JP3296424B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3296424B2 JP06041799A JP6041799A JP3296424B2 JP 3296424 B2 JP3296424 B2 JP 3296424B2 JP 06041799 A JP06041799 A JP 06041799A JP 6041799 A JP6041799 A JP 6041799A JP 3296424 B2 JP3296424 B2 JP 3296424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバ−タ、イン
バ−タ、AC−DC−AC変換器等のスイッチング方式
の電力変換装置に関係する。
【0002】
【従来野技術】電力用スイッチをPWM制御して直流電
力を交流電力に変換する電力装置は、モ−タ−駆動用イ
ンバ−タ、無停電電源装置などに用いられている。図1
は従来のPWM制御電力変換装置の1相分を示す。この
電力変換装置は、直流電源1と、変換回路2と、制御回
路3とを有する。変換回路2は第1及び第2のスイッチ
Q1 、Q2 の直列回路から成る。この直列回路は直流電
源1の一端と他端との間に接続されている。第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 の相互接続点に出力交流端子4
が接続されている。なお、第1及び第2のスイッチQ1
、Q2 は絶縁ゲ−トバイポ−ラトランジスタ即ちIG
BTで示されており、トランジスタスイッチS1 、S2
と内蔵ダイオ−ドD1 、D2 とから成る。
【0003】制御回路3は第1及び第2のスイッチQ1
、Q2 を交互にオン・オフするための制御信号を形成
し、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の制御端子(ゲ
−ト)に供給するものであり、電圧基準発生器5と、鋸
波発生器6と、比較器7と、制御信号形成回路8とから
成る。電圧基準値発生器5は例えば図2(A)に示す正
弦波から成る電圧基準値Vr を発生する。鋸波発生器6
は変換回路2の出力周波数よりも十分高い周波数の搬送
波としての三角波電圧即ち鋸波電圧Vt を図2(A)に
示すように発生する。比較器7は図2(A)に示す電圧
基準値発生器5から発生した電圧基準値Vr と鋸波電圧
Vt とを比較して図2(B)に示すPWM信号を形成す
る。制御信号形成回路は、電圧基準値Vr が鋸波電圧V
t よりも高いことを示す比較器7の出力によって第1の
スイッチQ1 をオン制御する信号を図2(B)に示すよ
うに形成し、また、第2のスイッチQ2 を第1のスイッ
チQ1 と逆に動作させる制御信号即ち図2(B)の信号
の逆相信号を形成する。図2の例では出力電流Io を
図2(C)に示すように正弦波に制御しているので、第
1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の電流Iq1、Iq2は図
2(D)(E)に示すように流れる。なお、図1の回路
をコンバータとして使用し、交流端子4に交流電圧を入
力させて、直流電源1側に直流電力を得ることもでき
る。
【0004】図1に示すPWM制御電力変換回路は、任
意の出力電圧又は電流を供給することができるという特
長を有している。しかし、第1及び第2のスイッチQ1
、Q2 のタ−ンオン時及びタ−ンオフ時にスイッチン
グ損失が生じる。
【0005】図1の典型的な電力変換装置のスイッチン
グ損失を低減させるために、図3に示すようなDCリン
ク回路から成るソフトスイッチング回路9即ち転流回路
を図1の回路に付加することが、例えば、平成4年電気
学会全国大会講演論文集の第542番の論文「零電圧ス
イッチングPWMインバ−タ」(青木ほか)で知られて
いる。このソフトスイッチング回路9は、第1及び第2
のスイッチQ1 、Q2をゼロボルトスイッチング(ZV
S)させるためにスイッチQ1 、Q2 のタ−ンオン時の
直前に第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の電圧を零に
するための回路である。即ち、このソフトスイッチング
回路9は変換回路2の一対の直流端子としてのライン1
1、12間の電圧(直流リンク電圧)を第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2 のタ−ンオン時点の直前に零にする
ものであり、第1、第2、第3及び第4のソフトスイッ
チング用スイッチQ11、Q12、Q13、Q14と第1、第
2、第3、第4、第5及び第6のソフトスイッチング用
ダイオ−ドD11、D12、D13、D14と共振用インダクタ
(リアクトル)Lr と第1及び第2のコンデンサCa、
Cb とから成る。図3の回路ではインダクタLr に基づ
く共振によって直流ライン11、12間の電圧を零に
し、しかる後、第1のスイッチQ1 は又は第2のスイッ
チQ2 をオン状態に制御する。これにより、第1及び第
2のスイッチQ1、Q2 のタ−ンオン時及びターンオフ
時のスイッチング損失を低減することができる。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、図3の回路
では、過度的に第3のソフトスイッチング用スイッチQ
13 及びコンデンサCa に電源1の電圧よりも高い電
圧が印加されるので、これ等を高耐圧部品にすることが
必要になる。
【0007】そこで、本発明の目的は、スイッチング損
失を低減することができると共に、高電圧の発生を抑制
することができる電力変換装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、対の直流端子と、少な
くとも1対の交流端子と、少なくとも第1、第2、第3
及び第4のスイッチと、スイッチ制御回路とを有し、前
記第1及び第2のスイッチの直列回路と前記第3及び第4
のスイッチの直列回路とが前記対の直流端子間にそれぞ
接続され、前記対の交流端子の一方が前記第1及び第
2のスイッチの相互接続点に接続され、前記対の交流端
子の他方が前記第3及び第4のスイッチの相互接続点に
接続され、前記スイッチ制御回路は前記第1及び第
スイッチと前記第2及び第3のスイッチとを交互にオン・
オフ制御するように構成されている電力変換装置におい
て、前記第1第2、第3及び第4のスイッチに並列に第
第2、第3及び第4のコンデンサ又は寄生容量が接続
され、前記対の直流端子の一方と他方との間に第1のソ
フトスイッチング用スイッチを介して直流電源又はコン
デンサが接続され、前記対の直流端子の一方と他方との
間に第2のソフトスイッチング用スイッチと共振用イン
ダクタと第3のソフトスイッチング用スイッチとの直流
回路が接続され、前記共振用インダクタの一端と前記対
の直流端子の他方との間に第1のソフトスイッチング用
ダイオ−ドが接続され、前記共振用インダクタの他端と
前記対の直流端子の一方との間に第2のソフトスイッチ
ング用ダイオ−ドが接続され、前記第1及び第2のスイ
ッチの内の少なくとも一方のスイッチと前記第3及び第
4のスイッチの内の少なくとも一方のスイッチとのタ−
ンオン時にこれ等のスイッチの電圧が零又はほぼ零にな
るように前記第1、第2及び第3のソフトスイッチング
用スイッチを動作させるためのソフトスイッチング制御
回路が設けられていることを特徴とする電力変換装置に
係わるものである。
【0009】請求項2に示すように、第1又は第2のス
イッチ又は交流端子を流れる電流がタ−ンオフの直前に
正方向に流れている時には、第1〜第3のソフトスイッ
チング用スイッチによる制御をしないように構成するこ
とが望ましい。また、請求項3に示すように、対の直流
端子の間に第1及び第2のスイッチの電圧変化率を調整
するためのコンデンサCo を接続することができる。ま
た、請求項4に示すように、出力電流の正方向と負方向
に対応させて正相鋸波電圧と逆相鋸波電圧とを使用する
ことができる。また、請求項5に示すように、第1又は
第2のスイッチのターンオンのタイミングを基準にして
第1〜第3のソフトスイッチング用スイッチを制御タイ
ミングを決定することが望ましい。また、請求項6に示
すように第2及び第3のソフトスイッチング用スイッチ
の制御信号を鋸波電圧と電圧レベルVta,Vtbに基
づいて決定することが望ましい
【0010】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、第1、第2及
び第3のソフトスイッチング用スイッチの制御に基づい
て第1及び第2のスイッチの内の少なくとも一方のスイ
ッチと第3及び第4のスイッチの内の少なくとも一方の
スイッチとのタ−ンオン時又はタ−ンオフ時の直前にこ
の電圧を零又はほぼ零にするので、スイッチング損失を
低減させ、且つスイッチングノイズを抑制することがで
きる。また、対の直流端子間に電源電圧以上の電圧が発
生しないので、第2及び第3のソフトスイッチング用ス
イッチに過大な電圧が印加されない。また、請求項2の
発明によれば、ソフトスイッチング用スイッチのスイッ
チング回数を減らして効率を向上させることができる。
また、請求項3の発明によれば第1及び第2のスイッ
チ、並びに第3及び第4のスイッチの電圧変化率を容易
に所望の値に設定することができる。また、請求項4及
び5の発明によればソフトスイッチング用スイッチのス
イッチング回数が低減し、効率の向上を容易に達成する
ことができる。
【0011】
【実施形態及び実施例】次に、図4〜図12を参照して
本発明の実施形態及び実施例を説明する。
【0012】
【第1の実施例】まず、図4に示す第1の実施例の電力
変換装置を説明する。但し、図4において図1と実質的
に同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。図4の電力変換装置は、インバ−タであって、直流
電源1とソフトスイッチング回路9aと、第1及び第2
の変換回路2a、2bと、誘導性負荷20と、主制御回
路21と、補助制御回路22とから成る。
【0013】直流電源1は電池又は整流平滑回路又はコ
ンデンサ等で構成できる。第1の変換回路2aは図1の
変換回路2と同一であって、IGBTから成る主スイッ
チ又は変換用スイッチとしての第1及び第2のスイッチ
Q1 、Q2 と第1及び第2のコンデンサC1 、C2 とか
ら成る。第2の変換回路2bは第1の変換回路2aと実
質的に同一に構成されており、第3及び第4のスイッチ
Q3 、Q4 と第3及び第4のコンデンサC3 、C4 とか
ら成る。第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 の直列回路
は変換回路2a、2bの対の直流端子としての一対の直
流ライン11、12間に接続されている。なお、第3及
び第4のスイッチQ3 、Q4 は本来のトランジスタスイ
ッチS3 、S4 と内蔵ダイオ−ドD3 、D4 との並列回
路から成る。第3及び第4のコンデンサC3 、C4 は第
3及び第4のスイッチQ3 、Q4に並列に接続されてい
る。ブリッジ回路を構成するために第1及び第2の変換
回路2a、2bの交流端子4a、4b間に出力回路とし
て負荷20が接続されている。負荷20はフイルタと出
力トランスとこの2次巻線に接続された負荷とから成る
誘導性負荷である。
【0014】ソフトスイッチング回路9aは、共振用リ
アクトルLr と第1、第2及び第3のソフトスイッチン
グ用スイッチQ31、Q32、Q33と第1及び第2のソフト
スイッチング用ダイオ−ドD31、D32とから成る。第1
のソフトスイッチング用スイッチQ31は図3のソフトス
イッチング用スイッチQ11と同様にトランジスタスイッ
チS31と内蔵ダイオ−ドD31とから成り、直流電源1と
第1及び第2の変換回路2a、2bとの間の一方の直流
ライン11に直列に接続されている。第2のソフトスイ
ッチング用スイッチQ32は転流スイッチとも呼ぶことが
できるものであって、一方の直流ライン11と共振用イ
ンダクタLr の一端との間に接続されている。第3のソ
フトスイッチング用スイッチQ33は転流スイッチと呼ぶ
こともできるものであって、共振用インダクタLr の他
端と他方の直流ライン12との間に接続されている。第
1のソフトスイッチング用ダイオ−ドD31は他方の直流
ライン12と共振用インダクタLr の一端との間に接続
されている。第2のソフトスイッチング用ダイオ−ドD
32は共振用インダクタLr の他端と一方の直流ライン1
1との間に接続されている。なお、第2及び第3のソフ
トスイッチング用スイッチQ32、Q33は一方の直流ライ
ン11から他方の直流ラインに向かって電流が流れる極
性を有し、転流用スイッチとも呼ぶことができる。第1
及び第2のソフトスイッチング用ダイオ−ドD31、D32
は他方の直流ライン12から一方の直流ライン11に向
かって電流が流れる極性を有する。ソフトスイッチング
回路9aは、第1及び第2の変換回路2a、2bの第1
〜第4のスイッチQ1 〜Q4 のタ−ンオンの時に一対の
直流ライン11、12間の電圧を零にして第1〜第4の
スイッチQ1 〜Q4 を零電圧スイッチング(ZVS)さ
せる機能を有する。
【0015】主制御回路21は第1及び第2の変換回路
2a、2bの第1〜第4のスイッチQ1 〜Q4 をオン・
オフする制御信号を形成するものであって、図1の制御
回路3と実質的に同一の電圧基準値発生器5と鋸波発生
器6と比較器7と制御信号形成回路8とを有し,更に補
正回路6aを有する。電圧基準値発生器5は負荷20に
供給する交流電圧に相当する図6(B)に示す電圧基準
値Vr を発生する。鋸波発生器6は電圧基準値Vt の周
波数(例えば50Hz)よりも十分に高い周波数(例え
ば20kHz )で図6(A)に示す鋸波電圧Vt 即ち三角
波電圧を発生する。この実施例の鋸波電圧Vt は傾斜し
て立上った後に垂直に立下っている。勿論、図6(A)
の鋸波電圧Vt と傾きが逆の鋸波電圧とすることもでき
る。補正回路6aは鋸波発生器6と比較器7との間に接
続され,負荷電流検出器23の出力に応答して鋸波電圧
Vt の位相を制御する。即ち補正回路6aは、図6
(D)に示す負荷電流Ioが正の半波の期間には図6
(A)の鋸波電圧Vtと同一の正相鋸波電圧Vt1を出力
し、負荷電流Ioが負の半波の期間には図6(A)の鋸
波電圧Vtと逆相の鋸波電圧Vt2を出力する。正相鋸波
電圧Vt1と逆相鋸波電圧Vt2との合成から成る補正鋸
波電圧Vt’は比較器7の入力となる。なお, 負荷電流
検出器23は出力端子4aを流れる電流Ioを検出す
る。比較器7即ちコンパレ−タは、図6(B)に示すよ
うに電圧基準値Vr と鋸波電圧Vt’ とを比較し、図6
(C)に示すようなPWM制御信号を形成する。図6
(B)から明らかなように正弦波電圧基準値Vrの正ピ
ークと負ピークとの中間位置と鋸波電圧Vt’の正ピー
クと負ピークとの中間位置とが互いに一致するようにそ
れぞれのレベルが設定されている。制御信号形成回路8
は図6(C)に示す制御信号を第1及び第4のスイッチ
Q1 、Q4 に供給し、また、図6(C)の制御信号の逆
相信号を形成し、この逆相の制御信号を第2及び第3の
スイッチQ2 、Q3 に供給する。
【0016】図4のソフトスイッチング用補助制御回路
22は第1〜第4のスイッチQ1 〜Q4 をソフトスイッ
チングすることができるようにソフトスイッチング回路
9aのスイッチQ31、Q32、Q33をオン・オフ制御する
ものであり、ライン24によって鋸波発生器6に接続さ
れ、また、ライン25によって電流検出器23に接続さ
れている。
【0017】図5は図4の補助制御回路22を概略的に
示す。この補助制御回路22は、V1設定回路31、V
ta設定回路32、Vtb設定回路33、第1、第2及
び第3の比較器34、35、36、及びANDゲート3
7から成る。なお、鋸波発生器6を補助制御回路22に
含めることができる。
【0018】V1設定回路31は、図7(A)に示す電
圧レベルV1を設定し、これを第1の比較器34に供給
するものである。Vta設定回路32は、図7(A)の
上側電圧レベルVtaを設定し、これを第2の比較器3
5に供給するものである。Vtb設定回路33は、図7
(A)の下側電圧レベルVtbを設定し、これを第3の
比較器36に供給するものである。なお、Vta設定回
路32及びVtb設定回路33は演算手段を含み、ライ
ン25の負荷電流Ioと図4の各部の定数とに基づいて
図7のt2〜t3期間T1とt3〜t4期間T2とが現
在の負荷電流Ioに対応して最適時間長になるように電
圧レベルVta,Vtbを決定する。
【0019】第1の比較器34はライン24の鋸波電圧
Vtと電圧レベルV1とを比較し、鋸波電圧Vtが電圧
レベルV1よりも高い時に高レベルとなる図7(B)の
スイッチ制御信号を出力する。
【0020】第2の比較器35はライン24の鋸波電圧
Vtと上側電圧レベルVtaとを比較し、鋸波電圧Vt
が上側電圧レベルVtaよりも高い時に低レベルとなる
図7(C)の信号を出力する。なお、Vtaは鋸波電圧
Vtの最大値よりも少し低い値に設定される。
【0021】第3の比較器36はライン24の鋸波電圧
Vtと下側電圧レベルVtbとを比較し、下側電圧レベ
ルVtbが三角は電圧Vtよりも高い時に低レベルとな
る図7(D)の信号を出力する。
【0022】ANDゲート37は第2及び第3の比較器
35、36に接続されており、第2及び第3の比較器3
5、36の低レベル出力に対応して低レベルとなる図7
(E)の信号を出力する。このANDゲート37の出力
はソフトスイッチング用スイッチQ31の制御信号とな
る。
【0023】次に、図4の回路の動作を図8の波形図を
参照して説明する。図8は図6の負荷電流Ioが負の半
波の期間におけるt3時点及びこの近傍における図4の
各部の状態を示す。更に詳細には図8(A)(B)は第
1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の制御信号(ゲート信
号)を示し、図8(C)(D)(E)は第1、第2及び
第3のソフトスイッチング用スイッチQ31、Q32、Q33
の制御信号(ゲート信号)を示し、図8(F)(G)は
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の端子間電圧Vq1、
Vq2を示し、図8(H)(I)(J)は第1、第2及び
第3のソフトスイッチング用スイッチQ31、Q32、Q33
の端子間電圧Vq31 、Vq32 、Vq33 を示す。なお、第
4のスイッチQ4 は第1のスイッチQ1 と実質的に同一
に動作し、第3のスイッチQ3 は第2のスイッチQ2 と
実質的に同一に動作する。以下の説明において電流経路
は各部の参照符号のみで示す。図8のt1 時点の前で
は、第2及び第3のスイッチQ2 、Q3 がオフ、第1及
び第4のスイッチQ1 、Q4 がオン、第1のソフトスイ
ッチング用スイッチQ31がオン、第2及び第3のソフト
スイッチング用スイッチQ32、Q33がオフであり、且つ
負の半波期間である。従って、誘導性負荷20のエネル
ギの放出によって20−D1−D31−1−D4 の閉
回路が形成される。この時、第2及び第3のコンデンサ
C2 、C3 は電源1の電圧に充電されている。
【0024】t1 時点で第2及び第3のソフトスイッチ
ング用スイッチQ32、Q33がオンになると、1−Q31−
Q32−Lr −Q33の閉回路に電流が流れ、インダクタL
r にエネルギが蓄積される。この時、インダクタLr の
電流は傾斜を有して徐々に立上るために第2及び第3の
ソフトスイッチング用スイッチQ32、Q33はゼロ電流ス
イッチングとなり、スイッチング損失がほとんど生じな
い。なお、この期間には、20−D1−Q32−Lr−
Q33−D4の回路にも電流が流れる。
【0025】t2 時点で第1のソフトスイッチング用ス
イッチQ31をタ−ンオフすると、インダクタLr に対
する電源1からのエネルギの供給が停止し、インダクタ
Lrの蓄積エネルギに基づいてLr −Q33 −C2 −D
1−Q32の閉回路及びLr−Q33−D4 −C3 −Q
32の閉回路が形成され、第2及び第3のコンデンサC2
、C3 の放電が生じ、この電圧即ち第2及び第3のス
イッチQ2 、Q3の電圧Vq2、Vq3が図8(G)に
示すように徐々に低下し、また、第1のソフトスイッチ
ング用スイッチQ31の電圧Vq31 が図8(H)に示すよ
うに徐々に上昇する。第1のソフトスイッチング用スイ
ッチQ31はt2 時点でタ−ンオフするが、この時電圧は
零であり、このZVSが達成される。t2 〜t3 期間は
t3 時点で第2及び第3のスイッチQ2 、Q3 の電圧
がほぼ零になるように決定されている。従って、t3 時
点で第2及び第3のスイッチQ2 、Q3 をタ−ンオン
すると、ZVSが達成される。
【0026】t3 時点で第2及び第3のスイッチQ2
、Q3 をタ−ンオン制御し、第1及び第4のスイッチ
Q1 、Q4 をタ−ンオフ制御すると共に、第2及び第
3のソフトスイッチング用スイッチQ32、Q33をタ−ン
オフ制御すると、Lr −D32−C1 −Q2 −D33の閉
回路とLr −D32−Q3 −C4 −D33の閉回路に電流
が流れ、第1及び第4のスイッチQ1 、Q4 の電圧が
図8(F)のt3〜t4に示すように徐々に高くなり、
第1のソフトスイッチング用スイッチQ31の電圧Vq31
が徐々に低くなる。従って、第1及び第4のスイッチQ
1 、Q4 のタ−ンオフ時のZVS及び第1のソフトス
イッチング用スイッチQ31のタ−ンオン時のZVSが達
成される。本実施例では、t0時点において、第1〜第
3のソフトスイッチング用スイッチQ31〜Q33を特
別に制御しない。この様にt0でソフトスイッチング制
御しなくても、第1及び第4のスイッチQ1、Q4のソフ
トスイッチングが可能である。即ち、負荷20は誘導性
負荷であり、且つ図8のt0時点は負荷20に負方向電
流が流れている図6のt2〜t4期間内にあるので、図
8のt0時点で第1及び第4のスイッチQ1,Q4がタ
ーンオン制御されても,トランジスタスイッチS1,S
4に電流が流れ込まず、第1及び第4のコンデンサC
1,C4の放電回路がスイッチS1,S4を通らない回
路で形成される。即ち、t0直後に、20−C1−C3
の回路及び20−C2−C4の回路が形成され、コンデ
ンサC1,C4の放電とコンデンサC2,C3の充電が
行われる。このため、t0時点で第1及び第4のスイッ
チQ1,Q4のゼロ電流スイッチング、及び第2及び第
3のスイッチQ2,Q3のZVSが達成される。
【0027】図6のt1〜t2期間には正方向の負荷電
流Ioが流れる。正の半波期間t1〜t2と負の半波期
間t0〜t1及びt2〜t4とでは図4の補正回路6a
の働きで、比較器7に互いに反対位相の鋸波電圧Vt
1,Vt2が供給される。この結果、図6のt1〜t2
期間では第1及び第4のスイッチQ1,Q4のターンオ
ン時点及び第2及び第3のスイッチQ2,Q3のターン
オフ時点で鋸波電圧Vt1が垂直に立上っている。ソフ
トスイッチング用スイッチQ31〜Q33の制御信号は
図6(A)に示す全期間で同一位相の鋸波電圧Vtに基
づいて作成されているが、第1〜第4のスイッチQ1〜
Q4の制御信号は図6(B)の補正鋸波電圧Vt’に基
づいて作成されているので、負の半波期間の第1及び第
4のスイッチQ1,Q4のターンオン時のZVSと、正
の半波期間の第2及び第3のスイッチQ2,Q3のター
ンオン時のZVSとが可能になる。
【0028】図9は図6のt1〜t2の負荷電流Ioの
正の半波期間における第1及び第2のスイッチQ1,Q
2のターンオン時及びターンオフ時の動作を示す。図9
の正の半波期間t1〜t2では、第1のスイッチQ1の
ターンオン時においてソフトスイッチング用スイッチQ
31〜Q33によるソフトスイッチング制御が図8のt
1〜t4と同様に実行され、第2のスイッチQ2のター
ンオン時点ではソフトスイッチング用スイッチQ31〜
Q33の制御は実行されない。第2のスイッチQ2のタ
ーンオン時にソフトスイッチング制御を行わなくても、
負荷20が誘導性負荷であり、第2のスイッチQ2のタ
ーンオン時に負荷20の蓄積エネルギの放出に基づいて
20−C4−C2の閉回路及び20−C3−C1の閉回
路に電流が流れ、コンデンサC2,C3の放電とコンデ
ンサC1,C4の充電が行われ、第2及び第3のスイッ
チQ2,Q3のゼロ電流スイッチングと、第1及び第4
のスイッチQ1,Q4のZVSが達成され、電力損失及
びノイズが低減される。
【0029】上述から明らかなように,本実施例によれ
ば次の効果が得られる。 (1) ソフトスイッチング回路9aの働きで主スイッ
チQ1〜Q4のスイッチング損失及びノイズを低減させ
ることができる。 (2) 負荷電流が正方向の時には、第2及び第3のス
イッチQ2,Q3のターンオフ時のみにソフトスイッチ
ング回路9aを動作させ、第1及び第4のスイッチQ
1,Q4のターンオフ時にはソフトスイッチング回路9
aを動作させない。また、負荷電流の負の半波期間に
は、第1及び第4のスイッチQ1,Q4のターンオフ時
にソフトスイッチング回路9aを動作させ、第2及び第
3のスイッチQ2,Q3のターンオフ時にはソフトスイ
ッチング回路9aを動作させない。従って、ソフトスイ
ッチング回路9aのスイッチQ31,Q32,Q33の
オン・オフ回数が少なくなり、これに基づく損失が低減
し、効率を向上させることができる。 (3) 第1,第2及び第3のソフトスイッチング用ス
イッチQ31,Q32,Q33の制御信号を鋸波電圧と
電圧レベルV1,Vta、Vtbとに基づいて容易に作
成することができる。 (4) 電圧レベルVta,Vtbを負荷電流で制御す
るので、t2〜t3の時間長T1及びt3〜t4の時間
長T2を最適時間長にすることができ、ソフトスイッチ
ングを良好に達成することができる。
【0030】
【第2の実施例】次に、図10を参照して、本発明の第
2の実施例に係わるモータ駆動等に通したAC−DC−
AC電力変換装置を説明する。但し、図10及び後述す
る図11〜図12において、図4と実施的に同一の部分
には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0031】図10は第2の実施例の3相電力変換装置
を示す。この実施例では一対の直流ライン11、12間
の直流電圧を3相交流電圧に変換して誘導性負荷20a
に供給するために、図4に示した第1及び第2の変換回
路2a、2bと同様なものに加えて第3の変換回路2c
が設けられている。第3の変換回路2cは第1の変換回
路2aの第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 及び第1及
び第2のコンデンサC1 、C2 と同様なものを含み、一
対の直流ライン11、12間に接続されている。要する
に、図10では第1、第2及び第3の変換回路2a、2
b、2cによって3相ブリッジ型インバ−タ回路が構成
されている。
【0032】3相交流電源40と一対の直流ライン1
1、12との間には3相ブリッジ型コンバ−タ回路が接
続されている。3相ブリッジ型コンバ−タ回路は3相交
流電源40と一対の直流ライン11、12との間に接続
された第1、第2及び第3のコンバ−タ変換回路41、
42、43を有する。第1、第2、第3のコンバ−タ回
路41、42、43は互いに同一に形成されているの
で、図10では第1のコンバ−タ変換回路41のみが詳
しく示されている。この第1のコンバ−タ変換回路41
はIGBTから成る2つのスイッチQ41、Q42から成
り、インバ−タ変換回路2aと同一に構成されている。
なお、スイッチQ41、Q42はトランジスタスイッチS4
1、S42の他に内蔵ダイオ−ドD41、D42を有し、コン
デンサC41、C42はスイッチQ41、Q42に並列に接続さ
れている。また、第1、第2及び第3のコンバ−タ変換
回路41、42、43に含まれている対のスイッチの相
互接続点は3相交流電源40に接続され、それぞれの対
のスイッチの直列回路は直流ライン11、12間に接続
されている。要するに、3相のインバ−タ変換回路2
a、2b、2c及び3相のコンバ−タ変換回路41、4
2、43を構成している各対のスイッチ直列回路即ちア
−ムは互いに並列に接続されている。なお、電源40の
各相の交流出力ラインにインダクタを含む高周波成分除
去回路(図示せず)が接続されている。
【0033】3つの変換回路2a、2b、2cから成る
3相ブリッジ型インバ−タ回路、及び3つの変換回路4
1、42、43から成る3相ブリッジ型コンバ−タ回路
は、周知の制御方法で制御される。但し、本実施例で
は、全変換回路2a、2b、2c、4142、43が各
相の補正鋸波電圧Vt’に基づく制御信号によって同期
的に駆動される。
【0034】図9の実施例によれば、AC−DC変換コ
ンバ−タ回路のスイッチQ41、Q42等のソフトスイッチ
ングを第1の実施例のスイッチQ1 、Q2 等と同様に行
うことができる。また、1つのソフトスイッチング回路
9aによってインバ−タ回路とコンバ−タ回路との両方
のスイッチのソフトスイッチングを行うことが可能にな
る。
【0035】
【第3の実施例】図11に示す第3の実施例の電力変換
装置は、図4の回路における負荷電流検出器23の代り
に第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の電流検出器5
1、52を設けた他は、図4と実質的に同一に構成した
ものである。図11の回路において、負荷20の電流I
oは図6(E)(F)に示す第1及び第2のスイッチQ
1,Q2の電流Iq1,Iq2の合成になるので、負荷
電流IoをIq1,Iq2の演算で求めることができ
る。 この第3の実施例によっても、第1の実施例と同
様な作用効果を得ることができる。
【0036】
【第4の実施例】図12の電力変換装置は図4の回路に
コンデンサCo を付加した他は図4と同一に構成したも
のである。図12に示すように一対の直流ライン11、
12間にコンデンサCo を接続すると、コンデンサC1
〜C4 にコンデンサCo を並列に接続した状態になるの
でスイッチQ1 〜Q4 のタ−ンオフ時の電圧上昇率(d
v/dt)が制限され、電圧変化率が小さくなり、第1〜
第4のスイッチQ1 〜Q4のタ−ンオフ時のスイッチン
グ損失の低減が良好に達成される。なお、コンデンサC
o は図10及び図11の回路にも図12と同様に接続す
ることができる。また、コンデンサCo を一対のライン
11、12間に接続する代りに、第1のソフトスイッチ
ング用スイッチQ31に並列に接続することもできる。
【0037】
【変形例】本発明は上記の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) コンデンサC1 〜C4 をスイッチQ1 〜Q4 の
対の主端子間即ちコレクタ・エミッタ間の寄生容量とす
ること、又は寄生容量と個別のコンデンサとの合計容量
とすることができる。 (2) 第1〜第4のスイッチQ1 〜Q4 、第1〜第3
のソフトスイッチング用スイッチQ31〜Q33を絶縁ゲ−
ト型電界効果トランジスタ、バイポ−ラトランジスタ等
の他の半導体スイッチとすることができる。 (3) 各実施例で負荷20、20aが回生電力を発生
する場合には変換回路2a、2b、2cを介して直流側
に電力を回生することができる。 (4) 図10のようにAC−DC変換器とDC−AC
変換器との組み合せ回路におけるいずれか一方を省いて
AC−DC変換器のみ、又はDC−AC変換器のみとす
ることができる。 (5) 図10の実施例のようにコンバ−タ変換回路4
1、42、43を設ける場合には交流入力の力率及び波
形を改善するようにスイッチQ41、Q42等を制御するこ
とが望ましい。 (6) 図4から第2の変換回路2bを省き、第2のス
イッチQ2 に並列に変換用コンデンサを介して出力トラ
ンスの1次巻線又は負荷回路を接続してハ−フブリッジ
型インバ−タを構成することができる。 (7) 各実施例の電力変換回路を、負荷電流Ioの方
向に無関係に、第1のスイッチQ1のターンオン時の全
てと第2のスイッチQ2のターンオン時の全てにおいて
第1〜第3のソフトスイッチング用スイッチQ31〜Q
32を使用したソフトスイッチング制御を行うように変
形することができる。 (8) 第1〜第3のソフトスイッチング用スイッチQ
31〜Q33の制御信号を、図5に示すように比較器3
4、35、36を使用して形成する代りに、鋸波電圧V
tを基準にして動作する複数のタイマを設け、このタイ
マの出力に基づいて、図8(C)(D)(E)及び図9
(C)(D)(E)の制御信号を形成することができ
る。この場合、タイマを可変タイマとして負荷電流に基
づいて出力パルスの幅を変えることが望ましい。 (9) 第1〜第3のソフトスイッチング用スイッチQ
31,Q32,Q33の制御パルスを形成する際に、第
1及び第2のスイッチQ1,Q2のターンオン時点又は
ターンオフ時点を予測することが必要な場合には、1〜
数サンプル前の第1及び第2のスイッチQ1,Q2のオ
ン時間幅に基づいて次のサンプルのターンオン時点又は
ターンオフ時点を予測し、この予測時点を基準にしてス
イッチQ31〜Q33の制御パルスを形成することがで
きる。 (10) 主制御回路21及び補助制御回路22の一部
又は全部をデイジタル回路で形成することができる。 (11) 負荷電流を電源1に流れる電流を検出して決
定してもよい。 (12) 第1〜第3のソフトスイッチング用スイッチ
Q31〜Q33の動作によって第1又は第2のスイッチ
Q1,Q2の電圧を実質的に零にし、この実質的に零に
なったことを電圧検出器によって検出し、この検出に基
づいて第1又は第2のスイッチQ1,Q2をターンオン
制御することもできる。この方法を採用すると上記
(7)で述べたように全ての主スイッチQ1〜Q4のタ
ーンオン時点でソフトスイッチング回路9aを動作させ
ることが容易に達成される。 (13) 図10の三相電力変換装置のインバータ及び
コンバータの任意の相の変換回路の動作を停止し、残り
の相の変換回路をPWM制御すること,又は任意の相の
変換回路を取り除いた構成にすることができる。 (14) 図5〜図7に示すソフトスイッチング制御パ
ルスの形成方法を図4のソフトスイッチング回路9a以
外のこれに類似したソフトスイッチング回路の制御にも
適用することができる。 (15) 電圧レベルV1をVta、Vtbと同様に負
荷電流に基づいて制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電力変換装置の1相分を示す回路図であ
る。
【図2】図1の各部の状態を示す波形図である。
【図3】別の従来の電力変換装置の1相分を示す回路図
である。
【図4】本発明の第1の実施例の電力変換装置を示す回
路図である。
【図5】図4の補助制御回路を概略的に示すブロック図
である。
【図6】図4の主制御回路の各部の状態を示す波形図で
ある。
【図7】負荷電流の負の半波期間における図4及び図5
の各部の状態を示す波形図である。
【図8】負荷電流の負の半波期間における図4の各部の
状態を示す波形図である。
【図9】負荷電流の正の半波期間における図4の各部の
状態を示す波形図である。
【図10】第2の実施例の電力変換装置を示す回路図で
ある。
【図11】第3の実施例の電力変換装置を示す回路図で
ある。
【図12】第4の実施例の電力変換装置を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 直流電源 2a、2b、2c 変換回路 9a ソフトスイッチング回路 11、12 直流ライン 21 主制御回路 22 補助制御回路 Q1 〜Q4 第1〜第4のスイッチ Q31〜Q33 ソフトスイッチング用スイッチ C1 〜C4 コンデンサ Lr 共振用インダクタ D31、D32 ソフトスイッチング用ダイオ−ド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−117156(JP,A) 特開 平10−80151(JP,A) 特開 平10−155280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対の直流端子と、少なくとも1対の交流
    端子と、少なくとも第1、第2、第3及び第4のスイッチ
    と、スイッチ制御回路とを有し、前記第1及び第2のス
    イッチの直列回路と前記第3及び第4のスイッチの直列回
    路とが前記対の直流端子間にそれぞれ接続され、前記
    交流端子の一方が前記第1及び第2のスイッチの相互
    接続点に接続され、前記対の交流端子の他方が前記第3
    及び第4のスイッチの相互接続点に接続され、前記スイ
    ッチ制御回路は前記第1及び第のスイッチと前記第2
    及び第3のスイッチとを交互にオン・オフ制御するよう
    に構成されている電力変換装置において、 前記第1第2、第3及び第4のスイッチに並列に第1
    第2、第3及び第4のコンデンサ又は寄生容量が接続さ
    れ、 前記対の直流端子の一方と他方との間に第1のソフトス
    イッチング用スイッチを介して直流電源又はコンデンサ
    が接続され、 前記対の直流端子の一方と他方との間に第2のソフトス
    イッチング用スイッチと共振用インダクタと第3のソフ
    トスイッチング用スイッチとの直流回路が接続され、 前記共振用インダクタの一端と前記対の直流端子の他方
    との間に第1のソフトスイッチング用ダイオ−ドが接続
    され、 前記共振用インダクタの他端と前記対の直流端子の一方
    との間に第2のソフトスイッチング用ダイオ−ドが接続
    され、 前記第1及び第2のスイッチの内の少なくとも一方のス
    イッチと前記第3及び第4のスイッチの内の少なくとも
    一方のスイッチとのタ−ンオン時にこれ等のスイッチの
    電圧が零又はほぼ零になるように前記第1、第2及び第
    3のソフトスイッチング用スイッチを動作させるための
    ソフトスイッチング制御回路が設けられていることを特
    徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記対の交流端子間に誘導性負荷が接続
    されており、前記第1のスイッチを流れる電流又は前記
    第2のスイッチを流れる電流又は前記交流端子を通って
    流れる電流の方向を検出又は判定する手段を設け、前記
    第1又は第2のスイッチのタ−ンオフの直前に前記第1
    又は第2のスイッチに流れていた電流の向きが正方向の
    時には前記第1、第2及び第3のソフトスイッチング用
    スイッチによるソフトスイッチング制御を実行しないこ
    とを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記対の直流端子の一方と他方と
    の間に前記第1及び第2のスイッチの電圧変化率を調整
    するためのコンデンサ(C0 )が接続されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記交流端子は負荷を接続するための端
    子であり、 前記スイッチ制御回路は、 前記交流端子に所望の交流電圧を得るために電圧基準値
    (Vr )を発生する電圧基準値発生器と、 前記交流電圧の周期よりも十分に短い周期で鋸波電圧
    (Vt )発生する鋸波発生器と、 前記出力端子の電流を検出するための電流検出手段と、 前記電流検出手段が正方向電流を検出している時に前記
    鋸波発生器の出力に基づいて正相鋸波電圧を出力し、前
    記電流検出手段が正方向電流を検出していない時に前記
    正相鋸波電圧と逆の位相関係を有する逆相鋸電圧を出力
    するための鋸波補正手段と、 前記電圧基準値(Vr )と前記鋸波補正手段の出力とを
    比較して前記第1のスイッチのためのPWM制御信号を
    形成する比較器と、 前記第1のスイッチのためのPWM制御信号と逆位相の
    第2のスイッチのためのPWM制御信号を形成する手段
    とを有していることを特徴とする請求項2記載の電力変
    換装置。
  5. 【請求項5】 前記ソフトスイッチング制御回路は、前
    記第2及び第3のソフトスイッチング用スイッチを前記
    第1又は第2のスイッチのターンオン時点(t3)より
    も少し前の第1の時点(t1)から前記ターンオン時点
    (t3)までの期間にオン状態に制御し、前記第1のソ
    フトスイッチング用スイッチを前記第1の時点(t1)
    と前記ターンオン時点(t3)との間の第2の時点(t
    2)から前記ターンオン時点(t3)の少し後の第3の
    時点(t4)までの期間にオフ状態に制御するものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の
    電力変換装置。
  6. 【請求項6】 前記ソフトスイッチング制御回路は、 前記第1又は第2のスイッチのオン・オフ繰返し周期と
    同一の周期で鋸波電圧を発生する鋸波発生手段と、 前記交流端子を通って流れる電流の大きさ示す信号を検
    出又は演算で求める電流検知手段と、 前記電流検知手段の出力(Io)と前記インダクタのイ
    ンダクタンス(Lr)と前記直流電源の電圧(Vdc)
    と前記第1又は第2のコンデンサ又は寄生容量の容量値
    (C)とに基づいて前記鋸波電圧を横切る第1及び第2
    の電圧レベル(Vta、Vtb)を設定し、前記第1の
    電圧レベル(Vta)を前記鋸波電圧が横切る時点(t
    2)から前記鋸波電圧の1周期の終りの時点(t3)ま
    での時間長が前記第2の時点(t2)から前記ターンオ
    ン時点(t3)までの第1の時間長(T1)となり、前
    記鋸波電圧の1周期の始まりの時点(t3)から前記第
    2の電圧レベル(Vtb)を前記鋸波電圧が横切る時点
    (t4)までの時間長が前記ターンオン時点(t3)か
    ら前記第3の時点(t4)までの第2の時間長(T2)
    になるように前記第1の電圧レベル(Vta)及び前記
    鋸波電圧の振幅が決定されていることを特徴とする請求
    項5記載の電力変換装置。
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