JPH1123734A - 時計の振り子装置 - Google Patents

時計の振り子装置

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Publication number
JPH1123734A
JPH1123734A JP18929997A JP18929997A JPH1123734A JP H1123734 A JPH1123734 A JP H1123734A JP 18929997 A JP18929997 A JP 18929997A JP 18929997 A JP18929997 A JP 18929997A JP H1123734 A JPH1123734 A JP H1123734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
decorative body
timepiece
pendulum device
pendulum
Prior art date
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Pending
Application number
JP18929997A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Hasegawa
直樹 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Publication date
Application filed by Rhythm Watch Co Ltd filed Critical Rhythm Watch Co Ltd
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Publication of JPH1123734A publication Critical patent/JPH1123734A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時計外観のイメージを大きく変え、デザイン
の制約がなく、大きな動きを表現することができる時計
の振り子装置を提供する。 【解決手段】 両端部が上下に揺動する横竿部10aを
有する振り竿10の端部で装飾体12、14を支持して
いる。この装飾体12、14は時計体2の前方に配置さ
れている。このため、振り竿10の動きにより上下に揺
動する装飾体12、14の全容が前方から見える。時計
体2の前面に設けられた前ケース6と指針26との間、
あるいは指針26の前方等で、装飾体12、14は揺動
し、装飾体のデザインにより時計外観のイメージが大き
く変わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両端部が上下に揺
動する横竿部を有する振り竿でそれぞれ装飾体を支持し
た時計の振り子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の振り子装置としては、特
開平8−122458号公報に開示されているものがあ
った。この振り子装置は、横竿により支持される左右の
装飾体を時計本体の背後に配置し、上下方向に交互に揺
動することにより時計本体の外周から装飾体の一部が見
え隠れするように構成されたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、多くの時計に使
用されている振り子は、時計の装飾品として用いられて
おり、時計外観のイメージを変えて新鮮味のある時計を
提供するために各種構造のものが提案されている。この
点において、上記従来の振り子装置における振り子の装
飾体は、時計本体の背後に配置されており、時計本体の
前方から見ると、時計本体の外周からわずかに見えるだ
けの変化性に乏しいものであった。このため、従来の振
り子は、時計本体の装飾品としてあくまで付属的なもの
に過ぎず、時計外観のイメージを大きく変えるような装
飾にはならないという課題があった。
【0004】また、上記従来の振り子装置においては時
計本体のデザインがメインとなるため、これに適合する
ように振り子のデザインを決めなければならず、振り子
のデザインが制約されるという課題もあった。
【0005】更に、従来の振り子の装飾体は、時計本体
の外周からわずかに見えるだけのものであったため、装
飾体の動きや変化性が小さく、また、装飾体は見える部
分がわずかであるため、デザインの自由度もないという
課題があった。
【0006】本発明は、上記従来例の課題に鑑みなされ
たもので、時計外観のイメージを大きく変え、デザイン
の制約がなく、大きな動きを表現することができる時計
の振り子装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の時計の振り子装
置は、両端部が揺動する横竿部を有する振り竿の前記端
部によりそれぞれ装飾体を支持した時計の振り子装置に
おいて、前記装飾体を時計体の前方に配置したものであ
る。
【0008】また、本発明の時計の振り子装置における
前記装飾体は、前記横竿部の端部に支持された装飾体ベ
ースと、該装飾体ベースに取り付けられた装飾部材から
なるものである。
【0009】更に、本発明の時計の振り子装置における
前記横竿部の端部には時計前方に伸びる腕部が設けら
れ、前記装飾体は前記腕部により支持されている。
【0010】更にまた、本発明の時計の振り子装置にお
ける前記装飾体は全部又は一部が透明体からなるもので
ある。
【0011】また、本発明の時計の振り子装置における
前記装飾体とその背後の時計体の前面には、互いに対応
する図柄が形成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の時計の振り子装置におい
ては、両端部が上下に揺動する横竿部を有する振り竿の
端部で装飾体を支持しており、更に、その装飾体を時計
体の前方に配置している。このため、振り竿の動きによ
り上下に揺動する装飾体の全容が前方から見えるように
なる。この結果、時計体の前面に設けられた前ケースと
指針との間、あるいは指針の前方等で、振り子の装飾体
が揺動することになり、装飾体のデザインにより時計外
観のイメージが大きく変わることになる。また、装飾体
が時計体の前方で且つその全容が見えるため、時計体よ
りもデザインの重要性が高まり、デザインの自由度も高
くなる。更に、装飾体の全体が見えるため、その動きも
明確になり、大きな動きを表現することが可能となる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例に掛かる時計の振り
子装置を示す分解斜視図、図2は図1に示す振り子装置
の組立後の背面側斜視図である。
【0014】2は時計体であり、ムーブメント4と、そ
の前面及び背面側にそれぞれ設けられた前ケース6及び
後ケース8とから構成されている。尚、図2において後
ケース8は作図上図示していない。ムーブメント4の下
端には振り子駆動用のコイル4aが設けられている。ま
た、前ケース6の背面上部には、後述する振り竿を揺動
自在に支持する振り子支持部6aが設けられている。
【0015】10は振り竿であり、上部に設けられた時
計体2の左右側方へ伸びる横竿部10aと、この横竿部
10aの中央から下方へ伸びて横竿部10aのバランス
を取ると共に横竿部10aを揺動させる駆動竿部10b
と、横竿部10aの中央に設けられ前述した前ケース6
の振り子支持部6aに揺動自在に係合される係合部10
cと、から構成されている。この横竿部10aの左右端
部には、後述する装飾体を揺動自在に支持する装飾体支
持部10d、10eがそれぞれ設けられている。また、
駆動竿部10bの下端には、ムーブメント4のコイル4
aに対向する磁石10fが取り付けられている。
【0016】12、14は振り竿10と共に振り子を構
成する装飾体である。本実施例における装飾体12、1
4は、金属製パイプ、棒材、プラスチック等を屈曲、成
形することにより形成されたフレーム状の装飾体ベース
16、18と、各装飾体ベース16、18の前部にそれ
ぞれ取り付けられた板状の装飾部材20、22とからそ
れぞれ構成されている。装飾体ベース16、18の上部
には、横竿部10aの装飾体支持部10d、10eにそ
れぞれ揺動自在に係合される係合部16a、18aが設
けられている。また、この装飾体ベース16、18は、
装飾体支持部10d、10eに係合部16a、18aを
係合させたときに、その前部が時計体2の前方に突出す
るように前後方向の厚みが設定されている。このため、
この装飾体ベース16、18に取り付けられた装飾部材
20、22は、時計体2の前方に位置することになる。
特に、本実施例における装飾部材20、22は、ムーブ
メント4の指針軸に取り付けられる指針26と前ケース
6との間に位置するように設定されており、この装飾部
材20、22に時刻の指標を印刷して文字板とすること
もできるように配置されている。この場合、装飾部材2
0、22は文字板としての機能と装飾機能の両方を持ち
合わせることになる。尚、本実施例における装飾体ベー
ス16、18と装飾部材20、22は一体にしても良
い。
【0017】24はベース16、18の下部に軸着され
た連結竿であり、装飾体12、14の揺動時にその動作
を安定させるために設けられている。
【0018】次に、上記構成からなる振り子装置の動作
を図3及び図4を用いて説明する。はじめに、振り子が
駆動されていない状態においては、図2に示すように装
飾体12、14の重量がほぼ同一であるため横竿部10
はほぼ水平状態にある。ここで、コイル4aが励磁され
ると、コイル4aに対向する磁石10fが設けられた駆
動竿部10bが左右に揺動を始める。これにより、横竿
部10aは係合部10cを支点として揺動し、その左右
端部の装飾体支持部10d、10eが上下に移動する。
この動作により、装飾体支持部10d、10eに支持さ
れた装飾体12、14は、図3及び図4に示すように交
互に上下することになる。このときに、装飾体ベース1
6、18の下部が連結竿24で連結されているため、装
飾体12、14は揺れたり傾いたりすることがなく、互
いに平行移動するように移動する。尚、実際には装飾体
12、14は、横竿部10aの装飾体支持部10d、1
0eと同様に弧を描くように移動することになるので、
互いに近付いたり遠ざかったりしながら移動することに
なる。このため、装飾体12、14の間には、互いに近
付いたときに指針軸や時計体2に接触しない程度の間隔
をあけておくことが必要である。
【0019】上記のように装飾体12、14が時計体2
の前方で揺動することになるため、時計体2は装飾体1
2、14により覆い隠されて、揺動する装飾体12、1
4により時計の外観イメージがほぼ決定されることにな
る。従って、この装飾体12、14のデザインを変更す
るだけで、時計全体の外観イメージを大きく変更するこ
とができる。また、装飾体12、14が揺動するため、
その揺動を利用して装飾性を高めることも可能であり、
例えば装飾部材20に図柄の一部を形成し、装飾部材2
2にその図柄の他の部分を形成して、装飾部材20、2
2の揺動により図柄が完成したり図柄が崩れたりさせて
視覚的な面白みを表現すること等も可能である。特に、
揺動する装飾体12、14が外観上、最も目立つ構造に
なっているが、指針26はその装飾体12、14の前方
に位置し、しかも揺動することなく一定位置にあるた
め、時刻の判読に影響を与えることはない。
【0020】図5は上記振り子装置の一部変更例を示す
背面側の要部斜視図である。前述した実施例において
は、装飾体ベース16、18を用いて装飾部材20、2
2を横竿部10aに取り付けていたが、図5に示すよう
に、この装飾体ベース16、18を使用せずに横竿部1
0aの左右端部に前方に突出する腕部10g、10hを
設け、その前方先端に装飾体支持部10d、10eを設
けて装飾体12、14を時計体2の前方で支持するよう
に構成しても良い。その際に、装飾体12、14は、装
飾部材20、22で構成し、その背面側に係合部16
a、18aと同様の係合部20a、22aを設け、更に
連結竿24を軸着することにより連結する。このよう
に、装飾体ベース16、18を削減することによりコス
トを低減することができる。
【0021】図6は他の一部変更例を示す要部正面図で
ある。この変更例においては、装飾部材20、22をガ
ラス、アクリル板等の透明体で構成し、更に、指針26
の前方に配置するように構成している。このように構成
することにより、装飾部材20、22で指針26を保護
することができると共に装飾部材20、22間に指針軸
が位置していないので、この隙間を自由に設定すること
ができる。尚、装飾部材20、22の全体を透明体で形
成しても良いし、また、一部のみを透明にしても良い。
【0022】図7はその他の一部変更例を示す要部正面
図である。この変更例においては、図6に示すように装
飾部材20、22を透明体で形成し、時計体2の前ケー
ス6の前面と装飾部材20、22にそれぞれストライプ
の図柄を印刷等で形成している。これにより、前ケース
6の前方で装飾部材20、22が揺動すると、前ケース
6と装飾部材20、22のストライプの図柄が重なった
り交差したりしてモアレ等の視覚的効果を出すことがで
きる。また、この他、前ケース6の前面に背景を形成し
装飾部材20、22に動物等を形成することにより、動
物の動作と遠近感を同時に表現することができる。更
に、前ケース6の前面に図柄を形成し、装飾部材20、
22の一部を不透明とすることにより、図柄が装飾部材
20、22の揺動により見え隠れして視覚的な面白みを
表現することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、時計体の前方に装飾体
が配置され、しかもその装飾体が振り子の一部として揺
動するので、時計外観のイメージを大きく変えることが
できる。
【0024】また、時計体の前方に装飾体が配置される
ので、装飾体の大きさやデザインの制約がなく、装飾体
全体が見えるので動きも大きく見せることができる。特
に、装飾体の動作を利用して図柄の変化等を表現した場
合にも、装飾体の全体を利用して図柄を形成することが
できるので、デザインの自由度を高め、面白みのあるデ
ザインを提供することができる。
【0025】更に、指針と時計体との間に装飾体を配置
したり、透明体からなる装飾体を指針の前方に配置する
ことにより、装飾体やその動作により時刻の判読が妨げ
られることがなく、時計本来の機能を損なうことなく装
飾性を高めることができる。
【0026】更にまた、後方を透視することが可能な装
飾体を時計体の前方に配置することにより、装飾体の動
きに加えて装飾体と時計体前面の図柄等の重なりによる
変化性を表現したり、装飾体と時計体との距離による遠
近感を利用して新たな変化性を表現することもでき、従
来にない斬新なデザインを提供したり装飾性を飛躍的に
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に掛かる時計の振り子装置を
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す振り子装置の組立後の背面側斜視図
である。
【図3】図1に示す振り子装置の装飾体の動きを示す正
面図である。
【図4】図1に示す振り子装置の装飾体の動きを示す正
面図である。
【図5】図1に示す振り子装置の一部変更例を示す背面
側の要部斜視図である。
【図6】図1に示す振り子装置の他の一部変更例を示す
要部正面図である。
【図7】図1に示す振り子装置のその他の一部変更例を
示す要部正面図である。
【符号の説明】
2 時計体 4 ムーブメント 6 前ケース 6a 振り子支持部 8 後ケース 10 振り竿 10a 横竿部 10b 駆動竿部 10c 係合部 10d、10e 装飾体支持部 10g、10h 腕部 12、14 装飾体 16、18 装飾体ベース 16a、18a 係合部 20、22 装飾部材 20a、22a 係合部 24 連結竿 26 指針

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部が揺動する横竿部を有する振り竿
    の前記端部によりそれぞれ装飾体を支持した時計の振り
    子装置において、 前記装飾体を時計体の前方に配置したことを特徴とする
    時計の振り子装置。
  2. 【請求項2】 前記装飾体は、前記横竿部の端部に支持
    された装飾体ベースと、該装飾体ベースに取り付けられ
    た装飾部材からなることを特徴とする請求項1記載の時
    計の振り子装置。
  3. 【請求項3】 前記横竿部の端部には時計前方に伸びる
    腕部が設けられ、前記装飾体は前記腕部により支持され
    ていることを特徴とする請求項1記載の時計の振り子装
    置。
  4. 【請求項4】 前記装飾体は全部又は一部が透明体から
    なることを特徴とする請求項1記載の時計の振り子装
    置。
  5. 【請求項5】 前記装飾体とその背後の時計体の前面に
    は、互いに対応する図柄が形成されていることを特徴と
    する請求項4記載の時計の振り子装置。
JP18929997A 1997-06-30 1997-06-30 時計の振り子装置 Pending JPH1123734A (ja)

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