JPH1124141A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH1124141A
JPH1124141A JP17452297A JP17452297A JPH1124141A JP H1124141 A JPH1124141 A JP H1124141A JP 17452297 A JP17452297 A JP 17452297A JP 17452297 A JP17452297 A JP 17452297A JP H1124141 A JPH1124141 A JP H1124141A
Authority
JP
Japan
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barrier
gear
strobe
camera body
camera
Prior art date
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Pending
Application number
JP17452297A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Fujimori
直幸 藤森
Hisashi Iwamoto
尚志 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Optical Co Ltd
Original Assignee
Nitto Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Optical Co Ltd filed Critical Nitto Optical Co Ltd
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Publication of JPH1124141A publication Critical patent/JPH1124141A/ja
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ部とバリアを備えているカメラにお
いて、ストロボ部を駆動するためだけの駆動源を必要と
せず、簡単な構造を有するカメラを提供する。 【解決手段】 カメラ本体1内に格納された状態と突出
した状態とを取り得るストロボ部11と、撮影レンズL
の前面に設けられ、撮影時にカメラ本体1に沿って摺動
することによって退避するように構成されているバリア
3とを備えるカメラにおいて、バリア3が撮影レンズL
の前面に位置するときは、駆動ギア7に設けられている
突部9は、ストロボ部11がカメラ本体1内に格納され
た状態になる位置で、ストロボ部11の底部11gに当
接することによってストロボ部11を係止し、バリア3
が撮影レンズLの前面から退避するときは、バリア3の
退避の動きが、バリア3に設けられているラック部3c
と、ピニオン4を介して、駆動ギア7に伝達されて、駆
動ギア7の回転によって突部9は元の位置から移動して
ストロボ部11に対する係止を解除するバリアストロボ
連動機構を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ部を内蔵
し、撮影レンズを保護するためのバリアを備えるカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラにおいて、不使用時には、
撮影レンズをカメラ本体側に格納し、使用時にはカメラ
本体から前方へ撮影レンズを繰り出すように構成された
カメラが知られている。このようなカメラにおいて、不
使用時に撮影レンズを保護するために、撮影レンズの前
面にバリアが設けられる。このバリアとしては、例え
ば、撮影レンズと共にカメラ本体の一部を覆うようにカ
メラ本体の前面に取り付けられていて、撮影時には、カ
メラ本体の前面を移動して撮影レンズの前面から退避す
るように構成されたものがある。
【0003】このようなカメラであって、ストロボ発光
を行うストロボ部を内蔵するタイプのカメラがある。該
カメラでは、発光を必要としないときには、ストロボ部
がカメラ本体のカバー等の内側に内蔵されていて、発光
を必要とするときには、ストロボ部がカメラ本体から突
出するように何らかの駆動機構により駆動すると、発光
面が外部に現れ、ストロボ発光可能となる。上記の駆動
機構としては、例えば、電磁石等とバネ等を利用して本
体から突出させることができるものがあり、この場合、
使用者が所定の操作を行うと、ストロボ部とカメラ本体
との係止が外れて、カメラ本体からストロボ部が上方へ
突出し、ストロボ撮影が可能な状態になる。また、別な
例では、モータを含む電動構造を有し、使用者の所定の
操作により、ストロボ部がモータの駆動力によってカメ
ラ本体から突出するような構造になっていることもあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのストロボにお
いては、電磁石やモータ等が必要になり、その分ストロ
ボ部やカメラ本体の構造が複雑になり、コストがかかる
という問題点があった。さらに、バリアが開放されてい
るが、ストロボがカメラ本体に内蔵されたままの状態の
ときに、シャッターチャンスに出会ったとき、ストロボ
をカメラ本体から突出させるための作業を要することに
なり、バリアが開放されているにもかかわらず、シャッ
ターチャンスを逃す可能性もあった。
【0005】本発明の目的は、ストロボ部が内蔵されて
いるバリアを備えているカメラにおいて、ストロボ部を
駆動するためだけの駆動源を必要とせず、簡単な構造を
有し、安価に製造できるカメラであるとともに、バリア
が開放状態のときには常にストロボ部も使用可能な状態
にあって使用者がシャッターチャンスを逃すことがない
カメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、本発明の請求項1に記載の発明は、カメラ本体内に
格納された状態と、カメラ本体から突出した状態とを取
り得る、ストロボ発光するストロボ部と、撮影レンズの
前面に設けられ、撮影時に前記撮影レンズの前面から所
定の位置に退避するように構成されているバリアとを備
えるカメラにおいて、前記バリアが前記撮影レンズの前
面から所定の位置に退避することに連動して、前記スト
ロボ部が前記カメラ本体から突出した状態になるバリア
ストロボ連動機構を有することを特徴とする。ここで、
バリアストロボ連動機構は、バリアが撮影レンズの前面
から退避するときに、その動きを何らかの方法によって
ストロボ部に伝達して、結果としてストロボ部をカメラ
本体から突出するように駆動させることができる機構で
あり、例えば歯車機構が挙げられる。
【0007】請求項1に記載のカメラによれば、バリア
が前記撮影レンズの前面から所定の位置に退避すること
に連動して、ストロボ部がカメラ本体から突出した状態
になるバリアストロボ連動機構を有することから、使用
者が撮影するために、バリアを手動や自動で撮影レンズ
の前面から退避させれば、それによってストロボ部がカ
メラ本体から突出した状態になりストロボ撮影可能な状
態になる。よって、ストロボ部を駆動するための他の駆
動源を必要としない。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のカメラにおいて、前記バリアストロボ連動機構は歯車
機構を含むことを特徴とする。ここで、歯車機構は、複
数の歯車からなり退避する際のバリアの動きを回転運動
によってストロボ部に伝達することができるものであ
り、その一部に直線的な運動を行うような部材、例えば
ラック部を含んでいてもよい。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、バリアス
トロボ連動機構は歯車機構を含むことから、歯車機構の
回転運動を利用して、退避する際のバリアの動きをスト
ロボ部に伝達してカメラ本体から突出した状態にするこ
とができ、ストロボ部を駆動するための他の駆動源を必
要としない。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のカメラにおいて、前記バリアストロボ連動機構は、前
記ストロボ部を前記カメラ本体から突出した状態になる
ように駆動する駆動部材と、前記バリアが撮影レンズの
前面に位置するときには、前記駆動部材が前記ストロボ
部を駆動するときの駆動力に抗して、前記カメラ本体内
に格納された状態になるように前記ストロボ部を係止す
る係止部材とを備え、前記歯車機構は、前記バリアが前
記撮影レンズの前面から前記所定の位置に退避すると、
前記係止部材による前記の係止を解除するように構成さ
れていることを特徴とする。ここで、駆動部材として
は、例えばストロボ部をカメラ本体から突出する方向に
付勢するバネ等が挙げられる。また、係止部材として
は、突状の部材であって、例えばストロボ部の所定の箇
所に当接することによってストロボ部を係止するものが
挙げられる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、前記バリ
アストロボ連動機構は、ストロボ部を前記カメラ本体か
ら突出した状態になるように駆動する駆動部材と、この
駆動部材の駆動力に抗してストロボ部を係止する係止部
材とを備え、歯車機構は、前記バリアが前記撮影レンズ
の前面から前記所定の位置に退避すると係止部材による
係止を解除することから、バリアが撮影レンズの前面に
位置するときにはストロボ部はカメラ本体内に格納され
た状態であるが、撮影時にバリアが所定の位置に退避す
ると、その動きに連動して係止が解除された駆動部材に
よってストロボ部がカメラ本体から突出した状態にな
る。よって、ストロボ部を駆動するための他の駆動源を
必要としない。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のカメラにおいて、前記バリアは、前記カメラ本体に沿
って摺動することによって前記撮影レンズの前面から退
避し、前記歯車機構は、前記バリアの摺動する方向にほ
ぼ平行して前記バリアに設けられるラック部と、前記ラ
ック部と噛み合うピニオンと、前記ピニオンの回転が伝
達される駆動歯車とを備え、前記駆動部材は、前記カメ
ラ本体から突出する方向に前記ストロボ部を付勢するバ
ネであり、前記係止部材は前記駆動歯車に設けられてい
る突部であり、前記ストロボ部には前記突部に当接され
る当接部が形成されていて、前記バリアが前記撮影レン
ズの前面に位置するときは、前記突部は、前記ストロボ
部がカメラ本体内に格納された状態になるような位置
で、前記当接部に当接することによって前記ストロボ部
を係止し、前記バリアが前記撮影レンズの前面から退避
するときは、前記駆動歯車の回転によって前記突部は前
記位置から移動して前記位置における係止を解除するこ
とを特徴とする。ここで、ストロボ部に形成される当接
部とは、例えば、ストロボ部の一部に設けられる切欠き
や突部が挙げられる。また、歯車機構は、ピニオンから
駆動歯車に直接回転が伝達される構成であってもよい
が、これらの間に他の歯車等が含まれていて、ピニオン
の回転が駆動歯車に対して間接的に伝達される構成であ
ってもよい。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、バリアが
撮影レンズの前面に位置するときには、駆動歯車に設け
られている突部は、ストロボ部がカメラ本体内に格納さ
れた状態になるような位置で、ストロボ部の当接部に当
接することによってストロボ部を係止し、バリアが撮影
レンズの前面から退避するときには、その動きがバリア
に設けられているラック部を介してピニオンに伝達され
最終的に駆動歯車が回転し、それによって突部は前記位
置から移動してその位置における係止を解除する。した
がって、バリアが撮影レンズの前面に位置するときには
ストロボ部はカメラ本体内に格納された状態であるが、
撮影時にバリアが摺動して所定の位置に退避すると、突
部による係止が解除され、駆動部材であるバネの付勢力
によってストロボ部がカメラ本体から突出した状態にな
る。よって、ストロボ部を駆動するための他の駆動源を
必要としない。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
のカメラにおいて、前記バリアは、該バリアを貫通する
軸を中心にして、前記カメラ本体に沿って回転すること
によって前記撮影レンズの前面から退避し、前記歯車機
構は、前記軸を中心にして前記バリアと共に回転する入
力ギアと、前記入力ギアの回転が伝達される駆動歯車
と、該駆動歯車と連動して回転する中間歯車と、該中間
歯車と連動して回転するピニオンと、該ピニオンと噛み
合い、前記ストロボ部の突出する方向にほぼ平行して前
記ストロボ部に設けられるラック部とを備え前記駆動部
材は、前記カメラ本体から突出する方向に前記ストロボ
部を付勢するバネであり、前記係止部材は前記駆動歯車
に設けられている突部であり、前記中間歯車には前記突
部に当接される当接部が形成されていて、前記バリアが
前記撮影レンズの前面に位置するときは、前記突部は、
前記ストロボ部がカメラ本体内に格納された状態になる
ような位置で、前記当接部に当接することによって前記
ストロボ部を係止し、前記バリアが前記撮影レンズの前
面から退避するときは、前記駆動歯車の回転によって前
記突部は前記位置から移動して前記位置における係止を
解除することを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、バリアが
撮影レンズの前面に位置するときには、駆動歯車に設け
られている突部は、ストロボ部がカメラ本体内に格納さ
れた状態になるような位置で、中間歯車の当接部に当接
することによってストロボ部を係止し、バリアが撮影レ
ンズの前面から退避するときには、その動きがバリアか
ら入力ギアを介して駆動歯車に伝達され、それによって
駆動歯車が回転すると、駆動歯車の突部は前記位置から
移動してその位置における係止を解除する。したがっ
て、バリアが撮影レンズの前面に位置するときにはスト
ロボ部はカメラ本体内に格納された状態であるが、撮影
時にバリアが回転して所定の位置に退避すると、突部に
よる係止が解除され、駆動部材であるバネの付勢力によ
ってストロボ部がカメラ本体から突出した状態になる。
よって、ストロボ部を駆動するための他の駆動源を必要
としない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のカメラは、バリアの動き
に連動してストロボ部が動くバリアストロボ連動機構を
有する。以下、本発明に係るカメラの実施の形態例を図
1〜図8に基づいて説明する。
【0017】(第1実施形態例)図1〜図3は、本発明
のカメラの一例を示すもので、図1はカメラの正面図で
あり、前カバーの一部が破断した状態を示したものであ
る。図2は図1に示すカメラのM−M線に沿った一部省
略している側断面図、図3は図1のカメラのN−N線に
沿った要部内面図である。
【0018】図1に示すようにカメラ本体1内部のほぼ
中央には撮影レンズLが内蔵されている。この撮影レン
ズLは、図示しない駆動モータを備え、光軸方向に平行
してカメラ本体1に対して前後に移動可能な構造であ
り、後述するバリア3が撮影レンズLの前面から退避す
ると、カメラ本体1に備えられたスイッチ等を操作する
ことによって、カメラ本体1から繰り出され、また逆に
バリア3が元の位置に戻る前にカメラ本体1に繰り込ま
れて格納される構造になっている。
【0019】図2、図3に示すように、カメラ本体1の
正面部分のバリア3が動作する範囲は前カバー2によっ
て覆われている。この前カバー2の上部には、ガイド凸
部2bが横方向に沿って形成され、前カバー2の下端部
2cはバリア3の凹部3bに填め合わせることができる
形状となっている。
【0020】バリア3は、台形状の平板であり、撮影し
ないときは撮影レンズLの前面にあって(閉状態)、こ
れを保護する。図1及び図2に示すように、バリア3の
裏側の上部には、取付溝3aが横方向に形成されてい
る。また、バリア3の下部は裏側に向かって略コの字型
であって、前カバー2の下端部2cを填め合わせること
ができる凹部3bが形成されている。また、凹部3bを
画成する端部の上向きの端面には、ピニオン4の歯と噛
み合うラック部3cが設けられている。そして、図2に
示すように、取付溝3aをガイド凸部2bに、凹部3b
に下端部2cを填め合わせることによって、バリア3は
前カバー2に取り付けられる。この状態で、バリア3は
前カバー2のガイド凸部2bと下端部2cに沿って、手
動で、図1の仮想線で示される位置まで摺動して開状態
になるように構成されている。
【0021】本実施形態例のカメラのバリアストロボ連
動機構は、歯車機構10を含み、該歯車機構10は、前
述のラック部3c、このラック部3cと噛み合うピニオ
ン4、該ピニオン4と噛み合う中ギア5、中ギア5と同
軸であり中ギア5が回転するとそれに伴って同一回転す
る小ギア6、及び該小ギア6と噛み合う駆動ギア7(駆
動歯車)により構成されている。これらのピニオン4、
中ギア5、小ギア6及び駆動ギア7は、平板である取付
板8に対して、それぞれの中心を軸にして回動可能に固
定されている。この歯車機構10は、バリア3が摺動し
て開状態になるとき、バリア3に形成されているラック
部3cも共に横方向に動き、それによってラック部3c
と噛み合っているピニオン4が回転し、その回転が中ギ
ア5、小ギア6及び駆動ギア7の順に伝達されて、駆動
ギア7が反時計方向に回転するように構成されている。
【0022】図1、図3に示すように、取付板8の前面
の右側には、ガイドリブ8aが設けられ、これによって
ストロボ部11のガイドピン11cが填め合わされるガ
イド孔8bが上下方向に形成されている。また、取付板
8の前面には、バネ12の上端部が取り付けられる突起
8cが形成されている。この突起8cの下方にはガイド
孔8bに平行するバネ孔8dが、平行離間して取付板8
に形成されている2つの図示しないリブによって、スト
ロボ部11の長孔11eに対応する長さで形成されてい
る。
【0023】駆動ギア7の前面には、バリアストロボ機
構に備えられる係止部材である突部9が設けられてい
る。この突部9はストロボ11の開口部11fに臨んで
いて、バリア3が閉状態では、図1の実線で示す位置で
開口部11fの底部11gに当接して、ストロボ部11
を係止している。また、バリア3が開状態になるときに
は、駆動ギア7の回転にしたがって、突部9もともに回
転し図1の仮想線の位置に移動し、そこで底部11gに
当接する。
【0024】カメラ本体1に備えられているストロボ部
11は、図1、図2に示すように、図示しないシャッタ
ーに連動して発光する放電管等が含まれている、箱体で
ある発光部11aと、発光部11aの前部から延出する
前板部11bとから構成されていて、この前板部11b
が前カバー2と駆動ギア7との間に位置する状態でカメ
ラ本体1内にある。前板部11bの裏面の右下部分に
は、取付板8のガイド孔8bに填め合わされてガイド孔
8b内を上下に移動可能である、ガイドピン11cが立
設されている。また、前板部11bには、取付板8のバ
ネ孔8dに対応する位置にバネ孔11eが開口してい
て、前板部11bの裏面であってバネ孔11eの下部に
は、バネ12の下端部が取り付けられる突起11dが形
成されている。さらに、前板部11bのほぼ中央部に
は、前述のように突部9が臨む開口部11fが形成さ
れ、その底部11gは突部9が当接する当接部となる。
【0025】バリアストロボ機構に備えられる駆動部材
であるバネ12は、その下端部がストロボ部11の突起
11dに係止され、その上端部は取付板8の突起8cに
係止されることによって固定され、ストロボ部11のバ
ネ孔11eと、取付板8のバネ孔8dの両方に臨んでい
る。そして、このバネ12は、ストロボ部11を上方向
に付勢している。
【0026】したがって、ストロボ部11は、突部9が
図1の実線の位置にあるときには、突部9が底部11g
に当接することによって、バネ12の付勢力に抗して係
止され上方向に移動するのを押さえ付けられているの
で、カメラ本体1内に格納された状態になる。しかし、
突部9が、駆動ギア7の回転によって図1の仮想線の位
置に移動すると、元の位置での係止が外れてバネ12の
付勢力により上方に移動して、カメラ本体1から発光部
11aが突出した状態になるように構成されている。
【0027】なお、このカメラでは、バリア3が閉状態
のときには、カメラ本体1に備えられている図示しない
レリーズボタンを押圧しても、測距、測光及びシャッタ
ーの開閉等のシーケンスは行われない。
【0028】以上のような構成を有する本発明のカメラ
の動作について説明する。まず、バリア3が閉状態のと
きには、突部9は、図1の実線の位置にあり、そこでス
トロボ部11に形成されている開口部11fの底部11
gに当接することによって、ストロボ部11をバネ12
の付勢力に抗して係止しているので、ストロボ部11は
カメラ本体1内に格納された状態である。カメラの使用
者が、撮影のため、閉状態のバリア3を手動で横方向
(図1右方向)に摺動させ開状態にすると、バリア3の
下部に設けられているラック部3cが横方向に動き出
す。ラック部3cが動き出すと、これと噛合するピニオ
ン4が反時計方向に回転し、その回転は中ギア5、小ギ
ア6、駆動ギア7の順に伝達される。これによって、駆
動ギア7が、反時計回りに回転し駆動ギア7に取り付け
られている突部9も共に回転し、図1の仮想線の位置に
移動する。この移動によって、突部9による元の位置に
おけるストロボ部11の係止が解除されるので、ストロ
ボ11はバネ12の付勢力によって、上方に移動しカメ
ラ本体1から発光部11aが突出することになる。
【0029】撮影終了後は、バリア3を手動で元の閉状
態に戻すことによって、バリア3が開状態になるときと
は逆方向の回転が、ピニオン4、中ギア5、小ギア6、
駆動ギア7に伝達され、突部9は底部11gに当接した
状態で駆動ギア7と共に回転するので、ストロボ部11
が下方に押し下げられて、カメラ本体1内に格納され
る。
【0030】なお、上記とは異なり、誤ってストロボ部
11の上部を押さえ付けてストロボ部11をカメラ本体
1内に格納しようとした場合、ストロボ部11はバネ1
2の付勢力に抗して下方に押し下げられるが、その際、
突部9には全く力がかからず、単に開口部11f内を相
対的に移動するだけなので、歯車機構10には無理な力
が加わることはない。
【0031】以上の本発明のカメラによれば、カメラ本
体1内に格納されている状態とカメラ本体1から突出し
た状態とを取り得る、ストロボ発光するストロボ部11
と、撮影レンズLの前面に設けられ、撮影時にカメラ本
体1に沿って摺動することによって撮影レンズLの前面
から所定の位置に退避するように構成されているバリア
3とを備えるカメラにおいて、バリア3の退避に連動し
て、ストロボ部11がカメラ本体1から突出した状態に
なるバリアストロボ連動機構を有する。すなわち、バリ
ア3が撮影レンズLの前面に位置するときは、駆動ギア
7に設けられている突部9は、ストロボ部11がカメラ
本体1内に格納された状態になるような位置で、ストロ
ボ部11の底部11gに当接することによってストロボ
部11を係止し、バリア3が撮影レンズLの前面から退
避するときは、バリア3の退避の動きが、バリア3に設
けられているラック部3cと、ラック部3cと噛み合う
ピニオン4を介して、駆動ギア7に伝達されて、駆動ギ
ア7の回転によって突部9は元の位置から移動してスト
ロボ部11に対する係止を解除することから、ストロボ
部11がバネ12の付勢力によって駆動されてカメラ本
体1から突出した状態になる。よって、ストロボ部11
を駆動するためだけに設けられる駆動源を必要とせず、
簡単な構造であって安価に製造できるカメラとなる。ま
た、バリア3が開状態のときには常にストロボ部11も
使用可能な状態にあって使用者がシャッターチャンスを
逃すことがない。加えて、ストロボ部11とバリア3の
開閉状態が連動しているので、ストロボ部11を見れ
ば、撮影可能な状態であるかどうか知ることができる
し、撮影後にバリア3を締め忘れたりすることがない。
【0032】なお、上記の実施形態例では、取付板8に
設けられるガイド孔8bを形成するガイドリブ8aと、
ストロボ部11のガイドピン11cは、1組であった
が、必要に応じて、2組以上あってもよい。また、上記
の実施形態例では、バリア3の大きさは撮影レンズLを
ほぼ覆う程度の大きさであったが、撮影レンズLの上部
に設けられているファインダーF等を全て覆うような、
つまり、カメラ本体1とほぼ同じ縦の長さを有するもの
であってもよい。
【0033】(第2実施形態例)図4〜図7は本発明の
カメラの他の例を示すものである。図4は、カメラの正
面図であり前カバーの一部が破断した状態を示すもので
ある。図5は図4のカメラのL−L線に沿った一部断面
図、図6は図4のカメラのP−P線に沿った要部断面
図、図7は図4のカメラのQ−Q線に沿った側断面図で
ある。
【0034】図4に示すようにカメラ本体21内部のほ
ぼ中央には撮影レンズLが格納されている。この撮影レ
ンズLの構成及び動作の方向は第1実施形態例の撮影レ
ンズLと同様である。
【0035】カメラ本体21の前部分は前カバー22に
覆われている。この前カバー22の下部であって撮影レ
ンズLの外縁近傍には、バリア23の取付部23aが取
り付けられる取付穴22aが形成されている。また、前
カバー22には、ストロボ部31のガイド孔が取り付け
られる円形リブ34、35が縦方向に離間して立設され
ている。図7に示すように、円形リブ34及び35は、
それぞれビス穴34a、35aを有する。
【0036】バリア23は、図4に示すように半楕円形
状の平板であり、撮影しないときは撮影レンズLの前面
にあって(閉状態)、これを保護する。バリア23の右
下端部の裏面には、図5、図6に示すように、端部に向
かって細くなるように外側面が階段状に形成されている
取付部23aが立設されている。取付部23aは内部に
ビス穴23bを有する。ビス33は、ビス穴23bに填
め合わせることができる丸棒状の固定部33aと、取付
部23aの端部を覆うことができる直径を有する係止板
33bよりなる。バリア23は、前述の取付穴22aに
取付部23aを填め合わせて、前カバー22に取り付け
られる。そして、前カバー22から裏側に突出している
取付部23aの回りに入力ギア24を填め合わせて、さ
らにこの入力ギア24の上に取付板29の前板部29a
の軸穴29eを重ねて、この状態で、ビス穴23bにビ
ス33を、係止板33bが取付部23aの端部に当接す
るようにして填め合わせる。そして、バリア23は、図
4の実線で示す閉状態から、手動で、ビス33を軸にし
て時計方向に仮想線で示される位置まで回転して、開状
態になるように構成されている。
【0037】また、後述する歯車機構30の裏面には、
図6に示すように、各ギアが取り付けられる取付板29
が設けられている。取付板29は、前板部29aと後板
部29bとからなり、前板部29aと後板部29bは、
前板部29aの裏面において接合されている。また、後
板部29bの裏面の上端部にはバネ32を係止するため
の突起29cが形成されている。さらに、前板部29a
のほぼ中央部には、対向する2つの円弧でかこまれてい
る開口部29dが形成されている。
【0038】本実施形態例のカメラのバリアストロボ連
動機構は、歯車機構30からなり、該歯車機構30は、
入力ギア24と、該入力ギア24と噛み合う駆動ギア2
5(駆動歯車)、セクターギア26、該セクターギア2
6と噛み合う小ギア27、ピニオン28及び該ピニオン
28と噛み合うストロボ部31に設けられているラック
部31cとからなる。このうち入力ギア24、駆動ギア
25及びセクターギア26は前板部29aの前面に、小
ギア27とピニオン28は後板部29bの前面に軸止さ
れている。入力ギア24は、ビス33を軸にしてバリア
23が回転すると共に回転するように構成されている。
駆動ギア25の外周の一部には、径方向に延出する延出
部25aが形成されている。さらに、この延出部25a
の裏面端部には係止部材である係止ピン25bが立設さ
れ、開口部29dに臨んでいる。駆動ギア25は、バリ
ア23が閉状態のときには、その延出部25aが図4の
実線で示す位置にあり、バリア23が閉状態から開状態
へ回転しそれに伴って入力ギア24が時計方向に回転す
ると、駆動ギア25は反時計回りに回転し、延出部25
bが図4の仮想線の位置で止まるように構成されてい
る。
【0039】セクターギア26の外周の一部には、径方
向に延出し端部が円弧状である歯車部26aが形成され
ていて、この歯車部26aの該端部に歯が形成されてい
る。また、図4に示すように、この歯車部26aから離
れた位置には、セクターギア26の裏側から径方向に突
出する係止部26b(当接部)が形成されている。この
係止部26bは、開口部29dに臨んでいて、図6に示
すように、係止ピン25bと当接している。後述するよ
うにバネ32によってストロボ部31が上方向に付勢さ
れているので、ラック部31cを介してピニオン28、
小ギア27は反時計方向に回転するように構成されてい
る。よって、小ギア27と噛み合うセクターギア26は
常に時計方向に回転するように付勢されている。しか
し、バリア23が閉状態のときには、図4の実線で示す
位置で、駆動ギア25の係止ピン25bに対して係止部
26bが当接することによって、係止されているので、
時計方向に回転することはない。バリア23が開状態に
なると、前記のように係止ピン25bが延出部25aと
共に移動し、図4の位置におけるセクターギア26に対
する係止は外れることから、セクターギア26は時計方
向に回転し、図4の仮想線の位置で係止部26bが係止
ピン25bに当接する。
【0040】小ギア27とピニオン28は、取付板29
の後板部29bに同一の軸で取り付けられていて、同一
回転するように構成されている。バネ32によってスト
ロボ部31が上方向に付勢されていることから、ピニオ
ン28と小ギア27は常に反時計方向に回転するように
付勢されている。しかし、バリア23が閉状態のときに
は、係止ピン25bによって、小ギア27と噛み合うセ
クターギア26が係止されているので、図4に示す位置
で小ギア27が固定され、それによってピニオン28も
固定されるようになっている。バリア23が開状態にな
りセクターギア26の係止が外れると、ストロボ部31
は、バネ32の付勢力によって上方向に移動し、それに
伴ってピニオン28、小ギア27は反時計方向に回転す
るようになっている。
【0041】カメラ本体21に内蔵されているストロボ
部31は、第1実施形態例のストロボ部11同様に発光
部31aと、該発光部31aの右前部から延出する前板
部31bとからなる。前板部31bの左側面にはピニオ
ン28と噛み合うラック部31cが形成されている。ま
た、図4に示すように、この前板部31bには、長孔な
ガイド孔31dが形成されている。このガイド孔31d
に、前カバー22に形成されている円形リブ34、35
を填め合わせる。そして、図7に示すように、この状態
でビス穴34a、35aに、ビス33と同様にそれぞれ
固定部36a、37aと係止板36b、37bとからな
るビス36、37を、係止板36b、37bがビス穴3
4a、35aの端部に当接するように填め合わせ、これ
によってストロボ部31が上下方向に可動な状態で前カ
バー22に取り付けられる。図4、図5に示すように、
前板部31bの左下端部には、バネ係止部31eが形成
されている。このバネ係止部31eは上下方向の断面が
コの字型であって、裏面(前カバー22と反対側)から
見た形状は、前カバー22に平行する部分のみ細く形成
された略H型である。バネ係止部31eの左端部のほぼ
中央に、バネ32が取り付けられる突起31fが裏面に
向かって形成されている。
【0042】ストロボ部31は、バネ32によって、常
に上方向に付勢されている。しかし、バリア23が閉状
態のとき、すなわちセクターギア26が図4の実線の位
置で係止されているとき、ストロボ部31は、ラック部
31cを介して下向きの力が加えられているので、バネ
32の付勢力に抗して、カメラ本体21内に格納された
状態である。バリア23が開状態になって、下向きの力
が解除されると、バネ32の付勢力によって、上方向に
移動し、図4の仮想線で示すように、カメラ本体21か
ら発光部31aが突出するように構成されている。
【0043】バネ32は、図6及び図7が示すように、
ストロボ部31の動作方向にほぼ平行するように、その
下端部においてストロボ部31の突起31fに係止さ
れ、その上端部において取付板29の突起29cに係止
されている。そして、このバネ32は、ストロボ部31
を上方向に付勢している。
【0044】このカメラでは、第1実施形態例のカメラ
同様に、閉状態のときには、カメラ本体21に備えられ
ている図示しないレリーズボタンを押圧しても、測距、
測光及びシャッターの開閉等のシーケンスは行われな
い。
【0045】以上のような構成を有する本発明のカメラ
の動作について説明する。まず、バリア23が閉状態の
ときには、セクターギア26が図4に示す位置で係止さ
れていることから、ピニオン28から下向きの力が加え
られ、ストロボ部31はカメラ本体21内に格納された
状態である。カメラの使用者が、撮影のため、閉状態の
バリア23を、手動でビス33を軸にして時計方向に回
転させ開状態にすると、それに伴って入力ギア24も同
一回転する。入力ギア24が回転すると、これと噛み合
う駆動ギア25が反時計方向に回転する。このとき、セ
クターギア26に対する係止が解除されるので、セクタ
ーギア26、小ギア27、ピニオン28及びストロボ部
31は動作可能となり、バネ32の付勢力によって、ス
トロボ部31が上方向に移動しカメラ本体21から発光
部31aが突出する。同時にピニオン28、小ギア27
が反時計方向に、セクターギア26が時計方向に回転す
る。撮影終了後は、バリア23を手動で元の閉状態の位
置に戻すことによって、バリア23が開状態になるとき
とは逆方向の回転が、入力ギア24、駆動ギア25に伝
達され、これにより駆動ギア25が時計方向に回転する
ので、駆動ギア25の係止ピン25bによってセクター
ギア26の係止部26bが押されて、セクターギア26
は反時計方向に回転する。したがって、小ギア27、ピ
ニオン28は、バネ32の付勢力に抗して、ラック部3
1cを介して、ストロボ部31を下方に押し下げつつ、
時計方向に回転する。これによって、ストロボ部31
は、カメラ本体21内に格納される。
【0046】なお、上記とは異なって誤ってストロボ部
31の上部を押さえ付けてストロボ部31をカメラ本体
21内に格納しようとした場合、ストロボ部31は、下
方に押し下げられて、ラック部31cを介してその動き
がピニオン28、小ギア27、セクターギア26の順に
伝達されるが、セクターギア26の係止部26bが駆動
ギア25の係止ピン25bから外れるだけで、駆動ギア
25には力が伝達されないので、駆動ギア25、入力ギ
ア24及びバリア23の取付部23aに力がかかること
はなく、それらの破損が防止されるようになっている。
【0047】以上のカメラによれば、カメラ本体21内
に格納されている状態とカメラ本体21から突出した状
態とを取り得る、ストロボ発光するストロボ部31と、
撮影レンズLの前面に設けられ、撮影時にバリア23を
貫通する軸を中心にして、カメラ本体21に沿って回転
することによって撮影レンズLの前面から所定の位置に
退避するように構成されているバリア23とを備えるカ
メラにおいて、バリア23の退避に連動して、ストロボ
部31がカメラ本体21から突出した状態になるバリア
ストロボ連動機構を有する。すなわち、バリア23が撮
影レンズLの前面に位置するときは、駆動ギア25に設
けられている係止ピン25bは、ストロボ部31がカメ
ラ本体21内に格納された状態になるような位置で、セ
クターギア26の係止部26bに当接することによって
ストロボ部31を係止するので、ストロボ部31はカメ
ラ本体21内に収納された状態になる。バリア23が撮
影レンズLの前面から退避するときは、バリア23の退
避の動きが、バリア23と共に回転する入力ギア24を
介して、駆動ギア25に伝達されて、駆動ギア25の回
転によって係止ピン25bは元の位置から移動して、セ
クターギア26に対する係止を解除することから、その
結果、ストロボ部31がバネ32の付勢力によって駆動
されてカメラ本体21から突出した状態になる。
【0048】よって、ストロボ部31を駆動するためだ
けに設けられる駆動源を必要とせず、簡単な構造であっ
て安価に製造できるカメラとなる。また、バリア23が
開状態のときには常にストロボ部31も使用可能な状態
にあって使用者がシャッターチャンスを逃すことがな
い。加えて、ストロボ部31とバリア23の開閉状態が
連動しているので、ストロボ部31を見れば、撮影可能
な状態であるかどうか知ることができるし、撮影後にバ
リア23を締め忘れたりすることがない。
【0049】上記の第1及び第2実施形態例において、
バリア3、23は手動で摺動あるいは回転させたが、ス
イッチ等を押圧することにより自動的に摺動あるいは回
転するように構成してもよい。また、バリアストロボ連
動機構は、歯車機構10、30を含む構成であったが、
これに限らず歯車機構を含まない他の構成を有するもの
であってもよい。さらに、本発明のカメラの、各部の大
きさ、形状等は適宜変更可能であり、具体的な細部構造
等についても任意であることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載のカメラによれば、バリ
アストロボ連動機構を有していることから、ストロボ部
を駆動するためだけに設けられる駆動源を必要とせず、
簡単な構造であって安価に製造できるカメラとなる。ま
た、バリアが開状態のときには常にストロボ部も使用可
能な状態にあって使用者がシャッターチャンスを逃すこ
とがない。
【0051】請求項2に記載のカメラによれば、バリア
ストロボ連動機構が歯車機構を含むことから、歯車機構
の回転運動を利用してバリアの動きをストロボ部に伝達
することができるので、ストロボ部を駆動するためだけ
に設けられる駆動源を必要とせず、簡単な構造であって
安価に製造できるカメラとなる。また、バリアが開状態
のときには常にストロボ部も使用可能な状態にあって使
用者がシャッターチャンスを逃すことがない。
【0052】請求項3に記載のカメラによれば、撮影時
にバリアが所定の位置に退避すると、その動きに連動し
て係止が解除された駆動部材によってストロボ部がカメ
ラ本体から突出した状態になる。よって、ストロボ部を
駆動するためだけに設けられる駆動源を必要とせず、簡
単な構造であって安価に製造できるカメラとなる。
【0053】請求項4に記載のカメラによれば、撮影時
にバリアが退避すると、歯車機構によって、ストロボ部
をカメラ本体内に格納した状態にしている突部による係
止が解除され、バネの付勢力によってストロボ部がカメ
ラ本体から突出した状態になる。よって、ストロボ部を
駆動するための他の駆動源を必要とせず、簡単な構造で
あって安価に製造できるカメラとなる。
【0054】請求項5に記載のカメラによれば、撮影時
にバリアが退避すると、歯車機構によって、ストロボ部
をカメラ本体内に格納した状態にしている、突部による
係止が解除され、バネの付勢力によってストロボ部がカ
メラ本体から突出した状態になることから、ストロボ部
を駆動するための他の駆動源を必要とせず、簡単な構造
であって安価に製造できるカメラとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの一例の前カバーの一部を破断
した正面図である。
【図2】図1に示すカメラのM−M線に沿った側断面図
であり、中ギア及び小ギアを省略している図である。
【図3】図1のカメラのN−N線に沿った要部のみ詳細
に示した内面図である。
【図4】。本発明のカメラの他の例の前カバーの一部を
破断した正面図である。
【図5】図4のカメラの前カバーがある状態のL−L線
に沿った一部断面図である。
【図6】図4のカメラの前カバーがある状態のP−P線
に沿った要部断面図である。
【図7】図4のカメラの前カバーがある状態のQ−Q線
に沿った側断面図である。
【符号の説明】
1、21 カメラ本体 2、22 前カバー 3、23 バリア 3c、31c ラック部 4、28 ピニオン 5 中ギア 6、27 小ギア 7 駆動ギア(駆動歯車) 9 突部(係止部材) 10、30 歯車機構 11、31 ストロボ部 11g 底部(当接部) 12、32 バネ(駆動部材) 24 入力ギア 25 駆動ギア(駆動歯車) 25b 係止ピン(係止部材) 26 セクターギア 26b 係止部(当接部) L 撮影レンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体内に格納された状態と、カメ
    ラ本体から突出した状態とを取り得る、ストロボ発光す
    るストロボ部と、 撮影レンズの前面に設けられ、撮影時に前記撮影レンズ
    の前面から所定の位置に退避するように構成されている
    バリアとを備えるカメラにおいて、 前記バリアが前記撮影レンズの前面から所定の位置に退
    避することに連動して、前記ストロボ部が前記カメラ本
    体から突出した状態になるバリアストロボ連動機構を有
    することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記バリアストロボ連動機構は歯車機構
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記バリアストロボ連動機構は、前記ス
    トロボ部を前記カメラ本体から突出した状態になるよう
    に駆動する駆動部材と、 前記バリアが撮影レンズの前面に位置するときには、前
    記駆動部材が前記ストロボ部を駆動するときの駆動力に
    抗して、前記カメラ本体内に格納された状態になるよう
    に前記ストロボ部を係止する係止部材とを備え、 前記歯車機構は、前記バリアが前記撮影レンズの前面か
    ら前記所定の位置に退避すると、前記係止部材による前
    記の係止が解除するように構成されていることを特徴と
    する請求項2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記バリアは、前記カメラ本体に沿って
    摺動することによって前記撮影レンズの前面から退避
    し、 前記歯車機構は、前記バリアの摺動する方向にほぼ平行
    して前記バリアに設けられるラック部と、前記ラック部
    と噛み合うピニオンと、前記ピニオンの回転が伝達され
    る駆動歯車とを備え、 前記駆動部材は、前記カメラ本体から突出する方向に前
    記ストロボ部を付勢するバネであり、 前記係止部材は前記駆動歯車に設けられている突部であ
    り、 前記ストロボ部には前記突部に当接される当接部が形成
    されていて、 前記バリアが前記撮影レンズの前面に位置するときは、
    前記突部は、前記ストロボ部がカメラ本体内に格納され
    た状態になるような位置で、前記当接部に当接すること
    によって前記ストロボ部を係止し、 前記バリアが前記撮影レンズの前面から退避するとき
    は、前記駆動歯車の回転によって前記突部は前記位置か
    ら移動して前記位置における係止を解除することを特徴
    とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記バリアは、該バリアを貫通する軸を
    中心にして、前記カメラ本体に沿って回転することによ
    って前記撮影レンズの前面から退避し、 前記歯車機構は、前記軸を中心にして前記バリアと共に
    回転する入力ギアと、前記入力ギアの回転が伝達される
    駆動歯車と、該駆動歯車と連動して回転する中間歯車
    と、該中間歯車と連動して回転するピニオンと、該ピニ
    オンと噛み合い、前記ストロボ部の突出する方向にほぼ
    平行して前記ストロボ部に設けられるラック部とを備え
    前記駆動部材は、前記カメラ本体から突出する方向に前
    記ストロボ部を付勢するバネであり、 前記係止部材は前記駆動歯車に設けられている突部であ
    り、 前記中間歯車には前記突部に当接される当接部が形成さ
    れていて、 前記バリアが前記撮影レンズの前面に位置するときは、
    前記突部は、前記ストロボ部がカメラ本体内に格納され
    た状態になるような位置で、前記当接部に当接すること
    によって前記ストロボ部を係止し、 前記バリアが前記撮影レンズの前面から退避するとき
    は、前記駆動歯車の回転によって前記突部は前記位置か
    ら移動して前記位置における係止を解除することを特徴
    とする請求項3に記載のカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014044352A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Xacti Corp 電子機器のポップアップ機構

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