JPH11241527A - 永代納骨用集合型墓石、およびそれを利用した永代供養方法 - Google Patents

永代納骨用集合型墓石、およびそれを利用した永代供養方法

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JPH11241527A
JPH11241527A JP5622498A JP5622498A JPH11241527A JP H11241527 A JPH11241527 A JP H11241527A JP 5622498 A JP5622498 A JP 5622498A JP 5622498 A JP5622498 A JP 5622498A JP H11241527 A JPH11241527 A JP H11241527A
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plate
osteoclasts
wall
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JP5622498A
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Teshio Kaneko
子 徹志雄 金
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KANEKO SEKIZAI KK
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KANEKO SEKIZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合型の墓石に関するものであり、長期ある
いは永代に渡って納骨堂に安置せざるを得ない多くの遺
骨を、従前からの墓石様式の場合に近い状態で弔うこと
を可能にする新規な構造からなる永代納骨用集合型墓
石、およびそれを利用した新規な永代供養方法を提供す
る。 【解決手段】 土台石盤2上に外壁板3,3,4,4を
立設、接合し、上方を開放する筐体を形成すると共に、
同筐体内に隔壁板6、および前後側境界壁板71,,7
1,……,81,81,……を配し、前部納骨室7と後
部納骨室8とを前後対に配する永代納骨室7,8を左右
に複数形成し、開口部91を備えてなる石卓盤9を筐体
上に載置した上、石卓盤9上に個々の永代納骨室7,8
に夫々開口する納骨口96,96,……を備えた納骨入
口枠板95を載置状に組み合わせ、納骨入口枠板95の
夫々の納骨口96,96,……に、戒名等を刻む墓標蓋
97,97,……を着脱自在に装着した永代納骨用集合
型墓石1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、何らかの理由によって単独
の墓地を持てないような場合に、霊園やお寺等に遺骨を
納め、墓地に納めたと同じように永代に渡って供養する
ための永代納骨用墓石に係り、特に、有縁、無縁に拘ら
ず複数の故人の遺骨を同一の墓地または納骨堂内に納骨
する永代納骨用集合型墓石、およびそれを利用した永代
供養方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国は、古くから一つの家に三世代が
共住し、日々の生活の中で先祖代々の伝統風習を伝え、
先祖の供養もまた、日常生活の一部として営まれるもの
であったが、昨今における社会経済の発展や、生活様式
の変化による核家族化の進展に伴い、国内各地への転勤
はもとより、海外赴任による長期に渡る海外移住も増加
している外、都心の墓地不足に伴う墓地の入手困難等か
ら、従来型の合祀墓による供養が困難となり、霊園やお
寺に永代供養を委託する遺族が次第に多くなってきてい
る。
【0003】一般に永代供養は、施主が遠方に居住する
等の理由か、または亡くなってしまったような場合に、
お寺や霊園の納骨堂に遺骨を納めると共に、永代供養料
や仏具料等を支払い、これを受けて納骨堂の管理者が施
主に代わり、永久に供養を営んでくれるものとなってお
り、特に,お寺では朝夕の勤行や命日の供養、年忌法要
等を務めるのが一般的となっているが、施主が健在の間
は、納骨堂に納められた遺骨とは別に、自宅の仏壇に故
人を奉り供養すると共に、命日には法要を営んでいる。
【0004】納骨堂は、本来墓地に埋葬するまでの仮安
置所であり、お寺や霊園には、大抵納骨堂が設けられ、
墓地を手に入れることのできないとき等に、納骨堂に遺
骨を仮納め、預骨等と称して一時的に安置することにな
る。また、公営の霊園における納骨堂等の場合には、利
用者をその行政区域内の住民に限り、霊園の墓地の永代
使用を申し込み、同墓地の入手を待つ間の1年間を期限
として遺骨を預かり、それ以降5年まで延長を認め、そ
の後は、再度、新規に申し込み、遺骨を預けるというよ
うな運営がなされているが、特に、都心近郊の霊園等
は、経済的な理由その他から長期に渡って納骨堂に安置
したままとなるケースが多くなっている。
【0005】この発明は、諸々の事情から墓地を準備す
ることが困難であり、長期あるいは永代に渡って納骨堂
に安置せざるを得ないような事態に陥っている遺骨が多
いという状況に鑑み、個々の墓地の形態を確保し、遺骨
を埋葬に近い形で弔うことができるようにした墓石の必
要性を痛感し、従来一基の墓を設置していた墓所内に、
複数の墓を集合的に設置することのできる墓石の開発、
研究に逸早く着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作
とを繰り返してきた結果、今回、遂に後述する如く、納
骨空間を個別に確保することのできる新規な構造からな
る永代納骨用集合型墓石、およびそれを利用した永代供
養方法を完成、実用化することに成功したものであり、
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共
に、その構成を詳述することとする。
【0006】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される永
代納骨用集合型墓石は、基本的に次のような構成から成
り立っている。即ち、土台石盤を左右に長い長方形状に
形成し、同土台石盤の前後、左右各端縁上に外壁板を立
設し、互いを接合することにより、上方に開放する筐体
を形成すると共に、同筐体内に隔壁板を配して前後を仕
切り、当該隔壁板によって仕切られた前後各空間を、夫
々前後に対をなし、左右に複数に分割する複数枚の境壁
板で区画し、筐体内に、前部納骨室および後部納骨室の
前後一組からなる永代納骨室を左右に多数配列、形成す
る一方、筐体上に石卓盤を載置し、同石卓盤の中央側に
厚み方向に貫通し、永代納骨室の前部納骨室および後部
納骨室に跨り連続する開口部を形成した上、個々の永代
納骨室の前部納骨室および後部納骨室にだけ開口するよ
うに、形成された永代納骨室の数に相当する複数の納骨
口を独立、穿設してなる納骨入口枠板を、石卓盤開口部
に載置状または嵌合状に組合せ、納骨入口枠板の夫々の
納骨口に、墓標蓋を着脱自在に装着し、同墓標蓋の上面
に戒名等を刻みつけるようにした永代納骨用集合型墓石
である。
【0007】上記のとおりの基本的な構成を要旨とする
永代納骨用集合型墓石は、より具体的な構成のものとし
て示せば、左右に長い長方形の土台石盤の、左右端縁上
に短辺外壁板を立設すると共に、前後端縁上に長辺外壁
板を立設した上、隣接端部同士を接合することによって
上方を開放する筐体を形成し、同筐体内の前後を仕切る
ようにして隔壁板を配すると共に、該隔壁板によって仕
切られた前後空間を、さらに夫々前後に対をなし、左右
に渡って複数に分割するようにして複数枚の境壁板で区
画し、筐体内に、前部納骨室および後部納骨室の前後一
組からなる永代納骨室を左右に多数配列、形成する一
方、それら全ての永代納骨室の夫々の前部納骨室および
後部納骨室に跨る連続した開口部を備えてなる石卓盤を
筐体上に載置すると共に、該石卓盤開口部には、個々の
永代納骨室の前部納骨室および後部納骨室にだけ開口す
るように形成され、永代納骨室の数に相当する複数の納
骨口を独立、穿設してなる納骨入口枠板を載置状または
嵌合状に組み合わせ、該納骨入口枠板の夫々の納骨口
に、戒名等を刻み、墓標となるようにした個別の墓標蓋
を、夫々着脱自在に装着してなる永代納骨用集合型墓石
となる。
【0008】さらにまた、より一層具体的には、左右に
長い長方形の土台石盤上の、四隅近傍夫々に支柱石を立
設すると共に、それら支柱石相互間に、長辺外壁板、短
辺外壁板を装着して前後、左右壁面を有する上面開放型
の筐体を形成した上、左右短辺外壁板の各内側壁面に縦
設した隔壁板挿入用溝間に対し、表裏夫々の側面に所定
横幅間隔置きに対をなして境壁板挿入用溝を刻設してな
る隔壁板を嵌合、立設して筐体内を前後空間に区画する
一方、同隔壁板前後に対峙する前後各長辺外壁板の夫々
の内側壁面にも、先の隔壁板の境壁板挿入用溝に相対状
となる境壁板挿入用溝が刻設され、前側長辺外壁板およ
び隔壁板の相対する境界壁挿入用溝相互間に夫々前側境
界壁板を挿入、立設して左右に隣接する多数の前部納骨
室を形成すると共に、後側長辺外壁板および隔壁板の相
対する境界壁挿入用溝間にも夫々後側境界壁板を挿入、
立設して左右に隣接する多数の後部納骨室を形成し、筐
体内に、前部納骨室および後部納骨室の前後一組からな
る永代納骨室を左右に多数配列、形成する一方、それら
全ての永代納骨室の夫々の前部納骨室および後部納骨室
に跨る連続した開口部を備えてなる石卓盤を、前記四隅
の支柱石、および/または、前後長辺外壁板と左右短辺
外壁板の上に載置すると共に、該石卓盤開口部には、個
々の永代納骨室の前部納骨室および後部納骨室にだけ開
口するように形成され、永代納骨室の数に相当する複数
の納骨口を独立、穿設してなる納骨入口枠板を載置状ま
たは嵌合状に組み合わせ、該納骨入口枠板の夫々の納骨
口に、戒名等を刻み、墓標となるようにした個別の墓標
蓋を、夫々着脱自在に装着してなる構成を要旨とする永
代納骨用集合型墓石となる。
【0009】土台石盤は、永代納骨用集合型墓石の土台
を形成し、上部構造物を支える機能を果たすものであ
り、全体が平板状に形成されるか、あるいは、上部構造
物を支える部分のみ平板状に形成し、その外周縁部側上
面および側面に彫刻や、石材の破断面を露出して自然石
の風合を残す等の装飾を施すことも可能な外、参道とな
る階段等を付属することも可能である。さらに、土台石
盤は単一の石盤から構成する外、複数の石材を組み合わ
せて構成することも可能であり、一部にコンクリート等
の基礎用素材を採用することもできる。また、土台石盤
には、後側納骨室の底部に相当する部位に、地面に連通
される散骨口を形成することも可能であり、該散骨口
は、左右に並ぶ複数の後側納骨室に対して連続する開口
として穿設されるか、または、個々の後側納骨室に相当
する散骨口枠状に複数穿設されたものとすることもでき
る。
【0010】外壁板は、土台石盤上に立設され、互いに
接合して上方を開口する筐体を形成する機能を果たすと
共に、その上側に石卓盤を載置できる程度の強度を確保
することを必要とするが、例えば四角部分等に石卓盤を
支持する支柱等を設ける場合にはその限りではなく、外
壁を形成、維持する強度を備えるものであれば足りる。
さらに、外壁板の外側壁面および/または内側壁面に
は、装飾用の彫刻を施すこともできる外、天然石材に限
らず、鉄筋コンクリート、高強度プラスチック成形品等
からなる基材表面に、石材薄板、もしくは石材調の模様
を施した合成樹脂板等を張り付けて外壁板とすることも
可能である。
【0011】また、永代納骨室は、その形状と配列事情
とから、左右に長い石卓盤を用いることになるため、左
右側の外壁板を短辺外壁板とし、前後側の外壁板を長辺
外壁板とすることも可能であり、後述する実施例にも示
すように、短辺外壁板の内側壁面には隔壁板を装着する
隔壁板挿入用溝が夫々刻設され、長辺外壁板の内側壁面
には、隔壁板の表裏に所定横幅間隔置きに刻設された境
壁板挿入用溝に相当するような境壁板挿入用溝を形成し
てもよい。
【0012】隔壁板は、左右に並ぶ個々の永代納骨室を
前後に分割し、前部納骨室と後部納骨室とを形成するも
のであって、法要等に伴い、前部納骨室から隔壁板を乗
り越えて後部納骨室に遺骨を移動することにより、故人
が次第に天性の清浄な姿となって極楽往生し、自然に回
帰することを弔う者に対して視覚化する機能を果たすも
のである。したがって、隔壁板は、閉鎖のための平板で
はなく、例えば透し彫等の施された、素通しの飾り石か
らなる板材であってもよく、また、前部納骨室と後部納
骨室の全高寸法に満たない、高さ寸法に形成され、敷居
としての意味を持つように形成することもできる外、片
開きまたは両開きの扉を形成し、遺骨の移動等の際に開
閉できるようにしてもよい。さらに、前部納骨室は、位
牌を納める場所とすることもできる外、線香やマッチそ
の他の墓参り用の品々を納める収納室として利用するこ
ともできる。
【0013】境壁板は、前部納骨室、およびその後方に
配置される後部納骨室からなる永代納骨室を左右に並ぶ
複数の納骨堂として仕切る機能を果たすものであり、そ
の全面は、隣接する永代納骨室同士を互いに閉鎖して、
下縁部と土台石盤上面との間、および上縁部と石卓盤下
面との間に隙間を形成しないように構成すべきである。
また、境壁板は、後述する実施例にも示されるように、
前後の外壁板および、この間に配置される隔壁板の、互
いの対峙壁面に夫々縦設された複数の境壁板挿入用溝の
間に前側境界壁板と、後側境界壁板とを夫々装着するよ
うに構成することも可能である外、前後外壁板の内側壁
面、および隔壁板の表裏壁面の夫々に複数の凸条部を縦
設し、隣接する一対の凸条部間に、境壁板の一方の縁部
を装着する如くして、前側境界壁板、および後側境界壁
板の夫々両端縁部を筐体内壁面に装着、支持するように
構成することも可能である。なお、境壁板を前部納骨室
および後部納骨室に相当する長さに形成し、境壁板間の
各々であって利用者の好む奥行位置に、永代納骨室の内
法寸法と一致する横幅寸法の隔壁板を夫々装着するよう
に構成することも可能であり、このような構成とする場
合には、左右の境壁板の表裏壁面、および左右の外壁板
の内側壁面に、夫々前後複数本の隔壁板装着用溝を縦設
することもできる。
【0014】永代納骨室は、遺骨や位牌等を収容する機
能を果たすものであって、前部納骨室および後部納骨室
を有してなり、夫々の納骨室は、複数の遺骨を収容可能
な程度の容積をもって形成され、可能であれば、前部納
骨室または後部納骨室の何れか一方の底部に、地上に繋
がる散骨口を形成したものとすると極めて好都合のもの
となる。
【0015】石卓盤は、永代納骨用集合型墓石の上面を
形成するものであり、祭壇を形成するものでもある。中
央には、全ての永代納骨室に通じる一つもしくは複数の
開口部が板厚方向に貫通されており、単独の天然石材板
または複数の天然石材板を組み合わせて形成され、それ
自体の重量によるか、または、外壁板もしくはその他の
支持部分に嵌合される等して、不用意にずれ動かないよ
うな構造とするようにする。
【0016】なお、上部に納骨入口枠板、複数の墓標
蓋、および仏像や香炉等の装飾品を載置する必要がある
場合には、これらの重量に耐え得る十分な強度を備えた
ものとしなければならないことはいうまでもなく、ま
た、石卓盤は、左右に長い長方形状の外、それに近い形
状、例えば墓参りの人物を囲む円弧状のような平面のも
のに形成することも可能であり、円弧状に形成された石
卓盤の下部には、その円弧状形状に合わせた平面形の筐
体の中に、複数の永代納骨室が夫々放射状配置となる如
く形成されることになり、各永代納骨室の平面形は、周
方向に短く、径方向に長い扇状のものとなる。
【0017】納骨入口枠板は、左右に並ぶ複数の永代納
骨室の入口を夫々に分割する機能を果たすものであり、
個々に墓標蓋を設置することにより、一つの墓標蓋を開
放すると、これに相当する一つの永代納骨室が開口され
るように構成されている。また、納骨入口枠板に形成さ
れた納骨口は、前部納骨室と後部納骨室とに跨るように
開口することも可能であるが、前部納骨室のみに開口
し、隔壁板を乗り越えるか、もしくは開閉して、後部納
骨室に遺骨を移動できるように構成することも可能であ
る。
【0018】墓標蓋は、個々の永代納骨室を施蓋する機
能を果たすと共に、戒名等を刻む石碑や墓志としての機
能をも兼ね備えるものとなっている。したがって、その
素材や納骨口への装着部以外の外表面部分の形状や彫刻
等を、故人や遺族の希望に応じて個別に製作したり、素
材の種類や色等についても自由に選択できるようにする
こともできる。即ち、墓石用の石材、瀬戸物、彫刻の施
されたガラス等から製作したり、また、その上面に、戒
名の外、経文、座右の銘、没年、あるいは遺族からの贈
る言葉等を彫刻できる外、故人の遺影の印刷や写真の埋
め込み、故人を象徴するような絵を腺画として彫刻する
等、個性あるものに作り込むことも可能である。このた
め、未だ埋葬されない永代納骨室には、合成樹脂成形品
または木材加工品等の封鎖用の仮蓋体を装着するように
し、埋葬時に初めて遺族の注文を受け、上記のようにし
て加工した墓標蓋を製作するようにしたものとしてもよ
い。さらに、永代納骨用集合型墓石の上部には、抽斗型
香炉や仏像用設置台、および灯籠、花立等を併設する
等、適宜慣習的な装飾を施すことも当然可能であること
はいうまでもない。
【0019】
【関連する発明】上記した永代納骨用集合型墓石に関連
し、この発明には、それを利用した永代供養方法も包含
しており、その構成の要旨とするところは、一般に納骨
堂への安置から墓を準備し、埋葬するまでの期間にふさ
わしいとされる忌明けの法要から七回忌までの間の法要
もしくは埋葬式に伴い、永代納骨用集合型墓石に併設さ
れた多数の永代納骨室の中の何れか、故人に対して決め
られた一つの永代納骨室の前部納骨室に納骨し、当該永
代納骨室の墓標蓋に故人の戒名、その他の必要事項を刻
んでその納骨口を施蓋し、その後、弔い上げまで法要を
繰り返し、三十三回忌の法要を迎えたときに、当該永代
納骨室の墓標蓋を開け、それまで前部納骨室に納められ
ていた遺骨を、隔壁板後方の後部納骨室に移し、以降そ
のまま永代供養する永代供養方法である。
【0020】また、この発明は、次のような永代供養方
法も包含している。即ち、忌明けの法要もしくは埋葬式
に伴い、何れか一つの決められた永代納骨室の前部納骨
室に納骨し、当該永代納骨室の墓標蓋に故人の戒名等を
刻み、納骨口を施蓋し、百箇日、一周忌、三回忌、また
は七回忌の法要を迎えたときに、当該永代納骨室の墓標
蓋を取外し、前部納骨室に納められていた遺骨を、隔壁
板後方の後部納骨室に移し、施蓋した上、その後弔い上
げまで法要を繰り返し、三十三回忌の法要を迎えたとき
に、墓標蓋を開き、後部納骨室内に納められていた遺骨
を、堂納骨室底部に形成された散骨口を通じて地上に散
骨する永代供養方法である。
【0021】前部納骨室に納骨する時期、および後部納
骨室に納骨する時期については、厳密に制限される訳で
はなく、例えば、前部納骨室または後部納骨室の何れか
に初めて納骨する時期は、基本的に埋葬式を行う時期と
同じであり、墓地に埋葬することと同じ意味を持つもの
とし、前部納骨室から後部納骨室に移動する時期、また
は、後部納骨室の散骨口から遺骨を散骨する時期は、弔
い上げの法要の時期とすることができる。また、前部納
骨室を、墓参り用品の収納室として利用することも可能
であり、このような場合には、後部納骨室に始めから遺
骨を納骨することとなる。以下、図面に示す幾つかの実
施例について詳述することにより、この発明に包含され
る上記した永代納骨用集合型墓石、およびそれを利用し
た永代供養方法がより具体的且つ明確に把握できるよう
にすることとする。
【0022】
【実施例1】図1の永代納骨用集合型墓石の斜視図、図
2の石卓盤を取り除いた永代納骨用集合型墓石の斜視
図、図3の納骨入口枠板および墓標蓋の斜視図、図4の
図1中のA−A線部分の断面図、および図5の抽斗型香
炉の斜視図に示される事例は、この発明の基本的な構成
を兼ね備えた最も代表的な永代納骨用集合型墓石の実施
例であって、左右に並ぶ永代納骨室の夫々を、前部納骨
室と後部納骨室とに分割した事例の一つである。
【0023】長方形状の天然石材からなる土台石盤2の
上部には、同じく天然石材からなり、左右に長い前後長
辺外壁板3,3および、前後寸法の短い短い左右短辺外
壁板4,4が設置され、夫々の四角側に位置される端部
は支柱5,5,……を介して当接され、上方を開口する
筐体を形成している。左右の短辺外壁板4,4の前側寄
り内壁面には、隔壁板挿入用溝41,41が縦設され、
当該一対の隔壁板挿入用溝41,41に隔壁板6の左右
端部を夫々係合し、前記筐体内を前後の空間に仕切るよ
うに構成されている。
【0024】長辺外壁板3,3の内側壁面、および隔壁
板6の表裏壁面には、左右に所定幅寸法毎に配置された
複数の境壁板挿入用溝31,31,……,61,61,
……が縦設されており、前側の長辺外壁板3と隔壁板6
との間に、前後端の夫々を境壁板挿入用溝31,61に
挿入する前側境界壁板71,71,……が、左右に渡っ
て複数装着され、左右に並ぶ複数の前部納骨室7,7,
……を形成している。後側の長辺外壁板3と隔壁板6と
の間に、前後端の夫々を境壁板挿入用溝31,61に挿
入する後側境界壁板81,81,……が、左右に渡り複
数装着され、左右に並ぶ複数の後部納骨室8,8,……
を形成し、1つの前部納骨室7と、これに相当する1つ
の後部納骨室8とにより、1つの永代納骨室7,8を形
成するものとなる。
【0025】支柱5,5,……および外壁板3,3,
4,4の上部には、長方形状に形成された石卓盤9が載
置され、前部納骨室7,7,……および後部納骨室8,
8,……に跨る位置に、左右に並ぶ全ての永代納骨室
7,7,……,8,8,……に渡り、対応する開口部9
1が穿設されており、当該開口部91の上部には天然石
からなる納骨入口枠板95が載置されている。
【0026】納骨入口枠板95は、個々の永代納骨室
7,7,……,8,8,……に相当する複数の納骨口9
6,96,……が左右に配列、形成され、同納骨口9
6,96,……の夫々に載置、嵌合され、施蓋する天然
石からなる墓標蓋97,97,……が着脱自在に取着さ
れている。同墓標蓋97,97,……の夫々の上面に
は、戒名等を彫刻可能な墓標面が形成されていると共
に、その下面には、納骨口96に着脱自在に嵌合される
凸状部が形成されている。
【0027】さらに、納骨入口枠板95の後側には、石
卓盤9の左右全幅に渡り、載置され、左右に渡り複数の
仏像12,12,……を載置することのできる仏像用載
置台11が設置されており、納骨入口枠板95の左右側
に位置するところの当該仏像載置台11の前部には、灯
籠13,13が夫々設置されると共に、納骨入口枠板9
5の中央前部には抽斗型の香炉14が設けられ、さら
に、石卓盤9の左右端側前部、および、仏像用載置台1
1の前部の左右に渡る範囲に複数の花立17,17,…
…が形成されている。
【0028】抽斗型香炉14は、香炉本体15の前部に
3つの開口が形成され、夫々の開口に対して抽斗16,
16,16が引き出し操作可能に挿入され、抽斗16の
底部に設けられた図示されない車輪により、抽斗16の
出し入れ操作を案内されるように構成され、同抽斗16
内の一つには、線香やマッチ等を収納する収納空間が形
成され、別の一つには、灯籠13に使用する蝋燭を収納
する収納空間が形成され、さらに別のもう一つには、点
火した線香を立てるか、まはた横たえる形式の香炉を形
成するように形成されている。
【0029】
【作 用】以上の如く構成されたこの発明に包含される
実施例の永代納骨用集合型墓石1は、一般的な墓地にお
いて、通常の墓石と同様に、墓所の中央奥に設置して使
用するか、あるいは、お寺や霊園の納骨堂等の建築物内
に設置し、納骨堂として利用される。
【0030】四十九日を迎えると、故人の霊が家を離れ
るといわれ、この忌明けの法要の時期に、納骨、または
埋葬するのが一般的であるが、墓地の準備が出来ていな
いとき等には、三回忌または七回忌等の区切りとなる法
要と同時に埋葬式を行い、墓石下に埋葬するか、または
納骨堂の場合には納骨することが望ましいものとされて
いることから、これらの何れかの段階で埋葬または納骨
することとなる。
【0031】当該永代納骨用集合型墓石1は、例えば、
お寺または霊園等の運営によって管理されるものとな
り、利用する遺族は、永代供養の申し込みを行い、これ
によって割り当てられた永代納骨室7,8を利用するこ
ととなる。そして、その利用に際しては、先ず、永代納
骨用集合型墓石1の石卓盤9上にある納骨入口枠板95
から、何れか定められた一つの墓標蓋97を取り外し、
納骨口96を開放し、遺骨を該納骨口96を通過させて
前部納骨室7内に納め、再度、納骨口96を墓標蓋97
によって施蓋する。
【0032】墓標蓋97は、その上面に、予めもしくは
埋葬後に、戒名、没年またはその他の経文等、故人を偲
ぶ文字や線絵を刻む等して墓標とし、これをもって故人
の墓石とする。墓標蓋97は、蓋本体そのものを天然石
材以外の材質から選択するようにし、故人や遺族の個性
を象徴するようなものとすることも可能となる。埋葬後
は、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十五回忌また
は二十七回忌、と法要を繰り返し、弔い上げの三十三回
忌を迎えたときに、墓標蓋97を取り外し、前部納骨室
7に納められていた遺骨を、隔壁板6を乗り越えて後部
納骨室8へ移動した後、開口部91を墓標蓋97で施蓋
し、それ以降永代供養を行うこととなる。
【0033】また、年忌法要、命日、彼岸、およびお盆
等にも法要を営み、故人や祖先の冥福を祈るが、その際
に、永代納骨用集合型墓石1に一組だけ設置するように
した灯籠13および抽斗型の香炉14は、全ての永代納
骨室7,7,……,8,8,……に納められた故人の供
養に利用される。抽斗型の香炉14は、抽斗16を本体
15内に収納し、線香やマッチ等の収納物を風雨から保
護するものとなっており、利用時には抽斗16が手前に
引き出される。
【0034】一方、後部納骨室8の底部に図示されない
地上に通じる散骨口を開口した場合の永代納骨集合型墓
石1の利用は、先ず、忌明けの法要、またはそれ以降の
法要を機に執り行われる埋葬式に伴い、予め定められた
1つの永代納骨室7,8に相当する墓標蓋97を取り外
し、前部納骨室7に遺骨を納めて施蓋する。百箇日、一
周忌、三回忌、または七回忌の法要を迎えたときに、当
該永代納骨室7,8の墓標蓋97を開き、前部納骨室7
に納められていた遺骨を、隔壁板6を乗り越えて後部納
骨室8に移動し、施蓋した後、(一周忌、三回忌、七回
忌)十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十五回忌また
は二十七回忌、と法要を繰り返し、弔い上げの三十三回
忌を迎えたときに、墓標蓋97を開き、後部納骨室8に
納められていた遺骨を同後部納骨室8の底部に開口され
た散骨口を通して地上に散骨、施蓋し、それ以後も永代
供養を行う。
【0035】なお、この発明に包含される永代納骨用集
合型墓石1は、前後一組の前部納骨室7および後部納骨
室8から形成された永代納骨室7,8の利用の手順につ
いて、上記した事例の外、遺族の都合や故人の意志に応
じて適宜利用可能であり、始めから、遺骨を後部納骨室
8内に納めるか、または散骨口から地上に散骨してしま
い、同後部納骨室8に位牌を納めると共に、前部納骨室
7には数珠、線香等の墓参り用品、または遺品や故人の
記念品等を納めることも可能となる。
【0036】
【効 果】以上のように構成されるこの発明の永代納骨
用集合型墓石、およびそれを利用した永代供養方法は、
限られた面積の中に、複数の墓を集約的に納めることが
できるので、墓地不足から身近に墓地を準備できず、遠
方への墓参りを余儀なくされてしまい、墓参りも困難に
なってしまうような都市部の遺族にとって、身近に墓地
を作る上で好適なものになると共に、墓の手入れについ
ても、それ自体集合的に作られていて、複数の遺族が共
同で維持、管理することとなるので、それだけ個々の遺
族の負担も軽減し、一部の施主が亡くなってしまったよ
うな場合であっても、他の遺族によってまとめて墓の維
持、管理が可能となることから、墓地を運営するお寺や
霊園の負担も軽減できることになるいう大きな特徴を有
するものである。
【0037】特に、前記実施例においては、石卓盤上に
設置された納骨入口枠板95の複数の納骨口96の夫々
に、墓標蓋97,97,……を着脱自在に設け、夫々の
墓標蓋97,97,……の上面に戒名等を彫刻するよう
に構成されていることから、墓標蓋97を個々の墓石と
して認識できる上、その下部に設けられた永代納骨室
7,8内に遺骨を納めることができるように構成されて
いて、一般的な様式であるこれまでの墓石と同様に、直
接的に祈り、伝えることができるものとなることから、
故人の冥福を願う遺族の心を癒す上で極めて好都合のも
のとなる。
【0038】また、複数に分割された永代納骨室7,8
は、隔壁板6によって分割された前部納骨室7および後
部納骨室8とから形成され、細長い空間となっている
が、遺骨を納めるに充分な空間を確保できる上、永代納
骨室7,8を仕切る隔壁板6および前後側境界壁板7
1,81によって墓石全体の剛性が高められることか
ら、大型で収容数の多い永代納骨用集合型墓石1の実現
も可能であり、それだけ墓地提供の上での効率化に大い
に寄与することができるものになると共に、年忌法要等
を通じて故人の供養が進むに従い、遺骨が、前部納骨室
7から隔壁板6を越えて後部納骨室8へ移動され、希望
によってはさらに散骨口を通じて遺骨を散骨可能とする
構造のものとすることもでき、その結果、残された遺族
は、故人の次第に極楽往生していく姿を視覚的に認識し
ながら供養することができるものとなり、故人や先祖を
供養することへの充実感が得られ、しかも法要の重要性
を参列者に再認識してもらう上でも役立つものになると
いう利点をも有していて、今後の墓の形態の一つとして
望ましいものになるという秀れた特徴を有している。
【0039】叙述の如く、この発明の永代納骨用集合型
墓石、およびそれを利用した永代供養方法は、伝統的に
受け継がれてきている墓のスタイルとは違い、集合型の
墓となしてはいるものの、略従前からの墓の場合と同様
の思いで故人の供養が可能となる墓を実現し得るもので
あって、しかも、占有面積を大幅に縮小化して多くの人
々の要求に確実に応え得るものとすることができること
から、核家族化が進んで従前からのスタイルでは最早応
じ切れない状態に陥ってしまっている最近の深刻な墓地
問題を解決していく上で極めて有効なものとなり、した
がって、墓地不足に悩む、お寺や霊園からはもとよりの
こと、特に都市部に住んでいて将来に不安を抱いている
人々から、その実用的価値に高い評価がなされるものと
予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の永代納骨用集合型墓石、およびそれ
を利用した永代供養方法の技術的思想を具現化した代表
的な実施例を示すものである。
【図 1】永代納骨用集合型墓石の斜視図である。
【図 2】石卓盤を取り除いた永代納骨用集合型墓石の
斜視図である。
【図 3】納骨入口枠板および墓標蓋を示す斜視図であ
る。
【図 4】図1中のA−A線部分の断面図である。
【図 5】抽斗型香炉の斜視図である。
【符号の説明】
1 永代納骨用集合型墓石 2 土台石盤 3 長辺外壁板 31 同 境壁板挿入用溝 4 短辺外壁板 41 同 隔壁板挿入用溝 5 支柱 6 隔 壁 板 61 同 境壁板挿入用溝 7 前部納骨室 71 同 前側境界壁板 8 後部納骨室 81 同 後側境界壁板 9 石 卓 盤 91 同 開口部 95 同 納骨入口枠板 96 同 納骨口 97 同 墓標蓋 10 装 飾 品 11 同 仏像用載置台 12 同 仏像 13 同 灯籠 14 同 抽斗型の香炉 15 同 香炉本体 16 同 抽斗 17 同 花立

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に長い長方形か、またはそれに近い
    形状の土台石盤の、前後、左右各端縁上に外壁板を立
    設、接合することによって上方を開放する筐体を形成
    し、同筐体内の前後を仕切るようにして隔壁板を配した
    上、当該隔壁板によって仕切られた前後各空間を、夫々
    前後に対をなし、左右に渡って複数に分割するようにし
    て複数枚の境壁板で区画し、筐体内に、前部納骨室およ
    び後部納骨室の前後一組からなる永代納骨室を左右に多
    数配列、形成する一方、それら全ての永代納骨室の夫々
    の前部納骨室および後部納骨室に跨る連続した開口部を
    備えてなる石卓盤を筐体上に載置すると共に、該石卓盤
    開口部には、個々の永代納骨室の前部納骨室および後部
    納骨室にだけ開口するように形成され、永代納骨室の数
    に相当する複数の納骨口を独立、穿設してなる納骨入口
    枠板を載置状または嵌合状に組み合わせ、該納骨入口枠
    板の夫々の納骨口に、戒名等を刻み、墓標となるように
    した個別の墓標蓋を、夫々着脱自在に装着してなること
    を特徴とする永代納骨用集合型墓石。
  2. 【請求項2】 左右に長い長方形か、またはそれに近い
    形状の土台石盤の、左右端縁上に短辺外壁板を立設する
    と共に、前後端縁上に長辺外壁板を立設した上、隣接端
    部同士を接合することによって上方を開放する筐体を形
    成し、同筐体内の前後を仕切るようにして隔壁板を配す
    ると共に、該隔壁板によって仕切られた前後空間を、さ
    らに夫々前後に対をなし、左右に渡って複数に分割する
    ようにして複数枚の境壁板で区画し、筐体内に、前部納
    骨室および後部納骨室の前後一組からなる永代納骨室を
    左右に多数配列、形成する一方、それら全ての永代納骨
    室の夫々の前部納骨室および後部納骨室に跨る連続した
    開口部を備えてなる石卓盤を筐体上に載置すると共に、
    該石卓盤開口部には、個々の永代納骨室の前部納骨室お
    よび後部納骨室にだけ開口するように形成され、永代納
    骨室の数に相当する複数の納骨口を独立、穿設してなる
    納骨入口枠板を載置状または嵌合状に組み合わせ、該納
    骨入口枠板の夫々の納骨口に、戒名等を刻み、墓標とな
    るようにした個別の墓標蓋を、夫々着脱自在に装着して
    なることを特徴とする永代納骨用集合型墓石。
  3. 【請求項3】 左右に長い長方形か、またはそれに近い
    形状の土台石盤上の、四隅近傍夫々に支柱石を立設する
    と共に、それら支柱石相互間に、長辺外壁板、短辺外壁
    板を装着して前後、左右壁面を有する上面開放型の筐体
    を形成した上、左右短辺外壁板の各内側壁面に縦設した
    隔壁板挿入用溝間に対し、表裏夫々の側面に所定横幅間
    隔置きに対をなして境壁板挿入用溝を刻設してなる隔壁
    板を嵌合、立設して筐体内を前後空間に区画する一方、
    同隔壁板前後に対峙する前後各長辺外壁板の夫々の内側
    壁面にも、先の隔壁板の境壁板挿入用溝に相対状となる
    境壁板挿入用溝が刻設され、前側長辺外壁板および隔壁
    板の相対する境界壁挿入用溝相互間に夫々前側境界壁板
    を挿入、立設して左右に隣接する多数の前部納骨室を形
    成すると共に、後側長辺外壁板および隔壁板の相対する
    境界壁挿入用溝間にも夫々後側境界壁板を挿入、立設し
    て左右に隣接する多数の後部納骨室を形成し、筐体内
    に、前部納骨室および後部納骨室の前後一組からなる永
    代納骨室を左右に多数配列、形成する一方、それら全て
    の永代納骨室の夫々の前部納骨室および後部納骨室に跨
    る連続した開口部を備えてなる石卓盤を、前記四隅の支
    柱石、および/または、前後長辺外壁板と左右短辺外壁
    板の上に載置すると共に、該石卓盤開口部には、個々の
    永代納骨室の前部納骨室および後部納骨室にだけ開口す
    るように形成され、永代納骨室の数に相当する複数の納
    骨口を独立、穿設してなる納骨入口枠板を載置状または
    嵌合状に組み合わせ、該納骨入口枠板の夫々の納骨口
    に、戒名等を刻み、墓標となるようにした個別の墓標蓋
    を、夫々着脱自在に装着してなることを特徴とする永代
    納骨用集合型墓石。
  4. 【請求項4】 納骨入口枠板の前部中央に位置する石卓
    盤上には、前方に引き出し可能な抽斗型香炉が設置され
    ると共に、納骨入口枠板の後部に位置する石卓盤上に
    は、納骨入口枠板よりも高い据え付け面を有する仏像用
    設置台を設けてなるものとした、請求項1ないし3何れ
    か記載の永代納骨用集合型墓石。
  5. 【請求項5】 後部納骨室の夫々の下側に相当する土台
    石盤に、各永代納骨室の後部納骨室毎に独立するか、も
    しくは、全ての永代納骨室の後部納骨室が連通する如く
    して、地面に通じる散骨口を穿設してなる、請求項1な
    いし4何れか記載の永代納骨用集合型墓石。
  6. 【請求項6】 忌明けの法要から七回忌までの間の法要
    もしくは埋葬式に伴い、併設された多数の永代納骨室の
    中の何れか決められた永代納骨室の前部納骨室に納骨
    し、当該永代納骨室の墓標蓋に故人の戒名その他必要事
    項を刻んでその納骨口を施蓋し、その後、弔い上げまで
    法要を繰り返し、三十三回忌の法要を迎えた時点で、当
    該永代納骨室の墓標蓋を開け、それまで前部納骨室に納
    骨されてきていた遺骨を、隔壁板後方の後部納骨室に移
    動、納骨し、以降そのまま永代供養するようにしたこと
    を特徴とする、請求項1ないし5何れか記載の永代納骨
    用集合型墓石を利用した永代供養方法。
  7. 【請求項7】 忌明けの法要もしくは埋葬式に伴い、併
    設された多数の永代納骨室の中の何れか決められた永代
    納骨室の前部納骨室に納骨し、当該永代納骨室の墓標蓋
    上に故人の戒名その他必要事項を刻んでその納骨口を施
    蓋し、百箇日、一周忌、三回忌、または七回忌の法要を
    迎えた時点で、当該永代納骨室の墓標蓋を開け、それま
    で前部納骨室に納骨されてきていた遺骨を、隔壁板後方
    の後部納骨室に移動、納骨し、その後、弔い上げまで法
    要を繰り返し、三十三回忌の法要を迎えた時点には、後
    部納骨室内に納骨していた遺骨を、同室底部の土台石盤
    に開口する散骨口を通じて地上に散骨し、永代供養する
    ようにしたことを特徴とする、請求項5記載の永代納骨
    用集合型墓石を利用した永代供養方法。
JP5622498A 1998-02-20 1998-02-20 永代納骨用集合型墓石、およびそれを利用した永代供養方法 Pending JPH11241527A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013092044A (ja) * 2013-01-16 2013-05-16 Sotosyu Tosyoji 永代供養墓
JP6032627B1 (ja) * 2015-12-24 2016-11-30 越前株式会社 永代供養システム及び永代供養施設

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JP2013092044A (ja) * 2013-01-16 2013-05-16 Sotosyu Tosyoji 永代供養墓
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