JPH11242353A - 静電潜像用磁性トナー - Google Patents
静電潜像用磁性トナーInfo
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- JPH11242353A JPH11242353A JP14372798A JP14372798A JPH11242353A JP H11242353 A JPH11242353 A JP H11242353A JP 14372798 A JP14372798 A JP 14372798A JP 14372798 A JP14372798 A JP 14372798A JP H11242353 A JPH11242353 A JP H11242353A
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Abstract
りが早く、耐久性、安定性に優れた正帯電特性を付与す
ることができる静電潜像用磁性トナーを提供する。 【解決手段】 バインダー樹脂と、磁性粉と、荷電制御
剤とを含有する静電潜像用磁性トナーにおいて、荷電制
御剤として、帯電量を一定範囲内に調整する機能を有す
る電荷調整剤(CCA)と、帯電量を増化させる機能を
有する電荷増強樹脂(CCR)とを併用する。
Description
プリンタ等で採用されている電子写真法、静電記録法、
静電印刷法等の現像プロセスにおいて用いられる静電潜
像用トナー(以下、単にトナーと称する場合がある。)
に関する。より詳しくは、帯電レベルが高く、帯電量に
ついて立ち上がりが早く、耐久性、安定性に優れた正帯
電特性を付与することができるMICRプリンタ用磁性
トナーに適した静電潜像用磁性トナーに関する。
視像とする際に用いられる磁性トナー(特に磁性一成分
トナー)は、一般に熱可塑性結着樹脂(バインダー樹
脂)、荷電制御剤、磁性粉体、及びその他の添加剤を予
備混合後、溶融混練、粉砕、分級の工程を経て、所望の
粒子径を有するトナーとして製造されている。このトナ
ー粒子は、粒子表面に一定量の正または負の電荷が摩擦
帯電により蓄積され、この帯電粒子が静電潜像の現像に
利用されている。
面に蓄積される電荷は、静電潜像の形成に用いられる光
導電性感光体の種類によって正または負のいずれかの電
荷とすることが必要である。また、その場合の帯電量
は、静電潜像をより正確に可視像化するのに十分な量と
する必要がある。このため、荷電制御剤ないしは導電物
質をバインダー樹脂中に混合分散し、トナー粒子表面の
電荷及び帯電量を制御するのが一般的である。
性感光体として、セレン感光体や有機光導電性感光体に
かえて、無公害でかつ高い高感度を有し、さらにビッカ
ース強度が1500〜2000と非常に硬い等の特性を
有する観点から、アモルファスシリコン感光体(以下、
a-Si感光体と称する。)が使用されている。そのた
め、a-Si感光体上に形成される静電潜像を現像するに
は、帯電性や耐久性に優れた正帯電性のトナーを用いる
ことが望まれている。
成分トナー粒子が知られている。このトナーは、荷電制
御剤として、ニグロシン等に代表される帯電量を一定範
囲内に調整する機能を有する電荷調整剤(CCA)を単
独で使用していた。
剤(CCA)は、バインダー樹脂との相溶性に乏しく、
特に、トナー中に磁性粉が含有されていると、電荷調整
剤の分散性が著しく低下し、トナーにおける帯電特性が
不安定になり、画像欠陥を生じたり、定着性が低下する
などの問題が見られた。また、かかる正帯電性の電荷調
整剤は、トナー粒子を製造する際の粉砕工程や、トナー
粒子表面に電荷を蓄積する際の複写機内での流動摩擦工
程において、粒子表面層に存在する荷電制御剤が離脱し
やすい傾向がある。そのため、トナー粒子の帯電量に変
化を生じさせたり、トナー粒子個々の帯電性にバラツキ
を生じさせる等の問題点が見られた。特に、複写回数が
増大し、流動摩擦の時間が長くなるにつれて増大するの
で、長期にわたって安定した帯電状態を維持するのが困
難であった。
代わりに、高分子に4級アンモニウム塩の官能基を導入
した電荷増強樹脂(CCR)が提案されている(特開昭
62−210472号、特開昭63−60458号、特
開平3−80259号)。しかしながら、かかる電荷増
強樹脂(CCR)を単独で使用しても、帯電量の立ち上
がり性に乏しいという問題が見られた。特に、高温高湿
環境下では、さらに立ち上がり性が低下し、帯電性を制
御することが困難であった。
チケット等において、これらの偽造や変造防止を目的と
して、フォントと呼ばれる識別マークが使用されてい
る。この識別マークを用いた偽造防止方式を、一般にM
ICR(Magnetic Ink Characte
r Recognition)システムと呼んでおり、
例えば、特開平2−134648号公報、特開平5−8
0582号公報およびUSP5、034、298号公報
等に内容が開示されている。
マークは、数字と記号とを組み合せて構成されており、
偽造防止を図る小切手等の表面に印刷することにより機
能を発揮させることができる。すなわち、識別マーク
は、磁性粉をバインダ中に一定量配合した磁性インクに
より構成されており、この磁性粉の有する磁力を利用し
て、識別マークであるフォントを専用の読取機で読み取
り、読み取った情報から、小切手等の真偽を正確に判断
することができる。また、かかるフォントからなる識別
マークは、人間の目視によっても、おおまかに認識可能
であるため、バーコード等と異なり、専用の読取機で判
断する前に、簡易かつ迅速な真偽の判断ができるという
利点も有している。
印刷する場合、スクリーン印刷法やグラビア印刷法を採
ることができるが、近年、迅速かつ簡易な方法としてプ
リンタを用いて磁性インクを印刷する方法が注目されて
いる。なお、プリンタを用いて磁性インクを印刷する場
合、その磁性インクは、MICRトナーあるいはMIC
Rプリンタ用磁性トナーと呼ばれている。そして、MI
CRトナーは、一般に、熱可塑性樹脂からなるバインダ
樹脂、離型剤としてのワックス類、磁性粉、無機粉末等
を均一に混練した後、粉砕および分級工程後、シリカ、
研磨材等の外添工程を経て製造されており、最終的に平
均粒子径を4〜15μm程度に調整したMICRトナー
が使用されている。しかしながら、従来のMICRトナ
ーは、残留磁化の値が制限されていなかったために、印
字濃度が低く、読み取りエラーが多い等の問題が見られ
た。
ICRトナーにおいて、針状の磁性粉を使用し、残留磁
化を高めることにより印字濃度や読取り性を高めたMI
CRトナーが検討されている。しかしながら、MICR
トナーにおいて、針状の磁性粉をバインダ樹脂に混合分
散することは容易でなく、MICRトナー中に塊状の磁
性粉が存在するため、かかる塊状の磁性粉をきっかけと
して、MICRトナーが割れやすく、また、塊状の磁性
粉が脱落して耐久性に乏しいという問題が見られた。し
たがって、このようなMICRトナーが、プリンタ内で
回収トナーとして長時間滞留する場合、MICRトナー
が割れて、塊状の磁性粉が脱落して飛散しやすくなり、
印字部以外の背景部に付着する、いわゆるカブリ現象が
生じやすいという問題が見られた。
合、例えばA4普通紙に印刷において、3万枚未満程度
の使用時間の場合には、プリンタの寿命がプリンタの連
続使用における律束段階となるため、かかるMICRト
ナーの耐久性に起因したカブリ現象は大きな問題となっ
ていなかった。しかしながら、a−Siドラム搭載の高
寿命プリンタでは、プリンタ自身の寿命が向上し、現像
器を交換することなく10万枚以上の長時間使用が可能
となるが、この場合、MICRトナーの寿命がプリンタ
の連続使用における律束段階となるため、MICRトナ
ーの耐久性に起因したカブリ現象は大きな問題となって
いた。
特開平4−358165号公報および特開平7−778
29号公報には、結着樹脂(ポリオレフィン樹脂)と磁
性粉とを含有するMICRトナーにおいて、磁性粉の残
留磁化を7.0〜24.0emu/gの範囲内の値と
し、しかも残留磁化の値が異なる2種類の磁性粉を結着
樹脂中に混合分散し、得られたMICRトナーにおける
残留磁化を4.0〜7.0emu/gの範囲内の値に制
限したMICRトナーが開示されている。しかしなが
ら、2種類の磁性粉を単に組み合わせてもMICRトナ
ーの残留磁化を高めることができず、しかもこのように
MICRトナーの残留磁化を4.0〜7.0emu/g
の範囲内の値に制限すると、実際には、画像濃度が低
く、読み取りエラーが多い等の問題が見られた。
従来の課題を鋭意検討した結果、帯電量を一定範囲内に
調整する機能を有する電荷調整剤(CCA)と、帯電量
を増化させる機能を有する電荷増強樹脂(CCR)とを
併用することにより、高温高湿等の環境下においても、
帯電量の立ち上がり性を素早くし、トナーが帯電しずら
いことによるトナーの耐久性劣化を防止することができ
ることを見出し本発明を完成させたものである。すなわ
ち、本発明の目的は、帯電量の立ち上がり性が早く、帯
電量の制御が容易で、しかも耐久性等に優れた静電潜像
用磁性トナーを提供することにある。
Rトナーの課題を併せて検討した結果、残留磁化の値等
が異なる磁性粉を使用し、かつ、MICRプリンタ用磁
性トナーの残留磁化を、比較的高い値に制限することに
より、相反する特性である画像濃度や読取り性(読取り
精度)および分散性や耐久性の問題を解決することを見
出し、本発明を完成したものである。すなわち、本発明
の別の目的は、静電潜像用磁性トナーのうちでも、特に
MICRプリンタ用磁性トナーにおいて、帯電量の立ち
上がり等が早いとともに、画像濃度や読取り性に優れ、
かつ分散性や耐久性にも優れたMICRプリンタ用磁性
トナーを提供することにある。
脂と、磁性粉と、荷電制御剤とを含有する静電潜像用磁
性トナーにおいて、荷電制御剤として、帯電量を一定範
囲内に調整する機能を有する電荷調整剤(CCA)と、
帯電量を増化させる機能を有する電荷増強樹脂(CC
R)とを併用することを特徴とする静電潜像用磁性トナ
ーに関する。このように構成することにより、トナーが
素早く帯電し、いわゆる帯電量について立ち上がりを早
くすることができ、また、耐久性、安定性に優れた正帯
電特性を付与することもできる。すなわち、電荷調整剤
(CCA)および電荷増強樹脂(CCR)のいずれか一
方のみを用いても、素早い立ち上がり性を得ることがで
きず、しかも長時間の帯電動作のためにトナーが劣化す
る傾向があるものの、このように電荷調整剤(CCA)
と電荷増強樹脂(CCR)を組み合わせることにより、
帯電量についての立ち上がりを相乗的に早くすることが
でき、しかも帯電量の制御が容易となり、高い帯電量を
得ることができる。
成するにあたり、電荷調整剤(CCA)が、アジン化合
物、アジン化合物からなる直接染料、ニグロシン、ニグ
ロシン塩、ニグロシン誘導体、ニグロシン化合物からな
る酸性染料、ナフテン酸、高級脂肪酸の金属塩類、アル
コキシル化アミン、アルキルアミド、4級アンモニウム
塩からなる群から選択される少なくとも一つの化合物で
あることが好ましい。
成するにあたり、電荷増強樹脂(CCR)が、4級アン
モニウム塩を有する高分子またはオリゴマー、カルボン
酸塩を有する高分子またはオリゴマー、カルボキシル基
を有する高分子またはオリゴマーであることが好まし
い。
成するにあたり、電荷調整剤(CCA)がアジン化合物
であり、電荷増強樹脂(CCR)が4級アンモニウム塩
を有するスチレン系樹脂共重合体であることが好まし
い。
成するにあたり、静電潜像用磁性トナーの全体量を10
0重量%としたときに、電荷調整剤(CCA)の添加量
を、0.5〜5重量%の範囲内の値とすることが好まし
い。
成するにあたり、静電潜像用磁性トナーの全体量を10
0重量%としたときに、電荷増強樹脂(CCR)の添加
量を、1〜10重量%の範囲内の値とすることが好まし
い。
成するにあたり、静電潜像用磁性トナーの全体量を10
0重量%としたときに、電荷調整剤(CCA)および電
荷増強樹脂(CCR)の合計量を、1.5〜15重量%
の範囲内の値とすることが好ましい。
ける別の態様は、バインダー樹脂と、磁性粉と、荷電制
御剤とを含有する静電潜像用磁性トナーにおいて、荷電
制御剤が、帯電量を一定範囲内に調整する機能を有する
電荷調整剤(CCA)であり、かつ、バインダー樹脂
が、帯電量を増化させる機能を有することを特徴とする
静電潜像用磁性トナーに関する。このようにバインダー
樹脂が電荷増強樹脂(CCR)の機能を有するため、バ
インダー樹脂中に電荷増強樹脂を別途分散させる必要が
ない。したがって、成分数を減少させることができるば
かりか、電荷増強機能をより安定して発揮させることが
できる。また、帯電量の立ち上がりについても相乗的に
早くすることができ、しかも帯電量を制御して、より高
い帯電量を得ることができる。
成するにあたり、残留磁化の値を、7.0〜20.0e
mu/g(但し、7.0emu/gは含まない。)の範
囲内の値とすることが好ましい。従来、残留磁化の値
を、7.0emu/gを超えた値とすると、静電潜像用
磁性トナー(MICRプリンタ用磁性トナー)に用いた
場合に、読取り性が低下すると言われていた。しかしな
がら、磁性粉や荷電制御剤等と組み合わせることによ
り、むしろ7.0emu/gを超えた値とすることが好
ましいことを見出したものである。すなわち、トナーに
おける残留磁化の値を、このような範囲内の値とするこ
とにより、帯電量の立ち上がり性が早いとともに、画像
濃度や読取り性に優れ、かつ分散性や耐久性にも優れた
トナーを提供することができる。一方、残留磁化の値が
20.0emu/gを超えると、逆に読取り性が低下
し、分散性や耐久性も劣化する傾向がある。
成するにあたり、磁性粉が、アスペクト比の異なる第1
の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性粉のア
スペクト比(長径/短径)を2.0〜100の範囲内の
値とし、かつ、前記第2の磁性粉のアスペクト比(長径
/短径)を1.0〜2.0(但し、2.0は含まな
い。)の範囲内の値とすることが好ましい。磁性粉にお
けるアスペクト比は、得られたトナーの分散性、耐久性
等に密接に関係しており、このようにアスペクト比が異
なる磁性粉を組み合わせて使用することにより、トナー
における磁性粉の分散性、残留磁化の値および耐久性や
画像濃度等の相反する特性を容易に調節することができ
る。
成するにあたり、磁性粉が、残留磁化の値が異なる第1
の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性粉の残
留磁化を24〜40emu/gの範囲内の値とし、か
つ、前記第2の磁性粉の残留磁化を1〜24emu/g
(但し、24m2 /gは含まない。)の範囲内の値とす
ることが好ましい。磁性粉における残留磁化の値は、得
られたトナーの分散性、耐久性に密接に関係しており、
このように残留磁化の値が異なる磁性粉を組み合わせて
使用することにより、トナーにおける磁性粉の分散性や
残留磁化等の特性を容易に調節することができる。ま
た、磁性粉の残留磁化の値を制限することで、得られる
トナーの耐久性や画像濃度を向上させることもできる。
成するにあたり、磁性粉が、飽和磁化の値が異なる第1
の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性におけ
る飽和磁化の値を80〜85emu/gの範囲内の値と
し、かつ、第2の磁性粉における飽和磁化の値を85〜
90emu/g(但し、85emu/gは含まない。)
の範囲内の値とすることが好ましい。
成するにあたり、磁性粉が、BET値が異なる第1の磁
性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性におけるB
ET値を13〜30m2/gの範囲内の値とし、かつ、
第2の磁性粉におけるBET値を1〜13m2/g(但
し、13m2/gは含まない。)の範囲内の値とするこ
とが好ましい。
成するにあたり、磁性粉が、嵩密度の値が異なる第1の
磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性における
嵩密度の値を1〜1.2g/cm3の範囲内の値とし、
かつ、第2の磁性粉における嵩密度の値を1.2〜2.
0g/cm3(但し、1.2g/cm3は含まない。)の
範囲内の値とすることが好ましい。
成するにあたり、磁性粉が、形状の異なる第1の磁性粉
および第2の磁性粉を含み、第1の磁性における形状を
針状とし、かつ、第2の磁性粉における形状を粒状とす
ることが好ましい。
成するにあたり、磁性粉の添加量を、バインダー樹脂1
00重量部あたり、1〜60重量部の範囲内の値とする
ことが好ましい。
成するにあたり、静電潜像用磁性トナーの全体量を10
0重量%としたときに、磁性粉の添加量を、30〜60
重量%の範囲内の値とすることが好ましい。
成するにあたり、磁性粉における第1の磁性粉の配合量
を100重量部としたときに、第2の磁性粉の配合量を
10〜1000重量部の範囲内の値とすることが好まし
い。
成するにあたり、静電潜像用磁性トナーが、MICRプ
リンタ印刷用トナーであることが好ましい。
ナーの実施の形態を、MICRプリンタ用磁性トナー
(以下、単にトナーと称する場合がある。)を例に採
り、具体的に説明する。
は特に制限されるものではないが、例えば、スチレン系
樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合
体、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹
脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレ
ン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することが
好ましい。
て、スチレンの単独重合体でも、スチレンと共重合可能
な他の共重合モノマーとの共重合体でもよい。共重合モ
ノマーとしては、p−クロルスチレン;ビニルナフタレ
ン;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンな
どのエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、臭
化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル;酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビ
ニルなどのビニルエステル類;アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸ドテシル、アクリル酸n−オクチ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニ
ル、α−クロルアクリル酸メチル、メタアクリル酸メチ
ル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチルなど
の(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリル、メ
タアクリロニトリル、アクリルアミドなどの他のアクリ
ル酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチル
エーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケト
ン、ビニルエチルケトン、メチルイソプロペニルケトン
などのビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニ
ルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピ
ロリデンなどのN−ビニル化合物などが挙げられる。こ
れらは、1種を単独で使用することもできるし、あるい
は2種以上を組み合わせてスチレン単量体と共重合させ
ることができる。
コール成分とカルボン酸成分との縮重合ないし共縮重合
によって得られるものであれば使用することができる。
ポリエステル系樹脂を合成する際に用いられる成分とし
ては、以下のものが挙げられる。まず、2価または3価
以上のアルコール成分としては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等のジオール類;ビスフェノール
A、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化
ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノ
ールA等のビスフェノール類;ソルビトール、1,2,
3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペ
ンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、
1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグ
リセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチ
ル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,3,5,−トリヒ
ドロキシメチルベンゼン等の3価以上のアルコール類が
例示される。
分としては、2価または3価カルボン酸、この酸無水物
またはこの低級アルキルエステルが用いられ、マレイン
酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコ
ン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチ
ン酸、アゼライン酸、マロン酸、あるいはn−ブチルコ
ハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、
イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オ
クテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセ
ニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、イソドデセニル
コハク酸等のアルキルまたはアルケニルコハク酸等の2
価カルボン酸;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸
(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボ
ン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,
2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタ
ントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレ
ンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサント
リカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタ
ン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロ
メリット酸、エンポール三量体酸等の3価以上のカルボ
ン酸等が例示される。
観点から熱可塑性樹脂が好ましいが、ソックスレー抽出
器を用いて測定される架橋部分量(ゲル量)が10重量
%以下の値、より好ましくは0.1〜10重量%の範囲
内の値であれば、熱硬化性樹脂であっても良い。このよ
うに一部架橋構造を導入することにより、定着性を低下
させることなく、トナーの保存安定性や形態保持性、あ
るいは耐久性をより向上させることができる。よって、
トナーのバインダー樹脂として、熱可塑性樹脂を100
重量%使用する必要はなく、架橋剤を添加したり、ある
いは、熱硬化性樹脂を一部使用することも好ましい。
シ系樹脂やシアネート系樹脂等が使用することができ
る。より具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ
樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂、シアネート樹脂等の
1種または2種以上の組み合わせが挙げられる。
散性を向上させるために、ヒドキロキシ(水酸)基、カ
ルボキシル基、アミノ基およびグリシドキシ(エポキ
シ)基から選択される少なくとも一つの官能基を分子内
に有する樹脂を使用することが好ましい。なお、これら
の官能基を有しているか否かは、FT−IR装置を用い
て確認することができ、さらに滴定法を用いて定量する
ことができる。
ク(低分子量ピークと、高分子量ピークと称する。)を
有することが好ましい。具体的に、低分子量ピークが
3、000〜20、000の範囲内であり、もう一つの
高分子量ピークが300、000〜1500、000の
範囲内であることが好ましい。重量分子量ピークがこの
ような範囲内にあれば、トナーを容易に定着させること
ができ、また、耐オフセット性を向上させることもでき
る。なお、バインダー樹脂の重量分子量は、分子量測定
装置(GPC)を用いて、カラムからの溶出時間を測定
し、標準ポリスチレン樹脂を用いて予め作成しておいた
検量線と照らし合わせることにより、求めることができ
る。
を55〜70℃の範囲内の値とするのが好ましい。バイ
ンダー樹脂のガラス転移点が、55℃未満では、得られ
たトナー同士が融着し、保存安定性が低下する傾向があ
る。一方、バインダー樹脂のガラス転移点が、70℃を
超えると、トナーの定着性が乏しくなる傾向がある。な
お、バインダー樹脂のガラス転移点は、示差走査熱量計
(DSC)を用いて、比熱の変化点から求めることがで
きる。
制限されるものではないが、酸化鉄(マグネタイト)、
鉄粉、コバルト粉、ニッケル粉およびフェライト類をそ
れぞれ主成分とした磁性粉や、酸化鉄にコバルトやニッ
ケル等の金属をドーピングした磁性粉、あるいは強磁性
元素を含まないが適当な熱処理を施すことによって強磁
性を示すようになる合金または二酸化クロム等の1種ま
たは2種以上の組み合わせを挙げることができる。特
に、コバルトやニッケル等の金属をドーピングした磁性
粉は、残留磁化の値が高い観点で、本発明への使用に好
適である。
磁化の値が異なる2種以上の磁性粉を使用することが好
ましく、これらの磁性粉を例えば第1および第2の磁性
粉としたときに、第1の磁性粉における残留磁化の値を
24〜40emu/gの範囲内の値とし、かつ、第2の
磁性粉における残留磁化の値を1〜24emu/g(但
し、24m2/gは含まない。)とすることが好まし
い。このように残留磁化の値が異なる少なくとも2種類
の磁性粉を混合使用することにより、得られるトナーの
残留磁化の値を容易に調節することができ、トナーにお
ける画像濃度や読取り性を著しく向上させることができ
る。また、このような範囲に残留磁化の値を調節するこ
とにより、磁性粉のアスペクト比、BET値、嵩密度等
の調節も容易になるため、バインダー樹脂に対するこれ
らの磁性粉の分散性や耐久性を飛躍的に向上させること
もできる。
の特性のバランスがより向上することから、第1の磁性
粉における残留磁化を25〜38emu/gの範囲内の
値とし、かつ、第2の磁性粉における残留磁化を5〜2
3emu/gの範囲内の値とすることがより好ましく、
さらに、第1の磁性粉における残留磁化を26〜35e
mu/gの範囲内の値とし、かつ、第2の磁性粉におけ
る残留磁化を10〜20emu/gの範囲内の値とする
ことがより好ましい。
10キロエルステッドの磁界を印加した後に、磁界をゼ
ロとしたときの、磁気メモリ量と定義することができ
る。より具体的には、磁性粉のヒステリシス曲線を測定
することにより、磁性粉の残留磁化を算出することがで
きる。
磁化の値が異なる2種以上の磁性粉を使用することが好
ましく、これらの磁性粉を例えば第1および第2の磁性
粉としたときに、第1の磁性粉における飽和磁化の値を
80〜85emu/gの範囲内の値とし、かつ、第2の
磁性粉における飽和磁化の値を85〜90emu/g
(但し、85emu/gは含まない。)とすることが好
ましい。飽和磁化の値は、残留磁化の値に密接に関係し
ており、このように飽和磁化の値が異なる、少なくとも
2種類の磁性粉を混合使用することにより、残留磁化の
値を微妙に調整することができ、結果として、得られる
トナーにおける画像濃度や読取り性を向上させることが
できる。また、このような範囲に飽和磁化の値を調節す
ることにより、磁性粉のアスペクト比、BET値、嵩密
度等の調節も容易になるため、バインダー樹脂に対する
これらの磁性粉の分散性や耐久性を向上させることもで
きる。
の特性のバランスがより向上することから、第1の磁性
粉における飽和磁化を81〜84emu/gの範囲内の
値とし、かつ、第2の磁性粉における飽和磁化を86〜
89emu/gの範囲内の値とすることがより好まし
く、さらに、第1の磁性粉における飽和磁化を82〜8
3emu/gの範囲内の値とし、かつ、第2の磁性粉に
おける飽和磁化を87〜88emu/gの範囲内の値と
することがより好ましい。
10キロエルステッドの磁界を印加し飽和させた時の、
磁気メモリ量と定義することができる。より具体的に
は、磁性粉のヒステリシス曲線を測定することにより、
磁性粉の残留磁化を算出することができる。
ペクト比(長径/短径)が異なる磁性粉を使用すること
が好ましく、これらの磁性粉を例えば第1および第2の
磁性粉としたときに、第1の磁性粉のアスペクト比(長
径/短径)を2.0〜100の範囲内の値とし、かつ、
第2の磁性粉のアスペクト比(長径/短径)を1.0〜
2.0(但し、2.0は含まない。)の範囲内の値とす
ることが好ましい。
して、それ以上の一定範囲内の磁性粉と、それ未満の一
定範囲内の磁性粉とを混合使用することにより、バイン
ダー樹脂に対するこれらの磁性粉の分散性を飛躍的に向
上させることができる。また、磁性粉の分散性が向上す
る結果、磁性粉が塊状で存在する傾向が少なくなる。よ
って、トナーが割れたり、磁性粉が脱離する傾向が少な
くなり、トナーの耐久性も飛躍的に向上させることもで
きる。さらに、アスペクト比が大きな磁性粉は、残留磁
化の値が大きいために、かかる磁性粉を配合したトナー
を使用した場合、画像濃度や読取り性を著しく向上させ
ることができる。
の特性のバランスがより向上することから、第1の磁性
粉におけるアスペクト比を2.5〜10.0の範囲内の
値とし、かつ、第2の磁性粉におけるアスペクト比を
1.2〜1.7の範囲内の値とすることがより好まし
く、さらに、第1の磁性粉におけるアスペクト比を3.
0〜5.0の範囲内の値とし、かつ、第2の磁性粉にお
けるアスペクト比を1.3〜1.6の範囲内の値とする
ことがより好ましい。
して、特に制限されるものではないが、BET値が異な
る2種以上の磁性粉を使用することが好ましく、これら
の磁性粉を例えば第1および第2の磁性粉としたとき
に、第1の磁性粉のBET値を10〜30m2/gの範
囲内の値とし、かつ、第2の磁性粉のBET値を1〜1
0m2/g(但し、10m2/gは含まない。)とするこ
とが好ましい。このようにBET値の値が異なる、少な
くとも2種類の磁性粉を混合使用することにより、得ら
れるトナーの残留磁化の値や分散性を容易に調節するこ
とができる。また、このように構成すると、トナーにお
ける画像濃度や読取り性を著しく向上させることができ
るとともに、バインダー樹脂に対するこれらの磁性粉の
分散性や耐久性を向上させることもできる。なお、BE
T値は、BET吸着法により、比表面積として求めるこ
とができる。
の特性のバランスがより向上することから、第1の磁性
粉におけるBET値を11〜25m2/gの範囲内の値
とし、かつ、第2の磁性粉におけるBET値を2〜9m
2/gの範囲内の値とすることがより好ましく、さら
に、第1の磁性粉におけるBET値を12〜20m2/
gの範囲内の値とし、かつ、第2の磁性粉におけるBE
T値を4〜8m2/gの範囲内の値とすることがより好
ましい。
て特に制限されるものではないが、嵩密度の値が異なる
2種以上の磁性粉を使用することが好ましく、これらの
磁性粉を例えば第1および第2の磁性粉としたときに、
第1の磁性粉の嵩密度を1〜1.2g/cm3の範囲内
の値とし、かつ、第2の磁性粉の嵩密度を1.2〜2.
0g/cm3(但し、1.2g/cm3は含まない。)と
することが好ましい。このように嵩密度の値が異なる、
少なくとも2種類の磁性粉を混合使用することにより、
得られるトナーの残留磁化の値や分散性を容易に調節す
ることができる。また、このように構成すると、トナー
における画像濃度や読取り性を著しく向上させることが
できるとともに、バインダー樹脂に対するこれらの磁性
粉の分散性や耐久性を向上させることもできる。
の特性のバランスがより向上することから、第1の磁性
粉における嵩密度を1.05〜1.2g/cm3の範囲
内の値とし、かつ、第2の磁性粉における嵩密度を1.
3〜1.6g/cm3の範囲内の値とすることがより好
ましく、さらに、第1の磁性粉における嵩密度を1.1
〜1.2m2/gの範囲内の値とし、かつ、第2の磁性
粉における嵩密度を1.3〜1.5m2/gの範囲内の
値とすることがより好ましい。
関して特に制限されるものではなく、針状、粒状、ある
いは球状、さらには不定形の磁性粉を使用することがで
きる。ここで、針状の磁性粉は、一般に残留磁化の値、
保持力の値あるいはBET値が大きい一方、アスペクト
比(長径/短径)、嵩密度および飽和磁化の値が小さ
く、バインダー樹脂に対する分散性が乏しいという特徴
がある。また、粒状の磁性粉は、一般に残留磁化の値、
飽和磁化の値、保持力の値あるいはBET値が比較的大
きい一方、アスペクト比(長径/短径)や嵩密度の値が
比較的小さく、バインダー樹脂に対する分散性は良好で
あるという特徴がある。さらに、球状の磁性粉は、一般
に残留磁化の値、保持力の値あるいはBET値は小さい
ものの、アスペクト比(長径/短径)、嵩密度および飽
和磁化の値が比較的大きく、バインダー樹脂に対する分
散性は良好であるという特徴がある。
均粒子径は特に制限されるものではないが、0.1〜1
μmの範囲内の値であることが好ましい。平均粒子径が
0.1μm未満となると、バインダー樹脂に対する分散
性が乏しく、一方、1μmを超えると、逆に分散性が低
下する傾向がある。したがって、平均粒子径を0.1〜
0.5μm の範囲内の値とすることがより好ましい。
以上の磁性粉を使用することが好ましく、形態が異なる
磁性粉を第1および第2の磁性粉としたときに、第1の
磁性粉の形態を針状とし、かつ、第2の磁性粉の形態を
粒状とすることが好ましい。このように形態が異なる、
少なくとも2種類の磁性粉を混合使用することにより、
得られるトナーの残留磁化の値や分散性を容易に調節す
ることができる。すなわち、針状の磁性粉は、一般に、
残留磁化の値やBET表面積の値が大きいが、分散性が
乏しく、飽和磁化の値が小さいという問題がある。一
方、粒状の磁性粉は、一般に、分散性が良好で、飽和磁
化の値が大きいが、残留磁化の値やBET表面積の値が
比較的小さいという問題がある。したがって、針状およ
び粒状の磁性粉のいずれか一方のみを使用しても、残留
磁化や分散性等の相反する特性において、バランスの採
れたトナーを得ることが困難である。よって、このよう
に構成することにより、トナーにおける画像濃度や読取
り性を著しく向上させることができるとともに、バイン
ダー樹脂に対するこれらの磁性粉の分散性や耐久性を容
易に向上させることができる。
に関して特に制限されるものではないが、磁性粉の添加
量をバインダー樹脂100重量部あたり、1〜60重量
部の範囲内の値とするのが好ましい。磁性粉の添加量が
1重量部未満となると、いわゆるカブリ現象が発生しや
すく、また、読み取り性が低下する傾向があり、一方、
磁性粉の添加量が60重量部を超えると、分散性や撹拌
性が低下し、さらには画像濃度等が低下する傾向があ
る。したがって、トナーの画像濃度等と、分散性等との
バランスがより良好な観点から、磁性粉の添加量をバイ
ンダー樹脂100重量部あたり、20〜50重量部の範
囲内の値とするのがより好ましく、30〜50重量部の
範囲内の値とするのがさらに好ましく、最適には、30
〜35重量部の範囲内の値とすることである。また、磁
性粉の添加量を、重量%で表せば、トナーの全体量を1
00重量%としたときに、35〜60重量%の範囲内の
値とすることが好ましい。添加量が35重量%未満とな
ると、画像濃度が低下したり、耐久性におけるカブリ性
が悪化する傾向があり、一方、60重量%を超えると、
分散性、耐久性あるいは定着性が低下する傾向がある。
したがって、磁性粉の添加量を40〜60重量%の範囲
内の値とするのがより好ましい。
および第2の磁性粉とした場合の、これらの磁性粉にお
ける添加比率について説明する。すなわち、第1および
第2の磁性粉における添加量の比率については特に制限
されるものではないが、第1の磁性粉を100重量部と
したときに、第2の磁性粉を10〜1000重量部の範
囲内の値とすることが好ましい。第2の磁性粉の添加量
が10重量部未満となると、磁性粉の分散性や耐久性が
低下する傾向があり、一方、第2の磁性粉の添加量が1
000重量部を超えると、トナーの画像濃度等が低下す
る傾向がある。したがって、第1の磁性粉を100重量
部としたときに、第2の磁性粉を20〜500重量部の
範囲内の値とすることがより好ましく、さらに好ましく
は、第2の磁性粉を50〜300重量部の範囲内の値と
することである。
ICRプリンタ用磁性トナーにおいて、分散性や耐久性
を向上させる観点から、磁性粉の表面を表面処理するこ
とが好ましい。その場合の表面処理剤として、カチオン
系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性
剤、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤、フェノール系樹
脂、エポキシ系樹脂、シアネート系樹脂、ウレタン系樹
脂等を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用す
ることが好ましい。
0重量部あたり、0.1〜100重量部の範囲内の値と
するのが好ましい。表面処理剤の使用量が0.1重量部
未満となると、表面処理効果が発揮されない傾向があ
り、一方、100重量部を超えると、トナーの画像濃度
等が低下する傾向がある。したがって、表面処理効果お
よびトナーの画像濃度等とのバランスがより良好な観点
から、表面処理剤の使用量を、磁性粉100重量部あた
り、0.5〜20重量部の範囲内の値とするのがより好
ましく、1.0〜10重量部の範囲内の値とするのがさ
らに好ましい。
帯電レベルや帯電立ち上がり性(短時間で、一定の電荷
レベルに帯電するかの指標)が著しく向上し、耐久性や
安定性に優れ、さらには優れた流動性等が得られる観点
から、電荷制御剤を添加する必要がある。ここで、電荷
制御剤には、電荷(帯電量)を一定範囲内に調整する機
能を有する電荷調整剤(CCA)と、電荷(帯電量)を
増化させる機能を有する電荷増強樹脂(CCR)とがあ
る。そして、本発明のトナーにおいて、電荷調整剤およ
び電荷増強樹脂を併用して添加する必要がある。
的に、アジン化合物としてのピリダジン、ピリミジン、
ピラジン、オルトオキサジン、メタオキサジン、パラオ
キサジン、オルトチアジン、メタチアジン、パラチアジ
ン、1、2、3−トリアジン、1、2、4−トリアジ
ン、1、3、5−トリアジン、1、2、4−オキサジア
ジン、1、3、4−オキサジアジン、1、2、6−オキ
サジアジン、1、3、4−チアジアジン、1、3、5−
チアジアジン、1、2、3、4−テトラジン、1、2、
4、5−テトラジン、1、2、3、5−テトラジン、
1、2、4、6−オキサトリアジン、1、3、4、5−
オキサトリアジン、フタラジン、キナゾリン、キノキサ
リン、アジン化合物からなる直接染料としての、アジン
ファストレッドFC、アジンファストレッド12BK、
アジンバイオレットBO、アジンブラウン3G、アジン
ライトブラウンGR、アジンダークグリーンBH/C、
アジンディープブラックEWおよびアジンディープブラ
ック3RL、ニグロシン化合物としてのニグロシン、ニ
グロシン塩、ニグロシン誘導体、ニグロシン化合物から
なる酸性染料としての、ニグロシンBK、ニグロシンN
B、ニグロシンZ、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属
塩類、アルコキシル化アミン、アルキルアミド、4級ア
ンモニウム塩としてのベンジルメチルヘキシルデシルア
ンモニウム、デシルトリメチルアンモニウムクロライド
等の1種または2種以上が挙げられる。特に、ニグロシ
ン化合物は、より迅速な立ち上がり性が得られる観点か
ら、本発明における使用に最適である。
級アンモニウム塩を有する樹脂またはオリゴマー、カル
ボン酸塩を有する樹脂またはオリゴマー、カルボキシル
基を有する樹脂またはオリゴマー等が挙げられ、より具
体的には、4級アンモニウム塩を有するポリスチレン系
樹脂、4級アンモニウム塩を有するアクリル系樹脂、4
級アンモニウム塩を有するスチレン-アクリル系樹脂、
4級アンモニウム塩を有するポリエステル系樹脂、カル
ボン酸塩を有するポリスチレン系樹脂、カルボン酸塩を
有するアクリル系樹脂、カルボン酸塩を有するスチレン
-アクリル系樹脂、カルボン酸塩を有するポリエステル
系樹脂、カルボキシル基を有するポリスチレン系樹脂、
カルボキシル基を有するアクリル系樹脂、カルボキシル
基を有するスチレン-アクリル系樹脂、カルボキシル基
を有するポリエステル系樹脂等の1種または2種以上が
挙げられる。
あるいはカルボキシル基を官能基として有するスチレン
-アクリル系樹脂(スチレン-アクリル系共重合体)は、
帯電量を所望の範囲内の値に容易に調節することができ
る観点から、本発明における使用に最適である。また、
上述したスチレン-アクリル系樹脂あるいはアクリル系
樹脂自体における好ましいアクリル系樹脂として、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸iso −プロピル、アクリル酸n−ブチル、ア
クリル酸iso −ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メ
タアクリル酸n−ブチル、メタアクリル酸iso −ブチル
などが挙げられる。
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートから第4級
化の工程を経て誘導される単位が用いられる。誘導され
るジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートとし
ては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
プロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチル
アミノエチル(メタ)アクリレート等のジ(低級アルキ
ル)アミノエチル(メタ)アクリレート;ジメチルメタ
クリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ドが好適である。また、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド等のヒドロキシ基含有重
合性モノマーを重合時に併用することもできる。
ち、電荷制御剤の添加量は所望の電荷量から決定するこ
とが好ましいが、具体的に、電荷調整剤(CCA)の添
加量を、0.5〜5重量%の範囲内の値とし、かつ電荷
増強樹脂(CCR)の添加量を、1〜10重量%の範囲
内の値するのが好ましい。それぞれこのような範囲内の
値とすることにより、分散性も良好であり、また、有効
に添加効果を発揮することができる。したがって、電荷
調整剤の添加量を、0.5〜3重量%の範囲内の値と
し、かつ電荷増強樹脂の添加量を、2〜5重量%の範囲
内の値するのが好ましい。
たときに、電荷調整剤および電荷増強樹脂を合計した電
荷制御剤の添加量を、1.5〜15重量%の範囲内の値
とするのが好ましい。電荷制御剤の添加量が1.5重量
%未満となると、トナーに対して、安定して帯電特性を
付与することが困難となり、画像濃度が低くなったり、
耐久性が低下する傾向がある。また、分散不良が起こり
やすく、いわゆるカブリの原因となったり、感光体汚染
が激しくなる等の傾向がある。一方、電荷制御剤の添加
量が15重量%を超えると、耐環境性、特に高温高湿下
での帯電不良、画像不良となり、感光体汚染等の欠点が
生じやすくなる傾向がある。したがって、電荷制御機能
と、トナーの耐久性等とのバランスがより良好な観点か
ら、電荷制御剤の添加量を、2.0〜8.0重量%の範
囲内の値とするのがより好ましく、3.0〜7.0重量
%の範囲内の値とするのがさらに好ましい。
へのオフセットや像スミアリングを有効に防止すること
ができる観点から、ワックス類を添加することが好まし
い。
は、特に制限されるものではないが、例えば、ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックス、テフロン系ワ
ックス、フィッシャートロプッシュワックス等を使用す
ることが好ましい。かかるワックスを添加することによ
り、読取ヘッドへのオフセットや像スミアリングをより
効率的に防止することができる。なお、フィッシャート
ロプッシュワックスは、一酸化炭素の接触水素化反応で
あるフィッシャートロプッシュ反応を利用して製造され
る、イソ(iso)構造分子や側鎖が少ない、直鎖炭化
水素化合物である。
の中でも、重量平均分子量が1000以上の値であり、
かつ100〜120℃の範囲内にDSCによる吸熱ボト
ムピークを有するものがより好ましい。このようなフィ
ッシャートロプッシュワックスとしては、サゾール社か
ら入手できるサゾールワックスC1(H1の結晶化によ
る高分子量グレード、吸熱ボトムピーク:106.5
℃)、サゾールワックスC105(C1の分留法による
精製品、吸熱ボトムピーク:102.1℃)、サゾール
ワックスSPRAY(C105の微粒子品、吸熱ボトム
ピーク:102.1℃)等が挙げられる。
制限されるものではないが、例えば、トナー全体量を1
00重量%としたときに、ワックス類の添加量を1〜5
重量%の範囲内の値とするのが好ましい。ワックス類の
添加量が1重量%未満となると、読取ヘッドへのオフセ
ットや像スミアリング等を効率的に防止することができ
ない傾向があり、一方、ワックス類の添加量が5重量%
を超えると、トナー同士が融着してしまい、保存安定性
が低下する傾向がある。
保存安定性を維持したり、あるいは多機能とする目的
で、着色剤、染料、顔料、カップリング剤、シリカ粒子
等を添加配合することも可能である。特に、流動性、保
存安定性を維持する目的で、平均粒径が5〜12μmの
範囲内であるトナー中にコロイダルシリカ、疎水性シリ
カ等を使用するのが好ましい。なお、シリカ粒子につい
ては、トナーの流動性をより制御できる観点から、トナ
ーに対して外添することが好ましい。その場合、シリカ
粒子として、シランカップリング剤を用いて正帯電極性
基(アミノ基等)を導入し、シリコーンオイルにより疎
水化処理した乾式シリカ微粉末を使用することが好まし
い。
ー)の残留磁化を、7.0〜20emu/g(但し、
7.0emu/gは除く。)の範囲内の値とするのが好
ましい。トナーにおける残留磁化の値が、7.0emu
/g以下となると、トナーの画像濃度や読取り性が著し
く低下する傾向があり、一方、トナーにおける残留磁化
の値が、20emu/gを超えると、逆にトナーの読取
り性が低下したり、あるいは分散性や耐久性が低下する
傾向がある。したがって、より優れたトナーの読取り性
等を得るために、MICRプリンタ用磁性トナーの残留
磁化を、8〜18emu/gの範囲内の値とするのがよ
り好ましく、10〜15emu/gの範囲内の値とする
のがさらに好ましい。
u/gの範囲内の値とすることが好ましい。トナーにお
ける飽和磁化の値が、20emu/g未満となると、ト
ナーの画像濃度や読取り性が著しく低下するためであ
り、一方、トナーにおける残留磁化の値が、45emu
/gを超えると、逆にトナーの読取り性が低下するため
である。したがって、より優れたトナーの読取り性等を
得るために、MICRプリンタ用磁性トナーの飽和磁化
を、25〜40emu/gの範囲内の値とするのがより
好ましく、30〜32.5emu/gの範囲内の値とす
るのがさらに好ましい。
に制限されるものでないが、トナーの読取り性や画像濃
度が向上し、しかも容易に製造できる観点から、球状ま
たは楕円状であることが好ましい。また、平均粒子径に
ついても、特に制限されるものではないが、1〜20μ
mの範囲内の値が好ましい。平均粒子径がかかる範囲外
となると、トナーの読取り性や画像濃度が低下する傾向
にあり、また、製造上の制御も困難となる傾向がある。
したがって、トナーの平均粒子径を、4〜15μmの範
囲内の値とするのがより好ましく、5〜13μmの範囲
内の値とするのが最も好ましい。
る。かかる製造方法は特に制限されるものではなく、例
えば、プロペラミキサ、ニーダ、Vブレンダ、ヘンシェ
ルミキサ等を用いて、バインダー樹脂と磁性粉とを均一
に混練し、次いで、粉砕、分級することにより、所望の
平均粒子径を有するトナーを得ることができる。
説明する。なお、言うまでもないが、以下の説明は本発
明を例示するものであり、特に理由なく、以下の説明に
本発明の範囲は限定されるものではない。
でMICRプリンタ用磁性トナーを作製した。 スチレン−アクリル樹脂・・・・・・・・・・・47.5重量部 磁性粉体(マグネタイト)・・・・・・・・・・・・45重量部 アジン化合物系(荷電調整剤)・・・・・・・・・0.5重量部 4級アンモニウム塩を官能基とする・・・・・・・4.0重量部 スチレン系樹脂共重合体(荷電増強樹脂) ポリプロピレンワックス・・・・・・・・・・・・3.0重量部
性粉体(マグネタイト)を45重量部、ポリプロピレン
ワックスを3重量部にそれぞれ固定し、さらにスチレン
−アクリル樹脂(共重合体)の添加量は、残重量部であ
る47.5重量部を添加するものとする。次いで、各成
分を2軸押出機にて溶融混練した後、これを冷却し、粉
砕、分級して平均粒径が7μmの粉体を得た。なお、荷
電調整剤(CCA)と荷電増強樹脂(CCR)の配合比
率は、表1に示したとおりであり、アジン化合物系(C
CA)が0.5重量部、4級アンモニウム塩を官能基と
するスチレン系樹脂共重合体(CCR)が1.0重量部
の割合である。得られた粉体に、シリカ(SiO2)微
粉末を0.5重量%外添混合し、表面に付着させて本発
明のトナーとし、以下の評価に供した。
得られたトナーを磁性一成分現像剤として用い、a−S
iドラム搭載京セラ製ページプリンタ(FS−370
0)に収容し、画像評価パターン(ソリッドパターン)
を出力させ定着性を評価した。また、併せて以下に示す
方法で帯電特性、画像特性、および現像スリーブ汚れの
評価をそれぞれ行った。得られた結果を表2に示す。
量部とを混合し、通常環境条件(20℃、65%RH)
にて、容器内で振動させて60分間摩擦帯電させた時の
帯電量(μC/g)を初期の帯電量とした。結果を表2
に示す。
い、上述した京セラ製ページプリンタ内に収容し、10
万枚の連続印刷(通紙)を行った。その際のトナー帯電
量を耐久後の帯電量とした。結果を表2に示す。なお、
トナーの帯電量は、東芝ケミカル社製ブローオフ粉体帯
電量測定装置を用いて測定した。
拌前(0分)、撹拌後3分、10分、20分、30分、
40分後にもそれぞれ測定し、トナーにおける帯電の立
ち上がり性も検討した。この結果を図1に示す。図1に
おいて、横軸に撹拌時間(分)を採ってあり、縦軸に帯
電量(μC/g)を採って示してある。記号Aで示され
る曲線が本実施例を表している。なお、比較のため、比
較例1についての同様のデータを記号Bで示す曲線で表
しており、比較例2についての同様のデータを記号Cで
示す曲線で表しており、さらに、記号Dで示される曲線
は、実施例1において荷電調整剤(CCA)と荷電増強
樹脂(CCR)をいずれも添加していない例を示してい
る。結果から理解されるように、荷電調整剤および荷電
増強樹脂を添加した本実施例は、撹拌後3分程度で15
μC/g以上の帯電量を示し、撹拌後10分程度で、3
0μC/gという高いレベルでもって飽和する。それに
対して、荷電調整剤および荷電増強樹脂のいずれか一方
を添加した系(曲線BおよびC)は、帯電量の立ち上が
り性が明らかに遅く、しかも、飽和した帯電レベルの値
も20〜24μC/gとかなり低いことがわかる。
た京セラ製ページプリンタに収容し、画像特性の評価を
行った。すなわち、通常環境(20℃、65%RH)に
て得られた画像評価パターン(ソリッドパターン)を初
期画像とし、その後、10万枚の連続印刷(通紙)を行
い、画像パターンを印字して耐久画像とした。そして、
マクベス反射濃度計を用いて、初期画像および耐久画像
における画像濃度(印字濃度)をそれぞれ測定した。結
果を表2に示す。
画像のカブリ性を、以下の基準により、目視で行った。 ○:カブリは全く観察されず、良好な状態である。 △:ややカブリの発生が観察される。 ×:顕著なカブリが観察される。
分間冷却した後、電源を入れ(ON)、画像評価パター
ン(ソリッドパターン)を連続5枚印字して、測定用画
像を得た。次いで、得られた画像上に、綿布で包んだ黄
銅製分銅(1kg荷重)を10往復させた。この操作の
前後の画像濃度をマクベス反射濃度計で測定し、その濃
度の定着率(操作前濃度/操作後濃度)を求めて、以下
の基準から定着性を評価した。結果を表2に示す。な
お、評価紙は、クラシック・クレスト紙を用いた。 ○:定着率が95以上の値である。 △:定着率が90%以上〜95%未満の値である。 ×:定着率が90%未満の値である。
た京セラ製ページプリンタに収容し、画像特性の評価を
行った。すなわち、通常環境(20℃、65%RH)に
て10万枚連続印刷し、得られた画像評価パターン(ソ
リッドパターン)を目視で観察し、以下の基準から現像
スリーブ付着性を評価した。結果を表2に示す。 ○:汚れは認められず、きれいで良好である。 △:少しの汚れが認められる。 ×:かなりの汚れが認められる。
うに荷電調整剤(CCA)と荷電増強樹脂(CCR)の
添加量をそれぞれ変えたほかは、実施例1と同様に、M
ICRプリンタ用磁性トナーを作製した。
得られたMICRプリンタ用磁性トナーについて、実施
例1と同様に定着性および画像特性等の評価結果を行っ
た。結果を表2に示す。
うに荷電調整剤(CCA)と荷電増強樹脂(CCR)の
いずれか一方を添加したほかは、実施例1と同様に、M
ICRプリンタ用磁性トナーを作製した。
得られたMICRプリンタ用磁性トナーについて、実施
例1と同様に定着性および画像特性等の評価結果を行っ
た。結果を表2に示す。
量を、それぞれ25重量%(実施例7)、30重量%
(実施例8)、40重量%(実施例9)、45重量%
(実施例10)、50重量%(実施例11)、55重量
%(実施例12)および60重量%(実施例13)に変
えたほかは、実施例1と同様に、トナーを作製した。な
お、実施例10は、実施例1の再現試験である。
得られたMICRプリンタ用磁性トナーについて、実施
例1と同様に定着性および画像特性等の評価結果を行っ
た。結果を表3に示す。
の酸化鉄20重量部と第2の酸化鉄20重量部とをそれ
ぞれ収容した。さらに、スチレン−アクリル系共重合体
(軟化点123℃、Tg:65℃)100重量部と、フ
ィシャートロプッシュワックス(サゾールワックスC
2、重量平均分子量:1262)2.5重量部と、アジ
ン化合物系(CCA)0.5重量部と、4級アンモニウ
ム塩を官能基とするスチレン系樹脂共重合体(CCR)
1.0重量部とを混合容器内に収容し、均一に混合分散
して混合物とした。なお、第1および第2の磁性粉につ
いては、それぞれ100重量部あたり、1gのγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシランを添加混合し、これらの
磁性粉表面を予め表面処理を施しておいた。
て粗粒子に粉砕し、さらに分級して、平均粒子径が10
μmのトナー粒子を作製した。なお、かかるトナー粒子
の粒度分布において、7〜13μmの範囲内に、粒子重
量の80重量%が分布していることが確認されている。
次いで、得られたトナー粒子100重量部あたり、γ−
アミノプロピルトリエトキシシランを用いてアミノ基を
導入し、シリコーンオイルにより疎水化処理した乾式シ
リカ微粉末を0.5重量部添加し、本発明のMICRプ
リンタ用磁性トナーとして、以下の評価に供した。
価 得られたMICRプリンタ用磁性トナー自体の評価を行
い、また、かかるトナーを京セラ(株)製プリンタ(エ
コシス、FS−3700)に収容し、小切手上にフォン
ト(E−13Bタイプ)の連続印刷を行い、画像濃度等
の評価を行った。
化評価 得られたMICRプリンタ用磁性トナーの残留磁化およ
び飽和磁化を測定した。それぞれの結果を表4に示す。
て、MICRプリンタ用磁性トナーを切断した。次い
で、電子顕微鏡を用いてトナー断面を観察し、以下の基
準で、MICRプリンタ用磁性トナーにおける磁性粉の
分散性を評価した。結果を表4に示す。なお、△の評価
であれば許容範囲であり、〇であれば好ましい分散性を
有すると経験的に言える。 〇:磁性粉の塊は全く観察されない。 △:磁性粉の小さい塊が観察される。 ×:磁性粉の塊が観察される。
製プリンタ−(エコシス、FS−3700)における現
像器に収容し、18PPM(Page parMinu
tutes)相当の回転速度で10日間の静電連続運転
を行い、試験後のトナーの割れ具合から、以下の基準で
MICRプリンタ用磁性トナーの耐久性を評価した。こ
こで、プリンタ−の静電連続運転とは、トナーを撹拌し
つつ、現像バイアスを印加して、通状の印刷状態(但
し、非通紙状態である。)と同様の条件で、トナーを撹
拌流動させるものである。得られた結果を表1に示す。
なお、△の評価であれば許容範囲であり、〇であれば好
ましい耐久性を有すると経験的に言える。 〇:トナー表面から磁性粉の離脱は観察されない。 △:トナー表面から塊状の磁性粉の離脱が観察されな
い。 ×:トナー表面から顕著な磁性粉の離脱が観察されな
い。
(株)製プリンタ(エコシス、FS−3700)に収容
し、小切手上にソリッドブラウンパターンの印刷を行
い、画像濃度評価を行った。具体的には、印刷された画
像濃度を、マクベス濃度計(マクベス社製反射型濃度
計、RD914)を用いて測定した。結果を表4に示
す。
価した。結果を表1に示す。なお、評価に際して、印刷
枚数に対応するカブリ限度見本を作成し、1〜5段階に
ランク付けした。このランク付けにおいて、段階4の評
価であれば許容範囲であり、段階3以下であれば経験的
にカブリが発生したと言える。 段階5:背景部にカブリが全く観察されない。 段階4:ルーペを用いることにより、背景部にわずかに
カブリが観察される。 段階3:目視により、背景部にカブリがわずかに観察さ
れる。 段階2:目視により、背景部にカブリが観察される。 段階1:背景部に、縦スジ等が表われ、顕著なカブリが
観察された。
を、MICR用読取機マイカクオリファイヤ(RDM社
製)を用いて行った。また、読取り性(%)が80〜2
00%の範囲内であれば、適性にフォントが読み取れた
ということができる。結果を表4および図2に示す。な
お、図2は、横軸にMICRプリンタ用磁性トナーの残
留磁化の値(eum/g)を採って示してあり、縦軸に
読取り性(%)の値を採って示してある。図2に示す、
実施例14のデータを含む曲線から理解されるように、
トナーの残留磁化の値が7.0(eum/g)以下であ
ると、読取り性(%)の値が急に低下する傾向が見られ
る。したがって、トナーの残留磁化の値を、7.0(e
um/g)を超える所定範囲に制限することにより、優
れた読取り性(%)の値を得ることができる。但し、ト
ナーの残留磁化の値をさらに増加させると、逆に読取り
性(%)の値が低下したり、分散性等の特性も低下する
ことも判明しており、かかる観点から、トナーの残留磁
化の値を、20(eum/g)以下と制限する必要があ
る。
量と、第2の酸化鉄との添加量との配合比率は50:5
0のままで、バインダー樹脂に対する第1および第2の
酸化鉄の添加量を、バインダー樹脂100重量部あた
り、20重量部(実施例15)、30重量部(実施例1
6)、50重量部(実施例17)に変えたほかは、実施
例14と同様に、MICRプリンタ用磁性トナーを作製
し、トナーにおける残留磁化評価および定着性等を評価
した。それぞれ得られた結果を表4および図2に示す。
なお、定着性は実施例14と同様に評価した。結果から
理解されるように、実施例16〜17は優れた読取り性
等が得られたが、実施例17においては残留磁化の値が
7.0emu/g未満であるため、読取り性に若干乏し
いという結果が得られた。
量と、第2の酸化鉄との添加量との配合比率を変えたほ
かは、実施例14と同様に、MICRプリンタ用磁性ト
ナーを作製し、評価した。具体的に、実施例18では、
バインダー樹脂100重量部あたり、第1の酸化鉄を3
0重量部添加し、第2の酸化鉄を10重量部添加した。
また、実施例19では、バインダー樹脂100重量部あ
たり、第1の酸化鉄を10重量部添加し、第2の酸化鉄
を30重量部添加した。得られた結果をそれぞれ表5に
示す。
の酸化鉄および第2の酸化鉄のいずれか一方をバインダ
ー樹脂100重量部あたり、40重量部用いたほかは、
実施例1と同様に、MICRプリンタ用磁性トナーを作
製し、評価した。それぞれ得られた結果を表5に示す。
実施例20においては針状の磁性粉のみを使用してお
り、高い残留磁化の値が得られているものの、分散性や
耐久性が若干乏しいという結果が得られた。また、実施
例21においては粒状の磁性粉のみを使用しており、分
散性や耐久性は優れているものの、読取り性に若干乏し
いという結果が得られた。
粉と、荷電制御剤とを含有する静電潜像用磁性トナーに
おいて、荷電制御剤として、帯電量を一定範囲内に調整
する機能を有する電荷調整剤(CCA)と、帯電量を増
化させる機能を有する電荷増強樹脂(CCR)とを併用
することにより、帯電レベルが高く、帯電量について立
ち上がりが早く、しかも耐久性、安定性に優れた正帯電
特性を付与することができる静電潜像用磁性トナー(M
ICRプリンタ用磁性トナー)を提供することができる
ようになった。
を、7.0〜20emu/g(但し、7.0emu/g
は含まない。)の範囲内の値とすることにより、画像濃
度や読取り性に優れ、かつ分散性や耐久性に優れた静電
潜像用磁性トナーを提供することができるようになっ
た。
2の磁性粉を含み、さらに、磁性粉の残留磁化の値、飽
和磁化の値、アスペクト比の値、BET値、嵩密度の
値、形態および添加量や、第1の磁性粉と第2の磁性粉
との配合比率を制御することにより、画像濃度や読取り
性にさらに優れ、かつ分散性や耐久性に優れた静電潜像
用磁性トナーを提供することができるようになった。
時間と、帯電量との関係を示す図である。
化の値と、読取り性の値との関係を示す図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 バインダー樹脂と、磁性粉と、荷電制御
剤とを含有する静電潜像用磁性トナーにおいて、 前記荷電制御剤として、帯電量を一定範囲内に調整する
機能を有する電荷調整剤(CCA)と、帯電量を増化さ
せる機能を有する電荷増強樹脂(CCR)とを併用する
ことを特徴とする静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項2】 前記電荷調整剤が、アジン化合物、アジ
ン化合物からなる直接染料、ニグロシン、ニグロシン
塩、ニグロシン誘導体、ニグロシン化合物からなる酸性
染料、ナフテン酸、高級脂肪酸の金属塩類、アルコキシ
ル化アミン、アルキルアミド、4級アンモニウム塩から
なる群から選択される少なくとも一つの化合物であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の静電潜像用磁性トナ
ー。 - 【請求項3】 前記電荷増強樹脂が、4級アンモニウム
塩を有する高分子またはオリゴマー、カルボン酸塩を有
する高分子またはオリゴマー、カルボキシル基を有する
高分子またはオリゴマーであることを特徴とする請求項
1または2に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項4】 前記電荷調整剤がアジン化合物であり、
前記電荷増強樹脂が4級アンモニウム塩を有するアクリ
ル−スチレン系共重合体であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項5】 前記静電潜像用磁性トナーの全体量を1
00重量%としたときに、前記電荷調整剤の添加量を、
0.5〜5重量%の範囲内の値とすることを特徴とする
請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性ト
ナー。 - 【請求項6】 前記静電潜像用磁性トナーの全体量を1
00重量%としたときに、前記電荷増強樹脂の添加量
を、1〜10重量%の範囲内の値とすることを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性
トナー。 - 【請求項7】 前記静電潜像用磁性トナーの全体量を1
00重量%としたときに、前記電荷調整剤および前記電
荷増強樹脂の合計量を、1.5〜15重量%の範囲内の
値とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項
に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項8】 バインダー樹脂と、磁性粉と、荷電制御
剤とを含有する静電潜像用磁性トナーにおいて、 前記荷電制御剤が、帯電量を一定範囲内に調整する機能
を有する電荷調整剤であり、かつ、 前記バインダー樹脂が、帯電量を増化させる機能を有す
ることを特徴とする静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項9】 残留磁化の値を7.0〜20.0emu
/g(但し、7.0emu/gは含まない。)の範囲内
の値としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一
項に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項10】 前記磁性粉が、アスペクト比の異なる
第1の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性粉
のアスペクト比(長径/短径)を2.0〜100の範囲
内の値とし、かつ、前記第2の磁性粉のアスペクト比
(長径/短径)を1.0〜2.0(但し、2.0は含ま
ない。)の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1
〜9のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項11】 前記磁性粉が、残留磁化の値が異なる
第1の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性粉
の残留磁化を24〜40emu/gの範囲内の値とし、
かつ、前記第2の磁性粉の残留磁化を1〜24emu/
g(但し、24m2/gは含まない。)の範囲内の値と
することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記
載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項12】 前記磁性粉が、飽和磁化の値が異なる
第1の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性に
おける飽和磁化の値を80〜85emu/gの範囲内の
値とし、かつ、第2の磁性粉における飽和磁化の値を8
5〜90emu/g(但し、85emu/gは含まな
い。)の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜
9のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項13】 前記磁性粉が、BET値が異なる第1
の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性におけ
るBET値を13〜30m2/gの範囲内の値とし、か
つ、第2の磁性粉におけるBET値を1〜13m2/g
(但し、13m2/gは含まない。)の範囲内の値とす
ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載
の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項14】 前記磁性粉が、嵩密度の値が異なる第
1の磁性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性にお
ける嵩密度の値を1〜1.2g/cm3の範囲内の値と
し、かつ、第2の磁性粉における嵩密度の値を1.2〜
2.0g/cm3(但し、1.2g/cm3は含まな
い。)の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜
9のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項15】 前記磁性粉が、形状の異なる第1の磁
性粉および第2の磁性粉を含み、第1の磁性における形
状を針状とし、かつ、第2の磁性粉における形状を粒状
とすることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に
記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項16】 前記磁性粉の添加量を、前記バインダ
ー樹脂100重量部あたり、1〜60重量部の範囲内の
値とすることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一
項に記載の静電潜像用磁性トナー。 - 【請求項17】 前記静電潜像用磁性トナーの全体量を
100重量%としたときに、前記磁性粉の添加量を、3
0〜60重量%の範囲内の値とすることを特徴とする請
求項1〜16のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性ト
ナー。 - 【請求項18】 前記磁性粉における第1の磁性粉の配
合量を100重量部としたときに、前記第2の磁性粉の
配合量を10〜1000重量部の範囲内の値とすること
を特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の静
電潜像用磁性トナー。 - 【請求項19】 前記静電潜像用磁性トナーが、MIC
Rプリンタ印刷用トナーであることを特徴とする請求項
1〜18のいずれか一項に記載の静電潜像用磁性トナ
ー。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
JP2006047367A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-16 | Kyocera Mita Corp | 磁性トナー |
JP2006209132A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Xerox Corp | トナープロセス |
JP2014016587A (ja) * | 2012-07-11 | 2014-01-30 | Kyocera Document Solutions Inc | 正帯電性磁性トナー |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP14372798A patent/JP4116694B2/ja not_active Expired - Fee Related
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