加算する加算器と、 前記加算器で加算された加算値と前記搬送波生成回路か
    らの基準搬送波を比較して比較回路と、 を具備したことを特徴とするPWM制御回路。
  6. 【請求項6】 中性点接地方式の電力変換器に制御に用
    いられ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタ
    ル出力信号に変換するPWM制御回路において、 複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路と、 主回路スイッチング素子の動作状態を検出するスイッチ
    ングモード検出回路と、 それぞれのスイッチング素子のオンパルス幅の差分を検
    出するパルス幅差分検出回路と、 前記パルス幅差分検出回路の検出結果を前記基準搬送波
    に加算する加算手段と、 を具備したことを特徴とするPWM制御回路。
  7. 【請求項7】 中性点接地方式の電力変換器の制御に用
    いられ、アナログ入力指令に比例したパルス幅のデジタ
    ル出力信号に変換するPWM制御回路において、 複数の基準搬送波が生成される搬送波生成回路と、 スイッチングモードを検出するスイッチングモード検出
    回路と、 それぞれのスイッチング素子のオンパルス幅の差分を検
    出するパルス幅差分検出回路と、 前記パルス幅差分検出回路の検出結果を電圧指令に加算
    する加算回路と、 を具備したことを特徴とするPWM制御回路。
JP10040443A 1998-02-23 1998-02-23 Pwm制御回路 Pending JPH11243689A (ja)

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