JPH11239669A - 景品取得ゲーム装置 - Google Patents

景品取得ゲーム装置

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JPH11239669A
JPH11239669A JP5502598A JP5502598A JPH11239669A JP H11239669 A JPH11239669 A JP H11239669A JP 5502598 A JP5502598 A JP 5502598A JP 5502598 A JP5502598 A JP 5502598A JP H11239669 A JPH11239669 A JP H11239669A
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moving
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成英 田中
Tomohiro Matsunaga
智裕 松永
Koshiro Miyamoto
幸司郎 宮本
Hideyuki Yamada
秀行 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 景品のサイズや種類に対して汎用性に優れた
景品取得ゲーム装置を供する。 【解決手段】 筐体内を移動する移動体60に筐体内の景
品を取得する取得手段が設けられた景品取得ゲーム装置
において、前記移動体60の所定の移動位置を検知するセ
ンサー31,51またはセンサーを作動させる作動手段の取
付位置を変位可能とした景品取得ゲーム装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内の取得手段
が移動して景品を取得する景品取得ゲーム装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の景品取得ゲーム装置は、透明な
筐体内に載置された景品の上方をクレーンのように吊り
下げられた開閉する掴持爪等の掴持手段が前後左右に移
動して狙った景品の真上に来るようにプレイヤがボタン
等の操作をし、同位置で掴持手段を下降させて景品を掴
み取るものであり、掴持手段に掴み取られた景品は景品
投入口まで運ばれて落下させられ景品取出口まで導かれ
てプレイヤによって取り出されることになる。
【0003】掴持手段を前後左右に移動する機構は、一
般に実公平3−42949号公報等に記載されているよ
うに左右方向に指向した前後一対の固定レールに直交し
て架設された移動レールが左右方向に平行移動自在に支
持され、同移動レールに案内されて前後方向に水平移動
体が移動自在に支持され、同水平移動体から下方へ昇降
自在に掴持手段が吊設されている。
【0004】掴持手段は、筐体内を前後左右に移動する
ので、掴持手段等が筐体の壁面に当接したり、レールか
ら外れたりしないように前後方向および左右方向に移動
限界を定めており、前記公報記載の例では固定レールの
両端所定位置にリミットスイッチを固定して設けて移動
レールの左右への移動限界を検知して移動を停止するよ
うにしている。
【0005】筐体内に載置される景品は、同じくらいの
大きさで略統一されていて景品の大きさに合わせて掴持
手段の大きさも決定され、掴持手段の大きさから前後左
右の移動限界も決められ、該移動限界を検知するリミッ
トスイッチの取り付け位置も自ずと決まり、同位置に固
着されている。
【0006】また従来の景品取得ゲーム装置では、景品
を掴持した掴持手段は上昇し投入口の上方に移動して、
その上方の高い位置から景品を開放して投入口に落下さ
せていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記移動限界を検知す
るリミットスイッチを定位置に固着している場合、サイ
ズの大きい景品に適用するとなると、移動限界が異な
り、よってリミットスイッチが所定位置に固定された固
定レールおよび移動レールあるいは移動機構全体をそっ
くり交換する等の必要があった。すなわち従来の景品取
得ゲーム装置は景品のサイズに対して汎用性に欠けるも
のであった。
【0008】また上方の高い位置から景品を開放して投
入口に落下させるものでは、ぬいぐるみ等の景品を落下
させる場合ならば破損のおそれはないが、精密な機械製
品や壊れ易い物等を景品とした場合は破損のおそれがあ
って、かかる景品は扱えない。すなわち従来の景品取得
ゲーム装置は景品の種類に対しても汎用性に欠けるとこ
ろがあった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、景品のサイズや種類に対して
汎用性に優れた景品取得ゲーム装置を供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、筐体内を移動する移動体
に筐体内の景品を取得する取得手段が設けられた景品取
得ゲーム装置において、前記移動体の所定の移動位置を
検知するセンサーまたはセンサーを作動させる作動手段
の取付位置を変位可能とした景品取得ゲーム装置とし
た。
【0011】希望する景品を狙って移動体を移動し、取
得手段により景品を取得するゲーム装置において、移動
体の所定の移動位置を検知するセンサーまたはセンサー
を作動させる作動手段の取付位置を変位可能としたの
で、景品のサイズを変更した場合には、景品のサイズに
応じた移動限界等の所定の移動位置を検知する位置にセ
ンサーまたは作動手段を変位して取り付けることがで
き、景品サイズに対する汎用性に優れている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の景
品取得ゲーム装置において、前記移動体が水平に移動す
る水平移動体であり、前記センサーは前記水平移動体の
所定の水平移動位置を検知することを特徴とする。景品
のサイズに対応してセンサーまたは作動手段を水平に変
位して容易に取り付けることができ、景品サイズに対す
る汎用性に優れている。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の景品取得ゲーム装置において、前記取得手
段が景品を掴み取る掴持手段であって前記水平移動体か
ら昇降自在に吊設されたことを特徴とする。掴持手段が
水平に移動して景品を狙い、下降して景品を掴み取るこ
とができる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の景品取得ゲーム装置において、固定レール
に直交して移動自在に支持された移動レールが前記固定
レールに案内されて平行に移動し、前記移動レールに移
動自在に支持された前記水平移動体が前記移動レールに
案内されて移動し、前記固定レールの両端に前記水平移
動体とともに移動する前記移動レールの所定の移動位置
を検知するセンサーまたはセンサーを作動させる作動手
段を前記固定レールの長手方向に変位可能に取り付け、
前記移動レールの両端に前記水平移動体の所定の移動位
置を検知するセンサーまたはセンサーを作動させる作動
手段を前記移動レールの長手方向に変位可能に取り付け
たことを特徴とする。
【0015】固定レールの両端に移動レールの所定の移
動位置を検知するセンサーを固定レールの長手方向に変
位可能に取り付けるので、該センサーの取付位置を変え
ることで移動レールすなわち景品取得手段の固定レール
長手方向の移動限界等を容易に変更することができ、ま
た移動レールの両端に水平移動体の所定の移動位置を検
知するセンサーを移動レールの長手方向に変位可能に取
り付けるので、該センサーの取付位置を変えることで水
平移動体すなわち景品取得手段の移動レール長手方向の
移動限界等を容易に変更することができ、景品のサイズ
の変更に容易に対応でき汎用性に優れている。またセン
サーの代わりにセンサーを作動させる作動手段を変位し
て取り付けるようにしてもよい。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1記載の景
品取得ゲーム装置において、前記移動体が上下に移動す
る上下移動体であり、前記センサーは前記上下移動体の
所定の上下移動位置を検知することを特徴とする。景品
のサイズに対応してセンサーまたは作動手段を上下に変
位して容易に取り付けることができ、景品サイズに対す
る汎用性に優れている。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の景
品取得ゲーム装置において、前記取得手段が景品を落と
す落とし手段であることを特徴とする。落とし手段が上
下に移動して景品を狙い、景品を落下させて取得するこ
とができる。
【0018】請求項7記載の発明は、筐体内の上方を水
平に移動する水平移動体から昇降自在に吊設された取得
手段が筐体内の景品を取得し投入口に投入して払出しを
行う景品取得ゲーム装置において、景品を取得した前記
取得手段を前記投入口に臨ませ下降させた後に前記取得
手段が景品を解放して景品の投入を行うよう制御する制
御手段を備えた景品取得ゲーム装置である。
【0019】景品の取得手段を前記投入口に臨ませ下降
させた後に取得手段が景品を解放して景品の投入を行う
ので、景品は低い高さから投入口に落下し、落下の衝撃
が小さく景品に破損を与えない。したがって景品として
扱うことができる物品の種類が多く、景品の種類に対し
て汎用性に優れている。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項7記載の景
品取得ゲーム装置において、前記取得手段の下降最下点
を検知する検知手段を備え、前記制御手段が、前記取得
手段を下降させ前記検知手段の検知に基づき前記取得手
段が景品を解放することを特徴とする。
【0021】景品の取得手段は下降最下点で景品を解放
するので、落下の衝撃をより小さくして景品の破損を防
止できる。
【0022】請求項9記載の発明は、筐体内の上方を水
平に移動する水平移動体から昇降自在に吊設された取得
手段が筐体内の景品を取得し投入口に投入して払出しを
行う景品取得ゲーム装置において、前記取得手段の景品
取得作業後に前記取得手段が前記筐体の側壁に必要以上
に接近しない移動ルートを選択して前記水平移動体を前
記投入口の真上まで移動させる移動制御手段を備えた景
品取得ゲーム装置である。
【0023】景品の取得手段が筐体の側壁に必要以上に
接近しない移動ルートを選択して水平移動体を投入口の
真上まで移動させるので、景品取得手段が比較的大きな
景品を取得して投入口に戻ろうとするときに、景品が筐
体の側壁に当たって擦ったり、折角取得した景品を側壁
との当接により落としたりするようなことは防止され
る。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
景品取得ゲーム装置において、前記移動制御手段が、前
記水平移動体を前記筐体の前壁に平行に移動した後、前
記前壁に直角方向に移動して前記投入口の真上位置まで
移動させることを特徴とする。
【0025】景品の取得手段が景品取得作業を行った後
は、水平移動体をまず先に筐体の遊戯者側の前壁に平行
に移動し、その後前壁に直角方向に移動して投入口の真
上位置まで移動されるので、景品取得手段により取得さ
れた景品が前壁に当接して擦れることおよび景品が前壁
に当接したり擦れたりすることで落下してしまうことを
防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図12に図示し説明する。本実施の形
態の景品取得ゲーム装置1の全体外観図を図1に示す。
略直方体状の架台2の周縁に立設された数本の支柱4
が、天板5を支え、支柱4,4間の周囲は透明板6が覆
って筺体3を構成している。
【0027】筺体3内の略長方形をした底壁(架台2の
上壁)の上に多数のぬいぐるみ等各種景品8が積み重ね
られるようにして載置されている。いま筐体内の左右水
平方向をX方向、前後水平方向をY方向、上下鉛直方向
をZ方向と定めておく。
【0028】架台2のX方向左側でY方向前方に寄った
位置に透明な景品投入円筒9が上壁を貫通して設けられ
ており、上方に開口した景品投入円筒9に投入された景
品8はその下方の架台2内の景品受けに落下し、架台2
の側壁に設けられた景品取出蓋10を開けてプレイヤが景
品受けから景品8を取り出すことができる。
【0029】架台2の前面中央は操作卓11が膨出してお
り、同操作卓11にX方向の移動を指示するX移動ボタン
12とY方向の移動を指示するY移動ボタン13が左右に並
んで配設されるとともにコイン投入口14が設けられてい
る。なおコイン投入口14には図1では図示しないがコイ
ン投入を検知するコイン投入センサー15が設けられてい
る。
【0030】筐体3の上方は遮蔽板7で覆われて外から
は内部が見えないようになっており、その遮蔽板15で隠
された空間に水平移動体60を前後左右(X−Y方向)に
移動させる移動機構が設けられており、その水平移動体
60から伸縮パイプ65が垂下され、同伸縮パイプ65の下端
に掴持装置70が吊設されている。
【0031】水平移動体60の移動機構を図3ないし図6
に示し説明する。左右水平方向(X方向)に指向した前
後一対の固定レール21,22が同じ高さで架設されてお
り、両固定レール21,22間に前後水平方向(Y方向)に
指向した移動レール41がX方向に平行移動自在に吊設さ
れている。
【0032】図5に示すように前側の固定レール21は、
断面が概ね矩形C状をなし、下方を開口してその開口の
両側に水平フランジ部21a,21aが形成されるととも
に、上壁の前後側縁に上方へ突出した突条21b,21bが
設けられ、同突条21b,21b間の中央に突条21cが形成
されている。この中央のY方向に指向した突条21cの両
端部分には、前後一対のフランジ部21d,21dによりY
方向に指向した矩形孔と同矩形孔に通じる溝条が形成さ
れている。
【0033】この固定レール21内において、前後左右の
車輪24を水平フランジ部21a,21aに載せて移動体23が
移動自在に支持されている。移動体23は、矩形板をコ字
状に屈曲し、中央部23aを上方に向け両側部23b、23b
の下部を外側に屈曲してフランジ部23c,23cが形成さ
れており、両側部23b、23bの外側に突出して車輪24が
2個ずつ左右に並んで回転自在に軸支されてる。
【0034】かかる移動体23は、固定レール21の下側開
口からフランジ部23c,23cが下方に露出した状態で本
体部が固定レール21内に挿入され、両側の車輪24が水平
フランジ部21a,21aに載りX方向に移動自在に支持さ
れる。
【0035】そして固定レール21内には両端部を軸支さ
れた長尺のねじ棒25が左右長手方向に架設されており、
同ねじ棒25は移動体23に一体に設けられたナット26に螺
合貫通している。
【0036】ねじ棒25の一方の端部は軸受を貫通してギ
ア25aが嵌着され、固定レール21の端部上面に固着され
たX移動モータ27の駆動軸に嵌着されたギア27aと前記
ギア25aが噛合して、X移動モータ27の駆動がギアの噛
合を介してねじ棒25を回転させる(図4参照)。ねじ棒
25の回転は、これと螺合するナット26を移動体23ととも
にX方向に移動させる。
【0037】このようにしてX方向に移動する移動体23
の下方に露出したフランジ部23c,23cに移動レール41
の前端部上面が固着されている。移動レール41は、その
後端部にローラ40が突設されており、同ローラ40を介し
て後側固定レール22に移動自在に支持されている。した
がって移動レール41は、X移動モータ27の駆動で固定レ
ール21,22に案内されて左右X方向に平行移動する。
【0038】前側固定レール21の左右両端近傍には、そ
れぞれブラケット30,30が後方に向けて突設されてお
り、同ブラケット30,30に光センサー31,31が取り付け
られている(図3参照)。ブラケット30は、図5に示す
ように長尺矩形板を屈曲して基端部30aを固定レール21
の上面に当接し、下方に屈曲した垂直部30bを固定レー
ル21の側面に沿わせ、垂直部30bの下端を屈曲して水平
先端部30cを後方へ突出させており、水平先端部30cの
下面に光センサー31が固着されている。
【0039】ブラケット30の基端部30aは突条21cのフ
ランジ部21d,21dの上に当接され、フランジ部21d,
21dの下の矩形孔に挿入された受板32にブラケット30お
よび溝条を貫通した左右2つのボルト33が螺合してい
る。
【0040】したがってボルト33を緊締すると、ボルト
33の頭部と受板32とがフランジ部21d,21dとブラケッ
ト30の基端部30aとを挟み付けてブラケット30を固定す
ることができ、ボルト33を緩めると、ボルト33と受板32
とともにブラケット30を溝条に沿って左右X方向に変位
することができる。
【0041】こうしてX方向に変位可能なブラケット30
に取り付けられた光センサー31は、投光器と受光器が前
後に対向して設けられたもので、両者間にアクチュエー
タが存在するか否かが判別できる。そして平行移動する
移動レール41の上面所定位置に板状のアクチュエータ34
が突設されており、移動レール41とともに移動するアク
チュエータ34が前記固定レール21の両端部に設けられた
光センサー31の投光器と受光器の間に至るとこれを検知
することができる。
【0042】このアクチュエータ34による光サンサー31
の検知をもって移動レール41の移動限界として移動を停
止するように制御する。前記したように左右の光センサ
ー31,31は、X方向に容易に変位させることができるの
で、X方向の移動限界を簡単に変更可能である。
【0043】前後水平方向(Y方向)に指向した移動レ
ール41には、前記固定レール21と同じ移動機構を備えて
おり、図6に示すように移動レール41の形状も固定レー
ル21と同じで断面が矩形C状をなし、内部に挿入された
移動体43が車輪44を介して移動自在に支持され、移動体
43に一体に設けられたナット46をねじ棒45が螺合貫通し
ている。
【0044】ねじ棒45は、移動レールの後端部上面に固
着されたモータ47によって前記駆動機構と同様にギアの
噛合を介して回転される。こうして前後方向に移動する
移動体43の下方に露出したフランジ部43c,43cに水平
移動体60の上面が固着されている。
【0045】前記固定レール21の場合と同様に移動レー
ル41の前後両端近傍には、それぞれブラケット50,50が
左方に向けて突設されており、同ブラケット50,50に光
センサー51,51が取り付けられている(図3参照)。
【0046】ブラケット50の移動レール41への取付方法
も前記と同じでブラケット50の基端部は突条41cのフラ
ンジ部41d,41dの上に当接され、フランジ部41d,41
dの下の矩形孔に挿入された受板52にブラケット50およ
び溝条を貫通した前後2つのボルト53が螺合している
(図6参照)。
【0047】したがってボルト53を緊締すると、ボルト
53と受板52とがフランジ部41d,41dとブラケット50の
基端部とを挟み付けてブラケット50を固定することがで
き、ボルト53を緩めると、ボルト53と受板52とともにブ
ラケット50を溝条に沿って前後方向に容易に変位し、光
センサー51を移動することができる。そこで水平移動体
60の前後Y方向の移動限界を簡単に変更することができ
る。
【0048】水平移動体60は、矩形の筐体であり、底壁
から伸縮パイプ68が鉛直下方に延出している。伸縮パイ
プ68は、図7に示すように上から順次径を小さくした5
本のパイプP 1 ,P2 ,P3 ,P4 ,P5 が入れ子式に
互いに摺動自在に連結されて伸縮自在に構成されてい
る。
【0049】水平移動体60の筐体60a内には、伸縮パイ
プ68内を昇降するワイヤー63を出し入れする機構が内蔵
されており、図6に示すようにZ移動モータ61により回
転する回転ドラム62にワイヤー63が巻き込まれており、
同回転ドラム62の回転軸を中心に揺動する揺動アーム64
の先端にフリーローラ65が軸支されている。
【0050】揺動アーム64は、図示しないスプリングに
よって図6において反時計方向に付勢されており、回転
ドラム62から繰り出されたワイヤー63はフリーローラ65
に巻き掛けられたのち下方に延出して筐体60aの底壁に
形成された開口60bを通って伸縮パイプ68内を下方へ延
びる。
【0051】揺動アーム64の下方にはマイクロスイッチ
66が配置され、揺動アーム64の下方への揺動を検知する
ことができる。また該マイクロスイッチ66の下にマイク
ロスイッチ67が配置されており、同マイクロスイッチ67
は伸縮パイプ68の上昇してきた最下段のパイプP5 の上
端が筐体60aの底壁の開口60bを突き出た時を検知する
ことができる。
【0052】伸縮パイプ68の最上段のパイプP1 は水平
移動体60の底壁に固着され(図6参照)、最下段のパイ
プP5 は下端部を掴持装置70の上部取付部材71に嵌着さ
れ、伸縮パイプ68内を垂下したワイヤー63の下端の係止
具63aが上部取付部材71に嵌着されている(図7,図8
参照)。
【0053】したがって掴持装置70は水平移動体60から
垂下するワイヤー63に吊り下げられており、ワイヤ−63
の周囲を覆う5段の伸縮パイプ68により掴持装置70の揺
れが防止され、水平移動体60の真下に常に掴持装置70が
位置するようになっている。
【0054】Z移動モータ61を駆動して回転ドラム62を
回転しワイヤー63を巻き込むと、掴持装置70が上昇し、
掴持装置70の上昇に伴い伸縮パイプ68は、下段のパイプ
が上段のパイプに順次入れ込まれて縮み、逆に回転ドラ
ム62を逆回転しワイヤー63を巻きほぐすと、掴持装置70
は自重により下降し、伸縮パイプ68は伸びる。
【0055】そしてワイヤー63が最下段のパイプP5
よび掴持装置70を吊り下げた状態にあるときは、ワイヤ
ー63は下方へ引っ張られてZ方向にテンションが加わっ
ており、よって揺動アーム64を下方へ揺動してマイクロ
スイッチ66の接点をオンしているが、掴持装置70が下降
して景品8に触れたり、筐体3の底壁に達したりする
と、ワイヤー63が弛み、よってスプリングにより付勢さ
れた揺動アーム64が図6に2点鎖線で示すように上方へ
揺動してマイクロスイッチ66の接点をオフし、掴持装置
70が景品8または底壁に当接したことを検知することが
できる。
【0056】なお伸縮パイプ65が最長に伸びきったとき
にもワイヤー63が弛み、同様にしてマイクロスイッチ66
の接点がオフして掴持装置70の下降が限界に達したこと
を検知することができる。掴持装置70の下降の限界高さ
は、筐体3の底壁よりも低い位置にあり、掴持装置70が
景品投入円筒9に挿入されたときに下降限界に達する
(図12参照)。
【0057】また回転ドラム62がワイヤー63を巻き取り
5本のパイプが順次入れ込まれて伸縮パイプ68を縮小す
ると、最下段のパイプP5 の上端が筐体60aの底壁の開
口60bを突き出てマイクロスイッチ67がこれを検知して
掴持装置70の上限に達したことを検知することができ
る。
【0058】本景品取得ゲーム装置1では、伸縮パイプ
65を従来より多い5段としたので、掴持装置70の上下移
動距離を大きくとることができ、最も縮んだときの掴持
装置70の上昇位置をより高い位置とすることができるよ
うになっている。さらに伸縮パイプを6段以上とするこ
とで、さらに掴持装置70の最上位置を高くすることがで
きる。
【0059】図8および図9に示すように掴持装置70
は、前記上部取付部材71を立設する支持フレーム72が中
央でアーム開閉モータ73を支持しており、支持フレーム
72より左右に突設されたブラケット72a,72aに支軸7
4,74を介して掴持アーム75,75の基端部75a,75aが
枢支されている。
【0060】左右の掴持アーム75,75は、左右対称であ
り、中央で略直角に屈曲して下方へ延び、その先端部に
掴持爪76,76が突設されている。各掴持アーム75,75の
基端部75a,75aにはローラ77,77が回動自在に軸支さ
れるとともに、両基端部75a,75aの下方への各突起間
に前後一対のスプリンブ78が介装されて両掴持アーム7
5,75を互いに近づける方向に付勢している。
【0061】そして支持フレーム72に支持されたアーム
開閉モータ73の下方へ突出した駆動軸に長円板状の回転
カム79が水平姿勢で中央を固着されて設けられており、
同回転カム79の周縁に前記掴持アーム75,75の基端部75
a,75aの左右ローラ77,77が当接している。したがっ
て左右の掴持アーム75,75は、スプリング78により閉じ
る方向に付勢されて回転カム79をローラ77,77を介して
挟んだ状態にある。
【0062】長円形をした回転カム79が図8において実
線および図9において破線で示すように左右幅が長尺に
なるような回転角度にあるときは、掴持アーム75,75は
最大に開いた状態にあり、アーム開閉モータ73の駆動で
回転カム79を回転させると、回転カム79は左右幅が徐々
に短尺になり掴持アーム75,75はスプリング78の付勢力
により閉じていき、回転カム79が90度回転すると図8お
よび図9に2点鎖線で示すように左右幅が最も短尺とな
り、掴持アーム75,75は閉じきる。
【0063】この左右の掴持アーム75,75の閉じ動作に
より景品8を挟んで掴み取ることができる。本景品取得
ゲーム装置1は、従来より大型の景品を対象にしてお
り、したがって掴持アーム75,75の開き幅も大きくして
大型の景品を挟むことができるようにするため景品サイ
ズに相応して大型の掴持アームを使用している。
【0064】なお支持フレームおよび掴持アーム75,75
の基端部75a,75aは、前後半割りにされたケース80の
合体によって覆われる。本景品取得ゲーム装置1の掴持
装置70の駆動機構は、概ね以上のような構造をしてお
り、コンピュータにより駆動制御され、その制御系の概
略ブロック図を図10に示す。
【0065】CPU85は、ROM86に書き込まれたプロ
グラムに従いRAM87を適宜使用して制御処理を遂行し
ゲームを進行させる。CPU85には、各種指示信号や検
知信号が入力インタフェース88を介して入力される。前
記コイン投入センサー15およびX移動ボタン12,Y移動
ボタン13からの操作信号等が入力される。
【0066】水平移動体60および掴持装置70のX方向の
移動の限界を検知する前記光センサー31,31のうちX方
向左側の光センサー31は、掴持装置70のホームポジショ
ンを検知するXホームポジションスイッチに相当し、右
側の光センサー31は掴持装置70のX方向の移動限界を検
知するXリミットスイッチに相当し、また水平移動体60
および掴持装置70のY方向の移動の限界を検知する光セ
ンサー51,51のうちY方向前側の光センサー31は、掴持
装置70のホームポジションを検知するYホームポジショ
ンスイッチに相当し、後側の光センサー51は水平移動体
60のY方向の移動限界を検知するYリミットスイッチに
相当する。
【0067】かかるXホームポジションスイッチ(光セ
ンサー)31,Yホームポジションスイッチ(光センサ
ー)51,Xリミットスイッチ(光センサー)31,Yリミ
ットスイッチ(光センサー)51からの検知信号が入力イ
ンタフェース88を介してCPU85に入力される。
【0068】さらにマイクロスイッチ66はワイヤー63の
Z下方向のテンションを検知するZテンションスイッチ
に相当し、マイクロスイッチ67は掴持装置70のZ方向の
上限を検知するZリミットスイッチに相当し、Zテンシ
ョンスイッチ(マイクロスイッチ)66とZリミットスイ
ッチ(マイクロスイッチ)67の検知信号もCPU85に入
力される。
【0069】上記各種信号を入力したCPU85は、信号
処理して駆動指示信号を出力インタフェース89を介して
前記X移動モータ27,Y移動モータ47,Z移動モータ6
1,アーム開閉モータ73にそれぞれ駆動指示信号を出力
して駆動制御する。
【0070】以上の制御系による制御手順を図11のフ
ローチャートに基づき以下説明する。ゲーム開始直前に
は、掴持装置70は、筐体3内の左前方にある景品投入円
筒9の上方のホームポジションにあって伸縮パイプ65が
縮んだ最も高い位置に位置し、かつ掴持アーム75,75は
閉じた状態にあり、景品取得ゲーム装置1は照明や音声
によるアドバタイズ状態にある(ステップ1)。
【0071】プレイヤがコインを操作卓11のコイン投入
口14に投入するとコイン投入センサー15がコインの投入
を検知して(ステップ2)、ステップ3に進みゲームが
開始する。
【0072】X移動ボタン12を押すと(ステップ3)、
ステップ4に進みX移動モータ27が駆動してホームポジ
ションにあった掴持装置70がX右方向に移動し、X方向
移動限界を検知するXリミットスイッチ31がオンするま
で(ステップ6)、ステップ4,5,6を繰り返してX
右方向の移動を続行し、Xリミットスイッチ31がオンす
るまでの間で掴持装置70が所要位置に来た時にX移動ボ
タン12を離すと、ステップ5からステップ7に飛んで、
同位置に掴持装置70が停止する。
【0073】なおX移動ボタン12を押してる間に掴持装
置70がX方向の限界に達してXリミットスイッチ31がオ
ンすればステップ6からステップ7に進んで掴持装置70
はその限界位置で停止する。
【0074】次いでY移動ボタン13を押すと(ステップ
8)Y移動モータ47が駆動して掴持装置70は、Y後方
(奥側)に移動し(ステップ9)、Yリミットスイッチ
51がオンする(ステップ11)までの間に希望の景品の
真上に来た時に操作ボタン13を離すとステップ10から
ステップ12に進んで同位置に掴持装置70は停止する。
【0075】なおY移動ボタン13を押してる間に掴持装
置70がY方向の限界に達してYリミットスイッチ51がオ
ンすればステップ11からステップ12に進んで掴持装
置70はその限界位置で停止する。
【0076】その後ステップ13でアーム開閉モータ73
を駆動して回転カム79を90度回転して掴持アーム75,75
が開き、次いでZ移動モータ61の駆動で掴持装置70を下
降する(ステップ14)。下降した掴持装置70が景品8
または底壁に当接すると(図12の2点鎖線参照)、ワ
イヤー63が緩みZテンションスイッチ66が作動してステ
ップ15からステップ16に進み、アーム開閉モータ73
を駆動して掴持アーム75,75を閉じて景品8を掴み取ろ
うとする。
【0077】掴み取りに成功しても失敗しても掴持装置
70は上昇し(ステップ17)、上限まで上昇してZリミ
ットスイッチ61が作動すると(ステップ18)、上昇を
停止してステップ19に進む。
【0078】ステップ19ではX移動モータ27の駆動で
掴持装置70をX左方向のホームポジション方向へ移動
し、ステップ20でY移動モータ47の駆動で掴持装置70
をY前方向のホームポジション方向へ移動し、Xホーム
ポジションスイッチ31の作動(ステップ21)、Yホーム
ポジションスイッチ51の作動(ステップ22)があるま
で、すなわち掴持装置70がホームポジションに戻るま
で、ステップ19,20,21,22を繰り返して掴持
装置70のX−Y方向の移動を継続する。
【0079】そしてYホームポジションスイッチ51が作
動すると、ステップ22からステップ23に進み、Y方
向の移動は停止しX方向ホームポジションに向かう掴持
装置70の移動のみが継続し(ステップ23,24)、X
ホームポジションスイッチ31が作動すると、ステップ2
4からステップ26に進み、X方向の移動も停止して掴
持装置70はホームポジションで停止する。
【0080】またステップ19,20,21,22を繰
り返して掴持装置70のX−Y方向の移動をしていて、先
にXホームポジションスイッチ31が作動すると、ステッ
プ21からステップ25に進み、X方向の移動は停止し
Y方向ホームポジションに向かう掴持装置70の移動のみ
が継続し(ステップ20,21,25)、Yホームポジ
ションスイッチ51が作動すると、ステップ25からステ
ップ26に進み、Y方向の移動も停止して掴持装置70は
ホームポジションで停止する。
【0081】こうして掴持装置70がホームポジションに
戻ると、ステップ26でZ移動モータ61を駆動して掴持
装置70を下降する。掴持装置70は、景品投入円筒9の真
上に位置するので、そのまま下降すると、景品投入円筒
9内にまで入り、伸縮パイプ65が最長に伸びて掴持装置
70が下降限界に達してZテンションスイッチ66が作動す
るまで下降する(ステップ26,27)。
【0082】Zテンションスイッチ66が作動して(ステ
ップ27)、掴持装置70が下降限界に達すると、図12
の実線で示すように掴持装置70は景品投入円筒9内に略
入ってしまうまで下降しており、次いでステップ28に
進み、アーム開閉モータ73を駆動して掴持アーム75,75
を開き、もし掴持アーム75,75が景品8を掴んでいれば
同景品8を景品受けに落下させてプレイヤは景品取出蓋
10を開いて景品受けから同景品8を取り出すことができ
る。
【0083】その後掴持装置70を上昇させて(ステップ
29)、上限に達してZリミットスイッチ67が作動する
と(ステップ30)、ステップ31に進みアーム開閉モ
ータ73を駆動して掴持アーム75,75を閉じて、ステップ
1に戻り、1ゲームを終了する。
【0084】従来と異なり掴持装置70は、景品投入円筒
9内に下降した後、景品8を開放して景品受けに落下さ
せるので、低い高さから景品8は落下し景品8に与える
落下の衝撃が小さく、精密な機械や壊れやすい物を景品
に用いても景品を破損するおそれがない。したがって景
品として扱うことができる物品の種類が多く、景品の種
類に対する汎用性が高い。
【0085】前記したように本景品取得ゲーム装置1
は、従来より大型の景品8を対象にして筐体3内にかか
る大きな景品が載置されており、かかる大型の景品8を
掴むべく掴持アーム75,75も大きなものを使用してい
る。したがって図2に示すように掴持装置70が筐体3の
側壁に干渉しないように移動できる範囲は、従来の図2
において2点鎖線で示す小さい掴持アーム75’を有する
掴持装置70’の場合よりも狭い。
【0086】そこで掴持装置70の左右X方向の移動限界
を決定する光センサー31,31の位置および前後Y方向の
移動限界を決定する光センサー51,51の位置を、大型の
掴持アーム75,75に応じた所要位置に固定している。
【0087】景品8のサイズを従来のように小さいもの
を対象にする場合は、掴持アームを小型のものに交換す
るとともに、光センサー31,31,51,51の取付位置を変
えればよい。
【0088】例えば光センサー31を変位させるには、光
センサー31を支持するブラケット30を固定レール21に固
定しているボルト33を緩めてフランジ部21d,21dとブ
ラケット30の基端部30aとを挟み付けていた受板32との
間を緩め、ボルト33と受板32とともにブラケット30を溝
条に沿って左右X方向に所要位置に変位させ、再びボル
ト33を緊締すれば光センサー31は変位した所要位置で固
定される。
【0089】固定レール21における左右の光センサー3
1,31は、景品サイズが小さくなる程外側に変位して掴
持装置70の移動範囲を拡げることができる。なお掴持装
置70の前後方向の移動範囲も移動レール41における前後
の光センサー51,51について同様の作業で前後Y方向に
変位させて拡大縮小することができる。
【0090】このように本景品取得ゲーム装置1は、景
品サイズの変更に対して掴持装置70を移動させる機構全
体を交換させることなく簡単な作業で対応することがで
き、景品サイズに対する汎用性に優れている。
【0091】また本景品取得ゲーム装置1は、掴持装置
70を吊設するワイヤ63の揺れを防止して直線性を維持す
る伸縮パイプ68が従来より多い5段のパイプを連結した
ので、昇降距離が大きく最上昇位置が高いので、景品サ
イズの小さいものから大きなものまで対応することがで
きる。
【0092】なお伸縮パイプを水平に指向させ伸長させ
ることで、その先端が景品を突き落とす景品取得ゲーム
装置の場合でも伸縮パイプの段数を増やすことにより先
端の移動距離を大きくすることができ、結果的に大きな
景品にも対応することができるようにすることができ
る。
【0093】以上の実施の形態では例えば掴持装置70の
左右方向の移動限界を決定する光センサー31,31の変位
をそれぞれ別個に行っていたが、両光センサー31,31は
互いに同じ距離近づいたり離れたりするように変位する
ので、図13に示すように中央のピニオン90に対向して
平行に延びたラック91,92が噛み合う構造にし、各ラッ
ク91,92にブラケット93,94を突設して、同ブラケット
93,94の所定位置すなわちアクチュエータ97が移動する
軌跡上に光センサー95,96を設けるようにしてもよい。
【0094】中央定位置でピニオン90が回転すると、ラ
ック91,92が互いに反対方向に移動してブラケット93,
94に支持された光センサー95,96が同時に同距離近づい
たり離れたりして変位することができ作業が容易とな
る。なおピニオン90は任意の角度でロックできるように
しておく。
【0095】また別の実施の形態として図14に示すよ
うに左右のプーリ101 ,102 間にベルト103 を案内ロー
ラ104 を介してクロスに掛け、ベルト103 の左右所定位
置にブラケット105 ,106 を固着し、同ブラケット105
,106 の所定位置すなわちアクチュエータ109 が移動
する軌跡上に光センサー107 ,108 を設けるようにして
いる。
【0096】プーリ101 ,102 を回転してクロス掛けし
たベルト103 を回動すると、ブラケット105 ,106 が光
センサー107 ,108 とともに互いに反対方向に移動し
て、光センサー107 ,108 は同時に同距離近づいたり離
れたりして変位することができる。したがって景品サイ
ズの変更に伴う作業が容易である。
【0097】以上の実施の形態では、移動する物を案内
するレール等の側に光センサーを配置し、移動する物の
側に光センサーを作動させるアクチュエータを設けてい
たが、これを逆にしレール等の側にアクチュエータを配
置し、移動する物の側に光センサーを設けてもよい。こ
うすることで光センサー1つで位置方向の移動限界を検
知することができる。
【0098】また移動限界を検知するのに光センサーを
使用したが、その他リミットスイッチや磁気センサー等
を利用することもできる。さらに前記実施の形態では掴
持装置の水平方向の移動は左右方向と前後方向の動き、
すなわちXY座標に対応させてX方向とY方向の移動で
あったが、極座標に対応させて水平旋回する移動と原点
から半径方向に移動するように構成された景品取得ゲー
ム装置でも移動限界を検知するセンサーを変位可能に設
けることは可能である。
【0099】さらに移動体が上下Z方向に移動する例が
あり、例えば図15に示す実施の形態では、中央に回転
する回転盤120 が放射水平方向に複数突設されており、
その外周4か所に鉛直方向に指向したガイドレール121
に沿って昇降する上下移動体122が配設されている。上
下移動体122 には中心に向け景品押し部材123 が伸縮自
在に設けられている。
【0100】各回転盤120 には景品が載置されて回転
し、遊戯者は上下移動体122 を操作して狙った景品の高
さに上昇させ、最適なタイミングで景品押し部材123 を
突出させて景品を突き落とすようプレイする。
【0101】かかるゲーム装置において上下移動体122
の上下の移動限界を検知するセンサーが備えられている
が、該センサーも上下に変位可能に取り付けられてい
る。したがって景品のサイズに対応してセンサーの位置
も変位させることが容易にでき、景品サイズに対する汎
用性を高くすることができる。
【0102】次にさらに別の実施の形態について図16
に基づいて説明する。本実施の形態に係る景品ゲーム取
得装置は、前記図1ないし図12に示した景品取得ゲー
ム装置1と同じ構造のゲーム装置であり、制御系も図1
0のブロック図に図示した構成と同じであるが、掴持手
段のホームポジションへの移動方法のみが異なる。
【0103】そこで同じ部材は同じ符号を用いて図16
に示すフローチャートに基づき制御手順を以下説明す
る。ステップ1のアドバタイズ状態からステップ68の
Zリミッチスイッチ61の作動の有無判別までは、前記図
11のフローチャートのステップ1からステップ18ま
でと全く同じであり、説明を省略する。
【0104】掴持装置70が下降して景品8を掴み取ろう
とし、掴み取りに成功しても失敗しても掴持装置70は上
昇し(ステップ67)、上限まで上昇してZリミットス
イッチ61が作動すると(ステップ68)、上昇を停止し
てステップ69に進むことになる。
【0105】ステップ69では、まずX移動モータ27の
駆動で掴持装置70をX左方向のホームポジション方向へ
移動し、次のステップ70でXホームポジションスイッ
チ31の作動の有無を判別して、作動が無い間はステップ
69に戻り、X左方向の移動を継続し、Xホームポジシ
ョンスイッチ31の作動があったときに、ステップ71に進
む。
【0106】同様にステップ71ではY移動モータ47の
駆動で掴持装置70をY前方向のホームポジション方向へ
移動し、Yホームポジションスイッチ51の作動(ステッ
プ72)があるまですなわち掴持装置70がホームポジシ
ョンに戻るまで移動を継続し、ステップ73に進む。
【0107】以上のように掴持装置70が景品8の掴み取
り作業をした後に景品投入円筒9のあるホームポジショ
ンに移動するのに、まずX左方向に移動し、その後Y前
方向に移動してホームポジションに至るように制御して
いる。
【0108】したがって景品8の掴み取りに成功した掴
持装置70がホームポジションに至る前に、景品8を前壁
に当接することは回避され、筺体3の透明板6の前壁
(遊技者側側壁)に接近して掴持した景品8が当接して
擦るように移動したり、当接または擦りにより折角掴持
した景品8を落としてしまったりすることを防止するこ
とができる。
【0109】なお筐体3は透明板6の左右側壁について
は、掴持アーム75が左右から景品8を挟んで掴み取るの
で、掴持アーム75が左右側壁に最も接近したときでも掴
持された景品8が左右側壁に当接することはなく、また
透明板6の後壁は掴持装置70の移動範囲より相当程度奥
に位置するので掴持された景品8が接触することはな
い。
【0110】そこで透明板6の前壁だけが掴持された景
品8の接触のおそれがあるが、前記したように先にX左
方向の移動を行うことで、景品8の前壁への当接を回避
して前記したような不具合を防止することができるよう
にしたものである。
【0111】特に従来より大型の景品8を扱うようにな
ると、景品8が筺体3の透明板6に接触する可能性が高
くなるので、その場合でもホームポジションへの戻りル
ートを上記のようにすることで前記のような不具合を解
消することができる。なおステップ73からステップ7
8までは、前記図11のフローチャートのステップ26
からステップ31までと全く同じであり、説明を省略す
る。
【0112】また別の掴持装置70のホームポジションへ
の移動制御方法としては、透明板6の前壁に掴持された
景品8が接触しない範囲にある間はX左方向とY前方向
の移動を同時に行い、その後X左方向の移動のみを先に
行い、次いでY前方向の移動を行うか、X左方向とY前
方向の移動を同時行ったときにX左方向の限界に達して
いれば、その後はY前方向の移動のみでホームポジショ
ンに達する。
【0113】このように途中まではX左方向とY前方向
の移動を同時に行うことで、掴持された景品8を前壁に
当接させることなくホームポジションへの戻り時間を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る景品取得ゲーム装
置の全体外観図である。
【図2】同正面図である。
【図3】掴持装置の移動機構を示す平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】図3においてV−V線で切断した断面図であ
る。
【図6】図3においてVI−VI線で切断した断面図で
ある。
【図7】伸縮パイプの一部切り欠いた斜視図である。
【図8】掴持装置の一部省略した正面図である。
【図9】同下面図である。
【図10】制御系の概略ブロック図である。
【図11】制御手順を示すフローチャートである。
【図12】景品取得ゲーム装置の全体正面図である。
【図13】別の実施の形態に係る光センサーの移動機構
を示す説明図である。
【図14】また別の実施の形態に係る光センサーの移動
機構を示す説明図である。
【図15】さらに別の実施の形態に係る景品取得ゲーム
装置の全体概略図である。
【図16】またさらに別の実施の形態における制御手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…景品取得ゲーム装置、2…架台、3…筐体、4…支
柱、5…天板、6…透明板、7…遮蔽板、8…景品、9
…景品投入円筒、10…景品取出蓋、11…操作卓、12,13
…操作ボタン、14…コイン投入口、15…コイン投入セン
サー、21,22…固定レール、23…移動体、24…車輪、25
…ねじ棒、26…ナット、27…X移動モータ、30…ブラケ
ット、31…光センサー、32…受板、33…ボルト、34…ア
クチュエータ、40…ローラ、41…移動レール、43…移動
体、44…車輪、45…ねじ棒、46…ナット、47…Y移動モ
ータ、50…ブラケット、51…光センサー、52…受板、53
…ボルト、54…アクチュエータ、60…水平移動体、61…
Z移動モータ、62…回転ドラム、63…ワイヤー、64…揺
動アーム、65…フリーローラ、66,67…マイクロスイッ
チ、68…伸縮パイプ、70…掴持装置、71…上部取付部
材、72…支持フレーム、73…アーム開閉モータ、74…支
軸、75…掴持アーム、76…掴持爪、77…ローラ、78…ス
プリング、79…回転カム、80…ケース、85…CPU、86
…ROM、87…RAM、88…入力インタフェース、89…
出力インタフェース、90…ピニオン、91,92…ラック、
93,94…ブラケット、95,96…光センサー、97…アクチ
ュエータ、101 ,102 …プーリ、103 …ベルト、104 …
案内ローラ、105 ,106 …ブラケット、107 ,108 …光
センサー。120 …回転盤、121 …ガイドレール、122 …
上下移動体、123 …景品押し部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 秀行 東京都大田区羽田1丁目2番12号 株式会 社セガ・エンタープライゼス内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内を移動する移動体に筐体内の景品
    を取得する取得手段が設けられた景品取得ゲーム装置に
    おいて、 前記移動体の所定の移動位置を検知するセンサーまたは
    センサーを作動させる作動手段の取付位置を変位可能と
    したことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体が水平に移動する水平移動体
    であり、 前記センサーは前記水平移動体の所定の水平移動位置を
    検知することを特徴とする請求項1記載の景品取得ゲー
    ム装置。
  3. 【請求項3】 前記取得手段が景品を掴み取る掴持手段
    であって前記水平移動体から昇降自在に吊設されたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の景品取得ゲ
    ーム装置。
  4. 【請求項4】 固定レールに直交して移動自在に支持さ
    れた移動レールが前記固定レールに案内されて平行に移
    動し、 前記移動レールに移動自在に支持された前記水平移動体
    が前記移動レールに案内されて移動し、 前記固定レールの両端に前記水平移動体とともに移動す
    る前記移動レールの所定の移動位置を検知するセンサー
    またはセンサーを作動させる作動手段を前記固定レール
    の長手方向に変位可能に取り付け、前記移動レールの両
    端に前記水平移動体の所定の移動位置を検知するセンサ
    ーまたはセンサーを作動させる作動手段を前記移動レー
    ルの長手方向に変位可能に取り付けたことを特徴とする
    請求項2または請求項3記載の景品取得ゲーム装置。
  5. 【請求項5】 前記移動体が上下に移動する上下移動体
    であり、 前記センサーは前記上下移動体の所定の上下移動位置を
    検知することを特徴とする請求項1記載の景品取得ゲー
    ム装置。
  6. 【請求項6】 前記取得手段が景品を落とす落とし手段
    であることを特徴とする請求項5記載の景品取得ゲーム
    装置。
  7. 【請求項7】 筐体内の上方を水平に移動する水平移動
    体から昇降自在に吊設された取得手段が筐体内の景品を
    取得し投入口に投入して払出しを行う景品取得ゲーム装
    置において、 景品を取得した前記取得手段を前記投入口に臨ませ下降
    させた後に前記取得手段が景品を解放して景品の投入を
    行うよう制御する制御手段を備えたことを特徴とする景
    品取得ゲーム装置。
  8. 【請求項8】 前記取得手段の下降最下点を検知する検
    知手段を備え、 前記制御手段は、前記取得手段を下降させ前記検知手段
    の検知に基づき前記取得手段が景品を解放することを特
    徴とする請求項7記載の景品取得ゲーム装置。
  9. 【請求項9】 筐体内の上方を水平に移動する水平移動
    体から昇降自在に吊設された取得手段が筐体内の景品を
    取得し投入口に投入して払出しを行う景品取得ゲーム装
    置において、 前記取得手段の景品取得作業後に前記取得手段が前記筐
    体の側壁に必要以上に接近しない移動ルートを選択して
    前記水平移動体を前記投入口の真上まで移動させる移動
    制御手段を備えたことを特徴とする景品取得ゲーム装
    置。
  10. 【請求項10】 前記移動制御手段は、前記水平移動体
    を前記筐体の前壁に平行に移動した後、前記前壁に直角
    方向に移動して前記投入口の真上位置まで移動させるこ
    とを特徴とする請求項9記載の景品取得ゲーム装置。
JP05502598A 1997-12-01 1998-03-06 景品取得ゲーム装置 Expired - Lifetime JP3988238B2 (ja)

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