JP2765372B2 - 交流直流変換装置 - Google Patents
交流直流変換装置Info
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Description
も拘らずバランスした電圧を供給することができるハー
フブリッジ型交流直流変換装置即ちAC/DCコンバー
タに関する。
バータは、図1に示すように、交流電源1の一端に接続
される交流電源端子2と、交流電源1の他端に接続され
る電源側共通端子即ちグランド端子3と、電源スイッチ
4と、リアクトルLと、第1及び第2のトランジスタQ
1 、Q2 と第1及び第2のダイオードD1 、D2 とから
成る第1及び第2のスイッチング手段S1 、S2 と、第
1及び第2のコンデンサC1 、C2 と、第1及び第2の
直流出力端子5、6と、出力側グランド端子7と、制御
回路8とから成る。
バイポーラ・トランジスタ)から成る制御スイッチング
素子としての第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 は
相互に直列に接続され、この接続中点9がリアクトルL
と電源スイッチ4を介して電源端子2に接続されてい
る。npn型の第1のトランジスタQ1 のエミッタは中
点9に接続され、このコレクタが第1の直流出力端子5
に接続されている。npn型の第2のトランジスタQ2
のコレクタが中点9に接続され、このエミッタが第2の
直流出力端子6に接続されている。第1及び第2のダイ
オードD1 、D2は第1及び第2のトランジスタQ1 、
Q2 のエミッタ・コレクタ間に逆並列に接続されてい
る。即ち、第1及び第2のダイオードD1 、D2 のアノ
ードが第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のエミッ
タに接続され、カソードがコレクタに接続されている。
第1のコンデンサC1 は第1の直流電源端子5とグラン
ド端子3、7との間に接続され、第2のコンデンサC2
は第2の直流電源端子6とグランド端子3、7との間に
接続されている。制御回路8は第1及び第2のトランジ
スタQ1 、Q2 のゲート(制御端子)に接続され、第1
及び第2のトランジスタQ1 、Q2 は交流電源電圧より
も十分に高い周波数のPWM波(パルス幅変調波)で交
互にオン・オフ制御する。負荷10は第1及び第2の負
荷R1 、R2 を有し、第1の負荷R1 は第1の直流出力
端子5とグランド端子7との間に接続され、第2の負荷
R2 は第2の直流出力端子6とグランド端子7との間に
接続されている。
を発生している期間において、第1のトランジスタQ1
がオン制御され、第2のトランジスタQ2 がオフ制御さ
れている時には、電源1とリアクトルLと第1のダイオ
ードD1 と第1のコンデンサC1 とから成る第1の閉回
路で第1のコンデンサC1 が充電される。この時、リア
クトルLにエネルギーが蓄積されていると、電源1とリ
アクトルLの蓄積エネルギ−によって第1のコンデンサ
C1 が電源電圧Vinより高い値に充電される。また、こ
の時第1のトランジスタQ1 は逆バイアス状態にあるの
で、オン制御に応答せず、オフに保たれる。正方向電圧
発生期間において、第1のトランジスタQ1 がオフ制
御、第2のトランジスタQ2 がオン制御されている時に
は、第2のコンデンサC2 と電源1とリアクトルLと第
2のトランジスタQ2 とから成る第2の閉回路が形成さ
れ、第2のコンデンサC2 の電圧Vc2と電源1の電圧V
inとの和がリアクトルLに加わり、このリアクトルLに
エネルギーが蓄積される。次に、電源1が下向きの電圧
即ち負方向電圧を発生している期間において、第1のト
ランジスタQ1 がオン制御、第2のトランジスタQ2 が
オフ制御されている時には、電源1と第1のコンデンサ
C1 と第1のトランジスタQ1 とリアクトルLとから成
る第3の閉回路が形成され、電源1の電圧Vinとコンデ
ンサC1 の電圧Vc1との和の電圧がリアクトルLに加わ
り、ここにエネルギーが蓄積される。負方向電圧期間に
おいて、第2のトランジスタQ2 がオン制御され第1の
トランジスタQ1 がオフ制御されている時には、電源1
と第2のコンデンサC2 と第2のダイオードD2 とリア
クトルLとから成る第4の閉回路が形成され、リアクト
ルLの蓄積エネルギ−と電源1によって第2のコンデン
サC2 が電源電圧Vinよりも高い値に充電される。
2の負荷R1 、R2 が同一の抵抗値又はインピーダンス
値を有していれば、第1及び第2ののコンデンサC1 、
C2 の電圧も同一になり、第1及び第2の負荷R1 、R
2 に同一値の電圧を供給することができる。しかし、第
1及び第2の負荷R1 、R2 が同一値でなければ、第1
及び第2のコンデンサC1 、C2 の電圧値が第1及び第
2の負荷R1 、R2 アンバランスに対応して変化する。
例えば、第1の負荷R1 が第2の負荷R2 よりも小さけ
れば、第1のコンデンサC1 の電圧Vc1が第2のコンデ
ンサC2 の電圧Vc2よりも低くなる。この結果、第1及
び第2の負荷R1 、R2 に一定電圧を供給することが不
可能になる。なお、アンバランス負荷10の1例として
ハーフブリッジ型インバータ(DC/AC変換器)があ
る。図1の回路において、電源1からの給電が停止した
場合には、コンデンサC1 、C2 又は出力端子5、6間
に接続されたバッテリ(図示せず)によって負荷10に
給電することができる。しかし、この場合においても第
1及び第2の負荷R1 、R2 のアンバランスによる電圧
のアンバランスが生じる。
給電中と給電停止中のいずれにおいても、負荷のアンバ
ランスに拘らずバランスした電圧を供給することが可能
な交流直流変換装置を提供することにある。
の本発明は、交流電源の一端が接続される交流電源端子
と、前記交流電源の他端が接続されるグランド端子と、
第1及び第2の直流出力端子と、前記交流電源端子と前
記第1の直流出力端子との間に接続された第1のスイッ
チング手段と、前記交流電源端子と前記第2の直流出力
端子との間に接続された第2のスイッチング手段と、前
記第1の直流出力端子と前記グランド端子との間に接続
された第1のコンデンサと、前記第2の直流出力端子と
前記グランド端子の間に接続された第2のコンデンサ
と、前記交流電源と前記第1のスイッチング手段と前記
第1のコンデンサとから成る第1の閉回路及び前記交流
電源と前記第2のコンデンサと前記第2のスイッチング
手段とから成る第2の閉回路の中に共通に直列接続され
たリアクトルと、前記第1及び第2のスイッチング手段
を交互にオン・オフ制御するための制御回路とから成る
ハーフブリッジ型交流直流変換装置において、前記制御
回路が、前記第1の直流出力端子と前記グランド端子と
の間の第1の出力電圧と前記第2の直流出力端子と前記
グランド端子との間の第2の出力電圧との差に対応する
アンバランス検出電圧を得るためのアンバランス電圧検
出回路と、前記交流端子から供給する交流よりも高い周
波数の三角波電圧を発生する三角波発生回路と、前記ア
ンバランス検出電圧と前記三角波電圧とを比較してパル
ス幅変調波(PWM波)を形成する比較器と、前記比較
器から得られたパルス幅変調波に基づいて前記第1及び
第2のスイッチング手段の第1及び第2の制御信号を形
成する制御信号形成回路とを有しており、且つ前記交流
電源からの電力供給が停止した時に前記第1及び第2の
スイッチング手段の接続中点と前記第1及び第2のコン
デンサの接続中点との間に前記リアクトルを接続するス
イッチ手段が設けられていることを特徴とする交流直流
変換装置に係わるものである。なお、請求項2に示すよ
うに、出力電圧を一定にするために、出力電圧検出回路
と、電圧制御用誤差信号形成回路と、所定の周期で変化
する電圧(例えば電源電圧)と電圧制御用誤差信号との
乗算信号を形成する回路と、アンバランス検出電圧と乗
算信号との合成信号を形成し、比較器に入力させる合成
回路とを設けることが望ましい。また、入力電流の波形
を交流電圧の波形に一致させ且つ同相にして力率改善及
び高調波成分低減を図るために、請求項3に示すように
入力電流検出器を設け、この出力と前記合成信号との誤
差信号を形成し、これを比較器に入力させることが望ま
しい。
2のコンデンサの電圧に対応する第1及び第2の出力電
圧のアンバランス状態を検出し、これに基づいてパルス
幅変調波のパルス幅を変える。この結果、出力電圧のア
ンバランスが解消される。また、交流電源からの給電が
停止した時にはリアクトルが第1及び第2のスイッチン
グ手段の接続中点と第1及び第2のコンデンサの接続中
点との間に接続されるので、リアクトルと第1及び第2
のコンデンサとの間のエネルギ−のやりとりが生じ、ア
ンバランス解消作用が生じる。
の第1の実施例に係わるハーフブリッジ型AC/DCコ
ンバータを説明する。但し、図2において図1と共通す
る部分には同一の符号を付してその説明を省略する、図
2のAC/DCコンバータの主回路は図1のそれと同一
であり、制御回路8aとスイッチ4aのみが図1と異な
っている。
流出力端子5、6間に接続された第1及び第2の検出抵
抗Ra 、Rb から成るアンバランス検出回路11と、ア
ンバランス検出用差動増幅器12と、三角波発生回路1
3と、電圧比較器14と、制御信号形成回路15とから
成る。第1及び第2の検出抵抗Ra 、Rb は同一値を有
して互いに直列に接続されている。従って、第1及び第
2の検出抵抗Ra 、Rb の両端電圧Va 、Vb は等し
い。グランドと中点16との間に得られるアンバランス
検出電圧V0 は、抵抗Ra 、Rb の電圧をVa 、Vb
(但しVa =Vb )、第1及び第2のコンデンサC1 、
C2 の電圧をVc1、Vc2とすれば、V0 =Vb −Vc2又
はV0 =Vc1−Va である。第1及び第2のコンデンサ
C1 、C2 の電圧Vc1、Vc2が等しい時には、Vc1=V
c2=Va =Vb が成立し、アンバランス検出電圧V0 は
ゼロボルトである。
に接続され、非反転入力端子はグランド即ちグランド端
子7に接続されている。従って、差動増幅器12は反転
増幅器として機能し、アンバランスを示す電圧Vd を発
生する。
の周波数(50Hz又は60HZ)よりも十分に高い周波数
(例えば20kHz )で三角波電圧を発生するものであ
る。比較器14の非反転入力端子はアンバランス検出用
差動増幅器12に接続され、反転入力端子は三角波発生
回路13に接続されている。制御信号形成回路15は比
較器14に接続され、比較器14の出力を位相反転した
第1の制御信号を第1のトランジスタQ1 のゲートに供
給し、比較器14の出力と同相の第2の制御信号を第2
のトランジスタQ2 のゲートに供給する。
には接点aがオンになり、電源1からの給電回路を形成
し、停電検出回路4bで停電が検出された時に接点bが
オンになり、リアクトルLの入力端子を接点bを介して
第1及び第2のコンデンサC1 、C2 の接続中点に接続
する。なお、第1及び第2の直流出力端子5、6間にバ
ッテリBt が接続されている。
1のそれと同一であるので、その説明を省略し、図2の
制御回路8aの動作及び停電時の動作のみを説明する。
の接点aのオン時において第1及び第2の負荷R1 、R
2 が同一値を有してバランスしている時の図2のVc 、
Vt、Vp 、Vg1、Vg2を示し、t1 よりも後は、第1
の負荷R1 が第2の負荷R2よりも小さくなるようなア
ンバランスの時の図2のVd 、Vt 、Vp 、Vg1、Vg2
を示す。まず、t1 以前のバランス状態の動作を説明す
ると、R1 =R2 であるために、Vc1=Vc2となり、且
つVc1=Vc2=Va =Vb であるので、グランド端子7
と中点16との間の電圧V0 はゼロボルトであり、差動
増幅器12から得られるアンバランス検出電圧Vd も図
3(A)に示すように低い値である。三角波発生回路1
3から発生する図3(B)に示す三角波電圧Vt は図3
(A)のt1 以前のR1 =R2 時のアンバランス検出電
圧Vd を中心にして上下に同一の振幅に変化するので、
比較器14における三角波電圧Vt とアンバランス検出
電圧Vt との比較出力は図3(C)に示すデューティー
比50%のPWM波Vp となる。この結果、図3(D)
(E)に示す第1及び第2の制御信号Vg1、Vg2もデュ
ーティー比50%となり、第1及び第2のトランジスタ
Q1 、Q2 は実質的に同一条件でオン・オフ駆動され
る。従って、第1及び第2の出力電圧Vc1、Vc2のバラ
ンス状態が維持される。
ス時にはVc1<Vc2となる。一方、アンバランス検出回
路11の抵抗Ra 、Rb は同一値であるので、Va =V
b である。なお、Va =Vb =(Vc1+Vc2)/2であ
る。t1 以後においてはVb<Vc2であるので、中点1
6の電圧V0 は負であるが、差動増幅器12で反転され
て図3(A)のt1 以後に示すようにアンバランス検出
電圧Vd はt1 よりも高い正の値になる。これにより、
比較器14において三角波電圧Vt をアンバランス電圧
検出電圧Vd が横切る位置がt1 以前よりもt1 以後に
おいて高くなり、比較器14から得られるPWM波Vp
のデューティー比は図3(C)に示すように50%より
も大きくなる。第1のトランジスタQ1 はPWM波Vp
を位相反転した図3(D)に示す第1の制御信号Vg1で
オン・オフ制御され、第2のトランジスタQ2 は第1の
制御信号Vg1の位相反転信号である図3(E)に示す第
2の制御信号Vg2でオン・オフ制御される。このため第
1のトランジスタQ1 のオン制御時間幅が第2のトラン
ジスタQ2 のそれよりも小さくなる。t1 以後で第2の
トランジスタQ2 のオン時間幅が長くなり、第1のトラ
ンジスタQ1 のオン時間幅が短くなると、電源1の電圧
の正の半サイクルの期間では、第2のコンデンサC2 と
電源1とリアクトルLと第2のトランジスタQ2 とから
成る閉回路による第2のコンデンサC2 の放電が大きく
なって、この電圧Vc2が低くなり、且つリアクトルLの
蓄積エネルギーが大きくなる。この結果、第2のトラン
ジスタQ2 のオフ期間において形成される電源1とリア
クトルLと第1のダイオードD1 と第1のコンデンサC
1 とから成る閉回路によって第1のコンデンサC1 が高
い電圧に充電される。また、t1 以後における電源電圧
の負の半サイクルの期間では、第1のトランジスタQ1
のオン制御時間幅が短くなるために第1のコンデンサC
1 と第1のトランジスタQ1 とリアクトルLと電源1と
から成る閉回路での第1のコンデンサC1 の放電が少な
くなり、リアクトルLに対するエネルギーの蓄積も少な
くなる。第1のトランジスタQ1 のオフ期間にリアクト
ルLと電源1と第2のコンデンサC2 と第2のダイオー
ドD2 との閉回路で第2のコンデンサC2 の充電が行わ
れるが、リアクトルLの蓄積エネルギーが少ないため
に、第2のコンデンサC2の充電電圧Vc2の上昇がt1
以前よりも小さい。t1 以後における電源電圧の負の半
サイクル期間でも結局、第1のコンデンサC1 の電圧V
c1が上昇し、第2のコンデンサC2 の電圧が低下し、両
電圧がほぼ同一になる。
回路4bは電磁ブレ−カから成り、停電になると電磁ブ
レ−カのコイルに電流が流れなくなるために接点aが開
放され、逆に接点bがオンになる。制御回路8aは給電
時と停電時で同一であるので、同一の制御動作が生じ
る。この時、第1及び第2のコンデンサC1 、C2 とリ
アクトルLとの間でエネルギ−のやりとりが生じる。停
電時において、第1及び第2の負荷R1 、R2 がバラン
スし、第1及び第2の出力電圧Vc1、Vc2が等しい時に
は、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 が同一の幅
のパルスで制御され、第1及び第2の負荷R1 、R2 が
アンバランスで第1及び第2の出力電圧Vc1、Vc2もア
ンバランスの時には図3のt1 以後に示すように異なる
幅のパルスで第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 が
制御される。第2のトランジスタQ2 のオン制御期間の
前半においては、リアクトルLとスイッチ4aの接点b
と第2のコンデンサC2 と第2のダイオ−ドD2 とから
成るLC回路が形成され、リアクトルLの蓄積エネルギ
−の放出によって第2のコンデンサC2 が充電される。
第2のトランジスタQ2 のオン制御期間の後半において
は、第2のコンデンサC2 とスイッチ4aの接点bとリ
アクトルLと第2のトランジスタQ2 とから成るLC回
路が形成され、第2のコンデンサC2 の電荷が放出さ
れ、リアクトルLにエネルギ−が蓄積される。第1のト
ランジスタQ1 のオン制御期間の前半においては、リア
クトルLと第1のダイオ−ドD1 と第1のコンデンサC
1 とスイッチ4aの接点bとから成るLC回路が形成さ
れ、リアクトルLの蓄積エネルギ−によって第1のコン
デンサC1 が充電される。第1のトランジスタQ1 のオ
ン制御期間の後半においては、第1のコンデンサC1 と
第1のトランジスタQ1 とリアクトルLとスイッチ4a
の接点bとから成るLC回路が形成され、第1のコンデ
ンサC1 の電荷が放出されてリアクトルLにエネルギ−
が蓄積される。なお、第1及び第2のトランジスタQ1
、Q2 にオン制御信号が印加されている期間であって
も第1及び第2のダイオ−ドD1 、D2 が導通している
時には第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 が逆バイ
アス状態にあり、オン状態にならない。停電期間中であ
っても第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 が給電期
間中と同様にオン・オフ制御されると、第1及び第2の
負荷R1 、R2 がアンバランスであっても第1及び第2
のコンデンサC1 、C2 の電圧Vc1、Vc2がほぼ等しく
なる。従って、接点bを設けるという極めて簡単な構成
によって停電時のアンバランス補正が可能になる。
施例のAC/DCコンバータを説明する。但し、図4に
おいて図1及び図2と共通する部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。図4のAC/DCコンバータ
は図2の制御回路8aの一部を変形したものであり、そ
の他は図2と同一に構成されている。図4の制御回路8
bは、図2には含まれていない出力電圧検出回路17
と、基準電圧源18と、差動増幅器19と、乗算器20
と、合成回路即ち加算器21と、入力電流検出器22
と、差動増幅器23とを有する。
力端子5、6間の電圧を検出し、合計の直流出力電圧に
対応する検出電圧Vdcを出力する。基準電圧源18は出
力端子5、6間の所望電圧値に対応した基準電圧Vr を
出力する。差動増幅器19の一方の入力端子は出力電圧
検出回路に接続され、この他方の入力端子は基準電圧源
18に接続されているので、この出力端子にはVdcとV
r との差に対応した電圧が得られる。従って、基準電圧
源18と差動増幅器19は電圧制御用誤差信号形成回路
を構成している。
2に接続されていると共に差動増幅器19に接続されて
いる。従って、この乗算器20からは入力交流電圧Vin
と差動増幅器19から得られる誤差出力Ve との乗算値
が得られる。
12に接続され、他方の入力端子は乗算器20に接続さ
れている。従って、この加算器21の出力端子には(V
in×Ve )+Vd に対応する信号Ir が得られる。この
信号Ir は基準電流波形を示す。差動増幅器23の一方
の入力端子は電流検出器22に接続され、この他方の入
力端子は加算器21に接続され、この出力端子は比較器
14に接続されている。電流検出器22はリアクトルL
が接続された電源ラインに結合され、入力電流を示す信
号Iinを出力する。従って、差動増幅器23は入力電流
検出信号Iinと基準電流信号Ir との差に対応した信号
Vf を出力する。
変換動作、アンバランス電圧検出動作は、図2と同一で
あるので、説明を省略し、アンバランス補正動作につい
て述べる。まず、R1 =R2 のバランス状態の時の動作
を図5を参照して説明する。今、交流電源1から図5
(A)に示す正弦波電圧Vinが発生し、出力端子5、6
間には所定の出力電圧Vdcが得られているとすれば、差
動増幅器19は所定出力電圧であることを示す誤差信号
を発生し、乗算器20の出力は所望出力電圧を示す正弦
波電圧になる。なお、この乗算器20の出力は電源電圧
に同期している。一方、アンバランス検出用差動増幅器
12から得られるアンバランス検出電圧Vd が、R1 =
R2 のバランス状態の時に図5(B)に示すようにゼロ
になるように設定されているとすれば、加算器21の出
力信号Ir は乗算器20の出力電圧と同一であり、例え
ば図5(C)の正弦波になる。加算器21の出力信号I
r は入力電流を所定正弦波にするための基準信号として
機能する。電流制御用差動増幅器23は、図5(C)の
基準信号Ir と図5(D)の検出信号Iinとの差に対応
した信号Vf を形成し、比較器14に送る。R1 =R2
のバランス時の差信号Vfの中心レベルが図5(E)に
示す三角波電圧Vt の中心レベルに一致するように設定
されている。なお、差信号Vf は電源電圧Vinと逆相に
変化している。この結果、比較器14の出力には図5
(G)に示すPWM波Vp が得られる。このPWM波V
p は交流の正の半サイクルの期間においては90度近傍
に狭いパルス幅のパルスが配置され、0度、180度近
傍にオン・オフ幅の均等なパルス幅のパルスが配置され
たものとなり、逆に負の半サイクルの期間では270度
近傍で広い幅のパルスが配置され、180度、360度
近傍ではオン・オフ幅の均等な幅のパルスが配置された
ものとなる。第1のトランジスタQ1 のための第1の制
御信号Vg1は図5(F)に示すようにPWM波Vp の位
相反転信号であり、第2のトランジスタQ2 のための第
2の制御信号Vg2は図5(G)に示すようにPWM波V
p と同相信号である。従って、バランス状態において
は、交流の正の半サイクルにおける第1のトランジスタ
Q1 のオン制御時間幅と負の半サイクルにおける第2の
トランジスタQ2 のオン制御時間幅とが等しく成り、結
局、第1及び第2のコンデンサC1 、C2 の電圧Vc1、
Vc2はほぼ等しく保たれる。
の各部の状態を示す。この場合は図3のt1 以後と同一
であるので、差動増幅器12から図6(B)に示すアン
バランス検出電圧Vd が得られる。乗算器20から得ら
れる電源電圧Vinに対応した正弦波にアンバランス検出
電圧Vd を加算すると、図6(C)に示す信号Ir が得
られる。これは図5(C)の波形をVd だけ上にシフト
したものである。差動増幅器23からは図5(E)のV
f を上方向に少しシフトした信号Vf が図6(E)に示
すように得られる。この結果、図6(G)に示すPWM
波Vp 及び第2の制御信号Vg2のパルス幅が図3(C)
のt1 以後と同様に広くなり、図6(F)に示す第1の
制御信号Vg1のパルス幅は図3(D)のt1 以後と同様
に狭くなる。従って、図3と同一の原理で第1及び第2
のコンデンサC1 、C2 の電圧Vc1、Vc2がほぼ同一値
に戻される。
状態において、直流出力電圧Vdcが所望値よりも低下し
た時の動作を図7を参照して説明する。この時には差動
増幅器19の出力電圧Ve が高くなり、乗算器20の出
力正弦波の振幅が大きくなる。この結果、加算器21の
出力の正弦波の振幅が図7(C)で点線で示すように実
線の正常時よりも高くなる。従って、比較器14の入力
信号Vf の振幅も図7(E)の点線で示すように変化す
る。Vf とVt との中心レベルは一致しているので、P
WM波Vp の幅は図7(G)で点線で示すように実線と
比べて正の半サイクルで広くなり、負の半サイクルで狭
くなる。第2の制御信号Vg2はPWM波Vp と同相であ
り、第1の制御信号Vg1はPWM波Vp を位相反転した
ものであるので、第1の制御信号Vg1のパルス幅は図7
(F)で点線で示すように正の半サイクルで狭くなり、
負の半サイクルで広くなる。正の半サイクルでは第2の
コンデンサC2 と電源1とリアクトルLと第2のトラン
ジスタQ2 とによる閉回路によるリアクトルLのエネル
ギー蓄積時間が長いほど出力電圧を高くすることができ
る。図7(G)の正の半サイクルでは第2の制御信号V
g2のパルス幅が広くなっているので、出力電圧は高くな
る。また、負の半サイクルでは第1のコンデンサC1 と
第1のトランジスタQ1 とリアクトルLと電源1との閉
回路によるリアクトルLへのエネルギー蓄積時間が長い
ほど出力電圧を高めることができる。図7(F)に示す
ように負のサイクルでは第1の制御信号Vg1のパルス幅
が広くなっているので、出力電圧は高くなる。以上のよ
うな動作で出力電圧Vdcは所望値に戻される。
電流Iinを交流電圧Vinの波形に追従させるための差動
増幅器23が設けられている。従って、入力電流波形は
高調波成分の少ない波形となる。また、電圧Vinにほぼ
同相になり、力率がほぼ1になる。なお、停電時におけ
るアンバランス補正動作は図2と同様に行われる。
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1)例えば図8に示すように第1及び第2のスイッチ
ング手段S1 、S2 としてソースをサブストレートに接
続することによってソース・ドレイン間に並列にダイオ
ードを内蔵させた絶縁ゲート型電界効果トランジスタF
ET1 、FET2 を使用することができる。図8ではF
ET内蔵ダイオードD1 、D2 を点線で示した。また、
IGBT構造のトランジスタQ1 、Q2 の代りに、一般
のバイポーラトランジスタ、FET、その他の半導体ス
イッチを使用することができる。 (2) 図8で点線で示すようにリアクトルLをコンデ
ンサC1 、C2 の接続中点と電源1との間の共通電源ラ
インに直列に接続することができる。 (3) 図4において入力電流Iinの波形改善、及び力
率改善が不要の場合には、電流検出器22、差動増幅器
23を省くことができる。 (4) 三角波発生回路13から非対称の三角波(のこ
ぎり波)を発生させることができる。 (5) 比較器14の入力の極性を変えてPWM波Vp
と第1の制御信号Vg1とを同相にし、第2の制御信号V
g2を逆相にしてもよい。 (6) 第1及び第2のコンデンサC1 、C2 に並列に
第1及び第2の蓄電池を接続することができる。 (7) 図4の乗算器20の一方の入力端子を電源端子
2に接続する代わりに別の交流電源又は発振器に接続す
ることができる。 (8) スイッチ4、4aは半導体スイッチを使用する
ことができる。
る。
路図である。
路図である。
理的に示す波形図である。
を原理的に示す波形図である。
明するための各部の状態を示す波形図である。
路図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 交流電源の一端が接続される交流電源端
子と、 前記交流電源の他端が接続されるグランド端子と、 第1及び第2の直流出力端子と、 前記交流電源端子と前記第1の直流出力端子との間に接
続された第1のスイッチング手段と、 前記交流電源端子と前記第2の直流出力端子との間に接
続された第2のスイッチング手段と、 前記第1の直流出力端子と前記グランド端子との間に接
続された第1のコンデンサと、 前記第2の直流出力端子と前記グランド端子との間に接
続された第2のコンデンサと、 前記交流電源と前記第1のスイッチング手段と前記第1
のコンデンサとから成る第1の閉回路及び前記交流電源
と前記第2のコンデンサと前記第2のスイッチング手段
とから成る第2の閉回路の中に共通に直列接続されたリ
アクトルと、 前記第1及び第2のスイッチング手段を交互にオン・オ
フ制御するための制御回路とから成るハーフブリッジ型
交流直流変換装置において、 前記制御回路が、 前記第1の直流出力端子と前記グランド端子との間の第
1の出力電圧と前記第2の直流出力端子と前記グランド
端子との間の第2の出力電圧との差に対応するアンバラ
ンス検出電圧を得るためのアンバランス電圧検出回路
と、 前記交流端子から供給する交流よりも高い周波数の三角
波電圧を発生する三角波発生回路と、 前記アンバランス検出電圧と前記三角波電圧とを比較し
てパルス幅変調波(PWM波)を形成する比較器と、 前記比較器から得られたパルス幅変調波に基づいて前記
第1及び第2のスイッチング手段の第1及び第2の制御
信号を形成する制御信号形成回路とを有しており、且つ
前記交流電源からの電力供給が停止した時に前記第1及
び第2のスイッチング手段の接続中点と前記第1及び第
2のコンデンサの接続中点との間に前記リアクトルを接
続するスイッチ手段が設けられていることを特徴とする
交流直流変換装置。 - 【請求項2】 前記制御回路が、更に、前記第1の直流
出力端子と前記第2の直流出力端子との間の出力電圧を
検出するための出力電圧検出回路と、 前記出力電圧検出回路の出力と基準電圧との差に対応す
る電圧制御用誤差信号を形成する電圧制御用誤差信号形
成回路と、 所定の周期で変化する電圧と前記電圧制御用誤差信号と
の乗算信号を形成する乗算回路と、 前記アンバランス検出電圧と前記乗算信号との合成信号
を形成し、前記アンバランス検出電圧の代りに前記合成
信号を前記比較器に入力させる合成回路とを備えている
ことを特徴とする請求項1記載の交流直流変換器。 - 【請求項3】 更に、前記リアクトルを通って流れる入
力電流を検出する電流検出器と、 前記合成回路と前記比較器との間に接続され、前記合成
信号と前記電流検出器の出力との誤差信号を形成し、こ
の誤差信号を前記三角波電圧と比較するために前記比較
器に供給する誤差信号形成回路とを備えていることを特
徴とする請求項2記載の交流直流変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15879892A JP2765372B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 交流直流変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15879892A JP2765372B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 交流直流変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05328729A JPH05328729A (ja) | 1993-12-10 |
JP2765372B2 true JP2765372B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=15679587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15879892A Expired - Lifetime JP2765372B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 交流直流変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765372B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005261053A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 無停電電源装置 |
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JP6072924B2 (ja) * | 2013-09-06 | 2017-02-01 | 三菱電機株式会社 | 直流電源装置、およびそれを備えた冷凍サイクル適用機器 |
KR101804713B1 (ko) | 2013-10-18 | 2018-01-10 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 직류 전원 장치, 전동기 구동 장치, 공기 조화기 및 냉장고 |
KR101811153B1 (ko) | 2013-10-29 | 2018-01-25 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 직류 전원 장치 및 냉동 사이클 기기 |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP15879892A patent/JP2765372B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05328729A (ja) | 1993-12-10 |
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