JP3296425B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
て複数の出力電圧値のAC出力を選択的に得るスイッチ
ング方式の単相又は多相の電力変換装置に関する。
ッジ型AC−DCコンバータとハーフブリッジ型DC−
ACインバータとの組み合せによって構成することは公
知である。また、電力変換装置を入力電圧と出力電圧と
がほぼ同一になるようにコンバータ及びインバータのス
イッチを制御する第1のモードと、入力電圧よりも出力
電圧を下げるようにスイッチを制御する第2のモード
と、入力電圧よりも出力電圧を上げるようにスイッチを
制御する第3のモードとを選択的に得ることができるよ
うに構成し、且つ効率を向上させるために、ハーフブリ
ッジ型コンバータの一対のスイッチ又はハーフブリッジ
型インバータの一対のスイッチの一方又は両方をPWM
制御しないで電源電圧の周期でオン・オフすることが本
件出願人に係る特開平8−126352号公報で提案さ
れている。
は、スイッチの制御回路の詳細が記載されていない。ま
た、スイッチの寄生容量又は並列コンデンサに基づく電
力損失の改善についての記載はない。
力レベルを容易に得ることができると共に力率改善を容
易に行うことができる単相又は多相の電力変換装置を提
供することにある。本発明の第2の目的は複数の出力レ
ベルを容易に得ることができると共にスイッチの寄生容
量又は並列コンデンサに基づく電力損失を低減できる単
相又は多相の電力変換装置を提供することにある。ま
た、本発明の第3の目的は互いに逆にオン・オフする一
対のスイッチの直列回路を有する単相又は多相の電力変
換装置におけるスイッチング損失の低減を図ることにあ
る。
目的を達成するための本発明は、電力変換回路とこの変
換回路の制御回路とから成り、前記電力変換回路は、交
流電源の一端に接続される第1の交流電源端子と、前記
交流電源の他端に接続される第2の交流電源端子と、第1
及び第2のスイッチが直列に接続された第1の直列回路
と、第3及び第4のスイッチが直列に接続された回路であ
り且つ前記第1の直列回路に対して並列に接続された第2
の直列回路と、第5及び第6のスイッチが直列に接続され
た回路であり且つ前記第1及び第2の直列回路に対して並
列に接続された第3の直列回路と、前記第1、第2及び第3
の直列回路に対して並列に接続されたコンデンサ又は直
流電源と、出力手段と、リアクトルとを有し、を有し、
前記第1及び第2のスイッチの接続中点が前記リアクトル
を介して前記第1の交流電源端子に接続され、前記第3及
び第4のスイッチの接続中点が前記第2の交流電源端子に
接続され、前記出力手段は前記第5及び第6のスイッチの
接続中点と前記第2の交流電源端子との間に負荷を接続
するためのであり、前記制御回路は、前記交流電源の電
圧とほぼ同一の交流出力電圧を前記負荷に供給する非変
換モードと、前記交流電源の電圧よりも低い交流出力電
圧を前記負荷に供給する降圧モードと、前記交流電源の
電圧よりも高い交流出力電圧を前記負荷に供給する昇圧
モードとの内の少なくとも2つのモードを選択的に得る
ために前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチ
を制御するものである電力変換装置において,前記第1及
び第2のスイッチよりも電源側における入力電流と前記
第1及び第2の交流電源端子間の入力電圧との位相差を示
す信号を形成する位相差信号形成手段と、前記位相差を
示す信号に基づいて前記位相差を低減するように前記第
3及び第4のスイッチを制御するスイッチ制御回路とを有
していることを特徴とする電力変換装置に係わるもので
ある。
び直流電圧制御のための回路を構成することが望まし
い。また、請求項3に示すようにソフトスイッチング回
路を例えば図12に示すように設けることが望ましい。
また、請求項4に示すようにソフトスイッチング回路を
1次巻線と2次巻線とを有するトランスを使用して構成
することができる。また、請求項5及び6に示すように
請求項3及び4のソフトスイッチング回路を一対のスイ
ッチの直列回路を含む種々の電力変換装置に適用するこ
とができる。
び第4のスイッチを使用して力率改善を容易に行うこと
ができる。また、請求項3及び4の発明によれば、複数
の出力レベルを容易に得ることができると共に、効率向
上を達成することができる。また、請求項5及び6の発
明によれば、一対のスイッチを含む種々の電力変換装置
においてノイズ及び損失を低減することができる。
本発明の実施形態及び実施例を説明する。
づいて複数の電圧レベルのAC出力を得るための電力変
換装置を示す。この電力変換装置は、大別して変換回路
1とこの制御回路2とから成る。
電源3に接続された第1及び第2の交流電源端子4、5
と、第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチ
Q1、Q2 、Q3 、Q4 、Q5 、Q6 と、変換用コンデ
ンサCと、入力段の第1のリアクトルL1 、出力段の第
2のリアクトルL2 と、中間段の第3のリアクトルL3
と、入力段フィルタ用コンデンサC11 と、出力段フィ
ルタ用コンデンサC12 と、第1及び第2の交流出力端
子6、7とから成る。
をバルク(サブストレート)に接続した構造の絶縁ゲー
ト型(MOS型)電界効果トランジスタであって、第
1、第2、第3、第4、第5及び第6のFETスイッチ
S1 、S2 、S3 、S4 、S5、S6 とこれに逆並列に
接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6のダ
イオードD1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 とを有す
る。なお、ダイオードD1 〜D6 をスイッチQ1 〜Q6
に内蔵させないで個別部品とすることができる。また、
FETスイッチS1 〜S6 をバイポーラトランジスタ、
IGBT等の半導体スイッチとすることができる。
接続から成る第1の直列回路と、第3及び第4のスイッ
チQ3 、Q4 の直列接続から成る第2の直列回路と、第
5及び第6のスイッチQ5 、Q6 の直列接続から成る第
3の直列回路と、変換用コンデンサCとが、互いに並列
に接続されている。
スイッチQ1 、Q2 の接続中点8が入力段リアクトルL
1 を介して第1の交流電源端子4に接続されている。第
2の直列回路の中点即ち第3及び第4のスイッチQ3 、
Q4 の接続中点9がリアクトルL3を介して第2の交流電
源端子5に接続されている。第3の直列回路の中点即ち
第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 の接続中点10が出
力段リアクトルL2 を介して第1の交流出力端子6に接
続されている。負荷11は出力手段としての第1及び第
2の交流出力端子6、7間に接続されている。なお、第
2の交流電源端子5と第2の交流出力端子7はグランド
端子であって互いに共通接続されている。
電流の高周波成分を除去するために1及び第2の交流電
源端子4、5間に接続されている。第2のフィルタ用コ
ンデンサC12 は出力電圧の高周波成分を除去するため
に第1及び第2の交流出力端子6、7間に接続されてい
る。
Q1 〜Q6 を制御するために、制御回路2と第1〜第6
のスイッチQ1 〜Q6 のゲート(制御端子)との間がラ
イン12、13、14、15、16、17で接続されて
いる。また、制御回路2によってスイッチQ1 〜Q6 の
制御信号を形成するために、第1及び第2の交流電源端
子4、5がライン18、19によって、また第1の交流
出力端子6がライン20によって、またコンデンサCの
両端がライン21、22によって、またリアクトルL1
に流れる電流を検出する電流検出器23がライン24に
よって制御回路2にそれぞれ接続されている。なお、電
流検出器23はフイルタ用コンデンサC1と電源端子4との
間に接続することができる。本願ではコンデンサC1で
平滑される前の電流及び平滑された後の電流のいずれも
入力電流と呼ぶことにする。
明する前に、図1の変換回路1の動作を説明する。変換
回路1は、前述した特開平8−126352号公報のも
のと同様に第1、第2及び第3のモードで動作する。第
1のモードは電源3の電圧Vin(例えば100V)とほ
ぼ同一の出力電圧V0 を第1及び第2の交流出力端子
6、7間に得る電圧非変換モードである。第2のモード
は電源電圧Vin(100V)よりも低い出力電圧V0 を
得る降圧モードである。第3のモードは電源電圧Vinよ
りも高い出力電圧V0 を得る昇圧モードである。いずれ
のモードにおいてても第1及び第2のスイッチQ1 、Q
2 と第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 のいずれか一方
又は両方の高周波のオン・オフが禁止され、低周波(5
0Hz)のオン・オフになるので、損失低減効果が生じ
る。
圧V0 を得る非変換モードの場合には、第1〜第6のス
イッチQ1 〜Q6 に図4(B)〜(G)の制御信号が供
給される。即ち、第1及び第5のスイッチQ1 、Q5 は
50Hz方形波パルスによって180度間隔で断続的に
オンになり、第2及び第6のスイッチQ2 、Q6 はQ1
、Q5 と反対に動作する。また、第3及び第4のスイ
ッチQ3 、Q4 は図4(A)の交流電源電圧Vinの周波
数よりも十分に高い周波数(例えば20kHz)でオン
・オフ制御される。なお、非変換モード時には第3及び
第4のスイッチQ3 、Q4 をオフに保つこともできる
が、本実施例では力率改善のために他のモードと同様に
オン・オフしている。図4に示すように各スイッチQ1
〜Q6 を制御すると、入力交流電圧Vinが正の半波の期
間(t0 〜t1 )では、交流電源3、第1のリアクトル
L1 、第1のスイッチQ1 、第5のスイッチQ5 、第2
のリアクトルL2 、及び負荷11の閉回路で正方向電流
が流れる。また、入力交流電圧Vinが負の半波の期間
(t1 〜t2 )では、交流電源3、負荷11、第2のリ
アクトルL2 、第6のスイッチQ6 、第2のスイッチQ
2 、及び第1のリアクトルL1の閉回路で負方向電流が
流れる。この非変換モードには入力交流電圧Vinが僅か
な電圧降下を伴って出力電圧V0 となる。この場合、第
1、第2、第5及び第6のスイッチQ1 、Q2 、Q5 、
Q6 は高周波(例えば20kHz)でオン・オフされな
いので、単位時間当りのスイッチング回数が少なくな
り、スイッチング損失による効率低下が少なくなる。な
お、この非変換モード時の出力電圧V0の精度は−10〜
+10程度となる。
0 を得る降圧モードの場合には、第1〜第6の主スイッ
チQ1 〜Q6 に図5(B)〜(G)に示す制御信号が供
給される。即ち、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 は
図5(A)の電源電圧Vinと同一の低周波(50Hz)
でオン・オフし、第3〜第6のスイッチQ3 〜Q6 は高
周波(例えば20kHz)のPWMパルスでオン・オフ
する。図5の入力交流電圧Vinの正の半波の期間t0 〜
t1 であり且つ第5のスイッチQ5 がオンの期間には、
交流電源3、第1のリアクトルL1 、第1のスイッチQ
1 、第5のスイッチQ5 、第2のリアクトルL2 及び負
荷11の閉回路で正方向電流が流れる。また、入力交流
電圧Vinの正の半波の期間t0 〜t1 であり且つ第6の
スイッチQ6 がオン即ち第5のスイッチQ5 がオフの期
間には、交流電源3、第1のリアクトルL1 、第1のス
イッチQ1 、コンデンサC、第6のスイッチQ6 、第2
のリアクトルL2 及び負荷11の閉回路で正方向電流が
流れる。
の半波の期間t1 〜t2 であり且つ第6のスイッチQ6
がオンの期間には、交流電源3、負荷11、第2のリア
クトルL2 、第6のスイッチQ6 、第2のスイッチQ2
及び第1のリアクトルL1 の閉回路で負方向の電流が流
れる。また、入力交流電圧Vinの負の半波の期間t1〜
t2 であり且つ第5のスイッチQ5 のオンの期間即ち第
6のスイッチQ6 のオフの期間には、交流電源3、負荷
11、第2のリアクトルL2 、第5のスイッチQ5 、コ
ンデンサC、第2のスイッチQ2 及び第1のリアクトル
L1 の閉回路で負方向電流が流れる。入力交流電圧Vin
が第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 で高周波で断続さ
れるので、入力交流電圧Vinよりも低い出力電圧V0 が
得られる。
第2、第5及び第6のスイッチQ1Q2 、Q5 、Q6 を
通る回路で充電される。このため、もしコンデンサCの
電圧Vc を制御しないと、この電圧Vc は徐々に高くな
る。そこで、第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 を高い
周波数(例えば20kHz)でオン・オフしてコンデン
サCの電荷を放出し、この電圧Vc を制御する。コンデ
ンサCの放電回路は次のようにして形成される。まず、
入力交流電圧Vinが正の半波の期間t0 〜t1であり且
つ第4のスイッチQ4 のオンの期間には、コンデンサ
C、第1のスイッチQ1 、第1のリアクトルL1 、電源
3、第3のリアクトルL3、及び第4のスイッチQ4 から
成る閉回路でコンデンサCの放電電流が流れる。この
時、第1及び第3のリアクトルL1 、L3にエネルギーが
蓄積される。次に、入力交流電圧Vinが正の半波の期間
t0 〜t1 であり且つ第3のスイッチQ3 のオン期間に
は、第1のリアクトルL1 、電源3、第3のリアクトル
L3,第3のスイッチQ3 、第1のスイッチQ1 から成
る閉回路でリアクトルL1及びL3 のエネルギーの放出
が行われ、リアクトルL1及びL3 のエネルギーは電源
3に帰還される。第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 が
図5(D)(F)に示すように電源3の電圧Vinよりも
十分に高い周波数でPWMパルスで断続され、このPW
Mパルスの幅の制御によってコンデンサCの放電期間が
制御され、コンデンサCの電圧Vc はほぼ一定に保たれ
る。なお、入力交流電圧Vinが負の期間t1 〜t2 であ
り且つ第3のスイッチQ3 がオンの期間には、コンデン
サC、第3のスイッチQ3 ,第3のリアクトルL3,電源
3、第1のリアクトルL1 及び第2のスイッチQ2 から
成る閉回路でコンデンサCの電荷が放出される。また、
入力交流電圧Vinが負の期間t1 〜t2 であり且つ第4
のスイッチQ4 のオン期間には、第1のリアクトルL1
、第2のスイッチQ2 、第4のスイッチQ4 、第3のリ
アクトルL3及び電源3から成る閉回路でリアクトルL
1、L3 のエネルギーが放出される。また、本実施例で
は入力の力率改善を行うように第3及び第4のスイッチ
Q3,Q4がオン.オフ制御される
0 を得る昇圧モードの場合には、図6(B)〜(G)に
示す制御信号で第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 がオン
・オフ制御される。即ち、第1〜第4のスイッチQ1 〜
Q4 は高周波でオン・オフされ、第5及び第6のスイッ
チQ5 、Q6 は電源周波数(50Hz)でオン・オフさ
れる。図6の入力交流電圧Vinが正の半波の期間t0 〜
t1 であり且つ第1のスイッチQ1 のオン期間には、電
源3、第1のリアクトルL1 、第1のスイッチQ1 、第
5のスイッチQ5 、第2のリアクトルL2 、負荷11か
ら成る閉回路で第1の方向の電流が流れる。この時、第
1のリアクトルL1 に前のサイクルで充電されたエネル
ギーの放出が生じ、電源3の電圧Vinと第1のリアクト
ルL1 の電圧との和が出力され、入力交流電圧Vinより
も高い振幅の出力電圧V0 が得られる。昇圧モードにお
いて、入力交流電圧Vinが正の半波の期間t0 〜t1 で
あり且つ第2のスイッチQ2 のオン期間には、電源3、
第1のリアクトルL1 、第2のスイッチQ2 、コンデン
サC、第5のスイッチQ5 、第2のリアクトルL2 及び
負荷11から成る閉回路で第1の方向の電流が流れ、且
つ第1のリアクトルL1 にエネルギーが蓄積される。こ
の時には入力交流電圧VinにコンデンサCの電圧Vc が
加算されて出力電圧V0 となる。
負の半波の期間t1 〜t2 であり且つ第2のスイッチQ
2 がオンの期間には、電源3、負荷11、第2のリアク
トルL2 、第6のスイッチQ6 、第2のスイッチQ2 及
び第1のリアクトルL1 から成る閉回路で第2の方向の
電流が流れる。この時は入力交流電圧Vinに第1のリア
クトルL1 の電圧が加算されて出力電圧V0 となる。ま
た、入力交流電圧Vinが負の半波の期間t1 〜t2 であ
り且つ第1のスイッチQ1 がオンの期間には、電源3、
負荷11、第2のリアクトルL2 、第6のスイッチQ6
、コンデンサC、第1のスイッチQ1 及び第1のリア
クトルL1 から成る閉回路で第2の方向の電流が流れ
る。この時には入力交流電圧VinにコンデンサCの電圧
Vc が加算されて出力電圧V0 となる。なお、この期間
に第1のリアクトルL1 にエネルギーが蓄積される。
生じ、この電圧が低下する。そこで、第3及び第4のス
イッチQ3 、Q4 を第5及び第6のスイッチQ5 、Q6
よりも高い周波数(例えば20kHz)で断続すること
によってコンデンサCの電圧Vc をほぼ一定に制御す
る。この詳しい動作を次に述べる。入力交流電圧Vinが
正の半波の期間t0 〜t1 であり且つ第4のスイッチQ
4 のオン期間には、電源3、第1のリアクトルL1 、第
1のスイッチQ1 、コンデンサC、第3のリアクトルL
3,第4のスイッチQ4 から成る閉回路でコンデンサC
を充電する。この時、第1及び第3のリアクトルL1 、
L3の蓄積エネルギーの放出があるので、コンデンサC
は、電源3の電圧Vinと第1のリアクトルL1、L3 の
電圧との和で充電される。即ち、出力電圧V0 よりも高
い電圧でコンデンサCが充電される。入力交流電圧Vin
が正の半波の期間t0 〜t1 であり且つ第3のスイッチ
Q3 のオン期間には、電源3、第1のリアクトルL1 、
第1のスイッチQ1 、第3のスイッチQ3 、第3のリア
クトルL3の閉回路に電流が流れ、第1及び第3のリアク
トルL1、L3 にエネルギーが蓄積される。入力交流電
圧Vinが負の半波の期間t1 〜t2 であり且つ第3のス
イッチQ3がオンの期間には、電源3、第3のリアクトル
L3、第3のスイッチQ3 、コンデンサC、第2のスイ
ッチQ2 及び第1のリアクトルL1 から成る閉回路に電
流が流れ、電源3の電圧Vinと第1及び第3のリアクト
ルL1 、L3の電圧の和でコンデンサCが充電される。
入力交流電圧Vinが負の半波の期間t1 〜t2 であり且
つ第4のスイッチQ4のオンの期間には、電源3、第3の
リアクトルL3,第4のスイッチQ4 、第2のスイッチQ
2 及び第1のリアクトルL1 から成る閉回路に電流が流
れ、第1及び第3のリアクトルL1、L3 にエネルギーが
蓄積される。なお、この昇圧モ−ドにおいても第3及び
第4のスイッチQ3、Q4は入力の力率を改善するよう
に動作する。
ード、降圧モード、昇圧モードを得ることを示す等価回
路である。入力段のエネルギー蓄積要素30は第1のリ
アクトルL1 に相当し、出力段エネルギー蓄積要素34
は第2のリアクトルL2 に相当し、電圧V1 の第1の電
源31は第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 に相当し、
電圧V2 の第2の電源32は第3及び第4のスイッチQ
3 、Q4 に相当し、電圧V3 の第3の電源33は第5及
び第6のスイッチQ5 、Q6 に相当する。非変換モード
時は、第1及び第3の電源31、33の電圧V1 、V3
を零にするように第1、第2、第5及び第6のスイッチ
Q1 、Q2 、Q5 、Q6 を制御する。降圧モードには第
1の電源31の電圧V1 を零にし、第3の電源33の電
圧V3 をマイナスの値にするように第1、第2、第5及
び第6のスイッチQ1 、Q2 、Q5 、Q6 を制御する。
昇圧モード時には第1の電源31の電圧V1 をプラスの
値にし、第3の電源33の電圧V3 を零にするように第
1、第2、第5及び第6のスイッチQ1 、Q2 、Q5 、
Q6 を制御する。第2の電源32の電圧V2は入力の力
率を改善するように制御される。
明する。制御回路2は、入力電圧検出回路41、直流電
圧検出回路42、出力電圧検出回路43、直流電圧及び
力率改善指令値発生手段44、出力段電圧指令値発生手
段45、方形波発生器46、第1〜第4のモード選択スイ
ッチ48、49、50、51、三角波発生器52、第1、第2及
び第3のコンパレータ53、54、55、第1、第2及
び第3の逆相信号形成回路56、57、58を有する。
9によって第1及び第2の交流電源端子4、5に接続さ
れており、電源3の電圧Vinを検出し、基準正弦波を発
生する。直流電圧検出回路42はライン21、22によ
ってコンデンサCの両端に接続され、コンデンサCの電
圧Vc を示す検出信号を出力する。出力電圧検出回路4
3はライン20、19によって第1及び第2の交流出力
端子6、7に接続され、出力電圧V0 を示す検出信号を
出力する。各検出回路41、42、43は、電源電圧V
in、コンデンサ電圧Vc 、出力電圧V0 の実際の値より
も低い電圧を出力するが、理解を容易にするためにここ
では実際の電圧と同一の値が出力されるものとする。な
お、この指令値Vrcは、第1及び第2のスイッチQ1、Q2
の相互接続中点8と第3及び第4のスイッチQ3、Q4の相
互接続中点9との間の電圧Vconvを所望値にするための
指令値として機能する。
は、直流基準電圧源59と、第1及び第2の減算器60、
63と、2つの比例積分(PI)回路61、64と、乗
算器62とから成る。第1の減算器60は基準電圧源5
9に基準電圧と直流電圧検出回路42の検出出力の差を
示す誤差信号を出力する。この誤差信号は比例積分回路
61を介して乗算器62に入力し、入力電圧検出回路4
1から得られた基準正弦波(例えば実効値100Vの正
弦波)に乗算される。乗算器62の出力はコンデンサC
の電圧Vc を所望値に保つための情報を含む入力電流指
令値である。第2の減算器63は乗算器62の出力(入
力電流指令値)と電流検出器23に接続されたライン2
4の検出値(検出電流値)との差を示す信号を出力し、
位相差信号形成回路として機能する。減算器63の出力
は比例積分回路64を介して出力される。比例積分回路
64の出力は直流電圧及び力率改善指令値Vrcとなる。
この指令値Vrcは電源電圧Vinに同期した正弦波であ
リ、コンデンサCの電圧を所定値に制御するための情報
と入力の力率を改善するための情報とを含む。なお、こ
の指令値Vrcは、第1及び第2のスイッチQ1、Q2の相互
接続中点8と第3及び第4のスイッチQ3、Q4の相互接続
中点9との間の電圧Vconvを所望値にするための指令値
として機能する。
力電圧指令値発生器66と、減算器67と、比例積分微
分(PID)回路68とから成る。基準出力電圧指令値
発生器66は、降圧モード時には、電源電圧Vinよりも
aボルト低いV01=Vin−aを示す指令値を発生し、昇
圧モード時には、電源電圧Vinよりもbボルト高いV02
=Vin+bを発生する。この各基準電圧指令値V01、V
02は電源電圧Vinに同期した正弦波である。減算器67
は基準電圧指令値発生器66の出力と出力電圧検出回路
43の出力との差を示す信号を出力する。この減算器6
7の出力は比例積分微分(PID)回路68を介して出
力され、出力段電圧指令値Vriとなる。なお、Vriは電
源電圧Vinに同期した正弦波であり、第3及び第4のスイ
ッチQ3,Q4の接続中点9と第5及び第6のスイッチQ5、
Q6の相互接続中点10との間の電圧Vinvを所望値にする
ための指令値として機能する。
選択的に設定するために、方形波発生器46と4つのスイ
ッチ48、49、50、51とが設けられている。
タ70とから成る。増幅器69は入力電圧検出回路41
から得られる図7(A)の50Hzの基準正弦波Vf を
ピークが三角波電圧Vtの最大値よりも十分に高い電圧に
増幅するものである。リミッタ70は、三角波発生器5
2の出力三角波の最大値に等しい+Vsと最小値に等し
い−Vsとの間に増幅器出力を制限し、図7(B)に示
す+Vs の高レベルと−Vs の低レベルとを交互に有す
る方形波電圧Vs を発生する。
圧指令値発生手段45と第1のコンパレータ53との間に接
続されており、昇圧モードの時にのみオンになる。第2
のモード選択スイッチ49は、方形波発生器46と第1のコ
ンパレータ53との間に接続されており、非変換モード及
び降圧モードの時にのみオンになる。第3のモード選択
スイッチ50は出力段電圧指令値発生手段45と第3のコン
パレータ55との間に接続されており、降圧モードの時に
のみオンになる。第4のモード選択スイッチ51は方形波
発生器46と第3のコンパレータ55との間に接続されてお
り、非変換モード及び昇圧モードの時にのみオンにな
る。
波数(50Hz)よりも十分に高い周波数(例えば20
kHz)の三角波電圧Vt即ち鋸波を図8〜図11に示
すように発生する。この三角波電圧Vtは最大値が+V
s,最小値が−Vsであり、急峻に立上った後に徐々に低
下するのこぎり波状電圧である。勿論、三角波発生器5
2を徐々に立上って急速に立上る三角波、徐々に立上っ
て徐々に下がる三角波を発生するように構成できる。図
2では1つの三角波発生器52が第1、第2及び第3の
コンパレータ53、54、55に接続されているが、第
1、第2及び第3のコンパレータ53、54、55のた
めの専用の三角波発生器を設けることもできる。また、
1つの三角波発生器52から3種類の三角波を発生させ
ることもできる。
ード選択スイッチ48、49の出力のいずれか一方から成る
コンパレータ入力信号Vr1と三角波電圧Vt とを比較
してライン12に第1のスイッチQ1 のオン・オフ制御
信号を2値形式で出力する。
率改善指令値発生手段44と三角波発生器52とに接続
され、コンデンサ電圧及び力率改善指令値としてのコン
パレータ入力信号Vr2と三角波電圧Vt とを比較してラ
イン14に第3のスイッチQ3 のオン・オフ制御信号を
2値形式で出力する。この第2のコンパレータ54はコ
ンデンサCの電圧制御及び力率改善制御回路を構成して
いる。
ード選択スイッチ50、51の出力から成るコンパレータ入
力信号Vr3と三角波電圧Vt とを比較してライン16
に第5のスイッチQ5 のオン・オフ制御信号を2値形式
で出力する。
即ち否定回路から成り、第1のコンパレータ53に接続
され、第1のスイッチQ1 のオン・オフ制御信号の逆相
信号から成る第2のスイッチQ2 のオン・オフ制御信号
をライン13に出力する。
から成り、第2のコンパレータ54に接続され、第3の
スイッチQ3 のオン・オフ制御信号の逆相信号から成る
第4のスイッチQ4 のオン・オフ制御信号をライン15
に出力する。
から成り、第3のコンパレータ55に接続され、第5の
スイッチQ5 のオン・オフ制御信号の逆相信号から成る
第6のスイッチQ6 のオン・オフ制御信号を出力する。
なお、第1、第2及び第3のコンパレータ53、54、
55に第1、第2及び第3の逆相信号形成回路56、5
7、58をそれぞれ内蔵させることができる。また、第
1、第2及び第3の逆相信号形成回路56、57、58
をNOT回路で形成せずに3つの逆相信号用コンパレー
タで構成し、3つの逆相信号用コンパレータを正相信号
用コンパレータ53、54、55と同様に接続し、入力
の極性のみを正相信号用コンパレータ53、54、55
と逆にすることもできる。
とができることを図9〜図11を参照して説明する。
ド選択スイッチ49、51がオンになり、電源電圧Vinの正
の半波期間における第1及び第3のコンパレータ53、55の
入力信号Vr1、Vr3は+Vsとなり、図9に示すように
三角波電圧Vt の最大値+Vsに一致し、三角波電圧Vt
を横切らない。この結果、電源電圧Vinの正の半波の期
間の第1及び第3のコンパレータ53、55の出力は連続
して高レベルになる。また、非変換モードにおける電源
電圧Vinの負の半波期間の第1及び第3のコンパレータ
53、55の入力は−Vsとなるので、この出力は連続して
低レベルになる。これにより、非変換モード時には図4
(B)(C)(F)(G)に示すように第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2及び第5及び第6のスイッチQ5,Q6
は50Hzの低周波でオン・オフ制御される。非変換モー
ド時の電源電圧Vinの正の半波期間における第2のコン
パレータ54の入力信号Vr2は0〜+Vsの間の値にな
る。また、電源電圧Vinの負の半波の期間のVr2は0〜
−Vsの間の値になる。従って、図9に示すように第2の
コンパレータ54において入力信号Vr2が三角波電圧V
t を横切り、図4(D)(E)に示すように第3及び第
4のスイッチQ3 、Q4 に高周波のオン・オフ制御信号
(PWMパルス)が供給される。この実施例では第2の
コンパレータ54の入力信号ラインにモード切換スイッチ
が接続されていたので、第3及び第4のスイッチQ3,Q4
は各モードでオン・オフする。
択スイッチ49、50がオンになる。従って、電源電圧の正
の半波期間には図10に示すように第1のコンパレータ
53の入力信号Vr1は+Vsとなり、三角波電圧Vt を
横切らない。このため、第1のコンパレータ53の出力
は高レベルになる。電源電圧Vinの負の半波ではVr1が
−Vsとなり、第1のコンパレータ53の出力は低レベル
になる。従って、降圧モード時には第1及び第2のスイ
ッチQ1 、Q2 が図5(B)(C)に示すように低周波
でオン・オフ制御される。降圧モード時の電源電圧Vin
の正の半波期間の第3のコンパレータ55の入力信号Vr3
は0〜+Vsの間の値になり、図10に示すように三角波
電圧Vt を横切る。電源電圧Vinの負の半波期間にはV
r3が0〜−Vsの間の値となり、三角波電圧Vt を横切
る。従って、降圧モード時には、第5及び第6のスイッ
チQ5 、Q6 が図5(F)(G)に示すように高周波の
オン・オフ制御信号即ちPWMパルスで制御される。な
お、第3のコンパレータ55におけるPWMパルスの形
成は図8に示すように行われる。降圧モード時に第2の
コンパレータ54の入力信号Vr2は0〜+Vsの間の値にな
り、図10に示すように三角波電圧Vt を横切る。ま
た、負の半波期間にはVr2が0〜−Vsの間の値となり、
三角波電圧Vt を横切る。この結果、第3及び第4のス
イッチQ3 、Q4 には図5(D)(E)に示すように高
周波のオン・オフ制御信号が供給される。
ッチ48、51がオンになる。このため、0〜+Vsの間の出
力段電圧指令値Vriが第1のコンパレータ53の入力信
号Vr1となり、図11に示すように三角波電圧Vt を
横切る。また、負の半波期間にはVr1が0〜−Vsの間の
値となり、三角波電圧Vt を横切る。この結果、第1及
び第2のスイッチQ1 、Q2 は図6(B)(C)に示す
ように高周波のオン・オフ制御信号即ちPWMパルスで
制御される。昇圧モードにおける第3のコンパレータ5
5の入力信号Vr3は方形波の+Vsとなり、図11に示す
ように三角波電圧Vt を横切らない。また負の半波期間
にはVr3が−Vsとなり、三角波電圧Vt を横切らない。
この結果、第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 は図6
(F)(G)に示すように低周波のオン・オフ制御信号
となる。昇圧モード時の第2のコンパレータ54の入力信
号Vr2は他のモード同様に0〜+Vsの間となり、図1
1に示すように三角波電圧Vt を横切る。この結果、第
3及び第4のスイッチQ3 、Q4 は図6(D)(F)に
示すように高周波でオン・オフ制御される。
果を有する。 (1) 非変換モード、降圧モード、昇圧モードを比較
的簡単な回路構成によって得ることができる。 (2) 非昇圧モード時には、第1、第2、第5及び第6の
スイッチQ1,Q2,Q5,Q6が低周波(50HZ)でオン
・オフし、降圧モード時には第1及び第2のスイッチQ
1,Q2が低周波でオン・オフし、昇圧モード時には第5
及び第6のスイッチQ5,Q6が低周波でオン・オフする
ので、単位時間当りのスイッチング回数が少なくなり、
スイッチング損失の合計が少なくなり、効率が向上し、
またスイッチングノイズが少なくなる。 (3) 第3及び第4のスイッチQ3,Q4によって力率改
善するので、効率が向上し、且つ高周波成分が少なくな
る。 (4) 第3及び第4のスイッチQ3,Q4はコンデンサC
の電圧を制御する機能も有するので力率改善を特別のス
イッチを設けないで達成することができる。
明の第2の実施例の電力変換装置を説明する。但し、図
12〜図22及び後述する図23〜図27において、図
1〜図11と共通する部分又は相互に共通する部分には
同一の符号を付してその説明を省略する。
は、図1の電力変換装置に共振用インダクタLr と共振
用コンデンサCr と第7及び第8のスイッチQ7 、Q8
と第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 の寄生容量C1 〜C
6 とを付加し、且つ変形された制御回路2aを設けた他
は、図1と同一に構成したものである。ただし、図12
ではフィルタ用コンデンサC11,C12の図示が省略されて
いる。共振用インダクタLr と共振用コンデンサCr と
第7のスイッチQ7 の直列回路は、寄生容量C1 〜C6
に基づく損失をソフトスイッチングによって低減させる
ためのものであって、第1及び第2のスイッチQ1 、Q
2 の直列回路、第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 の直
列回路、第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 の直列回路
に対して並列に接続されている。第8のスイッチQ8 は
変換用コンデンサCに直列に接続されている。この実施
例では、変換用コンデンサCも共振用インダクタLr 及
び共振用コンデンサCr と共に損失低減回路を構成して
いる。第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 の寄生容量C1
〜C6 は一対の主端子間(ドレイン・ソース間)の寄生
容量であり、各スイッチQ1 〜Q6 に並列に接続されて
おり、ターンオフ時のゼロボルトスイッチング及びノイ
ズ低減に寄与している。なお、必要に応じて各スイッチ
Q1 〜Q6 に個別コンデンサを並列接続することができ
る。第7及び第8のスイッチQ7 、Q8 は第1〜第6の
スイッチQ1 〜Q6 と同様に絶縁ゲート型FETから成
り、FETスイッチS7 、S8 の他にダイオードD7 、
D8 を有する。この第7及び第8のスイッチQ7 、Q8
をオン・オフ制御するためにこのゲート(制御端子)が
ライン25、26によって制御回路2aに接続されてい
る。
1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 のターンオン時にソフト
スイッチングを行うためのものであって、第1〜第6の
スイッチQ1 〜Q6 の内少なくとも1つのターンオンの
直前に第1〜第6の寄生容量C1 〜C6 の少なくとも1
つのエネルギを共振回路側に放出させ、第1〜第6のス
イッチQ1 〜Q6 の少なくとも1つのスイッチのドレイ
ン・ソース間電圧を零にするためのものである。
す。図13の制御回路2aは、図2の制御回路2に第
1、第2及び第3のタイミング調整回路71,72、7
3とスイッチQ7 、Q8 制御回路74と第5及び第6の
モード選択スイッチ75、76とを付加した他は図2と
同一に構成したものである。第1のタイミング調整回路
71は第1のコンパレータ53と逆相信号形成回路56
と直流電圧検出回路42とに接続され、第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2の制御ライン12、13に図18
(B)(C)又は図19(F)(G)又は図20(B)
(C)と同様なオン・オフ制御信号を送出する。第2の
タイミング調整回路72は第2のコンパレータ54と第
2の逆相信号形成回路57と直流電圧検出回路42とに
接続され、第3及び第4のスイッチQ3、Q4 の制御ラ
イン14、15に図18(D)(E)又は図20(B)
(C)と同様なオン・オフ制御信号を送出する。第3の
タイミング調整回路73は第3のコンパレータ55と第
3の逆相信号形成回路58と直流電圧検出回路42とに
接続され、第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 の制御ラ
イン16、17に図18(F)(G)又は図20(B)
(C)のオン・オフ制御信号を送出する。
路71を詳しく示すものである。この第1のタイミング
調整回路71は第1及び第2のORゲート77,78と
直流電圧の零検出器79とタイマ80とから成り、図1
8(B)(C)又は図19(F)(G)に示すような低
周波のオン・オフ制御信号と図20(B)(C)と同様
な高周波のオン・オフ制御信号とを形成して第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 に送る。図14において、零電
圧検出器79は直流電圧検出回路42に接続されてお
り、コンデンサCが接続されている直流ライン間の電圧
が零になった時点を示す信号を図19(D)に示すよう
に発生する。図19は降圧モードを示しているので、第
5及び第6のスイッチQ5 、Q6 が高周波でオン・オフ
し、第6のスイッチQ6 のターンオンの直前に零電圧検
出器79から図19(D)のパルスが発生する。この零
電圧検出パルスの発生時点は図21のt3 時点に相当す
る。タイマ80は零電圧検出器79の出力に応答して図
19(E)に示す時間幅Tx のパルスを発生する。図1
9(E)のパルスの発生期間は図21のt3 〜t5期間
に相当する。図14の第1のORゲート77はコンパレ
ータ53の出力にタイマ80の出力を加えて例えば図1
9(F)のオン・オフ制御信号を出力する。第2のOR
ゲート78は逆相信号形成回路56の出力にタイマ80
の出力を加えて例えば図19(G)のオン・オフ制御信
号を出力する。前述の第1の実施例では降圧モード時に
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 が高周波でオン・オ
フされず、低周波でオン・オフされた。これに対して、
第2の実施例では、第3〜第6のスイッチQ3 〜Q6 の
高周波オン・オフにおけるターンオン時にゼロボルトス
イッチングするためのオン期間が断続的に設けられてい
る。図13の第2及び第3のタイミング調整回路72、
73は第1のタイミング調整回路71と同様に形成され
ている。なお、第1〜第3のタイミング調整回路71〜
73で図14に示す零電圧検出回路79及びタイマ80
を共用することができる。また、零電圧検出回路79を
設ける代りに、図21の例えばt2 からt3 までに相当
する時間を計測するタイマを設け、このタイマの出力を
零電圧信号として図14のタイマ80に入力させること
ができる。
回路74はライン81によって入力電圧検出回路41に
接続され、また、ライン82によって三角波発生器52
に接続され、ライン25、26に第7及び第8のスイッ
チQ7 、Q8 の制御信号を送出する。
が示されている。このQ7 、Q8 制御回路74は50Hz
の低周波オン・オフモード用パルス形成回路83と例え
ば20kHz の高周波オン・オフモード用パルス形成回路
84とモード切換スイッチ85、86、87、88とか
ら成る。低周波オン・オフモードパルス形成回路83
は、ライン81の入力電圧検出信号に基づいて図18
(H)(I)に示すように電源電圧Vinに同期したパル
スを形成し、第7及び第8のスイッチQ7 、Q8 の制御
端子に供給する。高周波オン・オフモード用パルス形成
回路84は、ライン82の三角波電圧Vt 即ち搬送波に
基づいて図20(D)(E)に示すパルスを形成し、第
7及び第8のスイッチQ7 、Q8 に供給する。図15の
モード切換スイッチ85、86は非変換モードの時にオ
ンになる。モード切換スイッチ87、88は降圧モード
と昇圧モードとの両方でオンになる。なお、モード切換
スイッチ85、86、87、88を省き、低周波オン・
オフモード用パルス形成回路83の出力と高周波オン・
オフモード用パルス形成回路84の出力との両方をライ
ン25、26に供給することができる。
用パルス形成回路83の詳細を示す。この低周波オン・
オフモード用パルス形成回路83は、2つのコンパレー
タ89、90と、2つの基準電圧源91、92と、OR
ゲート93と、3つのタイマ94、95、96とから成
る。コンパレータ89はライン81の50Hzの正弦波と
基準電圧源91の基準電圧Va とを比較し、基準電圧V
a よりもライン81の正弦波電圧が高くなった時点を示
すパルスを図18のt1 時点で発生する。また、コンパ
レータ90はライン81の正弦波と基準電圧源92の基
準電圧Vb とを比較し、正弦波が基準電圧Vb よりも低
くなった時点を示すパルスを図18のt6 時点で発生す
る。基準電圧Va 、Vb は図18(A)に示すように正
弦波の零レベルの近傍に設定されている。また、コンパ
レータ89、90は出力段にトリガ信号形成回路(微分
回路)を含み、図18のt1 、t6 時点でトリガパルス
を発生する。図16のORゲート93は2つのコンパレ
ータ89、90の出力をタイマ94、95に送る。タイ
マ94は2つのコンパレータ89、90から発生するト
リガパルスに応答して図18(H)に示す時間幅Ta の
パルスを発生する。この時間幅Ta は、第1〜第6のス
イッチQ1 〜Q6 のターンオン時点を含むように設定さ
れている。図18(H)に示すタイマ94の出力は第7
のスイッチQ7 の制御パルスとして使用される。タイマ
95はコンパレータ89、90の出力トリガパルスに応
答して図18のt1 〜t2 期間及びt6 〜t7 期間を示
す時間幅Tb のパルスを形成する。タイマ96はタイマ
95の出力パルスの後縁時点t2 及びt7 に応答して図
18(I)のt2 〜t4 期間及びt7 〜t9 期間を示す
時間幅Tc の低レベルパルスを発生する。タイマ96の
出力は第8のスイッチQ8 の制御信号となる。図18か
ら明らかなように第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 のタ
ーンオン時点t3 、t8 を含むように図18(H)
(I)のQ7 、Q8 制御パルスが形成される。第7及び
第8のスイッチQ7 、Q8 のオン・オフによる作用効果
の詳細は追って説明する。
用パルス形成回路84の詳細を示す。この高周波オン・
オフモード用パルス形成回路84は、第1〜第4のタイ
マ97、98、99、100から成る。第1のタイマ9
7はライン82によって供給される図20(A)に示す
のこぎり波状の三角波電圧Vt の立上り時点t0 に応答
して三角波電圧Vt の1周期よりも幾らか短い所定時間
T0 を計測し、この終りの時点でトリガパルスを発生す
る。三角波電圧Vt は急速に垂直に立上り、しかる後徐
々に低下するので、図13の第1〜第3のコンパレータ
から高周波のオン・オフ制御パルスを送出する時に、オ
ン・オフ制御パルスの立上り時点を揃えることができ
る。図17の第2のタイマ98は第1のタイマ97の出
力パルスに応答して図20(C)に示すt1 〜t6 期間
の時間幅Ta のパルスを発生し、第7のスイッチQ7 に
供給する。第3のタイマ99は第1のタイマ97の出力
に応答して図20のt1 〜t2 期間に相当する時間幅T
b のパルスを発生する。第4のタイマ100は第3のタ
イマ99の出力パルスの後縁に応答して図20(D)に
示すt2 〜t5 期間の時間幅Tc の低レベルパルスを発
生し、第8のスイッチQ8 に供給する。本実施例におい
て、図17の第2、第3及び第4のタイマ98、99、
100は図16のタイマ94、95、96と実質的に同
様に機能する。しかし、図17のタイマ98、99、1
00の時間幅を図16のタイマ94、95、96の時間
幅と異なる値に設定することもできる。また、タイマ97
〜100を、変換回路1aの入力又は出力の電流又は電圧の
大きさに応じて出力パルス幅が変化する可変タイマとす
ることもできる。
及び力率改善指令値Vrcを第2のコンパレータ54に選
択的に送るものである。モード切換スイッチ76は方形
波発生器46の出力を第2のコンパレータ54に選択的
に送るものである。本実施例では降圧モードと昇圧モー
ドの時に切換スイッチ75がオンになり、非変換モード
の時に切換スイッチ76がオンになる。
動作は第1の実施例と同一であって、非変換モードと降
圧モードと昇圧モードとを選択的に得ることができる。
第2の実施例では、図13の第2のコンパレータ54に
モード切換スイッチ75を介して直流電圧及び力率改善
指令値Vrcを入力させることができると共に、モード切
換スイッチ76を介して方形波電圧Vs を入力させるこ
とができる。スイッチ75がオンの時には第2のコンパ
レータ54は第1の実施例と同様な出力を発生する。他
方、スイッチ76がオンの時には、第2のコンパレータ
54は図18(D)に示すように入力電圧と同一の周期
で第3のスイッチQ3 のオン・オフ制御信号を発生す
る。第2の実施例の降圧モード時には、第1、第2及び
第3のコンパレータ53、54、55と第1、第2及び
第3の逆相信号形成回路56、57、58とから図5
(B)〜(G)と同様な出力が得られる。また、昇圧モ
ード時には、第1、第2及び第3のコンパレータ53、
54、55と第1、第2及び第3の逆相信号形成回路5
6、57、58から図6(B)〜(G)と同様な出力が
得られる。
イッチQ1 〜Q6 のゼロボルトスイッチング動作及び寄
生容量C1 〜C6 による損失を低減する動作を図21を
参照して説明する。なお、図21は降圧モードにおける
一部期間の第1〜第8のスイッチQ1 〜Q8 のオン・オ
フ状態及び電圧Vq1〜Vq8とインダクタLr に流れる共
振電流Icrとを示す。この図21において第1〜第8の
スイッチQ1 〜Q8 のオン期間は斜線によって示されて
いる。なお、図21のt1 、t2 、t3 、t5、t6 、
t7 時点は図20のt1 、t2 、t3 、t4 、t5 、t
6 時点に対応している。以下、図21の各区間の動作を
詳しく説明する。なお、電流経路は回路素子の符号のみ
によって示すこともある。
5に示す動作の一部を変形したものとなる。t0 〜t1
区間においては、第1、第4、第6及び第8のスイッチ
Q1 、Q4、Q6 、Q8 がオンであり、第2、第3、第
5及び第7のスイッチQ2 、Q3 、Q5 、Q7 がオフで
ある。従って、3−L1 −Q1 −Q8 −C−Q6 −L2
−11の経路で正方向電流が負荷11に流れる。また、
第3のリアクトルL3 のエネルギ放出回路がL3 −Q4
−Q6 −L2 −11の経路で生じる。
イッチQ7 がオンになる。この結果、前のt0 〜t1 区
間の電流の他に、3−L1 −Q1 −Lr −Cr −Q7 −
Q6 −L2−11の経路の電流も流れる。即ち、Lr Cr
の共振回路の電流Icrが図21(I)に示すように流
れ始める。この電流Icrは徐々に増大するので、第7の
スイッチQ7 はゼロ電流スイッチングでオンになる。
フになる。Lr Cr 共振回路に対してオフ期間中の第
2、第3及び第5のスイッチQ2 、Q3 、Q5 の寄生容
量C2 、C3、C5 が並列に接続されるので、寄生容量
C2 、C3 、C5 の放電が生じる。即ち、C2 −Q1 −
Lr −Cr −Q7 の経路でC2 の放電が生じ、C3 −L
r −Cr −Q7 −Q4 の経路でC3 の放電が生じ、C5
−Lr −Cr −Q7 −Q6 の経路でC5 の放電が生じ
る。この結果、第2、第3及び第5のスイッチQ2 、Q
3、Q5 の電圧Vq2、Vq3、Vq5が図21(B)(C)
(E)に示すようにt2 時点から徐々に低下し、t3 時
点でほぼ零になる。なお、第8のスイッチQ8 がt2 時
点でオフになると、第8のスイッチQ8 の寄生容量(図
示せず)の充電が開始し、この電圧Vq8は図21(H)
に示すように徐々に高くなり、ゼロ電圧スイッチングが
達成される。
イッチQ2 、Q3 、Q5 がターンオン制御される。従っ
て、t3 〜t4 区間では第1〜第7のスイッチQ1 〜Q
7 の全部がオン状態になる。第2、第3及び第5のスイ
ッチQ2 、Q3 、Q5 はこれ等の電圧Vq2、Vq3、Vq5
がゼロの状態でターンオン制御されるので、ゼロボルト
スイッチングが達成される。また、寄生容量C2 、C3
、C5 のエネルギがLrCr共振回路に移された後に、
第2、第3及び第5のスイッチQ2 、Q3 、Q5 がター
ンオン制御されるので、寄生容量C2 、C3 、C5 の蓄
積エネルギの損失が生じない。なお、このt3 〜t4 区
間では、3−L1 −Q1 −Q5 −L2 −11の回路、3
−L1 −Q1 −Lr −Cr −Q7 −Q6 −L2 −11の
回路、及びL3−Q4 −Q6 −L2 −11の回路に電流
が流れる。この実施例では図21のt2〜t3 時間が計
算によって決定されているが、この代りにt3 で直流ラ
インP1、P2 間の電圧が零になることを検出し、スイ
ッチQ2 、Q3 、Q5 をターンオン制御してもよい。
Q8 の状態は前のt3 〜t4 区間と同一である。図21
(I)に示すようにt4 時点で共振電流Icrの方向が反
転する。
イッチQ2 、Q4 、Q6 をターンオフ制御する。なお、
t5 〜t6 区間で第1、第3及び第5のスイッチQ1 、
Q3 、Q5は前のt4 〜t5 区間と同様にオンに保つ。
第2、第4及び第6のスイッチQ2、Q4 、Q6 をター
ンオフ制御すると、この寄生容量C2 、C4 、C6 の充
電が行われ、第2、第4及び第6のスイッチQ2 、Q4
、Q6 の電圧Vq2、Vq4、Vq6が図21(B)(D)
(F)に示すようにt5 〜t6 区間で徐々に上昇し、ゼ
ロボルトスイッチングが達成される。また、ノイズ低減
効果が生じる。このターンオフ時には、Lr −Q1 −C
2 −Q7 −Cr から成るC2 の充電回路、Lr −Q3 −
C4 −Q7 −Cr から成るC4 の充電回路、Lr −Q5
−C6 −Q7 −Cr から成るC6 の充電回路が生じる。
なお、t5 〜t6 区間で第2、第4及び第6の寄生容量
C2 、C4 、C6 の電圧が徐々に高くなると、第8のス
イッチQ8の寄生容量に基づくこの電圧Vq8が図21
(H)に示すように徐々に低下し、t6 でほぼゼロにな
る。
ーンオン制御される。t6 〜t7 区間で第1〜第7のス
イッチQ1 〜Q7 は前のt5 〜t6 区間と同一状態に保
たれる。第8のスイッチQ8 の電圧Vq8はt6 時点でほ
ぼゼロであるので、ゼロボルトスイッチングが達成され
る。このt6 〜t7 区間では、3−L1 −Q1 −Q5 −
L2−11の回路で電流が流れる。
に同期して第7のスイッチQ7 をターンオフ制御する。
これにより、第7のスイッチQ7 のゼロ電流スイッチン
グが達成される。t7 以後において第7のスイッチQ7
以外のスイッチはt6 〜t7 区間と同一状態に保たれ
る。
は共振回路によるソフトスイッチング制御を実行しな
い。従って、降圧モードの正の半波期間においては、第
3及び第5のスイッチQ3 、Q5 のターンオン時のゼロ
ボルトスイッチングを行っていることになる。また、本
来オフに保っても差し支えない第2のスイッチQ2 が高
周波でオン・オフ制御されるが、ゼロボルトスイッチン
グであるから損失の増大をほとんど招かない。交流電源
電圧Vinの負の半波の期間においても、図21に示す正
の半波の期間と同様な動作が生じる。
のスイッチQ1 、Q2 が高周波でオン・オフされ、第5
及び第6のスイッチQ5 、Q6 が低周波でオン・オフさ
れる。従って、図21のt0 〜t7 期間に相当する期間
において図22に示すように第1〜第8のスイッチQ1
〜Q8 及び共振電流Icrが変化する。即ち、図22の昇
圧モードにおいては第1及び第2のスイッチQ1 、Q2
が図21の降圧モードの第5及び第6のスイッチQ5 、
Q6 と同様に高周波でオン・オフし、図22の第5及び
第6のスイッチQ5 、Q6 が図21の第1及び第2のス
イッチQ1 、Q2 と同様に動作する。昇圧モードにおい
ても第7及び第8のスイッチQ7 、Q8が降圧モード時
と同様にオン・オフ制御され、且つt3 〜t5 期間に第
1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 の全部が同時にオンにな
るので、ゼロボルトスイッチングが達成される。
8(H)(I)に示すように第7及び第8のスイッチQ
7 、Q8 がオン・オフ制御されるので、第1〜第6のス
イッチQ1 〜Q6 のターンオン時、ターンオフ時に降圧
モード、昇圧モードと同様な効果が得られる。
スイッチQ1 〜Q6 のソフトスイッチングが可能にな
り、電力損失の低減及びノイズの低減が達成される。ま
た、非変換モードの場合には、図18に示すように第1
の実施例と同様に単位時間当りのスイッチング回数が少
なくなり、効率が向上する。また、降圧モードの時には
図19(F)(G)に示すように第1及び第2のスイッ
チQ1 、Q2 の半波期間、昇圧モードの時には第5及び
第6のスイッチQ5、Q6 の半波期間が低周波動作とな
り、全期間において全スイッチがPWMパルスで高周波
オン・オフ制御される従来の装置に比べてスイッチング
回数が少なくなり、損失が低減する。
低減回路を変形した第3の実施例の電力変換装置を示
す。この電力変換装置の電力変換回路1bは、ソフトス
イッチング回路を構成するために、第7、第8及び第9
のスイッチQ7 、Q8 、Q9 と、1次巻線N1 及び2次
巻線N2 を有するトランスTr と、2つのダイオードD
11、D12とを有する。第8のスイッチQ8 は第2の実施
例と同様に変換用コンデンサCに直列に接続されてい
る。インダクタとして機能する1次巻線N1 の一端は一
方の直流ラインP1 に接続され、他端は第7のスイッチ
Q7 を介して他方の直流ラインP2 に接続されている。
第9のスイッチQ9 の一端は1次巻線N1 と第7のスイ
ッチQ7 との接続点に接続され、他端は第8のスイッチ
Q8 とコンデンサCとの接続点に接続されている。1次
巻線N1 に電磁結合された2次巻線N2 の一端は第7及
び第9のスイッチQ7 、Q9 の相互接続点に接続され、
この他端はダイオードD11、D12の相互間に接続されて
いる。ダイオードD11は2次巻線N2 の他端とコンデン
サCの一端との間に接続されている。ダイオードD12は
コンデンサCの他端と2次巻線N2 の他端との間に接続
されている。
2に図24に示す第7、第8及び第9のスイッチQ7 、
Q8 、Q9 の制御信号形成回路74aを付加したもので
ある。Q7 、Q8 、Q9 制御信号形成回路74aは図1
3のQ7 、Q8 制御回路74と同様な原理で形成されて
おり、図25(D)(E)(F)の制御信号を形成する
ために第1、第2、第3及び第4のタイマ101、10
2,103、104を有する。第1のタイマ101は、
図13の三角波発生器52と同一のものの三角波電圧V
t に応答して図25のt0 〜t1 の時間幅T11を計測す
る。第2のタイマ102は第1のタイマ101の出力パ
ルスの後縁に応答して図25(D)に示すt1 〜t3 期
間の時間幅T12のパルスを発生する。第3のタイマ10
3は第1のタイマ101の出力パルスの後縁に応答して
図25(E)に示すt1 〜t4 期間の時間幅T3 の負パ
ルスを発生する。第4のタイマ104は第2のタイマ1
02の出力パルスの後縁に応答して図25(F)に示す
t3 〜t4 期間の時間幅T14のパルスを発生する。第
2、第3及び第4のタイマ102、103、104の出
力は第7、第8及び第9のスイッチQ7 、Q8 、Q9 の
制御端子に供給される。第1〜第6のスイッチQ1 〜Q
6 は各モードにおいて第1の実施例又は第2の実施例と
同様にオン・オフ制御される。
圧モードで動作させた場合の正の半波期間における第1
のコンパレータ53の入力、第1、第2、第7、第8及
び第9のスイッチQ1 、Q2 、Q7 、Q8 、Q9 の制御
信号を示す。なお、図25の第3の実施例では図25
(B)のコンパレータ53の正相信号によって第2のス
イッチQ2 をオン・オフ制御し、逆相信号形成回路56
の出力に基づいて第1のスイッチQ1 をオン・オフ制御
している。第7のスイッチQ7 を第2のスイッチQ2 の
ターンオン時点t2 よりも前に第7のスイッチQ7 をタ
ーンオン制御し、第8のスイッチQ8 をターンオフ制御
すると、3−L1 −Q1 −N1 −Q7 −Q6 −L2 −1
1の回路で1次巻線N1 に電圧が印加される。2次巻線
N2 は1次巻線N1 に電磁結合されているので、ここに
電圧が発生し、N2 −D11−C−Q7 の回路に電流が流
れる。2次巻線N2 はコンデンサCで等価的に短絡され
た状態になり、1次巻線N1 の電圧即ち一対の直流ライ
ンP1 、P2 間の電圧もほぼ零になる。第1〜第6のス
イッチQ1 〜Q6 の内でオフ期間中のスイッチの寄生容
量C1 〜C6 の内の例えばC2 のエネルギはC2 −Q1
−N1 −Q7 の閉回路で放出され、コンデンサCに帰還
され、第2のスイッチQ2 の電圧Vq2が零になる。図2
5において、第2のスイッチQ2 はこの電圧が零になる
t2 時点でターンオン制御される。これにより、第2の
スイッチQ2 のゼロボルトスイッチングが達成される。
第2のスイッチQ2 のターンオンと同時又はこの後で第
9のスイッチQ9 を図25(F)に示すようにオンに
し、第7のスイッチQ7 をオフにする。図25のt3 〜
t4 期間には3−L1 −Q2 −D7 −N2 −Q5 −L2
−11の回路で1次巻線N1 に電圧が印加され、N2 −
Q9 −C−D12の回路でコンデンサCが充電される。こ
れにより、コンデンサCの電圧Vc は徐々に上昇し、逆
に第8のスイッチQ8 の電圧Vq8は徐々に低くなり、図
25のt4 時点でほぼ零になる。そこで、図25のt4
時点で第8のスイッチQ8 をターンオン制御する。この
結果、第8のスイッチQ8 のゼロボルトスイッチングが
達成される。
第1のスイッチQ1 のターンオン時にゼロボルトスイッ
チングが達成される。また、第3及び第4のスイッチQ
3 、Q4 のターンオン時のゼロボルトスイッチングも第
1及び第2のスイッチQ1 、Q2 と同様に行われる。ま
た、降圧モードにおける第5及び第6のスイッチQ5 、
Q6 のゼロボルトスイッチングも昇圧モード時の第1及
び第2のスイッチQ1 、Q2 と同様に行われる。従っ
て、第3の実施例によっても第2の実施例と同様な効果
を得ることができる。
実施例の制御回路2を図26の制御回路2Cに変形した
ものであり、この他は第1の実施例と同一に構成したも
のである。図11の制御回路2Cは、図2の制御回路2の切
換スイッチ48、49、50、51の代わりに第1、第2及び第3
の演算回路47a、48a、49aと第1及び第2のリミッタ
50a、51aを設けた他は図2と同一に構成したものであ
る。
指令値発生手段44、インバータ段電圧指令値発生手段
45、及び方形波発生器46に接続されており、Vrc+
Vs−Vriの演算を実行する。即ち、第1の演算回路4
7aは加算器と減算器とを含み、コンバータ電圧指令値
Vrcに方形波電圧Vs を加算した値からインバータ電圧
指令値Vriを減算する。なお、加算と減算の順序を逆に
してVrc−Vri+Vsとすることもできる。この第1の
演算回路47aは、インバータ電圧指令値Vriの変化に
対応して第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の高周波オ
ン・オフ動作又は低周波オン・オフ動作を自動的に選択
する機能を有する。
令値発生手段44とインバータ電圧指令値発生手段45
と方形波発生器46とに接続されており、Vri+Vs −
Vrcの演算を実行する。即ち、第2の演算回路48aは
加算器と減算器とを含み、インバータ電圧指令値Vriに
方形波電圧Vs を加算した値からコンバータ電圧指令値
Vrcを減算する。なお、加算と減算の順序を逆にしてV
ri−Vrc+Vs とすることもできる。この第2の演算回
路48aはインバータ電圧指令値Vriの変化に対応して
第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 の高周波オン・オフ
動作又は低周波オン・オフ動作を自動的に選択する機能
を有する。
7aの出力を方形波電圧Vs の高レベル+Vs と低レベ
ル−Vs の範囲に制限して第1のスイッチ制御指令値V
r1を出力する。なお、Vr1は入力段スイツチQ1、Q2
の発生電圧指令値と呼ぶこともできる。
8aの出力を方形波電圧Vs の高レベル+Vs と低レベ
ル−Vs の範囲に制限して第2のスイッチ制御指令値V
r3を出力する。なお、Vr3を出力段スイッチQ5、Q6の
発生電圧指令値と呼ぶこともできる。
令値発生手段45と第2のリミッタ51とに接続され、
Vr3−Vriの演算を実行する。即ち、第3の演算回路4
9aは減算器であって、第2のスイッチ制御指令値Vr3
からインバータ電圧指令値Vriを減算してコンデンサ電
圧及び力率改善指令値Vr2を発生する。なお、Vr2を中
間スイッチQ3、Q4の発生電圧指令値と呼ぶこともで
きる。コンデンサCの電圧Vcの1/2の電位を基準に
して、第1及び第2のスイッチQ1,Q2の相互接続点
8の基本波の電圧をV1´,第3及び第4のスイッチQ
3,Q4の相互接続点9の基本波の電圧をV2´、第5
及び第6のスイッチQ5,Q6の相互接続点10の基本
波の電圧をV3´とした時に、このV1´,V2´,V
3´とスイッチ制御指令値Vr1,Vr2,Vr3との
関係は、 V1´=(Vc/2)Vr1, V2´=(Vc/2)Vr2, V3´=(Vc/2)Vr3, Vinv=V3´−V2´, Vconv=V1´−V2´となる。
50aと三角波発生器52とに接続され、指令値Vr1と
三角波電圧Vt とを比較してライン12に第1のスイッ
チQ1 のオン・オフ制御信号を2値形式で出力する。
49aと三角波発生器52とに接続され、指令値Vr2と
三角波電圧Vt とを比較してライン14に第3のスイッ
チQ3 のオン・オフ制御信号を2値形式で出力する。
51aと三角波発生器52とに接続され、指令値Vr3と
三角波電圧Vt とを比較してライン16に第5のスイッ
チQ5 のオン・オフ制御信号を2値形式で出力する。
易になる。なお、第2の実施例の図13の制御回路2a
及び第3の実施例の制御回路2bを図26の制御回路2c
のように変形することもできる。
なく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 各実施例において図27(D)(E)に示すよ
うに非変換モードにおいて第3及び第4のスイッチQ3
、Q4 をオフに保つことができる。また、図27
(D)(E)で点線で示すように、非変換モードにおい
て第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 を第1、第2、第
5及び第6のスイッチQ1 、Q2 、Q5 、Q6と同様に
低周波(50Hz)でオン・オフすることができる。 (2) 図1、図12、又は図23の電力変換回路1、
1a又は1bを複数個(例えば3個)並列的に接続して
多相(例えば3相)の電力変換装置にすることができ
る。 (3) 図12のインダクタLr とコンデンサCr と2
つのスイッチQ7 、Q8 とから成るソフトスイッチング
回路即ちDCリンク回路又は図23のトランスTr と3
つのスイッチQ7 、Q8 、Q9 とダイオードD11、D12
とコンデンサCとから成るソフトスイッチング回路をA
C−DCコンバータの出力直流ライン間、又はインバー
タの入力直流ライン間に接続し、コンバータ又はインバ
ータのスイッチをソフトスイッチングさせることができ
る。即ち、一般的なハーフブリッジ型又はフルブリッジ
型コンバータ又はインバータの一対の直流ライン間に図
13又は図23のソフトスイッチング回路を設けること
ができる。 (4) 図1の電力変換回路1において第1〜第6のス
イッチQ1 〜Q6 又は一対のラインP1 、P2 間の寄生
容量が大きい時には、個別コンデンサCを省き、寄生容
量をコンデンサとして使用することができる。 (5) 図12及び図23の電力変換回路1a、1bに
おいて寄生容量C1 〜C6 の代り又はこれに付加して外
部コンデンサを各スイッチQ1 〜Q6 に並列に接続し、
ノイズ低減及びターンオフ時のスイッチング損失の低減
に使用することができる。 (6) 非変換モードと降圧モードと昇圧モードとの全
部を得るように構成しないで、非変換モードと降圧モー
ドとの2つを得るように構成すること、また、非変換モ
ードと昇圧モードとの2つを得るように構成すること、
また、降圧モードと昇圧モードとの2つを得るように構
成することができる。 (7) 制御回路2、2a、2bの多くの部分をディジ
タル回路で構成することができる。 (8) 第1の実施例において、第1及び第2のスイッ
チQ1 、Q2 のオン期間の相互間、第3及び第4のスイ
ッチQ3 、Q4 のオン期間、第5及び第6のスイッチQ
5 、Q6 のオン期間の相互間にデッドタイム(休止期
間)を設けてストレージによる短絡を防止してもよい。
また、第2の実施例において、全スイッチQ1 〜Q6 を
同時にオンにしないターンオン、及びターンオフ時に一
対のスイッチの相互間にデッドタイムを設けることがで
きる。 (9) リアクトルL1 、L2 、L3 のいずれか1つ又
は2つを省くことができる。 (10) 変換用コンデンサCを直流電源にすることがで
きる。 (11) 第2及び第3の実施例の第7〜第9のスイッチ
Q7〜Q9のオン.オフのタイミングをタイマ又は可変タイ
マで決定せずに、三角波電圧Vtとこれを横切る電圧レ
ベルとの比較に基づいて決定することができる。
路図である。
イッチのオン・オフ状態とを示す波形図である。
チのオン・オフ状態とを示す波形図である。
チのオン・オフ状態とを示す波形図である。
図である。
力と第5及び第6のスイッチのオン・オフ状態とを示す
波形図である。
の入力との関係を示す波形図である。
の入力との関係を示す波形図である。
の入力との関係を示す波形図である。
ある。
ある。
に接続されたタイミング調整回路を示すブロック図であ
る。
ブロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
第1〜第8のスイッチの制御信号とを示す波形図であ
る。
14の各部の状態を示す波形図である。
レータの入力及び第5〜第8のスイッチの制御信号を示
す波形図である。
〜t7 における各スイッチQ1 〜Q8 の電圧変化と共振
電流を示す波形図である。
1 〜Q8 と共振電流を図21のt1 〜t7 期間と同様に
示す波形図である。
ある。
7 、Q8 、Q9 制御回路を示すブロック図である。
コンパレータの入力とスイッチQ2 、Q1 、Q7 、Q8
、Q9 の制御信号とを示す波形図である。
ある。
電圧と各スイッチQ1 〜Q6 の制御信号とを示す波形図
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 電力変換回路とこの変換回路の制御回路
とから成り、 前記電力変換回路は、交流電源の一端に接続される第1
の交流電源端子と、前記交流電源の他端に接続される第
2の交流電源端子と、第1及び第2のスイッチが直列に接
続された第1の直列回路と、第3及び第4のスイッチが直
列に接続された回路であり且つ前記第1の直列回路に対
して並列に接続された第2の直列回路と、第5及び第6の
スイッチが直列に接続された回路であり且つ前記第1及
び第2の直列回路に対して並列に接続された第3の直列回
路と、前記第1、第2及び第3の直列回路に対して並列に
接続されたコンデンサ又は直流電源と、出力手段と、リ
アクトルとを有し、 前記第1及び第2のスイッチの接続中点が前記リアクトル
を介して前記第1の交流電源端子に接続され、 前記第3及び第4のスイッチの接続中点が前記第2の交流
電源端子に接続され、 前記出力手段は前記第5及び第6のスイッチの接続中点と
前記第2の交流電源端子との間に負荷を接続するための
であり、 前記制御回路は、前記交流電源の電圧とほぼ同一の交流
出力電圧を前記負荷に供給する非変換モードと、前記交
流電源の電圧よりも低い交流出力電圧を前記負荷に供給
する降圧モードと、前記交流電源の電圧よりも高い交流
出力電圧を前記負荷に供給する昇圧モードとの内の少な
くとも2つのモードを選択的に得るために前記第1、第
2、第3、第4、第5及び第6のスイッチを制御するもので
ある電力変換装置において, 前記第1及び第2のスイッチよりも電源側における入力電
流と前記第1及び第2の交流電源端子間の入力電圧との位
相差を示す信号を形成する位相差信号形成手段と、 前記位相差を示す信号に基づいて前記位相差を低減する
ように前記第3及び第4のスイッチを制御するスイッチ制
御回路とを有していることを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項2】 電力変換回路とこの変換回路の制御回路
とから成り、 前記電力変換回路は、交流電源の一端に接続される第1
の交流電源端子と、前記交流電源の他端に接続される第
2の交流電源端子と、第1及び第2のスイッチが直列に接
続された第1の直列回路と、第3及び第4のスイッチが直
列に接続された回路であり且つ前記第1の直列回路に対
して並列に接続された第2の直列回路と、第5及び第6の
スイッチが直列に接続された回路であり且つ前記第1及
び第2の直列回路に対して並列に接続された第3の直列回
路と、前記第1、第2及び第3の直列回路に対して並列に
接続されたコンデンサ又は直流電源と、出力手段と、リ
アクトルとを有し、 前記第1及び第2のスイッチの接続中点が前記リアクトル
を介して前記第1の交流電源端子に接続され、 前記第3及び第4のスイッチの接続中点が前記第2の交流
電源端子に接続され、 前記出力手段は前記第5及び第6のスイッチの接続中点と
前記第2の交流電源端子との間に負荷を接続するための
であり、 前記制御回路は、前記交流電源の電圧とほぼ同一の交流
出力電圧を前記負荷に供給する非変換モードと、前記交
流電源の電圧よりも低い交流出力電圧を前記負荷に供給
する降圧モードと、前記交流電源の電圧よりも高い交流
出力電圧を前記負荷に供給する昇圧モードとの内の少な
くとも2つのモードを選択的に得るために前記第1、第
2、第3、第4、第5及び第6のスイッチを制御するもので
あって、前記コンデンサ又は直流電源の電圧を検出する
直流電圧検出回路と、基準電圧を発生する基準電圧源
と、前記直流電圧と前記基準電圧との差に対応する信号
を形成する第1の減算器と、前記第1及び第2の交流電源
端子間の入力電圧を検出する入力電圧検出回路と、前記
入力電圧検出器で検出した入力電圧に対して前記第1の
減算器の出力を乗算する乗算器と、前記第1及び第2のス
イッチの入力段に流れる入力電流を検出する電流検出器
と、前記電流検出器の出力と前記乗算器の出力との差を
示す信号を形成する第2の減算器と、前記入力電圧の周
期よりも十分に短い周期で三角波電圧を発生する三角波
発生器と、前記第2の減算器の出力と前記三角波電圧と
の比較によって前記第3のスイッチのオン・オフ制御信
号を形成するコンパレータと、前記第4のスイッチをオ
ン・オフ制御するために前記第3のスイッチのオン・オ
フ制御信号と逆位相の信号を形成する逆位相信号形成回
路とを備えていることを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項3】 電力変換回路とこの変換回路の制御回路
とから成り、 前記電力変換回路は、交流電源の一端に接続される第1
の交流電源端子と、前記交流電源の他端に接続される第
2の交流電源端子と、第1及び第2のスイッチが直列に接
続された第1の直列回路と、第3及び第4のスイッチが直
列に接続された回路であり且つ前記第1の直列回路に対
して並列に接続された第2の直列回路と、第5及び第6の
スイッチが直列に接続された回路であり且つ前記第1及
び第2の直列回路に対して並列に接続された第3の直列回
路と、前記第1、第2及び第3の直列回路に対して並列に
接続された変換用コンデンサ又は直流電源と、出力手段
と、前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチに
並列に接続された寄生容量又はコンデンサと、リアクト
ルとを有し、 前記第1及び第2のスイッチの接続中点が前記リアクトル
を介して前記第1の交流電源端子に接続され、 前記第3及び第4のスイッチの接続中点が前記第2の交流
電源端子に接続され、 前記出力手段は前記第5及び第6のスイッチの接続中点と
前記第2の交流電源端子との間に負荷を接続するための
であり、 前記制御回路が、前記交流電源の電圧とほぼ同一の交流
出力電圧を前記負荷に供給する非変換モードと、前記交
流電源の電圧よりも低い交流出力電圧を前記負荷に供給
する降圧モードと、前記交流電源の電圧よりも高い交流
出力電圧を前記負荷に供給する昇圧モードとの内の少な
くとも2つのモードを選択的に得るために前記第1、第
2、第3、第4、第5及び第6のスイッチを制御するように
構成されている電力変換装置において、 前記第1、第2及び第3の直列回路に対して並列に第7のス
イッチを介して共振用インダクタと共振用コンデンサと
の直列回路が接続され、 前記変換用コンデンサに直列に第8のスイッチが接続さ
れ、 前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチの内の
少なくとも1つのスイッチのターンオン時点の直前から
前記ターンオン時点の直後の所定時点までの所定期間に
前記第7のスイッチをターンオン制御し、前記第7のスイ
ッチのターンオン時点と前記少なくとも1つのスイッチ
の前記ターンオン時点との間で前記第8のスイッチをタ
ーンオフ制御し、前記少なくとも1つのスイッチのター
ンオン時点よりも後に前記第8のスイッチをターンオン
制御し、且つ前記第7のスイッチをターンオフ制御する
スイッチ制御回路が設けられていることを特徴とする電
力変換装置。 - 【請求項4】 電力変換回路とこの変換回路の制御回路
とから成り、 前記電力変換回路は、交流電源の一端に接続される第1
の交流電源端子と、前記交流電源の他端に接続される第
2の交流電源端子と、第1及び第2のスイッチが直列に接
続された第1の直列回路と、第3及び第4のスイッチが直
列に接続された回路であり且つ前記第1の直列回路に対
して並列に接続された第2の直列回路と、第5及び第6の
スイッチが直列に接続された回路であり且つ前記第1及
び第2の直列回路に対して並列に接続された第3の直列回
路と、前記第1、第2及び第3の直列回路に対して並列に
接続された変換用コンデンサ又は直流電源と、出力手段
と、前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチに
並列に接続された寄生容量又はコンデンサと、リアクト
ルとを有し、 前記第1及び第2のスイッチの接続中点が前記リアクトル
を介して前記第1の交流電源端子に接続され、 前記第3及び第4のスイッチの接続中点が前記第2の交流
電源端子に接続され、 前記出力手段は前記第5及び第6のスイッチの接続中点と
前記第2の交流電源端子との間に負荷を接続するための
であり、 前記制御回路が、前記交流電源の電圧とほぼ同一の交流
出力電圧を前記負荷に供給する非変換モードと、前記交
流電源の電圧よりも低い交流出力電圧を前記負荷に供給
する降圧モードと、前記交流電源の電圧よりも高い交流
出力電圧を前記負荷に供給する昇圧モードとの内の少な
くとも2つのモードを選択的に得るために前記第1、第
2、第3、第4、第5及び第6のスイッチを制御するように
構成されている電力変換装置において、 1次及び2次巻線を有するトランスと、第1、第2及び第3
のソフトスイッチング用スイッチと、第1及び第2のソフ
トスイッチング用ダイオードと、スイッチ制御回路とが
設けられ, 前記1次巻線の一端が前記第1、第2及び第3の直列回路の
一端に接続され、 前記第1のソフトスイッチング用スイッチが前記1次巻線
の他端と前記第1、第2及び第3の直列回路の他端との間
に接続され、 前記第2のソフトスイッチング用スイッチは前記第1、第
2及び第3の直列回路の一端と前記変換用コンデンサ又は
直流電源の一端との間に接続され、 前記第3のソフトスイッチング用スイッチは前記変換用
コンデンサ又は直流電源の一端と前記2次巻線の一端と
の間に接続され、 前記第1のソフトス用ダイオードは前記2次巻線の他端と
前記変換用コンデンサ又は直流電源の一端との間に接続
され、 前記第2のソフトスイッチング用ダイオードは前記変換
用コンデンサ又は直流電源の他端と前記2次巻線の他端
との間に接続され、 前記スイッチ制御回路は、前記第1、第2、第3、第4、第
5及び第6のスイッチの内の少なくとも1つのスイッチの
ターンオン時点より前の所定時点からターンオン時点の
所定時点までの第1の所定期間に前記第1のソフトスイッ
チング用スイッチをオン制御し、前記第1の所定期間の
始まりと実質的に同一の時点から前記第1の所定期間よ
りも後の時点までの第2の所定期間に第2のソフトスイッ
チング用スイッチをオフ制御し、前記第1の所定期間の
終りの時点と前記第2の所定期間の終りの時点との間の
第3の所定期間に前記第3のソフトスイッチング用スイ
ッチをオン制御するように構成されていることを特徴と
する電力変換装置。 - 【請求項5】互いに反対にオン・オフ動作する第1及び
第2のスイッチの直列回路とこの直列回路に並列に接続
された変換用コンデンサ又は直流電源とを有して交流・
直流変換又は直流・交流変換する電力変換装置におい
て、 前記第1及び第2のスイッチに並列に接続された寄生容
量又はコンデンサを有し、 前記直列回路に対して並列に第1のソフトスイッチング
用スイッチ(Q7)を介して共振用インダクタ(Lr)と共
振用コンデンサ(Cr)との直列回路が接続され、 前記変換用コンデンサ又は直流電源(C)に直列に第2
のソフトスイッチング用スイッチ(Q8)が接続され、 前記第1及び第2のスイッチの内の少なくとも1つのスイ
ッチのターンオン時点の直前から前記ターンオン時点の
直後の所定時点までの所定期間に前記第1のソフトスイ
ッチング用スイッチ(Q7)をターンオン制御し、前記第
1のソフトスイッチング用スイッチ(Q7)のターンオン
時点と前記少なくとも1つのスイッチの前記ターンオン
時点との間で前記第2のソフトスイッチング用スイッチ
(Q8)をターンオフ制御し、前記少なくとも1つのスイ
ッチのターンオン時点よりも後に前記第2のソフトスイ
ッチング用スイッチ(Q8)をターンオン制御し、且つ前
記第1のソフトスイッチング用スイッチ(Q7)をターン
オフ制御するスイッチ制御回路が設けられていることを
特徴とする電力変換装置。 - 【請求項6】互いに反対にオン・オフ動作する第1及び
第2のスイッチの直列回路とこの直列回路に並列に接続
されたコンデンサ又は直流電源(C)とを有して交流・
直流変換又は直流・交流変換する電力変換装置におい
て、 1次及び2次巻線(N1, N2)を有するトランス(Tr)
と、第1、第2及び第3のソフトスイッチング用スイッチ
(Q7,Q8,Q9)と、第1及び第2のソフトスイッチング用ダ
イオード(D11,D12)と、スイッチ制御回路とが設けら
れ, 前記1次巻線(N1)の一端が前記直列回路の一端に接続
され、 前記第1のソフトスイッチング用スイッチ(Q7)は前記1
次巻線(N1)の他端と前記直列回路の他端との間に接続
され、 前記第2のソフトスイッチング用スイッチ(Q8)は前記
直列回路の一端と前記変換用コンデンサ又は直流電源
(C)の一端との間に接続され、 前記第3のソフトスイッチング用スイッチ(Q9)は前記
変換用コンデンサ又は直流電源(C)の一端と前記2次巻
線(N2)の一端との間に接続され、 前記第1のソフトスイッチング用ダイオード(D11)は前
記2次巻線(N2)の他端と前記変換用コンデンサ又は直
流電源(C)の一端との間に接続され、 前記第2のソフトスイッチング用ダイオード(D12)は前
記変換用コンデンサ又は直流電源(C)の他端と前記2次
巻線(N2)の他端との間に接続され、 前記スイッチ制御回路は、前記第1及び第2のスイッチ
の内の少なくとも1つのスイッチのターンオン時点より
前の所定時点からターンオン時点の所定時点までの第1
の所定期間に前記第1のソフトスタート用スイッチ(Q
7)をオン制御し、前記第1の所定期間の始まりと実質的
に同一の時点から前記第1の所定期間よりも後の時点ま
での第2の所定期間に第2のソフトスイッチング用スイッ
チ(Q8)をオフ制御し、前記第1の所定期間の終りの時
点と前記第2の所定期間の終りの時点との間の第3の所定
期間に前記第3のソフトスイッチング用スイッチ(Q9)
をオン制御するように構成されていることを特徴とする
電力変換装置。
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JP06382099A JP3296425B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 電力変換装置 |
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JP06382099A Expired - Lifetime JP3296425B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 電力変換装置 |
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- 1999-03-10 JP JP06382099A patent/JP3296425B2/ja not_active Expired - Lifetime
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