JPH11240993A - ポリテトラフルオロエチレン水性分散液組成物 - Google Patents

ポリテトラフルオロエチレン水性分散液組成物

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JPH11240993A
JPH11240993A JP5735498A JP5735498A JPH11240993A JP H11240993 A JPH11240993 A JP H11240993A JP 5735498 A JP5735498 A JP 5735498A JP 5735498 A JP5735498 A JP 5735498A JP H11240993 A JPH11240993 A JP H11240993A
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潤 星川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消泡性に優れ、塗付時にはじきやあばたや厚み
むらを生じにくいポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)水性分散液組成物を提供する。 【解決手段】乳化重合したPTFE微粒子を30〜65
重量%、Cx2x+1−O−A−H(xは8〜18、Aは
オキシエチレン基数5〜20およびオキシプロピレン基
数1〜2のポリオキシアルキレン鎖)の界面活性剤をP
TFEに対して2〜12重量%含有する水性分散液にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリテトラフルオ
ロエチレン(以下、PTFEという)微粒子を含む水性
分散液組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】乳化重合法によるPTFEは、純水、過
酸化物系重合開始剤、アニオン系分散剤、および重合安
定剤である高級パラフィン等の混合物を撹拌しつつ、テ
トラフルオロエチレン(以下、TFEという。)モノマ
ーを加圧下で注入することにより重合して製造される。
通常、平均粒子径0.1〜0.5μmのPTFE微粒子
が30重量%前後またはそれ以下の濃度で分散した水性
分散液が得られる。この分散液はそのままではきわめて
不安定であるため、従来はポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル等の不飽和構造を疎水基中に有する非
イオン系界面活性剤、たとえば、平均的分子構造がC8
1764O(C24O)10Hであるユニオンカーバイ
ド社製トライトンX100などを加え一次安定化させた
のち、電気濃縮法や相分離法等の公知の方法を用いてP
TFE固形分40〜65重量%に濃縮する。その後、さ
らに長期保存時の安定化や各種用途に適した粘度などの
液物性とするために、水、アンモニア等の防腐剤、界面
活性剤その他を添加し、PTFE濃度30〜65重量%
の水性分散液組成物を得ている。このPTFE水性分散
液組成物の用途としては、たとえば特公昭45−398
29に、安定化剤としてポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル(トライトンX100)を用いてPTF
E水性分散液組成物を作製し、これを金属板上に塗付し
380℃で焼成したのちに剥離してフィルムを得ること
が記載されている。得られたフィルムはコンデンサの絶
縁膜や電子部品などに用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おけるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルを
界面活性剤として使用したPTFE水性分散液組成物
は、下記の問題点があった。 (1)水性分散液組成物により作製されたフィルムは黄
褐色に着色し、厚みが厚くなるほど著しくなる。そのう
え、着色したフィルムは絶縁性等の電気的特性が低下す
る。この着色の原因は、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテルの熱分解が不充分なために炭素質成分が
フィルム中に残留するためであると考えられる。したが
って、界面活性剤を熱分解させ揮散させやすくするた
め、比較的長時間の加熱焼成が行われる。しかし、この
方法によっても通常着色は完全には解消せず、フィルム
の金属板からの剥離性が悪くなり強度も低下する問題も
ある。
【0004】(2)PTFE水性分散液組成物の塗布液
に泡が発生すると消えにくく、製品に泡が付着する。た
とえば塗付前にPTFE水性分散液組成物を撹拌する際
に泡立ちを生ずるが、この泡が製品に付着すると泡の痕
跡がPTFEの厚みむらとなり製品の外観上の欠点とな
るほか、フィルムの強度および伸度を低下させ、ばらつ
きを生じさせる要因となっていた。 (3)厚いフィルムを作る場合には、マッドクラックの
発生を防止するため、一定膜厚以下でPTFE水性分散
液組成物を重ね塗りするが、焼成されたPTFEの表面
は一般に低表面張力であるために極めてはじきやすく、
重ね塗りが困難である。 (4)PTFE水性分散液組成物を塗付し乾燥するまで
の間に徐々にクレーター状の「あばた」とよばれる厚み
むらを生じ、フィルムの強度および伸度を低下させ、ば
らつきを生じさせる。
【0005】前記問題点(1)に対する方法として、P
TFE水性分散液組成物に金属塩を添加する方法が特開
昭46−7340に提案されているが、かかる塩類の添
加は充分な効果がなく、PTFE粒子の凝集を進行させ
保存安定性を低下させるため好ましくない。また、特公
昭52−21532には、ベンゼン環を含まず熱分解し
やすいポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性
剤、たとえばRO(C24O)3H(Rは炭素数6〜8
の直鎖状アルキル基である。)と、R’O(C24O)
m(C36O)nH(R’は炭素数12〜13の直鎖状ア
ルキル基、mは12〜13、nは4〜5である。)の混
合物を使用し着色を緩和しうることが記載されている。
この明細書に記載されているR’O(C24O)m(C3
6O)nH(R’は炭素数12〜13の直鎖状アルキル
基、mは12〜13、nは4〜5である。)化合物は、
熱分解性が良く、焼成後に着色を生じにくいことが知ら
れているが、表面張力が高いためにぬれ性が劣り、PT
FEフィルムを作製する用途に用いると、重ね塗りの際
にはじきを生ずるため厚いフィルムが満足に作製するこ
とができず、また得られるフィルムの強度が低いという
問題があった。この化合物のぬれ性が劣る原因として、
親水性であるポリオキシエチレン鎖末端に疎水性の大き
な重合単位数4〜5のポリオキシプロピレン鎖が結合し
ているため、界面活性能が低いことが考えられる。ま
た、この明細書に記載されたように、RO(C24O)
3H(Rは炭素数8のアルキル基である。)と組み合わ
せて使用した場合も同様にはじきやすいという問題があ
った。
【0006】また、特開平8−269285には、曇点
が45〜85℃であり、エチレンオキシド基の含有量が
65〜70重量%であるポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル系界面活性剤、たとえばRO(C24O)n
(Rは炭素数8〜18の直鎖状アルキル基、nは5〜2
0である。)を使用し、着色が抑制され、ガラス繊維布
等への塗装に有効であることが記載されている。しか
し、この界面活性剤をPTFEフィルムを作製する用途
に用いた場合には、水性分散液組成物に泡が発生すると
比較的消えにくく、フィルムの塗付面は平滑であるため
に重ね塗りの際にはじいたり、「あばた」発生がみられ
るなどの問題点を有していた。本発明は、上記従来の課
題に鑑みなされたものであり、着色がなく、重ね塗り時
にはじきが発生せず、厚みむらを生じにくく、また泡消
えが良いために製品に欠陥を生じにくく、好適に使用で
きるPTFE水性分散液組成物を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述した
課題を克服するために研究を重ねた結果、水性のPTF
E分散液組成物に、1〜2個の範囲のオキシプロピレン
基を有し特定の分子構造をもった非イオン系界面活性剤
を用いることにより、特異的に前述の問題点をすべて解
決できることを発見し、技術的に完成させ本発明に至っ
た。すなわち、本発明は、乳化重合法により重合したP
TFE微粒子を30〜65重量%、および一般式(1)
で示される平均的分子構造を有する非イオン系界面活性
剤がPTFEに対して2〜12重量%含有されているこ
とを特徴とするPTFE水性分散液組成物である。
【0008】
【化2】Cx2x+1−O−A−H (1)
【0009】(式中、xは8〜18であり、Aはオキシ
エチレン基数5〜20およびオキシプロピレン基数1〜
2のポリオキシアルキレン鎖である。)また、本発明
は、上記PTFE水性分散液組成物において、非イオン
系界面活性剤が、一般式(1)におけるxが10〜16
であり、Aがオキシエチレン基数7〜12およびオキシ
プロピレン基数1〜2のポリオキシアルキレン鎖である
平均的分子構造を有する非イオン系界面活性剤であるP
TFE水性分散液組成物である。また、本発明は、上記
PTFE水性分散液組成物において、非イオン系界面活
性剤が、分子末端側に1〜2個のオキシプロピレン基を
有する平均的分子構造を有する非イオン系界面活性剤で
あるPTFE水性分散液組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のPTFE水性分散液組成
物に使用されるPTFE微粒子は、乳化重合法により重
合したものである。乳化重合法は、水媒体中で単量体を
重合して乳化状態で重合体を得る重合法である。PTF
Eの好適な乳化重合法としては水媒体、重合開始剤、分
散剤、および重合安定剤等の混合物を撹拌しつつTFE
を加圧下で注入することにより重合する方法が挙げられ
る。重合開始剤としては、過酸化物系重合開始剤などが
挙げられる。分散剤としては、アニオン系分散剤などが
挙げられる。また、重合安定剤としては、高級パラフィ
ンなどが挙げられる。重合温度は、特に制限ないが、3
0〜100℃が好ましく、特に50〜90℃が好まし
い。
【0011】PTFE微粒子の平均粒子径は、通常0.
1〜0.5μmの範囲であるが、特に0.15〜0.3
μmの範囲が好ましい。また、PTFEの平均分子量
は、100万〜1億の範囲が好適であり、余りに小さい
とフィルム化したときの強度が小さく、余りに大きいと
工業的に重合することが困難である。本発明において、
PTFEとは、TFEの単独重合物のみでなく、実質的
に溶融加工できない程度の微量のクロロトリフルオロエ
チレン等のハロゲン化エチレン、ヘキサフルオロプロピ
レン等のハロゲン化プロピレン、パーフルオロアルキル
ビニルエーテル等のフルオロビニルエーテル等TFEと
共重合しうる共重合成分に基づく重合単位を含むいわゆ
る変性PTFEも含まれる。本発明のPTFE水性分散
液組成物において、乳化重合法により重合したPTFE
微粒子の含有量は、30〜65重量%であり、好ましく
は50〜62重量%である。
【0012】本発明のPTFE水性分散液組成物には、
上記一般式(1)の非イオン系界面活性剤が用いられ
る。この非イオン系界面活性剤は熱分解しやすいため、
本発明のPTFE水性分散液組成物を塗付焼成して作製
されるPTFEフィルムの着色が抑えられる。また、本
発明のPTFE水性分散液組成物に泡が発生した場合
に、格段に消泡性が良いために、塗付時に泡が付着し不
良品となる頻度が低下するという利点がある。また、本
発明での非イオン系界面活性剤用いた水性分散液組成物
は、表面張力が低くPTFE面に対してもぬれ性が良好
であり、はじきが生じにくく、また「あばた」と称する
厚みむらも生じにくい。これは、非イオン系界面活性剤
の分子構造中に1〜2個の範囲の適度のオキシプロピレ
ン基を有するために、消泡性とぬれ性が両立するためと
考えられる。
【0013】一般式(1)において、疎水基であるアル
キル基の鎖長を表すxの値は8〜18の範囲が本発明に
適しているが、望ましくは10〜16である。アルキル
基が短いものを用いると水性分散液組成物の表面張力が
高くなりぬれ性が低下し、逆にアルキル基が長すぎると
分散液を放置した場合、PTFE微粒子が沈降しやす
く、水性分散液組成物の保存安定性が損なわれる。な
お、疎水基であるアルキル基が途中で枝分かれした分岐
構造を有する場合、さらにぬれ性が良好で好適な水性分
散液組成物が得られるため好ましい。分岐構造を有する
アルキル基は、好ましくはアルキル基の基部の炭素原子
から5番目の炭素原子の範囲で枝分かれがあるアルキル
基であり、特に好ましくはアルキル基の基部の炭素原子
から3番目の炭素原子の範囲で枝分かれがあるアルキル
基である。また、枝分かれのある炭素原子は、第二級炭
素原子でもよいし、第三級炭素原子でもよいが、好まし
くは第二級炭素原子である。分岐構造を有するアルキル
基の好適な具体例としては、たとえば、C1021CH
(CH3)CH2−、C919CH(C37)−、C613
CH(C613)−などが挙げられる。
【0014】一般式(1)において、親水基であるAは
5〜20個のオキシエチレン基および1〜2個のオキシ
プロピレン基からなるポリオキシアルキレン鎖である
が、特に7〜12個のオキシエチレン基および1〜2個
のオキシプロピレン基からなるポリオキシアルキレン鎖
であることがPTFE水性分散液組成物としての諸特性
が好適となる。Aがオキシプロピレン基を含まない場合
には消泡性が低下する。オキシプロピレン基数が3以上
の場合には表面張力が高くなり濡れ性が低下し、重ね塗
り時のはじきや「あばた」を生じやすく好ましくない。
また、Aにおいて、オキシプロピレン基はポリオキシエ
チレン鎖内に存在してもよく、また、ポリオキシエチレ
ン鎖末端に結合してもよい。しかし、ポリオキシエチレ
ン鎖末端に結合したものが消泡性がすぐれ、好適であ
り、特にポリオキシエチレン鎖両末端の内分子末端側に
結合したものがより消泡性に優れ、好適である。
【0015】1分子中の平均のオキシエチレン基数は5
〜20が好適であり、さらに好ましくは7〜12の範囲
である。この値が小さすぎると、PTFE微粒子が沈降
しやすいために水性分散液組成物の保存安定性が劣り、
また大きすぎるとぬれ性が低下し好ましくない。本発明
で用いられる非イオン系界面活性剤としては、たとえ
ば、C1327(C24O)836OH、C1327(C2
4O)936OH、C1327(C24O)10(C36
O)2H、C1627(C24O)12(C36O)2Hなど
の平均的分子構造をもつ市販の非イオン系界面活性剤を
使用することができる。
【0016】なお、一般式(1)で表される非イオン系
界面活性剤中のオキシアルキレン基におけるオキシエチ
レン基とオキシプロピレン基の数に関しては、非イオン
系界面活性剤の分子構造は一定の分布を有する複数物質
の混合物の平均値である。また、一般式(1)で表され
る非イオン系界面活性剤を複数種混合して使用する場合
にも、各々の非イオン系界面活性剤のオキシアルキレン
基数の平均値が前記した範囲にあれば好適な結果を得る
ことができる。また、各数値は整数に限らない。本発明
のPTFE水性分散液組成物において、一般式(1)の
非イオン系界面活性剤の含有量は、PTFEに対して2
〜12重量%であり、特に4〜12重量%が好ましい。
この範囲より少ないと保存安定性が低下する。また、多
い場合には厚く塗付する用途に適するが、12重量%超
ではさほど性能の向上は認められず、経済的理由から1
2重量%以下での使用が好ましい。
【0017】本発明のPTFE水性分散液組成物には、
PTFE微粒子、界面活性剤の他に水が含有される。こ
の水は、PTFE微粒子の乳化重合液に含まれる水であ
ってもよいし、乳化重合液の水とは別に用意した水であ
ってもよいが、PTFE微粒子の乳化重合液に含まれる
水を利用することが好ましい。本発明のPTFE水性分
散液組成物には、必要に応じて、フッ素系やシリコーン
系等の非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、
ポリアルキレンオキシドなどの増粘剤、チキソトロピー
付与剤、各種塩類、水溶性溶剤、濃度調整のための水、
アンモニアなどの防腐剤、各種レベリング剤、着色剤、
顔料、染料、フィラー、その他公知の他の成分を適宜併
用してもよい。
【0018】本発明のPTFE水性分散液組成物の好適
な製造方法としては、PTFE微粒子の乳化重合液に非
イオン系界面活性剤を加え一次安定化させたのち、電気
濃縮法や相分離法等の公知の方法を用いてPTFE固形
分40〜65重量%に濃縮し、その後、さらに長期保存
時の安定化や各種用途に適した粘度などの液物性とする
ために、必要に応じて、水、0.01〜1重量%のアン
モニア等の防腐剤、一般式(1)にて示す化学構造を有
する非イオン系界面活性剤、その他の添加剤を適宜添加
し、PTFE濃度30〜65重量%の水性分散液組成物
を得る方法が挙げられる。PTFE微粒子の乳化重合液
に一次安定化させるために加える非イオン系界面活性剤
の量は、PTFEに対して2〜12重量%が好ましく、
特に2〜8重量%が好ましい。
【0019】本発明のPTFE水性分散液組成物は、コ
ンデンサ誘電体や電気絶縁材料などに使用されるPTF
Eフィルムの作製用途に特に好適である。本発明のPT
FE水性分散液組成物は、ガラス繊維布やカーボン繊維
布などに含浸させて膜構造建築物の屋根材や高周波用プ
リント基板等に加工する用途に対しても好適に用いるこ
とができ、泡発生によるトラブルや不良発生が少なく、
焼成後の製品の着色が少なく、また重ね塗りの際にはじ
きにくいものとなる。また、PTFE水性分散液組成物
にビスコース、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル等を加え、凝固浴中に加圧紡出して繊維状体を形成
し、引き上げ後にこれを加熱焼成してPTFE繊維を作
製する用途にも、本発明のPTFE水性分散液組成物を
用いることにより、焼成後に着色の少ない繊維が得られ
る。
【0020】また、化学肥料や石灰などの土壌改良剤や
セメントなどの土木資材の粉体と共に混練し、微粉末を
捕捉させて粉体の発塵を防止する場合に、本発明のPT
FE水性分散液組成物を用いると、ベンゼン環構造を含
有しないため、微生物分解性にすぐれ、環境汚染の懸念
が少ない利点もある。また、電池製造において、使用す
る二酸化マンガン、水酸化ニッケル、炭素などの活性物
質粉末をPTFE水性分散液組成物の希釈液と混練し、
PTFEを繊維化させて得られるペーストを電極板へ塗
布する。従来のPTFE水性分散液組成物は界面活性剤
としてポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが
用いられていたために、混練プロセスで泡立ちやすく、
容器からあふれたり、撹拌力が伝わりにくくPTFEが
繊維化しにくいといった問題があったが、本発明のPT
FE水性分散液組成物を用いることにより、こうした問
題が改善される。
【0021】本発明のPTFE水性分散液組成物は、上
記の用途のみならず従来からの多くの用途に関して幅広
く置き換えて使用できる。すなわち、調理用品の表面に
PTFE水性分散液組成物を塗付し被覆加工する用途、
PTFE水性分散液と鉛等の充填剤との共析物を得たの
ちに無給油軸受け等に加工する用途、PTFEのフィブ
リル化を利用した各種結着剤用途、プラスチックの燃焼
時のたれ落ち防止のためにプラスチック粉末にPTFE
分散液を添加する用途、その他従来PTFE分散液が利
用されてきた多くの用途に使用できる。
【0022】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に詳しく説明するが、これらは何ら本発明を限定するも
のではない。なお、実施例は例1〜5、11、13、1
5、16であり、比較例は例6〜10、12、14、1
7である。サンプルの作製方法および各項目の評価方法
は以下に示す。 (A)水性分散液組成物の表面張力:白金線リングを用
い輪環法により測定した。 (B)水性分散液組成物の粘度:ブルックフィールド型
粘度計を用い、液温23℃で#1スピンドルを使用し6
0rpmでの粘度を測定した。
【0023】(C)水性分散液組成物の消泡性:PTF
E水性分散液組成物100mlを500ml容量のメス
シリンダに入れ、ディフューザーストーンを用いて空気
を吹き込み、泡高さが200mmになったのちに空気を
止め、自然放置5分後の泡高さを測定し、消泡性の指標
とした。 (D)PTFEフィルムの厚み:渦電流式膜厚計を使用
して10点測定の平均値および標準偏差値を算出した。 (E)引張強度:ミクロダンベルで打ち抜き試験片を作
製し、インストロン型引張り試験機を用い、23℃、チ
ャック間距離35mm、引張速度100mm/minで
引張り試験を行い、5点測定し、引張強度の平均値およ
び標準偏差値を算出した。引張強度のバラツキの大小
は、以下の基準により判定した。 バラツキ大:標準偏差値>10(MN/m2)の場合 バラツキ小:標準偏差値<5(MN/m2)の場合
【0024】(F)PTFEフィルム、ガラス繊維布な
どの製品の着色度:白紙上に置き、目視にて判定した。 (G)水性分散液組成物の沈降安定性:PTFE水性分
散液組成物100mlを100ml容量のメスシリンダ
に入れ、1か月間静置し、上澄みの発生および底部沈降
物の発生が顕著か否かで良否を判断した。 なお、各例で使用した界面活性剤(a)〜(g)は、表
1のそれぞれに対応する符号の界面活性剤に相当する。
界面活性剤の平均的分子構造を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】[例1]乳化重合法により、PTFE微粒
子の平均粒子径が0.25μmであり、PTFE濃度が
28重量%である水性分散液を得た。これに非イオン系
界面活性剤として、界面活性剤(a)を、PTFEに対
し5重量%の割合で添加して一次安定化させたのち、電
気濃縮法により濃縮を行い、上澄みを除去し、PTFE
63重量%、界面活性剤(a)がPTFEに対して2.
5重量%の濃縮液を得た。なお、界面活性剤(a)は炭
素数13で分岐のある疎水基を有し、9個のオキシエチ
レン基および1個のオキシプロピレン基を平均的分子構
造として有する非イオン系界面活性剤である。
【0027】この濃縮液に、PTFEに対して界面活性
剤(a)を2.5重量%添加し、水および200ppm
のアンモニアを加え、PTFE濃度が60重量%、界面
活性剤(a)がPTFEに対して5重量%である水性分
散液組成物を得た。この水性分散液組成物の23℃での
粘度は19.7mPs、pH=9.4、表面張力は3
3.4(×10-3N/m)であり、泡消え試験での5分
後の泡高さは10mmと低く、消泡性が非常に優れてい
た。
【0028】次に、バーコーターを用いて縦20cm、
横15cm、厚さ0.2mmのアルミニウム板上に、得
られた水性分散液組成物を塗付し、120℃オーブン中
で10分間乾燥し、380℃オーブン中で20分間焼成
した後に自然冷却した。形成されたPTFE層の上にさ
らに、塗付、乾燥、焼成を行ないこれを2回繰り返し、
計3層が重ね塗りされたPTFE層を形成させた。これ
を冷却後フィルム層のみ剥離し、厚さ約33.5μmの
PTFEフィルムを作製した。塗付時にはじきや「あば
た」の発生はなく、フィルムの厚みにばらつきは少なか
った。また、フィルムの引張り強度は33.5(MN/
2)と高く、充分な水準であった。また、得られたフ
ィルムに黄色の着色はなくほぼ白色であった。水性分散
液組成物中の非イオン系界面活性剤の種類、その濃度、
水性分散液組成物の性状、水性分散液組成物の重ね塗り
性、得られたフィルムの物性、水性分散液組成物の沈降
安定性の評価結果を表2に示す。
【0029】[例2]例1と同じ界面活性剤(a)を用
いて得たPTFE濃縮液に、PTFEに対して7.5重
量%の界面活性剤(a)、水およびアンモニアを添加
し、PTFE濃度が57重量%、界面活性剤(a)濃度
がPTFEに対し10重量%の水性分散液組成物を得
た。得られた水性分散液組成物中の界面活性剤の種類、
その濃度、水性分散液組成物の性状および沈降安定性、
フィルムの物性の結果を表2に示す。また、例1と同様
にして、この水性分散液組成物の性状の測定結果を表2
に示す。次に、この水性分散液組成物を例1と同様に3
層を重ね塗りし、厚さ37.2μmのPTFEフィルム
を作製した。重ね塗り性、フィルムの物性、沈降安定性
の評価結果などを表2に示す。
【0030】[例3]例1と同じ界面活性剤(a)を用
いて得たPTFE濃縮液に対し、PTFEに対して界面
活性剤(a)を0.5重量%追加し、PTFE濃度が6
0重量%、界面活性剤(a)がPTFEに対して3重量
%の水性分散液組成物を得た。例1と同様にして、この
水性分散液組成物の性状、重ね塗り性、フィルムの物
性、水性分散液組成物の沈降安定性の評価結果を表2に
示す。
【0031】[例4]炭素数13で分岐のある疎水基を
有し、8個のオキシエチレン基と1個のオキシプロピレ
ン基を有する界面活性剤(b)を使用した以外は例1と
同様にして、乳化重合後のPTFE水性分散液の濃縮を
行ない、界面活性剤(b)がPTFEに対して2.4重
量%含有される濃縮液を得た。これに界面活性剤
(b)、水およびアンモニアを加え、PTFE濃度60
重量%、界面活性剤(b)がPTFEに対して5重量%
含有される水性分散液組成物を得た。得られた水性分散
液組成物およびこれを用いて作製されたフィルムの評価
結果を表2に示す。
【0032】[例5]炭素数13の直鎖の疎水基を有
し、かつ末端に2個のオキシプロピレン基を有する界面
活性剤(c)を使用した以外は例1と同様にして乳化重
合後のPTFE水性分散液の濃縮を行ない、界面活性剤
(c)がPTFEに対して2.5重量%含有される濃縮
液を得た。これに界面活性剤(c)、水およびアンモニ
アを加え、PTFE濃度60重量%、界面活性剤(c)
がPTFEに対して5重量%含有される水性分散液組成
物を得た。得られた水性分散液組成物の評価結果を表2
に示す。この水性分散液組成物の表面張力はやや高め
で、フィルムを作製する際に「あばた」発生の兆候がみ
られたが実質的な問題はなく、またフィルムの物性は良
好であった。
【0033】[例6]ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル系界面活性剤(d)を使用した以外は例1
と同様にして乳化重合後のPTFE水性分散液の濃縮を
行ない、界面活性剤(d)がPTFEに対して2.3重
量%含有される濃縮液を得た。これに界面活性剤
(d)、水およびアンモニアを加え、PTFE濃度60
重量%、界面活性剤(d)がPTFEに対して5重量%
含有される水性分散液組成物を得た。得られた水性分散
液組成物の評価結果を表3に示す。この水性分散液組成
物の消泡性は劣っていた。また、重ね塗りした際にはじ
きを生じ、得られたフィルムは黄色く着色していた。ま
た、はじきおよび泡付着のために膜厚や強度のばらつき
が大きかった。
【0034】[例7]界面活性剤(e)を使用した以外
は例1と同様にして乳化重合後のPTFE水性分散液の
濃縮を行ない、界面活性剤(e)がPTFEに対して
2.8重量%含有される濃縮液を得た。これに界面活性
剤(e)、水およびアンモニアを加え、PTFE濃度6
0重量%、界面活性剤(e)がPTFEに対して5重量
%含有される水性分散液組成物を得た。得られた水性分
散液組成物の評価結果を表3に示す。使用した界面活性
剤は分子構造中に4個付加したオキシプロピレン基を有
するために水性分散液組成物の表面張力は高く、重ね塗
り時にはじきを生じた。またフィルムの膜厚のばらつき
があり、強度も低かった。また、沈降安定性も劣ってい
た。
【0035】[例8]界面活性剤(f)を使用した以外
は例1と同様にして乳化重合後のPTFE水性分散液の
濃縮を行ない界面活性剤(f)がPTFEに対して3.
4重量%含有される濃縮液を得た。これに界面活性剤
(f)、水およびアンモニアを加え、PTFE濃度60
重量%、界面活性剤(f)がPTFEに対して5重量%
含有される水性分散液組成物を得た。得られた水性分散
液組成物の評価結果を表3に示す。この水性分散液組成
物も表面張力が高く、重ね塗り時にはじきを生じた。
【0036】[例9]界面活性剤(g)を使用した以外
は例1と同様にして乳化重合後のPTFE水性分散液の
濃縮を行ない、界面活性剤(g)がPTFEに対して
2.4重量%の濃縮液を得た。これに界面活性剤
(g)、水およびアンモニアを加え、PTFE濃度60
重量%、界面活性剤(g)がPTFEに対して5重量%
含有される水性分散液組成物を得た。得られた水性分散
液組成物の評価結果を表3に示す。この水性分散液組成
物の消泡性は例1〜5のものに比べて劣っていた。また
塗付の際に泡が付着しやすく、また「あばた」の発生が
みられた。作製したフィルムは例1〜5での結果と比較
して膜厚や強度のばらつきが大きかった。
【0037】[例10]例5で得た濃縮液を用いて、界
面活性剤(f)を2.5重量%添加した以外は例5と同
様にして、PTFE濃度60重量%で界面活性剤(c)
2.5重量%、界面活性剤(f)2.5重量%を含有す
る水性分散液組成物を得た。この水性分散液組成物で
は、平均的分子構造中でオキシプロピレン基の数が本発
明の範囲よりも多すぎるために重ね塗り時にはじきを生
じ、膜厚ばらつきが大きく、強度も劣っていた。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】 注:表2および表3における界面活性剤の濃度(重量
%)は、PTFEに対する値である。
【0040】[例11]あらかじめカラ焼きして有機物
を除去した1m2当り重量50g、厚み0.07mm、
縦100mm、横50mmに切断したガラス繊維布に、
例1で作製したPTFE水性分散液組成物を浸漬法によ
り塗布し、120℃オーブン中で10分間乾燥後380
℃で20分間焼成した。この塗布面にさらにPTFE水
性分散液組成物を同じ方法で2層塗付し、PTFE含浸
ガラス繊維布を作製した。塗付時にはじきは生ぜず、ま
た作製されたガラス繊維布に着色は認められなかった。
【0041】[例12]例6で作製したPTFE水性分
散液組成物を使用した以外は例11と同様にしてPTF
E含浸ガラス繊維布を得た。重ね塗り時にはじきを生
じ、また作製されたガラス繊維布に着色が認められた。
【0042】[例13]例1で作製したPTFE水性分
散液組成物を用いて、ビスコースを加え紡出し、これを
380℃で加熱焼成し延伸して直径約20μmで着色の
少ないPTFE繊維を得た。
【0043】[例14]例6で作製したPTFE水性分
散液組成物を用いる以外は例13と同様にしてPTFE
繊維を作製したが、繊維は茶色く着色しており、外観的
に商品価値が劣るものであった。
【0044】[例15]消石灰に対して例1で作製した
PTFE水性分散液組成物を0.1重量%添加し、ヘン
シェルミキサーで混合を行い、発塵性のほとんどない消
石灰粉末を得た。
【0045】[例16]内容積2リッターの容器に、電
解二酸化マンガン粉末1kg、炭素粉末20g、例1で
作製したPTFE水性分散液組成物を16.7g、水を
800g入れ、3枚撹拌羽根を有する撹拌機を用いて5
00rpmで10分間撹拌した。若干の泡立ちを生じた
が、問題は無く、PTFEが繊維化した増粘したペース
トが得られた。このペーストを極板であるステンレスメ
ッシュに塗布し、乾燥して二酸化マンガン電極を作製し
た。
【0046】[例17]例6で作製したPTFE分散液
組成物を使用した以外は例16と同様にして、撹拌機を
用いて500rpmで混練したが、泡立ちが大きく、撹
拌5分後に容器からあふれ出したため中断した。
【0047】
【発明の効果】本発明のPTFE水性分散液組成物は、
着色がなく、重ね塗り時にはじきが発生せず、厚みむら
を生じにくく、また泡消えが良いために製品に欠陥を生
じにくい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乳化重合法により重合したポリテトラフル
    オロエチレン微粒子を30〜65重量%、および一般式
    (1)で示される平均的分子構造を有する非イオン系界
    面活性剤をポリテトラフルオロエチレンに対して2〜1
    2重量%含有することを特徴とするポリテトラフルオロ
    エチレン水性分散液組成物。 【化1】Cx2x+1−O−A−H (1) (式中、xは8〜18であり、Aはオキシエチレン基数
    5〜20およびオキシプロピレン基数1〜2のポリオキ
    シアルキレン鎖である。)
  2. 【請求項2】非イオン系界面活性剤が、一般式(1)に
    おけるxが10〜16であり、Aがオキシエチレン基数
    7〜12およびオキシプロピレン基数1〜2のポリオキ
    シアルキレン鎖である平均的分子構造を有する非イオン
    系界面活性剤である請求項1記載のポリテトラフルオロ
    エチレン水性分散液組成物。
  3. 【請求項3】非イオン系界面活性剤が、分子末端側に1
    〜2個のオキシプロピレン基を有する平均的分子構造を
    有する非イオン系界面活性剤である請求項1または2記
    載のポリテトラフルオロエチレン水性分散液組成物。
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